JP2007100025A - ポリ乳酸系樹脂発泡成形体 - Google Patents

ポリ乳酸系樹脂発泡成形体 Download PDF

Info

Publication number
JP2007100025A
JP2007100025A JP2005294918A JP2005294918A JP2007100025A JP 2007100025 A JP2007100025 A JP 2007100025A JP 2005294918 A JP2005294918 A JP 2005294918A JP 2005294918 A JP2005294918 A JP 2005294918A JP 2007100025 A JP2007100025 A JP 2007100025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polylactic acid
acid resin
resin
based resin
elastic modulus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005294918A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4761916B2 (ja
Inventor
Katsunori Nishijima
克典 西嶋
Takaaki Hirai
孝明 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
Priority to JP2005294918A priority Critical patent/JP4761916B2/ja
Publication of JP2007100025A publication Critical patent/JP2007100025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4761916B2 publication Critical patent/JP4761916B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J9/00Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof
    • C08J9/22After-treatment of expandable particles; Forming foamed products
    • C08J9/228Forming foamed products
    • C08J9/232Forming foamed products by sintering expandable particles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J9/00Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof
    • C08J9/04Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof using blowing gases generated by a previously added blowing agent
    • C08J9/12Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof using blowing gases generated by a previously added blowing agent by a physical blowing agent
    • C08J9/14Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof using blowing gases generated by a previously added blowing agent by a physical blowing agent organic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J9/00Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof
    • C08J9/16Making expandable particles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2203/00Foams characterized by the expanding agent
    • C08J2203/14Saturated hydrocarbons, e.g. butane; Unspecified hydrocarbons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/04Polyesters derived from hydroxy carboxylic acids, e.g. lactones

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、優れた耐熱性及び機械的強度を有するポリ乳酸系樹脂発泡成形体に関する。
【解決手段】 本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体は、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を型内発泡成形して得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体であって、150℃での加熱寸法変化率が5%未満であることを特徴とするので、優れた耐熱性を有しており高温における加熱寸法変化率が低いので、耐熱性が求められる用途に広く用いることができ、更に、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子が、ポリ乳酸系樹脂を押出機に供給して発泡剤の存在下にて溶融混練し押出発泡して押出発泡体を製造し、この押出発泡体を粒子状に切断して得られたものである場合には、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体は更に優れた機械的強度を有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、優れた耐熱性及び機械的強度を有するポリ乳酸系樹脂発泡成形体に関する。
ポリ乳酸系樹脂は、天然に存在する乳酸を重合されて得られた樹脂であり、自然界に存在する微生物によって分解可能な生分解性樹脂であると共に、常温での機械的特性についても優れていることから注目を集めている。
ポリ乳酸系樹脂は、一般に、D−乳酸及び/又はL−乳酸を重合させるか、或いは、L−ラクチド、D−ラクチド及びDL−ラクチドからなる群から選ばれた一又は二以上のラクチドを開環重合させることによって製造されている。
そして、得られるポリ乳酸系樹脂は、該ポリ乳酸系樹脂中に含有されるD体成分或いはL体成分の含有比率によって物性、特に結晶性が変化し、具体的には、D体成分或いはL体成分のうちの少ない方の光学異性体の割合が多くなるにしたがってポリ乳酸系樹脂の結晶性が低下し、やがて非結晶性となる。
一方、型内発泡成形は、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を金型内に充填し、水蒸気などの熱媒体によってポリ乳酸系樹脂発泡粒子を加熱してポリ乳酸系樹脂発泡粒子の表面を溶融させると共に発泡させ、隣接するポリ乳酸系樹脂発泡粒子同士を融着一体化させて所望形状を有するポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造する方法であるが、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の結晶化度が高いと発泡粒子の耐熱性が高く、融着性に優れた型内発泡成形品を得ることが困難になる。従って、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子、及び、ポリ乳酸系樹脂型内発泡成形体を製造するポリ乳酸系樹脂としては、型内発泡成形時における発泡粒子同士の融着性の点からL体或いはD体比率が高く、結晶性の低いポリ乳酸系樹脂を使用している例が殆どである。
具体的には、特許文献1には、L体とD体のモル比が95/5〜60/40、又は40/60〜5/95であるポリ乳酸にイソシアネート基≧2.0当量/モルのポリイソシアネート化合物を該ポリ乳酸に対して0.5〜5重量%配合し反応させた樹脂組成物を所定条件で熟成させてなる樹脂組成物が提案され、そして、上記樹脂組成物から粒子を製造し、この粒子に発泡剤及び発泡助剤を含浸させ、得られた発泡性粒子を予備発泡させて予備発泡粒子を製造し、この予備発泡粒子を金型に充填して発泡させて所望形状を有する成形体を成形することが開示されている。
しかしながら、上記ポリ乳酸系樹脂は、そのL体成分又はD体成分のうちの少ない方の光学異性体成分のモル比が5モル%以上であり、ポリ乳酸系樹脂は結晶性が低いか或いは非結晶性であって耐熱性に劣り、得られる成形体の耐熱性はせいぜい50℃程度であって、実用上の使用には問題点があった。
又、特許文献2には、加熱速度2℃/minでの示差走査熱量測定における吸熱量(Rendo)が10J/g以上のポリ乳酸系樹脂を基材樹脂とし、加熱速度2℃/minでの示差走査熱量測定における発熱量(Bexo)と吸熱量(Bendo)との比及び差が所定範囲内にある発泡粒子を用いた型内発泡成形体の製造方法が開示されている。
しかしながら、上記型内発泡成形体の製造方法では、型内発泡成形体に耐熱性を付与するために養生工程を要しており、生産効率が悪いといった問題点の他に、型内発泡成形体の耐熱性も90℃が上限であって決して満足のできるものではなかった。
更に、特許文献3には、温度190℃、剪断速度100sec-1における溶融粘度が1×102 〜1×105 Pa・sで且つ所定条件下における示差走査熱量測定で得られた結晶融解熱量ΔHm及び所定の結晶融解熱量に達する温度差が所定温度以上であるポリ乳酸系樹脂からなる無架橋のポリ乳酸系樹脂発泡性粒子が開示されている。
しかしながら、上記ポリ乳酸系樹脂発泡性粒子で用いられているポリ乳酸系樹脂は結晶化度が高く、型内発泡成形に際し、発泡粒子同士を融着させるために、融点の異なるポリ乳酸系樹脂を三種或いはそれ以上用いて、その最も低融点のポリ乳酸系樹脂の融点以上に加熱する必要があった。そのため、型内発泡成形時の加熱温度を141〜161℃としなければならないことから、加熱時の蒸気圧を0.36〜0.62MPa程度まで上げる必要があり、高圧に耐え得る特殊な成形機が必要である上に、加熱時に必要とする水蒸気の量も多大なものであるという問題点があった。
しかも、上述のように、ポリ乳酸系樹脂の融点に近い高温の水蒸気を用いて加熱発泡させていることから、得られるポリ乳酸系樹脂発泡成形体は収縮を生じて外観性に乏しいばかりか、融着性も低く機械的強度が低いと共に、耐熱性の点においても熱湯に耐えることができる程度に過ぎないものであった。
特開2000−17037号公報 特開2005−8776号公報 特開2002−20525号公報
本発明は、優れた耐熱性及び機械的強度を有するポリ乳酸系樹脂発泡成形体に関する。
本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体は、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を型内発泡成形して得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体であって、150℃での加熱寸法変化率が5%未満であることを特徴とする。
上記ポリ乳酸系樹脂発泡成形体を構成するポリ乳酸系樹脂は下記化1で示され、D−乳酸及びL−乳酸をモノマーとして共重合させるか、D−乳酸又はL−乳酸の何れか一方をモノマーとして重合させるか、或いは、D−ラクチド、L−ラクチド及びDL−ラクチドからなる群より選ばれた一又は二以上のラクチドを開環重合させることによって得ることができ、何れのポリ乳酸系樹脂であってもよい。
Figure 2007100025
そして、ポリ乳酸系樹脂を製造するに際して、モノマーとしてD体とL体とを併用した場合においてD体若しくはL体のうちの少ない方の光学異性体の割合が5モル%未満である場合、又は、モノマーとしてD体若しくはL体のうちの何れか一方の光学異性体のみを用いた場合、即ち、上記ポリ乳酸系樹脂が、その構成モノマー成分としてD体及びL体の双方の光学異性体を含有し且つD体又はL体のうちの少ない方の光学異性体の含有量が5モル%未満であるか、或いは、構成モノマー成分としてD体又はL体のうちの何れか一方の光学異性体のみを含有している場合は、得られるポリ乳酸系樹脂は、その結晶性が高くなる一方、モノマーとしてD体とL体とを併用した場合においてD体又はL体のうちの少ない方の割合が5モル%以上である時は、少ない方の光学異性体が増加するにしたがって、得られるポリ乳酸系樹脂は、その結晶性が低くなり、やがて非結晶となる。
従って、本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体では、耐熱性に優れたものとするために、構成モノマー成分としてD体及びL体の双方の光学異性体を含有し且つD体又はL体のうちの少ない方の光学異性体の含有量が5モル%未満であるポリ乳酸系樹脂か、或いは、構成モノマー成分としてD体又はL体のうちの何れか一方の光学異性体のみを含有しているポリ乳酸系樹脂を用いることが好ましい。
更に、D体とL体をモノマーとして併用して重合させて得られたポリ乳酸系樹脂としては、D体又はL体のうちの何れか少ない方の光学異性体の割合が4モル%未満であるモノマーを重合させて得られたポリ乳酸系樹脂が好ましく、D体又はL体のうちの何れか少ない方の光学異性体の割合が3モル%未満であるモノマーを重合させて得られたポリ乳酸系樹脂がより好ましく、D体又はL体のうちの何れか少ない方の光学異性体の割合が2モル%未満であるモノマーを重合させて得られたポリ乳酸系樹脂が特に好ましい。
即ち、構成モノマー成分としてD体及びL体の双方の光学異性体を含有し且つD体又はL体のうちの少ない方の光学異性体の含有量が4モル%未満であるポリ乳酸系樹脂が好ましく、構成モノマー成分としてD体及びL体の双方の光学異性体を含有し且つD体又はL体のうちの少ない方の光学異性体の含有量が3モル%未満であるポリ乳酸系樹脂がより好ましく、構成モノマー成分としてD体及びL体の双方の光学異性体を含有し且つD体又はL体のうちの少ない方の光学異性体の含有量が2モル%未満であるポリ乳酸系樹脂が更に好ましい。
そして、構成モノマー成分としてD体及びL体を含有するポリ乳酸系樹脂は、D体又はL体のうちの何れか少ない方の光学異性体の割合が少なくなればなる程、ポリ乳酸系樹脂は、その結晶性のみならず融点も上昇する。従って、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の耐熱性も向上し、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体は高い温度であってもその形態を維持することができ、金型から高い温度のまま取り出すことが可能となってポリ乳酸系樹脂発泡成形体の金型内における冷却時間を短縮することができ、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体は優れた生産性を有する。
ここで、ポリ乳酸系樹脂中におけるD体又はL体の含有量は以下の方法によって測定することができる。先ず、ポリ乳酸系樹脂をクロロホルムに溶解させて、ポリ乳酸系樹脂の濃度が10mg/ミリリットルのクロロホルム溶液を作製する。次に、旋光計を用いて25℃にて波長589nmの偏光をクロロホルム溶液に照射して、クロロホルム溶液の比旋光度を測定する。
一方、モノマーとしてD体のみを用いて重合して得られたポリ乳酸系樹脂、或いは、モノマーとしてL体のみを用いて重合して得られたポリ乳酸系樹脂について、上述と同様の要領で比旋光度を測定してもよいが、この比旋光度は、通常、既に測定されており、D体のみを用いて重合して得られたポリ乳酸系樹脂は+156°、モノマーとしてL体のみを用いて重合して得られたポリ乳酸系樹脂は−156°とされている。
そして、下記式に基づいてポリ乳酸系樹脂中におけるD体成分又はL体成分の量を算出することができる。
D体成分量(モル%)=100×{クロロホルム溶液の比旋光度−(−156)}
/{156−(−156)}
L体成分量(モル%)=100−(D体成分量)
ところが、後述するように、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子は押出発泡によって製造することが好ましいことから、ポリ乳酸系樹脂としては、押出発泡に適したものを選択することが好ましく、具体的には、ポリ乳酸系樹脂として、融点(mp)と、動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tとが下記式1を満たすポリ乳酸系樹脂を用いることが好ましい。
(ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)−40℃)
≦(交点における温度T)≦ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)・・・式1
ここで、動的粘弾性測定にて得られた貯蔵弾性率は、粘弾性において弾性的な性質を示す指標であって、発泡過程における気泡膜の弾性の大小を示す指標であり、発泡過程において、気泡膜の収縮力に抗して気泡を膨張させるのに必要な発泡圧の大小を示す指標である。
即ち、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた貯蔵弾性率が低いと、気泡膜が伸長された場合、気泡膜が伸長力に抗して収縮しようとする力が小さく、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の製造に必要とする発泡圧によって発泡膜が容易に伸長してしまう結果、気泡膜が過度に伸長してしまい破泡を生じる一方、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた貯蔵弾性率が高いと、気泡膜に伸長力が加わった場合、伸長に抗する気泡膜の収縮力が大きく、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の製造に必要とする発泡圧で一旦、気泡が膨張したとしても、温度低下などに起因する経時的な発泡圧の低下に伴って気泡が収縮してしまう。
又、動的粘弾性測定にて得られた損失弾性率は、粘弾性において粘性的な性質を示す指標であって、発泡過程における気泡膜の粘性を示す指標であり、発泡過程において、気泡膜をどの程度まで破れることなく伸長させることができるかの許容範囲を示す指標であると同時に、発泡圧によって所望大きさに気泡を膨張させた後、この膨張した気泡をその大きさに維持する能力を示す指標でもある。
即ち、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた損失弾性率が低いと、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の製造に必要とする発泡圧によって気泡膜が伸長された場合、気泡膜が容易に破れてしまう一方、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた損失弾性率が高いと、発泡力が気泡膜によって熱エネルギーに変換されてしまい、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の製造時に気泡膜を円滑に伸長させることができず、気泡を膨張させることができない。
このように、ポリ乳酸系樹脂を発泡させてポリ乳酸系樹脂発泡粒子を製造するにあたっては、発泡過程において、ポリ乳酸系樹脂は、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を得るために必要とされる発泡圧によって気泡膜が破れることなく適度に伸長するための弾性力、即ち、貯蔵弾性率を有している必要があると共に、上記発泡圧によって気泡膜が破れることなく円滑に伸長し、所望大きさに膨張した気泡をその大きさに発泡圧の経時的な減少にかかわらず維持しておくための粘性力、即ち、損失弾性率を有している必要がある。
つまり、押出発泡工程において、ポリ乳酸系樹脂の貯蔵弾性率及び損失弾性率の双方が押出発泡に適した値を有している必要があり、このような押出発泡に適した貯蔵弾性率及び損失弾性率を押出発泡工程においてポリ乳酸系樹脂に付与するために、動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度T(以下「貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度T」ということがある)とポリ乳酸系樹脂の融点(mp)とが下記式1を満たすことが好ましく、より好ましくは式2を満たすように、特に好ましくは式3を満たすように調整することによって、ポリ乳酸系樹脂の貯蔵弾性率及び損失弾性率をそれらのバランスをとりながら押出発泡に適したものとしてポリ乳酸系樹脂の押出発泡性を良好なものとし、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を安定的に製造することができる。
〔ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)−40℃〕
≦交点における温度T≦ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)・・・式1
〔ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)−35℃〕
≦交点における温度T≦〔ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)−10℃〕・・・式2
〔ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)−30℃〕
≦交点における温度T≦〔ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)−20℃〕・・・式3
更に、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tとポリ乳酸系樹脂の融点(mp)とが上記式1を満たすように調整するのが好ましい理由を下記に詳述する。
先ず、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tが、ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)よりも40℃を越えて低い場合には、押出発泡時におけるポリ乳酸系樹脂の損失弾性率が貯蔵弾性率に比して大き過ぎるために、損失弾性率と貯蔵弾性率とのバランスが崩れてしまう虞れがある。
そこで、ポリ乳酸系樹脂の損失弾性率に適した発泡力、即ち、ポリ乳酸系樹脂の粘性に合わせた発泡力とすると、ポリ乳酸系樹脂の弾性力にとっては発泡力が大き過ぎてしまい、気泡膜が破れて破泡を生じて良好なポリ乳酸系樹脂発泡粒子を得ることができず、逆に、ポリ乳酸系樹脂の貯蔵弾性率に適した発泡力、即ち、ポリ乳酸系樹脂の弾性に合わせた発泡力とすると、ポリ乳酸系樹脂の粘性力にとっては発泡力が小さく、ポリ乳酸系樹脂が発泡しにくくなり、やはり良好なポリ乳酸系樹脂発泡粒子を得ることができない。
又、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tが、ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)よりも高いと、押出発泡時におけるポリ乳酸系樹脂の貯蔵弾性率が損失弾性率に比して大き過ぎるために、上述と同様に損失弾性率と貯蔵弾性率とのバランスが崩れてしまう虞れがある。
そこで、ポリ乳酸系樹脂の貯蔵弾性率に適した発泡力、即ち、ポリ乳酸系樹脂の弾性に合わせた発泡力とすると、ポリ乳酸系樹脂の粘性力にとっては発泡力が大き過ぎてしまい、気泡膜が破れて破泡を生じ良好なポリ乳酸系樹脂発泡粒子を得ることができず、逆に、ポリ乳酸系樹脂の損失弾性率に適した発泡力、即ち、ポリ乳酸系樹脂の粘性に合わせた発泡力とすると、ポリ乳酸系樹脂の弾性力にとっては発泡力が小さく、ポリ乳酸系樹脂が発泡力で一旦、発泡したとしても、経時的な発泡力の低下に伴って気泡が収縮してしまって、やはり良好なポリ乳酸系樹脂発泡粒子を得ることができない。
そして、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tと、ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)とが上記式1を満たすように調整する方法としては、ポリ乳酸系樹脂の重量平均分子量が高くなるにしたがって、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tが高くなることから、ポリ乳酸系樹脂の重合時に反応時間或いは反応温度を調整することによって、得られるポリ乳酸系樹脂の重量平均分子量を調整する方法、押出発泡前に或いは押出発泡時にポリ乳酸系樹脂の重量平均分子量を増粘剤や架橋剤を用いて調整する方法が挙げられる。
このような観点から、ポリ乳酸系樹脂の重量平均分子量は、140,000〜300,000が好ましく、150,000〜270,000がより好ましく、160,000〜250,000が特に好ましい。更に、ポリ乳酸系樹脂の分子量分布(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)は、3.2〜10が好ましく、3.4〜9がより好ましく、3.6〜8が特に好ましい。
この他に、L体の比率がD体の比率に比して大きいモノマーから得られたポリ乳酸系樹脂の場合、D体の比率が増加するにつれてポリ乳酸系樹脂の融点(mp)が低下することから、モノマー中のD体の比率を調整することによってポリ乳酸系樹脂の融点(mp)を調整し、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tと、ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)とが上記式1を満たすように調整する方法が挙げられる。
ここで、ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)は下記の要領で測定されたものをいう。即ち、JIS K7121:1987に準拠してポリ乳酸系樹脂の示差走査熱量分析を行い、得られたDSC曲線における融解ピークの温度をポリ乳酸系樹脂の融点(mp)とする。なお、融解ピークの温度が複数個ある場合には、最も高い温度とする。
又、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tは下記の要領で測定されたものをいう。即ち、ポリ乳酸系樹脂を9.33×104 Paの減圧下にて80℃で3時間に亘って乾燥する。このポリ乳酸系樹脂を該ポリ乳酸系樹脂の融点よりも40〜50℃だけ高い温度に加熱した測定プレート上に載置して窒素雰囲気下にて5分間に亘って放置し溶融させる。
次に、直径が25mmの平面円形状の押圧板を用意し、この押圧板を用いて測定プレート上のポリ乳酸系樹脂を押圧板と測定プレートとの対向面間の間隔が1mmとなるまで上下方向に押圧する。そして、押圧板の外周縁からはみ出したポリ乳酸系樹脂を除去した後、5分間に亘って放置する。
しかる後、歪み5%、周波数1rad/秒、降温速度2℃/分、測定間隔30秒の条件下にて、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定を行って貯蔵弾性率及び損失弾性率を測定する。次に、横軸を温度とし、縦軸を貯蔵弾性率及び損失弾性率として、貯蔵弾性率曲線及び損失弾性率曲線を描く。なお、貯蔵弾性率曲線及び損失弾性率曲線を描くにあたっては、測定温度を基準として互いに隣接する測定値同士を直線で結ぶ。
そして、得られた貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tを上記グラフから読み取ることによって得ることができる。なお、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線とが複数箇所において互いに交差する場合は、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との複数の交点における温度のうち最も高い温度を、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tとする。
又、動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tは、Reologica Instruments A.B 社から商品名「DynAlyser DAR-100」 にて市販されている動的粘弾性測定装置を用いて測定することができる。
ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tでの弾性率、即ち、貯蔵弾性率又は損失弾性率は、低いと、発泡中のポリ乳酸系樹脂の粘弾性が低くなり、気泡膜が発泡圧によって破れて破泡を生じることがある一方、高いと、発泡圧によって気泡膜を伸長させて気泡を所望大きさに膨張させることができず、発泡が不安定になることがあるので、1.0×103 〜1.0×105 Paが好ましく、5.0×103 〜9.0×104 Paがより好ましく、1.0×104 〜8.0×104 Paが特に好ましい。
なお、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tでの弾性率(貯蔵弾性率又は損失弾性率)は、ポリ乳酸系樹脂の重合時に反応時間或いは反応温度を調整することによって、ポリ乳酸系樹脂の重量平均分子量を調整する方法、押出発泡前に或いは押出発泡時にポリ乳酸系樹脂の重量平均分子量を増粘剤や架橋剤を用いて調整する方法が挙げられる。
そして、本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体における150℃での加熱寸法変化率は、大きいと、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体を構造部材や断熱材などに用いた場合に歪みや隙間が生じ易くなるので、5%未満に限定され、3%未満が好ましく、1%未満がより好ましい。
なお、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体における150℃での加熱寸法変化率は、JIS K6767に準拠して測定されたものをいう。具体的には、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体を、JIS K7100に規定された標準温湿度状態、即ち、23℃、相対湿度50%に維持された恒温恒湿室内に24時間に亘って放置した後、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体から縦150mm×横150mmで厚さは発泡成形体の厚みのままの試験片を切り出す。
次に、上記試験片の上面中央部に、3本の直線を50mm間隔で互いに平行な状態に縦方向に沿って描くと共に、3本の直線を50mm間隔で互いに平行な状態に横方向に沿って描く。そして、試験片の上面中央部に描いた6本の直線の長さを測定し、6本の直線の長さの相加平均値を算出し、加熱前寸法L1 とする。
しかる後、上記試験片を150℃に保持した熱風循環式乾燥機内に水平状態に放置して22時間に亘って加熱した後に熱風循環式乾燥機から取り出し、続いて、試験片をJIS K7100に規定された標準温湿度状態、即ち、23℃、相対湿度50%に維持された恒温恒湿室内に1時間に亘って放置する。
次に、上記試験片の上面中央部に描いた6本の直線の長さを測定し、6本の直線の長さの相加平均値を算出し、加熱後寸法L2 とし、下記式4に基づいて、150℃での加熱寸法変化率を算出する。
Figure 2007100025
又、本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体における加熱速度5℃/分での示差走査熱量測定による発熱量は、10J/g未満が好ましく、3J/g未満がより好ましい。このように、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体における加熱速度5℃/分での示差走査熱量測定による発熱量を所定量未満とすることによって、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体に優れた耐熱性を付与することができる。
ここで、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体における加熱速度5℃/分での示差走査熱量測定による発熱量は、示差走査熱量計(DSC)を用いてJIS K7121に記載の測定方法に準拠し、5℃/分の加熱速度にて昇温させながら測定されたDSC曲線から発熱量(J/g)を算出することができる。
次に、上記ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の製造方法について説明する。はじめに、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の製造に用いられるポリ乳酸系樹脂発泡粒子の製造方法について説明する。
先ず、ポリ乳酸系樹脂を押出機に供給して発泡剤の存在下にて溶融混練した後、押出機の先端に取り付けた金型から押出発泡させる。この押出発泡させて得られた押出発泡体の形態は、特に限定されず、ストランド状、シート状などが挙げられるが、ストランド状が好ましい。これらの発泡体を粒子状に切断することでポリ乳酸系樹脂発泡粒子が得られる。
又、上記発泡剤としては、従来から汎用されているものが用いられ、例えば、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ヒドラゾイルジカルボンアミド、重炭酸ナトリウムなどの化学発泡剤;プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ヘキサンなどの飽和脂肪族炭化水素、ジメチルエーテルなどのエーテル類、塩化メチル、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン、モノクロロジフルオロメタンなどのフロン、二酸化炭素、窒素などの物理発泡剤などが挙げられ、ジメチルエーテル、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、二酸化炭素が好ましく、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンがより好ましく、ノルマルブタン、イソブタンが特に好ましい。なお、発泡剤は単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
そして、押出機に供給される発泡剤量としては、少ないと、ポリ乳酸系樹脂発泡体を所望発泡倍率まで発泡させることができないことがある一方、多いと、発泡剤が可塑剤として作用することから溶融状態のポリ乳酸系樹脂の粘弾性が低下し過ぎて発泡性が低下し良好なポリ乳酸系樹脂発泡体を得ることができなかったり或いはポリ乳酸系樹脂発泡体の発泡倍率が高過ぎる場合があるので、ポリ乳酸系樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部が好ましく、0.2〜4重量部がより好ましく、0.3〜3重量部が特に好ましい。
なお、押出機には気泡調整剤が添加されることが好ましいが、気泡調整剤の多くは、ポリ乳酸系樹脂発泡体の結晶核剤として作用するため、ポリ乳酸系樹脂の結晶化を促進しない気泡調整剤を用いることが好ましく、このような気泡調整剤としては、ポリテトラフルオロエチレン粉末、アクリル樹脂で変性されたポリテトラフルオロエチレン粉末が好ましい。そして、ポリテトラフルオロエチレン粉末、及び、アクリル樹脂で変性されたポリテトラフルオロエチレン粉末は、ポリ乳酸系樹脂の結晶化を殆ど促進することなく、ポリ乳酸系樹脂発泡体の気泡の微細化を図ることができる。
又、押出機に供給される気泡調整剤の量としては、少ないと、ポリ乳酸系樹脂発泡体の気泡が粗大となり、得られるポリ乳酸系樹脂発泡成形体の外観が低下することがある一方、多いと、ポリ乳酸系樹脂を押出発泡させる際に破泡を生じてポリ乳酸系樹脂発泡体の独立気泡率が低下することがあるので、ポリ乳酸ポリ乳酸系樹脂100重量部に対して0.01〜3重量部が好ましく、0.05〜2重量部がより好ましく、0.1〜1重量部が特に好ましい。
なお、押出機には、本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体の物性を損なわない範囲内において、着色剤、滑剤、劣化防止剤、帯電防止剤、難燃剤などの添加剤を添加してもよい。
又、上記押出機としては、従来から汎用されている押出機であれば、特に限定されず、例えば、単軸押出機、二軸押出機、複数の押出機を連結させたタンデム型の押出機が挙げられ、タンデム型の押出機が好ましい。
そして、押出機内において発泡剤と共に溶融混練されて発泡剤が分散されたポリ乳酸系樹脂は、押出機の先端に取り付けられた金型から押し出されると直ちに発泡してポリ乳酸系樹脂押出発泡体となる。
押出機に取り付ける金型としては、特に限定されないが、ポリ乳酸系樹脂を押出発泡させて均一微細な気泡を形成できる金型が好ましく、このような金型としては、ノズル金型が好ましく、ノズルを複数有するマルチノズル金型がより好ましい。
マルチノズル金型のノズルの出口直径は、小さいと、押出圧力が高くなりすぎて押出発泡が困難となることがある一方、大きいと、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の径が大きくなって金型への充填性が低下するので、0.2〜2mmが好ましく、0.3〜1.6mmがより好ましく、0.4〜1.2mmが特に好ましい。
更に、押出機の先端に取り付けた金型から押出発泡させる際のポリ乳酸系樹脂の樹脂温度は、下記式5を満たすことが好ましく、下記式6を満たすことがより好ましい。
(貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度T+40℃)≦樹脂温度
≦(貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度T+90℃)・・・式5
(貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度T+50℃)≦樹脂温度
≦(貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度T+80℃)・・・式6
これは、ポリ乳酸系樹脂の樹脂温度が低いと、フラクチャーが発生してポリ乳酸系樹脂発泡体の外観性が低下し或いは押出負荷が大きくなり過ぎて押出機から押出発泡させることが困難となることがある一方、高いと、ポリ乳酸系樹脂の溶融粘度が低くなり過ぎて良好なポリ乳酸系樹脂発泡体を得ることができないことがあるからである。
そして、押出機から押出発泡されたポリ乳酸系樹脂押出発泡体を冷却して、ポリ乳酸系樹脂押出発泡体の結晶化が進行するのを抑制する。
上記ポリ乳酸系樹脂押出発泡体の冷却方法としては、押出発泡されたポリ乳酸系樹脂押出発泡体の結晶化度の上昇を速やかに停止できる方法が好ましく、具体的には、押出機から押出発泡されたポリ乳酸系樹脂押出発泡体を水面に浮かせて冷却する方法、押出機から押出発泡されたポリ乳酸系樹脂押出発泡体に水などを霧状に吹き付ける方法、低温に温度調節された冷却板上に、押出機から押出発泡されたポリ乳酸系樹脂押出発泡体を接触させることによって冷却させる方法、押出機から押出発泡された押出発泡体に冷風などの冷却された気体を吹き付ける方法などが挙げられる。なお、ポリ乳酸系樹脂押出発泡体を水面に浮かせて冷却する場合は、水温は0〜45℃に調整することが好ましい。
ポリ乳酸系樹脂押出発泡体を粒子状に切断する切断機としては、ペレタイザーやホットカット機などが挙げられ、又、切断機の切断方法としては、ドラムカッタ式やファンカッタ式があるが、ポリ乳酸系樹脂押出発泡体の切断時にポリ乳酸系樹脂押出発泡体に割れや欠けが発生しにくいことから、ファンカッタ式の切断方法を用いることが好ましい。なお、上記では、ポリ乳酸系樹脂押出発泡体の冷却後に、ポリ乳酸系樹脂押出発泡体を切断する場合を説明したが、押出機から押出発泡させると同時にポリ乳酸系樹脂押出発泡体を切断して粒子状とした後に、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を冷却するようにしてもよい。
このようにして得られたポリ乳酸系樹脂発泡粒子の嵩密度は、小さいと、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の連続気泡率が上昇して、型内発泡成形における発泡時にポリ乳酸系樹脂発泡粒子に必要な発泡力を付与することができない虞れがある一方、大きいと、得られるポリ乳酸系樹脂発泡粒子の気泡が不均一となって、型内発泡成形時におけるポリ乳酸系樹脂発泡粒子の発泡性が不充分となることがあるので、0.03〜0.5g/cm3 が好ましく、0.05〜0.4g/cm3 がより好ましく、0.07〜0.3g/cm3 が特に好ましい。
又、上記ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の粒子径は、小さいと、型内発泡成形時にポリ乳酸系樹脂発泡粒子の発泡性が低下することがある一方、大きいと、型内発泡成形時に金型内へのポリ乳酸系樹脂発泡粒子の充填性が低下することがあるので、1.0〜5.0mmが好ましく、2.0〜4.0mmがより好ましい。
ポリ乳酸系樹脂押出発泡体がストランド状であり、このストランド状のポリ乳酸系樹脂押出発泡体をその長さ方向に所定間隔毎に切断してポリ乳酸系樹脂発泡粒子を製造した場合、各ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の切断面における最も長い直径(長径)及び最も短い直径(短径)の平均値をポリ乳酸系樹脂発泡粒子の直径とし、上記と同様の理由から、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の直径は1.0〜5.0mmが好ましく、2.0〜4.0mmがより好ましい。又、各ポリ乳酸系樹脂発泡粒子における切断面に直交する方向の長さは、短いと、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子全体に対する切断面の破断気泡の割合が相対的に増加してポリ乳酸系樹脂発泡粒子の発泡性が低下することがある一方、長いと、型内発泡成形時にポリ乳酸系樹脂を金型内に充填する際の充填性が低下することがあるので、2.0〜5.0mmが好ましく、2.0〜4.0mmがより好ましい。
そして、上記ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の結晶化度は、高いと、型内発泡成形時にポリ乳酸系樹脂発泡粒子同士の融着性が低下することがあるので、30%未満が好ましく、3〜28%がより好ましく、5〜26%が特に好ましい。
ここで、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の結晶化度は、示差走査熱量計(DSC)を用いてJIS K7121に記載の測定方法に準拠して5℃/分の昇温速度にて昇温しながら測定された1mg当たりの発熱量及び1mg当たりの融解熱量に基づいて下記式により算出することができる。
Figure 2007100025
このように、得られるポリ乳酸系樹脂発泡粒子の結晶化度を30%未満に調整することによって、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の融着性を確保し、型内発泡成形時におけるポリ乳酸系樹脂発泡粒子同士の融着性を良好なものとすることができる。
又、このポリ乳酸系樹脂発泡粒子から更に高発泡倍率に発泡したポリ乳酸系樹脂発泡粒子を得ることができる。具体的には、上記ポリ乳酸系樹脂を圧力容器内に供給し、この圧力容器内にガスを圧入してポリ乳酸系樹脂発泡粒子にガスを含浸させて、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子に高い発泡性を付与し、この発泡性を付与されたポリ乳酸系樹脂発泡粒子を攪拌しながら60〜80℃の熱風で加熱することで更に高発泡倍率に発泡したポリ乳酸系樹脂発泡粒子が得られる。なお、上記ガスとしては、例えば、二酸化炭素、窒素、空気などが挙げられ、二酸化炭素が好ましい。
ポリ乳酸系樹脂発泡粒子にガスを含浸させる際のガス圧は、低いと、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子に充分な発泡性を付与させることができない一方、高いと、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の発泡性が向上し過ぎて、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を加熱、発泡させた際に破泡を生じる虞れがあるので、ゲージ圧0.5〜3MPaが好ましく、ゲージ圧1.0〜2.0MPaがより好ましい。
更に、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子にガスを含浸させる時間は、1時間以上が好ましく、2時間以上がより好ましい。又、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子にガスを含浸させる温度は、0〜40℃が好ましく、10〜30℃がより好ましい。
又、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の加熱に際して、水蒸気や水分を多く含んだ熱風を用いると、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の結晶化度が上昇し易く、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の型内発泡成形時に、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子同士の融着性が低下する虞れがあるため好ましくない。
なお、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の実用性からすると、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の嵩密度は、低いほど好ましいが、嵩密度が低くなるにしたがって、得られるポリ乳酸系樹脂発泡成形体の耐熱性が低下していく傾向にある。従って、高発泡倍率化させたポリ乳酸系樹脂発泡粒子の嵩密度は、0.02〜0.1g/cm3 が好ましく、0.022〜0.066g/cm3 がより好ましく、0.028〜0.05g/cm3 が特に好ましい。
なお、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の嵩密度は、JIS K6911:1995年「熱硬化性プラスチック一般試験方法」に準拠して測定されたものをいう。即ち、JIS K6911に準拠した見掛け密度測定器を用いて測定し、下記式に基づいてポリ乳酸系樹脂発泡粒子の嵩密度を測定した。
ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の嵩密度(g/cm3
=〔試料を入れたメスシリンダーの質量(g)−メスシリンダーの質量(g)〕
/〔メスシリンダーの容量(cm3 )〕
このようにして製造されたポリ乳酸系樹脂粒子は、型内発泡成形機により所望の形状のポリ乳酸系樹脂発泡成形体に成形される。即ち、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を、型内発泡成形機の雌雄金型間に形成され且つ密閉し得ないキャビティ内に充填して水蒸気などの加熱媒体で加熱し、型内発泡成形すると共にポリ乳酸系樹脂の結晶化度を上昇させて、融着性及び耐熱性に優れたポリ乳酸系樹脂発泡成形体を得ることができる。なお、金型内に充填したポリ乳酸系樹脂発泡粒子の加熱媒体としては、水蒸気の他に、熱風などが挙げられるが、効率的に成形を行い、発泡成形体の結晶化を促進させ耐熱性を付与させるためには水蒸気が最も有効である。
具体的には、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子をEPS成形機などの汎用の型内発泡成形機におけるそれぞれにドレン排出機構を含有する雌雄金型間に形成されたキャビティ内に充填する。しかる後、一方の金型側からキャビティ内に、ゲージ圧0.01〜0.05MPa(温度にして101〜110℃)の水蒸気を5〜30秒間に亘って吹き込んで、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子間に存在する空気をドレン排出口から外部に排出すると共に、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を加熱、発泡させ、次に、他方の金型側からもキャビティ内にゲージ圧0.01〜0.05MPa(温度にして101〜110℃)の水蒸気を2〜20秒間に亘って吹き込んで、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を発泡させて、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子同士を加熱融着一体化させる。なお、一方の金型側からキャビティ内に水蒸気を圧入する際に、他方の金型側からキャビティ内を真空吸引してもよい。
続いて、両型のドレン弁を閉じた状態で雌雄金型の双方の金型からキャビティ内にゲージ圧0.02〜0.15MPa(温度にして103〜125℃)の水蒸気を10〜30秒間に亘って吹き込み、発泡粒子同士の融着率を更に向上させると共に発泡粒子の結晶化度を向上させてポリ乳酸系樹脂発泡成形体を製造することができる。
又、本発明で得られるポリ乳酸系樹脂発泡成形体の融着率は、60%以上とすることができる。特に融着率70%以上のポリ乳酸系樹脂発泡成形体は外観及び機械的強度に特に優れている。なお、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の融着率は、下記の要領で測定されたものをいう。先ず、ポリ乳酸系樹脂発泡体の表面に一対の長辺の中心同士を結ぶ直線に沿ってカッターナイフで深さ約3mmの切り込み線を入れた後、この切り込み線に沿って発泡成形体を手で二分割し、その破断面における発泡粒子について、粒子内で破断している粒子の数(a)と、粒子同士の境界面で破断している粒子の数(b)とを数え、
融着率(%)=〔(a)/{(a)+(b)}〕×100
に代入して得られた値を融着率(%)とした。
雌雄金型の双方の金型からキャビティ内に吹き込む水蒸気の圧力は、低いと、発泡粒子同士の融着率が向上しないと共に、発泡粒子の結晶化度も向上せず耐熱性に優れたポリ乳酸系樹脂発泡成形体を得ることができないことがある一方、高いと、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の温度上昇が急激なものとなり、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の結晶化度の上昇がポリ乳酸系樹脂発泡粒子の溶融速度に追いつかず、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子が融けてしまい、得られるポリ乳酸系樹脂発泡成形体に収縮が生じることがあるので、ゲージ圧0.02〜0.15MPa(温度にして103〜125℃)が好ましく、ゲージ圧0.06〜0.15MPa(温度にして110〜125℃)がより好ましい。ここでの加熱を充分に行うことでポリ乳酸系樹脂発泡成形体の示差走査熱量測定における発熱量を低く抑えることができる。
なお、型内発泡成形するにあたっては、得られたポリ乳酸系樹脂発泡粒子に更にガスを含浸させてもよい。ポリ乳酸系樹脂発泡粒子にガスを含浸させる要領は、ガス圧及びガスを含浸させる時間が異なること以外は前記と同様の要領で行われる。
このようにポリ乳酸系樹脂発泡粒子の発泡性を向上させることにより、型内発泡成形時におけるポリ乳酸系樹脂発泡粒子同士の融着性が向上し、得られるポリ乳酸系樹脂発泡成形体は更に優れた機械的強度を有する。
このような場合、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子にガスを含浸させる際のガス圧は、低いと、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子に充分にガスを含浸させることができず、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の発泡力を充分に向上させることができない一方、高いと、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の発泡力が向上し過ぎて、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を発泡させた際に破泡を生じ或いは型内発泡成形時の冷却時間が延びる虞れがあるので、0.2〜2.0MPaが好ましく、0.5〜1.0MPaがより好ましい。
ポリ乳酸系樹脂発泡粒子にガスを含浸させる時間は、1時間以上が好ましく、2時間以上がより好ましい。又、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子にガスを含浸させる温度は、0〜40℃が好ましく、10〜30℃がより好ましい。
又、本発明では、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の見掛け密度は0.02〜0.2g/cm3 が好ましい。具体的には、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の用途によって適宜、調整され、住宅の壁断熱材としては0.025〜0.05g/cm3 が好ましく、自動車構造材などでは0.06〜0.2g/cm3 が好ましい。なお、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の見掛け密度は、JIS K6767:1999「発泡プラスチック及びゴム−見掛け密度の測定」に記載の方法で測定されたものをいう。
本発明のポリ乳酸系樹脂発泡成形体は、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を型内発泡成形して得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体であって、150℃での加熱寸法変化率が5%未満であることを特徴とするので、優れた耐熱性を有しており高温における加熱寸法変化率が低いので、耐熱性が求められる用途に広く用いることができる。
そして、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子が、ポリ乳酸系樹脂を押出機に供給して発泡剤の存在下にて溶融混練し押出発泡して押出発泡体を製造し、この押出発泡体を粒子状に切断して得られたものである場合には、従来のようにポリ乳酸系樹脂粒子を一旦、作製し、このポリ乳酸系樹脂粒子に発泡剤を含浸させて予備発泡させる場合と異なり、型内発泡成形前のポリ乳酸系樹脂発泡粒子の結晶化度の上昇を防止することができ、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子は融着性を良好に維持しており、このようなポリ乳酸系樹脂発泡粒子を用いて得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体は更に優れた機械的強度を有する。
(実施例1)
一段目となる口径50mmの単軸押出機と二段目となる口径65mmの単軸押出機とを接続管を介して接続してなるタンデム型の押出機を用意した。
そして、上記タンデム型の押出機の一段目の押出機に、結晶性のポリ乳酸系樹脂(ユニチカ社製 商品名「TERRAMAC HV−6200」、融点:167.4℃、D体比率:1.5重量%、L体比率:98.5重量%、動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度T:139.5℃、動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点の温度Tにおける弾性率(貯蔵弾性率又は損失弾性率):4.23×104 Pa)100重量部及び気泡調整剤としてポリテトラフルオロエチレン粉末(旭硝子社製 商品名「フルオンL169J」)0.1重量部を供給して220℃にて溶融混練した。なお、図1に、ポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線及び損失弾性率曲線を示した。
続いて、第一押出機の途中から、イソブタン35重量%及びノルマルブタン65重量%からなるブタンをポリ乳酸系樹脂100重量部に対して0.7重量部となるように溶融状態のポリ乳酸系樹脂に圧入して、ポリ乳酸系樹脂中に均一に分散させた。
しかる後、溶融状態のポリ乳酸系樹脂を一段目の押出機から接続管を介して二段目の押出機に連続的に供給した。溶融状態のポリ乳酸系樹脂を二段目の押出機にて樹脂温度200℃に冷却した後、二段目の押出機の先端に取り付けたマルチノズル金型の各ノズルから押出発泡させてストランド状のポリ乳酸系樹脂押出発泡体を製造した。
続いて、ストランド状のポリ乳酸系樹脂押出発泡体を冷却水槽内の水面上に浮かせて冷却した。なお、冷却水槽内の水温は、20℃であった。
なお、マルチノズル金型は、出口直径が1.0mmのノズルが15個、配設されており、ランド部の長さは7mmであった。又、マルチノズル金型のノズルから押出発泡させた際の樹脂温度は、二段目の押出機の先端部と金型との間にブレーカープレートを挿入し、このブレーカープレートの中心部に熱電対を挿入することによって測定した。
そして、ストランド状のポリ乳酸系樹脂押出発泡体を充分に水切りした後、このポリ乳酸系樹脂押出発泡体をファンカッタ式のペレタイザーを用いて切断してポリ乳酸系樹脂発泡粒子(A)を得た。なお、得られたポリ乳酸系樹脂発泡粒子(A)は、その嵩密度が0.17g/cm3 で、長さが平均3.5mm、直径が平均2.3mmで、結晶化度は17.2%であった。
次に、このポリ乳酸系樹脂発泡粒子(A)を10リットルの圧力容器に入れ密閉し、この圧力容器内に二酸化炭素を0.5MPaの圧力にて圧入して25℃にて2時間に亘って放置してポリ乳酸系樹脂発泡粒子に二酸化炭素を含浸させた。
続いて、圧力容器から、与圧されたポリ乳酸系樹脂発泡粒子を取り出し、このポリ乳酸系樹脂粒子を直ちに型内成形機の、それぞれにドレン排出機構を備えた雌雄金型間に形成されたキャビティ内に充填して、キャビティ内に雌金型側からゲージ圧0.02MPa(温度にして103℃)の水蒸気で15秒間に亘って吹き込み、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子間の空気を雄型のドレン排出口から排出しながらポリ乳酸系樹脂発泡粒子を加熱、発泡させ、次に、キャビティ内に雄金型側からゲージ圧0.02MPa(温度にして103℃)の水蒸気を10秒間に亘って吹き込み、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を加熱、発泡させた。
次に、両型のドレン弁を閉じた状態で雌雄金型の双方側からキャビティ内にゲージ圧0.08MPa(温度にして116℃)の水蒸気を20秒間に亘って吹き込んでポリ乳酸系樹脂発泡粒子を更に加熱した。そして、雌雄金型を水で充分に冷却した後に、キャビティ内から、縦300mm×横400mm×厚み20mmの直方体形状のポリ乳酸系樹脂発泡成形体を取り出した。
このポリ乳酸系樹脂発泡成形体を40℃の恒温室にて24時間乾燥した後に見掛け密度を測定したところ、0.16g/cm3 であった。ポリ乳酸系樹脂発泡成形体は、収縮もなく外観性は良好で融着率は80%であった。
(実施例2)
実施例1で得られたポリ乳酸系樹脂発泡粒子(A)を10リットルの圧力容器内に入れ密閉し、この圧力容器内に二酸化炭素を1.0MPaの圧力にて圧入して25℃にて6時間に亘って放置してポリ乳酸系樹脂発泡粒子に二酸化炭素を含浸させた。
次いで、圧力容器から、二酸化炭素を含浸させたポリ乳酸系樹脂発泡粒子を取り出し、直ちに攪拌機付きの除湿熱風乾燥機に供給し、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を攪拌しながら70℃の熱風で180秒間に亘って加熱して発泡させて、高発泡倍率のポリ乳酸系樹脂発泡粒子を得た。なお、得られた高発泡倍率のポリ乳酸系樹脂発泡粒子は、その嵩密度が0.042g/cm3 で、結晶化度は18.6%であった。
次に、高発泡倍率のポリ乳酸系樹脂発泡粒子を10リットルの圧力容器内に入れ密閉し、この圧力容器内に二酸化炭素を0.5MPaの圧力にて圧入して25℃にて2時間に亘って放置してポリ乳酸系樹脂発泡粒子に二酸化炭素を含浸させた。
得られたポリ乳酸系樹脂発泡粒子を直ちに、実施例1と同様の要領で型内発泡成形してポリ乳酸系樹脂発泡成形体を得た。このポリ乳酸系樹脂発泡成形体を40℃の恒温室にて24時間乾燥した後に見掛け密度を測定したところ、0.041g/cm3 であった。ポリ乳酸系樹脂発泡成形体は、収縮もなく外観性は良好で融着率は80%であった。
(比較例1)
ポリ乳酸系樹脂として、結晶性のポリ乳酸系樹脂(ユニチカ社製 商品名「TERRAMAC TE−4000」、融点:170.3℃、D体比率:1.4重量%、L体比率:98.6重量%、動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度T:105.5℃、動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点の温度Tにおける弾性率(貯蔵弾性率又は損失弾性率):1.17×105 Pa)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂発泡粒子を得た。
しかしながら、押出機から押出発泡させて得られたストランド状のポリ乳酸系樹脂押出発泡体は、気泡破れによる収縮が激しく、良好なポリ乳酸系樹脂発泡粒子を製造することができなかった。
(比較例2)
ポリ乳酸系樹脂として、結晶性のポリ乳酸系樹脂(島津製作所社製 商品名「LACTY9031」、融点:132.9℃、D体比率:8.4重量%、L体比率:91.6重量%、動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度T:110.0℃、動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点の温度Tにおける弾性率(貯蔵弾性率又は損失弾性率):9.54×104 Pa)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を得た。なお、得られたポリ乳酸系樹脂発泡粒子は、その嵩密度が0.16g/cm3 で、長さが平均3.5mm、直径が平均2.4mmで、結晶化度は2.1%であった。
次に、上記ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を10リットルの圧力容器内に入れ密閉し、この圧力容器内に二酸化炭素を0.5MPaの圧力にて圧入して25℃にて6時間に亘って放置してポリ乳酸系樹脂発泡粒子に二酸化炭素を含浸させた。
続いて、圧力容器から上記ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を取り出し、直ちに型内発泡成形機の、それぞれにドレン排出機構を備えた雌雄金型間に形成されたキャビティ内に充填して、キャビティ内に雌金型側からゲージ圧0.02MPa(温度にして103℃)の水蒸気で10秒間に亘って吹き込み、ポリ乳酸系樹脂発泡粒子間の空気を雄型のドレン排出口から排出しながらポリ乳酸系樹脂発泡粒子を加熱、発泡させ、次に、キャビティ内に雄金型側からゲージ圧0.02MPa(温度にして103℃)の水蒸気を7秒間に亘って吹き込み、ポリ乳酸系樹脂を加熱、発泡させた。
次に、両型のドレン弁を閉じた状態で、雌雄金型の双方側からキャビティ内にゲージ圧0.06MPa(温度にして110℃)の水蒸気を12秒間に亘って吹き込んでポリ乳酸系樹脂発泡粒子を更に加熱した。そして、雌雄金型を水で充分に冷却した後に、キャビティ内から、縦300mm×横400mm×厚み20mmの直方体形状のポリ乳酸系樹脂発泡成形体を取り出した。
このポリ乳酸系樹脂発泡成形体を40℃の恒温室にて24時間乾燥した後に見掛け密度を測定したところ、0.14g/cm3 であった。ポリ乳酸系樹脂発泡成形体は、収縮もなく外観性は良好で融着率は90%であった。
得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体の150℃での加熱寸法変化率(表1では単に「加熱寸法変化率」と表した)、融着率及び結晶化度、並びに、加熱速度5℃/分での示差走査熱量測定によるポリ乳酸系樹脂発泡成形体の発熱量(表1では「DSC発熱量」と表した)を測定し、その結果を表1に示した。なお、比較例2のポリ乳酸系樹脂発泡成形体は、加熱寸法変化率の測定の際に溶融してしまい原型をとどめておらず耐熱性を有していなかった。
Figure 2007100025
実施例1で用いられたポリ乳酸系樹脂の動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線及び損失弾性率曲線を示したグラフである。

Claims (8)

  1. ポリ乳酸系樹脂発泡粒子を型内発泡成形して得られたポリ乳酸系樹脂発泡成形体であって、150℃での加熱寸法変化率が5%未満であることを特徴とするポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
  2. 150℃での加熱寸法変化率が1%未満であることを特徴とする請求項1に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
  3. ポリ乳酸系樹脂発泡粒子が、ポリ乳酸系樹脂を押出機に供給して発泡剤の存在下にて溶融混練し押出発泡して押出発泡体を製造し、この押出発泡体を粒子状に切断して得られたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
  4. ポリ乳酸系樹脂発泡粒子同士の融着率が60%以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
  5. 加熱速度5℃/分での示差走査熱量測定によるポリ乳酸系樹脂発泡成形体の発熱量が10J/g未満であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
  6. 加熱速度5℃/分での示差走査熱量測定によるポリ乳酸系樹脂発泡成形体の発熱量が3J/g未満であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
  7. ポリ乳酸系樹脂が、その構成モノマー成分としてD体及びL体の双方の光学異性体を含有し且つD体又はL体のうちの少ない方の光学異性体の含有量が5モル%未満であるか、或いは、構成モノマー成分としてD体又はL体のうちの何れか一方の光学異性体のみを含有していると共に、上記ポリ乳酸系樹脂における融点(mp)と動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tとが下記式1を満たしていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
    (ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)−40℃)
    ≦(交点における温度T)≦ポリ乳酸系樹脂の融点(mp)・・・式1
  8. ポリ乳酸系樹脂における動的粘弾性測定にて得られた、貯蔵弾性率曲線と損失弾性率曲線との交点における温度Tでのポリ乳酸系樹脂の弾性率が1.0×103 〜1.0×105 Paであることを特徴とする請求項7に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
JP2005294918A 2005-10-07 2005-10-07 ポリ乳酸系樹脂発泡成形体 Expired - Fee Related JP4761916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005294918A JP4761916B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 ポリ乳酸系樹脂発泡成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005294918A JP4761916B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 ポリ乳酸系樹脂発泡成形体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007100025A true JP2007100025A (ja) 2007-04-19
JP4761916B2 JP4761916B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=38027276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005294918A Expired - Fee Related JP4761916B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 ポリ乳酸系樹脂発泡成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4761916B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043379A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Midori Anzen Co Ltd 保護帽
JP2010150709A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Midori Anzen Co Ltd 保護帽
JP2010184956A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Sekisui Plastics Co Ltd 型内発泡成形用ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の製造方法
JP2011225819A (ja) * 2010-03-31 2011-11-10 Sekisui Plastics Co Ltd ポリ乳酸系樹脂発泡体及びその製造方法
WO2011145391A1 (ja) 2010-05-18 2011-11-24 株式会社ジェイエスピー ポリ乳酸系樹脂発泡粒子および該発泡粒子成形体
JP2012214636A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Sekisui Plastics Co Ltd ポリエステル系樹脂発泡成形体の製造方法およびポリエステル系樹脂発泡成形体
WO2013058056A1 (ja) 2011-10-18 2013-04-25 株式会社ジェイエスピー ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の製造方法
JP2013517340A (ja) * 2010-01-14 2013-05-16 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 発泡性ポリ乳酸含有顆粒の製造法
JP2013525537A (ja) * 2010-04-21 2013-06-20 シンブラ・テクノロジー・ベスローテン・フエンノートシヤツプ 粒子状発泡性ポリマーおよびその調製方法と利用
EP3124527A1 (en) 2015-07-30 2017-02-01 JSP Corporation Expanded polylactic acid resin beads and molded article of expanded polylactic acid resin beads
JP2018021154A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 積水化成品工業株式会社 発泡樹脂容器及びその製造方法
US10184038B2 (en) 2011-09-28 2019-01-22 Jsp Corporation Polylactic acid-based resin expanded beads and molded article thereof

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002020526A (ja) * 2000-07-07 2002-01-23 Asahi Kasei Corp 樹脂発泡性粒子
JP2003128901A (ja) * 2001-08-10 2003-05-08 Unitika Ltd 生分解性ポリエステル樹脂組成物、その製造方法、及びそれより得られる発泡体、成形体
JP2005008776A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Jsp Corp ポリ乳酸系樹脂型内発泡成形体の製造方法及びポリ乳酸系樹脂型内発泡成形体
JP2006002137A (ja) * 2004-05-17 2006-01-05 Sekisui Plastics Co Ltd ポリ乳酸系樹脂発泡体の製造方法、ポリ乳酸系樹脂発泡成形品の製造方法及びポリ乳酸系樹脂発泡体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002020526A (ja) * 2000-07-07 2002-01-23 Asahi Kasei Corp 樹脂発泡性粒子
JP2003128901A (ja) * 2001-08-10 2003-05-08 Unitika Ltd 生分解性ポリエステル樹脂組成物、その製造方法、及びそれより得られる発泡体、成形体
JP2005008776A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Jsp Corp ポリ乳酸系樹脂型内発泡成形体の製造方法及びポリ乳酸系樹脂型内発泡成形体
JP2006002137A (ja) * 2004-05-17 2006-01-05 Sekisui Plastics Co Ltd ポリ乳酸系樹脂発泡体の製造方法、ポリ乳酸系樹脂発泡成形品の製造方法及びポリ乳酸系樹脂発泡体

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043379A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Midori Anzen Co Ltd 保護帽
JP2010150709A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Midori Anzen Co Ltd 保護帽
JP2010184956A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Sekisui Plastics Co Ltd 型内発泡成形用ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の製造方法
US10253150B2 (en) 2010-01-14 2019-04-09 Basf Se Method for producing expandable granulates containing polylactic acid
US9212270B2 (en) 2010-01-14 2015-12-15 Basf Se Method for producing expandable granulates containing polylactic acid
JP2013517340A (ja) * 2010-01-14 2013-05-16 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 発泡性ポリ乳酸含有顆粒の製造法
JP2011225819A (ja) * 2010-03-31 2011-11-10 Sekisui Plastics Co Ltd ポリ乳酸系樹脂発泡体及びその製造方法
JP2013525537A (ja) * 2010-04-21 2013-06-20 シンブラ・テクノロジー・ベスローテン・フエンノートシヤツプ 粒子状発泡性ポリマーおよびその調製方法と利用
US9206296B2 (en) 2010-05-18 2015-12-08 Jsp Corporation Polylactic resin expanded beads and molded article of the expanded beads
WO2011145391A1 (ja) 2010-05-18 2011-11-24 株式会社ジェイエスピー ポリ乳酸系樹脂発泡粒子および該発泡粒子成形体
JP2012214636A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Sekisui Plastics Co Ltd ポリエステル系樹脂発泡成形体の製造方法およびポリエステル系樹脂発泡成形体
US10184038B2 (en) 2011-09-28 2019-01-22 Jsp Corporation Polylactic acid-based resin expanded beads and molded article thereof
WO2013058056A1 (ja) 2011-10-18 2013-04-25 株式会社ジェイエスピー ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の製造方法
EP3124527A1 (en) 2015-07-30 2017-02-01 JSP Corporation Expanded polylactic acid resin beads and molded article of expanded polylactic acid resin beads
JP2018021154A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 積水化成品工業株式会社 発泡樹脂容器及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4761916B2 (ja) 2011-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4761916B2 (ja) ポリ乳酸系樹脂発泡成形体
JP4213200B2 (ja) 型内発泡成形用ポリ乳酸系樹脂発泡粒子及びその製造方法、並びに、ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の製造方法
JP4820641B2 (ja) 型内発泡成形用ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の製造方法
JP2012007180A (ja) ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の製造方法
JPWO2016194737A1 (ja) 熱可塑性ポリウレタン発泡粒子及び熱可塑性ポリウレタン発泡粒子成形体
JP4820623B2 (ja) 発泡性ポリ乳酸系樹脂の製造方法
JP4773870B2 (ja) ポリ乳酸系樹脂発泡成形体の製造方法
JP4578309B2 (ja) ポリ乳酸系樹脂発泡体の製造方法、ポリ乳酸系樹脂発泡成形品の製造方法及びポリ乳酸系樹脂発泡体
US9228070B2 (en) High strength extruded thermoplastic polymer foam
WO2000035650A1 (fr) Procede de production de produit en resine de polyester aromatique mousse dans le moule
JP4761917B2 (ja) ポリ乳酸系樹脂予備発泡粒子の製造方法
MXPA02008297A (es) Producto de espuma extruida con reducidos defectos de superficie.
JP4960122B2 (ja) 型内発泡成形用ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の製造方法
JP5943826B2 (ja) ポリフッ化ビニリデン系樹脂発泡粒子、ポリフッ化ビニリデン系樹脂発泡粒子の製造方法、及びポリフッ化ビニリデン系樹脂発泡粒子成形体
JP5044589B2 (ja) ポリフッ化ビニリデン系樹脂発泡粒子、及びポリフッ化ビニリデン系樹脂発泡粒子成形体
JP3688179B2 (ja) 型内発泡成形用熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子およびこれを用いた型内発泡成形体の製造方法
JP4928920B2 (ja) 型内発泡成形用ポリ乳酸系樹脂発泡粒子の製造方法
JP2011213906A (ja) ポリ乳酸系樹脂発泡粒子、その製造方法および発泡成形体
JP5502778B2 (ja) ポリ乳酸系樹脂発泡体及びその製造方法
JP2003301066A (ja) 遺棄分解性の良好な軽量構造材、断熱材及びその製造方法
JP2003082150A (ja) ポリ乳酸系発泡性樹脂粒子
JP2012188560A (ja) ポリエステル系樹脂発泡粒子並びにこれを用いたポリエステル系樹脂発泡成形体及びその製造方法
JP2011111615A (ja) 型内発泡成形用ポリ乳酸系樹脂発泡粒子、二次発泡粒子及びポリ乳酸系樹脂発泡成形体
JP2011213893A (ja) 自動車用内装材及びその製造方法
JP2011213905A (ja) ポリ乳酸系樹脂発泡粒子、その製造方法および発泡成形体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4761916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees