JP2007098204A - 農薬検知装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】赤外分光光度計を利用して、非破壊検査により青果物6の表面における残留農薬濃度を測定する残留農薬検知手段51を具備した農薬検知装置50において、複数の前記青果物6が、パック詰め青果物7aの状態で前記農薬検知装置50に送り込まれ、表面における残留農薬濃度が測定される。
【選択図】図1
Description
そこで、赤外分光光度計を利用した非破壊検査により青果物表面の残留農薬濃度を計測し、青果物を傷つけることなく効率良く選別を行う装置が、特許文献1に示す如く、本発明と同一の出願人により提案されており公知となっている。
そこで本発明は、このような状況を鑑み、赤外分光光度計を利用して、非破壊検査により青果物の表面における残留農薬濃度を測定する残留農薬センサ、を具備した農薬検知装置において、効率の良い計測評価および選別を実現させる技術を提供するものである。
図1は本発明の一実施例に係る青果物選別システム1の平面模式図、図2は載置台5の平面図と側面図、図3は内部品質センサ4の構成を示す側面断面図、図4は農薬検知装置50の構成を示す側面模式図、図5はパック詰め青果物の一例(イチゴの例)を示す斜視図、図6はモールドパック詰め青果物の一例(イチゴの例)を示す斜視図である。
図2に示す如く、載置台5は全体が樹脂など剛性の高い材質にて構成されているが、前記青果物6を載置する皿表面27はシリコン又はゴムなど剛性の低い弾性を有する材質で構成されている。これらの構成により搬送中の青果物6の損傷を防いでいる。
筐体23は内部品質センサ4の他の部材を固定する構造体であるとともに投光部24および受光部25に外部からの光が影響することを防止するための被覆手段を兼ねる。筐体23は略直方体の箱であり、開口部23aおよび開口部23bが筐体23の互いに対向する側面に穿設され、搬送手段2が開口部23a・開口部23bを貫通している。
なお、開口部23a・23bの上縁部には上下方向に複数のスリットが設けられた遮光性のゴム製または樹脂製のシートが垂設され、外部からの光が筐体23内部に極力差し込まないようにしている。
受光部25は、投光部24により照射され青果物6内を通過してきた透過光を受けるものであり、ケーブル25aにより制御手段10に接続されている。受光部25は具体的にはフォトダイオードやフォトトランジスタやCCD等で構成される。
前述したように、搬送手段2のベルト13aおよびベルト13bは所定の間隔を空けて巻回されており、ベルト13aとベルト13bとの間を投光部24からの光が通過するように構成されている。従って、搬送手段2が光路(投光部24から受光部25までの光の経路)を遮ることがない。
従って、この吸収量を測定する(青果物6が光路を遮っていない状態で受光部25が受光している時の特定波長成分と、青果物6が光路を遮っている状態で受光部25が受光している時の特定波長成分とを比較する)ことにより、光が透過した部位に存在する青果物6の糖度に係る成分や、酸度に係る成分等の量(より厳密には、糖度に係る成分分子の個数や酸度に係る成分分子等の個数)を測定することが可能である。
出荷搬送手段30には、仮置き部8と、残留農薬検知手段51と、農薬選別手段52と、該農薬選別手段52から分岐して延設される出荷ライン30aと廃棄ライン30bとが配設されている。
作業者55は、前記仮置き部8に仮置きされた青果物6を出荷用容器にパック詰めし、パック詰め青果物7aとして、出荷搬送手段30上へ載置し再び流通させる。
選果後の青果物6は大きさ等が揃っているため、パック詰め青果物7aは、パック内の青果物6の上端位置が略同一に揃えられる。
図4に示すように、後述する残留農薬検知手段51の投光受光部53による赤外線の照射および受光は、該投光受光部53の直下を通過するパック詰め青果物7aの上方から赤外線が照射され(図中矢印B)、パック詰め青果物7aに反射した反射光(図中矢印C)が上方の投光受光部53で検知される構成としている。このようにして、投光受光部53と残留農薬濃度が測定されるパック詰め青果物7a上面との距離を、パック詰め青果物7a毎に一定とし、光の焦点調整を不要としている。また、焦点距離が常に一定なので、スペクトル分析が正確なものとなり、残留農薬濃度を正確に測定できる。なお、本実施例ではパック詰め青果物7aの一つ、または、搬送方向と平行な一条分、または、パック内に数段詰められた場合には最上段の青果物の一つまたは複数の残留農薬濃度を測定する構成としている。但し、モールドパックの場合において、詰められる数量が少ない場合には全数を測定することも可能である。
そして、残留農薬検知手段51は、前記投光受光部53で検知した赤外線の光学的情報を出力信号として前記制御手段10に送信している。
詳しくは、投光受光部53と測定されるパック詰め青果物7a上面との距離が最適でない場合は、投光受光部53で受ける反射光の強度が弱くなるため、スペクトルの波形において波長に応じた強度の違い(スペクトルの凹凸)がはっきりと識別できなくなり、その結果残留農薬の種類や濃度が正確に判断できなくなるのである。
演算記憶部10bでは、内部品質センサ4によって測定された内部品質に基づいて青果物6・6・・・を階級付けし、内部品質選別手段29に該青果物6・6・・・を階級別に選別させるように動作指令を与えている。
但し、作業者が、表示されたスペクトルを目視で判断し、青果物6毎に求められた残留農薬濃度等が基準値以内であるか否かを判断し、該判断結果によって作業者が青果物6・6・・・を出荷青果物6aと廃棄青果物6bに選別する構成であっても良い。
以上が、青果物選別システム1の全体構成の説明である。
残留農薬検知手段51内では、前記パック詰め青果物7aに対して、前記投光受光部53から赤外線が照射され(図中矢印B)、パック詰め青果物7aの上面で反射した赤外線が前記投光受光部53に検知されるようにしている。
前述のように、検知された赤外線の光学的情報が、出力信号として前記制御手段10へ送信され、制御手段10からは、残留農薬濃度等が基準値以内であるか否かを自動で判断して、農薬選別手段52に動作指令を与えている。
前記農薬検知装置50は、前記階級別ライン2a・2b・2c毎に配設するようにしている。
尚、本実施例では階級別ラインが3系統である場合を示したが、階級数は青果物の種類や品種などの条件に応じて個々に設定されるものであるので、系統数を限定するものではない。
そして、前記制御手段10からの動作指令を受け、前記農薬選別手段52により出荷青果物6a(基準値以内の青果物)と廃棄青果物6b(基準値超の青果物)に自動的に選別させるようにしている。
また、青果物6に残留農薬検査合格品という表示を行って販売することが可能となり、商品に付加価値を生むことができるのである。
尚、本説明で記載するパック詰め青果物7aは、全てモールドパック詰め青果物7bと読み替えることが可能である。
7a パック詰め青果物
50 農薬検知装置
51 残留農薬検知手段
Claims (5)
- 赤外分光光度計を利用して、非破壊検査により青果物の表面における残留農薬濃度を測定する残留農薬センサ、を具備した農薬検知装置において、
複数の前記青果物が、
出荷用容器内に並べて載置された状態で前記農薬検知装置に搬送され、表面における残留農薬濃度が測定されること、
を特徴とする農薬検知装置。 - 前記青果物が、
選果済みの状態で前記農薬検知装置に搬送されること、
を特徴とする請求項1に記載の農薬検知装置。 - 前記農薬検知装置が、
前記残留農薬センサで検知した残留農薬濃度に応じて前記青果物を選別する農薬選別手段を具備したこと、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の農薬検知装置。 - 前記出荷用容器が、モールドパックであること、
を特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の農薬検知装置。 - 前記赤外分光光度計から前記青果物に照射される赤外線が、
前記青果物の上方から照射されること、
を特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の農薬検知装置。
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH10128246A (ja) * | 1997-12-01 | 1998-05-19 | Maki Seisakusho:Kk | 青果物の選別方法 |
JP2002139437A (ja) * | 2000-11-02 | 2002-05-17 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 残留農薬検査方法および装置ならびにそれに用いられる検出薬含有農薬 |
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2005
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