JP2007081567A - デルタシグマ変調回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディザ信号を量子化器に確実に伝達する。
【解決手段】デルタシグマ変調回路は、入力信号を積分した積分信号を出力する積分器と、ディザ信号の出力及びリセットを繰り返し行うディザ回路と、前記積分信号及び前記ディザ信号に基づいて量子化を行う量子化器と、を備え、前記ディザ回路は、前記量子化器から出力される量子化の結果を示す量子化信号に基づいて、量子化が完了した後に前記ディザ信号をリセットする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デルタシグマ変調回路に関する。
ADコンバータに用いられる回路として、デルタシグマ変調回路が一般的に知られている。そして、デルタシグマ変調回路においては、無信号時に信号帯域内に発生するアイドルトーンを除去するために、ディザ信号が用いられることが多い(特許文献1)。
図15は、ディザ信号を用いるデルタシグマ変調回路の一般的な構成を示す図である。図に示すように、デルタシグマ変調回路200は、積分器201、ディザ回路202、及び量子化器203を備えている。積分器201は、入力信号を積分して量子化器203に出力する。また、ディザ回路202は、擬似ランダム信号に基づくディザ信号を生成して量子化器203に出力する。そして、量子化器203は、積分器201から出力される信号にディザ信号を加算した上で量子化を行い、デルタシグマ変調回路200の出力信号として出力する。また、量子化器203の出力に基づいて、積分器201からの減算が行われるようにループが形成されている。
特開2002−314427号公報
ところで、ディザ回路202においては、ディザ回路202に入力されるクロック信号CLKに基づいて、ディザ信号の出力とリセットとが繰り返し行われている。また、量子化器203においても、同じクロック信号CLKに基づいて、量子化の制御が行われている。
図16は、クロック信号CLKとディザ信号との関係を示すタイミングチャートである。本例においては、ディザ回路202は、クロック信号CLKがHレベルのときにディザ信号を出力し、クロック信号CLKがLレベルのときにディザ信号を所定レベルの信号にリセットすることとする。また、量子化器203は、クロック信号CLKがHレベルからLレベルに変化する際に量子化を行うこととする。
例えば、時刻t1に、クロック信号CLKがLレベルからHレベルに変化すると、ディザ回路202から差動出力のディザ信号VDP,VDNの出力が開始される。その後、時刻t2に、クロック信号CLKがHレベルからLレベルに変化すると、量子化器203が量子化を開始するとともに、ディザ回路202がディザ信号のリセットを開始する。
したがって、例えば時刻t3に量子化器203における量子化が完了する場合、その時点では、ディザ信号VDP,VDNの信号レベルが時刻t2における当初の信号レベルよりも減衰した状態となっている場合がある。つまり、ディザ回路202から出力されるディザ信号が、意図した信号レベルで量子化器203に伝達されない場合があり、アイドルトーンが発生してしまうことがある。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、ディザ信号を確実に伝達可能なデルタシグマ変調回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のデルタシグマ変調回路は、入力信号を積分した積分信号を出力する積分器と、ディザ信号の出力及びリセットを繰り返し行うディザ回路と、前記積分信号及び前記ディザ信号に基づいて量子化を行う量子化器と、を備え、前記ディザ回路は、前記量子化器から出力される量子化の結果を示す量子化信号に基づいて、量子化が完了した後に前記ディザ信号をリセットすることとする。
また、前記ディザ回路は、前記量子化信号に基づいて、量子化が完了した後に一方の論理値から他方の論理値に変化するクロック信号を生成するクロック信号生成回路と、前記クロック信号が前記一方の論理値の場合に前記ディザ信号を出力し、前記クロック信号が前記他方の論理値の場合に前記ディザ信号を所定レベルの信号にリセットするディザ信号出力回路と、を備えることとすることができる。
さらに、前記クロック信号生成回路は、前記量子化信号の変化から所定の遅延時間をもって前記クロック信号を変化させて出力することとしてもよい。
また、前記ディザ回路は、前記クロック信号に応じて乱数信号を生成して出力する乱数生成回路と、前記乱数信号をアナログ信号に変換して前記ディザ信号として出力するDAコンバータと、を有し、前記DAコンバータは、前記クロック信号に応じて前記ディザ信号の出力及びリセットを繰り返し行うこととすることができる。
そして、前記DAコンバータは、前記乱数信号に応じた電圧である入力電圧を生成する入力電圧生成回路と、第1入力端子に前記入力電圧が印加され、第2入力端子に所定の電圧が印加されるオペアンプと、前記オペアンプの前記第1入力端子と前記オペアンプの出力端子との間に設けられるキャパシタと、前記キャパシタと並列に接続されるスイッチ回路と、を有し、前記クロック信号が一方の論理値の場合は前記スイッチ回路がオフとなり、前記オペアンプから前記入力電圧に応じた前記ディザ信号が出力され、前記クロック信号が他方の論理値の場合は前記スイッチ回路がオンとなり、前記オペアンプから前記所定の電圧に応じた前記所定レベルの信号が出力されることとすることができる。
ディザ信号を確実に伝達可能なデルタシグマ変調回路を提供することができる。
==全体構成==
図1は、本発明の一実施形態であるデルタシグマ変調回路の全体構成を示す図である。デルタシグマ変調回路1は、積分器11、ディザ回路12、及び量子化器13を備えている。積分器11は、入力信号を積分した積分信号を出力する。量子化器13は、クロック信号CLKに基づいて、積分器11から出力される積分信号にディザ回路12から出力されるディザ信号を加算した上で量子化を行い、デルタシグマ変調回路1の出力信号として出力する。
ディザ回路12は、クロック信号生成回路21及びディザ信号出力回路22を備えている。クロック信号生成回路21には量子化器13における量子化の結果を示す量子化信号が入力されている。そして、クロック信号生成回路21は、この量子化信号に基づいて、量子化器13における量子化が完了した後に一方の論理値(例えばLレベル)から他方の論理値(例えばHレベル)に変化するクロック信号DCKを生成する。ディザ信号出力回路22は、クロック信号DCKが一方の論理値(例えばLレベル)の間、ディザ信号を出力し、クロック信号DCKが他方の論理値(例えばHレベル)に変化すると、ディザ信号を所定レベルの信号にリセットする。
==量子化器==
図2は、量子化器13の構成例を示す図である。図に示すように、本実施形態においては、積分器11の出力は差動出力VP,VNとなっており、ディザ回路12の出力も差動出力VDP,VDNとなっている。そして、量子化器13は、これらの差動入力信号を受けて、差動出力VOP,VONを出力する構成となっている。
量子化器13は、コンパレータ31及びラッチ回路32を備えている。コンパレータ31には、積分器11からの差動出力VP,VNと、ディザ回路12からの差動出力VDP,VDNが入力されている。そして、コンパレータ31は、クロック信号CLKが一方の論理値(例えばLレベル)の間に、積分信号VPにディザ信号VDPを加算した信号と、積分信号VNにディザ信号VDNを加算した信号とを比較し、比較結果を示す信号を差動出力する。そして、コンパレータ31からの差動出力はラッチ回路32でラッチされ、量子化器13の差動出力VOP,VONとして出力される。また、ラッチ回路32からは、量子化の結果を示す差動の量子化信号VD1,VD2が出力される。
図3は、コンパレータ31の構成例を示す図である。コンパレータ31は、P型MOSFET41〜43及びN型MOSFET44〜53を備えている。P型MOSFET41は、ソースに電源電圧VDDが印加され、ゲートにクロック信号CLKが入力されている。そして、P型MOSFET42,43は、ソースがP型MOSFET41のドレインと接続されている。
N型MOSFET45は、ドレインがP型MOSFET42のドレインと接続され、ソースが接地されている。また、N型MOSFET46は、ドレインがP型MOSFET43のドレインと接続され、ソースが接地されている。そして、P型MOSFET42とN型MOSFET45との接続点の電圧が、P型MOSFET43及びN型MOSFET46のゲートに印加されている。また、P型MOSFET43とN型MOSFET46の接続点の電圧が、P型MOSFET42及びN型MOSFET45のゲートに印加されている。
N型MOSFET44は、ドレインがP型MOSFET42とN型MOSFET45との接続点に接続され、ソースが接地され、ゲートにクロック信号CLKが入力されている。また、N型MOSFET47は、ドレインがP型MOSFET43とN型MOSFET46との接続点に接続され、ソースが接地され、ゲートにクロック信号CLKが入力されている。
N型MOSFET48は、ドレインがP型MOSFET42とN型MOSFET45との接続点に接続され、ゲートに積分信号VPが入力されている。また、N型MOSFET49は、N型MOSFET48と並列に接続され、ゲートにディザ信号VDPが入力されている。そして、N型MOSFET50は、ドレインがP型MOSFET43とN型MOSFET46との接続点に接続され、ゲートに積分信号VNが入力されている。また、N型MOSFET51は、N型MOSFET50と並列に接続され、ゲートにディザ信号VDNが入力されている。
N型MOSFET52は、ドレインがN型MOSFET48のソースと接続され、ソースが接地され、ゲートがN型MOSFET50のドレインと接続されている。また、N型MOSFET53は、ドレインがN型MOSFET50のソースと接続され、ソースが接地され、ゲートがN型MOSFET48のドレインと接続されている。
そして、P型MOSFET42とN型MOSFET45との接続点の電圧が、コンパレータ31の差動出力の一方である出力信号V4となっており、P型MOSFET43とN型MOSFET46との接続点の電圧が、コンパレータ31の差動出力の他方である出力信号V5となっている。
このようなコンパレータ31において、クロック信号CLKがHレベルの場合、N型MOSFET44,47がオンとなり、出力信号V4,V5はLレベルとなる。
一方、クロック信号CLKがLレベルの場合、N型MOSFET44,47がオフになるとともに、電流源となるP型MOSFET41がオンとなる。そして、N型MOSFET48〜51により構成される差動回路の動作により、出力信号V4,V5が変化することとなる。
つまり、積分信号VPにディザ信号VDPを加算した信号が積分信号VNにディザ信号VDNを加算した信号より大きい場合は、N型MOSFET48,49がオンとなり、N型MOSFET50,51がオフとなる。そして、出力信号V4がLレベルとなり、出力信号V5がHレベルとなる。逆に、積分信号VPにディザ信号VDPを加算した信号が積分信号VNにディザ信号VDNを加算した信号より小さい場合は、N型MOSFET48,49がオフとなり、N型MOSFET50,51がオンとなる。そして、出力信号V4がHレベルとなり、出力信号V5がLレベルとなる。
図4は、ラッチ回路32の構成例を示す図である。ラッチ回路32は、インバータ回路61,62及びNAND回路63,64を備えている。コンパレータ31からの一方の出力信号V5は、インバータ回路61を介してNAND回路63に入力されている。また、コンパレータ31からの他方の出力信号V4は、インバータ回路62を介してNAND回路64に入力されている。そして、NAND回路63の出力がNAND回路64に入力され、NAND回路64の出力がNAND回路63に入力されており、NAND回路63の出力が量子化器13の一方の出力信号VOP、NAND回路64の出力が量子化器13の他方の出力信号VONとなっている。なお、インバータ回路61,62からの出力が、差動の量子化信号VD1,VD2としてクロック信号生成回路21に入力される。
このようなラッチ回路32においては、積分信号V4,V5がLレベルのときは出力信号VOP,VONは変化せず、前の状態を保持する。そして、積分信号V5がHレベル、積分信号V4がLレベルのときは、出力信号VOPがHレベル、出力信号VONがLレベルとなる。また、積分信号V5がLレベル、積分信号V4がHレベルのときは、出力信号VOPがLレベル、出力信号VONがHレベルとなる。
図5は、コンパレータ31及びラッチ回路32の動作の一例を示すタイミングチャートである。時刻t1に、クロック信号CLKがLレベルからHレベルに変化したとする。すると、コンパレータ31のN型MOSFET44,47がオンとなり、時刻t2に、コンパレータ31の出力信号V4,V5がLレベルとなり、量子化信号VD1,VD2がHレベルとなる。したがって、ラッチ回路32の出力信号VOP,VONは変化しない。
そして、時刻t3に、クロック信号CLKがHレベルからLレベルに変化したとする。このとき、例えば、積分信号VPにディザ信号VDPを加算した信号が積分信号VNにディザ信号VDNを加算した信号より大きいとすると、時刻t4に、コンパレータ31の出力信号V4がLレベル、出力信号V5がHレベルとなり、量子化信号VD1がHレベル、量子化信号VD2がLレベルとなる。したがって、ラッチ回路32の出力は、出力信号VOPがHレベル、出力信号VONがLレベルに変化する。
このように、クロック信号CLKがHレベルからLレベルに変化する際に、コンパレータ31における量子化が行われ、量子化の結果がラッチ回路32によりラッチされ、量子化器13の出力信号VOP,VONとして出力される。
==クロック信号生成回路==
図6は、クロック信号生成回路21の構成例を示す図である。クロック信号生成回路21は、メインクロック生成回路71及びディザクロック生成回路72を備えている。メインクロック生成回路71は、量子化器13から出力される量子化信号VD1,VD2に基づいて、量子化が完了した後に一方の論理値から他方の論理値に変化するメインクロック信号M_DCKを生成する。そして、ディザクロック生成回路72は、メインクロック信号M_DCKに基づいて、2相クロック信号DCK,DCKBを生成する。
図7は、メインクロック生成回路71の構成例を示す図である。メインクロック生成回路71は、NAND回路81〜84を備えている。一方の量子化信号VD1は、NAND回路81及びNAND回路82に入力され、他方の量子化信号VD2は、NAND回路81及びNAND回路83に入力されている。また、NAND回路81の出力信号がNAND回路82,83に入力され、NAND回路82,83の出力信号がNAND回路84に入力されている。そして、NAND回路84の出力信号が、ディザ信号を生成するためのメインクロック信号M_DCKとなっている。
図8は、メインクロック生成回路71の動作の一例を示すタイミングチャートである。時刻t1に、クロック信号CLKがLレベルからHレベルに変化したとする。これにより、コンパレータ31はリセットされ、時刻t2に量子化信号VD1,VD2がHレベルとなる。そして、量子化信号VD1,VD2がHレベルになると、メインクロック生成回路71から出力されるメインクロック信号M_DCKがLレベルに変化する。
その後、時刻t3に、クロック信号CLKがHレベルからLレベルに変化すると、コンパレータ31において量子化動作が開始される。時刻t4に、量子化が完了すると、例えば、量子化信号VD1がHレベルとなり、量子化信号VD2がLレベルとなる。そして、量子化信号VD1がHレベル、量子化信号VD2がLレベルになると、メインクロック生成回路71から出力されるメインクロック信号M_DCKがHレベルに変化する。
このように、量子化信号VD1,VD2がともにHレベルになると、メインクロック信号M_DCKがHレベルからLレベルに変化し、量子化信号VD1,VD2の一方がHレベル、他方がLレベルになると、メインクロック信号M_DCKがLレベルからHレベルに変化する。つまり、メインクロック信号M_DCKは、量子化信号VD1,VD2に基づいて、コンパレータ31がリセットされるとHレベルからLレベルに変化し、コンパレータ31における量子化が完了するとLレベルからHレベルに変化する。
図9は、ディザクロック生成回路72の構成例を示す図である。ディザクロック生成回路72は、メインクロックM_DCKから2相クロック信号DCK,DCKBを生成する回路である。ディザクロック生成回路72は、インバータ回路91〜96及びNOR回路97〜99を備えている。NOR回路97には、インバータ回路91を介してスタンバイ信号STBが入力されるとともに、メインクロック信号M_DCKが入力されている。スタンバイ信号STBは、デルタシグマ変調回路1の動作時はHレベル、非動作時はLレベルとなる。したがって、NOR回路97の出力信号は、デルタシグマ変調回路1の動作時はメインクロック信号M_DCKに応じて変化し、デルタシグマ変調回路1の非動作時は常にLレベルとなる。
NOR回路97の出力信号は、NOR回路98に入力されるとともに、インバータ回路92を介してNOR回路99に入力されている。NOR回路98の出力信号は、インバータ回路93,94により遅延され、NOR回路99に入力されている。また、NOR回路99の出力信号は、インバータ回路95,96により遅延され、NOR回路98に入力されている。なお、インバータ回路94の出力信号がクロック信号DCKとなっており、インバータ回路96の出力信号がクロック信号DCKBとなっている。
図10は、デルタシグマ変調回路1の動作時におけるディザクロック生成回路72の動作を示すタイミングチャートである。時刻t1に、メインクロック信号M_DCKがHレベルからLレベルに変化したとする。これにより、NOR回路97の出力信号がHレベルとなる。そのため、NOR回路98の出力信号がLレベルとなり、インバータ回路93,94を経て、時刻t2に、クロック信号DCKがLレベルとなる。そして、クロック信号DCKがLレベルになると、NOR回路99の出力信号がHレベルとなり、インバータ回路95,96を経て、時刻t3に、クロック信号DCKBがHレベルとなる。
その後、時刻t4に、メインクロック信号M_DCKがLレベルからHレベルに変化したとする。これにより、NOR回路97の出力信号がLレベルとなる。そのため、NOR回路99の出力信号がLレベルとなり、インバータ回路95,96を経て、時刻t5に、クロック信号DCKBがLレベルとなる。そして、クロック信号DCKBがLレベルになると、NOR回路98の出力信号がHレベルとなり、インバータ回路93,94を経て、時刻t6に、クロック信号DCKがHレベルとなる。
このように、ディザクロック生成回路72では、遅延を生成するインバータ回路93〜96により、メインクロック信号M_DCKの変化よりも遅れて変化する2相のクロック信号DCK,DCKBが生成される。また、2相のクロック信号DCK,DCKBにより制御されるディザ信号出力回路22の動作を確実なものとするため、クロック信号DCK,DCKBは、両方の信号が同時にHレベルとならないようになっている。
==ディザ信号出力回路==
図11は、ディザ信号出力回路22の構成例を示す図である。ディザ信号出力回路22は、擬似ランダム信号生成回路100及びサンプルホールドDAコンバータ(サンプルホールドDAC)101を備えている。擬似ランダム信号生成回路100は、クロック信号DCKが例えばHレベルからLレベルに変化するごとに、例えば3ビットの三角分布の擬似ランダム信号TPDF1,TPDF2,TPDF3を生成して出力する。また、サンプルホールドDAC101には、信号TPDF3をインバータ回路102により反転した信号TPDF3Bも入力される。さらに、サンプルホールドDAC101には、ゼロレベルを出力するために用いられる信号TPDF0が入力される。信号TPDF0は、信号TPDF1,TPDF2が共にLレベルの場合にHレベルとなり、信号TPDF1,TPDF2の何れか一方がHレベルの場合はLレベルとなる。
そして、サンプルホールドDAC101は、擬似ランダム信号生成回路100から擬似ランダム信号TPDF1〜TPDF3が出力されるごとに、つまり、クロック信号DCKがLレベルに変化するごとに、デジタル信号である擬似ランダム信号TPDF1〜TPDF3を、アナログ信号であるディザ信号VDP,VDNに変換して出力する。そして、サンプルホールドDAC101は、クロック信号DCKがHレベルになると、ディザ信号VDP,VDNを所定レベルの信号にリセットして出力する。
図12は、サンプルホールドDAC101の構成例を示す図である。サンプルホールドDAC101は、ディザ制御回路111〜114、キャパシタ121〜130、N型MOSFET141〜146、オペアンプ151,152、CMOSスイッチ回路161,162、及びインバータ回路163,164を備えている。
ディザ制御回路111は、信号TPDF3に基づいて、所定の基準電圧VREFまたは接地電圧GNDを電圧VOUT1,VOUT2として出力する。ディザ制御回路111は、信号TPDF3がHレベルのときは、ディザ信号VDPが正のレベルとなるように電圧VOUT1,VOUT2を出力し、信号TPDF3がLレベルのときは、ディザ信号VDPが負のレベルとなるように電圧VOUT1,VOUT2を出力する。そして、キャパシタ121の一端には電圧VOUT1が印加され、キャパシタ122の一端には電圧VOUT2が印加される。
同様に、ディザ制御回路112は、信号TPDF3に基づいて、電圧VOUT1,VOUT2を出力し、電圧VOUT1,VOUT2がキャパシタ123,124の一端に印加される。ディザ制御回路112は、信号TPDF3がHレベルのときは、ディザ信号VDPが正のレベルとなるように電圧VOUT1,VOUT2を出力し、信号TPDF3がLレベルのときは、ディザ信号VDPが負のレベルとなるように電圧VOUT1,VOUT2を出力する。なお、ディザ信号VDPの信号レベルを変化させるため、キャパシタ121,122の容量は例えば100F、キャパシタ123,124の容量は例えば200Fというように、キャパシタの容量が異なっている。
また、ディザ制御回路113は、信号TPDF3Bに基づいて、基準電圧VREFに応じた電圧VOUT1,VOUT2を出力し、電圧VOUT1,VOUT2がキャパシタ125,126の一端に印加される。なお、ディザ制御回路113は、信号TPDF3BがHレベルのときは、ディザ信号VDNが正のレベルとなるように電圧VOUT1,VOUT2を出力し、信号TPDF3BがLレベルのときは、ディザ信号VDNが負のレベルとなるように電圧VOUT1,VOUT2を出力する。
同様に、ディザ制御回路114は、信号TPDF3Bに基づいて、基準電圧VREFに応じた電圧VOUT1,VOUT2を出力し、電圧VOUT1,VOUT2がキャパシタ127,128の一端に印加される。ディザ制御回路114は、信号TPDF3BがHレベルのときは、ディザ信号VDNが正のレベルとなるように電圧VOUT1,VOUT2を出力し、信号TPDF3BがLレベルのときは、ディザ信号VDNが負のレベルとなるように電圧VOUT1,VOUT2を出力する。また、ディザ信号VDNの信号レベルを変化させるため、キャパシタ125,126の容量は例えば100F、キャパシタ127,128の容量は例えば200Fというように、キャパシタの容量が異なっている。
そして、キャパシタ121,122の他端は、N型MOSFET141を介してオペアンプ151の反転入力端子と接続されている。また、キャパシタ123,124の他端は、N型MOSFET142を介してオペアンプ151の反転入力端子と接続されている。そして、N型MOSFET141のゲートには信号TPDF1が入力され、N型MOSFET142のゲートには信号TPDF2が入力されている。つまり、信号TPDF1がHレベルのときに、キャパシタ121,122とオペアンプ151とが電気的に接続され、信号TPDF2がHレベルのときに、キャパシタ123,124とオペアンプ151とが電気的に接続されることとなる。
また、キャパシタ125,126の他端は、N型MOSFET143を介してオペアンプ152の反転入力端子と接続されている。また、キャパシタ127,128の他端は、N型MOSFET144を介してオペアンプ152の反転入力端子と接続されている。そして、N型MOSFET143のゲートには信号TPDF1が入力され、N型MOSFET144のゲートには信号TPDF2が入力されている。つまり、信号TPDF1がHレベルのときに、キャパシタ125,126とオペアンプ152とが電気的に接続され、信号TPDF2がHレベルのときに、キャパシタ127,128とオペアンプ152とが電気的に接続されることとなる。
オペアンプ151の非反転入力端子には、所定の電圧(例えばVdd/2)が印加されている。そして、オペアンプ151の反転入力端子と出力端子との間には、キャパシタ129が設けられ、キャパシタ129と並列にN型MOSFET145及びCMOSスイッチ回路161が設けられている。なお、オペアンプ151の出力が、差動出力の一方であるディザ信号VDPとなっている。
CMOSスイッチ回路161を構成するN型MOSFETのゲートには、クロック信号DCKが入力され、CMOSスイッチ回路161を構成するP型MOSFETのゲートには、クロック信号DCKがインバータ回路163を介して入力されている。したがって、CMOSスイッチ回路161は、クロック信号DCKがHレベルのときにオン、Lレベルのときにオフとなる。そして、CMOSスイッチ回路161がオンの場合、オペアンプ151の出力端子の電圧は反転入力端子の電圧と等しくなるため、ディザ信号VDPの信号レベルは、オペアンプ151の非反転入力端子に印加される電圧Vdd/2となる。
一方、CMOSスイッチ回路161がオフの場合、擬似ランダム信号TPDF1〜TPDF3に応じて、キャパシタ129の電荷が変動し、ディザ信号VDPの出力レベルが変化する。例えば、信号TPDF1がHレベル、信号TPDF2がLレベルの場合、N型MOSFET141がオン、N型MOSFET142がオフとなり、キャパシタ121,122とオペアンプ151の反転入力端子とが電気的に接続される。そして、信号TPDF3がHレベルであれば、キャパシタ121からキャパシタ129に電荷が流れ込むことによりディザ信号VDPが”+1レベル”に上昇し、信号TPDF3がLレベルであれば、キャパシタ129からキャパシタ122に電荷が流れ込むことにより、ディザ信号VDPが”−1レベル”に下降する。
そして、信号TPDF1がLレベル、信号TPDF2がHレベルの場合、N型MOSFET141がオフ、N型MOSFET142がオンとなり、キャパシタ123,124とオペアンプ151の反転入力端子とが電気的に接続される。そして、信号TPDF3がHレベルであれば、キャパシタ123からキャパシタ129に電荷が流れ込むことにより、ディザ信号VDPが”+2レベル”に上昇し、信号TPDF3がLレベルであれば、キャパシタ129からキャパシタ124に電荷が流れ込むことにより、ディザ信号VDPが”−2レベル”に下降する。
さらに、信号TPDF1,信号TPDF2が共にHレベルの場合、N型MOSFET141,142が共にオンとなり、キャパシタ121〜124とオペアンプ151の反転入力端子とが電気的に接続される。そして、信号TPDF3がHレベルであれば、キャパシタ121,123からキャパシタ129に電荷が流れ込むことにより、ディザ信号VDPが+3レベルに上昇し、信号TPDF3がLレベルであれば、キャパシタ129からキャパシタ122,124に電荷が流れ込むことにより、ディザ信号VDPが”−3レベル”に下降する。
また、N型MOSFET145のゲートには、信号TPDF0が入力されている。信号TPDF0は、信号TPDF1,TPDF2が共にLレベルの場合にHレベルとなる。したがって、信号TPDF1,TPDF2が共にLレベルの場合は、N型MOSFET145がオンとなり、ディザ信号VDPの信号レベルは、オペアンプ151の非反転入力端子に印加される電圧VDD/2となり、ゼロレベルとなる。
つまり、クロック信号DCKがHレベルのとき、ディザ信号VDPは電圧Vdd/2にリセットされ、クロック信号DCKがLレベルのとき、擬似ランダム信号TPDF1〜TPDF3に応じた”−3レベル”〜”+3レベル”のディザ信号VDPが出力される。
同様に、オペアンプ152の非反転入力端子には、所定の電圧(例えばVdd/2)が印加されている。そして、オペアンプ152の反転入力端子と出力端子との間には、キャパシタ130が設けられ、キャパシタ130と並列にN型MOSFET146及びCMOSスイッチ回路162が設けられている。なお、オペアンプ152の出力が、差動出力の他方であるディザ信号VDNとなっている。
CMOSスイッチ回路162を構成するN型MOSFETのゲートには、クロック信号DCKが入力され、CMOSスイッチ回路162を構成するP型MOSFETのゲートには、クロック信号DCKがインバータ回路164を介して入力されている。したがって、CMOSスイッチ回路162は、クロック信号DCKがHレベルのときにオン、Lレベルのときにオフとなる。そして、CMOSスイッチ回路162がオンの場合、オペアンプ152の出力端子の電圧は反転入力端子の電圧と等しくなるため、ディザ信号VDNの信号レベルは、オペアンプ152の非反転入力端子に印加される電圧Vdd/2となる。
一方、CMOSスイッチ回路162がオフの場合、擬似ランダム信号TPDF1〜TPDF3に応じて、キャパシタ130の電荷が変動し、ディザ信号VDNの出力レベルが変化する。例えば、信号TPDF1がHレベル、信号TPDF2がLレベルの場合、N型MOSFET143がオン、N型MOSFET144がオフとなり、キャパシタ125,126とオペアンプ152の反転入力端子とが電気的に接続される。そして、信号TPDF3BがHレベルであれば、キャパシタ125からキャパシタ130に電荷が流れ込むことによりディザ信号VDNが”+1レベル”に上昇し、信号TPDF3BがLレベルであれば、キャパシタ130からキャパシタ126に電荷が流れ込むことにより、ディザ信号VDNが”−1レベル”に下降する。
そして、信号TPDF1がLレベル、信号TPDF2がHレベルの場合、N型MOSFET143がオフ、N型MOSFET144がオンとなり、キャパシタ127,128とオペアンプ152の反転入力端子とが電気的に接続される。そして、信号TPDF3BがHレベルであれば、キャパシタ127からキャパシタ130に電荷が流れ込むことにより、ディザ信号VDNが”+2レベル”に上昇し、信号TPDF3BがLレベルであれば、キャパシタ130からキャパシタ128に電荷が流れ込むことにより、ディザ信号VDNが”−2レベル”に下降する。
さらに、信号TPDF1,信号TPDF2が共にHレベルの場合、N型MOSFET143,144が共にオンとなり、キャパシタ125〜128とオペアンプ152の反転入力端子とが電気的に接続される。そして、信号TPDF3BがHレベルであれば、キャパシタ125,127からキャパシタ130に電荷が流れ込むことにより、ディザ信号VDNが+3レベルに上昇し、信号TPDF3BがLレベルであれば、キャパシタ130からキャパシタ126,128に電荷が流れ込むことにより、ディザ信号VDNが”−3レベル”に下降する。
また、N型MOSFET146のゲートには、信号TPDF0が入力されている。したがって、信号TPDF1,TPDF2が共にLレベルの場合は、N型MOSFET146がオンとなり、ディザ信号VDNの信号レベルは、オペアンプ152の非反転入力端子に印加される電圧VDD/2となり、ゼロレベルとなる。
つまり、クロック信号DCKがHレベルのとき、ディザ信号VDNは電圧Vdd/2にリセットされ、クロック信号DCKがLレベルのとき、擬似ランダム信号TPDF1〜TPDF3に応じた”−3レベル”〜”+3レベル”のディザ信号VDNが出力される。そして、信号TPDF3Bは信号TPDF3を反転した信号であるため、ディザ信号VDP,VDNは、擬似ランダム信号TPDF1〜TPDF3に応じた”−3レベル”〜”+3レベル”の差動信号となる。
なお、ディザ制御回路111〜114、キャパシタ121〜128、及びN型MOSFET141〜144により、本発明の入力電圧生成回路が構成されている。
図13は、ディザ制御回路111の構成例を示す図である。ディザ制御回路111は、N型MOSFET181〜188及びインバータ回路191,192を備えている。N型MOSFET181,185のゲートには、信号TPDF3が入力され、N型MOSFET184,188のゲートには、信号TPDF3がインバータ回路191,192を介して入力されている。また、N型MOSFET183,186のゲートにはクロック信号DCKが入力され、N型MOSFET182,187のゲートにはクロック信号DCKBが入力されている。
このようなディザ制御回路111において、クロック信号DCKがHレベル、クロック信号DCKBがLレベルの場合、N型MOSFET183,186がオン、N型MOSFET182,187がオフとなり、電圧VOUT1は接地電圧GNDとなり、電圧VOUT2は所定の基準電圧VREFとなる。
そして、クロック信号DCKがHレベルからLレベルに変化すると、擬似ランダム信号生成回路100から擬似ランダム信号TPDF1〜TPDF3が出力される。信号TPDF3がHレベルの場合、クロック信号DCKがLレベル、クロック信号DCKBがHレベルになると、N型MOSFET181,182,185,187がオン、N型MOSFET183,184,186,188がオフとなり、電圧VOUT1は接地電圧GNDから基準電圧VREFに変化し、電圧VOUT2は基準電圧VREFのまま変化しない。
また、信号TPDF3がLレベルの場合、クロック信号DCKがLレベル、クロック信号DCKBがHレベルになると、N型MOSFET182,184,187,188がオン、N型MOSFET181,183,185,186がオフとなり、電圧VOUT1は接地電圧GNDのまま変化せず、電圧VOUT2は基準電圧VREFから接地電圧GNDに変化する。
ここで、信号TPDF1がHレベルの場合における、図12に示したサンプルホールドDAC101の動作について説明する。信号TPDF1がHレベルの場合、N型MOSFET141がオンとなり、キャパシタ121,122とオペアンプ151の反転入力端子とが電気的に接続される。そして、信号TPDF3がHレベルの場合、クロック信号DCKがLレベルになると、電圧VOUT1が接地電圧GNDから基準電圧VREFに上昇するため、キャパシタ121からキャパシタ129に電荷が流れ込み、ディザ信号VDPが上昇する。逆に、信号TPDF3がLレベルの場合、クロック信号DCKがLレベルになると、電圧VOUT2が基準電圧VREFから接地電圧GNDに下降するため、キャパシタ129からキャパシタ122に電荷が流れ込み、ディザ信号VDPが下降する。
また、ディザ制御回路112は、ディザ制御回路111と同様の構成となっている。したがって、信号TPDF2がHレベルの場合、信号TPDF3に応じてディザ信号VDPが上昇または下降することとなる。なお、本実施形態においては、キャパシタ121,122の容量が100F、キャパシタ123,124の容量が200Fとなっているため、信号TPDF1がHレベル、信号TPDF2がLレベルの場合におけるディザ信号VDPの上昇下降レベルを”±1”とすると、信号TPDF1がLレベル、信号TPDF2がHレベルの場合におけるディザ信号VDPの上昇下降レベルは”±2”となる。また、信号TPDF1,TPDF2が共にHレベルの場合におけるディザ信号VDPの上昇下降レベルは”±3”となる。つまり、ディザ信号VDPは、擬似ランダム信号TPDF1〜TPDF3に応じたレベルのアナログ信号となる。
そして、ディザ制御回路113,114も、ディザ制御回路111と同様の構成となっている。ただし、ディザ制御回路113,114では、ディザ制御回路111における信号TPDF3のかわりに、信号TPDF3を反転した信号TPDF3Bが入力されている。したがって、信号TPDF1,TPDF2の何れか一方がHレベルの場合、信号TPDF3がHレベルであればディザ信号VDNが下降し、信号TPDF3がLレベルであればディザ信号VDNが上昇する。
このように、サンプルホールドDAC101においては、クロック信号DCKがHレベルからLレベルに変化するごとに、擬似ランダム信号TPDF1〜TPDF3に応じた差動ディザ信号VDP,VDNが出力される。そして、クロック信号DCKがLレベルからHレベルに変化すると、ディザ信号VDP,VDNがリセットされる。
図14は、クロック信号CLK,DCKとディザ信号VDP,VDNとの関係を示すタイミングチャートである。例えば、時刻t1に、クロック信号CLKがLレベルからHレベルに変化したとする。そして、コンパレータ31の出力V4,V5がLレベルにリセットされることに伴い、時刻t2に、クロック信号DCKがHレベルからLレベルに変化する。そして、クロック信号DCKがLレベルに変化すると、擬似ランダム信号TPDF1〜TPDF3に応じたディザ信号VDP,VDNの出力が開始される。
その後、時刻t3に、クロック信号CLKがHレベルからLレベルに変化すると、コンパレータ31における量子化動作が開始される。量子化が完了し、コンパレータ31の出力V4,V5の一方がHレベル、他方がLレベルになると、時刻t4に、クロック信号DCKがLレベルからHレベルに変化する。そして、クロック信号DCKがHレベルになると、サンプルホールドDAC101において、ディザ信号VDP,VDNがリセットされる。
以上、本実施形態のデルタシグマ変調回路1について説明した。前述したように、デルタシグマ変調回路1においては、量子化器13から出力される量子化信号VD1,VD2に基づいて、量子化が完了した後にディザ信号VDP,VDNがリセットされる。そのため、ディザ信号VDP,VDNが確実に量子化器13に伝達され、アイドルトーンの発生を抑制することができる。なお、ディザ信号VDP,VDNによって発生するノイズは、デルタシグマ変調回路1のノイズシェーピング効果によって低減されるため、SN比(Signal to Noise ratio)やダイナミックレンジへの影響は問題とならない。
また、デルタシグマ変調回路1においては、インバータ回路93〜96により生成される遅延時間により、量子化信号VD1,VD2の変化から所定の遅延時間をもってクロック信号DCK,DCKBが変化する。したがって、量子化が完了してからディザ信号VDP,VDNがリセットされるまでの時間が長くなり、ディザ信号の量子化器13への伝達をより確実なものとすることができる。
なお、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の一実施形態であるデルタシグマ変調回路の全体構成を示す図である。 量子化器の構成例を示す図である。 コンパレータの構成例を示す図である。 ラッチ回路の構成例を示す図である。 コンパレータ及びラッチ回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 クロック信号生成回路の構成例を示す図である。 メインクロック生成回路の構成例を示す図である。 メインクロック生成回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 ディザクロック生成回路の構成例を示す図である。 デルタシグマ変調回路の動作時におけるディザクロック生成回路の動作を示すタイミングチャートである。 ディザ信号出力回路の構成例を示す図である。 サンプルホールドDACの構成例を示す図である。 ディザ制御回路の構成例を示す図である。 クロック信号とディザ信号との関係を示すタイミングチャートである。 ディザ信号を用いるデルタシグマ変調回路の一般的な構成を示す図である。 クロック信号とディザ信号との関係を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 デルタシグマ変調回路 11 積分器
12 ディザ回路 13 量子化器
21 クロック信号生成回路 22 ディザ信号出力回路
31 コンパレータ 32 ラッチ回路
41〜43 P型MOSFET 44〜53 N型MOSFET
61,62 インバータ回路 63,64 NAND回路
71 メインクロック生成回路 72 ディザクロック生成回路
81〜84 NAND回路 91〜96 インバータ回路
97〜99 NOR回路 100 擬似ランダム信号生成回路
101 サンプルホールドDAC 102 インバータ回路
111〜114 ディザ制御回路 121〜130 キャパシタ
141〜146 N型MOSFET 151,152 オペアンプ
161,162 CMOSスイッチ回路 181〜188 N型MOSFET
191,192 インバータ回路

Claims (5)

  1. 入力信号を積分した積分信号を出力する積分器と、
    ディザ信号の出力及びリセットを繰り返し行うディザ回路と、
    前記積分信号及び前記ディザ信号に基づいて量子化を行う量子化器と、
    を備え、
    前記ディザ回路は、
    前記量子化器から出力される量子化の結果を示す量子化信号に基づいて、量子化が完了した後に前記ディザ信号をリセットすること、
    を特徴とするデルタシグマ変調回路。
  2. 請求項1に記載のデルタシグマ変調回路であって、
    前記ディザ回路は、
    前記量子化信号に基づいて、量子化が完了した後に一方の論理値から他方の論理値に変化するクロック信号を生成するクロック信号生成回路と、
    前記クロック信号が前記一方の論理値の場合に前記ディザ信号を出力し、前記クロック信号が前記他方の論理値の場合に前記ディザ信号を所定レベルの信号にリセットするディザ信号出力回路と、
    を備えることを特徴とするデルタシグマ変調回路。
  3. 請求項2に記載のデルタシグマ変調回路であって、
    前記クロック信号生成回路は、
    前記量子化信号の変化から所定の遅延時間をもって前記クロック信号を変化させて出力すること、
    を特徴とするデルタシグマ変調回路。
  4. 請求項2又は3に記載のデルタシグマ変調回路であって、
    前記ディザ回路は、
    前記クロック信号に応じて乱数信号を生成して出力する乱数生成回路と、
    前記乱数信号をアナログ信号に変換して前記ディザ信号として出力するDAコンバータと、
    を有し、
    前記DAコンバータは、
    前記クロック信号に応じて前記ディザ信号の出力及びリセットを繰り返し行うこと、
    を特徴とするデルタシグマ変調回路。
  5. 請求項4に記載のデルタシグマ変調回路であって、
    前記DAコンバータは、
    前記乱数信号に応じた電圧である入力電圧を生成する入力電圧生成回路と、
    第1入力端子に前記入力電圧が印加され、第2入力端子に所定の電圧が印加されるオペアンプと、
    前記オペアンプの前記第1入力端子と前記オペアンプの出力端子との間に設けられるキャパシタと、
    前記キャパシタと並列に接続されるスイッチ回路と、
    を有し、
    前記クロック信号が一方の論理値の場合は前記スイッチ回路がオフとなり、前記オペアンプから前記入力電圧に応じた前記ディザ信号が出力され、前記クロック信号が他方の論理値の場合は前記スイッチ回路がオンとなり、前記オペアンプから前記所定の電圧に応じた前記所定レベルの信号が出力されること、
    を特徴とするデルタシグマ変調回路。

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