JP2007098277A - 青果物選別システム - Google Patents

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久美子 中川
Shuichi Shimizu
修一 清水
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Abstract

【課題】青果物の該残留農薬濃度を検査する、従来の委託分析においては、委託費用が高価であり、且つ分析結果が出るまでに長い時間がかかる等の問題点があり、ELISA法を用いた簡易分析においては、数時間で分析結果が出るものの、試料作成作業に時間がかり面倒であり、破壊検査であるため全数検査は不可能であった。
【解決手段】青果物が載置されるコンテナ40と、該コンテナ40を搬送する搬送手段36、35と、赤外分光光度計を利用して、コンテナ40に載置された青果物6の残留農薬濃度を測定する残留農薬検知手段20と、該残留農薬検知手段20の下流側に配置され、測定された残留農薬濃度によって青果物6を選別する農薬選別装置22と、を具備した青果物選別システム1において、前記コンテナ40底部に単数又は複数の開口部40aを設け、残留農薬検知手段20による青果物6の残留農薬濃度測定を、該開口部40aを介して行なう。
【選択図】図2

Description

本発明は、内部品質や残留農薬によって青果物を選別する青果物選別システムの技術に関する。
従来より、青果物の糖度や酸度等を測定する糖酸度測定装置によって、青果物を選別する青果物選別システムが公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。ここでは、青果物選別システムに、青果物の重量を測定する重量測定手段を具備し、糖酸度測定装置で測定された糖度や酸度を重量によって補正することによって、糖度や酸度を精度良く判定する方法が開示されている。
また、青果物に付着した残留農薬については、該残留農薬が食品衛生法残留農薬基準値に適合しているか否か測定する必要があるため、従来は委託分析やELISA法を用いた簡易分析による破壊検査にて検査していた。
特開2005−46794号公報
しかし、前記委託分析においては、委託費用が高価であり、且つ分析結果が出るまでに長い時間がかかる等の問題点があった。一方のELISA法を用いた簡易分析においては、数時間で分析結果が出るものの、試料作成作業に時間がかり面倒であった。また、破壊検査であるため、全数検査は不可能であった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、青果物が収納載置されるコンテナと、該コンテナを搬送する搬送手段と、赤外分光光度計を利用して、コンテナに載置された青果物の残留農薬濃度を測定する残留農薬検知手段と、該残留農薬検知手段の下流側に配置され、測定された残留農薬濃度によって青果物を選別する農薬選別装置と、を具備した青果物選別システムにおいて、前記コンテナ底部に単数又は複数の開口部を設け、残留農薬検知手段による青果物の残留農薬濃度測定を、該開口部を介して行なうものである。
請求項2においては、前記開口部上に青果物が一列に並ぶよう、開口部をスリット状に形成したものである。
請求項3においては、青果物が収納載置されるコンテナと、該コンテナを搬送する搬送手段と、赤外分光光度計を利用して、コンテナに載置された青果物の残留農薬濃度を測定する残留農薬検知手段と、該残留農薬検知手段の下流側に配置され、測定された残留農薬濃度によって青果物を選別する農薬選別装置と、を具備した青果物選別システムにおいて、前記コンテナ側面に切欠を設け、残留農薬濃度測定時に該切欠に残留農薬検知手段の検知部が挿入可能に構成したものである。
請求項4においては、前記コンテナの底部に青果物位置決め用孔を設け、該位置決め用孔の近傍に前記残留農薬検知手段の検知部を位置させて残留農薬を検知するように構成したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、赤外分光光度計を具備した残留農薬検知手段によって残留農薬濃度を測定してから選別するので、青果物を破壊したり傷ませたりすることなく、全数検査や抜取検査を行なうことが可能である。また、残留農薬濃度が基準値以上の青果物が市場に流出することを防止できる。その結果、残留農薬濃度の検査にかけている表示を付すことにより、青果物の付加価値を高められる。
また、コンテナに載置されて選果待ち状態の青果物を、コンテナ底部の開口部によって残留農薬検知手段の焦点距離位置に位置決めし、該開口部を介して投光して検査するので、軟弱な青果物に触れることなく、効率よく残留農薬濃度を検査することができる。
請求項2においては、複数の青果物の残留農薬濃度を検査することができるコンテナを、容易に構成することができる。
請求項3においては、残留農薬検知手段の焦点距離が短い場合に、残留農薬検知手段の検知部を下方まで延出させても、検知部はコンテナの一側の切欠を通過してコンテナの側板と干渉することがなく、青果物上面に投光することができる。
請求項4においては、効率よく残留農薬濃度の検査を行なうことができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は青果物選別システムの斜視図、図2は残留農薬検知手段の概略を示した側面図である。図3はコンテナの斜視図、図4はスリット状の開口部を設けたコンテナの斜視図、図5は複数の開口部を設けたコンテナの斜視図である。図6は別実施形態の残留農薬検知手段内部の概略を示した斜視図、図7は同じく残留農薬検知手段内部の概略を示した側面図である。
以下では、図1から図5を用いて本発明の青果物選別システムの第一実施例である青果物選別システム1の詳細構成について説明する。なお、以後の説明では、図1の矢印Aで表される方向を青果物が搬送される方向(搬送方向)とし、青果物は間欠低速搬送ライン36の上流側から後述する農薬選別装置22を通過して、間欠低速搬送ライン36下流側及び廃棄ライン3へと搬送されるものとする。間欠低速搬送ライン36の最下流まで搬送された青果物は、搬送手段35に移され、内部品質測定装置4を通過する。
図1に示すように、青果物選別システム1は、赤外線を用いて青果物6の残留農薬濃度を測定して該測定結果に基き第1段階目の選別(残留農薬濃度選別)を行い、その後青果物6の糖度や酸度等の内部品質を測定して該測定結果に基づき第2段階目の選別(内部品質選別)を行なうものである。青果物選別システム1は主に間欠低速搬送ライン36、廃棄ライン3、搬送手段35、残留農薬検知手段20、農薬選別装置22、内部品質測定装置4、コンテナ40・40・・・、制御手段10等で構成される。
青果物選別システム1で取り扱う青果物6は、イチゴ、蜜柑、オレンジ、メロン、トマトその他の果物類または野菜類の総称であり、残留農薬濃度や糖度(甘味)や酸度(酸味)等の内部品質によって選別されるものである。つまり、残留農薬濃度によって適合個体(残留農薬濃度が基準値以内の青果物6)と不適合個体(残留農薬濃度が基準値超の青果物6)に、糖度や酸度の内部品質によって階級別に、選別されるのである。なお、基準値は絶対的なものではなく、選別を行なう際に設定変更することができる。すなわち、基準値を厳しく設定して、厳選された青果物のみを適合固体として選別することも、逆に、基準値を緩めに設定して、より多くの青果物を適合固体して選別することも可能である。
コンテナ40は、生産者が収穫した青果物6を、傷めることなく搬送するためのものである。
前記コンテナ40の底部には上下方向に貫通する開口部40aが設けられており、図2に示すように、後述する残留農薬検知手段20の投光受光部21による赤外線の照射光(図中矢印B)及び反射光(図中矢印C)を通過させる。つまり、該投光受光部21による赤外線の照射(図中矢印B)及び反射(図中矢印C)は、前記搬送手段35のベルト間と、前記コンテナ40の底部の開口部40aを通過して、残留農薬を検知することができる。
このようにして、投光受光部21と残留農薬濃度が測定される青果物6下面との距離を、青果物6毎に一定とし、光の焦点調整を不要としている。また、焦点距離が常に一定なので、スペクトル分析が正確なものとなり、残留農薬濃度を正確に測定できる。
コンテナ40の外周(例えば側面若しくは底部)には、ICチップ15等の識別手段が添付されており、該ICチップ15には予め、前記青果物6の生産者番号や収穫日等の生産者情報が記憶されている。これは、後述するように、生産者毎に選果時における青果物6の残留農薬濃度平均値を把握したり、残留農薬濃度最大値を把握するためである。
図1に戻って、間欠低速搬送ライン36は、青果物6・6・・・の搬送用容器であるコンテナ40・40・・・を載置して上流側(容器供給部7側)から下流側(農薬選別装置22側)に搬送するものである。本実施例における間欠低速搬送ライン36はベルトコンベアで構成されており、図2に示す如く幅方向に所定の間隔を空けて巻回されたベルト13a・13b等によって構成されている。
内部品質測定装置4は青果物6の内部品質である糖度(甘味)や酸度(酸味)等の内部品質を光学的に(光を用いて非破壊で)判定するものであり、搬送手段35の下流部に配設される。
図1に戻って、容器供給部7は間欠低速搬送ライン36の最上流部に設けられ、間欠低速搬送ライン36に青果物6が載置されたコンテナ40・40・・・・・を供給する。
内部品質選別装置4は搬送手段35上に設けられ、内部品質測定装置4による判定結果(糖度や酸度等の内部品質に係る情報)に基づいて青果物6を階級別(内部品質別)に選別し搬送する。
図2に示すように、残留農薬検知手段20は、間欠低速搬送ライン36にて残留農薬検知手段20へと搬送されてきた前記青果物6に、投光受光部21より赤外線を照射(図中矢印B)し、該青果物6で反射(図中矢印C)した反射光を該投光受光部21にて吸収したのち、該反射光(図中矢印C)のデータを制御手段10に送信するものである。そして、後述する制御手段10にて、スペクトル分析を行なうことにより、残留農薬検知手段20を通過する青果物6・6・・・に対して残留農薬の種類や濃度の検出、及び適合個体か不適合個体かの判定を実施することが可能である。
筐体17は残留農薬検知手段20の他の部材を固定する構造体であるとともに投光受光部21に外部からの光が影響することを防止するための被覆手段を兼ねる。
筐体17は略直方体の箱であり、開口部17aおよび開口部17bが筐体17の互いに対向する側面に穿設され、間欠低速搬送ライン36が開口部17a・開口部17bを貫通している。
間欠低速搬送ライン36上を搬送されてきた青果物6は、コンテナ40に載置されたまま開口部17aより筐体17の内部に進入し、開口部17bから筐体17の外部に排出される。
なお、開口部17a・17bの上縁部には上下方向に複数のスリットが設けられた遮光性のゴム製または樹脂製のシートが垂設され、外部からの光が筐体23内部に極力差し込まないようにしている。
また、前述の投光受光部21による赤外線の照射(図中矢印B)及び反射(図中矢印C)を前記間欠低速搬送ライン36の下方より行うため、青果物の最下部と投光受光部21との間の距離が常に一定となり、検出誤差も小さくなる。そして、この下方より青果物6に赤外線を当てるために該間欠低速搬送ライン36には孔部が設けられている。
図1に戻って、農薬選別装置22は間欠低速搬送ライン36上に設けられ、残留農薬検知手段20及び制御手段10による判定結果(測定された残留農薬濃度が基準値未満であるか否か)に基づいて青果物6を選別する。詳しくは、残留農薬濃度が基準値以上である青果物6を後述する廃棄ライン3へ搬送し、残留農薬濃度が基準値未満である青果物6を間欠低速搬送ライン36下流側へ搬送する。
チップ読取装置14は、前記残留農薬検知手段20の直後に配設されており、コンテナ40に添付されたICチップ15に記憶された生産者情報を読み取るものである。
本実施例では、チップ読取装置14は、前記残留農薬検知手段20の直後に配設されているが、残留農薬検知手段20の下流側に配設されても良く、限定するものではない。
制御手段10は青果物選別システム1を構成する間欠低速搬送ライン36、内部品質測定装置4、チップ読取装置14、残留農薬検知手段20、農薬選別装置22等を制御するものであり、これらの動作を制御するためのプログラムが格納されており、該チップ読取装置14や残留農薬検知手段20等から種々の情報を取得したり、該残留農薬検知手段20等へ電力を供給したり、あるいは該農薬選別装置22等に動作指令(信号)を送信したりすることが可能である。
図2に示すように、制御手段10は、表示部10aと演算記憶部10bから構成されている。該演算記憶部10bでは、青果物6毎に求められた農薬の種類や残留農薬濃度が基準値以内か否かを判定し、該判定結果によって農薬選別装置22に青果物6・6・・・を適合個体(基準値以内の青果物6)と不適合個体(基準値超の青果物6)に選別させる。また、該演算記憶部10bでは、測定された内部品質によって青果物6・6・・・を階級付けし、内部品質選別装置4によって該青果物6・6・・・を階級別に選別させる。
ここで、前記スペクトル分析について説明する。
投光受光部21で受光した反射光(図中矢印C)の波長及び強度は制御手段10に送信される。該制御手段10の演算記憶部10bでは、受信した反射光(図中矢印C)の波長及び強度から作成されるスペクトル分布を用い、農薬の種類ごとのピーク分布を比較することによって農薬の種類を判別し、前記スペクトル分布における最大ピーク値によって残留農薬濃度を求める。
そして、該演算記憶部10bにて、残留農薬濃度が基準値以内であるか否か判定されて、該判定結果に基いて、該残留農薬検知手段20の下流に配設された農薬選別装置22によって青果物6が選別されるのである。
そして、該演算記憶部10bでは、チップ読取装置14によって読み取った生産者情報を前記残留農薬濃度や前記判定結果等に対応させて、該演算記憶部10bに該生産者情報と該残集農薬濃度や該判定結果等を記憶させる。該表示部10aは、記憶された生産者ごとの残留農薬濃度や、該判定結果等を表示することができる。すなわち、該表示部10aにおいては、残留農薬濃度の数値や、適合個体(残留農薬濃度が基準値以内の青果物6)であるか不適合個体(残留農薬濃度が基準値超の青果物6)であるかの判定結果や、また測定された内部品質によって階級付けされた、青果物6・6・・・の階級等を表示することができる。また、表示部10aにおいては、等級(階級)別の数や平均値等も表示することができる。
以下では本実施例の青果物選別システム1による選別作業について説明する。
まず、容器供給部7から作業者30cによって、間欠低速搬送ライン36上に青果物6が載置されたコンテナ40・40・・・・・が供給される。容器供給部7により間欠低速搬送ライン36上に供給されたコンテナ40・40・・・・・は、ベルト13a・13bの回転駆動により間欠低速搬送ライン36上を図1で示す搬送方向Aの方向に(上流側から下流側に向かって)搬送される。
間欠低速搬送ライン36によって低速度で段階的に搬送されたコンテナ40が残留農薬検知手段20に到達すると、投光受光部21により青果物6に光が照射(図中矢印B)され、投光受光部21により青果物6で反射した光(図中矢印C)が受光される。該投光受光部21により受光された反射光(図中矢印C)に係る情報(光学的情報)は制御手段10に送信される(すなわち、制御手段10は残留農薬検知手段20により青果物6の光学的情報を取得する)。
該制御手段10では、演算記憶部10bにて、該反射光(図中矢印C)に係る情報からスペクトル分析によって青果物6毎に残留農薬濃度を演算し、該残留農薬濃度が食品衛生法残留農薬基準値に適合しているか否かの判定を行い、該判定結果に基いて農薬選別装置22により選別を行なう。
つまり、前記制御手段で行なわれたスペクトル分析によって、残留農薬濃度が基準値未満であると判定された青果物6は、該制御手段10から送られる信号によって農薬選別装置22にて間欠低速搬送ライン36下流側へと搬送され、逆に基準値以上であると判定された青果物6は該農薬選別装置22によって廃棄ライン3へと搬送される。
間欠低速搬送ライン36下流側へと搬送されたコンテナ40上の青果物6は、作業者30b・30bによって、搬送手段35上の載置台12に載せられる。
該搬送手段35によって、内部品質測定装置4へと搬送されてきた青果物6・6・・・は、該内部品質測定装置4及び制御手段10によって測定された内部品質によって、内部品質選別装置4にて判定(階級付け)が行なわれる。
詳しくは、内部品質測定装置4で得られた光学的情報をもとに、制御手段10によって個々の青果物6について糖度や酸度等の内部品質を求め、該測定された内部品質に基づいて判定(階級付け)を行なう。
次に、前記コンテナ40について説明する。
図3に示したように、コンテナ40は上方が開放された略直方体の箱であり、底部の所定箇所に上下方向に貫通する開口部40aが設けられている。
該開口部40aは、図3に示したように、ひとつの青果物6がはまるように形成しても、図4に示したように、一列の青果物6・6・・・がはまるように長尺状(長孔状・スリット状)に形成してもよい。
図3に示したコンテナ40の開口部40aは、横幅W1と縦幅W2が、青果物の横幅w1と縦幅w2よりも短く、ひとつの青果物6の一部が落ち込んではまり込み、位置決めされて容易に移動できない程度の大きさに形成されている。また、図4に示したスリット状の開口部40aは、横幅W1が、青果物6の横幅w1と縦幅w2よりも短く、一列の青果物6・6・・・がはまり込み幅方向にズレ難いように、長尺に形成されている。
また、前記開口部40aの個数は、単数であっても複数であってもよく、個数が限定されるものではない。図3、図4に示したように、コンテナ40底部の任意箇所に開口部40aを設けることで、コンテナ40内の青果物6の抜取検査を行なうことができる。また、図5に示したように、青果物6が載置される箇所全てに開口部40aを設けることで、コンテナ40内の青果物6の全数検査を行なうことができる。
なお、複数の青果物6を検査する場合は、コンテナ40に小さな開口部を多数設けるよりも、スリット状の開口部を設ける方が、コンテナ40を容易に構成することができる。
そして、前記開口部40aは、図2に示すように、残留農薬検知手段20の投光受光部21による赤外線の照射光(図中矢印B)及び反射光(図中矢印C)を通過させる。
このようにして、投光受光部21と残留農薬濃度が測定される青果物6下面との距離を、青果物6毎に一定とし、光の焦点調整を不要としている。また、焦点距離が常に一定なので、スペクトル分析が正確なものとなり、残留農薬濃度を正確に測定できる。
このように、コンテナ40底部に開口部40aを設けることで、コンテナ40に載置されて選果待ち状態の青果物6を、そのまま残留農薬検知手段20に投入し、コンテナ40底部の開口部40aから投光して、正確に残留農薬濃度を測定することができるようになる。
次に、図6、図7を用いて青果物選別システムの第二実施例について説明する。
第一実施例においては、残留農薬検知手段20の投光受光部21による赤外線の照射を、青果物6の下方から行なう構成となっているが、第二実施例においては、残留農薬検知手段20の投光受光部21による赤外線の照射を、青果物上方から行なう構成としている。
図6に示したように、残留農薬検知手段20の投光受光部21は、間欠低速搬送ライン36の上方に配置され、検知部21aが斜め下方に向けて突設されている。そして、残留農薬検知手段20の位置までコンテナ40が間欠低速搬送ライン36により搬送されると、検知部21aから下方に赤外線の照射を行ない、残留農薬を検知する。その他の青果物選別システムの構成については、第一実施例と略同じである。
第二実施例における、コンテナ40について説明する。
コンテナ40は、第一実施例と同じく上方が開放された略直方体の箱であるが、該コンテナ40の側面には切欠40bが設けられている。つまり、間欠低速搬送ライン36の上方に配置される投光受光部21から、斜め下方に向けて突設される検知部21aが干渉しないように、コンテナ40の対向する側板に、切欠40b・40bが設けられている。切欠40b・40bの一側について説明すると、コンテナ40側面の中央部において、上方から下方に向かって切欠40bが形成されている。該切欠40bは、検知部21aが通過できる大きさとし、その形状は限定するものではない。コンテナ40は、間欠低速搬送ライン36の上に、切欠40b・40bが進行方向に並ぶように載置される。検知部21aは、間欠低速搬送ライン36の上で移動するコンテナ40の一側の切欠40bを通過してコンテナ40の側板と干渉することがなく、正確に焦点距離を合わせて残留農薬を検知して、コンテナ40の他側の切欠40bを通過する。
そして、コンテナ40の底部には、青果物6の位置決め用孔40cが設けられている。この位置決め用孔40cの上方に検知部21aが位置するように構成する。前記位置決め用孔40cは、ひとつの青果物6がはまるものであっても、一列の青果物6がはまるスリット状のものであってもよい。なお、位置決め用孔40cは、上下方向に貫通する必要はなく、窪みであっても良い
このように、コンテナ40側面に切欠40bを設けることで、残留農薬検知手段20の焦点距離が短い場合であっても、残留農薬検知手段20の検知部21aを下方まで延出させることができ、青果物6上面に投光することができるようになる。
また、青果物位置決め用孔40cを設けたので、投光受光部21と残留農薬濃度が測定される青果物6上面との距離を、青果物6毎に一定とすることができ、光の焦点調整が不要となる。すなわち、焦点距離が一定なので、スペクトル分析が正確なものとなり、残留農薬濃度を正確に測定できる。
なお、前記青果物位置決め用孔40cを設けずに、光の焦点距離位置にある青果物のみを測定する方式としてもよい。
青果物選別システムの斜視図。 残留農薬検知手段の概略を示した側面図。 コンテナの斜視図。 スリット状の開口部を設けたコンテナの斜視図。 複数の開口部を設けたコンテナの斜視図。 別実施形態の残留農薬検知手段内部の概略を示した斜視図。 同じく残留農薬検知手段内部の概略を示した側面図。
符号の説明
1 青果物選別システム
3 廃棄ライン
4 内部品質測定装置
6 青果物
20 残留農薬検知手段
21 投光受光部
21a 検知部
22 農薬選別装置
35 搬送手段
36 間欠低速搬送ライン
40 コンテナ
40a 開口部
40b 切欠
40c 位置決め用孔

Claims (4)

  1. 青果物が収納載置されるコンテナと、該コンテナを搬送する搬送手段と、赤外分光光度計を利用して、コンテナに載置された青果物の残留農薬濃度を測定する残留農薬検知手段と、該残留農薬検知手段の下流側に配置され、測定された残留農薬濃度によって青果物を選別する農薬選別装置と、を具備した青果物選別システムにおいて、
    前記コンテナ底部に単数又は複数の開口部を設け、残留農薬検知手段による青果物の残留農薬濃度測定を、該開口部を介して行なうことを特徴とする青果物選別システム。
  2. 前記開口部上に青果物が一列に並ぶよう、開口部をスリット状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の青果物選別システム。
  3. 青果物が収納載置されるコンテナと、該コンテナを搬送する搬送手段と、赤外分光光度計を利用して、コンテナに載置された青果物の残留農薬濃度を測定する残留農薬検知手段と、該残留農薬検知手段の下流側に配置され、測定された残留農薬濃度によって青果物を選別する農薬選別装置と、を具備した青果物選別システムにおいて、
    前記コンテナ側面に切欠を設け、残留農薬濃度測定時に該切欠に残留農薬検知手段の検知部が挿入可能に構成したことを特徴とする青果物選別システム。
  4. 前記コンテナの底部に青果物位置決め用孔を設け、該位置決め用孔の近傍に前記残留農薬検知手段の検知部を位置させて残留農薬を検知するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の青果物選別システム。
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