JPH11269411A - コンピュータグラフィックス画像から塗料配合を推定する方法 - Google Patents

コンピュータグラフィックス画像から塗料配合を推定する方法

Info

Publication number
JPH11269411A
JPH11269411A JP10092611A JP9261198A JPH11269411A JP H11269411 A JPH11269411 A JP H11269411A JP 10092611 A JP10092611 A JP 10092611A JP 9261198 A JP9261198 A JP 9261198A JP H11269411 A JPH11269411 A JP H11269411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
image
tristimulus values
paint
computer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10092611A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Asaba
尚郎 浅場
Koichi Kuwano
浩一 桑野
Masayuki Osumi
雅之 大住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd, Nisshinbo Industries Inc, Nisshin Spinning Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP10092611A priority Critical patent/JPH11269411A/ja
Publication of JPH11269411A publication Critical patent/JPH11269411A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/46Measurement of colour; Colour measuring devices, e.g. colorimeters
    • G01J3/50Measurement of colour; Colour measuring devices, e.g. colorimeters using electric radiation detectors
    • G01J3/504Goniometric colour measurements, for example measurements of metallic or flake based paints
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/46Measurement of colour; Colour measuring devices, e.g. colorimeters
    • G01J3/463Colour matching

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータグラフィックス画像形成用の変
角分光反射率データを利用することなく簡便にコンピュ
ータグラフィックス画像から塗料配合を推定する。 【解決手段】 コンピュータグラフィックス画像のRG
Bカラー表示信号レベル値を取り出し、三刺激値XD
D 、ZD に変換し、一方、特定の塗料配合とその塗料
配合の三刺激値X、Y、Zとのデータを複数の塗料配合
について予めコンピュータのメモリ内に格納しておき、
上記メモリ内に格納されたデータから、上記三刺激値X
D 、YD 、ZD に近似する三刺激値X′、Y′、Z′を
求め、必要なら更に上記三刺激値X′、Y′、Z′から
出発して修正計算を行うコンピュータカラーマッチング
により、上記三刺激値XD 、YD 、ZD に対応する塗料
配合を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータグラ
フィックス画像から塗料配合を推定する方法に関し、よ
り詳細には、塗装対象物のコンピュータグラフィックス
画像を表示装置に表示し、上記画像の指定された領域の
表示色から塗料配合を推定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータグラフィックス技術は、画
像処理や映像技術の分野で多用されている。一般に、コ
ンピュータグラフィックス画像は、画像データをコンピ
ュータ上で処理して得られるものであるので、色彩等は
自由に設定可能である。従って、塗装分野等、特に自動
車塗装等において塗装色を選択する場合に有利に使用す
ることができると期待されている。
【0003】例えば、自動車の塗り替え塗装は、中古車
や、所謂新古車とよばれる流通段階で一旦新車登録され
た後、中古車として販売される自動車について、付加価
値を高めるためになされることが多い。このような塗装
は、通常、自動車販売会社や自動車整備会社等によって
行われるが、コンピュータグラフィックス技術を利用し
て作業の効率化を図ることが要請されている。
【0004】一般に、自動車等の塗り替え塗装において
は、もとの自動車等の形状はそのままにして塗色のみを
他の色彩に変更することが行われている。この場合、高
度なカラーデザイン手法を用いることよりも、むしろ、
嗜好や流行に合わせて簡便に塗色を変更することが要求
される。従来は、このような場合、色見本やカラー写真
等を参照して塗色を選択し、この選択した塗色に合う塗
料配合を、主として勘と経験に基づいて調色していた。
しかしながら、色見本やカラー写真等を参照しても、実
際に車体に塗装された場合のカラーイメージを予め想像
することは容易ではない。また、調色作業は、熟練者に
とっても容易ではなく、所望の塗り替えを行うためには
試し塗りを繰り返して行う必要があり、また、実際に塗
装した場合に所望の塗色が得られる保証もなかった。
【0005】一方、コンピュータグラフィックスを利用
して画像の色彩を変更する技術は、画像修正ソフトウエ
ア等により実現されている。この技術によれば、カラー
画像の色彩を望みのものに修正、変更することができる
ので、車体の画像を入力して見本色やカラー写真等の色
彩に基づいて車体の画像の色彩を変更した場合のカラー
イメージを容易に表示装置の画面上で確認することがで
きる。しかしながら、得られた画像の色彩を車体上に再
現するためには、その色彩に対応する塗料配合を知る必
要がある。
【0006】コンピュータグラフィックス画像の色彩に
対応する塗料配合を推定する技術として、特願平9−4
4587号には、3次元コンピュータグラフィックス画
像をもたらした画像用データを利用して、直接その画像
に対応する塗色の塗料配合をコンピュータカラーマッチ
ング(CCM)技法を活用して推定する方法が開示され
ている。この方法によれば、新たに変角分光反射率を測
定することなくその画像を形成するための変角分光反射
率データを利用して塗料配合を推定することができる。
しかしながら、現実の視覚の物理的機作を忠実に再現す
るようにコンピュータ上で光学的計算を行う3次元コン
ピュータグラフィックス手法によって、変角分光反射率
分布に基づいて描いたコンピュータグラフィックス画像
ではない場合には、この方法を適用することはできな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の現状
に鑑み、コンピュータグラフィックス画像形成用の変角
分光反射率データを利用することなく簡便に、塗装対象
物のコンピュータグラフィックス画像の表示色から塗料
配合を推定することができる方法を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、塗装対象物の
コンピュータグラフィックス画像を表示装置に表示し、
表示された前記画像上の指定された領域における表示色
に対応する三刺激値XD 、YD 、ZD を求め、一方、塗
料配合及びその塗料配合により形成される塗色の三刺激
値X、Y、Zのデータを複数の塗料配合について予めコ
ンピュータのメモリ内に格納しておき、メモリ内に格納
された前記データから、前記三刺激値XD 、YD 、ZD
に近似する三刺激値X′、Y′、Z′及び対応する塗料
配合を求め、この三刺激値X′、Y′、Z′が前記三刺
激値XD 、YD 、ZD に対して所定範囲内であるか否か
を判定し、前記判定の結果、必要なら更に、前記三刺激
値X′、Y′、Z′に対応する塗料配合から出発して前
記三刺激値XD 、YD 、ZD を目標色とする修正計算を
行うコンピュータカラーマッチングにより、前記三刺激
値XD 、YD 、ZD に対応する塗料配合を算出するコン
ピュータグラフィックス画像から塗料配合を推定する方
法である。以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明によれば、塗装対象物のコンピュー
タグラフィックス画像を表示装置に表示し、表示された
上記画像上の指定された領域における表示色に対応する
三刺激値XD 、YD 、ZD を求める。上記XD 、YD
D は、国際照明委員会(CIE)により規格化された
XYZ表色系における三刺激値であって、上記画像の表
示色に対応するものを表す。上記XYZ表色系は、10
°視野XYZ表色系(X10、Y10、Z10)であってもよ
い。なお、上記XYZ表色系は、標準表色系として各種
表色系の基礎となっており、例えば、L*a*b*表色
系は、XYZ表色系の三刺激値と白色完全拡散反射面の
XYZ表色系の三刺激値との比により決定することがで
きる。従って、このような変換可能な他の表色系の使用
を妨げるものではない。
【0010】上記三刺激値XD 、YD 、ZD は、指定さ
れた画像領域に対応するRGBカラー表示信号レベル値
R 、VG 、VB から変換マトリックスにより求めても
よく、又は、指定された画像領域の表示色を測色して求
めてもよい。その際、変換マトリックスによって求めた
値を、ファジイ推論を用いて補正してもよい。上記画像
領域の指定は、例えば、画像上でカーソル等の指示手段
により行うことができる。上記領域の指定は、画像の範
囲を指定するものであってもよく、また、カーソル等の
指示手段により指示点として指定するものであってもよ
い。この場合、指定された画像領域の表示色を、表示画
面内の所定の提示領域に別に表示して、指定された表示
色を明確に確認することもできる。また、この提示領域
に表示された表示色は、表示画面の特定の位置に所定の
面積で表示することができるので、容易に測色すること
ができる。
【0011】本発明によれば、表示装置上に表示された
自動車等の塗装対象物のコンピュータグラフィックス画
像上で、自由に塗り替え色を指定して表示、検討するこ
とができ、かつ、その表示した色に対応する塗料配合を
簡便に求めることができる。従って、特に、非専門家で
ある顧客等にとって、表示画面上の画像をみながら、望
みのイメージの塗色を選択、指定することができる。一
般に、自動車の塗色には、ソリッド系のものやメタリッ
ク系のものがあり、それぞれ複雑な色彩として創色され
ていることが多いので、それらの塗色を的確に表現して
特定することが困難であることが多く、例えば、中古車
や所謂新古車の塗り替え塗装等において、顧客等が塗装
色を指定する場合、的確に塗色の特定をすることが困難
である。しかし、このような場合においても、本発明に
よれば、コンピュータ上で画像の色彩を変更しながら、
望みの塗色を選択、指定することができ、かつ、その塗
料配合を推定することができる。この際、本発明におい
ては、コンピュータカラーマッチングを、ファジイ推論
を用いて行うことにより、熟練者による実際の調色プロ
セスに近似の方法で高精度かつ高速に実行することがで
きる。
【0012】メタリック系塗色の場合は、光輝感やフリ
ップフロップ性は光輝材の種類と配合比、塗装方法等に
より定まる。従って、例えば、メタリック系塗色の塗り
替え塗装等においても、一般には、光輝材の種類や量を
考慮する必要がある。しかしながら、被塗物外観に対す
る影響は、色彩の変更によることが大きく、光輝材の変
更による影響はそれよりも小さい。従って、光輝材の種
類を特に変更する必要がない場合がある。この場合は、
光輝材の種類及び配合量は既知であるのでそのまま塗料
に配合すればよい。
【0013】一方、塗装対象物の光輝感やフリップフロ
ップ性を変更する場合に、コンピュータグラフィックス
画像上でシミュレートするためには、変角分光反射率分
布を変更する必要がある。しかし、本発明においては、
変角分光反射率分布データがない場合でも簡易に画像修
正を行う場合を対象とするものである。そこで、本発明
においては、この場合に、上記コンピュータのメモリ内
に、複数の光輝材についてのサンプル塗色の画像データ
ベースを格納しておき、それらの光輝材画像を、所望に
より塗装対象物のコンピュータグラフィックス画像とと
もに、表示装置上に提示し、所望の光輝材画像を選択、
指定して上記コンピュータグラフィックス画像とCGソ
フトウエアにより併せることにより光輝感やフリップフ
ロップ性を簡易に変更することができる。そして、同時
に、指定した光輝材画像の光輝材の種類や配合比を、予
め格納したデータベースから知ることができる。その
後、三刺激値XD 、YD 、ZD を目標色とするコンピュ
ータカラーマッチングを実行する。かくして、光輝材配
合を予め定めることにより、光輝材含有塗色であって
も、コンピュータカラーマッチングの実行により、その
光輝材及び着色材の配合を簡便に算出可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の方法によりコンピュータ
グラフィックス画像から塗料配合を推定する方法は、典
型的には、図1により示すことができる。まず、表示装
置に表示された自動車等の塗装対象物のコンピュータグ
ラフィックス画像において、所望の領域の赤(R)、緑
(G)及び青(B)に対応するRGBカラー表示信号レ
ベル値VR 、VG 及びVB を取り出し(過程1)、これ
を三刺激値XD 、YD 、ZD に変換する(過程2)。以
下、これらの過程を詳細に説明する。
【0015】図1の過程1においては、カラー表示装置
に表示されている自動車等の塗装対象物のコンピュータ
グラフィックス画像の指定された範囲に対応するRGB
カラー表示信号レベル値VR 、VG 及びVB を取り出
す。コンピュータグラフィックス画像は、CRTや液晶
表示装置(LCD)等のカラー表示装置にコンピュータ
の画像出力端子から、各画素ごとに上記RGBカラー表
示信号レベル値VR 、VG 及びVB が入力されて赤
(R)、緑(G)及び青(B)に対応する色光を発光さ
せて形成されている。上記RGBカラー表示信号レベル
値VR 、VG 及びVBは、色画像情報を表すデジタル信
号であって、例えば、24ビットフルカラー表示の場合
は、赤(R)、緑(G)及び青(B)のそれぞれについ
て、0〜255の範囲内の256(8ビット)階調の色
画像情報が含まれる。
【0016】本発明においては、上記コンピュータグラ
フィックス画像としては特に限定されず、例えば、写
真、印刷物等の画像をイメージスキャナー等の画像入力
装置により取り込んで、必要に応じて色彩を変更したも
のや、デジタルカメラ等の手段により形成された画像を
入力し、必要に応じて色彩を変更して作成したものであ
ってもよい。また、入力画像に特に画像処理を施すこと
なくそのままのものであっても、本発明においては「コ
ンピュータグラフィックス画像」と称する。なお、上記
画像処理は、コンピュータグラフィックスにおける画像
修正をいう。
【0017】本発明の好ましい態様においては、上記コ
ンピュータグラフィックス画像は、例えば、コンピュー
タに読み込んだ自動車等の画像に、必要により画像処理
ソフトウエア等により所望の色彩修正等を施し、更に、
上述した光輝材画像を用いてコンピュータ上で光輝感を
付加、修正した画像であってもよい。
【0018】なお、写真、印刷物等の画像をコンピュー
タに入力する場合、CRT等の色再現領域を考慮するこ
とが好ましい。例えば、色再現領域をCIE−XYZ色
度表で表すと、印刷物における色再現領域は、CRTの
色再現領域と異なっているので、印刷された画像の色彩
を正確にCRT上で再現することができない場合があ
る。そこで、標準色票等を使用して再現可能領域を予め
求めておき、表示装置の再現可能領域内に納まるように
色彩情報を圧縮(いわゆる色空間圧縮)して入力するこ
とが好ましい。
【0019】RGBカラー表示信号レベル値を過程1に
おいて取り出すための上記コンピュータグラフィックス
画像の範囲の指定は、表示装置の画面上で行われ、例え
ば、マウスやトラッキングボール等の手段により、カー
ソルを画像上の所望の位置に移動して指定する。この場
合、画面内のポイントを指定する方法であってもよく、
また、所望の表示装置上の範囲をカーソルにより指定す
る方法であってもよい。この範囲の形状は特に限定され
ず、例えば、矩形範囲、円形範囲、楕円範囲、任意の閉
曲線で囲まれた範囲等であってよい。これらのいずれの
方法による場合であっても、指定範囲の表示色を明確に
確認することができるように、表示画面内に指定範囲の
表示色を別に表示する提示領域をグラフィックユーザー
インターフェイス(GUI)において確保されているこ
とが好ましい。
【0020】カラー表示装置に表示されているコンピュ
ータグラフィックス画像の指定された範囲に対応するR
GBカラー表示信号レベル値VR 、VG 及びVB を取り
出すに際して、画像の色彩は、その画像の領域によって
見かけ上必ずしも同一の明度、色相及び彩度を有してい
ないことが多い。従って、範囲の指定にあたっては、画
像の領域による色彩の見かけ上の相違を考慮して行うこ
とが好ましい。例えば、コンピュータグラフィックス画
像がモノトーン塗装の自動車の画像である場合には、現
実の自動車の塗色は自動車の各部において同一であるは
ずであるので、このような場合には、画像の自動車部位
の違いによる見かけ上の色彩の相違を考慮する必要があ
る。
【0021】例えば、自動車等の物体の画像は、照明光
が一点からの照射光である場合には、ハイライト部や影
等の物体の部位による明度の不均一が生じるが、一方、
均一光である場合には、このような明度の不均一は生じ
ない。従って、表示装置に表示する塗装対象物の画像
は、均一照明条件における画像であることが好ましい。
しかしながら、このような照明条件は、無影室等の特殊
な照明条件を必要とするので、現実の自動車画像を対象
とする場合には、このような照明条件を充たしていない
ことが多い。この場合であっても、単一の白色光源によ
る照明とみなすことができる場合には、照射対象物の部
位による色彩の相違は、明度の相違とみなすことができ
るので、画像処理ソフトウエアにより、例えば、指定し
た領域の平均信号レベルに合わせて明度を均一化するこ
とができる。また、このような見かけ上の相違を補正す
るかわりに、画像上の均一色の適当な領域又は点を指定
してRGBカラー表示信号レベル値VR 、VG 及びVB
の変動を最小限にしてもよい。
【0022】上記RGBカラー表示信号レベル値VR
G 及びVB に比例してCRTのグリッド電圧が印加さ
れるが、このCRTのグリッド電圧は、一般に、CRT
に表示される表示色の赤(R)、緑(G)及び青(B)
の輝度と必ずしも比例関係にない。輝度が異なると人間
の視覚では色彩が異なってみえるおそれがある。そこ
で、このような表示装置に特有のRGBカラー表示信号
レベル値と発光輝度との関係を補正することが好まし
い。通常、この関係を補正するためにガンマ補正がおこ
なわれる。
【0023】また、ヒトの視覚は、明るさに対する感度
が直線的ではなく、明度が均等に見えるようにカラーを
再現するためには、ハイライト領域よりもシャドウ領域
についてより多くの階調を必要とする。従って、このこ
とをも考慮して、上記ガンマ補正を行うことが好まし
い。一般には、ガンマ補正の値は2〜3の値である。ま
た、この非線型性は、CRTごとに差があり、更に、同
一のCRTであっても画面の位置によって差があり、経
時的にも変化する。従って、表示装置は、このような非
線型性に対する補正を定期的に行うことが好ましい。こ
のような補正の結果、一般に、表示装置は、グレイバラ
ンスが調整されることになる。
【0024】この場合、上記ガンマ補正による影響とし
て、256階調の全てが保持されずに階調の損失、特
に、高いγ補正を行うとハイライト部の階調の損失が生
じる。従って、例えば、CRTの場合、ガンマ補正は通
常1.8〜2.2程度である。
【0025】なお、階調の損失を防ぐためには、スキャ
ナーやデジタルカメラ等による画像入力においても、ガ
ンマ補正については同様の配慮をすることが好ましい。
【0026】更に、表示装置においては、上記グレイバ
ランスの調整とともに、ホワイトポイントの色温度を適
正に設定する必要がある。上記ホワイトポイントの設定
は、R、G、Bの三原色が同時に発色した場合の色温度
を、標準となる評価光源に合わせて設定することをい
う。例えば、印刷物の画像を表示する場合には、色温度
5000ケルビンに設定することにより、正確なカラー
再現が可能となる。
【0027】上記RGBカラー表示信号レベル値VR
G 及びVB は、表示画像上の所望の表示色に対応する
部位の信号を取り出すことにより得ることができる。こ
れは、表示装置の画像走査信号に同期してコンピュータ
のビデオ出力からのRGB信号を取り出して行うことが
できる。また、コンピュータグラフィックスソフトウエ
アの機能を利用して求めることもできる。
【0028】本発明においては、上述のように、RGB
カラー表示信号レベル値VR 、VG及びVB は、ヒトの
視覚を考慮しつつ、表示色の発光輝度がグレイバランス
を保つように設定される。また、表示装置の色再現領域
内に納まるように、必要に応じて、色空間圧縮をした画
像が入力される。従って、本発明においては、表示装置
の表示色は、よく入力画像の色彩に対応している。この
ことは、CCMの配合に基づく塗色と表示色との対応を
確保する上で重要である。
【0029】RGBカラー表示信号レベル値と表示色の
赤(R)、緑(G)、青(B)の輝度値との関係は表示
装置依存的である。実際、異なる装置の表示色の赤
(R)、緑(G)、青(B)の輝度値が同一であったと
しても、RGBカラー表示信号レベル値が同一であると
いうことはできない。換言すれば、表示色の赤(R)、
緑(G)、青(B)の輝度値は、RGBカラー表示信号
レベル値から装置依存的に決定されるものである。従っ
て、この装置依存的な表示色を表示装置に独立な表色系
である三刺激値に変換する必要がある。そこで、つぎ
に、上記領域に対応するRGBカラー表示信号レベル値
を対象として、これを三刺激値XD 、YD 、ZD に変換
する(過程2)。
【0030】上述のようにして指定された領域の表示色
の三刺激値を求めるには、指定された画像領域の表示色
を直接測色してもよい。表示装置の表示色を測色して上
記三刺激値XD 、YD 、ZD を求めるには、カラーCR
T等の表示装置に適用して三刺激値を求めることが可能
な計測手段により、画面上の表示色を直接測色して求め
る。この場合、表示画面内に指定範囲の表示色を別に表
示する提示領域をもうけて、この領域に表示色を表示し
て測色することが便宜である。上記計測手段としてはカ
ラーCRT等の表示装置に適用して三刺激値を求めるこ
とが可能なものであれば特に限定されず、例えば、輝度
計、色彩色差計、CRTカラーアナライザー等を挙げる
ことができる。
【0031】しかし、この変換は、以下に示すように、
ガンマ補正を考慮して変換行列Mを介して行うこともで
きる。RGBカラー表示信号レベル値VR 、VG 、VB
と表示色の輝度値RGBとの関係を表すガンマ補正は、
以下のとおりである。 R=Power(VR /255,γR,DC)・255 G=Power(VG /255,γG,DC)・255 B=Power(VB /255,γB,DC)・255 但し、Power(x/y)=xy である。
【0032】また、RGBカラー表示信号レベル値
R 、VG 、VB と三刺激値XD 、YD、ZD とは、変
換行列Mにより以下のとおり対応づけられる。
【0033】
【数1】
【0034】上記Mは、例えば、CRTの場合は、以下
のように求めることができる。すなわち、CRT上に表
示した色彩領域の、その三刺激値X、Y、Zを、輝度計
等の計測手段によって測色して求め、RGBカラー表示
信号レベル値VR 、VG 、VB 値との組を複数の表示色
について求め、これに基づいて、最小二乗法等を用い
て、三刺激値X、Y、ZとRGBカラー表示信号レベル
値VR 、VG 、VB 値との関係を求めることにより求め
る。例えば、表示色の数をn、これらの三刺激値を
i 、Yi 、Zi (iは1〜nの整数)とし、それらの
RGBカラー表示信号レベル値VR 、VG 、VB 値をそ
れぞれRi 、Gi 、Bi (iは1〜nの整数)とする
と、三刺激値X、Y、ZとRGBカラー表示信号レベル
値VR 、VG 、VB 値との関係は、
【0035】
【数2】
【0036】とするとき Tnes =Snew ・(ST ・S)-1・ST ・T で求められる。但し、Tnew は、1×3行列で与えられ
る三刺激値X、Y、Zを表し、Snew は、1×4行列で
与えられるRGBカラー表示信号レベル値VR 、VG
B 信号を表す。
【0037】上述の変換は、ガンマ補正及び変換行列M
のみによっては精度よく達成するのが困難な場合があ
る。そこで、本発明においては、ファジイ推論機構を用
いて補正を行うことができる。ファジイ推論機構は、後
に詳細に説明するように、前件部の入力に対してファジ
イプロダクションルールにより後件部の出力を導くこと
ができる。従って、例えば、前件部にRGBカラー表示
信号レベル値を入力し、後件部に表示色の三刺激値の補
正値を出力することができるようなファジイ推論機構を
構築すればよい。
【0038】ことろで、本発明においては、上述のよう
に、コンピュータグラフィックス画像として、デジタル
カメラ等を使用して実物の画像を入力する場合もある。
この場合には、これらの入力手段のRGBカラー表示信
号レベル値を用いて表示装置の画像が形成されるわけで
あるが、表示装置の表示色が実物の塗色と同一であるこ
とが保証されることが好ましい。この場合にも、上述の
変換に関する手法を適用することができ、塗色について
の実測三刺激値とデジタルカメラ等におけるRGBカラ
ー表示信号レベル値との間の変換関係と、表示装置のR
GBカラー表示信号レベル値と表示装置上の表示画像の
実測三刺激値との間の変換関係を可能な限り一致させる
ことが好ましい。また、三刺激値とRGBカラー表示信
号レベル値との間の変換マトリックスのみによっては、
これを達成するのが困難な場合にあっては、上述の場合
と同様、ファジイ推論機構を用いて補正を行うことがで
きる。従って、例えば、デジタルカメラの変換関係の補
正機構を構築する場合には、前件部に塗色の実測三刺激
値XYZを入力し、後件部にRGB信号カラー表示信号
レベル値の補正値を出力することができるようなファジ
イ推論機構を構築すればよい。
【0039】一方、本発明においては、塗料配合及びそ
の塗料配合により形成される塗色の三刺激値X、Y、Z
のデータを複数の塗料配合について予めコンピュータの
メモリ内に格納しておく。上記データは、着色材のみの
配合又は光輝材のみの配合について、各種希釈倍率の配
合についてその三刺激値X、Y、Zを求めたものであっ
てもよいが、光輝材を一定の標準的量で含有させて各着
色材についてその三刺激値X、Y、Zを求めたもの、又
は、それらの両者であってもよい。一般に、光輝材含有
塗色については、着色材のみならず、光輝材の影響によ
っても変化するので、予め光輝材を含有させた配合につ
いて三刺激値X、Y、Zを求めてコンピュータのメモリ
内に格納しておくことが好ましい。
【0040】次に、図1の過程3〜5において、上記三
刺激値XD 、YD 、ZD を目標色とするコンピュータカ
ラーマッチングを実行する。まず図1の過程3におい
て、上記メモリ内に格納されたデータから、上記三刺激
値XD 、YD 、ZD に近似する三刺激値X′、Y′、
Z′を検索して求める。この過程を図2に示す。先ず、
上記三刺激値XD 、YD 、ZD を規定値として設定する
(過程31)。次に、第一回の選択をするための基準範
囲ΔX1 、ΔY1 、ΔZ1 を設定する(過程32)。こ
の範囲内にはいるデータを選択した結果、複数の選択が
ある場合には、更に狭い基準範囲ΔX2 、ΔY2 、ΔZ
2 を設定して第二回の選択をする(過程33)。選択結
果が1つとなったなら、それを求める正解三刺激値
X′、Y′、Z′とする。なお、選択結果が0個となっ
た場合は、その選択の前回の選択結果を出力する。この
場合は、候補が複数存在することになる。かくして、規
定値とデータとを次々に比較し、その差がある一定の範
囲内にあるものを検索し、その範囲を次々に小さくして
更に検索し、最後に残った値を取り出すことにより、最
も近似する三刺激値X′、Y′、Z′を求めることがで
きる。
【0041】上記検索においては、三刺激値X、Y、Z
の使用に限定されるものではないことは、上述したとお
りである。すなわち、上記三刺激値X、Y、Zは標準表
色系として位置づけることができ、従って、この三刺激
値から導くことができる各種表色系の値、例えば、L*
a*b*の値やこれらに基づく色差、例えば、ΔE*a
b等を使用して検索することも当然可能である。本明細
書においては、便宜上、三刺激値X、Y、Zの使用につ
いて説明する。
【0042】上記三刺激値X′、Y′、Z′が上記目標
三刺激値XD 、YD 、ZD の予め定められた所定範囲内
にあるか否かを判定し(図1、過程4)、その所定範囲
内の値であれば、この三刺激値X′、Y′、Z′に対応
する配合を上記メモリ内に格納されたデータから導く。
この際、この三刺激値X′、Y′、Z′に対応するカラ
ー表示を表示装置に表示させることが好ましい。この表
示は、上述の変換の逆変換を行ってRGBカラー表示信
号レベル値に直すことにより行うことができる。
【0043】一方、上記判定により、所定範囲内の値で
はないことが判った場合には、更に、上記三刺激値
X′、Y′、Z′に対応する配合から出発して修正計算
を行い(図1、過程5)、上記三刺激値XD 、YD 、Z
D に対応する塗料配合を算出する。この場合において、
上記修正計算は、例えば、以下に述べるように、ファジ
イ推論を用いて行うことができる。図3にこの過程を示
す。この場合、予め作成した複数の適宜の配合比の試料
塗板の三刺激値X、Y、Z及びその塗板作成時の塗布条
件を上記コンピュータのメモリ内に、別途に、実績基礎
データベースとして格納しておく。そして、過程51で
目標三刺激値XD 、YD 、ZD を設定し、過程52で上
記三刺激値X′、Y′、Z′を出発値として設定する。
次に、過程53で上記三刺激値X′、Y′、Z′と上記
目標三刺激値XD 、YD 、ZD とを比較して、その差を
ファジイ化するのであるが、まず、「やや赤い」、「か
なり赤い」等の概念を表すメンバーシップ関数を導入し
ておき、上記三刺激値X′、Y′、Z′と目標との差
を、上記メンバーシップ関数によりどの程度赤いのか、
すなわち「やや赤い」のか「かなり赤い」のかを求め
て、ファジイ化する。その後、予め決めておいたファジ
イプロダクションルールを用いて、上記ファジイ化に対
応する対策を決定する。
【0044】すなわち、 XD (x1 ・・・xi ・・・xn )=X′(x1 ・・・
i ・・・xn )+Corr (x1 ・・・xi ・・・
n ) と表した場合、補正関数Corr をファジイ推論によって
求める。式中、xi は、i番目の着色材の配合を表す。
【0045】ファジイ推論においては、曖昧性をファジ
イ集合論におけるメンバーシップ関数を用いて定義す
る。推論に応用する場合には、このメンバーシップ関数
を用いてファジイプロダクションルールを定義する。上
記補正関数Corr を求める場合には、ファジイプロダク
ションルールの前件部は、着色材の種類からなり、後件
部は、補正値となる。前件部のファジイラベルは、「多
い」、「少ない」の表現であり、それに程度が加わる。
【0046】後件部のメンバーシップ関数は、予め作成
された塗板の作成条件とその実測反射率から求めた三刺
激値X、Y、Zとを上記コンピュータのメモリー内に記
憶させ、この情報を用いて正確な後件ファジイ出力が得
られるように、後件部のメンバーシップ関数とファジイ
プロダクションルールを調整することが好ましい。この
調整は、ファジイラベル空間の発火したセルに後件部の
メンバーシップ関数が対応するように行う。
【0047】上記ファジイ推論による計算は、通常、例
えば、10秒以内の短時間に行うことができる。また、
塗料配合の実績を積んで上記実績基礎データベースの蓄
積が大きくなるに従って、推論結果の精度も向上する。
しかし、上記実績基礎データベースの蓄積が少ない場合
には、収束計算によるコンピュータカラーマッチングの
結果のほうが目標値により近い場合が多い。従って、上
記修正計算においては、収束計算によるコンピュータカ
ラーマッチング方法とファジイ推論を用いて行う方法と
を併用し、上記修正計算の結果とXD 、YD 、ZD との
差を基準にして、その差が大きい場合には、収束計算に
よるコンピュータカラーマッチングの結果を優先するよ
うに、ファジイ推論の結果と併せて両方を重み付けによ
り計算して最終結果を求めることが好ましい。
【0048】また、本発明においては、以下の収束法を
用いて修正計算を実行することもできる。すなわち、n
種の色材を使用し、この配合量をそれぞれx1 ..
i ..xn とすると、混合物の三刺激値X、Y、Z
は、ある適当な関数fx 、fy 、fz を用いて X=fx (x1 ..xi ..xn ) Y=fy (x1 ..xi ..xn ) Z=fz (x1 ..xi ..xn ) と表すことができる。この場合、目標とする上記三刺激
値XD 、YD 、ZD の組み合わせに対するx1 ..
i ..xn を求めることが上記修正計算の目的であ
る。しかしながら、上記関数fx 、fy 、fz の逆関数
を簡単に求めることは一般的には極めて困難である。こ
のため、例えば、y=fx (x1 ..xi ..xn )−
D なる関数について、x1 ..xi ..xn の値を変
化させてfx (x1 ..xi ..xn )の値が正値及び
負値となる二組のx1 ..xi ..xn をもとめ、更
に、この二組のx1 ..xi ..xn の中間にある新た
な二組の値であってy=fx (x1 ..xi ..xn
−XD の値を正値及び負値とする値を求める操作を順次
繰り返して、必要な程度に収束計算を実行することによ
り、方程式fx (x1 ..xi ..xn )−XD =0の
解を必要な精度で求めることができる。同様にして方程
式fy (x1 ..xi ..xn )−YD =0及び方程式
z (x1 ..xi ..xn )−ZD =0の解を必要な
精度で求めることができる。しかしながら、この方法
は、一般に収束が遅い。従って、収束のよりはやいニュ
ートン・ラプソン法によることが好ましい。
【0049】上記ニュートン・ラプソン法によれば、三
刺激値X′、Y′、Z′に対応する配合を、例えば、x
1 ′..xi ′..xn ′とし、これを初期値とする
と、上記x1 ′..xi ′..xn ′に微小変化量Δx
1 ..Δxi ..Δxn を加えたときに、三刺激値がΔ
X、ΔY、ΔZだけ変化したとすると、テイラー展開の
第一次項までを考慮にいれることにより、下記の関係が
成り立つ。
【0050】
【数3】
【0051】従って、この関係から求めたΔx1 ..Δ
i ..Δxn を初期値x1 ′..xi ′..xn ′に
加えた値x1 ′′..xi ′′..xn ′′に修正する
ことを繰り返すことにより、所望の精度で近似値が得ら
れる。但し、x1 ′′=x1′+Δx1 、xi ′′=x
i ′+Δxi 、xn ′′=xn ′+Δxn である。
【0052】上記コンピュータカラーマッチングにおい
ては、着色材の配合を求めることを目標にした。一方、
光輝材含有塗色の配合については、上記コンピュータグ
ラフィックス画像の表示色のみから配合を求めることは
一般にはできない。本発明においては、しかしながら、
以下のいずれかの方法によって、簡便に光輝材含有塗色
の配合を推定することができる。
【0053】第一の方法は、予め光輝材画像データベー
スを作成しておき、これを利用する方法である。すなわ
ち、本発明においては、図4に示すように、コンピュー
タのメモリ内に、複数の光輝材についてのサンプル塗色
の画像データベース11を格納しておき、それらの光輝
材画像を、所望により塗装対象物のコンピュータグラフ
ィックス画像とともに、表示装置上に提示し(過程1
2)、両者を比較対照することにより、視感上最も近似
するサンプル塗色画像を選択、指定する。かくして指定
されたサンプル塗色画像に対応する光輝材の種類や配合
を上記データベースから読み出す。こうして定めた光輝
材の種類や配合比は、過程5のコンピュータカラーマッ
チングにおいて使用することができる。
【0054】上記光輝材画像データベースは、光輝材の
みを配合した場合の塗色の画像からなる。上記画像は、
実際の塗板のデジタルカメラ写真やスキャナー等により
読み込んだ画像であってもよく、また、変角分光反射率
分布に基づいてコンピュータグラフィックスにより作成
した画像であってもよい。この場合、色彩情報は無視で
きるので、上記画像は、モノクロ画像でよい。上述した
ように、光輝感は光輝材の種類により定まるので、見本
色や目標カラー写真等から光輝材の種類を目視により推
定することができることが多い。従って、目標とするC
G画像に一致又は近似する光輝材画像を上記画像データ
ベースから検索し、この検索した画像データとともに上
記三刺激値XD 、YD 、ZD に対応するRGBカラー表
示信号レベル値を表示装置に入力することにより、光輝
感が最も近似する光輝材配合を定めることができる。か
くして定めた光輝材配合は、コンピュータカラーマッチ
ングに利用することができる。
【0055】なお、この場合において、上記光輝材画像
データベースから任意に画像を選択し、その配合を使用
することにより、見本塗色が特にない場合にも、嗜好に
合致する光輝感を検索することができる。
【0056】第二の方法は、メタリック・パール系塗料
のコンピュータ調色における着色材と光輝材との配合比
又は光輝材の配合量を求めることができる方法を利用し
て、コンピュータカラーマッチングを行う方法である。
この場合、コンピュータのメモリ内には、光輝材含有塗
色のデータを含む塗色データを格納しておく。上記方法
は、ファジイ推論機構を利用することにより実現するこ
とができる。このような方法としては、例えば、特願平
9−134480号に記載されている「メタリック・パ
ール系塗料のコンピュータ調色における着色材と光輝材
との配合比又は光輝材の配合量を求める方法」を好適に
使用することができる。上記方法により、着色材と光輝
材とを配合するようにコンピュータカラーマッチングを
実行すると、コンピュータグラフィックス画像の色彩に
よく合致する塗色を再現可能な塗料配合を、事実上、求
めることができる。
【0057】上記光輝材としては特に限定されず、例え
ば、アルミフレーク顔料、金属メッキしたガラスフレー
ク顔料、板状酸化鉄顔料、グラファイト等のメタリック
系光輝材顔料;ホワイトマイカ、干渉マイカ、着色マイ
カ等のマイカ系光輝材顔料;MIO等の光輝材顔料等の
光輝材顔料含有塗料や、微粒子酸化チタン、多彩色発色
顔料等の特殊色彩効果を有する顔料等を挙げることがで
きる。
【0058】なお、本発明においては、上記コンピュー
タとしては特に限定されず、パーソナルコンピュータを
使用することができる。上記パーソナルコンピュータと
しては、例えば、クロック周波数が166MHz以上の
CPU、16MB以上、好ましくは32MB以上の内部
メモリ及び1GB以上のハードディスク装置を装備した
ものを好適に使用することができる。
【0059】かくして計算された三刺激値XD 、YD
D に対応する塗料配合を、例えば、電子天秤等の計量
手段により秤量して目的塗料を得ることができる。
【0060】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0061】実施例1変換マトリックス及びガンマ補正値の決定 1.サンプル塗板の作成 コンピュータグラフィックス画像のRGBカラー表示信
号レベル値から三刺激値XYZを計算するための変換マ
トリックスを計算する目的で、その手順の第一として、
メタリック色のサンプル塗板7枚を作成した。塗板作成
には、塗料として、日本ペイント社製自動車補修用塗料
(1液ベースコート型のアクリル樹脂塗料、商品名アド
ミラ)を用いた。サンプル塗板の配合比は、以下のとお
りである。 032ホワイトメタリック細目70% 309シンカ
シャレッド30% 032ホワイトメタリック細目70% 525グラス
グリーン30% 032ホワイトメタリック細目70% 456スレン
ブルー30% 032ホワイトメタリック細目70% 396シアニ
ンブルー30% 032ホワイトメタリック細目70% 618フロー
ラバイオレット30% 032ホワイトメタリック細目70% 541ファイ
ンイエロー30% 032ホワイトメタリック細目70% 611チンチ
ングブラック30%
【0062】作成した塗板は、村上色彩技術研究所社製
の変角分光光度計にて、塗板に対する光源の照射角が4
5度、受光角が照射角の正反射方向から20度、45度
及び110度の3方向から分光反射率を計測し、CIE
の標準観測者が10度視野、標準光源がD65光源のも
とで受け取る三刺激値X101010を計算した。各塗板
についての値は以下の通りであった。
【0063】
【表1】
【0064】2.デジタルカメラによる画像の読み込み 次に、作成した塗板を、人工太陽灯(セリック社製、色
温度6500K)を、塗板に対して45度の角度から照
射し、デジタルカメラによって塗板の全景を撮影し、こ
れをコンピュータグラフィックス(以下、CGという)
用ソフトウェアを用いて、CRT上に表示した。CRT
としては、色再現性を確保するために、キャリブレーシ
ョン機能が付属した20インチサイズのものを使用し
た。CRT上では、撮影された塗板の画像から、人工太
陽灯の照射角が45度で受光角が正反射方向から20
度、45度及び110度の位置のRGBカラー表示信号
レベル値をCGソフトウェアの機能でピックアップし
た。この値は、デジタルカメラで撮影されたRGBカラ
ー表示信号レベル値(以下、表中、簡単にR、G、Bと
表記する)となる。その結果を以下に示す。
【0065】
【表2】
【0066】以上の結果に基づいて、塗板の三刺激値X
101010の実測値とデジタルカメラの撮影値を用い
て、デジタルカメラの変換マトリックスMDCとガンマ補
正値γR,DC、γG,DC、γB,DCを求めた。結果を以下に示
す。
【0067】
【数4】
【0068】γR.DC = 0.235 γG.DC = 0.256 γB.DC = 0.229
【0069】従って、デジタルカメラについての変換関
係及びガンマ補正は、
【0070】
【数5】
【0071】 R=Power(VR /255,γR.DC)・255 G=Power(VG /255,γG.DC)・255 B=Power(VB /255,γB.DC)・255 である。ただし、Power(x,y)=xy である。
【0072】次に、計算精度を向上させるために、表1
及び表2のデータを用い、ファジィ推論によるマトリッ
クス変換及びガンマ補正のみによる計算とのずれを補正
する計算機構を構築した。ファジィ推論は、前件部3、
後件部3の推論機構とし、前件部には三刺激値X1010
10の〔0,1〕の正規化値を観察値とした。ファジィ
ラベルには、NB、NS、ZO、PS、PBの5段階を
設定し、メンバーシップ関数には二等辺三角形を用い
た。後件部には、RGBカラー表示信号レベル値の補正
量を出力させるようにし、非ファジィ化方法には高さ法
を用いた。また、推論演算には、Mamdaniのmi
n−max法を用いた。後件部のメンバーシップ関数の
位置やファジィプロダクションルールについては、表1
及び表2のデータを用いて、マトリックス変換及びガン
マ補正のみによる計算とのずれを適切に補正できるよう
に設定した。以上、マトリックス変換、ガンマ補正、フ
ァジィ推論による補正の3つの方法を用いて、三刺激値
101010からデジタルカメラの撮影値であるRGB
カラー表示信号レベル値の変換関係を構築した。更に、
上述の関係から、デジタルカメラのRGBカラー表示信
号レベル値から三刺激値X101010を求める逆変換の
マトリックスやガンマ補正、並びに、ファジィ推論機構
に用いる後件部メンバーシップ関数の位置とファジィプ
ロダクションルールテーブルを算出した。
【0073】3.CRT表示色の三刺激値X101010
の測色 次に、表2のRGBカラー表示信号レベル値を用いて、
縦200ピクセル、横200ピクセルの塗りつぶし矩形
画像をディスプレイ中央部に表示し、これを分光輝度計
(米国フォトリサーチ社製、PR704)を用いて三刺
激値X101010を計測した。結果を以下に示す。
【0074】
【表3】
【0075】また、表示画像の計測結果から導きだされ
た、RGBカラー表示信号レベル値と三刺激値X1010
10との変換マトリックスMDS及びガンマ補正値
γR,DS、γG,DS、γB,DSは、次のとおりである。
【0076】
【数6】
【0077】γR.DS = 0.231 γG.DS = 0.260 γB.DS = 0.237
【0078】従って、CRTについての変換関係及びガ
ンマ補正は、
【0079】
【数7】
【0080】 R=Power(VR /255,γR.DS)・255 G=Power(VG /255,γG.DS)・255 B=Power(VB /255,γB.DS)・255 である。ただし、Power(x,y)=xy である。
【0081】次に、デジタルカメラの場合と同様に、C
RT表示での計算精度を向上させるために、表2及び表
3のデータを用い、ファジィ推論によるマトリックス変
換及びガンマ補正のみによる計算とのずれを補正する計
算機構を構築した。ファジィ推論は、前件部3、後件部
3の推論構造とし、前件部には三刺激値X101010
〔0,1〕の正規化値を観察値とした。ファジィラベル
には、NB、NS、ZO、PS、PBの5段階を設定
し、メンバーシップ関数には二等辺三角形を用いた。後
件部には、RGBカラー表示信号レベル値の補正量を出
力させるようにし、非ファジィ化方法には、高さ法を用
いた。また、推論演算には、Mamdaniのmin−
max法を用いた。後件部のメンバーシップ関数の位置
やファジィプロダクションルールについては、表2及び
表3のデータを用い、マトリックス変換及びガンマ補正
のみによる計算とのずれを適切に補正できるように設定
した。以上、マトリックス変換、ガンマ補正、ファジィ
推論による補正の3つの方法を用いて、三刺激値X10
1010からCRTの表示値であるRGBカラー表示信号
レベル値の変換関係を構築した。更に、上述の関係か
ら、CRTのRGBカラー表示信号レベル値から三刺激
値X101010をもとめる逆変換のマトリックスやガン
マ補正、並びにファジィ推論機構に用いる後件部メンバ
ーシップ関数の位置とファジィプロダクションルールテ
ーブルを算出した。
【0082】配合計算用データベースの作成 配合推定計算の準備段階として、配合計算用の基礎デー
タベースを作成した。塗料として、日本ペイント社製自
動車補修用塗料(1液ベースコート型のアクリル樹脂塗
料、商品名アドミラ)を用いた。サンプル塗板の配合比
は以下のとおりで、a〜fまでの光輝材は、補正用クリ
ア塗料によって希釈し、g〜nの顔料は、3012Mベ
ース極細目によって希釈した。
【0083】a.3012Mベース極細目(%) 1、
3、5、10、30、50、75、100 b.3022ハイスパーク細目(%) 1、3、5、1
0、30、50、75、100 c.3025ハイスパーク大荒目(%) 1、3、5、
10、30、50、75、100 d.3031ホワイトM極細目(%) 1、3、5、1
0、30、50、75、100 e.3034ホワイトM荒目(%) 1、3、5、1
0、30、50、75、100 f.078マイカベース5W(%) 1、3、5、1
0、30、50、75、100 g.3411チンチングブラック(%) 3、10、3
0、50、70、100 h.3456スレンブルー(%) 3、10、30、5
0、70、100 i.3465フレッシュブルー(%) 3、10、3
0、50、70、100 j.3489ブルーブラック(%) 3、10、30、
50、70、100 k.3525グラスグリーン(%) 3、10、30、
50、70、100 l.3611チンチングブラックNP(%) 3、1
0、30、50、70、100 m.3612ヘルメスブルー(%) 3、10、30、
50、70、100% n.3309シンカシャレッド(%) 3、10、3
0、50、70、100
【0084】上記の配合の塗料を、スプレー法により、
塗板上に噴霧し、基礎データベース用のサンプルを作成
し、これを変角分光光度計を用いて、照射角45度、受
光角が照射角の正反射方向から20度、45度、110
度の分光反射率を計測し、コンピュータ上に記憶させ
た。
【0085】また、a〜fの光輝材含有塗色の画像をデ
ジタルカメラで取り込んで、光輝材画像データベースを
作成した。
【0086】塗料配合の推定 1.CG画像の作成 次に、CGシステムを用いて、10×20cmの大きさ
の塗板を想定したデザインを行った。デザインを行う際
には、塗板に対して45度の角度から照明光を照射した
状態を仮想的に視覚化するために、人為的に適当な色合
いとグラデーションを施して、A、B、Cの3つのデザ
インを行った。次に、それぞれのデザイン画について、
視認される方向が照射光の正反射方向から20度、45
度、110度の位置をCGソフトウエアの機能を利用し
てピックアップし、その部分のRGBカラー表示信号レ
ベル値を求めた。このCG画像から得られるRGBカラ
ー表示信号レベル値から、上述の変換関係によりX10
1010値を計算した結果を、以下に示す。
【0087】
【表4】
【0088】2.コンピュータカラーマッチングの実行 (1)光輝材画像データベースを使用する方法 上記画像Aについて、CRT上に、光輝材画像データベ
ースから読み込んだモノクローム光輝材画像とともに同
時に並べて表示した。上記画像Aについて、カラー表示
の場合とモノクロ表示の場合とをそれぞれ、上記モノク
ローム光輝材画像と比較し、両方の場合の、両者の対比
により、視感上もっとも類似していると判断されたモノ
クローム光輝材画像を選択し、その画像の光輝材及び配
合量をコンピュータカラーマッチングに使用した。その
結果、表5に示すとおり、顔料と光輝材の配合量を得
た。
【0089】(2)メタリック・パール系塗料のコンピ
ュータ調色における着色材と光輝材との配合比又は光輝
材の配合量を求めることができる方法を使用する方法 上記画像B〜Cについて、それぞれ、各受光角度での三
刺激値X101010を目標色とするコンピータカラーマ
ッチングを行った。上記コンピータカラーマッチング
は、「メタリック・パール系塗料のコンピュータ調色に
おける着色材と光輝材の配合比又は光輝材の配合量を求
める方法」(特願平9−134480)に準拠してファ
ジィ推論機構を用いて行った。その結果、以下のとお
り、顔料と光輝材の配合量を得た。
【0090】
【表5】
【0091】3.評価 これらの配合に基づき調製した塗料を、CG画像を作成
した際に使用した塗板上に、配合計算用データベースを
構築する際の方法と同じ方法で塗布しサンプル塗板を作
成した。引き続き、暗室内に、CGシステムと、人工太
陽灯を併置し、作成したサンプルとCG画像を見比べ
た。なお、CGシステムの画像背景と照明環境の背景に
は、マンセル値で明度5のグレー色艶消板を用いた。こ
の結果、視感判定上、特に違和感はなく、程よく一致し
ていることを確認した。
【0092】次に、これらのサンプル塗板を、人工太陽
灯のもとで、前述のデジタルカメラで撮影し、デジタル
カメラの変換マトリックス、ガンマ補正値、ファジィ推
論による補正機構を用いて、撮影結果である各ピクセル
のRGBカラー表示信号レベル値を三刺激値X1010
10に変換した。次に、変換した三刺激値から、CRTの
変換マトリックス、ガンマ補正値、ファジィ推論機構を
用いて、CRT表示用のRGBカラー表示信号レベル値
に変換した。CRT画面上に原画像とともに表示し、比
較したところ、視感上、程よく一致していることを確認
した。また、画像を比較し、照射光の正反射方向から2
0度、45度、110度の部位のRGBカラー表示信号
レベル値を比較したところ、以下のとおりの結果を得
た。
【0093】
【表6】
【0094】表6の結果から、原画と再現画像とは、各
角度において良く色彩が一致していることが判った。こ
の結果、求めた塗料配合は、コンピータグラフィックス
画像の色彩を塗色として再現するものであることが実証
された。
【0095】
【発明の効果】本発明により、コンピュータグラフィッ
クス画像形成用の変角分光反射率データを利用すること
なく簡便にコンピュータグラフィックス画像から塗料配
合を推定することができる。
【0096】本発明は、コンピュータグラフィックス画
像の表示色から三刺激値X、Y、Zを求め、その三刺激
値に対応する塗料配合をコンピュータカラーマッチング
により求めることができるので、変角分光反射率に基づ
いて作成されたものではないコンピュータグラフィック
ス画像についても、その画像から塗料配合を簡便に推定
することができる。また、コンピュータカラーマッチン
グにファジイ推論機構を搭載することにより、光輝材含
有配合についても、事実上、これを求めることができ
る。また、その推定精度は、実績を積んで実績基礎デー
タベースが充実するに従って改善することができる。更
に、光輝材画像データベースを利用することにより、光
輝材含有塗料であっても、簡便にその塗料配合を推定す
ることができる。
【0097】本発明により、色見本やカラー写真、カラ
ー印刷物等を参照しつつ、実際に車体に塗装された場合
のカラーイメージを容易に予め確認することができ、そ
の確認したカラーイメージに一致するか又は事実上一致
する塗色を再現することができる塗料配合を簡便に求め
ることができるので、熟練者以外であっても調色作業を
容易に行うことができる。このため、所望の塗り替えを
行ううえで、試し塗りを繰り返して行う必要が減少し、
中古車や、所謂新古車等について、塗り替え塗装を行う
際の作業効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を表すブロック図。
【図2】本発明の方法における三刺激値X、Y、Zの近
似色検索ブロック図。
【図3】本発明の方法におけるファジイ推論のブロック
図。
【図4】本発明の方法における光輝材画像データベース
を利用して配合を求める方法を表すブロック図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大住 雅之 愛知県岡崎市美合町字入込45 日清紡績株 式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装対象物のコンピュータグラフィック
    ス画像を表示装置に表示し、表示された前記画像上の指
    定された領域における表示色に対応する三刺激値XD
    D 、ZD を求め、一方、塗料配合及びその塗料配合に
    より形成される塗色の三刺激値X、Y、Zのデータを複
    数の塗料配合について予めコンピュータのメモリ内に格
    納しておき、メモリ内に格納された前記データから、前
    記三刺激値XD 、YD 、ZD に近似する三刺激値X′、
    Y′、Z′及び対応する塗料配合を求め、この三刺激値
    X′、Y′、Z′が前記三刺激値XD 、YD 、ZD に対
    して所定範囲内であるか否かを判定し、前記判定の結
    果、必要なら更に、前記三刺激値X′、Y′、Z′に対
    応する塗料配合から出発して前記三刺激値XD 、YD
    D を目標色とする修正計算を行うコンピュータカラー
    マッチングにより、前記三刺激値XD 、YD 、ZD に対
    応する塗料配合を算出することを特徴とするコンピュー
    タグラフィックス画像から塗料配合を推定する方法。
  2. 【請求項2】 三刺激値XD 、YD 、ZD は、指定され
    た画像領域に対応するRGBカラー表示信号レベル値V
    R 、VG 及びVB に変換マトリックスを作用させて求め
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ファジイ推論機構を用いて、変換マトリ
    ックスから求めた三刺激値に補正を施す請求項2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 三刺激値XD 、YD 、ZD は、指定され
    た画像領域の表示色を測色して求める請求項1記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 指定された画像領域の表示色を、表示画
    面内の提示領域に表示し、前記提示領域に表示された表
    示色を測色する請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 コンピュータカラーマッチングを、ファ
    ジイ推論を用いて行う請求項1〜5記載の方法。
  7. 【請求項7】 コンピュータのメモリ内に格納する塗色
    のデータは、光輝材含有塗色のデータを含むものである
    請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 光輝材含有塗色については、コンピュー
    タのメモリ内に格納された光輝材画像データベースを参
    照して前記データベースから光輝材配合を定め後、三刺
    激値XD 、YD 、ZD に対応する塗料配合を目標色とす
    るコンピュータカラーマッチングにより対応する着色材
    の配合を求める請求項1〜5記載の方法。
JP10092611A 1998-03-19 1998-03-19 コンピュータグラフィックス画像から塗料配合を推定する方法 Pending JPH11269411A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10092611A JPH11269411A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 コンピュータグラフィックス画像から塗料配合を推定する方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10092611A JPH11269411A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 コンピュータグラフィックス画像から塗料配合を推定する方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11269411A true JPH11269411A (ja) 1999-10-05

Family

ID=14059240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10092611A Pending JPH11269411A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 コンピュータグラフィックス画像から塗料配合を推定する方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11269411A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002004567A1 (fr) * 2000-07-07 2002-01-17 Kansai Paint Co., Ltd. Procede d'appariement des couleurs de peinture brillante
JP2002279235A (ja) * 2001-03-22 2002-09-27 Nippon Paint Co Ltd 塗料の注文生産システム
EP1536215A2 (en) 2003-11-26 2005-06-01 Kansai Paint Co., Ltd. Method for specifying paint color from computer graphics picture
WO2006102145A1 (en) * 2005-03-18 2006-09-28 Valspar Sourcing, Inc. Digital method for matching stains
JP2007219629A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Nippon Yunishisu Kk コンピュータグラフィックス画像修正システム
JP2010045771A (ja) * 2008-07-15 2010-02-25 Seiko Epson Corp プリンタドライバおよび印刷制御方法
JP2011522255A (ja) * 2008-05-29 2011-07-28 ピーピージー インダストリーズ オハイオ, インコーポレイテッド 塗料配合を色合わせするためのコンピュータ実装型の方法
JP2013022540A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Kansai Paint Co Ltd 光輝性模様画像の生成方法、そのプログラム及び記録媒体
CN106353317A (zh) * 2015-07-13 2017-01-25 德律科技股份有限公司 检测待测目标物的检测装置与方法
US10460474B2 (en) 2014-06-25 2019-10-29 Swimc Llc Digital system and method for paint color matching
US10809884B2 (en) 2017-11-06 2020-10-20 The Sherwin-Williams Company Paint color selection and display system and method
US10901576B1 (en) 2016-11-01 2021-01-26 Swimc Llc Color selection and display
US11087388B1 (en) 2016-10-31 2021-08-10 Swimc Llc Product-focused search method and apparatus
US11361372B1 (en) 2016-11-02 2022-06-14 The Sherwin-Williams Company Paint procurement system and method
CN116306225A (zh) * 2023-01-12 2023-06-23 中国林业科学研究院木材工业研究所 一种实木制品涂料调色方法和系统
US11900507B2 (en) 2019-07-02 2024-02-13 Akzo Nobel Coatings International B.V. Visualizing wood staining

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002004567A1 (fr) * 2000-07-07 2002-01-17 Kansai Paint Co., Ltd. Procede d'appariement des couleurs de peinture brillante
US6741260B2 (en) 2000-07-07 2004-05-25 Kansai Paint Co., Ltd. Method for color matching of bright paint
JP2002279235A (ja) * 2001-03-22 2002-09-27 Nippon Paint Co Ltd 塗料の注文生産システム
EP1536215A2 (en) 2003-11-26 2005-06-01 Kansai Paint Co., Ltd. Method for specifying paint color from computer graphics picture
JP2005157771A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Kansai Paint Co Ltd コンピュータグラフィックス画像から塗色を特定する方法
EP1536215A3 (en) * 2003-11-26 2006-03-29 Kansai Paint Co., Ltd. Method for specifying paint color from computer graphics picture
US7405737B2 (en) 2003-11-26 2008-07-29 Kansai Paint Co., Ltd. Method for specifying paint color from computer graphics picture
CN100446033C (zh) * 2003-11-26 2008-12-24 关西涂料株式会社 从计算机图形图像特定涂色的方法
JP4505213B2 (ja) * 2003-11-26 2010-07-21 関西ペイント株式会社 コンピュータグラフィックス画像から塗色を特定する方法
WO2006102145A1 (en) * 2005-03-18 2006-09-28 Valspar Sourcing, Inc. Digital method for matching stains
US8244032B2 (en) 2005-03-18 2012-08-14 Valspar Sourcing, Inc. Digital method for matching stains
US7953274B2 (en) 2005-03-18 2011-05-31 Valspar Sourcing, Inc. Digital method for matching stains
JP4507115B2 (ja) * 2006-02-14 2010-07-21 日本ユニシス株式会社 コンピュータグラフィックス画像修正システム
JP2007219629A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Nippon Yunishisu Kk コンピュータグラフィックス画像修正システム
JP2011522255A (ja) * 2008-05-29 2011-07-28 ピーピージー インダストリーズ オハイオ, インコーポレイテッド 塗料配合を色合わせするためのコンピュータ実装型の方法
JP2010045771A (ja) * 2008-07-15 2010-02-25 Seiko Epson Corp プリンタドライバおよび印刷制御方法
JP2013022540A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Kansai Paint Co Ltd 光輝性模様画像の生成方法、そのプログラム及び記録媒体
US10460474B2 (en) 2014-06-25 2019-10-29 Swimc Llc Digital system and method for paint color matching
US11410335B2 (en) 2014-06-25 2022-08-09 Swimc Llc Digital system and method for paint color matching
CN106353317A (zh) * 2015-07-13 2017-01-25 德律科技股份有限公司 检测待测目标物的检测装置与方法
US11087388B1 (en) 2016-10-31 2021-08-10 Swimc Llc Product-focused search method and apparatus
US10901576B1 (en) 2016-11-01 2021-01-26 Swimc Llc Color selection and display
US11361372B1 (en) 2016-11-02 2022-06-14 The Sherwin-Williams Company Paint procurement system and method
US10809884B2 (en) 2017-11-06 2020-10-20 The Sherwin-Williams Company Paint color selection and display system and method
US11900507B2 (en) 2019-07-02 2024-02-13 Akzo Nobel Coatings International B.V. Visualizing wood staining
CN116306225A (zh) * 2023-01-12 2023-06-23 中国林业科学研究院木材工业研究所 一种实木制品涂料调色方法和系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4912888B2 (ja) 塗料を適合させるためのコンピュータ実行方法
JPH11269411A (ja) コンピュータグラフィックス画像から塗料配合を推定する方法
JP2002259398A (ja) メタリック塗色の近似色を高速に検索する方法
JP2003202267A (ja) 合成着色料の色を電子ディスプレー上に再現する方法及び装置
AU2010243717B2 (en) Display of effect coatings on electronic display devices
US6741260B2 (en) Method for color matching of bright paint
US7259852B2 (en) Modified-color generation and display method and apparatus
JP4505213B2 (ja) コンピュータグラフィックス画像から塗色を特定する方法
WO2020188964A1 (ja) 塗色検索装置
JPH10222653A (ja) コンピュータグラフィクスを用いたデザイン方法
CN105825020B (zh) 三维可感知色域计算方法
JP3844311B2 (ja) 塗料の色合わせ方法および装置
JP5796924B2 (ja) 周囲の色と調和する多彩模様形成用塗料の配合の決定方法およびプログラム
Che et al. ENGINEERED COLOR APPEARANCE WITH DIGITAL APPROACH
JP2003034762A (ja) 光輝感を有する塗料の調色方法
Schettini Deriving Spectral, Reflectance Functions of Computer‐Simulated Object Colours
JP7383793B2 (ja) 見本色と目標色とのスペクトル類似性を数値化するための方法およびシステム
Wang et al. Color Graphics in the Service of Light-Source Visualization and Design
Xie Point and line to surface: The geometric elements of display color modeling
JPH11351964A (ja) メタリック−パール系塗色の変角分光反射率分布を予測する方法
JP2001084288A (ja) 光学シミュレーションの入力パラメータ決定方法,画像データ伝達方法,及びそれらのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
Choudhury Scales for communicating colours
Rhodes et al. Colourtalk—a system for colour communication
JPH10323612A (ja) 調色計量情報の表示方法
Chai et al. Visual modeling of cathode ray tube displays for finding cross-media corresponding colors based on the natural color system color atlas and neural networks

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040310

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070727

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070821