JP2007090518A - 工作機械の主軸装置 - Google Patents

工作機械の主軸装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007090518A
JP2007090518A JP2006314674A JP2006314674A JP2007090518A JP 2007090518 A JP2007090518 A JP 2007090518A JP 2006314674 A JP2006314674 A JP 2006314674A JP 2006314674 A JP2006314674 A JP 2006314674A JP 2007090518 A JP2007090518 A JP 2007090518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
rotating shaft
temperature
coolant
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006314674A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4679493B2 (ja
Inventor
Shinichi Inoue
真一 井上
Hideshi Sato
英志 佐藤
Kazumasa Takano
和雅 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makino Milling Machine Co Ltd
Original Assignee
Makino Milling Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makino Milling Machine Co Ltd filed Critical Makino Milling Machine Co Ltd
Priority to JP2006314674A priority Critical patent/JP4679493B2/ja
Publication of JP2007090518A publication Critical patent/JP2007090518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4679493B2 publication Critical patent/JP4679493B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Turning (AREA)

Abstract

【課題】高速化、高剛性化に対応した工作機械の回転軸装置を提供する。
【解決手段】回転軸17の負荷側である前方部17aを大径、他方側である後方部17bを小径に形成し、前方の大径部17aをラジアル軸受19で後方の小径部17bを一対のアンギュラ玉軸受21でハウジング13に回転軸17を回転支持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械の主軸装置に関する。
工作機械の主軸装置主軸は、一般的に、ラジアル荷重とスラスト荷重を受けるために、主軸を回転支持する軸受は、こうした荷重を考慮して決定される。例えば、第1の従来技術として特許文献1には、主軸の先端側を背面組合せの一対のアンギュラ玉軸受により回転支持し、後端側をラジアル玉軸受により回転支持した構成が開示されている。このように一対のアンギュラ玉軸受を先端側に配置するのが一般的である。更に、第2の従来技術として特許文献2には、主軸の先端側を円筒ころ軸受により回転支持し、後端側を背面組合せの一対のアンギュラ玉軸受により回転支持した構成が開示されている。
第3の従来技術として、特許文献3には、主軸後端部から主軸内に潤滑液を供給し、この潤滑液により主軸の軸心冷却を行った後に、比較的温まった潤滑液により軸受の潤滑と、主軸を回転支持するハウジングの冷却とを行うようにした工作機械の主軸装置が開示されている。また、第4の従来技術として、特許文献4には、スピンドル軸の中心部から軸受転動体転動空間へ供給する潤滑油の温度および外筒の冷却ジャケットに供給する冷却流体の温度を制御する第1、第2冷却ユニットをスピンドル軸と外筒の温度に基づいて制御するようにしたスピンドル装置が開示されている。
特許第3080253号公報 特開平7−310742号公報 特許第2677505号公報 特開平6−134651号公報
近時の工作機械の主軸装置では、主軸回転の高速化に伴い主軸および主軸を回転支持する軸受は高い荷重を受けるようになっている。そのために主軸はより大径化し主軸の高速化と相俟って軸受のDN値(軸受内径×回転速度で表わされる数値)が高くなっている。DN値が高くなれば、軸受の寿命が短くなり、かつ、高価な軸受を使用しなければならなくなる。特にアンギュラ玉軸受は、通常一対で使用しラジアル玉軸受に比べて各段に高価な軸受となっている。更にアンギュラ玉軸受の場合、転動体としてのボールと内外輪との間に接触角を有するために、ボールと内外輪との接触部でボールがはスピン運動を行い、内外輪との接触部においてすべりが発生し、油膜切れ等の問題を生じる。このアンギュラ玉軸受のスピンはボールに作用する遠心力の影響を最も受けるために、DN値が大きくなればなるほどアンギュラ玉軸受のスピンに伴う問題も増大する。
また、一般に工作機械の工具等の機能部材が取り付けられる主軸の先端部分には、後端部分に比較して大きな半径方向の力が作用する。従って、主軸の先端部分の直径を後端部分の直径よりも大きくすることが有利である。ところが、主軸の直径が大きくなると、主軸を回転支持する軸受も必然的に大型化せざるを得ない。この点第1の従来技術では、主軸の先端側を背面組合せのアンギュラ玉軸受により回転支持しているために、このアンギュラ玉軸受を大型化せざるを得ない問題がある。
第2の従来技術では、主軸の後端側を先端側を背面組合せのアンギュラ玉軸受により回転支持しているが、主軸全体が同じ直径にて形成されており、従って、第2の従来技術の構成によれば、回転軸の高速化、大径化に伴うDN値の増大に対して軸受構成の問題点は第1の従来技術と同様である。
一方、近時の工作機械の主軸装置のように20000min-1以上で高速回転する場合には、主軸を回転支持する軸受の予圧を厳格に制御する必要がある。より詳細には、主軸が高速化すれば、それを回転支持する軸受の内輪は遠心力および熱膨張により外径が増大する。一方、外輪はハウジングにより外径が規定されるために、外輪の内径が遠心力により増大することがない。また、こうした高速回転する主軸装置では主軸を回転支持するハウジングが冷却されることが多く、こうした場合、ハウジングを過度に冷却すると、外輪は熱膨張することもできないので、内外輪の間に配置された転動体は過大な予圧を受けることとなる。その結果、内輪や転動体が外輪に押し付けられ、内輪、外輪、転動体の摩擦による発熱が大きくなり、ひいては軸受の破損をまねいてしまう。
従って、軸受の転動体に過大な予圧がかかることを防止するためには、主軸(内輪)およびハウジング(外輪)の温度もまた厳格に制御しなければならない。この点、第3の従来技術では、主軸の軸心を冷却して比較的温まった潤滑液によりハウジングを冷却しているために、ハウジングがどんな状態で冷却されているかわからず、主軸およびハウジングの温度を最適に制御することができない。よって、第3の従来技術の構成では、主軸およびハウジングに固定されている軸受の内外輪の温度を最適に制御することができないという問題がある。
この点、第4の従来技術では、外筒(ハウジング)の温度を検出する第1温度センサと、スピンドルの温度を検出する第2温度センサとを設けて、各々の検出温度に基づいて、第1、第2冷却ユニットを制御するようになっているが、第4の従来技術の第1、第2冷却ユニットは、ハウジングとスピンドルの温度勾配が小さくなるように冷却流体と潤滑油の温度を制御している。既述したように、内輪は熱膨張に加えて遠心力により外径が増大するので、主軸の回転速度を考慮して内外輪の温度を制御しなければならない。しかし、第の従来技術では、内輪、外輪の温度を検出していないので、こうした状況における内輪、外輪、転動体の摩擦による発熱を除去できず、やはり軸受の焼き付きをまねいてしまうという問題がある。また、第の従来技術では、第1温度センサは外筒の外側の温度を検出するように設けられ、第2温度センサは主軸先端部外周の温度を検出するように設けられており、軸受の内外輪の温度を検出するようにはなっていないので、軸受の発熱部の温度を正確に検出できない構成である。
また、主軸装置には、主軸を回転駆動するための駆動モータをハウジングに内蔵した所謂ビルトインモータ形式のものがある。こうしたビルトインモータ形式の主軸装置では、ハウジングは駆動モータ、特にそのステータの発熱によっても加熱される。従って、ビルトインモータ形式の主軸装置のハウジングを冷却する場合、主としてステータおよびステータ近傍のハウジング部分を冷却するようになっているが、これにより加熱された冷却液が熱媒体としてハウジングを却って加熱してしまうことがある。第3の従来技術では、主軸の軸芯を冷却して比較的温まった潤滑液をハウジングのステータ取付装置の近傍に設けられた螺旋通路に流通させるようにしているが、これではステータを十分に冷却することができず、やはり加熱された潤滑液が熱媒体となってハウジングが加熱してしまう。
本発明は、こうした従来技術の問題点を解決することを技術課題としており、高速化、高剛性化に対応した工作機械の主軸装置を提供することを目的としている。
本発明は、主軸及びハウジングの冷却を適切に行い、高速化、高精度化に対応した工作機械の主軸装置を提供することを目的としている。
更に本発明は、主軸を回転支持する軸受の内外輪の温度を直接正確に検出し、その検出結果に基づき冷却液の温度を独立に制御して、主軸とハウジングとの間に介在する軸受の予圧を適正に制御し軸受の破損のない工作機械の主軸装置を提供することを目的としている。
更に本発明は、ハウジングの冷却を最適に行うことができる工作機械の主軸装置を提供することを目的としている。
上述の目的に鑑みて、本発明によれば、ハウジングに主軸を回転可能に支持し、前記主軸に工具を装着してワークを加工する工作機械の主軸装置において、前記工具を装着するため所望の外径を有する前部と、前記前部と反対側の後部と、前記前部と前記後部の間の中間部とから成り、前記前部、前記中間部、前記後部の順に外径が細くなるように形成された主軸と、前記主軸の前部と前記ハウジングとの間に設けられ、所望の回転速度における前記主軸に作用する半径方向の負荷を支持する円筒ころ軸受又はラジアル玉軸受と、前記円筒ころ軸受又はラジアル玉軸受の内径より小さな内径を有し、前記主軸の後部と前記ハウジングとの間に設けられ、前記所望の回転速度における前記主軸に作用する半径方向及び軸線方向の負荷を支持するアンギュラ玉軸受と、前記主軸の中間部の外周に取り付けられたロータと、前記ロータと対向させて前記ハウジングに取り付けられたステータとで成り、前記主軸を回転駆動する駆動モータと、前記主軸の中心軸線に沿って冷却液通路を設け、前記冷却液通路に冷却液を供給して前記主軸並びに前記主軸を介して前記円筒ころ軸受又はラジアル玉軸受、前記アンギュラ玉軸受及び前記駆動モータのロータを冷却する第1の冷却手段と、前記ハウジングに冷却液通路を設け、前記冷却液通路に冷却液を供給して前記ハウジング並びに前記ハウジングを介して前記円筒ころ軸受又はラジアル玉軸受、前記アンギュラ玉軸受及び前記駆動モータのステータを冷却する第2の冷却手段と、前記円筒ころ軸受又はラジアル玉軸受の内輪の温度を検出する内輪温度検出手段と、前記円筒ころ軸受又はラジアル玉軸受の外輪の温度を検出する外輪温度検出手段とを具備し、前記第1の冷却手段は、前記内輪温度検出手段により検出された前記内輪の温度に基づいて前記主軸の冷却液通路に供給する冷却液の温度を制御し、前記第2の冷却手段は、前記外輪温度検出手段により検出された前記外輪の温度に基づいて前記ハウジングの冷却液通路に供給する冷却液の温度を制御し、かつ、前記第1の冷却手段又は前記第2の冷却手段は、前記円筒ころ軸受又はラジアル玉軸受の内輪の温度よりも所定温度だけ前記円筒ころ軸受又はラジアル玉軸受の外輪の温度が高くなるように前記主軸の冷却液通路又は前記ハウジングの冷却液通路に供給する冷却液の温度を制御するようにした工作機械の主軸装置が提供される。
以下、添付図面を参照して、本発明の工作機械の主軸装置の好ましい実施形態を説明する。図1を参照すると、主軸装置11は、ハウジング13、15内に軸受19、21を介して回転自在に支持された主軸17を具備している。ハウジング13、15は、ハウジング本体部分13と、ハウジング本体部分13の後端開口部を閉鎖する後端カバー15とを有している。主軸17は、先端部分17a、先端部分の反対側の後端部分17b、先端部分17aと後端部分17bの間の中間部分17cを有している。主軸17の負荷側である先端部分17aには工作機械の工具(図示せず)等の機能部材が取り付けられる。主軸17を中心軸線Oを中心として回転駆動するために、ハウジング本体部分13内に駆動モータ23が配設されており、駆動モータ23は、主軸17の中間部分17c固定されたロータ23aと、ハウジング本体部分13においてロータ23aに対面する内周面に固定されたステータ23bとを有している。
本実施形態において、主軸17は、その先端部分17aまたは先端部分17aに隣接した部分が、後端部分17bまたは後端部分17bに隣接した部分よりも大きな直径を有している。本実施形態における先端部分17aの直径はφ75mmで、後端部分17bの直径はφ55mmで形成されている。一方、主軸17を回転支持する軸受19、21は、主軸17の先端部分17aまたは先端部分17aに隣接する部分を回転支持する先端側軸受19と、主軸17の後端部分17bまたは後端部分17bに隣接する部分を回転支持する後端側軸受21とを含んでいる。先端側軸受19は、好ましくは主軸17の外周面に固定された内輪19a、ハウジング本体部分13の内周面に固定された外輪19b、内外輪19a、19bの間に配設された転動体19cとを有するラジアル軸受により形成されている。図1では先端側軸受19として円筒ころ軸受を複列に用いた場合を開示している。先端側軸受19は、ラジアル玉軸受で形成してもよい。後端側軸受21は、主軸17の外周面に固定された内輪21a、ハウジング本体部分13の内周面に固定された外輪21b、内外輪21a、21bの間に配設された転動体21cとを有するアンギュラ玉軸受を背面組合せとして形成されている。
主軸装置では、一般に工具等の機能部材が取り付けられる主軸の先端部分には、後端部分に比較して大きな半径方向の力が作用する。従って、主軸の先端部分の直径を後端部分の直径よりも大きくすることが有利である。ところが、主軸の直径が大きくなると、主軸を回転支持する軸受も必然的に大型化せざるを得ない。特に、一般に実施されているように、主軸の先端側を背面組合せのアンギュラ玉軸受により回転支持すると、このアンギュラ玉軸受を大型化しなければならない。アンギュラ玉軸受は、前述したようにDN値が大きくなると軸受部の発熱が大きくなる。また、アンギュラ玉軸受は、一対で用いるものであり、通常のラジアル玉軸受と比較して非常に高価なため、アンギュラ玉軸受により主軸の先端側を回転支持すると、主軸装置が非常に高価になる。一方、主軸の後端側に作用する半径方向の力は先端側に比較して非常に小さくなるので、主軸を細くすることができる。従って、本実施形態の如く、主軸17の後端部分17bまたは先端部分17bに隣接する部分を背面組合せの一対のアンギュラ玉軸受21により回転支持して、該アンギュラ玉軸受21により主軸17の半径方向のラジアル荷重と、軸方向のスラスト荷重を支持するように構成すれば、小径のアンギュラ玉軸受を使用することが可能となり、DN値が小さくなるので発熱が少なく、また廉価な主軸が可能となる。
次に、図2を参照して、本発明の工作機械への応用例を説明する。
図2において、工作機械101は、工場の床面に固定されるベッド103、ベッド103の上面に固定されたコラム105、ベッド103の上面において、2つの直交する水平方向(X、Y軸方向)に往復移動可能に取り付けられワークWを固定するテーブル107を具備している。主軸頭201がコラム105に垂直方向(Z軸方向)に上下動可能に設けられている。テーブル107はベッド103内に配設されたX、Y軸送り装置(図示せず)により駆動され、主軸頭201はコラム105内に配設されたZ軸送り装置(図示せず)により駆動される。また、X、Y、Z軸送り装置の各々は、X、Y、Zの各軸方向に延設されたねじ軸(図示せず)と、該ねじ軸を回転駆動するサーボモータ(図示せず)を具備している。各ねじ軸を駆動するサーボモータおよび主軸205を駆動する主軸駆動モータ(図3の参照符号223)は、機械制御装置113により制御される。機械制御装置113は、NC装置を含んで成り、上記サーボモータや主軸駆動モータの制御に加え、工作機械101により実施される加工プロセス全般を制御する。
主軸頭201は、コラム105の前面にZ軸方向に上下動自在に取り付けられたハウジング203および主軸205を具備している。主軸205はハウジング203内においてZ軸方向に延設されて、テーブル107に対面する先端部に工具Tが装着される。また、主軸205は、その前方部および後方部において軸受207、209によりハウジング203に回転自在に支持されている。なお、詳細には図示されていないが、主軸205に工具Tを装着するために、主軸205の先端部には工具Tまたは工具Tを保持する工具ホルダの後端に設けられたテーパ部を嵌合するテーパ穴が設けられると共に、主軸205内には工具Tまたは工具ホルダを前記テーパ穴内に固定するためのドローバー等の工具固定装置が組み込まれていることは当業者の当然とするところである。ここで、機械の送り軸構成はこれに限定されることはなく、主軸を水平軸線回りに回転する構成にしてもよい。
主軸205には、また、長手方向の中心軸線に沿って軸心冷却液通路211が設けられている。冷却液が第1の冷却液供給装置109から主軸205の後端部に設けられたロータリジョイント213を介して軸心冷却液通路211に供給され、該軸心冷却液通路211内を流通して主軸205を冷却した後に第1の冷却液供給装置109へ帰還する。第1の冷却液供給装置109は、冷却液を貯留するタンク(図示せず)、冷却液を送り出す冷却液循環ポンプ(図示せず)、主軸205へ供給する冷却液を冷却して所定温度に制御する冷却液温度制御装置(図示せず)を含んでいる。第1の冷却液供給装置109は、また、機械制御装置113に接続されており、機械制御装置113から第1の冷却液供給装置109のための起動指令および主軸205の回転速度N(min-1)に関する情報を受信する。
ハウジング203は、主軸205の実質的部分を収納する中空状の部材であり、軸受207、209を介して主軸205を回転支持する。主軸205を20000min-1以上で高速回転させるために、軸受207、209は、内輪207a、209a、外輪207b、209b、内外輪の間に設けられた転動体207c、209cを有する転がり軸受とすることが好ましい。より好ましくは、主軸205の負荷側の先端部分を支持する軸受207は、転動体207cとしてボールを具備するボールベアリング等のラジアル軸受により形成し、主軸205の後端部分を支持する軸受209は、背面組合せの一対のアンギュラ軸受とする。軸受207、209は、オイルエア潤滑等適宜の方法で潤滑される。
ハウジング203にはハウジング冷却液通路215が形成されており、冷却液が第2の冷却液供給装置111からハウジング冷却液通路215に供給され、ハウジング203を冷却した後に第2の冷却液供給装置111へ帰還する。第2の冷却液供給装置111は、第1の冷却液供給装置109と同様に、冷却液を貯留するタンク(図示せず)、冷却液を送り出す冷却液循環ポンプ(図示せず)、ハウジング203へ供給する冷却液を冷却して所定温度に制御する冷却液温度制御装置(図示せず)を含んでいる。第2の冷却液供給装置111は、また、機械制御装置113に接続されており、機械制御装置113から冷却液供給装置111のための起動指令および主軸205の回転速度N(min-1)に関する情報を受信する。
請求項に記載の第1の冷却手段は、軸心冷却液通路211及び第1の冷却液供給装置109を含むものであり、第2の冷却手段は、ハウジング冷却液通路215及び第2の冷却液供給装置111を含むものである。
ベッド103には、ベッド103の温度を検出するベッド温度センサ115が取り付けられており、ベッド温度センサ115は第1の冷却液供給装置109に接続されている。一方、主軸頭201のハウジング203には、主軸205の先端部分を支持する軸受207の内輪207aの温度を検出する内輪温度センサ117と、軸受207の外輪207bの温度を検出する外輪温度センサ119が配設されており、内輪温度センサ117は第1の冷却液供給装置109の冷却液温度制御装置に接続され、外輪温度センサ119は第2の冷却液供給装置111の冷却液温度制御装置に接続されている。ベッド温度センサ115および外輪温度センサ119はサーミスタや熱電対を具備して、ベッド103および外輪207に直接接触してその温度を測定するように構成できる。内輪温度センサ117は、好ましくは、赤外線温度センサ等の非接触式温度センサを具備しており非接触式に内輪207aの温度を測定する。内輪207aの温度は、内輪207aの近傍の主軸205の表面温度にて代表させても良い。内輪温度センサ117及び外輪温度センサ119は負荷が大きくかかる主軸205の負荷側の軸受207に設けることが望ましい。
図3を参照すると、図2において参照符号Aで示す主軸205の先端部分の拡大半断面図が図示されている。主軸205は、中心軸線O(オー)に沿って中心孔205aが形成されており、該中心孔205a内に工具または工具ホルダTを主軸205の先端部に固定するためのドローバー217が中心軸線Oに沿って延設されている。ドローバー217は、その中心軸線Oに沿って冷却液供給通路217aが形成されており、該冷却液供給通路217aは、その後端部(図示せず)においてロータリジョイント213に接続されている。冷却液供給通路217aは、また、その先端部217cの近傍に半径方向に延びる出口ポート217bが形成されている。図3に示すように、ドローバー217を主軸205の中心孔205a内に挿入することにより、ドローバー217の外周面と中心孔205aの内周面との間に冷却液戻り通路が画成される。なお、図3の実施形態では、軸受207は、2つのボールベアリング等の複列のラジアル軸受により構成されている。また、図3の実施形態では、主軸頭201は、ハウジング203の内周面に固定されたステータ223aと、主軸205の外周面に固定されたロータ223bとを有する主軸駆動モータ223を具備している。
好ましくは、主軸205の先端部分において、中心孔205aの内周面には螺旋溝205bが形成されており、中心孔205aには該螺旋溝205bを覆うようにスリーブ219が嵌合されている。螺旋溝205bとスリーブ219の外周面とにより、螺旋通路が画成される。中心孔205a内においてスリーブ219とドローバー217との間には、連絡通路221aを有する接続スリーブ221が配設されている。連絡通路221aにより、ドローバー217の出口ポート217bは、螺旋通路の最も先端部分(図3において最も下の部分)に接続される。ロータリジョイント213から供給された冷却液は、矢印F1からF4で示すように、ドローバー217の冷却液供給通路217a、出口ポート217b、連絡通路221a、螺旋通路、冷却液戻り通路を順次に流通し、ロータリジョイント213を介して第1の冷却液供給装置109へ帰還する。すなわち、図3に示す実施形態では、軸心冷却液通路211は冷却液供給通路217a、出口ポート217b、連絡通路221a、螺旋通路、冷却液戻り通路により形成される。
前記螺旋通路は、螺旋溝205bを設けることにより、冷却液と接触する主軸205の表面積が増加するために、螺旋通路を設けた部分において伝熱が促進され、主軸205を効果的に冷却することが可能となる。主軸205を通じて軸受207の内輪207aを冷却するために、螺旋通路は、図3に示すように、主軸205において少なくとも部分的に軸受207と重なる部分に設けることが好ましい。また、主軸205の回転方向に関して後端方向にねじが進むように螺旋溝205bを形成することにより、螺旋通路内の冷却液が主軸205が回転することにより、主軸205の後端方向に付勢されるポンプ作用を得ることができる。これにより、冷却液が軸心冷却液通路を流通しやすくなる。
以下、本実施形態の作用を説明する。
機械制御装置113からの指令により主軸205の主軸駆動モータ223が起動すると、主軸205が回転し、軸受207、209が発熱する。主軸駆動モータ223の起動と同時に或いはそれに先だって第1と第2の冷却液供給装置109、111は、軸心冷却液通路211とハウジング冷却液通路215へ冷却液を供給する。第1の冷却液供給装置109は、ベッド温度センサ115および内輪温度センサ119が測定したベッド103および内輪207aの各々の温度Tb、Tiに基づき、内輪207aの温度Tiがベッド103の温度Tbに等しくなるように、冷却液の温度を制御する。ここで、内輪207aの温度Tiが室温やその他の設定温度になるように制御してもよい。
第2の冷却液供給装置111は、第1の冷却液供給装置109から内輪207aの温度Tiに関する情報を受信して、外輪207bの温度Toが内輪207aの温度Tiよりも所定の温度差ΔT高くなるように、冷却液の温度を制御する。内外輪207a、207bの温度差ΔTは、主軸205の回転速度N(min-1)に対して軸受に適正な予圧を与えるように設定することができる。温度差ΔTは、実験または数値解析により予め求め、主軸205の回転速度N(min-1)に関する関数またはテーブルの形で第2の冷却液供給装置111内に格納することができる。そして、機械制御装置113から受信した主軸205の回転速度N(min-1)に関する情報に基づき第2の冷却液供給装置111内でΔTを演算するようにできる。
このようにして、内輪207aの温度と外輪207bの温度に温度差をつけ、すなわち内輪207aの温度に対して外輪207bの温度がΔTだけ高くなるように、第2の冷却液供給装置111からハウジング冷却液通路215に供給される冷却液の温度を制御することにより、内輪207aを外輪207bよりも低い温度にして、内輪207aの膨張による予圧の増大を抑えるように制御し、軸受の破損を防止することができる。
既述したように、軸受の予圧は軸受の熱変形に加えて、内輪に作用する遠心力によっても変化する。従って、軸受に適正な予圧を与える内外輪の温度差ΔTは回転軸または主軸の回転速度によって変化する。本実施形態のごとく、内外輪の温度差ΔTを主軸205の回転速度N(min-1)に対して変化させることにより、特に遠心力の影響が強くなる高速回転領域において、内外輪の温度差を一定になるように制御していた第4の従来技術と比較して格段に軸受の予圧の制御が精密化されることとなる。これはまた軸受の長寿命化および主軸装置の信頼性の向上に寄与する。
次に、図4を参照して、本発明の更に他の実施形態を説明する。本実施形態は上述の実施形態と概ね同様に構成されており、図4において図2と同様の構成要素には同じ参照符号が付されている。
図4に示す実施形態では、内輪207aおよび外輪207の各々の温度Ti、Toを測定する内輪温度センサ117および外輪温度センサ119が機械制御装置113に接続されている。第1の冷却液供給装置109は機械制御装置113から主軸205の回転速度N(min-1)と内輪207aの温度Tiを受信し、ベッド温度センサ115からベッド103の温度Tbを受信し、内輪207aの温度Tiがベッド103の温度Tbに等しくなるように、冷却液の温度を制御する。内輪207aの温度Tiが室温やその他の設定温度になるように制御してもよいことは言うまでもない。
第2の冷却液供給装置111は機械制御装置113から内輪207aの温度Tiに関する情報を受信して、外輪207bの温度Toが内輪207aの温度Tiよりも所定の温度差ΔTだけ高くなるように、冷却液の温度を制御する。
また、内輪温度センサ117により検出された軸受の内輪207aの温度、及び外輪温度センサ119により検出された軸受の外輪207bの温度に基づいて、すなわち内輪207aの温度と外輪207bの温度の温度差が所定値以上になったら、軸受の異常を検出・表示するようにしてもよい。
さらに、上述の第1及び第2の実施形態では、軸受207の内輪207aの温度を基準にして外輪207bの温度を所定温度ΔTだけ高くなるように冷却液の温度制御を行うようにしているが、軸受207の外輪207bの温度を基準にして内輪207aの温度を所定温度ΔTだけ低くなるように冷却液の温度制御を行うことも可能である。
図1に示した主軸装置11において、その主軸17及びハウジング13に、図2及び図4に示したような軸心冷却液通路及びハウジング冷却液通路を設け、主軸17及びハウジング13をそれぞれ冷却するようにしてもよい。軸心冷却液通路及びハウジング冷却液通路への冷却液の供給は、1つの冷却液供給装置から行ってもよいし、図2及び図4に示したように2つの冷却液供給装置から行ってもよい。主軸17及びハウジング13を冷却することにより、主軸17及びハウジング13の熱変位を小さくすることができる。
次に、図5を参照して本発明の更に他の実施形態を説明する。
図5において、主軸装置301は、ハウジング303、319、321内に軸受307、309を介して回転自在に支持された主軸305を具備している。図1に示したように、主軸305の先端側を大径、後端側を小径に形成し先端大径部をラジアル軸受(軸受307)で、後端小径部を1対のアンギュラ玉軸受(軸受309)で、回転支持するようにしてもよい。ハウジング303、319、321は、ハウジング本体部分303と、ハウジング本体部分303の先端側開口部を閉鎖するフロントカバー319と、ハウジング本体部分303の後端側開口部を閉鎖するリアカバー321とを有している。主軸305は、その中心軸線に沿って延びる軸心冷却液通路311と、主軸305の先端側において軸心冷却液通路311から主軸305を半径方向に横断する先端側出口ポート311aと、主軸305の後端側において軸心冷却液通路311から主軸305を半径方向に横断する後端側出口ポート311bとが形成されている。
主軸305を回転駆動するために、ハウジング本体部分303内に駆動モータ317が配設されており、駆動モータ317は、主軸305に固定されたロータ317aと、ハウジング本体部分303においてロータ317aに対面する内周面に固定されたステータ317bとを有している。ハウジング本体部分303には、ハウジング本体部分303の内周面において、ステータ317bが配置されている部分に形成された螺旋溝313を含んでおり、該螺旋溝313とステータ317bの外周面とにより螺旋状のモータ冷却液通路313が形成される。ハウジング本体部分303には、また、螺旋状のモータ冷却液通路313包囲するように設けられた環状の空所から成るハウジング冷却液通路315が形成されている。更に、前記ハウジングのフロントカバー319には、先端側出口ポート311aに連通する出口通路319aが形成されている。
軸心冷却液通路311は、主軸305の後端に取り付けられたロータリジョイント333に連通しており、かつ、タンク323a、冷却液循環ポンプ323bを有する冷却液供給装置323から、冷却液供給管路325、軸心冷却液供給管路325a、ロータリジョイント333を介して軸心冷却液通路311に冷却液が供給される。軸心冷却液通路311に供給された冷却液の一部は、先端側出口ポート311a、出口通路319a、冷却液戻り管路327を介して冷却液供給装置323に帰還する。軸心冷却液通路311に供給された冷却液の残りの一部は、後端側出口ポート311b、冷却液戻り管路327を介して冷却液供給装置323に帰還する。
冷却液供給装置323の冷却液循環ポンプ323cにより冷却液が冷却液供給管路331、モータ冷却液管路325bを介してモータ冷却液通路313に供給される。このとき、螺旋状のモータ冷却液通路313へ供給された冷却液がハウジング本体部分303の前方から後端方向へ流通するように構成することが好ましい。同様に、冷却液供給装置323の冷却液循環ポンプ323cにより冷却液が冷却液供給管路331、ハウジング冷却液供給管路325cを介してハウジング冷却液通路315に供給される。モータ冷却液通路313およびハウジング冷却液通路315に供給された冷却液は、ハウジング冷却液戻り管路329を介して冷却液供給装置323に帰還する。モータ冷却液通路313とハウジング冷却液通路315への冷却液循環用のポンプを別々のポンプとしてもよい。
本実施形態の如くモータ冷却液通路313の外側に該モータ冷却液通路313を包囲するようにハウジング冷却液通路315を設けることにより、モータ冷却液通路313に供給された冷却液がステータ317bから発生する熱を奪うのでハウジング本体部分303の実質的部分に伝わることが防止される。さらに、ハウジング冷却液通路315に供給された冷却液がハウジング本体部303を冷却する。よって、ステータ317bの発熱によるハウジング本体部分303の熱変形が防止される。
なお、主軸305に、ロータ317aに沿わせてロータ冷却通路を形成し、軸心冷却通路311から該ロータ冷却通路内に冷却液を導き、ロータ317aを冷却するようにしてもよい。
以上説明した通り本発明によれば、主軸の負荷側の軸受を大径に形成し、他方側の軸受を小径に形成し、大径部を円筒ころ軸受またはラジアル玉軸受で、小径部を一対のアンギュラ玉軸受でハウジングに主軸を回転支持するようにしたので、工作機械の主軸装置として必要な剛性を確保し、かつ発熱が少なく高速回転に適した主軸装置が得られる。また、主軸を比較的細くし軽量化を図ることができ、主軸の速度制御が俊敏に行える。主軸の小径部にアンギュラ玉軸受を配置したので、比較的小形のアンギュラ玉軸受を使用でき、主軸装置の小型化及び廉価な装置が得られる。また、アンギュラ玉軸受のスピン運動が低減するので発熱が少なくなり、主軸装置の寿命、信頼性を高めた高速回転可能な主軸装置を実現することができる。
また、主軸及びハウジングの冷却を行うようにしたので、主軸及びハウジングを適切に冷却し回転軸及びハウジングの熱変位を小さくすることができ、高速回転かつ高精度な主軸装置を実現することができる。
さらに、軸受の内輪の温度と外輪の温度を直接検出するようにして、その検出結果に基づいて主軸の冷却液通路及びハウジングの冷却液通路に供給する冷却液の温度を制御するようにしたので、冷却液の温度制御を正確に行うことができる。よって、主軸が高速回転して軸受が発熱した場合、主軸を回転支持する軸受の予圧を適正範囲に制御して、内輪及び外輪と転動体の摩擦による発熱を低下させ軸受の破損を防止することができる。そのため、軸受の発熱が小さいので主軸の高速回転が可能となる。
そして、軸受の外輪の温度が内輪の温度より所定温度高くなるように、主軸の冷却液通路及びハウジングの冷却液通路に供給する冷却液の温度を制御するようにしたので、内輪の膨張による軸受の予圧の増大を小さくして、軸受の外輪と転動体との摩擦による発熱を低下させ軸受の破損を防止することができる。そのため、より精密に軸受の予圧を適正に保ち主軸のより高速回転が可能となる。
さらに主軸主軸冷却手段、ハウジングにモータ冷却手段及びハウジング冷却手段を設け、主軸とモータとハウジングに別系統で冷却液を供給し、発熱の大きいモータ(ステータ)を冷却し、さらにハウジングを冷却するので、効果的なハウジングの冷却を行うことができる。また、主軸側及びハウジング側でそれぞれ独立した冷却を行うことができ、主軸及びハウジングの熱変形を抑制して、高精度な主軸装置を実現することができる。
本発明の主軸装置の好ましい実施形態の断面図である。 本発明の主軸装置を備えた工作機械の概略図である。 図2の工作機械の主軸先端部分の半断面図であり、軸心冷却液通路に螺旋通路を備えた実施形態を示す図である。 本発明による主軸装置を備えた工作機械の他の実施形態を示す概略図である。 本発明による主軸装置の他の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
11 主軸装置
13 ハウジング(ハウジング本体部分)
15 ハウジング(後端カバー)
17 主軸
17a 主軸の先端部分
17b 主軸の後端部分
17c 主軸の中間部分
19 軸受(ラジアル軸受)
19a 内輪
19b 外輪
19c 転動体
21 軸受(アンギュラ玉軸受)
21a 内輪
21b 外輪
21c 転動体
23 駆動モータ
23a ロータ
23b ステータ
109 第1の冷却液供給装置
111 第2の冷却液供給装置
113 機械制御装置
115 ベッド温度センサ
117 内輪温度センサ
119 外輪温度センサ
205 主軸
205a 中心孔
205b 螺旋溝
207 軸受
207a 内輪
207b 外輪
207c 転動体
209 軸受
209a 内輪
209b 外輪
209c 転動体
211 軸心冷却液通路
215 ハウジング冷却液通路
217a 冷却液供給通路
217b 出口ポート
221a 連絡通路
223 主軸駆動モータ
301 主軸装置
303 ハウジング(ハウジング本体部分)
319 ハウジング(フロントカバー)
321 ハウジング(リアカバー)
307 軸受
309 軸受
305 主軸
311 軸心冷却液通路
311a 先端側出口ポート
311b 後端側出口ポー
317 駆動モータ
317a ロータ
317b ステータ
313 螺旋溝
315 ハウジング冷却液通路
319a 出口通路
323 冷却液供給装置
323a タンク
323b 冷却液循環ポンプ
325 冷却液供給管路
325a 軸心冷却液供給管路
327 冷却液戻り管路
331 冷却液供給管路

Claims (5)

  1. 工作機械の回転軸装置において、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに、負荷側が大径の円筒ころ軸受またはラジアル玉軸受で支持され、他方側が小径の一対のアンギュラ玉軸受で支持された回転軸と、
    前記回転軸を回転駆動する駆動モータと、
    を具備することを特徴とした工作機械の回転軸装置。
  2. 工作機械の回転軸装置において、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに、負荷側が大径の円筒ころ軸受またはラジアル玉軸受で支持され、他方側が小径の一対のアンギュラ玉軸受で支持された回転軸と、
    前記回転軸を回転駆動する駆動モータと、
    前記回転軸の中心軸線に沿って設けられた冷却液通路を有し、前記冷却液通路に冷却液を供給して前記回転軸を冷却する回転軸冷却手段と、
    前記ハウジングに設けられた冷却液通路を有し、前記冷却液通路に冷却液を供給して前記ハウジングを冷却するハウジング冷却手段と、
    を具備することを特徴とした工作機械の回転軸装置。
  3. 工作機械の回転軸装置において、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに、負荷側が大径の円筒ころ軸受またはラジアル玉軸受で支持され、他方側が小径の一対のアンギュラ玉軸受で支持された回転軸と、
    前記回転軸を回転駆動する駆動モータと、
    前記回転軸の中心軸線に沿って設けられた冷却液通路を有し、前記冷却液通路に冷却液を供給して前記回転軸を冷却する第1の冷却手段と、
    前記ハウジングに設けられた冷却液通路を有し、前記冷却液通路に冷却液を供給して前記ハウジングを冷却する第2の冷却手段と、
    前記回転軸を回転支持する負荷側の軸受の内輪の温度を検出する内輪温度検出手段と、
    前記回転軸を回転支持する負荷側の軸受の外輪の温度を検出する外輪温度検出手段と、
    を具備し、
    前記第1の冷却手段は、前記内輪温度検出手段により検出された前記軸受の内輪の温度に基づいて前記回転軸の冷却液通路に供給する冷却液の温度を制御し、前記第2の冷却手段は、前記外輪温度検出手段により検出された前記軸受の外輪の温度に基づいて前記ハウジングの冷却液通路に供給する冷却液の温度を制御することを特徴とした工作機械の回転軸装置。
  4. 前記第2の冷却手段は、前記軸受の内輪の温度よりも所定温度だけ前記軸受の外輪の温度が高くなるように前記ハウジングの冷却液通路に供給する冷却液の温度を制御する請求項3に記載の工作機械の回転軸装置。
  5. 工作機械の回転軸装置において、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに軸受を介して回転支持された回転軸と、
    前記ハウジングに取り付けられたステータと前記ステータと対向させて前記回転軸に取り付けられたロータとを有し、前記回転軸を回転駆動する駆動モータと、
    前記回転軸の中心軸線に沿って設けられた冷却液通路を有し、前記冷却液通路に冷却液を供給して前記回転軸を冷却する回転軸冷却手段と、
    前記ハウジングに設けられ、前記ステータの外周部を冷却する冷却液通路を有し、前記冷却液通路に冷却液を供給して前記モータを冷却するモータ冷却手段と、
    前記ハウジングに設けられ、前記モータ冷却手段の冷却液通路の外側に設けられた冷却液通路を有し、前記冷却液通路に冷却液を供給して前記ハウジングを冷却するハウジング冷却手段と、
    を具備することを特徴とした工作機械の回転軸装置。
JP2006314674A 2006-11-21 2006-11-21 工作機械の主軸装置 Expired - Fee Related JP4679493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006314674A JP4679493B2 (ja) 2006-11-21 2006-11-21 工作機械の主軸装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006314674A JP4679493B2 (ja) 2006-11-21 2006-11-21 工作機械の主軸装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001245696A Division JP2003053632A (ja) 2001-08-13 2001-08-13 工作機械の回転軸装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007090518A true JP2007090518A (ja) 2007-04-12
JP4679493B2 JP4679493B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=37976776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006314674A Expired - Fee Related JP4679493B2 (ja) 2006-11-21 2006-11-21 工作機械の主軸装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4679493B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017146245A1 (ja) * 2016-02-24 2018-12-13 株式会社山本金属製作所 疲労試験装置
JP2021523017A (ja) * 2018-05-11 2021-09-02 ストール マシーナリ カンパニー, エルエルシーStolle Machinery Company, LLC 駆動アセンブリ
CN114486249A (zh) * 2022-01-25 2022-05-13 中国铁建重工集团股份有限公司 一种用于回转支承性能测试台的载荷加载装置及其加载方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0996312A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Ntn Corp 多列円筒ころ軸受装置およびこれを用いたスピンドル装置
JPH09280257A (ja) * 1996-04-09 1997-10-28 Enshu Ltd 主軸のベアリング冷却装置
JPH11188505A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Okuma Corp 工作機械の主軸装置
JP2001208088A (ja) * 2000-01-21 2001-08-03 Nsk Ltd 軸受支持装置および軸受の使用方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0996312A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Ntn Corp 多列円筒ころ軸受装置およびこれを用いたスピンドル装置
JPH09280257A (ja) * 1996-04-09 1997-10-28 Enshu Ltd 主軸のベアリング冷却装置
JPH11188505A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Okuma Corp 工作機械の主軸装置
JP2001208088A (ja) * 2000-01-21 2001-08-03 Nsk Ltd 軸受支持装置および軸受の使用方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017146245A1 (ja) * 2016-02-24 2018-12-13 株式会社山本金属製作所 疲労試験装置
JP2021523017A (ja) * 2018-05-11 2021-09-02 ストール マシーナリ カンパニー, エルエルシーStolle Machinery Company, LLC 駆動アセンブリ
JP7331017B2 (ja) 2018-05-11 2023-08-22 ストール マシーナリ カンパニー,エルエルシー 駆動アセンブリ
CN114486249A (zh) * 2022-01-25 2022-05-13 中国铁建重工集团股份有限公司 一种用于回转支承性能测试台的载荷加载装置及其加载方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4679493B2 (ja) 2011-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1418352B1 (en) Rotating shaft device
EP3604843B1 (en) Main shaft device
JP2011167799A (ja) 主軸装置
JPH11179603A (ja) 工作機械主軸の軸受装置
CN102596493A (zh) 镗床的主轴装置
JP4679493B2 (ja) 工作機械の主軸装置
JP3616499B2 (ja) 工作機械の主軸装置
JP2003053632A (ja) 工作機械の回転軸装置
JPH0554565B2 (ja)
JP7070340B2 (ja) モータビルトイン方式のスピンドル装置
JP5326304B2 (ja) 工作機械用主軸装置
JP2010133550A (ja) 工作機械の主軸装置用軸受、工作機械の主軸装置、及び、工作機械、並びに工作機械の主軸装置の制御方法
JP2003056582A (ja) 回転軸装置
JPH11166549A (ja) 軸受部の潤滑油量制御装置
JP5359319B2 (ja) 主軸装置
JPH06134651A (ja) 温度制御アンダレース潤滑スピンドル装置
JP5212142B2 (ja) 主軸装置用アンギュラ玉軸受
JP2006064127A (ja) 予圧調整軸受装置
JP7067637B2 (ja) モータビルトイン方式のスピンドル装置
JPH06207621A (ja) 定流量制御アンダレース潤滑スピンドル装置
JP5262151B2 (ja) 工作機械用主軸装置
JP4527622B2 (ja) 転がり軸受の潤滑装置
JP3080253B2 (ja) 工作機械の主軸装置
JP2005177909A (ja) 主軸装置
JP2001159421A (ja) 転がり軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4679493

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees