JP2007093406A - ドライブシャフトの軸トルク測定方法および測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 各等速ジョイント2、3の外輪2a、3aにセンサーターゲット4,5を取り付け、両センサーターゲット4,5によって発生する回転信号をセンサ6,7で検出し、ドライブシャフト1に生じたねじれに対応する回転信号の位相差を演算処理して軸トルクを求める。この位相差の演算処理として、アウトボード側の回転パルス信号とインボード側の回転パルス信号との位相差を、ドライブシャフト1の最高回転数における回転パルス周波数以上の周波数を有する一定周波数パルスのカウント値である位相差検出パルス数として求める。この位相差検出パルス数を、アウトボード側の回転パルス信号もしくはインボード側の回転パルス信号から計算されるドライブシャフトの回転数、または外部のセンサによって測定されたドライブシャフトの回転数で除算する。
【選択図】 図2
Description
また、最近の自動車はあらゆる部分に電子制御技術が導入されており、アンチロックブレーキシステム(ABS)、トラクションコントールシステム(TCS)、ノンスリップデフ(LSD)などの走行制御では車輪速信号が利用されている。このために、通常、ドライブシャフトのアウトボード側(アクスル側)にABS(アンチロックブレーキシステム)制御用のパルサーリングが設けられ、車輪の回転に伴い歯車状のパルサーリングが回転すると、それに近接して車体側に設置された電磁ピックアップに車輪回転数に比例した周波数のパルスが発生するようになっている。
また、求めた軸トルク信号に基づいてエンジンの出力を制御することにより、過大トルクの発生を防止し、この過大トルトの発生防止によってドライブシャフトの軸径および等速ジョイントのサイズダウンによる軽量化を図ることが開示されている。
一方、燃費改善には車体の軽量化が非常に効果的であり、ドライブシャフトも軽量化の必要にせまられている。
しかし、特許文献1には、上記のように両側の等速ジョイントの位相差によってドライブシャフトの軸トルクを求める方法が開示されているが、その位相差を測定する具体的な記述がなく、正確なトルクを測定する方法の確立が望まれていた。
すなわち、アウトボード側の回転パルス信号とインボード側の回転パルス信号との位相差を、前記ドライブシャフトの最高回転数における回転パルス周波数以上の周波数を有する一定周波数パルスのカウント値である位相差検出パルス数として求める。この位相差検出パルス数を、アウトボード側の回転パルス信号もしくはインボード側の回転パルス信号から計算されるドライブシャフトの回転数、または外部のセンサによって測定されたドライブシャフトの回転数で除算することにより、ドライブシャフトに生じたねじれ角度となる位相差を求める。
このドライブシャフトのねじれ角度の検出の分解能をS度とした場合、前記一定周波数パルスの周波数は、(60×ドライブシャフトの最高回転数(rpm)/S)Hz以上とする。
ねじれ角度測定の分解能を考慮して選定した一定周波数パルスにより、前記回転信号の位相差をカウントし、そのカウント値である位相差検出パルス数をドライブシャフトの回転数で除算することで、正確にねじれ角度を検出することが可能となる。ドライブシャフトの回転数は、アウトボード側の回転パルス信号もしくはインボード側の回転パルス信号から計算された値を用いても良く、また外部のセンサによって測定された値を用いても良い。
このようにして、ドライブシャフトに生じたねじれに対応する回転信号の位相差を正確に求めることができ、この位相差を演算処理して軸トルクを求める。
軸トルクを測定することで、タイヤ進行方向における路面−タイヤ間作用力の推定が可能となる。低μ路での走行では、タイヤのスリップが発生し易いが、タイヤ進行方向における路面−タイヤ間作用力が測定できれば、この測定データを利用して、車体制御によってこれを事前に防止することが可能となる。
B>(180/A)
であっても良い。
このように歯または極対の数Aと測定する最大のねじれ角度Bの関係を規制することにより、位相差検出パルス数の誤カウントが回避され、ねじれを推定する計算方法が簡便化され、軸トルク検出の信頼がアップする。
これにより、ドライブシャフトにトルクが作用していない状態で位相差が検出されることが回避できる。
この補正により、軸トルク検出の精度、信頼性が向上する。
これより、さらなる軸トルク検出の信頼性のアップが図れると同時に、ドライブシャフト1の破損を防止できる。
この場合に、同一センサーターゲットに対向する前記センサの出力から求めた前記ドライブシャフトの回転方向、または外部に設けたセンサによって前記ドライブシャフトの回転方向を検出し、この回転方向の検出結果を元に、軸トルク測定時の位相差の計算式を変更しても良い。
これにより、回転検出の分解能を高めることができ、車輪用軸受に設けられる回転検出装置と同程度の回転検出精度を得ることができる。
またこの場合に、各センサーターゲットに対向し設置されるD個のセンサの出力は互いに(180/D)deg の位相差をもつように、予め、両センサーターゲットに対向する各センサ出力の測定結果からその位相差を検出して記憶しておき、この記憶しておいた検出値とセンサーターゲットの回転速度によって、前記センサの出力を補正しても良い。
これにより、アンチロックブレーキシステムの制御用センサとしての精度アップを図ることができる。
前記位相差演算処理手段(12)は、
前記ドライブシャフト(1)の最高回転数における回転パルス周波数以上の周波数を有する一定周波数パルスを出力する一定周波数パルス出力手段(14)と、
前記各センサ(6,7)から出力されるアウトボード側の回転パルス信号とインボード側の回転パルス信号との位相差を、前記一定周波数パルス出力手段(14)の出力する一定周波数パルスによりカウントする位相差検出パルス数カウント手段(15)と、
この手段(15)によるカウント値である位相差検出パルス数を、アウトボード側の回転パルス信号もしくはインボード側の回転パルス信号から計算されるドライブシャフト(1)の回転数、または外部のセンサによって測定されたドライブシャフト(1)の回転数で除算することにより、ドライブシャフト(1)に生じたねじれ角度となる位相差を求めるねじれ角度対応位相差演算手段(16)、
とを含む。
このねじれ角度対応位相差演算手段(16)によるドライブシャフト(1)のねじれ角度の検出の分解能をS度とした場合、前記一定周波数パルス出力手段(14)の出力する前記一定周波数パルスの周波数は、(60×ドライブシャフトの最高回転数(rpm)/S)Hz以上とする。
軸トルク演算部11は、上記各センサ6,7で検出した回転パルス信号からドライブシャフト1に生じたねじれに対応する位相差を演算処理で求める位相差演算処理手段12、および求められた位相差から軸トルクを求める位相差対応軸トルク演算手段13とで構成される。
位相差対応軸トルク演算手段13で検出されたドライブシャフト1の軸トルクは、車両走行制御手段31による走行制御に使用される。また、この軸トルク測定装置11で検出する回転パルス信号は、アンチロックブレーキシステム32の制御に用いられる。
位相差検出パルス数カウント手段15は、各センサ6,7から出力されるアウトボード側の回転パルス信号とインボード側の回転パルス信号との位相差を、一定周波数パルス出力手段14の出力する一定周波数パルスによりカウントする手段である。
ドライブシャフト回転数検出手段17は、アウトボード側の回転パルス信号もしくはインボード側の回転パルス信号からドライブシャフト1の回転数を計算し、または外部のセンサ(図示せず)によってドライブシャフト1の回転数を測定する手段である。
ドライブシャフト回転数検出手段17は、回転数比例パルスカウント手段18が設けられており、前記一定周波数パルス出力手段14の出力する一定周波数パルスにより、ドライブシャフト1の回転数に比例したパルスを出力する。
前記各手段13〜18の詳細は、次に述べる軸トルク測定方法と共に説明する。
自動車の急発進、急加速時においては、駆動系統に発生する軸トルクは大きく、四輪及び二輪車の駆動系統の中でクラッチ部を除く最も剛性の低いところはドライブシャフト1である。そのため、ドライブシャフト1はねじられる。このねじり角度を電磁ピックアップなどからなるセンサ6,7からのパルス信号に基づいて演算し、軸トルクを求める。
しかし、トルクが発生するとドライブシャフト1がねじれるため、図4(a),(b)のように、インボード側のセンサーターゲット4により発生するパルスよりも、アウトボード側のセンサーターゲット5により発生するパルスが遅れるため、位相差tが生じる。図では、位相差tとして、インボード側回転パルスの立ち下がりとアウトボード側回転パルスの立ち下がりを示す。位相差tは、各信号の立ち上がり間の位相差であってもよい。
また、上記一定周波数パルスにつき、アウトボード側もしくはインボード側センサーターゲット4,5の隣接する歯間に検出される回転数に比例した回転数比例パルス(図4(d))を、図2の回転数比例パルスカウント手段18によってカウントする。
この回転数比例パルスのカウント値Pを測定することで、ドライブシャフト1の回転数(Hz)は、
K×(A/360)/P (K定数、A歯数)、
で計算される。この計算を図2のドライブシャフト回転数検出手段17によって行う。
Q/ドライブシャフト回転数
として求められる。この位相差の演算を、図2のねじれ角度対等位相差演算手段16によって演算する。
K1×Q/ドライブシャフト回転数 (K1:定数)、
で計算される。
このK1×(位相差)の演算を、位相差対応軸トルク演算手段13によって行う。
なお、位相差(Q/ドライブシャフト回転数)を求める演算と、その位相差から軸トルクを求める演算とは、別々に行う必要はなく、上記の式、
K1×Q/ドライブシャフト回転数 によってまとめて行うようにしても良い。
図2のねじれ角度対等位相差演算手段16と位相差対応軸トルク演算手段13とは概念的に示したものであり、具体的には両手段16,13をまとめた一つの演算手段が用いられる。
この場合、軸トルクは、
K1×(Q−P)/ドライブシャフト回転数 (K1: 定数)
で計算される。
この場合、P>2×Qの場合には、インボード側が進相にあり、P<2×Q の場合にはアウトボード側が進相の状態にある。
この回転方向に応じて計算式を変える処理を、図2の回転方向対応計算式変更手段21によって行う。回転方向対応計算式変更手段21は、回転方向検出手段20の出力により回転方向を認識する。回転方向検出手段20は、例えば、後に示すようにセンサ7を回転方向に複数設けることで、その複数のセンサ7の出力から判定する。
また、外部に用意した一定周波数を有する一定周波数パルスの周波数は高いほど、インボード側センサーターゲット4とアウトボード側センサーターゲット5間のねじれは、感度良く測定できる。
そこで、ドライブシャフト1のねじれ検出の分解能をS度とした場合、前記一定周波数パルスの周波数は、(60×ドライブシャフトの最高回転数(rpm)/S )Hz以上であることが望ましい。
図2の異常判定手段19は、この想定した最大のねじれ角度Bdeg を設定しておいて、ドライブシャフト1のねじれ角度が設定ねじれ角度以上となった場合に異常信号を出力するものとされる。
図2のトルク・位相差関係補正手段23は、上記のように求められたトルクと位相差の関係を記憶しておき、上記の非線形性を補正する手段である。
センサーターゲット4,5がパルサーリングと磁気エンコーダのいずれの場合であっても、各センサーターゲット4,5に対向し設置されるセンサ6,7を複数個用い、それぞれ、所定の間隔に離して固定することで、図8に示すように、同一センサーターゲット4,5に対向するセンサ6,7の出力から求めたドライブシャフト1の回転方向を検出することができる。図2の回転方向検出手段20は、この回転方向の検出の処理を行う。この回転方向検出結果を元に、上記のように軸トルク測定時の計算方法が変更される。
なお、回転方向の検出は、外部に設けたセンサ(図示せず)によって求めてもよい。
図9に示すP>2×Qの場合は、正転時の軸トルクが、
(軸トルク)=K1×Q/(ドライブシャフト回転数)
として計算され、逆転時の軸トルクが、
(軸トルク)=K1×(−Q)/(ドライブシャフト回転数)
として計算される。
図10に示すP<2×Qの場合は、正転時の軸トルクが、
(軸トルク)=K1×(Q−P)/(ドライブシャフト回転数)
として計算され、逆転時の軸トルクが、
(軸トルク)=K1×(P−Q)/(ドライブシャフト回転数)
として計算される。
このように、ドライブシャフト1の回転方向、および検出される位相差信号(Q)によって、軸トルク測定時の計算方法を変更することによって、正確な軸トルクの検出が可能となる。
よって、このABSセンサとして、等速ジョイント3で検出した回転パルスを利用するには、分解能を高める必要がある。この分解能を高めるためには、センサーターゲット5がパルサーリングである場合はその歯による凸と凹部の幅を同じとし、また、センサーターゲット5が磁気エンコーダである場合は、S極およびN極の極間隔をほぼ同じにする。さらに、各センサーターゲット5に対向して設置される複数個のセンサ7の出力は、互いに、センサ個数をD個とすると(180/)deg の位相差をもつようにする。さらに、これらのセンサの出力によってセンサーターゲットの凹凸もしくは極変化によるパルス出力をD分割することで、このD分割されたパルス出力を得、これをアンチロックブレーキシステム32の制御用の車輪回転速度信号として利用してもよい。
図2のパルス分割手段24は、同図に示すようなパルス分割を行う。
また、軸トルクを走行制御に利用することで最適制御が可能となる。たとえば、トラクションコントロールに必要なエンジン制御用の駆動軸トルク信号として利用することができる。ATトランスミッションに駆動軸トルク制御を加えることにより効率の向上が得られ、燃費が改善される。電子制御LSDに駆動軸トルク制御を加えることにより最適なトルク配分が得られる。
2,3…等速ジョイント
4,5…センサーターゲット
6,7…センサ
8,9…回転検出器
11…軸トルク演算部
12…位相差演算処理手段
13…位相差対応軸トルク演算手段
14…一定周波数パルス出力手段
15…位相差検出パルス数カウント手段
16…ねじれ角度対応位相差演算手段
17…ドライブシャフト回転数検出手段
Claims (13)
- 両端にて等速ジョイントを介して自動車の駆動系統に接続されるドライブシャフトの各等速ジョイントの外輪にセンサーターゲットを取り付け、このセンサーターゲットに対向して設けたセンサによって両センサーターゲットを検出して発生する回転パルス信号を検出し、その検出した回転パルス信号からドライブシャフトに生じたねじれに対応する回転信号の位相差を演算処理して軸トルクを求める方法であって、
前記位相差の演算処理として、アウトボード側の回転パルス信号とインボード側の回転パルス信号との位相差を、前記ドライブシャフトの最高回転数における回転パルス周波数以上の周波数を有する一定周波数パルスのカウント値である位相差検出パルス数として求め、この位相差検出パルス数を、アウトボード側の回転パルス信号もしくはインボード側の回転パルス信号から計算されるドライブシャフトの回転数、または外部のセンサによって測定されたドライブシャフトの回転数で除算することにより、ドライブシャフトに生じたねじれ角度となる位相差を求め、
このドライブシャフトのねじれ角度の検出の分解能をS度とした場合、前記一定周波数パルスの周波数は、(60×ドライブシャフトの最高回転数(rpm)/S)Hz以上とすることを特徴とするドライブシャフトの軸トルク測定方法。 - 請求項1において、前記センサーターゲットが円周方向に等配された複数の歯または磁極対を有するものとし、前記歯または極対の数をA、測定する最大のねじれ角度をBdeg とすると、
B>(180/A)
であるドライブシャフトの軸トルク測定方法。 - 請求項1または請求項2において、アウトボード側の回転パルス信号とインボード側の回転パルス信号は、前記ドライブシャフトにトルクが作用していない状態で、位相差がゼロとなるように、等速ジョイントの外輪へのセンサーターゲットの固定、またはセンサの位相角を設定したドライブシャフトの軸トルク測定方法。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記ドライブシャフトにトルクが作用していない状態で前記ドライブシャフトのアウトボード側の回転パルス信号とインボード側の回転パルス信号の位相差を求め、この求めた値によって、軸トルク測定時の位相差の演算結果を補正するドライブシャフトの軸トルク測定方法。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記各回転パルス信号を検出するよりも先に、予め、両等速ジョイントの外輪間のトルクと前記位相差の関係を測定もしくは計算により求めておき、この求めておいたトルクと位相差の関係により、軸トルク測定時の位相差の演算結果を補正するドライブシャフトの軸トルク測定方法。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、測定されたドライブシャフトの軸トルクに相当するドライブシャフトのねじれ角度が、設定した最大のねじれ角度Bdeg 以上となった場合に、異常信号を外部に出力するドライブシャフトの軸トルク測定方法。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、各センサーターゲットに対向し設置されるセンサを複数個用い、これら複数のセンサを、所定の間隔に離して固定するドライブシャフトの軸トルク測定方法。
- 請求項7において、同一センサーターゲットに対向する前記センサの出力から求めた前記ドライブシャフトの回転方向、または外部に設けたセンサによって前記ドライブシャフトの回転方向を検出し、この回転方向の検出結果を元に、軸トルク測定時の位相差の計算式を変更するドライブシャフトの軸トルク測定方法。
- 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、前記各センサーターゲットが円周方向に等配された複数の歯または磁極対を有するものとし、これらセンサーターゲットの前記歯の厚さと隣合う歯の間の幅、または前記極対の極の幅と極間隔をほぼ同じにし、各センサーターゲットに対向してそれぞれ複数個のセンサを配置し、これら複数個のセンサの出力は互いに、センサ個数をD個とすると(180/D)deg の位相差をもつようにし、これらのセンサの出力によってセンサーターゲットの歯列による凹凸または極変化によるパルス出力をD分割し、このD分割されたパルス出力をアンチロックブレーキシステムの制御用信号に利用するドライブシャフトの軸トルク測定方法。
- 請求項9において、各センサーターゲットに対向し設置されるD個のセンサの出力は互いに(180/D)deg の位相差をもつように、各センサ位置を設定したドライブシャフトの軸トルク測定方法。
- 請求項9において、各センサーターゲットに対向し設置されるD個のセンサの出力は互いに(180/D)deg の位相差をもつように、予め、両センサーターゲットに対向する各センサ出力の測定結果からその位相差を検出して記憶しておき、この記憶しておいた検出値とセンサーターゲットの回転速度によって、センサの回転検出出力を補正するドライブシャフトの軸トルク測定方法。
- 請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のドライブシャフトの軸トルク測定方法によって求めた軸トルクの信号を、車両走行制御に用いることを特徴とする自動車の走行制御方法。
- 両端にて等速ジョイントを介して自動車の駆動系統に接続されるドライブシャフトの各等速ジョイントの外輪にセンサーターゲットを取り付け、このセンサーターゲットに対向して、各センサーターゲットをそれぞれ検出して発生する回転パルス信号を検出するセンサを設け、これら各センサで検出した回転パルス信号からドライブシャフトに生じたねじれに対応する位相差を演算処理で求める位相差演算処理手段、および求められた位相差から軸トルクを求める位相差対応軸トルク演算手段を設け、
前記位相差演算処理手段は、
前記ドライブシャフトの最高回転数における回転パルス周波数以上の周波数を有する一定周波数パルスを出力する一定周波数パルス出力手段と、
前記各センサから出力されるアウトボード側の回転パルス信号とインボード側の回転パルス信号との位相差を、前記一定周波数パルス出力手段の出力する一定周波数パルスによりカウントする位相差検出パルス数カウント手段と、
この手段によるカウント値である位相差検出パルス数を、アウトボード側の回転パルス信号もしくはインボード側の回転パルス信号から計算されるドライブシャフトの回転数、または外部のセンサによって測定されたドライブシャフトの回転数で除算することにより、ドライブシャフトに生じたねじれ角度となる位相差を求めるねじれ角度対応位相差演算手段
とを含み、
このねじれ角度対応位相差演算手段によるドライブシャフトのねじれ角度の検出の分解能をS度とした場合、前記一定周波数パルス出力手段の出力する前記一定周波数パルスの周波数は、(60×ドライブシャフトの最高回転数(rpm)/S)Hz以上とする、
ことを特徴とするドライブシャフトの軸トルク測定装置。
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JP2005283752A JP2007093406A (ja) | 2005-09-29 | 2005-09-29 | ドライブシャフトの軸トルク測定方法および測定装置 |
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