JP2007044659A - 青果物選別システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】出荷ライン16と、廃棄ライン3とを具備し、農薬選別装置22が、測定された残留農薬濃度が予め設定した基準値以上の場合に青果物6を該廃棄ライン3へ搬送する。若しくは、出荷ライン16と、青果物6を洗浄する洗浄工程ライン11とを具備し、該洗浄工程ライン11の終端を、搬送手段2上の残留農薬センサ20より上流側に若しくは該残留農薬センサ20に直接接続させて、前記農薬選別装置22が、測定された残留農薬濃度が予め設定した基準値以上の場合に該青果物6を該洗浄工程ライン11へと選別する。
【選択図】図6
Description
図1は実施例1に係る青果物選別システム1aの平面模式図、図2は載置台6の平面図と側面図、図3は内部品質測定装置4の側面模式図、図4は残留農薬センサ20の概略を示した側面図、図5は実施例2に係る青果物選別システム1bの平面模式図、図6は実施例3に係る青果物選別システム1cの平面模式図、図7は青果物6における残留農薬濃度の分布の一例を示すグラフ、図8は実施例4に係る青果物選別システム1dの斜視図、図9は実施例5に係る青果物選別システム1eの斜視図、図10はコンテナ40の載置を自動で行なう青果物選別システム1eの斜視図である。
図2に示すように、載置台5は全体が樹脂など剛性の高い材質にて構成されているが、前記青果物6を載置する皿表面27はシリコン又はゴムなど剛性の低い弾性を有する材質で構成されており、該皿表面27の下部にある底部28は吸収をやわらげるゲル剤などが注入されている。これらの構成により搬送中の青果物6の損傷を防いでいる。
このようにして、投光受光部21と残留農薬濃度が測定される青果物6下面との距離を、青果物6毎に一定とし、光の焦点調整を不要としている。また、焦点距離が常に一定なので、スペクトル分析が正確なものとなり、残留農薬濃度を正確に測定できる。
筐体23は内部品質測定装置4の他の部材を固定する構造体であるとともに投光手段24および受光手段25に外部からの光が影響することを防止するための被覆手段を兼ねる。筐体23は略直方体の箱であり、開口部23aおよび開口部23bが筐体23の互いに対向する側面に穿設され、搬送手段2が開口部23a・開口部23bを貫通している。
なお、開口部23a・23bの上縁部には上下方向に複数のスリットが設けられた遮光性のゴム製または樹脂製のシートが垂設され、外部からの光が筐体23内部に極力差し込まないようにしている。
受光手段25は投光手段24により照射され、青果物6内を通過してきた透過光を受けるものであり、ケーブル25aにより制御手段10に接続されている。受光手段25は具体的にはフォトダイオードやフォトトランジスタやCCD等で構成される。
このとき、搬送手段2のベルト13aおよびベルト13bは所定の間隔を空けて図示しない回動軸に巻回されており、ベルト13aとベルト13bとの間を投光手段24からの光が通過するように構成されている。従って、搬送手段2が光路(投光手段24から受光手段25までの光の経路)を遮ることがない。
従って、この吸収量を測定する(青果物6が光路を遮っていない状態で受光手段25が受光している時の特定波長成分と、青果物6が光路を遮っている状態で受光手段25が受光している時の特定波長成分とを比較する)ことにより、光が透過した部位に存在する青果物6の糖度に係る成分や、酸度に係る成分の量(より厳密には、糖度に係る成分分子の個数や酸度に係る成分分子の個数)等を測定することが可能である。
また、青果物の内部品質を光学的に判定する方法としては、本実施例の如く透過光を用いるだけでなく、反射光を用いる方法等も考えられ、限定されない。
筐体17は残留農薬センサ20の他の部材を固定する構造体であるとともに投光受光部21に外部からの光が影響することを防止するための被覆手段を兼ねる。
本実施例では、チップ読取装置14は、前記残留農薬センサ20の直前に配設されているが、残留農薬センサ20の下流側に配設されても良く、限定するものではない。
投光受光部21で受光した反射光(図中矢印C)の波長及び強度は制御手段10に送信される。該制御手段10の演算記憶部10bでは、受信した反射光(図中矢印C)の波長及び強度から作成されるスペクトル分布を用い、農薬の種類ごとのピーク分布を比較することによって農薬の種類を判別し、前記スペクトル分布における最大ピーク値によって残留農薬濃度を求める。
そして、該演算記憶部10bにて、残留農薬濃度が基準値以内であるか否か判定されて、該判定結果に基いて、該残留農薬センサ20の下流に配設された農薬選別装置22によって青果物6が選別されるのである。
まず、容器供給部7から搬送手段2上に青果物6が載置された載置台5・5・・・が供給される。容器供給部7により搬送手段2上に供給された載置台5・5・・・は、ベルト13a・13bの回転駆動により搬送手段2上を図1で示す搬送方向Aの方向に(上流側から下流側に向かって)搬送される。
つまり、前記制御手段で行なわれたスペクトル分析によって、残留農薬濃度が基準値未満であると判定された青果物6は、該制御手段10から送られる信号によって農薬選別装置22にて出荷ライン16へと搬送され、逆に基準値以上であると判定された青果物6は該農薬選別装置22によって廃棄ライン3へと搬送される。
詳しくは、内部品質測定装置4で得られた工学的情報をもとに、制御手段10によって個々の青果物6について糖度や酸度等の内部品質を求め、該測定された内部品質に基づいて判定(階級付け)を行い、内部品質選別装置8によって該判定結果に基づいて搬送されてきた青果物6を階級別ライン16a・16b・・・に載置する。
前記実施例1においては、農薬選別装置22によって青果物6が廃棄ライン3と出荷ライン16に選別される構成となっているが、実施例2においては、図5に示すように、農薬選別装置22によって青果物6が洗浄工程ライン11と出荷ライン16に選別される構成としている。
洗浄工程ライン11は、始端部が該農薬選別装置22に接続されており、終端部が残留農薬センサ20に接続されている。但し、該終端部は残留農薬センサ20より上流側の搬送手段2上に接続しても良い。
前記実施例1及び2では、残留農薬濃度が基準値を超えているか否かの二者択一によって出荷ライン16若しくは廃棄ライン3(洗浄工程ライン11)に選別し搬送しているが、本実施例においては、基準値付近の青果物5は作業者によって出荷するか否かを判断できる構成にしている。
即ち、青果物選別システム1cは、制御手段10に予め基準値を挟んで出荷値と廃棄値を設定しておくことにより、残留農薬センサ20で測定した残留農薬濃度が出荷値未満の青果物6を出荷ライン16へ搬送し、残留農薬濃度が廃棄値以上の青果物6を廃棄ライン3へ搬送し、出荷値以上且つ廃棄値未満の青果物6を作業者選別ライン9へ搬送する構成とするものである。
出荷ライン13の下流側には、前記実施例1及び実施例2と同様に、内部品質測定装置4や内部品質選別装置8が配設されており、残留農薬濃度が出荷値未満の青果物6が階級別(内部品質別)に選別される。
そして、残留農薬センサ20を青果物6が通過すると、制御手段10にて残留農薬センサ20から送られてきた光学的情報を元にスペクトル分析によって残留農薬濃度が求められて、該残留農薬濃度が廃棄値以上であるか、廃棄値未満出荷値以上であるか、出荷値未満であるか判断されて、該判断結果に基いて、農薬選別装置22によって青果物が前記ライン3・9・13・へと選別搬送される。
ここでは、実施例4として、図8に示すように、前記青果物選別システム1a・1b・1cから残留農薬センサ20を独立させて、作業者30a・30b・30b・・・が青果物6及び載置台5を供給し、測定された残留農薬濃度による判定結果を元に選別を行なう青果物選別システム1dについて説明する。
作業者30aが、収穫された青果物6・6・・・が収められているコンテナ40の中から1つの青果物6を取り出して、残留農薬センサ20に投入し、制御手段10に該青果物6の生産者番号を入力する。
前記実施例1と同様に、残留農薬センサ20では、該青果物6からの反射光(図4中、矢印C)を受光して、得られた光学情報を制御手段10に送信する。制御手段10において、スペクトル分析を行なって青果物6の残留農薬濃度を測定し、該残留農薬濃度が基準値未満(合格)であるか否かを判断し、表示部10aに生産者番号及び判断結果を表示する。該残留農薬濃度が基準値未満である場合には、搬送手段35の上流近傍に配設された合格ランプ31が点灯する。
搬送手段35は、上流側が載置台5を低速で搬送する低速度ライン35aで構成され、下流側が内部品質測定装置4が配設されて載置台5を高速で搬送する高速度ライン35bで構成されている。
前記制御手段10に生産者番号が入力され、且つ測定された残留農薬濃度が基準値未満であれば、搬送手段35が駆動されて、残留農薬濃度が基準値未満の青果物6が載置された載置台5が低速度ライン35aから高速度ライン35bの内部品質測定装置4に搬送されていく。内部品質測定装置4は、前記実施例1と同様の構成の装置であり、搬送されてきた載置台5上の青果物6の内部品質を測定する。
図9に示すように、本実施例においての青果物選別システム1eは、コンテナ40ごと残留農薬濃度を測定して残留農薬センサ20bと該残留農薬濃度に応じて選別を行なう農薬選別装置22bとを具備した段階停止低速度ライン36と、1つずつ青果物6の内部品質を測定する内部品質測定装置4を具備した前記搬送手段35を具備している。
段階停止低速度ライン36の該残留農薬センサ20bの下流側には、農薬選別装置22bが配設されて、残留農薬センサ20b及び制御手段10で測定された残留農薬濃度に応じて青果物6・6・・・のコンテナ40ごと選別される。
図9に示すように、作業者30cによって、コンテナ40が段階停止低速度ライン36へ載置されると、コンテナ40は段階停止低速度ライン36によって低速度で段階的に残留農薬センサ20bへ搬送される。
残留農薬センサ20bでは、制御手段10によって赤外線の焦点距離が適切な青果物6のサンプルが検出されて、スペクトル分析が行なわれ、残留農薬濃度が測定される。ここで、コンテナ40に収められた青果物6のうち、焦点距離が適正な該サンプルを検出する方法は、制御手段10において行なわれるスペクトル分析等の画像処理によって行なわれるものとする。
そして、作業者30b・30bによって基準値未満のコンテナ40上の青果物6が載置台5に載せられて、前記実施例4と同様に内部品質が測定される。
2 搬送手段
3 廃棄ライン
4 内部品質測定装置
5 載置台
6 青果物
8 内部品質選別装置
9 作業者選別ライン
11 洗浄工程ライン
16 出荷ライン
20・20b 残留農薬センサ
22・22b 農薬選別装置
35 搬送手段
35a 低速度ライン
35b 高速度ライン
36 段階停止低速度ライン
40 コンテナ
Claims (7)
- 青果物が載置される載置台と、
該載置台を搬送する搬送手段と、
赤外分光光度計を利用して該青果物の残留農薬濃度を測定する残留農薬センサと、
該残留農薬センサの下流側に配置され、測定された残留農薬濃度によって青果物を選別する農薬選別装置と、を具備した青果物選別システムであって、
廃棄ラインを具備し、
該農薬選別装置が、測定された該残留農薬濃度が予め設定した基準値以上の場合に該青果物を該廃棄ラインへ搬送することを特徴とする青果物選別システム。 - 青果物が載置される載置台と、
該載置台を搬送する搬送手段と、
赤外分光光度計を利用して該青果物の残留農薬濃度を測定する残留農薬センサと、
該残留農薬センサの下流側に配置され、測定された残留農薬濃度によって青果物を選別する農薬選別装置と、を具備した青果物選別システムであって、
前記青果物を洗浄する洗浄工程ラインを具備し、
該洗浄工程ラインの終端を、前記搬送手段上の前記残留農薬センサより上流側に若しくは残留農薬センサに直接接続させて、
該農薬選別装置が、測定された該残留農薬濃度が予め設定した基準値以上の場合に該青果物を該洗浄工程ラインへと選別することを特徴とする青果物選別システム。 - 前記農薬選別装置の下流に、出荷ラインと、廃棄ラインと、作業者選別ラインとを配設し、
該農薬選別装置が、前記青果物の前記残留農薬濃度が予め設定された出荷値未満の場合に該青果物を該出荷ラインへ搬送し、前記青果物の前記残留農薬濃度が予め設定された廃棄値以上の場合に該青果物を該廃棄ラインへ搬送し、前記青果物の前記残留農薬濃度が該出荷値以上且つ該廃棄値未満の場合に該青果物を該作業者選別ラインへ搬送する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の青果物選別システム。 - 青果物を洗浄する洗浄工程ラインを具備し、
前記洗浄工程ラインの終端を、前記搬送手段上の前記残留農薬センサより上流側に若しくは残留農薬センサに直接接続させたことを特徴とする請求項3に記載の青果物選別システム。 - 赤外分光光度計を利用して青果物の残留農薬濃度を測定する残留農薬センサと、
該青果物が載置される載置台と、
該載置台が搬送される搬送手段と、
該青果物の糖度や酸度等の内部品質を測定し、該搬送手段上に配設される内部品質測定装置と、を具備し、
該残留農薬センサによって測定された該青果物の残留農薬濃度が予め設定された基準値未満である場合に、該青果物を載置した該載置台を該搬送手段上に載置して該内部品質測定装置へ搬送することを特徴とする青果物選別システム。 - 前記搬送手段が、前記載置台及び前記青果物を載置するための低速度ラインと、前記内部品質測定装置が配設される高速度ラインとから構成されていることを特徴とする請求項5に記載の青果物選別システム。
- 前記残留農薬センサが、複数の青果物が収められているコンテナ上から焦点距離が適正な青果物を検出し、該青果物の残留農薬濃度を測定するものであり、
測定された該残留農薬濃度によってコンテナごと選別する農薬選別装置と、
該残留農薬センサ及び該農薬選別装置を配設するための段階停止低速度ラインと、を具備し、
該コンテナが段階停止低速度ラインに載置されて該残留農薬センサへと搬送されて、該農薬選別装置によって前記基準値以上のコンテナと基準値未満のコンテナとに選別することを特徴とする請求項5若しくは請求項6に記載の青果物選別システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005233719A JP2007044659A (ja) | 2005-08-11 | 2005-08-11 | 青果物選別システム |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-08-11 JP JP2005233719A patent/JP2007044659A/ja active Pending
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