JP7273694B2 - 電気化学セルスタック - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、電気化学セルスタックおよびそのシール材に関する。
平板型の電気化学セルスタック(以下ではセルスタックという)は、平板型の固体酸化物形燃料電池(SOFC)および固体酸化物形電解セル(SOEC)の最小構成単位であるセルとセパレータとを順次積層した積層体である。このセルがSOFCに搭載される場合には、燃料極に燃料ガス(水素や一酸化炭素)を、空気極に空気をそれぞれの供給ガスとして外部から供給する。その結果、セルでは電気化学反応によって電気エネルギーが生成される。一方、このセルがSOECに搭載される場合には、外部から燃料極に供給ガスである燃料ガス(水蒸気)を供給すると共に、セルに電気エネルギーが与えられる。その結果、セルでは電気分解反応によって水蒸気から酸素と水素とが生成される。
セルおよびセパレータを一つの単位とした場合、供給ガスが隣の単位に漏洩することを防ぐ(シールする)ために、隣接する単位間にはシール材を配置する。セルスタックの積層方向に対して圧縮荷重が付加されると、シール材はこの圧縮荷重を受けてセパレータやセルに圧着し、各単位のガス雰囲気を隔離する。
特開2007-294184号公報
固体酸化物形のセルスタックに設けられるシール材には、シール性を保つために所定の圧縮荷重を付加しても塑性変形しない程度の機械強度、セルの反応温度である600℃から1000℃程度の温度領域においても熱変形しない耐熱性、および各単位間の短絡を防ぐための絶縁性が求められる。しかしながら、金属材料で構成されたシール材は、機械強度および耐熱性には優れるものの、金属材料の持つ導電性によって、隣接する単位間(セル間)で短絡を生じる。また、セラミックスで構成されたシール材は、隣接する単位間(セル間)の短絡を防ぐことはできるものの、圧縮荷重に対する機械強度が金属材料よりも弱く、十分なシール性が得られない可能性がある。具体的には、シール性を高めるために所定以上の大きさの圧縮荷重をかけると、シール材の変形や破壊を引き起こす可能性がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、セル間の短絡を防ぎつつ、高いシール性を備えた電気化学セルスタックおよびそのシール材を提供することである。
上記の課題を解決するために、実施形態のシール材は、電気化学セルスタックのシール材であって、金属層と、少なくとも前記金属層の上面または下面に被膜された絶縁層と、を備える。
本発明によれば、セル間の短絡を防ぎつつ、高いシール性を備えることができる。
実施形態に係るセルスタックの構成図であり、(a)は燃料ガス流路を結ぶ線分でセルスタックを切断した断面を、(b)は空気流路を結ぶ線分でセルスタックを切断した断面をそれぞれ示す。 実施形態に係るセルスタックの断面図であって、(a)は図1をP-P断面で切断して上側から見た場合の図を、(b)は図1をQ-Q断面で切断して下側から見た場合の図をそれぞれ示す。 実施形態に係るシール材の構成図であり、(a)はシール材の上面図を、(b)はシール材、セル、およびセパレータの配置関係を示す上面図を、(c)はシール材、およびセパレータの配置関係を示す下面図を、(d)は図3(a)をR-R断面で切断した場合の図をそれぞれ示す。
図1は、実施形態に係るセルスタックの構成図である。以降の説明においては、電気化学セルをセル、電気化学セルスタックをセルスタックと表記して説明する。図1の(a)は、後述する燃料ガス流路21、22を結ぶ線分でセルスタックを切断した断面を表し、図1の(b)は、後述の空気極ガス流路31、32を結ぶ線分でセルスタックを切断した断面をそれぞれ表す。
なお、以降の説明において積層方向とは、後述するセル11およびセパレータ13を積層する方向を示し、その方向や特定の面を表す際には、特段の指定がない限り積層方向を基準として表記する。例えば、上面とは積層方向を基準とした上面、側面とは積層方向を基準とした側面、下側とは積層方向を基準とした下側をそれぞれ示す。なお、ここでいう積層方向は、重力方向とは必ずしも一致しない。
図1に示すように、セルスタック1は、セル11(11aおよび11b)と、エンドプレート12(12aおよび12b)と、セパレータ13(13aから13c)と、シール材14(14aから14c)とを備える。
エンドプレート12aと12bとの間には、上側から下側に向かって、シール材14a、セパレータ13a、シール材14b、セパレータ13b、シール材14c、セパレータ13c、および絶縁材15が順に配置されている。
エンドプレート12aおよび12b、セパレータ13aから13c、および絶縁材15はボルト穴を有し、締結具(ボルト、ナット)で上下に締め付けられる。なお、ここではボルト穴や締結具を用いて締め付ける場合を例示して説明するが、例えばプレス機構を用いて、エンドプレート12aおよび12b、セパレータ13aから13c、および絶縁材15を上下に締め付けて固定することもできる。
ここでは、3つのセパレータ13aから13cを用いて、2つのセル11aおよび11bを積層しているが、セル11およびセパレータ13の積層数はこの場合に限定されない。例えば、多数のセパレータ13を用いて、数十のセル11を積層できる。
エンドプレート12a、シール材14aから14c、およびセパレータ13aから13cは、後述する燃料ガス流路21および22と、空気極ガス流路31および32とを具備する。
セル11(11aおよび11b)は、燃料極と、電解質と、空気極とを順次積層した固体酸化物形の平板セルである。ここでは、セル11が燃料極、電解質、空気極の順に積層される場合を例示して説明するが、これらを積層する順序はこの場合に限定されず、例えば空気極、電解質、燃料極の順に積層してもよい。セル11は、後述する燃料ガス流路21、23、および24を介して燃料ガスを、後述する空気流路31、33、および34を介して空気をそれぞれ供給して化学反応を引き起こす。ここでいう化学反応とは、SOFCとして用いる場合には電気エネルギーを生成する電気化学反応、SOECとして用いる場合には電気分解反応をそれぞれ示す。なお、燃料ガスとは、例えばSOFCに用いる場合には水素や一酸化炭素を、SOECに用いる場合には水蒸気をそれぞれ示す。
セパレータ13(13aから13c)は、セル11(11aおよび11b)の上下側に配置され、これらを電気的に接続すると共に、各セル11を空間的に分離するための板状の部材である。セパレータ13の構成材料は、セル11の反応温度(600度から1000度)で導電性があることが望ましい。なお、セル11の下側に設けられるセパレータ13bおよび13cには、セル11を設置するための凹部がそれぞれ設けられる。また、電気的導通を確実にするため、セル11とセパレータ13との間には図示していない集電材を配置する。セパレータ13aとセル11aの間、セパレータ13bとセル11bの間の集電材には、酸化耐性の強い材質を使用する。セル11aとセパレータ13bの間、セル11bとセパレータ13cの間の集電材には、ニッケルなどの材質を使用する。しかし、セル11とセパレータ13の接触が十分に取れるようであれば、これらの集電材は省略してもよい。
セパレータ13は、エンドプレート12a、12bとの関係で、互いに形状が異なる。すなわち、セパレータ13は、エンドプレート12a側のセパレータ13aと、中間のセパレータ13bと、エンドプレート12b側のセパレータ13cとでその形状が異なる。セパレータ13の詳細については後述する。
シール材14(14aから14c)は、絶縁性とガスシール性とを備える板状の部材である。具体的には、シール材14aはエンドプレート12aとセパレータ13aとの間、シール材14bはセパレータ13aとセパレータ13bとの間、シール材14cはセパレータ13bとセパレータ13cとの間にそれぞれ配置され、これらの間でのガスシールおよび絶縁の機能を備える。なお、シール材14の詳細な説明は後述する。
ここで、図1と図2とを用いてセパレータ13bについて説明する。図2は、セルスタックの断面図である。図2の(a)は、図1(a)のP-P断面で切断して上側から見た場合の図を、図2の(b)は、図2(b)のQ-Q断面で切断して下側から見た場合の図をそれぞれ表す。
図1または図2に示すように、セパレータ13bは、燃料ガス流路21および22と、空気流路31および32と、燃料ガス流路23、24、および25と、空気流路33、34、および35と、セル11aを設置するための凹部131と、を備える。ここでは、燃料ガス流路21および22と、空気流路31および32とがセパレータ13b上に上下左右対称に配置されているが、その配置位置は限定されず、例えば非対称に配置することも可能である。
凹部131は、セパレータ13bの上面に設けられ、セル11aを設置する。具体的には、セル11aを構成する燃料極が凹部131側を向くように、凹部131にセル11aを設置する。このとき、セル11aの上面とセパレータ13bの上面とが同一の高さであることが好ましい。また、図2(a)に示すように、この凹部131には、後述する燃料ガス流路23、24、および25が設けられる。一方、図2(b)に示すように、セパレータ13bの下面には、後述する空気流路33、34、および35が設けられる。
燃料ガス流路23は、凹部131(セパレータ13bの上面)に設けられ、燃料ガス流路21に連結される。ここでは、燃料ガス流路21が、燃料ガス流路23を経てセル11aに供給される燃料ガスG1の入口側を構成する。
燃料ガス流路24は、凹部131(セパレータ13bの上面)に設けられ、燃料ガス流路23と、後述する燃料ガス流路25とを連結する、例えば複数の溝である。燃料ガス流路24は、セル11aの下面(つまりは燃料極)と対向し、セル11aに燃料ガスG1を供給する。
燃料ガス流路25は、凹部131(セパレータ13bの上面)に設けられ、燃料ガス流路22に連結される。ここでは、燃料ガス流路25が、燃料ガス流路22へ燃料ガスG1を排出する出口側を構成する。
空気流路33は、セパレータ13bの下面に設けられ、空気流路31に連結される。ここでは、空気流路31が、空気流路33を経て、下側のセル11bに供給される空気G2の入口側を構成する。
空気流路34は、セパレータ13bの下面に設けられ、空気流路33と、後述する空気流路35とを連結する、例えば複数の溝である。空気流路34は、セル11bの上面(つまりは空気極)と対向し、セル11bに空気G2を供給する。
空気流路35は、セパレータ13bの下面に設けられ、空気流路32に連結される。ここでは、空気流路35が、空気流路32へ空気G2を排出する出口側を構成する。
次に、セパレータ13aおよびセパレータ13cについて説明する。
セパレータ13aは、燃料ガス流路21および22と、空気流路31および32と、空気流路33から35とを備える。この空気流路33から35は、セパレータ13aの下面に設けられる。なお、セパレータ13aは、その上面にセル11が配置されないことから、凹部131、燃料ガス流路23から25は不要となる。
セパレータ13cは、凹部131と、燃料ガス流路23、24、および25を備える。セパレータ13cよりも下側にはセル11が配置されないことから、燃料ガス流路21および22と、空気流路31から35は不要となる。
セルスタック1をSOFCとして動作させる場合には、外部から燃料ガス流路21に燃料ガスG1として水素を、空気流路31に空気G2をそれぞれ導入する。水素は、燃料ガス流路21、23、および24を順次経てセル11aおよび11bの燃料極にそれぞれ供給され、空気G2は、空気流路31、33、および34を順次経てセル11aおよび11bの空気極にそれぞれ供給される。セル11aおよび11bでは、反応物としてこの水素(燃料ガスG1)と空気G2とを用いて電気化学反応(電気エネルギーを生成する電気化学反応)させる。電気化学反応の反応物として用いられなかった水素は燃料ガス流路24、25、および22を順次経て、空気は空気流路34、35、および32を順次経て、それぞれ外部へ排出される。
一方、セルスタック1をSOECとして動作させる場合には、外部から燃料ガス流路21に燃料ガスG1として水蒸気を導入する。この水蒸気は、燃料ガス流路21、23、および24を順次経てセル11aおよび11bの燃料極にそれぞれ供給され、セル11での電気分解反応の反応物として用いられる。電気分解反応の反応物として用いられなかった水蒸気は、燃料ガス流路24、25、および22を順次経て外部へ排出される。
ここで、図1に示したシール材14(14aから14c)について、図3を用いてより詳細に説明する。図3は、実施形態に係るシール材の構成図である。図3の(a)はシール材の上面図を、図3の(b)はシール材、セル、およびセパレータの配置関係を示す上面図を、図3の(c)はシール材、およびセパレータの配置関係を示す下面図を、図3の(d)は図3(a)をR-R断面で切断した場合の図をそれぞれ示す。なお、図3(b)は、シール材14b、セル11a、およびセパレータ13bの配置関係を示す上面図であり、図3(c)は、このシール材14bの下面図をセパレータ13aとの配置関係と共に示している。
図3(a)または図3(d)に示すように、シール材14は、金属層141と、絶縁層142と、開口143から147とを備える。ここでは、シール材14がセパレータ13よりも小さく、かつボルト穴を設けない場合を例示して説明しているが、例えばシール材14にもセパレータ13と同様のボルト穴を設け、上面から見てセパレータ13とシール材14とが同じ大きさになるような構成としてもよい。また、シール材14の形状を正方形、開口144から147の形状を長方形として例示しているが、これらの形状に限定されない。開口143の形状は、セル11の形状に合わせて決める。
以降では、シール材14aから14cのそれぞれに共通する内容を説明する場合にはシール材14、金属層141、絶縁層142、開口143などと表記することとし、それぞれのシール材に関する内容を説明する場合には、例えばシール材14aの金属層を金属層141a、シール材14aの絶縁層を絶縁層142a、シール材14aの開口を開口143aなどと表記する。
金属層141は、機械強度および耐熱性を備えたシール材14の母材であり、その厚さ(積層方向の厚さ)は例えば0.1ミリメートルから1ミリメートル程度である。ここでいう機械強度および耐熱性を備えたとは、セル11の反応温度域(600℃から1000℃程度)において、セルスタック1に圧縮荷重を付加しても塑性変形や破壊を引き起こさない程度の機械強度を有すると共に、この反応温度域における機械強度等の特性が、それよりも低い温度域と比べて急激に低下しないことを示す。金属層141の上面および下面は、セルスタック1に圧縮荷重を付加した場合に、そのシール性を確保できる程度に平坦である。金属層141は、セパレータ13やエンドプレート12と同じ材質を用いることが望ましい。こうすることで、金属層141、セパレータ13、エンドプレート12の熱膨張率を合わせることができ、セルスタック1の温度変化に対する変形を抑えることができる。
絶縁層142は、金属層141の上面に被覆された絶縁材であり、その厚さは、例えば10ナノメートルから10マイクロメートル程度である。ただし、絶縁層142の厚さは上述の場合に限定されず、セルスタック1に印加される電圧や、絶縁層142の材料に応じて適宜設計することができる。本実施形態における絶縁材142の材料は無機物であり、例えばアルミナ、シリカ、ジルコニア、ガラスなどの酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなどの窒化物などである。また、金属層141への絶縁層142の被覆は、例えばスパッタリング、化学気相成長法、真空蒸着法などの方法によりコーティングしてもよいし、例えば絶縁層142の材料を塗布材として用意し、金属層141の上面に塗布してもよい。
開口143は、セル11aおよび11bの電極エリア(セル11がセパレータ13と電気的に導通する領域)に対応し、開口144は燃料ガス流路21および23、開口145は燃料ガス流路22および25、開口146は空気流路31および33、開口147は空気流路32および35にそれぞれ対応する。
シール材14のシール機能について説明する。図1に示すように、シール材14bは、上下のセパレータ13aおよび13bと、セル11aの外周部と完全に密着しており、燃料ガス流路と空気流路の間、燃料ガス流路と外気との間、および空気流路と外気との間のガスリークを防止する。
図3(b)に示すように、シール材14bは、上面から見て、開口143bによってセル11aの外周部を覆うとともにセル11aの中央部を露出する。開口144bおよび145bは、それぞれセパレータ13bの燃料ガス流路23および25の外周と、セル11aとの間を覆い、それらの開口部を露出させる。これらによって、燃料ガス流路と外気との間、およびセル11aの下(燃料ガス流路)と上(空気流路)との間のリークを防止する。また、図3(c)に示すように、シール材14bは、下面から見てセパレータ13aの空気流路33および35の外周と、燃料ガス流路21および22との外周を覆い、燃料ガス流路と外気との間、燃料ガス流路と空気流路の間、および空気流路と外気の間のリークを防止する。
シール材14cは、上面から見て、開口143cによってセル11bの外周部を覆うとともにセル11bの中央部を露出する。開口144cおよび145cは、それぞれセパレータ13cの燃料ガス流路23および25の外周と、セル11bとの間を覆い、それらの開口部を露出させる。これらによって、燃料ガス流路と外気との間、およびセル11bの下(燃料ガス流路)と上(空気流路)との間のリークを防止する。また、シール材14cは、下面から見てセパレータ13bの空気流路33および35の外周と、燃料ガス流路21および22との外周を覆い、燃料ガス流路と外気との間、燃料ガス流路と空気流路の間、および空気流路と外気の間のリークを防止する。
一方、シール材14aは、下方のシール材14bおよび14cと略同一形状を有し、略同一位置に配置される。シール材14aから14cを略同一位置に配置することで、シール材14aから14cに均一に圧力がかかるようになり、ガスのリークをより抑えることができる。
セルスタック1の積層方向に圧縮荷重が付加されると、金属層141aの下面(シール材14aの下面)は、セパレータ13aの上面に圧着する。金属層141aは機械強度および耐熱性を備えるため、所定の圧縮荷重を受けても変形または破壊することなく、均一に圧力がかかり、ガスのリークを防止することができる。同様に、金属層141bの下面(シール材14bの下面)はセパレータ13bの上面に、金属層141cの下面(シール材14cの下面)はセパレータ13cの上面にそれぞれ圧着し、ガスのリークを防止することができる。
また、絶縁層142aは金属層141a上に設けられるため、絶縁層142aの上面は、所定の圧縮荷重を受けても変形または破壊することなく、均一に圧力がかかり、ガスのリークを防止できる。同様に、絶縁層142bは金属層141b上に、絶縁層142cは金属層141c上にそれぞれ設けられるため、絶縁層142bの上面はセパレータ13aの下面に、絶縁層142cの上面はセパレータ13bの下面にそれぞれ圧着し、ガスのリークを防止できる。
絶縁層142aの上面(シール材14aの上面)は、エンドプレート12aの下面に圧着する。これによって、エンドプレート12aとセパレータ13aとの間を絶縁する。
一方、絶縁層142bの上面(シール材14bの上面)はセパレータ13aの下面に圧着する。絶縁層142bによって、セパレータ13aと、セル11aおよびセパレータ13bとが絶縁されるため、SOFCおよびSOECのいずれで動作させた場合でも、これらの間の短絡を防ぐことができる。同様に、絶縁層142cの上面(シール材14cの上面)はセパレータ13bの下面に圧着する。絶縁層142cによって、セパレータ13bと、セル11bおよびセパレータ13cとが絶縁されるため、これらの間の短絡を防ぐことができる。
上述した実施形態によれば、シール材14の母材である金属層141上に絶縁層142を被覆することによって、セル間での短絡を防ぎつつ、高いシール性を備えることができる。被覆は、金属層141の上面(シール材14の上面)を絶縁層142でコーティングすれば良いので、容易にシール材14を製造できる。
なお、本実施形態では金属層141の上面に絶縁層142を被覆する場合を例示して説明したが、この絶縁層142は隣接する単位のセル間における短絡を防ぐことができればよく、必ずしも金属層141の上面に絶縁層142を被覆する必要はない。例えば金属層141の上面ではなく下面に絶縁層142を被覆してもよいし、上下両面に絶縁層142を被覆してもよい。また、金属層141の上面および下面の少なくとも一方に加えて、絶縁層142を金属層141の側面、前面、および背面の少なくともいずれかに被覆してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1.セルスタック、11.セル、12.エンドプレート、13.セパレータ、14.シール材、15.絶縁材、21、22、23、24、25.燃料ガス流路、31、32、33、34、35.空気流路、131.凹部、141.金属層、142.絶縁層、143、144、145、146、147.開口、G1.燃料ガス、G2.空気

Claims (4)

  1. 第1セパレータと、
    前記第1セパレータに積層された第2セパレータと、
    前記第1セパレータと前記第2セパレータとの間に配置されたセルと、
    前記第1セパレータと前記第2セパレータとの間に配置されたシール材と、
    を備え、
    前記第2セパレータは、前記第1セパレータ側に設けられた、前記セルが設置された凹部を含み、
    前記第1セパレータの前記第2セパレータ側の面に、前記セルに対向する空気流路が設けられ、
    前記凹部において、前記第2セパレータの前記第1セパレータ側の面に、前記セルに対向する燃料ガス流路が設けられ、
    前記シール材
    金属層と、
    少なくとも前記金属層の上面または下面に被膜された絶縁層と、
    を備え
    前記シール材は、前記第1セパレータおよび前記第2セパレータに接するとともに、前記凹部に設置された前記セルの外周部に接する、電気化学セルスタック
  2. 前記絶縁層は、無機物で構成される請求項1に記載された電気化学セルスタック
  3. 前記絶縁層は、アルミナ、シリカ、ジルコニア、ガラス、窒化ケイ素、および窒化アルミニウムの少なくとも一つを含む請求項1または2に記載された電気化学セルスタック
  4. 前記金属層は、セパレータまたはエンドプレートと同一材料で構成される請求項1から3のいずれかに記載された電気化学セルスタック
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