JP2007109324A - テープの製造方法およびテープ - Google Patents

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Abstract

【課題】湾曲形状を有するテープにおいて、トラッキングエラーの発生率を低下させるテープの製造方法およびテープを提供することを課題とする。
【解決手段】長手方向に沿って幅方向に湾曲するテープの製造方法であって、上刃32aとこの上刃32aを受け入れる受入部31dを有する下刃31aとの間に、幅広の磁気テープ原反を連続的に通過させることで所定幅の複数本の磁気テープMTに裁断する裁断工程で、磁気テープMTの幅方向両エッジMTa,MTbのうちエッジ長さの短い方のエッジMTa側が、受入部31dに押し込まれて裁断される側になっているようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、テープの製造方法およびテープに関し、特に、長手方向に沿って幅方向に湾曲する形状が付与されるテープの製造方法およびテープに関するものである。
一般に、コンピュータ等のデータバックアップ用の外部記録媒体として、例えば、幅12.7mmのリニア系またはヘリカル系磁気テープが広く用いられている。この磁気テープは、テープリールに巻き取られた状態で取り扱われるが、この磁気テープをワインダまたはドライブにおいてテープリールに巻き取る際、テープエッジの端面の位置が不揃い(いわゆる巻乱れ)になりやすい。特に、高速の巻取りでは、顕著な巻乱れが発生することが多い。このような巻乱れは、輸送中にエッジダメージを与えやすく、また、保管中に悪い巻癖がつくことにより、ドライブ内でのテープ走行精度が悪化し、サーボトラッキング異常の原因となる。このため、出荷時に良好な巻姿を確保し、ドライブ内で巻乱れが発生しにくい磁気テープを製造することは、商品の要求性能を保証する上で重要である。
従来、磁気テープに、所定の湾曲形状になる巻癖をつけると、良好な巻姿が確保され、かつ、テープの走行が安定し、サーボトラッキング性能が向上することが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。所定の湾曲形状とは、磁気テープを平坦面に載置したときの平面視において、磁気テープが長手方向に沿って幅方向に所定量湾曲する形状である。このような所定の湾曲形状を長さ方向に一定に有していると、幅方向両エッジ(幅方向両端縁)のうちエッジ長さ(幅方向端縁の長さ)の短い方のエッジ側に一定の力が付与されて、良好な巻姿になる。一方、一定の湾曲形状が得られないと、巻姿が悪化する。
ところで、図6に示すように、磁気テープ100は、上刃101と下刃102とからなるスリッタ103に、幅広の磁気テープ原反を連続的に通過させることによって、複数本のテープに裁断されて製造される。ここで、磁気テープ100が、スリッタ103の上刃101により下刃102側に押し込まれて裁断されることに起因して、押し込まれるエッジ100aには、いわゆるダレ(押し込まれる方向に垂れた形状)が形成される(例えば、特許文献3,4参照)。一方、反対側のエッジ100bには、ダレがなく、または、その程度は少ない。
特開2004−164808号公報(請求項1、段落0042〜0045) 特開2004−280920号公報(請求項1、段落0018、段落0031、図1) 特開平11−296839号公報(段落0004〜0005、図1) 特開2001−273629号公報(段落0004、図14、図15)
図7に示すように、前記した特許文献1,2に記載された磁気テープ104では、エッジ長さの短い方のエッジ104aが常に同じ方向(エッジ104a側)に寄るため、このエッジ104aと図示しない搬送ガイドまたは規制ガイドがこすれてエッジ104aの端面にダメージが発生する。そして、エッジ104aの端面のダメージが累積することで、リール105のハブ105aに巻回された磁気テープ104の外周側104bでは、ダメージを受けたエッジ104aの近傍104cが径方向に盛り上がる。この結果、テープ走行性に影響を与え、トラッキングエラーの原因となる問題があった。
また、図6の磁気テープ100において、裁断時に形成される幅方向両エッジ100a,100bの形状も、リールのハブに巻回されたときの径方向盛り上がり状態(つまり、図7に示すダメージを受けたエッジ104aの近傍104cの盛り上がり状態)に影響を与える。
そこで、本発明は、前記した課題を解決し、湾曲形状を有するテープにおいて、トラッキングエラーの発生率を低下させるテープの製造方法およびテープを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本願発明者らは鋭意検討を重ねた結果、テープ原反の裁断時、テープの湾曲形状の向きと裁断時に形成されるテープエッジの形状を適宜合わせることで、トラッキングエラーの発生率が低下することを見出した。
本願の請求項1に記載の発明は、長手方向に沿って幅方向に湾曲するテープの製造方法であって、回転刃とこの回転刃を受け入れる受入部を有する回転受け刃との間に、幅広のテープ原反を連続的に通過させることで所定幅の複数本のテープに裁断する裁断工程で、前記テープの幅方向両エッジのうちエッジ長さの短い方のエッジ側が、前記回転受け刃の前記受入部に押し込まれて裁断される側になっていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、テープの幅方向両エッジのうちエッジ長さの短い方のエッジ側は、受入部に押し込まれて裁断される。本発明者らは、このように、エッジ長さの短い方のエッジ側が押し込まれて裁断された結果、エッジダメージが少なくなり、また、エッジダメージが累積しても、巻取り外周側のエッジ近傍の盛り上がりがないことを発見した。エッジ長さの短い方のエッジ側にダレが生じている結果、テープ走行時に、テープエッジが搬送ガイドに摺接して変形しても、全体としての厚みが変化しないためである、と考えられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のテープの製造方法において、テープ裁断後に付与する湾曲形状の向きを判定する判定工程を前記裁断工程前に有し、前記判定工程で判定された前記湾曲形状の向きに合わせて、前記回転刃と前記回転受け刃の向きが入れ替えられることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、テープ裁断後に付与する湾曲形状の向きに合わせて、回転刃と回転受け刃の向きが入れ替えられて、エッジ長さの短い方のエッジ側が回転受け刃の受入部に押し込まれる側になるように合わせられる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のテープの製造方法において、前記テープ原反が予め有する湾曲形状の向きに合わせて、前記回転刃と前記回転受け刃の向きが入れ替えられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、テープ原反が予め有する湾曲形状の向きに合わせて、回転刃と回転受け刃の向きが入れ替えられて、エッジ長さの短い方のエッジ側が回転受け刃の受入部に押し込まれる側になるように合わせられる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のテープの製造方法であって、前記テープは磁気テープであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、エッジ長さの短い方のエッジ側が押し込まれて裁断された結果、エッジダメージが少なくなり、また、エッジダメージが累積しても、巻取り外周側のエッジ近傍の盛り上がりがない磁気テープを得られる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のテープの製造方法によって製造されたテープであって、前記エッジ長さの短い方のエッジ側に、テープ長手方向に沿ってダレ形状が形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、エッジ長さの短い方のエッジ側に、テープ長手方向に沿ってダレ形状が形成されている。これにより、テープ走行時、エッジ長さの短いエッジにエッジダメージが少なくなり、また、エッジダメージが累積しても、巻取り外周側のエッジ近傍が盛り上がりにくくなる。
本発明に係るテープの製造方法およびテープによれば、巻取り外周側のエッジ近傍の盛り上がりが起きないため、トラッキングエラーの発生率を低下させることができる。
次に、本発明に係るテープの製造方法の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。まず、製造されるテープについて説明する。図1は、本実施形態に係る磁気テープの平面図であり、図2(a)は、図1の磁気テープのII−II線矢視断面図であり、(b)は、(a)の磁気テープの走行後を示す断面図である。
なお、本実施形態では、製造されるテープとして磁気テープを想定するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、光学式記録媒体等、種々のテープ状記録媒体のほか、湾曲形状が付与される全てのテープについて適用することができる。
図1に示すように、本実施形態で製造される磁気テープMTは、平坦面に載置された状態で、長さ方向両端部の点A,Bを結んだ基準線Cから長さ方向に沿って幅方向に湾曲するように形成されている。磁気テープMTの幅方向両エッジMTa,MTbはそれぞれエッジ長さが異なり、本実施形態では、エッジ長さの短い方をエッジMTa(湾曲内側エッジ)とし、エッジ長さの長い方をエッジMTb(湾曲外側エッジ)とする。なお、1m長さ当りの基準線CからエッジMTaまでの最大距離である湾曲量Dは、0.5mm/m以上8.0mm/m以下であることが好ましい。図1では、磁気テープMTの湾曲形状を紙面上向きにしたが、この向きは最終製品の形態に合わせて、反対向き(紙面下向き)に湾曲するものであってもよい。
図2(a)に示すように、磁気テープMTは、非磁性の支持体11と、この支持体11の表面上に形成される磁性層12と、裏面側に設けられるバックコート層13とを有する。磁気テープMTの両エッジMTa,MTbは、上刃と下刃の裁断特性に応じて、それぞれ異なるスリット端面形状を有している。具体的には、エッジ長さの短い方のエッジMTaには、上面側に不定形のエッジ片ed1が形成されており、いわゆるダレ(裏面方向に凸形状)が発生している。一方、エッジ長さの長い方のエッジMTbには、下面側に不定形のエッジ片ed2が形成されている。なお、この磁気テープMTを走行させると、エッジMTa,MTbがガイドにこすれて変形し、図2(b)に示すように、エッジ長さの短い方のエッジMTa側は、エッジ片ed1(図2(a)参照)が潰れる。また、エッジ長さの長い方のエッジMTb側では、エッジ片ed2(図2(a)参照)が変形し、走行前よりテープ厚みが大きくなっている。
次に、本実施形態に係る磁気テープの製造方法について説明する。図3は、本実施形態に係る磁気テープの製造方法を説明するための裁断装置の側面図である。
図3に示すように、磁気テープMTを製造する裁断装置1は、ウェブWBが設置される送出リール2と、ウェブWBを所定幅に裁断して複数本の磁気テープMTを作製する裁断部3と、磁気テープMTをリールハブHに巻き取る巻取リール4とを主に備え、その他、送出リール2から裁断部3にウェブWBを案内するガイドローラ5と、単一のグランドサクションドラム6と、巻取リール4に対応して配置されるテンションローラ7とを備えている。
送出リール2には、ロール状に巻回された磁気テープ原反であるウェブWBが設置される。磁気テープ原反は、非磁性の支持体の表面上に磁性層が形成され、支持体の裏面側にバックコート層が設けられて構成されている。
図4(a)は、裁断装置の裁断部の構成を示す正面図であり、(b)は、(a)の要部拡大図である。図4(a)に示すように、裁断部3は、下刃部31と上刃部32とを有する。
下刃部31は、円筒状の複数の回転下刃31a(回転受け刃)が、下側シャフト31bにスペーサ31cを介して嵌合固定されて構成されている。回転下刃31a,31a間は、後記する回転上刃32aの受入部31dとなる。下側シャフト31bは、図示しない回転モータに接続されており、磁気テープMTの搬送速度に応じて、回転可能になっている。
上刃部32は、薄い円盤状の複数の回転上刃32a(回転刃)が、上側シャフト32bにスペーサ32cを介して嵌合固定されて構成されている。回転上刃32aは、図示しない弾性部材によって図4(a)の軸方向右側に付勢されており、回転上刃32aの刃先が、回転下刃31aの側面に当接して位置決めされるようになっている。上側シャフト32bは、下側シャフト31bと平行に設けられており、下側シャフト31bに同期して、かつ逆向きに回転するようになっている。なお、下刃部31と上刃部32とは、磁気テープ原反(磁気テープMT)に付与される湾曲の向きに合わせて、互いの向きが入れ替えられる。この向きについては、裁断部3の作用において説明する。
図3に示すように、巻取リール4は、裁断部3によって所定幅に裁断された磁気テープMTをリールハブHに巻き取るリールである。前記した送出リール2と巻取リール4は、図示しない駆動モータにより回転駆動される。
図5は、巻取リールのリールハブに巻き取られた磁気テープMTの断面図である。
図5に示すように、リールハブHは、磁気テープMTに湾曲形状を付与するために用いられるもので、軸方向両端部におけるエッジHaからエッジHbにかけて巻取面Hcがテーパ状に形成されたテーパ状のハブである。径の小さいエッジHa側は、磁気テープMTのエッジ長さの短い方のエッジMTa側が位置する側になる。このリールハブHの直径L1は、115mm以上とし、磁気テープMTが巻き取られた状態であるパンケーキPの直径L2に対するハブ直径の比(L1/L2)は、0.3〜0.99とする。
また、リールハブHのテーパ量は、付与する湾曲量Dに対して以下の通りである。
Figure 2007109324
次に、図3および図4を参照しながら、裁断装置1を用いた磁気テープMTの製造方法について、全体的な流れを説明した後、さらに裁断部の作用について詳細に説明する。
まず、磁気テープMTに付与される湾曲形状の向きを判定し、この向きに合わせて、下刃部31と上刃部32の向きを入れ替える。本実施形態では、巻取リール4のリールハブHの向きによって、具体的には、リールハブHのエッジHa側に、磁気テープMTの短い方のエッジMTaが一致するものと判定する。そして、磁気テープMTの短い方のエッジMTaが、下刃部31の受入部31dに押し込まれる側になるように、下刃部31と上刃部32の向きを入れ替えて設置する。
そして、図3に示すように、巻回された送出リール2からウェブWBを送り出し、裁断部3に連続的に通過させることで、複数本の所定幅の磁気テープMTに裁断する。裁断された磁気テープMTは、テンションローラ7でテンションを調節されながら、巻取リール4のリールハブHに巻き取られる。
その後、巻取リール4からパンケーキP(図5参照)を取り外し、このパンケーキPを所定の環境温度下で一定時間熱処理することで、磁気テープMTに所定の湾曲形状が付与される。この工程においては、下記の数式を満足する条件でパンケーキPを熱処理する。
t≧kT-5・・・式(1)
但し、t:時間(H)、k:係数、T:処理温度(℃)とする。
ここで、係数kは、磁気テープMT(磁気テープ原反)の支持体により定められる比例定数であり、例えば、磁気テープMT(磁気テープ原反)の支持体にポリエチレンテレフタレート(PET)を用いた場合、k=1010、望ましくは、k=2×1010とすることで実用上充分な湾曲付与効果が得られる。また、処理温度Tは、磁気テープMTの支持体のガラス転位温度以下の温度である。
さらに、裁断部3の作用について詳細に説明する。
図4(b)に示すように、裁断部3に、ウェブWB(図3参照)の磁気テープ原反が供給されると、磁気テープ原反は、回転下刃31aに巻きかけられながら、回転上刃32aによって回転下刃31aの受入部31d側に押し込まれ、剪断力が生ずる。これにより、磁気テープ原反は、複数本に裁断され、所定幅の磁気テープMTが製造される。
このとき、前記したように、裁断される磁気テープMTの幅方向両エッジのうち、エッジ長さの短い方のエッジMTaが、下刃部31の受入部31dに押し込まれる側になるように、下刃部31と上刃部32の向きが合わされて予め設置されている。このように設置された裁断部3で磁気テープ原反を裁断することで、エッジ長さの短い方のエッジMTa側にダレが形成される(図2参照)。
このように製造された磁気テープMTを、図示しないリールに巻き取る場合、エッジ長さの長い方のエッジMTbが受入部31dに押し込まれる側になる場合と比較して、エッジダメージの発生率が極端に低下し、図6に示すような径方向の盛り上がりがなくなることがわかった。具体的には、目視、レーザ変位計によって、盛り上がりの有無または盛り上がり量を測定することにより、エッジダメージの発生の有無を試験したところ、エッジ長さの長い方のエッジMTbが受入部31dに押し込まれる側になっている場合は、ダメージ発生率が25パーセントであったのに対し、本実施形態の磁気テープMTでは、ダメージ発生率が3パーセントであった。
以上によれば、本実施形態において以下の効果を得ることができる。
本実施形態により製造された磁気テープMTは、長手方向に沿って幅方向に湾曲する形状を有しているので、テープ巻取り時の巻姿の品質を向上させることができるとともに、高速巻取りにも対応することができる。
また、本実施形態により製造された磁気テープMTは、エッジ長さの短い方のエッジMTaのエッジダメージの発生が低下するとともに、リール巻取り時にエッジダメージが累積した場合であっても、径方向の盛り上がりが抑えられる。これにより、トラッキングエラーの発生率を低下させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、種々の形態により実施することができる。
前記実施形態では、後工程で付与される磁気テープMTの湾曲形状に応じて、下刃部31と上刃部32とが設置されている構成としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、磁気テープ原反が予め有する湾曲形状に合わせて、下刃部31と上刃部32との向きを入れ替えてもよい。具体的には、磁気テープ原反自身の幅方向の厚み差に応じて形成された湾曲形状を利用するものであり、送出リール2に設置されたウェブWBの輪郭形状をレーザ変位計などで測定することで、スリット時何れの方向に湾曲するかが判別し、その湾曲形状に合わせて下刃部31と上刃部32の向きを入れ替えるように構成することができる。
また、下刃部31と上刃部32の向きと湾曲付与方向が一致するように、湾曲付与前に巻返し工程を入れて対応することもできる。
また、スリット工程後サーボライトの検査工程までの工程数(巻返しの工数等)に応じて下刃部31と上刃部32の向きを入れ替えるものであってもよい。例えば、スリット工程後に、湾曲付与工程→サーボライト工程→組込み工程→検査工程、と4つの工程を経る場合の下刃部31と上刃部32の向きを正刃組とすると(本実施形態の場合)、これに、巻返し工程を挿入する(つまり、巻返し工程→湾曲付与工程→サーボライト工程→組込み工程→検査工程と、5工程を経る)場合は、湾曲付与方向が同じ磁気テープMTに対しては、下刃部31と上刃部32の向きが正刃組と逆になる逆刃組となる。
また、後工程で湾曲付与を行わない場合、つまり、磁気テープ原反の湾曲形状を利用する場合においては、スリット工程後、サーボライト工程→組込み工程→検査工程、と3つの工程を経る場合を逆刃組とすると、これに、巻返し工程を挿入する(つまり、巻返し工程→サーボライト工程→組込み工程→検査工程、と4つの工程を経る)場合は、湾曲付与方向が同じ磁気テープMTに対しては、正刃組となる。
本実施形態に係る磁気テープの平面図である。 (a)は、図1の磁気テープのII−II線矢視断面図であり、(b)は、(a)の磁気テープの走行後を示す断面図である。 本実施形態に係る磁気テープの製造方法を説明するための裁断装置の側面図である。 (a)は、裁断装置の裁断部の構成を示す正面図であり、(b)は、(a)の要部拡大図である。 巻取リールのリールハブに巻き取られた磁気テープの断面図である。 裁断装置の裁断部の構成を示す従来図である。 フランジ付きリールに磁気テープが巻回された状態を示す平面図である。
符号の説明
1 裁断装置
2 送出リール
3 裁断部
4 巻取リール
31 下刃部
31a 回転下刃
31d 受入部
32 上刃部
32a 回転上刃
H リールハブ
MT 磁気テープ
MTa エッジ長さの短い方のエッジ
MTb エッジ長さの長い方のエッジ
WB ウェブ

Claims (5)

  1. 長手方向に沿って幅方向に湾曲するテープの製造方法であって、回転刃とこの回転刃を受け入れる受入部を有する回転受け刃との間に、幅広のテープ原反を連続的に通過させることで所定幅の複数本のテープに裁断する裁断工程で、前記テープの幅方向両エッジのうちエッジ長さの短い方のエッジ側が、前記回転受け刃の前記受入部に押し込まれて裁断される側になっていることを特徴とするテープの製造方法。
  2. テープ裁断後に付与する湾曲形状の向きを判定する判定工程を前記裁断工程前に有し、前記判定工程で判定された前記湾曲形状の向きに合わせて、前記回転刃と前記回転受け刃の向きが入れ替えられることを特徴とする請求項1に記載のテープの製造方法。
  3. 前記テープ原反が予め有する湾曲形状の向きに合わせて、前記回転刃と前記回転受け刃の向きが入れ替えられていることを特徴とする請求項1に記載のテープの製造方法。
  4. 前記テープは磁気テープであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のテープの製造方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のテープの製造方法によって製造されたテープであって、前記エッジ長さの短い方のエッジ側に、テープ長手方向に沿ってダレ形状が形成されていることを特徴とするテープ。
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