JP2007076508A - 車線逸脱防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】補修痕に対して車線逸脱防止制御を作動させてしまうのを防止できる。
【解決手段】車線逸脱防止装置は、車線に対する自車両の横変位に基づいて、当該車線が急変しているか否かを判定し(ステップS5)、車線が急変していると判定した場合、車線逸脱防止制御を禁止する(ステップS6)。
【選択図】図2

Description

本発明は、自車両が走行車線から逸脱しそうになったときに、その逸脱を防止する車線逸脱防止装置に関する。
例えば特許文献1に開示された技術のように、車線区分線(レーンマーカ)を認識できない状態から認識できる状態になった場合や、制御作動スイッチをオンした場合などで、その制御開始時に既に車線逸脱状態にある場合には、車線逸脱防止制御の開始を禁止するなどして、逸脱防止制御を制限するものがある。これにより、大きな制御量で逸脱防止制御が行われることを防止して、運転者に与える違和感を低減することができる。
特開2003−154910号公報
前記従来例は、車線区分線の認識状態と不認識状態とを繰り返すような不安定なシーンでは、車線逸脱防止制御を制限することにより、車線逸脱防止制御の誤作動を防止することもできる。しかし、車線区分線の補修痕が残っている走行車線では、その補修痕を認識対象として誤認識してしまい、車線逸脱防止制御の誤作動を防止できず、運転者に違和感を与えてしまう場合がある。また、このような場合に、補修痕に対して車線逸脱防止制御を作動させてしまうと、本来の車線区分線に対して必要なタイミングで車線逸脱防止できなくなってしまう場合も考えられる。
本発明は、前述の問題に鑑みてなされたものであり、補修痕に対して車線逸脱防止制御を作動させてしまうのを防止できる車線逸脱防止装置の提供を目的とする。
請求項1記載の車線逸脱防止装置は、走行車線に対して自車両の逸脱傾向があると判定した場合、走行車線に対する自車両の逸脱を防止する車線逸脱防止制御を行う。この車線逸脱防止装置は、前記走行車線の状態が急変した場合、前記車線逸脱防止制御を抑制する。
請求項1記載の車線逸脱防止装置によれば、車線区分線が急変している場合、車線逸脱防止制御を抑制するから、補修痕の可能性が高い車線区分線を、車線区分線が急変したことにより検出して、車線逸脱防止制御を抑制することで、補修痕等に対して車線逸脱防止制御が誤作動してしまうのを防止している。
本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施形態は、本発明に係る車線逸脱防止装置を搭載した後輪駆動車両である。この後輪駆動車両は、自動変速機とコンベンショナルディファレンシャルギヤとを搭載し、前後輪とも左右輪の制動力を独立制御可能な制動装置を搭載している。
図1は、第1の実施形態を示す概略構成図である。
図中の符号1はブレーキペダル、2はブースタ、3はマスタシリンダ、4はリザーバであり、通常は運転者によるブレーキペダル1の踏込み量に応じて、マスタシリンダ3で昇圧された制動流体圧を各車輪5FL〜5RRの各ホイールシリンダ6FL〜6RRに供給する。また、マスタシリンダ3と各ホイールシリンダ6FL〜6RRとの間には制動流体圧制御部7が介装されており、この制動流体圧制御部7によって、各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を個別に制御することも可能となっている。
制動流体圧制御部7は、例えばアンチスキッド制御やトラクション制御に用いられる制動流体圧制御部を利用したものである。制動流体圧制御部7は、単独で各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を制御することも可能であるが、後述する制駆動力コントロールユニット8から制動流体圧指令値が入力されたときには、その制動流体圧指令値に応じて制動流体圧を制御するようにもなっている。
例えば、制動流体圧制御部7は、液圧供給系にアクチュエータを含んで構成されている。アクチュエータとしては、各ホイールシリンダ液圧を任意の制動液圧に制御可能な比例ソレノイド弁が挙げられる。
また、この車両には、駆動トルクコントロールユニット12が設けられている。駆動トルクコントロールユニット12は、エンジン9の運転状態、自動変速機10の選択変速比及びスロットルバルブ11のスロットル開度を制御することにより、駆動輪である後輪5RL,5RRへの駆動トルクを制御する。駆動トルクコントロールユニット12は、燃料噴射量や点火時期を制御したり、同時にスロットル開度を制御したりすることで、エンジン9の運転状態を制御する。この駆動トルクコントロールユニット12は、制御に使用した駆動トルクTwの値を制駆動力コントロールユニット8に出力する。
なお、この駆動トルクコントロールユニット12は、単独で後輪5RL,5RRの駆動トルクを制御することも可能であるが、制駆動力コントロールユニット8から駆動トルク指令値が入力されたときには、その駆動トルク指令値に応じて駆動輪トルクを制御するようにもなっている。
また、この車両には、画像処理機能付きの撮像部13が設けられている。撮像部13は、自車両の車線逸脱傾向検出用として、走行車線内の自車両の位置を検出するために備えられている。例えば、撮像部13は、CCD(ChargeCoupled Device)カメラからなる単眼カメラで撮像するように構成されている。この撮像部13は車両前部に設置されている。
撮像部13は、自車両前方の撮像画像から例えば白線等の車線区分線(レーンマーカ)を検出し、その検出した車線区分線に基づいて走行車線を検出している。ここで、走行車線とは、通常は道路の左右に存在する車線区分線により特定される自車両が走行するための車線である。
さらに、撮像部13は、その検出した走行車線に基づいて、自車両の走行車線と自車両の前後方向軸とのなす角(ヨー角)φ、走行車線に対する横変位X及び走行車線曲率β等を算出する。横変位Xについては、具体的には、左側の車線区分線(以下、左側車線という。)からの横変位(以下、左側横変位という。)XLと、右側の車線区分線(以下、右側車線という。)からの横変位(以下、右側横変位という。)XRとを検出する。また、撮像部13は、左側車線を検出している場合、左側車線検出フラグFsLをONに設定し、右側車線を検出している場合、右側車線検出フラグFsRをONに設定する。
この撮像部13は、算出したこれらヨー角φ、横変位X(XL、XR)、車線検出フラグFsL,FsR及び走行車線曲率β等を制駆動力コントロールユニット8に出力する。
また、走行車線曲率βを後述のステアリングホイール21の操舵角δに基づいて算出しても良い。
また、この車両には、ナビゲーション装置14が設けられている。ナビゲーション装置14は、自車両に発生する前後加速度Yg或いは横加速度Xg、又は自車両に発生するヨーレイトφ´を検出する。このナビゲーション装置14は、検出した前後加速度Yg、横加速度Xg及びヨーレイトφ´を、道路情報とともに、制駆動力コントロールユニット8に出力する。ここで、道路情報としては、車線数や一般道路か高速道路かを示す道路種別情報がある。
なお、専用のセンサにより各値を検出するようにしても良い。すなわち、加速度センサにより前後加速度Yg及び横加速度Xgを検出し、ヨーレイトセンサによりヨーレイトφ´を検出するようにしても良い。
また、この車両には、レーザ光を前方に掃射して先行障害物からの反射光を受光することで、自車両と前方障害物との間の距離等を計測するためのレーダ16が設けられている。
そして、レーダ16は、前方障害物の位置の情報を制駆動力コントロールユニット8に出力する。このレーダ16による検出結果は、ACCや追突速度低減ブレーキ装置等における処理のために使用される。
また、この車両には、マスタシリンダ3の出力圧、すなわちマスタシリンダ液圧Pmを検出するマスタシリンダ圧センサ17、アクセルペダルの踏込み量、すなわちアクセル開度θtを検出するアクセル開度センサ18、ステアリングホイール21の操舵角(ステアリング舵角)δを検出する操舵角センサ19、方向指示器による方向指示操作を検出する方向指示スイッチ20、及び各車輪5FL〜5RRの回転速度、所謂車輪速度Vwi(i=fl,fr,rl,rr)を検出する車輪速度センサ22FL〜22RRが設けられている。そして、これらセンサ等が検出した検出信号は制駆動力コントロールユニット8に出力される。
次に、制駆動力コントロールユニット8で行う演算処理手順について、図2を用いて説明する。この演算処理は、例えば10msec.毎の所定サンプリング時間ΔT毎にタイマ割込によって実行される。なお、この図2に示す処理内には通信処理を設けていないが、演算処理によって得られた情報は随時記憶装置に更新記憶されると共に、必要な情報は随時記憶装置から読出される。
先ずステップS1において、前記各センサやコントローラ、コントロールユニットから各種データを読み込む。具体的には、ナビゲーション装置14が得た前後加速度Yg、横加速度Xg、ヨーレイトφ´及び道路情報、各センサが検出した、各車輪速度Vwi、操舵角δ、アクセル開度θt、マスタシリンダ液圧Pm及び方向スイッチ信号、並びに駆動トルクコントロールユニット12からの駆動トルクTw、撮像部13からヨー角φ、左側車線までの横変位XL、右側車線までの横変位XR、車線検出フラグFsL,FsR及び走行車線曲率βを読み込む。
続いてステップS2において、車速Vを算出する。具体的には、前記ステップS1で読み込んだ車輪速度Vwiに基づいて、下記(1)式により車速Vを算出する。
前輪駆動の場合
V=(Vwrl+Vwrr)/2
後輪駆動の場合
V=(Vwfl+Vwfr)/2
・・・(1)
ここで、Vwfl,Vwfrは左右前輪それぞれの車輪速度であり、Vwrl,Vwrrは左右後輪それぞれの車輪速度である。すなわち、この(1)式では、従動輪の車輪速の平均値として車速Vを算出している。なお、本実施形態では、後輪駆動の車両であるので、後者の式、すなわち前輪の車輪速度により車速Vを算出する。
また、このように算出した車速Vは好ましくは通常走行時に用いる。例えば、ABS(Anti-lock Brake System)制御等が作動している場合には、そのABS制御内で推定している推定車体速度を前記車速Vとして用いるようにする。また、ナビゲーション装置14でナビゲーション情報に利用している値を前記車速Vとして用いても良い。
続いてステップS3において、推定横変位(逸脱量推定値)を算出する。具体的には、前記ステップS1で得たヨー角φ、走行車線曲率β及び各横変位XL,XR、並びに前記ステップS2で得た車速Vを用いて、下記(2)式により左側についての推定横変位(以下、左側推定横変位という。)XsLを算出し、下記(3)式により右側についての推定横変位(以下、右側推定横変位という。)XsRを算出する。
XsL=Tt・V・(φ+Tt・V・β)+XL ・・・(2)
XsR=Tt・V・(φ+Tt・V・β)+XR ・・・(3)
ここで、Ttは前方注視距離算出用の車頭時間であり、この車頭時間Ttに自車速Vを乗じると前方注視点距離になる。すなわち、車頭時間Tt後の各車線(左側車線、右側車線)からの横変位推定値が将来の推定横変位XsL,XsRとなる。この(2)式及び(3)式によれば、推定横変位XsL,XsRは、例えばヨー角φに着目した場合、ヨー角φが大きくなるほど、大きくなる。また、推定横変位XsL,XsRは、図3(a)〜(c)に示すように、各車線に対して右側にある場合、正値になり、各車線に対して左側にある場合、負値になる。
続いてステップS4において、逸脱傾向判定をする。具体的には、推定横変位XsL,XsRと所定の逸脱傾向判定用しきい値Xcとを比較する。
ここで、逸脱傾向判定用しきい値Xcは、一般的に車両が車線逸脱傾向にあると把握できる値であり、実験等で得る。この逸脱傾向判定用しきい値Xcは、図4に示すように、走行車線内側方向に設定する場合、正値になり、走行車線外側方向に設定する場合、負値になる。この逸脱傾向判定用しきい値Xcは、各車線上に設定されるが(Xc=0)、多少余裕を持たせるために、各車線に対して正値側に基準点を設定しても良い。
そして、前記ステップS1で得た左側車線検出フラグFsLがONでかつ、左側推定横変位XsLが逸脱傾向判定用しきい値Xc以下の場合(FsL=ONかつXsL≦Xc)、自車両が走行車線(左側車線)に対して逸脱傾向にある(左側推定横変位XsLが左側車線から逸脱傾向判定用しきい値Xc分、左側になる)と判定し、逸脱判断フラグFldをLEFTに設定する(Fld=LEFT)。また、前記ステップS1で得た右側車線検出フラグFsRがONでかつ、右側推定横変位XsRが逸脱傾向判定用しきい値−Xc(正値のXc)以上の場合(FsR=ONかつXsR≧−Xc)、自車両が走行車線(右側車線)に対して逸脱傾向にある(右側推定横変位XsRが右側車線から逸脱傾向判定用しきい値Xc分、右側になる)と判定し、逸脱判断フラグFldをRIGHTに設定する(Fld=RIGHT)。それ以外の場合、逸脱判断フラグFldをOFFに設定する(Fld=OFF)。
続いてステップS5において、各車線(左側車線、右側車線)の急変判定を行う。具体的には、各横変位XL,XRの変化量、及びその変化方向に基づいて、各車線の急変判定を行う。すなわち、次のようにである。
(1)左側車線の急変判定
(1−1)今回得た左側横変位XL(n)と前回得た左側横変位XL(n−1)との差分(絶対値)が、所定のしきい値Xh以上の場合でかつ、今回得た左側横変位XL(n)から前回得た左側横変位XL(n−1)を減算した値が0未満(負値)の場合(|XL(n)−XL(n−1)|≧XhかつXL(n)−XL(n−1)<0)、左側車線が右方向(走行車線内側、車線逸脱傾向が高くなる方向又は車線逸脱量の増加方向)へ急変したと判定し、左側急変フラグFcLをONに設定する(FcL=ON)。
なお、前記差分(|XL(n)−XL(n−1)|)は急変量を示し、前記減算値(XL(n)−XL(n−1))が0未満か否か(負値か否か)の判定は、急変方向の判定となり、前記減算値(XL(n)−XL(n−1))が0未満であれば、左側車線が右方向(走行車線内側)に変化したことを示す。
また、所定のしきい値Xhは、各車線が急変しているか否かを判定するためのしきい値であり、すなわち、自車両に対する車線の変化量(横方向変化量)と比較するための値である。
(1−2)それ以外の場合、左側急変フラグFcLをOFFに設定する(FcL=OFF)。
(2)右側車線の急変判定
(2−1)今回得た右側横変位XR(n)と前回得た右側横変位XR(n−1)との差分(絶対値)が、所定のしきい値Xh以上の場合でかつ、今回得た右側横変位XR(n)から前回得た右側横変位XR(n−1)を減算した値が0より大きい(正値)場合(|XR(n)−XR(n−1)|≧XhかつXR(n)−XR(n−1)>0)、右側車線が左方向(走行車線内側、車線逸脱傾向が高くなる方向又は車線逸脱量の増加方向)へ急変したと判定し、右側車線急変フラグFcLをONに設定する(FcR=ON)。
なお、前記差分(|XR(n)−XR(n−1)|)は急変量を示し、前記減算値(XR(n)−XR(n−1))が0よりも大きいか否か(正値か否か)の判定は、急変方向の判定となり、前記減算値(XR(n)−XR(n−1))が0よりも大きければ、右側車線が左方向(走行車線内側)に変化したことを示す。
(2−2)それ以外の場合、右側車線急変フラグFcRをOFFに設定する(FcR=OFF)。
また、下記(4)式に示すように、ヨー角φに基づいて、所定時間ΔTs(制御プログラムが繰り返し実行されるサンプリング周期)の間に変化し得る横変位から所定のしきい値Xhを設定しても良い。
Xh=Lc・φ・ΔTs
=(Tt・V)・φ・ΔTs ・・・(4)
ここで、Lcは、車線の急変を判定する前方位置(前方注視点距離)である。このLcは、固定値でも良く、Tt・Vで与えられるように自車速Vに応じて変化するものでも良い。この(4)式に示すように、所定のしきい値Xhをヨー角φ及び自車速Vのうちの少なくとも一方に基づいて設定している。
また、車線の急変の判定を、車線の横方向の急変速度(変化速度)に基づいて行うようにしても良い。例えば、車線の急変速度がその急変速度と比較する所定のしきい値以上の場合、当該車線が急変していると判定する。
続いてステップS6において、車線逸脱防止制御の許可及び禁止を判定する。図5は、その判定処理の処理手順を示す。この図5に示す処理では、前記ステップS5で車線が急変したと判定した場合、急変と判定した方向への車線逸脱防止制御を所定時間禁止し、その後、車線逸脱状態でなくなった(車線逸脱傾向がなくなった)後に、再度、車線逸脱防止制御を許可する。この図5に示す処理では、先ず、左側車線について種々の処理を行い(ステップS21〜ステップS27)、その後、右側車線について種々の処理を行う(ステップS28〜ステップS34)。
すなわち、左側車線についての処理として、ステップS21において、前記ステップS5で左側車線が急変したと判定したか否かを判定する。ここで、左側車線が急変したと判定している場合(FcL=ON)、ステップS22に進み、左側車線が急変したと判定していない場合(FcL=OFF)、ステップS24に進む。
ステップS22では、左側車線からの逸脱に対する逸脱防止制御を禁止するための経過時間カウンタCnLを所定値Csにセットし、続くステップS23において、左側制御禁止フラグFnLをONに設定する(FnL=ON)。そして、ステップS28に進む。なお、所定値Csは、車線逸脱防止制御を禁止する最低時間である。
ステップS24では、経過時間カウンタCnLが0か否かを判定する。すなわち、左側車線からの逸脱に対する逸脱防止制御を禁止してから所定時間(Cs)経過したか否かを判定する。ここで、所定時間経過していない場合(CnL≠0)、ステップS25に進み、所定時間経過した場合(CnL=0)、ステップS26に進む。
ステップS25では、経過時間カウンタCnLを更新(デクリメント)する(CnL=CnL−1)。そして、ステップS28に進む。このとき、左側制御禁止フラグFnLは更新されないままになる(FnL=ON)。
ステップS26では、前記ステップS4の車線逸脱傾向の判定結果に基づいて、左側車線に対して逸脱傾向(左側への車線逸脱傾向)があるか否かを判定する。ここで、左側車線に対して逸脱傾向にある場合(Fld=LEFT)、ステップS28に進む。このとき、左側制御禁止フラグFnLは更新されないままになる(FnL=ON)。また、左側車線に対して逸脱傾向にない場合(Fld≠LEFT)、ステップS27に進む。
ステップS27では、左側制御禁止フラグFnLをクリアする(FnL=OFF)。そして、ステップS28に進む。
以上、ステップS21〜ステップS27では、左側車線について種々の処理を行った。これと同様にして、ステップS28〜ステップS30では、右側車線について種々の処理を行う。
すなわち、先ず、ステップS28において、前記ステップS5で右側車線が急変したと判定したか否かを判定する。ここで、右側車線が急変したと判定している場合(FcR=ON)、ステップS29に進み、右側車線が急変したと判定していない場合(FcR=OFF)、ステップS31に進む。
ステップS29では、右側車線からの逸脱に対する逸脱防止制御を禁止するための経過時間カウンタCnRを所定値Csにセットし、続くステップS30において、右側制御禁止フラグFnRをONに設定する(FnR=ON)。そして、当該図5に示す処理を終了する(ステップS21からの処理を再び行う)。
ステップS31では、経過時間カウンタCnRが0か否かを判定する。すなわち、右側車線からの逸脱に対する逸脱防止制御を禁止してから所定時間(Cs)経過したか否かを判定する。ここで、所定時間経過していない場合(CnR≠0)、ステップS32に進み、所定時間経過した場合(CnR=0)、ステップS33に進む。
ステップS32では、経過時間カウンタCnRを更新(デクリメント)する(CnR=CnR−1)。そして、当該図5に示す処理を終了する(ステップS21からの処理を再び行う)。このとき、右側制御禁止フラグFnRは更新されないままになる(FnR=ON)。
ステップS33では、前記ステップS4の車線逸脱傾向の判定結果に基づいて、右側車線に対して逸脱傾向(右側への車線逸脱傾向)があるか否かを判定する。ここで、右側車線に対して逸脱傾向にある場合(Fld=RIGHT)、当該図5に示す処理を終了する(ステップS21からの処理を再び行う)。このとき、右側制御禁止フラグFnRは更新されないままになる(FnR=ON)。また、右側車線に対して逸脱傾向にない場合(Fld≠RIGHT)、ステップS34に進む。
ステップS34では、右側制御禁止フラグFnRをクリアする(FnR=OFF)。そして、当該図5に示す処理を終了する(ステップS21からの処理を再び行う)。
以上の処理により、左側車線に係る処理として、左側車線が急変した場合(FcL=ON)、経過時間カウンタCnLを所定値Csにセットし(CnL=Cs)、かつ左側制御禁止フラグFnLをONに設定する(FnL=ON)(ステップS21〜ステップS23)。そして、左側車線が急変状態でなくなると(FcL=OFF)、経過時間カウンタCnLを所定値Csから更新(デクリメント)していき(ステップS24、ステップS25)、経過時間カウンタCnLが0になったとき(CnL=0)、当該左側車線について逸脱状態でなければ、左側制御禁止フラグFnLをOFFに設定し(FnL=OFF)、その一方で、当該左側車線について逸脱状態であれば、左側制御禁止フラグFnLをONに維持して(FnL=ON)、当該左側車線について逸脱状態でなくなったとき、左側制御禁止フラグFnLをOFFに設定する(FnL=OFF)(ステップS24〜ステップS27)。
また、右側車線に係る処理もこれと同様にして、右側車線が急変した場合(FcR=ON)、経過時間カウンタCnRを所定値Csにセットし(CnR=Cs)、かつ右側制御禁止フラグFnRをONに設定する(FnR=ON)(ステップS28〜ステップS30)。そして、右側車線が急変状態でなくなると(FcR=OFF)、経過時間カウンタCnRを所定値Csから更新(デクリメント)していき(ステップS31、ステップS32)、経過時間カウンタCnRが0になったとき(CnR=0)、当該右側車線について逸脱状態でなければ、右側制御禁止フラグFnRをOFFに設定し(FnR=OFF)、その一方で、当該右側車線について逸脱状態であれば、右側制御禁止フラグFnRをONに維持して(FnR=ON)、当該右側車線について逸脱状態でなくなったとき、右側制御禁止フラグFnRをOFFに設定する(FnR=OFF)(ステップS31〜ステップS34)。
なお、車線が当初から急変していない場合には、制御禁止フラグFnL,FnRをOFFに設定する。すなわち、通常通り車線逸脱防止制御が作動できる状態にしておく。
続いてステップS7において、前記ステップS4の車線逸脱傾向の判定結果、前記ステップS6の車線逸脱防止制御の許可及び禁止の判定結果に基づいて、車線逸脱防止制御として自車両に付与する目標ヨーモーメントMsを算出する。具体的には、次のようにである。
(1)左側車線について、Fld=LEFTかつFnL=OFFの場合((5)式)
Ms=Kv1・Ks・(XcL−Xc) (Ms:負値) ・・・(5)
(2)右側車線について、Fld=RIGHTかつFnR=OFFの場合((6)式)
Ms=Kv1・Ks・(XcR+Xc) (Ms:正値) ・・・(6)
(3)それ以外の場合、目標ヨーモーメントMsを0に設定する(Ms=0)
ここで、Kv1は、車両諸元によって定まる定数であり、Ksは、自車速に応じて変動するゲインである。
この(5)式及び(6)式によれば、推定横変位XsL,XsRと逸脱傾向判定用しきい値Xcとの差分が大きくなるほど、すなわち車線逸脱傾向が大きくなるほど、目標ヨーモーメントMsが大きくなる。
続いてステップS8において、各車輪の目標制動液圧を算出する。すなわち、車線逸脱防止の制動制御の有無に基づいて最終的な制動液圧を算出する。具体的には次のように算出する。
逸脱判断フラグFldがOFFの場合(Fld=OFF)、すなわち車線逸脱傾向がないとの判定結果を得た場合、下記(7)式及び(8)式に示すように、各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を制動液圧Pmf,Pmrにする。
Psfl=Psfr=Pmf ・・・(7)
Psrl=Psrr=Pmr ・・・(8)
ここで、Pmfは前輪用の制動液圧である。また、Pmrは後輪用の制動液圧であり、前後配分を考慮して前輪用の制動液圧Pmfに基づいて算出した値になる。例えば、運転者がブレーキ操作をしていれば、制動液圧Pmf,Pmrはそのブレーキ操作の操作量(マスタシリンダ液圧Pm)に応じた値になる。
一方、前記ステップS7で目標ヨーモーメントMsを算出している場合(Fld=LEFTかつFnL=OFF又はFld=RIGHTかつFnR=OFF)、すなわち車線逸脱傾向があるとの判定結果を得た場合、その算出した目標ヨーモーメントMsに基づいて、前輪目標制動液圧差ΔPsf及び後輪目標制動液圧差ΔPsrを算出する。具体的には、下記(9)式〜(12)式により目標制動液圧差ΔPsf,ΔPsrを算出する。
|Ms|<Ms1の場合
ΔPsf=0 ・・・(9)
ΔPsr=2・Kbr・|Ms|/T ・・・(10)
|Ms|≧Ms1の場合
ΔPsf=2・Kbf・(|Ms|−Ms1)/T ・・・(11)
ΔPsr=2・Kbr・Ms1/T ・・・(12)
ここで、Ms1は設定用しきい値を示す。また、Tはトレッドを示す。なお、このトレッドTは、簡単のため前後で同じ値にする。また、Kbf,Kbrは、制動力を制動液圧に換算する場合の前輪及び後輪についての換算係数であり、ブレーキ諸元により定まる。
このように、目標ヨーモーメントMsの大きさに応じて車輪で発生させる制動力を配分している。そして、目標ヨーモーメントMsが設定用しきい値Ms1未満のときには、前輪目標制動液圧差ΔPsfを0として、後輪目標制動液圧差ΔPsrに所定値を与えて、左右後輪で制動力差を発生させ、また、目標ヨーモーメントMsが設定用しきい値Ms1以上のときには、各目標制動液圧差ΔPsr,ΔPsrに所定値を与え、前後それぞれの左右輪で制動力差を発生させる。
そして、算出した目標制動液圧差ΔPsf,ΔPsrを用いて、逸脱判断フラグFldに基づいて、最終的な各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出する。すなわち、逸脱判断フラグFldがLEFTの場合(Fld=LEFT)、すなわち左側車線に対して車線逸脱傾向がある場合、下記(13)式により各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出する。
Psfl=Pmf
Psfr=Pmf+ΔPsf
Psrl=Pmr
Psrr=Pmr+ΔPsr
・・・(13)
また、逸脱判断フラグFldがRIGHTの場合(Fld=RIGHT)、すなわち右側車線に対して車線逸脱傾向がある場合、下記(14)式により各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出する。
Psfl=Pmf+ΔPsf
Psfr=Pmf
Psrl=Pmr+ΔPsr
Psrr=Pmr
・・・(13)
この(13)式及び(14)式によれば、車線逸脱回避側の車輪の制動力が大きくなるように、左右輪の制動力差が発生する。
また、この(13)式及び(14)式が示すように、運転者によるブレーキ操作、すなわち制動液圧Pmf,Pmrを考慮して各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出している。そして、制駆動力コントロールユニット8は、このようにして算出した各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を制動流体圧指令値として、制動流体圧制御部7に出力する。
以上の一連の処理の概略は次のようになる。
先ず、各種データを読み込むとともに(前記ステップS1)、車速Vを算出する(前記ステップS2)。続いて、将来の推定横変位(逸脱量推定値)Xsを算出し(前記ステップS3)、その算出した推定横変位Xsと逸脱傾向判定用しきい値Xcとを比較して、逸脱傾向判定をする(前記ステップS4)。ここで、左側車線に対して逸脱傾向にあると判定した場合、逸脱判断フラグFldをLEFTに設定し(Fld=LEFT)、右側車線に対して逸脱傾向にあると判定した場合、逸脱判断フラグFldをRIGHTに設定する(Fld=RIGHT)。それ以外の場合、逸脱判断フラグFldをOFFに設定する(Fld=OFF)。
続いて、各横変位XL,XRの変化量、及びその変化方向に基づいて、各車線の急変判定を行う(前記ステップS5)。ここで、左側車線が右方向(走行車線内側)へ急変している場合、左側車線急変フラグFcLをONに設定し(FcL=ON)、右側車線が左方向(走行車線内側)へ急変している場合、右側車線急変フラグFcRをONに設定する(FcR=ON)。それ以外の場合、急変フラグFcL,FcRをOFFに設定する(FcL=OFF、FcR=OFF)。
続いて、急変フラグFcL,FcRの状態等に基づいて、車線逸脱防止制御の許可及び禁止を判定する(前記ステップS6)。ここで、条件に応じて、制御禁止フラグFnL,FnRを設定する。そして、この制御禁止フラグFnL,FnRの状態及び逸脱判断フラグFldの状態に基づいて、目標ヨーモーメントMsを算出し(前記ステップS7)、その算出した目標ヨーモーメントMsに基づいて、各車輪の目標制動液圧を算出する(前記ステップS8)。
これにより、制御禁止フラグFnL,FnRがOFFの場合において、自車両が車線逸脱傾向にある場合には(Fld=LEFT又はFld=RIGHT)、自車両にヨーモーメントが付与されて、自車両は車線逸脱が防止される。一方、制御禁止フラグFnL,FnRがONの場合において、当該制御禁止フラグFcL,FcRがONになっている方向で自車両が車線逸脱傾向にあると判定された場合には、車線逸脱防止制御は作動することはない。
次に前記第1の実施形態における効果を説明する。
前述したように、車線(車線区分線)が急変している場合、制御禁止フラグFnL,FnRをONにして、車線逸脱防止制御を禁止している。走行車線に残る補修痕は、自車両が走行すべき走行車線を正しく示すものではなく、正式な車線が示す方向とは大きく逸れる方向となることから、車線(車線区分線)の急変を検出した場合、当該車線が走行車線に残る補修痕であるとして、車線逸脱防止制御を禁止することで、走行車線に残る補修痕に基づいて、車線逸脱防止制御が誤作動してしまうのを防止できる。このようにすることで、走行車線に残る補修痕近くの正式な車線に基づいて車線逸脱傾向を示すようになった場合でも、当該正式な車線に対して必要なタイミングで車線逸脱防止制御が作動するようになる。すなわち、走行車線に残る補修痕等に対しての車線逸脱防止制御の誤作動防止と、正式な車線に対しての車線逸脱防止制御の不作動防止とを両立することができる。
また、前述のように、所定のしきい値Xhをヨー角φ及び自車速Vのうちの少なくとも一方に基づいて設定している。これにより、車線(車線区分線)の急変に対して確実に判断できるようにする一方、実際に車線(車線区分線)が急変していないときに急変であると誤って判断してしまうことがないように、所定のしきい値Xhを適切に設定している。つまり、所定時間の間に実際に変化する横変位量に寄与し得る要因として、ヨー角φ、自車速V、横速度があり、これら要因となるヨー角φ、自車速V、横速度に基づいて所定のしきい値Xhを設定することで、所定のしきい値Xhを適切に設定している。具体的には、所定時間の間に変化する横変位量が大きい状況(ヨー角が大、横速度が大など)では所定のしきい値Xhを大きくし、逆に、所定時間の間に変化する横変位量が小さい状況(ヨー角が小、横速度が小など)では所定のしきい値Xhを小さくすることにより、より確実な判断を可能にしている。
また、前述したように、車線(車線区分線)の急変を所定のしきい値Xhを用いて判定している(前記ステップS5参照)。これにより、車線(車線区分線)が急変していると誤判定してしまうのを防止できる。
また、前述したように、車線(車線区分線)が走行車線内側、車線逸脱傾向が高くなる方向又は車線逸脱量の増加方向に変化している場合、当該車線が急変していると判定している(前記ステップS5参照)。これにより、より効率よく車線の急変を検出することができる。
また、前述したように、車線(車線区分線)が急変していると判定した後、所定時間、車線逸脱防止制御を禁止している(前記ステップS24参照)。すなわち、車線(車線区分線)が急変していると判定した後、少なくともある一定時間、車線逸脱防止制御を禁止している。これにより、走行車線に残る補修痕に基づいて車線逸脱防止制御が誤作動してしまうのをより確実に防止できる。
また、前述したように、車線(車線区分線)が急変していると判定してから所定時間経過した後でも、当該車線について車線逸脱傾向がある限り、車線逸脱防止制御を禁止している(前記ステップS26参照)。これにより、走行車線に残る補修痕に基づいて車線逸脱防止制御が誤作動してしまうのをより確実に防止できる。
次に第2の実施形態を説明する。
この第2の実施形態も、本発明に係る車線逸脱防止装置を搭載した後輪駆動車両である。前記第1の実施形態では、車線の急変の判定を当該車線にだけ着目して行っている。これに対して、第2の実施形態では、一方の車線の急変の判定を他方の車線の検出状態をも参照して行っている。
これを実現するために、制駆動力コントロールユニット8は、前記第1の実施形態と同様に、前記図2に示す処理を行っており、当該図2に示すステップS5における処理を、前記第1の実施形態のものと異なる図6に示す処理内容で行っている。
この図6に示す処理では、先ず、左側車線について種々の処理を行い(ステップS41〜ステップS48)、その後、右側車線について種々の処理を行う(ステップS49〜ステップS56)。
すなわち、左側車線についての処理として、ステップS41において、左側車線を検出したか否かを判定する。ここで、左側車線を検出している場合(FsL=ON)、ステップS43に進み、左側車線を検出していない場合(FsL=OFF)、ステップS42に進む。
ステップS42では、左側車線急変フラグFcLをONに設定する(FcL=OFF)。そして、ステップS49に進む。
ステップS43では、右側車線を検出したか否かを判定する。ここで、右側車線を検出している場合(FsR=ON)、ステップS45に進み、右側車線を検出していない場合(FsR=OFF)、ステップS44に進む。
ステップS44、すなわち、左側車線のみを検出している場合には、左側車線の急変判定用しきい値XhLを第2しきい値Xh2に設定する。そして、ステップS46に進む。
ステップS45、すなわち、左右両側の車線を検出している場合には、左側車線の急変判定用しきい値XhLを第1しきい値Xh1に設定する。そして、ステップS46に進む。ここで、第1しきい値Xh1と第2しきい値Xh2との関係は、第1しきい値Xh1が第2しきい値Xh2よりも大きくなる関係(Xh1>Xh2)になっている。
ステップS46及びステップS47では、左側車線について、前記ステップS5で行ったような急変判定を行う。すなわち、先ずステップS46では、今回得た左側横変位XL(n)と前回得た左側横変位XL(n−1)との差分(絶対値)が、前記ステップS44又はステップS45で設定した左側車線の急変判定用しきい値XhL以上か否か、すなわち急変量を判定する。ここで、前記差分が左側車線の急変判定用しきい値XhL以上の場合(|XL(n)−XL(n−1)|≧XhL)、ステップS47に進み、前記差分が左側車線の急変判定用しきい値XhL未満の場合(|XL(n)−XL(n−1)|<XhL)、前記ステップS42に進む。
ステップS47では、今回得た左側横変位XL(n)から前回得た左側横変位XL(n−1)を減算した値が0未満か否か、すなわち急変方向を判定する。ここで、その減算値が0未満の場合(XL(n)−XL(n−1)<0)、すなわち、左側車線が右方向(走行車線内側)に変化した場合、ステップS48に進み、その減算値が0以上の場合(XL(n)−XL(n−1)≧0)、すなわち、左側車線が左方向(走行車線外側)に変化した場合、前記ステップS42に進む。
ステップS48では、左側車線急変フラグFcLをONに設定する(FcL=ON)。そして、ステップS49に進む。
以上、ステップS41〜ステップS48では、左側車線について種々の処理を行った。これと同様にして、ステップS49〜ステップS56では、右側車線について種々の処理を行う。
すなわち、先ず、ステップS49において、右側車線を検出したか否かを判定する。ここで、右側車線を検出している場合(FsR=ON)、ステップS51に進み、右側車線を検出していない場合(FsR=OFF)、ステップS50に進む。
ステップS50では、右側車線急変フラグFcRをONに設定する(FsR=OFF)。そして、当該図6に示す処理を終了する。
ステップS51では、左側車線を検出したか否かを判定する。ここで、左側車線を検出している場合(FsL=ON)、ステップS53に進み、左側車線を検出していない場合(FsL=OFF)、ステップS52に進む。
ステップS52、すなわち、右側車線のみを検出している場合には、右側車線の急変判定用しきい値XhRを第2しきい値Xh2に設定する。そして、ステップS54に進む。
ステップS53、すなわち、左右両側の車線を検出している場合には、右側車線の急変判定用しきい値XhLを第1しきい値Xh1に設定する。そして、ステップS54に進む。
ステップS54及びステップS55では、右側車線について、前記ステップS5で行ったような急変判定を行う。すなわち、先ずステップS54では、今回得た右側横変位XR(n)と前回得た左側横変位XR(n−1)との差分(絶対値)が、前記ステップS52又はステップS53で設定した右側車線の急変判定用しきい値XhR以上か否か、すなわち急変量を判定する。ここで、前記差分が右側車線の急変判定用しきい値XhR以上の場合(|XR(n)−XR(n−1)|≧XhR)、ステップS55に進み、前記差分が右側車線の急変判定用しきい値XhR未満の場合(|XR(n)−XR(n−1)|<XhR)、前記ステップS50に進む。
ステップS55では、今回得た右側横変位XR(n)から前回得た右側横変位XR(n−1)を減算した値が0よりも大きいか否か、すなわち急変方向を判定する。ここで、その減算値が0よりも大きい場合(XR(n)−XR(n−1)>0)、すなわち、右側車線が左方向(走行車線内側)に変化した場合、ステップS56に進み、その減算値が0以下の場合(XR(n)−XR(n−1)≦0)、すなわち、右側車線が右方向(走行車線外側)に変化した場合、前記ステップS50に進む。
ステップS56では、左側車線急変フラグFcRをONに設定する(FcR=ON)。そして、当該図6に示す処理を終了する。
以上の処理により、左側車線に係る処理として、左側車線を検出した場合において(FsL=ON)、右側車線を検出した場合(FsR=ON)、左側車線の急変判定用しきい値XhLを第1しきい値Xh1に設定し(XhL=Xh1)、右側車線を検出できない場合(FsR=OFF)、左側車線の急変判定用しきい値XhLを第2しきい値Xh2に設定し(XhL=Xh2)(ステップS41〜ステップS45)。
そして、このように設定した左側車線の急変判定用しきい値XhLに基づいて、前記第1の実施形態と同様にして、左側車線の急変判定を行う。すなわち、今回得た左側横変位XL(n)と前回得た左側横変位XL(n−1)との差分(絶対値)が左側車線の急変判定用しきい値XhL以上でかつ、今回得た左側横変位XL(n)から前回得た左側横変位XL(n−1)を減算した値が0未満の場合(|XL(n)−XL(n−1)|≧XhLかつXL(n)−XL(n−1)<0)、左側車線が右方向(走行車線内側、車線逸脱傾向が高くなる方向又は車線逸脱量の増加方向)へ急変したと判定し、左側急変フラグFcLをONに設定する(FcL=ON)(ステップS46〜ステップS48)。なお、左側車線を検出できない場合(FsL=OFF)、左側急変フラグFcLをOFFに設定する(FcL=OFF、ステップS42)。
また、右側車線に係る処理もこれと同様にして、右側車線を検出した場合において(FsR=ON)、左側車線を検出した場合(FsL=ON)、右側車線の急変判定用しきい値XhRを第1しきい値Xh1に設定し(XhR=Xh1)、左側車線を検出できない場合(FsL=OFF)、右側車線の急変判定用しきい値XhRを第2しきい値Xh2に設定し(XhR=Xh2)(ステップS49〜ステップS53)。
そして、このように設定した右側車線の急変判定用しきい値XhRに基づいて、前記第1の実施形態と同様にして、右側車線の急変判定を行う。すなわち、今回得た右側横変位XR(n)と前回得た右側横変位XR(n−1)との差分(絶対値)が右側車線の急変判定用しきい値XhR以上でかつ、今回得た右側横変位XR(n)から前回得た右側横変位XR(n−1)を減算した値が0よりも大きい場合(|XR(n)−XR(n−1)|≧XhRかつXR(n)−XR(n−1)>0)、右側車線が左方向(走行車線内側、車線逸脱傾向が高くなる方向又は車線逸脱量の増加方向)へ急変したと判定し、右側急変フラグFcRをONに設定する(FcR=ON)(ステップS54〜ステップS56)。なお、右側車線を検出できない場合(FsR=OFF)、右側急変フラグFcRをOFFに設定する(FcR=OFF、ステップS50)。
ここで、前記左側車線に係る処理に着目すると、第2しきい値Xh2が第1しきい値Xh1よりも小さいから(Xh2<Xh1)、左側車線の急変判定用しきい値XhLに第1しきい値Xh1を設定する場合よりも、左側車線の急変判定用しきい値XhLに第2しきい値Xh2を設定する場合の方が、急変していると判定され易くなる。よって、第2しきい値Xh2を設定する場合とは、左側車線だけを検出している場合であるから、左側車線だけを検出している場合には、当該左側車線が急変していると判定され易くなる。
また、前記右側車線に係る処理についても同様に、第2しきい値Xh2が第1しきい値Xh1よりも小さいから(Xh2<Xh1)、右側車線の急変判定用しきい値XhRに第1しきい値Xh1を設定する場合よりも、右側車線の急変判定用しきい値XhRに第2しきい値Xh2を設定する場合の方が、急変していると判定され易くなる。よって、第2しきい値Xh2を設定する場合とは、右側車線だけを検出している場合であるから、右側車線だけを検出している場合には、当該右側車線が急変していると判定され易くなる。
これにより、第2の実施形態では、走行車線で片方の車線だけを検出した場合には、当該検出した車線があまり信頼できない状況であるとして、すなわち補修痕である可能性が高いとして、当該検出した車線を急変していると判定され易くしている。その一方で、走行車線で一方の車線を検出した場合において、他方の車線も検出した場合には、当該一方の車線が信頼できる状況であるとして、すなわち補修痕である可能性が低いとして、当該一方の車線を急変していると判定され難くしている。これにより、走行車線に残る補修痕に基づいて車線逸脱防止制御が誤作動してしまうのをより確実に防止できる。
以上、本発明の実施形態を説明した。しかし、本発明は、前記実施形態として実現されることに限定されるものではない。
すなわち、前記実施形態では、車線逸脱防止制御を抑制することとして、車線逸脱防止制御を禁止する場合を説明した。しかし、これに限定されるものではない。すなわち、車線逸脱防止制御を抑制することとして、車線逸脱防止制御として自車両に付与するヨーモーメントの大きさを抑制したり、車線逸脱防止制御の制御開始タイミングを遅らせるようにしたりしても良い。
また、前記実施形態では、走行車線の急変の判定を当該走行車線の側方に形成されている車線区分線に基づいて行っている。しかし、これに限定されるものではない。すなわち、走行車線をなす(走行車線を規定する)他の物について、当該走行車線の急変を判定しても良い。
なお、前記実施形態の説明において、撮像部13は、車線区分線を検出する車線区分線検出手段を実現しており、制駆動力コントロールユニット8のステップS4の処理は、前記車線区分線検出手段が検出した車線区分線に基づいて、走行車線に対する自車両の逸脱傾向を判定する車線逸脱傾向判定手段を実現しており、制駆動力コントロールユニット8のステップS7及びステップS8の処理は、前記車線逸脱傾向判定手段が逸脱傾向があると判定した場合、自車両を走行制御して前記走行車線に対する自車両の逸脱を回避する逸脱回避制御手段を実現しており、制駆動力コントロールユニット8のステップS5の処理は、前記車線区分線検出手段による車線区分線の検出状態を検出する車線検出状態検出手段と、前記車線検出状態検出手段が検出した車線区分線の検出状態が所定状態になっている場合、当該車線区分線が急変していると判定する車線急変判定手段とを実現しており、制駆動力コントロールユニット8のステップS6の処理は、前記車線急変判定手段が急変していると判定した場合、前記逸脱回避制御手段による制御を抑制する制御抑制手段を実現している。
本発明の車線逸脱防止装置を搭載した車両の実施形態を示す概略構成図である。 前記車線逸脱防止装置のコントロールユニットの処理内容を示すフローチャートである。 推定横変位XsL,XsRの説明に使用した図である。 逸脱傾向判定用しきい値Xcの説明に使用した図である。 前記コントロールユニットによる車線逸脱防止制御の許可及び禁止の判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態における、前記コントロールユニットによる車線の急変判定処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
6FL〜6RR ホイールシリンダ
7 制動流体圧制御部
8 制駆動力コントロールユニット
9 エンジン
12 駆動トルクコントロールユニット
13 撮像部
14 ナビゲーション装置
16 レーダ
17 マスタシリンダ圧センサ
18 アクセル開度センサ
19 操舵角センサ
22FL〜22RR 車輪速度センサ

Claims (14)

  1. 走行車線に対して自車両の逸脱傾向があると判定した場合、走行車線に対する自車両の逸脱を防止する車線逸脱防止制御を行う車線逸脱防止装置において、
    前記走行車線の状態が急変した場合、前記車線逸脱防止制御を抑制することを特徴とする車線逸脱防止装置。
  2. 前記走行車線をなす車線区分線の状態が急変した場合、前記車線逸脱防止制御を抑制することを特徴とする請求項1記載の車線逸脱防止装置。
  3. 車線区分線を検出する車線区分線検出手段と、前記車線区分線検出手段が検出した車線区分線に基づいて、走行車線に対する自車両の逸脱傾向を判定する車線逸脱傾向判定手段と、前記車線逸脱傾向判定手段が逸脱傾向があると判定した場合、自車両を走行制御して前記走行車線に対する自車両の逸脱を回避する逸脱回避制御手段と、を備える車線逸脱防止装置において、
    前記車線区分線検出手段による車線区分線の検出状態を検出する車線検出状態検出手段と、
    前記車線検出状態検出手段が検出した車線区分線の検出状態が所定状態になっている場合、当該車線区分線が急変していると判定する車線急変判定手段と、
    前記車線急変判定手段が急変していると判定した場合、前記逸脱回避制御手段による制御を抑制する制御抑制手段と、
    を備えることを特徴とする車線逸脱防止装置。
  4. 前記車線検出状態検出手段は、前記車線区分線検出手段による車線区分線の検出状態として、前記車線区分線検出手段が検出した車線区分線の横方向への変化量、変化速度及び変化方向のうの少なくとも一を検出することを特徴とする請求項3記載の車線逸脱防止装置。
  5. 前記車線急変判定手段は、所定のしきい値に基づいて、当該車線区分線が急変しているか否かを判定していることを特徴とする請求項3又は4に記載の車線逸脱防止装置。
  6. 前記所定のしきい値は、走行車線に対する自車両のヨー角及び自車速のうちの少なくとも一方に基づいて設定されていることを特徴とする請求項5記載の車線逸脱防止装置。
  7. 前記車線急変判定手段は、前記車線区分線が走行車線内側に変化した場合、当該車線区分線が急変していると判定することを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  8. 前記車線検出状態検出手段は、走行車線をなす左右の車線区分線の検出状態を検出しており、前記車線急変判定手段は、一方の車線区分線が急変しているか否かの判定を他方の車線区分線の検出状態に基づいて行うことを特徴とする請求項3乃至7の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  9. 前記車線検出状態検出手段は、走行車線をなす左右の車線区分線の検出状態を検出し、前記車線急変判定手段は、所定のしきい値に基づいて、一方の車線区分線が急変しているか否かを判定しており、当該所定のしきい値は、他方の車線区分線の検出状態に基づいて設定されていることを特徴とする請求項3乃至8の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  10. 前記所定のしきい値は、前記他方の車線区分線が検出されていない場合、前記一方の車線区分線が急変していると判定され易くなる方向に設定されることを特徴とする請求項9記載の車線逸脱防止装置。
  11. 前記制御抑制手段は、走行車線において前記車線急変判定手段が急変していると判定した車線区分線側について、前記逸脱回避制御手段による制御を抑制することを特徴とする請求項3乃至10の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  12. 前記制御抑制手段は、前記車線急変判定手段が急変していると判定してから所定時間、前記逸脱回避制御手段による制御を抑制することを特徴とする請求項3乃至11の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  13. 前記車線急変判定手段が急変していると判定した後に、当該急変しているとの判定をしなくなった時でも、その時に前記車線逸脱傾向判定手段が逸脱傾向があると判定した場合、前記逸脱回避制御手段による制御を抑制することを特徴とする請求項3乃至12の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  14. 前記制御抑制手段は、前記逸脱回避制御手段による制御を禁止することを特徴とする請求項3乃至13の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
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