JP5794849B2 - 光輝性模様画像の生成方法、そのプログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
R(X)=exp(a2×X2+b2×X+c2) 30≦X<80 (式1)
R(X)=a3×X+b3 80≦X<110
ここで、a1〜a3、b1〜b3、c2は定数である。
Db=a3×V1+a4×V2+b2 (式3)
ここで、a1〜a4、b1、b2は定数であり、V1、V2は、光輝性塗膜のハイライト側(好ましい観測角度は22〜28度)及びシェード側(好ましい観測角度は40〜50度)の測色値から下記の式4に基づいて計算されたハイライト側の鮮明度及びシェード側の鮮明度である。
このように、サンプル毎に最も小さな色差で算出されたDa、及び測定して算出されたV1、V2を用いて、重回帰分析を行うことにより、式2のハイライト用の定数a1、a2、b1を決定することができる。同様に、サンプル毎に最も小さな色差で算出されたDb、及び測定して算出されたV1、V2を用いて、重回帰分析を行うことにより、式3のシェード用の定数a3、a4、b2を決定することができる。
(第1の実施の形態)
次に、本発明の第1の実施の形態に係る、光輝性着色粒子の粒子情報を基に、光輝性模様画像を生成する方法に関して、詳細に説明する。図5は、図3に示したシステムを用いた光輝性多彩模様画像の生成方法を説明するためのフローチャートである。以下の説明において、処理装置101が、観察者(デザイナーなど)による操作を受けて行う処理は、内部の演算素子(以下、CPUと記す)が、内部の記録手段(ハードディスクドライブなど)から所定のデータを、内部の一時記憶手段(以下、メモリと記す)に読み出し、メモリをワーク領域として使用して行う処理であり、CPUは適宜処理結果を記録手段に記録することとする。
ここで、電子画像データの形式は特に限定されないが、sRGB(standard RGB)空間におけるデータ形式とすることが好ましい。sRGBは、IEC(国際電気標準会議)が1998年10月に策定した色空間の国際標準規格であり、機種依存性がない色の表現形式を定めたものである。電子画像データは、sRGB形式から、人間の目視による印象に近い表色形式であるL*a*b*形式に変換されてもよく、その変換法は公知であるので説明を省略する(実際には、sRGB形式からXYZ形式に変換され、XYZ形式からL*a*b*形式に変換される)。
代表色の決定
光輝性着色粒子に含まれる鱗片状の光輝性顔料が平行に並ぶことにより、ハイライトの色(入射光源と反対側の光源が見える周辺の角度)は明るく、反対の角度のシェードの色は暗くなるように見える。このため、光輝性着色粒子の色は、少なくともハイライトの色とシェードの色との2つの色を代表色として特徴づける必要がある。
光輝性顔料入りの光輝性着色粒子には3つのタイプ、隠蔽型、非隠蔽型及び半隠蔽型がある。隠蔽型光輝性着色粒子は、光輝性顔料そのものが光を遮断する。例えば、アルミのような金属フレーク入りの光輝性着色粒子の場合、その隠蔽力(Hiding Power、HP)は100%である。非隠蔽型光輝性着色粒子は、光輝性顔料そのものが光を透過させる。したがって、その隠蔽力は小さい。干渉パール顔料入りの光輝性着色粒子がその一例である。半隠蔽型光輝性着色粒子は、上記2つの中間の隠蔽力を有する。その一例は、酸化鉄被覆着色パール顔料入りの光輝性着色粒子である。
不透明度=f(下地の明度L*) (式5)
図8は、下地の明度と2種類の光輝性着色粒子の隠蔽力(不透明度)との線形関係の一例を示す図である。実施例において詳述されているように、目視実験及び実物再現によって決定される。このように求めた図8の下地の明度L*と隠蔽力(不透明度)との相関関係により、不透明度を求めることができる。
1)Dia=(20×0.75=)15画素を指定して、直径3.85mmの粒子を表す。
2)Dia=(20×1.00=)20画素を指定して、直径5.14mmの粒子を表す。
3)Dia=(20×1.25=)25画素を指定して、直径6.43mmの粒子を表す。
4)Dia=(20×1.50=)30画素を指定して、直径7.71mmの粒子を表す。
光輝性着色粒子の代表色及び不透明度は、ステップS5で決定したものを使用することとする。
Ra=0.5×G (式7)
線分Lx、Lyは、(−Ra,Ra)の範囲に一様に生成された変位幅である。また、線分Lx、Lyの最大の変位幅は、G(=2×Ra)である。これにより、描画された多角形の直径が、指定された大きさGに収まることになる。
光輝性着色粒子の閉回路多角形の生成
実際の光輝性着色粒子は不定形であり、上記説明したように、ソリッド着色粒子に比べて明らかに大きく、目視でも形状がハッキリと分かる特徴がある。したがって、光輝性着色粒子の形状は、特許文献1のソリッド着色粒子と同じく多角形とするが、目視できる大きさの粒径を有する粒子が多いことを考慮して、光輝性着色粒子をより目視した形状に近似させるために、画像中の光輝性着色粒子の斑を、上記線分Lx、Lyが大きな閉回路多角形とする(図9(c)を参照)。
(xi、yi)=(xc+Lxi、yc+Lyi) (式8)
である。i番目のLxi、Lyiがランダムに生成されているため、ランダムな多角形の頂点座標配列を得る。このように、生成された順のn多角形のn対の頂点座標
(x0,y0),・・・,(xi,yi),・・・,(xn−1,yn−1)
が決定される(S71)。
shtml/algorithm/Heiro.ht))で公開されている「多角形(閉回路)の作成〜散在した点のソート〜」という方法を参考にして、図9(b)の描画順の決定方法のように、頂点の順番を変更する。すなわち、頂点の座標位置yが一番小さい座標点を基準点(x0、y0)として、基準点(x0、y0)とほかの一頂点(xi,yi)を結ぶ直線が、X軸となす角度αiを以下の式9で求め、αの度数を小から大へ昇順に並べるように、あるいは大から小へ降順に並べるように、描画する頂点の順番を変える。
dx=xi−x0
dy=yi−y0
t=abs(dy)/(abs(dx)+abs(dy)) (式9)
αi=t×90.0
ここで、abs()は絶対値をとる算術演算を表す。
(X0,Y0),・・・,(Xi,Yi),・・・,(Xn−1,Yn−1)
を決定することができる(S72)。この描画順のn多角形の位置座標をJAVAの多角形発生メソッドに適用して、描画される多角形は、図9の(c)に示されているような閉回路の多角形となり、複数の三角形の図柄の生成を回避することができる。
光輝性着色粒子に含まれる鱗片状の光輝性顔料が平行に並ぶことにより、ハイライト色は明るく、反対の角度のシェード色は暗くなる。これをCGで表現するために、通常はハイライトのA座標点とシェードのB座標点とを決めて、2座標点間の色を、ハイライト色(color0)とシェード色(color1)とのグラデーションにする。実際の描画にはJAVAのGradientPaintメソッドを用いて、色のグラデーションを実現する。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る、光輝性模様形成塗料の配合情報及び光輝性着色粒子の粒子情報を基に、光輝性多彩模様画像を生成する方法に関して説明する。使用するコンピュータシステムの構成は図3と同じである。また、本第2の実施の形態における処理の概要を示すフローチャートは図5と同じであり、第1の実施の形態と同じ処理が含まれている。即ち、第2の実施の形態におけるステップS1〜S4の処理は、上記した第1の実施の形態と同じである。従って、ここではそれらの説明を省略し、第1の実施の形態と異なるステップS51以降の処理について説明する。
NT=画像全体の画素数×ビヒクルに対する着色粒子の質量比率×実行効率×係数
・・・(式10)
ここで、光輝性着色粒子の数とは、画素数のことではなく、描画する図形の個数のことである。
(A) 多角形の頂点の数n(nは5〜9の自然数)、及び、画像領域上における多角形の中心の位置座標をランダムに生成し、
(B) 式7から変位幅長さ距離Raを求め、X軸、Y軸の線分Lx、Lyをそれぞれn回生成し、
(C) 生成された順の、n多角形のn対の頂点座標を求めてから、描画順の閉回路のn多角形の頂点座標へ変換し、
(D) 閉回路のn多角形内の画素の色を、ステップ51で決定したシミュレーションの条件で、所定の方向に沿ってハイライト代表色(color0)とシェード代表色(color1)とのグラデーションにするとともに、光輝性着色粒子の不透明度を考慮して、最後に各画素の描画色を算出して表示する
という一連の処理(A)〜(D)を行う。
(1)ソリッド着色粒子の調製
先ず表1に示されているような6種類のソリッド着色粒子を作製した。尚、以下の例に示す単位「部」及び「%」はそれぞれ「質量部」及び「質量%」を意味する。
(1−1)エマルション(a1)の調製
容量2リットルの4つ口フラスコに、脱イオン水285部及びニューコール707SF(商品名、日本乳化剤社製、ポリオキシエチレン鎖を有するアニオン系界面活性剤、不揮発分30%)1部を加え、窒素置換後、85℃に保持した。その中に表2の組成の成分をエマルション化してなるプレエマルションの3%分と、過硫酸アンモニウム3部を脱イオン水120部に溶解させた開始剤水溶液123部のうちの41部とをそれぞれ添加し、添加20分後より、残りのプレエマルションと残りの過硫酸アンモニウム水溶液とを4時間かけて滴下した。
(1−2)水性クリヤー塗料の調製
容量2リットルのステンレス容器に表3の成分を仕込み、回転攪拌機にて30分間攪拌混合して、水性クリヤー塗料(b1)を得た。
容量0.5リットルのステンレス容器に表4の成分を仕込み、回転攪拌機にて30分間攪拌混合して、白顔料ペーストを得た。
水性液状組成物X01を例に、その調製方法を説明する。
まず、ソリッド着色粒子X01を作製した。具体的には、容量4リットルのステンレス容器に、0.15%水酸化カルシウム水溶液(25℃の脱イオン水100gに対して、水酸化カルシウムを0.15g溶解させた水溶液)を1300部仕込み、75mm径の攪拌羽根を使用して回転速度2500rpmで攪拌しながら、上記した水性液状組成物(X01)650部を徐々に容器内に滴下し、着色粒子を生成させた。次いで回転を維持して容器内液を15分攪拌した後に、200メッシュの金網を使用して濾別し、着色粒子X01を得た。
(2)ソリッド多彩模様形成塗料の調製
容量500ミリリットルのステンレス容器に表6に示すペールグリーンの塗料名下の各成分を順次攪拌しながら仕込み、全量投入後にさらに攪拌して、淡彩ペールグリーンのソリッド多彩模様形成塗料を得た。また、同様な方法で表6に示す中彩ベージュの塗料名下の各成分を用いて、中彩ベージュのソリッド多彩模様形成塗料を得た。なお、以下において、淡彩ペールグリーンはペールグリーンと、中彩ベージュはベージュと略称する。
スレート板(150×70×3mm)上に、EPシーラー透明(商品名、関西ペイント社製、水系アクリルエマルション系シーラー)を、塗付量が100g/m2になるようにローラーで塗装し、1日間放置して乾燥させた後、さらにビニデラックス300白(商品名、関西ペイント社製、JIS K 56631種適合アクリルエマルション系塗料)を塗付量が100g/m2になるようにローラーで塗装し、気温20℃、相対湿度60%の条件下で1日間乾燥させたものを2枚作製した。2枚のビニデラックス白塗膜上に、それぞれ日塗工色の色票番号D45-90A及びD25-80Cにより代表される色を近似色とするアレスアクアグロス5F(商品名、関西ペイント社製、水性反応硬化形アクリル樹脂系上塗塗料)を、塗付量120g/m2になるようにローラーで塗装し、気温23℃、相対湿度60%の条件下で半日間乾燥させたものを被塗板とした。D45-90Aの近似色を有する1枚の被塗板に、表6のペールグリーンのソリッド多彩模様形成塗料を、塗付量が300g/m2になるようにエアスプレーで塗装し、気温23℃、相対湿度60%の条件下で7日間乾燥させてソリッド多彩模様塗膜の塗板No.1(ペールグリーン)を作製した。同様に、D25-80Cの近似色を有する別の1枚の被塗板に、表6のベージュのソリッド多彩模様形成塗料を、塗付量が300g/m2になるようにエアスプレーで塗装し、気温23℃、相対湿度60%の条件下で7日間乾燥させてソリッド多彩模様塗膜の塗板No.2(ベージュ)を作製した。
(4)光輝性着色粒子の調製
まず、光輝性顔料として、次の2種類を選択した:
・酸化チタン被覆マイカ顔料(Iriodin 103 Rutil Sterling Silver、メルク社製、以下、シルバー顔料とも呼ぶ)
・酸化鉄被覆マイカ顔料(Iriodin(R) 303 Royal Gold、メルク社製、以下、ゴールド顔料とも呼ぶ)
これらの2種類の顔料を用いて、シルバーパールとゴールド着色パールとの2種類の光輝性着色粒子を調製した。
(4−1)光輝性顔料ペーストの調製
1リットルのステンレス容器に表7のシルバーパール欄に示されている各成分を仕込み、攪拌機にて30分間攪拌混合することにより、光輝性顔料ペーストA1(シルバーパール)を得た。
容量2リットルの4つ口フラスコに、脱イオン水285部及び「ニューコール707SF」1部加え、窒素置換後、85℃に保った。その中に表8の組成の成分をエマルション化してなるプレエマルションの3%分と、過硫酸アンモニウム3部を脱イオン水120部に溶解させた開始剤水溶液123部のうちの41部とそれぞれ添加し、添加20分後から、残りのプレエマルションと過硫酸アンモニウム水溶液とを4時間かけてフラスコに滴下した。
(4−3)光輝性着色粒子用の水性塗料組成物の調製
容器に表9のB1(シルバーパール)欄の各成分を順次配合し、均一となるように攪拌混合して、(光輝性着色)塗料粒子用水性塗料組成物B1(シルバーパール)を得た。同様な方法で表9のB2(ゴールド着色パール)欄の各成分を順次配合して、(光輝性着色)塗料粒子用水性塗料組成物B2(ゴールド着色パール)を得た。
4リットルステンレス容器に、水酸化カルシウム、酢酸カルシウムをそれぞれ0.10%、0.25%になるように調整した水溶液を1,300部仕込み、75mmの径を有する攪拌羽根を用いて回転数2,500rpmで攪拌しながら、上記(4−3)で得られた水性塗料組成物B1(シルバーパール)650部を徐々に容器内に滴下し、光輝性着色粒子シルバーパールを生成させた。次いで容器内液を同回転速度でさらに15分攪拌した後、100メッシュの金網を用いて濾別し、光輝性着色粒子C1(シルバーパール)を得た。得られた粒子C1は、固形分が20%であり、また、別途の計測の結果によれば、直径は約100〜10,000μmであり、その平均が約1.52mmで、前記ソリッド着色粒子の約3倍の大きさであった。
(5)光輝性模様形成塗料1の調製
(5−1)第3のエマルション(a3)の調製
容量2リットルの4つ口フラスコに、脱イオン水568部及び「ニューコール707SF」23部を加え、窒素置換後、85℃に保った。その中に、下記表10の組成の成分をエマルション化してなるプレエマルションの3%分と、過硫酸アンモニウム3部を脱イオン水120部に溶解させた開始剤水溶液123部のうちの41部とをそれぞれ添加し、添加20分後から、残りのプレエマルションと残りの開始剤水溶液とを4時間かけてフラスコに滴下した。
(5−2)第2の水性クリヤー塗料(b2)の調製
2リットルのステレンス容器に表11の成分を仕込み、攪拌機にて30分間攪拌混合することにより、水性クリヤー塗料(b2)を得た。
500ミリリットルのステンレス容器に、下記表12のE1(シルバーパール)の行に示す各成分を順次攪拌しながら仕込み、その後、均一になるまで攪拌することにより、光輝性模様形成塗料E1(シルバーパール)を調製した。
透明なポリエチレンシート(3M社製、OHPフィルムPP2500)の表面を溶剤脱脂した後、塗付量が300g/m2になるように上記光輝性模様形成塗料E1をシート上にエアスプレーで塗装した。塗装されたポリエチレンシートを、気温23℃、相対湿度60%の条件下で7日間乾燥させて、光輝性模様塗膜の光輝性塗板No.11(シルバーパール)を作製した。
(7)光輝性塗料2の調製及び光輝性塗板2の作製
14g(グラム)のアクリック2000GLクリヤー026(商品名、ニトロセルロース変性アクリル系クリヤー塗料、関西ペイント製)に、上記シルバーパール顔料1gを配合してよく攪拌し、光輝性塗料F1(シルバーパール)をさらに得た。
(8)光輝性多彩模様の塗板の作製
上記(3)で作製されたソリッド多彩模様塗膜の塗板No.1(ペールグリーン)の上に、上記(5)で作成された光輝性模様形成塗料E1(シルバーパール)をエアスプレーで塗装して、淡彩ペールグリーンのソリッド多彩模様上にシルバーパール光輝性模様が形成された、光輝性多彩模様塗板(シルバーパール)を作製した。図12(a)は、その塗板をシェード条件で撮影したカラー写真のグレー画像である。
(9)光輝性着色粒子の特徴量の算出
光輝性着色粒子の特徴量は、光輝性着色粒子の形状的情報、代表色及び不透明度を含む。形状的情報は、光輝性着色粒子の粒径及び粒度分布を含み、代表色は、光輝性着色粒子のハイライト色及びシェード色を含む。
(9−1)形状的情報の決定
上記(6)の光輝性塗板1の作製で作製された、光輝性着色粒子シルバーパールを含有する光輝性塗板No.11(シルバーパール)をスキャナーの上におき、黒紙を載せて、スケールを横に置き300dpiの解像度でスキャンした。スキャンで得られた画像を8ビットグレー画像に変換した後、フリーソフトImageJを用いて、グレー画像に対して画像処理を行った。その結果、図1に示されている光輝性着色粒子の斑を示すスキャン画像を得て、図6の粒径分布図を得た。
(9−2)代表色の決定
上記(4−4)の光輝性着色粒子の調製で得られた、光輝性着色粒子C1(シルバーパール)及び光輝性着色粒子C2(ゴールド着色パール)のそれぞれのハイライト及びシェードの代表色color0、color1を決定した。
光輝性着色粒子C1(シルバーパール)のハイライト代表色(R,G,B)=(240,240,250)
光輝性着色粒子C1(シルバーパール)のシェード代表色(R,G,B)=(110,110,120)
光輝性着色粒子C2(ゴールド着色パール)のハイライト代表色(R,G,B)=(250,180,0)
光輝性着色粒子C2(ゴールド着色パール)のシェード代表色(R,G,B)=(100,72,0)
なお、測定された反射率が白を示す数値を超えた場合、RGB値は255を超えてしまう。この場合、R、G、B値のいずれかの1つが255になるように減少係数をR、G、B値のそれぞれに乗じて、R、G、B値全てが255以下になるようにシフトし、かつ、光輝性顔料の発色をモニター画面で確認できるようにする。
(9−3)不透明度の決定
まず、上記(3)のソリッド多彩模様の塗板の作製で得られた塗板上のソリッド多彩模様(すなわち、下地)の明度を求めた。具体的には、例えば、表6中の塗料ペールグリーンによって形成されたソリッド多彩模様塗膜の塗板No.1の色は、ソリッド着色粒子X01、X05、X06の各々の三刺激値XYZとその配合比率54%、26%、20%との線形結合として求めた。次に、求めたソリッド多彩模様の色(三刺激値XYZ)より、その明度L*を求めた。
(10)CG画像による光輝性多彩模様塗膜の再現性の評価
次に、第2の実施の形態に係る光輝性多彩模様画像の生成方法によるCG画像の生成を例とした。
102 画像表示装置
103 画像入力装置
104、104’ 測定対象物
Claims (16)
- 制御手段及び表示手段を備えたコンピュータを用いて、ソリッド色の下地の上に光輝性着色粒子及び透明な塗膜形成成分からなる光輝性模様形成塗料を塗装して形成された光輝性模様を模する光輝性模様画像を作成する方法であって、
前記制御手段が、
前記下地の画像を前記表示手段に表示する第1ステップと、
前記光輝性着色粒子のハイライト代表色及びシェード代表色を決定する第2ステップと、
前記光輝性着色粒子を表す、前記表示手段上の閉回路多角形の描画大きさの分布を決定する第3ステップと、
前記描画大きさの分布を基に、1つの前記閉回路多角形の描画大きさGを生成する第4ステップと、
前記下地画像内における前記閉回路多角形の位置を決める前記閉回路多角形の中心座標を生成する第5ステップと、
n(=5〜9)個の頂点を有する前記閉回路多角形の頂点座標を決定する第6ステップと、
画像上の所定の方向に沿って、画素の色が前記ハイライト代表色から前記シェード代表色へ変化する色のグラデーションとなるように前記閉回路多角形内の画素を表示する第7ステップと、
前記第4ステップ〜前記第7ステップを繰り返して行う第8ステップと
を実行する機能を有することを特徴とする光輝性模様画像の作成方法。 - 前記制御手段が、さらに、
前記第4ステップの前に、前記光輝性模様形成塗料のうち、前記透明な塗膜形成成分に対する前記光輝性着色粒子の質量比率を用いて、1シミュレーションにおける、描画される前記光輝性着色粒子の総数を決定するステップを実行し、
前記第8ステップにおいて、前記第4ステップ〜前記第7ステップを前記光輝性着色粒子の総数の回数だけ繰り返して行う
ことを特徴とする請求項1に記載の光輝性模様画像の作成方法。 - 前記光輝性着色粒子が、不透明度HPを有し、
前記制御手段が、前記第7ステップの後に、
前記不透明度HPを反映するように前記閉回路多角形内の画素の色を調整するステップをさらに実行する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光輝性模様画像の作成方法。 - 前記制御手段が、前記第1ステップの後に、
前記下地画像の明度を求めるステップと、
前記明度に基づいて前記不透明度HPを決定するステップと
をさらに実行することを特徴とする請求項3に記載の光輝性模様画像の作成方法。 - 前記制御手段が、JAVA描画ソフトウェアを用いて描画する場合、前記不透明度HPをアルファチャンネルの引数として、JAVA描画メソッドに代入することにより、前記閉回路多角形内の画素の色を調整する
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の光輝性模様画像の作成方法。 - 前記下地が、ソリッド多彩模様塗膜である
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光輝性模様画像の作成方法。 - 前記閉回路多角形の描画大きさの分布が、前記光輝性着色粒子の粒度分布を基に決定される
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光輝性模様画像の作成方法。 - 前記光輝性着色粒子の粒径が、3mm以上である
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光輝性模様画像の作成方法。 - 前記光輝性着色粒子の粒度分布が、一様である
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光輝性模様画像の作成方法。 - 制御手段及び表示手段を備えたコンピュータを用いて、ソリッド色の下地の上に光輝性着色粒子及び透明な塗膜形成成分からなる光輝性模様形成塗料を塗装して形成された光輝性模様を模する光輝性模様画像を作成する方法であって、
前記制御手段が、
前記下地の画像を読み込みする第1ステップと、
前記光輝性着色粒子のハイライト代表色及びシェード代表色を決定する第2ステップと、
前記光輝性着色粒子を表す、前記表示手段上の閉回路多角形の描画大きさの分布を決定する第3ステップと、
前記描画大きさの分布を基に、1つの前記閉回路多角形の描画大きさGを生成する第4ステップと、
前記下地画像内における前記閉回路多角形の位置を決める前記閉回路多角形の中心座標を生成する第5ステップと、
n(=5〜9)個の頂点を有する前記閉回路多角形の頂点座標を決定する第6ステップと、
画像上の所定の方向に沿って、画素の色が前記ハイライト代表色から前記シェード代表色へ変化する色のグラデーションとなるように前記閉回路多角形内の画素の色データを書き換えする第7ステップと、
前記第4ステップ〜前記第7ステップを繰り返すことにより、光輝性模様画像データを生成する第8ステップと、
前記光輝性模様画像データを前記表示手段に表示する第9ステップと
を実行する機能を有することを特徴とする光輝性模様画像の作成方法。 - 前記制御手段が、さらに、
前記第4ステップの前に、前記光輝性模様形成塗料のうち、前記透明な塗膜形成成分に対する前記光輝性着色粒子の質量比率を用いて、1シミュレーションにおける、描画される前記光輝性着色粒子の総数をさらに決定するステップを実行し、
前記第8ステップにおいて、前記第4ステップ〜前記第7ステップを前記光輝性着色粒子の総数の回数だけ繰り返して前記光輝性模様画像データを生成する
ことを特徴とする請求項10に記載の光輝性模様画像の作成方法。 - 前記光輝性着色粒子が、不透明度HPを有し、
前記制御手段が、前記第7ステップの後に、
前記不透明度HPを反映するように前記閉回路多角形内の画素の色データを調整するステップをさらに実行する
ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の光輝性模様画像の作成方法。 - 制御手段および表示手段を備えたコンピュータに、ソリッド色の下地の上に光輝性着色粒子及び透明な塗膜形成成分からなる光輝性模様形成塗料を塗装して形成された光輝性模様を模する光輝性模様画像の作成を実行させるプログラムであって、
前記制御手段に、
前記下地の画像を前記表示手段に表示する第1の機能と、
前記光輝性着色粒子のハイライト代表色及びシェード代表色を決定する第2の機能と、
前記光輝性着色粒子を表す、前記表示手段上の閉回路多角形の描画大きさの分布を決定する第3の機能と、
前記描画大きさの分布を基に、1つの前記閉回路多角形の描画大きさGを生成する第4の機能と、
前記下地画像内における前記閉回路多角形の位置を決める前記閉回路多角形の中心座標を生成する第5の機能と、
n(=5〜9)個の頂点を有する前記閉回路多角形の頂点座標を決定する第6の機能と、
画像上の所定の方向に沿って、画素の色が前記ハイライト代表色から前記シェード代表色へ変化する色のグラデーションとなるように前記閉回路多角形内の画素を表示する第7の機能と、
前記第4の機能〜前記第7の機能を繰り返して実行する第8の機能と
を実現させることを特徴とする光輝性模様画像の作成プログラム。 - 前記制御手段に、前記第4機能の実行前に、前記光輝性模様形成塗料のうち、前記透明な塗膜形成成分に対する前記光輝性着色粒子の質量比率を用いて、1シミュレーションにおける、描画される前記光輝性着色粒子の総数を決定する機能をさらに実行させ、
前記第8の機能において、前記制御手段に、前記第4の機能〜前記第7の機能を前記光輝性着色粒子の総数の回数だけ繰り返して実行する機能を実行させる
ことを特徴とする請求項13に記載の光輝性模様画像の作成プログラム。 - 前記光輝性着色粒子が、不透明度HPを有し、
前記制御手段に、前記第7機能の実行後に、
前記不透明度HPを反映するように前記閉回路多角形内の画素の色を調整する機能をさらに実行させる
ことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の光輝性模様画像の作成プログラム。 - 請求項13〜15のいずれか一項に記載の光輝性模様画像の作成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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