JPH05154414A - 模擬石材の塗装法及びそれに使用する装置 - Google Patents

模擬石材の塗装法及びそれに使用する装置

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JPH05154414A
JPH05154414A JP34952491A JP34952491A JPH05154414A JP H05154414 A JPH05154414 A JP H05154414A JP 34952491 A JP34952491 A JP 34952491A JP 34952491 A JP34952491 A JP 34952491A JP H05154414 A JPH05154414 A JP H05154414A
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JP
Japan
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paint
coating
stone material
coated
paints
Prior art date
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JP34952491A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Sakamoto
伸之 坂本
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TOUYOKO KOSAN KK
Original Assignee
TOUYOKO KOSAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来よりもさらに天然の石材に近づけること
ができる塗装法であり、石材の形状を損なわず、施工コ
ストの低い塗装法とし、それに使用する塗料吹き付け装
置を提供する。 【構成】 塗料吹き付け装置1の口径1.2〜4mmの
複数の吹き出し口3・3から、別個の塗料を2〜3kg
/cm2 の空気圧によって同時に吹き出す。塗料は細か
い粒子状態で吹き出されて、コンクリート構造物などの
被塗装体10に粒が分散する状態で均一に塗布される。
被塗装体10の表面の塗料の層は0.1〜0.2mm程
度であり、石材表面を模写した凹凸形状を損なうことが
ない。吹き付けは複数の塗料を同時に行ない、しかもそ
の塗布状態は容易に造り上げることができるため、施工
期間の短期化と熟練工の不要化を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は天然の石材に似るよう
表面に塗料を吹き付けて模擬石材とする塗装法に関する
ものであり、特に従来よりも更に天然の石材に近い吹き
付け状態を得ることが可能な模擬石材の塗装法及びそれ
に使用する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自然景観を考慮して、コンクリートの表
面形状を天然の石材に似せて成形し、環境美化を図る工
法が採用されている。このような工法では、さらにコン
クリートの表面を天然の石材に似せるため、コンクリー
トの表面に塗料を塗布することも採用されている。この
ような塗装にはセメントなどを混入した粘性の高い塗料
を使用し、この塗料を口径4〜6mmの吹き出し口から
6〜7kg/cm2 の圧力の空気によって飛ばして塗装
していた。みかげ石のように天然の石材は、実際は多種
類の原石の結晶が混入した状態にあるため、複数の色の
塗料を別個に吹き付けて石材表面に似せることが必要で
あった。すなわち、まず一色を粒状にした状態で飛ばし
て被塗装体に吹き付け、その後別の色の塗料を飛ばして
その上に吹き付け、多種類の塗料が粒状のまま吹き付け
られるようにするものであった。
【0003】
【この発明が解決するための課題】粘性の高い塗料を4
〜6mmの口径の吹き出し口から吹き出して塗布する
と、被塗装体の表面に付着する粒状の塗料の一粒一粒は
かなり大きく、図4のようにコンクリートaの上に大き
な塗料の粒b・cが点在するような形にしかならない。
しかも粘性の高い塗料であるため、塗料が重なり合って
浮き上がりが生じ、大きな塗料の粒々が混在して重なり
合った状態となる。遠目には識別できなくても、これを
近くで見ると塗料を吹き付けたものであるということが
容易に認知できるものであった。
【0004】また図5に示すように、コンクリートaの
表面形状を石材に似せて石材が割れたままのゴツゴツし
た形状にすることがある。この上に上記のように従来の
粘性の高い塗料b・cを吹き付け、更に塗り重ねると塗
料の厚さがかなり厚くなる。折角コンクリートの表面を
石材の割裂に似せて凹凸のある切り立った形状に形成し
ても、この厚い塗料の層によって尖った部分も丸みを帯
びた形状になってしまい、却って天然の石材の感じを失
ってしまうことがあった。
【0005】さらに塗料を粒の状態で被塗装体表面に万
遍無く吹き付けることは非常に難しく、さらに複数種の
塗料を別個に塗布して複数の色の塗料を混在させて石材
表面に似せるのは極めて熟練の要る作業であり、塗る色
の数の回数の塗布作業という手間と熟練工の数を要する
コストの高い施工となっていた。
【0006】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、より天然の石材に近い塗装が可能
であるとともに、被塗装体の形状を損なわず、さらに施
工コストの低い模擬石材の塗装法及びそれに使用する装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる模擬石
材の塗装法は、口径の小さな吹き出し口から比較的低い
圧力の空気によって塗料を吹き出し、さらに複数の色の
塗料を同時に吹き付けるものである。吹き出し口の口径
は1.2〜4mmとし、圧縮空気の圧力は2〜3kg/
cm2 とする。吹き出し口は複数有り、各吹き出し口に
はそれぞれ別個の色の塗料を送る。圧縮空気によって吹
き出す塗料は微細な粒のままで、複数の吹き出し口から
別個の色の塗料が被塗装体に吹き付けられる。塗料は粘
性の高いものは必要ではなく、フッソ樹脂系のものが採
用できる。微細な多種類の塗料の粒が混在した形で吹き
付けられ、石材に含まれる小さな結晶の雰囲気を醸し出
し、より天然の石材に近い感じを得ることができる。ま
た微細な滲みなどは却って石材の表面に似ることに寄与
する。また粘性の低い塗料によって塗料の層が薄くな
り、被塗装体の表面形状を損なわない。
【0008】またこの発明にかかる塗料吹き付け装置
は、複数の塗料を別個にかつ同時吹き付けるためのもの
であり、複数の吹き出し口を有している。この吹き出し
口にそれぞれ別個の塗料収納部を連結する。塗料収納部
としては圧送式のタンクでもよいし、吹き出し口より上
方に取り付ける重力式の収納ボトルでもよい。また吹き
出し口には圧縮空気を圧送するためのコンプレッサーを
連結する。
【0009】
【実施例】以下、図に示す一実施例に基づきこの発明を
詳細に説明する。図において1は塗料吹き付け装置であ
り、二個のノズル2・2の先端に各々二吹き出し口3・
3を有している。ノズル2・2はほぼ10cm間を置い
て取り付けてあり、またノズル2・2は両者の角度を変
えることができるように、それぞれボルト11上に取り
付けてあり、若干の首振りが可能となっている。前記吹
き出し口3の口径はそれぞれ1.2mmである。この吹
き出し口3・3は、それぞれ塗料吹き付け装置1の内部
とホース4・4を通じて、圧力式の塗料収納タンク5に
連結してある。塗料収納タンク5は内部が複数に分割さ
れており、複数種の色の塗料を別個に収納可能となって
いる。このタンク5は、コンプレッサー7から送った圧
縮空気によって圧力を与えることにより、塗料を塗料吹
き付け装置1まで送るものである。また各吹き出し口3
・3は塗料吹き出し装置1内部とホース6を通じてコン
プレッサー7に連結されている。各吹き出し口3・3の
後部には、圧縮空気と塗料の割合を調節するための弁を
動かすつまみ8がある。またノズル2・2の側方には、
吹き出す塗料の拡り角度を調整するつまみ12がある。
9は引き金であり、これを引くことによって吹き出し口
3・3から塗料Pと圧縮空気を吹き出すための弁を開く
ことができる。
【0010】コンプレッサー7を作動し、レギュレータ
ー13により塗料吹き付け装置1に送る空気圧を2kg
/cm2 に設定する。また塗料収納タンク5からも塗料
Pを圧送する。塗料Pとしては、フッソ樹脂系の通常の
板金などの塗装に使うものと同程度の粘度を有している
ものを使用する。図において10は被塗装体であるコン
クリート擁壁であり、ポリスチレンなどの発砲樹脂によ
って形成した使い捨ての型枠を使用して、表面形状が天
然石材を模写した凹凸のあるものとしてある。この被塗
装体10に塗料吹き付け装置1のノズル2・2を向け、
ほぼ50〜100cm離れた位置で引き金9を引く。塗
料Pと空気の割合はつまみ8を動かして調整する。この
ときノズル2・2の角度は、両吹き出し口3・3から吹
き出す塗料が被塗装体10の上で交わるように、ボルト
11・11を利用してノズル2・2を互いの方へ向くよ
う若干回転しておく。吹き出し口3・3から出る塗料P
の拡りの角度はつまみ12によって適宜調整する。
【0011】口径の小さな吹き出し口3・3から吹き出
した塗料Pは粒子が小さく、細かい霧のような状態で被
塗装体10の表面に付着する。塗料Pは細かい粒子状の
ものであり、図2に示すように被塗装体10の表面で均
一に粒子が混在した状態で、ほぼ天然の石材の結晶のよ
うな散らばり方で付着する。複数の塗料Pが同時に付着
した場合、塗料P同士が溶けて滲みが生じるが、粒子が
小さいためその滲みはほとんど肉眼では判別し難く、ま
た却って天然の石材の結晶の雰囲気が醸し出される。ま
た天然の石材は結晶の粒子の大きさに差があるが、この
ような粒子の大きさを不均一にするには、引き金9を間
欠的に引いたり、離したりする。このようにすることに
より空気と一緒に吹き出る塗料Pが時折大きな粒子とな
って、塗料Pの粒子の大きさがまばらになり、より天然
の石材の雰囲気に近ずく。以上のように吹き付けた塗料
Pによって被塗装体10の表面に塗料Pの層が形成され
るが、その層の厚さは0.1〜0.2mmという膜のよ
うな薄さである。従来の塗装層は0.6mm程度であ
り、この発明の方法によって形成された厚さは極端に薄
く、被塗装体10の凹凸の上に付着しても尖った部分に
丸みを帯させることがなく、石材の雰囲気を損なわせな
い。
【0012】以上の実施例では被塗装体10としてコン
クリートの構造物を採用したが、木製の構造物に吹き付
け塗装して石材の雰囲気を与えることにも勿論使用でき
る。また屋外の構造物のみならず、屋内の壁や調度品な
どに吹き付け塗装して、壁紙の代わりに塗装処理を施す
場合にも採用できる。
【0013】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、小
さな口径の吹き出し口から、比較的低い空気圧で、複数
の塗料を同時に吹き出して吹き付けるものである。従っ
て細かい粒子の塗料が被塗装体表面に均一に付着して、
天然の石材の表面に極めて近い雰囲気を醸し出すことが
できる。また付着した塗料の層は極めて薄く、石材に似
せた被塗装体表面を損なうことがない。また複数の塗料
を一度に塗布するだけで均一に塗料が分散して付着し、
また滲みの発生も考慮する必要がないため、熟練した塗
装工はまったく必要としない。したがって工期の短期化
と併せて施工コストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である施工状態の斜視図で
ある。
【図2】この発明にかかる方法によって塗装した表面の
正面図である。
【図3】この発明にかかる方法によって塗装した被塗装
体の一部断面図である。
【図4】従来の方法によって塗装した表面の正面図であ
る。
【図5】従来の方法によって塗装した被塗装体の一部断
面図である。
【符号の説明】
1 塗料吹き付け装置 2 ノズル 3 吹き出し口 4 ホース 5 塗料収納タンク 6 ホース 7 コンプレッサー 8 つまみ 9 引き金 10 被塗装体 11 ボルト 12 つまみ 13 レギュレーター P 塗料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口径1.2〜4mmの複数の吹き出し口
    にそれぞれ別個の色の塗料を送り、この塗料を2〜3k
    g/cm2 の圧縮空気によって圧送して塗料を前記吹き
    出し口から粒子状態で吹き出し、被塗装体に複数の塗料
    を同時に吹き付けることを特徴とする模擬石材の塗装
    法。
  2. 【請求項2】 塗料としてフッソ樹脂系の粘性の低い塗
    料を使用したことを特徴とする請求項1記載の模擬石材
    の塗装法。
  3. 【請求項3】 口径1.2〜4mmの複数の吹き出し口
    を有し、この吹き出し口に別個の色の塗料を送るために
    それぞれ別個の塗料収納部を連結し、さらに塗料を圧送
    するためにコンプレッサーを連結したことを特徴とする
    塗料吹き付け装置。
JP34952491A 1991-12-07 1991-12-07 模擬石材の塗装法及びそれに使用する装置 Pending JPH05154414A (ja)

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JPH05154414A true JPH05154414A (ja) 1993-06-22

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ID=18404316

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037074A1 (ja) * 2005-09-27 2007-04-05 Kansai Paint Co., Ltd. 多彩模様塗膜の塗料条件・塗装条件の決定装置、決定方法、決定プログラム及びその記録媒体
JP2012076973A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 M-Tec Co Ltd コンクリート構造物への薬液浸透方法およびコンクリート構造物用浸透性薬液吐出ガン

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5871022A (ja) * 1981-10-23 1983-04-27 Masashi Suzuki シ−トパイル補修機

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