JP2007116477A5 - - Google Patents

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移動体通信装置
この発明は、移動するとともに通信を行う移動体通信装置に関する。
従来より、移動体通信装置に搭載された機能(携帯電話端末やPHS(Personal Handy phone System)等)を利用し、基地局あるいは中継局などのネットワークを介して、移動体通信装置間の通信を行っていた(例えば、特許文献1参照)。また、移動体通信装置に搭載されたブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して、ネットワークを介さずに、直接移動体通信装置間で行う通信も試みられていた。
特開2003−141682号公報
ところで、上記した従来の技術は、以下に説明するように、費用や通信の確立等の面で問題点があった。
すなわち、ネットワークを介して通信を行う場合には、通信料が係るという問題点だけでなく、ネットワークに遅延・障害等が発生すると、通信が確立できないという問題点もあった。
一方、ネットワークを介さずに直接移動体通信装置間で通信を行う場合には、移動体通信装置は移動が前提となるため、その移動距離に対して通信可能範囲が追いつかず、通信が確立できないという問題点があった。特に、移動体通信装置を搭載した車両間で通信を行う場合には、車両の移動範囲は広範囲に渡るため、その移動距離に対して通信可能範囲が追いつかず、より通信が確立できないということが大きな問題となる。
上記の問題は、移動体通信装置と移動を前提としないサーバ装置(例えば、種々の情報を提供するセンタに設置されたサーバ装置等)との間で通信を行う場合、または移動を前提としないサーバ装置間で通信を行う場合にも同様に生じうる問題である。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、通信装置間における通信を低コストで確実に確立することが可能な移動体通信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、発明は、移動するとともに通信を行う移動体通信装置において、他の通信装置から発信されたデータをネットワークを介さずに受信するデータ受信手段と、前記データ受信手段によって受信されたデータの宛先が他の通信装置を指定するものである場合には、当該データをネットワークを介さずに中継するデータ中継手段と、を備えたことを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記データ中継手段は、前記データ受信手段によって受信されたデータを常に中継することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記データ中継手段は、所定の場合に、前記データ受信手段によって受信されたデータの中継を停止することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記データ中継手段は、前記データ受信手段によって受信されたデータが既に受信したデータと同一である場合には、当該データの中継を停止することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記データ中継手段は、前記データ受信手段によって受信されたデータの中継回数が所定の回数に達している場合には、当該データの中継を停止することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記データの宛先である他の通信装置は、前記データに対する返信データをネットワークを介さずに返信する場合に、前記データの通信経路に基づいた返信経路情報を付して前記返信データを返信するものであって、前記データ中継手段は、前記返信経路情報を利用して前記返信データの中継および/または停止を行うことを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記データ中継手段は、前記データ受信手段によって受信された返信データの返信経路情報に自己が含まれている場合には、当該返信データを常に中継することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記データ中継手段によって中継するデータを受信可能な他の通信装置を探知する探知手段をさらに備え、前記データ中継手段は、前記探知手段によって探知された他の通信装置が、前記データ受信手段によって受信された返信データの返信経路情報の中に含まれていない場合には、前記返信データの中継を停止することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記データ中継手段は、前記ネットワークを介して前記データを中継するネットワーク中継手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記データを発信する他の通信装置は、所定のグループについて各グループ員が列挙されたグループリストを記憶するグループリスト記憶手段と、前記グループリスト記憶手段に記憶されたグループリストに基づいて、前記データをネットワークを介さずに各グループ員に対して発信するグループ発信手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、他のグループ員も共有可能な所定のデータを記憶するデータ記憶手段をさらに備え、前記グループ発信手段は、前記データ記憶手段に記憶された所定のデータを前記他のグループ員に対して発信することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記データ記憶手段に記憶された所定のデータを列挙したデータリストを作成するデータリスト作成手段と、前記データリスト作成手段によって作成されたデータリストを記憶するデータリスト記憶手段とをさらに備え、前記グループ発信手段は、前記データリスト記憶手段に記憶されたデータリストを各グループ員に対して発信することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記データリスト作成手段は、前記各グループ員のデータリストを一覧とした一覧データリストをさらに作成し、前記データリスト記憶手段は、前記データリスト作成手段によって作成された一覧データリストをさらに記憶し、前記グループ発信手段は、前記データリスト記憶手段に記憶された一覧データリストを各グループ員に対して発信することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記所定のグループに新規参入する新規グループ員がいる場合に、前記グループリスト記憶手段に記憶されたグループリストに当該新規グループ員を追加するグループ員追加手段をさらに備え、前記新規グループ員の通信装置におけるグループ発信手段は、前記データリスト記憶手段に記憶されたデータリストを前記所定のグループの既存のグループ員に対して発信することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記既存のグループ員の通信装置におけるデータリスト作成手段は、前記グループ発信手段によって前記新規参入メンバから発信されたデータリストを着信した場合に、当該データリストを用いて前記一覧データリストを更新することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記既存のグループ員の通信装置におけるグループ発信手段は、前記データリスト作成手段によって一覧データリストが更新された場合に、更新した一覧データリストを前記新規グループ員に対して発信することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記所定のグループから脱退する脱退グループ員がいる場合に、前記グループリスト記憶手段に記憶されたグループリストから当該所定のグループ員を削除するグループ員削除手段をさらに備え、前記所定のグループに残存するグループ員の通信装置におけるデータリスト作成手段は、前記グループ員削除手段によって前記グループリストから削除された脱退グループ員に係るデータリストを前記一覧データリストから削除することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、移動するとともに通信を行う移動体通信方法において、他の通信装置から発信されたデータをネットワークを介さずに受信するデータ受信工程と、前記データ受信手段によって受信されたデータの宛先が他の通信装置を指定するものである場合には、当該データをネットワークを介さずに中継するデータ中継工程と、を含んだことを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、移動するとともに通信を行う方法を実行する移動体通信プログラムにおいて、他の通信装置から発信されたデータをネットワークを介さずに受信するデータ受信手順と、前記データ受信手段によって受信されたデータの宛先が他の通信装置を指定するものである場合には、当該データをネットワークを介さずに中継するデータ中継手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
発明によれば、この移動体通信装置は、他の通信装置(例えば、移動体通信装置や種々の情報を提供するセンタに設置された固定のサーバ装置など)からネットワークを介さずに受信したデータの宛先が他の通信装置を指定するものである場合には、そのデータをネットワークを介さずにそのまま中継するので、通信装置間の距離が離れていても、ネットワークではなく移動体通信装置にデータを中継させ、通信装置間の通信を低コストで確実に確立することが可能となる。
また、発明によれば、この移動体通信装置は、受信したデータを常に中継するので、受信したデータの中継を停止することなく、通信装置間の通信を低コストで確実に確立することが可能となる。
また、発明によれば、この移動体通信装置は、所定の場合(例えば、既に中継したデータと同一のデータを受信した場合、受信したデータの中継回数が所定の回数に到達している場合等)には、そのデータの中継を停止するので、中継が無限に行われる事態を防止することが可能となる。
また、発明によれば、この移動体通信装置は、既に中継したデータと同一のデータを受信した場合には、そのデータの中継を停止するので、不必要なデータの中継を防止することが可能となる。
また、発明によれば、この移動体通信装置は、受信したデータの中継回数が所定の回数に到達している場合には、そのデータの中継を停止するので、データの中継が無限に行われる事態を簡単な処理手順で防止することが可能となる。
また、発明によれば、この移動体通信装置は、受信したデータに対する返信データを返信する場合に、データが宛先に着信されるまでの通信経路に基づいた返信経路情報(例えば、着信データの送信元とそのデータの中継地点とに係る移動体通信装置(あるいは通信装置)を特定する装置IDなどの識別記号からなる情報)を付して、ネットワークを介さずに返信データの返信や中継を行う他、返信データの中継停止を行うので、効率よく返信データを中継させることができ、通信装置間の通信を低コストで確実に確立することが可能となる。
また、発明によれば、この移動体通信装置は、返信経路情報の中の自己が含まれている場合に、常に返信データを中継するので、返信データの中継が途中で途切れてしまう事態を防止し、通信装置間の通信を低コストで確実に確立することが可能となる。
また、発明によれば、この移動体通信装置は、データ中継可能な他の通信装置(あるいは移動体通信装置)を探知し、探知したその移動体通信装置が返信経路情報の中に含まれていない場合には返信データの中継を停止するので、不必要な返信データの中継を防止することが可能となる。
また、発明によれば、この移動体通信装置は、中継基地局に対してデータを中継する手段を備えるので、移動体通信装置間でデータの中継が行えない状況であっても、中継基地局を介してデータを中継することができ、通信装置間の通信を低コストで確実に確立することが可能となる。
また、発明によれば、他の通信装置は、所定のグループについて各グループ員が列挙されたグループリストを記憶して、そのグループリストに基づいて、ネットワークを介さずに各グループ員に対してデータを発信するので、その発信されたデータは移動体通信装置を介して各グループ員に到達する結果、予め決められたグループの通信装置間における通信を低コストで確実に確立させることが可能となる。
また、発明によれば、他の通信装置は、他のグループ員も共有可能な所定データを記憶して、その所定データ(例えば、各グループ員に対して公開したい画像データや音声データ等)を他のグループ員に対して発信するので、その所定のデータは移動体通信装置を介して各グループ員宛に到達する結果、各グループ員は低コストで確実に多くのデータを共有することが可能となる。
また、発明によれば、他の通信装置は、記憶している所定のデータからデータリストを作成して記憶し、そのデータリストを各グループ員に対して発信するので、その発信されたデータリストは移動体通信装置を介して各グループ員に到達する結果、各グループ員はグループで共有可能なデータを低コストで確実に把握することが可能となる。
また、発明によれば、他の通信装置は、各グループ員のデータリストを一覧とした一覧データリスト作成して記憶し、その一覧データリストを各グループ員に対して発信するので、各グループ員は共有可能なデータリストを一覧として低コストで確実に管理でき、検索も容易に行うことが可能となる。
また、発明によれば、他の通信装置は、新たにグループに参入する新規グループ員がいる場合に、その新規グループ員をグループリストに追加し、新規参入グループ員における通信装置は、他のグループ員も共有可能なデータリストを既存のグループ員に対して発信するので、このデータリストは移動体通信装置を介して既存のグループ員に対して到達する結果、既存のグループ員は新規グループ員のデータリストを低コストで迅速かつ確実に共有することが可能となる。
また、発明によれば、他の通信装置は、新規グループ員における通信装置から発信されたデータリストを着信した場合に、そのデータリストを用いて一覧データリストを更新するので、常に最新のデータを一覧としたリストを把握することが可能となる。
また、発明によれば、他の通信装置は、新規グループ員を受け入れて一覧データリストを更新した場合に、その一覧データリストを新規グループ員に対して発信するので、一覧データリストは移動体通信装置を介して新たなグループ員に対して到達する結果、新規グループ員は、既存の各グループ員からそれぞれデータリストを取得した上で一覧データリストを作成するよりも、低コストで効率的かつ確実に一覧データリストを取得することが可能となる。
また、発明によれば、他の通信装置は、グループから脱退する脱退グループ員がいる場合に、その脱退グループ員をグループリストから削除するとともに、脱退グループ員に係るデータリストを一覧データリストから削除するので、グループに残存するグループ員は、不必要となったデータを削除することが可能となる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る移動体通信装置の実施例を詳細に説明する。なお、以下では、実施例1に係る移動体通信装置の実施例を説明した後に、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
以下の実施例1では、実施例1に係る移動体通信装置の概要および特徴、移動体通信装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に実施例1による効果を説明する。なお、以下では、車両に搭載された移動体通信装置間で通信を確立する場合について説明する。
[移動体通信装置の概要および特徴(実施例1)]
まず最初に、図1を用いて、実施例1に係る移動体通信装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る移動体通信装置の概要を説明するための図である。同図に示すように、実施例1に係る移動体通信装置は、移動するとともに、携帯電話やPHSの如き移動体通信端末等の機能を利用して、ネットワークを介して通信を行うだけでなく、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を用いて、ネットワークを介さずに通信を行うことを概要とするが、移動体通信装置間の通信を低コストで確実に確立する点に主たる特徴がある。
この主たる特徴について具体的に説明すると、まず、図1に示す移動体通信装置A、移動体通信装置Bおよび移動体通信装置Cは、AB間およびBC間ではネットワークを介さずに(つまり、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して)通信可能であるが、AC間ではネットワークを介さない通信(ブルートゥースや赤外線通信等の機能を用いた通信)が不可能な位置関係にある。そして、移動体通信装置Aは、移動体通信装置Cを宛先とするデータ(例えば、Cに対して公開しようとする画像データや音声データ等)をネットワークを介さずに発信する。この発信されるデータには、送信元ID(A)、送信先ID(C)およびデータが含まれている(図1の(1)参照)。
次に、移動体通信装置Aとネットワークを介さずに通信可能な範囲に位置する移動体通信装置Bは、移動体通信装置Aから発信されたこのデータをネットワークを介さずに受信する。ここで、移動体通信装置Bは、受信したデータの送信先ID(宛先)を確認し、確認の結果、その送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合には、受信したデータをネットワークを介さずにそのまま中継する(図1の(2))。
続いて、移動体通信装置Bとネットワークを介さずに通信可能な範囲に位置する移動体通信装置Cは、移動体通信装置Bから中継されたこのデータをネットワークを介さずに受信する。ここで、移動体通信装置Cは、受信したデータの送信先ID(宛先)を確認し、確認の結果、その送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものでない場合(つまり、宛先が自己の場合)には、受信したデータを着信する(図1の(3)参照)。
なお、データを着信した後には、例えば、ディスプレイやスピーカ等からデータの着信をユーザに報知したり、または、例えば、画像データを着信した場合には、ユーザに視認される状態でディスプレイに出力したり、音声データを着信した場合には、スピーカ等から出力したりするなどの着信処理を行う。
このように、実施例1に係る移動体通信装置は、他の移動体通信装置からネットワークを介さずに受信したデータの宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、そのデータをネットワークを介さずにそのまま中継するので、移動体通信装置間の距離が離れていても、ネットワークではなく移動体通信装置に中継させ、移動体通信装置間の通信を低コストで確実に確立することが可能となる。
[移動体通信装置の構成(実施例1)]
次に、図2を用いて、実施例1に係る移動体通信装置20の構成を説明する。図2は、実施例1に係る移動体通信装置20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この移動体通信装置20は、ディスプレイ11およびスピーカ12に接続されたナビゲーション装置10に所定のバス30で接続され、ネットワーク通信制御部21および通信制御部22から構成される。
このうち、ナビゲーション装置10は、自車両の走行経路の設定および誘導を行なう装置である。具体的には、ナビゲーション装置10は、GPS(Global Positioning System)によって自車両の現在位置を取得し、所定のデータ(例えば、地図データ等)を用いて自車両が走行している道路を特定し、ディスプレイ11やスピーカを用いて経路誘導を実行する。
ディスプレイ11は、ユーザからの入力を受け付ける入力手段およびユーザに所定の情報を提供する出力手段であり、具体的には、後に詳述する移動体通信装置20から発信させる情報の入力をユーザからの受け付ける、あるいは、ナビゲーション装置10および移動体通信装置20から受け付けた情報をユーザに提供する。また、スピーカ12はユーザに情報の報知を行う出力手段である。
ネットワーク通信制御部21は、移動体通信装置20のネットワーク通信を制御する制御手段であり、具体的には、携帯電話端末やPHS(Personal Handy phone System)等の機能を利用し、基地局あるいは中継局等のネットワークを介して他の移動体通信装置との間、センタ(例えば、種々の情報を提供するセンタに設置されたサーバ装置等)との間で行う通信を制御する。
通信制御部22は、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用し、ネットワークを介さずに、他の移動体通信装置との間、センタ(例えば、種々の情報を提供するセンタに設置されたサーバ装置等)との間で行う通信を制御する制御手段であって、所定の制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部である。
そして、特に本発明に密接に関連するものとしては、発信処理部22aと、データ発信部22bと、データ受信部22cと、着信処理部22dと、データ中継部22eとを備える。なお、データ中継部22aは、特許請求の範囲に記載の「データ中継手段」に対応し、データ受信部22bは、同じく「データ受信手段」に対応する。
このうち、発信処理部22aは、発信用のデータを生成するとともにそのデータの発信指令を送る発信処理手段である。具体的には、例えば、ディスプレイ11を介してユーザから所定のデータ(例えば、画像データ)とその所定のデータの宛先(例えば、移動体通信装置C)の入力を受け付けると、送信元ID(例えば、A)と送信先ID(例えば、C)と所定のデータとを含んだ発信用のデータを生成して(図1の(1)参照)、生成した発信用のデータとともにこの発信用のデータの発信指令をデータ発信部22bに対して送る。
データ発信部22bは、発信処理部22aによって生成された発信用のデータをネットワークを介さずに発信する発信手段であり、具体的には、発信処理部22aから発信用のデータとその発信用のデータの発信指令を受け付けて、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して、ネットワークを介さずに、そのデータを発信する。
データ受信部22cは、他の通信装置である移動体通信装置から発信されたデータをネットワークを介さずに受信する受信手段である。具体的には、他の移動体通信装置からブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して発信されたデータを受信すると、そのデータの送信先ID(宛先)を確認して、その結果、そのデータの送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合には、そのデータをそのまま中継するべく、そのデータとともに中継の指令をデータ中継部22eに対して送る。一方、そのデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものでない場合には、そのデータをそのまま着信するべく、そのデータとともに着信処理指令を着信処理部22dに対して送る。
着信処理部22dは、データ受信部22cからデータの着信処理指令を受け付けてデータを着信処理する着信処理手段であり、具体的には、データ受信部22cからデータとともに着信処理指令を受け付けると、そのデータをそのまま着信する。なお、データを着信した後には、例えば、ディスプレイやスピーカ等からデータの着信をユーザに報知したりまたは、例えば、画像データを着信した場合には、ユーザに視認される状態でディスプレイに出力したり、音声データを着信した場合には、スピーカ等から出力したりするなどの着信処理を行う。
データ中継部22eは、データ受信部22cからデータの中継指令を受け付けてデータを中継する中継手段であり、具体的には、データ受信部22cからデータとともに中継の指令を受け付けると、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して、そのデータをネットワークを介さずにそのまま中継する。
[移動体通信装置による中継処理(実施例1)]
次に、図3を用いて、実施例1に係る移動体通信装置による中継処理を説明する。図3は、実施例1に係る移動体通信装置による中継処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、データ受信部22cは、他の移動体通信装置からネットワークを介さずにデータを受信すると(ステップS301肯定)、そのデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものであるかどうか確認を行う(ステップS302)。
その確認の結果、そのデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものである場合には(ステップS302肯定)、データ受信部22cは、そのデータをそのまま中継するべく、そのデータとともに中継の指令をデータ中継部22eに対して送り、そのデータとともに中継の指令を受け付けたデータ中継部22eは、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して、そのデータをネットワークを介さずにそのまま中継する(ステップS303)。
ここで、ステップS302の説明に戻ると、受信したデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものでない場合には(ステップS302否定)、データ受信部22cは、そのデータをそのまま着信するべく、そのデータとともに着信処理指令を着信処理部22dに対して送って、そのデータとともに着信処理指令を受け付けた着信処理部22dは、そのデータをそのまま着信する(ステップS304)。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1によれば、この移動体通信装置は、他の移動体通信装置からネットワークを介さずに受信したデータの宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、そのデータをネットワークを介さずにそのまま中継するので、移動体通信装置間の距離が離れていても、ネットワークではなく移動体通信装置にデータを中継させ、移動体通信装置間の通信を低コストで確実に確立することが可能となる。
また、実施例1によれば、この移動体通信装置は、受信したデータを常に中継するので、受信したデータの中継を停止することなく、移動体通信装置間の通信を低コストで確実に確立することが可能となる。
ところで、上記の実施例では、データを受信した移動体通信装置が、そのデータを常に中継する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の場合には受信したデータの中継を停止するようにしてよい。そこで、以下の実施例2では、車両に搭載した移動体通信装置においてデータの中継を停止する場合について説明する。
なお、この場合の移動体通信装置の構成は上記の実施例と基本的には同様であるので、以下では、図4〜図6を用いて、上記の実施例で説明したのとは異なる移動体通信装置20の概要(1)および(2)、構成(1)および(2)、中継停止処理(1)および(2)の流れを順に説明し、最後に実施例2による効果を説明する。図4は、実施例2に係る移動体通信装置の概要(1)を説明するための図であり、図5は、実施例2に係る移動体通信装置の中継停止処理(1)の流れを示すフローチャートであり、図6は、実施例2に係る移動体通信装置の概要(2)を説明するための図であり、図7は、実施例2に係る移動体通信装置の中継停止処理(2)の流れを示すフローチャートである。
[移動体通信装置の概要(1)(実施例2)]
まず、図4を用いて、実施例2に係る移動体通信装置の概要(1)について説明する。同図に示すように、移動体通信装置A、移動体通信装置Bおよび移動体通信装置Cは、AB間およびBC間ではネットワークを介さずに通信可能であるが、AC間ではネットワークを介さない通信(ブルートゥースや赤外線通信等の機能を用いた通信)が通信不可能な位置関係にある。そして、移動体通信装置Aは、移動体通信装置Cを宛先とするデータ(例えば、Cに対して公開しようとする画像データや音声データ等)をネットワークを介さずに発信する。その際、この発信するデータに、送信元ID(A)、送信先ID(C)およびデータの他に、データID(×)を追加する(図4の(1)参照)。
次に、移動体通信装置Aとネットワークを介さずに通信可能な範囲に位置する移動体通信装置Bは、移動体通信装置Aから発信されたこのデータをネットワークを介さずに受信する。ここで、移動体通信装置Bは、受信したデータの送信先ID(宛先)を確認して、その結果、その送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合には、さらにそのデータIDが既に中継しているデータのIDと同一であるかどうか確認する。そして、その結果、そのデータIDと既に中継しているデータのIDとが同一でない場合には、受信したデータをネットワークを介さずにそのまま中継する(図4の(2))。これとは反対に、データIDが同一である場合には、データの中継を停止する。つまり、不必要なデータの中継を停止する趣旨である。
続いて、移動体通信装置Bとネットワークを介さずに通信可能な範囲に位置する移動体通信装置Cは、移動体通信装置Bから中継されたこのデータをネットワークを介さずに受信する。ここで、移動体通信装置Cは、受信したデータの送信先ID(宛先)を確認して、その結果、その送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものでない場合には、受信したデータを着信する(図1の(3)参照)。
[移動体通信装置の構成(1)(実施例2)]
実施例2に係る移動体通信装置は、図2に示した移動体通信装置と基本的に同様の構成であるが、以下に説明する点が異なる。
すなわち、通信制御部22の発信処理部22aは、ディスプレイ11を介してユーザから所定のデータ(例えば、画像データや音声データ等)とその所定のデータの宛先(例えば、移動体通信装置C)の入力を受け付けると、送信元ID(例えば、A)と送信先ID(例えば、C)と所定のデータとを含んだ発信用のデータを生成するだけでなく、さらにその所定のデータを特定するためのデータIDを付加した発信用のデータを生成する。
また、通信制御部22のデータ受信部22cは、他の移動体通信装置から受信したデータの送信先ID(宛先)を確認して、その結果、そのデータの送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合には、ネットワークを介さずにそのまま中継するべく、そのデータとともに中継の指令をデータ中継部22eに対して送る。ただし、送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合であっても、受信したデータのIDが既に中継したデータのIDと同じであるときには、データ中継部22aに対して中継の指令を送らずに、受信したデータの中継を停止する。
具体的には、データ受信部22cは、他の移動体通信装置からブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して発信されたデータを受信すると、そのデータの送信先ID(宛先)を確認して、その結果、そのデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、さらに、そのデータを特定するために付加されているデータIDの確認を行う。そして、その結果、そのデータIDがデータ中継部22eに対して既に中継の指令を送ったデータのIDと同一のものである場合には、データ受信部22cは、データ中継部22eに対して中継の指令を送らずに、受信したデータの中継を停止する。
[移動体通信装置の中継停止処理(1)(実施例2)]
次に、図5を用いて、実施例2に係る移動体通信装置の中継停止処理(1)の流れを説明する。同図に示すように、データ受信部22cは、他の移動体通信装置からネットワークを介さずにデータを受信すると(ステップS501肯定)、そのデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものであるかどうか確認を行う(ステップS502)。そして、そのデータの送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合には(ステップS502肯定)、データ受信部22cは、そのデータのデータIDが既にデータ中継部22eに対して中継の指令を送ったデータのIDと同一のものであるかどうかを確認する(ステップS503)。
その結果、データIDが同一である場合には(ステップS503肯定)、データ受信部22cは、データ中継部22eに対して指令を送らずに、データの中継を停止する(ステップS504)。これとは反対に、データIDが同一でない場合には(ステップS503否定)、データ受信部22cは、そのデータをネットワークを介さずにそのまま中継するべく、そのデータとともに中継の指令をデータ中継部22eに対して送り、そのデータとともに中継の指令を受け付けたデータ中継部22eは、そのデータを中継する(ステップS505)。
ここで、ステップS502の説明に戻ると、受信したデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものでない場合(つまり、宛先が自己の場合)には(ステップS502否定)、データ受信部22cは、そのデータをそのまま着信するべく、そのデータとともに着信処理指令を着信処理部22dに対して送り、そのデータとともに着信処理指令を受け付けた着信処理部22dは、そのデータをそのまま着信する(ステップS506)。なお、受信したデータのIDが既に着信処理を行ったデータのIDと同一のものである場合には、着信しないようにしてもよい。
[移動体通信装置の概要(2)(実施例2)]
ところで、上記の実施例では、発信するデータに含まれるデータIDによって、受信したデータの中継を停止する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、データの中継回数に基づいてデータの中継を停止するようにしてもよい。そこで、以下では、この場合における車両に搭載された移動体通信装置について説明する。
まず、図6を用いて、実施例2に係る移動体通信装置の概要(2)について説明する。同図に示すように、移動体通信装置A、移動体通信装置Bおよび移動体通信装置Cは、AB間およびBC間ではネットワークを介さずに通信可能であるが、AC間ではネットワークを介さない通信(ブルートゥースや赤外線通信等の機能を用いた通信)が不可能な位置関係にある。そして、移動体通信装置Aは、移動体通信装置Cを宛先とするデータ(例えば、Cに対して公開しようとする画像データや音声データ等)を発信する(図6の(1)参照)。この発信されるデータには、送信元ID(A)、送信先ID(C)およびデータが含まれている。
次に、移動体通信装置Aとネットワークを介さずに通信可能な範囲に位置する移動体通信装置Bは、移動体通信装置Aから発信されたこのデータをネットワークを介さずに受信する。続いて、移動体通信装置Bは、受信したデータの送信先ID(宛先)を確認して、その送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合には、さらに中継IDをカウントすることにより、そのデータの中継回数を確認する。ここで、中継IDとは、発信されたデータを中継した移動体通信装置を特定する装置ID等の識別記号であって、例えば、データを中継した移動体通信装置は、自己に固有の装置IDを中継IDとしてデータ中継の際に付加する。
そして、その確認の結果、データの中継回数が所定の回数に到達していない場合には、そのデータに自己の装置IDを中継IDとして付加してネットワークを介さずに中継する(図6の(2)参照)。これとは反対に、受信したデータの中継回数が所定の回数に到達している場合には、そのデータの中継を停止する。
そして、移動体通信装置Bとネットワークを介さずに通信可能な範囲に位置する移動体通信装置Cは、移動体通信装置Bから中継されてきたデータをネットワークを介さずに受信する。ここで、移動体通信装置Cは、受信したデータの送信先ID(宛先)を確認し、確認の結果、その送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものでない場合には、そのデータを着信する(図6の(3)参照)。
[移動体通信装置の構成(2)(実施例2)]
実施例2に係る移動体通信装置は、図2に示した移動体通信装置20と基本的に同様の構成であるが、以下に説明する点が異なる。
すなわち、通信制御部22のデータ受信部22cは、他の移動体通信装置から受信したデータの送信先ID(宛先)を確認して、その結果、そのデータの送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合には、ネットワークを介さずにそのまま中継するべく、そのデータとともに中継の指令をデータ中継部22eに対して送る。ただし、送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合であっても、受信したデータの中継回数が所定の中継回数に到達しているときには、データ中継部22eに対して中継の指令を送らずに、受信したデータの中継を停止する。
具体的には、データ受信部22cは、他の移動体通信装置からブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して発信されたデータを受信すると、そのデータの送信先ID(宛先)を確認して、その結果、そのデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、さらに、そのデータに付加されている中継IDをカウントすることによりデータの中継回数を確認する(例えば、データに付加された中継IDが2つであれば、中継回数2回)。そして、確認の結果、データの中継回数が所定の回数(例えば、3回)に到達している場合には、データ受信部22cは、データ中継部22eに対して中継の指令を送らずに、受信したデータの中継を停止する。
これとは反対に、中継回数が所定の回数に到達していない場合には、データ受信部22cは、受信したデータをネットワークを介さずにそのまま中継するべく、そのデータとともに中継の指令をデータ中継部22eに対して送り、データとともに中継の指令を受け付けたデータ中継部22eは、そのデータに自己の装置IDを中継IDとして付加してネットワークを介さずに中継する。
なお、データの中継回数の確認は、中継IDの付加数をカウントすることにより確認する場合に限られず、移動体通信装置においてデータを中継するたびに数字をカウントアップさせたり、中継のたびに所定のフラグを追加し、そのフラグをカウントすることで確認したりするようにしてもよい。
[移動体通信装置の中継停止処理(2)(実施例2)]
次に、図7を用いて、実施例2に係る移動体通信装置の中継停止処理(2)の流れを説明する。同図に示すように、データ受信部22cは、他の移動体通信装置からデータをネットワークを介さずに受信すると(ステップS701肯定)、そのデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものであるかどうか確認を行う(ステップS702)。
そして、その確認の結果、そのデータの送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合には(ステップS702肯定)、データ受信部22cは、さらに、そのデータに付加されている中継IDをカウントすることによりデータの中継回数を確認する(例えば、データに付加された中継IDが2つであれば、中継回数2回)。そのデータをネットワークを介さずにそのまま中継するべく、そのデータとともに中継の指令をデータ中継部22eに対して送り、そのデータとともに中継の指令を受け付けたデータ中継部22eは、さらに中継IDをカウントすることでデータの中継回数を確認する(例えば、データに付加された中継IDが2つであれば、中継回数2回)。
そして、確認の結果、データの中継回数が所定の回数(例えば、3回)に到達している場合には(ステップS703肯定)、データ受信部22cは、データ中継部22eに対して中継の指令を送らずに、受信したデータの中継を停止する(ステップS704)。これとは反対に、データの中継回数が所定の中継回数に到達していない場合には(ステップS703否定)、データ受信部22cは、受信したデータをネットワークを介さずにそのまま中継するべく、そのデータとともに中継の指令をデータ中継部22eに対して送り、データとともに中継の指令を受け付けたデータ中継部22eは、そのデータに自己の装置IDを中継IDとして付加してネットワークを介さずに中継する(ステップS705)。
ここで、ステップS702の説明に戻ると、受信したデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものではない場合には(ステップS702否定)、そのデータをそのまま着信するべく、そのデータとともに着信処理指令を着信処理部22dに対して送り、そのデータとともに着信処理指令を受け付けた着信処理部22dは、そのデータをそのまま着信する(ステップS706)。なお、受信したデータが既に着信処理を行ったデータと同一のものである場合には、着信しないようにしてもよい。
[実施例2の効果]
上述してきたように、実施例2によれば、この移動体通信装置は、所定の場合(例えば、既に中継したデータを同一のデータを受信した場合、受信したデータの中継回数が所定の回数に到達している場合等)には、そのデータの中継を停止するので、中継が無限に行われる事態を防止することが可能となる。
また、実施例2によれば、この移動体通信装置は、既に中継したデータと同一のデータを受信した場合には、そのデータの中継を停止するので、不必要なデータの中継を防止することが可能となる。
また、実施例2によれば、この移動体通信装置は、受信したデータの中継回数が所定の回数に到達している場合には、そのデータの中継を停止するので、データの中継が無限に行われる事態を簡単な処理手順で防止することが可能となる。
ところで、上記の実施例は、データの返信に際しても同様に適用することができる(つまり、返信データの送信先ID、データIDや中継回数に基づいて返信データを中継したり、中継を停止したりすることができる)が、本発明はこれに限定されるものではなく、さらに、返信経路情報と受信可能装置情報とに基づいて、データの返信を制御するようにしてもよい。
ここで、返信経路情報とは、効率的な返信経路を示す情報であって、例えば、着信データの送信元とそのデータの中継地点とに係る移動体通信装置を特定する装置IDなどの識別記号からなる情報をいう。また、受信可能装置情報とは、中継するデータを受信可能な装置を示す情報であって、例えば、中継するデータを受信可能な移動体通信装置の装置IDからなる情報をいう。そこで、以下の実施例3では、車両に搭載された移動体通信装置において着信したデータに対する返信データを、返信経路情報および受信可能装置情報に基づいて、ネットワークを介さずに中継する(あるいは中継を停止する)場合について説明する。
なお、以下では、図8〜図12を用いて、実施例3に係る移動体通信装置の概要および特徴、移動体通信装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に実施例3による効果を説明する。
[移動体通信装置の概要および特徴(実施例3)]
まず最初に、図8、図10および図11を用いて、実施例3に係る移動体通信装置の概要および特徴を説明する。図8は、実施例3に係る移動体通信装置の概要を説明するための図であり、図10は、返信経路情報の生成例を示す図であり、図11は受信可能装置情報の表示例を示す図である。
図8では、移動体通信装置Aからネットワークを介さずに発信されたデータが、移動体通信装置BおよびCにネットワークを介さずに中継されて、そのデータの宛先である移動体通信装置Dにすでに着信されており、この着信データには、そのデータを中継した移動体通信装置の装置ID(例えば、BおよびC)が中継IDとして付加されていて、移動体通信装置Dが、この着信データに対して返信する場合について説明する。ここで、移動体通信装置Dは返信経路情報を生成して記憶しており、移動体通信装置B、C、EおよびFは、それぞれ受信可能装置情報を記憶している。
図8に示すように、移動体通信装置A、B、C、D、EおよびFは、AB間、BE間、CE間、CD間およびDF間においてのみネットワークを介さずに通信可能な位置関係にある。また、移動体通信装置Dは、着信データの送信元である移動体通信装置Aを宛先とする返信データをネットワークを介さずに発信する(図8の(1)参照)。
具体的には、移動体通信装置Dは、例えば、図10に例示するように、着信データの送信元IDおよびそのデータが着信されるまでの間に付加された中継IDから着信データの通信経路を把握して、把握したその通信経路に基づいて返信経路情報(例えば、通信経路がA→B→Cであれば返信経路をC→B→Aとする返信経路情報)を生成し、返信データに付加してネットワークを介さずに発信する。
次に、移動体通信装置によって発信された返信データをネットワークを介さずに受信する各移動体通信装置は、返信データに付加された返信経路情報と受信可能装置情報とに基づいて、ネットワークを介さずに返信データの中継または停止を行う。
具体的には、返信経路情報の中に自己の装置IDが含まれているか、さらには、返信経路情報の中の装置IDが受信可能装置情報の中に含まれているかを判定し、返信経路情報の中に自己の装置IDが含まれている場合、または、返信経路情報の中に自己の装置IDが含まれていないが、返信経路情報の中の装置IDが受信可能装置情報の中に含まれている場合には、返信データの中継を行い、これとは反対に、返信経路情報の中の装置IDが受信可能装置情報の中に含まれていない場合には、返信データの中継を停止する。
つまり、図8において、移動体通信装置Dによってネットワークを介さずに発信された返信データをネットワークを介さずに受信した移動体通信装置Fは、返信経路情報(C・B・A)の中に自己の装置ID(F)が含まれておらず、さらに、返信経路情報(C・B・A)の中に含まれる装置IDが受信可能装置情報(D)の中に含まれていないので、返信データの中継を停止する(図8の(2)参照)。つまり、不必要な返信データの中継が行われるのを防止する趣旨である。
また、移動体通信装置Dからネットワークを介さずに発信された返信データをネットワークを介さずに受信した移動体通信装置Cは、返信経路情報(C・B・A)の中に自己の装置ID(C)が含まれているので、宛先である移動体通信装置Aに対してネットワークを介さずに常に返信データの中継を行う(図8の(3)参照)。つまり、返信データの中継が途中で途切れてしまうことを防止する趣旨である。
また、移動体通信装置Cによってネットワークを介さずに中継された返信データをネットワークを介さずに受信した移動体通信装置Eは、返信経路情報(C・B・A)の中に自己の装置ID(E)が含まれていないが、返信経路情報(C・B・A)に含まれる装置IDが受信可能装置情報(B,C)の中に含まれているので、宛先である移動体通信装置Aに対してネットワークを介さずに返信データの中継を行う(図8の(4)参照)。
また、移動体通信装置Eによって中継された返信データを受信した移動体通信装置Bは、返信経路情報(C・B・A)の中に自己の装置ID(B)が含まれているので、宛先である移動体通信装置Aに対してネットワークを介さずに常に返信データの中継を行う(図8の(5)参照)。
そして、移動体通信装置Bによって中継された返信データをネットワークを介さずに受信した移動体通信装置Aは、移動体通信装置Bから返信データを受信すると、その返信データをそのまま着信する(図8の(6)参照)。
[移動体通信装置の構成(実施例3)]
続いて、図9を用いて、実施例3に係る移動体通信装置40の構成を説明する。図9は、実施例3に係る移動体通信装置40の構成を示すブロック図である。同図に示すように、実施例3に係る移動体通信装置40は、ディスプレイ11およびスピーカ12に接続されたナビゲーション装置10に所定のバス30で接続され、ネットワーク通信制御部41および通信制御部42から構成される。なお、ディスプレイ11、スピーカ12、ナビゲーション装置10、ネットワーク通信制御部41、通信制御部42におけるデータ発信部42b、着信処理部42dおよびデータ中継部42eについては上記の実施例1と同様であるので、以下では、詳細な説明を省略する。
通信制御部42の発信処理部42aは、上記の実施例と以下に説明する点が異なる。つまり、発信用のデータを生成するとともにそのデータの発信指令をデータ発信部42bに送るだけでなく、さらに、返信用のデータを生成するとともにその返信データの発信指令を送る。具体的には、ディスプレイ11を介してユーザから所定の返信データ(例えば、着信データに対する応答)とその所定の返信データの宛先(例えば、移動体通信装置A)の入力を受け付けると、送信元ID(例えば、D)と送信先ID(例えば、A)と所定の返信データと返信経路情報とを含んだ返信用のデータを生成して、この返信用データの発信指令をデータ発信部42bに対して送る。
ここで、発信処理部42aが行う返信経路情報を生成について説明すると、具体的には、着信処理部42dから読み出した着信データの送信元IDおよびにその着信データに付加された中継IDからデータが着信されるまでの通信経路を把握する。そして、この通信経路に基づいて、発信処理部42aは、返信経路情報(例えば、通信経路がA→B→Cであれば返信経路をC→B→Aとする返信経路情報)を生成する。
通信制御部42の装置探知部42fは、中継するデータを受信可能な他の移動体通信装置を探知する探知手段であり、中継するデータを受信可能な他の移動体通信装置をブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用することによって探知し、例えば、図11に例示するような受信可能装置情報を生成する。なお、装置探知部42fは、特許請求の範囲に記載の「探知手段」に対応する。
また、装置探知部42fは、所定の間隔(例えば、あらかじめユーザから探知間隔の設定を受け付ける等)で、あるいは装置起動時、またはデータ中継の直前に中継するデータを受信可能な他の移動体通信装置の探知を行うようにしてもよい。なお、中継するデータを受信可能な他の移動体通信装置の探知を所定のレーダ(例えば、ミリ波レーダ等)によって行うようにしてもよい。
通信制御部42のデータ受信部42cは、上記の実施例と以下に説明する点が異なる。つまり、受信したデータの送信先ID、データIDおよびデータの中継回数に基づいて、データの中継を制御するだけでなく、さらに、受信したデータが返信データかどうかを確認し、返信データであれば、返信経路情報と受信可能装置情報とに基づいて、返信データの中継を制御する。
具体的には、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用してネットワークを介さずに発信されたデータを受信すると、そのデータに返信経路情報が付加されているかどうか確認して、その結果、返信経路情報が付加されている場合には、返信データとみなし、続いて、返信経路情報の中に自己の装置IDが含まれているかどうかを判定し、その結果、返信経路情報の中に自己の装置IDが含まれている場合には、返信データをネットワークを介さずにそのまま中継するべく、返信データとともに中継の指令を常にデータ中継部42eに対して送る。
これとは反対に、返信経路情報の中に自己の装置IDが含まれていない場合には、装置探知部42fから受信可能装置情報を読み出すとともに、返信経路情報の中に含まれる装置IDが受信可能装置情報の中に含まれているかどうか判定し、その結果、含まれていない場合には、返信データの中継を停止するべく、データ中継部42eに対して中継の指令を送らない。一方、返信経路情報の中に含まれる装置IDがその受信可能装置情報の中に含まれている場合には、データ受信部42cは、返信データをネットワークを介さずにそのまま中継するべく、返信データとともに中継の指令をデータ中継部42eに対して送る。
[移動体通信装置の返信データ中継処理(実施例3)]
次に、図12を用いて、実施例3に係る移動体通信装置の返信データ中継処理の流れを説明する。図12は、実施例3に係る移動体通信装置の返信データ中継処理の流れを示すフローチャートである。
同図に示すように、データ受信部42cは、ネットワークを介さずにデータを受信すると(ステップS1201肯定)、そのデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものであるかどうか確認を行う(ステップS1202)。その結果、そのデータの送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合には(ステップS1202肯定)、さらに、そのデータ返信経路情報(図10参照)が付加されているかどうかによって返信データであるかどうか確認を行う(ステップS1203)。
その結果、返信データである場合には(ステップS1203肯定)、データ受信部42cは、さらに、返信経路情報の中に自己の装置IDが含まれているかどうか判定する(ステップS1204)。その結果、返信経路情報の中に自己の装置IDが含まれている場合には(ステップS1204肯定)、データ受信部42cは、返信データを中継するべく、返信データとともに中継の指令をデータ中継部42eに対して送り、返信データとともに中継の指令を受け付けたデータ中継部42eは、返信データの中継を行う(ステップS1205)。
これとは反対に、返信経路情報の中に自己の装置IDが含まれていない場合には(ステップS1204否定)、データ受信部42cは、さらに、装置探知部42fから受信可能装置情報(図11参照)を読み出すとともに、返信経路情報の中に含まれる装置IDがその受信可能装置情報の中に含まれているかどうか判定する(ステップS1206)。その結果、返信経路情報の中に含まれる装置IDがその受信可能装置情報の中に含まれている場合には(ステップS1206肯定)、データ受信部42cは、返信データを中継するべく、返信データとともに中継の指令をデータ中継部42eに対して送り、返信データとともに中継の指令を受け付けたデータ中継部42eは、返信データの中継を行う(ステップS1205)。
一方、返信経路情報の中に含まれる装置IDが受信可能装置情報の中に含まれていない場合には(ステップS1206否定)、データ受信部42cは、データ中継部42eに対して中継の指令を送らずに、返信データの中継を停止する(ステップS1207)。
ここで、ステップS1202の説明に戻ると、データの宛先(送信先ID)が他の移動体通信装置を指定するものでない場合には(ステップS1202否定)、データ受信部42cは、そのデータをそのまま着信するべく、そのデータとともに着信処理指令を着信処理部42dに対して送り、そのデータとともに着信処理指令を受け付けた着信処理部42dは、そのデータをそのまま着信する(ステップS1208)。
[実施例3の効果]
上述してきたように、実施例3によれば、この移動体通信装置は、受信したデータに対する返信データを返信する場合に、データが宛先に着信されるまでの通信経路に基づいた返信経路情報(例えば、着信データの送信元とそのデータの中継地点とに係る移動体通信装置を特定する装置IDなどの識別記号からなる情報)を付して、ネットワークを介さずに返信データの返信や中継を行う他、返信データの中継停止を行うので、効率よく返信データを中継させることができ、移動体通信装置間の通信を低コストで確実に確立することが可能となる。
また、実施例3によれば、この移動体通信装置は、返信経路情報の中の自己が含まれている場合に、常に返信データを中継するので、返信データの中継が途中で途切れてしまう事態を防止し、移動体通信装置間の通信を低コストで確実に確立することが可能となる。
また、実施例3によれば、この移動体通信装置は、データ中継可能な他の移動体通信装置を探知し、探知したその移動体通信装置が返信経路情報の中に含まれていない場合には返信データの中継を停止するので、不必要な返信データの中継を防止することが可能となる。
また、実施例3によれば、この移動体通信装置は、所定の間隔でデータ中継可能な他の移動体通信装置を探知するので、例えば、この所定の間隔を短くすることで返信データを中継する移動体通信装置などの中継装置を迅速に探知することが可能となる。
さて、これまで実施例1〜3に係る移動体通信装置について説明したが、本発明は上述した実施例1〜3以外にも種々の異なる形態にて実施例されてもよいものである。そこで、以下に実施例4として、他の実施例を説明する。
(1)中継の制限
上記の実施例において受信したデータを中継する場合に、データ中継量を制限して行う(例えば、データの中継に利用するメモリの割当量を制限する等)ようにしてもよい。例えば、図13に示すように、移動体通信装置Aから発信されたデータを受信した移動体通信装置Bは、データ中継処理を100%から30%に制限してデータの中継を行う(図13(2)参照)。
このように、実施例4(1)に係る移動体通信装置は、受信したデータを中継する場合に、そのデータの中継を制限する(例えば、データの中継に利用するメモリの割当量やCPUなどのデータ処理能力を制限する等)ので、データ中継による移動体通信装置の通信速度劣化や処理能力浪費を防止することができ、中継以外の目的で行われる自己の通信を確保することが可能となる。
(2)使用チャンネルや周波数の特定
上記の実施例において受信したデータを中継する場合に、使用するチャンネルや周波数を特定するようにしてもよい。例えば、図14に示すように、移動体通信装置Aから発信されたデータを受信した移動体通信装置Bは、使用するチャンネルや周波数を特定して(9CH・2412〜2432Hz)データの中継を行う(図14(1)および(2)参照)。
このように、実施例4(2)に係る移動体通信装置は、特定のチャンネルや周波数を用いてデータの中継を行うので、周辺に同チャンネルや周波数が使用されていなければ、安定したデータの中継を行うことができ、移動体通信装置間の通信を低コストで確実に確立することが可能となる。
(3)中継基地局等による中継
上記の実施例において、移動体通信装置間でネットワークを介さずに行う通信(ブルートゥースや赤外線通信等の機能を利用した通信)が不可能な場合に、中継基地局などのネットワークを介してデータを中継するようにしてもよい。例えば、図15に示すように、移動体通信装置Aからネットワークを介さずに発信されたデータを受信した移動体通信装置Bは、移動体通信装置Cとネットワークを介さずに行う通信が不可能な場合に、移動体通信装置Cとネットワークを介して行う通信が可能な中継基地局に対してデータの中継を行う(図15の(3)参照)。
このように、実施例4(3)に係る移動体通信装置は、中継基地局に対してデータを中継する手段を備えるので、移動体通信装置間でデータの中継が行えない状況であっても、中継基地局を介してデータを中継することができ、移動体通信装置間の通信を確実に確立することが可能となる。
(4)通信装置間あるいは通信装置と移動体通信装置との間の通信
上記の実施例では、移動体通信装置からネットワークを介さずに発信されたデータを受信して、そのデータを他の移動体通信装置にネットワークを介さずに中継する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、通信装置(例えば、固定のサーバ装置)からネットワークを介さずに発信されたデータを受信して他の移動体通信装置(にネットワークを介さずに中継する、移動体通信装置からネットワークを介さずに発信されたデータを受信して他の通信装置にネットワークを介さずに中継する、あるいは、通信装置からネットワークを介さずに発信されたデータを受信して他の通信装置にネットワークを介さずに中継するようにしてもよい。例えば、図16に示すように、通信装置Aからネットワークを介さずに発信されたデータを受信した移動体通信装置Bは、そのデータの宛先である移動体通信装置Cに対して、そのデータをネットワークを介さずに中継する。また、図17に示すように、通信装置Aからネットワークを介さずに発信されたデータを受信した移動体通信装置Bは、そのデータの宛先である通信装置Cに対して、そのデータをネットワークを介さずに中継する。
このように、実施例4(4)に係る移動体通信装置は、他の通信装置(例えば、移動体通信装置や種々の情報を提供するセンタに設置された固定のサーバ装置など)からネットワークを介さずに受信したデータの宛先が他の通信装置を指定するものである場合には、そのデータをネットワークを介さずにそのまま中継するので、通信装置間の距離が離れていても、ネットワークではなく移動体通信装置に中継させ、通信装置間の通信を低コストで確実に確立することが可能となる。
(5)複数の宛先をもつデータの中継
上記の実施例では、一つの宛先をもたせてネットワークを介さずに発信されたデータをネットワークを介さずに受信した移動体通信装置が、そのデータをネットワークを介さずに中継する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の宛先をもたせて発信された一つのデータを中継するようにしてもよい。例えば、自己と他の移動体通信装置を宛先とする装置IDが含まれるデータを受信した移動体通信装置は、そのデータを着信するとともに他の移動体通信装置に対して中継を行う。
これにより、それぞれが異なる一つの宛先をもたせて発信された複数データを受信して中継するよりも、データの中継回数を減らすことができ、移動体通信装置の処理能力浪費を防止することが可能となる。
(6)車両間以外で行う通信
また、上記の実施例において説明した移動体通信装置は、車両に搭載されて移動するとともに通信を行う場合に限られるものではなく、例えば、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を搭載したPDA、あるいは携帯電話やPHSの如き移動体通信端末等を所持する利用者の間で通信を行う場合についても同様に適用してもよい。
(7)装置構成等
また、上記の実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図2および図9に示した移動体通信装置20および40の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、データ中継部22eとデータ受信部22cとを統合し、あるいは、データ発信部42bと装置探知部42fとを統合するなど、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、上記の実施例で説明した方法(例えば、図3、5、7に示す中継制御方法や図12に示す返信時における中継制御方法など)は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
なお、上記の実施例で説明した各処理機能は、それぞれが個別に成立するように装置を構成するだけでなく、さらに、全ての処理機能が成立するように構成してもよい。つまり、例を挙げれば、移動体通信装置20のデータ受信部22cにおいて、受信したデータのIDおよび中継回数を用いて、データの中継を制御するようにしてもよい。また、移動体通信装置40のデータ受信部42cにおいて、通信経路情報および受信可能装置情報だけでなく、さらにデータIDを用いて返信データの中継を制御するようにしてもよい。
ところで、上記の実施例で説明した各処理機能を利用して、所定のグループ内で通信を行い(グループ通信)、データのやり取りを行うようにしてもよい。そこで、以下の実施例5では、車両に搭載された移動体通信装置間で行うグループ通信について説明する。
なお、以下では、図18〜21を用いて、実施例5に係るグループ通信の概要および特徴、グループ通信を行う移動体通信装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に実施例5による効果を説明する。
[グループ通信の概要および特徴(実施例5)]
まず、図18を用いて、実施例5に係るグループ通信の概要および特徴を説明する。図18は、実施例5に係るグループ通信の概要を説明するための図である。同図に示すように、移動体通信装置Aは、各グループ員が列挙されたグループリスト(A・B・C)を記憶している。また、移動体通信装置Aは、移動するとともに、グループ内の他の移動体通信装置(BおよびC)とネットワークを介さずに通信を行うものであるが、予め決められたグループの移動体通信装置間における通信を低コストで確実に確立させる点に主たる特徴がある。
この主たる特徴について簡単に説明すると、移動体通信装置Aは、グループ内の他の移動体通信装置BおよびCとネットワークを介さない通信が不可能な位置関係にあるが、グループ外の移動体通信装置DおよびFとはネットワークを介した通信が可能な位置関係にあり、グループ内の他の移動体通信装置Bとグループ外の移動体通信装置D、グループ内他の移動体通信装置Cとグループ外の移動体通信装置Fもまたネットワークを介した通信が可能な位置関係にある。
そして、移動体通信装置Aは、このグループリストに基づいて、各グループ員に対してネットワークを介さずにデータを発信する。すなわち、図18に例示するように、宛先をBとするデータと宛先をCとするデータとをネットワークを介さずにそれぞれ発信する。発信されたこれらのデータは、グループ外の移動体通信装置DおよびFにそれぞれ中継されて、各グループ員に到達する。すなわち、宛先をBとするデータは、グループ外の他の移動体通信装置Dに中継されてグループ内の移動体通信装置Bに到達し、宛先をCとするデータはグループ外の移動体通信装置Eに中継されてグループ内の他の移動体通信装置Cに到達する。
このように、実施例5に係る移動体通信装置は、所定のグループについて各グループ員が列挙されたグループリストを記憶して、そのグループリストに基づいて、ネットワークを介さずに各グループ員に対してデータを発信するので、その発信されたデータは移動体通信装置を介して各グループ員に到達する結果、予め決められたグループの移動体通信装置間における通信を低コストで確実に確立させることが可能となる。
[移動体通信装置の構成(実施例5)]
次に、図19を用いて、実施例5に係る通信装置の構成を説明する。図19は、実施例5に係る通信装置50の構成を示すブロック図であり、図20は、グループリストの構成例を示す図である。同図に示すように、実施例5に係る移動体通信装置50は、ディスプレイ11およびスピーカ12に接続されたナビゲーション装置10に所定のバス30で接続され、記憶部51とネットワーク通信制御部52と通信制御部53とから構成される。なお、ディスプレイ11、スピーカ12、ナビゲーション装置10、ネットワーク通信制御部52と通信制御部52におけるデータ発信部52b、データ受信部53cおよびデータ中継部42eについては上記の実施例と同様であるので、以下では、詳細な説明を省略する。
記憶部51は、通信制御部53による各種処理に用いるデータを記憶する記憶手段であり、特に本発明に密接に関係するものとしては、グループリスト記憶部51aおよびデータ記憶部51bを備える。なお、グループリスト記憶部51aは、特許請求の範囲に記載の「グループリスト記憶手段」に対応し、データ記憶部51bは同じく、「データ記憶手段」に対応する。
このうち、グループリスト記憶部51aは、例えば、図20に例示するように、所定のグループにおける各グループ員を列挙して記憶する記憶手段であり、具体的には、あらかじめユーザから(例えば、ディスプレイ11などを介して)入力を受け付けたグループ員を記憶する。
データ記憶部51bは、他のグループ員も共有可能な所定のデータ(例えば、画像データなど)を記憶する記憶手段であり、具体的には、あらかじめユーザから他のグループ員も共有可能なものとして受け付けたデータを記憶する他、他のユーザから共有可能なものとして発信され、後述する着信処理部53dによって着信処理されたデータを記憶する。
通信制御部53の着信処理部53cは、上記の実施例とは以下に説明する点が異なる。具体的には、着信処理部53cは、データ受信部53bから着信処理の指令を受けたデータ(他のユーザから共有可能なものとして発信されたデータ)をデータ記憶部51bに格納する。
通信制御部53の発信処理部53aは、上記の実施例とは以下に説明する点が異なる。具体的には、ユーザからの発信指示を受け付けて、グループリスト記憶部51aからグループリストとデータ記憶部51bから発信指示を受けたデータ(画像データ等)とを読み出して、各グループ員宛の発信用データをそれぞれ生成し、発信用データとともに発信指令をデータ発信部53bに対して指令を送る。なお、データ発信部53bおよび発信処理部53aは、特許請求の範囲に記載の「グループ発信手段」に対応する。
[グループ通信処理(実施例5)]
続いて、図21を用いて、実施例5に係るグループ通信処理の流れを説明する。図21は、実施例5に係るグループ通信処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、ユーザからデータ(画像データ等)の発信指示があると(ステップS2101肯定)、発信処理部53aは、グループリスト記憶部51aからグループリストを読み出す(ステップS2102)。
続いて、発信処理部53aは、発信指示のあったデータをデータ記憶部51bから読み出す(ステップS2103)。そして、発信処理部53aは、読み出したグループリストおよびデータから各グループ員宛の発信用データをそれぞれ生成し、発信用データとともに発信指令をデータ発信部53bに対して指令を送る。
発信用データとともに発信指令を受け付けたデータ発信部53bは、各グループ員宛にそれぞれ発信用データをネットワークを介さずに発信する(ステップS2104)。
[実施例5の効果]
上述してきたように、実施例5によれば、他の移動体通信装置は、所定のグループについて各グループ員が列挙されたグループリストを記憶して、そのグループリストに基づいて、ネットワークを介さずに各グループ員に対してデータを発信するので、その発信されたデータは移動体通信装置を介して各グループ員に到達する結果、予め決められたグループの移動体通信装置間における通信を低コストで確実に確立させることが可能となる。
また、実施例5によれば、他の移動体通信装置は、他のグループ員も共有可能な所定データを記憶して、その所定データ(例えば、各グループ員に対して公開したい画像データ等)をネットワークを介さずに他のグループ員に対して発信するので、その所定のデータは移動体通信装置を介して各グループ員宛に到達する結果、各グループ員は低コストで確実に多くのデータを共有することが可能となる。
さて、これまで実施例5に係る通信装置について説明したが、本発明は上述した実施例5以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、実施例6として、他の実施例を説明する。
(1)グループリストの更新
上記の実施例では、あらかじめ各グループ員を列挙したグループリスト(例えば、図20参照)を記憶する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、グループリストを新規グループ員の参入および既存のグループ員の脱退に応じて更新(追加または削除)するようにしてもよい。例えば、新規グループ員の参入を受け付ける移動体通信装置の通信制御部は、記憶部からグループリストを読み出して、そのグループリストに新規参入グループ員のメンバID(G)を追加して再び記憶部に格納する(図22参照)。同様に、グループ員の脱退を受け付ける移動体通信装置の通信制御部は、記憶部からグループリストを読み出して、そのグループリストから脱退グループ員を削除して再び記憶部に格納する。これにより、各グループ員を常に把握することが可能となる。
(2)データリストおよび一覧データリストの作成および発信
上記の実施例5では、他のグループ員も共有可能なデータを記憶し、そのデータを発信する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のグループ員も共有可能なデータをリスト化(テキスト化)して生成したデータリストをさらに記憶し、そのデータリストを発信するようにしてもよい。そこで、以下では、この場合における、車両に搭載された移動体通信装置について説明する。
例えば、移動体通信装置の通信制御部は、他のグループ員も共有可能なデータを記憶部から読み出して、それらのデータを列挙したデータリストを作成するとともに、そのデータリストを記憶部に格納する。また、通信制御部は、他の移動体通信装置から着信したデータリストを記憶部に格納する。そして、通信制御部は、記憶部からデータリストを読み出して発信する。
これにより、この移動体通信装置は、記憶している所定のデータからデータリストを自動的に作成して記憶し、そのデータリストを各グループ員に対して発信するので、その発信されたデータリストは移動体通信装置を介して各グループ員に到達する結果、各グループ員はグループで共有可能なデータを低コストで確実に把握することが可能となる。
さらに、移動体通信装置の通信制御部は、他のグループから受け付けたデータリストを一覧とした一覧データリストを自動的に作成して記憶部に格納するようにしてもよい。例えば、図23に例示するように、移動体通信装置Aの通信制御部は、自己のデータリスト(aaa)とグループ内の他の移動体通信装置BおよびCから着信したデータリスト(bbb、ccc)とから一覧データリスト(aaa、bbb、ccc)を作成して記憶部に格納する。そして、移動体通信装置の通信制御部は、記憶部から一覧データリストを読み出して発信する。
これにより、この移動体通信装置は、各グループ員のデータリストを一覧とした一覧データリスト作成して記憶し、その一覧データリストを各グループ員に対して発信するので、各グループ員は共有可能なデータリストを一覧として低コストで確実に管理でき、検索も容易に行うことが可能となる。
(3)データリストおよび一覧データリストの授受
上記の実施例において、新規グループ員が参入する場合に、新規グループ員は他のグループ員も共有可能なデータリストを既存のグループ員に対して発信し、新規グループ員から受け入れる既存のグループ員は、一覧データリストを新規グループ員対して発信するようにしてもよい。そこで、以下では、この場合における、車両に搭載された移動体通信装置について説明する。
例えば、図24に例示するように、グループへの新規参入を許可された(その際、グループリストを取得)新規グループ員に係る移動体通信装置Cの通信制御部は、記憶部から他のグループ員も共有可能なデータリストを読み出して、各グループ員(例えば、AおよびB)宛ての発信用データを生成し、グループ内の移動体通信装置AおよびBそれぞれに対して発信する(図24の(1)参照)。
一方、新規グループ員を受け入れる既存のグループ員に係る移動体通信装置Bの通信制御部は、記憶部から一覧データリストを読み出して、新規グループ員であるC宛にその一覧データリストを発信する(図24の(2)参照)。
このように、この移動体通信装置は、新たにグループに参入する新規グループ員がいる場合に、その新規グループ員をグループリストに追加し、新規参入グループ員における移動体通信装置は、他のグループ員も共有可能なデータリストを既存のグループ員に対して発信するので、このデータリストは移動体通信装置を介して既存のグループ員に対して到達する結果、既存のグループ員は新規グループ員のデータリストを低コストで迅速かつ確実に共有することが可能となる。
(4)一覧データリストの更新
上記の実施例において、グループに新たに参入する新規グループ員がいる場合には、グループリストを更新(上記(1)参照)するだけでなく、さらに、一覧データリストを更新して新規グループ員に対して発信するようにしてもよい。さらに、グループから脱退する脱退グループ員がある場合には、グループリストを更新(上記(1)参照)するだけでなく、さらに、一覧データリストを更新するようにしてもよい。そこで、以下では、この場合における、車両に搭載された移動体通信装置について説明する。
例えば、図25に示すように、新たにグループに参入する新規グループ員に係る移動体通信装置Bから発信されたデータリストを着信した既存のグループ員に係る移動体通信装置Aの通信制御部は、記憶部から読み出した一覧データリストに新規グループ員から着信したデータリストを追加することにより更新して、その更新に係る一覧データリストを新規グループ員に係る移動体通信装置Bに対して発信する。
一方、例えば、図26に例示するように、グループに残存するグループ員に係る移動体通信装置Bの通信制御部は、記憶部から一覧データリストを読み出し、グループから脱退する脱退グループ員に係る移動体通信装置Cから着信していたリストを、一覧データリストから削除して更新する。
これにより、この移動体通信装置は、グループから脱退する脱退グループ員がいる場合に、その脱退グループ員をグループリストから削除するとともに、脱退グループ員に係るデータリストを一覧データリストから削除するので、グループに残存するグループ員は、不必要となったデータを削除することが可能となる。
また、この移動体通信装置は、新規グループ員における通信装置から発信されたデータリストを着信した場合に、そのデータリストを用いて一覧データリストを更新するので、常に最新のデータを一覧としたリストを把握することが可能となる。
また、この移動体通信装置は、新規グループ員を受け入れて一覧データリストを更新した場合に、その一覧データリストを新規グループ員に対して発信するので、一覧データリストは移動体通信装置を介して新たなグループ員に対して到達する結果、新規グループ員は、既存の各グループ員からそれぞれデータリストを取得した上で一覧データリストを作成するよりも、低コストで効率的かつ確実に一覧データリストを取得することが可能となる。
(5)データのリスト化
上記の実施例では、移動体通信装置において、他のグループ員も共有可能なデータのみをデータ記憶部に記憶し、そのデータを自動的にリスト化する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のグループには共有させないデータも混在させて記憶させておき、その中からユーザの指定に応じてあらかじめ他のグループ員が共有可能なデータをリスト化するようにしてもよい。例えば、図27に示すように、他のグループ員が共有可能なデータと他のグループ員には共有させないデータを混在させて記憶している所有データの中から、他のグループ員が共有可能なデータについてデータリストを作成し、他のグループ員に対して発信する。
これにより、この移動体通信装置は、他のグループ員も共有可能なデータリストを発信時に作成するのではなく、あらかじめ他のグループ員が共有可能なデータリストをあらかじめ作成しておくので、余計な処理的負荷を軽減することが可能となる。
(6)データの暗号化
上記の実施例においてデータを発信する場合に、例えば、図28に例示するように、そのデータを暗号化(例えば、グループ内で定められた暗号化)して発信するようにしてもよい。これにより、他の移動体通信装置は、グループリストに基づいて、データを各グループ員に対して暗号化して発信するので、この暗号化して発信されたデータは移動体通信装置を介して各グループ員に対して到達する結果、中継されるデータの秘匿性を高めることが可能となる。
(7)車両間以外で行うグループ通信
また、上記の実施例では、車両に搭載された移動体通信装置間でグループ通信を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を搭載したPDA、あるいは携帯電話やPHSの如き移動体通信端末等を所持する利用者の間でグループ通信を行う場合や、移動を前提としない家庭内や会社内の通信装置間でグループ通信を行う場合についても同様に適用してもよい。
(8)装置構成等
また、上記の実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図19に示す通信装置50の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、データ発信部53bと発信処理部53aとを統合するなど、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、上記の実施例で説明した方法(例えば、図21に示すグループ発信方法など)は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上のように、本発明に係る移動体通信装置は、移動しつつ通信を行う場合に有用であり、特に、通信装置間における通信を低コストで確実に確立することに適する。
実施例1に係る移動体通信装置の概要を説明するための図である。 実施例1に係る移動体通信装置20の構成を示すブロック図である。 実施例1に係る移動体通信装置による中継処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る移動体通信装置の概要(1)を説明するための図である。 実施例2に係る移動体通信装置の中継停止処理(1)の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る移動体通信装置の概要(2)を説明するための図である。 実施例2に係る移動体通信装置の中継停止処理(2)の流れを示すフローチャートである。 実施例3に係る移動体通信装置の概要を説明するための図である。 実施例3に係る移動体通信装置40の構成を示すブロック図である。 返信経路情報の生成例を示す図である。 受信可能装置情報の表示例を示す図である。 実施例3に係る移動体通信装置の返信データ中継処理の流れを示すフローチャートである。 実施例4に係る中継処理の制限する場合を示す図である。 実施例4に係る中継に利用するチャンネルおよび周波数を特定する場合を示す図である。 実施例4に係る中継基地局を介してデータを中継する場合を示す図である。 通信装置と移動体通信装置との間で通信を行う場合を示す図である。 通信装置間で通信を行う場合を示す図である。 実施例5に係るグループ通信の概要を説明するための図である。 実施例5に係る移動体通信装置50の構成を示すブロック図である。 グループリストの構成例を示す図である。 実施例5に係るグループ通信処理の流れを示すフローチャートである。 更新に伴うグループリストの構成例を示す図である。 一覧データリストの構成例を示す図である。 グループ員の新規参入に伴うデータリストおよび一覧データリストの授受を示す図である。 グループ員の新規参入に伴う一覧データリストの更新を示す図である。 グループ員の脱退に伴う一覧データリストの更新を示す図である。 所有データのリスト化を説明するための図である。 実施例6に係る発信するデータの暗号化を示す図である。
符号の説明
10 ナビゲーション装置
11 ディスプレイ
20 移動体通信装置
21 ネットワーク通信制御部
22 通信制御部
22a 発信処理部
22b データ発信部
22c データ受信部
22d 着信処理部
22e データ中継部
30 バス
40 移動体通信装置
41 ネットワーク通信制御部
42 通信制御部
42a 発信処理部
42b データ発信部
42c データ受信部
42d 着信処理部
42e データ中継部
42f 装置探知部
50 移動体通信装置
51 記憶部
51a グループリスト記憶部
51b データ記憶部
52 ネットワーク通信制御部
53 通信制御部
53a 発信処理部
53b データ発信部
53c データ受信部
53d 着信処理部
53e データ中継部

Claims (5)

  1. 移動するとともに通信を行う移動体通信装置において、
    他の通信装置から発信されたデータを中継基地局を介するネットワークを介さずに受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段によって受信されたデータの宛先が他の通信装置を指定するものである場合には、当該データを前記ネットワークを介さずに中継するデータ中継手段と、
    を備え
    前記データの宛先である他の通信装置は、前記データに対する返信データを前記ネットワークを介さずに返信する場合に、前記データの通信経路に基づいた返信経路情報を付して前記返信データを返信するものであって、
    前記データ中継手段は、前記返信経路情報を利用して前記返信データの中継および/または停止を行うことを特徴とする移動体通信装置。
  2. 前記データ中継手段によって中継するデータを受信可能な他の通信装置を探知する探知手段をさらに備え、
    前記データ中継手段は、前記探知手段によって探知された他の通信装置が、前記データ受信手段によって受信された返信データの返信経路情報の中に含まれていない場合には、前記返信データの中継を停止することを特徴とする請求項に記載の移動体通信装置。
  3. 前記データを発信する他の通信装置は、所定のグループについて各グループ員が列挙されたグループリストを記憶するグループリスト記憶手段と、
    前記グループリスト記憶手段に記憶されたグループリストに基づいて、前記データをネットワークを介さずに各グループ員に対して発信するグループ発信手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の移動体通信装置。
  4. 他のグループ員も共有可能な所定のデータを記憶するデータ記憶手段をさらに備え、
    前記グループ発信手段は、前記データ記憶手段に記憶された所定のデータを前記他のグループ員に対して発信することを特徴とする請求項に記載の移動体通信装置。
  5. 前記データ記憶手段に記憶された所定のデータを列挙したデータリストを作成するデータリスト作成手段と、
    前記データリスト作成手段によって作成されたデータリストを記憶するデータリスト記憶手段とをさらに備え、
    前記グループ発信手段は、前記データリスト記憶手段に記憶されたデータリストを各グループ員に対して発信することを特徴とする請求項に記載の移動体通信装置。
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