JP2007075707A - 排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの高騰や搭載性の悪化を招くことなく、NOx吸蔵還元触媒の活性温度域を従来より拡大して広い排気温度範囲で高いNOx低減効果が得られるようにする。
【解決手段】排気管9の途中にNOx吸蔵還元触媒11を装備し且つ該NOx吸蔵還元触媒11より上流側で排気ガス7中に還元剤として燃料を添加するインジェクタ13(燃料添加手段)を備えた排気浄化装置に関し、前記NOx吸蔵還元触媒11の前端から後方へ向けた所要範囲に活性温度域が相対的に低い触媒原料11aを担持せしめると共に、これより後方の残りの範囲に活性温度域が相対的に高い触媒原料11bを担持せしめる。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気浄化装置に関するものである。
従来より、排気管の途中に装備した排気浄化用触媒により排気浄化を図ることが行われており、この種の排気浄化用触媒としては、排気空燃比がリーンの時に排気ガス中のNOxを酸化して硝酸塩の状態で一時的に吸蔵し、排気ガス中のO2濃度が低下した時に未燃HCやCO等の介在によりNOxを分解放出して還元浄化する性質を備えたNOx吸蔵還元触媒が知られている。
斯かるNOx吸蔵還元触媒においては、NOxの吸蔵量が増大して飽和量に達してしまうと、それ以上のNOxを吸蔵できなくなるため、定期的にNOx吸蔵還元触媒に流入する排気ガスのO2濃度を低下させてNOxを分解放出させる必要がある。
例えば、ガソリン機関に使用した場合であれば、機関の運転空燃比を低下(機関をリッチ空燃比で運転)することにより、排気ガス中のO2濃度を低下し且つ排気ガス中の未燃HCやCO等の還元成分を増加してNOxの分解放出を促すことができるが、NOx吸蔵還元触媒をディーゼル機関の排気浄化装置として使用した場合には、機関をリッチ空燃比で運転することが困難である。
このため、NOx吸蔵還元触媒をディーゼル機関に適用するに際しては、NOx吸蔵還元触媒の上流側の排気管に燃料添加手段を備え、該燃料添加手段により排気ガス中に燃料(炭化水素)を還元剤として添加するようにしている。
また、この種のNOx吸蔵還元触媒としては、Li,Na,K等のアルカリ金属や、Ba等のアルカリ土類金属をNOx吸蔵材として採用し、このNOx吸蔵材とPtとを触媒原料としてアルミナ等の多孔質担体に担持せしめたものが知られているが、NOx吸蔵還元触媒の活性温度域(NOxを吸蔵可能な温度ウィンドウ)が触媒原料を成すNOx吸蔵材毎に異なるため(一般的にNOx吸蔵材のイオン化エネルギーが高いほど活性温度域は低くなる)、適用車両の運行形態に応じた活性温度域の触媒原料を適宜に選定してNOx吸蔵還元触媒に担持させる必要がある。
ただし、車両の排気温度範囲に対してNOx吸蔵還元触媒の活性温度域は一般的に狭いため、その活性温度域の拡大が今後の大きな課題の一つとなっており、従来においては、活性温度域の異なる複数のNOx吸蔵材をPtと共にウォッシュコートに混ぜて単一の担体に担持させたり、比較的高い活性高温域を持つ高温型のNOx吸蔵還元触媒と、比較的低い活性高温域を持つ低温型のNOx吸蔵還元触媒とを個別に備えて連続配置させたりすることが提案されている(例えば、下記の特許文献1や特許文献2を参照)。
特開2002−126453号公報 特開2000−167356号公報
しかしながら、活性温度域の異なる複数のNOx吸蔵材を混ぜて単一の担体に担持させた場合には、ある温度域で活性を発揮するべきNOx吸蔵材が、当該温度域では不活性となるNOx吸蔵材により周囲を取り囲まれることになるため、本来のNOx吸蔵性能が発揮され難くなって最大限のNOx低減効果が引き出せないという不具合があり、他方、高温型のNOx吸蔵還元触媒と低温型のNOx吸蔵還元触媒とを個別に備えて連続配置させた場合には、NOx吸蔵還元触媒の搭載数が増えることによるコストの高騰や搭載性の悪化を招いてしまうという不具合があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、コストの高騰や搭載性の悪化を招くことなく、NOx吸蔵還元触媒の活性温度域を従来より拡大して広い排気温度範囲で高いNOx低減効果が得られるようにすることを目的としている。
本発明は、排気管の途中にNOx吸蔵還元触媒を装備し且つ該NOx吸蔵還元触媒より上流側で排気ガス中に還元剤として燃料を添加する燃料添加手段を備えた排気浄化装置において、前記NOx吸蔵還元触媒の前端から後方へ向けた所要範囲に活性温度域が相対的に低い触媒原料を担持せしめると共に、これより後方の残りの範囲に活性温度域が相対的に高い触媒原料を担持せしめたことを特徴とするものである。
而して、このように活性温度域の異なる触媒原料を混ぜずに領域を分けて担持させるようにしているので、夫々の触媒原料に含まれるNOx吸蔵材の本来のNOx吸蔵性能が夫々の活性温度域で発揮されることになり、活性温度域の異なる触媒原料を混ぜて単一のNOx吸蔵還元触媒とする場合よりも高いNOx低減効果が得られることになる。
しかも、排気温度が比較的低い段階でNOx吸蔵還元触媒の前側の領域でNOxの吸蔵還元反応が起こることにより、その反応熱が排気ガスの流れ方向に伝搬してNOx吸蔵還元触媒の後側の領域の触媒床温度が底上げされるので、排気温度自体がNOx吸蔵還元触媒後側の領域に担持された触媒原料の活性温度域まで完全に上がりきらなくても、触媒床温度が活性温度域に達して良好なNOxの吸蔵還元反応が開始されることになり、高温型のNOx吸蔵還元触媒と低温型のNOx吸蔵還元触媒とを個別に連続配置した場合よりも高温域でのNOx低減効果が良好に得られる。
また、活性温度域の異なる触媒原料を単一のNOx吸蔵還元触媒について領域を分けて担持させているので、NOx吸蔵還元触媒の搭載数が増えることによるコストの高騰や搭載性の悪化を招かなくて済む。
更に、本発明においては、燃料添加手段による燃料の添加位置とNOx吸蔵還元触媒との間に、添加燃料をH2とCOに分解する前段酸化触媒を装備することも可能である。
このようにすれば、燃料添加手段による添加燃料が前段酸化触媒にて排気ガス中の残存O2と反応して雰囲気温度を上げ且つO2が消費された後に燃料中のHCがH2とCOに分解されてNOx吸蔵還元触媒に導かれるので、その導入段階から雰囲気中のO2濃度がほぼ零となってNOxの分解放出が直ちに開始され、そのままNOx吸蔵還元触媒の表面上で反応性の高いH2とCOにより従来のHCの反応温度よりも低い排気温度からNOxが効率良く還元浄化されることになる。
また、本発明においては、燃料添加手段による燃料の添加位置より上流側の排気管に、排気ガス中の未燃燃料成分を酸化処理して反応熱により排気昇温を図り得るプレ酸化触媒を装備することも可能である。
このようにすれば、エンジンの各気筒への燃料噴射を制御することにより、燃料のメイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射を追加したり、メイン噴射自体のタイミングを遅らせたりすることで排気ガス中に未燃燃料成分を多く残し、この未燃燃料成分をプレ酸化触媒で酸化処理して反応熱により排気昇温を図ることが可能となる。
尚、前述の前段酸化触媒やプレ酸化触媒には、貴金属触媒原料としてPt及びPdを加えることが好ましく、このようにすれば、PdによりPtのシンタリング(高温条件下でPtの微粒子が融合成長して大きな粒子となることで表面積が低下して活性が低下する現象)を抑制することが可能となり、しかも、高濃度HCの分解能が大幅に向上されることになる。
上記した本発明の排気浄化装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、活性温度域の異なる触媒原料を混ぜずに領域を分けて単一のNOx吸蔵還元触媒に担持させるようにしているので、コストの高騰や搭載性の悪化を招くことなく、NOx吸蔵還元触媒の活性温度域を従来より拡大して広い排気温度範囲で高いNOx低減効果が得られるようにすることができる。
(II)本発明の請求項2に記載の発明によれば、燃料中のHCをH2とCOに分解してNOx吸蔵還元触媒に導くことができるので、これらの反応性の高いH2とCOにより従来のHCの反応温度よりも低い排気温度からNOxを効率良く還元浄化することができる。
(III)本発明の請求項4に記載の発明によれば、エンジンの各気筒への燃料噴射を制御して排気ガス中に未燃燃料成分を多く残すことにより、この未燃燃料成分をプレ酸化触媒で酸化処理して反応熱により排気昇温を図ることができるので、排気温度の低い運転領域であっても積極的に排気温度を上げて高いNOx低減効果を得ることができる。
(IV)本発明の請求項3又は5に記載の発明によれば、PdによりPtのシンタリングを抑制することができるので、前段酸化触媒やプレ酸化触媒における初期性能を長期間に亘り持続させることができ、しかも、高濃度HCの分解能を大幅に向上することができるので、燃料の添加(前段酸化触媒では燃料添加手段による燃料添加、プレ酸化触媒ではポスト噴射等による燃料添加)を開始する排気温度を従来よりも下げることができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図1中における1はターボチャージャ2を搭載したディーゼルエンジンを示しており、エアクリーナ3から導いた空気4が吸気管5を介し前記ターボチャージャ2のコンプレッサ2aへと送られ、該コンプレッサ2aで加圧された空気4が更にインタクーラ6へと送られて冷却され、該インタクーラ6から図示しないインテークマニホールドへと空気4が導かれてディーゼルエンジン1の各シリンダに導入されるようにしてある。
また、このディーゼルエンジン1の各シリンダから排出された排気ガス7がエキゾーストマニホールド8を介し前記ターボチャージャ2のタービン2bへと送られ、該タービン2bを駆動した排気ガス7が排気管9を介し車外へ排出されるようにしてある。
そして、この排気ガス7が流通する排気管9の途中には、フィルタケース10が介装されており、該フィルタケース10内における後段には、排気空燃比がリーンの時に排気ガス7中のNOxを酸化して硝酸塩の状態で一時的に吸蔵し且つ後述の燃料添加により排気ガス7中のO2濃度が低下した時にNOxを分解放出して還元浄化する性質を備えたNOx吸蔵還元触媒11が収容されており、図2に拡大して示す如く、このNOx吸蔵還元触媒11の前端から後方へ向けた所要範囲に活性温度域が相対的に低い触媒原料11aが担持されていると共に、これより後方の残りの範囲に活性温度域が相対的に高い触媒原料11bが担持されている。
ここで、触媒原料11a,11bには、Li,Na,K等のアルカリ金属や、Ba等のアルカリ土類金属等をNOx吸蔵材として、これらのうちから必要な活性温度域が得られるものが適宜に選定されるようになっており、例えば、NOx吸蔵還元触媒11の前側の領域に担持される触媒原料11aのNOx吸蔵材としてBaが選定されている場合には、後側の領域に担持される触媒原料11bのNOx吸蔵材としてBaより高い温度領域でNOx吸蔵量が高まるK等が選定されることになる。
また、図1に示されている通り、フィルタケース10内におけるNOx吸蔵還元触媒11の直前位置には、ハニカム構造を有するフロースルー型の前段酸化触媒12が収容されていると共に、この前段酸化触媒12より上流側の排気管9には、排気ガス7中に還元剤として燃料(軽油等)を添加するインジェクタ13(燃料添加手段)が備えられており、該インジェクタ13により添加された燃料が前段酸化触媒12によりH2とCOに分解されるようになっている。
更に、ターボチャージャ2のタービン2b直後(エキゾーストマニホールド8の出口近傍)の排気管9には、貴金属触媒原料をステンレス製のメタル担体に担持させて成るプレ酸化触媒14が、前記NOx吸蔵還元触媒11に対し所要間隔を隔てて離間配置されている。
このプレ酸化触媒14は、図3に拡大して示す如く、ステンレス製の平板材14aと波板材14bとを螺旋状に巻いた円柱状のメタル担体に貴金属触媒原料を担持させたものとなっており、排気管9の管径と略同等の径を有する比較的小容量のフロースルー型の酸化触媒として形成されているが、図4に示す如く、セラミックから成るハニカム構造の担体に貴金属触媒原料を担持させたものとしても良い。
また、本形態例においては、排気昇温を図る必要が生じた際に、ディーゼルエンジン1の各気筒に燃料を噴射する燃料噴射装置15(図1参照)の燃料噴射制御が通常モードから昇温モードに切り替わり、圧縮上死点(クランク角0゜)付近で行われる燃料のメイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミング(開始時期がクランク角90゜〜120゜の範囲)でポスト噴射が実行されるようになっている。
つまり、このようにメイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射が行われると、このポスト噴射により排気ガス7中に未燃燃料成分(主としてHC:炭化水素)が添加されることになる。
尚、前述の前段酸化触媒12やプレ酸化触媒14には、貴金属触媒原料としてPt及びPdを加えることが好ましく、このようにすれば、PdによりPtのシンタリング(高温条件下でPtの微粒子が融合成長して大きな粒子となることで表面積が低下して活性が低下する現象)を抑制することが可能となり、しかも、高濃度HCの分解能が大幅に向上されることになる。
而して、このように排気浄化装置を構成すれば、ディーゼルエンジン1から排出されて間もない高温の排気ガス7がプレ酸化触媒14に導入されることにより、排気温度の低い軽負荷時等でも比較的容易にプレ酸化触媒14の触媒床温度が上昇して活性が高まるので、斯かる状態で燃料噴射装置15の燃料噴射制御を通常モードから昇温モードに切り替えて、メイン噴射に続き圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射を実行した際に、該ポスト噴射により排気ガス7中に添加された未燃燃料成分がプレ酸化触媒14を通過する間に酸化処理され、その反応熱により排気ガス7が暖められて排気昇温が図られることになる。
この結果、ディーゼルエンジン1からNOx吸蔵還元触媒11まで排気ガス7を導く間に排気温度が低下してしまって前段酸化触媒12の活性を上げることができなかった運転領域にあっても、プレ酸化触媒14により排気昇温を図ることで前段酸化触媒12の活性を上げることが可能となる。
そして、斯かる状態でインジェクタ13により燃料を還元剤として添加すると、その添加燃料が前段酸化触媒12の表面上で排気ガス7中の残存O2と反応して雰囲気温度を上げ且つO2が消費された後に燃料がH2とCOに分解されてNOx吸蔵還元触媒11に導かれるので、その導入段階から雰囲気中のO2濃度がほぼ零となってNOxの分解放出が直ちに開始され、そのままNOx吸蔵還元触媒11の表面上で反応性の高いH2とCOにより従来のHCの反応温度よりも低い排気温度からNOxが効率良く還元浄化されることになる。
この際、前記NOx吸蔵還元触媒11にあっては、活性温度域の異なる触媒原料11a,11bを混ぜずに領域を分けて担持させるようにしているので、夫々の触媒原料11a,11bに含まれるNOx吸蔵材の本来のNOx吸蔵性能が夫々の活性温度域で発揮されることになり、活性温度域の異なる触媒原料11a,11bを混ぜて単一のNOx吸蔵還元触媒11とする場合よりも高いNOx低減効果が得られることになる。
しかも、排気温度が比較的低い段階でNOx吸蔵還元触媒11の前側の領域でNOxの吸蔵還元反応が起こることにより、その反応熱が排気ガス7の流れ方向に伝搬してNOx吸蔵還元触媒11の後側の領域の触媒床温度が底上げされるので、排気温度自体がNOx吸蔵還元触媒11後側の領域に担持された触媒原料11bの活性温度域まで完全に上がりきらなくても、その触媒床温度が活性温度域に達して良好なNOxの吸蔵還元反応が開始されることになり、高温型のNOx吸蔵還元触媒と低温型のNOx吸蔵還元触媒とを個別に連続配置した場合よりも高温域でのNOx低減効果が良好に得られる。
また、活性温度域の異なる触媒原料11a,11bを単一のNOx吸蔵還元触媒11について領域を分けて担持させているので、NOx吸蔵還元触媒11の搭載数が増えることによるコストの高騰や搭載性の悪化を招かなくて済む。
従って、上記形態例によれば、活性温度域の異なる触媒原料11a,11bを混ぜずに領域を分けて単一のNOx吸蔵還元触媒11に担持させるようにしているので、コストの高騰や搭載性の悪化を招くことなく、NOx吸蔵還元触媒11の活性温度域を従来より拡大して広い排気温度範囲で高いNOx低減効果が得られるようにすることができる。
また、特に本形態例においては、インジェクタ13による燃料の添加位置とNOx吸蔵還元触媒11との間に前段酸化触媒12を装備しているので、前記インジェクタ13による添加燃料を前段酸化触媒12によりH2とCOに分解してNOx吸蔵還元触媒11に導くことができ、これらの反応性の高いH2とCOにより従来のHCの反応温度よりも低い排気温度からNOxを効率良く還元浄化することができる。
しかも、インジェクタ13による燃料の添加位置より上流側の排気管9にプレ酸化触媒14を装備しているので、ディーゼルエンジン1側でのポスト噴射により排気ガス7中に添加した未燃燃料成分をプレ酸化触媒14で酸化処理して反応熱により排気昇温を図ることができるので、排気温度の低い運転領域であっても積極的に排気温度を上げて高いNOx低減効果を得ることができる。
また、前段酸化触媒12やプレ酸化触媒14に貴金属触媒原料としてPt及びPdを加えているので、PdによりPtのシンタリングを抑制することができて、プレ酸化触媒14や前段酸化触媒12における初期性能を長期間に亘り持続させることができ、しかも、高濃度HCの分解能を大幅に向上することができて、燃料の添加(前段酸化触媒12ではインジェクタ13による燃料添加、プレ酸化触媒14ではポスト噴射による燃料添加)を開始する排気温度を従来よりも下げることができる。
尚、本発明の排気浄化装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、ポスト噴射の追加に替えて、メイン噴射自体のタイミングを遅らせることで排気ガス中に未燃燃料成分を多く残すようにしても良く、また、NOx吸蔵還元触媒の直後に、該NOx吸蔵還元触媒を未反応のまま通過した余剰の添加燃料分を酸化処理するための後段酸化触媒を必要に応じて備えるようにしても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す概略図である。 図1のNOx吸蔵還元触媒を拡大した斜視図である。 図1のプレ酸化触媒を拡大した斜視図である。 図1のプレ酸化触媒の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
7 排気ガス
9 排気管
11 NOx吸蔵還元触媒
11a 触媒原料
11b 触媒原料
12 前段酸化触媒
13 インジェクタ(燃料添加手段)
14 プレ酸化触媒

Claims (5)

  1. 排気管の途中にNOx吸蔵還元触媒を装備し且つ該NOx吸蔵還元触媒より上流側で排気ガス中に還元剤として燃料を添加する燃料添加手段を備えた排気浄化装置において、前記NOx吸蔵還元触媒の前端から後方へ向けた所要範囲に活性温度域が相対的に低い触媒原料を担持せしめると共に、これより後方の残りの範囲に活性温度域が相対的に高い触媒原料を担持せしめたことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 燃料添加手段による燃料の添加位置とNOx吸蔵還元触媒との間に、添加燃料をH2とCOに分解する前段酸化触媒を装備したことを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前段酸化触媒に貴金属触媒原料としてPt及びPdを加えたことを特徴とする請求項2に記載の排気浄化装置。
  4. 燃料添加手段による燃料の添加位置より上流側の排気管に、排気ガス中の未燃燃料成分を酸化処理して反応熱により排気昇温を図り得るプレ酸化触媒を装備したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の排気浄化装置。
  5. プレ酸化触媒に貴金属触媒原料としてPt及びPdを加えたことを特徴とする請求項4に記載の排気浄化装置。
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