JP2011112575A - 非破壊品質判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】青果物の内部における空洞の有無の判定と、青果物の糖度及び酸度の測定とを非破壊で行うことが可能な非破壊品質判定装置を提供する。
【解決手段】青果物2に赤外線を照射する照射手段51と、照射手段51により照射されて青果物2を透過又は反射した赤外線を検出する検出手段52と、検出手段52による検出結果を取得し、前記検出結果に基づいて青果物2における糖度及び酸度を測定する糖度・酸度測定手段72と、前記検出結果に基づいて青果物2の内部における空洞の有無を判定する空洞判定手段73と、を具備する非破壊品質判定装置1である。
【選択図】図3

Description

本発明は、トマト、いちご、りんご、梨等の青果物の品質を非破壊で判定する非破壊品質判定装置の技術に関する。
従来、トマト、いちご、りんご、梨等の青果物の内部における空洞の有無を、測定対象である青果物を破壊することなく連続して測定できる装置としては、X線を用いた非破壊品質判定装置が公知となっている。例えば、特許文献1においては、X線を特定方向に搬送される青果物に対して照射して、青果物内を通過して外部に出射されるX線を測定することにより青果物内部の空洞部等の有無を判定する青果物の非破壊品質判定装置(内部判定装置)が開示されている。
一方、青果物の糖度及び酸度を、青果物を破壊することなく連続してできる装置としては、赤外線を用いた非破壊品質判定装置が公知となっている。例えば、特許文献2においては、青果物を搬送する搬送手段と、赤外線を照射して青果物の糖度、酸度等を非破壊で判定する品質判定手段と、青果物の形状を解析する画像処理手段と、を備えた非破壊品質判定装置(内部品質判定装置)が開示されている。この非破壊品質判定装置は、青果物中に含まれる糖度に係る成分や酸度に係る成分が赤外線の特定の波長成分を吸収することから、その吸収量を測定することにより青果物の糖度、酸度を判定するようになっている。
特開平11−174001号公報 特開2008−14873号公報
しかしながら、特許文献1における非破壊品質判定装置においては、青果物の内部における空洞の有無を判定できるものの、当該判定をX線を用いて行うため、有資格者の監督が必要となり、非破壊品質判定装置の取り扱いが制限されるという問題があった。つまり、非破壊品質判定装置を誰でも簡単に用いて、青果物の内部における空洞の有無の判定を行うことができなかった。
また、特許文献2における非破壊品質判定装置においては、青果物の糖度及び酸度は判定できるものの、青果物の内部における空洞の有無を直接判定することができないという問題があった。つまり、青果物の内部における空洞の有無の判定と、青果物の糖度及び酸度の測定とを赤外分光法を用いた同一の装置で行うことができず、非破壊品質判定装置における作業効率が悪かった。
そこで、本発明は、青果物の糖度及び酸度と、青果物の内部における空洞の有無との判定を非破壊で容易に行うことができる非破壊品質判定装置を提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明に係る非破壊品質判定装置は、青果物に赤外線を照射する照射手段と、前記照射手段により照射されて前記青果物を透過又は反射した前記赤外線を検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果を取得し、前記検出結果に基づいて前記青果物の糖度及び酸度を測定する糖度・酸度測定手段と、前記検出結果に基づいて前記青果物の内部における空洞の有無を判定する空洞判定手段と、を具備するものである。
第2の発明に係る非破壊品質判定装置は、第1の発明に係る非破壊品質判定装置において、前記空洞判定手段は、前記検出手段による検出結果に基づいて前記青果物の比重を予測し、予測した青果物の比重に基づいて前記青果物の内部における空洞の有無を判定するものである。
第3の発明に係る非破壊品質判定装置は、第1又は第2の発明に係る非破壊品質判定装置において、前記青果物のサイズを判定するサイズ判定手段を具備し、前記空洞判定手段は、前記サイズ判定手段の判定結果に基づいて前記青果物の内部における空洞の有無を当該青果物のサイズ別に判定するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明に係る非破壊品質判定装置においては、青果物の糖度及び酸度と、青果物の内部における空洞の有無との判定を非破壊で容易に行うことができる。
第2の発明に係る非破壊品質判定装置においては、青果物の糖度及び酸度と、青果物の内部における空洞の有無との判定を非破壊で容易に行うことができる。
第3の発明に係る非破壊品質判定装置においては、青果物のサイズによって青果物の内部における空洞の有無の判定結果にばらつきが生じにくくなる。従って、青果物の内部における空洞の有無を精度よく判定することができる。
本発明の第1実施形態に係る非破壊品質判定装置の全体的な構成を示す一部断面側面図。 本発明の第1実施形態に係る非破壊品質判定装置の全体的な構成を示す一部断面平面図。 本発明の第1実施形態に係る非破壊品質判定装置の制御系を示すブロック図。 トマトの比重と、トマトの空洞率との関係を示すグラフ。 分光器から取得したスペクトルによって予測したトマトの比重と、電子比重計によって測定したトマトの比重との関係を示すグラフ。 規格サイズ3L−Lのトマトにおける分光器から取得したスペクトルによって予測したトマトの比重と、電子比重計によって測定したトマトの比重との関係を示すグラフ。 規格サイズM−3Sのトマトにおける分光器から取得したスペクトルによって予測したトマトの比重と、電子比重計によって測定したトマトの比重との関係を示すグラフ。
本発明の第1実施形態に係る非破壊品質判定装置1について説明する。
本発明において、「青果物」とは、トマト、いちご、りんご、梨等の果実及び蔬菜をいい、特に、本発明においては、内部に空洞の生じるおそれがある果実及び蔬菜をいう。
図1及び図2に示すように、非破壊品質判定装置1は、青果物2を搬送しながら、青果物2の品質(青果物2の内部における空洞の有無、青果物2の糖度、酸度、大きさ)の測定及び判定を行うものである。非破壊品質判定装置1は、搬送装置3と、測定装置4とを具備する。
搬送装置3は、青果物2を搬送するものである。搬送装置3は、載置部10・10・・・と、左側搬送チェーン20と、右側搬送チェーン30と、モータ等の駆動装置とを具備する。なお、図1及び図2中の矢印90の方向を、搬送装置3による青果物2の搬送方向前方と定義して、以下の説明を行う。
載置部10は、その上部に青果物2を載置するものである。載置部10は、略直方体状の部材である。載置部10の上面には、平面視略円形状の凹部11が上向きに開口して外周部から中央部に向かうに従って徐々に深くなるように形成される。凹部11の平面視略中央部、即ち最深部には、貫通孔12が当該底部を上下に貫通するように形成される。
左側搬送チェーン20及び右側搬送チェーン30は、搬送方向に沿って延出されるとともに、左右方向に所定間隔を隔てて対向配置される。左側搬送チェーン20及び右側搬送チェーン30は、それぞれの搬送方向前端部及び後端部でスプロケット(不図示)に巻回される。左側搬送チェーン20及び右側搬送チェーン30は、それぞれの前端部又は後端部に設けられるスプロケットが駆動装置により駆動されることにより回転可能とされる。
そして、左側搬送チェーン20と右側搬送チェーン30との間に、複数の載置部10・10・・・が搬送方向に所定間隔ごとに配置される。各載置部10は、左側搬送チェーン20及び右側搬送チェーン30の上側にピン軸等によって支持される。左側搬送チェーン20及び右側搬送チェーン30が回転することにより、載置部10・10・・・が後方から前方へ移動して、載置部10上に載置された青果物2が搬送されることとなる。
測定装置4は、青果物2の品質の測定及び判定を行うものである。測定装置4は、測定部50と、分光器60と、制御装置70と、出力手段80とを具備する。
まず、測定部50について説明する。
測定部50は、青果物2の品質の測定を行うものである。測定部50は、照射手段51と、検出手段52と、撮像用投光手段53と、撮像手段54と、筐体55とを具備する。測定部50は、搬送装置3により搬送される青果物2の搬送経路の途中に配設される。
照射手段51は、青果物2に赤外線を照射するものである。照射手段51は、LEDやハロゲンランプ等により構成される発光部51aを有する。照射手段51は、左側搬送チェーン20及び右側搬送チェーン30の前後(搬送)方向途中部に設けられる筐体55内であって、載置部10及びその上に載置された青果物2よりも下方に配置される。照射手段51は、搬送中の青果物2が所定位置に至ったとき、赤外線を所定のタイミングで載置部10の貫通孔12を介して上方へ向かって発し、当該載置部10上の青果物2に照射する。
検出手段52は、照射手段51により青果物2に照射されて当該青果物2を透過した赤赤外線を検出するものである。検出手段52は、フォトダイオードやフォトトランジスタ、CCD等により構成される検出部52aを有する。検出手段52は、筐体55内であって、載置部10及びその上に載置された青果物2よりも上方に前記発光部51aと対向するように配置される。検出手段52は、照射手段51の発光部51aから照射されて載置部10上の青果物2を透過した赤外線を検出する。なお、検出手段は、本実施形態においては、青果物2を透過した赤外線(赤外線の透過光)を検出する構成としているが、青果物2により反射された赤外線(赤外線の反射光)を検出する構成としてもよい。
撮像用投光手段53は、搬送装置3によって搬送される青果物2を所定位置で照明するものである。撮像用投光手段53は、LEDやハロゲンランプ、蛍光灯等により構成される発光部53aを有する。撮像用投光手段53は、筐体55内であって、載置部10及びその上に載置された青果物2よりも上方に配置される。撮像用投光手段53の発光部53aは、左側搬送チェーン20及び右側搬送チェーン30と、載置部10とがある下方に向けられている。撮像用投光手段53は、発光部53aが向けられた下方を搬送中の青果物2が至った時に照明する。
撮像手段54は、搬送装置3によって搬送される青果物2を所定のタイミングで撮像するものである。撮像手段54は、CCDカメラ等により構成される。撮像手段54は、撮像用投光手段53により照明される青果物2を撮像することができるように、筐体55内であって、載置部10及びその上に載置された青果物2よりも上方に配置される。つまり、撮像手段54は、検出手段52及び撮像用投光手段53とともに、筐体55内であって、載置部10及びその上に載置された青果物2よりも上方に配置される。
筐体55は、照射手段51、検出手段52、撮像用投光手段53、及び撮像手段54を覆う略箱状の部材である。筐体55は、左側搬送チェーン20及び右側搬送チェーン30の前後(搬送)方向途中部に設けられる。筐体55の後側壁には、筐体55の内部空間と外部空間とを連通する入口開口部55aが形成される。筐体55の前側壁には、筐体55の内部空間と外部空間とを連通する出口開口部55bが形成される。入口開口部55aと出口開口部55bとは、互いに対向する位置に形成され、搬送装置3の左側搬送チェーン20及び右側搬送チェーン30が貫通配置される。こうして、搬送装置3により搬送される青果物2は、その搬送経路の途中で入口開口部55aから筐体55の内部空間へと搬入され、出口開口部55bから筐体55の外部空間へと搬出されることとなる。
このような筐体55を測定部50に具備することにより、筐体55内へ侵入する外乱光を低減させることが可能となっている。なお、筐体55は、入口開口部55a及び出口開口部55bにカーテン等の遮蔽部材を備える構成としてもよい。これにより、筐体55内へ侵入する外乱光をさらに低減させることができる。
次に、分光器60について説明する。
分光器60は、特定の波長の光を取り出し(分光し)、当該特定波長の光を電気信号に変換し、光の強度に関する情報として出力するものである。分光器60は、その内部に、特定波長の光を分光する回折格子やプリズム等、及び分光された光を電気信号に変換する検出器等を具備する。分光器60は、検出手段52が検出した赤外線を分光し、電気信号に変換する。分光器60は、変換した電気信号を制御装置70へ送信する。
なお、本実施形態において、検出手段52と分光器60とは別個に具備される構成としたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、検出手段52と分光器60とを一体に構成することや、分光器60と制御装置70とを一体に構成することも可能である。
次に、制御装置70について、図1及び図3により説明する。
制御装置70は、搬送装置3、照射手段51、撮像用投光手段53、撮像手段54及び出力手段80を制御するとともに、検出手段52による検出結果及び撮像手段54による撮像結果(撮像データ)に基づいて青果物2の品質を測定及び判定するものである。制御装置70は、中央処理装置や記憶装置等から構成され、糖度・酸度測定手段72と、空洞判定手段73と、サイズ判定手段74と、記憶部75とを有する。制御装置70は、搬送装置3、照射手段51、撮像用投光手段53、撮像手段54、及び出力手段80と接続される。また、制御装置は、検出手段52と分光器60を介して接続される。
糖度・酸度測定手段72は、検出手段52による検出結果に基づいて青果物2の糖度及び酸度を測定するものである。詳細には、糖度・酸度測定手段72は、検出手段52が検出した赤外線を分光器60が分光して変換した電気信号(スペクトル)に基づいて青果物2の糖度及び酸度を測定するものである。
空洞判定手段73は、検出手段52による検出結果、即ち分光器60からの電気信号(スペクトル)、及び撮像手段54からの撮像結果(撮像データ)に基づいて、青果物2の内部における空洞の有無を判定するものである。また、空洞判定手段73は、分光器60からの電気信号(スペクトル)のみに基づいて、青果物2の内部における空洞の有無を判定することもできる。
サイズ判定手段74は、撮像手段54による撮像結果(撮像データ)に基づいて、青果物2の規格サイズ(L・M・S等)を判定するものである。サイズ判定手段74は、撮像手段54から取得した撮像結果(撮像データ)に基づいて青果物2の大きさ(実測値)を測定する。さらに、サイズ判定手段74は、その測定した青果物2の大きさ(実測値)が予め記憶部75に記憶しておいたどの規格サイズに相当するか否かを比較する。そして、サイズ判定手段74は、その比較結果から、判定対象となる青果物2が、どの規格サイズの青果物2であるかを判定する。
記憶部75は、搬送装置3、照射手段51、撮像用投光手段53、撮像手段54及び出力手段80を制御するための種々のプログラム及びデータ、青果物2の糖度及び酸度を測定するための種々のプログラム及びデータ、及び、青果物2の内部における空洞の有無を判定するための種々のプログラム及びデータ、青果物2の規格サイズ(L・M・S等)を判定するための種々のプログラム及びデータを格納する。
出力手段80は、各種の設定値、青果物2の品質、各種の判定結果等を表示又は印字して出力するものである。出力手段80は、例えば、ディスプレイ等の表示装置やプリンタ等の印刷装置である。
次に、非破壊品質判定装置1の動作態様について説明する。
図1及び図2に示すように、青果物2は、一つの載置部10に一つ載置された状態で、搬送装置3により搬送方向後方、即ち上流側から前方、即ち下流側へと搬送される。青果物2を搬送方向後方上流側で各載置部10に載置する方法としては、作業者の手作業による方法や、自動化された装置により行う方法等があるが、当該方法を限定するものではない。青果物2は、搬送装置3により、入口開口部55aを通って筐体55の内部へと搬送される。
搬送装置3により搬送される青果物2は、撮像用投光手段53の発光部53aと対向する所定位置(撮像用投光手段53の下方位置)に到達した時に、撮像用投光手段53により照明される。この際、照射手段51による赤外線の照射は行わない。
撮像用投光手段53により青果物2が照明されると、撮像手段54は当該照明された青果物2を撮像する。撮像手段54により青果物2が撮像されると、空洞判定手段73及びサイズ判定手段74は、撮像手段54から撮像結果(撮像データ)を取得する。
サイズ判定手段74は、撮像手段54から撮像結果(撮像データ)を取得すると、当該撮像結果(撮像データ)と、基準となる規格サイズとを比較して青果物2の規格サイズを判定する。
撮像手段54が青果物2を撮像すると、撮像用投光手段53は青果物2の照明を終了する。撮像用投光手段53による青果物2の照明が終了すると、照射手段51は青果物2に対して赤外線を照射する。当該照射された赤外線は、載置部10の貫通孔12を経て青果物2に照射される。
照射手段51により照射されて青果物2を透過した赤外線は、検出手段52により検出される。検出手段52により赤外線が検出されると、分光器60は検出手段52により検出された赤外線を分光し、電気信号に変換する。分光器60が分光した赤外線を電気信号に変換すると、糖度・酸度測定手段72及び空洞判定手段73は、分光器60により変換された電気信号(スペクトル)を取得する。すなわち、糖度・酸度測定手段72及び空洞判定手段73は、分光器60を介して検出手段52による検出結果を取得する。
糖度・酸度測定手段72は、分光器60から電気信号(スペクトル)を取得すると、当該電気信号に基づいて青果物2の糖度及び酸度を測定する。また、空洞判定手段73は、分光器60からの電気信号(スペクトル)及び前記撮像手段54による撮像結果(撮像データ)に基づいて、青果物2の内部における空洞の有無を判定する。なお、空洞判定手段73は、分光器60からの電気信号(スペクトル)のみから、青果物2の内部における空洞の有無を判断することもできる。
測定部50における測定及び判定を終えた青果物2は、搬送装置3により、出口開口部55bを経て筐体55の外部へと搬送される。搬送装置3の搬送方向下流側では、内部に空洞を有する青果物2が、図示しない選別装置又は人手によって除外される。また一方で、筐体55を出た青果物2は、糖度・酸度測定手段72及びサイズ判定手段74の判定結果に基づいて、選別装置又は人手によって、規格サイズ別、糖度・酸度別に選別される。
次に、制御装置70における青果物2の空洞の有無についての判定方法について説明する。
まず、青果物2の比重と空洞率との関係について説明する。
青果物2の比重と空洞率との関係を調べるにあたり、青果物2としてトマトを用いて実験を行った。多数のサンプルを用意して、トマトの比重を電子比重計を用いた水中置換法により測定した。
さらに、当該比重を測定したトマトの最大径部付近を水平切断し、この水平切断面の全面積に対する水平切断面において全面積に対して空洞部分が占める部分の面積の割合をトマトの空洞率として測定した。その結果、図4に示すような相関関係が得られた。つまり、トマト(青果物2)の比重が小さくなるほど、トマト(青果物2)の空洞率が高くなることが判明した。
また、図5に示すように、電子比重計で測定したトマトの比重(測定値)と、分光器60から取得した電気信号(スペクトル)によって予測したトマトの比重(予測値)との関係についても、一定の相関関係を有することが判明した。
そこで、第1実施形態では、まず分光器60から取得した電気信号(スペクトル)によって青果物2の比重を予測し、つづいて当該比重から青果物2の空洞率を求め、当該空洞率の大きさから青果物2の内部における空洞の有無を判定する。
すなわち、空洞判定手段73は、照射手段51から照射される赤外線中の特定の波長成分の吸収量と、比重マップとを用いて青果物2の比重を予測する。具体的には、当該比重マップに、分光器60から取得した電気信号(スペクトル)に応じて得られる赤外線中の特定の波長成分の吸収量を当てはめることで、青果物2の比重を予測する。ここで、比重マップとは、青果物2の種類や品種毎に予め試験を行うことによって、前記吸収量と青果物2の比重との関係を求め、マップとしたものである。なお、当該比重マップは、制御装置70の記憶部75に記憶される。
つづいて、上述のように予測した青果物2の比重と、空洞率マップとを用いて青果物2の空洞率を予測する。具体的には、空洞判定手段73は、当該空洞率マップに、予測した青果物2の比重を当てはめることで、青果物2の空洞率を予測する。ここで、空洞率マップとは、青果物2の種類や品種毎に予め試験を行うことによって、前記青果物2の比重と空洞率との関係を求め、マップとしたものである。なお、当該空洞率マップは制御装置70の記憶部75に記憶される。
こうして予測した青果物2の空洞率が青果物2の種類や品種毎に予め設定した設定値よりも大きい場合、空洞判定手段73は、青果物2の内部に空洞が有ると判定する。逆に、予測した青果物2の空洞率が前記設定値以下の場合、空洞判定手段73は、青果物2の内部に空洞が無いと判定する。
また、本実施形態では、空洞判定手段73は、撮像手段54から撮像結果(撮像データ)を取得し、当該撮像結果(撮像データ)に基づいて青果物2の内部における空洞の有無を判定する。
一般的に、青果物2の内部に空洞が生じている場合には、青果物2の外観が歪んでいることが多い。そのため、青果物2の外観形状を測定することにより青果物2の内部における空洞の有無を判定することができる。
そこで、空洞判定手段73は、撮像手段54から撮像結果(撮像データ)を取得し、当該撮像結果(撮像データ)から青果物2の外観形状を測定する。そして、空洞判定手段73は、当該測定結果から青果物2の内部における空洞の有無を判定する。
このように、空洞判定手段73は、検出手段52による検出結果に基づく判定と、撮像手段54による撮像結果(撮像データ)に基づく判定とを同時に行うことにより青果物2の内部における空洞の有無を判定することが可能となる。
そして、空洞判定手段73は、検出手段52による検出結果に基づいて青果物2の内部における空洞の有無を判定するとともに、その判定結果に対して撮像手段54による撮像結果(撮像データ)に基づく判定結果を補助的に利用することで、青果物2の内部における空洞の有無をより精度よく判定することが可能となる。
以上のように、非破壊品質判定装置1は、青果物2に赤外線を照射する照射手段51と、照射手段51により照射されて青果物2を透過又は反射した赤外線を検出する検出手段52と、検出手段52による検出結果を取得し、前記検出結果に基づいて青果物2における糖度及び酸度を測定する糖度・酸度測定手段72と、前記検出結果に基づいて青果物2の内部における空洞の有無を判定する空洞判定手段73と、を具備するものである。
このように非破壊品質判定装置1を構成することで、青果物2の糖度及び酸度と、青果物2の内部における空洞の有無とを赤外分光法を利用して判定することが可能となる。つまり、主に青果物2の糖度及び酸度等を測定する際に使用する、赤外線を用いた既存の非破壊品質判定装置によって、青果物2の糖度及び酸度を測定(判定)するのみならず、青果物2の内部における空洞の有無を判定することができる。従って、青果物2の糖度及び酸度と、青果物2の内部における空洞の有無との判定を一つの装置により非破壊で容易に行うことができる。その結果、例えば、非破壊品質判定装置1による品質判定作業時の作業効率を向上させることができる。
また、非破壊品質判定装置1は、空洞判定手段73は、検出手段52による検出結果に基づいて青果物2の比重を予測し、且つ、予測した青果物2の比重に基づいて青果物2の内部における空洞の有無を判定するものである。
このように非破壊品質判定装置1を構成することで、青果物2の糖度及び酸度と、青果物2の内部における空洞の有無との判定を非破壊で容易に行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る非破壊品質判定装置1について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態に係る非破壊品質判定装置1と同一の構成については、符号を同一とし、構成の説明は省略する。
青果物2の比重と規格サイズとの関係について説明する。
図6及び図7に示すように、電子比重計で測定したトマトの比重(測定値)と、分光器60から取得したスペクトルによって予測したトマトの比重(予測値)との関係を、青果物2の規格サイズの所定領域ごとに分類する(例えば、3L−Lと、M−3Sとに分類する)と、さらに高い相関関係を有することが判明した。
そこで、第2実施形態では、撮像手段54からの撮像結果(撮像データ)により求められる青果物2の大きさ(実測値)によって青果物2を規格サイズ(L・M・S等)ごとに分類し、その分類した青果物2の比重を予測する。そして、規格サイズごとに分類したうえで予測した青果物2の比重に基づいて、青果物2の内部における空洞の有無を判定する。
具体的には、サイズ判定手段74は、撮像手段54からの撮像結果(撮像データ)に基づいて測定した青果物2の大きさ(実測値)と、予め記憶部75に記憶しておいた青果物2の規格サイズ(L・M・S等)の閾値とを比較する。そして、サイズ判定手段74は、その比較結果から、判定対象となる青果物2が、どの規格サイズ(L・M・S等)の青果物2であるかを判定する。
一方、記憶部75には、青果物2の規格サイズの所定領域ごとに複数の比重マップが記憶されている。例えば、サイズ判定手段74が判定した青果物2の規格サイズがLに入る場合に用いる第1比重マップや、サイズ判定手段74が判定した青果物2の規格サイズがMに入る場合に用いる第2比重マップ等が記憶部75に記憶されている。
そして、空洞判定手段73は、サイズ判定手段74の判定結果に基づいて、判定した青果物2の規格サイズに対応する比重マップを選択する。例えば、サイズ判定手段74が判定した青果物2の規格サイズがLであれば、空洞判定手段73は第1比重マップを選択する。空洞判定手段73は、選択した当該比重マップに、分光器60から取得した電気信号(スペクトル)から得られる赤外線中の特定の波長成分の吸収量を当てはめることで、青果物2の比重を予測する。
さらに、空洞判定手段73は、空洞率マップに、予測した青果物2の比重を当てはめることで、青果物2の空洞率を予測する。こうして予測した青果物2の空洞率が青果物2の規格サイズ(L・M・S等)ごとに予め設定した設定値よりも大きい場合、空洞判定手段73は、青果物2の内部に空洞が有ると判定する。逆に、予測した青果物2の空洞率が前記設定値以下の場合、空洞判定手段73は、青果物2の内部に空洞が無いと判定する。
このように、青果物2の規格サイズ(L・M・S等)別に分類して青果物2の内部における空洞の有無を判定することで、青果物2のサイズ間で、青果物2の内部における空洞の有無の判定結果にばらつきが生じることがなく、より精度よく当該空洞の有無を判定することが可能となる。
以上のように、非破壊品質判定装置1は、青果物2のサイズを判定するサイズ判定手段74を有し、空洞判定手段73は、サイズ判定手段74の判定結果に基づいて青果物2のサイズ別に青果物2の空洞の有無を判定するものである。
このように非破壊品質判定装置1を構成することで、青果物2のサイズ間で、青果物2の内部における空洞の有無の判定結果にばらつきが生じにくくなる。従って、青果物2の内部における空洞の有無を精度よく判定することができる。
1 非破壊品質判定装置
2 青果物
51 照射手段
52 検出手段
72 糖度・酸度測定手段
73 空洞判定手段
74 サイズ判定手段

Claims (3)

  1. 青果物に赤外線を照射する照射手段と、
    前記照射手段により照射されて前記青果物を透過又は反射した前記赤外線を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果を取得し、前記検出結果に基づいて前記青果物の糖度及び酸度を測定する糖度・酸度測定手段と、
    前記検出手段による検出結果を取得し、前記検出結果に基づいて前記青果物の内部における空洞の有無を判定する空洞判定手段と、
    を具備する非破壊品質判定装置。
  2. 前記空洞判定手段は、前記検出手段による検出結果に基づいて前記青果物の比重を予測し、予測した青果物の比重に基づいて前記青果物の内部における空洞の有無を判定する請求項1に記載の非破壊品質判定装置。
  3. 前記青果物のサイズを判定するサイズ判定手段を具備し、
    前記空洞判定手段は、前記サイズ判定手段の判定結果に基づいて前記青果物の内部における空洞の有無を当該青果物のサイズ別に判定する請求項1又は請求項2に記載の非破壊品質判定装置。
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