JP2007078788A - 画像形成装置及び画像印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 縁なし印刷を実行する場合、記録媒体の未定着トナー像が定着装置で定着された後、定着装置の定着部材(定着ローラなど)から記録媒体が分離しにくくなるため、分離爪を定着部材に当接するように設けていたが、分離爪によって定着部材に傷が付き、画像劣化を引き起こしていた。
【解決手段】 記録媒体の種類や、定着装置の定着ローラと加圧ローラの硬さを適当に設定する、などによって、定着ローラから記録媒体の先端部を剥離させることが可能なため、定着ローラから離間した位置に媒体分離材29を設け、縁なし印刷を行う際に、媒体の坪量や厚さ、媒体のサイズ、媒体の搬送方向等の媒体種別情報を得て、この種別情報に基づいて縁なし印刷が可能か否かを判断し、可能と判断した場合に縁なし印刷を実行するように構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子写真プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等における画像形成装置、画像処理装置、及び画像印刷システムに関し、特に縁なし印刷が可能な装置及びシステムに関する。
記録媒体に転写されたトナー像は、定着装置によって記録媒体に定着されるが、この際に定着装置の定着部材から記録媒体が分離しにくいため、定着部材(例えば定着ローラ)の表面に接触する分離爪を設けて、定着部材から記録媒体を剥離し、分離していた(例えば、特許文献1参照)。また、記録媒体の先端部にトナー像が形成されないように非印刷領域、即ち余白部を設けて、記録媒体の先端部がもつ腰の強さで分離を行っていた。
実開平7―34450号公報(第3頁、図1)
近年、記録媒体の先端部に非印刷領域を設けない縁なし画像の印刷、所謂縁なし印刷の機能が求められている。このとき、記録媒体の先端部に余白部がないために、記録媒体先端部の腰の強さによる定着部材からの剥離及び分離ができず、定着部材に巻きついてしまう。そのため、分離手段として提案されている上記分離爪を定着部材に当接するように設け、記録媒体の先端を定着部材から剥離して分離するという方法がとられている。
しかしながら、定着部材から記録媒体の先端を剥離して分離する手段として分離爪を定着部材に当接して設けた場合、分離爪によって定着部材に傷がつく。定着部材に傷が付いた場合、定着部材によって記録媒体上のトナー像を定着する際に、定着部材の傷によって引き起こされる筋や模様が画像に現われ、画像劣化を引き起こす。そのため、定着部材に当接した分離爪による記録媒体の分離には問題があった。
本発明の目的は、分離爪によって定着部材を傷付けることなく、定着処理後の記録媒体を、定着部材から確実に分離することのできる画像形成装置及び画像印刷システムを提供することにある。
本発明の画像形成装置は、
上位装置から縁なし画像の印刷データを受信したときに縁なし画像の印刷を行うか否かを判断する判断部と、縁なし画像の印刷が可能な場合、前記印刷データに基づいて記録媒体の搬送方向先端近傍部まで現像剤像が担持される画像形成部と、加熱源によって加熱され前記現像剤像を前記記録媒体に定着させる定着部材と、前記定着部材に対向し当接してニップ部を形成する加圧部材と、前記ニップ部の下流側で前記定着部材と非接触に備えられ、前記記録媒体を前記定着部材から分離する分離部材と、前記定着部材に当接する離型剤塗布部材と
を備えることを特徴とする。
本発明による画像印刷システムは、
縁なし画像の印刷を指定する設定部と、前記設定部で縁なし画像の印刷が指定されたときには縁なし画像の印刷データを作成する印刷データ作成部を具備する上位装置と、前記上位装置から縁なし画像の印刷データを受信して記録媒体の搬送方向先端近傍部まで現像剤像が担持される画像形成部と、加熱源によって加熱され前記現像剤像を前記記録媒体に定着させる定着部材と、前記定着部材に対向し当接してニップ部を形成する加圧部材と、
前記ニップ部の下流側で前記定着部材と非接触に備えられ、前記記録媒体を前記定着部材から分離する分離部材と、前記定着部材に当接する離型剤塗布部材と
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の種類や、定着部材に離型剤を塗布し、定着装置の定着部材と加圧部材の硬さを適当に設定する、などによって、定着部材から記録媒体の先端部を剥離させることが可能なため、定着部材から離間した位置に分離部材を設け、縁なし印刷を行う際にも、印刷品位を劣化することなく、定着部材から記録媒体を分離することが可能となる。
実施の形態1.
図1は、本発明に基づく実施の形態1の画像形成装置の要部構成を示す要部構成図である。
同図において、画像形成装置1は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色を印刷可能な電子写真式カラープリンタとしての構成を備えている。用紙カセット2は、記録媒体3を複数枚収納し、給紙ローラ4によって所定のタイミングで最上位の記録媒体3を搬送路5に順次に送り出す。書き込みセンサ6は、搬送路5に設けられて通過する記録媒体3の先端を検出し、後述するように画像書き込みのタイミングを作成するための検出信号として制御部12に出力する。用紙厚センサ7は、同じく搬送路5に設けられて通過する記録媒体3の厚さを検出し、その厚さ情報を制御部12に出力する。
画像形成装置1の内部には、記録媒体3の搬送路5に沿ってその上流側から順に、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナーを搭載してそれぞれのトナー像を形成する4つの画像形成ユニット8〜11が配置されている。
制御部12は、後述するようにホストコンピュータ100(図8)等の上位装置から印刷データとして縁なし画像処理データを受信し、下位装置が認識できる形式の印刷画像データとして例えばビットマップデータなどの縁なし画像形成用データを作成する。光書き込み装置13〜16は、画像形成ユニット8〜11に対応して配置され、制御部12によって形成され、それぞれが対応する色の縁なし画像形成用データを入力して、所定の画像書き込みタイミングで画像形成ユニット8〜11に光書き込みする。
転写ベルト17は、搬送路5の上流側から送られてくる記録媒体3を担持すると共に、画像形成ユニット8〜11から、この記録媒体3上に各色のトナー像を転写し、転写された未定着トナー像が形成された記録媒体3を定着装置18に挿入する。未定着トナーは、後述するように、定着装置18によって熱溶融され、記録媒体3上に定着される。トナー画像が定着した記録媒体3は、定着装置18を通過後、搬送ローラ20,21によって搬送路5を移動し、装置外の用紙スタッカ22に排出される。
図2(a)は、定着装置18の内部における要部構成を示す要部構成図である。同図(a)に示すように、定着装置18は、定着ローラ25、加圧ローラ26、離型剤塗布部材27、温度検知器28、媒体分離材29を有する。定着ローラ25は、ローラ部25aとローラ部25aの内部に備えられた加熱源35を有し、ローラ部25aは、図2(b)に示すように、その内側から順に、内部に加熱源35が備えられた中空芯金31、その外側に形成された弾性層32、及び弾性層表面に形成された離型層33を有する。
中空芯金31は、一定の剛性を保つためにアルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属製パイプが用いられる。弾性層32は、シリコーンゴム(好ましくは厚さ0.5mm〜2mm程度)、又はスポンジ状シリコーンゴム、フッ素ゴムなど耐熱性の高いゴム材料が用いられる。離型層は耐熱性が高く、また成型後の表面自由エネルギーが小さい樹脂、例えばPTEE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー)などの代表的なフッ素系樹脂(厚さが好ましくは10〜50μm程度)を用いることができる。またこの離型層33には、後述するように離型剤塗布部材27から塗布される離型剤を保持するために凹凸による一定の粗さが設けてある。
加圧ローラ26は、そのローラ部26aが、上記した定着ローラ25と同様に、その内側から順に中空芯金、弾性層を有する。この加圧ローラ26の中空芯金は、一定の剛性を保つためにアルミニウム、鉄、ステンレス、などの金属製パイプが用いられる。加圧ローラ26の弾性層は、通常シリコーンゴム、又はスポンジ状シリコーンゴム、フッ素ゴムなど耐熱性の高いゴム材料が用いられる。また両面印刷を行う場合には、加圧ローラ26にも、定着ローラ25と同様に、離型層を表面に形成したものが用いられる。
定着ローラ25と加圧ローラ26とは、所定の圧力で押圧され、定着ニップ部を形成する。温度検知器28は定着ローラ25の表面温度を検知し、媒体分離材29は、定着ローラ25と非接触に、その先端部が定着ニップ部後端近傍の定着ローラ25よりにあって、定着ローラ25と間隔0.3mmから1.0mmを有して配置される。
離型剤塗布部材27は、定着ローラ25の表面に当接した状態で配置され、離型剤として、ジメチルシリコーンオイル、変性ジメチルシリコーンオイル、フッ素オイルなど耐熱性、離型性、化学的安定性に優れたものを用い、塗布手段としては離型剤を含浸した離型剤塗布ローラを当接させる。その他、離型剤を含浸したフェルトなどの塗布部材を当接させる離型剤塗布方法、スプレーにより霧状にして離型剤を吹き付ける塗布方法、多孔質の皮膜から離型剤を滲ませて塗布する方法等、種々の方法を採用することができる。尚、塗布ローラによって塗布する方法を採用した場合、シリコーンオイル60gを使用することが可能であり、例えばA4の記録媒体に対して6mg/枚で使用すると10,000枚に対応でき、更にオイルローラのみで対応できるので小型にできる。
記録媒体13には未定着のトナー30が転写されている。本発明に用いられるトナー30の結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/アクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリル酸ブチル共重合体、ポリエステル系重合体、脂肪族叉は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂等を、単独或いは混合して用いることができる。
また本発明においては、結着性、電気特性等の面から、スチレン−アクリル系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂より選ばれる少なくとも1種類以上を含有することが特に好ましい。またトナー30に対し、定着時にトナー30が定着ローラ25に付着する現象であるオフセットを防止する目的でワックスを含有させる場合があるが、この場合のワックスとしては、ポリエチレンワックス、プロピレンワックス、カルナウバワックス、各種エステル系等のワックス類を用いることができる。これらのワックスの融点は、50〜140℃、好ましくは60〜130℃、より好ましくは70〜120℃である。ワックスの融点が50℃より低いと、トナー表面からのワックスの脱離、染み出し等が発生し、140℃より高いと、充分なオフセット性が得られなくなる。また本発明に用いるトナー30に使用される着色剤としては、従来公知のトナー用着色剤として使用される顔料及び染料が使用できる。
ここで、本発明において、記録媒体3の先端分離に余白を有しない縁なし印刷が可能な条件を見出すため、定着ローラ25(図2)に対する記録媒体3の付着力、即ち用紙剥離抗力を測定する実験1を行った結果について以下に説明する。
上記した条件を見出すために、トナー30に添加したワックス量との関連、及び離型剤塗布部材27による定着ローラ25の離型層への離型剤塗布量との関連を詳細に調べた。用紙剥離抗力の測定は、例えば、定着装置18を用いて行う。但しこの場合、媒体分離材29を外し、弾性層のない実験用定着ローラ25´を使って、意図的に定着装置18に通紙される記録媒体3を実験用定着ローラ25´に巻き付かせた。
測定方法としては、先ず記録媒体3の先端が、ニップ部終端から実験用定着ローラ25´が90度回転した位置まで到達したときに定着装置18の駆動を停止する。この停止状態において、実験用定着ローラ25´上に付着する記録媒体3の先端に、297mm×5mmの両面テープによって幅297mm、厚さ5mmの板状のホルダーを垂直に貼り付ける。そしてテンションゲージを用いて、このホルダー中心を、張力の増加率が100g・f/sとなるように定着ローラ25aの表面に対して垂直に引っ張り、剥離した瞬間の張力を読みとる。
以上のような測定においては、定着温度や通紙速度、テンションゲージの引っ張り速度などによって測定値はばらついてしまうが、本測定においては、各測定項目において、それぞれ条件を固定して10回の測定を行った結果、測定値のばらつきが平均値の±8%以下に納まったため、再現性は妥当であると判断した。以上に、後述する測定結果としての用紙剥離抗力の値は、10回の測定データの平均値である。
実験1での測定条件1を以下に記載する。
・実験用定着ローラ25´:
径=φ36
素材=アルミニウムパイプ
肉厚=1.5mm
離型層=30μmPFA(パーフルオロアルコキシアルカン)チューブ
表面粗さ=Rz0.2μm
弾性層=なし
硬度=95度(ASKER C)
・加圧ローラ26:
径=φ36
素材=アルミニウムパイプ
肉厚=1.5mm
離型層 30μmPFAチューブ
表面粗さ=Rz0.2μm
シリコーンゴム弾性層=2.0mm
硬度=70度(ASKER C)
・加圧力:30kg・f
・トナー:
乳化重合トナー(イエロー、マゼンタ、シアン)
ワックス含有量=0〜40重量部(含有量を変えて測定)
・記録媒体:64g/m A4サイズ横送り
・転写トナー量:1.5±0.1g/枚
・通紙速度:100mm/s
・定着温度:
定着ローラ=160℃
加圧ローラ=130℃
・離型剤
ジメチルシリコーン 300cSt(粘度)
塗布量=0〜6mg/枚(塗布量を変えて測定)
・離型剤塗布法
多孔質の表層を備え、且つ上記離型剤が内添されたローラを実験用定着ローラ25´に当接
また、本測定では条件を厳しくするため、記録媒体にはコピー用紙としては薄い部類に属する坪量64g/m紙を用いた。転写トナー量については、イエロー、マゼンタ、シアンの3色を重ね合わせた時の最大濃度になるように調整した。またトナーは、記録媒体の搬送方向において先端に余白が無く、全体に均一に転写した。用紙剥離抗力の値が700g・f以上では若干のオフセットが発生したが、測定値はそのままとした。記録媒体1枚当たりの離型剤塗布量は、記録媒体を1000枚通紙した時の離型剤塗布部材27(ここでは離型剤塗布ローラ)の重量変化から計算した。
図3のグラフは、離型剤塗布量を0〜6mg/枚の範囲で変えた場合の、用紙剥離抗力とトナー30のワックス含有量との関係を測定した実験1の結果を示している。
このグラフから、0〜6mg/枚の離型剤塗布量において、トナー中のワックス量が20重量部以上では、用紙剥離抗力の現象がほぼ飽和していることが読み取れる。従って、トナーにワックスを含有させることによって用紙剥離抗力を減少させる場合、トナー中のワックス量が20重量部以上では用紙剥離抗力がほぼ飽和して略一定となること、且つ長期放置中のトナー凝集や現像器内でのフィルミングを軽減するには、トナー中のワックス量はなるべく少ない方がよい、などからトナー中のワックス量は20重量部を上限とすることが望ましい。
一方、離型剤塗布量増加による用紙剥離抗力の下限飽和値は、離型剤塗布量が5mg/枚、6mg/枚の場合でほぼ等しく、ワックス量が20重量部以上において略100g・fであることから、この値100g・f程度が用紙剥離抗力の下限であることがわかる。また、離型剤塗布によって用紙剥離抗力を減少させる場合、塗布量が6mg/枚以上では用紙剥離抗力がほぼ飽和して略一定となると思われることから、塗布量を6mg/枚程度とすることが好ましい。
記録媒体3を定着ローラ25から剥離するには、用紙剥離抗力に打ち勝つ剥離力が必要となる。この剥離力は、定着ローラ25と加圧ローラ26とのニップ部の終端部(出口)形状に対して、記録媒体3の先端が、その剛性によって追随できなくなる状況で発生する。より具体的に説明すると、定着ローラ25の弾性層のゴム硬度が加圧ローラ26の弾性層のゴム硬度に対して小さくなると、ニップ部において、定着ローラ25が加圧ローラ26によって押し込まれて定着ローラ25のニップ部出口の曲率が小さくなる。このため、記録媒体3の先端が定着ローラ25の小さい曲率部を追随する際に大きな剥離力が生じ、記録媒体3の先端が定着ローラ25から剥離する。この場合、定着ローラ25のニップ部出口の曲率が小さいほど、そして記録媒体3が厚く剛性が大きいほど、大きい剥離力が発生する。
次に剥離力について行った実験2の結果について説明する。
図4は、定着ローラ25に対して実験用加圧ローラ26´のASKER Cゴム硬度を変えた時、実験1と同様にトナー像が転写された坪量64g/mの記録媒体3の先端が剥離するか否かを判定し、剥離した場合には、その最大の用紙剥離力を記録した結果を示すものである。尚、用紙剥離抗力を求める際には、上記した実験1での測定結果を示す図3のグラフを利用した。
図4に示す実験2での成功/失敗の評価基準は、通紙試験5回中5回の剥離に成功した時を成功とした。また、各試験(No.1〜4)において、剥離に成功した通紙試験の内、その時の条件を図3のグラフで用紙剥離抗力に換算した際に最大となる値を用紙剥離力として記録した。従って、例えば、No.1の試験、即ち定着ローラ25のゴムをC硬度70とし、実験用加圧ローラ26´のゴムをC硬度95とした場合、用紙剥離力350g・fが生じるため、用紙剥離力抗が350g・f以下であれば全て剥離に成功するものと解釈できる。
実験2の測定条件は、前記した実験1での測定条件1に対して、定着ローラ25と実験用加圧ローラ26´のゴム硬度を以下のように変えて測定した。
・定着ローラ25:
シリコーンゴム弾性層=2.0mm
硬度=70度(ASKER C)
・実験用加圧ローラ26´:
シリコーンゴム弾性層=0〜2.0mm
硬度=50〜95度(ASKER C)
尚、定着ローラ25のシリコーンゴム弾性層を2mmとしたのは、これ以上厚くすると内部に熱源を配設した場合に、熱抵抗の増加、熱容量の増加によって立ち上がり時間が極端に遅くなり、オーバーシュート、アンダーシュートが顕著になるなど、温度制御が困難になりはじめるからである。
図3に示す実験1の結果、及び図4に示す実験2の結果から、定着ローラ25のゴム硬度に対し加圧ローラ26のゴム硬度を同等以上とし、離型剤塗布量を6mg/枚、且つトナーワックス量を20重量部として用紙剥離抗力を100g・f程度とすることにより、コピー用紙としては薄い部類に入る坪量64g/mの記録媒体3においても、縁なし画像とした状態で剥離が可能であることが判明した。逆に、定着ローラ25のゴム硬度よりも加圧ローラ26のゴム硬度が低い場合は、坪量64g/mの記録媒体3において、縁なし画像とした状態でこれを剥離することはできなかった。
また、上記実験2では、坪量が64g/mでA4サイズの記録媒体3を、横送りして測定したが、記録媒体3の坪量が大きくなるほど、そして送り方向に対する幅が狭くなるほど縁なし画像の剥離は容易となった。
以上のことから、トナー3に含有されるワックス量と離型剤塗布部材27による離型剤塗布量とによって用紙剥離抗力を求め、この用紙剥離抗力を上回る用紙剥離力を発生するように定着ローラ25のゴム硬度より加圧ローラ26のゴム硬度を高く設定することによって、例えば、コピー用紙としては薄い部類に入る坪量64g/mの記録媒体においても、縁なし画像とした状態でこれを剥離することが可能となる。
ここで、媒体分離材29の必要性について、図5〜図7を参照しながら説明する。尚、図5〜図7は、定着装置18(図2(a))において、定着ローラ25と加圧ローラ26のニップ部通過後における、その先端部にまでトナー像が形成されている記録媒体3の定着ローラ25からの剥離、分離を説明するための図であるため、その他の構成要素は省略してある。
上記したように、定着ローラ25のゴム硬度と加圧ローラ26のゴム硬度とを設定することにより、例えばコピー用紙としては薄い部類に入る坪量64g/mの記録媒体3においても、用紙剥離抗力を上回る剥離力を生じさせて、図5に示すように記録媒体3の先端を定着ローラ25から剥離することができる。
しかし、記録媒体3は、その先端部にまでトナー像が形成されているため、その腰が弱くなって、カールしやすくなっている。ここで、図6のように媒体分離材29がない場合、定着が進んで同図に示すように記録媒体3が定着ニップ部から排出されるにつれ、カールした記録媒体3が定着ローラ25に取り付きやすくなる。
そこで図7に示すように、定着ローラ25と非接触に、その先端部が定着ニップ部後端近傍の定着ローラ25よりにあって、定着ローラ25と間隔0.3mmから1.0mmを有して媒体分離材29を配置し、定着ローラ25から先端部が剥離した記録媒体3を、定着ローラ20から分離する。
以上のように、媒体分離材29を設けて定着ローラ25から剥離した記録媒体3の先端部を更に定着ローラ25から離間する方向に導くことにより、縁なし印刷により先端部にまでトナー像が形成されて腰が弱くなってカールしやすくなっている記録媒体3を、定着後に、定着ローラ25から確実に分離することができる。
以上のように構成された画像形成装置の動作について以下に説明する。
図1において、制御部12は、後述するホストコンピュータ100(図8)等の上位装置から印刷データとして縁なし画像処理データを受信し、下位装置としての光書き込み装置13〜16が認識できる形式の印刷画像データとして例えばビットマップデータなどの縁なし画像形成用データを作成する。画像形成用データが作成されると用紙カセット2から記録媒体3が搬送され、書き込みセンサ6は、記録媒体3の先端が通過したタイミングを制御部12に送信する。この後、転写ベルト17は記録媒体3を担持して搬送する。光書き込み装置13〜16は、制御部12が形成した縁なし画像形成用データを、それぞれ前記通過タイミングに基づく所定の画像書き込みのタイミングに基づいて画像形成ユニット8〜11に光書き込みする。
各画像形成ユニット8〜11は、光書き込みされた縁なし画像形成用データに対応した各色トナー像を作成し、転写ベルト17は、担持する記録媒体3上に各色トナー像を転写する。このとき、記録媒体3には、その先端まで画像がある縁なし画像に対応した未定着トナー像が形成され、記録媒体3はこの未定着トナーを担持したまま定着装置18に挿入される。定着装置18は、後述するように、加熱及び加圧により未定着トナーを熱溶融して記録媒体3上に定着する。定着処理された記録媒体3が用紙スタッカ22に排出され、縁なしカラー画像の印刷が完了する。
図2(a)に示すように、定着装置18おいて、定着ローラ25と加圧ローラ26とは圧接され、定着ローラ25は、内部に配設された加熱源35により加熱される。温度検知器28は、定着ローラ25の表面温度を検知し、図示しない制御装置は、この検知温度に基づいて加熱源35を制御して定着ローラ25の表面を適正温度に維持する。離型剤塗布部材27から定着ローラ25の離型層33(図2(b))に塗布された離型剤は、この離型層33に形成された凹凸(粗さ)に保持される。定着ローラ25と加圧ローラ26が圧接されているので、定着ローラ25のニップ部は、弾性層32(図2(b))があることによりつぶれた形となる。トナー30を転写した記録媒体3は、定着ローラ25と加圧ローラ26とのニップ部を通して搬送され、この間に記録媒体3上の未定着トナー30が、定着ローラ25及び加圧ローラ26による加熱及び加圧により熱溶融して記録媒体3に定着される。
以上のように、ニップ部終端の定着ローラ25の曲率半径が非常に小さいために記録媒体3の先端が追随しにくくなること、定着ローラ25の離型層33自体による離型効果、離型剤塗布部材27によって塗布されて離型層33(図2(b))上に保持された離型剤による離型効果、及びトナー30中のワックスによる離型効果の相乗効果により、記録媒体3の先端部は、定着ローラ25から剥離する。更に剥離した記録媒体3の先端部が、媒体分離材29によって定着ローラ25から離間する方向に導かれるため、記録媒体3は、定着ローラ25に巻きつくことなく、その全体が円滑に定着ローラ25から分離する。
定着装置18を上記したように構成することによって、例えば記憶媒体3としての殆どの記録用紙を、縁なし画像を形成する縁なし印刷時においても定着ローラ25から分離できる。しかしながら、記録媒体3には特殊な媒体もあるため、すべての記録媒体3に対して、これを縁なし印刷時に定着器20で分離できると限らない。そのため、ユーザが縁なし印刷を指定した場合には、縁なし印刷モードを設定して縁なし画像を形成するようにし、更に、記録媒体の仕様やその搬送方向から、縁無し画像形成が実行可能か否かを判断する機能を持たせる。
以下、前記した画像形成装置1によって、縁なし印刷を実行するための実施の形態1の画像印刷システムについて説明する。図8は、画像形成装置1及びその上位装置としてのホストコンピュータ100からなる画像印刷システムを処理内容ごとにブロック分けした機能ブロック図である。
同図に示すように、ホストコンピュータ100は、印刷を行うための種々の指示を行うアプリケーション101、縁なし印刷モードの設定を行う縁なし印刷モード設定部102、画像データのデータ処理を行なうオペレーティングシステム103、及び縁なし印刷の可否を判断するプリンタドライバ104を有する。
アプリケーション101によって印刷を行う場合、縁なし印刷モード設定部102は、図9に例示する縁なし印刷モード設定画面150を図示しない表示部に表示し、ユーザに縁なし印刷モードとするか否かを設定させる。ここではユーザが、「縁なし印刷する」、「縁なし印刷しない」、及び「自動判定」の選択肢から何れかを選択設定することによって実行される。ユーザによって設定された判定データは、縁なし印刷モード設定部102から、後述するように、プリンタドライバ104のデータ判定部112(図11)に送信される。
またアプリケーション101は、オペレーティングシステム103内のグラフィックエンジンに対して印刷用の描画命令を出力する。オペレーディングシステム103は、内部の印刷サイズ変換処理部においてアプリケーション101の描画命令に対する拡大縮小率を算出する。縁なし印刷モードの場合、プリンタドライバ104で指定された用紙サイズに基づいて、定められている縁なし描画領域に対して、画像サイズの縦・横の拡大率を算出し、どちらかの拡大率を印刷時の拡大・縮小率に設定する。
この拡大・縮小率の設定例を、図10を参照しながら説明する。同図に示すように、画像データが、記録媒体3よりも小さい画像データの場合、画像データに対して、記録媒体3のサイズに合致する拡大率が設定される。オペレーティングシステム103は、印刷時の拡大・縮小率を決定した後、描画データを生成し、プリンタドライバ104に渡す。
図11は、プリンタドライバ104を処理内容ごとにブロック分けしたブロック図である。同図に示すように、プリンタドライバ104は、受信部110、編集部111、データ判定部112、入力部113、媒体情報取得部114、縁なし印刷判断部115、表示部116、及び出力部117を有する。
このうち、受信部110は、オペレーティングシステム103から、印刷データとしての描画データを受信し、編集部111は、受信部110で取得した描画データを、下位装置としての画像形成装置1が認識できる形式の印刷画像データとして、例えばPCLなどのプリンタ固有の言語に編集した画像処理データとする。
データ判定部112は、縁なし印刷モード設定部102で縁なし印刷を行うモードが設定されているか否かを判定する。また、データ判定部112は、縁なし印刷モード設定部102で自動判定が設定されているときは、画像処理データが縁なし印刷用のデータであるか、或いは縁あり印刷用のデータであるかを判定する。この判定方法としては、例えば、画像処理データのサイズが使用する記録媒体3のサイズと同じ大きさのデータであるか否か、或いは記録媒体3の縦または横のサイズと、画像処理データの縦または横のサイズとが同じ大きさであるか否かを判断し、どちらかが同じ場合、この画像処理データが縁なし印刷用データであって、縁なし印刷を行うモードが設定されているものと判断する。
記録媒体情報取得部114は、その入力部113にて、例えばユーザによって入力される記録媒体3の種別情報を取得する。ここでの記録媒体3の種別情報とは、例えば、媒体の坪量や厚さ、媒体のサイズ、媒体の搬送方向、及び媒体種類などである。尚、ここでは、記録媒体情報取得部114が、入力部113にてユーザが入力する記録媒体3の情報を取得したが、この他にも画像形成装置1で、入力或いは検出した記録媒体3の種別情報を取得するように構成してもよい。
縁なし印刷判断部115は、データ判定部112が、縁なし印刷を行うモードが設定されていると判定したとき、後述するように、記録媒体情報取得部114で得た媒体厚さや搬送方向などの記録媒体情報を参照して、縁なし印刷が可能か否かを判断する。表示部116は、縁なし印刷判断部115で縁なし印刷が不可能であると判断したときに例えば「縁なし印刷不可」という表示を行なう。また縁なし印刷判断部115は、縁なし印刷が可能と判断した場合には、後述するように縁なし指定コマンドを付加した画像処理データを出力部117に送信し、縁なし印刷が不可能であると判断したときには画像処理データを出力部117に送信しない。更に、縁なし印刷判断部115は、データ判定部112が、縁なし印刷が設定されていないと判定した場合には、縁なし画像印刷可否の判断は行なわずに、画像処理データをそのまま出力部117に送信する。出力部117は、縁なし印刷判断部115から受信した画像処理データを画像形成装置1へ出力する。
尚、縁なし印刷判断部115で縁なし印刷が不可能であると判断した場合は、その旨を画像形成装置1に送信し、画像形成装置の表示部によって「縁なし印刷不可」という表示を行なうように構成してもよい。
画像形成装置1は、入力した画像処理データに基づいて、前記したように、トナー画像を形成し、記録媒体3へのトナー画像の転写、及び定着処理を実行して記録媒体3への印刷を完了する。
図12は、縁なし印刷判断部115(図11)が行う、縁なし印刷が可能か否かの判定の手順を示すフローチャートである。このフローチャートを参照しながら、縁なし印刷判断部115による判定処理について説明する。尚、このフローは、データ判定部112が、縁なし印刷を行うモードが設定されていると判定するのを受けてスタートする。
ステップS11では、記録媒体3の搬送方向を判断し、横送りの場合はステップS12へ、縦送りの場合はステップS14へ進む。一般に用紙が横送りの場合には、縦送りに比べると媒体搬送方向における記憶媒体3の長さが短くなる。そのため、記録媒体3の腰が弱くなり、定着ローラ25(図2)からの剥離力が低下するので定着ローラ21で巻きつきやすくなる。よって、横送りのときには更に判断を進める。尚、ここでの、記録媒体3が横送か或いは縦送りかの判断は、媒体情報取得部114の入力部113に、ユーザによって入力される情報から判断する。
ステップS12では、記録媒体3の厚さを示す坪量が64g/m以上か否かを判断する。坪量が64g/m未満のときはステップS13へ、坪量が64g/m以上のときはステップS14へ進む。一般に記録媒体3の厚さを示す坪量が大きければ、記録媒体3の腰が強くなって定着ローラ25(図2)に巻きつきにくくなる。従ってここでは、坪量が64g/m未満のとき、記録媒体3が定着ローラ25から安定して剥離できないと判断する。
ステップS13では、記録媒体条件が巻き付きやすい条件であるので縁なし印刷が行えない旨の表示、例えば「縁なし印刷不可」を表示すると共に、出力部117への画像処理データの送信を停止する。尚、ここでの記録媒体3の坪量は、媒体情報取得部114の入力部113に、ユーザによって入力される情報から判断する。ステップS14では、記録媒体条件が巻きつきにくい条件であるので、縁なし印刷ができる縁なし指定コマンドを生成して、画像処理データと共に画像形成装置1へ送信する。
尚、横送りで坪量が64g/m未満の記録媒体3に縁なし印刷を行おうとして「縁なし印刷不可」表示が出た場合は、記録媒体3を縦送りにセットして再度縁なし画像形成を行うことによって印刷が可能となる。また、本実施の形態では、縁なし印刷不可とする記録媒体条件を、記録媒体3が、横送りで且つ坪量が64g/m未満の場合としたが、これに限定されるものではなく、それぞれの装置における最適条件を設定することが望ましい。
以上のように、本実施の形態によれば、離型剤塗布部材によって離型剤が塗布された定着ローラと定着ローラに非接触に配置した媒体分離材によって、縁なし印刷された記録媒体を定着ローラから剥離し、更に剥離した記録媒体を定着ローラから確実に分離すること容易となる。また、媒体分離材が定着ローラと離間しているため、媒体分離材が定着ローラを傷つけるといった不具合を解消することが出来る。
更に、記録媒体情報を基に、縁なし印刷される記録媒体が定着ローラから確実に剥離するか否かを判断し、この判断に基づいて印刷を実行するため、縁なし印刷された記録媒体が定着ローラから分離できないといった分離不良を確実に防止することができる。
実施の形態2.
図13は、本発明に基づく実施の形態2の、画像形成装置及びその上位装置としてのホストコンピュータからなる画像印刷システムにおける画像形成装置の制御系の要部構成を示すブロック図である。
この画像印刷システムが、前記した図8に示す実施の形態1の画像印刷システムと主に異なる点は、実施の形態1の画像印刷システム(図8)では、ホストコンピュータ100のプリンタドライバ104が、縁なし印刷可否を判断する縁なし印刷判断部115(図11)を備えていたが、本実施の形態の画像印刷システムでは、画像形成装置300の制御部301が、縁なし印刷可否を判断する縁なし印刷判断部315を備える構成としている点である。従って、この画像印刷システムが、前記した実施の形態1の画像印刷システムと共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
図13に示す本実施の形態の画像印刷システムのホストコンピュータ200は、前記した実施の形態1における図8に示したホストコンピュータ100に対して、プリンタドライバの構成及び動作が異なる他は、同様の構成を有するものである。従って、図8のホストコンピュータ100を参照しながら、異なる点を重点的に説明する。
ホストコンピュータ200において、プリンタドライバ(104に相当)は、オペレーティングシステム103から前記した描画データを受信し、例えばPCLなどのプリンタ固有の言語に編集した画像処理データを生成し、縁なし印刷モード設定部102にて縁なし印刷が設定されている場合には、この画像処理データに縁なし印刷指定コマンドを付与して画像形成装置に送る。また、プリンタドライバは、縁なし印刷モード設定部にて前記した自動判定が設定されているときには、編集された画像処理データに自動判定指定コマンドを付与して画像形成装置300(図13)に送る。
図13に示すように、画像形成装置300の制御部301は、受信部310、編集部311、データ判定部312、入力部313、記録媒体情報取得部314、縁なし印刷判断部315、表示部316、出力部317、用紙厚センサ7、及び用紙ガイド位置検出部319を有する。このうち、受信部310は、ホストコンピュータ200から印刷データとして、PCLなどの前記した画像処理データを受信し、編集部311は、受信部310で得た画像処理データを下位装置としての印刷部320が認識できる形式の印刷画像データとして、例えばビットマップデータなどの画像形成用データに編集する。
データ判定部312は、ホストコンピュータ200の縁なし印刷モード設定部(図8参照)で縁なし印刷が設定されているとき、印刷データに前記した縁なし印刷指定コマンドが付加されているか否かによって、この画像形成用データが縁なし印刷指定であるか否かを判定する。尚、自動判定指定コマンドが付加されているときは、画像形成用データが縁なし印刷用のデータであるか、或いは縁あり印刷用のデータであるかを判定する。この判定方法としては、例えば、画像形成用データのサイズが使用する記録媒体のサイズと同じ大きさのデータであるか否か、或いは記録媒体の縦または横のサイズと、画像形成用データの縦または横のサイズとが同じ大きさであるか否かを判断し、どちらかが同じ場合、この画像形成用データが縁なし印刷用データであって、縁なし印刷指定であると判断する。
記録媒体情報取得部314は、用紙厚センサ7(図1参照)、用紙ガイド位置検出部319、入力部310、及び上位装置で検出或いは設定された情報から、例えば媒体の坪量や厚さ、サイズ、媒体の搬送方向、及び媒体種類などの記録媒体の種別情報を取得する。尚、用紙ガイド位置検出部319は、用紙カセット2(図1)に備えられる図示しない用紙ガイドの位置を検出し、用紙カセット2にセットされた記録媒体3のサイズとから、記録媒体3が縦送りされるのか、或いは横送りかを判断する。
縁なし印刷判断部315は、データ判定部312が今回の印刷が縁なし印刷指定であると判定したとき、記録媒体情報取得部314で得た媒体厚さや搬送方向などの記録媒体情報を参照して、縁なし印刷が可能か否かを判断する。表示部316は、縁なし印刷判断部315で縁なし印刷が不可能であると判断したときに例えば「縁なし印刷不可」という表示を行なう。また縁なし印刷判断部315は、縁なし印刷が可能と判断した場合には、画像形成用データを出力部317に送信し、縁なし印刷が不可能であると判断したときには画像形成用データを出力部317に送信しない。更に縁なし印刷判断部315は、データ判定部312が、縁なし印刷指定ではないと判定した場合には、縁なし画像印刷可否の判断は行なわずに、画像形成用データをそのまま出力部317に送信する。出力部317は、縁なし印刷判断部315から受信した画像形成用データを印刷部320へ出力する。尚、この印刷部12は、図1に示す画像形成装置1で、制御部12を除く部分を示すもので、画像形成用データは、前記したように光書き込み装置13〜16に送信される。
尚、縁なし印刷判断部315で縁なし印刷が不可能であると判断した場合は、その旨をホストコンピュータ200に送信し、ホストコンピュータ200に接続される図示しないディスプレイなどが「縁なし印刷不可」という表示を行うように構成してもよい。
縁なし印刷判断部315が行う、縁なし印刷が可能か否かの判定の手順は、前記した実施の形態1で説明した、縁なし印刷判断部115(図11)が図12のフローチャートに従って行う手順と同様なので、ここでの説明は省略する。但し、本実施の形態の縁なし印刷判断部315では、ステップS11における用紙の送り方向の判断を、前記した用紙ガイド位置検出部319の検出結果に基づいて行い、ステップS12における坪量の判断を、用紙厚センサ7により記録媒体3の搬送中に検出された記録媒体3の厚さ情報に基づいて行い、ステップS14において、画像形成用データを出力部317に送信する処理のみを行う。
以上のように、本実施の形態によれば、離型剤塗布部材によって離型剤が塗布された定着ローラと定着ローラに非接触に配置した媒体分離材によって、縁なし印刷された記録媒体を定着ローラから剥離し、更に剥離した記録媒体を定着ローラから確実に分離すること容易となる。また、媒体分離材が定着ローラと離間しているため、媒体分離材が定着ローラを傷つけるといった不具合を解消することが出来る。
また、記録媒体情報を基に、縁なし印刷された記録媒体が定着ローラから確実に剥離するか否かを判断し、この判断に基づいて印刷を実行するため、縁なし印刷された記録媒体が定着ローラから分離できないといった分離不良を確実に防止することができる。
更に、画像形成装置が、縁なし印刷された記録媒体が定着ローラから確実に剥離するか否かを判断する縁なし印刷判断部と記録媒体の厚み等の判断に必要な情報を検出する手段を備えているため、ホストコンピュータ等の上位機種から記録媒体情報を得ることなく画像形成装置自体で、縁なし印刷された記録媒体が定着ローラから確実に剥離するか否かを判断することが可能となる。
実施の形態3.
図14は、本発明に基づく実施の形態3の画像形成装置に採用されるベルト式定着装置の内部における要部構成を示す要部構成図である。
このベルト式定着装置50を採用する画像形成装置が、定着装置18(図2参照)を採用する図1に示す実施の形態1の画像形成装置1と主に異なる点は、ベルト式定着装置50(実施の形態1では定着装置18)の構成及びその動作である。従って、このベルト式定着装置50を採用する画像形成装置が、前記した実施の形態1の画像形成装置1(図1)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
図14において、定着ベルト56は、定着ローラ51と加熱ローラ57に懸回され、加熱ローラ57には内部に加熱源58が配設される。加熱源55を内部に配設した加圧ローラ52は、定着ベルト56を介して定着ローラ51に圧接される。離型剤塗布部材27、温度検知器28は定着ベルト56に当接している。記録媒体3にはトナー30が転写されている。加熱ローラ57は、アルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属性パイプで構成され、定着ローラ51、加圧ローラ52の各ローラ部51a,52aは、それぞれその内側から順に、中空芯金とその外側に形成された弾性層とを有する。弾性層は、通常シリコーンゴム、又はスポンジ状シリコーンゴム、フッ素ゴムなど耐熱性の高いゴム材料が用いられる。中空芯金は一定の剛性を保つためにアルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属性パイプが用いられる。
図15は、定着ベルト56の積層構造を示す断面構成図である。同図に示すように、定着ベルト56は、下層から順に基体61、弾性層62、及び離型層63を積層した構成を有する。基体61は、ニッケル、ポリイミド、ステンレスからなる。基体61の厚さは、好ましいくは30〜150μm程度である。弾性層62は、シリコーンゴム(厚さが好ましくは50〜300μm程度)又はフッソ樹脂系(厚さが好ましくは10〜50μm程度)である。
定着ベルト56は、加熱ローラ57、定着ローラ51に対して離型層63を外側にして懸回される。離型層63は、耐熱性が高く、また成型後の表面自由エネルギーが低い樹脂、例えばPTEE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー)などの代表的なフッ素系樹脂(厚さが好ましくは10〜50μm程度)を用いることができる。またこの離型層63には離型剤塗布部材27から塗布される離型剤を保持するために凹凸による一定の粗さが設けてある。
媒体分離材29、離型剤塗布部材27、温度検知器28、トナー30、記録媒体3は、前記した実施の形態1で用いたものと同一のものである。定着ローラ51と加圧ローラ52は所定の圧力で押圧され、定着ベル56を挟んで定着ニップ部を形成する。媒体分離材29は、定着ベル56と非接触に、その先端部が定着ニップ部後端近傍の定着ローラ25よりにあって、定着ベル56と間隔0.3mmから1.0mmを有して配置される。
以上の構成において、その定着動作について、図14を参照しながら以下に説明する。
ベルト式定着装置50には、先端まで画像がある縁なし画像に対応した未定着トナー像が形成されている記録媒体3が挿入れる。このベルト定着装置50においては、加熱ローラ57及び加圧ローラ52が各々の内部に配設された加熱源58及び加熱源55により加熱され、これにより定着ベルト56もまた加熱される。
温度検知器28は、定着ベルト56の表面温度を検知し、図示しない制御装置は、この検知温度に基づいて加熱源58、55を制御して定着ベルト56の表面を適正温度に維持する。離型剤塗布部材27から定着ベルト56に塗布された離型剤は、定着ベルト56の離型層63(図15)に形成された凹凸(粗さ)に保持される。トナー30を転写した記録媒体3は、定着ベルト56と加圧ローラ52との定着ニップ部を通じて搬送される。この間、記録媒体3上の未定着トナー30は、定着ローラ51、定着ベルト56及び加圧ローラ52による加熱及び加圧により熱溶融して記録媒体3に定着する。
弾性層がある定着ベルト56と加圧ローラ52が圧接されているので、定着ベルト56の定着ニップ部はつぶれた形となる。本実施の形態では、定着ローラ51と定着ベルト56とに弾性層を有するので、定着ローラ51の弾性部で広いニップ部を形成し、定着ベルト56の弾性部で定着ニップの凹み形状の曲率を小さくできる。
記録媒体3は、ニップ部終端の定着ベルト56の曲率半径が非常に小さいために、記録媒体3の先端が追随しにくくなること、定着ベルト56の離型層自体による離型効果、離型剤塗布部材27によって塗布されて離型層63(図15)上に保持された離型剤による離型効果、及びトナー30中のワックスによる離型効果との相乗効果により、記録媒体3の先端部は、定着ベルト56から剥離する。更に剥離した記録媒体3の先端部が、媒体分離材29によって定着ベルト56から分離する方向に導かれるため、記録媒体3は、定着ベルト56に巻きつくことなく、その全体が円滑に定着ベルト56から分離する。
更に、トナーが定着されて記録媒体3が定着ローラ56から、剥離し更に分離する過程について説明する。
上記した相乗効果により、剥離力が用紙剥離抗力を上回って記録媒体3の先端が定着ベルト32から剥離するが、記録媒体3は、その先端部にまでトナー像が形成されているために腰が弱くなって、カールしやすくなっている。そのため、定着が進んで、記録媒体3が定着ニップ部から排出されるにつれて、カールした記録媒体3の先端部が定着ベルト56に取り付きやすくなる。そこで、図14に示すように非接触である媒体分離材29を設け、定着ベルト56から先端部が剥離した記録媒体3を、同図中の矢印A方向に導いて定着ベルト56から分離する。
尚、実施の形態1で説明した実験1,2の結果からも明らかなように、離型剤、定着ローラ51・定着ベルト56・加圧ローラ52のゴム硬度の関係を最適化することにより、最適の状態で、記録媒体3の先端部を定着ベルト56から剥離することが可能となる。
また、本実施の形態のベルト定着装置50を備えた画像形成装置によって、縁なし印刷の可否判断に基づく縁なし印刷を実行する場合は、前記した実施の形態1で説明した図8に示す画像印刷システムにおいて、同図に示す画像形成装置1に代えてベルト定着装置50を備えた画像形成装置を採用することで実行できる。その際の画像印刷システムの動作については、図8に示す実施の形態1での画像印刷システムと全く同じなので、ここでの説明は省略する。
以上のように、本実施の形態によれば、離型剤塗布部材によって離型剤が塗布された定着ベルトと定着ベルトに非接触に配置した媒体分離材によって、縁なし印刷された記録媒体を定着ベルトから剥離し、更に剥離した記録媒体を定着ローラから確実に分離することが容易となる。また定着ローラと定着ベルトとの2箇所に弾性部材を有するので定着ニップ部の凹部曲率を小さくでき、定着ベルトからの剥離力を大きくすることができる。また、媒体分離材が定着ベルトと離間しているため、媒体分離材が定着ローラを傷つけるといった不具合を解消することが出来る。
更に、本実施の形態のベルト定着装置を備えた画像形成装置を用いて図8に示す画像印刷システムを形成することによって、記録媒体情報を基に、縁なし印刷された記録媒体が定着ベルトから確実に剥離するか否かを判断し、この判断に基づいて印刷を実行するため、縁なし印刷された記録媒体が定着ベルトから分離できないといった分離不良を確実に防止することができる。
尚、前記した各実施の形態では、各画像形成ユニット8〜11で形成されたトナー像を記録媒体3に直接転写するカラー画像形成装置を例にして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば中間転写媒体上にカラートナー像を重ねて形成後に記録媒体上に2次転写する中間転写型カラー画像形成装置にも適用できる。また、光書き込み装置が、1台で中間転写媒体の回転に伴ってカラートナー像を重ねていく4サイクル型カラー画像装置にも適用できる。
更に、前記した各実施の形態では、本願発明を、電子写真式カラープリンタ構成の画像形成装置に適用した例を示したが、これに限定されるものではなく、白黒又は少なくとも2色以上のカラー画像形成する複合機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置にも適用可能である。
本発明に基づく実施の形態1の画像形成装置の要部構成を示す要部構成図である。 (a)は実施の形態1の定着装置の内部における要部構成を示す要部構成図であり、(b)は定着ローラのローラ部の構成を示す要部断面図である。 離型剤塗布量を0〜6mg/枚の範囲で変えた場合の、用紙剥離抗力とトナーのワックス含有量との関係を測定した実験1の結果を示す図である。 定着ローラに対して実験用加圧ローラのASKER Cゴム硬度を変えた時、トナー像が転写された坪量64g/mの記録媒体の先端が剥離するか否かを判定し、剥離したばあいには、その最大の用紙剥離力を記録した結果を示す。 媒体分離材の必要性の説明に供する図である。 媒体分離材の必要性の説明に供する図である。 媒体分離材の必要性の説明に供する図である。 実施の形態1の画像形成装置及びホストコンピュータからなる画像印刷システムを処理内容ごとにブロック分けした機能ブロック図である。 縁なし印刷モード設定部の指示によって表示される縁なし印刷モード設定画面を示す図である。 オペレーディングシステム103が行う拡大・縮小率の設定方法の説明に供する図である。 実施の形態1でのプリンタドライバを、処理内容ごとにブロック分けしたブロック図である。 縁なし印刷判断部が行う、縁なし印刷が可能か否かの判定の手順を示すフローチャートである。 本発明に基づく実施の形態2の、画像形成装置及びホストコンピュータからなる画像印刷システムにおける画像形成装置の制御系の要部構成を示すブロック図である。 本発明に基づく実施の形態3の画像形成装置に採用されるベルト式定着装置の内部における要部構成を示す要部構成図である。 ベルト式定着装置の定着ベルトの構成を示す要部断面図である。
符号の説明
1,300 画像形成装置、
2 用紙カセット、
3 記録媒体、
4 給紙ローラ、
5 搬送路、
6 書き込みセンサ、
7 用紙厚センサ、
8,9,10,11 画像形成ユニット、
12,301 制御部、
13,14,15,16 光書き込み装置、
17 転写ベルト、
18 定着装置、
20,21 搬送ローラ、
22 用紙スタッカ、
25,51 定着ローラ、
25a,26a,51a,52a ローラ部、
26,57 加圧ローラ、
27 離型剤塗布部材、
28 温度検知器、
29 媒体分離材、
30 トナー、
31 中空芯金、
32,62 弾性層、
33,63 離型層、
35,55,58 加熱源、
50 ベルト式定着装置、
56 定着ベルト、
57 加熱ローラ、
61 基体、
100,200 ホストコンピュータ、
101 アプリケーション、
102 縁なし印刷モード設定部、
103 オペレーティングシステム、
104 プリンタドライバ、
110,310 受信部、
111,311 編集部、
112,312 データ判定部、
113,313 入力部、
114,314 記録媒体情報取得部、
115,315 縁なし印刷判断部、
116,316 表示部、
117,317 出力部、
150 縁なし印刷モード設定画面、
319 用紙ガイド位置検出部、
320 印刷部。

Claims (16)

  1. 上位装置から縁なし画像の印刷データを受信したときに縁なし画像の印刷を行うか否かを判断する判断部と、
    縁なし画像の印刷が可能な場合、前記印刷データに基づいて記録媒体の搬送方向先端近傍部まで現像剤像が担持される画像形成部と、
    加熱源によって加熱され前記現像剤像を前記記録媒体に定着させる定着部材と、
    前記定着部材に対向し当接してニップ部を形成する加圧部材と、
    前記ニップ部の下流側で前記定着部材と非接触に備えられ、前記記録媒体を前記定着部材から分離する分離部材と、
    前記定着部材に当接する離型剤塗布部材と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成部は、前記記録媒体に少なくとも2色以上の現像剤像が担持されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記定着部材と前記加圧部材の表面は弾性体であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記加圧部材の表面の弾性体の硬度は、前記定着部材の表面の弾性体の硬度よりも高いことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記定着部材はローラ形状で、且つ前記定着部材の表面の弾性体は厚さが0.5mm以上、2mm以下のシリコーンゴムであり、
    前記ニップ部が前記定着部材側に凹部となる形状であることを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
  6. 前記定着部材は無端ベルト形状であり、厚さが50μm以上、300μm以下のシリコーンゴム層を有し、
    前記ニップ部が前記定着部材側に凹部となる形状であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  7. 前記離型剤塗布部材は、前記定着部材に塗布する離型剤量がA4サイズの前記記録媒体1枚当たり6mg以下であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置。
  8. 前記現像剤は、20重量部以下の離型剤を含有することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成装置。
  9. 縁なし画像の印刷を指定する設定部と、前記設定部で縁なし画像の印刷が指定されたときには縁なし画像の印刷データを作成する印刷データ作成部を具備する上位装置と、
    前記上位装置から縁なし画像の印刷データを受信して記録媒体の搬送方向先端近傍部まで現像剤像が担持される画像形成部と、
    加熱源によって加熱され前記現像剤像を前記記録媒体に定着させる定着部材と、
    前記定着部材に対向し当接してニップ部を形成する加圧部材と、
    前記ニップ部の下流側で前記定着部材と非接触に備えられ、前記記録媒体を前記定着部材から分離する分離部材と、
    前記定着部材に当接する離型剤塗布部材と
    を備えることを特徴とする画像印刷システム。
  10. 前記画像形成部は、前記記録媒体に少なくとも2色以上の現像剤像が担持されることを特徴とする請求項9記載の画像印刷システム。
  11. 前記定着部材と前記加圧部材の表面は弾性体であることを特徴とする請求項9又は10記載の画像印刷システム。
  12. 前記加圧部材の表面の弾性体の硬度は、前記定着部材の表面の弾性体の硬度よりも高いことを特徴とする請求項11記載の画像印刷システム。
  13. 前記定着部材はローラ形状で、且つ前記定着部材の表面の弾性体は厚さが0.5mm以上、2mm以下のシリコーンゴムであり、
    前記ニップ部が前記定着部材側に凹部となる形状であることを特徴とする請求項11又は12記載の画像印刷システム。
  14. 前記定着部材は無端ベルト形状であり、厚さが50μm以上、300μm以下のシリコーンゴム層を有し、
    前記ニップ部が前記定着部材側に凹部となる形状であることを特徴とする請求項9又は10記載の画像印刷システム。
  15. 前記離型剤塗布部材は、前記定着部材に塗布する離型剤量がA4サイズの前記記録媒体1枚当たり6mg以下であることを特徴とする請求項9乃至14の何れかに記載の画像印刷システム。
  16. 前記現像剤は、20重量部以下の離型剤を含有することを特徴とする請求項9乃至15の何れかに記載の画像印刷システム。
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