JP2007103223A - 燃料電池およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電極同士の短絡を防止することができる燃料電池およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 燃料電池(100)は、電解質(5)を含み電解質(5)の一面側に第1の電極(4)が形成され他面側に第2の電極(6)が形成された発電部(10)と、第1の電極(4)と実質的に同電位であり発電部(10)を支持する導電性フレーム(3)と、第2の電極(6)の電解質(3)と反対側に形成された集電材(7)と、集電材(7)と導電性フレーム(3)との間に配置された絶縁性部材(9)とを備えることを特徴とする。燃料電池(100)においては、集電材(7)と導電性フレーム(3)とが接触することが防止される。それにより、第1の電極(4)と第2の電極(6)との短絡が防止される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池およびその製造方法に関する。
燃料電池は、一般的には水素及び酸素を燃料として電気エネルギーを得る装置である。この燃料電池は、環境面において優れかつ高いエネルギー効率が実現できることから、今後のエネルギー供給システムとして広く開発が進められてきている。燃料電池は、例えば、電極により電解質が挟持された発電部を備える構造を有し(例えば、特許文献1参照)し、さらに、発電部において発生する電力を集電するための集電体を備える構造を有する。
特開2004−146337号公報
このような構造において発電部の膜厚を小さくするためには、発電部を補強するためのフレームが必要になる。フレームが導電性を有しかつフレームといずれか一方の電極とが接触して同電位である場合には、フレームを介して電極同士が短絡するおそれがある。
本発明は、電極同士の短絡を防止することができる燃料電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池は、電解質を含み電解質の一面側に第1の電極が形成され他面側に第2の電極が形成された発電部と、第1の電極と実質的に同電位であり発電部を支持する導電性フレームと、第2の電極の電解質と反対側に形成された集電材と、集電材と導電性フレームとの間に配置された絶縁性部材とを備えることを特徴とするものである。本発明に係る燃料電池においては、集電材と導電性フレームとの間に絶縁性部材が設けられていることから、集電材と導電性フレームとが接触することが防止される。それにより、第1の電極と第2の電極との短絡が防止される。したがって、本発明に係る燃料電池の発電不能が防止される。
絶縁性部材は、第2の電極および集電材と導電性フレームとの間に配置されていてもよい。この場合、第2の電極および集電材と導電性フレームとの接触が防止される。それにより、第1の電極と第2の電極との短絡が確実に防止される。また、導電性フレームは凹部とベース部とを有し、発電部は、凹部に形成されていてもよい。
凹部および発電部の合計の厚さは、ベース部の厚さよりも小さくてもよい。この場合、ベース部の上面に比較して第2の電極の上面が低位置に存在する。この場合、集電材の下部の側面が絶縁性部材により固定される。したがって、集電材の位置ずれが防止される。その結果、集電材とフレームとの接触を確実に防止することができる。
第1の電極は、アノードであってもよい。また、アノードは水素透過性金属であり、電解質はプロトン導電性を有する電解質であってもよい。この場合、導電性フレームによって水素透過性金属および電解質が補強される。それにより、水素透過性金属および電解質の膜厚を小さくすることができる。その結果、本発明に係る燃料電池のコストを低減させることができる。
本発明に係る燃料電池の製造方法は、導電性フレーム上に第1の電極および電解質を形成する工程と、電解質上面の周縁部に絶縁性部材を配置する行程と、電解質上に第2の電極および集電材を形成する工程とを備えることを特徴とするものである。本発明に係る燃料電池の製造方法においては、導電性フレーム上に第1の電極および電解質が形成され、電解質上面の周縁部に絶縁性部材が配置され、電解質上に第2の電極および集電材が形成される。この場合、絶縁性部材によって導電性フレームと集電材および第2の電極との接触が防止される。それにより、第1の電極と第2の電極との短絡が防止される。その結果、本発明に係る燃料電池の発電不能が防止される。また、第1の電極および電解質を形成した後に絶縁性部材を配置することから、導電性フレームと絶縁性部材とを接合する工程が不要になる。したがって、工程の短縮化を図ることができる。
本発明に係る燃料電池の他の製造方法は、導電性フレーム上に第1の電極を形成する工程と、第1の電極の上面の周縁部に絶縁性部材を配置する行程と、第1の電極上に電解質、第2の電極および集電材を順に形成する工程とを備えることを特徴とするものである。本発明に係る燃料電池の他の製造方法においては、導電性フレーム上に第1の電極が形成され、第1の電極の上面の周縁部に絶縁性部材が配置され、第1の電極上に電解質、第2の電極および集電材が順に形成される。この場合、絶縁性部材によって導電性フレームと電解質、集電材および第2の電極との接触が防止される。それにより、第1の電極と第2の電極との短絡が確実に防止される。その結果、本発明に係る燃料電池の発電不能が防止される。また、第1の電極および電解質を形成した後に絶縁性部材を配置することから、導電性フレームと絶縁性部材とを接合する工程が不要になる。したがって、工程の短縮化を図ることができる。また、第1の電極はアノードであってもよい。さらに、アノードは水素透過性金属であり、電解質はプロトン導電性を有する電解質であってもよい。
本発明によれば、集電材と導電性フレームとが接触することが防止される。それにより、第1の電極と第2の電極との短絡が防止される。したがって、本発明に係る燃料電池の発電不能が防止される。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る燃料電池100を説明するための図である。図1(a)は燃料電池100の模式的断面図であり、図1(b)は絶縁性部材9の平面図である。本実施例においては、燃料電池として水素分離膜電池を用いた。ここで、水素分離膜電池とは、水素分離膜層を備えた燃料電池である。水素分離膜層は水素透過性を有する金属によって形成される層である。水素分離膜電池は、この水素分離膜層及びプロトン導電性を有する電解質を積層した構造をとっている。水素分離膜電池のアノードに供給された水素は触媒を介してプロトンに変換され、プロトン導電性の電解質中を移動し、カソードにおいて酸素と結合して水となる。それにより、電力が発生する。以下、燃料電池100の構造について説明する。
図1(a)に示すように、燃料電池100は、セパレータ1,8、集電材2,7、フレーム3、発電部10および絶縁性部材9を含む。発電部10は、水素分離膜4、電解質5およびカソード6を含む。セパレータ1は、ステンレス等の導電性材料からなる。また、セパレータ1の外周部上面には、凸部が形成されている。集電材2は、例えば、SUS430多孔体、Ni多孔体、PtめっきAl多孔体、白金メッシュ等の導電性材料から構成され、セパレータ1の中央部上に積層されている。
フレーム3は、ステンレス等の導電性材料からなり、水素分離膜4および電解質5を補強する機能を有する。フレーム3は、セパレータ1の凸部および集電材2を介してセパレータ1上に形成されている。フレーム3とセパレータ1とは接合されている。フレーム3の上面中央部には凹部が形成されており、その凹部には水素分離膜4および電解質5が埋め込まれている。この凹部のことを以下、凹部31と呼ぶ。また、フレーム3において凹部31以外の部分のことをベース部32と呼ぶ。凹部31には複数の孔が形成されている。
水素分離膜4は、燃料ガスが供給されるアノードとして機能し、水素透過性金属からなる。水素分離膜4を構成する金属は、例えば、パラジウム、バナジウム、チタン、タンタル等である。凹部31上に水素分離膜4が形成されていることから、フレーム3と水素分離膜4とは実質的に同電位である。ここで、「実質的に同電位」とは、接触抵抗を考慮に入れない程度の同電位のことをいう。したがって、フレーム3と水素分離膜4との間に接触抵抗による電位差が発生しても、フレーム3と水素分離膜4とは実質的に同電位であるとみなされる。水素分離膜4上には電解質5が積層されている。電解質5は、例えば、ペロブスカイト型プロトン導電体(BaCeO等)、固体酸型プロトン導電体(CsHSO)等のプロトン導電性材料からなる。
絶縁性部材9は、アルミナ、ジルコニア等のセラミックス等から構成され、電解質5上面の周縁部からベース部32の上面にかけて形成されている。したがって、絶縁性部材9は、図1(b)に示すように、発電部10上面の周縁部を囲むような形状を有する。例えば、絶縁性部材9におけるベース部32上の幅は0.5mm程度であり、絶縁性部材9におけるベース部32上の膜厚は0.2mm程度であり、絶縁性部材9における電解質5上の幅は、1.0mm程度である。また、カソード6は、例えば、ランタンコバルトタイト、ランタンマンガネート、銀、白金、白金担持カーボン等の導電性材料から構成され、電解質5上に積層されている。
集電材7は、集電体2と同様の導電性材料からなり、カソード6上に積層されている。集電材7の膜厚は、0.5mm〜0.8mm程度である。セパレータ8は、ステンレス等の導電性材料からなり、集電材7上に積層されている。また、セパレータ8の外周部下面には、凸部が形成されている。セパレータ8とフレーム3とはセパレータ8の凸部を介して接合されている。なお、セパレータ8とフレーム3との接合面においては絶縁処理がなされている。それにより、セパレータ8とフレーム3とは電気的に絶縁されている。また、実際の燃料電池においては、本実施例に係る燃料電池100が複数積層された構造を有する。
次に、燃料電池100の動作について説明する。まず、水素を含有する燃料ガスがセパレータ1のガス流路に供給される。この燃料ガスは、集電材2および凹部31の複数の孔を介して水素分離膜4に供給される。燃料ガス中の水素は、水素分離膜4においてプロトンに変換される。変換されたプロトンは、水素分離膜4および電解質5を伝導し、カソード6に到達する。
一方、セパレータ8のガス流路には酸素を含有する酸化剤ガスが供給される。この酸化剤ガスは、集電材7を介してカソード6に供給される。カソード6においては、酸化剤ガス中の酸素とカソード6に到達したプロトンとから水が発生するとともに電力が発生する。発生した電力は、集電材2,7およびセパレータ1,8を介して回収される。
本実施例においては、カソード6および集電材7とフレーム3との間に絶縁性部材9が形成されていることから、カソード6および集電材7とフレーム3とが短絡することが防止される。したがって、水素分離膜4とカソード6との短絡が防止される。また、絶縁性部材9がベース部32の上面まで伸びていることから、集電材7の位置がずれても集電材7とフレーム3とが接触することが防止される。したがって、燃料電池100の発電不能を確実に防止することができる。さらに、本発明によれば、カソード6および集電材7を電解質5の上面全体にわたって形成してもカソード6とフレーム3との短絡が防止される。したがって、水素分離膜4とカソード6との短絡を有効に防止しつつ発電効率を最大限に増大させることができる。
なお、フレーム3に絶縁層を設けることによっても短絡防止の効果が得られるが、その場合にはフレーム3に剥離等の不具合が発生する場合がある。本実施例においては、電解質5上に絶縁性部材9を配置させるという簡単な構成によって短絡防止ができる。したがって、フレーム3の剥離という問題は発生しない。また、絶縁性部材9は、水素分離膜4の上面の周縁部からベース部32の上面にかけて形成されていてもよい。この場合、電解質5を絶縁部材として用いることなく、カソード6および集電材7とフレーム3との接触を確実に防止することができる。
さらに、絶縁性部材9は、水素分離膜4または電解質5の上面の周縁部からベース部32の全体にかけて形成されていてもよい。この場合、カソード6および集電材7とフレーム3との短絡が確実に防止される。また、絶縁性部材9は、カソード6および集電材7とフレーム3との間に形成されていればどのような形状を有していてもよい。したがって、本実施例に係る絶縁性部材9は矩形の枠形状を有しているが、発電部10の形状に応じて種々の形状をとることができる。
また、ベース部32の膜厚は、凹部31の膜厚と発電部10の膜厚との合計よりも大きいことが好ましい。すなわち、ベース部32の上面に比較してカソード6の上面が低位置に存在する。この場合、集電材7の下部の側面が絶縁性部材9により固定される。したがって、集電材7の位置ずれが防止される。その結果、集電材7とフレーム3との接触を確実に防止することができる。さらに、フレーム3によって水素分離膜4および電解質5が補強されることから、水素分離膜4および電解質5の膜厚を小さくすることができる。その結果、本実施例に係る燃料電池100のコストを低減させることができる。
続いて、燃料電池100の製造方法について説明する。図2は、燃料電池100の製造方法を説明するための製造フロー図である。まず、図2(a)に示すように、フレーム3の凹部31上に水素分離膜4を形成する。次に、図2(b)に示すように、セパレータ1上に集電材2を形成し、セパレータ1とフレーム3とを接合する。
次いで、図2(c)に示すように、水素分離膜4上に電解質5を形成する。次に、図2(d)に示すように、あらかじめ作製しておいた絶縁性部材9をフレーム3の凹部31にはめ込む。すなわち、絶縁性部材9を電解質5の上面の周縁部に配置する。次いで、図2(e)に示すように、電解質5上にカソード6および集電材7を形成する。次に、図2(f)に示すように、フレーム3上および集電材7上にセパレータ8を積層し、フレーム3とセパレータ8とを接合する。以上の工程により、燃料電池100が完成する。
このように、本実施例に係る燃料電池100の製造方法においては、あらかじめ作製しておいた絶縁性部材9をフレーム3の凹部31にはめ込むだけで短絡防止を図ることができる。また、凹部31に水素分離膜4および電解質5を形成した後に絶縁性部材9をはめ込むことから、フレーム3と絶縁性部材9とを接合する工程が不要になる。したがって、工程の短縮化を図ることができる。
また、フレーム3と絶縁性部材9とを接合させる必要がないことから、金属とセラミックスとの接合不良といった問題の発生が防止される。たとえ、フレーム3と絶縁性部材9とを接合するとしても、接合強度を小さくすることができる。したがって、本発明はコスト面で有利である。さらに、電解質5を形成する前に絶縁性部材9を凹部31にはめ込んでもよい。この場合、図3(a)および図3(b)に示すように、カソード6とフレーム3との接触をより効果的に防止することができる。なお、本実施例においては、水素分離膜4が第1の電極に相当し、カソード6が第2の電極に相当し、フレーム3が導電性フレームに相当する。
続いて、本発明の第2実施例に係る燃料電池100aについて説明する。図4は、燃料電池100aの模式的断面図である。燃料電池100aにおいては、絶縁性部材9の代わりに絶縁性部材9aが設けられている。その他の点においては、燃料電池100aは図1の燃料電池100と同様の構成を有する。なお、実施例1と同様の部位には同一符号を付すことで重複する説明を省略する。
絶縁性部材9aは、セラミックス等の絶縁性材料から構成され、電解質5上面の周縁部からベース部32よりも上方に突出した位置にかけて形成されている。したがって、絶縁性部材9aは、電解質5上面の周縁部を囲むような形状を有する。絶縁性部材9aの肉厚は、例えば、1.0mm程度である。
本実施例においては、カソード6および集電材7とフレーム3との間に絶縁性部材9aが形成されていることから、水素分離膜4とカソード6とが短絡することが防止される。また、絶縁性部材9aがベース部32の上面よりも上方まで伸びていることから、集電材7が絶縁性部材9aによって固定される。したがって、集電材7とフレーム3との接触が確実に防止される。それにより、燃料電池100aの発電不能を防止することができる。したがって、必ずしも第1実施例のように絶縁性部材9aがベース部32の上面にかけて形成されている必要はない。
なお、絶縁性部材9aは、水素分離膜4の周縁部からベース部32よりも上方に突出した位置にかけて形成されていてもよい。この場合、カソード6および集電材7とフレーム3との接触を確実に防止することができる。また、第1実施例と同様に、ベース部32の膜厚は、凹部31の膜厚と発電部10の膜厚との合計よりも大きいことが好ましい。
続いて、本発明の第3実施例に係る燃料電池100bについて説明する。本実施例においては、燃料電池として固体酸化物型燃料電池を用いた。図5は、燃料電池100bの模式的断面図である。燃料電池100bにおいては、水素分離膜4の代わりにアノード4aが設けられ、電解質5の代わりに電解質5aが設けられ、カソード6の代わりにカソード6aが設けられている。その他の点においては、燃料電池100bは図1の燃料電池100と同様の構成を有する。なお、実施例1と同様の部位には同一符号を付すことで重複する説明を省略する。
アノード4aは、ニッケルセルメット等から構成される電極である。電解質5aは、例えば、LaGaO系酸化物等のプロトン導電性材料から構成される電解質である。カソード6aは、La0.6Sr0.5CoO等から構成される電極である。
本実施例においては、カソード6aおよび集電材7とフレーム3との間に絶縁性部材9が形成されていることから、アノード4aとカソード6aとが短絡することが防止される。それにより、燃料電池100bの発電不能を防止することができる。なお、絶縁性部材9は、アノード4aの上面の周縁部からベース部32よりも上方に突出した位置にかけて形成されていてもよい。また、第1実施例と同様に、ベース部32の膜厚は、凹部31の膜厚と発電部10の膜厚との合計よりも大きいことが好ましい。
なお、上記実施例においては、フレームの凹部に発電部が形成されているが、それに限られない。例えば、平坦なフレーム上に発電部が形成されいてもよい。この場合、絶縁性部材がフレーム上において発電部を囲むように形成されていれば、本発明の効果が得られる。また、第1実施例および第3実施例において第2実施例に係る絶縁性部材9aを適用してもよく、第2実施例において第1実施例に係る絶縁性部材9を適用してもよい。
さらに、上記実施例においては燃料電池として水素分離膜および固体酸化物型燃料電池をとりあげたが、本発明は電解質を補強する導電性フレームを有する燃料電池であればどのようなものに対しても適用することができる。例えば、300℃以上の中温域以上の動作温度を有する燃料電池であれば、フレームとして高分子部材を用いることができない。この場合、フレームとしてステンレス等の金属等が用いられることから、本発明は特に有利な効果を発揮する。なお、本実施例においては、アノード4aが第1の電極に相当し、カソード6aが第2の電極に相当する。
なお、上記各実施例においては、フレームと水素分離膜とが実質的に同電位でかつフレームとカソード上の集電材とが絶縁性部材によって絶縁されているが、フレームとカソードとが実質的に同電位でかつフレームと水素分離膜上の集電材とが絶縁性部材によって絶縁されていてもよい。
本発明の第1実施例に係る燃料電池を説明するための図である。 燃料電池の製造方法を説明するための製造フロー図である。 燃料電池の製造方法の他の例を示す図である。 本発明の第2実施例に係る燃料電池の模式的断面図である。 本発明の第3実施例に係る燃料電池の模式的断面図である。
符号の説明
3,3a フレーム
4 水素分離膜
4a アノード
5,5a 電解質
6,6a カソード
7 集電材
9,9a 絶縁性部材
31 凹部
32 ベース部
100,100a,100b 燃料電池

Claims (10)

  1. 電解質を含み、前記電解質の一面側に第1の電極が形成され、他面側に第2の電極が形成された発電部と、
    前記第1の電極と実質的に同電位であり、前記発電部を支持する導電性フレームと、
    前記第2の電極の前記電解質と反対側に形成された集電材と、
    前記集電材と前記導電性フレームとの間に配置された絶縁性部材とを備えることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記絶縁性部材は、前記第2の電極および前記集電材と前記導電性フレームとの間に配置されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記導電性フレームは、凹部とベース部とを有し、
    前記発電部は、前記凹部に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池。
  4. 前記凹部および前記発電部の合計の厚さは、前記ベース部の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項3記載の燃料電池。
  5. 前記第1の電極は、アノードであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池。
  6. 前記アノードは、水素透過性金属であり、
    前記電解質は、プロトン導電性を有する電解質であることを特徴とする請求項5記載の燃料電池。
  7. 導電性フレーム上に第1の電極および電解質を形成する工程と、
    前記電解質上面の周縁部に絶縁性部材を配置する行程と、
    前記電解質上に第2の電極および集電材を形成する工程とを備えることを特徴とする燃料電池の製造方法。
  8. 導電性フレーム上に第1の電極を形成する工程と、
    前記第1の電極の上面の周縁部に絶縁性部材を配置する行程と、
    前記第1の電極上に電解質、第2の電極および集電材を順に形成する工程とを備えることを特徴とする燃料電池の製造方法。
  9. 前記第1の電極は、アノードであることを特徴とする請求項7または8記載の燃料電池の製造方法。
  10. 前記アノードは、水素透過性金属であり、
    前記電解質は、プロトン導電性を有する電解質であることを特徴とする請求項9記載の燃料電池の製造方法。
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