JP2007090171A - 多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置、決定方法、決定プログラム及びその記録媒体 - Google Patents

多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置、決定方法、決定プログラム及びその記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2007090171A
JP2007090171A JP2005280741A JP2005280741A JP2007090171A JP 2007090171 A JP2007090171 A JP 2007090171A JP 2005280741 A JP2005280741 A JP 2005280741A JP 2005280741 A JP2005280741 A JP 2005280741A JP 2007090171 A JP2007090171 A JP 2007090171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
conditions
coating
condition
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005280741A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4794257B2 (ja
Inventor
Yutaka Masuda
豊 増田
Isao Kamimori
功 神守
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP2005280741A priority Critical patent/JP4794257B2/ja
Priority to PCT/JP2006/316228 priority patent/WO2007037074A1/ja
Priority to CN2006800358369A priority patent/CN101272870B/zh
Publication of JP2007090171A publication Critical patent/JP2007090171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4794257B2 publication Critical patent/JP4794257B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D5/00Processes for applying liquids or other fluent materials to surfaces to obtain special surface effects, finishes or structures
    • B05D5/06Processes for applying liquids or other fluent materials to surfaces to obtain special surface effects, finishes or structures to obtain multicolour or other optical effects
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D7/00Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
    • C09D7/80Processes for incorporating ingredients

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】所望の多彩模様塗膜を生成可能な塗料条件及び塗装条件を効率的且つ高精度に計算することができる多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置、決定方法、決定プログラム及びその記録媒体を提供すること。
【解決手段】異なる視覚的特徴を有する複数の塗料を同時に塗装して多彩模様塗膜を生成するための塗料条件及び塗装条件を決定する装置であって、処理手段(101)及び画像表示手段(102)を備え、処理手段(101)が、指定された異なる視覚的特徴を有する複数の塗料条件及び塗装条件から、これらの条件で塗装されると期待される多彩模様塗膜の画像特徴量を求め、この画像特徴量を用いてCG画像を生成して表示手段(102)に表示し、所定の指示を受けた場合に、表示装置(102)に表示されたCG画像の生成に使用した塗料条件及び塗装条件を、多彩模様塗膜を生成するための条件として決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、所望の多彩模様塗膜を得ることができる塗料条件及び塗装条件を決定し、決定した塗料条件に応じた塗料を、決定した塗装条件で塗装して多彩模様塗膜を得ることができる、決定装置、決定方法、決定プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
複数のノズルを具備し、各々のノズルから視覚的特徴が異なる塗料を噴霧可能な多ノズルガンを使用し、塗料条件及び塗装条件を変動させて塗料を噴霧することにより、種々の多彩模様塗膜を得ることができる。例えば、御影石調、花畑調等の各種の意匠を多彩模様塗膜として実現する場合には、使用する塗料の種類、塗料条件、及び塗装条件を変動させて塗装実験を繰り返し、所望の多彩模様塗膜が得られる塗料条件及び塗装条件を決定していた。
下記特許文献1には、多彩模様の一形態である粒状模様を測定、評価し、これにより塗装条件を設定する方法が開示されている。具体的には、粒状模様の粒子の大きさを、その面積の平方根若しくはこの平方根に何らかの係数を乗じたものと定義して粒度分布を求め、単位面積当たりの粒子の個数及び定義した粒子の大きさの平均値、分散、標準偏差などの分布母数のいくつか若しくは全ての測定値から、塗装条件の因子と分布母数との相関関係を定量的に解析することにより、所定の塗装品質を確保できる塗装条件を設定する塗装条件設定方法が開示されている。
また、下記特許文献2には、粒子状模様の塗装または粒子状物を撮像し、撮像した画像を処理して画像特徴量を求め、予め見本を撮像した画像を処理して求めた画像特徴量を記憶しておいた見本の画像特徴量と検査対象の画像特徴量を比較することにより塗装または塗布結果を評価する塗装システムが開示されている。
また、下記特許文献3には、多彩模様形成用塗料の原料塗料を、容易にかつ短時間で決定する方法が開示されている。具体的には、多彩模様塗膜のイメージ画像を準備し、このイメージ画像を構成する色の種類を解析し、解析された多彩模様塗膜のイメージ画像を構成する色と、各々の色の多彩模様塗膜の画像に占める面積比率を決定し、この面積比率に基づいて着色塗料粒子の配合割合を決定する方法が開示されている。
特開2000−206029号公報 特開平11−45337号公報 特開平9−220508号公報
しかし、上記特許文献1に開示された方法は、実績がある粒状模様塗膜の粒状模様の分布を測定し、その測定値を統計処理して塗装条件を決定するものであって、実績がない新たな多彩模様塗膜を得るためには使用することができない。
また、上記特許文献2も同様に、すでに実績がある見本板と同様の多彩模様塗膜を再現する技術に関し、実績の無い多彩模様塗膜には適用することができない。
また、上記特許文献3では、実際に塗装を行うときの塗装条件を決定することはできない。
本発明の目的は、所望の多彩模様画像を作成して画像表示装置に表示し、該画像の画像特徴量から統計計算によって作成した多彩模様を再現可能な塗料条件及び塗装条件を計算し、得られた塗料条件及び塗装条件に基づいて複数の塗料を同時に塗装して多彩模様塗膜を得ることができる、多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置、決定方法、決定プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法(1)は、異なる視覚的特徴を有する複数の塗料を同時に塗装して多彩模様塗膜を生成するための塗料条件及び塗装条件を決定する方法であって、処理装置が、異なる視覚的特徴を有する複数の塗料条件及び塗装条件の指定を受け付ける第1ステップと、前記処理装置が、指定された前記塗料条件及び前記塗装条件から、これらの条件で塗装されると期待される多彩模様塗膜の画像特徴量を算出する第2ステップと、前記処理装置が、前記画像特徴量を用いてCG画像を生成し、表示装置に表示する第3ステップと、前記処理装置が、所定の指示を受けた場合に、前記表示装置に表示された前記CG画像の生成に使用した塗料条件及び塗装条件を、前記多彩模様塗膜を生成するための条件として決定する第4ステップとを含むことを特徴としている。
また、本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法(2)は、上記の塗料条件・塗装条件の決定方法(1)において、前記画像特徴量が、粒子の視覚的特徴、粒度分布及び描画待ち時間を含み、前記塗料条件が、塗料の視覚的特徴及び粘度を含み、前記塗装条件が、塗料の吐出量、塗装機の移動速度及び霧化エア流量を含むことを特徴としている。
また、本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法(3)は、上記の塗料条件・塗装条件の決定方法(1)又は(2)において、前記第3ステップにおいて前記処理装置が、前記第1ステップで指定された各々の前記塗料条件に対応する、コンピュータプログラムである複数のスレッドを実行し、前記塗料条件に対応する色の粒子を同時に描画して前記CG画像を生成することを特徴としている。
また、本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法(4)は、上記の塗料条件・塗装条件の決定方法(2)又は(3)において、前記CG画像の粒度分布が対数正規分布であることを特徴としている。
また、本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法(5)は、上記の塗料条件・塗装条件の決定方法(2)〜(4)のいずれかにおいて、前記粒子の視覚的特徴が隠蔽力を含み、該隠蔽力が塗料の濁度に基づいて計算されることを特徴としている。
また、本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法(6)は、上記の塗料条件・塗装条件の決定方法(2)〜(5)のいずれかにおいて、前記粒度分布が、単位面積当りの粒子の個数である粒子数であり、前記第2ステップにおいて前記処理装置が、前記粘度及び前記塗装条件を変数とする重回帰式によって前記粒子数を決定し、決定された該粒子数に基づいて前記描画待ち時間を計算することを特徴としている。
また、本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法(7)は、上記の塗料条件・塗装条件の決定方法(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記第2ステップの前に、所定の塗料条件の塗料を用い、所定の塗装条件で塗装装置を制御して塗装を行って塗板を生成する処理を、前記塗料条件及び塗装条件を変更して複数回実行し、複数の前記塗板を生成する第5ステップと、読取装置が、複数の前記塗板の表面の模様を読み込んで、ディジタル画像データとして前記処理装置に入力する第6ステップと、前記処理装置が、複数の前記ディジタル画像データから1以上の因子を含む前記画像特徴量を算出し、該画像特徴量のうちの1以上の因子を目的変数とし、前記塗板を生成するときの塗料条件及び塗装条件のうちの2以上の因子を説明変数とする重回帰式を求める第7ステップとを含み、前記重回帰式が、前記第2ステップにおける前記画像特徴量の算出に使用されることを特徴としている。
また、本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法(8)は、上記の塗料条件・塗装条件の決定方法(7)において、前記第4ステップで決定された複数の前記塗料条件に応じて異なる色の複数の塗料を調整する第8ステップと、該第8ステップで調整された異なる色の複数の塗料を用い、前記第4ステップで決定された塗装条件で前記塗装装置を制御して塗装を行い多彩模様塗膜を生成する第9ステップをさらに含むことを特徴としている。
本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置(1)は、異なる視覚的特徴を有する複数の塗料を同時に塗装して多彩模様塗膜を生成するための塗料条件及び塗装条件を決定する装置であって、処理手段及び画像表示手段を備え、前記処理手段が、指定された異なる視覚的特徴を有する複数の塗料条件及び塗装条件から、これらの条件で塗装されると期待される多彩模様塗膜の画像特徴量を算出し、前記画像特徴量を用いてCG画像を生成して前記表示手段に表示し、所定の指示を受けた場合に、前記表示装置に表示された前記CG画像の生成に使用した塗料条件及び塗装条件を、前記多彩模様塗膜を生成するための条件として決定することを特徴としている。
また、本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置(2)は、上記の塗料条件・塗装条件の決定装置(1)において、画像読取手段と塗装装置とをさらに備え、前記処理手段が前記画像特徴量を求める前に、所定の塗料条件の塗料を用い、所定の塗装条件で塗装装置を制御して塗装を行って塗板を生成する処理を、塗料条件及び塗装条件を変更して複数回実行して生成された複数の塗板の表面の模様を、前記画像読取手段が読み込んで、ディジタル画像データとして前記処理装置に入力し、前記処理装置が、複数の前記ディジタル画像データから1以上の因子を含む前記画像特徴量を算出し、該画像特徴量の1以上の因子を目的変数とし、前記塗板を生成するときの塗料条件及び塗装条件のうちの2以上の因子を説明変数とする重回帰式を求め、前記処理装置が、前記重回帰式を用いて、指定された前記塗料条件及び塗装条件から前記画像特徴量を算出することを特徴としている。
また、本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置(3)は、上記の塗料条件・塗装条件の決定装置(2)において、決定された複数の前記塗料条件に応じて調整された異なる色の複数の塗料を用い、決定された前記塗装条件で前記塗装装置を制御して塗装を行い多彩模様塗膜を生成することを特徴としている。
本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定プログラム(1)は、異なる視覚的特徴を有する複数の塗料を同時に塗装して多彩模様塗膜を生成するための塗料条件及び塗装条件を決定する決定プログラムであって、コンピュータに、複数の異なる色の塗料条件及び塗装条件の指定を受け付ける第1の機能と、指定された前記塗料条件及び前記塗装条件から、これらの条件で塗装されると期待される多彩模様塗膜の画像特徴量を算出する第2の機能と、前記画像特徴量を用いてCG画像を生成し、表示装置に表示する第3の機能と、所定の指示を受けた場合に、前記表示装置に表示された前記CG画像の生成に使用した塗料条件及び塗装条件を、前記多彩模様塗膜を生成するための条件として決定する第4の機能とを実行させることを特徴としている。
また、本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定プログラム(2)は、上記の塗料条件・塗装条件の決定プログラム(1)において、前記第2の機能を実行する前に、前記コンピュータに、所定の塗料条件の塗料を用い、所定の塗装条件で塗装装置を制御して塗装を行って塗板を生成する処理を、塗料条件及び塗装条件を変更して複数回実行して生成された複数の前記塗板の表面の模様を、画像読取装置を用いて読み込んで、ディジタル画像データとして前記処理装置に入力する第5の機能と、複数の前記ディジタル画像データから1以上の因子を含む前記画像特徴量を算出し、該画像特徴量の1以上の因子を目的変数とし、前記塗板を生成するときの塗料条件及び塗装条件のうちの2以上の因子を説明変数とする重回帰式を求める第6の機能とを実現させ、前記重回帰式が、前記第2機能における前記画像特徴量の算出に使用されることを特徴としている。
また、本発明に係る多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定プログラム(3)は、上記の塗料条件・塗装条件の決定プログラム(2)において、前記コンピュータに、前記第4の機能を実行して決定された複数の前記塗料条件に応じて調整された異なる色の複数の塗料を用い、前記第4の機能を実行して決定された塗装条件で前記塗装装置を制御して塗装を行い多彩模様塗膜を生成する第6の機能をさらに実行させることを特徴としている。
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定プログラム(1)〜(3)のいずれかを記録していることを特徴としている。
本発明によれば、異なる視覚的特徴を有する複数の塗料条件及び塗装条件を指定すれば、対応する画像特徴量を決定し、これを用いて多彩模様画像を模したCG画像を生成して画像表示装置に表示することができる。従って、多彩模様画像を自由にシミュレーションすることができ、所望する多彩模様塗膜を得るための塗料条件及び塗装条件を効率的に決定することが可能となる。
また、所定の塗料条件の塗料を使用し、所定の塗装条件で塗装装置を制御して実際に塗装した塗板表面の模様を用いて決定した重回帰式を用いて、CG画像の描画に用いる画像特徴量を決定することにより、より実際の多彩模様に近いCG画像を生成することができ、より精度の高いシミュレーションが可能となる。
従って、シミュレーションによって決定された塗料条件の塗料を用い、決定された塗装条件で塗装装置を制御して塗装を行うことによって、所望の多彩模様塗膜を容易に得ることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る塗装システムの概略構成を示す図である。本システムは、塗料条件・塗装条件を決定する決定部1と、決定された塗料条件に応じた塗料を用いて、決定された塗装条件に従って塗装を行う塗装部2とから構成されている。
決定部1は、処理装置101と、処理装置101に接続されたフルカラーの表示が可能な画像表示装置102と、表面が塗装された板(以下、塗板と記す)の表面の模様を画像データ(電子データ)として読み込み、処理装置101に入力することができる画像入力装置103とを備えている。処理装置101は、例えばコンピュータであり、画像表示装置102は、例えばCRT表示装置、液晶表示装置などである。また、画像入力装置103は、イメージスキャナーやCCDカメラなどである。
塗装部2は、複数の異なる視覚的特徴を有する塗料を同時に塗装することが可能な自動塗装システムであって、塗装制御装置104、コントローラ105、多ノズルガン106、塗料容器107、及びコンベア108を備えている。多ノズルガンは、複数の塗料吐出ノズルを有するスプレーガンであり、ロボットアーム又はレシプロケータ(図示せず)に装着されている。塗装対象である被塗物109が、コンベア108で移送され、多ノズルガンによってエア霧化方式で塗装される。
詳細は後述するが、本実施の形態に係る塗装システム全体の動作の概要を説明する。
まず、処理装置101によって、塗装部2(自動塗装システム)の特性に関する情報を取得する。具体的には、粘度の異なる複数の塗料を用いて、所定の塗装条件で塗装部2の多ノズルガン106を使用して粒子状模様の複数の塗板を作成し、作成された各々の塗板の表面を画像入力装置103を用いて画像データとして読み込み、画像処理を用いて読み込んだ画像中の粒子の直径(以下「粒径」と記す)及び単位面積当たりの粒子の個数(以下「粒子数」と記す)を求める。これによって、塗料粘度及び塗装条件毎に粒径及び粒子数が得られ、これらのデータを使用して、粒径、粒子数をそれぞれ目的変数する重回帰式を求める。得られた重回帰式は、塗装部2の塗装特性を表すもの、即ち、使用する塗料の粘度、塗装条件によって、どの程度の粒径及び粒子数の模様が塗装されるかを示すものである。尚、画像入力装置103は、塗装部2の特性が明らかであって、一度重回帰式が求められた後は、後述する多彩模様の意匠をシミュレーションするためには無くてもよい。
次に、処理装置101によって、多彩模様塗膜をシミュレーションする。具体的には、処理装置101に塗料条件及び塗装条件が入力され、処理装置101は、これらから画像特徴量を生成し、生成した画像特徴量に基づいて多彩模様画像(実際には、粒子状模様)のコンピュータグラフィック(以下、CGと記す)画像を作成し、画像表示装置102に表示する。ここで、画像特徴量は、使用する色数(1色、2色・・・)、各々の色の視覚的特徴(見る角度によって色が変化しないソリッド色を前提とする場合には、表色系における座標値及び濁度)、粒度分布、描画待ち時間である。作成された画像が所望のCG画像(多彩模様画像)と判断された場合、そのCG画像を作成したときの画像特徴量、塗料条件、塗装条件を記録する。尚、観察角度によって見え方が変化するメタリック色の塗料を1色以上使用する場合には、上記した色の視覚的特徴として、例えば塗膜に対して45度の角度で照明光を照射し、正反射角度に対して25度又は45度の角度で観察したときの測色値、より正確には特許3469767号開示の方法で求めたメタリック色の代表色を使用することができる。
最後に、決定された塗料条件に応じて塗料を調整して塗料容器107に充填し、処理装置101が、決定された塗装条件を塗装制御装置104に送信し、塗装制御装置104が、受信した塗装条件に応じて制御データを作成し、コントローラ105を介して、多ノズルガン106、コンベア108の動作を制御して塗装する。これによって、シミュレーションで決定されたCG画像に対応する多彩模様塗膜が生成される。
次に本発明の実施の形態に係る塗装システムの動作を、図2のフローチャートを用いて更に詳しく説明する。以下の処理において、処理装置101が行う処理は、内部の演算素子(以下、CPUと記す)が、内部の記録手段(ハードディスクなど)から所定のデータを、内部の一時記憶手段(以下、メモリと記す)に読み出し、メモリをワーク領域として使用して行う処理であり、CPUは適宜処理結果を記録手段に記録することとする。
(塗装部2の特性の決定)
ステップS1において、任意の塗料(色材を含む有彩色、あるいは無彩色)を溶剤で希釈し、粘度VISが異なる3種類以上のサンプル塗料を調整し、その粘度VISを、例えば、調整した各々のサンプル塗料を特定する情報(塗料ID)と対応させて処理装置101の記録手段に記録する。多彩模様の粒子の大きさは塗料の粘度に大きく依存するため、粘度VISは重要であり、後述する統計計算のために数値化して記録しておく。
粘度の計測方法は、フォードカップ法、KU値法、B型粘度計法等が公知である。粘度としては、例えば、フォードカップ法で測定した「秒数」、ストーマー式粘度計で測定した「KU値」、B型粘度計で測定した「TI値(チクソトロピー値)」等を使用することができる。特に塗料が溶剤系の場合には、粘性と相関がある希釈率を粘度として使用することができる。
ステップS2において、ステップS1で調整した粘度の異なるサンプル塗料を塗装条件を変えて、所定の板に塗装して、粒子状模様塗板を作成する。即ち、作成したサンプル塗料を塗装部2に供給し、塗装制御装置104によって塗装条件を変更して短時間塗装し、その後乾燥させて複数の粒子状模様塗板を生成する。このとき、生成した粒子状模様塗板を特定する情報(多彩模様塗板ID)と、その塗料条件(粘度)及び塗装条件とを対応させて、処理装置101の記録手段に記録する。ここで、塗装条件(粘度)を多彩模様塗板IDと直接対応させて記録する代りに、該当する塗料IDを記録してもよい。
ここで、塗装条件は、塗料の霧化方式、ロボットアームかレシプロケータか等に応じて決定すればよい。塗装条件として、例えば、塗料の吐出量、塗装雰囲気の温度、塗装雰囲気の湿度、塗装雰囲気の風速、塗装機の移動速度(例えば塗装ガンの移動速度)、被塗物の移動速度、塗装ガンと被塗装物との間の距離、印加電圧、ベルカップ回転数、霧化エア圧、霧化エア流量、シェーピングエア圧、シェーピングエア温度、シェーピングエア湿度及びシェーピングエア流量等が挙げられる。
また、後述する重回帰式を作成するために、1つの塗装条件(因子)に対して、3〜6水準変動させて塗装する。水準数が多いほど重回帰式の精度は向上するが、実用上は6水準以下でも十分である。複数の塗装条件を使用する場合、ある1つの塗装条件の値のみを変動させ、他の塗装条件の値を固定して塗装してもよく、複数の塗装条件の値を同時に変えて塗装してもよい。
また、短時間とは、後述する画像処理によって粒径及び粒子数を計測するのに適した、密度が比較的疎な粒状模様を得るのに要する時間であり、通常1秒前後の時間である。また、乾燥させるとき、塗料の種類によっては加熱硬化させ、必要に応じて無色のクリヤー塗料を塗装した後に加熱する。
ステップS3において、ステップS2で作成した複数の粒子状模様塗板の各々の表面模様を、画像入力装置103を用いて読み込み、所定の画像形式に変換し、一意のファイル名を付して処理装置101の記録手段に記録する。後述するように、読み込んだ画像からは、粒径と粒子数を求めるので、カラー画像として読み込んだ場合には、グレーの階調画像(例えば、8ビットデータの場合、各画素が0〜255の値)に変換して保存する。画像の保存形式には、例えばTIFF、JPEG等の公知の形式を用いればよい。
また、計測に使う面積は、テクスチャの大きさよりも十分に大きければよい。通常塗装による多彩模様の粒径は0.1〜8mm程度であるので、塗板の全面積を計測する必要は無く、多彩模様塗板の表面模様において、1辺が約3〜10cmの四角形領域を読み込んだ画像を計測対象にする。
ステップS4において、処理装置101が、ステップS3で保存した各画像データを読み出し、各画像の粒径及び粒子数を計算し、内部の記録手段に画像データのファイル名と対応させて記録する。例えば、各画素値(輝度)のヒストグラムを求め、ヒストグラムに応じた適切な2値化レベルを決定し、グレー画像を2値化して、粒子数と平均の粒径を計算する。2値化レベルは、対象としている画像データを画像表示装置102に表示し、表示された画像から目視によって決定してもよい。例えば、ステップS2において、なるべく粒子が重ならないように短時間塗装して作成した塗板でも、粒子が重なっている場合があり、その場合には、画像処理によって重なった粒子を分離してもよいが、無理に分離せずに、画像を見ながら目視で2値化レベルを設定してもよい。また、精度を向上するために、予めランクフィルター等のフィルタ処理を行って、微小な粒子(例えば、面積が4ピクセル以下の粒子)を消去してもよい。粒径の単位は、ピクセルでもよく、計測をmmで行った場合には、ピクセルから換算したmmでもよい。
上記の処理は、公知の画像処理ソフトウェア(例えば、アメリカ合衆国のNational Institute of Healthで開発されたNIH−Image)を使用して行うこともできる。
ステップS5において、処理装置101が、ステップS2で記録した粘度及び塗装条件を説明変数とし、ステップS4で記録した平均粒径及び粒子数のそれぞれを目的変数として重回帰式を求め、記録手段に記録する。即ち、処理装置101は、記録手段から、各画像データのファイル名に対応する粒径、粒子数、及び多彩模様塗板IDを読み出し、更に多彩模様塗板IDに対応する粘度及び塗装条件を読み出す。そして、例えば、式1、式2の各係数ai、bi(i=0〜4)を決定して、記録手段に記録する。
粒径=a0+a1×粘度+a2×吐出量+a3×霧化エア流量+a4×コンベアスピード (式1)
粒子数=b0+b1×粘度+b2×吐出量+b3×霧化エア流量+b4×コンベアスピード (式2)
ここで、a0、b0は定数、a1〜a4、b1〜b4は重回帰係数である。粘度、各塗装条件の単位はそれぞれ異なるので、塗装条件によっては極端に変数の範囲が大きい場合がある。その場合には、その塗装条件の値をそのまま用いて計算するのではなく、標準的な値を基準値と決めて、その基準値に対する比率を用いて計算すればよい。これによって精度を維持することができる。
尚、説明変数は、上記の塗料粘度、吐出量、霧化エア流量及びコンベアスピードに限定されす、塗料条件及び塗装条件であればよく、別の要因を使用してもよい。
以上のステップS1〜S5によって、実際の塗板を用いて、塗料条件及び塗装条件毎に粒径及び粒子数を求めることができ、これらのデータを使用して、図1に示した塗装部2の塗装特性を表す重回帰式(例えば、式1、式2)を決定することができた。ステップS1〜S5の処理は、塗装部2及び塗料系(使用する塗料)が変らない限り、1回だけ行えばよい。
(多彩模様塗膜のシミュレーション)
次に、多彩模様塗膜のシミュレーション、即ちCGによる多彩模様の描画、及びそのときに使用する描画パラメータに関して説明する。
ステップS6において、処理装置101が、複数の塗料条件及び塗装条件の指定を受けて、これらの条件からCG描画パラメータを決定する。複数の塗装条件としては、例えば、使用するガンの数(塗料数、色数に対応)、ガン毎の塗料の色(RGB値)、ガン毎の塗料の粘度、及びガン毎の塗料の濁度Hである。指定された条件と、ステップS5で記録した係数(a0〜a4、b0〜b4)とを用いて、粒径D及び粒子数Nの回帰式(式1、式2)に従って、ガン毎に粒径D及び粒子数Nを計算し、さらに粒子数Nからガン毎の待ち時間STを計算する。ここで、1つのガンに、所定の塗料条件の塗料を対応させるので、「ガン毎」とは「塗料毎」と言い換えてもよい。また、ガンの数の指定は不可欠では無く、指定された塗料条件の数(例えば、粘度の数)から知ることができる。
使用するCGの描画方法として、多ノズルガンから同時に塗料を噴出させる実際の塗装方法を真似るために、JAVA(登録商標)言語でCGを作成するための公知技術(「Java完全マスターブック」高田美樹著、技術評論社、平成16年5月(以下、公知文献Aと記す)のpp.97〜109参照)であるJAVA(登録商標)マルチスレッドを用いた描画方法を採用する。即ち、1つのガンで行う噴霧塗装に対応する描画処理を、コンピュータプログラムの単位であるスレッドとして作成し、ガンの数と同じ数のスレッドを用意して、複数のスレッドを同時に実行しながら描画処理を行う。
そのために、スレッド(ガンに対応)毎の粒径Dと待ち時間STを決定する。待ち時間STとは、1つのスレッドが、1つの色で内部を塗りつぶした円を描いた後、次の円を描くまでの時間であり、通常はmsec(ミリセカンド)で指定する。待ち時間STが短ければ単位時間当たりに描画する円の数が多くなり、密な粒子画像が描画され、待ち時間STが長ければ逆に疎な粒子画像が描画される。従って、待ち時間STを、粒子数Nに反比例する値として指定することができる。例えば、100msecの間に単位面積あたり100個の粒子を描画させる場合、ステップS5において求められた粒子数Nを用いて待ち時間ST(msec)を、
ST=100/N (式3)
によって計算する。
ガン毎の塗料の色(RGB値)、即ちスレッドが描画する粒子の色には、実際の塗料の色のRGB値を指定する。塗料の色のRGB値を得るには様々な方法がある。例えば、塗料を塗装した板(既に作成してあるストックカラー)を画像入力装置103(例えばイメージスキャナー)で読み込み、RGB値を決定してもよく、または分光光度計、色彩色差計で測定した測色値XYZを用いて、CIEが規定するXYZからRGBへの変換行列を用いてRGB値を計算してもよい。後述するように、多彩模様を塗装する場合、実際に塗料を作成するので、配合が既知の塗色や、各種見本帳の分光反射率からCCM(コンピュータ・カラー・マッチング)によって配合を計算した色を使用するのが望ましい。また、各々の色のRGB値を指定して、CCMで実際に使用する塗料の配合を計算してもよい。
ガン毎の塗料の濁度H、即ちスレッドが描画する色の透け程度について説明する。粒子を重ねて描画する場合、塗料の濁度(隠蔽力)を考慮した描画を行うことが望ましい。実際に多彩模様の塗装に使用する塗料が、塗装された場合に下の模様を十分に隠蔽する力がある場合には濁度Hを考慮する必要はないが、そうではない場合には、CGの多彩模様をより現実の塗装模様に近づけるために塗料の濁度Hを考慮して描画を行う。即ち、指定された濁度Hを考慮して、1つの画素に関して、既に描画(塗装)されている画素データをm(iはRGBの各成分を表す)、その上から描画(塗装)するデータをnとすれば、粒子描画後のデータkを、
=m×(100−H)/100+n×H/100 (式4)
とする。尚、白色でない板を塗装対象とし、塗装によって素地を100%隠蔽することができない塗料を使用する場合、素地の視覚的特性を考慮することが必要となるが、その場合でも、粒子を描画する前の初期状態の画像データとして、素地の色に対応するRGBデータを設定しておけば、式4を使用することができる。
濁度Hは、作成した塗料をバーコータ、ドクターブレード等(およそ20〜30番で、およそスプレーの液滴の塗装高さ、約5μm程度の膜厚が望ましい)で透明なフィルムに塗装し、乾燥させた後、濁度計(例えばヘイズ計)で測定して得ることがっできる。濁度Hは、100%が完全隠蔽、0%が完全透明である。通常の塗料では、隠蔽力が小さい塗色の濁度Hは約40%、隠ぺい力が大きい塗料の濁度Hは90%以上である。
ステップS7において、処理装置101が、ステップS6で決定した描画パラメータを使用してCG画像を生成する。具体的には、待ち時間ST毎に円を描画するスレッドが起動され、各スレッドが、粒子の半径Rを求め、半径Rの円形領域内を、各スレッドに指定された色(RGB値)を用いて、指定の濁度Hで塗りつぶす処理を繰り返す。
ここで、描画する粒子の半径Rを時間的に変化させる。CGで粒子を繰り返し描画するとき、粒径(あるいは粒子の半径)を適度に変化させながら、実際の塗装の粒度分布に近い分布で描画すれば、実際の多彩模様に近くなる。様々な粒径分布を検討した結果、対数正規分布が実際の塗板にもっとも近い分布であった。対数正規分布をCG画像で実現するには、以下の手順で描画する円の半径Rを決定すればよい。
まず、公知のアルゴリズム(「JAVAによるアルゴリズム事典」奥村晴彦ら、技術評論社、平成15年5月(以下、公知文献Bと記す)のpp.152〜153記載の正規分布発生アルゴリズム)で、正規分布(平均値=0、標準偏差=1)する変数fを発生させ、次式5のように、変数fを指数とするexp(f)を計算し、それにexp(0.5)を乗じ、さらにこれに平均粒径Dを乗じて、対数正規分布する粒度分布、即ち対数正規分布する変数である粒径gを生成する。
g=D×exp(f)/exp(0.5) (式5)
さらに、式5で生成された粒径gから、次式6によって描画する円の半径Rを決定する。
半径=0.5×g (式6)
ここで、平均値μ=0、標準偏差σ=1の正規分布と対数正規分布との間には次式6の関係があり、係数exp(0.5)は、対数正規分布の平均値を0に合わせるための係数である。
対数正規分布の期待値=exp(μ+σ/2)=exp(0+1/2)=exp(0.5)=1.64872 (式7)
以上のように、マルチスレッドが起動され、各スレッドが、待ち時間ST毎に半径Rを決定し、ビデオメモリ(図示せず)の所定画素を中心とする半径R内の画素データを、指定の色及び濁度を用いて計算したデータで上書きする。このように順次描画処理が実行され、ビデオメモリ上のデータがCG画像として画像表示装置102に表示される。処理装置101は、任意のタイミングで描画停止の指令が入力された場合、スレッドの実行を停止し、その時点での静止画像が多彩模様として画像表示装置102に表示される。描画停止は、例えば、人による操作部(コンピュータのキーボード、マウスなど)の操作によって、指示されてもよく、描画開始からの時間を記録しながら描画を行い、予め設定された時間が経過した後に自動的に停止するようにしてもよい。
ステップS8において、ステップS7で描画され、画像表示装置102に表示されるCG画像の多彩模様の図柄を、デザイナーが目視で、自分のイメージに近いか否かを判断する。デザイナーのイメージに近ければ、(見本は写真でも、空想の柄でもよい)デザイナーの指示を受けて、処理装置101は、上記したCGによるシミュレーションを停止し、そのときに使用していた描画パラメータを記録手段に記録し、ステップS9に移行する。デザイナーが了承しなければ、処理装置101が指示を受けて、再びシミュレーションを行うために、ステップS7に戻る。このとき、各種の色見本や写真と比較して、画像表示装置102に表示されるCG画像の多彩模様の図柄を評価することができる。また、画像表示装置102上に見本となる画像を表示させた状態でシミュレーションを行い、同じ画面上にCG画像を並べて表示して、類似性を判断してもよい。
(決定された条件での塗装)
ステップS9において、ステップS6〜S8でのシミュレーションによって決定された多彩模様のCG画像に対応する描画パラメータである塗料条件、即ち、使用したガンの数に応じた塗料条件、即ち{塗料の色、塗料の粘度、塗料の濁度}のセットを用いて、それぞれの塗料条件に近い値を持つ塗料を作成する。作成された塗料は、各々塗料容器107に投入される。色材の配合は、決定したRGB値を用いて、ストックカラーを近似色検索(RGB値空間上での距離の大小で判断)して決定してもよい。例えば、実績がある配合の塗料を塗装して得られた塗色のRGB値を記憶しておき、所望のRGB値とのユークリッド幾何学距離が最も近い塗料配合を検索すればよい。公知のCCMの技術で配合を検索することも可能である。また、塗料の粘度は、希釈率に応じて、適度に希釈シンナーで薄めて調整する。また、レオロジーコントロール剤で調整することも可能である。
ステップS10において、処理装置101は、ステップS6〜S8でのシミュレーションによって決定された描画パラメータのうちの塗装条件(吐出量、霧化エア流量、コンベアスピード等)を塗装制御装置104に送信し、塗装制御装置104は、受信した塗装条件からコントローラ105用の制御データを生成し、コントローラ105に送信する。
ステップS11において、コントローラ105が、受信した制御データに応じて、塗料容器107中のステップS9で作成された塗料を使用し、多ノズルガン106の動き及びコンベア108のスピードを制御し、多彩模様の塗装を行う。
以上のステップS1〜11によって、塗装部2の特性を表す重回帰式を決定し、塗装条件を指定したCGシミュレーションを行って所望する多彩模様の塗料条件及び塗装条件を決定し、決定された塗料条件に応じた塗料を作成し、その塗料を用いて決定した塗装条件で自動塗装システム(塗装部2)を制御して塗装を行うという、一連の処理が完了する。その結果、所望の多彩模様の塗膜を生成することができる。
以上においては、決定部1及び塗装部2を備える塗装システムに関して説明したが、決定部1の処理装置101単独で実施する形態も可能である。例えば、処理装置101が塗装制御装置104と接続されていない場合には、塗装部2を用いて実際にサンプル塗料を用いて塗装された粒状模様の複数のディジタル画像データを、光ディスクなどの可搬メディアに記録し、これを介して処理装置101に入力し、塗装部2の特性を表す重回帰式を決定してもよい。
また、塗装部2に関して、粒径、粒子数の重回帰式が一度決定された後は、塗装部2の特性が変化しない限り、決定された重回帰式を用いて様々なCGシミュレーションを実行することができる。即ち、塗料条件及び塗装条件から粒径及び粒子数を決定する重回帰式が指定されれば、所望する様々な多彩模様を自由にシミュレーションすることができる。
以下に実施例を示し、本発明の特徴とするところをより一層明確にする。
緑色と茶色の2色の塗料を作成し、それらを同時に描画したカモフラージュの迷彩柄の多彩模様をCGでシミュレーションし、決定した塗装条件を自動塗装システム(塗装部2)に送信し、実際に多彩模様の塗板を作成して評価した。
まず、塗料の調整(ステップS1〜S2の処理)について説明する。使用する塗料として、レタンPG60(関西ペイント社製、溶剤型自動車補修用塗料、2液ウレタン硬化型)の原色塗料及びクリヤー塗料を、下記の比率で混合して2色の塗料A、Bを作成した。ここで、3桁の番号は原色番号である。001クリヤーを加えて、所定の顔料濃度(PHR)になるようにした。
塗料A:ミッドグリーン(以下、緑と記す) 010白/870緑=6.3/12.5(PHR)
塗料B:ダークブラウン(以下、茶と記す) 400黒/584ベンガラ=1.5/12.3(PHR)
作成した塗料A、Bの粘度を調整した。即ち、塗料A、Bの各々について、PG60の標準シンナーを表1の希釈率で加え、フォードカップNo4とB型粘度計(表1では、それぞれFc♯4、B型と表示)で測定して、1塗料当たり4水準(表1の(1)〜(4))の粘度の塗料を作成した。塗装する直前に硬化剤(イソシアネート)を規定量加えた。
次に、作成した塗料を用いて塗装実験を行った(ステップS2)。即ち、多彩模様の粒径及び粒子数を予測する重回帰式を作成するために、表1に示した4水準の塗料A、塗料Bを、表2に示した塗装条件(吐出量DR、霧化エア流量ACA、コンベアスピードCS)の各水準を用いて塗装した。使用した塗装条件の組み合わせを表3に示す。尚、表2において、水準(1)が標準的な値である。
塗装には、S型塗装機(エヌピーシー社製、4系統の塗装通路を具備する多ノズルスプレーガンを装備する)を使用し、N6グレーの中塗り板の上に1ステージ(約1秒間)塗装した。この条件では粒子の重なりが少なく、後の画像処理の計測に適した塗膜を形成できる。塗装後、5分間室温にて放置し、その後熱風乾燥炉にて80度(℃)で20分間強制乾燥した。クリヤーは塗装しなかった。
次に、形成した塗膜を用いて、塗膜表面の模様の粒子計測を行った(ステップS3〜S4)。塗料A、Bを用いて得られた粒子状模様の板をイメージスキャナーCanoScan FB636U(キャノン社製)を使用して、300dpiでスキャンしてフルカラーの画像を取得した。取得した画像の解像度を144dpiに変換した後、中心付近の256×256ピクセルの正方形領域を切り取り、256階調のグレー画像に変換した後、JPEG画像として保存した。保存した画像は、一辺が約4.5cmに相当する。
次に、画像解析ソフトNIH−Imageを用いて、保存したグレー画像を対象として、目視で2値化レベルを指定してグレー画像を2値化し、ランクフィルターで細かいノイズを除去し、4ピクセル以上の粒子の面積と個数を計測した。4ピクセル以上とした理由は4ピクセルの面積を円と仮定すると直径は約2.25ピクセル(半径は約1.125ピクセル)である。つまり画像の最小単位である1ピクセルの半径を持つ円の面積が約4ピクセルであるので、画像処理の計測は4ピクセル以上とした。
また、フォトレタッチソフトPhotoShop(米国Adobe社製)を用いてイメージスキャナーで取り込んだフルカラーの画像から、塗料A(緑)と塗料B(茶)の色のRGB値を計測し、以下の値を得た。ここで、R、G、Bは各8ビットデータの10進表示である。
塗料A(緑):R=10、G=65、B=50
塗料B(茶):R=45、G=30、B=20
また、希釈前の塗料A、Bを、耐溶剤性のある透明フィルムにバーコータ20番で塗装して、濁度計COH−300A(日本電色工業社製)で濁度を測定し、以下の値を得た。
塗料A(緑):濁度(ヘイズ)=85(%)
塗料B(茶):濁度(ヘイズ)=95(%)
次に、上記で計測された値を用いて、粒径D、粒子数Nをそれぞれ目的変数とし、塗料条件(粘度)及び塗装条件を説明変数として重回帰式を決定した(ステップS5)。重回帰式の決定は、上記した公知文献B(pp.26〜30)に従って行った。その結果、次の重回帰式(式8、式9)を得た。
D=1.79−0.247×VIS+0.04687×DR+0.09157×ACA−0.1596×CS (式8)
N=640.8+3.65×VIS−1.38×DR−2.46×ACA+5.357×CS (式9)
ここで、Dは平均の粒径[ピクセル]、Nは粒子数[個]、VISはFc#4(フォードカップ#4)粘度[sec]、DRは吐出量[cc/min]、ACAは霧化エア量[NL/min]、CSはコンベアスピード[m/min]である。
次に、JAVA(登録商標)言語で多彩模様をシミュレーションするコンピュータプログラムを作成し、次の検証1、2を行った(ステップS6〜S8)。正規分布する変数fの発生は上記した公知文献Bに記載の関数を用いた。図3に、作成したシミュレーションソフトによる、画像表示装置に表示される画面の一例を示す。
(検証1 粒径分布の形の確認)
CGで生成した多彩模様の粒度分布が実際の塗板の粒度分布に近いか否かを確かめた。図4の(a)は、表3のNo.17の行の条件、即ち、塗料B(塗料種(1))、DR=200、ACA=100、CS=30の条件で塗装された塗板表面のスキャン画像及びその粒度分布を示す。図4の(b)は、通常の正規分布を用いて生成したCG画像及びその粒度分布である。また、図4の(c)は、対数正規分布を用いて生成したCG画像及びその粒度分布である。図4の(b)及び(c)の画像はいずれも平均粒径が10ピクセルである。図4において、(b)と(c)とを比較すると、(a)に近い形が(c)であり、対数正規分布を用いることによって、実際に塗装された模様に近い模様を再現できることが分かる。特に、粒径が比較的小さい粒子の頻度が多く、一部に粒径が比較的大きい粒子が存在している実際の塗装模様の特性を正確に再現できていることが分かる。一方(b)の正規分布の画像では、粒径の変化幅が小さく、比較的均一な粒子が多く、実際の塗装模様を示した(a)とは大きく異なっていることが分かる。
(検証2 2色混合多彩模様)
実際に2色混合したカモフラージュ模様の多彩模様をCGで作成し、そのときの塗装条件で実際に塗装した塗板との比較結果を2例示す。
図5の(a)は、図2のステップS7〜S8と同様に、塗料Aの粘度27.5秒、塗料Bの粘度22.3秒に調整した塗料を、塗装条件DR=200[cc/min]、ACA=100[NL/min]、CS=30[m/min]で45秒間描画する条件で描画したCG画像である。図5の(b)は、同じ条件で実際に塗装して得られた多彩模様である。図5ではグレー表示であるが、実際にはカラー画像である。これら2つの画像の模様を目視判定した結果、よく近似していた。
また、図6の(a)は、塗料Aの粘度27.5秒、塗料Bの粘度22.3秒に調整した塗料を、塗装条件のうち吐出量を小さくし、上記と同様に描画したCG画像である。このとき、DR=150[cc/min]、ACA=100[NL/min]、CS=30[m/min]で、45秒間描画した。図6の(b)は、同じ条件で実際に塗装して得られた多彩模様である。図6ではグレー表示であるが、実際にはカラー画像である。これら2つの画像の模様は、目視判定の結果よく近似していた。図5の画像と比較すると、吐出量DR[cc/min]を200から150に減じたことにより粒子の粒径が小さく、また密度も疎な画像が得られたことが分かる。
本発明の実施の形態に係る塗装システムの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態形態に係る塗装システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態形態に係る塗装システムで使用するシミュレーションプログラムの表示画面の一例を示す図である。 粒子画像とその画像の粒径の分布を示す図であり、(a)は実際の塗装画像、(b)は粒径が正規分布する場合のCG画像、(3)は粒径が対数正分布する場合のCG画像に関する。 シミュレーションによって決定した一例のCG画像(a)と、対応する条件で実際に塗装して得られた模様の画像(b)とを示す図である。 シミュレーションによって決定した一例のCG画像(a)と、対応する条件で実際に塗装して得られた模様の画像(b)とを示す図である。
符号の説明
1 決定部
2 塗装部
101 処理装置
102 画像表示装置
103 画像入力装置
104 塗装制御装置
105 コントローラ
106 多ノズルガン
107 塗料容器
108 コンベア
109 被塗物

Claims (15)

  1. 異なる視覚的特徴を有する複数の塗料を同時に塗装して多彩模様塗膜を生成するための塗料条件及び塗装条件を決定する方法であって、
    処理装置が、異なる視覚的特徴を有する複数の塗料条件及び塗装条件の指定を受け付ける第1ステップと、
    前記処理装置が、指定された前記塗料条件及び前記塗装条件から、これらの条件で塗装されると期待される多彩模様塗膜の画像特徴量を算出する第2ステップと、
    前記処理装置が、前記画像特徴量を用いてCG画像を生成し、表示装置に表示する第3ステップと、
    前記処理装置が、所定の指示を受けた場合に、前記表示装置に表示された前記CG画像の生成に使用した塗料条件及び塗装条件を、前記多彩模様塗膜を生成するための条件として決定する第4ステップとを含むことを特徴とする多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法。
  2. 前記画像特徴量が、粒子の視覚的特徴、粒度分布及び描画待ち時間を含み、
    前記塗料条件が、塗料の視覚的特徴及び粘度を含み、
    前記塗装条件が、塗料の吐出量、塗装機の移動速度及び霧化エア流量を含む請求項1に記載の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法。
  3. 前記第3ステップにおいて前記処理装置が、
    前記第1ステップで指定された各々の前記塗料条件に対応する、コンピュータプログラムである複数のスレッドを実行し、
    前記塗料条件に対応する色の粒子を同時に描画して前記CG画像を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法。
  4. 前記CG画像の粒度分布が対数正規分布である請求項2又は3に記載の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法。
  5. 前記粒子の視覚的特徴が隠蔽力を含み、
    該隠蔽力が塗料の濁度に基づいて計算される請求項2〜4のいずれか1項に記載の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法。
  6. 前記粒度分布が、単位面積当りの粒子の個数である粒子数であり、
    前記第2ステップにおいて前記処理装置が、前記粘度及び前記塗装条件を変数とする重回帰式によって前記粒子数を決定し、決定された該粒子数に基づいて前記描画待ち時間を計算することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法。
  7. 前記第2ステップの前に、
    所定の塗料条件の塗料を用い、所定の塗装条件で塗装装置を制御して塗装を行って塗板を生成する処理を、前記塗料条件及び塗装条件を変更して複数回実行し、複数の前記塗板を生成する第5ステップと、
    読取装置が、複数の前記塗板の表面の模様を読み込んで、ディジタル画像データとして前記処理装置に入力する第6ステップと、
    前記処理装置が、複数の前記ディジタル画像データから1以上の因子を含む前記画像特徴量を算出し、該画像特徴量のうちの1以上の因子を目的変数とし、前記塗板を生成するときの塗料条件及び塗装条件のうちの2以上の因子を説明変数とする重回帰式を求める第7ステップとを含み、
    前記重回帰式が、前記第2ステップにおける前記画像特徴量の算出に使用されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法。
  8. 前記第4ステップで決定された複数の前記塗料条件に応じて異なる色の複数の塗料を調整する第8ステップと、
    該第8ステップで調整された異なる色の複数の塗料を用い、前記第4ステップで決定された塗装条件で前記塗装装置を制御して塗装を行い多彩模様塗膜を生成する第9ステップをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定方法。
  9. 異なる視覚的特徴を有する複数の塗料を同時に塗装して多彩模様塗膜を生成するための塗料条件及び塗装条件を決定する装置であって、
    処理手段及び画像表示手段を備え、
    前記処理手段が、
    指定された異なる視覚的特徴を有する複数の塗料条件及び塗装条件から、これらの条件で塗装されると期待される多彩模様塗膜の画像特徴量を算出し、
    前記画像特徴量を用いてCG画像を生成して前記表示手段に表示し、
    所定の指示を受けた場合に、前記表示装置に表示された前記CG画像の生成に使用した塗料条件及び塗装条件を、前記多彩模様塗膜を生成するための条件として決定することを特徴とする多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置。
  10. 画像読取手段と塗装装置とをさらに備え、
    前記処理手段が前記画像特徴量を求める前に、
    所定の塗料条件の塗料を用い、所定の塗装条件で塗装装置を制御して塗装を行って塗板を生成する処理を、塗料条件及び塗装条件を変更して複数回実行して生成された複数の塗板の表面の模様を、前記画像読取手段が読み込んで、ディジタル画像データとして前記処理装置に入力し、
    前記処理装置が、複数の前記ディジタル画像データから1以上の因子を含む前記画像特徴量を算出し、該画像特徴量の1以上の因子を目的変数とし、前記塗板を生成するときの塗料条件及び塗装条件のうちの2以上の因子を説明変数とする重回帰式を求め、
    前記処理装置が、前記重回帰式を用いて、指定された前記塗料条件及び塗装条件から前記画像特徴量を算出することを特徴とする請求項9に記載の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置。
  11. 決定された複数の前記塗料条件に応じて調整された異なる色の複数の塗料を用い、決定された前記塗装条件で前記塗装装置を制御して塗装を行い多彩模様塗膜を生成することを特徴とする請求項10に記載の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置。
  12. 異なる視覚的特徴を有する複数の塗料を同時に塗装して多彩模様塗膜を生成するための塗料条件及び塗装条件を決定する決定プログラムであって、
    コンピュータに、
    複数の異なる色の塗料条件及び塗装条件の指定を受け付ける第1の機能と、
    指定された前記塗料条件及び前記塗装条件から、これらの条件で塗装されると期待される多彩模様塗膜の画像特徴量を算出する第2の機能と、
    前記画像特徴量を用いてCG画像を生成し、表示装置に表示する第3の機能と、
    所定の指示を受けた場合に、前記表示装置に表示された前記CG画像の生成に使用した塗料条件及び塗装条件を、前記多彩模様塗膜を生成するための条件として決定する第4の機能とを実行させることを特徴とする多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定プログラム。
  13. 前記第2の機能を実行する前に、
    前記コンピュータに、
    所定の塗料条件の塗料を用い、所定の塗装条件で塗装装置を制御して塗装を行って塗板を生成する処理を、塗料条件及び塗装条件を変更して複数回実行して生成された複数の前記塗板の表面の模様を、画像読取装置を用いて読み込んで、ディジタル画像データとして前記処理装置に入力する第5の機能と、
    複数の前記ディジタル画像データから1以上の因子を含む前記画像特徴量を算出し、該画像特徴量の1以上の因子を目的変数とし、前記塗板を生成するときの塗料条件及び塗装条件のうちの2以上の因子を説明変数とする重回帰式を求める第6の機能とを実現させ、
    前記重回帰式が、前記第2機能における前記画像特徴量の算出に使用されることを特徴とする請求項12に記載の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定プログラム。
  14. 前記コンピュータに、
    前記第4の機能を実行して決定された複数の前記塗料条件に応じて調整された異なる色の複数の塗料を用い、前記第4の機能を実行して決定された塗装条件で前記塗装装置を制御して塗装を行い多彩模様塗膜を生成する第6の機能をさらに実行させることを特徴とする請求項13に記載の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定プログラム。
  15. 請求項12〜14の何れかの項に記載の多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2005280741A 2005-09-27 2005-09-27 多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置、決定方法、決定プログラム及びその記録媒体 Expired - Fee Related JP4794257B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005280741A JP4794257B2 (ja) 2005-09-27 2005-09-27 多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置、決定方法、決定プログラム及びその記録媒体
PCT/JP2006/316228 WO2007037074A1 (ja) 2005-09-27 2006-08-18 多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置、決定方法、決定プログラム及びその記録媒体
CN2006800358369A CN101272870B (zh) 2005-09-27 2006-08-18 多彩花纹涂膜的涂料条件及涂装条件的决定装置和决定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005280741A JP4794257B2 (ja) 2005-09-27 2005-09-27 多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置、決定方法、決定プログラム及びその記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007090171A true JP2007090171A (ja) 2007-04-12
JP4794257B2 JP4794257B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=37899508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005280741A Expired - Fee Related JP4794257B2 (ja) 2005-09-27 2005-09-27 多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置、決定方法、決定プログラム及びその記録媒体

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4794257B2 (ja)
CN (1) CN101272870B (ja)
WO (1) WO2007037074A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013022540A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Kansai Paint Co Ltd 光輝性模様画像の生成方法、そのプログラム及び記録媒体
JP2013134201A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Kansai Paint Co Ltd 多彩模様塗膜の膜厚変動による色差の予測方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109689992B (zh) * 2016-09-14 2021-09-03 埃雷兹·哈拉米 用于控制施工表面处理过程的监视系统和方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07323244A (ja) * 1994-04-04 1995-12-12 Toyota Motor Corp 塗装膜厚分布演算装置
JPH09220508A (ja) * 1996-02-15 1997-08-26 Nippon Paint Co Ltd 多彩模様形成用塗料の塗料配合決定装置および多彩模様形成用塗料の塗料配合決定方法
JPH1145337A (ja) * 1997-07-28 1999-02-16 Matsushita Electric Works Ltd 塗装システム
JP2002153812A (ja) * 2000-11-16 2002-05-28 Dainippon Toryo Co Ltd 多彩模様塗膜の形成方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS627474A (ja) * 1985-07-04 1987-01-14 Nippon Paint Co Ltd 模様形成方法
JPS63236568A (ja) * 1987-03-23 1988-10-03 Aisin Chem Co Ltd メタリツク塗装仕上げ方法
JPH05154414A (ja) * 1991-12-07 1993-06-22 Touyoko Kosan Kk 模擬石材の塗装法及びそれに使用する装置
CN1093301A (zh) * 1993-04-09 1994-10-12 曾龄庆 电脑辅助喷涂系统的方法
JP3448951B2 (ja) * 1993-08-25 2003-09-22 マツダ株式会社 塗装における塗装タレの評価方法及び塗装制御装置
JP3778379B2 (ja) * 1996-05-31 2006-05-24 関西ペイント株式会社 多色模様塗装方法
JP3833792B2 (ja) * 1997-10-29 2006-10-18 トヨタ自動車株式会社 多彩色模様塗装を施す塗装装置及び塗装方法
JP2000206029A (ja) * 1998-11-11 2000-07-28 Sekisui Chem Co Ltd 粒状模様測定装置及び粒状模様評価方法、並びに粒状模様測定プログラム若しくは粒状模様評価プログラムを記録したコンピュ―タ読み取り可能な記録媒体、並びに粒状模様評価方法を用いた塗装条件設定方法
JP3836633B2 (ja) * 1999-07-14 2006-10-25 関西ペイント株式会社 多彩模様塗膜形成方法
JP2003236423A (ja) * 2002-02-19 2003-08-26 Nippon Paint Co Ltd 塗装方法および塗装システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07323244A (ja) * 1994-04-04 1995-12-12 Toyota Motor Corp 塗装膜厚分布演算装置
JPH09220508A (ja) * 1996-02-15 1997-08-26 Nippon Paint Co Ltd 多彩模様形成用塗料の塗料配合決定装置および多彩模様形成用塗料の塗料配合決定方法
JPH1145337A (ja) * 1997-07-28 1999-02-16 Matsushita Electric Works Ltd 塗装システム
JP2002153812A (ja) * 2000-11-16 2002-05-28 Dainippon Toryo Co Ltd 多彩模様塗膜の形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013022540A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Kansai Paint Co Ltd 光輝性模様画像の生成方法、そのプログラム及び記録媒体
JP2013134201A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Kansai Paint Co Ltd 多彩模様塗膜の膜厚変動による色差の予測方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4794257B2 (ja) 2011-10-19
WO2007037074A1 (ja) 2007-04-05
CN101272870B (zh) 2013-03-06
CN101272870A (zh) 2008-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030208345A1 (en) Color matching and simulation of multicolor surfaces
JP5306519B2 (ja) 光輝性顔料の同定方法、同定システム、同定プログラム及びその記録媒体
JP6707637B2 (ja) 塗料表面の質感パラメータを決定するための方法
JP2001221690A (ja) コンピュータ調色装置及びこの装置を用いた塗料の調色方法
WO2015107889A1 (ja) 着色検査装置および着色検査方法
JP6703639B1 (ja) 塗料の製造方法及び色彩データを予測する方法
EP1374166A2 (en) Computer-implemented neural network color matching formulation system
CN115979424A (zh) 检查系统、检查方法、程序和存储介质
WO2021132654A1 (ja) 塗料の製造方法、色彩データを予測する方法及びコンピュータ調色システム
JP4794257B2 (ja) 多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置、決定方法、決定プログラム及びその記録媒体
CN110073184A (zh) 用于效果颜料识别的装置和方法
JP6936416B1 (ja) 塗料の製造方法及び色彩データを予測する方法
DE60117905T2 (de) Verfahren zur Erzeugung eines Rechnerbildes eines dreidimensionalen Objektes mit Spezialeffekt-Oberflächen
CN101049592B (zh) 多彩花纹涂料的配合信息及基材的颜色信息的决定方法
JP2004301727A (ja) 塗膜ムラの算出式算出方法及び塗膜ムラの数値化方法
JP4156948B2 (ja) メタリック塗色における意匠性の評価方法及び塗装物品
JP2024014906A (ja) 完全統合型デジタル色管理システム
KR101091784B1 (ko) 점묘 기법의 회화적 렌더링 장치 및 방법
Ronnenberg Evaluating appearance differences of color 3D printed objects
US20240310213A1 (en) Perceptual-realistic Colored Sparkle Evaluation And Measurement System For Image-based Matching Of Color And Appearance Of Coatings Containing Effect Pigments
JP2001318000A (ja) 調色終点判断方法
JP2004053260A (ja) メタリック塗色の色見本帳
JP3986118B2 (ja) 調色計量情報の表示方法
JP2003034762A (ja) 光輝感を有する塗料の調色方法
JP5794849B2 (ja) 光輝性模様画像の生成方法、そのプログラム及び記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4794257

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees