JP2007117454A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】被調理物の滑り落ちを防止しつつ、熱伝導性や清掃性の低下を抑えることが可能な加熱調理器を提供する。
【解決手段】プレート1は、油分を流す溝部5を形成するために凸部6を設けており、被調理物Aの載置面7となる凸部6の表面を、溝部5と同様に傾斜させている。そして、凸部6の下側にのみ被調理物Aの滑り防止部としての突起8を設けている。凸部6の表面に載せられた被調理物Aは、傾斜した凸部6の表面に沿って下側に移動しようとするが、突起8が抵抗になって被調理物Aの滑り落ちを防止するので、所定の場所で被調理物を美味しく調理できる。また、溝部5に対して凸部6全体を高くする必要がなく、熱伝導性や清掃性の低下を抑制できる。
【選択図】図1
【解決手段】プレート1は、油分を流す溝部5を形成するために凸部6を設けており、被調理物Aの載置面7となる凸部6の表面を、溝部5と同様に傾斜させている。そして、凸部6の下側にのみ被調理物Aの滑り防止部としての突起8を設けている。凸部6の表面に載せられた被調理物Aは、傾斜した凸部6の表面に沿って下側に移動しようとするが、突起8が抵抗になって被調理物Aの滑り落ちを防止するので、所定の場所で被調理物を美味しく調理できる。また、溝部5に対して凸部6全体を高くする必要がなく、熱伝導性や清掃性の低下を抑制できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ホットプレートなどの調理板(プレート)を使用する加熱調理器に関する。
一般に、この種の加熱調理器は例えば特許文献1に開示されているように、枠状の本体内に加熱手段としてのシーズヒータを配置し、このシーズヒータに対向して本体に皿状のプレートが着脱自在に設けられており、本体の一側部から差し込んだ調節器としてのヒートマスターによって、プレートの温度を感知しながらシーズヒータへの通断電タイミングを制御することで、プレートに載置された被調理物を所望の温度に加熱調理するようになっている。
特開2004−105462号公報
上記構成において、特に焼肉用として使用するプレートの上面には、焼肉の油分などが被調理物に付着しないように、油分を分離して流すための溝部が設けられている。これを例えば図8で説明すると、1は焼肉用のプレートで、当該プレート1は、図示しないシーズヒータにほほ対向してプレート1の中央部に形成され、その中心部Cから周辺部にかけて下方に傾斜した調理部2と、調理部2の外周端部より外方にほぼ水平方向に形成された油溜り部3と、油溜り部3の外周端部より上方に立ち上がる側壁部4とを有している。また、前述した油分を流すための溝部5を調理部2に形成するために、当該調理部2の表面には複数の凸部6が設けられ、この凸部6の表面が焼肉などの被調理物を載せる載置面7となっている。ここでの載置面7は、溝部5と同様に中心部Cから周辺部にかけて下方に傾斜している。
図8に示す構造のプレート1では、凸部6の表面に載せた焼肉などから油分を落とし、これを傾斜した溝部5から下流の油溜り部3へと流すようにしている。そのため、油分を円滑に油溜り部3へと流すには、調理部2の上面に形成した溝部5の傾斜を大きくすればよいが、この場合は図9に示すように、肉などの被調理物Aを載せる凸部6の表面(載置面7)も、溝部5と同様に傾斜が大きくなって、被調理物Aが下流側の油溜り部3に滑り落ち、分離した油分と混ざってしまう不具合があった。
また、このような不具合に対処するために、例えば図10に示すように、凸部6の上面と溝部5との傾斜を変え、凸部6の載置面7のみほぼ水平に形成して傾斜を小さくすると、肉などの被調理物Aは確かに滑り落ちにくくなるが、周辺部に向かうに従って凸部6の高さが著しく大きくなってしまい、被調理物Aに熱が十分に伝わらなかったり、溝部5が深く清掃性が悪化するなどの問題を生じていた。
一方、前記ヒートマスターの装着時における安全機構についても、以下に説明するような問題があった。
図11は、加熱調理器であるホットプレートの一般的な構造を示している。ここでのホットプレートは、被調理物を載せる皿状のプレート11と、シーズヒータ12を含むシーズヒータ組立体13と、シーズヒータ12から下方への熱を遮断する遮熱板15と、ホットプレートの外郭をなす本体16と、シーズヒータ12に給電を行なう電源プラグ17を備え、且つプレートの温度を検知する感熱棒18を突出して設けたヒートマスター19とにより構成され、これらの各部品は何れも汚れ易く、個々に清掃が必要なため、互いに分解可能になっている。またプレート11として、ここでは図示しないが焼肉用の専用穴あきプレートも交換して使用でき、その場合はシーズヒータ12の下方に、有底状の水受け皿20を装着できるようになっている。
前記シーズヒータ組立体13は、加熱体としてのシーズヒータ12の他に、このシーズヒータ12の両端部を保護する例えば樹脂製のプロテクター14とにより構成され、プレート11ひいては被調理物を加熱する加熱手段として本体16に着脱可能に設けられる。一方、このプロテクター14に装着される温度調節器としてのヒートマスター19は、器本体21の一側面に電源プラグ17が接続されると共に、器本体21の他側面に感熱棒18が設けられ、さらに器本体21の上面に回動可能な温度調節ツマミ22が設けられている。そして、感熱棒18をプロテクター14の挿入孔(図示せず)に向けて、ヒートマスター19をプロテクター14に差込むと、シーズヒータ12の両端部にヒートマスター19が連結されると共に、感熱棒18がプレート11の底面に接触する。ヒートマスター19は、感熱棒18で検知されるプレート11の温度が、温度調節ツマミ22で設定した温度にほぼ一致するように、電源プラグ17からシーズヒータ12への給電を通断電制御し、プレート11に載せられた被調理物を加熱調理するようになっている。
ところで、上記構成のホットプレートでは、プレート11やシーズヒータ組立体13を本体11に装着していないと、ヒートマスター19がシーズヒータ組立体13に差し込めないように安全機構が設けられている。この安全機構の構成を図12〜図14に基づき説明すると、プロテクター14には、ヒートマスター19の感熱棒18が挿入可能な2つの挿入孔25,26が設けられ、この挿入孔25,26間に位置して、プロテクター14の内部には、弾性部材としてのコイルばね31と、このコイルばね31により常時一方向に付勢される第1可動部材としての第1シャッター32とによる第1安全機構33が設けられている。そして、図12に示すように、プロテクター14を含むシーズヒータ組立体13が本体16に装着されていない場合には、コイルばね31の付勢力により第1シャッター32が下方に移動し、感熱棒18の先端が第1シャッター32に突き当たって、ヒートマスター19をそれより先に差し込むことができなくなるが、図13に示すように、シーズヒータ組立体13を本体16に装着した場合には、コイルばね31の付勢に抗して、本体16に設けたリブ35が第1シャッター32を押し上げて、感熱棒18の先端が第1シャッター32に設けた貫通孔34を通過するようになる。
また、前記第1安全機構33とは別に、ここでは第2安全機構として、プレート11を本体16に装着したときに解除される第2シャッター36が、遮熱板15に取付けられている。この第2シャッター36は、ばね性を有する金具で形成され、図13に示すように、プレート11を本体16に装着していない場合には、感熱棒18の先端が第2シャッター36に突き当たって、ヒートマスター19をそれより先に差し込むことができなくなるが、図14に示すように、プレート11を本体16に装着した場合には、プレート11の底面にあるリブ38が第2シャッター36を弾性変形させ、感熱棒18の先端がプレート11の底面に触れる位置にまで、ヒートマスター19を差し込むことができるようになる。
このように、従来の安全機構では、シーズヒータ組立体13を本体11に装着しないと、第1シャッター32がオープン(開状態)せず、なお且つ、プレート11を本体16に装着しないと、第2シャッター36がオープンしないようになっており、第1シャッター32および第2シャッター36が何れもオープンして、初めてシーズヒータ12が通電可能となる位置にまでヒートマスター19が挿入できるようになっている。
しかし、第1安全機構33は、シーズヒータ12と一体になっているプロテクター14の内部に、コイルばね31で付勢された第1シャッター32を設けるようになっているのに対し、第2安全機構は別な本体16側にあって、ヒートマスター19の挿入をガードするようなばね性の金具(第2シャッター36)で構成されており、使用部品の共通化が図れず種類が増えるという問題があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、被調理物の滑り落ちを防止しつつ、熱伝導性や清掃性の低下を抑えることが可能な加熱調理器を提供することを、その第1の目的とする。
また本発明の第2の目的は、安全機構における使用部品の共通化を図ることが可能な加熱調理器を提供することにある。
本発明の請求項1における加熱調理器では、凸部の表面に載せられた焼肉などの被調理物が、傾斜した凸部の表面に沿って下側に移動しようとするが、この凸部の下側にある滑り防止部が抵抗になって、被調理物の滑り落ちを防止するため、所定の場所で被調理物を美味しく調理することができる。また、溝部に対して凸部全体を高くする必要がないので、熱伝導性の低下が抑えられ、且つ溝部の清掃を支障なく行なうことができる。さらに、被調理物の滑り落ちを気にすることなく、溝部の傾斜を大きく形成することができるので、被調理物から分離した油分などを、溝部を伝って素早く流し落とすことが可能になる。
本発明の請求項2における加熱調理器では、不用意に加熱体に通電が行なわれないように、第1安全機構と第2安全機構が共に解除されない限り、調節器をプロテクターに装着できないようになっているが、これらの第1安全機構や第2安全機構は共通の部材であるプロテクターに配設されているので、使用部品の共通化を簡単に図ることができ、型代の削減などが可能になる。また、加熱手段が第1安全機構や第2安全機構を含めて一つにユニット化されるので、機種切替時における汎用性を持たせることができる。
本発明の請求項3における加熱調理器では、調節器をプロテクターに装着して、加熱手段によりプレートを加熱できる状態になると、調節器のストッパー部が第2安全機構とプレート(プレートの取っ手も含む)とを離間させ、プレートからの熱を第2安全機構に直接伝えないようにすることができる。そのため、第2安全機構は勿論のこと、ユニット化された第1安全機構やプロテクターへの熱影響も最小限に止めることができる。
請求項1の発明では、被調理物の滑り落ちを防止しつつ、熱伝導性や清掃性の低下を抑えることが可能な加熱調理器を提供できる。
請求項2の発明では、安全機構における使用部品の共通化を図ることが可能な加熱調理器を提供できる。
請求項3の発明では、第2安全機構のみならず、プロテクターや第1安全機構への熱影響を最小限に止めることができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明における加熱調理器の好ましい実施例を説明する。なお、各実施例において、従来例で示したものと同一箇所には同一符号を付し、その共通する部分の説明は重複を避けるため極力省略する。
図1および図2は、本発明の第1実施例を示すプレートの断面図である。これらの各図において、プレート1は前述したように、実質的に被調理物Aを調理する部位である調理部2と、この調理部2の外周端部に繋がる油溜り部3と、プレート1の最外周に位置する側壁部4とにより構成され、熱伝導性の良好な材料で一体的に形成される。また、調理部2の表面に複数の凸部6を一体的に設けることで、調理部2に油分を流すための溝部5を形成している。調理部2の溝部5は、被調理物Aから滴下した油分などを速やかに油溜り部3へと流すために、中心部Cから外周部に掛けて下方に傾斜した形状を有しているが、ここでは凸部6の表面である被調理物Aの載置面7も、同様に中心部Cから外周部に掛けて下方に傾斜した形状を有している。
凸部6の外周部すなわち下側には、被調理物Aが油溜り部3へ滑り落ちるのを防止する突起8が設けられる。この突起8は、プレート1の底面に配置される加熱手段(図示せず)から被調理物Aへの熱伝導性を極力悪化させないように、凸部6の下側部分にのみ形成される。そうすることで、凸部6の下側を除く載置面7の殆どの部分で、被調理物Aを良好に加熱調理することができる。
この実施例では、焼肉などの被調理物Aを凸部6の載置面7に載せ、図示しない加熱手段からプレート1への熱伝導により被調理物Aを加熱する。この加熱調理中、被調理物Aから滴下した油分は、傾斜した溝部5を伝わって油溜り部3に流れ、そこで滞留する。また、被調理物Aは傾斜した載置面7を滑って次第に凸部6の外周側(下側)に移動しようとするが、この凸部6の外周側には突起8があって、それ以上の被調理物Aの滑り落ちを規制する。そのため、被調理物Aは油溜り部3に移動することなく載置面7の上に留まって、美味しく調理することが可能になる。
また、加熱調理後にプレート1を清掃する際にも、突起8を除く凸部6の大部分が、調理部2の表面とほぼ同じ傾斜を有しているので、溝部5に付着した油分などを凸部6に邪魔されることなく簡単に除去できる。しかもこの溝部5の傾斜は、必要に応じて大きく形成することができ、溝部5に伝わった油分を素早く油溜り部3へ流し落とすことが可能になる。
なお、この突起8は凸部6の下側全周に設ける必要はなく、デザイン性などを考慮して部分的に設けるようにしてもよい。また、突起8を含めて凸部6をプレート1の母材として一体的に形成するのが製造上好ましいが、突起8を別体に設けても構わない。例えば、突起8に代わり、載置面7よりも滑りにくい部材を凸部6の下側に取付けてもよい。また、被調理物Aの滑り落ち防止を意図した例えば段差を、凸部6の下側に形成してもよい。
以上のように本実施例では、油分を流す溝部5を形成するために凸部6を設け、被調理物Aの載置面7となる凸部6の表面を、溝部5と同様に傾斜させたプレート1を有する加熱調理器において、凸部6の下側にのみ被調理物Aの滑り防止部としての突起8を設けている。
この場合、凸部6の表面に載せられた焼肉などの被調理物Aが、傾斜した凸部6の表面に沿って下側に移動しようとするが、この凸部6の下側にある突起8が抵抗になって、被調理物Aの滑り落ちを防止するため、所定の場所で被調理物を美味しく調理することができる。また、溝部5に対して凸部6全体を高くする必要がないので、熱伝導性の低下が抑えられ、且つ溝部5の清掃を支障なく行なうことができる。さらに、被調理物Aの滑り落ちを気にすることなく、溝部5の傾斜を大きく形成することができるので、被調理物Aから分離した油分などを、溝部Aを伝って素早く流し落とすことが可能になる。
図2は、本実施例に関わる別な変形例を示したものである。ここでは前記図1の突起8に代わり、波形状(ギザギザ形状)の滑り防止部9が凸部6と一体的に設けられている。この滑り防止部9も、プレート1の熱伝導性や清掃性を考慮して、凸部6の下側部分にのみ設けられる。そしてこの場合も、凸部6の表面に載せられた被調理物Aが、傾斜した凸部6の表面に沿って下側に移動しようとするが、この凸部6の下側にある滑り防止部9が抵抗になって、被調理物Aの滑り落ちを防止するため、所定の場所で被調理物を美味しく調理することができる。
次に、本発明の第2実施例を図3〜図7に基づき説明する。先ず、シーズヒータ組立体13の構成を図3に基づき説明すると、本体16の一側に配置されるプロテクタ14は、その一側にヒートマスター19の差込み口41を備えている。この差込み口41は凹状で、その基端からはシーズヒータ12の両端部12A,12Bが突出しており、ヒートマスター19を差込み口41に装着したときに、当該両端部12A,12Bがヒートマスター19と電気的に接続されるようになっている。
また、本実施例では前記第1安全機構33のみならず、第2安全機構42もプロテクタ14内に配設されている。これを図5〜図7に基づき説明すると、プロテクター14には、ヒートマスター19の感熱棒18が挿入可能な3つの挿入孔25,26,27が設けられており、挿入孔25,26間に位置して、前記従来例と同一構造の第1安全機構33が設けられると共に、この第2安全機構33に隣接するように、挿入孔26,27間に位置して、別な第2安全機構42が設けられる。この第2安全機構42は、第1安全機構33と同じくプロテクター14の内部に配置されており、弾性部材であるコイルばね43と、このコイルばねにより常時一方向に付勢される第2可動部材としての第2シャッター44とにより構成される。このように、第1安全機構33と第2安全機構42を同じプロテクター14内に組み込むことで、これらの安全機構33,42の構成部品、すなわちコイルばね31,43とシャッター32,44を共通化することが可能になる。なお、第2シャッター44には貫通孔45が設けられているが、この貫通孔45を含む第2シャッター44は、プレート11が本体15に装着され、第2シャッター44がコイルばね43の付勢に抗して下方に押し込まれた状態で、貫通孔45に向けて感熱棒18を挿入すると、当該感熱棒18の下側部が貫通孔45の周縁に当接して、さらに第2シャッター44を下方に押し込み、結果的にプレート11と第2シャッター44とを非接触状態に維持するように、プロテクター14内に配置されている(図7参照)。
一方、前記本体16は、その一側に凹状のプロテクター装着部48が形成され、このプロテクター装着部48の上面に突起35が一体的に設けられている。また、この本体16の一側には、感熱棒18の先端部が挿入可能な金属性の保持板49が取付けられている。前記プロテクター14は、その底面と先端側面が、プロテクター装着部48と保持板49にそれぞれ対向した状態で、本体11に装着され、このプロテクター14を含むシーズヒータ組立体13を本体16に装着した状態では、突起35が第1シャッター32の下端に当接し、コイルばね31の付勢に抗して第1シャッター32を押上げるようになっている。
次に、上記構成についてその作用を説明すると、図5に示すように、プロテクター14を含むシーズヒータ組立体13が本体16に装着されていない場合には、コイルばね31の付勢力により第1シャッター32が下方に移動し、感熱棒18の先端が第1シャッター32に突き当たって、ヒートマスター19をそれ以上の位置に差し込むことができなくなるが、図6に示すように、シーズヒータ組立体13を本体16の所定位置に装着した場合には、コイルばね31の付勢に抗して、本体16に設けたリブ35が第1シャッター32を押し上げて、感熱棒18の先端が第1シャッター32に設けた貫通孔34を通過するようになる。
ここで、図6に示すように、プレート11を本体16に装着していない場合には、コイルばね43の付勢力が第2シャッター44に作用し、第2シャッター44の一端がプロテクター14の上面から突出する。この状態では、感熱棒18の先端が第2シャッター44に突き当たって、ヒートマスター19をそれより先に差し込むことができなくなる。一方、図7に示すように、プレート11(またはプレート11の両側にある取っ手でもよい)を本体16に装着すると、プロテクター14の上面から突出した第2シャッター44の一端にプレート11が載ることにより、この第2シャッター44がコイルばね43の付勢に抗して下方に押し込まれ、感熱棒18の先端が貫通孔45を貫通できる位置にまで移動する。ここでヒートマスター19をさらに差し込むと、感熱棒18の外面が貫通孔45の周縁に当接して、さらに第2シャッター44を下方に押し込み、プレート11から第2シャッター44を離間させる。
図7に示す状態では、第1シャッター32および第2シャッター44の何れもがオープンしているので、シーズヒータ12が通電可能となる位置にまでヒートマスター19を挿入することができる。その後、プレート11に被調理物を載せ、温度調節ツマミ22で加熱温度を設定すれば、この設定した温度に感熱棒18で検知されるプレート11の温度がほぼ一致するように、ヒートマスター19が電源プラグ17からシーズヒータ12への給電を通断電制御する。
ここで、プレート11の加熱時には、少なくともヒートマスター19が本体16に対し通電可能な位置にまで差し込まれているので、プレート11と第2シャッター44とは離間し、プレート11からの熱が直接第2シャッター44に伝わることがない。そのため、第2安全機構42はもとより、この第2安全機構42を収容するプロテクター14や、同じプロテクター14に収容される第1安全機構33への熱影響を最小限に食い止めることができる。また、感熱棒18がプロテクター14に完全に差し込まれていない状態では、比較的重量のあるプレート11の自重を利用して、第2シャッター44を確実に所望の位置にまでオープンさせることができ、貫通孔45に対する感熱棒18の差し込みにくさを解消することができる。
以上のように本実施例では、加熱調理器の外郭をなす本体16と、加熱手段であるシーズヒータ組立体13と、被調理物を載せるプレート11と、プレート11の温度を監視しつつシーズヒータ組立体13の加熱量を調節する調節器としてのヒートマスター19とを互いに着脱可能に設け、シーズヒータ組立体13は、プレート11を加熱する加熱体としてのシーズヒータ12と、このシーズヒータ12を保護するプロテクター14とからなる加熱調理器において、シーズヒータ組立体13を本体16に装着すると解除される第1安全機構33と、プレートを前記本体に装着すると解除される第2安全機構42とを何れもプロテクター14に配設しており、これらの第1安全機構33および第2安全機構42が共に解除されると、プロテクター14へのヒートマスター19の装着が可能になるように構成されている。
この場合、不用意にシーズヒータ12に通電が行なわれないように、第1安全機構33と第2安全機構42が共に解除されない限り、ヒートマスター19をプロテクター14に装着できないようになっているが、これらの第1安全機構33や第2安全機構42は、別々な部材にではなく、共通の部材であるプロテクター14に配設されているので、例えばコイルばね31,43やシャッター32,44などの使用部品の共通化を簡単に図ることができ、型代の削減などが可能になる。また、シーズヒータ組立体13が第1安全機構33や第2安全機構42を含めて一つにユニット化されるので、機種切替時における汎用性を持たせることができる。
また本実施例では、ヒートマスター19をプロテクター14に装着した状態で、第2安全機構42をプレート11から離間させるストッパー部としての感熱棒18をヒートマスター19に設けている。
こうすると、ヒートマスター19をプロテクター14に装着して、シーズヒータ12によりプレート11を加熱できる状態になると、ヒートマスター19のストッパー部が第2安全機構42とプレート11とを離間させ、プレート11からの熱を第2安全機構42に直接伝えないようにすることができる。そのため、第2安全機構42は勿論のこと、ユニット化された第1安全機構32やプロテクター14への熱影響も最小限に止めることができる。
しかも、本実施例におけるストッパー部は、プレート11の温度を検知する感熱棒18を利用しているので、ヒートマスター19に何等手を加えることなく、上述した作用効果を達成できる。
なお本実施例では、プレート11の非装着時に、第2シャッター44の一端がプロテクター14より突出する構造となっているが、例えば指などで第2シャッター44が簡単に動かせないように、第2シャッター44の一端を突出させないようにし、代わりにプレート11またはプレート11の取っ手に、本体16の場合と同様の突起を配設してもよい。また、第1安全機構33や第2安全機構42は、実施例以外の構造を採用してもよく、第1シャッター32や第2シャッター44はどの方向から押し込まれてもよい。
本発明は、上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば加熱手段としては、IH(電磁誘導加熱)式のものを利用しても構わない。
1 プレート
5 溝部
6 凸部
7 載置面
8 突起
9 滑り防止部
11 プレート
12 シーズヒータ(加熱体)
13 シーズヒータ組立体(加熱手段)
14 プロテクター
16 本体
18 感熱棒(ストッパー部)
19 ヒートマスター(調節器)
32 第1安全機構
44 第2安全機構
5 溝部
6 凸部
7 載置面
8 突起
9 滑り防止部
11 プレート
12 シーズヒータ(加熱体)
13 シーズヒータ組立体(加熱手段)
14 プロテクター
16 本体
18 感熱棒(ストッパー部)
19 ヒートマスター(調節器)
32 第1安全機構
44 第2安全機構
Claims (3)
- 溝部と凸部を設け、前記凸部を傾斜させたプレートを有する加熱調理器において、前記凸部の下側にのみ滑り防止部を設けたことを特徴とする加熱調理器。
- 本体と、加熱手段と、プレートと、調節する調節器とを着脱可能に設け、
前記加熱手段は、前記プレートを加熱する加熱体と、保護するプロテクターとからなる加熱調理器において、
前記加熱手段を前記本体に装着すると解除される第1安全機構と、前記プレートを前記本体に装着すると解除される第2安全機構とを前記プロテクターに配設し、
前記第1安全機構および前記第2安全機構が共に解除されると、前記プロテクターへの前記調節器の装着を可能にする構成としたことを特徴とする加熱調理器。 - 前記調節器を前記プロテクターに装着した状態で、前記第2安全機構を前記プレートから離間させるストッパー部を前記調節器に設けたことを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
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