JP2007117342A - 成分濃度測定装置及び成分濃度測定装置制御方法 - Google Patents

成分濃度測定装置及び成分濃度測定装置制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明では、脈動による音波強度への影響を少なくして成分濃度を正確に測定することを目的とする。
【解決手段】本発明は、被検体の脈波を検出する脈波検出手段と、異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射する混合光出射手段と、前記異なる2波長の光のうち所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射する第1単一光出射手段と、前記混合光出射手段からの光により前記被検体で発生する音波を検出し、及び前記第1単一光出射手段からの光により前記被検体で発生する音波を前記他の時点からの前記一定時間内に検出する音波検出手段と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、人間又は動物の被検体の非侵襲な成分濃度測定装置及び成分濃度測定装置制御方法に関する。
高齢化が進み、成人病に対する対応が大きな課題になりつつある。血糖値などの検査においては血液の採取が必要なために患者にとって大きな負担となるので、血液を採取しない非侵襲な成分濃度測定装置が注目されている。現在までに開発された非侵襲な成分濃度測定装置としては、皮膚内に電磁波を照射し、測定対象とする血液成分、例えば、血糖値の場合はグルコース分子に吸収され、局所的に加熱して熱膨張を起こして生体内から発生する音波を観測する、光音響法が注目されている。
しかし、グルコースと電磁波との相互作用は小さく、また生体に安全に照射し得る電磁波の強度には制限があり、生体の血糖値測定においては、十分な効果をあげるに至っていない。
図6および図7は、従来例として、光音響法による従来の血液成分濃度測定装置の構成例を示す図である。図6は光パルスを電磁波として用いた第一の従来例である(例えば、非特許文献1参照。)。本例では血液成分として血糖、すなわちグルコースを測定対象としている。図6において、駆動回路604はパルス状の励起電流をパルス光源616に供給し、パルス光源616はサブマイクロ秒の持続時間を有する光パルスを発生し、発生した光パルスは被検体610に照射される。光パルスは被検体610の内部にパルス状の光音響信号と呼ばれる音波を発生させ、発生した音波は超音波検出器613により検出され、さらに音圧に比例した電気信号に変換される。
変換された電気信号の波形は波形観測器620により観測される。この波形観測器620は上記励起電流に同期した信号によりトリガされ、変換された電気信号は波形観測器620の管面上の一定位置に表示され、変換された電気信号は積算・平均して測定することができる。このようにして得られた電気信号の振幅を解析して、被検体610の内部の血糖値、すなわちグルコースの量が測定される。図6に示す例の場合はサブマイクロ秒のパルス幅の光パルスを最大1kHzの繰り返しで発生し、1024個の光パルスを平均して、前記電気信号を測定しているが十分な精度が得られていない。
そこで、より精度を高める目的で、連続的に強度変調した光源を用いる第二の従来例が開示されている。図7に第二の従来例の装置の構成を示す(例えば、特許文献1参照。)。本例も血糖を主な測定対象として、異なる波長の複数の光源を用いて、高精度化を試みている。説明の煩雑さを避けるために、図7により光源の数が2の場合の動作を説明する。図7において、異なる波長の光源、即ち、第1の光源601及び第2の光源605は、それぞれ駆動回路604及び駆動回路608により駆動され、連続光を出力する。
第1の光源601及び第2の光源605が出力する光は、モータ618により駆動され一定回転数で回転するチョッパ板617により断続される。ここでチョッパ板617は不透明な材質により形成され、モータ618の軸を中心とする第1の光源601及び第2の光源605の光が通過する円周上に、互いに素な個数の開口部が形成されている。
上記の構成により、第1の光源601及び第2の光源605の各々が出力する光は互いに素な変調周波数f及び変調周波数fで強度変調された後、合波部609により合波され、1の光束として被検体610に照射される。
被検体610の内部には第1の光源601の光により周波数fの光音響信号が発生し、第2の光源605の光により周波数fの光音響信号が発生し、これらの光音響信号は、音響センサ619により検出され、音圧に比例した電気信号に変換され、その周波数スペクトルが、周波数解析器621により観測される。本例においては、複数の光源の波長は全てグルコースの吸収波長に設定されており、各波長に対応する光音響信号の強度は、血液中に含まれるグルコースの量に対応した電気信号として測定される。
ここで、予め光音響信号の測定値の強度と別途採血した血液によりグルコースの含有量を測定した値との関係を記憶しておいて、前記光音響信号の測定値からグルコースの量を測定している。
特開平10−189号公報 オウル大学(University of Oulu、Finland)学位論文「Pulse photoacoustic techniqus and glucose determination in human blood and tissue」(IBS 951−42−6690−0、http://herkules.oulu.fi/isbn9514266900/、2002年)
上述の従来例においては以下のような課題がある。即ち、人間や動物などの被検体の脈動は、血液量(体積)の変動である。そのため、被検体の脈動は、被検体の血液成分による光の吸収量を変化させ、結果として光音響信号の発生量を変化させる。
従って、従来の被検体又は被測定物の成分濃度の測定方法においては、測定時の被検体の脈動による測定誤差が非常に大きくなるという課題があった。
上記の課題を解決するために、本発明は、所定の温度における測定対象の成分の吸光度特性から設定した異なる2波長の光を出射し、被検体又は被測定物の温度を所定の温度に合わせて、被検体又は被測定物から発生する音波を検出することにより、被検体の脈動による誤差を除いて、成分濃度を正確に測定する成分濃度測定装置及び成分濃度測定装置制御方法である。ここで、被検体とは測定対象の人間や動物であり、以下の説明においても同様である。
初めに、本発明の成分濃度測定装置及び成分濃度測定装置制御方法の基本原理を、一例として、被検体の成分濃度を測定する場合について説明する。
本発明では、異なる2波長の光の中の、第1の光の波長を、例えば被検体の測定対象の成分による吸光度が被検体の大部分を占める水による吸光度と顕著に異なる波長に設定し、第2の光の波長を水が第1の光の波長におけるのと合い等しい吸光度を示す波長に設定する。上記の波長の設定方法を、血液中のグルコースの濃度を測定する場合を例として図1により説明する。
図1は常温における水とグルコース水溶液の吸光度特性を示す。図1において、縦軸は吸光度を示し、横軸は光の波長を示している。また、図1において、実線は水の吸光度特性を示し、破線はグルコース水溶液の吸光度特性を示している。図1に示す波長λはグルコースによる吸光度が水による吸光度と顕著に異なる波長であり、波長λは、水がλにおける吸光度と合い等しい吸光度を示す波長である。従って、例えば、第1の光の波長をλと設定し、第2の光の波長をλと設定することができる。
以下の説明においては、一例として、第1の光の波長を測定対象の成分による吸光度が水による吸光度と顕著に異なる波長λに設定し、第2の光の波長を水が第1の光の波長λにおけるのと合い等しい吸光度を示す波長λに設定した場合を説明する。
上記のように設定した異なる2波長の光の各々を、同一周波数で逆位相の信号により強度変調してパルス状の光として出射し、出射された異なる2波長の光が被検体の成分に吸収されて発生する音波を検出して、検出した音波の大きさから、被検体の測定対象の成分の濃度を測定する。上記のように強度変調された異なる2波長の光を出射した場合、第1の光を測定対象の成分と水の両方が吸収して被検体から発生する第1の音波と、第2の光を被検体の大部分を占める水が吸収して被検体から発生する第2の音波とは、周波数が等しくかつ逆位相である。従って、第1の音波と第2の音波は被検体内で重畳し、音波の差として、第1の音波の中の測定対象の成分が吸収して被検体から発生する音波の大きさのみが残留する。そこで、残留した音波により、第1の光が測定対象の成分が吸収して被検体から発生する音波のみを測定することができる。上記の測定においては、測定対象の成分と水の両方が吸収して発生する音波と水が吸収して発生する音波を個別に測定して差を演算するよりも、測定対象の成分が吸収して被検体から発生する音波を正確に測定することができる。
さらに、被検体と音波検出素子との接触状態などの音波測定系の誤差の要因を除いて、高精度に測定する方法を以下に説明する。波長λの光及び波長λの光の各々に対する、被検体の大部分を占める水の吸収係数をα (w)及びα (w)として、被検体の測定対象の成分のモル吸収係数をα (g)及びα (g)とすれば、波長λの光及び波長λの光の各々により被検体から発生する音波の大きさs及びsを含む連立方程式は数式(1)で表される。
Figure 2007117342
上記の、数式(1)を解いて、被検体の測定対象の成分濃度Mを求めることができる。ここで、Cは制御あるいは予想困難な係数、すなわち、被検体と音波検出素子の結合状態、音波検出素子の感度、被検体において光により音波が発生される位置と音波検出素子との間の距離、被検体の比熱及び熱膨張係数、被検体の内部の音波の速度、波長λの光及び波長λの光の変調周波数、水の吸収係数及び被検体の成分のモル吸収係数、などに依存する未知定数である。さらに数式(1)でCを消去すると次の数式(2)が得られる。
Figure 2007117342
ここで、波長λの光及び波長λの光の各々に対する、被検体の大部分を占める水の吸収係数α (w)及びα (w)が等しくなるように選択されているので、α (w)=α (w)が成立し、さらに、s≒sであることを用いれば、成分濃度Mは数式(3)で表される。
Figure 2007117342
上記の数式(3)に、既知の係数として、α (w)、α (g)及びα (g)を代入し、さらに、波長λの光及び波長λの光の各々により被検体から発生する音波の大きさs及びsを測定して代入することにより、被検体の成分濃度Mを算出することができる。上記の数式(3)においては、2つの音波の大きさs及びsを個別に測定するよりも、それらの差s−sを測定して、別に測定した音波の大きさsで除する方が、被検体の成分濃度を高精度に測定することができる。
そこで、本発明の成分濃度測定装置及び成分濃度測定装置制御方法においては、まず、波長λの光及び波長λの光を、互いに逆位相の変調信号により強度変調して、1の光束に合波して出射することにより、被検体から発生する音波の大きさs及び音波の大きさsが相互に重畳して生じる音波の差(s−s)を測定する。次に、波長λの光を出射して、被検体から発生する音波の大きさsを測定する。上記のように測定した(s−s)とsとから、数式(3)により(s−s)÷sを演算して被検体の測定対象の成分濃度を高精度に測定することができる。
本発明の成分濃度測定装置及び成分濃度測定装置制御方法における被検体の脈動による影響は以下の通りである。
本発明では、数式(3)における分子の(s−s)の値は、異なる2波長の光を電気的に強度変調して同時に照射し被検体で発生する音波の大きさとして測定することができる。一方、分母のsの値は、異なる2波長の光のうち所定の1波長の光を別途照射して被検体で発生する音波の大きさとして測定することができる。
しかし、分子の(s−s)の値と分母のsの値とは、上記のように同時に測定することができず異なる時間で測定することとなるため、音波の大きさの測定の際、位相検波増幅部の積分時間を100msec〜1sec程度に設定している場合、脈動による血液量の変化による血管の構造変形の影響を受けるため、著しく異なった値となる。
図2に、音波の大きさの脈動による変動のグラフを示す。図2では、脈拍が約60拍/秒の場合を示している。
図2において、被検体から発生する音波の大きさ30、31は、被検体の組織から発生する音波の大きさ42、静脈血から発生する音波の大きさ41及び動脈血から発生する音波の大きさ40の加算として測定される。そして、図2に示すように、第1の光により発生する音波の大きさ30及び第2の光により発生する音波の大きさ31は、共に脈波20に同期して増減する。動脈の血管が脈動に同期して膨張・収縮を繰り返すためである。また、第1の光及び第2の光の混合光により発生する音波の大きさ32は、第1の光により発生する音波の大きさ30と第2の光により発生する音波の大きさ31との差分で得られ、第1の光により発生する音波の大きさ30及び第2の光により発生する音波の大きさ31と同様に、脈波20に同期して増減する。ここで、上記のように、位相検波増幅部での積分時間を100msec〜1sec程度とする場合、人体の脈拍が約60拍/秒であるとすると、積分する時点の違いにより積分値が大きく異なる。その結果、成分濃度の算出値に誤差が生じる。
この脈拍に起因する算定濃度の増減による誤差を補正するために、最も単純には、音波の大きさの長時間の平均を取ることによって、脈波の影響を低減させることが考えられる。一方、音波を長時間に亘って平均化することは、測定時間が長くなり、拘束することによる精神的な圧迫がある。そのため、実用上は計測時間を短くすることが要請される。
そこで、本発明では、上記2回の音波の大きさ31、32を測定するため、音波を検出すると共に脈波20を検出することとし、さらに2回の検出の時点を2回とも脈波の所定の値となる時点とすることとした。
具体的には、本発明に係る成分濃度測定装置制御方法は、被検体の脈波の所定の値となる時点からの一定時間内に、前記被検体の脈波を検出する脈波検出手段が前記一定時間内の脈波を検出し、異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射する混合光出射手段が前記一定時間内に2波長の光を出射し、及び前記被検体で発生する音波を検出する音波検出手段が前記一定時間内に音波を検出する第1脈波音波検出手順と、前記第1脈波音波検出手順の前記時点からの前記一定時間内を除き前記被検体の脈波の所定の値となる他の時点からの前記一定時間内に、前記脈波検出手段が前記一定時間内の脈波を検出し、前記異なる2波長の光のうち所定の1波長を電気的に強度変調して出射する第1単一光出射手段が前記一定時間内に1波長の光を出射し、及び前記音波検出手段が前記一定時間内に音波を検出する第2脈波音波検出手順と、を有することを特徴とする。
本発明では、混合光出射手段は、異なる2波長の光、即ち、第1の光の波長及び第2の光の波長を、前述の測定原理に従って被検体の測定対象の成分及び水の吸光度特性から選定された波長λ及び波長λに設定する。そして、第1脈波音波検出手順において、混合光出射手段は第1の光及び第2の光の各々を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射する。このように出射した第1の光及び第2の光が被検体に照射されると被検体から音波が発生し、音波検出手段は、被検体から発生する音波を検出する。ここで、音波検出手段により測定される音波は前述の第1の光により発生する第1の音波と第2の光により発生する第2の音波の差の音波である。
さらに、第2脈波音波検出手順において、第1単一光出射手段は、第2の光と同様の波長の光を、第2の光と同様に強度変調して、第2の光と同様の強度で出射する。このように出射した第2の光が被検体に照射されると被検体から音波が発生し、音波検出手段は、被検体から発生する音波を検出する。
ここで、第1脈波音波検出手順において混合光出射手段が第1の光及び第2の光を出射する際、第2脈波音波検出手順において第1単一光出射手段が第2の光を出射する際に、脈波検出手段は、被検体の脈波を検出する。また、混合光出射手段が第1の光及び第2の光を出射する時間、第1単一光出射手段が第2の光を出射する時間及び脈波検出手段が脈波を検出する時間は、共に被検体の脈波の所定の値となる時点からの一定時間内であり、被検体の脈波の所定の値をトリガにした一定時間とする。また、第1脈波音波検出手順及び第2脈波音波検出手順は、いずれが先に行われてもよい。
このように、本発明では、第1、第2脈波音波検出手順により脈波の所定の値をトリガにして脈波を検出し、並びに第1の光又は/及び第2の光を出射し音波を検出することで、脈動による血液量が相対的に同一の状態の時の脈波及び音波を検出することが可能である。そのため、検出した脈波及び音波から後述する音波強度の規格化が可能となり、脈動による血流量の変化が音波強度に与える影響を少なくして成分濃度を正確に測定することができる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記脈波検出手段の検出する脈波を積算して脈波積算値として取得する脈波積算手段が前記第1脈波音波検出手順において前記一定時間内に検出される脈波を逐次積算して脈波積算値として取得し、及び前記音波検出手段の検出する音波の大きさを積算して音波強度として取得する音波強度積算手段が前記第1脈波音波検出手順において前記一定時間内に検出される音波を逐次積算して混合音波強度として取得する第1脈波音波強度積算手順と、前記脈波積算手段が前記第2脈波音波検出手順において前記一定時間内に検出される脈波を逐次積算して他の脈波積算値として取得し、及び前記音波強度積算手段が前記第2脈波音波検出手順において前記一定時間内に検出される音波を逐次積算して単一音波強度として取得する第2脈波音波強度積算手順と、をさらに有することが望ましい。
上記の第1、第2脈波音波強度積算手順は、後述する音波強度の規格化に至るまでの具体的な1手順である。ここで、脈波及び音波を積算するためには、例えば、脈波信号と音波信号を、積算回路によって積算し、除算回路で信号の平均化処理を行う。積算時間が長い程、ランダム雑音の影響が小さくなるので、100msec〜数secの時間で積算することが望ましいが、ランダム雑音の影響が無視できるほどに小さい場合には、1msecと短い積算時間で計測することもできる。
このように、本発明では、第1、第2脈波音波強度積算手順により脈波積算値及び音波強度を得ることで、音波強度の規格化に必要な具体的な情報を得て音波強度の規格化が可能となる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、測定対象とする成分濃度を算出する成分濃度算出手段が、前記第1脈波音波強度積算手順及び前記第2脈波音波強度積算手順において取得される脈波積算値、他の脈波積算値、混合音波強度及び単一音波強度から成分濃度を算出する成分濃度算出手順をさらに有することが望ましい。
本発明では、成分濃度算出手順により、後述する規格化した音波強度により成分濃度を算出することができる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記成分濃度算出手順において前記成分濃度算出手段は、前記混合音波強度を前記脈波積算値で除算した混合音波強度規格値、及び前記単一音波強度を前記他の脈波積算値で除算した単一音波強度規格値の比から成分濃度を算出することが望ましい。
本発明では、混合音波強度を脈波積算値で除算することにより混合音波強度の規格化を行う。また、単一音波強度を脈波積算値で除算することにより単一音波強度の規格化を行う。ここで、混合音波強度を除算する脈波積算値は、混合光により発生する音波と同時刻に検出された音波及び脈波の積算値であり、単一音波強度を除算する脈波積算値は、単一光により発生する音波と同時刻に検出された脈波の積算値である。本発明では、脈動による血液量が相対的に同一の状態の時の脈波及び音波を検出するため、音波強度を脈波積算値で除算することにより、規格値を得て脈動による音波強度への影響を少なくすることができる。従って、本発明では、音波強度を規格化して成分濃度を算出するため、精度良い算出結果を得ることができる。
ここで、脈波のトリガとなる所定の値は、脈波のいずれの値の時点としてもよいが、脈波の極値(極大値又は極小値のいずれか一方)とすることが望ましい。1拍以内の積算時間で拍間をまたぐことなく積算できるので、数拍でも(2拍以上で)精度よく、成分濃度の算出が可能であり、測定間隔を短くすることが可能である。また、時間が短いため、脈拍間隔の変動も小さくでき、成分濃度の算出精度を向上させることができる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記一定時間を前記脈波検出手段の検出する脈波の1周期以内とし、前記脈波検出手段は、前記被検体の脈波のうち連続した2拍分を前記第1脈波音波検出手順及び前記第2脈波音波検出手順において1拍ずつ検出し、前記混合光出射手段は、前記第1脈波音波検出手順において前記2拍分に対応して異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射し、前記第1単一光出射手段は、前記第2脈波音波検出手順において前記2拍分に対応して所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、前記音波検出手段は、前記第1脈波音波検出手順及び前記第2脈波音波検出手順において前記2拍分に対応してそれぞれの音波を検出することが望ましい。
本発明では、脈波及び音波の検出時間差を短くすることができるため、成分濃度の測定誤差を小さくすることができる。また、検出時間差を短くすることで成分濃度の測定時間を短くすることができ、被検体への負担を軽減させることができる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記脈波検出手段により検出される連続した2拍分の脈波の極大値の比率を算出する第1極値比率算出手段が、前記第1脈波音波検出手順及び前記第2脈波音波検出手順において検出される前記連続した2拍分の脈波の極大値の比率を算出し、算出した比率が1.1より大きいとき又は0.9より小さいときに、前記脈波検出手段及び前記混合光出射手段が前記第1脈波音波検出手順に戻り且つ前記脈波検出手段及び前記第1単一光出射手段が前記第2脈波音波検出手順に戻って成分濃度を繰り返し測定する第1脈波確認手順をさらに有することが望ましい。
安静時は連続する脈波の変動は小さいと考えられるが、体動や外的要因によって、脈動は、急激に変動することが考えられる。本発明では、連続2拍間での極大値−極大値(または極小値−極小値)での信号差がある一定の基準より小さいところより、血液量差が、ある一定の範囲内、つまり両者の血液量が略同等とみなせる状態を判断することが可能である。そのため、[第1の光及び第2の光により発生する差分の音波]と[第2の光により発生する音波]の両信号を血液量変動差が小さい条件で検出することができる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記第1脈波音波検出手順の前記時点からの前記一定時間内及び前記第2脈波音波検出手順の前記他の時点からの前記一定時間内を除き前記被検体の脈波の所定の値となる他の時点からの前記一定時間内に、前記脈波検出手段が前記一定時間内の脈波を検出し、前記異なる2波長の光のうち他の所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射する第2単一光出射手段が前記一定時間内に1波長の光を出射し、及び前記音波検出手段が前記一定時間内に音波を検出する第3脈波音波検出手順をさらに有することが望ましい。
本発明では、第3脈波音波検出手順により音波強度を取得することにより、第1、第2脈波音波強度積算手順において取得した音波強度の妥当性を検証するための情報を得ることが可能となる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記音波強度積算手段が、前記第3脈波音波検出手順において前記一定時間内に検出される音波を逐次積算して他の単一音波強度として取得する音波強度積算手順をさらに有することが望ましい。
上記の音波強度積算手順は、例えば、音波信号を、積算回路によって積算し、除算回路で信号の平均化処理を行う。積算時間が長い程、ランダム雑音の影響が小さくなるので、100msec〜数secの時間で積算することが望ましいが、ランダム雑音の影響が無視できるほどに小さい場合には、1msecと短い積算時間で計測することもできる。
このように、本発明では、音波強度積算手順により音波強度を取得することで、音波強度の妥当性の検証に必要な具体的な情報を得て音波強度の妥当性の検証が可能となる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記第2脈波音波強度積算手順において取得される単一音波強度と前記音波強度積算手順において取得される他の単一音波強度との差の絶対値を算出し且つ算出した前記絶対値と前記第1脈波音波強度積算手順において取得される混合音波強度との比率を算出する音波強度比率算出手段の算出する比率が1.05より大きいとき又は0.95より小さいときに、前記脈波検出手段及び前記混合光出射手段が前記第1脈波音波検出手順に戻り且つ前記脈波検出手段及び前記第1単一光出射手段が前記第2脈波音波検出手順に戻って成分濃度を繰り返し測定する音波強度確認手順をさらに有することが望ましい。
本発明では、[第1の光により発生する音波と第2の光により発生する音波の差分音波信号]と[第1の光により発生する音波信号]−[第2の光により発生する音波信号]の差が大きい場合に、再度測定をやり直す。従って、本発明では、第1、第2脈波音波強度積算手順において取得した混合音波強度及び単一音波強度の妥当性を検証して、成分濃度の測定精度を向上させることができる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記一定時間を前記脈波検出手段の検出する脈波の1周期以内とし、前記脈波検出手段は、前記被検体の脈波のうち連続した3拍分を前記第1脈波音波検出手順、前記第2脈波音波検出手順及び前記第3脈波音波検出手順において1拍ずつ検出し、前記混合光出射手段は、前記第1脈波音波検出手順において前記3拍分に対応して異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射し、前記第1単一光出射手段は、前記第2脈波音波検出手順において前記3拍分に対応して所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、前記第2単一光出射手段は、前記第3脈波音波検出手順において前記3拍分に対応して他の所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、前記音波検出手段は、前記第1脈波音波検出手順、前記第2脈波音波検出手順及び前記第3脈波音波検出手順において前記3拍分に対応してそれぞれの音波を検出することが望ましい。
本発明では、音波の検出時間差が小さくなるため、第1、第2脈波音波強度積算手順において取得した混合音波強度及び単一音波強度の妥当性の検証結果の精度を向上させることができる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記脈波検出手段により検出される連続した3拍分の脈波のうちいずれか2拍の極大値の比率を算出する第2極値比率算出手段が、前記第1脈波音波検出手順、前記第2脈波音波検出手順及び前記第3脈波音波検出手順において検出される前記連続した3拍分の脈波のうちいずれか2拍の極大値の比率を算出し、算出した前記比率が1.1より大きいとき又は0.9より小さいときに、前記脈波検出手段及び前記混合光出射手段が前記第1脈波音波検出手順に戻り且つ前記脈波検出手段及び前記第1単一光出射手段が前記第2脈波音波検出手順に戻って成分濃度を繰り返し測定する第2脈波確認手順をさらに有することが望ましい。
安静時は連続する脈波の変動は小さいと考えられるが、体動や外的要因によって、脈動は、急激に変動することが考えられる。本発明では、連続2拍間での極大値−極大値(または極小値−極小値)での信号差がある一定の基準より小さいところより、血液量差が、ある一定の範囲内、つまり両者の血液量が略同等とみなせる状態を判断することが可能である。そのため、[第1の光及び第2の光により発生する差分の音波]、[第2の光により発生する音波]又は[第1の光により発生する音波]のいずれか2つの信号を血液量変動差が小さい条件で検出することができる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記第1脈波音波検出手順、前記第2脈波音波検出手順及び前記第3脈波音波検出手順において前記脈波検出手段は、前記混合光出射手段、前記第1単一光出射手段若しくは前記第2単一光出射手段の出射する光により前記被検体から発生する音波から脈波を検出し、前記混合光出射手段、前記第1単一光出射手段若しくは前記第2単一光出射手段の出射する光の前記被検体での反射光から脈波を検出し、又は心電計若しくはプレスチモグラフにより脈波を検出することが望ましい。
本発明では、被検体の脈波を心電計又はプレスチモグラフにより検出することができる。また、被検体での反射光により脈波を検出することにより、電気的ノイズの影響を少なくして、脈波の検出精度を向上させることができる。また、波長800nm帯のヘモグロビン吸収帯で、血液の吸収のみならず、血液の散乱の影響が生じる場合、血液量の変化を混合光出射手段、第1単一光出射手段又は第2単一光出射手段の出射する光により被検体から発生する音波により脈波を検出すれば、血液の吸収のみを検出することができるため、精度がよい。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差が水の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることが望ましい。
本発明では、2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差が水の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることにより、水の吸収による影響を少なくして成分濃度測定の測定精度を良くすることができる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記2波長の光のうち前記所定の1波長の光の波長を測定対象とする成分が特徴的な吸収を呈する波長に設定し、他方の1波長の光の波長を水が前記一方の光の波長におけるのと相等しい吸収を呈する波長とすることが望ましい。
本発明では、2波長の光のうち所定の1波の波長を測定対象とする成分が特徴的な吸収を呈する波長に設定し、他方の1波長の光の波長を水が前記一方の光の波長におけるのと相等しい吸収を呈する波長とすることにより、水の吸収による影響を少なくして成分濃度測定の測定精度を良くすることができる。
本発明の成分濃度測定装置制御方法において、前記2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差がそれ以外の成分の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることが望ましい。
本発明では、2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差がそれ以外の成分の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることにより、さらにそれ以外の成分の吸収による影響を少なくして成分濃度測定の測定精度を向上させることができる。
本発明に係る成分濃度測定装置は、被検体の脈波の所定の値となる時点からの一定時間内、及び前記被検体の脈波の所定の値となり前記時点からの前記一定時間内を除く他の時点からの前記一定時間内のそれぞれに前記被検体の脈波を検出する脈波検出手段と、前記時点からの前記一定時間内に異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射する混合光出射手段と、前記他の時点からの前記一定時間内に前記異なる2波長の光のうち所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射する第1単一光出射手段と、前記混合光出射手段から前記一定時間内に出射される光により前記被検体で発生する音波を前記時点からの前記一定時間内に検出し、及び前記第1単一光出射手段から前記一定時間内に出射される光により前記被検体で発生する音波を前記他の時点からの前記一定時間内に検出する音波検出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明では、混合光出射手段は、異なる2波長の光、即ち、第1の光の波長及び第2の光の波長を、前述の測定原理に従って被検体の測定対象の成分及び水の吸光度特性から選定された波長λ及び波長λに設定する。さらに、混合光出射手段は第1の光及び第2の光の各々を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射する。このように出射した第1の光及び第2の光が被検体に照射されると被検体から音波が発生し、音波検出手段は、被検体から発生する音波を検出する。ここで、音波検出手段により測定される音波は前述の第1の光により発生する第1の音波と第2の光により発生する第2の音波の差の音波である。
さらに、第1単一光出射手段は、第2の光と同様の波長の光を、第2の光と同様に強度変調して、第2の光と同様の強度で出射する。このように出射した第2の光が被検体に照射されると被検体から音波が発生し、音波検出手段は、被検体から発生する音波を検出する。
ここで、混合光出射手段が第1の光及び第2の光を出射する際、及び第1単一光出射手段が第2の光を出射する際に、脈波検出手段は、被検体の脈波を検出する。また、混合光出射手段が第1の光及び第2の光を出射する時間、第1単一光出射手段が第2の光を出射する時間及び脈波検出手段が脈波を検出する時間は、共に被検体の脈波の所定の値となる時点からの一定時間内であり、被検体の脈波の所定の値をトリガにした一定時間とする。
ここで、脈波のトリガとなる所定の値は、脈波のいずれの値を採ることとしてもよいが、脈波の極値(極大値又は極小値のいずれか一方)とすることが望ましい。1拍以内の積算時間で拍間をまたぐことなく積算できるので、数拍でも(2拍以上で)精度よく、成分濃度の算出が可能である。また、脈波の数拍の時間で成分濃度の測定をするため、測定間隔を短くすることが可能である。さらに、時間が短いため、脈拍間隔の変動も小さくでき、成分濃度の算出精度を向上させることができる。
このように、本発明では、脈波検出手段により脈波の所定の値をトリガにして脈波を検出し、並びに混合光出射手段及び単一光出射手段により第1の光又は/及び第2の光を出射し音波検出手段により音波を検出することで、脈動による血液量が相対的に同一の状態の時の脈波及び音波を検出することが可能である。そのため、検出した脈波及び音波から後述する音波強度の規格化が可能となり、脈動による血流量の変化が音波強度に与える影響を少なくして成分濃度を正確に測定することができる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記時点からの前記一定時間内に前記脈波検出手段により検出される脈波をそれぞれ逐次積算して脈波積算値として取得し且つ前記他の時点からの前記一定時間内に前記脈波検出手段により検出される脈波を逐次積算して他の脈波積算値として取得する脈波積算手段と、前記時点からの前記一定時間内に前記混合光出射手段からの2波長の光により発生し前記音波検出手段により検出される音波の大きさを逐次積算して混合音波強度として取得し且つ前記他の時点からの前記一定時間内に前記第1単一光出射手段からの1波長の光により発生し前記音波検出手段により検出される音波の大きさを逐次積算して単一音波強度として取得する音波強度積算手段と、をさらに備えることが望ましい。
上記の脈波積算手段及び音波強度積算手段は、後述する音波強度の規格化の具体的な1手段である。ここで、脈波及び音波を積算するためには、例えば、脈波信号と音波信号を、積算回路によって積算し、除算回路で信号の平均化処理を行う。積算時間が長い程、ランダム雑音の影響が小さくなるので、100msec〜数secの時間で積算することが望ましいが、ランダム雑音の影響が無視できるほどに小さい場合には、1msecと短い積算時間で計測することもできる。
このように、本発明では、脈波積算手段により脈波積算値を、及び音波強度積算手段により音波強度を得ることで、音波強度の規格化に必要な具体的な情報を得て音波強度の規格化が可能となる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記脈波積算手段により取得され前記時点からの前記一定時間内の脈波積算値、前記脈波積算手段により取得され前記他の時点からの前記一定時間内の他の脈波積算値、前記音波強度積算手段により取得され前記時点からの前記一定時間内の混合音波強度、及び前記音波強度積算手段により取得され前記他の時点からの前記一定時間内の単一音波強度から、測定対象とする成分濃度を算出する成分濃度算出手段をさらに備えることが望ましい。
本発明では、成分濃度算出手段により、後述する規格化した音波強度により成分濃度を算出することができる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記成分濃度算出手段は、前記混合音波強度を前記脈波積算値で除算した混合音波強度規格値、及び前記単一音波強度を前記他の脈波積算値で除算した単一音波強度規格値の比から成分濃度を算出することが望ましい。
本発明では、混合音波強度を脈波積算値で除算することにより混合音波強度の規格化を行う。また、単一音波強度を脈波積算値で除算することにより単一音波強度の規格化を行う。ここで、混合音波強度を除算する脈波積算値は、混合光により発生する音波と同時刻に検出された音波及び脈波の積算値であり、単一音波強度を除算する脈波積算値は、単一光により発生する音波と同時刻に検出された脈波の積算値である。本発明では、脈動による血液量が相対的に同一の状態の時の脈波及び音波を検出するため、音波強度を脈波積算値で除算することにより、規格値を得て脈動による音波強度への影響を少なくすることができる。従って、本発明では、音波強度を規格化して成分濃度を算出するため、精度良い算出結果を得ることができる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記一定時間を前記脈波検出手段の検出する脈波の1周期以内とし、前記脈波検出手段は、前記被検体の脈波のうち連続した2拍分を前記時点及び前記他の時点からの前記一定時間内に1拍ずつ検出し、前記混合光出射手段は、前記2拍分に対応して前記時点からの前記一定時間内に異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射し、前記第1単一光出射手段は、前記2拍分に対応して前記他の時点からの前記一定時間内に所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、前記音波検出手段は、前記2拍分に対応してそれぞれの音波を検出することが望ましい。
本発明では、脈波及び音波の検出時間差を短くすることができるため、成分濃度の測定誤差を小さくすることができる。また、検出時間差を短くすることで成分濃度の測定時間を短くすることができ、被検体への負担を軽減させることができる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記脈波検出手段により検出される前記連続した2拍分の脈波の極大値の比率を算出する第1極値比率算出手段をさらに有し、前記第1極値比率算出手段の算出する比率が1.1より大きいとき又は0.9より小さいときに、前記脈波検出手段、前記混合光出射手段及び前記第1単一光出射手段は、成分濃度を繰り返し測定することが望ましい。
安静時は連続する脈波の変動は小さいと考えられるが、体動や外的要因によって、脈動は、急激に変動することが考えられる。本発明では、連続2拍間での極大値−極大値(または極小値−極小値)での信号差が、ある一定の基準より小さいところより、血液量差が、ある一定の範囲内、つまり両者の血液量が略同等とみなせる状態を判断することが可能である。そのため、[第1の光及び第2の光により発生する差分の音波]と[第2の光により発生する音波]の両信号を血液量変動差が小さい条件で検出することができる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記被検体の脈波の所定の値となり前記時点からの前記一定時間内及び前記他の時点からの前記一定時間内を除く他の時点からの前記一定時間内に、前記異なる2波長の光のうち他の所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射する第2単一光出射手段をさらに備え、前記脈波検出手段は、前記時点からの前記一定時間内及び前記他の時点からの前記一定時間内を除く前記他の時点からの前記一定時間内の脈波を検出し、前記音波検出手段は、前記時点からの前記一定時間内及び前記他の時点からの前記一定時間内を除く前記他の時点からの前記一定時間内に、前記第2単一光出射手段からの1波長の光による音波を検出することが望ましい。
本発明では、第2単一光出射手段をさらに有し、音波検出手段により音波を検出することにより前記時点からの一定時間内及び前記他の時点からの一定時間内に取得した音波強度の妥当性を検証するための情報を取得することが可能となる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記音波強度積算手段は、前記時点からの前記一定時間内及び前記他の時点からの前記一定時間内を除く前記他の時点からの前記一定時間内に前記第2単一光出射手段からの1波長の光により発生し前記音波検出手段により検出される音波の大きさを逐次積算して他の単一音波強度として取得することが望ましい。
上記の音波強度積算手段は、例えば、音波信号を、積算回路によって積算し、除算回路で信号の平均化処理を行う。積算時間が長い程、ランダム雑音の影響が小さくなるので、100msec〜数secの時間で積算することが望ましいが、ランダム雑音の影響が無視できるほどに小さい場合には、1msecと短い積算時間で計測することもできる。
このように、本発明では、音波強度積算手段により他の単一音波強度を取得することにより、音波強度の妥当性の検証に必要な具体的な情報を得て音波強度の妥当性の検証が可能となる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記音波強度積算手段により取得される前記単一音波強度と前記他の単一音波強度との差の絶対値を算出し且つ算出した前記絶対値と前記音波強度積算手段により取得される前記混合音波強度との比率を算出する音波強度比率算出手段をさらに有し、前記音波強度比率算出手段の算出する比率が1.05より大きいとき又は0.95より小さいときに、前記脈波検出手段、前記混合光出射手段及び前記第1単一光出射手段は、成分濃度を繰り返し測定することが望ましい。
本発明では、[第1の光により発生する音波と第2の光により発生する音波の差分音波信号]と[第1の光により発生する音波信号]−[第2の光により発生する音波信号]の差が大きい場合に、再度測定をやり直す。従って、本発明では、前記時点からの一定時間内に取得した混合音波強度及び前記他の時点からの一定時間内に取得した単一音波強度の妥当性を検証して、成分濃度の測定精度を向上させることができる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記一定時間を前記脈波検出手段の検出する脈波の1周期以内とし、前記脈波検出手段は、前記被検体の脈波のうち連続した3拍分を前記時点からの前記一定時間内、前記他の時点からの前記一定時間内、並びに前記時点及び前記他の時点からの前記一定時間内を除く前記他の時点からの前記一定時間内において1拍ずつ検出し、前記混合光出射手段は、前記3拍分に対応して前記時点からの前記一定時間内に異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射し、前記第1単一光出射手段は、前記3拍分に対応して前記他の時点からの前記一定時間内に所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、前記第2単一光出射手段は、前記3拍分に対応して前記時点及び前記他の時点からの前記一定時間内を除く前記他の時点からの一定時間内に他の所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、前記音波検出手段は、前記3拍分に対応してそれぞれの音波を検出することが望ましい。
本発明では、音波の検出時間差が小さくなるため、前記時点からの一定時間内に取得した混合音波強度及び前記他の時点からの一定時間内に取得した単一音波強度の妥当性の検証結果の精度を向上させることができる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記脈波検出手段により検出される前記連続した3拍分の脈波のうちいずれか2拍の極大値の比率を算出する第2極値比率算出手段をさらに有し、前記第2極値比率算出手段の算出する前記比率が1.1より大きいとき又は0.9より小さいときに、前記脈波検出手段、前記混合光出射手段及び前記第1単一光出射手段は、成分濃度を繰り返し測定することが望ましい。
安静時は連続する脈波の変動は小さいと考えられるが、体動や外的要因によって、脈動は、急激に変動することが考えられる。本発明では、連続2拍間での極大値−極大値(または極小値−極小値)での信号差がある一定の基準より小さいところより、血液量差が、ある一定の範囲内、つまり両者の血液量が略同等とみなせる状態を判断することが可能である。そのため、[第1の光及び第2の光により発生する差分の音波]、[第2の光により発生する音波]又は[第1の光により発生する音波]のいずれか2つの信号を血液量変動差が小さい条件で検出することができる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記脈波検出手段は、前記混合光出射手段、前記第1単一光出射手段若しくは前記第2単一光出射手段の出射する光により前記被検体から発生する音波から脈波を検出し、前記混合光出射手段、前記第1単一光出射手段若しくは前記第2単一光出射手段の出射する光の前記被検体での反射光から脈波を検出し、又は心電計若しくはプレスチモグラフにより脈波を検出することが望ましい。
本発明では、被検体の脈波を心電計又はプレスチモグラフにより検出することができる。また、被検体での反射光により脈波を検出することにより、電気的ノイズの影響を少なくして、脈波の検出精度を向上させることができる。また、波長800nm帯のヘモグロビン吸収帯で、血液の吸収のみならず、血液の散乱の影響が生じる場合、血液量の変化を混合光出射手段、第1単一光出射手段又は第2単一光出射手段の出射する光により被検体から発生する音波により脈波を検出すれば、血液の吸収のみを検出することができるため、精度がよい。
本発明の成分濃度測定装置において、前記2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差が水の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることが望ましい。
本発明では、2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差が水の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることにより、水の吸収による影響を少なくして成分濃度測定の測定精度を良くすることができる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記2波長の光のうち前記所定の1波長の光の波長を測定対象とする成分が特徴的な吸収を呈する波長に設定し、他方の1波長の光の波長を水が前記一方の光の波長におけるのと相等しい吸収を呈する波長とすることが望ましい。
本発明では、2波長の光のうち所定の1波の波長を測定対象とする成分が特徴的な吸収を呈する波長に設定し、他方の1波長の光の波長を水が前記一方の光の波長におけるのと相等しい吸収を呈する波長とすることにより、水の吸収による影響を少なくして成分濃度測定の測定精度を良くすることができる。
本発明の成分濃度測定装置において、前記2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差がそれ以外の成分の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることが望ましい。
本発明では、2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差がそれ以外の成分の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることにより、さらにそれ以外の成分の吸収による影響を少なくして成分濃度測定の測定精度を向上させることができる。
本発明の非侵襲な成分濃度測定装置および成分濃度測定装置制御方法は、被検体で発生する音波への被検体の脈動の影響を少なくすることが可能で成分濃度の測定精度を向上させることができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
以下の実施形態は、本発明の構成の例であり、被検体としての人体の指により成分濃度を測定する場合の実施の形態であるが、本発明は以下の実施の形態に制限されるものではない。また、以下の実施形態に係る成分濃度測定装置の構成を示す図3において、電源などの周知技術により実現できる部分は図示していない。
本実施形態に係る成分濃度測定装置について説明する。
図3に、本実施形態に係る成分濃度測定装置の概略構成図を示す。
図3において、成分濃度測定装置10は、脈波検出手段の一部としての脈波センサ115、混合光出射手段及び第1、第2単一光出射手段の一部としての発振器101、駆動回路102、180°移相回路104、駆動回路105、第1の光源103及び第2の光源106、音波検出手段の一部としての音波検出部111、フィルタ112及び位相検波増幅部113、成分濃度算出手段としての成分濃度算出部114を備える。また、本実施形態では、第1の光源103からの第1の光及び第2の光源106からの第2の光を被検体2の同一の場所に照射するため第1の光源103からの第1の光及び第2の光源106からの第2の光を合波する合波部107と、被検体2と音波検出部111との間に被検体2で発生する音波の伝達効率を高めるための音響整合物質110と、を設けることとした。
発振器101は、第1の光源103及び第2の光源106から出力される2波長の光を強度変調するための変調信号を出力する。180°移相回路104は発振器101からの変調信号のうち一方を反転して出力する。
駆動回路102は、発振器101からの変調信号を基に第1の光源103を駆動させる。また、駆動回路105は、180°移相回路104で反転された変調信号を基に第2の光源106を駆動させる。第1の光源103は、異なる2波長の光のいずれか一方を駆動回路102からの信号により強度変調して出力し、第2の光源106は、他方の光を駆動回路105からの信号により強度変調して出力する。これにより、第1の光源103及び第2の光源106は、異なる2波長の光のそれぞれを同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出力することができる。また、第1の光源103又は第2の光源106のいずれか一方の光の出射を停止させれば、第1の光源103又は第2の光源106は、異なる2波長の光のうち所定の1波長の光のみを出射することができる。
ここで、第1の光源103及び第2の光源106は、例えば半導体レーザを適用することができ、各々の波長を2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差が水の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることが望ましい。また、第1の光源103および第2の光源106の各々の波長は、一方の光の波長を測定対象とする成分が特徴的な吸収を呈する波長に設定し、他方の光の波長を水が一方の光の波長におけるのと相等しい吸収を呈する波長に設定することもできる。さらに、2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差がそれ以外の成分の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることもできる。これにより、水や測定対象とする成分以外の成分による吸収の影響を少なくして成分濃度測定の測定精度を良くすることができる。ここで、測定対象とする成分をグルコース又はコレステロールとした場合には、グルコース又はコレステロールの特徴的な吸収を示す波長を照射することによって、グルコース又はコレステロールの濃度を精度よく測定することができる。第1の光源103及び第2の光源106としての半導体レーザは、ヒーター又はペルチェ素子により加熱又は冷却することにより発生する光の波長を変化させることができる。
また、駆動回路102、105は、第1の光源103及び第2の光源106からの2波長の光を1の光束に合波し水に照射して発生する音波の圧力が零になるように2波長の光の各々の相対的な強度を調整することが望ましい。異なる2波長の光を被検体に照射して発生する音波の圧力は、前述のように前記1波の光が被検体内に発生する測定対象の成分と水の混在した状態の全吸収に対応する音波の圧力と、他の1波の光が被検体内の大部分を占める水のみが発生する音波の圧力の差となって検出される。そのため、この差の値が零となるように異なる2波長の光の相対的な強度を校正すると成分濃度の測定精度を向上させることができる。
また、駆動回路102、105は、第1の光源103及び第2の光源106からの2波長の光により発生する音波の検出に関わる共鳴周波数と同一の周波数で変調することが望ましい。異なる2波長の光の各々を電気的に強度変調する変調周波数を、被検体内に発生する音波の検出に関わる共鳴周波数と同一の周波数で変調することにより、音波検出部111は、音波の測定値における吸収係数に関わる非線形性に配慮して選択された異なる2波長の光に対する音波を測定し、これらの測定値から、一定に保ち難い多数のパラメータの影響を排除して、高精度に被検体内に発生する音波を検出することができる。
また、本実施形態では、発振器101から矩形波信号を出力することとし、2の半導体レーザ光源である第1の光源103及び第2の光源106の各々を同一周波数で互いに逆位相の矩形波信号により直接変調する。このように、2の半導体レーザ光源の各々を同一周波数で互いに逆位相の矩形波信号により直接変調することにより、異なる2波長の光を発生し同時に変調することが可能であり、装置構成を簡略化できる。
合波部107は、第1の光源103からの光と第2の光源106からの光とを例えばハーフミラーにより合波して変調光120として被検体2に向けて出射する。
音波検出部111は、第1の光源103又は/及び第2の光源106から合波部107を介して出射された光により被検体2で発生する音波を音響整合物質110を介して検出し、音波の振幅に比例した電気信号を出力する。フィルタ112は、音波検出部111からの電気信号から高周波ノイズを除去して出力する。位相検波増幅部113は、フィルタからの電気信号を発振器101からの変調信号により同期検波し、音圧に比例する電気信号を出力する。このようにして、音波検出部111及び位相検波増幅部113は、音波の大きさを測定する。このように、音波を変調周波数に同期した同期検波により検出することにより、音波を高精度に検出することができる。
脈波センサ115は、被検体2の脈波を検出する。この脈波センサ115は、第1の光源103又は/及び第2の光源106の出射する光により被検体2で発生する音波から脈波を検出し、第1の光源103又は/及び第2の光源106の出射する光の被検体2での反射光から脈波を検出し、又は心電計(不図示)若しくはプレスチモグラフ(不図示)により脈波を検出することが望ましい。なお、上記反射光から脈波を検出すること、心電計により脈波を検出すること及びプレスチモグラフにより脈波を検出することは、それぞれ周知技術により実現することができる。
このように、成分濃度測定装置10は、被検体2の脈波を心電計(不図示)又はプレスチモグラフ(不図示)により検出することができる。また、第1の光源103又は/及び第2の光源106の出射する光の被検体2での反射光により脈波を検出することにより、電気的ノイズの影響を少なくして、脈波の検出精度を向上させることができる。
また、図2で説明したように、第1の光源103又は/及び第2の光源106の出射する光により被検体2で発生する音波の大きさは、脈拍に同期して増減する。そのため、脈拍に同期する音波を音波検出部111において検出すれば、被検体2の脈波を検出することができる。波長800nm帯のヘモグロビン吸収帯で、血液の吸収のみならず、血液の散乱の影響が生じる場合、血液量の変化を第1の光源103又は/及び第2の光源106の出射する光により被検体2から発生する音波により脈波を検出すれば、血液の吸収のみを検出することができるため、精度がよい。なお、波長帯は、測定に用いる2波長のうち、1波長の音波を検出すれば、血液量に対応した水の増減を検出することでよい。
成分濃度算出部114は、脈波並びに異なる時間に出射された2波長の光及び1波長の光による音波の大きさをそれぞれ記憶しておき、予め用意した前述の数式(1)から成分濃度を算出する。このように、成分濃度算出部114を有することにより、前述の測定原理に従って(s−s)÷sの演算を実行して、測定対象の成分濃度を算出することができる。
ここで、本実施形態の成分濃度測定装置10の動作による各部の具体的な機能について説明する。
図4に、脈波及び脈波に同期して発生する音波の大きさの概略図を示す。
図4では、図3の第1の光源103及び第2の光源106からの異なる2波長の光(波長λ、λ)により被検体2で発生する音波の大きさ50が、時点t1から時点t2の一定時間τ1に示すように、脈波21に同期して増減することを示している。また、図4では、図3の第2の光源106からの所定の1波長の光(波長λ)により被検体2で発生する音波の大きさ51が、時点t3から時点t4の一定時間τ1に示すように、脈波21に同期して増減することを示している。
本実施形態では、図3の脈波検出手段としての脈波センサ115は、図4に示す被検体の脈波21の所定の値となる時点t1からの一定時間τ1内、及び被検体の脈波21の所定の値となり時点t1からの一定時間τ1内を除く他の時点t3からの一定時間τ1内のそれぞれに被検体の脈波21を検出する。つまり、図3の脈波センサ115は、図4の異なる2つの時刻(時点t1から時点t2の一定時間τ1及び時点t3から時点t4の一定時間τ1)の脈波21を検出する。
また、図3の混合光出射手段としての第1の光源103及び第2の光源106は、時点t1からの一定時間τ1内に異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射する。つまり、図3の第1の光源103及び第2の光源106は、図4の異なる2つの時刻のうち時点t1から時点t2の一定時間τ1に異なる2波長の光を出射する。
また、図3の第1単一光出射手段としての第2の光源106は、時点t2からの一定時間τ1内に異なる2波長の光のうち所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射する。つまり、図3の第2の光源106は、図4の異なる2つの時刻のうち時点t3から時点t4の一定時間τ1に所定の1波長の光を出射する。
なお、本実施形態では、混合光出射手段及び第1単一光出射手段の機能としての光の出射について、第1の光源103及び第2の光源106からの異なる2波長の光の出射を先で第2の光源106からの所定の1波長の光の出射を後としたが、第2の光源106からの所定の1波長の光の出射を先で第1の光源103及び第2の光源106からの異なる2波長の光の出射を後としてもよい。
また、図3の音波検出手段としての音波検出部111は、第1の光源103及び第2の光源106から一定時間τ1内に出射される異なる2波長の光により被検体2で発生する音波を時点t1からの一定時間τ1内に検出し位相検波増幅部113は、音波の大きさ50として測定し、及び第2の光源106から一定時間τ1内に出射される所定の1波長の光により被検体2で発生する音波を他の時点t3からの一定時間τ1内に検出し位相検波増幅部113は、音波の大きさ51として測定する。つまり、図3の音波検出部111は、図4の異なる2つの時刻(時点t1から時点t2の一定時間τ1及び時点t3から時点t4の一定時間τ1)の音波を検出する。
ここで、時点t1及びt3の時の脈波の所定の値、つまり脈波21のトリガとなる所定の値は、脈波21のいずれの値を採ることとしてもよいが、脈波21の極値(極大値又は極小値のいずれか一方)とすることが望ましい。図4では、脈波21の極大値を所定の値とした。このように脈波21の極大値を所定の値とすることで、1拍以内の積算時間で拍間をまたぐことなく積算できるので、数拍でも(2拍以上で)精度よく、成分濃度の算出が可能である。また、脈波21の数拍の時間で成分濃度の測定をするため、測定間隔を短くすることが可能である。さらに、時間が短いため、脈拍間隔の変動も小さくでき、成分濃度の算出精度を向上させることができる。
このように、本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、脈波センサ115により図4の被検体の脈波21の所定の値をトリガにして脈波21を検出し、並びに第1の光源103及び/又は第2の光源106により第1の光又は/及び第2の光を出射し音波検出部111により音波を検出することで、血液量が相対的に同一の状態の時の脈波21及び音波を検出し音波の大きさ50、51として測定することが可能である。そのため、本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、検出した脈波21及び音波の大きさ50、51から後述する音波強度の規格化が可能となり、脈動による血流量の変化が音波強度に与える影響を少なくして成分濃度を正確に測定することができる。
図3の成分濃度算出手段としての成分濃度算出部114は、脈波積算手段及び音波強度積算手段としての機能を有することとする。そして、成分濃度算出部114は、図4に示す時点t1からの一定時間τ1内に脈波センサ115により検出される脈波21をそれぞれ逐次積算して脈波積算値として取得し且つ他の時点t3からの一定時間τ1内に脈波センサ115により検出される脈波21を逐次積算して他の脈波積算値として取得する。また、成分濃度算出部114は、時点t1からの一定時間τ1内に第1の光源103及び第2の光源106からの2波長の光により発生し音波検出部111により検出される音波の大きさ50を逐次積算して混合音波強度として取得し且つ他の時点t3からの一定時間τ1内に第2の光源106からの1波長の光により発生し音波検出部111により検出される音波の大きさ51を逐次積算して単一音波強度として取得する。
上記の積算は、例えば、脈波信号と音波信号を、積算回路(不図示)によって積算し、除算回路(不図示)で信号の平均化処理により行う。積算時間が長い程、ランダム雑音の影響が小さくなるので、100msec〜数secの時間で積算することが望ましいが、ランダム雑音の影響が無視できるほどに小さい場合には、1msecと短い積算時間で計測することもできる。ここで、積算回路及び除算回路での平均化処理は、リアルタイムで行ってもよいが、別途記憶した脈波及び音波の大きさ脈波及び音波の検出と異なる時間に行うこととしてもよい。
このように、本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、成分濃度算出部114により脈波積算値及び音波強度を得ることで、音波強度の規格化に必要な具体的な情報を得て音波強度の規格化が可能となる。
また、成分濃度算出部114は、図4の時点t1からの一定時間τ1内の脈波積算値、他の時点t3からの一定時間τ1内の他の脈波積算値、時点t1からの一定時間τ1内の混合音波強度、及び他の時点t3からの一定時間τ1内の単一音波強度から、測定対象とする成分濃度を算出する機能を有し、混合音波強度を脈波積算値で除算した混合音波強度規格値、及び単一音波強度を他の脈波積算値で除算した単一音波強度規格値の比から成分濃度を算出することが望ましい。
成分濃度算出部114は、混合音波強度を脈波積算値で除算することにより混合音波強度の規格化を行う。また、単一音波強度を脈波積算値で除算することにより単一音波強度の規格化を行う。ここで、混合音波強度を除算する脈波積算値は、混合光により発生する音波と同時刻に検出された音波及び脈波の積算値であり、単一音波強度を除算する脈波積算値は、単一光により発生する音波と同時刻に検出された脈波の積算値である。そして、成分濃度算出部114は、規格化した混合音波強度規格値を前述の数式(3)の(s−s)に代入し、単一音波強度規格値を前述の数式(3)のsに代入して成分濃度を算出することができる。
このようにして、本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、脈動による血液量が相対的に同一の状態の時の脈波及び音波を検出するため、音波強度を脈波積算値で除算することにより、規格値を得て脈動による音波強度への影響を少なくすることができる。従って、本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、音波強度を規格化して成分濃度を算出するため、精度良い算出結果を得ることができる。
また、図5に、脈波及び脈波に同期して発生する音波の大きさの他の例を示した概略図を示す。
図5では、図3の第1の光源103及び第2の光源106からの異なる2波長の光(波長λ、λ)により被検体2で発生する音波の大きさ60が、時点t5から時点t6の一定時間τ2に示すように、脈波22に同期して増減することを示している。また、図5では、図3の第2の光源106からの所定の1波長の光(波長λ)により被検体2で発生する音波の大きさ61が、時点t7から時点t8の一定時間τ2に示すように、脈波22に同期して増減することを示している。また、図5では、図3の第1の光源103からの他の所定の1波長の光(波長λ)により被検体2で発生する音波の大きさ62が、時点t9から時点t10の一定時間τ2に示すように、脈波22に同期して増減することを示している。
本実施形態では、一定時間τ2を図3の脈波センサ115の検出する脈波22の1周期以内(図5の脈波でいう極大値(極小値)から次の極大値(極小値)までの間の時間)とし、脈波センサ115は、被検体2の脈波22のうち連続した2拍分を時点t5及び他の時点t7からの一定時間τ2内に1拍ずつ検出することが望ましい。つまり、図3の脈波センサ115は、図5の異なる3つの時刻のうち時点t5から時点t6の一定時間τ2及び時点t7から時点t8の一定時間τ2に脈波22を検出する。
また、図3の第1の光源103及び第2の光源106は、図5の脈波22の2拍分に対応して時点t5からの一定時間τ2内に異なる2波長の光(波長λ、λ)を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射する。つまり、図3の第1の光源103及び第2の光源106は、図5の異なる3つの時刻のうち時点t5から時点t6の一定時間τ2に異なる2波長の光を出射する。
また、図3の第2の光源106は、図5の脈波22の2拍分に対応して時点t7からの一定時間τ2内に異なる2波長の光のうち所定の1波長の光(波長λ)を電気的に強度変調して出射する。つまり、図3の第2の光源106は、図5の異なる3つの時刻のうち時点t7から時点t8の一定時間τ2に所定の1波長の光を出射する。
なお、本実施形態では、混合光出射手段及び第1単一光出射手段の機能としての光の出射について、第1の光源103及び第2の光源106からの異なる2波長の光の出射を先で第2の光源106からの所定の1波長の光の出射を後としたが、第2の光源106からの所定の1波長の光の出射を先で第1の光源103及び第2の光源106からの異なる2波長の光の出射を後としてもよい。
また、図3の音波検出手段としての音波検出部111は、第1の光源103及び第2の光源106から時点t5からの一定時間τ2内に出射される異なる2波長の光により被検体2で発生する音波を時点t5からの一定時間τ2内に検出し、位相検波増幅部113は、音波の大きさ60として測定する。また、音波検出部111は、第2の光源106から一定時間τ2内に出射される所定の1波長の光により被検体2で発生する音波を他の時点t7からの一定時間τ2内に検出し、位相検波増幅部113は、音波の大きさ61として測定する。つまり、図3の音波検出部111は、図5の異なる2つの時刻(時点t5から時点t6の一定時間τ2及び時点t7から時点t8の一定時間τ2)の音波を検出する。
このように脈波22及び音波を検出することにより、本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、脈波22及び音波の検出時間差を短くすることができるため、成分濃度の測定誤差を小さくすることができる。また、検出時間差を短くすることで成分濃度の測定時間を短くすることができ、被検体2への負担を軽減させることができる。
また、本実施形態では、成分濃度算出部114は脈波センサ115により検出される図5の2拍分の脈波22の極大値の比率を算出する第1極値比率算出手段としての機能を有することとし、成分濃度測定装置10は、成分濃度算出部114の算出する比率が1.1より大きいとき又は0.9より小さいときに成分濃度を繰り返し測定することが望ましい。
安静時は連続する脈波22の変動は小さいと考えられるが、体動や外的要因によって、脈動は、急激に変動することが考えられる。本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、図5の連続2拍間での極大値−極大値(または極小値−極小値)での信号差が、ある一定の基準より小さいところより、血液量差が、ある一定の範囲内、つまり両者の血液量が略同等とみなせる状態を判断することが可能である。そのため、[第1の光及び第2の光により発生する差分の音波]と[第2の光により発生する音波]の両信号を血液量変動差が小さい条件で検出することができる。ここで、脈波22の極値の判断は、例えば、波形の微分値を信号処理する等の周知技術により実現可能である。
また、図3の第2単一光出射手段としての第1の光源103は、図5の被検体の脈波22の所定の値となり時点t5からの一定時間τ2内及び他の時点t7からの一定時間τ2内を除く他の時点t9からの一定時間τ2内に、異なる2波長の光のうち他の所定の1波長の光(波長λ)を電気的に強度変調して出射し、脈波センサ115は、時点t5からの一定時間τ2内及び他の時点t7からの一定時間τ2内を除く他の時点t9からの一定時間τ2内の脈波22を検出し、音波検出部111は、時点t5からの一定時間τ2内及び他の時点t7からの一定時間τ2内を除く他の時点t9からの一定時間τ2内に、第1の光源103からの1波長の光による音波を検出し位相検波増幅部113は、音波の大きさ62として測定することが望ましい。ここで、図5では、連続した3拍分の脈波22を検出し、それに対応して発生する音波の大きさ60、61、62を示しているが、脈波センサ115及び音波検出部111は、異なる3つの時刻で脈波22及び音波を検出することでよい。
本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、第1の光源103から他の所定の1波長の光を出射し、音波検出部111により音波を検出することにより時点t5からの一定時間τ2内及び他の時点t7からの一定時間τ2内に取得した音波強度の妥当性を検証するための情報を取得することが可能となる。
ここで、上記音波強度の妥当性の検証を行う場合、音波強度積算手段としての成分濃度算出部114は、時点t5からの一定時間τ2内及び他の時点t7からの一定時間τ2内を除く他の時点t9からの一定時間τ2内に第1の光源103からの1波長の光により発生し音波検出部111により検出される音波の大きさ62を逐次積算して他の単一音波強度として取得することが望ましい。
成分濃度算出部114は、例えば、音波信号を、積算回路(不図示)によって積算し、除算回路(不図示)で信号の平均化処理を行う。積算時間が長い程、ランダム雑音の影響が小さくなるので、100msec〜数secの時間で積算することが望ましいが、ランダム雑音の影響が無視できるほどに小さい場合には、1msecと短い積算時間で計測することもできる。ここで、積算回路及び除算回路での平均化処理は、リアルタイムで行ってもよいが、別途記憶した音波強度を音波の検出と異なる時間に行うこととしてもよい。
このように、本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、成分濃度算出部114により他の単一音波強度を取得することにより、音波強度の妥当性の検証に必要な具体的な情報を得て音波強度の妥当性の検証が可能となる。
また、上記音波強度の妥当性の検証を行う場合、成分濃度算出部114は、成分濃度算出部114において取得される単一音波強度(図5の時点t7から時点t8の一定時間τ2内の音波の大きさ61の積算値)と他の単一音波強度との差(図5の時点t9から時点t10の一定時間τ2内の音波の大きさ62の積算値)の絶対値を算出し且つ算出した絶対値と成分濃度算出部114において取得される混合音波強度(図5の時点t5から時点t6の一定時間τ2内の音波の大きさ60の積算値)との比率を算出する音波強度比率算出手段としての機能を有することとする。そして、成分濃度測定装置10は、成分濃度算出部114の算出する比率が1.05より大きいとき又は0.95より小さいときに成分濃度を繰り返し測定することが望ましい。
図3の成分濃度測定装置10は、[第1の光により発生する音波と第2の光により発生する音波の差分音波信号]と[第1の光により発生する音波信号]−[第2の光により発生する音波信号]の差が大きい場合に、再度測定をやり直す。従って、本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、図5の時点t5からの一定時間τ2内に取得した混合音波強度及び他の時点t7からの一定時間τ2内に取得した単一音波強度の妥当性を検証して、成分濃度の測定精度を向上させることができる。
また、本実施形態のように、図5の3拍分の脈波22を検出し、3拍分に対応して異なる2波長の光、所定の1波長の光及び他の所定の1波長の光を出射し、並びに3拍分に対応して音波を検出することにより、本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、脈波22及び音波の検出時間差が小さくなるため、図5の時点t5からの一定時間τ2内に取得した混合音波強度及び他の時点t7からの一定時間τ2に取得した単一音波強度の妥当性の検証結果の精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、成分濃度算出部114は脈波センサ115により検出される図5の連続した3拍分の脈波22のうちいずれか2拍の極大値の比率を算出する第2極値比率算出手段をさらに有することとし、成分濃度測定装置10は、成分濃度算出部114の算出する比率が1.1より大きいとき又は0.9より小さいときに成分濃度を繰り返し測定することが望ましい。
安静時は連続する脈波の変動は小さいと考えられるが、体動や外的要因によって、脈動は、急激に変動することが考えられる。本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、図5の脈波の連続3拍のうちいずれか2拍間での極大値−極大値(または極小値−極小値)での信号差が、ある一定の基準より小さいところより、血液量差が、ある一定の範囲内、つまり両者の血液量が略同等とみなせる状態を判断することが可能である。そのため、[第1の光及び第2の光により発生する差分の音波]、[第2の光により発生する音波]又は[第1の光により発生する音波]のいずれか2つの信号を血液量変動差が小さい条件で検出することができる。ここで、脈波22の極値の判断は、例えば、波形の微分値を信号処理する等の周知技術により実現可能である。また、「いずれか2拍の極大値の比率を算出する」は必ずしも脈波の3拍分のうちいずれか2拍の3通りの組み合わせの総てを含むことを意味しないが、成分濃度測定装置10は、3拍分の脈波のうちいずれか2拍の3通りの総ての組み合わせについて極値の比率を算出して判断すると「血液量変動差が小さい条件」を確実なものとして成分濃度算出精度を向上させることができる。
次に、本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法について図3、図4、図5を参照して説明する。
本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、成分濃度測定装置10の第1の光源103及び第2の光源106が、異なる2波長の光、即ち、第1の光の波長及び第2の光の波長を、前述の測定原理に従って被検体2の測定対象の成分及び水の吸光度特性から選定された波長λ及び波長λに設定する。そして、成分濃度測定装置10は、第1脈波音波検出手順として次の動作を行う。つまり、図4の被検体2の脈波の所定の値となる時点t1からの一定時間τ1内に、成分濃度測定装置10の脈波センサ115は、被検体2の脈波21を検出し、第1の光源103及び第2の光源106は、異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射し、音波検出部111は、被検体2で発生する音波を検出し位相検波増幅部113は、音波の大きさ50として測定する。また、第2脈波音波検出手順として次の動作を行う。つまり、図4の被検体の脈波21の所定の値となる他の時点t3からの一定時間τ1内に、成分濃度測定装置10の脈波センサ115は、被検体2の脈波22を検出し、第2の光源106は、所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、音波検出部111は、被検体2で発生する音波を検出し位相検波増幅部113は、音波の大きさ51として測定する。ここで、第1脈波音波検出手順及び第2脈波音波検出手順は、手順の前後を問わない。
このように、本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、第1、第2脈波音波検出手順により図4の脈波21の所定の値をトリガにして脈波21を検出し、並びに第1の光又は/及び第2の光を出射し音波を検出することで、脈動による血液量が相対的に同一の状態の時の脈波及び音波を検出することが可能である。そのため、検出した脈波21及び音波から後述する音波強度の規格化が可能となり、脈動による血流量の変化が音波強度に与える影響を少なくして成分濃度を正確に測定することができる。
なお、第1の光源103及び第2の光源106が各々の波長を2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差が水の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とし、一方の光の波長を測定対象とする成分が特徴的な吸収を呈する波長に設定し、他方の光の波長を水が一方の光の波長におけるのと相等しい吸収を呈する波長に設定し、又は2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差がそれ以外の成分の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることもできることは、前述の通りである。また、これによる前述の効果は、本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法において当然に具備する。
また、本実施形態に係る成分濃度測定装置10は、第1脈波音波強度積算手順として次の動作を行う。つまり、図3の成分濃度算出部114は、第1脈波音波検出手順において図4の時点t1からの一定時間τ1内に脈波センサ115の検出する脈波21を逐次積算して脈波積算値として取得し、及び時点t1からの一定時間τ1内に音波検出部111の検出する、異なる2波長の光により被検体2で発生する音波の大きさ50を逐次積算して混合音波強度として取得する。また、第2脈波音波強度積算手順として次の動作を行う。つまり、図3の成分濃度算出部114は、第2脈波音波検出手順において図4の時点t3からの一定時間τ1内に脈波センサ115の検出する脈波21を逐次積算して脈波積算値として取得し、及び時点t3からの一定時間τ1内に音波検出部111の検出する所定の1波長の光により被検体2で発生する音波の大きさ51を逐次積算して単一音波強度として取得する。ここで、第1脈波音波検出手順において成分濃度算出部114は、脈波センサ115からの脈波信号の入力と同時につまり第1脈波音波検出手順にリアルタイムに脈波の積算を行ってもよいし、脈波信号をメモリに記憶しておき、第1脈波音波検出手順の後に行ってもよい。また、成分濃度算出部114は、音波検出部111からのフィルタ112及び位相検波増幅部113を介した音波信号の入力と同時にリアルタイムに音波の大きさの積算を行ってもよいし、音波信号をメモリに記憶しておき、第1脈波音波検出手順の後に行ってもよい。このことは、第2脈波音波検出手順における成分濃度算出部114の積算処理についても同様である。
上記の第1、第2脈波音波強度積算手順は、後述する音波強度の規格化に至るまでの具体的な1手順である。このように、本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、第1、第2脈波音波強度積算手順により脈波積算値及び音波強度を得ることで、音波強度の規格化に必要な具体的な情報を得て音波強度の規格化が可能となる。
また、図3の成分濃度算出部114は、第1脈波音波強度積算手順及び第2脈波音波強度積算手順において取得される脈波積算値、他の脈波積算値、混合音波強度及び単一音波強度から成分濃度を算出する成分濃度算出手順をさらに有することが望ましく、当該手順において、成分濃度算出部114は、図4の時点t1から時点t2の一定時間τ1内の音波の大きさ50の積算値である混合音波強度を時点t1から時点t2の一定時間τ1内の脈波21の積算値である脈波積算値で除算した混合音波強度規格値、及び時点t3から時点t4の一定時間τ1内の音波の大きさ51の積算値である単一音波強度を時点t3から時点t4の一定時間τ1内の脈波21の積算値である他の脈波積算値で除算した単一音波強度規格値の比から成分濃度を算出することが望ましい。成分濃度算出部114は、規格化した混合音波強度規格値を前述の数式(3)の(s−s)に代入し、単一音波強度規格値を前述の数式(3)のsに代入して成分濃度を算出することができる。
このようにして、本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、成分濃度算出手順により、規格化した音波強度により成分濃度を算出することができる。つまり、脈動による血液量が相対的に同一の状態の時の脈波及び音波を検出するため、音波強度を脈波積算値で除算することにより、規格値を得て脈動による音波強度への影響を少なくすることができる。従って、本発明では、音波強度を規格化して成分濃度を算出するため、精度良い算出結果を得ることができる。
ここで、脈波のトリガとなる所定の値は、図4の脈波21のいずれの値の時点としてもよいが、脈波21の極値(極大値又は極小値のいずれか一方)とすることが望ましい。図4では、前述したように脈波21の極大値を所定の値とした。このように、脈波21の極大値を所定の値とすることで、1拍以内の積算時間で拍間をまたぐことなく積算できるので、数拍でも(2拍以上で)精度よく、成分濃度の算出が可能であり、測定間隔を短くすることが可能である。また、時間が短いため、脈拍間隔の変動も小さくでき、成分濃度の算出精度を向上させることができる。
また、図4に示すように、一定時間τ1を図3の脈波センサ115の検出する脈波21の1周期以内とし、脈波センサ115は、被検体2の脈波21のうち連続した2拍分を第1脈波音波検出手順及び第2脈波音波検出手順において1拍ずつ検出し、第1の光源103及び第2の光源106は、第1脈波音波検出手順において図4の脈波の2拍分に対応して異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射し、第2の光源106は、第2脈波音波検出手順において図4の脈波の2拍分に対応して所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、音波検出部111は、第1脈波音波検出手順及び第2脈波音波検出手順において図4の脈波の2拍分に対応してそれぞれの音波を検出することが望ましい。
本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、連続した2拍分の脈波21及びそれに対応する音波を検出するため、脈波21及び音波の検出時間差を短くすることができる。そのため、成分濃度の測定誤差を小さくすることができる。また、検出時間差を短くすることで成分濃度の測定時間を短くすることができ、被検体2への負担を軽減させることができる。
また、本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、第1脈波音波検出手順及び第2脈波音波検出手順において脈波センサ115の検出する図4の連続した2拍分の脈波21の極大値の比率を算出し、算出した比率が1.1より大きいとき又は0.9より小さいときに第1脈波音波検出手順及び第2脈波音波検出手順に戻って成分濃度を繰り返し測定する第1脈波確認手順をさらに有することが望ましい。ここで、第1脈波確認手順は、第1脈波音波検出手順及び第2脈波音波検出手順と成分濃度算出手順との間のいずれで行うことができ、成分濃度算出手順の後に行ってもよい。
安静時は連続する脈波の変動は小さいと考えられるが、体動や外的要因によって、脈動は、急激に変動することが考えられる。本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法は、図5の連続2拍間での極大値−極大値(または極小値−極小値)での信号差が、ある一定の基準より小さいところより、血液量差が、ある一定の範囲内、つまり両者の血液量が略同等とみなせる状態を判断することが可能である。そのため、[第1の光及び第2の光により発生する差分の音波]と[第2の光により発生する音波]の両信号を血液量変動差が小さい条件で検出することができる。ここで、脈波21の極値の判断は、例えば、波形の微分値を信号処理する等の周知技術により実現可能である。
また、本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、第3脈波音波検出手順として次の動作を行ことが望ましい。つまり、成分濃度測定装置10の脈波センサ115は、第1脈波音波検出手順における図5の時点t5からの一定時間τ2内及び第2脈波音波検出手順における他の時点t7からの一定時間τ2内を除き被検体2の脈波22の所定の値となる他の時点t9からの一定時間τ2内に脈波を検出し、第1の光源103は、時点t9からの一定時間τ2内に他の所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射する。また、音波検出部111は、時点t9からの一定時間τ2内に音波を検出し、位相検波増幅部113は、音波の大きさ62として測定する。ここで、第3脈波音波検出手順は、第1脈波音波検出手順、第2脈波音波検出手順、第1脈波音波積算手順、第2脈波音波積算手順、成分濃度算出手順及び第1脈波確認手順との前後を問わない。
本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、第3脈波音波検出手順により音波強度を取得することにより、第1、第2脈波音波強度積算手順において取得した音波強度の妥当性を検証するための情報を得ることが可能となる。
また、上記音波強度の妥当性の検証を行う場合、成分濃度算出部114は、第3脈波音波検出手順において図5の時点t9からの一定時間τ2内に検出される音波の大きさ62を逐次積算して他の単一音波強度として取得する音波強度積算手順をさらに有することが望ましい。ここで、音波強度積算手順において成分濃度算出部114は、脈波センサ115からの脈波信号の入力と同時につまり第3脈波音波検出手順にリアルタイムに脈波の積算を行ってもよいし、脈波信号をメモリに記憶しておき、第3脈波音波検出手順の後に行ってもよい。また、成分濃度算出部114は、音波検出部111からのフィルタ112及び位相検波増幅部113を介した音波信号の入力と同時にリアルタイムに音波の大きさの積算を行ってもよいし、音波信号をメモリに記憶しておき、第3脈波音波検出手順の後に行ってもよい。音波強度積算手順を第3脈波音波検出手順の後に行う場合、音波強度積算手順は、第3脈波音波検出手順の後であればいずれのときに行ってもよい。
本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、音波強度積算手順により音波強度を取得することで、音波強度の妥当性の検証に必要な具体的な情報を得て音波強度の妥当性の検証が可能となる。
また、本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、第2脈波音波強度積算手順である図5の時点t7から時点t8の一定時間τ2内の音波の大きさ61の積算値である単一音波強度と音波強度積算手順である時点t9から時点t10の一定時間τ2内の音波の大きさ62の積算値である他の単一音波強度との差の絶対値を算出し且つ算出した絶対値と第1脈波音波強度積算手順である時点t5から時点t6の一定時間τ2内の音波の大きさ60の積算値である混合音波強度との比率を算出する音波強度比率算出手段の算出する比率が1.05より大きいとき又は0.95より小さいときに、第1脈波音波検出手順及び第2脈波音波検出手順に戻って成分濃度を繰り返し測定する音波強度確認手順をさらに有することが望ましい。ここで、音波強度確認手順は、第1脈波音波積算手順、第2脈波音波積算手順及び第3音波強度積算手順の後であればいずれのときに行ってもよい。
本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、[第1の光により発生する音波と第2の光により発生する音波の差分音波信号]と[第1の光により発生する音波信号]−[第2の光により発生する音波信号]の差が大きい場合に、再度測定をやり直す。従って、本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、第1、第2脈波音波強度積算手順において取得した混合音波強度及び単一音波強度の妥当性を検証して、成分濃度の測定精度を向上させることができる。
また、図5に示すように、一定時間τ2を脈波センサ115の検出する脈波の1周期以内とし、脈波センサ115は、図5の被検体2の脈波22のうち連続した3拍分を第1脈波音波検出手順、第2脈波音波検出手順及び第3脈波音波検出手順において1拍ずつ検出し、第1の光源103及び第2の光源106は、第1脈波音波検出手順において脈波22の3拍分に対応して異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射し、第2の光源106は、第2脈波音波検出手順において脈波の3拍分に対応して所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、第1の光源103は、第3脈波音波検出手順において脈波の3拍分に対応して他の所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、音波検出部111は、第1脈波音波検出手順、第2脈波音波検出手順及び第3脈波音波検出手順において脈波の3拍分に対応してそれぞれの音波を検出することが望ましい。なお、図5では、第1脈波音波検出手順、第2脈波音波検出手順及び第3脈波音波検出手順に行った場合の音波の大きさ60、61、62を示しているが、前述したように第1脈波音波検出手順、第2脈波音波検出手順及び第3脈波音波検出手順は、手順の前後を問わない。
本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、音波の検出時間差が小さくなるため、第1、第2脈波音波強度積算手順において取得した混合音波強度及び単一音波強度の妥当性の検証結果の精度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法では、第1脈波音波検出手順、第2脈波音波検出手順及び前記第3脈波音波検出手順において脈波センサ115の検出する図5の連続した3拍分の脈波22のうちいずれか2拍の極大値の比率を算出し、算出した比率が1.1より大きいとき又は0.9より小さいときに、第1脈波音波検出手順及び第2脈波音波検出手順に戻って成分濃度を繰り返し測定する第2脈波確認手順をさらに有することが望ましい。ここで、第2脈波確認手順は、第1脈波音波検出手順、第2脈波音波検出手順及び第3脈波音波検出手順の後であればいずれのときに行ってもよい。
安静時は連続する脈波の変動は小さいと考えられるが、体動や外的要因によって、脈動は、急激に変動することが考えられる。本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法は、図5の脈波22の連続3拍のうちいずれか2拍間での極大値−極大値(または極小値−極小値)での信号差が、ある一定の基準より小さいところより、血液量差が、ある一定の範囲内、つまり両者の血液量が略同等とみなせる状態を判断することが可能である。そのため、[第1の光及び第2の光により発生する差分の音波]、[第2の光により発生する音波]又は[第1の光により発生する音波]のいずれか2つの信号を血液量変動差が小さい条件で検出することができる。ここで、脈波の極値の判断は、例えば、波形の微分値を信号処理する等の周知技術により実現可能である。また、「いずれか2拍の極大値の比率を算出する」は必ずしも脈波の3拍分のうちいずれか2拍の3通りの組み合わせの総てを含むことを意味しないが、成分濃度測定装置10の制御方法では、3拍分の脈波のうちいずれか2拍の3通りの総ての組み合わせについて極値の比率を算出して判断すると「血液量変動差が小さい条件」を確実なものとして成分濃度算出精度を向上させることができる。
また、図3の脈波センサ115は、第1の光源103又は/及び第2の光源106の出射する光の被検体2で発生する音波から脈波を検出し、第1の光源103又は/及び第2の光源106の出射する光の被検体2での反射光から脈波を検出し、又は心電計(不図示)若しくはプレスチモグラフ(不図示)により脈波を検出することが望ましい。なお、上記反射光から脈波を検出すること、心電計により脈波を検出すること及びプレスチモグラフにより脈波を検出することは、それぞれ周知技術により実現することができることは、前述の通りである。また、音波から脈波を検出することについては、前述した通りである。また、音波から脈波を検出すること、反射光から脈波を検出すること、心電計により脈波を検出すること、及びプレスチモグラフにより脈波を検出することによる前述の効果は、本実施形態に係る成分濃度測定装置10の制御方法において当然に具備する。
本発明の成分濃度測定装置および成分濃度測定装置制御方法は、日常の健康管理や美容上のチェックに利用することができる。また、人間の生体ばかりでなく、動物の生体についても健康管理に利用することができる。
常温における水とグルコース水溶液の吸光度特性を示した図である。 音波の大きさの脈動による変動のグラフの1例を示した図である。 1実施形態に係る成分濃度測定装置の概略構成図である。 脈波及び脈波に同期して発生する音波の大きさの1例を示した概略図である。 脈波及び脈波に同期して発生する音波の大きさの1例を示した概略図である。 光音響法による従来の血液成分濃度測定装置の構成例を示す図である。 光音響法による従来の血液成分濃度測定装置の構成例を示す図である。
符号の説明
2:被検体
10:成分濃度測定装置
20:脈波
21:脈波
22:脈波
30:音波の大きさ
31:音波の大きさ
32:音波の大きさ
40:動脈血の音波
41:静脈血の音波
42:組織の音波
50:音波の大きさ
51:音波の大きさ
60:音波の大きさ
61:音波の大きさ
62:音波の大きさ
101:発振器
102:駆動回路
103:第1の光源
104:180°移相回路
105:駆動回路
106:第2の光源
107:合波部
110:音響整合物質
111:音波検出部
112:フィルタ
113:位相検波増幅部
114:成分濃度算出部
115:脈波センサ
120:変調光
601: 第1の光源
604:駆動回路
605:第2の光源
608:駆動回路
609:合波部
610:被検体
613:超音波検出器
616:パルス光源
617:チョッパ板
618:モータ
619:音響センサ
620: 波形観測器
621:周波数解析器

Claims (30)

  1. 被検体の脈波の所定の値となる時点からの一定時間内に、前記被検体の脈波を検出する脈波検出手段が前記一定時間内の脈波を検出し、異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射する混合光出射手段が前記一定時間内に2波長の光を出射し、及び前記被検体で発生する音波を検出する音波検出手段が前記一定時間内に音波を検出する第1脈波音波検出手順と、
    前記第1脈波音波検出手順の前記時点からの前記一定時間内を除き前記被検体の脈波の所定の値となる他の時点からの前記一定時間内に、前記脈波検出手段が前記一定時間内の脈波を検出し、前記異なる2波長の光のうち所定の1波長を電気的に強度変調して出射する第1単一光出射手段が前記一定時間内に1波長の光を出射し、及び前記音波検出手段が前記一定時間内に音波を検出する第2脈波音波検出手順と、
    を有することを特徴とする成分濃度測定装置制御方法。
  2. 前記脈波検出手段の検出する脈波を積算して脈波積算値として取得する脈波積算手段が前記第1脈波音波検出手順において前記一定時間内に検出される脈波を逐次積算して脈波積算値として取得し、及び前記音波検出手段の検出する音波の大きさを積算して音波強度として取得する音波強度積算手段が前記第1脈波音波検出手順において前記一定時間内に検出される音波を逐次積算して混合音波強度として取得する第1脈波音波強度積算手順と、
    前記脈波積算手段が前記第2脈波音波検出手順において前記一定時間内に検出される脈波を逐次積算して他の脈波積算値として取得し、及び前記音波強度積算手段が前記第2脈波音波検出手順において前記一定時間内に検出される音波を逐次積算して単一音波強度として取得する第2脈波音波強度積算手順と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の成分濃度測定装置制御方法。
  3. 測定対象とする成分濃度を算出する成分濃度算出手段が、前記第1脈波音波強度積算手順及び前記第2脈波音波強度積算手順において取得される脈波積算値、他の脈波積算値、混合音波強度及び単一音波強度から成分濃度を算出する成分濃度算出手順をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の成分濃度測定装置制御方法。
  4. 前記成分濃度算出手順において前記成分濃度算出手段は、前記混合音波強度を前記脈波積算値で除算した混合音波強度規格値、及び前記単一音波強度を前記他の脈波積算値で除算した単一音波強度規格値の比から成分濃度を算出することを特徴とする請求項3に記載の成分濃度測定装置制御方法。
  5. 前記一定時間を前記脈波検出手段の検出する脈波の1周期以内とし、
    前記脈波検出手段は、前記被検体の脈波のうち連続した2拍分を前記第1脈波音波検出手順及び前記第2脈波音波検出手順において1拍ずつ検出し、
    前記混合光出射手段は、前記第1脈波音波検出手順において前記2拍分に対応して異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射し、
    前記第1単一光出射手段は、前記第2脈波音波検出手順において前記2拍分に対応して所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、
    前記音波検出手段は、前記第1脈波音波検出手順及び前記第2脈波音波検出手順において前記2拍分に対応してそれぞれの音波を検出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の成分濃度測定装置制御方法。
  6. 前記脈波検出手段により検出される連続した2拍分の脈波の極大値の比率を算出する第1極値比率算出手段が、前記第1脈波音波検出手順及び前記第2脈波音波検出手順において検出される前記連続した2拍分の脈波の極大値の比率を算出し、算出した比率が1.1より大きいとき又は0.9より小さいときに、前記脈波検出手段及び前記混合光出射手段が前記第1脈波音波検出手順に戻り且つ前記脈波検出手段及び前記第1単一光出射手段が前記第2脈波音波検出手順に戻って成分濃度を繰り返し測定する第1脈波確認手順をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の成分濃度測定装置制御方法。
  7. 前記第1脈波音波検出手順の前記時点からの前記一定時間内及び前記第2脈波音波検出手順の前記他の時点からの前記一定時間内を除き前記被検体の脈波の所定の値となる他の時点からの前記一定時間内に、前記脈波検出手段が前記一定時間内の脈波を検出し、前記異なる2波長の光のうち他の所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射する第2単一光出射手段が前記一定時間内に1波長の光を出射し、及び前記音波検出手段が前記一定時間内に音波を検出する第3脈波音波検出手順をさらに有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の成分濃度測定装置制御方法。
  8. 前記音波強度積算手段が、前記第3脈波音波検出手順において前記一定時間内に検出される音波を逐次積算して他の単一音波強度として取得する音波強度積算手順をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の成分濃度測定装置制御方法。
  9. 前記第2脈波音波強度積算手順において取得される単一音波強度と前記音波強度積算手順において取得される他の単一音波強度との差の絶対値を算出し且つ算出した前記絶対値と前記第1脈波音波強度積算手順において取得される混合音波強度との比率を算出する音波強度比率算出手段の算出する比率が1.05より大きいとき又は0.95より小さいときに、前記脈波検出手段及び前記混合光出射手段が前記第1脈波音波検出手順に戻り且つ前記脈波検出手段及び前記第1単一光出射手段が前記第2脈波音波検出手順に戻って成分濃度を繰り返し測定する音波強度確認手順をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の成分濃度測定装置制御方法。
  10. 前記一定時間を前記脈波検出手段の検出する脈波の1周期以内とし、
    前記脈波検出手段は、前記被検体の脈波のうち連続した3拍分を前記第1脈波音波検出手順、前記第2脈波音波検出手順及び前記第3脈波音波検出手順において1拍ずつ検出し、
    前記混合光出射手段は、前記第1脈波音波検出手順において前記3拍分に対応して異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射し、
    前記第1単一光出射手段は、前記第2脈波音波検出手順において前記3拍分に対応して所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、
    前記第2単一光出射手段は、前記第3脈波音波検出手順において前記3拍分に対応して他の所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、
    前記音波検出手段は、前記第1脈波音波検出手順、前記第2脈波音波検出手順及び前記第3脈波音波検出手順において前記3拍分に対応してそれぞれの音波を検出することを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の成分濃度測定装置制御方法。
  11. 前記脈波検出手段により検出される連続した3拍分の脈波のうちいずれか2拍の極大値の比率を算出する第2極値比率算出手段が、前記第1脈波音波検出手順、前記第2脈波音波検出手順及び前記第3脈波音波検出手順において検出される前記連続した3拍分の脈波のうちいずれか2拍の極大値の比率を算出し、算出した前記比率が1.1より大きいとき又は0.9より小さいときに、前記脈波検出手段及び前記混合光出射手段が前記第1脈波音波検出手順に戻り且つ前記脈波検出手段及び前記第1単一光出射手段が前記第2脈波音波検出手順に戻って成分濃度を繰り返し測定する第2脈波確認手順をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の成分濃度測定装置制御方法。
  12. 前記第1脈波音波検出手順、前記第2脈波音波検出手順及び前記第3脈波音波検出手順において前記脈波検出手段は、前記混合光出射手段、前記第1単一光出射手段若しくは前記第2単一光出射手段の出射する光により前記被検体から発生する音波から脈波を検出し、前記混合光出射手段、前記第1単一光出射手段若しくは前記第2単一光出射手段の出射する光の前記被検体での反射光から脈波を検出し、又は心電計若しくはプレスチモグラフにより脈波を検出することを特徴とする請求項7から11のいずれかに記載の成分濃度測定装置制御方法。
  13. 前記2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差が水の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の成分濃度測定装置制御方法。
  14. 前記2波長の光のうち前記所定の1波長の光の波長を測定対象とする成分が特徴的な吸収を呈する波長に設定し、他方の1波長の光の波長を水が前記一方の光の波長におけるのと相等しい吸収を呈する波長とすることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の成分濃度測定装置制御方法。
  15. 前記2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差がそれ以外の成分の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることを特徴とする請求項13又は14に記載の成分濃度測定装置制御方法。
  16. 被検体の脈波の所定の値となる時点からの一定時間内、及び前記被検体の脈波の所定の値となり前記時点からの前記一定時間内を除く他の時点からの前記一定時間内のそれぞれに前記被検体の脈波を検出する脈波検出手段と、
    前記時点からの前記一定時間内に異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射する混合光出射手段と、
    前記他の時点からの前記一定時間内に前記異なる2波長の光のうち所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射する第1単一光出射手段と、
    前記混合光出射手段から前記一定時間内に出射される光により前記被検体で発生する音波を前記時点からの前記一定時間内に検出し、及び前記第1単一光出射手段から前記一定時間内に出射される光により前記被検体で発生する音波を前記他の時点からの前記一定時間内に検出する音波検出手段と、
    を備えることを特徴とする成分濃度測定装置。
  17. 前記時点からの前記一定時間内に前記脈波検出手段により検出される脈波をそれぞれ逐次積算して脈波積算値として取得し且つ前記他の時点からの前記一定時間内に前記脈波検出手段により検出される脈波を逐次積算して他の脈波積算値として取得する脈波積算手段と、
    前記時点からの前記一定時間内に前記混合光出射手段からの2波長の光により発生し前記音波検出手段により検出される音波の大きさを逐次積算して混合音波強度として取得し且つ前記他の時点からの前記一定時間内に前記第1単一光出射手段からの1波長の光により発生し前記音波検出手段により検出される音波の大きさを逐次積算して単一音波強度として取得する音波強度積算手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の成分濃度測定装置。
  18. 前記脈波積算手段により取得され前記時点からの前記一定時間内の脈波積算値、前記脈波積算手段により取得され前記他の時点からの前記一定時間内の他の脈波積算値、前記音波強度積算手段により取得され前記時点からの前記一定時間内の混合音波強度、及び前記音波強度積算手段により取得され前記他の時点からの前記一定時間内の単一音波強度から、測定対象とする成分濃度を算出する成分濃度算出手段をさらに備えることを特徴とする請求項17に記載の成分濃度測定装置。
  19. 前記成分濃度算出手段は、前記混合音波強度を前記脈波積算値で除算した混合音波強度規格値、及び前記単一音波強度を前記他の脈波積算値で除算した単一音波強度規格値の比から成分濃度を算出することを特徴とする請求項18に記載の成分濃度測定装置。
  20. 前記一定時間を前記脈波検出手段の検出する脈波の1周期以内とし、
    前記脈波検出手段は、前記被検体の脈波のうち連続した2拍分を前記時点及び前記他の時点からの前記一定時間内に1拍ずつ検出し、
    前記混合光出射手段は、前記2拍分に対応して前記時点からの前記一定時間内に異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射し、
    前記第1単一光出射手段は、前記2拍分に対応して前記他の時点からの前記一定時間内に所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、
    前記音波検出手段は、前記2拍分に対応してそれぞれの音波を検出することを特徴とする請求項16から19のいずれかに記載の成分濃度測定装置。
  21. 前記脈波検出手段により検出される前記連続した2拍分の脈波の極大値の比率を算出する第1極値比率算出手段をさらに有し、
    前記第1極値比率算出手段の算出する比率が1.1より大きいとき又は0.9より小さいときに、前記脈波検出手段、前記混合光出射手段及び前記第1単一光出射手段は、成分濃度を繰り返し測定することを特徴とする請求項20に記載の成分濃度測定装置。
  22. 前記被検体の脈波の所定の値となり前記時点からの前記一定時間内及び前記他の時点からの前記一定時間内を除く他の時点からの前記一定時間内に、前記異なる2波長の光のうち他の所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射する第2単一光出射手段をさらに備え、
    前記脈波検出手段は、
    前記時点からの前記一定時間内及び前記他の時点からの前記一定時間内を除く前記他の時点からの前記一定時間内の脈波を検出し、
    前記音波検出手段は、前記時点からの前記一定時間内及び前記他の時点からの前記一定時間内を除く前記他の時点からの前記一定時間内に、前記第2単一光出射手段からの1波長の光による音波を検出することを特徴とする請求項16から21のいずれかに記載の成分濃度測定装置。
  23. 前記音波強度積算手段は、
    前記時点からの前記一定時間内及び前記他の時点からの前記一定時間内を除く前記他の時点からの前記一定時間内に前記第2単一光出射手段からの1波長の光により発生し前記音波検出手段により検出される音波の大きさを逐次積算して他の単一音波強度として取得することを特徴とする請求項22に記載の成分濃度測定装置。
  24. 前記音波強度積算手段により取得される前記単一音波強度と前記他の単一音波強度との差の絶対値を算出し且つ算出した前記絶対値と前記音波強度積算手段により取得される前記混合音波強度との比率を算出する音波強度比率算出手段をさらに有し、
    前記音波強度比率算出手段の算出する比率が1.05より大きいとき又は0.95より小さいときに、前記脈波検出手段、前記混合光出射手段及び前記第1単一光出射手段は、成分濃度を繰り返し測定することを特徴とする請求項23に記載の成分濃度測定装置。
  25. 前記一定時間を前記脈波検出手段の検出する脈波の1周期以内とし、
    前記脈波検出手段は、前記被検体の脈波のうち連続した3拍分を前記時点からの前記一定時間内、前記他の時点からの前記一定時間内、並びに前記時点及び前記他の時点からの前記一定時間内を除く前記他の時点からの前記一定時間内において1拍ずつ検出し、
    前記混合光出射手段は、前記3拍分に対応して前記時点からの前記一定時間内に異なる2波長の光を同一周波数で逆位相の信号により電気的に強度変調して出射し、
    前記第1単一光出射手段は、前記3拍分に対応して前記他の時点からの前記一定時間内に所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、
    前記第2単一光出射手段は、前記3拍分に対応して前記時点及び前記他の時点からの前記一定時間内を除く前記他の時点からの一定時間内に他の所定の1波長の光を電気的に強度変調して出射し、
    前記音波検出手段は、前記3拍分に対応してそれぞれの音波を検出することを特徴とする請求項22から24のいずれかに記載の成分濃度測定装置。
  26. 前記脈波検出手段により検出される前記連続した3拍分の脈波のうちいずれか2拍の極大値の比率を算出する第2極値比率算出手段をさらに有し、
    前記第2極値比率算出手段の算出する前記比率が1.1より大きいとき又は0.9より小さいときに、前記脈波検出手段、前記混合光出射手段及び前記第1単一光出射手段は、成分濃度を繰り返し測定することを特徴とする請求項25に記載の成分濃度測定装置。
  27. 前記脈波検出手段は、前記混合光出射手段、前記第1単一光出射手段若しくは前記第2単一光出射手段の出射する光により前記被検体から発生する音波から脈波を検出し、前記混合光出射手段、前記第1単一光出射手段若しくは前記第2単一光出射手段の出射する光の前記被検体での反射光から脈波を検出し、又は心電計若しくはプレスチモグラフにより脈波を検出することを特徴とする請求項22から26のいずれかに記載の成分濃度測定装置。
  28. 前記2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差が水の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることを特徴とする請求項16から27のいずれかに記載の成分濃度測定装置。
  29. 前記2波長の光のうち前記所定の1波長の光の波長を測定対象とする成分が特徴的な吸収を呈する波長に設定し、他方の1波長の光の波長を水が前記一方の光の波長におけるのと相等しい吸収を呈する波長とすることを特徴とする請求項16から27のいずれかに記載の成分濃度測定装置。
  30. 前記2波長の光の波長を測定対象とする成分の呈する吸収の差がそれ以外の成分の呈する吸収の差よりも大きい2波長の光の波長とすることを特徴とする請求項28又は29に記載の成分濃度測定装置。

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