JP2007084780A - 機能性表面を有するフッ素樹脂成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 酸無水物残基、カルボキシル基、水酸基、エポキシ基、加水分解性シリル基、アルコキシカルボニル基、及び酸ハライド基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基(a)を含有するフッ素樹脂の成形体表面に、当該官能基と反応する官能基(b)を有する機能性塗料を塗布し、上記官能基の反応が実質的に進行する温度で加熱処理して機能性表面を有するフッ素樹脂成形体を得る。加熱処理は、好ましくは当該塗布により機能性表面が形成されたフッ素樹脂成形体を、当該フッ素樹脂の融点未満であって、かつ、融点以下100℃までの温度で行われる。
【選択図】 なし
Description
(i)フッ素樹脂は絶縁特性に優れる為、容易に静電気が帯電し、その成形体表面に非常に多くのゴミやホコリが付着しやすい(ダスト付着)。静電気によるダスト付着が起こると、当該成形体へのスクリーン印刷等の加飾が妨害され、ピンホール等が生じ印刷イメージが非常に悪化する。このように、フッ素樹脂には導電性が実質的に全く無いという問題があった。
(官能基を有するフッ素樹脂)
本発明におけるフッ素樹脂成形体におけるフッ素樹脂とは、酸無水物残基、カルボキシル基、水酸基、エポキシ基、加水分解性シリル基、アルコキシカルボニル基、及び酸ハライド基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基(a)を含有するフッ素樹脂である。
また、本発明におけるフッ素樹脂の融点は120〜340℃が好ましく、150〜320℃がより好ましく、180〜300℃が最も好ましい。
本発明のフッ素樹脂成形体は、上記した官能基(a)を含有する前記フッ素樹脂の成形体表面に、官能基(a)と反応する官能基(b)を有する機能性塗料を塗布し、加熱処理して得られる。
アミノ基を有する化合物としては、(アミノエチルアミノメチル)フェネチルトリメトキシシラン、(アミノエチルアミノメチル)フェネチルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリス(2−エチルヘキシロキシ)シラン、N−(6−アミノヘキシル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、4−アミノブチルトリメトキシシラン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、p−アミノフェニルトリメトキシシラン、3−(1−アミノプロポキシ)−3,3−ジメチル−1−プロペニルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリス(メトキシエトキシエトキシ)シラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノウンデシルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等の炭素原子数1〜20のアルキレンジアミン類、アミノプロピルビニルエーテル;
本発明において、官能基(a)と官能基(b)の具体的な組合せとしては、例えば以下のものが好ましいものとしてあげられる。
(i)官能基(a)が酸無水物残基、カルボキシル基、エポキシ基又は酸ハライド基であり、官能基(b)がアミノ基である組合せ;
(ii)官能基(a)が酸無水物残基、カルボキシル基又は水酸基であり、官能基(b)がイソシアナト基である組合せ;
(iv)官能基(a)が水酸基又は加水分解性シリル基であり、官能基(b)が加水分解性シリル基である組合せ;
(vi)官能基(a)が水酸基又はエポキシ基であり、官能基(b)が酸無水物残基又はカルボキシル基である組合せ;
(vii)官能基(a)がアルコキシカルボニル基であり官能基(b)がアルコキシカルボニル基である組合せ等が好ましい組合せとして挙げられる。
(a)酸無水物残基/(b)アミノ基
(a)酸無水物残基/(b)エポキシ基
(a)エポキシ基/(b)アミノ基
(a)加水分解性シリル基/(b)加水分解性シリル基
(a)酸ハライド基/(b)アミノ基
また、官能基(a)と官能基(b)の両方が水酸基である場合は、各種ジイソシアネート類を添加することが好ましい。
前記機能性塗料に配合されている特定の機能を付与する機能付与剤(添加剤)としては、特に限定するものではないが、以下のものが挙げられる。
例えば、帯電防止性、導電性、電磁波シールド性、電磁波吸収性、磁性を付与する添加剤としては、カーボンブラック、グラファイト、黒鉛等カーボン系;ニッケル、スズ、銅、銀等金属系;γ−酸化鉄、酸化クロム等金属酸化物系等の添加剤が挙げられ、赤外線(熱線)反射性、紫外線反射性、再帰反射性、遠赤外線放射性、遮熱・断熱性、熱線吸収性、発光性、蛍光性、蓄光性を付与する添加剤としては、アルミニウム、銀等金属系;二酸化チタン等酸化物系、ガラスビーズ等セラミック微粒子系;ローダミンB、チオフラビンT、ジアミノスチルベン等の有機化合物系;硫化カルシウムや硫化亜鉛等の硫化物系等の添加剤が挙げられ、親水性、結露防止性、着氷防止性、防音性、滑り止め性を付与する添加剤としては、親水化アクリル樹脂、親水化シリコーン樹脂等の樹脂;二酸化チタン、アルミナ等金属酸化物;ケイ砂、マイカ、バーミキュライト、ロックウール等のセラミックが挙げられ、抗菌性、防カビ性、防藻性、殺虫性、防汚性を付与する添加剤としては、銀系;銅系;亜鉛系;銀ゼオライト系;リン酸ジルコニウム銀系;酸化チタン系;クロルキシレノール;ジンクピリチオン;クロルヘキシジン;トリクロサン;フェニルスルファミド、ベンズイミダゾール、チアベンダゾール、ピレスロイド、有機銅等有機系のものが挙げられる。
本発明の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体は、官能基(a)を含有するフッ素樹脂の成形体表面に、当該官能基(a)と反応する官能基(b)を有する機能性塗料を塗布し、この官能基(a)と(b)の反応が実質的に進行する温度で加熱処理して得られる。
機能性塗料の塗布厚みとしては、目的に応じて任意でよいが、通常0.1〜200μm、好ましくは0.5〜100μm、さらに好ましくは1〜50μm程度である。
なお、加熱処理の装置としては、一般的な加熱装置又は乾燥装置が使用可能であり、例えば、電熱乾燥器、赤外線乾燥器、熱風乾燥機、電気炉等目的に応じて任意のものが採用できる。
本発明におけるフッ素樹脂成形体とは、当該フッ素樹脂を、押出成形、ブロー成形、圧縮成型、真空成形、射出成形等により成形したものであって、例えば、電線、チューブ、パイプ、フィルム、ケース、バルブ、又はボトル等の形態を有するフッ素樹脂成形体である。本発明により、上記のようにして、これらの表面に帯電防止性、導電性、電磁波シールド性、赤外線反射性、防カビ性、防藻性、抗菌性、親水性等が付与された、機能性表面を有する電線、チューブ、パイプ、フィルム、ケース、バルブ(またはバルブ部品)、フィルター又はボトル等が提供される。
以下の実施例及び比較例において、塗膜の強度は、以下のようにしてその接着性により評価した。
JIS K5600−5−6に記載されているテープ剥離試験に準拠して塗膜のフッ素樹脂への接着性の評価を実施した。ただし本試験においては、フッ素樹脂のフィルムの上に形成した塗膜の接着性を評価するため、塗膜は碁盤目にカットせずに評価を実施した。
特開2004−238405の実施例9に記載された方法により、酸無水物残基を有するフッ素樹脂を合成した。すなわち
帯電防止性塗料(大東ペイント社製、製品名:クリーンテクノ#300、アクリル樹脂をバインダーとし、帯電防止性付与剤としてスズ系添加剤を配合したもの。)に、N−(2―アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社製、製品名:KBM−603、以下「アミノシラン」という。)を3.0質量%添加して充分混練し官能基としてアミノ基を有する帯電防止性塗料1を得た。
導電性・電磁波シールド性塗料(モリテックス社製、製品名:ELECTRODAG502、フロロエラストマーをバインダーとし、導電性・電磁波シールド性付与剤として黒鉛系添加剤を配合したもの。)に、合成例2と同じアミノシランを3.0質量%添加・混練して官能基としてアミノ基を有する導電性・電磁波シールド性塗料を得た。
抗菌性塗料(ムライケミカルパック社製、製品名:クリーンキープカラーES−s1、アクリル樹脂をバインダーとし、抗菌剤としてジメチルフェニルスルファミドを配合したもの。)に、合成例2と同じアミノシランを3.0質量%添加・混練して官能基としてアミノ基を有する抗菌性塗料を得た。
防カビ性、防藻性塗料(エスケー化研社製、製品名:バイオタイト#31、アクリル樹脂をバインダーとし、防カビ剤、防藻剤を配合したもの。)に、合成例2と同じアミノシランを3.0質量%添加・混練して官能基としてアミノ基を有する防カビ性、防藻性塗料を得た。
赤外線反射性塗料(NTT−アドバンストテクノロジー社製、製品名:アットシールドカラー、アクリルシリコーン樹脂をバインダーとし、赤外線反射剤を配合したもの。)に、合成例2と同じアミノシランを3.0質量%添加・混練して官能基としてアミノ基を有する赤外線反射性塗料を得た。
親水性塗料(関西ペイント社製、製品名:セラMシリコンII、親水性のアクリルシリコーン樹脂をバインダーとするもの)に、合成例2と同じアミノシランを3.0質量%添加・混練して官能基としてアミノ基を有する親水性塗料を得た。
内容積が22Lの重合槽を脱気し、AK225cbの19.2kg、ペルフルオロプロピルビニルエーテルの885g、メタノールの10.7g、TFEの1240gを仕込み、重合槽内を50℃に昇温したところ、圧力は0.46MPa/Gであった。重合開始剤としてヘプタフルオロブチロイルパーオキサイドの0.1%質量AK225cb溶液の68mlを仕込み、重合を開始させた。重合中圧力が一定になるようにTFEを連続的に仕込み、10分間に100gのTFEが仕込まれるように前記開始剤を連続的に添加した。
帯電防止製塗料(神東塗料社製、製品名:D−4290、ウレタン変成アクリル樹脂をバインダーとし、帯電防止性付与剤として金属酸化物系添加剤を配合したもの。)に合成例2と同じアミノシランを5.0質量%添加して充分混練し官能基としてアミノ基を有する帯電防止性塗料2を得た。
帯電防止製塗料(神東塗料社製、製品名:D−4256、ウレタン変成アクリル樹脂をバインダーとし、帯電防止性付与剤としてカーボンを配合したもの。)に合成例2と同じアミノシランを5.0質量%添加して充分混練し官能基としてアミノ基を有する帯電防止性塗料3を得た。
帯電防止製塗料(神東塗料社製、製品名:D−4139、アクリルメラミン樹脂をバインダーとし、帯電防止性付与剤として金属酸化物系添加剤を配合したもの。)に合成例2と同じアミノシランを5.0質量%添加して充分混練し官能基としてアミノ基を有する帯電防止性塗料4を得た。
合成例1で得られた酸無水物基を有するフッ素樹脂1を押出成形により厚み200μmのフィルム状に成形した。当該フッ素樹脂1のフィルムの表面に、合成例2で調製した官能基を有する帯電防止性塗料1(アミノシラン3.0質量%含有)を刷毛で約2μm塗布し、当該フッ素樹脂の融点より30℃低い温度である200℃に加熱したオーブン中で10分間加熱処理し、表面が帯電防止性を付与されたフッ素樹脂フィルムを得る。当該帯電防止性塗膜の接着性を、上記した方法により評価したところ、この塗膜は全く剥離せず、いずれも強固な塗膜が得られていることが確認された。
合成例1で得られたフッ素樹脂1のフィルムの表面に、合成例3で調製した官能基を有する導電性・電磁波シールド性塗料を塗布して実施例1と同様に処理し、表面が導電性・電磁波シールド性を付与されたフッ素樹脂フィルムを得る。当該帯電防止性塗膜の接着性を、上記した方法により評価したところ、この塗膜は全く剥離せず、いずれも強固な塗膜が得られていることが確認された。
合成例1で得られたフッ素樹脂1のフィルムの表面に、合成例4で調製した官能基を有する抗菌性塗料を塗布し、フッ素樹脂1の融点よりも80℃低い温度である150℃に加熱したオーブン中で、10分間加熱処理し、表面が抗菌性を付与されたフッ素樹脂フィルムを得る。当該抗菌性塗膜の接着性を、上記した方法により評価したところ、この塗膜は全く剥離せず、いずれも強固な塗膜が得られていることが確認された。
合成例1で得られたフッ素樹脂1のフィルムの表面に、合成例5で調製した官能基を有する防カビ性、防藻性塗料を塗布して実施例3と同様に処理し、表面が防カビ性、防藻性を付与されたフッ素樹脂フィルムを得る。当該防カビ性、防藻性塗膜の接着性を、上記した方法により評価したところ、この塗膜は全く剥離せず、いずれも強固な塗膜が得られていることが確認された。
合成例1で得られたフッ素樹脂1のフィルムの表面に、合成例6で調製した官能基を有する赤外線反射性塗料を塗布して実施例3と同様に処理し、表面が赤外線反射性を付与されたフッ素樹脂フィルムを得る。当該赤外線反射性塗膜の接着性を、上記した方法により評価したところ、この塗膜は全く剥離せず、いずれも強固な塗膜が得られていることが確認された。
合成例1で得られたフッ素樹脂1のフィルムの表面に、合成例7で調製した官能基を有する親水性塗料を塗布して実施例3と同様に処理し、表面が親水性を付与されたフッ素樹脂フィルムを得る。当該親水性塗膜の接着性を、上記した方法により評価したところ、この塗膜は全く剥離せず、いずれも強固な塗膜が得られていることが確認された。
合成例1で得られたフッ素樹脂1のフィルムの表面に、合成例9で調製した官能基を有する帯電防止性塗料2を約20μm塗布し、当該フッ素樹脂の融点より60℃低い温度である170℃に加熱したオーブン中で5分間加熱処理し、表面が帯電防止性を付与されたフッ素樹脂フィルムを得た。当該帯電防止性塗膜の接着性を、上記した方法により評価したところ、この塗膜は全く剥離せず、いずれも強固な塗膜が得られていることが確認された。また、帯電防止性塗膜の導電性をHIOKI社製デジタルテスターを使用し、測定端子間隔5mmで電気抵抗測定したところ、5.5×108Ωであり、導電性が確認された。
合成例1で得られたフッ素樹脂1のフィルムの表面に、合成例10で調製した官能基を有する帯電防止性塗料3を実施例7と同様に処理し、表面が帯電防止性を付与されたフッ素樹脂フィルムを得た。当該帯電防止性塗膜の接着性と導電性を、上記した方法により評価したところ、この塗膜は全く剥離せず、いずれも強固な塗膜が得られ、導電性は2.5×103Ωであり、導電性が確認された。
合成例1で得られたフッ素樹脂1のフィルムの表面に、合成例11で調製した官能基を有する帯電防止性塗料4を実施例7と同様に処理し、表面が帯電防止性を付与されたフッ素樹脂フィルムを得た。当該帯電防止性塗膜の接着性と導電性を、上記した方法により評価したところ、この塗膜は全く剥離せず、いずれも強固な塗膜が得られ、導電性は2.7×106Ωであり、導電性が確認された。
合成例8で得られたフッ素樹脂2のフィルムの表面に、合成例10で調製した官能基を有する帯電防止性塗料3を塗布し、当該フッ素樹脂の融点より90℃低い温度である200℃に加熱したオーブン中で5分間加熱処理し、表面が帯電防止性を付与されたフッ素樹脂フィルムを得た。当該帯電防止性塗膜の接着性と導電性を、上記した方法により評価したところ、この塗膜は全く剥離せず、いずれも強固な塗膜が得られ、導電性は2.0×103Ωであり、導電性が確認された。
合成例8で得られたフッ素樹脂2のフィルムの表面に、合成例11で調製した官能基を有する帯電防止性塗料4を実施例10と同様に処理し、表面が帯電防止性を付与されたフッ素樹脂フィルムを得た。当該帯電防止性塗膜の接着性と導電性を、上記した方法により評価したところ、この塗膜は全く剥離せず、いずれも強固な塗膜が得られ、導電性は1.4×107Ωであり、導電性が確認された。
実施例1のフッ素樹脂1を、酸無水物基のような官能基を有しないエチレン/テトラフルオロエチレン系共重合体(旭硝子社製、商品名 Fluon ETFE C―55AX)に変更する以外は、実施例1と同様にして、当該フッ素樹脂の表面に帯電防止性塗膜を形成し、その接着性を評価した。当該塗膜は完全に剥離し、接着性はきわめて低かった。
実施例10におけるフッ素樹脂2を、酸無水物基のごとき官能基を有しないテトラフルオロエチレン/ペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)系共重合体(旭硝子社製、商品名 Fluon PFA P―62XP)に変更する以外は、実施例10と同様にして、当該フッ素樹脂の表面に帯電防止性塗膜を形成し、その接着性を評価した。当該皮膜は完全に剥離し、接着性はきわめて低かった。
Claims (13)
- 酸無水物残基、カルボキシル基、水酸基、エポキシ基、加水分解性シリル基、アルコキシカルボニル基、及び酸ハライド基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基(a)を含有するフッ素樹脂の成形体表面に、当該官能基と反応する官能基(b)を有する機能性塗料を塗布し、上記官能基の反応が実質的に進行する温度で加熱処理して得られることを特徴とする機能性表面を有するフッ素樹脂成形体。
- 前記機能性塗料の官能基(b)が、アミノ基、イソシアナト基、水酸基、加水分解性シリル基、エポキシ基、酸無水物残基、アルコキシカルボニル基及びカルボキシル基からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体。
- 前記フッ素樹脂の官能基(a)が、酸無水物残基、カルボキシル基、エポキシ基、又は酸ハライド基であり、前記機能性塗料の官能基(b)がアミノ基である請求項1に記載の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体。
- 前記フッ素樹脂の官能基(a)が、酸無水物残基、カルボキシル基、又は水酸基であり、前記機能性塗料の官能基(b)がイソシアナト基である請求項1に記載の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体。
- 前記フッ素樹脂の官能基(a)が、酸無水物残基、カルボキシル基、水酸基、又は加水分解性シリル基であり、前記機能性塗料の官能基(b)が水酸基である請求項1に記載の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体。
- 前記フッ素樹脂の官能基(a)が、水酸基又は加水分解性シリル基であり、前記機能性塗料の官能基(b)が加水分解性シリル基である請求項1に記載の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体。
- 前記フッ素樹脂の官能基(a)が、酸無水物残基又はカルボキシル基であり、前記機能性塗料の官能基(b)がエポキシ基である請求項1に記載の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体。
- 前記フッ素樹脂の官能基(a)が、水酸基又はエポキシ基であり、前記機能性塗料の官能基(b)が酸無水物残基又はカルボキシル基である請求項1に記載の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体フッ素樹脂成形体。
- 前記フッ素樹脂の官能基(a)が、アルコキシカルボニル基であり、前記機能性塗料の官能基(b)がアルコキシカルボニル基である請求項1に記載の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体。
- 前記フッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン/ペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)系共重合体、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、エチレン/テトラフルオロエチレン系共重合体、又はエチレン/クロロトリフルオロエチレン系共重合体である請求項1に記載の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体。
- 前記機能性塗料を塗布したフッ素樹脂成形体を、当該フッ素樹脂の融点未満であって、かつ、融点以下100℃までの温度で加熱処理する請求項1〜10のいずれかに記載の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体。
- 機能性表面を有するフッ素樹脂成形体が、電線、チューブ、パイプ、フィルム、ケース、バルブ、又はボトルである請求項1〜11のいずれかに記載の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体。
- 前記機能性塗料が帯電防止性、導電性、電磁波シールド性、赤外線反射性、防カビ性、防藻性、抗菌性及び親水性から選択される少なくとも一つの機能を有する機能性塗料である請求項1〜12のいずれかに記載の機能性表面を有するフッ素樹脂成形体。
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