JP2008034210A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガス漏れを抑制することができ、かつ、シール部材を介した短絡を防止することができる燃料電池を提供する。
【解決手段】 燃料電池は、アノードと電解質とカソードとが順に積層された発電部と、アノードと導通する第1導電材料と、カソードと導通しかつ第1導電材料とともに発電部を挟持する第2導電材料と、アノードと第1導電材料との間および/またはカソードと第2導電材料との間に配置された多孔質集電体50と、少なくとも一部に金属を含み第1導電材料と第2導電材料との間に配置され少なくとも一部に第1導電材料と第2導電材料とを絶縁する第1絶縁部材を備えるシール部材60と、シール部材と多孔質集電体との間に配置された第2絶縁部材70とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池に関する。
燃料電池は、一般的には水素及び酸素を燃料として電気エネルギーを得る装置である。この燃料電池は、環境面において優れかつ高いエネルギー効率を実現できることから、今後のエネルギー供給システムとして広く開発が進められてきている。
燃料電池の中には、アノードとカソードとによって電解質膜が挟持された発電部等が集電体およびセパレータを介して積層された構造を有するものがある。このような構成を有する燃料電池では、各構成部材からのガス漏れ等を防ぐ必要がある。そこで、集電体の外周部においてポリマーからなるシール部材を配置した構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−231274号公報
しかしながら、ポリマーの耐熱温度以上の温度範囲で作動する燃料電池においては、ポリマーをシール部材として用いることができない。そこで、シール部材としてメタルを用いることが考えられる。しかしながら、シール部材としてメタルを用いると、シール部材を介した短絡が発生するおそれがある。
本発明は、ガス漏れを抑制することができ、かつ、シール部材を介した短絡を防止することができる燃料電池を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池は、アノードと電解質とカソードとが順に積層された発電部と、アノードと導通する第1導電材料と、カソードと導通しかつ第1導電材料とともに発電部を挟持する第2導電材料と、アノードと第1導電材料との間および/またはカソードと第2導電材料との間に配置された多孔質集電体と、少なくとも一部に金属を含み第1導電材料と第2導電材料との間に配置され少なくとも一部に第1導電材料と第2導電材料とを絶縁する第1絶縁部材を備えるシール部材と、シール部材と多孔質集電体との間に配置された第2絶縁部材と、を備えることを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池においては、金属を含むシール部材が配置されていることから、作動温度がポリマーの耐熱温度を超えても、シール部材のシール性への影響が抑制される。したがって、シール部材からのガス漏れ等を防止することができる。また、多孔質集電体とシール部材との間に第2絶縁部材が配置されていることから、多孔質集電体とシール部材との短絡を防止することができる。したがって、シール部材を介した短絡を防止することができる。
シール部材は、酸化剤ガス流路または燃料ガス流路を構成してもよい。また、第2絶縁部材は、多孔質集電体に比較して小さい気孔率および/または平均孔径を有していてもよい。この場合、多孔質集電体に供給されたガスの第2絶縁部材を経由した迂回を抑制することができる。したがって、本発明に係る燃料電池の発電効率低下を抑制することができる。なお、第2絶縁部材は、非多孔質部材からなるものであってもよい。
第2絶縁部材は、マイカ系部材からなるものであってもよい。この場合、第2絶縁部材は、本発明に係る燃料電池の締結荷重によるシール部材の寸法変化を吸収することができる。また、シール部材には凹部が形成され、第2絶縁部材は、凹部にはまり込む形状を有していてもよい。さらに、第2絶縁部材は、多孔質部材に接触して多孔質部材側に突出する凸部を備えていてもよい。この場合、多孔質集電体の位置決めがなされる。したがって、第1導電材料および/または第2導電材料によって多孔質集電体の位置決めをする必要がなくなる。この場合、第1導電材料および/または第2導電材料に多孔質集電体の収納用の溝を設ける必要がない。また、第1導電材料および/または第2導電材料と多孔質集電体とを接合する必要がなくなる。この場合、接合による多孔質集電体の変形を抑制することができる。したがって、多孔質集電体と電極との均一面圧が形成されやすくなる。
アノードは第1導電材料に接合された水素分離膜であり、電解質はプロトン伝導性電解質であり、多孔質集電体はカソードと第2導電材料との間に配置されていてもよい。この場合、水素分離膜とカソードとの短絡を防止することができる。
本発明によれば、ガス漏れを抑制することができ、かつ、シール部材を介した短絡を防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
以下、図1〜図4を参照しつつ、本発明の第1実施例に係る燃料電池100について説明する。本実施例においては、燃料電池100の作動温度は、300℃〜600℃程度である。図1(a)および図1(b)は、燃料電池100の模式的断面図である。図2(a)は後述するセパレータ10のアノード側を示す図であり、図2(b)はセパレータ10のカソード側を示す図である。図3は、後述する電池フレーム30の発電部40側を示す図である。図4は、後述するガスケット60の拡大図である。なお、図1(a)は図2(a)のA−A線断面図であり、図1(b)は図2(a)のB−B線断面図である。
図1に示すように、燃料電池100は、セパレータ10上に集電体20、電池フレーム30、発電部40および集電体50が積層された単セル1が複数積層された構造を有する。セパレータ10は、ステンレス等の導電性材料から構成される。セパレータ10の内部には、冷媒流路が形成されている。図2(a)および図2(b)に示すように、セパレータ10は、矩形状を有する。セパレータ10は、一例として90mm×170mmの大きさを有する。セパレータ10の面積は、集電体20,50および発電部40の面積よりも大きく設定されている。集電体20,50および発電部40は、セパレータ10の中央部に配置されている。
セパレータ10の一方の短辺近傍には、当該短辺方向に沿って燃料ガス通路11a、冷媒通路12aおよび酸化剤ガス通路13aがセパレータ10を貫通するように順に形成されている。セパレータ10の他方の短辺近傍には、当該短辺方向に沿って燃料ガス通路11b、冷媒通路12bおよび酸化剤ガス通路13bがセパレータ10を貫通するように順に形成されている。集電体20,50は、弾力性を有する多孔質状の導電性材料からなる。集電体20,50としては、例えば、多孔質状のステンレス等の発泡焼結金属等を用いることができる。集電体20は燃料ガスの流路として機能し、集電体50は酸化剤ガスの流路として機能する。
図3に示すように、電池フレーム30は、セパレータ10と同様の大きさを有する平板状の導電性材料からなり、後述する水素分離膜41を支持および補強する支持体として機能を有する。電池フレーム30の一方の短辺近傍には、燃料ガス通路11aに対応する位置に燃料ガス通路31aが、冷媒通路12aに対応する位置に冷媒通路32aが、酸化剤ガス通路13aに対応する位置に酸化剤ガス通路33aが電池フレーム30を貫通するように形成されている。また、電池フレーム30の他方の短辺近傍には、燃料ガス通路11bに対応する位置に燃料ガス通路31bが、冷媒通路12bに対応する位置に冷媒通路32bが、酸化剤ガス通路13bに対応する位置に酸化剤ガス通路33bが電池フレーム30を貫通するように形成されている。また、電池フレーム30の中央部の領域34には、複数の貫通孔35が形成されている。
図1(a)および図1(b)に示すように、発電部40は、電池フレーム30側から集電体50側へ順に、水素分離膜41、電解質膜42、カソード電極43が積層された構造を有する。発電部40は、領域34を覆うように形成されている。水素分離膜41は、燃料ガスが供給されるアノード電極として機能するとともに、電解質膜42を支持および補強する支持体として機能する。本実施例においては、水素分離膜41は、パラジウム、パラジウム合金、または、表面にパラジウムが形成されたバナジウム等の水素透過性金属からなる。
電解質膜42は、プロトン伝導性を有する固体酸化物型電解質からなる。電解質膜42としては、例えば、プロトン伝導性のペロブスカイト型電解質等を用いることができる。カソード電極43は、酸化剤ガスが供給される電極であり、例えば、ランタンコバルトタイト、ランタンマンガネート、銀、白金、白金担持カーボン等の導電性材料から構成される。本実施例においては、電池フレーム30および発電部40は、互いに固定されるように一体的に形成されている。したがって、電池フレーム30の位置決めが燃料電池100の外形基準によってなされれば、発電部40の位置ずれを防止することができる。
図2(b)に示すように、本実施例に係る燃料電池100においては、発電部40を挟んで電池フレーム30とセパレータ10との間にガスケット60が設けられている。ガスケット60は、各セパレータ10の周縁部と燃料ガス通路11a,11bおよび冷媒通路12a,12bの周囲とに配置されるように、一体的に形成されている。それにより、セパレータ10のカソード側においては、酸化剤ガス通路13aと酸化剤ガス通路13bとが集電体50を介して連通している。
また、図2(a)に示すように、集電体20を挟んでセパレータ10と電池フレーム30との間には、ガスケット61が設けられている。ガスケット61は、各セパレータ10の周縁部と冷媒通路12a,12bおよび酸化剤ガス通路13a,13bの周囲とに配置されるように、一体的に形成されている。それにより、電池フレーム30の集電体20側においては、燃料ガス通路11aと燃料ガス通路11bとが集電体20を介して連通している。
以上の構成により、ガスケット60,61と燃料ガス通路11a,31aとによって燃料ガス入口マニホールド14aが形成され、ガスケット60,61と冷媒通路12a,32aとによって冷媒入口マニホールド15aが形成され、ガスケット60,61と酸化剤ガス通路13a,33aとによって酸化剤ガス入口マニホールド16aが形成され、ガスケット60,61と燃料ガス通路11b,31bとによって燃料ガス出口マニホールド14bが形成され、ガスケット60,61と冷媒通路12b,32bとによって冷媒出口マニホールド15bが形成され、ガスケット60,61と酸化剤ガス通路13b,33bとによって酸化剤ガス出口マニホールド16bが形成される。
なお、セパレータ10、電池フレーム30およびガスケット60,61の両短辺部には、共通して切り欠きが形成されている。これらの部材の切り欠きは、それぞれの短辺部において燃料電池100の積層方向に同一の切り欠き面を形成し、切り欠き80を形成する。例えば、各切り欠き80にシャフトを押し付けることによって、セパレータ10、電池フレーム30およびガスケット60,61の位置決めを容易に行うことができる。
ガスケット60,61は、主として、セパレータ10よりもビッカース硬さHvが小さい金属材料からなる。この金属材料としては、例えば、ビッカース硬さHvが60以下の無酸素銅(例えば、純度99.99%以上の銅)等を用いることができる。この場合、燃料電池100に対して積層方向に荷重をかけて締結することによって、セパレータ10が変形せずにガスケット60,61が変形して各部材がシールされる。それにより、各マニホールドの密閉性が向上する。また、無酸素銅の酸素含有率は非常に小さいことから、ガスケット60,61の水素脆化等の劣化を抑制することができる。
本実施例に係る燃料電池100においては、電池フレーム30はアノード電位を有しかつセパレータ10はカソード電位を有している。したがって、発電部40を挟む電池フレーム30とセパレータ10とは絶縁されている必要がある。単セル1内において短絡が発生するからである。図4(a)および図4(b)にガスケット60の具体例を示す。
例えば、図4(a)および図4(b)に示すように、ガスケット60は、金属部材601および絶縁部材602を備える。図4(a)に示すように、セパレータ10と金属部材601との間に絶縁部材602が介在していてもよい。また、図4(b)に示すように絶縁部材602が、金属部材601をセパレータ10側および電池フレーム30側に分断するように層状に介在していてもよい。なお、電池フレーム30とセパレータ10との短絡が防止されていれば、金属部材601は電池フレーム30およびセパレータ10のいずれか一方と導通していてもよい。また、集電体20を挟む電池フレーム30とセパレータ10とは、ガスケット61を介して導通していてもよい。
本実施例においては、シール部材として主として金属成分からなるガスケット60,61を用いていることから、燃料電池100の作動温度がポリマーの耐熱温度を超える数百度程度の高温に達しても、各マニホールドのシール性への影響を抑制することができる。したがって、各マニホールドからのガス漏れ等を防止することができる。
また、図2(b)に示すように、本実施例ではセパレータ10のカソード側において、セパレータ10の長辺部のガスケット60と集電体50との間に絶縁部材70が配置されている。絶縁部材70は、燃料電池100の作動温度において劣化しない絶縁材料から構成される。絶縁部材70は、例えば、セラミックス、マイカ、紙等の絶縁性材料からなる。なお、絶縁部材70は、マイカから構成されることが好ましい。この場合、絶縁部材70は、燃料電池100の締結時におけるガスケット60の寸法変化を吸収できるからである。ガスケット60と集電体50との間の絶縁部材70の幅は、例えば、2mm程度である。
集電体50とガスケット60との間に絶縁部材70が配置されていることから、集電体50とガスケット60との短絡を防止することができる。この場合、ガスケット60の金属部材601がセパレータ10を介して水素分離膜41およびカソード電極43のいずれか一方と導通している場合であっても、水素分離膜41とカソード電極43との短絡を防止することができる。すなわち、金属部材601と水素分離膜41とが導通している場合であっても、金属部材601とカソード電極43との接触を絶縁部材70によって防止することができる。また、金属部材601とカソード電極43とが導通している場合であっても、金属部材601と水素分離膜41との接触を絶縁部材70によって防止することができる。
また、ガスケット60と集電体50との間に絶縁部材70が配置されることによって、集電体50の位置決めがなされる。したがって、セパレータ10によって集電体50の位置決めをする必要がなくなる。この場合、セパレータ10に集電体50の収納用の溝を設ける必要がない。また、セパレータ10と集電体50とを接合する必要がなくなる。この場合、接合による集電体50の変形を抑制することができる。したがって、集電体50とカソード電極43との均一面圧が形成されやすくなる。
なお、絶縁部材70の気孔率および/または平均孔径は、集電体50の気孔率および/または平均孔径よりも小さいことが好ましい。この場合、集電体50に供給された酸化剤ガスの絶縁部材70を経由した迂回を抑制することができるからである。この場合、燃料電池100の発電効率低下を抑制することができる。同様の理由により、絶縁部材70は非多孔質状で緻密であることがより好ましい。
続いて、燃料電池100の動作について説明する。まず、燃料ガスは、燃料ガス入口マニホールド14aに供給される。燃料ガス入口マニホールド14aを流動する燃料ガスは、集電体20および貫通孔35を介して水素分離膜41に供給される。燃料ガス中に含まれる水素は、水素分離膜41を透過し、水素分離膜41と電解質膜42との界面において電子とプロトンとに分離する。プロトンは、電解質膜42を伝導してカソード電極43に到達する。なお、水素分離膜41に供給されなかった燃料ガスは、燃料ガス出口マニホールド14bから外部に排出される。
一方、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口マニホールド16aに供給される。酸化剤ガス入口マニホールド16aを流動する燃料ガスは、集電体50を介してカソード電極43に供給される。カソード電極43においては、酸化剤ガスに含まれる酸素とプロトンとによって発電が行われるとともに水が発生する。発生した電力は、集電体20,50およびセパレータ10を介して外部に取り出される。なお、カソード電極43に供給されなかった酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口マニホールド16bから外部に排出される。
なお、本実施例においては、絶縁部材70は、セパレータ10の長辺部のガスケット60と集電体50との間に配置されているが、それに限られない。絶縁部材70は、燃料ガス通路11a,11bおよび冷媒通路12a,12bの周囲のガスケット60と集電体50との間に配置されていてもよい。
本実施例においては、水素分離膜41がアノードに相当し、電解質膜42が電解質に相当し、カソード電極43がカソードに相当し、電池フレーム30が第1導電材料に相当し、セパレータ10が第2導電材料に相当し、集電体50が多孔質集電体に相当し、ガスケット60がシール部材に相当し、絶縁部材602が第1絶縁部材に相当し、絶縁部材70が第2絶縁部材に相当する。
続いて、本発明の第2実施例に係る燃料電池100aについて説明する。燃料電池100aが図1の燃料電池100と異なる点は、ガスケット60の代わりにガスケット60aが設けられている点および絶縁部材70の代わりに絶縁部材70aが設けられている点である。ガスケット60aがガスケット60と異なる点および絶縁部材70aが絶縁部材70と異なる点は、形状である。
図5は、セパレータ10のカソード側を示す図である。図5に示すように、ガスケット60aは、絶縁部材70aと接触している部分においては、セパレータ10の周縁部側に凸状であり、絶縁部材70a側に凹状に形成されている。絶縁部材70aは、この凹部内にはめ込まれている。それにより、絶縁部材70aの位置ずれが抑制される。また、絶縁部材70aは、両端部においてセパレータ10の中央部に対して突出する凸部を有している。それにより、集電体50の位置ずれが抑制される。この場合の凸部の突出距離は、例えば2mm程度である。なお、この凸部は、絶縁部材70aの両端に限らず、絶縁部材70aのいずれの箇所に設けられていてもよい。
続いて、図6および図7を参照しつつ、本発明の第3実施例に係る燃料電池100bについて説明する。本実施例においては、燃料電池100bの作動温度は、60℃〜120℃程度である。図6(a)および図6(b)は、燃料電池100bの模式的断面図である。図7(a)はセパレータ110のアノード側を示す図であり、図7(b)はセパレータ110のカソード側を示す図である。なお、図6(a)は図7(a)のC−C線断面図であり、図6(b)は図7(a)のD−D線断面図である。
図6(a)および図6(b)に示すように、燃料電池100bは、セパレータ110上に集電体120、膜−電極接合体140および集電体150が積層された単セル101が複数積層された構造を有する。セパレータ110は、セパレータ10と同様の大きさの平板形状を有し、セパレータ10と同様の材料から構成される。セパレータ110の内部には、冷媒流路が形成されている。セパレータ110の面積は、膜−電極接合体140および集電体120,150の面積よりも大きく設定されている。膜−電極接合体140および集電体120,150は、セパレータ110の中央部に配置されている。
図7(a)および図7(b)に示すように、セパレータ110の一方の短辺近傍には、当該短辺方向に沿って燃料ガス通路111a、冷媒通路112aおよび酸化剤ガス通路113aがセパレータ110を貫通するように順に形成されている。セパレータ110の他方の短辺近傍には、当該短辺方向に沿って燃料ガス通路111b、冷媒通路112bおよび酸化剤ガス通路113bがセパレータ110を貫通するように順に形成されている。
集電体120,150は、集電体20,50と同様の材料から構成される。膜−電極接合体140は、集電体120側から集電体150側へ順に、燃料ガス拡散層141、アノード電極142、電解質膜143、カソード電極144および酸化剤ガス拡散層145が積層された構造を有する。燃料ガス拡散層141および酸化剤ガス拡散層145は、カーボンペーパ等の多孔質状の導電性材料からなる。アノード電極142およびカソード電極144は、白金等の触媒を担持するカーボン等からなる。電解質膜143は、プロトン伝導性を有する固体高分子型電解質からなる。膜−電極接合体140は、それぞれの部材が互いに接合されている。
本実施例に係る燃料電池100bにおいては、各セパレータ110間にガスケット160が設けられている。ガスケット160は、各セパレータ110の両面の周縁部と燃料ガス通路111a,111b、冷媒通路112a,112bおよび酸化剤ガス通路113a,113bの周囲とに配置されるように、一体的に形成されている。
それにより、ガスケット160と燃料ガス通路111aとによって燃料ガス入口マニホールド114aが形成され、ガスケット160と冷媒通路112aとによって冷媒入口マニホールド115aが形成され、ガスケット160と酸化剤ガス通路113aとによって酸化剤ガス入口マニホールド116aが形成され、ガスケット160と燃料ガス通路111bとによって燃料ガス出口マニホールド114bが形成され、ガスケット160と冷媒通路112bとによって冷媒出口マニホールド115bが形成され、ガスケット160と酸化剤ガス通路113bとによって酸化剤ガス出口マニホールド116bが形成される。
なお、セパレータ110およびガスケット160の両短辺部には、共通して切り欠きが形成されている。これらの部材の切り欠きは、それぞれの短辺部において燃料電池100bの積層方向に同一の切り欠き面を形成し、切り欠き180を形成する。例えば、各切り欠き180にシャフトを押し付けることによって、セパレータ110およびガスケット160の位置決めを容易に行うことができる。
ガスケット160は、ガスケット60,61と同様の材料から構成される。したがって、ガスケット160は、金属部材と絶縁部材から構成されている。本実施例に係る燃料電池100bは、ガスケット160を介したアノード電極142とカソード電極144との短絡を防止する構成を有している。なお、アノード電極142とカソード電極144との短絡が防止されていれば、ガスケット160の金属成分は、アノード電極142およびカソード電極144のいずれか一方と導通していてもよい。
このように、シール部材として主として金属成分からなるガスケット160が用いられていることから、燃料電池100bの作動温度がポリマーの耐熱温度を超える数百度程度の高温に達しても、各マニホールドのシール性への影響が抑制される。したがって、各マニホールドからのガス漏れ等を防止することができる。
上記の電解質膜143は、集電体120、燃料ガス拡散層141、アノード電極142、カソード電極144、酸化剤ガス拡散層145および集電体150に比して、セパレータ110の両短辺方向に伸び、ガスケット160に接触している。電解質膜143は絶縁体であるから、電解質膜143とガスケット160とが接触していても短絡は発生しない。
図6(a)に示すように、セパレータ110のアノード側においては、ガスケット160の酸化剤ガス通路113bを囲む部位の膜−電極接合体140側は、セパレータ110から電解質膜143まで形成されている。また、図6(b)に示すように、ガスケット160の酸化剤ガス通路113aを囲む部位の膜−電極接合体140側は、セパレータ110から電解質膜143まで形成されている。したがって、酸化剤ガス入口マニホールド116aと酸化剤ガス出口マニホールド116bとは、集電体150を介して連通している。
また、図6(a)に示すように、セパレータ110のカソード側においては、ガスケット160の燃料ガス通路111aを囲む部位の膜−電極接合体140側は、セパレータ110から電解質膜143まで形成されている。また、図6(b)に示すように、ガスケット160の燃料ガス通路111bを囲む部位の膜−電極接合体140側は、セパレータ110から電解質膜143まで形成されている。したがって、燃料ガス入口マニホールド114aと燃料ガス出口マニホールド114bとは、集電体120を介して連通している。
本実施例では、セパレータ110のアノード側において、セパレータ110の長辺部のガスケット160と集電体120との間に絶縁部材171が配置されている。セパレータ110のカソード側においては、セパレータ110の長辺部のガスケット160と集電体150との間に絶縁部材172が配置されている。絶縁部材171,172は、絶縁部材70と同様の材料からなる。ガスケット160と集電体120との間の絶縁部材171の幅およびガスケット160と集電体150との間の絶縁部材172の幅は、例えば、2mm程度である。
このように、集電体120,150とガスケット160との間にそれぞれ絶縁部材171,172が配置されていることから、集電体120,150とガスケット160との短絡を防止することができる。この場合、ガスケット160がセパレータ110を介してアノード電極142およびカソード電極144のいずれか一方と導通している場合であっても、アノード電極142とカソード電極144との短絡を防止することができる。すなわち、ガスケット160とアノード電極142とが導通している場合であっても、ガスケット160とカソード電極144との接触を絶縁部材172によって防止することができる。また、ガスケット160とカソード電極144とが導通している場合であっても、ガスケット160とアノード電極142との接触を絶縁部材171によって防止することができる。
また、ガスケット160と集電体120の間に絶縁部材171が配置されることによって、集電体120の位置決めがなされる。また、ガスケット160と集電体150との間に絶縁部材172が配置されることによって、集電体150の位置決めがなされる。したがって、セパレータ110によって集電体120,150の位置決めをする必要がなくなる。この場合、セパレータ110に集電体120,150の収納用の溝を設ける必要がない。また、セパレータ110と集電体120,150とを接合する必要がなくなる。この場合、接合による集電体120,150の変形を抑制することができる。したがって、集電体120,150と膜−電極接合体140との均一面圧が形成されやすくなる。
なお、絶縁部材171,172の気孔率および/または平均孔径は、集電体120,150の気孔率および/または平均孔径よりも小さいことが好ましい。この場合、集電体120,150に供給されたガスの絶縁部材171,172を経由した迂回を抑制することができるからである。この場合、燃料電池100bの発電効率低下を抑制することができる。同様の理由により、絶縁部材171,172は非多孔質状で緻密であることがより好ましい。
続いて、燃料電池100bの動作について説明する。まず、燃料ガスは、燃料ガス入口マニホールド114aに供給される。燃料ガス入口マニホールド114aを流動する燃料ガスは、集電体120および燃料ガス拡散層141を介してアノード電極142に供給される。アノード電極142においては、燃料ガスに含まれる水素は、プロトンと電子とに分離する。プロトンは、電解質膜143を伝導してカソード電極144に到達する。なお、アノード電極142に供給されなかった燃料ガスは、燃料ガス出口マニホールド114bから外部に排出される。
一方、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口マニホールド116aに供給される。酸化剤ガス入口マニホールド116aを流動する燃料ガスは、集電体150および酸化剤ガス拡散層145を介してカソード電極144に供給される。カソード電極144においては、酸化剤ガスに含まれる酸素とプロトンとによって発電が行われるとともに水が発生する。発生した電力は、集電体120,150およびセパレータ110を介して外部に取り出される。なお、カソード電極144に供給されなかった酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口マニホールド116bから外部に排出される。
なお、本実施例においては、絶縁部材171,172は、セパレータ110の長辺部のガスケット160と集電体120,150との間に配置されているが、それに限られない。絶縁部材171は、冷媒通路112a,112bおよび酸化剤ガス通路113a,113bの周囲のガスケット160と集電体120との間に配置されていてもよい。また、絶縁部材172は、燃料ガス通路111a,111bおよび冷媒通路112a,112bの周囲のガスケット160と集電体150との間に配置されていてもよい。
本実施例においては、アノード電極142がアノードに相当し、電解質膜143が電解質に相当し、カソード電極144がカソードに相当し、集電体120下に配置されたセパレータ110が第1導電材料に相当し、集電体150上に配置されたセパレータ110が第2導電材料に相当し、集電体120,150が多孔質集電体に相当し、ガスケット160がシール部材に相当し、絶縁部材171,172が第2絶縁部材に相当する。
本発明の第1実施例に係る燃料電池の模式的断面図である。 セパレータのアノード側およびカソード側を示す図である。 電池フレームの発電部側を示す図である。 ガスケットの拡大図である。 第2実施例に係るセパレータのカソード側を示す図である。 第3実施例に係る燃料電池の模式的断面図である。 セパレータのアノード側およびカソード側を示す図である。
符号の説明
1 単セル
10 セパレータ
11a,11b 燃料ガス通路
12a,12b 冷媒通路
13a,13b 酸化剤ガス通路
20,50 集電体
30 電池フレーム
40 発電部
41 水素分離膜
42 電解質膜
43 カソード電極
60,61 ガスケット
70 絶縁部材
100 燃料電池
601 金属部材
602 絶縁部材

Claims (8)

  1. アノードと、電解質と、カソードとが順に積層された発電部と、
    前記アノードと導通する第1導電材料と、
    前記カソードと導通しかつ前記第1導電材料とともに前記発電部を挟持する第2導電材料と、
    前記アノードと前記第1導電材料との間および/または前記カソードと前記第2導電材料との間に配置された多孔質集電体と、
    少なくとも一部に金属を含み、前記第1導電材料と前記第2導電材料との間に配置され、少なくとも一部に前記第1導電材料と前記第2導電材料とを絶縁する第1絶縁部材を備えるシール部材と、
    前記シール部材と前記多孔質集電体との間に配置された第2絶縁部材と、を備えることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記シール部材は、酸化剤ガス流路または燃料ガス流路を構成することを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記第2絶縁部材は、前記多孔質集電体に比較して小さい気孔率および/または平均孔径を有することを特徴とする燃料電池1または2記載の燃料電池。
  4. 前記第2絶縁部材は、非多孔質部材からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池。
  5. 前記第2絶縁部材は、マイカ系部材からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池。
  6. 前記シール部材には、凹部が形成され、
    前記第2絶縁部材は、前記凹部にはまり込む形状を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の燃料電池。
  7. 前記第2絶縁部材は、前記多孔質部材に接触して前記多孔質部材側に突出する凸部を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の燃料電池。
  8. 前記アノードは、前記第1導電材料に接合された水素分離膜であり、
    前記電解質は、プロトン伝導性電解質であり、
    前記多孔質集電体は、前記カソードと前記第2導電材料との間に配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の燃料電池。
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