JP5796924B2 - 周囲の色と調和する多彩模様形成用塗料の配合の決定方法およびプログラム - Google Patents

周囲の色と調和する多彩模様形成用塗料の配合の決定方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5796924B2
JP5796924B2 JP2007250872A JP2007250872A JP5796924B2 JP 5796924 B2 JP5796924 B2 JP 5796924B2 JP 2007250872 A JP2007250872 A JP 2007250872A JP 2007250872 A JP2007250872 A JP 2007250872A JP 5796924 B2 JP5796924 B2 JP 5796924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
colored particles
solutions
paint
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007250872A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009079171A (ja
Inventor
増田 豊
豊 増田
光伸 福田
光伸 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP2007250872A priority Critical patent/JP5796924B2/ja
Priority to CN2008801094422A priority patent/CN101809098B/zh
Priority to PCT/JP2008/066260 priority patent/WO2009041255A1/ja
Publication of JP2009079171A publication Critical patent/JP2009079171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5796924B2 publication Critical patent/JP5796924B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/29Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes for multicolour effects
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D7/00Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
    • C09D7/80Processes for incorporating ingredients

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

本発明は、塗装によって対象物に形成された多彩模様塗膜が周囲の色と調和するように多彩模様形成塗料の配合を決定する方法、即ち、周囲の色に基づいて、多彩模様形成用塗料に配合せしめる着色粒子の種類及び量を決定する方法に関する。
建築物の内装壁面や外装壁面等に、特徴をもたせることを目的として、多彩模様意匠を付与する場合がある。対象物に多彩模様意匠を付与するには、多彩模様形成用塗料を用いて塗装し、対象物の表面に多彩模様塗膜を形成する。壁面に多彩模様意匠を付与する場合、壁面全面を多彩模様にするのでなく、その壁面の一部に多彩模様を付与することが多い。その場合、多彩模様を付与した部位と周囲の色とを調和させることが重要である。多彩模様塗膜と周囲との調和を図る方法として、多彩模様の細かい模様が認識できない程度の距離から多彩模様を観察した際の色と周囲の色とが近似するように多彩模様を設計する方法がある。
上記の方法を行なうために、例えば、実際に多彩模様意匠を付与する個所に配合が異なる複数の多彩模様形成用塗料の塗り見本を持ち込んで、周囲の色と比較検討していずれかの配合の多彩模様形成用塗料を適用するか選択したり、周囲の色に対応した色見本と前述の複数の多彩模様形成用塗料の塗り見本とを比較検討したりすることが行なわれている。多彩模様形成用塗料の塗り見本を使用して実際に適用する部位の模様を決定する場合、比較的小さい塗り見本からは大面積に塗装した場合を想起することが難しく、実際には周囲の色と調和しない多彩模様となってしまう可能性がある。さらに、多彩模様形成用塗料の塗り見本のカラーバリエーションは少なく、周囲の色と調和する塗り見本を選択できない場合もある。
一方、下記特許文献1には、多彩模様形成用塗料(以下、多彩模様塗料とも記す)の原料塗料を、容易にかつ短時間で決定する方法が開示されている。即ち、下記特許文献1では、多彩模様塗膜のイメージ画像を準備し、このイメージ画像を構成する色の種類を解析し、解析された多彩模様塗膜のイメージ画像を構成する色と、各々の色が多彩模様塗膜の画像に占める面積比率とを決定し、決定された面積比率に基づいて各着色塗料粒子の配合比率を決定する。
特開平9−220508号公報
しかし、これまで、周囲の色に調和する多彩模様塗膜を形成しうる多彩模様形成用塗料の配合を決定する技術は知られていない。
例えば、上記の特許文献1には、多彩模様塗膜のイメージ画像から、多彩模様を形成しうる多彩模様形成用塗料の配合を決定する方法が開示されているのに過ぎず、多彩模様塗膜と周囲の色との調和に関しては何ら記載も示唆もされてない。
本発明の目的は、着色された基材に、透明な塗膜形成成分及び不定形な着色粒子を含む多彩模様塗料を塗装して多彩模様塗膜を形成する場合に、周囲の色と調和する多彩模様塗膜を形成するための多彩模様塗料の配合及び基材の視覚的特徴を決定することができる多彩模様形成用塗料の決定方法およびプログラムを提供することにある。
本発明では、周囲の色と同一の色または近似する色の基材の上に形成された多彩模様塗膜を、多彩模様の細かい模様が認識できない程度の距離(例えば5〜10m程度)だけ離れて目視した場合に、周囲の色と同一の色または近似する色であるとの印象を与えるように、多彩模様形成用塗料に含まれる着色粒子の配合を決定する。
即ち、本発明に係る多彩模様形成用塗料の配合の決定方法は、多彩模様形成用塗料を有色の基材に塗装して形成される多彩模様が該多彩模様の周囲の色と調和するように、前記多彩模様形成用塗料の配合を決定する方法であって、前記多彩模様形成用塗料が、透明な塗膜形成成分及び3種類の着色粒子を含み、前記周囲の色との三刺激値又は該三刺激値に近似する三刺激値を、目標色の三刺激値として決定する第1ステップと、3種類の前記着色粒子の各々の色を指定する第2ステップと、前記目標色の三刺激値を定数とし、3種類の前記着色粒子の三刺激値を係数とし、且つ前記着色粒子の配合量を変数とする連立方程式の3つの解を、3種類の前記着色粒子の各々の配合量として決定する第3ステップとを含むことを特徴としている。
前記第1ステップは、前記周囲の色の三刺激値と同一の色および前記周囲の色の三刺激値と近似する色を、複数の前記目標色として決定するステップであり、前記第2ステップは、着色粒子を特定する情報と該着色粒子の三刺激値とを対応させて要素とした集合の中から3種類の着色粒子を選択して着色粒子セットとするステップであり、前記第3ステップの前に、複数の前記目標色の中から1つの目標色を選択する第4ステップをさらに含み、前記第3ステップは、前記第4ステップで選択された目標色と、前記第2ステップで前記集合の中から選択された前記着色粒子セットを構成する3種類の着色粒子の三刺激値とを用いて実行されることができる。
また、前記第3ステップは、前記連立方程式の3つの前記解に負の値が含まれているか否かを判断する第5ステップと、3つの前記解に負の値が含まれている場合に、決定された前記配合量から3つの前記解を除外する第6ステップとを含むことができる。
また、前記第3ステップは、前記連立方程式の3つの解を前記連立方程式に代入して得られる三刺激値で表される色と前記周囲の色とのL***空間における色差が、5以上である否かを判断する第7ステップと、前記色差が5以上である場合に、決定された前記配合量から3つの前記解を除外する第8ステップとを含むことができる。
また、前記第3ステップは、前記連立方程式の3つの解を百分率で表した場合に、90%以上となる解が含まれていれば、決定された前記配合量から3つの前記解を除外する第9ステップを含むことができる。
また、前記第3ステップは、前記連立方程式の3つの解を百分率で表した場合に、5%以下となる解が含まれていれば、決定された前記配合量から3つの前記解を除外する第10ステップを含むことができる。
また、L表色系において前記周囲の色との色差が10以下の色を、前記基材の色として決定する第11ステップをさらに含むことができる。
また、前記第1ステップ〜第4ステップを繰り返し実行し、前記配合量が決定された前記着色粒子セットの中から1つの着色粒子セットを決定し、該着色粒子セットを構成する3種類の着色粒子の三刺激値および3種類の前記着色粒子に対応する3つの前記配合量を用いて得られる加法混合色と同一又は近似する色を、前記基材の色として決定する第12ステップをさらに含んでもよい。
本発明に係る多彩模様形成用塗料の配合の決定プログラムは、記録手段を備えたコンピュータによって実行され、多彩模様形成用塗料を有色の基材に塗装して形成される多彩模様が該多彩模様の周囲の色と調和するように、前記多彩模様形成用塗料の配合を決定するプログラムであって、前記多彩模様形成用塗料が、透明な塗膜形成成分及び3種類の着色粒子を含み、前記コンピュータに、前記周囲の色の三刺激値及び該三刺激値に近似する三刺激値を、複数の目標色の三刺激値として決定する第1の機能と、着色粒子を特定する情報と該着色粒子の三刺激値とを対応させて前記記録手段に記録したデータベースの中から3種類の着色粒子を選択して対象着色粒子とする第2の機能と、前記第1の機能によって決定された複数の前記目標色の中から1つの目標色を選択する第3の機能と、選択された前記目標色の三刺激値を定数とし、3種類の前記対象着色粒子の三刺激値を係数とし、且つ3種類の前記対象着色粒子の配合量を変数とする連立方程式を解き、得られた解を前記対象着色粒子の配合量として決定し、前記対象着色粒子を特定する情報と対応させて前記記録手段に記録する第4の機能とを実現させることを特徴としている。
本発明によれば、周囲の色に調和する多彩模様塗膜を形成する多彩模様形成用塗料の配合及び基材の色を、精度よく且つ効率的に決定することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る周囲の色に調和する多彩模様塗膜を形成する多彩模様形成用塗料の配合の決定方法を実施するために用いられるコンピュータシステムの概略構成を示す図である。本システムは、操作手段を有する処理装置101と、処理装置101に接続されたフルカラー画像の表示が可能な画像表示装置(以下、表示装置と略記する)102と、多彩模様を付与する対象物104の色情報を取得して所定のインタフェースを介して処理装置101に転送する測定装置103とを備えて構成されている。
処理装置101は、例えばコンピュータであり、操作手段としてキーボードおよびマウスを備えている。表示装置102は、例えばCRT表示装置、液晶表示装置などである。また、測定装置103は、例えば色彩計、分光測色計、分光光度計、輝度計、ビデオカメラ(CCDカメラ)などである。なお、測定装置103と処理装置101との間でデータを転送するインタフェースは、有線のインタフェースに限定されず、無線のインタフェースであってもよく、記録媒体(フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ICメモリなど)及びその読み取り手段であってもよい。
まず、多彩模様塗膜を形成するための多彩模様形成用塗料に関して説明する。多彩模様形成用塗料は、透明な塗膜を形成するビヒクル成分と微小な不定形の着色粒子とを含んでいる。着色粒子の平均粒子径は、0.1〜5mmの範囲で任意に決定することができ、粒子径の分布は対数正規分布に近い。多彩模様形成用塗料が塗装された場合、同色の着色粒子が接触し、重なり合うことによって、連続した同一色の不定形領域(斑)が形成される。異なる色の着色粒子を組み合わせて配合することによって、様々な多彩模様塗膜を形成可能な塗料を製造することができる。
ここで、着色粒子の色は、着色粒子に含まれる着色材の種類や量によって決定される。着色粒子全体のビヒクル成分に対する比率は、塗料の貯蔵性、塗膜形成時の作業性、塗膜の性能等から制限される。また、多彩模様形成用塗料においては、通常着色粒子の種類は、形成される多彩模様塗膜の意匠や多彩模様形成の安定性の点から、1〜3種類が使用される。本発明では、後述するように、3種類の着色粒子を使用する。
多彩模様塗膜を形成する場合、通常、有色の基材に多彩模様形成用塗料を塗装して形成する。基材の色は、多彩模様塗膜の意匠に応じて決定される。通常は、多彩模様形成用塗料によって完全に隠蔽されない場合においても違和感のないような色に決定される。
図2は、目標とする塗装状態を概念的に示す図である。図2の左側は平面図であり、(A)は基材、(B)は後述する方法で決定された配合量の多彩模様形成用塗料を用いて形成された多彩模様である。図2の(C)は断面図であり、最上位層が多彩模様塗膜であり、その下の下塗りが基材である。最上位層内の小さい図形が各着色粒子を表し、着色粒子の間がバインダー(ビヒクル)である。
次に、本発明の実施の形態に係る多彩模様形成用塗料の配合の決定方法に関して、詳細に説明する。図3は、図1に示したシステムを用いた多彩模様形成用塗料の配合の決定方法を説明するためのフローチャートである。以下の説明において、処理装置101が、操作者(デザイナーなど)による操作を受けて行う処理は、内部の演算素子(以下、CPUと記す)が、内部の記録手段(ハードディスクドライブなど)から所定のデータを、内部の一時記憶手段(以下、メモリと記す)に読み出し、メモリをワーク領域として使用して行う処理であり、CPUは適宜処理結果を記録手段に記録することとする。
また、処理装置101の内部の記録手段には、着色粒子を特定する情報(色名やコードなど)と着色粒子の色情報として三刺激値とが対応させてデータベース化されているとする。三刺激値とは、色を人間の感覚と合う形式で数値として表現する心理物理量を意味する。具体的には、XYZ値、L値、RGB値等を挙げることができる。着色粒子の色の三刺激値を求める方法には種々の方法がある。例えば、実際の着色粒子を測色して得られた分光反射率や三刺激値から、所望の表色系の三刺激値を求めることができる。あるいは、実際の着色粒子に配合される着色材(着色顔料や染料など)の組成から、公知のCCM(コンピューターカラーマッチング)を行なって、三刺激値を計算することができる。
ステップS1において、観察者によって測定装置103が操作され、調和させたい周囲の色の三刺激値、または三刺激値を求めるためのデータが測定される。測定されたデータは、処理装置101に伝送されて記録手段に記録される。表色系は特に制限されず、色を数値として表示可能であって、互いに相関がない3つの刺激値であればよい。周囲の色の三刺激値を取得する方法としては種々の方法があるが、例えば次に示す方法をあげることができる。
多彩模様を壁面等の一部に適用する場合には、周囲の壁面の色が、多彩模様塗膜の周囲の色となるので、周囲の壁面を直接測色することができる。測色方法は特に限定されない。通常の色彩計、分光測色計、分光光度計を使用することができる。輝度計を使用する場合、処理装置101が、測定により得られたデータとして分光反射率を取得し、上記三刺激値を計算によって求めればよい。色彩計として三刺激値直読計を使用する場合には、測定値をそのまま三刺激値とすることができる。あるいは、所望の表色系の三刺激値を直接求めることができない色彩計を使用する場合には、処理装置101が、得られた表色系の三刺激値から所望の表色系の三刺激値に公知の関数を使用して変換すればよい。
多彩模様を適用する部位の周囲を直接測色できない場合には、輝度計を使用して、周囲の色の三刺激値を求めることができる。または、ビデオカメラを使用して、多彩模様を適用する部位の周囲の撮像を行なって、処理装置101が、撮像して得られた画像データから三刺激値を求めることができる。
以下では、周囲の色のsRGB(standard RGB)値(Rt,Gt,Bt)が、直接測定された、または転送されたデータから処理装置101によって計算されたとする。
ステップS2において、処理装置101は、周囲の色と調和する多彩模様を形成するための基材の色を決定する。基材の色は、ステップS1で決定した周囲の色の三刺激値に基づいて決定される。周囲の色の三刺激値から基材の色を決定する方法は、後述するように種々の方法がある。ここでは説明を簡単にするために、基材の色を、周囲の色と同一の三刺激値を持つ色(Rt,Gt,Bt)に決定したとする。
基材の色を着色塗料の塗装によって行なう場合、三刺激値が決まれば、公知の方法で、基材を形成するための塗料を決定することができる。例えば、決定した三刺激値を目標として、公知のCCMを行なって塗料の配合を決定することができる。
ステップS3において、操作者は、処理装置101を操作して、記録手段のデータベースの中から多彩模様形成用塗料に配合する候補の着色粒子を(少なくとも3つ)指定する。ここでは、コード番号が1〜NのN種類の着色粒子が指定されたとする。
ステップS4において、処理装置101は、ステップS1で決定した周囲の色の三刺激値(Rt,Gt,Bt)に近似する三刺激値(Rs,Gs,Bs)を求めて、周囲の色の三刺激値(Rt,Gt,Bt)と共に「目標色の三刺激値」として記録する。例えば、sRGB空間において、周囲の色のsRGB値(Rt,Gt,Bt)との幾何学距離が1以下になるように、三刺激値(Rs,Gs,Bs)を決定する。sRGB空間における色差を1以下とすれば、実際には同じような色に見える。なお、ここでは、sRGB値をディジタル値(例えば、8ビットであれば、0〜255の整数)として表すので、有限個の目標色の三刺激値(Ri,Gi,Bi)が求められる。また、目標色の三刺激値(Ri,Gi,Bi)の集合は、周囲の色の三刺激値(Rt,Gt,Bt)及びそれに近似する三刺激値(Rs,Gs,Bs)の両方を含む。
ステップS5において、処理装置101は、記録手段から、ステップS4で決定された目標色の三刺激値(Ri,Gi,Bi)を1つ読み出す。
ステップS6において、処理装置101は、ステップS3で指定された着色粒子の中から3種類の着色粒子を重複することなく選択し、配合量を求める対象である着色粒子(以下「対象着色粒子」とも記す)とし、対象着色粒子の三刺激値を記録手段から読み出す。選択された3種類の対象着色粒子を着色粒子1、着色粒子2、着色粒子3とし、これらに対応する三刺激値を(Rj,Gj,Bj)(jは1、2又は3)とする。
ステップS7において、処理装置101は、ステップS6で読み出された3種類の対象着色粒子の三刺激値を用いて、目標色の三刺激値(Ri,Gi,Bi)を再現するための対象着色粒子の配合量(着色粒子の総重量に占める各種類の着色粒子の重量の割合(重量%))を求めて記録する。着色模様形成用塗料に着色粒子1、着色粒子2、着色粒子3の3種類の着色粒子が配合されている場合において、各々の着色粒子の配合量が、着色粒子1がx質量%、着色粒子2がy質量%、着色粒子3がz質量%であるとする。ここで、x+y+z=100である。また、着色粒子の大きさは、平均粒子径として0.5〜1mmであるとする。この粒径は可視光の波長よりも大きいので、着色粒子3種類を混ぜ合わせて得られる色は、着色粒子により形成される斑の面積に比例する。3つの着色粒子の比重をほとんど同じと仮定すると、加法混色性があると考えられるので、次の式1〜3が成立する。
Ri=xR1+yR2+zR3 ・・・(式1)
Gi=xG1+yG2+zG3 ・・・(式2)
Bi=xB1+yB2+zB3 ・・・(式3)
これらは、Ri、Gi、Biが定数、Rj、Gj、Bj(jは1、2又は3)が係数、x、y、zが変数である連立方程式である。従って、処理装置101は、上記の連立方程式からx、y、zを求めることによって、着色粒子1、着色粒子2、着色粒子3の配合量を決定することができる。なお、線形連立方程式の解を数値計算によって求める方法は公知であるので、説明を省略する。
ステップS8において、処理装置101は、ステップS7で求めた3種類の対象着色粒子の配合量(x,y,z)が、多彩模様形成用塗料の製造に適用可能か否かを判断する。例えば、求められた配合量が負の値であった場合、実際には多彩模様形成用塗料を製造することはできない。そこで、処理装置101は、ステップS7の結果が次の条件に該当するか否かを判断し、全ての条件を満たさない場合にのみステップS9に移行し、それ以外の場合にはステップS10に移行する。
第1条件:x、y、zの何れかが負である。
第2条件:L表色系において、周囲の色との色差が5より大きい。
第3条件:1種類の着色粒子の配合量が90%以上である。
第4条件:1種類の着色粒子の配合量が5%以下である。
これらの何れかに該当する場合には、選択した3種類の着色粒子を使用して、目標とする多彩模様を形成することはできない。即ち、第1条件を満たす場合、上記したように、多彩模様形成用塗料を製造することができない。
また、第2条件を満たす場合、周囲の色と同一の色に見えない。XYZ空間やsRGB空間では、空間内の場所によって幾何学的距離と人間が感じる色差との関係が異なるので、人間の感覚に合ったL空間における距離で判断することが必要である。そこで、周囲の色と同一の色に見えない場合を除外するために、目標色の三刺激値(Ri,Gi,Bi)と、周囲の色の三刺激値(Rt,Gt,Bt)とを、それぞれL値に変換して求めた色差が5より大きいことを、第2条件とした。L表色系において色差が5以下である2色は、同じ色に見えるので、本明細書においては、L表色系において、周囲の色との色差が5以下である色を「周囲の色と同一の色」という。
また、第3条件を満たす場合、多彩模様が単調となって意匠的に好ましくない。さらに、第4条件を満たす場合、多彩模様の中で斑を認識できない。
ステップS9において、処理装置101は、ステップS7で決定されたx、y、zを、着色粒子の情報(3種類の着色粒子を特定する情報)と対応させて記録する。
ステップS10において、処理装置101は、ステップS3で指定されたN種類の着色粒子の中から重複することなく3種類の着色粒子を選択する組み合わせの全てについて、ステップS7〜S9の処理を行なったか否かを判断する。処理を行っていない組み合わせが残っていれば、ステップS6に戻り、既に処理を行った組み合わせ以外の組み合わせを決定して、ステップS7〜S9の処理を行なう。処理を行っていない組み合わせが残っていなければ、ステップS11に移行する。以上によって、1つの目標色の三刺激値(Ri,Gi,Bi)を再現することができる着色粒子の組み合わせ、及びその組み合わせにおける配合量を決定することができる。
ステップS11において、処理装置101は、ステップS4で決定した目標色の全てについて、ステップS6〜S9の処理を行なったか否かを判断する。処理を行っていない目標色が残っていれば、ステップS5に戻り、既に処理を行った目標色以外の目標色を選択して、ステップS6〜S9の処理を行なう。処理を行っていない目標色が残っていなければ、終了する。
以上によって、基材の色、3種類の着色粒子、および着色粒子の配合量を決定することができる。そして、基材の色を再現できる塗料を塗装し、その上に、決定された着色粒子を、決定された配合量でビヒクル成分と混合して製造された多彩模様形成用塗料を、さらに塗装すれば、周囲の色に調和する多彩模様塗膜を形成することができる。なお、ビヒクル成分と着色粒子全体との質量比率は、ビヒクル/着色粒子=60/40〜70/30の範囲で指定され、通常65/35である。また、上記では基材の色を、周囲の色と同一の三刺激値の色に決定したが(ステップS2参照)、基材の色は、後述するように種々の方法で決定することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されない。
例えば、ステップS1における色情報を取得する方法に関して、多彩模様を適用する構造物等が計画段階、設計段階である場合には、設計図面やCADデータから、周囲の色の三刺激値を取得することができる。設計図面やCADデータから直接には周囲の色の三刺激値がわからない場合には、例えば周囲の色の色見本番号がわかればその色見本番号と同一の色見本を測色して、上記と同様に三刺激値を取得することができる。CADデータに色に関するデータが含まれている場合には、演算処理を行なって三刺激値を計算することができる。また、上記よりも精度の点では劣るが、多彩模様を適用する部位の色と複数の色見本とを比較して、即ち目視で観察して近似する色見本を選択することによって、周囲の色を決定してもよい。
また、ステップS2における基材の色の決定に関して、周囲の色と同一の色または近似する色に見える色を、基材の色とすることができる。「周囲の色と同一の色」とは、上記したように、L表色系において周囲の色との色差が5以下の色を意味する。また、「周囲の色と近似する色」とは、L表色系において周囲の色との色差が5より大きく10以下の色を意味する。その場合、基材を形成する塗料の材料費や塗装作業性を考慮して、周囲の色と近似する色を基材の色として決定することができる。例えば、周囲の色よりも彩度や明度を少し変化させた色とすることにより、多彩模様塗膜を形成する部位が識別し易くなる効果がある。
また、周囲の色と同一よりも明度を少し高くしたり、彩度を低くしたりして、基材の色を決定し、基材を形成する着色塗料に配合せしめる着色顔料の量を低減してもよい。基材の明度や彩度の調整は適宜行なうことができるが、例えば明度についてはL表色系におけるLを5〜10だけ高くすることができる。または、高くするL値を一定値とせずに、周囲のL値に応じて変化させてもよい。彩度については、Lh表色系におけるC値を、Lを周囲の色よりも高くしたのとは逆に、5〜10だけ低くすることができる。周囲のC値に応じて、基材の彩度を変化させてもよい。
また、L表色系やLh表色系の三刺激値を使用すると、目視の感覚に近いため好ましい。ここでL表色系やLh表色系の三刺激値は、sRGB空間におけるデータ形式であるsRGB値に変換することができる。
また、着色粒子の配合量を求める連立方程式は、sRGB値を用いた式1〜3に限定されず、sRGB値を変換したL値を用いた連立方程式を用いることができる。その場合には、L空間において、周囲の色との色差が1以下である色を目標色として連立方程式を決定してもよい。目視の感覚にはL空間が合うので、このようにL値を使用することがより望ましい。
また、上記の第2〜第4条件における数値は、上記の数値に限定されず、適宜設定され得る。例えば、第2条件を「L空間において、周囲の色との色差が4以上になる。」とし、第3条件を「1種類の着色粒子の配合量が80%以上である。」とし、第4条件を「1種類の着色粒子の配合量が10%以下である。」としてもよい。また、第3条件及び第4条件の少なくとも一方を考慮しなくてもよい。
また、上記の第2条件は、周囲の色と同一の色に限定する条件であり、望ましいが、これに限定されない。例えば、上記の第2条件を、周囲の色と近似する色までを許容する条件、即ち「L表色系において、周囲の色との色差が10より大きい。」としてもよい。
また、図3のフローチャートは種々変更して実行することができる。例えば、先ず1つの目標色を指定し、複数の着色粒子の組み合わせに関して配合量を求める代わりに、先ず1つの着色粒子の組み合わせを指定し、複数の目標値に関して配合量を求めてもよい。
また、着色粒子の配合量を決定する処理(ステップS3〜S11)を行った後に、基材の色を決定する処理(ステップS2)を行ってもよい。その場合、ステップS3〜S11で決定された複数の組み合わせ(3種類の着色粒子)の中から、多彩模様形成用塗料に使用する1つの組み合わせを決定し、その組み合わせの着色粒子の加法混合色(Ri,Gi,Bi)と同一の色を、基材の色とすることができる。このように、上記の加法混合色と同一の色を基材の色とすることが好ましいが、上記の加法混合色と近似する色を基材の色としてもよい。ここで、「加法混合色と同一の色」とは、L表色系において加法混合色との色差が5以下の色であり、「加法混合色と近似する色」とはL表色系において加法混合色との色差が5より大きく10以下の色である。
また、コンピュータなどの処理装置を用いて着色粒子の配合量を計算する場合を説明したが、これに限定されず、測定データを取得した後は、人が測定データを用いて着色粒子の配合量を計算してもよい。
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確に示す。
まず、多彩模様形成用塗料に配合する着色粒子として、表1に示した18種類(ステップS3においてN=18)を用意し、各三刺激値を測定した。
Figure 0005796924
表1において着色粒子の粒子名をZ10〜Z28とした。各着色粒子の色は、社団法人日本塗料工業会発行の2007年D版塗料用標準色(以下、日塗工色見本という)から選択した。各着色粒子の色は、日塗工色見本と同一であるので、社団法人日本塗料工業会発行の2007年D版塗料用標準色(ポケット版)のサンプルを測色した。測色には、照明光としてD65光源、45度照射、0度受光の条件で分光光度計を使用した。得られた分光反射率から、D65光源、10度視野の三刺激値XYZに変換した後に、さらにL値に変換した。XYZ値からsRGB値への変換には、http://www005.upp.so-net.ne.jp/fumoto/linkp25.htpに記載の変換行列を使用した。
周囲の色は、日塗工色見本のD35−90Aとした。上記着色粒子と同様にして、周囲の色について次のL値及びsRGB値を取得した。
(L,a,b)=(92.14,2.04,4.94)
(R,G,B)=(231,233,220)
次に、表1中の着色粒子z12、z17、z26を使用して、周囲の色と調和する多彩模様形成用塗料の配合を決定した。ここで、数値の計算方法は「JAVAによるアルゴリズム事典」(奥村晴彦ら、技術評論社、平成15年5月)に記載された方法を用いた。着色粒子z12、z17、z26の三刺激値(RGB値)は、次のようになった。
z12の(R,G,B)=(234,190,154)
z17の(R,G,B)=(158,211,178)
z26の(R,G,B)=(246,247,243)
これらの値を、式1〜3の方程式に代入して、着色粒子z12、z17、z26の配合量x、y、zを求めた結果、x=15(質量%)、y=15(質量%)、z=70(質量%)が得られた。
基材の色は、観察距離が5〜10m程度では、計算によって求めた配合の多彩模様形成用塗料を塗装して得られた塗膜と同一の色に見える日塗工色見本のD35−90Aとした。
さらに、表1の18種類の着色粒子全ての中から重複せずに3種類選択して多彩模様形成用塗料を製造する場合の配合を求めた。即ち、18種類から3種類を選択する816通りの組み合わせについて、上記の処理を行った。その結果、表2に示す20の組み合わせを得ることができた。なお、実際に製造することができない又は適さない多彩模様形成用塗料を除外するために、上記した第1〜第4条件を適用した。
Figure 0005796924
表2では、着色粒子1〜3の配合量(重量%)を配合比率1〜3(0〜1の実数)で表している。表2には、例えば着色粒子z10、z11、z12の組み合わせが現れていないが、これは、着色粒子z10、z11、z12の組み合わせの場合、式1〜3の方程式から、z10、z11、z22の配合量が3.8質量%、−7.2質量%、4.5質量%となり、z11の配合量が負の値(−7.2質量%)であるので、この配合で塗料を製造することができないからである。
表2の各組み合わせの配合量で多彩模様形成用塗料を製造して塗装した結果、周囲の色に調和した多彩模様塗膜を得ることができた。表2において、「予測色差」及び「実測色差」は、L表色系における周囲の色(92.14,2.04,4.94)と多彩模様との色差であり、具体的には、「予測色差」は、実施の形態として説明した方程式の解を用いて求めた色差であり、「実測色差」は、方程式の解を配合量として製造した多彩模様形成用塗料を用いて形成された多彩模様塗膜の色を実測した値を用いて求めた色差である。
一例として、表2のNo.1、No.8の組み合わせの配合量で多彩模様形成用塗料を製造して塗装した結果の写真を図4に示す。図4の左側がNo.1の着色粒子の組み合わせを使用した場合の多彩模様塗膜であり、右側がNo.8の着色粒子の組み合わせを使用した場合の多彩模様塗膜である。
本発明の実施の形態に係る周囲の色に調和する多彩模様塗膜を形成する多彩模様形成用塗料の配合の決定方法の実施に用いられるシステムの概略構成を示す模式図である。 多彩模様塗膜を概念的に示す平面図および断面図である。 本発明の実施の形態に係る多彩模様形成用塗料の配合の決定方法を示すフローチャートである。 実際の多彩模様の写真である。
符号の説明
101 処理装置
102 画像表示装置
103 測定装置
104 測定対象物

Claims (5)

  1. 多彩模様形成用塗料を有色の基材に塗装して形成される多彩模様が該多彩模様の周囲の色と調和するように、前記多彩模様形成用塗料の配合を決定する方法であって、
    前記多彩模様形成用塗料が、透明な塗膜形成成分と、不定形の3種類の着色粒子とを含み、同色の前記着色粒子同士が重なり合うことによって斑を形成する塗料であり、
    前記周囲の色の三刺激値又は該三刺激値に近似する三刺激値を、目標色の三刺激値として決定する第1ステップと、
    3種類の前記着色粒子の各々の色を指定する第2ステップと、
    前記目標色の三刺激値を定数とし、3種類の前記着色粒子の三刺激値を係数とし、且つ前記着色粒子の配合量を変数とする連立方程式の3つの解を、3種類の前記着色粒子の各々の配合量として決定する第3ステップとを含み、
    前記第3ステップが、
    前記連立方程式の3つの前記解に負の値が含まれているか否かを判断する第4ステップと、
    3つの前記解のいずれかに負の値が含まれている場合に、決定された前記配合量から3つの前記解を除外する第5ステップと、
    前記連立方程式の3つの前記解を前記連立方程式に代入して得られる三刺激値で表される色と前記周囲の色とのL * * * 空間における色差が、5より大きい場合に、決定された前記配合量から3つの前記解を除外する第6ステップと、
    前記連立方程式の3つの前記解を百分率で表した場合に、90%以上となる解が含まれていれば、決定された前記配合量から3つの前記解を除外する第7ステップと、
    前記連立方程式の3つの前記解を百分率で表した場合に、5%以下となる解が含まれていれば、決定された前記配合量から3つの前記解を除外する第8ステップと、
    前記連立方程式の3つの前記解が除外された場合に、3種類の前記着色粒子の別のセットを選択して、再度3つの解を計算する第9ステップとを含み、
    前記三刺激値が、sRGB空間におけるsRGB値であることを特徴とする多彩模様形成用塗料の配合の決定方法。
  2. 前記第1ステップが、前記周囲の色の三刺激値と同一の色および前記周囲の色の三刺激値と近似する色を、複数の前記目標色として決定するステップであり、
    前記第2ステップが、着色粒子を特定する情報と該着色粒子の三刺激値とを対応させて要素とした集合の中から3種類の着色粒子を選択して着色粒子セットとするステップであり、
    前記第3ステップの前に、複数の前記目標色の中から1つの目標色を選択する第10ステップをさらに含み、
    前記第3ステップが、前記第10ステップで選択された目標色と、前記第2ステップで前記集合の中から選択された前記着色粒子セットを構成する3種類の着色粒子の三刺激値とを用いて実行されることを特徴とする請求項1に記載の多彩模様形成用塗料の配合の決定方法。
  3. 表色系において前記周囲の色との色差が10以下の色を、前記基材の色として決定する第11ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の多彩模様形成用塗料の配合の決定方法。
  4. 前記第1ステップ〜第3ステップおよび10ステップを繰り返し実行し、
    前記配合量が決定された前記着色粒子セットの中から1つの着色粒子セットを決定し、該着色粒子セットを構成する3種類の着色粒子の三刺激値および3種類の前記着色粒子に対応する3つの前記配合量を用いて得られる加法混合色と同一又は近似する色を、前記基材の色として決定する第12ステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の多彩模様形成用塗料の配合の決定方法。
  5. 記録手段を備えたコンピュータによって実行され、多彩模様形成用塗料を有色の基材に塗装して形成される多彩模様が該多彩模様の周囲の色と調和するように、前記多彩模様形成用塗料の配合を決定するプログラムであって、
    前記多彩模様形成用塗料が、透明な塗膜形成成分と、不定形の3種類の着色粒子とを含み、同色の前記着色粒子同士が重なり合うことによって斑を形成する塗料であり、
    前記コンピュータに、
    前記周囲の色の三刺激値又は該三刺激値に近似する三刺激値を、複数の目標色の三刺激値として決定する第1の機能と、
    着色粒子を特定する情報と該着色粒子の三刺激値とを対応させて前記記録手段に記録したデータベースの中から3種類の着色粒子を選択して対象着色粒子とする第2の機能と、
    前記第1の機能によって決定された複数の前記目標色の中から1つの目標色を選択する第3の機能と、
    選択された前記目標色の三刺激値を定数とし、3種類の前記対象着色粒子の三刺激値を係数とし、且つ3種類の前記対象着色粒子の配合量を変数とする連立方程式を解き、得られた解を前記対象着色粒子の配合量として決定し、前記対象着色粒子を特定する情報と対応させて前記記録手段に記録する第4の機能とを実現させ
    前記第4の機能が、
    前記連立方程式の3つの前記解に負の値が含まれているか否かを判断する第5の機能と、
    3つの前記解のいずれかに負の値が含まれている場合に、決定された前記配合量から3つの前記解を除外する第6の機能と、
    前記連立方程式の3つの前記解を前記連立方程式に代入して得られる三刺激値で表される色と前記周囲の色とのL * * * 空間における色差が、5より大きい場合に、決定された前記配合量から3つの前記解を除外する第7の機能と、
    前記連立方程式の3つの前記解を百分率で表した場合に、90%以上となる解が含まれていれば、決定された前記配合量から3つの前記解を除外する第8の機能と、
    前記連立方程式の3つの前記解を百分率で表した場合に、5%以下となる解が含まれていれば、決定された前記配合量から3つの前記解を除外する第9の機能と、
    前記連立方程式の3つの前記解が除外された場合に、3種類の前記着色粒子の別のセットを選択して、再度3つの解を計算する第10の機能とを含み、
    前記三刺激値が、sRGB空間におけるsRGB値であることを特徴とする多彩模様形成用塗料の配合の決定プログラム。
JP2007250872A 2007-09-27 2007-09-27 周囲の色と調和する多彩模様形成用塗料の配合の決定方法およびプログラム Active JP5796924B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007250872A JP5796924B2 (ja) 2007-09-27 2007-09-27 周囲の色と調和する多彩模様形成用塗料の配合の決定方法およびプログラム
CN2008801094422A CN101809098B (zh) 2007-09-27 2008-09-09 与周围颜色调和的多色图案形成用的涂料组合物配方的确定方法和确定装置
PCT/JP2008/066260 WO2009041255A1 (ja) 2007-09-27 2008-09-09 周囲の色と調和する多彩模様形成用塗料の配合の決定方法および決定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007250872A JP5796924B2 (ja) 2007-09-27 2007-09-27 周囲の色と調和する多彩模様形成用塗料の配合の決定方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009079171A JP2009079171A (ja) 2009-04-16
JP5796924B2 true JP5796924B2 (ja) 2015-10-21

Family

ID=40511144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007250872A Active JP5796924B2 (ja) 2007-09-27 2007-09-27 周囲の色と調和する多彩模様形成用塗料の配合の決定方法およびプログラム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5796924B2 (ja)
CN (1) CN101809098B (ja)
WO (1) WO2009041255A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090274827A1 (en) * 2008-04-30 2009-11-05 Ppg Industries Ohio, Inc. Color formulation selection process with visual display
PL3599448T3 (pl) * 2018-07-27 2023-10-09 Hubergroup Deutschland Gmbh Sposób i urządzenie do przetwarzania danych do ustalania receptury barwnej

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2921365B2 (ja) * 1993-11-30 1999-07-19 トヨタ自動車株式会社 塗装色の再現方法及び塗装色の選択方法
JP2554014B2 (ja) * 1993-11-15 1996-11-13 日本ペイント株式会社 コンピユータ調色方法
JP3400878B2 (ja) * 1994-10-28 2003-04-28 エスケー化研株式会社 自然石調塗装方法及びそれに用いる自然石調塗料組成物
JP3565528B2 (ja) * 1996-02-15 2004-09-15 日本ペイント株式会社 多彩模様形成用塗料の塗料配合決定装置および多彩模様形成用塗料の塗料配合決定方法
JP4562447B2 (ja) * 2003-08-08 2010-10-13 ナトコ株式会社 非隠蔽性塗料の色合わせ装置、そのプログラム、塗装物製造装置、非隠蔽性塗料の色合わせ方法、及び塗装物の製造方法
JP5153153B2 (ja) * 2006-04-07 2013-02-27 関西ペイント株式会社 多彩模様塗料の配合情報及び基材の視覚的情報の決定方法、そのプログラム及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009079171A (ja) 2009-04-16
CN101809098A (zh) 2010-08-18
WO2009041255A1 (ja) 2009-04-02
CN101809098B (zh) 2012-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1695293B1 (en) Computer-implemented method for matching paint
Luo Applying colour science in colour design
KR100840165B1 (ko) 메탈릭 도색의 근사색을 고속으로 검색하는 방법
CA2426437A1 (en) Color matching and simulation of multicolor surfaces
Setchell Jr Colour description and communication
Kirchner et al. Digitally reconstructing Van Gogh's Field with Irises near Arles part 3: Determining the original colors
AU2010243717B2 (en) Display of effect coatings on electronic display devices
AU2002229617B2 (en) Method for selecting a formulation for one or more layers of a multi-layer coating
JPH11269411A (ja) コンピュータグラフィックス画像から塗料配合を推定する方法
JP4790164B2 (ja) メタリック塗色の決定装置
JP5796924B2 (ja) 周囲の色と調和する多彩模様形成用塗料の配合の決定方法およびプログラム
WO2020188964A1 (ja) 塗色検索装置
JP4500498B2 (ja) 変更色の生成及び表示方法及び装置
JP2024014906A (ja) 完全統合型デジタル色管理システム
JP4917139B2 (ja) 変更色の生成及び表示装置
JP4234963B2 (ja) 塗料調色用光輝感見本色票
JP2003034762A (ja) 光輝感を有する塗料の調色方法
JP4377802B2 (ja) 着色物品の調色方法
EP1615010B1 (en) Modified-color generation and display method and apparatus
Cramer Color measurement
Choudhury Scales for communicating colours
JPH11351964A (ja) メタリック−パール系塗色の変角分光反射率分布を予測する方法
Oulton et al. Imagemaster: Precision colour communication based on CIE calibrated monitor screens
JP4681252B2 (ja) 光輝性塗料の調色方法
Eckman THE Key to COLOR.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100820

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5796924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250