JP2007029847A - 青果物選別装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】残留農薬センサ20によって測定された残留農薬濃度によって青果物を選別する農薬選別装置22と、該残留農薬センサ20及び該農薬選別装置22を制御する制御手段10と、を具備し、前記青果物6の糖酸度等の内部品質を測定する内部品質測定装置4と、測定された内部品質によって該青果物6を選別する内部品質選別装置8とを具備し、該内部品質選別装置8の下流に1または複数の第2搬送手段16を配設し、該第2搬送手段16上に前記残留農薬センサ20と前記農薬選別装置22とを配設した。
【選択図】図1
Description
図1は実施例1に係る青果物選別装置1の平面模式図、図2は載置台6の平面図と側面図、図3は内部品質測定装置4の側面模式図、図4は残留農薬センサ20の概略を示した側面図、図5は表示部10aにおける選果日報画面を示す概略図と残留農薬濃度画面を示す概略図、図6は同じく残留農薬濃度推移画面を示す概略図、図7は実施例2に係る青果物選別装置1bの平面模式図、図8は実施例3に係る青果物選別装置1cの平面模式図である。
図2に示すように、載置台5は全体が樹脂など剛性の高い材質にて構成されているが、前記青果物6を載置する皿表面27はシリコン又はゴムなど剛性の低い材質で構成されており、該皿表面27の下部にある底部28は吸収をやわらげるゲル剤などが注入されている。これらの構成により搬送中の青果物6の損傷を防いでいる。
このようにして、投光受光部21と残留農薬濃度が測定される青果物6下面との距離を、青果物6毎に一定とし、光の焦点調整を不要としている。また、焦点距離が常に一定なので、スペクトル分析が正確なものとなり、残留農薬濃度を正確に測定できる。
ベルト13a・13bは図1に示す如く所定の間隔を空けて回転軸2bおよび回転駆動軸2cに巻回される。回転軸2bおよび回転駆動軸2cは枠2aに回転可能に軸支され、回転駆動軸2cは駆動部2d内に設けられたモータ等のアクチュエータにより回転駆動される。そして、後述する内部品質選別装置8の下流に配設される第2搬送手段16は、該第1搬送手段2と同様の構成になっている。
容器重量測定手段11は空の(青果物6が載置されていない)載置台5の個々の重量を測定するものであり、第1搬送手段2の上流部に設けられている。該容器重量測定手段11により取得された載置台5の重量に係る情報は制御手段10に送信される。なお、容器重量測定手段11は載置台5の重量を測定可能であれば良く、その方式等は限定されない。
合計重量測定手段12により取得された青果物6の重量と載置台5の重量との合計に係る情報は制御手段10に送信される。なお、合計重量測定手段12は青果物6の重量と載置台5の重量との合計を測定可能であれば良く、その方式等は限定されない。
筐体23は内部品質測定装置4の他の部材を固定する構造体であるとともに投光手段24および受光手段25に外部からの光が影響することを防止するための被覆手段を兼ねる。筐体23は略直方体の箱であり、開口部23aおよび開口部23bが筐体23の互いに対向する側面に穿設され、第1搬送手段2が開口部23a・開口部23bを貫通している。
なお、開口部23a・23bの上縁部には上下方向に複数のスリットが設けられた遮光性のゴム製または樹脂製のシートが垂設され、外部からの光が筐体23内部に極力差し込まないようにしている。
受光手段25は投光手段24により照射され、青果物6内を通過してきた透過光を受けるものであり、ケーブル25aにより制御手段10に接続されている。受光手段25は具体的にはフォトダイオードやフォトトランジスタやCCD等で構成される。
このとき、第1搬送手段2のベルト13aおよびベルト13bは所定の間隔を空けて回転軸2bおよび回転駆動軸2cに巻回されており、ベルト13aとベルト13bとの間を投光手段24からの光が通過するように構成されている。従って、第1搬送手段2が光路(投光手段24から受光手段25までの光の経路)を遮ることがない。
従って、この吸収量を測定する(青果物6が光路を遮っていない状態で受光手段25が受光している時の特定波長成分と、青果物6が光路を遮っている状態で受光手段25が受光している時の特定波長成分とを比較する)ことにより、光が透過した部位に存在する青果物6の糖度に係る成分や、酸度に係る成分等の量(より厳密には、糖度に係る成分分子の個数や酸度に係る成分分子等の個数)を測定することが可能である。
また、青果物の内部品質を光学的に判定する方法としては、本実施例の如く透過光を用いるだけでなく、反射光を用いる方法等も考えられ、限定されない。
筐体17は残留農薬センサ20の他の部材を固定する構造体であるとともに投光受光部21に外部からの光が影響することを防止するための被覆手段を兼ねる。
本実施例では、チップ読取装置14は、前記残留農薬センサ20の直前に配設されているが、残留農薬センサ20の下流側に配設されても良く、限定するものではない。
投光受光部21で受光した反射光(図中矢印C)の波長及び強度は制御手段10に送信される。該制御手段10の演算記憶部10bでは、受信した反射光(図中矢印C)の波長及び強度から作成されるスペクトル分布を用い、農薬の種類ごとのピーク分布を比較することによって農薬の種類を判別し、前記スペクトル分布における最大ピーク値によって残留農薬濃度を求める。
そして、該演算記憶部10bにて、残留農薬濃度が基準値以内であるか否か判定されて、該判定結果に基いて、該残留農薬センサ20の下流に配設された農薬選別装置22によって青果物6が選別されるのである。
また、図6に示すように、該演算記憶部10bに記憶された、生産者毎の選果時の残留農薬濃度の日々の平均値を、表示部10aにグラフ表示することもできる。
まず、容器供給部7から第1搬送手段2上に載置台5・5・・・が供給される。容器供給部7により第1搬送手段2上に供給された載置台5・5・・・は、ベルト13a・13bの回転駆動により第1搬送手段2上を図1で示す搬送方向Aの方向に(上流側から下流側に向かって)搬送される。
このとき、個々の青果物6の形状は重量が異なってもほぼ相似形となっているという仮定のもとに、制御手段10には青果物6の重量と青果物6内を通過する光路の長さ(例えば青果物6の直径)との関係に係る情報が格納されている(該情報は、関数でも、データテーブルでも良い)。従って、青果物6の重量に基づいて、青果物6の外形寸法が推定され、個々の青果物6に係る光路の長さが算出される。
また、演算記憶部10bにて、生産者毎に日々の適合個体数、不適合個体数、残留農薬濃度平均値等のデータを記憶しておき、該データは表示部10aにて閲覧することができる。
赤外分光光度計を具備した残留農薬センサ20によって残留農薬濃度を測定してから選別するので、高価な委託分析の必要が無くなり、ELISA法のように試料を作成する必要がなくなる。また、青果物6を破壊することなく選別できるので、時間の許す限り全数検査を行なうことが可能である。
青果物6・6・・・を、一度に残留農薬濃度だけでなく内部品質によっても選別することができる。また、内部品質選別装置8より下流に残留農薬センサ20を配設したので、内部品質測定装置4に比べて残留農薬センサ20による測定に時間がかかる場合であっても、残留農薬センサ20直前においての青果物6・6・・・の渋滞を減少させられる。
該記憶部10bに記憶した残留農薬濃度と生産者情報とから、各生産者の実出荷個数や残留農薬濃度の高さや平均値が把握でき、営農指導が行なえる。
前記実施例1では、内部品質選別装置8下流側の全ての第2搬送手段16・16・・・上に残留農薬センサ20・20・・・と農薬選別装置22・22・・・を配設しているが、この配設方法に限定するものではなく、図7に示すように、最も内部品質が高い階級に選別された青果物6・6・・・が搬送される第2搬送手段16にのみ、残留農薬センサ20と農薬選別装置22を配設しても良い。
つまり、最も内部品質が高い階級に選別されなかった青果物6・6・・・は、残留農薬濃度が測定されないのである。
内部品質が高い高価な青果物6のみの残留農薬濃度を測定するため、内部品質が高い高価な青果物6以外の搬送手段に残留農薬センサ20と農薬選別装置22を配設しないで済むため、青果物選別装置1b自体の製造コスト及び運転コストを低減することができる。そして、内部品質が高い高価な青果物6を更に残留農薬濃度により選別して、残留農薬濃度の低い青果物6の価値を更に高めて出荷することができる。
前記実施例1及び2では、先に内部品質によって青果物6・6・・・を選別し、その後残留農薬濃度によって選別を行なっているが、先に残留農薬濃度によって選別を行ない、その後内部品質によって選別を行なう方式でも良い。つまり、図8に示すように、容器供給部7から内部品質選別装置8までの第1搬送手段上に、残留農薬センサ20と農薬選別装置22とを配設するのである。この場合は、第1搬送手段2には、上流から順に、容器供給部7、重量測定手段3、残留農薬センサ20、農薬選別装置22、内部品質測定装置4、内部品質選別装置8が配設される。
なお、残留農薬濃度が基準値よりも高い青果物6は洗浄工程等に搬送して残留農薬濃度を減少させた後、青果物供給部9へ搬送して、再度残留農薬濃度による選別を行なうように構成しても良い。
残留農薬濃度について全数検査を行ない、残留農薬濃度の低い安全な青果物6のみ出荷できるようにしつつ、1つの残留農薬センサ20と1つの農薬選別装置22を配設すればよいので、青果物選別装置1c自体の製造コスト及び運転コストを低減することができる。
2 第1搬送手段
4 内部品質測定装置
5 載置台
6 青果物
8 内部品質選別装置
10 制御手段
10b 記憶部(演算記憶部)
14 ICチップ読取装置
15 ICチップ
16 第2搬送手段
20 残留農薬センサ
22 農薬選別装置
Claims (5)
- 青果物が載置される載置台と、
該載置台を搬送する第1搬送手段と、
赤外分光光度計を利用して該青果物の表面における残留農薬濃度を測定する残留農薬センサと、を具備した青果物選別装置において、
該残留農薬センサの下流側に配置される、測定された残留農薬濃度によって青果物を選別する農薬選別装置と、
該残留農薬センサ及び該農薬選別装置を制御する制御手段と、を具備したことを特徴とする青果物選別装置。 - 前記青果物の糖酸度等の内部品質を測定する内部品質測定装置と、
測定された内部品質によって該青果物を選別する内部品質選別装置とを具備し、
該内部品質選別装置の下流に1または複数の第2搬送手段を配設し、
該第2搬送手段上に前記残留農薬センサと前記農薬選別装置とを配設したことを特徴とする請求項1に記載の青果物選別装置。 - 前記第2搬送手段のうち、最も内部品質が高い青果物が搬送される第2搬送手段にのみ前記残留農薬センサと前記農薬選別装置を配設したことを特徴とする請求項2に記載の青果物選別装置。
- 前記青果物の内部品質を測定する内部品質測定装置と、
測定された内部品質によって該青果物を選別する内部品質選別装置と、を具備し、
前記残留農薬センサと前記農薬選別装置の下流に該内部品質測定装置と該内部品質選別装置とを配設したことを特徴とする請求項1に記載の青果物選別装置。 - 前記載置台に前記青果物の生産者情報を記憶させたICチップを配設し、
該ICチップに記憶された該生産者情報を読み取るICチップ読取装置と、
測定された前記残留農薬濃度と読み取った該生産者情報とを記憶する記憶部と、を具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の青果物選別装置。
Priority Applications (1)
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JP2005216419A JP2007029847A (ja) | 2005-07-26 | 2005-07-26 | 青果物選別装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012113944A1 (es) * | 2011-02-22 | 2012-08-30 | Urtasun Tecnología Alimentaria, S.L. | Aparato para análisis de productos vegetales durante el procesado de los mismo |
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2005
- 2005-07-26 JP JP2005216419A patent/JP2007029847A/ja active Pending
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