JP2007150887A - 移動体通信装置、移動体通信方法および移動体通信プログラム - Google Patents

移動体通信装置、移動体通信方法および移動体通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することを課題とする。
【解決手段】他の移動体通信装置から発信されたデータを受信した各移動体通信装置は、受信したデータの宛先を確認して、このデータの中継またはこのデータから位置情報の着信を行う。具体的には、受信したデータの宛先を確認した結果、その宛先が自己である場合(つまり、宛先が他の移動体通信装置を指定するものでない場合)には、このデータから位置情報を着信する。一方、宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、このデータをネットワークを介さずにそのまま中継する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、移動するとともに非管理型のグループ通信を行う移動体通信装置、移動体通信方法および移動体通信プログラムに関する。また、この発明は、移動するとともに管理型のグループ通信を行う移動体通信装置、移動体通信方法および移動体通信プログラムに関する。
従来より、移動体通信装置に搭載された機能(携帯電話端末やPHS(Personal Handy phone System)等)を利用し、基地局あるいは中継局などのネットワークを介して、移動体通信装置間でグループ通信を行って、自己の位置等のナビゲーション装置に関する情報(ナビ情報)を共有する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、自己が所属するグループの他の移動体通信装置からネットワークを介してナビ情報(例えば、自己の位置情報、目的地、目的地までの距離、移動経路、自己の現状情報や自己の周辺情報などのプレゼンス情報など)を受信して、受信したナビ情報を地図上に表示するものである。また、移動体通信装置に搭載されたブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して、ネットワークを介さずに、直接移動体通信装置間で行うグループ通信も試みられていた。
特開2003−141682号公報
ところで、上記した従来の技術は、以下に説明するように、費用や通信の確立等の面で問題点があった。
すなわち、ネットワークを介してグループ通信を行う場合には、通信料がかかるという問題点だけでなく、ネットワークに遅延・障害等が発生すると通信が確立できず、ナビ情報を必ずしも共有できないという問題点もあった。
一方、ネットワークを介さずに直接移動体通信装置間でグループ通信を行う場合には、移動体通信装置は移動が前提となるため、その移動距離に対して通信可能範囲が追いつかず、グループ通信が確立できない結果、ナビ情報を必ずしも共有できないという問題点があった。特に、移動体通信装置を搭載した車両間でグループ通信を行う場合には、車両の移動範囲は広範囲に渡るため、その移動距離に対して通信可能範囲が追いつかず、よりグループ通信が確立できないということが大きな問題点となる。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することが可能な移動体通信装置、移動体通信方法および移動体通信プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、移動するとともに非管理型のグループ通信を行う移動体通信装置において、所定のグループについて各グループ員が列挙されたグループリストを記憶するグループ情報記憶手段と、前記グループ情報記憶手段に記憶されているグループリストに基づいて、自己のナビ情報を前記各グループ員の移動体通信装置に対してネットワークを介さずに発信するナビ情報発信手段と、前記ナビ情報発信手段によって他の移動体通信装置から発信された前記ナビ情報をネットワークを介さずに受信するナビ情報受信手段と、前記ナビ情報受信手段によって受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、当該ナビ情報をネットワークを介さずに中継するナビ情報中継手段と、前記ナビ情報受信手段によって受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、当該ナビ情報を前記各グループ員に対応付けて記憶するナビ情報記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、移動するとともに管理型のグループ通信を行う移動体通信装置において、自己が管理者として管理するグループの各グループ員が列挙されたグループリスト、または、自己が管理されているグループの管理者が規定されたグループリストを記憶するグループ情報記憶手段と、前記グループ情報記憶手段に記憶されているグループリストに基づいて、自己が前記管理者である場合には前記各グループ員に対して自己のナビ情報をネットワークを介さずに発信し、自己が管理者ではない場合には、当該管理者に対して自己のナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報発信手段と、前記ナビ情報発信手段によって他の移動体通信装置から発信された前記ナビ情報をネットワークを介さずに受信するナビ情報受信手段と、前記ナビ情報受信手段によって受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、当該ナビ情報をネットワークを介さずに中継するナビ情報中継手段と、前記ナビ情報受信手段によって受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、当該ナビ情報を前記各グループ員に対応付けて記憶するナビ情報記憶手段と、前記ナビ情報受信手段によって受信されたナビ情報の宛先が前記管理者である自己を指定するものである場合には、前記グループ情報記憶手段に記憶されている前記グループリストに基づいて、他のグループ員に対し当該ナビ情報を転送するナビ情報転送手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記ナビ情報発信手段は、前記各グループ員のそれぞれを宛先とするナビ情報を発信することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記ナビ情報発信手段は、前記各グループ員の全てを宛先とするナビ情報を発信することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、前記ナビ情報発信手段は、前記各グループ員のそれぞれを宛先とするナビ情報を発信し、前記ナビ情報転送手段は、前記他のグループ員のそれぞれを宛先として当該ナビ情報を転送することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、上記の発明において、前記ナビ情報発信手段は、前記各グループ員の全てを宛先とするナビ情報を発信し、前記ナビ情報転送手段は、前記他のグループ員の全てを宛先として当該ナビ情報を転送することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、上記の発明において、前記ナビ情報発信手段は、ネットワークを介さずに前記ナビ情報を発信することが不可能な場合に、ネットワークを介して当該ナビ情報を発信することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、上記の発明において、前記ナビ情報転送手段は、前記ナビ情報をネットワークを介さずに転送することが不可能な場合に、当該ナビ情報をネットワークを介して転送することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、上記の発明において、前記ナビ情報記憶手段に記憶されている他のグループ員に係るナビ情報を地図上に表示するナビ情報表示手段をさらに備え、前記ナビ情報表示手段は、前記ナビ情報記憶手段に記憶されている他のグループ員に係るナビ情報を前記地図上に表示する場合に、当該地図を所定の方向に固定した上で当該ナビ情報を表示することを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、上記の発明において、前記ナビ情報表示手段は、前記ナビ情報記憶手段に記憶されている他のグループ員に係るナビ情報を一定条件下で前記地図上に表示することを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、移動するとともに非管理型のグループ通信を行う移動体通信方法において、所定のグループについて各グループ員が列挙されたグループリストを記憶するグループ情報記憶工程と、前記グループ情報記憶工程に記憶されているグループリストに基づいて、自己のナビ情報を前記各グループ員の移動体通信装置に対してネットワークを介さずに発信するナビ情報発信工程と、前記ナビ情報発信工程によって他の移動体通信装置から発信された前記ナビ情報を受信するナビ情報受信工程と、前記ナビ情報受信工程によって受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、当該ナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報中継工程と、前記ナビ情報受信工程によって受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、当該ナビ情報を前記各グループ員に対応付けて記憶するナビ情報記憶工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項12に係る発明は、移動するとともに非管理型のグループ通信を行う方法をコンピュータに実行させる移動体通信プログラムにおいて、所定のグループについて各グループ員が列挙されたグループリストを記憶するグループ情報記憶手順と、前記グループ情報記憶手順に記憶されているグループリストに基づいて、自己のナビ情報を前記各グループ員の移動体通信装置に対してネットワークを介さずに発信するナビ情報発信手順と、前記ナビ情報発信手順によって他の移動体通信装置から発信された前記ナビ情報を受信するナビ情報受信手順と、前記ナビ情報受信手順によって受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、当該ナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報中継手順と、前記ナビ情報受信手順によって受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、当該ナビ情報を前記各グループ員に対応付けて記憶するナビ情報記憶手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項13に係る発明は、移動するとともに管理型のグループ通信を行う移動体通信方法において、自己が管理者として管理するグループの各グループ員が列挙されたグループリスト、または、自己が管理されているグループの管理者が規定されたグループリストを記憶するグループ情報記憶工程と、前記グループ情報記憶工程に記憶されているグループリストに基づいて、自己が前記管理者である場合には前記各グループ員に対して自己のナビ情報をネットワークを介さずに発信し、自己が管理者ではない場合には、当該管理者に対して自己のナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報発信工程と、前記ナビ情報発信工程によって他の移動体通信装置から発信された前記ナビ情報を受信するナビ情報受信工程と、前記ナビ情報受信工程によって受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、当該ナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報中継工程と、前記ナビ情報受信工程によって受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、当該ナビ情報を前記各グループ員に対応付けて記憶するナビ情報記憶工程と、前記ナビ情報受信工程によって受信されたナビ情報の宛先が前記管理者である自己を指定するものである場合には、前記グループ情報記憶手段に記憶されている前記グループリストに基づいて、他のグループ員に対し当該ナビ情報を転送するナビ情報転送工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項14に係る発明は、移動するとともに管理型のグループ通信を行う方法をコンピュータに実行させること移動体通信プログラムにおいて、自己が管理者として管理するグループの各グループ員が列挙されたグループリスト、または、自己が管理されているグループの管理者が規定されたグループリストを記憶するグループ情報記憶手順と、前記グループ情報記憶手順に記憶されているグループリストに基づいて、自己が前記管理者である場合には前記各グループ員に対して自己のナビ情報をネットワークを介さずに発信し、自己が管理者ではない場合には、当該管理者に対して自己のナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報発信手順と、前記ナビ情報発信手順によって他の移動体通信装置から発信された前記ナビ情報を受信するナビ情報受信手順と、前記ナビ情報受信手順によって受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、当該ナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報中継手順と、前記ナビ情報受信手順によって受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、当該ナビ情報を前記各グループ員に対応付けて記憶するナビ情報記憶手順と、前記ナビ情報受信手順によって受信されたナビ情報の宛先が前記管理者である自己を指定するものである場合には、前記グループ情報記憶手段に記憶されている前記グループリストに基づいて、他のグループ員に対し当該ナビ情報を転送するナビ情報転送手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1、11および12の発明によれば、この移動体通信装置は、グループを特定する情報をグループ記憶し、このグループ情報に基づいて、自己のナビ情報(例えば、自己の位置情報、目的地、目的地までの距離、移動経路、自己の現状情報や自己の周辺情報などのプレゼンス情報など)を各グループ員に対してネットワークを介さずに(例えば、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して)発信し、他の移動体通信装置からネットワークを介さずに発信されたナビ情報を受信し、受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、このナビ情報をネットワークを介さずに中継し、ネットワークを介さずに受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、このナビ情報を記憶するので、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することが可能となる。
また、請求項2、13および14の発明によれば、この移動体通信装置は、自己が管理者として管理するグループの各グループ員が列挙されたグループリスト、または、自己が管理されているグループの管理者のグループリストを記憶し、これらのグループリストに基づいて、自己が前記管理者である場合には、各グループ員に対してナビ情報をネットワークを介さずに発信し、自己が管理者ではない場合には、管理者に対してナビ情報をネットワークを介さずに発信し、他の移動体通信装置から発信されたナビ情報をネットワークを介さずに受信し、受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、このナビ情報をネットワークを介さずに中継し、ネットワークを介さずに受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、このナビ情報を各グループ員に対応付けて記憶し、受信されたナビ情報の宛先が管理者である自己を指定するものである場合には、グループリストに基づいて、他のグループ員に対しこのナビ情報を転送するので、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することが可能となる。なお、センタにおいて管理型のグループ通信を行う場合に比較して、グループ管理者として機能する移動体通信装置においてグループ入会の許可等を管理でき、センタに対する管理費も不要であり、センタにおける認証負荷もなく、移動体通信装置間で行う管理型のグループ通信を低コストで簡易に管理することが可能となる。
また、請求項3の発明によれば、この移動体通信装置は、各グループ員のそれぞれを宛先とするナビ情報を発信するので、例えば、各グループの全てを宛先とするナビ情報を発信する場合に比較して、ナビ情報の着信や中継を簡易に行うことが可能となる。
また、請求項4の発明によれば、この移動体通信装置は、各グループ員の全てを宛先とするナビ情報を発信するので、例えば、各グループのそれぞれを宛先とするナビ情報を発信する場合に比較して、ナビ情報の発信量を軽減することが可能となる。
また、請求項5の発明によれば、この移動体通信装置は、グループを管理する管理者が、各グループ員のそれぞれを宛先とするナビ情報を発信し、他のグループ員のそれぞれを宛先として当該ナビ情報を転送するので、各グループの全てを宛先とするナビ情報を発信または転送する場合に比較して、ナビ情報の着信、中継および転送を簡易に行うことが可能となる。
また、請求項6の発明によれば、この移動体通信装置は、グループを管理する管理者が、各グループ員の全てを宛先とするナビ情報を発信し、他のグループ員の全てを宛先としてナビ情報を転送するので、各グループのそれぞれを宛先とするナビ情報を発信または転送する場合に比較して、ナビ情報の発信または転送量を軽減することが可能となる。
また、請求項7の発明によれば、この移動体通信装置は、ネットワーク(例えば、公衆電話網やインターネット、LANやWANなどによって形成される通信網)を介さずにナビ情報を発信することが不可能な場合に、ネットワークを介してナビ情報を発信するので、ネットワークを介さずにナビ情報を発信することが不可能な状況であっても、ネットワークを介してナビ情報を発信することができ、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することが可能となる。
また、請求項8の発明によれば、この移動体通信装置は、ネットワーク(例えば、公衆電話網やインターネット、LANやWANなどによって形成される通信網)を介さずにナビ情報を転送することが不可能な場合に、ネットワークを介してナビ情報を転送するので、ネットワークを介さずにナビ情報を転送することが不可能な状況であっても、ネットワークを介してナビ情報を転送することができ、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することが可能となる。
また、請求項9の発明によれば、この移動体通信装置は、他のグループ員に係るナビ情報を地図上に表示するだけでなく、他のグループ員に係るナビ情報を地図上に表示する場合に、地図を所定の方向に固定した上でそのナビ情報を表示するので、例えば、他のグループ員の位置、他のグループ員との位置関係、他のグループ員の到着予定時刻、プレゼンス情報(例えば、他のグループ員の現状情報や周辺情報)を把握することできるだけでなく、他のグループ員の位置や自己と他のグループ員との位置関係などを一定の視点から把握することが可能となる。
また、請求項10の発明によれば、この移動体通信装置は、他のグループ員に係るナビ情報を一定条件下(例えば、車両に搭載された移動体通信装置において、車両停止時、所定速度以下走行時、助手席の同乗者からの指示など)で表示するので、例えば、車両走行時の安全性を確保するなど、状況に合わせたナビ情報を表示が可能となる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る移動体通信装置、移動体通信方法および移動体通信プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下では、実施例1に係る移動体通信装置について説明した後に、本発明に含まれる他の実施例を実施例2〜4として説明する。また、以下では、車両に搭載された移動体通信装置間で通信を確立する場合について説明する。なお、以下の実施例では、受信したデータを記憶することなく発信することを「中継」といい、受信したデータを自分宛のデータとして記憶することを「着信」という。
以下の実施例1では、実施例1に係る移動体通信装置の概要および特徴、移動体通信装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に実施例1による効果を説明する。
[移動体通信装置の概要および特徴(実施例1)]
まず最初に、図1および図4を用いて、実施例1に係る移動体通信装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る移動体通信装置の概要を説明するための図であり、図4は実施例1に係る位置情報の表示例を示す図である。同図に示すように、実施例1に係る移動体通信装置は、移動するとともに非管理型のグループ通信を行うことを概要とするが、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、ナビ情報(例えば、位置情報)を確実に共有する点に主たる特徴がある。
この主たる特徴について具体的に説明すると、図1に示す移動体通信装置A、BおよびCの各所有者は所定のグループに所属しており、移動体通信装置A、BおよびCは、それぞれが所属するグループ内のグループ員が列挙されたグループリスト(例えば、(A・B・C))およびナビゲーション装置から取得した自己の位置情報をそれぞれ記憶している。また、同図に示す移動体通信装置Aは、グループ内の他の移動体通信装置Bとはネットワークを介さない通信(例えば、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用した通信)が可能な位置関係にあり、グループ内の他の移動体通信装置Cとはネットワークを介さない通信が不可能な位置関係にあって、移動体通信装置AおよびCとグループ外の他の移動体通信装置Dとは、それぞれネットワークを介さない通信が可能な位置関係にある。
そして、移動体通信装置Aは、グループ内の他の移動体通信装置BおよびCに対してネットワークを介さずに自己の位置情報を発信する。具体的には、移動体通信装置Aは、記憶しているグループリストや位置情報に基づいて、送信元ID(例えば、A)と送信先ID(例えば、BまたはC)と位置情報(例えば、位置情報(A))とを含み、各グループ員BまたはCのそれぞれを宛先とする発信用データを生成し、ネットワークを介さずにそれぞれ発信する(図1の(1)参照)。
他の移動体通信装置から発信されたデータを受信した各移動体通信装置は、受信したデータの宛先を確認して、このデータの中継またはこのデータから位置情報の着信を行う。具体的には、受信したデータの宛先を確認した結果、その宛先が自己である場合(つまり、宛先が他の移動体通信装置を指定するものでない場合)には、このデータから位置情報を着信する。一方、宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、このデータをネットワークを介さずにそのまま中継する。
すなわち、図1に示す場合において、移動体通信装置Aとネットワークを介さずに通信可能な位置関係にある移動体通信装置Bは、移動体通信装置Aからネットワークを介さず発信されたデータを受信する。そして、移動体通信装置Bは、受信したデータの宛先を確認して、その宛先が自己(つまりB宛)であるので、このデータから位置情報を着信する(図1の(2)参照)。
また、図1に示す場合において、移動体通信装置Aとネットワークを介さずに通信可能な位置関係にある移動体通信装置Dは、移動体通信装置Aからネットワークを介さず発信されたデータを受信する。そして、移動体通信装置Dは、受信したデータの宛先を確認して、その宛先が他の移動体通信装置を指定するもの(つまりC宛)であるので、このデータをネットワークを介さずに中継する(図1の(3)参照)。
また、図1に示す場合において、移動体通信装置Dとネットワークを介さずに通信可能な位置関係にある移動体通信装置Cは、移動体通信装置Dからネットワークを介さず中継されたデータを受信する。そして、移動体通信装置Cは、受信したデータの宛先を確認して、その宛先が自己(つまりC宛)であるので、このデータから位置情報を着信する(図1の(4)参照)。
上述してきたように、移動体通信装置Aが自己の位置情報を他のグループ員である移動体通信装置BおよびCに対して発信する場合と同様に、移動体通信装置Bが自己の位置情報を移動体通信装置AおよびCに対して発信し、また、移動体通信装置Cが自己の位置情報を移動体通信装置AおよびBに対して発信することで、移動体通信装置A、BおよびCのそれぞれがそれぞれの位置情報を共有する。
そして、移動体通信装置は、共有した他のグループ員に係る位置情報をナビゲーション装置に接続されているディスプレイの地図上に表示する。具体的には、特許一郎、特許二郎および特許三郎で構成されるグループにおいて、それぞれの位置情報を共有した各移動体通信装置のうち特許一郎が所有する移動体通信装置は、図4に例示するように、そのディスプレイ上に、自己(特許一郎)の位置を表示するとともに、他のグループ員である特許二郎や特許三郎に係る位置を地図上に表示する。
このように、実施例1に係る移動体通信装置によれば、上記した特徴のごとく、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することが可能となる。
[移動体通信装置の構成(実施例1)]
次に、図2および図3を用いて、実施例1に係る移動体通信装置20の構成を説明する。図2は、実施例1に係る移動体通信装置20の構成を示すブロック図であり、図3は、実施例1に係るグループ情報の構成例を示す図である。図2に示すように、この移動体通信装置20は、ディスプレイ11およびスピーカ12に接続されたナビゲーション装置10に所定のバス30で接続され、記憶部21、ネットワーク通信制御部22、通信制御部23およびナビ情報表示制御部24から構成される。
このうち、ナビゲーション装置10は、自車両の走行経路の設定および誘導を行なう装置である。具体的には、ナビゲーション装置10は、GPS(Global Positioning System)によって自車両の現在位置(位置情報)を取得し、所定のデータ(例えば、地図データ等)を用いて自車両が走行している道路を特定し、ディスプレイ11やスピーカ12を用いて経路誘導を実行する。
ディスプレイ11は、ユーザからの入力を受け付ける入力手段およびユーザに所定の情報を提供する出力手段であり、具体的には、後述するナビ情報表示制御部24が後述するナビ情報記憶部21bから読み出した位置情報などを、ナビ情報表示制御部24から受け付けて表示する。あるいは、ナビゲーション装置10から受け付けた情報を自動的にユーザに提供する。なお、ディスプレイ11の表示部前面には透明のタッチパネルが配置され、表示部に表示された操作画像と協働した入力手段を構成する。また、スピーカ12はユーザに情報の報知を行う出力手段である。
記憶部21は、通信制御部23による各種処理に用いるデータを記憶する記憶手段であり、特に本発明に密接に関係するものとしては、グループ情報記憶部21aおよびナビ情報記憶部21bを備える。
このうち、グループ情報記憶部21aは、所定のグループにおける各グループ員を列挙して記憶する記憶手段であり、具体的には、図3に例示するように、グループ名や各グループ員の移動体通信装置に対して一意に付与されている装置IDとユーザ名とを対応付けて構成したグループリストを記憶する。なお、このグループリストは、例えば、あらかじめユーザから(例えば、ディスプレイ11などを介して)各グループ員の装置IDおよびユーザ名の入力を受け付けて生成され、グループ情報記憶部21aに記憶される。
ナビ情報記憶部21bは、所定のナビ情報(例えば、自己の位置情報、目的地、目的地までの距離、目的地までの到着予定時刻、移動経路、自己の現状情報や自己の周辺情報などのプレゼンス情報など)を記憶する記憶手段であり、具体的には、ナビゲーション装置から受け付けたナビ情報を随時受け付けて記憶する他、着信処理部23dによって格納された他のグループ員に係るナビ情報を各グループ員に対応付けて記憶する。
ネットワーク通信制御部22は、移動体通信装置20のネットワーク通信(例えば、公衆電話網やインターネット、LANやWANなどによって形成される通信網を介して行われる通信)を制御する制御手段であり、具体的には、携帯電話端末やPHS(Personal Handy phone System)等の機能を利用し、基地局あるいは中継局等のネットワークを介して他の移動体通信装置との間、他の通信装置(例えば、家庭内や会社内で使用される通信装置等)との間、センタ(例えば、発信または転送されたデータを受信して中継するセンタに設置されたサーバ装置等)との間で行う通信を制御する。
通信制御部23は、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用し、ネットワークを介さずに、移動体通信装置間のグループ通信を制御する制御手段であって、所定の制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部である。
そして、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に例示するように、発信処理部23aと、データ発信部23bと、データ受信部23cと、着信処理部23dと、データ中継部23eとを備える。
このうち、発信処理部23aは、発信用のデータを生成するとともにそのデータの発信指令を送る発信処理手段である。具体的には、例えば、ディスプレイ11を介してユーザから所定のナビ情報(例えば、ナビ情報記憶部21bに記憶されている位置情報や到着予定時刻等)とその宛先(例えば、移動体通信装置BおよびC)の入力を受け付けると、グループ情報記憶部21aに記憶されているグループリストおよびナビ情報記憶部21bに記憶されている所定のナビ情報に基づいて、送信元ID(例えば、A)と送信先ID(例えば、BまたはC)と所定のナビ情報(例えば、位置情報(A))とを含み、各グループ員BまたはCのそれぞれを宛先とする発信用データを生成し、これらの発信用のデータとともにこれらの発信用のデータの発信指令をデータ発信部23bに対して送る。なお、発信処理部23aは、ユーザから所定の入力を受け付けて、発信用のデータを生成し、発信指令を送る場合に限られるものではなく、ナビゲーション装置10からナビ情報を受け付ける度に自動的に発信用のデータを生成して発信指令を送るようにしてもよい。
データ発信部23bは、発信処理部23aによって生成された発信用のデータをネットワークを介さずに発信する発信手段である。具体的には、発信処理部23aから発信用のデータとその発信用のデータの発信指令を受け付けると、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して、ネットワークを介さずにデータを発信する。
データ受信部23cは、移動体通信装置から発信されたデータをネットワークを介さずに受信する受信手段である。具体的には、他の移動体通信装置からブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して発信されたデータを受信すると、そのデータの送信先ID(宛先)を確認して、その結果、そのデータの送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合には、そのデータをそのまま中継するべく、そのデータとともに中継の指令をデータ中継部23eに対して送る。一方、そのデータの送信先ID(宛先)が自己を指定するものである場合(他の移動体通信装置を指定するものでない場合)には、そのデータからナビ情報を着信するべく、そのデータとともに着信処理指令を着信処理部23dに対して送る。
なお、データ受信部23cは、受信したデータが、既に着信処理部23dに対して着信処理指令を送ったデータと同一である場合には、着信処理指令を送らずに、そのデータからナビ情報を着信しないようにしてもよいし、データ中継部23eに対して中継の指令を送らずに、データを中継しないようにしてもよい。
着信処理部23dは、データ受信部23cからデータの着信処理指令を受け付けてデータからナビ情報を着信処理する着信処理手段である。具体的には、データ受信部23cからデータとともに着信処理指令を受け付けると、そのデータからナビ情報を着信し、ナビ情報記憶部21bに格納する。なお、データからナビ情報を着信した後には、着信処理部22dは、例えば、ディスプレイやスピーカ等からデータの着信をユーザに報知したりするようにしてもよい。
データ中継部23eは、データ受信部23cからデータの中継指令を受け付けてデータを中継する中継手段である。具体的には、データ受信部23cからデータとともに中継の指令を受け付けると、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して、そのデータをネットワークを介さずにそのまま中継する。
ナビ情報表示制御部24は、所定のナビ情報をディスプレイ11に出力して表示する表示制御手段であり、具体的には、着信処理部23dによって着信処理された後、ナビ情報記憶部21bに格納された他のグループ員に係るナビ情報を読み出して、ディスプレイ11に出力し地図上に表示する(図4参照)。例えば、ナビ情報表示制御部24は、ディスプレイ11に自己の位置を表示(例えば、矢印およびユーザ名で表示)するとともに、他のグループ員に係る位置情報の内容(例えば、自己からの距離など)に応じて、他のグループ員の位置を区別(例えば、自己からの距離が近い順に○や△などで区別)して表示する。
[移動体通信装置によるデータ発信処理(実施例1)]
次に、図5を用いて、実施例1に係る移動体通信装置によるデータ発信処理の流れを説明する。図5は、実施例1に係る移動体通信装置によるデータ発信処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下に説明する処理は、移動体通信装置の動作中に繰り返し実行される。
同図に示すように、ユーザからデータ(送信元、送信先および所定のナビ情報等からなるデータ)の発信指示があると(ステップS501肯定)、発信処理部23aは、グループ情報記憶部21aからグループリストを読み出す(ステップS502)。
続いて、発信処理部23aは、発信指示のあったナビ情報である位置情報をナビ情報記憶部21bから読み出す(ステップS503)。そして、発信処理部23aは、読み出したグループリストおよび位置情報から、ユーザから発信指示があった宛先ごとに発信用データをそれぞれ生成する(ステップS504)。例えば、発信処理部23aは、グループ員であるB宛およびC宛の発信用データをその宛先ごとにそれぞれ生成する。
その後、発信処理部23aは、発信用データとともに発信指令をデータ発信部23bに対して指令を送り、発信用データとともに発信指令を受け付けたデータ発信部23bは、生成した発信用データをネットワークを介さずに発信する(ステップS505)。例えば、生成したB宛およびC宛のデータをそれぞれ発信する。
なお、上記では、通信制御部23であるマイコンが実現する各機能ブロックによる処理として説明したが、実際の処理はマイコンにより行われるものである。
[移動体通信装置のデータ中継処理(実施例1)]
続いて、図6を用いて、実施例1係る移動体通信装置によるデータ中継処理の流れを説明する。図6は、実施例1に係る移動体通信装置によるデータ中継処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下に説明する処理は、移動体通信装置の動作中に繰り返し実行される。
同図に示すように、データ受信部23cは、他の移動体通信装置からネットワークを介さずにデータを受信すると(ステップS601肯定)、そのデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものであるかどうか確認を行う(ステップS602)。
その確認の結果、そのデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものである場合には(ステップS602肯定)、データ受信部23cは、そのデータをそのまま中継するべく、そのデータとともに中継の指令をデータ中継部23eに対して送り、そのデータとともに中継の指令を受け付けたデータ中継部23eは、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して、そのデータをネットワークを介さずにそのまま中継する(ステップS603)。
ここで、ステップS602の説明に戻ると、受信したデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものでない場合には(ステップS602否定)、データ受信部23cは、そのデータから位置情報をそのまま着信するべく、そのデータとともに着信処理指令を着信処理部22dに対して送り、そのデータとともに着信処理指令を受け付けた着信処理部22dは、そのデータから位置情報をそのまま着信する(ステップS604)。
なお、上記では、通信制御部23であるマイコンが実現する各機能ブロックによる処理として説明したが、実際の処理はマイコンにより行われるものである。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1によれば、この移動体通信装置は、グループを特定する情報をグループ記憶し、このグループ情報に基づいて、自己のナビ情報(例えば、自己の位置情報、目的地、目的地までの距離、移動経路、自己の現状情報や自己の周辺情報などのプレゼンス情報など)を各グループ員に対してネットワークを介さずに(例えば、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して)発信し、他の移動体通信装置からネットワークを介さずに発信されたナビ情報を受信し、受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、このナビ情報をネットワークを介さずに中継し、ネットワークを介さずに受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、このナビ情報を記憶するので、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することが可能となる。
また、実施例1によれば、この移動体通信装置は、各グループ員のそれぞれを宛先とするナビ情報を発信するので、例えば、各グループの全てを宛先とするナビ情報を発信する場合に比較して、ナビ情報の着信や中継を簡易に行うことが可能となる。
また、実施例1によれば、この移動体通信装置は、他のグループ員に係るナビ情報を地図上に表示するので、例えば、他のグループ員の位置、他のグループ員との位置関係、他のグループ員の到着予定時刻、プレゼンス情報(例えば、他のグループ員の現状情報や周辺情報)を把握することが可能となる。
また、実施例1によれば、この移動体通信装置は、他のグループ員に係るナビ情報を、そのナビ情報の内容(例えば、自己からの距離、目的地からの距離など)に応じて区別して地図上に表示するので、例えば、他のグループ員の位置や自己と他のグループ員との位置関係などを明確に把握することが可能となる。
ところで、上記の実施例では、グループ員の宛先ごとに生成したデータをそれぞれ発信する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、グループ員の全てを宛先とする一つのデータを生成して発信するようにしてもよい。そこで、以下では、実施例2として、車両に搭載された移動体通信装置においてグループ員の全てを宛先とする一つのデータを生成して発信する場合について説明する。
なお、この場合の移動体通信装置の概要および構成は上記の実施例と基本的には同様であるので、以下では、図7を用いて、上記の実施例で説明したのとは異なる移動体通信装置の概要および構成を順に説明し、最後に実施例2による効果を説明する。図7は、実施例2に係る移動体通信装置の概要を説明するための図である。
[移動体通信装置の概要(実施例2)]
まず、図7を用いて、実施例2に係る移動体通信装置の概要を説明する。同図に示すように、移動体通信装置A、BおよびCの各所有者は所定のグループに所属しており、移動体通信装置A、BおよびCは、それぞれが所属するグループ内のグループ員が列挙されたグループリスト(例えば、(A・B・C))およびナビゲーション装置から取得した自己の位置情報をそれぞれ記憶している。また、同図に示す移動体通信装置Aは、グループ内の他の移動体通信装置Bとはネットワークを介さない通信(例えば、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用した通信)が可能な位置関係にあり、グループ内の他の移動体通信装置Cとはネットワークを介さない通信が不可能な位置関係にあって、移動体通信装置BおよびCとグループ外の他の移動体通信装置Dとは、それぞれネットワークを介さない通信が可能な位置関係にある。
そして、移動体通信装置Aは、グループ内の他の移動体通信装置BおよびCに対してネットワークを介さずに位置情報を発信する。具体的には、移動体通信装置Aは、記憶しているグループリストや位置情報に基づいて、送信元ID(例えば、A)と送信先ID(例えば、BおよびC)と位置情報(例えば、位置情報(A))とを含み、グループ員の全てを宛先とする共通の発信用データを生成し、ネットワークを介さずに発信する。つまり、各グループ員のそれぞれを宛先とする発信用のデータを生成してそれぞれ発信するのに比較して、発信データ量を軽減する趣旨である。
他の移動体通信装置から発信された位置情報を受信した各移動体通信装置は、受信した位置情報の宛先を確認して、その位置情報の中継または着信を行う。具体的には、受信した位置情報の宛先を確認した結果、その宛先の中に自己が含まれている場合には、その位置情報を着信するとともに中継する。一方、宛先の中に自己が含まれていない場合には、その位置情報をネットワークを介さずにそのまま中継する。
すなわち、図7に示す場合において、移動体通信装置Bは、移動体通信装置Aから受信した位置情報の宛先(B・C)に自己(B)が含まれるので、この位置情報を着信するとともにおよび中継する。同様に、移動体通信装置Dは、移動体通信装置Bから中継された位置情報の宛先の中に自己(D)が含まれていないので、その位置情報をそのまま中継する。また、同様に、移動体通信装置Cは、移動体通信装置Dから中継された位置情報を受信した位置情報の宛先に自己が含まれるので、この位置情報を着信するとともに中継する。なお、受信した位置情報が既に受信した位置情報と同一である場合には、受信した位置情報の宛先の中に自己が含まれる場合であっても、着信および中継をしないようにしてもよい。不必要な位置情報の中継を防止する趣旨である。
[移動体通信装置の構成(実施例2)]
次に、実施例2に係る移動体通信装置の構成を説明する。なお、実施例2に係る移動体通信装置は、図2に示した移動体通信装置と基本的には同様の構成であるが、以下に説明する点が異なる。
すなわち、通信制御部23の発信処理部23aは、ディスプレイ11を介してユーザから所定の位置情報とその宛先の入力を受け付けると、グループ情報記憶部21aに記憶されているグループリストおよびナビ情報記憶部21bに記憶されている所定の位置情報に基づいて、送信元ID(例えば、A)、送信先ID(例えば、BおよびC)および所定のナビ情報(例えば、位置情報(A))を含み、グループ員の全てを宛先とする発信用のデータを一つ生成する。
また、通信制御部23のデータ受信部23cは、他の移動体通信装置から受信したデータの送信先ID(宛先)を確認して、その結果、そのデータの送信先IDの中に自己(例えば、装置ID)が含まれる場合には、データの着信および中継を行うべく、そのデータおよび着信処理指令を着信処理部23dに対して送るとともに、そのデータおよび中継の指令をデータ中継部23eに対して送る。一方、受信したデータの送信先IDの中に自己が含まれてない場合には、データの中継のみを行うべく、そのデータとともに中継の指令をデータ中継部23eに対して送る。なお、データ受信部23cは、受信したデータが既に受信したデータと同一である場合には、そのデータの送信先IDの中に自己が含まれる場合であっても、着信処理部23dに着信処理指令およびデータ中継部23eに中継の指令を送ることなく、データからナビ情報の着信およびデータの中継を行わないようにしてもよい。
[実施例2の効果]
上述してきたように、実施例2によれば、この移動体通信装置は、各グループ員の全てを宛先とする共通のナビ情報を発信するので、例えば、各グループのそれぞれを宛先とするナビ情報を別個に発信する場合に比較して、ナビ情報の発信量を軽減することが可能となる。
ところで、上記の実施例では、移動するとともに非管理型のグループ通信を行う場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、移動するとともに管理型のグループ通信(各グループ員の宛先を一箇所において管理する通信)を行うようにしてもよい。そこで、以下では、実施例3として、車両に搭載された移動体通信装置において管理型のグループ通信を行う場合を説明する。なお、以下の実施例3では、実施例3に係る移動体通信装置の概要および特徴、移動体通信装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に実施例3による効果を説明する。
[移動体通信装置の概要(実施例3)]
まず最初に、図8を用いて、実施例3に係る移動体通信装置の概要を説明する。図8は、実施例3に係る移動体通信装置の概要を説明するための図である。同図に示すように、実施例3に係る移動体通信装置は、移動するとともに管理型のグループ通信を行うことを概要とする。ここで、管理型のグループ通信とは、グループ内の移動体通信装置間で自由に行う通信をいうものでなく、グループ管理者として機能する管理者の移動体通信装置において各グループ員の宛先を所持させ、グループ内の通信を管理者の移動体通信装置において管理するグループ通信をいう。そして、この移動体通信装置は、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報(例えば、位置情報)を確実に共有する点に主たる特徴がある。
この主たる特徴について具体的に説明すると、同図に示す移動体通信装置A、BおよびCの各所有者は、移動体通信装置Aの所有者をグループ管理者とする所定のグループに所属しており、移動体通信装置Aは、グループ内のグループ員が列挙されたグループリスト(例えば、A・B・C)、グループを特定する情報としてグループIDおよびナビゲーション装置から取得した自己の位置情報をそれぞれ記憶している。また、グループ管理者以外の装置である移動体通信装置BおよびCは、管理者装置ID(例えば、A)、グループIDおよび位置情報を記憶している(つまり、グループリストを記憶していないので、管理者以外の他のグループ員を宛先としてデータを直接発信することはできない)。
また、同図に示す移動体通信装置Cは、グループ内の他の移動体通信装置Aとはネットワークを介さない通信(例えば、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用した通信)が可能な位置関係にあり、この移動体通信装置Aとグループ内の他の移動体通信装置Bとも同様に、ネットワークを介さない通信が可能な位置関係にある。ここで、管理者の移動体通信装置Aは、グループ内の移動体通信装置BおよびCを宛先として自己の位置情報をそれぞれ発信し、グループ員に係る移動体通信装置Cは、自己の位置情報を管理者の移動体通信装置Aを宛先として発信し、移動体通信装置Cから位置情報を受信した管理者の移動体通信装置Aは、この位置情報を移動体通信装置Bを宛先として転送する。以下に、この位置情報の転送について具体的に説明する。
まず、移動体通信装置Cは、自己が所属するグループに対してネットワークを介さずに所定の位置情報(例えば、位置情報(特許三郎))を発信する。具体的には、移動体通信装置Cは、記憶している管理者装置ID、グループIDおよび所定の位置情報に基づいて、送信元ID(例えば、B)、送信先ID(例えば、A)、グループIDおよび所定の位置情報を含んだグループ管理者を宛先とする発信用データを生成し、ネットワークを介さずに発信する(図8の(1)参照)。
続いて、他の移動体通信装置からデータを受信した各移動体通信装置は、受信したデータの内容に基づいて、このデータから位置情報の着信またはこのデータの転送を行う。具体的には、受信したデータの宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、このデータをそのまま中継する。一方、受信したデータの宛先が管理者である自己を指定するものである場合(つまり、他の移動体通信装置を指定するものでない場合)には、さらに、受信したデータにグループIDが付加されているかどうか確認する。その結果、グループIDが付加されている場合には、グループ宛に発信されたデータとして、このデータから位置情報を着信するとともにグループリストに基づいて他のグループ員宛にこのデータをそれぞれ転送する。これとは反対に、グループIDが付加されていない場合には、宛先が自分宛のデータとして、このデータから位置情報を着信する。
つまり、図8に示す場合において、移動体通信装置Cとネットワークを介さずに通信可能な位置関係にあるグループ管理者の移動体通信装置Aは、移動体通信装置Cから受信したデータの宛先が自己を指定するものであり、さらに、グループIDが付加されているので、グループ宛のデータとしてこのデータから位置情報を着信するとともに他のグループ員である移動体通信装置Bに対してこのデータを転送する(図8の(2)および(3)参照)。
具体的には、着信データを転送する管理者の移動体通信装置Aは、同図に示すように、着信データの送信元ID(例えば、C)を転送元ID(例えば、A)に変換するとともに、着信データの送信先IDおよび転送元ID以外の残りのグループ員をグループリスト(A・B・C)に基づいて割り出し、着信データの送信先ID(例えば、A)をその残りのグループ員を宛先とする送信先ID(例えば、B)に変換した転送用データを生成して、転送する。
また、図8には示していないが、仮に、管理者の移動体通信装置Aとグループ員の移動体通信装置Bとの間に移動体通信装置Dが存在する場合には、移動体通信装置Aから転送されたデータを受信した移動体通信装置Dは、受信したデータの宛先が他の移動体通信装置を指定するもの(つまり、B宛)であるので、このデータをそのまま中継する。
また、移動体通信装置Aとネットワークを介さずに通信可能な位置関係にある移動体通信装置Bは、移動体通信装置Aから転送されたデータの宛先が自己を指定するものであるので、そのデータから位置情報を着信する(図8の(4)参照)。
上述してきたように、移動体通信装置Aが自己の位置情報をグループ員である移動体通信装置BおよびCに対して発信し、移動体通信装置Cが自己の位置情報を移動体通信装置AおよびBに対して発信し、これと同様に、移動体通信装置Bが自己の位置情報を移動体通信装置AおよびCに対して発信することで、移動体通信装置A、BおよびCのそれぞれがそれぞれの位置情報を共有する。
このように、実施例3に係る移動体通信装置によれば、上記した特徴のごとく、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することが可能となる。なお、センタにおいて管理型のグループ通信を行う場合に比較して、グループ管理者として機能する移動体通信装置においてグループ入会の許可等を管理でき、センタに対する管理費も不要であり、センタにおける認証負荷もなく、移動体通信装置間で行う管理型のグループ通信を低コストで簡易に管理することが可能となる。
[移動体通信装置の構成(実施例3)]
次に、図9〜図11を用いて、実施例3に係る移動体通信装置40の構成を説明する。図9は、実施例3に係る移動体通信装置40の構成を示すブロック図であり、図10は、実施例3に係るグループ管理者が所持するグループ情報の構成例を示す図であり、図11は、実施例3に係るグループ員が所持するグループ情報の構成例を示す図である。図9に示すように、この移動体通信装置40は、ディスプレイ11およびスピーカ12に接続されたナビゲーション装置10に所定のバス30で接続され、記憶部41、ネットワーク通信制御部42、通信制御部43およびナビ情報表示制御部44から構成される。
なお、この場合の移動体通信装置40の構成は上記の実施例と基本的には同様であるので、以下では、上記の実施例で説明したのとは異なる移動体通信装置の40の構成について説明する。
記憶部41のグループ情報記憶部41aは、グループ通信を行うグループに関する情報を記憶する記憶手段である。具体的には、グループ管理者の移動体通信装置である場合には、図10に例示するように、グループ名(例えば、Wサッカー)、グループを特定するグループID(例えば、*99)および各グループ員の移動体通信装置に対して一意に付与されている装置IDとグループ員名とを対応付けて構成する各グループ員を列挙したグループリスト(例えば、(A):特許一郎,(B):特許二郎,(C):特許三郎)を記憶する。また、グループ員の移動体通信装置である場合には、図11に例示するように、グループ名(例えば、Wサッカー)、グループを特定するグループIDとそのグループに所属するグループ員名(例えば、*99(特許一郎,特許二郎,特許三郎))およびグループ管理者を規定したリストとして管理者の移動体通信装置に対して一意に付与されている管理者装置IDを記憶する。
通信制御部43の発信処理部43aは、発信用のデータを生成するとともにそのデータの発信指令を送る発信処理手段である。具体的には、発信処理部43aは、例えば、ディスプレイ11を介してユーザから所定のナビ情報(例えば、ナビ情報記憶部41bに記憶されている位置情報や到着予定時刻等)とその宛先(各グループ員の装置IDやグループIDによって指定される宛先)の入力を受け付けると、その宛先からグループ向けの発信であるグループ発信であるかどうか(つまり、グループIDが入力さているかどうか)を確認する。
そして、グループ発信である場合には、さらに、グループ管理者としての発信である管理者発信であるかどうか(つまり、グループIDおよび各グループ員の宛先が全て入力されているかどうか)確認する。その結果、管理者発信である場合には、発信処理部43aは、グループ情報記憶部41aに記憶されているグループ情報(グループ名、グループIDおよびグループリスト)と、ナビ情報記憶部41bに記憶されている所定のナビ情報とに基づいて、送信元ID(例えば、A)、送信先ID(例えば、BまたはC)、所定のナビ情報およびグループIDを含んだ各グループ員のそれぞれを宛先とする発信用データを生成し、これらの発信用のデータとともにこれらのデータの発信指令をデータ発信部43bに対して送る。
これとは反対に、管理者発信でない場合には、発信処理部43aは、グループ情報記憶部41aに記憶されているグループ情報(グループ名、グループIDおよび管理者装置ID)と、ナビ情報記憶部41bに記憶されている所定のデータとに基づいて、送信元ID(例えば、B)、送信先ID(例えば、A)、所定のナビ情報およびグループIDを含んだ管理者のグループ員Aを宛先とする発信用データを生成し、この発信用のデータとともにこのデータの発信指令をデータ発信部43bに対して送る。
ここで、先ほどの説明に戻ると、グループ発信でない場合(例えば、グループリストに基づいて個別の宛先を指定された場合やグループに属さないものを指定された場合等)には、発信処理部43aは、指定された宛先とナビ情報記憶部41bに記憶されている所定のナビ情報とに基づいて、送信元ID、送信先IDおよび所定のナビ情報を含んだ発信用データを生成し、発信用のデータとともに発信指令をデータ発信部43bに対して送る。
通信制御部43のデータ受信部43cは、移動体通信装置から発信されたデータをネットワークを介さずに受信する受信手段である。具体的には、他の移動体通信装置からブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して発信されたデータを受信すると、そのデータの送信先ID(宛先)を確認して、その結果、そのデータの送信先IDが他の移動体通信装置を指定するものである場合には、そのデータをそのまま中継するべく、そのデータおよび中継の指令をデータ中継部43eに対して送る。一方、そのデータの送信先ID(宛先)が自己を指定するものである場合(つまり、他の移動体通信装置を指定するものでない場合)には、そのデータから所定のナビ情報を着信するべく、そのデータとともに着信処理指令を着信処理部43dに対して送る。
また、データ受信部43cは、受信したデータの送信先ID(宛先)が自己を指定するものである場合には、さらに、そのデータの宛先がグループであって(つまり、グループIDが付加されているかどうか)、かつ自己が管理者かどうか(グループ情報記憶部41aにグループリストが記憶されているかどうか)を確認する。その結果、受信データの宛先がグループであり、かつ自己が管理者である場合には、受信データをグループ宛に発信されたデータとして、このデータから所定のナビ情報を着信するとともに他のグループ員宛にそれぞれこのデータを転送するべく、このデータおよび着信処理指令を後述する着信処理部43dに対して送るとともに、このデータおよび転送指令を後述するデータ転送部43fに対して送る。これとは反対に、受信データの宛先がグループではなく(つまり、グループIDが付加されていない)、かつ自己が管理者でない場合には、自分宛のデータとして、このデータから所定のナビ情報を着信するべく、このデータおよび着信処理指令を後述する着信処理部43dに対して送る。
なお、データ受信部43cは、受信したデータが、既に着信処理部43dに対して着信処理指令を送ったデータと同一である場合には、着信処理指令を送らずに、データを着信しないようにしてもよいし、データ転送部43fに対して転送指令を送らずに、データを転送しないようにしてもよい。
通信制御部43のデータ転送部43fは、管理者として機能する移動体通信装置がグループ内の他の移動体通信装置から受信したデータを着信する場合に、データ受信部43cからデータの転送指令を受け付けてデータを転送する転送手段である。具体的には、データ受信部43cからデータおよび転送指令を受け付けると、データ転送部43fは、着信データの送信元IDを自らを転送元とする転送元IDに変換するとともに、着信データの送信先IDおよび転送元IDに係る各グループを除いた残りのグループ員を、グループ情報記憶部41aから読み出したグループリストに基づいて割り出し、着信データの送信先IDをその残りのグループ員を宛先とする送信先IDに変換した転送用データを生成して、それぞれ転送する。
なお、データ転送部43fは、着信データの送信先IDおよび転送元IDに係る各グループを除いて生成した転送用データを転送する場合に限られるものではなく、着信データの送信先IDおよび転送元IDに係る各グループを含めて生成した転送用データを転送するようにしてもよい。また、データ転送部43fは、データ受信部43cから転送指令を受け付ける度に転送処理を行うようにしてもよいし、転送指令を受け付けても直ぐに転送は行わずに、転送指令を受け付けたデータを一定時間内部にストックした後に転送処理を行うようにしてもよい。
[移動体通信装置のデータ発信処理(実施例3)]
続いて、図12を用いて、実施例3に係る移動体通信装置のデータ発信処理の流れを説明する。図12は、実施例3に係る移動体通信装置のデータ発信処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下に説明する処理は、移動体通信装置の動作中に繰り返し実行される。
同図に示すように、データ発信指示を受け付けると(ステップS1201肯定)、発信処理部43aは、その宛先からグループ向けの発信であるグループ発信であるかどうか(つまり、グループIDが入力さているかどうか)を確認する(ステップS1202)。
そして、グループ発信である場合には(ステップS1202肯定)、発信処理部43aは、さらに、グループ管理者としての発信である管理者発信であるかどうか(つまり、グループIDおよび各グループ員の宛先が全て入力されているかどうか)確認する(ステップS1203)。
その結果、管理者発信である場合には(ステップS1203肯定)、発信処理部43aは、グループ情報記憶部41aに記憶されているグループ情報(グループ名、グループIDおよびグループリスト)と、ナビ情報記憶部41bに記憶されている所定のナビ情報(例えば、位置情報や到着予定時刻など)とに基づいて、送信元ID(例えば、A)、送信先ID(例えば、BまたはC)、所定のナビ情報およびグループIDを含んだ各グループ員BまたはCのそれぞれを宛先とする発信用データを生成し、これらの発信用のデータおよびこれらの発信用のデータの発信指令をデータ発信部43bに対して送り、これらの発信用のデータおよびこれらのデータの発信指令を受け付けたデータ発信部43bは、これらの発信用のデータをそれぞれ発信する(ステップS1204)。
これとは反対に、管理者発信でない場合には(ステップS1203否定)、発信処理部43aは、グループ情報記憶部41aに記憶されているグループ情報(グループ名、グループIDおよび管理者装置ID)と、ナビ情報記憶部41bに記憶されている所定のデータとに基づいて、送信元ID(例えば、B)、送信先ID(例えば、A)、所定のナビ情報およびグループIDを含んだ管理者のグループ員Aを宛先とする発信用データを生成し、この発信用のデータおよびこのデータの発信指令をデータ発信部43bに対して送り、この発信用のデータおよびこのデータの発信指令を受け付けたデータ発信部43bは、この発信用のデータを発信する(ステップS1205)。
ここで、ステップS1202の説明に戻ると、グループ発信でない場合(例えば、グループリストに基づいて個別の宛先を指定された場合やグループに属さないものを指定された場合等)には(ステップS1202否定)、発信処理部43aは、指定された宛先とナビ情報記憶部41bに記憶されている所定のナビ情報とに基づいて、送信元ID、送信先IDおよび所定のデータを含んだ発信用データを生成し、発信用のデータおよび発信指令をデータ発信部43bに対して送り、発信用のデータとともに発信指令を受け付けたデータ発信部43bは、この発信用のデータを発信する(ステップS1206)。
なお、上記では、通信制御部43であるマイコンが実現する各機能ブロックによる処理として説明したが、実際の処理はマイコンにより行われるものである。
[移動体通信装置によるデータ転送処理(実施例3)]
続いて、図13を用いて、実施例3係る移動体通信装置のデータ転送処理の流れを説明する。図13は、実施例3に係る移動体通信装置のデータ転送処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下に説明する処理は、移動体通信装置の動作中に繰り返し実行される。
同図に示すように、データ受信部43cは、他の移動体通信装置からネットワークを介さずにデータを受信すると(ステップS1301肯定)、そのデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものであるかどうか確認を行う(ステップS1302)。
その確認の結果、そのデータの送信先ID(宛先)が他の移動体通信装置を指定するものである場合には(ステップS1302肯定)、データ受信部43cは、そのデータをそのまま中継するべく、そのデータおよび中継の指令をデータ中継部43eに対して送り、そのデータおよび中継の指令を受け付けたデータ中継部43eは、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を利用して、そのデータをネットワークを介さずにそのまま中継する(ステップS1303)。
ここで、ステップS1302の説明に戻ると、受信したデータの送信先ID(宛先)が自己を指定するものである場合(つまり、他の移動体通信装置を指定するものでない場合)には(ステップS1302否定)、データ受信部43cは、さらに、そのデータの宛先がグループ(つまり、グループIDが付加されているかどうか)、かつ自己が管理者かどうか(グループ情報記憶部41aにグループリストが記憶されているかどうか)を確認する(ステップS1304)。その結果、受信データの宛先がグループ(つまり、グループIDが付加されている)、かつ自己が管理者である(つまり、グループリストが記憶されている)場合には(ステップS1304肯定)、データ受信部43cは、受信データの着信および転送を行う(ステップS1305)。
具体的には、データ受信部43cは、受信データをグループ宛に発信されたデータとして着信するとともに他のグループ員宛にそれぞれ転送するべく、このデータおよび着信の指令を後述する着信処理部43dに対して送るとともに、このデータおよび転送の指令を後述するデータ転送部43fに対して送る。データ受信部43cからデータおよび着信処理指令を受け付けた着信処理部43dは、受信データをグループ宛に発信されたデータとして着信する。また、データ受信部43cからデータおよび転送の指令を受け付けた転送部43fは、着信データの送信元IDを自らを転送元とする転送元IDに変換するとともに、着信データの送信先IDおよび転送元IDに係る各グループを除いた残りのグループ員を、グループ情報記憶部41aから読み出したグループリストに基づいて割り出し、着信データの送信先IDをその残りの(他の)グループ員を宛先とする送信先IDに変換した転送用データを生成して、それぞれ転送する。
ここで、ステップS1304の説明に戻ると、受信データの宛先がグループ、かつ自己が管理者でない場合には(ステップS1304否定)、データ受信部43cは、自分宛のデータとしてそのまま着信するべく、このデータおよび着信処理指令を後述する着信処理部43dに対して送り、データおよび着信処理指令を受け付けた着信処理部43dは、このデータからナビ情報(例えば、位置情報や到着予定時刻など)を着信する(ステップS1306)。
なお、上記では、通信制御部43であるマイコンが実現する各機能ブロックによる処理として説明したが、実際の処理はマイコンにより行われるものである。
[実施例3の効果]
上述してきたように、実施例3によれば、この移動体通信装置は、自己が管理者として管理するグループの各グループ員が列挙されたグループリスト、または、自己が管理されているグループの管理者のグループリストを記憶し、これらのグループリストに基づいて、自己が前記管理者である場合には、各グループ員に対してナビ情報をネットワークを介さずに発信し、自己が管理者ではない場合には、管理者に対してナビ情報をネットワークを介さずに発信し、他の移動体通信装置から発信されたナビ情報をネットワークを介さずに受信し、受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、このナビ情報をネットワークを介さずに中継し、ネットワークを介さずに受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、このナビ情報を各グループ員に対応付けて記憶し、受信されたナビ情報の宛先が管理者である自己を指定するものである場合には、グループリストに基づいて、他のグループ員に対しこのナビ情報を転送するので、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することが可能となる。なお、センタにおいて管理型のグループ通信を行う場合に比較して、グループ管理者として機能する移動体通信装置においてグループ入会の許可等を管理でき、センタに対する管理費も不要であり、センタにおける認証負荷もなく、移動体通信装置間で行う管理型のグループ通信を低コストで簡易に管理することが可能となる。
また、実施例3によれば、この移動体通信装置は、グループを管理する管理者が、各グループ員のそれぞれを宛先とするナビ情報を発信し、グループ員から管理者を宛先として発信されたナビ情報を着信した場合に、各グループ員が列挙されたグループリストに基づいて、他のグループ員のそれぞれを宛先として当該ナビ情報を転送するので、各グループの全てを宛先とするナビ情報を発信または転送する場合に比較して、ナビ情報の着信、中継および転送を簡易に行うことが可能となる。
ところで、上記の実施例3では、各グループ員宛のそれぞれを宛先とするデータを別個に発信あるいは転送する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記した実施例2と同様に、グループ員の全てを宛先とする共通のデータを発信あるいは転送するようにしてもよい。これにより、この移動体通信装置は、グループを管理する管理者が、各グループ員の全てを宛先とする共通のナビ情報を発信し、グループ員から管理者を宛先として発信されたナビ情報を着信した場合に、各グループ員が列挙されたグループリストに基づいて、他のグループ員の全てを宛先として共通のナビ情報を転送するので、各グループのそれぞれを宛先とするナビ情報を別個に発信または転送する場合に比較して、ナビ情報の発信または転送量を軽減するがことが可能となる。
また、上記の実施例3では、移動するとともに管理型のグループ通信を行う移動体通信装置において、グループ員からグループ宛に発信されたデータを受信したグループ管理者の所有する移動体通信装置が、このデータにグループIDが付加されているかどうかによってグループ宛に発信されたデータであるかどうかを判定して、グループ宛のデータであれば他のグループ員に対してそれぞれ転送する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、グループ通信を行う際に、グループIDを用いることなく、グループ宛に発信されたデータであるかどうかを管理者の移動体通信装置において判定するようにしてもよい。
具体的には、グループ員からグループIDを付加することなくグループ宛に発信されたデータを受信した管理者の移動体通信装置は、記憶部に記憶されているグループリストと受信データの送信元IDを比較し、送信元IDがグループリストに含まれている場合には、グループ宛に発信されたデータとしてデータからナビ情報(例えば、位置情報や到着予定時刻など)着信するとともに、他のグループ員に対してそれぞれ転送する。
これにより、この移動体通信装置は、移動するとともに管理型のグループ通信を行う際に、グループIDを用いないので、発信するデータ量および処理負担を軽減することができ、複数の通信装置の間で行う管理型のグループ通信を低コストで簡易に管理することが可能となる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下の実施例4では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
(1)ネットワークを介したナビ情報の発信
上記の実施例では、ネットワークを介さずにナビ情報を発信する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ネットワークを介さずにナビ情報を発信することが不可能な場合には、ネットワークを介してナビ情報を発信するようにしてもよい。具体的には、図14に示すように、グループ内の移動体通信装置(管理者の装置および管理者以外の装置)の通信制御部は、ネットワークを介さずにナビ情報を発信することが不可能な場合には、基地局(もしくは中継局)などのネットワークを介してナビ情報を発信する。
このように、この移動体通信装置は、ネットワーク(例えば、公衆電話網やインターネット、LANやWANなどによって形成される通信網)を介さずにナビ情報を発信することが不可能な場合に、ネットワークを介してナビ情報を発信するので、ネットワークを介さずにナビ情報を発信することが不可能な状況であっても、ネットワークを介してナビ情報を発信することができ、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することが可能となる。
また、実施例3において説明した転送においても同様に、この移動体通信装置は、ネットワークを介さずにナビ情報を転送することが不可能な場合には、ネットワークを介してナビ情報を転送するので、ネットワークを介さずにナビ情報を転送することが不可能な状況であっても、ネットワークを介してナビ情報を転送することができ、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することが可能となる。
(2)ナビ情報の内容
上記の実施例では、ナビ情報として他のグループ員に係る位置情報を送受信、中継あるいは転送して共有する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、目的地、目的地までの距離、目的地までの到着予定時刻、移動経路、自己の現状情報(例えば、休憩中や食事中、停止中などといった現状の情報)や自己の周辺情報(例えば、道路の混雑情報や事故発生などの自己の周辺に係る情報)などのプレゼンス情報を共有するようにしてもよい。
これにより、この移動体通信装置は、他のグループ員に係る様々なナビ情報を共有するので、例えば、他のグループ員の位置、他のグループ員との位置関係、他のグループ員の到着予定時刻、プレゼンス情報(例えば、他のグループ員の現状情報や周辺情報)を把握することが可能となる。
(3)ナビ情報の内容に応じてナビ情報を表示
上記の実施例1では、他のグループ員に係るナビ情報である位置情報の内容(例えば、自己からの距離)に応じてその位置情報を区別して地図上に表示する場合(図4参照)について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図15に例示するように、他のグループ員の位置情報の内容である目的地(例えば、旗で表示)からの距離に応じて、目的地近いものから順に他のグループ員(例えば、特許二郎や特許三郎)の位置を区別して表示(例えば、目的地までの距離が近いものから順に、○、□、△などの形態を変えて表示、あるいは、色分けして表示)するようにしてもよい。
これにより、この移動体通信装置は、この移動体通信装置は、他のグループ員に係るナビ情報を、そのナビ情報の内容(例えば、自己からの距離、目的地からの距離など)に応じて区別して表示するので、例えば、他のグループ員の位置や自己と他のグループ員との位置関係などを明確に把握することが可能となる。
(4)地図を所定の方向を固定してナビ情報を表示
上記の実施例において、ナビ情報を表示する場合に、地図を所定の方向に固定(例えば、北を常に上に固定する、あるいは、目的地の方向を常に上に固定するなど)するようにしてもよい。これにより、この移動体通信装置は、他のグループ員に係るナビ情報を地図上に表示する場合に、地図を所定の方向に固定した上でそのナビ情報を表示するので、例えば、他のグループ員の位置や自己と他のグループ員との位置関係などを一定の視点から把握することが可能となる。
(5)他のグループ員に係るナビ情報に優先して自己のナビ情報を表示
上記の実施例において、他のグループ員に係るナビ情報を表示する場合に、例えば、図16に例示するように、自己に関するナビ情報(例えば、目的地までの経路に関する案内ポイントなど)を他のグループ員に係るナビ情報に優先して表示するようにしてもよい。例えば、目立つ色や太さの線を用いて自己に関する情報を表示する、あるいは、通常は自己に関する情報を多く表示(他のグループ員に係る情報は位置のみ)する(なお、ディスプレイ表示部のタッチパネルからの操作などを受けつけた場合には、他のグループ員に係る情報を多く表示するようにしてもよい)。これにより、この移動体通信装置は、自己に関するナビ情報を他のグループ員に係るナビ情報に優先して地図上に表示するので、例えば、他のグループ員のナビ情報にとらわれることなく、自己のナビ情報を優先して表示することが可能となる。
(6)一定条件下で表示するナビ情報の切り換え
上記の実施例において、他のグループ員に係るナビ情報を表示する場合に、一定条件下(例えば、車両に搭載された移動体通信装置において、車両停止時、所定速度以下走行時、助手席の同乗者からの指示など)で切り換えて表示するようにしてもよい。例えば、図17に例示するように、ディスプレイ11の操作パネル内にある画面切り換えスイッチを助手席の同乗者から指定されることにより、ナビ情報表示制御部は、自己に関するナビ情報を表示する画面から他のグループ員に係るナビ情報を表示する画面に切り換えるよう制御する。また、ナビ情報表示制御部は、車両停止時や所定速度以下走行時には、他のグループ員に係るナビ情報を自動的に表示するように制御する。
これにより、この移動体通信装置は、他のグループ員に係るナビ情報を一定条件下(例えば、車両に搭載された移動体通信装置において、車両停止時、所定速度以下走行時、助手席の同乗者からの指示など)で表示するので、例えば、車両走行時の安全性を確保するなど、状況に合わせたナビ情報を表示が可能となる。
(7)車両に搭載された移動体通信装置以外の間で行うグループ通信
上記の実施例では、車両に搭載した移動体通信装置間でグループ通信を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ブルートゥース(Bluetooth)や赤外線通信等の機能を搭載したPDA、あるいは携帯電話やPHSの如き移動体通信端末等を所持する利用者の間でグループ通信を行う場合についても同様に適用できる。これにより、車両に搭載される場合に限られず、移動するとともにグループ通信を行う移動体通信装置において、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有することが可能となる。
(8)装置構成等
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなうこともできるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図2または図9示した移動体通信装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、データ受信部23cとデータ中継部23eとを統合し、または、データ中継部43eとデータ転送部43fとを統合するなど、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、図2または図9にしめす移動体通信装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、本実施例で説明した通信方法(すなわち、図5または図12に示すデータ発信方法や図6に示すデータ中継方法、あるいは、図13に示すデータ転送方法)は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上のように、本発明に係る移動体通信装置、移動体通信方法および移動体通信プログラムは、移動するとともに非管理型のグループ通信を行う場合あるいは管理型のグループ通信を行う場合に有用であり、特に、移動体通信装置間におけるグループ通信を低コストで確実に確立し、グループ間でナビ情報を確実に共有する場合に適する。
実施例1に係る移動体通信装置の概要を説明するための図である。 実施例1に係る移動体通信装置20の構成を示すブロック図である。 実施例1に係るグループ情報の構成例を示す図である。 実施例1に係る位置情報の表示例を示す図である。 実施例1に係る移動体通信装置によるデータ発信処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る移動体通信装置によるデータ中継処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る移動体通信装置の概要を説明するための図である。 図8は、実施例3に係る移動体通信装置の概要を説明するための図である。 実施例3に係る移動体通信装置40の構成を示すブロック図である。 実施例3に係るグループ管理者が所持するグループ情報の構成例を示す図である。 実施例3に係るグループ員が所持するグループ情報の構成例を示す図である。 実施例3に係る移動体通信装置のデータ発信処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3に係る移動体通信装置のデータ転送処理の流れを示すフローチャートである。 実施例4に係るグループ通信をネットワークを介して行う場合を示す図である。 実施例4に係る位置情報の表示例を示す図である。 実施例4に係る自己に関するナビ情報の表示例を示す図である。 実施例4に係るディスプレイの構成例を示す図である。
符号の説明
10 ナビゲーション装置
11 ディスプレイ
20 移動体通信装置
21 記憶部
21a グループ情報記憶部
21b ナビ情報記憶部
22 ネットワーク通信制御部
23 通信制御部
23a 発信処理部
23b データ発信部
23c データ受信部
23d 着信処理部
23e データ中継部
24 ナビ情報表示制御部
40 移動体通信装置
41 記憶部
41a グループ情報記憶部
41b ナビ情報記憶部
42 ネットワーク通信制御部
43 通信制御部
43a 発信処理部
43b データ発信部
43c データ受信部
43d 着信処理部
43e データ中継部
43f データ転送部
44 ナビ情報表示制御部

Claims (14)

  1. 移動するとともに非管理型のグループ通信を行う移動体通信装置において、
    所定のグループについて各グループ員が列挙されたグループリストを記憶するグループ情報記憶手段と、
    前記グループ情報記憶手段に記憶されているグループリストに基づいて、自己のナビ情報を前記各グループ員の移動体通信装置に対してネットワークを介さずに発信するナビ情報発信手段と、
    前記ナビ情報発信手段によって他の移動体通信装置から発信された前記ナビ情報を受信するナビ情報受信手段と、
    前記ナビ情報受信手段によって受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、当該ナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報中継手段と、
    前記ナビ情報受信手段によって受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、当該ナビ情報を前記各グループ員に対応付けて記憶するナビ情報記憶手段と、
    を備えたことを特徴とする移動体通信装置。
  2. 移動するとともに管理型のグループ通信を行う移動体通信装置において、
    自己が管理者として管理するグループの各グループ員が列挙されたグループリスト、または、自己が管理されているグループの管理者が規定されたグループリストを記憶するグループ情報記憶手段と、
    前記グループ情報記憶手段に記憶されているグループリストに基づいて、自己が前記管理者である場合には前記各グループ員に対して自己のナビ情報をネットワークを介さずに発信し、自己が管理者ではない場合には、当該管理者に対して自己のナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報発信手段と、
    前記ナビ情報発信手段によって他の移動体通信装置から発信された前記ナビ情報を受信するナビ情報受信手段と、
    前記ナビ情報受信手段によって受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、当該ナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報中継手段と、
    前記ナビ情報受信手段によって受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、当該ナビ情報を前記各グループ員に対応付けて記憶するナビ情報記憶手段と、
    前記ナビ情報受信手段によって受信されたナビ情報の宛先が前記管理者である自己を指定するものである場合には、前記グループ情報記憶手段に記憶されている前記グループリストに基づいて、他のグループ員に対し当該ナビ情報を転送するナビ情報転送手段と、
    を備えたことを特徴とする移動体通信装置。
  3. 前記ナビ情報発信手段は、前記各グループ員のそれぞれを宛先とするナビ情報を発信することを特徴とする請求項1に記載の移動体通信装置。
  4. 前記ナビ情報発信手段は、前記各グループ員の全てを宛先とするナビ情報を発信することを特徴とする請求項1に記載の移動体通信装置。
  5. 前記ナビ情報発信手段は、前記各グループ員のそれぞれを宛先とするナビ情報を発信し、
    前記ナビ情報転送手段は、前記他のグループ員のそれぞれを宛先として当該ナビ情報を転送することを特徴とする請求項2に記載の移動体通信装置。
  6. 前記ナビ情報発信手段は、前記各グループ員の全てを宛先とするナビ情報を発信し、
    前記ナビ情報転送手段は、前記他のグループ員の全てを宛先として当該ナビ情報を転送することを特徴とする請求項2に記載の移動体通信装置。
  7. 前記ナビ情報発信手段は、ネットワークを介さずに前記ナビ情報を発信することが不可能な場合に、ネットワークを介して当該ナビ情報を発信することを特徴とする請求項1または2に記載の移動体通信装置。
  8. 前記ナビ情報転送手段は、前記ナビ情報をネットワークを介さずに転送することが不可能な場合に、当該ナビ情報をネットワークを介して転送することを特徴とする請求項2に記載の移動体通信装置。
  9. 前記ナビ情報記憶手段に記憶されている他のグループ員に係るナビ情報を地図上に表示するナビ情報表示手段をさらに備え、
    前記ナビ情報表示手段は、前記ナビ情報記憶手段に記憶されている他のグループ員に係るナビ情報を前記地図上に表示する場合に、当該地図を所定の方向に固定した上で当該ナビ情報を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の移動体通信装置。
  10. 前記ナビ情報表示手段は、前記ナビ情報記憶手段に記憶されている他のグループ員に係るナビ情報を一定条件下で前記地図上に表示することを特徴とする請求項9に記載の移動体通信装置。
  11. 移動するとともに非管理型のグループ通信を行う移動体通信方法において、
    所定のグループについて各グループ員が列挙されたグループリストを記憶するグループ情報記憶工程と、
    前記グループ情報記憶工程に記憶されているグループリストに基づいて、自己のナビ情報を前記各グループ員の移動体通信装置に対してネットワークを介さずに発信するナビ情報発信工程と、
    前記ナビ情報発信工程によって他の移動体通信装置から発信された前記ナビ情報を受信するナビ情報受信工程と、
    前記ナビ情報受信工程によって受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、当該ナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報中継工程と、
    前記ナビ情報受信工程によって受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、当該ナビ情報を前記各グループ員に対応付けて記憶するナビ情報記憶工程と、
    を含んだことを特徴とする移動体通信方法。
  12. 移動するとともに非管理型のグループ通信を行う方法をコンピュータに実行させる移動体通信プログラムにおいて、
    所定のグループについて各グループ員が列挙されたグループリストを記憶するグループ情報記憶手順と、
    前記グループ情報記憶手順に記憶されているグループリストに基づいて、自己のナビ情報を前記各グループ員の移動体通信装置に対してネットワークを介さずに発信するナビ情報発信手順と、
    前記ナビ情報発信手順によって他の移動体通信装置から発信された前記ナビ情報を受信するナビ情報受信手順と、
    前記ナビ情報受信手順によって受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、当該ナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報中継手順と、
    前記ナビ情報受信手順によって受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、当該ナビ情報を前記各グループ員に対応付けて記憶するナビ情報記憶手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする移動体通信プログラム。
  13. 移動するとともに管理型のグループ通信を行う移動体通信方法において、
    自己が管理者として管理するグループの各グループ員が列挙されたグループリスト、または、自己が管理されているグループの管理者が規定されたグループリストを記憶するグループ情報記憶工程と、
    前記グループ情報記憶工程に記憶されているグループリストに基づいて、自己が前記管理者である場合には前記各グループ員に対して自己のナビ情報をネットワークを介さずに発信し、自己が管理者ではない場合には、当該管理者に対して自己のナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報発信工程と、
    前記ナビ情報発信工程によって他の移動体通信装置から発信された前記ナビ情報を受信するナビ情報受信工程と、
    前記ナビ情報受信工程によって受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、当該ナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報中継工程と、
    前記ナビ情報受信工程によって受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、当該ナビ情報を前記各グループ員に対応付けて記憶するナビ情報記憶工程と、
    前記ナビ情報受信工程によって受信されたナビ情報の宛先が前記管理者である自己を指定するものである場合には、前記グループ情報記憶手段に記憶されている前記グループリストに基づいて、他のグループ員に対し当該ナビ情報を転送するナビ情報転送工程と、
    を含んだことを特徴とする移動体通信方法。
  14. 移動するとともに管理型のグループ通信を行う方法をコンピュータに実行させる移動体通信プログラムにおいて、
    自己が管理者として管理するグループの各グループ員が列挙されたグループリスト、または、自己が管理されているグループの管理者が規定されたグループリストを記憶するグループ情報記憶手順と、
    前記グループ情報記憶手順に記憶されているグループリストに基づいて、自己が前記管理者である場合には前記各グループ員に対して自己のナビ情報をネットワークを介さずに発信し、自己が管理者ではない場合には、当該管理者に対して自己のナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報発信手順と、
    前記ナビ情報発信手順によって他の移動体通信装置から発信された前記ナビ情報を受信するナビ情報受信手順と、
    前記ナビ情報受信手順によって受信されたナビ情報の宛先が他の移動体通信装置を指定するものである場合には、当該ナビ情報をネットワークを介さずに発信するナビ情報中継手順と、
    前記ナビ情報受信手順によって受信されたナビ情報の宛先が自己を指定するものである場合には、当該ナビ情報を前記各グループ員に対応付けて記憶するナビ情報記憶手順と、
    前記ナビ情報受信手順によって受信されたナビ情報の宛先が前記管理者である自己を指定するものである場合には、前記グループ情報記憶手段に記憶されている前記グループリストに基づいて、他のグループ員に対し当該ナビ情報を転送するナビ情報転送手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする移動体通信プログラム。
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