JP2003338033A - 磁気テープの製造装置 - Google Patents

磁気テープの製造装置

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JP2003338033A JP2002140910A JP2002140910A JP2003338033A JP 2003338033 A JP2003338033 A JP 2003338033A JP 2002140910 A JP2002140910 A JP 2002140910A JP 2002140910 A JP2002140910 A JP 2002140910A JP 2003338033 A JP2003338033 A JP 2003338033A
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tape
magnetic
tension
eddy current
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Hiromichi Ito
浩道 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気テープの製造において、個々の磁気テープ
の張力を所望の値に均一化して、生産性、製品品質を向
上させる。 【解決手段】ロール状に巻回された幅広な帯状の磁気テ
ープ原反20を送り出し側から引き出して搬送させなが
らスリッタ14で複数の幅狭な磁気テープ26に裁断し
て、磁気テープ搬送手段60を経て巻取り側の巻芯17
に巻き取る磁気テープの製造装置。磁気テープ搬送手段
の60の支軸23のうち少なくとも1つの支軸23には
渦電流式クラッチ80を内装する複数のローラ部材2
2、22…が装着されており、支軸23の回転を制御す
ることにより、搬送中の磁気テープの張力を制御可能と
する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は磁気テープの製造装
置に係り、特に、カセットテープやビデオテープを始め
として、コンピュータのデータバックアップ用の磁気テ
ープの製造装置に関する。 【0002】 【従来の技術】カセットテープやビデオテープを始めと
して、コンピュータのデータバックアップ用にも使用さ
れている各種の磁気テープは、ロール状に巻回された幅
広な帯状の磁気テープ原反を、送り出し側から引き出し
て搬送させながらスリッタで複数の幅狭な磁気テープに
裁断して、巻取り側の巻芯に巻き取ることにより製造さ
れる。 【0003】従来、このような磁気テープの製造におい
て使用されるスリッタは、幅広で帯状の磁気テープ原反
を上下一対の回転刃により複数本の磁気テープに裁断す
る装置であり、受け刃としてローラ状に形成された複数
の回転刃と、この回転刃との間で磁気テープ原反に剪断
力を与えて裁断する薄円盤状の複数の回転刃とで構成さ
れるのが一般的である。 【0004】このような磁気テープの製造に使用される
磁気テープ原反は、この磁気テープ原反を製造する巻取
工程での巻き姿を良くするために、ロール両端部の厚さ
よりもロール中央部の厚さが厚い中高ロール形状に巻回
されている。すなわち、複数本の磁気テープに裁断され
る前の磁気テープ原反においては、ロール中央部の外径
はロール両端部の外径よりも大きくなっている。 【0005】この磁気テープ原反をスリッタで複数本の
磁気テープに裁断するとすれば、ロール中央部より採取
された磁気テープとロール両端部より採取された磁気テ
ープとでは長さが異なってしまい、磁気テープのたるみ
又は磁気テープに極端な引張りを生じてしまう。その結
果、磁気テープのたるみによる磁気テープ走行不良の不
具合を生じたり、磁気テープの引張りによる磁気テープ
製品のテープ幅のバラツキ等の不具合を生じたりする。 【0006】同様に、磁気テープの搬送経路に、研磨ヘ
ッドを備えたクリーニング手段が設けられることが多い
が、磁気テープの張力にバラツキがあった場合、特に、
張力が低い磁気テープと接触する研磨ヘッドの磨耗が促
進されやすく、不具合を生じることも指摘されている。 【0007】ところが、従来の磁気テープの製造装置に
使用されているガイドローラによる磁気テープの張力制
御は、複数本の磁気テープに対して1本のガイドローラ
(たとえば、グルーブドサクションドラム)によって行
なわれていた。そのため、上記の不具合の解決には不十
分であった。 【0008】一方、これに対し、たとえば、特開200
1−187660公報に開示されているように、上流側
の磁気テープの張力と下流側の磁気テープの張力とを異
ならせる張力遮断能力を低くする提案がなされている。
そして、このような手段により、上記のような不具合が
生じることを低減できるとされている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来よ
り公知の各種手段を採用しても、個々の磁気テープの張
力を完全に均一にすることは難しく、磁気テープのたる
み等に起因する不具合が生じる懸念は依然として解消さ
れていない。 【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、磁気テープ原反から複数の幅狭な磁気テープ
に裁断して巻取り側の巻芯に巻き取る磁気テープの製造
において、裁断された磁気テープの長さにバラツキがあ
っても、個々の磁気テープにかかる張力を一定にして、
張力を所望の値になるように制御することにより、生産
性、製品品質を向上させることができる磁気テープの製
造装置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、ロール状に巻回された幅広な帯状の磁気
テープ原反を送り出し側から引き出すテープ供給手段
と、前記磁気テープ原反を複数の幅狭な磁気テープに裁
断するスリッタと、前記磁気テープを個別に巻取り側の
巻芯に巻き取るテープ巻取り手段と、前記スリッタと前
記テープ巻取り手段との間に設けられるとともに、前記
それぞれの磁気テープを支軸に装着されたローラ部材に
より支持しながら前記テープ巻取り手段まで案内する磁
気テープ搬送手段と、を有する磁気テープの製造装置に
おいて、前記磁気テープ搬送手段の前記支軸のうち少な
くとも1つの支軸には渦電流式クラッチを内装する複数
のローラ部材が装着されており、該支軸の回転を制御す
ることにより、搬送中の磁気テープの張力が制御可能と
なっていることを特徴とする磁気テープの製造装置を提
供する。 【0012】本発明によれば、スリッタとテープ巻取り
手段との間に設けられる磁気テープ搬送手段の支軸のう
ち少なくとも1つの支軸には渦電流式クラッチを内装す
る複数のローラ部材が装着されており、搬送中の個々の
磁気テープの張力が制御可能となっているので、個々の
磁気テープの張力を均一化して、生産性、製品品質を安
定、向上させ、歩留りも向上させることができる。 【0013】更に、本発明によれば、駆動源(たとえ
ば、モータ)が不要であり、その配線等に要するスペー
スも不要となり、省スペース化が図れるという利点も生
じる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る磁気テープの製造装置の好ましい実施の形態につい
て詳説する。 【0015】図1に一例として示される、本発明の磁気
テープの製造装置10は、主として、ロール状に巻回さ
れた幅広な帯状の磁気テープ原反20を送り出し側から
引き出すテープ供給手段13と、磁気テープ原反20を
複数の幅狭な磁気テープ26に裁断するスリッタ(裁断
装置)14と、磁気テープ26を個別に巻取り側の巻取
リール17のハブ18(巻芯)に巻き取るテープ巻取り
手段50と、スリッタ14とテープ巻取り手段50との
間に設けられるとともに、それぞれの磁気テープ26を
ガイドローラであるローラ部材22、22…により支持
しながらテープ巻取り手段50まで案内する磁気テープ
搬送手段60と、で構成される。図2はスリッタ14の
一例を示す概略図である。 【0016】図1に示されるように、テープ供給手段1
3において、巻戻しリール11のハブ12(巻芯)に
は、ロール状に巻回された磁気テープ原反20が装着さ
れる。磁気テープ原反20は、通常、非磁性支持体上に
強磁性微粒子を含む磁性層を塗布法や真空蒸着法等によ
り形成し、その磁性層に配向処理、乾燥処理、表面処理
等を行うことによって製造される。 【0017】スリッタ14は、幅広で帯状の磁気テープ
原反20を上下一対の回転刃30、32により複数本の
磁気テープ26、26、…に裁断する装置であり、図2
に示されるように、受け刃としてローラ状に形成された
複数の回転下刃30、30…と、回転下刃30との間で
磁気テープ原反20に剪断力を与えて裁断する薄円盤状
の複数の回転上刃32、32…とで構成される。 【0018】回転下刃30は、下側シャフト34にスペ
ーサ36を介して嵌合固定され、回転上刃32は、下側
シャフト34と平行な上側シャフト38にスペーサ40
を介して嵌合固定され、回転上刃32と回転下刃30と
の刃先部分が互いに重なり合うように配置されている。
そして、回転上刃32は図示しないバネにより図2の軸
方向右側に付勢され、回転上刃32の刃先部分が回転下
刃30の刃先部分に当接した状態で位置決めされる。上
側シャフト38と下側シャフト34はそれぞれ回転速度
を自由に可変可能なモータ41、43に接続され、回転
上刃32と回転下刃30の周速度を個別に可変できるよ
うになっている。 【0019】巻戻しリール11とスリッタ14との間に
は、磁気テープ原反20の搬送路を形成する複数のガイ
ドローラ21、21、…と、磁気テープ原反20の搬送
速度を規制するグルーブドサクションドラム24が設け
られる。グルーブドサクションドラム24は、回転速度
を自由に可変可能なモータ(図示せず)に接続され、グ
ルーブドサクションドラム24の外周面に磁気テープ原
反20を吸着して回転することにより、磁気テープ原反
20の搬送速度を任意に可変する。 【0020】そして、テープ巻取り手段50における巻
取リール17のハブ18(巻芯)の回転速度は、このグ
ルーブドサクションドラム24の周速度を基準として制
御される。磁気テープ原反20の搬送速度を規制する手
段としてはグルーブドサクションドラム24に限定され
ず、磁気テープ原反20を挟持搬送するピンチローラを
使用することもできる。 【0021】スリッタ14とそれぞれの巻取りリール1
7との間に設けられる磁気テープ搬送手段60におい
て、テンションローラ28及び複数のローラ部材22、
22、…が設けられる。テンションローラ28によって
裁断時における磁気テープ原反20の搬送方向のテンシ
ョンが任意に調整される。磁気テープ搬送手段60に
は、図示のように必要に応じてクリーニング手段C等が
設けられる。 【0022】図3は本発明の磁気テープの製造装置10
の磁気テープ搬送手段60で使用されているローラ部材
22の構成図である。同図(a)は、複数のローラ部材
22、22…が支軸23に装着されている状態を示す斜
視図であり、同図(b)は、このうち1つのローラ部材
22の構成を示す部分断面図である。同図(b)におい
て上半分は断面で示されている。 【0023】ローラ部材22は外周部分を構成するボス
62と、ボス62の内周に嵌合されるベアリング64
と、ベアリング64の脱落防止のためのストッパリング
76と、渦電流式クラッチ80と、で構成されている。 【0024】ボス62は、内周側に配される部材である
ボス本体62Aと、ボス本体62Aの外周側に配される
部材であるクラウンリング62Bとの2部材で構成され
ている。このように構成すれば、寸法精度が要求される
ボス本体62Aを、たとえば、金属材料により構成し、
硬度、クラウン形状等のコントロールが求められるクラ
ウンリング62Bを、たとえば、ゴム材料、樹脂材料等
により構成でき便宜である。ただし、ボス本体62Aと
クラウンリング62Bとを一体の材料で構成してもよ
い。 【0025】ボス62の外周面には磁気テープ26の同
伴エアを排除するための溝90、90、90が形成され
ている。また、ベアリング64、64の内周径は支軸2
3が嵌挿できるサイズとなっている。 【0026】ここで、磁気テープ搬送手段60のローラ
部材22、22…のうち少なくとも1つのローラ部材2
2には、図示のような渦電流式クラッチ80が設けられ
ていることが本発明において求められる。 【0027】図4は、渦電流式クラッチ80の構成を示
す図であり、(a)は図3(b)の部分拡大図であり、
(b)はこれとは異なる構成例を示す部分拡大図であ
る。いずれも磁気テープ26の1本分に対応するローラ
部材22における構成が示されている。 【0028】同図(a)において、不図示の支軸23
(図3(a)参照)には磁石保持リング66が嵌着され
ている。また、同様に支軸23にはベアリング64の内
輪64Aが嵌着されている。したがって、全てのローラ
部材22の磁石保持リング66とベアリング64の内輪
64Aは、支軸23と一体となって回転する。なお、磁
石保持リング66の幅は、スペーサリングとしての機能
をも果たさせるべく、ボス62(62A)の端面よりも
側方に突出するように形成されている。 【0029】磁石保持リング66の右端部近傍の外周に
は、フランジ70が形成されており、フランジ70の左
側の同一円周上に等間隔で凹陥部が形成されており、こ
の凹陥部には磁石68が嵌合されている。なお、フラン
ジ70は、磁束の漏れを防ぐために鉄製であることが好
ましい。 【0030】一方、ボス本体62Aの内周部右側には、
フランジ70と略同一寸法のリング状をした導体板72
が磁石68と所定の間隔をもって対向するように配され
ている。この導体板72は磁束の漏れを防ぐための鉄リ
ング74を介してボス本体62Aの内周部右側に固定さ
れている。鉄リング74のサイズ、形状は導体板72と
略同様である。導体板72は、銅又はアルミニウム等で
形成されている。 【0031】ベアリング64の外輪64Bは、ボス本体
62Aの内周部に嵌合されており、また、既述のよう
に、導体板72及び鉄リング74はボス本体62Aに固
定されている。したがって、個々のローラ部材22のボ
ス本体62A、導体板72及び鉄リング74はベアリン
グ64の外輪64Bと一体となって回転する。また、こ
れらは、支軸23とは独立に回転可能となっている。 【0032】以上のような構成により、各ボス本体62
A等と支軸23との間に渦電流式クラッチ80が形成さ
れる。ローラ部材22の支軸23が磁気テープ26を搬
送するように駆動されると、その回転を各渦電流式クラ
ッチ80が各ボス本体62Aに伝達する。渦電流式クラ
ッチ80において、支軸23とともに回転する磁石68
と、ボス本体62Aに固定されこれと対向する導体板7
2との相対運動に応じて、導体板72に渦電流が生じ
る。磁石68による一次磁束と、導体板72に生じる渦
電流による二次磁束との吸引力により、各ボス本体62
Aは支軸23の回転に追従して一定のトルクで回転駆動
される。 【0033】渦電流式クラッチ80のトルクは、支軸2
3の回転数と各ボス本体62Aの回転数との差に比例す
る。このため、磁気テープ26の長さの違いが0.1%
あった場合、渦電流式クラッチ80の回転数差も0.1
%の違いとなり、付与される張力も0.1%の差で抑え
られ、個々の磁気テープ26の張力が均一になる。 【0034】このように、渦電流式クラッチ80によっ
て、磁気テープ26に与える張力を制御することがで
き、複数本の磁気テープ26の張力を均一化することが
できる。なお、張力を制御する渦電流式クラッチ80の
構成は以上の構成に限定されず、次の構成の例も採用で
きる。 【0035】図4(b)は、同様な原理による渦電流式
クラッチ80であるが、若干の構成が相違する。同図に
おいては、フランジ70、導体板72及び鉄リング74
は幅広かつ薄肉のリング状に形成されている。ただし、
それぞれの機能は、同図(a)に示される構成のものと
略同様である。 【0036】以上の2例では、いずれも磁石68を支軸
23側に固定し、導体板72及び鉄リング74をボス本
体62A側に固定したが、これの逆の構成とすることも
可能である。渦電流式クラッチ80を配置するローラ部
材22の径方向の位置は、特に限定されるものではな
い。 【0037】その他、たとえば、特開2000−185
850号公報に開示されている渦電流式クラッチ等を採
用することもできる。 【0038】なお、導体板72で生じた渦電流を外部に
取り出す手段は、スリップリング等、公知の各種手段が
採用できる。 【0039】次に、磁気テープ26の張力を制御する方
法について説明する。磁気テープの製造装置10には各
磁気テープ26毎に図示しない張力検知手段が設けられ
ている。この張力検知手段は、公知の構成が採用されて
おり、テンションピック等と一般に称呼されている。 【0040】この張力検知手段で検出した各磁気テープ
26毎の張力より、支軸23の回転数にフィードバック
制御を行い、各磁気テープ26の張力を所望の値で均一
化するようにする。なお、いわゆる、オープン制御を行
う構成も採用できる。 【0041】図5は搬送手段60で使用できる、渦電流
式クラッチ80が設けられていないローラ部材22の構
成図であり、図3(b)に対応する。上半分は断面で示
されている。なお、図3と同一・類似の部材については
同様の符号を附し、その説明を省略する。ローラ部材2
2は外周部分を構成するボス62と、ベアリング64、
64と、隣接するローラ部材22との間隔調整の作用を
果たすスペーサリング82と、ストッパリング76とで
構成されている。 【0042】ボス62の外周面には磁気テープ26の同
伴エアの排除を図るための溝90、90、90が形成さ
れている。また、ベアリング64、64の内周径は支軸
23に嵌挿できるサイズとなっている。 【0043】ここで、磁気テープ搬送手段60のローラ
部材22、22…のうち少なくとも1つのローラ部材2
2の外周面が中高(crown)に形成されていること
が好ましい。 【0044】「中高」又は「crown」とは、機構学
における巻掛け伝動手段で定義されており、ベルト車の
リム表面を、ベルトが外れるのを自動的に防ぐために断
面を凸状に形成することを指す。この輪郭には円弧を使
ったもの、円錐面を2つ合わせたもの、円錐面で円筒面
を挟んだものなどがあるとされている(以上、機械用語
辞典、コロナ社、昭和61年)。 【0045】ベルト車に巻掛けられたベルト(主に平ベ
ルト)に片寄りがあっても、ベルト車の回転に従ってベ
ルトは径の大きい方に移動して行く。したがって、ベル
ト車の幅方向中央部の径を幅方向端部の径よりも大きく
形成しておけば、ベルト車の回転に従ってベルトはベル
ト車の幅方向中央部に移動して安定する。以上の作用
は、本磁気テープの製造装置10のローラ部材22と磁
気テープ26との組み合わせについても同様に当てはま
る。 【0046】ローラ部材22の外周面は、JIS K6
301Aで規定される硬度が30〜95の範囲にある材
質で形成されていることが好ましく、硬度が60〜90
の範囲にある材質で形成されていることがより好まし
い。硬度が30未満では、ローラ部材22外周面の中高
が変形し中高の効果が発揮できず、また、硬度が95超
では、磁気テープ26にキズを生じやすく、いずれも不
適だからである。 【0047】ローラ部材22外周面の曲率半径は、4m
m幅の磁気テープに対して50〜100mmの範囲が好
ましく、50〜85mmの範囲がより好ましい。また、
30mm(1.2インチ)幅の磁気テープに対して50
0〜2000mmの範囲が好ましく、1000〜200
0mmの範囲がより好ましい。このように、磁気テープ
26の幅に応じた最適範囲が実験により確認されてい
る。 【0048】以上のように、ローラ部材22の外周面が
円弧状断面である構成について説明したが、中高形状は
これに限られず、台形断面、方物状断面、楕円状断面、
双曲線状断面、円錐面を2つ合わせたもの、円錐面で円
筒面を挟んだもの等、各種の断面形状が採用できる。 【0049】このような渦電流式クラッチ80が設けら
れていないローラ部材22と、図3、図4に示される渦
電流式クラッチ80が設けられたローラ部材22との構
成比率をどのようにするかは、磁気テープ26の幅、磁
気テープ26の材質、製造条件等により最適化すればよ
い。 【0050】なお、図3、図4に示される、渦電流式ク
ラッチ80が設けられたローラ部材22の外周面を、中
高に形成したり、所定の硬度とする図5に示される構成
とすることも当然採用できる。 【0051】また、磁気テープ搬送手段60に配される
ローラ部材22、22…の位置、個数等は、図示の構成
に限られず、各種の態様が採用できる。また、ローラ部
材22の外周面が中高に形成されていなくても、本発明
の効果は得られる。 【0052】次に、上記の如く構成された磁気テープの
製造装置10の作用を説明する。まず、テープ供給手段
13の巻戻しリール11に巻回されたロール状の磁気テ
ープ原反20は、巻戻しリール11から連続的に引き出
され、スリッタ14に搬送される。そして、スリッタ1
4で複数本の磁気テープ26に裁断されて、搬送路60
のローラ部材22、22…で搬送され、テープ巻取り手
段50の巻取リール17のハブ18に巻き取られる。こ
れにより、例えば磁気テープ原反20が100〜500
本に裁断され、規定の幅寸法(例えば12.65mm、
25.4mm、3.81mm等)の磁気テープ26が製
造される。 【0053】この一連の工程において、磁気テープ搬送
手段60のローラ部材22、22…のうち少なくとも1
つのローラ部材22には渦電流式クラッチ80が設けら
れており、搬送中の磁気テープ26の張力が制御可能と
なっているので、磁気テープの長さに多少のバラツキが
あっても、磁気テープのたるみ等に起因する不具合は生
じない。 【0054】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スリッタとテープ巻取り手段との間に設けられる磁気テ
ープ搬送手段の支軸のうち少なくとも1つの支軸には渦
電流式クラッチを内装する複数のローラ部材が装着され
ており、搬送中の個々の磁気テープの張力が制御可能と
なっているので、個々の磁気テープの張力を均一化し
て、生産性、製品品質を安定、向上させ、歩留りも向上
させることができる。 【0055】更に、本発明によれば、駆動源(たとえ
ば、モータ)が不要であり、その配線等に要するスペー
スも不要となり、省スペース化が図れるという利点も生
じる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に使用される磁気テープの製造装置の構
成図 【図2】スリッタの側面図 【図3】本発明の磁気テープの製造装置に使用されるロ
ーラ部材の構成図 【図4】渦電流式クラッチの要部の構成図 【図5】ローラ部材の他の態様の構成図 【符号の説明】 10…磁気テープの製造装置、11…巻戻しリール、1
3…テープ供給手段、14…スリッタ(裁断装置)、1
7…巻取リール、18…ハブ(巻芯)、20…磁気テー
プ原反、22…ローラ部材、26…磁気テープ、50…
テープ巻取り手段、60…磁気テープ搬送手段、80…
渦電流式クラッチ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ロール状に巻回された幅広な帯状の磁気テ
    ープ原反を送り出し側から引き出すテープ供給手段と、 前記磁気テープ原反を複数の幅狭な磁気テープに裁断す
    るスリッタと、 前記磁気テープを個別に巻取り側の巻芯に巻き取るテー
    プ巻取り手段と、 前記スリッタと前記テープ巻取り手段との間に設けられ
    るとともに、前記それぞれの磁気テープを支軸に装着さ
    れたローラ部材により支持しながら前記テープ巻取り手
    段まで案内する磁気テープ搬送手段と、 を有する磁気テープの製造装置において、 前記磁気テープ搬送手段の前記支軸のうち少なくとも1
    つの支軸には渦電流式クラッチを内装する複数のローラ
    部材が装着されており、該支軸の回転を制御することに
    より、搬送中の磁気テープの張力が制御可能となってい
    ることを特徴とする磁気テープの製造装置。
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