JP2007119540A - インフレーションフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】インフレーション成形、特に空冷インフレーション成形において、常温の冷却用空気による冷却によってもバブルの安定性に優れるフィルムを提供すること。
【解決手段】下記成分(A)の含有量が80重量%より大きく99重量%以下であり、下記成分(B)の含有量が20重量%より小さく1重量%以上であるオレフィン系樹脂組成物(ただし、成分(A)および成分(B)の合計を100重量%とする)を、インフレーション成形法によって成形されてなるフィルム。
成分(A):特定の要件を満たす、エチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体。
成分(B):特定の要件を満たすオレフィン系重合体。
【選択図】なし

Description

本発明は、インフレーション成形、特に空冷インフレーション成形におけるバブルの安定性に優れるフィルムに関する。
熱可塑性樹脂からなるインフレーションフィルムは、包装用途や農業資材用途等に幅広く用いられている。なかでもプロピレン系樹脂からなるインフレーションフィルムは、安価で、透明性、耐熱性、防湿性、機械適性、光沢等が良好であることから、包装用途に広く用いられているが、空冷インフレーション成形法によって成形する場合にはインフレーションバブルの安定性に欠けるため、一定の厚さのフィルムを得られ難いという問題があった。それを解決するために、例えば、特許文献1には、環状ダイスから押出された円筒状溶融物の外表面側に−30℃〜10℃の冷却用空気を吹き付けて引き取ることによって得られたプロピレン系重合体からなるインフレーションフィルムが記載されている。
特開平10−217328号公報
しかしながら、特許文献1に記載された製造方法によってインフレーションフィルムを得る場合には、例えば、コンプレッサー等を備えた熱交換装置を備えて、予め冷却された冷却用空気を供給する必要があり、さらに、外気温が変化してもインフレーションフィルムの冷却条件が影響を受けにくい環境であるように温度管理を行う必要があった。
かかる現状において、本発明の解決しようとする課題、即ち、本発明の目的は、インフレーション成形、特に空冷インフレーション成形において、常温の冷却用空気による冷却によってもバブルの安定性に優れるフィルムを提供することにある。
即ち本発明は、下記成分(A)の含有量が80重量%より大きく99重量%以下であり、下記成分(B)の含有量が20重量%より小さく1重量%以上であるオレフィン系樹脂組成物(ただし、成分(A)および成分(B)の合計を100重量%とする)を、インフレーション成形法によって成形されてなるフィルムに関するものである。
成分(A):下記要件(a1)および(a2)を満たす、エチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体。
(a1):JIS K7122に従う示差走査熱量測定によって、−50℃〜200℃の範囲に観測される結晶の融解熱量が35J/g以上であること。
(a2):JIS K7122に従う示差走査熱量測定による結晶融解ピークが150℃以下であること。
成分(B):下記要件(b1)、(b2)および(b3)を満たすオレフィン系重合体。
(b1):JIS K7122に従う示差走査熱量測定によって、−50℃〜200℃の範囲に観測される結晶の融解熱量が30J/g以下であること。
(b2):オレフィン系重合体に含有されるエチレンに由来する単量体単位の含有量が60モル%以下であること。
(b3):分子量分布が1〜3であること。
本発明によれば、インフレーション成形、特に空冷インフレーション成形において、常温の冷却用空気による冷却によってもバブルの安定性に優れるフィルムが提供される。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられる成分(A)とは、エチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体であり、JIS K7122に従う示差走査熱量測定によって、−50℃〜200℃に観測される結晶の融解熱量が35J/g以上である共重合体である。
また、本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるエチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))の、JIS K7122に従う示差走査熱量測定による結晶融解ピークは150℃以下であり、インフレーション成形におけるバブルの安定性を高める観点から、好ましくは145℃以下であり、より好ましくは140℃以下である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるエチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))のα−オレフィンは、炭素原子数4以上のα−オレフィンであり、例えば、炭素原子数4〜20のα−オレフィンとしては、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−へプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ナノデセン、1−エイコセン等の直鎖状のα−オレフィン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ヘキセン、2,2,4−トリメチル−1−ペンテン等の分岐状のα−オレフィン等が挙げられる。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるエチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))として好ましくは、ランダム共重合体またはブロック共重合体である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるエチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))がランダム共重合体の場合、該共重合体中のエチレンに由来する単量体単位の含有量は、インフレーション成形におけるバブルの安定性を高める観点から、好ましくは0重量%より大きく20重量%以下であり、より好ましくは1重量%以上10重量%以下であり、さらに好ましくは3重量%以上7重量%以下である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるエチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))のランダム共重合体としては、例えば、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−1−ペンテンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−ヘキセンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−1−ヘプテンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−1−オクテンランダム共重合体等が挙げられ、また、ブロック共重合体としては、例えば、エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテンブロック共重合体、エチレン−プロピレン−1−ペンテンブロック共重合体、エチレン−プロピレン−1−ヘキセンブロック共重合体、エチレン−プロピレン−1−ヘプテンブロック共重合体、エチレン−プロピレン−1−オクテンブロック共重合体等が挙げられる。これらは1種で用いても、2種以上を併用してもよいが、プロピレンと、α−オレフィンおよび/またはエチレンとの共重合体(成分(A))として、好ましくは、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテンランダム共重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテンブロック共重合体等が挙げられ、より好ましくはエチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテンランダム共重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合体である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるエチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))の製造方法は特に限定されないが、例えば、いわゆるチタン含有固体状遷移金属成分と有機金属成分を組合せて用いるチーグラー・ナッタ型触媒、特に遷移金属成分がチタン、マグネシウムおよびハロゲンを必須成分とし、電子供与性化合物を任意成分とする固体成分または三塩化チタンとし、有機金属成分がアルミニウム化合物である触媒を用いて、スラリー重合、気相重合、バルク重合、溶液重合等またはこれらを多段階に組合せた重合方法を挙げることができる。また、市販の該当品を用いてもよい。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるエチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))の製造方法として好ましくは、第一工程でプロピレンを単独重合し、第二工程でエチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとを共重合する方法や、プロピレンとエチレンおよび/またはα−オレフィンを多段重合する方法である。より好ましくは、チーグラー・ナッタ型触媒を用いて、第一工程で、プロピレン単独重合またはエチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとを共重合し、第二工程で、エチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとを共重合する多段重合法である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるエチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))のJIS K7210に従う230℃におけるメルトフローレイトは、加工性の観点から、好ましくは0.1〜20g/10分であり、より好ましくは0.5〜10g/10分である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるエチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))のメルトフローレイトを調節する方法としては、例えば、有機過酸化物の存在下または不存在下に、公知の方法で溶融混練を行う方法が挙げられる。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられる成分(B)とは、オレフィン系重合体であり、JIS K7122に従う示差走査熱量測定によって、−50〜200℃の範囲に観測される結晶の融解熱量が30J/g以下である重合体である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるオレフィン系重合体(成分(B))に含有されるエチレンに由来する単量体単位の含有量は60モル%以下であり、インフレーション成形におけるバブルの安定性を高める観点から、より好ましくは40モル%以下である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるオレフィン系重合体(成分(B))の分子量分布は、1〜3である。分子量分布は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)であり、ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)により、標準ポリスチレンを分子量標準物質として測定される。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるオレフィン系重合体(成分(B))の極限粘度([η])は、好ましくは0.01〜10dl/gであり、オレフィン系重合体(成分(B))を取り扱う上で形状保持性の観点から、より好ましくは0.1dl/g以上であり、さらに好ましくは0.5dl/g以上である。また、フィルムを加工する際の押出機や混練機等のトルクネックの観点から、より好ましくは7dl/g以下である。なお、極限粘度([η])は135℃のテトラリン溶媒中で測定される値である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるオレフィン系重合体(成分(B))の製造に用いられるオレフィンとしては、例えば、炭素原子数3〜20のα−オレフィンが挙げられ、例えば、1−プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−へプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ナノデセン、1−エイコセン等の直鎖状のα−オレフィン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ヘキセン、2,2,4−トリメチル−1−ペンテン等が挙げられる。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるオレフィン系重合体(成分(B))としては、例えば、プロピレン単独重合体、1−ブテン単独重合体、1−ペンテン単独重合体、1−ヘキセン単独重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体、プロピレン−1−へプテン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体、プロピレン−1−ノネン共重合体、プロピレン−1−デセン共重合体、プロピレン−1−ウンデセン共重合体、プロピレン−1−ドデセン共重合体、プロピレン−1−トリデセン共重合体、プロピレン−1−テトラデセン共重合体、プロピレン−1−ペンタデセン共重合体、プロピレン−1−ヘキサデセン共重合体、プロピレン−1−ヘプタデセン共重合体、プロピレン−1−オクタデセン共重合体、プロピレン−1−ナノデセン共重合体、プロピレン−1−エイコセン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−プロピレン−1−オクテン共重合体、エチレン−1−ブテン−1−ヘキセン共重合体等が挙げられ、1種で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。オレフィン系重合体(B)として好ましくは、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−プロピレン−1−オクテン共重合体であり、より好ましくは、プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるオレフィン系重合体(成分(B))は、オレフィン以外の単量体に由来する単量体単位を少量含有していてもよく、オレフィン以外の単量体としては、例えば、ポリエン化合物、環状オレフィン、ビニル芳香族化合物等が挙げられる。これらの単量体に由来する単量体単位の含有量は、オレフィン系共重合体全体を100モル%としたとき、好ましくは20モル%以下である。
ポリエン化合物としては、例えば、共役ポリエン化合物、非共役ポリエン化合物等が挙げられる。共役ポリエン化合物としては、例えば、脂肪族共役ポリエン化合物および脂環式共役ポリエン化合物等が挙げられ、非共役ポリエン化合物としては、例えば、脂肪族非共役ポリエン化合物、脂環式非共役ポリエン化合物、芳香族非共役ポリエン化合物等が挙げられる。これらは、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基等の置換基によって置換されていてもよい。
環状オレフィンとしては、例えば、ノルボルネン、5−メチルノルボルネン、5−エチルノルボルネン、5−プロピルノルボルネン、5,6−ジメチルノルボルネン、1−メチルノルボルネン、7−メチルノルボルネン、5,5,6−トリメチルノルボルネン、5−フェニルノルボルネン、5−ベンジルノルボルネン、5−エチリデンノルボルネン、5−ビニルノルボルネン、1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−メチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−エチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2,3−ジメチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−ヘキシル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−エチリデン−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−フルオロ−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、1,5−ジメチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−シクロへキシル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2,3−ジクロロ−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−イソブチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、1,2−ジヒドロジシクロペンタジエン、5−クロロノルボルネン、5,5−ジクロロノルボルネン、5−フルオロノルボルネン、5,5,6−トリフルオロ−6−トリフルオロメチルノルボルネン、5−クロロメチルノルボルネン、5−メトキシノルボルネン、5,6−ジカルボキシルノルボルネンアンハイドレート、5−ジメチルアミノノルボルネン、5−シアノノルボルネン、シクロペンテン、3−メチルシクロペンテン、4−メチルシクロペンテン、3,4−ジメチルシクロペンテン、3,5−ジメチルシクロペンテン、3−クロロシクロペンテン、シクロへキセン、3−メチルシクロへキセン、4−メチルシクロヘキセン、3,4−ジメチルシクロヘキセン、3−クロロシクロヘキセン、シクロへプテン等が挙げられる。
ビニル芳香族化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルキシレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、モノブロムスチレン、ジブロムスチレン、フルオロスチレン、p−tert−ブチルスチレン、エチルスチレン、ビニルナフタレン等が挙げられる。
本発明のオレフィン系樹脂組成物に用いられるオレフィン系重合体(成分(B))の製造方法は、例えば、スラリー重合法、溶液重合法、塊状重合法、気相重合法等を採用することが可能であり、所定の単量体をメタロセン系触媒によって重合することにより製造することができる。該触媒としては、例えば、特開昭58−19309号公報、特開昭60−35005号公報、特開昭60−35006号公報、特開昭60−35007号公報、特開昭60−35008号公報、特開昭61−130314号公報、特開平3−163088号公報、特開平4−268307号公報、特開平9−12790号公報、特開平9−87313号公報、特開平11−80233号公報、特表平10−508055号公報等に記載のメタロセン系触媒を挙げることができる。また、メタロセン系触媒を用いたオレフィン系重合体の製造方法として特に好ましくは、欧州特許出願公開第1211287号明細書に記載の製造方法である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物中のα−オレフィンおよび/またはエチレンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))とオレフィン系重合体(成分(B))の含有量は、成分(A)の含有量が80重量%より大きく99重量%以下であり、成分(B)の含有量が20重量%より小さく1重量%以上である(ただし、成分(A)および成分(B)の合計を100重量%とする)。インフレーション成形におけるバブルの安定性を高める観点から、好ましくは、成分(A)の含有量が80重量%より大きく98重量%以下であり、成分(B)の含有量が20重量%より小さく2重量%以上であり、より好ましくは、成分(A)の含有量が80重量%より大きく97重量%以下であり、成分(B)の含有量が20重量%より小さく3重量%以上である。
本発明のオレフィン系樹脂組成物は、α−オレフィンおよび/またはエチレンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))とオレフィン系重合体(成分(B))の他に、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて、エチレン系樹脂、変性ポリオレフィン系樹脂、ロジン系樹脂、ポリテルペン系樹脂、合成石油樹脂、クマロン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂、スチレン系樹脂およびイソプレン系樹脂等の他の樹脂を配合することができる。
エチレン系樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸エステル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸エステル−アクリル酸グリシジルエステル共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸エステル−メタクリル酸グリシジルエステル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸エステル−アクリル酸グリシジルエステル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸エステル−メタクリル酸グリシジルエステル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸エステル−無水マレイン酸共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸エステル−無水マレイン酸共重合体樹脂、エチレン−スチレン共重合体樹脂、エチレン−環状オレフィン共重合体樹脂が挙げられる。
変性ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、無水マレイン酸、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、アクリル酸、メタクリル酸、テトラヒドロフタル酸、グリシジルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート等の変性用化合物で変性されたポリオレフィンである。ここで用いられるポリオレフィン系樹脂は、公知のポリオレフィンでよいが、例えば、上記エチレン系樹脂、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、コモノマーを含むランダムタイプポリプロピレン、多段重合によるブロックタイプポリプロピレン、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリ(1−ブテン)、上記非晶性α−オレフィン系共重合体等が挙げられる。
ロジン系樹脂としては、例えば、天然ロジン、重合ロジン、部分水添ロジン、完全水添ロジン、これらロジンのエステル化物(例えば、グリセリンエステル、ペンタエリスリトールエステル、エチレングリコールエステル、メチルエステル)、ロジン誘導体(例えば、不均化ロジン、フマル化ロジンおよびライム化ロジン)が挙げられる。
ポリテルペン系樹脂としては、例えば、α−ピネン、β−ピネン、ジペンテン等の環状テルペンの単独重合体、上記環状テルペンの共重合体、上記環状テルペンと、フェノール、ビスフェノール等のフェノール系化合物との共重合体(例えば、α−ピネン−フェノール樹脂、ジペンテン−フェノール樹脂、テルペン−ビスフェノール樹脂等のテルペン−フェノール系樹脂)、上記環状テルペンと芳香族モノマーとの共重合体である芳香族変性テルペン樹脂が挙げられる。
合成石油樹脂としては、例えば、ナフサ分解油のC5留分、C6〜C11留分、その他オレフィン系留分の単独重合体や共重合体、これらの単独重合体や共重合体の水添物である脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環式系石油樹脂、脂肪族−脂環式共重合樹脂が挙げられる。合成石油樹脂として、さらに、上記のナフサ分解油と上記のテルペンとの共重合体や、該共重合体の水添物である共重合系石油樹脂が挙げられる。
ナフサ分解油の好ましいC5留分としては、例えば、イソプレン、シクロペンタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン等のメチルブテン類、1−ペンテン、2−ペンテン等のペンテン類、ジシクロペンタジエンが挙げられる。C6〜C11留分として好ましくは、インデン、スチレン、o−ビニルトルエン、m−ビニルトルエン、p−ビニルトルエン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン等のメチルスチレン類、メチルインデン、エチルインデン、ビニルキシレン、プロペニルベンゼンである。その他のオレフィン系留分として好ましくは、ブテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、ブタジエン、オクタジエンである。
クロマン系樹脂としては、例えば、クロマンの単独重合体、クロマンとインデンの共重合体等が挙げられる。
フェノール系樹脂としては、例えば、アルキルフェノール樹脂、アルキルフェノールとアセチレンとの縮合によるアルキルフェノール−アセチレン樹脂、これら樹脂の変性物が挙げられる。ここで、これらフェノール系樹脂としては、フェノールを酸触媒でメチロール化したノボラック型樹脂や、アルカリ触媒でメチロール化したレゾール型樹脂のいずれであってもよい。
キシレン系樹脂としては、例えば、m−キシレンとホルムアルデヒドとからなるキシレン−ホルムアルデヒド樹脂、これに第3成分を添加して反応させた変性樹脂が挙げられる。
スチレン系樹脂としては、例えば、スチレンの低分子量重合体、α−メチルスチレンとビニルトルエンとの共重合樹脂、スチレンとアクリロニトリルとインデンとの共重合樹脂、スチレンとブタジエンの共重合樹脂、スチレンとエチレンブチレンの共重合樹脂が挙げられる。
イソプレン系樹脂としては、例えば、イソプレンの二量化物であるC10脂環式化合物とC10鎖状化合物とを共重合して得られる樹脂が挙げられる。
本発明のオレフィン系樹脂組成物には、必要に応じて、耐熱安定剤、紫外線安定剤、紫外線吸収剤、オゾン劣化防止剤、耐候性安定剤、発泡剤、防曇剤、防錆剤、イオントラップ剤、難燃剤、難燃助剤、無機充填剤、帯電防止剤、着色剤、分散剤、抗菌剤、石油樹脂、発泡剤、発泡助剤、高周波加工助剤、有機顔料、無機顔料等の各種添加剤を加えることができる。
本発明のフィルムは、本発明のオレフィン系樹脂組成物をインフレーション成形法によって成形することによって得られる。インフレーション成形法として好ましくは空冷インフレーション成形法である。
空冷インフレーション成形法とは、環状のスリットを有するリングダイが備えられた押出機から溶融樹脂を押し出して管状体(バブル)を形成し、バブルの上端をピンチロールで挟んで内側に空気を吹き込むことによって所定の大きさまでバブルを膨張させ、バブルの外側に備えられたエアリングから冷却用空気をバブルに吹き付けて冷却することによって、管状のフィルムを形成する成形方法である。インフレーション法においては、バブルが左右に蛇行したり、径が変化したりする場合があり、バブルの安定性とは、これらの蛇行やバブルの径の変化が現れにくい性質をいう。
また、本発明のフィルムは、さらに延伸成形を行ってもよく、一軸延伸法としては、例えば通常用いられるロール延伸法が挙げられ、二軸延伸法としては、例えば一軸に延伸した後に二軸延伸を行う逐次延伸方式や、チューブラー延伸法等の同時二軸延伸する方法等が挙げられる。
本発明のフィルムを製造する押出機におけるオレフィン系樹脂組成物の樹脂温度は、成形機やオレフィン系樹脂組成物の分子量に応じて適宜決定されるが、通常、150℃〜250℃であり、好ましくは170〜230℃程度である。また、押出機やダイスには、通常の押出機やダイスが用いられる。
本発明のフィルムの厚さは、通常5〜1000μmであり、好ましくは10〜200μmであり、より好ましくは20〜100μmである。
本発明のフィルムは、単層フィルムとして使用することができ、また、多層フィルム中の少なくとも1層として使用することもできる。
多層フィルムとして使用する場合、本発明のフィルムによる層以外の層に用いられる樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、ポリカーボネート、6−ナイロン、6,6−ナイロン等のポリアミド、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルクロライド、ポリビニリデンクロライド、ポリプロピレン等のポリオレフィン等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。
本発明のフィルムを多層フィルム中の少なくとも1層として使用する方法としては、一般に行われる積層方法が挙げられる。例えば、ラミネートする方法や共押出法が挙げられる。
以下の実施例により本発明を更に具体的に説明する。
[I]測定方法
物性測定は、下記のとおりに行った。
(1)α−オレフィンおよび/またはエチレンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))に含有される単量体単位の含有量(単位:重量%)
エチレン−プロピレンランダム共重合体に含有されるエチレンに由来する単量体単位の含有量は、高分子ハンドブック(1995年、紀伊国屋書店発行)の616ページに記載されている赤外スペクトル測定を行って求めた。
(2)オレフィン系重合体(成分(B))に含有される各単量体に由来する単量体単位の含有量(単位:モル%)
プロピレン−1−ブテン重合体に含有される各単量体に由来する単量体単位の含有量は、核磁気共鳴装置(Bruker社製 商品名AC−250)を用いて、13C NMRスペクトルの測定結果に基づき算出した。具体的には、13C NMRスペクトルのプロピレンに由来する単量体単位のメチル炭素のスペクトル強度と、1−ブテンに由来する単量体単位のメチル炭素のスペクトル強度の比から、プロピレンに由来する単量体単位と1−ブテンに由来する単量体単位の組成比を算出した。
(3)結晶融解ピーク(℃)
JIS K7121に従い、示差走査熱量計(セイコー電子工業(株)社製DSC220C:入力補償DSC)によって測定を行った。具体的には、状態調整として、試料重合体を室温から200℃まで30℃/分で昇温し、200℃で5分間保持した。次に、10℃/分で−100℃まで降温し、−100℃で5分間保持した後、−100℃から200℃まで10℃/分で昇温し、結晶融解ピークの測定を行った。
(4)極限粘度([η]、単位:dl/g)
ウベローデ粘度計を用いて、135℃のテトラリン溶媒中で測定を行った。オレフィン系重合体の濃度(c)が、0.6、1.0、1.5mg/mlであるテトラリン溶液を調製し、試料溶液の液面が標線間を流過する時間を3回測定した。それぞれの濃度で3回繰り返し測定し、得られた3回の値の平均値をその濃度における比粘度(ηsp)とし、ηsp/cのcをゼロ外挿した値を極限粘度([η])として求めた。
(5)分子量分布(Mw/Mn)
ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)法によって測定した。測定装置としてはWaters社製150C/GPCを用い、測定溶媒としてはo−ジクロロベンゼンを用い、カラムとしては昭和電工(株)社製Sodex Packed ColumnA−80M(2本)を用い、分子量標準物質としては標準ポリスチレン(東ソー(株)社製、分子量68〜8,400,000)を用い、溶出温度140℃、溶出溶媒流速1.0ml/分の条件で、試料重合体約5mgを5mlのo−ジクロロベンゼンに溶解したものを400μl注入し、示差屈折検出器にてポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)を測定し、両者の比である分子量分布(Mw/Mn)を求めた。
(6)バブルの安定性
本発明のオレフィン系樹脂組成物を、プラコー製50mmφ単層空冷インフレーション成形機(リングダイ径120mmφ、リップ開度1.2mm)によって、ダイスにおける樹脂温度210℃、引取速度7.0m/分、ブローアップ比(リングダイ径とバブルの径の比)を2、フィルム厚さ60μmの成形条件で、冷却用空気として25℃の空気を用いて空冷インフレーション成形を行い、バブルの安定性を以下の基準で評価した。
◎:バブルが長時間にわたり安定し、良好なフィルムが得られた。
○:バブルに微動が生じるが、安定成形が可能であった。
×:バブルが上下に変動し、フィルム幅の変動が生じた。
実施例1
[オレフィン系重合体(成分(B))の製造]
攪拌機を備えた100LのSUS製反応器中で、プロピレンおよび1−ブテンを、分子量調節剤として水素を用い、以下の方法で連続的に重合させて、オレフィン系重合体に相当するプロピレン−1−ブテン共重合体を得た。
反応器の下部から、重合溶媒としてヘキサンを100L/時間の供給速度で、プロピレンを24.00kg/時間の供給速度で、1−ブテンを1.81kg/時間の供給速度で、それぞれ連続的に供給した。
また同様に、重合用触媒として、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライドを0.005g/時間の供給速度で、トリフェニルメチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートを0.298g/時間の供給速度で、トリイソブチルアルミニウムを2.315g/時間の供給速度で、それぞれ連続的に供給した。
反応器内部の反応液の容量が常に100Lを維持するように、反応器の上部から反応液を連続的に抜き出した。
重合反応は、反応器の外部に取り付けられたジャケットに冷却水を循環させることによって、45℃で行った。
反応器の上部から連続的に抜き出された反応液に、少量のエタノールを添加して重合反応を停止させた後、未反応の単量体を除去し、次いで反応液に含まれる重合用触媒の残渣を除去するため水洗浄し、最後に大量の水中でスチームによって重合溶媒を除去することによって、プロピレン−1−ブテン共重合体を得て、これを80℃で1昼夜減圧乾燥した。プロピレン−1−ブテン共重合体のプロピレンに由来する単量体単位の含有量は94.5モル%、1−ブテンに由来する単量体単位の含有量は5.5モル%、エチレンに由来する単量体単位の含有量は0.0モル%であった。また、プロピレン−1−ブテン共重合体の極限粘度は2.3dl/gであり、分子量分布(Mw/Mn)は2.2であり(Mw=420000、Mn=191000)、結晶融解ピークは観測されなかった。
[オレフィン系樹脂組成物の製造と空冷インフレーション成形時のバブルの安定性評価]
α−オレフィンおよび/またはエチレンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))として、結晶性エチレン−プロピレン共重合体(住友化学(株)製、ノーブレンS131、MFR=1.3g/10分、エチレンに由来する単量体単位の含有量=5.5重量%)90重量%と、オレフィン系重合体(成分(B))として前記方法で製造したプロピレン−1−ブテン共重合体10重量%を、前述の単層空冷インフレーション成形機へ供給し、前述の成形条件によって空冷インフレーション成形を行い、インフレーションフィルムを得た。空冷インフレーション成形時のバブルの安定性を評価し、評価結果を表1に示した。
実施例2
α−オレフィンおよび/またはエチレンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))として、結晶性エチレン−プロピレン共重合体(住友化学(株)製、ノーブレンS131、MFR=1.3g/10分、エチレンに由来する単量体単位の含有量=5.5重量%)97重量%とオレフィン系重合体(成分(B))として前記方法で製造したプロピレン−1−ブテン共重合体3重量%を用いた以外は、実施例1と同じ条件で空冷インフレーション成形を行い、インフレーションフィルムを得た。空冷インフレーション成形時のバブルの安定性を評価し、評価結果を表1に示した。
比較例1
α−オレフィンおよび/またはエチレンと、プロピレンとの共重合体(成分(A))として、結晶性エチレン−プロピレン共重合体(住友化学(株)製、ノーブレンS131、MFR=1.3g/10分、エチレンに由来する単量体単位の含有量=5.5重量%)100重量%を用いた以外は、実施例1と同じ条件で空冷インフレーション成形を行い、インフレーションフィルムを得た。空冷インフレーション成形時のバブルの安定性を評価し、評価結果を表1に示した。
Figure 2007119540
本発明の要件を満足する実施例1、2のフィルムは、インフレーション成形、特に空冷インフレーション成形において、常温の冷却用空気による冷却によってもバブルの安定性に優れるフィルムである。

Claims (4)

  1. 下記成分(A)の含有量が80重量%より大きく99重量%以下であり、下記成分(B)の含有量が20重量%より小さく1重量%以上であるオレフィン系樹脂組成物(ただし、成分(A)および成分(B)の合計を100重量%とする)を、インフレーション成形法によって成形されてなるフィルム。
    成分(A):下記要件(a1)および(a2)を満たす、エチレンおよび/またはα−オレフィンと、プロピレンとの共重合体。
    (a1):JIS K7122に従う示差走査熱量測定によって、−50℃〜200℃の範囲に観測される結晶の融解熱量が35J/g以上であること。
    (a2):JIS K7122に従う示差走査熱量測定による結晶融解ピークが150℃以下であること。
    成分(B):下記要件(b1)、(b2)および(b3)を満たすオレフィン系重合体。
    (b1):JIS K7122に従う示差走査熱量測定によって、−50℃〜200℃の範囲に観測される結晶の融解熱量が30J/g以下であること。
    (b2):オレフィン系重合体に含有されるエチレンに由来する単量体単位の含有量が60モル%以下であること。
    (b3):分子量分布が1〜3であること。
  2. 成分(A)のJIS K7210に従う230℃におけるメルトフローレイトが0.1〜20g/10分である請求項1に記載のフィルム。
  3. 請求項1または2に記載のフィルムを少なくとも1層含む多層フィルム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のフィルムが空冷インフレーション成形法によって成形されてなるフィルム。
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