JP6818870B2 - 電気化学セルスタック - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、電気化学セルスタックに関する。
電気化学セルは、水素極、電解質、酸素極の積層体であり、燃料電池あるいは電解セルとして利用できる。燃料電池は、水素極ガス(例えば、水素)と酸素極ガス(例えば、酸素)を反応させて、電気エネルギーを得る。電解セルは、水(水蒸気)を電気分解して、水素を得る。
電気化学セルの中でも、効率などの観点から、電解質に固体酸化物を用いる固体酸化物形電気化学セル(固体酸化物形燃料電池(SOFC)、固体酸化物形電解セル(SOEC))が注目されている。
出力を向上させるため、複数の電気化学セルを積層して電気化学セルスタックとすることが多い。
このとき、電気化学セルスタックのガスシール性を高めることが必要で、スタック内のガスが外部に流出したり、水素極ガスと酸素極ガスがスタック内部で混合したりしないことが好ましい。
特許第5701697号公報 特開2005−174658号公報 特開平6−325779号報告
本発明が解決しようとする課題は、シール性の向上を図った電気化学セルスタックを提供することである。
実施形態に係る電気化学セルスタックは、セパレータ、電気化学セル、第1、第2の封止板、カバー板と、を具備する。セパレータは、主面、前記主面上に配置される凹部、前記凹部を挟む第1、第2の貫通孔、前記第1、第2の貫通孔の周囲に配置される第1、第2の座繰り穴を有する。電気化学セルは、前記凹部に配置され、水素極、電解質層、および酸素極を有する。第1、第2の封止板は、前記第1、第2の座繰り穴に配置され、前記第1の貫通孔に連通する第1の封止板開口部、および、前記第2の貫通孔に連通する第2の封止板開口部が形成されている。カバー板は、前記第1、第2の封止板と前記電気化学セルとのそれぞれの外周を覆うように配置され、前記第1の封止板開口部に連通する第1のカバー板開口部、および、前記第2の封止板開口部に連通する第2のカバー板開口部が形成されている。ここでは、カバー板は、前記第1、第2の封止板と前記セパレータとの間、前記第1、第2の封止板と前記電気化学セルとの間、および、前記セパレータと前記電気化学セルとの間の境界を覆っている。
第1の実施形態に係る平板型電気化学セルスタックの断面図である。 平板型電気化学セルスタックの分解断面図である。 平板型電気化学セルスタックの分解断面図である。 セパレータ13bの上面図である。 セパレータ13bの上面図である。 セパレータ13bの上面図である。 セパレータ13bの下面図である。 セパレータ13bの下面図である。 セパレータ13aの上面図である。 セパレータ13aの上面図である。 第2の実施形態に係る平板型電気化学セルスタックの断面図である。
以下、平板型電気化学セルスタックの実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る平板型電気化学セルスタックの断面を表す断面図である。図2A,図2Bは、この平板型電気化学セルスタックの断面を分解して表す分解断面図である。
図1の(a)は後述の水素極ガス流路21,22を結ぶ線分で平板型電気化学セルスタックを切断した状態を表し、図1の(a)は後述の酸素極ガス流路31,32を結ぶ線分で平板型電気化学セルスタックを切断した状態を表す。
図2A、図2Bはそれぞれ、図1の(a)、(b)に対応する分解断面図である。
平板型電気化学セルスタックは、セル11(11a,11b),エンドプレート12(12a,12b)、セパレータ13(13a〜13c),封止板14(14a〜14d),シート状シール材15(15a〜15c)を有する。
エンドプレート12a,12bの間に、シート状シール材15a,セパレータ13a,シート状シール材15b,セパレータ13b,シート状シール材15c,セパレータ13c,絶縁材16が順に配置されている。
エンドプレート12a,12b,セパレータ13a〜13c,絶縁材16は、ボルト穴Bを有し、締結具(ボルト、ナット)で上下に締め付けられる。
ここで、ボルト穴Bやボルトを使用せずに、エンドプレート12a、12b等を締め付けてもよい。例えば、プレス機構によって、エンドプレート12a,12b,セパレータ13a〜13c、絶縁材16を上下に締め付け、固定できる。
ここでは、3つのセパレータ13a〜13cを用いて、2つのセル11a,11bを積層している。実際には、多数のセパレータ13を用いて、多数(例えば、数十)のセル11を積層できる。すなわち、シート状シール材15b、セル11a,セパレータ13bの組み合わせを複数(多数)積層できる。
エンドプレート12a、封止板14a〜14d,セパレータ13a〜13cは、水素極ガス流路21,22、酸素極ガス流路31,32たる貫通孔を有する。
セル11(11a,11b)は、後述のようにセパレータ13(13b,13c)の凹部131内に設置される。なお、セル11とセパレータ13の電気的導通をより確実にするため、これらの間に図示していない集電材を配置してもよい。
セル11は、例えば、多孔質の支持体上に、水素極、電解質層、酸素極が順に積層された水素極支持型の平板状電気化学セルである。
なお、水素極と酸素極の順序を入れ換えてもよい。この場合、セル11は酸素極支持型の平板状電気化学セルである。また、水素極ガス流路21〜25、酸素極ガス流路31〜35に流すガスが入れ替わる。
水素極、酸素極は、多孔質の電気伝導体であり、電解質層は電気を通さないイオン伝導体である。
水素極には、一般に金属と固体酸化物の混合焼結体(サーメット)(例えば、Ni−YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、Ni−ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア))から構成できる。
酸素極は、一般にペロブスカイト型酸化物やこれらの一部サイトを置換した酸化物(例えば、LaSrMn酸化物、LaSrCo酸化物、LaSrCoFe酸化物、LaSrFe酸化物)から構成できる。酸素極は、電解質層に用いている固体酸化物との混合体(例えば、LSM−YSZ、LSM−ScSZ、LSC−SDC、LSC−GDC)から構成してもよい。
電解質層は、セル11の動作温度(600〜1000℃)において酸素イオン導電性を有する固体酸化物(例えば、緻密な安定化ジルコニアやペロブスカイト型酸化物、セリア系固溶体の成形体)から構成できる。
燃料電池の場合、水素極、酸素極それぞれに、水素極ガスG1(H)、酸素極ガスG2(O)が供給される。酸素極で、酸素極ガスG2(O)が電子(e)を取り込んで、酸素イオンとなり、酸素イオンは電解質層へと移動する。水素極で、水素極ガスG1(H)と、電解質層を移動してきた酸素イオンが反応し、HOと電子(e)が生成する。このようにして、セル11は発電する。
セパレータ13(13a〜13c)は、セル11(11a,11b)の上下に配置され、これらを電気的に接続すると共に、各セル11を空間的に区分する。
セパレータ13の構成材料は、セル11の動作温度(600〜1000℃)で導電性があり、セル11と熱膨張係数が近いことが望ましい。
セパレータ13a〜13bは、エンドプレート12a、12bとの関係で、互いに形状が異なる。すなわち、セパレータ13は、エンドプレート12a、12b側のセパレータ13a、13c、エンドプレート12a、12bの中間のセパレータ13bに区分される。
先にセパレータ13b(セパレータ)の詳細を説明する。
図3A〜図3Cは、セパレータ13bを上方から見た状態を表し、図4A、図4Bは、セパレータ13bを下方から見た状態を表す。
図3A,図4Aは,セパレータ13bのみの状態を表し、図3B,図4Bは,セパレータ13bにセル11(11a)および封止板14(14a〜14d)を取り付けた状態を表し、図3Cは,セパレータ13bにセル11(11a)、封止板14(14a〜14d)、シート状シール材15(15b、15c)を取り付けた状態を表わす。
既述のように、セパレータ13bは、水素極ガス流路21,22、酸素極ガス流路31,32である4つの貫通孔および任意の数(ここでは、12個)のボルト穴Bを有する。4つの貫通孔は、セパレータ13b上に上下左右対称に配置されているが、他の配置も可能である。
セパレータ13bは、ボルト穴Bおよび4つの貫通孔(第1、第2の貫通孔)に加えて、凹部131,座繰り穴132〜135、水素極ガス流路23〜25,酸素極ガス流路33〜35を有する。
凹部131は、セパレータ13bの上面(主面)に形成され、セル11(11a)が収納される。後述のように、凹部131に形成される水素極ガス流路24によって、セル11aの下面に水素極ガスG1が供給される。また、セパレータ13(13b)の下面(第2の主面)に形成される酸素極ガス流路34によって、セル11(11b)の上面に酸素極ガスG2が供給される。
座繰り穴132〜135は、セパレータ13bの上面、下面に2つずつ配置される。上面側の座繰り穴132、133(第1、第2の座繰り穴)は、水素極ガス流路21,22の貫通孔の周囲に、下面側の座繰り穴134、135は、酸素極ガス流路31,32の貫通孔の周囲に配置され、上下面と段差をなす。
水素極ガス流路23〜25は、セパレータ13bの上面に形成され、水素極ガス流路21,22間を接続する。一方、酸素極ガス流路33〜35は、セパレータ13bの下面に形成され、酸素極ガス流路31,32間を接続する。
水素極ガス流路23は、座繰り穴132と水素極ガス流路21(貫通孔)の間に形成されている。すなわち、水素極ガス流路21の一部が広がって水素極ガス流路23となる。
水素極ガス流路25は、座繰り穴133と水素極ガス流路22(貫通孔)の間に形成されている。すなわち、水素極ガス流路22の一部が広がって水素極ガス流路25となる。
座繰り穴132、水素極ガス流路23によって、セパレータ13bの上面に2段の段差(2段の凹部)が形成される。また、座繰り穴133、水素極ガス流路25によって、セパレータ13bの上面に2段の段差(2段の凹部)が形成される。
水素極ガス流路24は、凹部131上に形成され、水素極ガス流路23、25を接続する、例えば、複数の溝である。水素極ガス流路24は、セル11(11a)の下面と対向し、セル11に水素極ガスG1を供給する。
酸素極ガス流路33は、座繰り穴134と酸素極ガス流路31(貫通孔)の間に形成されている。すなわち、酸素極ガス流路31の一部が広がって酸素極ガス流路33となる。
酸素極ガス流路35は、座繰り穴135と酸素極ガス流路32(貫通孔)の間に形成されている。すなわち、酸素極ガス流路32の一部が広がって酸素極ガス流路35となる。
座繰り穴134、酸素極ガス流路33によって、セパレータ13bの下面に2段の段差(2段の凹部)が形成される。また、座繰り穴135、酸素極ガス流路35によって、セパレータ13bの下面に2段の段差(2段の凹部)が形成される。
酸素極ガス流路34は、セパレータ13bの下面上に形成され、酸素極ガス流路33、35を接続する、例えば、複数の溝である。酸素極ガス流路34は、セル11(11b)の上面と対向し、セル11に酸素極ガスG2を供給する。
ここでは、酸素極ガス流路31〜35の形状は、水素極ガス流路21〜25と略同一としているが、形状を異ならせてもよい。
水素極ガスG1は、水素極ガス流路21から水素極ガス流路23〜25を順に通り、水素極ガス流路22から出る。水素極ガス流路23は、上方からの水素極ガスG1を下方および水素極ガス流路24に分岐する。水素極ガス流路25は、下方および水素極ガス流路24からの水素極ガスG1を合流させ、上方に流す。
酸素極ガスG2は、酸素極ガス流路31から酸素極ガス流路33〜35を順に通り、酸素極ガス流路32から出る。酸素極ガス流路33は、上方からの酸素極ガスG2を下方および酸素極ガス流路34に分岐する。酸素極ガス流路35は、下方および酸素極ガス流路34からの酸素極ガスG2を合流させ、上方に流す。
封止板14a〜14dはそれぞれ、座繰り穴132〜135内に配置され、水素極ガス流路23,25,酸素極ガス流路33、35を封止する。封止板14a〜14dはそれぞれ、水素極ガス流路21、22,酸素極ガス流路33、35に対応する開口を有する。
封止板14は、薄板(0.1〜1.0mm程度の金属板、例えば、0.3mm厚のステンレス鋼板)からなる。
封止板14a、14b(第1、第2の封止板)は、セパレータ13bの上面側に配置され、その上面は、セパレータ13bやセル11aの上面と略同一の高さであることが好ましい。封止板14c、14dは、セパレータ13bの下面側に配置され、その下面は、セパレータ13bの下面と略同一の高さであることが好ましい。
なお、略同一高さとは、例えば、封止板14とセパレータ13上面(または下面)との段差が0.1mm以下(より好ましくは、0.05mm以下)であることをいうものとする。
封止板14は、溶接等によって、セパレータ13bと接合してもよい。
シート状シール材15a〜15cはそれぞれ、エンドプレート12aとセパレータ13aの間、セパレータ13a、13bの間、セパレータ13b、13cの間に配置され、これらの間でのガスシールおよび絶縁の機能を有する。
シート状シール材15は、セル11の動作温度(600〜1000℃)において、ガスリーク性、電気的な絶縁性を有する材料(例えば、マイカまたはバーミキュライト)から構成することが好ましい。
シート状シール材15a〜15c(カバー板)は、開口151〜155を有する。開口151は、セル11a,11bの電極エリア(セル11がセパレータ13と電気的に導通する領域)に対応し、開口152〜155は、封止板14a〜14dの開口(水素極ガス流路21、22,酸素極ガス流路33、35)に対応する。
シート状シール材15bは、セル11a、封止板14a、14bそれぞれの外周を覆うと共に、これらの中央を開口151〜153から露出させる。シート状シール材15bは、封止板14a、14bとセパレータ13b間、封止板14a,14bとセル11a間、およびセパレータ13bとセル11a間の境界(隙間)を覆う。
なお、後述のように、シート状シール材15bは、セパレータ13aの下面側に配置される封止板14c、14d(第3、第4の封止板)それぞれの外周を覆う。
シート状シール材15bの上方に、セパレータ13aが配置される。なお、セル11aの上面とセパレータ13aの間に図示していない集電材を配置してもよい。
シート状シール材15cは、封止板14c、14d、および酸素極ガス流路34の外周を覆うと共に、これらの中央を開口151、154,155から露出させる。シート状シール材15cは、封止板14c、14dとセパレータ13b間の境界を覆う。
封止板14は薄いために、ボルトを締めても、セパレータ13と接していない箇所にはほとんど圧力がかからない。このため、この箇所のみをシート状シール材15でシールしてもガスリークの畏れがある。
シート状シール材15bは、セル11a、封止板14a、14bそれぞれの外周を覆うことから、シート状シール材15b、ひいては封止板14に圧力が均一にかかり、ガスのリークを防止できる。
セパレータ13a(第2のセパレータ)の詳細を説明する。
図5A、図5Bは、セパレータ13aを上方から見た状態を表す。
図5Aは,セパレータ13aのみの状態を表し、図5Bは,セパレータ13aにシート状シール材15aを取り付けた状態を表わす。
セパレータ13aは、水素極ガス流路21,22、酸素極ガス流路31,32(第3、第4の貫通孔)である4つの貫通孔およびボルト穴Bを有する。また、その下面(第2の主面)には座繰り穴134、135(第3、第4の座繰り穴)、酸素極ガス流路33〜35、封止板14(14c、14d:第3、第4の封止板)が配置される。
シート状シール材15b(カバー板)は、封止板14c、14d(第3、第4の封止板)それぞれの外周を覆うと共に、これらの中央を開口154,155から露出させる。シート状シール材15bは、封止板14c、14dとセパレータ13a間の境界を覆う。
一方、セパレータ13aの上面(第3の主面)は、座繰り穴132、133、水素極ガス流路23〜25、封止板14を有しない。
セパレータ13cは、その下にセル11が配置されないことから、ボルト穴Bを有するものの、水素極ガス流路21,22、酸素極ガス流路31,32は不要となる。また、その上面には座繰り穴132、134、水素極ガス流路23〜25、封止板14が配置される。一方、その下面には、座繰り穴134、135、酸素極ガス流路33〜35、封止板14が配置されない。
エンドプレート12aとセパレータ13aの間およびエンドプレート12bとセパレータ13cの間それぞれに、シート状シール材15a、15cが配置される。シート状シール材15a、15cを挟むエンドプレート12aの下面、セパレータ13aの上面、およびセパレータ13cの下面、エンドプレート12bの上面は、水素極ガス流路24,酸素極ガス流路34などを有せず平坦である。
シート状シール材15a(第2のカバー板)は、下方のシート状シール材15b、15cと略同一形状を有し、略同一位置に配置される。シート状シール材15aは、封止板14と接触せず、ガスリークを直接的に防止することはない。しかし、シート状シール材15a〜15cを略同一形状とし、略同一位置に配置することで、シート状シール材15a〜15cに均一に圧力がかかるようになり、ガスのリークを抑えることができる。
なお、シート状シール材15a〜15cが略同一形状および略同一位置であることは、例えば、図2におけるシート状シール材15bと、シール状シール材15a〜15cの水平方向の重ね合わせ精度が2mm以下(より好ましくは、1mm以下)であることをいうものとする。
本実施形態では、上下のセパレータ13間にシート状シール材15を配置し、封止板14、セル11、セパレータ13の境界を覆うことで、ガスシール性が向上する。さらに、複数のシート状シール材15を略同一形状とし、略同一位置に配置することで、面圧の均一性、ひいてはガスシール性がより向上する。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る平板型セルスタックを説明する。
図6は、第2の実施形態に係る平板型セルスタックの断面を表す断面図である。図6の(a)は水素極ガス流路21,22を結ぶ線分で平板型セルスタックを切断した状態を表し、図6の(b)は酸素極ガス流路31,32を結ぶ線分で平板型セルスタックを切断した状態を表す。
第2の実施形態に係る平板型セルスタックでは、シート状シール材15b、15cとセパレータ13b、13cの間に、薄板17a,17bが配置される。
薄板17(板状部材)の厚さは、好ましくは約0.05mm〜0.3mmである。
薄板17は、セル11a,11bの電極エリア、水素極ガス流路21,22、酸素極ガス流路31,32、ボルト穴Bを除いて、セパレータ13b、13cを覆う。すなわち、薄板17は、セル11a,11bの電極エリアに対応する開口171、水素極ガス流路21,22、酸素極ガス流路31,32、ボルト穴Bに対応する開口を有する。
薄板17a,17bが、セル11a,11bと封止板14a、14bの隙間を覆うことで、ガスリークをより抑えることができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態に係る平板型セルスタックを説明する。
第3の実施形態では、第1、第2の実施形態の平板型セルスタックにおいて、シート状シール材15に液状シール材(例えば、ペースト状のシール材)が塗布される。この結果、ガスシール性がより向上する。液状シール材は、シート状シール材15だけでなく、薄板17やセパレータ13に塗布してもよい。
液状シール材には、ガラス性や高温で結晶化する材料を使用できる。これらの液状シール材は、塗布後に高温で熱処理することでシール性を発揮する。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、シール性を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

Claims (9)

  1. 主面と、
    前記主面上に配置される凹部と、
    前記凹部を挟む第1、第2の貫通孔と、
    前記第1、第2の貫通孔の周囲に配置される第1、第2の座繰り穴と、
    を有するセパレータと、
    前記凹部に配置され、水素極、電解層、および酸素極を有する電気化学セルと、
    前記第1、第2の座繰り穴に配置され、前記第1の貫通孔に連通する第1の封止板開口部、および、前記第2の貫通孔に連通する第2の封止板開口部が形成されている第1、第2の封止板と、
    前記第1、第2の封止板と前記電気化学セルとのそれぞれの外周を覆うように配置され、前記第1の封止板開口部に連通する第1のカバー板開口部、および、前記第2の封止板開口部に連通する第2のカバー板開口部が形成されているカバー板と、を具備し、
    前記カバー板は、前記第1、第2の封止板と前記セパレータとの間、前記第1、第2の封止板と前記電気化学セルとの間、および、前記セパレータと前記電気化学セルとの間の境界を覆っている、
    電気化学セルスタック。
  2. 前記セパレータの前記主面側の第2の主面と、
    第3、第4の貫通孔と、
    前記第3、第4の貫通孔の周囲に配置される第3、第4の座繰り穴と、
    を有する第2のセパレータと、
    前記第3、第4の座繰り穴に配置される第3、第4の封止板と、をさらに具備し、
    前記カバー板が、前記第3、第4の封止板の外周を覆うと共に、前記第3、第4の封止板と第2のセパレータとの間の境界を覆っている
    請求項1に記載の電気化学セルスタック。
  3. 前記カバー板が、前記凹部と前記電気化学セルの外周の間の隙間を覆う
    請求項1または2に記載の電気化学セルスタック。
  4. 前記第2のセパレータが、前記第2の主面の反対側の第3の主面を有し、
    前記第3の主面側のエンドプレートと、
    前記第2のセパレータと前記エンドプレートの間に配置され、前記カバー板と略同一形状および略同一位置の第2のカバー板と、
    をさらに具備する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電気化学セルスタック。
  5. 前記セパレータと前記第1、第2の封止板の少なくともいずれかの高さが略同一である
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電気化学セルスタック。
  6. 前記電気化学セルと前記第1、第2の封止板の少なくともいずれかの高さが略同一である
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電気化学セルスタック。
  7. 前記第1、第2の封止板と前記カバー板の間に配置され、前記第1、第2の貫通孔に対応する貫通孔を有する板状部材
    をさらに具備する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電気化学スタック。
  8. 前記カバー板に塗布された液状シール材
    をさらに具備する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電気化学セルスタック。
  9. 前記カバー板が、マイカまたはバーミキュライトを有する
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電気化学セルスタック。
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