JP2007073456A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】放電開始電圧を低減して駆動電圧を下げ、発光効率を向上させたプラズマディスプレイパネルを提供することを目的とする。
【解決手段】平行に配列された第1電極24、第2電極25からなる電極対とこれらを覆うように形成した誘電体層26とを有する第1基板21と、電極対と交差し配列された第3電極30を有する第2基板28とを備えるプラズマディスプレイパネルであって、第1電極24および第2電極25それぞれに対応する位置の誘電体層26上に、放電空間に突出させてフローティング電極34、35を設け、かつそのフローティング電極34、35を互いに対向させたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、気体放電からの放射を利用したプラズマディスプレイパネルに関するものである。
従来、気体放電からの放射を利用した平面表示装置として、プラズマディスプレイパネル(以下PDPと記す)の商品化が図られている。PDPには直流型(DC型)と交流型(AC型)があるが、大型表示装置として、面放電型AC型PDPがより高い技術的ポテンシャルを持ち、寿命特性が優れていることから商品化されている。
図7は、従来の面放電型AC型PDPの放電単位である放電セルの構成を示す断面概念図である。図7に示すように、放電セルの前面板である第1基板1には、ガラス基板2表面上に、約80μmの放電ギャップg1を挟んで、透明電極対を形成し、その上に、電気抵抗を下げるために金属電極からなるバス電極(図示省略)をそれぞれ形成されることにより、走査電極である第1電極3と維持電極である第2電極4からなる表示電極5が複数対形成されている。そして、これらの電極対を覆って、誘電体層6および保護膜7が順次積層された構造となっている。誘電体層6は低融点ガラスから形成され、AC型PDP特有の電流制限機能を有する。保護膜7は上記電極対表面を保護すると共に、2次電子を効率よく放出し放電開始電圧を低下させる。また、保護膜7の材料として、2次電子放出係数γが大きく、かつ耐スパッタ性が高く光学的に透明な電気絶縁性材料である金属酸化物のMgO(酸化マグネシウム)が広く用いられている。
他方、背面板である第2基板8のガラス基板9上には、画像データを書き込むためのデータ電極である第3電極10が、第1基板1の表示電極5と交差するように直交方向に形成され、さらに第3電極10およびガラス基板9表面の少なくとも一部を覆うように、背面側の誘電体層11が低融点ガラスにより形成されている。隣接する放電セル(図示省略)との境界の誘電体層11上には、所定の高さの隔壁12が低融点ガラスによって、例えばストライプ状や井桁状などのパターン形状で形成され、さらに誘電体層11の表面と隔壁12の側面には、蛍光体層13が形成された構造としている。蛍光体層13として、赤、緑、青の少なくとも3色発光の蛍光体が対応する各放電セル内に形成されている。
前面板の第1基板1と背面板の第2基板8はそれぞれ加工面を対向させ、かつ第1電極3および第2電極4と、第3電極10とが互いにほぼ直交して交差するように組み合わせされて封着され、パネル内の大気や不純物ガスを排気した後、放電用ガスとして希ガスのキセノン・ネオンあるいはキセノン・ヘリウムなどのXe(キセノン)混合ガスが約数十kPaで封入され封止される。
そして、この放電セルを複数個マトリックス状に配列したプラズマディスプレイパネルに、マトリックス状に駆動する駆動回路やこれらを制御する制御回路などを設けることによりプラズマディスプレイ装置が構成されている。
図7における従来のPDPは、輝度を確保するための主放電である維持放電が、ガラス基板2の表面と実質的に平行に形成された陽極および陰極となる走査電極の第1電極3と維持電極の第2電極4との間に発生する“面放電”となる。すなわち、放電空間内の電気力線と放電に寄与する保護層7表面とのなす角が大きくなるために、放電時の荷電粒子や励起粒子の損失が増加し、放電開始電圧が、放電ギャップ長を同一とした時の“対向放電”(放電空間内の電気力線と放電に寄与する電極面とのなす角が小さい放電)よりも必然的に高くなる。また、放電ギャップ長が小さい狭ギャップのPDPであるので、放電領域14の大きさが小さく、発光効率が低く輝度を上げるのが困難であるという課題があった。
従来、上記課題を改善するために、上記第1電極および第2電極からなる表示電極が形成する放電ギャップを長ギャップとすることにより、放電領域を従来よりも拡大させ、発光効率を1.5倍以上に向上させる高輝度PDPが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、長放電ギャップを有する放電セルの構成を示す断面概念図である。図7と同じ構成のものは同じ番号を付与している。
特許文献1によれば、図8に示すように、放電セルの前面板である第1基板1における表示電極15は、ガラス基板2表面に、例えば200〜300μmの長ギャップからなる放電ギャップg2を挟んで、金属電極からなる第1電極16および第2電極17を細幅で形成することにより配置されている。
このように、長ギャップの放電ギャップを形成する表示電極15とすることにより、まず、狭い間隔を有する第1電極16とデータ電極である第3電極10の縦方向に放電が発生し、次いで、約300Vの高い維持放電電圧が印加された長ギャップの間隙を有する第1電極16、第2電極17の表示電極間に面放電が発生することにより、放電領域が拡大し、発光効率が向上し高輝度になるものである。
ところが、上記長ギャップのPDPにおいては、上述した狭ギャップの従来のPDPよりも放電開始電圧はさらに高くなる。駆動電圧が高くなる理由としては、狭ギャップPDPと同様、長ギャップのPDPにおいても、基板面に平行に形成配置された電極間に発生する電気力線が、電極面から互いに斜め方向に向かって出ることになるので、その放電形態が、“面放電”となることにある。ギャップ長が大きくなる分、狭ギャップのPDPよりも放電開始電圧が必然的に上昇する。
従来、上記課題を改善するために、表示電極を隔壁の側部表面に形成することによって、表示電極における放電に寄与する主面を基板面とほぼ直角に交差させ、かつ隣り合う表示電極の主面と放電ガス空間を挟んで対向するように配置させた表示電極の主面との間に発生する対向放電を維持放電とすることにより、放電領域を拡大させ、発光効率を高めることが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
この例での放電形態は、ガス空間を挟む電極間の対向放電(ただし、電荷移動方向はパネル厚さ方向ではなく基板面に沿った方向)となり、特許文献2は、この放電形態を“面方向対向放電”と呼称している。
特許文献2によれば、表示電極に具備している導電膜からなる給電部を、前面板に形成した隔壁の側部表面に形成することによって、表示電極における放電に寄与する主面を基板面とほぼ直角に交差させ、かつ隣り合う表示電極の主面とガス空間を挟んで対向するように配置している。さらに、前面板には、種火放電を惹起させるために、表示電極対の間に補助電極対を設けている。
特開2000−571429号公報 特開2003−132804号公報
従来の狭ギャップの面放電型AC型PDPにおいては、維持放電が面放電となるため、放電における損失が大きく放電開始電圧が高くなり、かつ狭ギャップにより放電領域が小さく、発光効率が低く輝度を上げるのが困難であるという問題があった。
また、長ギャップのAC型PDPとすることにより、発光効率が向上して高輝度となるが、上記と同様に、維持放電が面放電となるため、放電開始電圧は高くなり、また、長ギャップとすることにより、約300Vのさらに高い維持放電電圧を必要として駆動電圧が高くなるため、放電電流ピーク値が大きくなり、特に大画面パネルにおいて、急峻で高いピーク電流を十分に供給することが難しいので、各放電セルの放電状態がパネルの点灯面積に大きく依存して、大画面駆動表示が不均一となるという問題があった。
一方、前面板に形成した隔壁の側部表面に、表示電極の給電部を形成することにより、表示電極間における維持放電を面方向対向放電として放電領域を拡大させた場合、対向放電となって放電領域が拡大して発光効率は向上するが、表示電極以外に補助電極を設けているので、開口率が低下し輝度が下がるという問題があった。また、前面板に隔壁を形成し、その隔壁側部表面に表示電極から延設した給電部を表示電極主面として形成し、対向させるという複雑な構成を有するため、製造が難しく高価となるという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、簡易な電極構成により、放電形態を対向放電的にして放電領域を拡大させるとともに、放電における荷電粒子・励起粒子の損失を抑制することで放電開始電圧を低減して駆動電圧を下げ、発光効率を向上させることにより輝度を向上させたPDPを提供することを目的とする。
このような課題を解決するために、本発明は、互いに平行に配列された第1電極および第2電極からなる複数の電極対とこれらの電極対を覆うように形成した誘電体層とを有する第1基板と、前記電極対と交差して配列された第3電極を有する第2基板とを有し、これらの第1基板と第2基板とを対向配置することにより複数個の放電セルを設けたプラズマディスプレイパネルであって、前記第1電極および第2電極それぞれに対応する位置の前記誘電体層上に、放電空間側に突出させてフローティング電極を設け、かつそのフローティング電極を互いに対向させたものである。
また、放電セルは、2つのフローティング電極間で発生させる放電による放電領域を有することを特徴とする。
また、フローティング電極は、各放電セルにおいて孤立した電極対として対向して形成したことを特徴とする。
さらに、フローティング電極は、電気的導電性材料により形成したことを特徴とする。
また、フローティング電極は、高比誘電率の誘電体材料により形成したことを特徴とする。
また、フローティング電極は、少なくとも電気的導電性材料および誘電体材料が混合分散されて形成される高比誘電率の誘電体電極であることを特徴とする。
また、フローティング電極は、少なくとも一部が高比誘電率の誘電体材料により形成され、かつその誘電体材料の比誘電率は誘電体層の比誘電率の2倍以上の値を有することを特徴とする。
さらに、フローティング電極は、誘電体層との少なくとも境界面に電気的導体部を設けたものである。
さらに、フローティング電極は、第1電極および第2電極の直上の位置にそれぞれ配置したことを特徴とする。
また、フローティング電極は、第1電極および第2電極の直上からずれた位置にそれぞれ配置したことを特徴とする。
また、フローティング電極は、フローティング電極の底部と誘電体層との間に電気的導体部が設けられ、前記電気的導体部は前記フローティング電極の底部よりも広い面積で形成したことを特徴とする。
また、フローティング電極は、フローティング電極と電気的導体部との間の少なくとも一部に誘電体部分を対向するように設けたものである。
また、フローティング電極は、フローティング電極の少なくとも底部が誘電体層に埋め込むように形成したものである。
また、フローティング電極の少なくとも前記誘電体層の表面からの高さは、対向する第1基板と第2基板の間の間隙の10%〜80%の範囲にあることを特徴とする。
さらに、フローティング電極の少なくとも放電空間に接する表面が、保護膜で被覆されていることを特徴とする。
また、フローティング電極の少なくとも対向する側面表面が、保護膜で被覆されていることを特徴とする。
さらに、フローティング電極は、第1電極および第2電極それぞれに対応する位置の誘電体層上にそれぞれ少なくとも1個配置したことを特徴とし、またフローティング電極は、可視光に対して透明となるように形成したことを特徴とする。
なお、以上に述べた各構成は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
本発明によれば、第1基板の電極対に対応する位置の誘電体層上に、フローティング電極を互いに対向して設けることにより、簡易な電極構成により、放電形態を対向放電的にして放電領域を拡大することができ、また、放電時の荷電粒子・励起粒子の損失を抑制することで、放電開始電圧を低減して駆動電圧を下げることができ、これにより発光効率を向上させて輝度を向上させ、低放電電流ピーク値で駆動でき、高輝度高信頼性のPDPとすることができる。
以下、本発明の一実施の形態によるPDPについて、図1〜図6の図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1(a)、(b)は、本発明の実施の形態1によるPDPの放電セルの構成を示す断面図および平面図である。
この図1では放電セルを1つだけ示しているが、赤、緑、青の各色を発光する放電セルが多数配列されてPDPが構成される。
図1(a)、(b)に示すように、放電セルにおいて、前面板である第1基板21のガラス基板22上に、表示電極23である電極対として、走査電極である第1電極24および維持電極である第2電極25の対が平行に配列されて形成されている。
形成方法としては、ガラス基板22表面上に、電力をより供給し易くするために、厚膜プロセスにより、例えばAg(銀)ペーストを印刷塗布して焼成することにより、膜厚数μmの低抵抗の、例えば約80μm幅の幅細の金属電極からなるバス電極を、200〜300μmの長ギャップの放電ギャップg2を挟んで対向して形成し、これにより表示電極23である第1電極24および第2電極25の対を紙面の垂直方向に平行に配列して形成する。なお、放電ギャップg2の値は上記の範囲の値に限定されず、設計されるPDP放電セルの大きさによって適切に設定すればよい。また、表示電極としては、低抵抗の上記バス電極以外に、透明電極を形成してもよい。また、バス電極としては、上記Ag電極の他に、成膜パターン化されるCr(クロム)/Cu(銅)/Crなどの積層電極、薄膜成膜プロセスによるAl(アルミニウム)系電極などを用いることができる。また、バス電極材料としては、Ag、Al、Ni(ニッケル)、Pt(白金)、Cr、Cu、Pd(パラジウム)などの金属や、各種金属の炭化物や窒化物等の導電性セラミックスなどの材料やこれらの組み合わせ、あるいはそれらを積層して形成される積層電極も必要に応じて使用することができる。
そして、図1に示すように、第1電極24、第2電極25からなる電極対、およびガラス基板22の表面を覆うように、誘電体層26が、鉛系あるいは非鉛系の低融点ガラスやSiO2材料などにより膜厚数μm〜数十μmで形成されている。
そして、誘電体層26上には、放電開始電圧をより低下させるために2次電子放出係数γが大きく、かつ誘電体層26を放電時のイオン衝撃から保護するために耐スパッタ性が高く、また光学的に透明で電気絶縁性が高い、例えばMgO(酸化マグネシウム)を含む金属酸化物材料を真空蒸着法や電子ビーム蒸着法などにより、数千Åの膜厚で形成することにより保護膜27が形成されている。
一方、背面板である第2基板28のガラス基板29の内表面には、各放電セルにおいて、第1電極24、第2電極25の電極対にほぼ直交するように、例えばAgなどを含む電極材料により、データ電極である第3電極30が紙面水平横方向に配列して形成されている。
そして、第2基板28の内面上には、第3電極30およびガラス基板29の表面を覆うように、背面板側の誘電体層31が鉛系あるいは非鉛系の低融点ガラスやSiO2材料などにより形成されている。
また、この誘電体層31上には、隔壁32が、例えば井桁形状のパターンで形成される。隔壁32は、誘電体層31の上に低融点ガラス材料ペーストを塗布した後、隣接放電セルとの境界周囲を仕切るように、すなわち、放電セルの配列を行方向および列方向で仕切る井桁形状のパターンで、サンドブラスト法やフォトリソグラフィ法などの方法により形成されている。
そして、隔壁32間には、赤色、緑色、青色の各色の蛍光体層33が蛍光体材料ペーストを印刷塗布し、焼成することにより形成されている。この蛍光体層33としては、赤色として(Y、Gd)BO3:Euが、緑色として、Zn2SiO4:Mnが、青色としてBaMg2Al1424:Euなどがそれぞれ使用される。
ここで、本発明は、前面板における電極構造として特有の構造を有する。図1に示すように、ガラス基板22上の誘電体層26上において、第1電極24と静電結合させるために、第1電極24に対応する位置には、フローティング電極34が放電空間側に突出するように設けられる。また同様に、第2電極25と静電結合させるために、第2電極25に対応する位置には、フローティング電極35が放電空間側に突出するように設けられ、そのフローティング電極34、35は互いに対向するように設けられる。さらに、このフローティング電極34、35は、浮き電極として、他の電極などとは電気的に絶縁された状態で形成されている。36はこのフローティング電極34、35上に形成したMgOなどを含む金属酸化物からなる保護膜である。このフローティング電極34、35は、駆動の際に、近似的に表面が同電位にみなせるような材料であればよく、そのためには、少なくとも放電空間側に露出した部分および誘電体層との境界面などの表面は、導電性を有していることが望ましいと考える。また、このフローティング電極として、必ずしも電気的導体でなくても、高比誘電率の誘電体も適用することができる。この場合、通常の誘電体層の材料よりも十分比誘電率が高ければ良好な結果を得ることができる。
本発明のポイントは、放電空間に突出したフローティング電極の内部にほとんど電界がなく、表面がほぼ同電位になることで、放電空間での電界(電気力線)分布を変えることにあり、これを実現するために、高比誘電率材料、あるいは導体材料もしくは少なくとも表面に導電性がある材料を用いることができる。
本実施の形態1の実施例としては、フローティング電極34、35から電気力線を基板面に平行に走らせるために、金属などの電気的導電性材料が使用されている。この電気的導電性材料としては、Ag、Al、Ni、Pt、Cr、Cu、Pdなどの金属電極材料、ITOなどの透明電極材料、各種金属の炭化物や窒化物等の導電性セラミックスなど、あるいはこれらの組み合わせなどによる導電性材料を用いることができる。
このように、フローティング電極34、35を電気的導体電極とすることにより、第1電極24および第2電極25と静電結合した際にはフローティング電極34、35内部に電界がなく、電極表面はそれぞれ同電位(電位分布が無い状態)になるので、第1電極24および第2電極25から発生する電界(電気力線)分布をフローティング電極34、35により基板面平行方向(紙面水平方向)に曲げることができるようになる。これにより、等価的にその表面に電位分布がない高比誘電率の電極と見なすことができるようになるので、その間に発生する放電37は、フローティング電極の放電に寄与する主面に対してほぼ垂直で、かつ基板面に平行方向に発生する対向放電となる。その結果、放電時の荷電粒子・励起粒子の損失を抑制し、放電開始電圧を低下させることができる。
また、図1(b)の平面図に示すように、フローティング電極34、35は、各放電セルにおいて、孤立した電極対として、第1電極24、第2電極25の上方の誘電体層26上に、かつ隔壁32の内側にそれぞれ形成される。
このように、各放電セルにおけるフローティング電極34、35を孤立して設けることにより、隣接する放電セルから放電電流が流れ込むことがなくなる。すなわち、各放電セル毎に、第1電極24、第2電極25およびフローティング電極34、35とその間の誘電体層26によりそれぞれ形成される静電容量によって電流制限されることになるので、フローティング電極34、35間において対向放電パルスを安定して発生させ、放電セルの放電開始電圧を低下させ、発光効率を向上させることができる。
さらに、フローティング電極34、35は、それぞれ第1電極24および第2電極25の直上の位置に設けられており、これにより、フローティング電極34、35は、第1電極24および第2電極25との静電結合をさらに高めることができる。また、フローティング電極34、35を長ギャップを有する第1電極24および第2電極25の直上の位置に配置されることになるので、フローティング電極34、35も同様な長ギャップの電極対となり、長ギャップの放電セルとして、放電開始電圧を低下させつつ発光効率を向上させることができる。
また、本発明において、フローティング電極34、35は、少なくとも誘電体層26表面からの高さが対向する第1基板21と第2基板28の間の間隙の10%〜80%の範囲になるように形成している。フローティング電極34、35の高さが10%より低いと、放電領域が基板面に近くなって対向放電的でなくなるので、放電開始電圧の低下が妨げられ、また、フローティング電極34、35の高さが80%より高いと、放電領域が蛍光体層33に当たるので、蛍光体層33表面を劣化させる恐れがある。
また、図1に示すように、フローティング電極34、35は、第1電極24、第2電極25の線幅とほぼ同じ細幅で直方体形状とし、第1電極24および第2電極25上方にそれぞれ少なくとも1個対向するように配置しており、直方体形状のため、放電セル内を有効な放電空間として活用することができる。
また、前面板である第1基板21の第1電極24、第2電極25の上方に、フローティング電極34、35を設ける方法としては、電極材料ペーストを印刷法あるいは転写法で重ね塗りして付着させて焼成する形成方法や、所定の形状の孤立電極を形成したフィルムを基板面の所定の位置に転写し付着させる方法、あるいはフォトリソグラフィ技術、リフトオフ技術などの方法を使用することができる。
本実施の形態1によるPDPにおいて、全表示セルを初期化状態にする初期化期間、各放電セルをアドレスし、各セルへ入力データに対応した表示状態を選択・入力していくデータ書き込み期間、表示状態にある放電セルを表示発光させる維持放電期間を有するサブフィールドにより1フレームを構成し、駆動発光表示させることができる。この駆動ステップにおいて、維持放電期間中に、第1電極24、第2電極25に、維持放電電圧パルスの、例えば230〜250Vの矩形波電圧を互いに位相が異なるように印加することにより、フローティング電極34、35は、第1電極24および第2電極25とそれぞれ静電結合しているため、第1電極24および第2電極25から各維持放電電圧信号が得られる。
表示状態データが書き込まれた放電セルにおいて、フローティング電極34、35の側面対向間には、電圧極性が変化するたびにパルス放電が発生する。フローティング電極34、35間に発生する対向放電的な放電により、放電空間の中の励起キセノン原子からは147nmの共鳴線が、励起キセノン分子からは173nm主体の分子線が放射され、次いで上記紫外放射を背面板としての第2基板28の蛍光体層33で可視放射に変換することにより、PDPの表示発光が得られる。
従来の面放電型の放電セルでは、放電空間に投入される電気エネルギーは、走査、維持電極幅と誘電体層厚み(もちろん維持電圧も)によって決定されるが、本発明の対向放電の放電セルにおいては、フローティング電極34、35と第1、第2電極24、25との間の各静電容量によって決まり、駆動回路から見れば、放電空間との間に、電極−フローティング電極間で構成されるコンデンサが直列に入ったことになり、上記の静電容量は、表示電極23の幅と誘電体層26の厚みによっても変わる。
そして、放電空間の電気力線は、浮き電極であるフローティング電極34、35によって基板面平行方向に曲げられ、フローティング電極34、35は放電空間に突出しているために、電気力線がフローティング電極表面となす角度に対して垂直に近くなり、その結果、維持放電の形態が対向放電となり、駆動電圧を低下させることができるので、より効率の高い低電流密度の駆動ができるようになる。
また、フローティング電極34、35間で発生する放電が対向放電となるので、従来の面放電を利用した狭ギャップのPDPよりも、放電効率を向上させて発光効率を向上させることができる。また、従来の長ギャップ型PDPと違い、発生する放電が対向放電となるので、放電開始電圧を低下させて維持放電電圧を低減させ、発光効率を向上させ消費電力を下げることができ、しかも蛍光体層の劣化を防止することができる。また、維持放電電圧を低減させた結果として、放電電流ピーク値が下がるので、大画面パネルにおいて均一駆動表示とすることができ、さらに、保護膜のスパッタ量を低減させるので、パネル信頼性を向上させることができ、大画面高精細対応の高輝度高信頼性のPDPを実現することが可能になる。
本発明において、65インチサイズの大画面のPDPの第1基板21として、約250μmの長ギャップで形成した第1、第2電極24、25の上方直上にAg電極材料による電気的導体電極のフローティング電極34、35を、印刷重ね塗り法により対向基板間隙150μmの40%の電極高さ(60μm)になるように形成した。さらに第2基板28として、第3電極30、隔壁32、蛍光体層33を形成し、これらの第1基板21と第2基板28を対向配置し、内部空間にXe10%を混合したNeガスを約67kPa封入してPDPを作成した。
この結果、前面板としての第1基板21に形成したフローティング電極34、35の対向間の対向放電により、従来の狭ギャップ型の面放電型PDPよりも、放電領域が拡大して発光効率が1.2lm/Wから2.4lm/Wに向上すると同時に、輝度が1.6倍に向上した。また、同一の約250μmのギャップを有する従来の長ギャップ型のPDPに対し、放電開始電圧が従来280V〜300V必要であったものが、20〜50V低下した。発光効率においても30%向上し、蛍光体層の劣化も防止できた。さらに、従来の長ギャップパネルでは、高い放電維持電圧のために1.5mA/セルと大きかった放電電流ピーク値が200μA/セルと下がったので、65インチという大画面パネルにおいても大画面駆動表示が均一となり、かつ保護膜も劣化せず、大画面高精細の高輝度高信頼性のPDPとすることができる。また、従来の面方向対向放電型PDPよりも簡易な電極構成としているので、低コストで開口率の高い高輝度のPDPとすることができた。
なお、上記説明において、フローティング電極34、35および誘電体層26の表面を覆うようにMgOなどを有する保護膜27、36を形成したが、誘電体層26の放電空間に接する表面に、保護膜を設けずに、フローティング電極34、35の少なくとも対向する側面表面に、MgOを含む金属酸化物を有する保護膜36を形成するようにしてもよい。
また、保護膜27、36を別々の工程で形成する例として説明したが、前面板の加工工程において、誘電体層およびフローティング電極表面を一括して覆うように保護膜を形成してもよい。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2によるPDPの放電セルの構成を示す断面概念図である。図1と同じ構成のものは同じ番号を付している。
この図2に示すものは、高比誘電率の誘電体材料からなるフローティング電極34a、35aを設けたものである。このフローティング電極34a、35aを構成する高比誘電率の誘電体材料としては、TaO2、Y23、ZrO2、HfO2、Bi23などを用いることができるが、これらに限定されず、高比誘電率の誘電体材料であれば使用できる。
なお、望ましくは、フローティング電極34a、35aを構成する高比誘電率の誘電体材料の比誘電率は、誘電体層26の比誘電率の2倍以上の値を有するのが好ましく、これにより、第1電極24、第2電極25とフローティング電極34a、35aとをより静電結合させやすくすることができ、良好な対向放電となる放電領域37を有する放電セルとなる。
このように、フローティング電極を高比誘電率の誘電体電極とすることにより、等価的にフローティング電極の表面に電位分布がほとんどない誘電体電極となるので、放電セルに発生する放電は、フローティング電極間で基板面にほぼ平行方向に発生する対向放電となり、放電開始電圧が低下し発光効率が向上する。
また、本実施の形態2のさらに別の実施の形態として、フローティング電極34a、35aを少なくとも電気的導電性材料および誘電体材料が混合分散されて形成される高比誘電率の誘電体電極としてもよい。導電性材料としては、Ag、Al、Ni、Pt、Cr、Cu、Pdなどの金属微粒子材料、ITOなどの電極微粒子材料、各種金属の炭化物や窒化物等の導電性セラミックスなど、あるいはこれらの組み合わせなどによる導電性微粒子材料などを使用できる。また、誘電体材料としては、SiO2、Al23、Si34系などの低比誘電率の誘電体材料や、上述したTaO2、Y23、ZrO2、HfO2、Bi23などの高比誘電率誘電体材料などによる誘電体微粒子材料を使用できる。少なくとも導電性材料および誘電体材料が均一に混合分散された材料ペーストを塗布し焼成することによりフローティング電極を形成することができる。
このようにフローティング電極を導電性材料および誘電体材料が混合分散された材料で形成することにより、フローティング電極は高い比誘電率を有する高比誘電率誘電体電極となるので、発生する放電はより良好な対向放電となって、放電開始電圧がさらに低下し、発光効率をさらに向上させることができる。また、高比誘電率誘電体電極は、導電性材料および誘電体材料を混合分散した材料によって形成されるので、フローティング電極が形成し易くなり、低コストのPDPとすることができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3によるPDPの放電セルの構成を示す断面概念図である。図2と同じ構成のものは同じ番号を付している。
図3に示すものは、高比誘電率誘電体電極によるフローティング電極34a、35aと誘電体層との少なくとも境界面に導電性膜による電気的導体部38を設けたものである。この電気的導体部38の幅(紙面水平方向の幅)は、その上に形成されるフローティング電極34a、35aの底部の面積と同程度か、あるいは底部よりも広い面積としてもよい。また、この電気的導体部38はAg、Al、Ni、Pt、Cr、Cu、Pdなどの金属電極材料、ITOなどの透明電極材料、各種金属の炭化物や窒化物等の導電性セラミックスなど、あるいはこれらの組み合わせた導電性材料によって導電性膜をパターン化して形成することにより設けることができる。
高比誘電率誘電体電極であるフローティング電極34a、35aと誘電体層26との少なくとも境界面に電気的導体部38をそれぞれ設けることにより、第1、第2電極24、25とフローティング電極34a、35aとは静電結合をより強めることができるようになり、十分な電流を供給することができ、フローティング電極間で発生する対向放電はさらに安定して起きるようになり、放電開始電圧がさらに低下し発光効率をさらに向上させることができる。
なお、上記において、フローティング電極34a、35aと誘電体層26との境界面に電気的導体部38が設けた例を説明したが、電気的導体部38を境界面に形成した部分から連続させてフローティング電極34a、35aの対向する側面に形成しても構わない。これにより、フローティング電極34a、35aは少なくとも表面に導電性があることになるので、第1、第2電極24、25と静電結合したフローティング電極34a、35a間において、対向放電をより発生しやすくすることができる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4によるPDPの放電セルの構成を示す断面概念図である。図1〜3と同じ構成のものは同じ番号を付している。
図4に示すものは、フローティング電極34、35は、それぞれ第1電極24および第2電極25の直上からずれた位置に配置したものである。さらにフローティング電極34、35の底部と誘電体層26との間に電気的導体部38を設け、かつその電気的導体部38はフローティング電極34、35の底部よりも広い面積としたものである。
図4に示すように、フローティング電極34、35は、第1、第2電極24、25の直上からずれた位置にそれぞれ形成配置されるので、フローティング電極34、35を隔壁32から離して形成することができ、フローティング電極34、35を形成し易くすることができる。
なお、フローティング電極として、実施の形態2で説明したフローティング電極34a、35aを用いてもよい。
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5によるPDPの放電セルの構成を示す断面概念図である。図4と同じ構成のものは同じ番号を付している。
図5に示すものが図4と異なるのは、フローティング電極34、35と電気的導体部38との間の少なくとも一部に誘電体部分39を対向するように設けたことである。さらに、フローティング電極34、35の少なくとも底部が誘電体層26に埋め込まれるように、電気的導体部38を形成している。
この図5に示す例では、フローティング電極34、35は、第1、第2電極24、25の直上近くで、電気的導体部38上の一部に接し、かつ誘電体部分39を覆うように形成され配置された構成となり、静電結合した電気的導体部38の電位と、誘電体部分39を覆ったフローティング電極34、35の対向する先端部とは同電位となり、フローティング電極34、35の先端部から、電気力線が放電空間に出ることになる。
フローティング電極34、35は、少なくとも底部を誘電体層26に埋め込むように形成することにより、フローティング電極34、35の底部と第1電極24、第2電極25を近づけることになって静電結合を強めることができ、フローティング電極間における対向放電を発生させやすくすることができる。
また、フローティング電極34、35の少なくとも一部に誘電体部分39を対向するように設けることにより、フローティング電極間の対向放電をより放電セル内部の深い位置で発生させることができ、放電領域を基板面から離すことができるため、基板面における放電効率の損失を低減でき、放電開始電圧をさらに下げて発光効率をさらに向上させることができる。
(実施の形態6)
図6は、本発明の実施の形態6によるPDPの放電セルの構成を示す断面概念図である。図1、図2と同じ構成のものは同じ番号を付している。
図6に示すものが図1、図2と異なるのは、誘電体層26を第1電極24および第2電極25の間に形成せず、そしてフローティング電極34、35の少なくとも対向する側面表面のみに、MgOを含む金属酸化物を有する保護膜36を形成したことである。
図6に示すように、誘電体層26を第1電極24、第2電極25の表面をそれぞれ覆って形成するが、第1電極24、第2電極25の間には形成されないようにする方法としては、ガラス基板22上に形成された第1電極24、第2電極25上の所定の位置に、例えば、誘電体層26およびフローティング電極34、35を積層するとともに、孤立させて形成したフィルムを転写付着させる方法を用いることができる。このように、誘電体層26を第1電極24、第2電極25の間に形成せず、第1電極24、第2電極25と、フローティング電極34、35の間にそれぞれ形成することにより、フローティング電極34、35の間に発生する対向放電が、基板面からより離間する放電となるので、放電開始電圧をさらに下げ、発光効率を向上させることができる。
また、フローティング電極34、35の少なくとも対向する側面表面のみに、MgOを含む金属酸化物を有する保護膜36を形成することにより、フローティング電極34、35間に発生する放電を基板面からより離間させて対向放電させることができ、放電開始電圧をさらに低下させ、発光効率をさらに向上させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、放電空間側に突出させてフローティング電極を互いに対向して設ける構成とすることにより、簡易な電極構成により、放電形態を対向放電的にして放電領域を拡大させ、放電開始電圧を低減して駆動電圧を下げ、発光効率を向上させることができる。
なお、上記説明において、フローティング電極は、直方体形状のフローティング電極として説明したが、立方体、柱状、球状、円弧柱状およびジグザグ柱状などの形状でもよく、また、それぞれ複数個配置するようにしても構わない。
また、フローティング電極は、電気的導体電極あるいは高比誘電率誘電体電極として形成する場合を説明したが、全体に透明なシリカなどの誘電体の表面をITOなどの透明電極で覆うなどの方法により、可視光に対して透明であるように形成しても同様に実施可能である。
また、保護膜としてMgOを使用して説明したが、MgO、CaO、BaO、SrOおよびZnOの内の少なくとも一種を含んだ金属酸化物材料を使用しても構わない。また、これらには他の材料や不純物材料が含まれていてもよい。
以上のように本発明によれば、高輝度高信頼性のPDPを得る上で有用な発明である。
(a)、(b)は本発明の実施の形態1によるプラズマディスプレイパネルの放電セルの構成を示す断面図および平面図 本発明の実施の形態2によるプラズマディスプレイパネルの放電セルの構成を示す断面図 本発明の実施の形態3によるプラズマディスプレイパネルの放電セルの構成を示す断面図 本発明の実施の形態4によるプラズマディスプレイパネルの放電セルの構成を示す断面図 本発明の実施の形態5によるプラズマディスプレイパネルの放電セルの構成を示す断面図 本発明の実施の形態6によるプラズマディスプレイパネルの放電セルの構成を示す断面図 従来の面放電型AC型プラズマディスプレイパネルの放電セルの構成を示す断面図 従来の面放電型AC型プラズマディスプレイパネルの放電セルの他の例の構成を示す断面図
符号の説明
21 第1基板
22、29 ガラス基板
23 表示電極
24 第1電極
25 第2電極
26 誘電体層
27、36 保護膜
30 第3電極
32 隔壁
33 蛍光体層
34、34a、35、35a フローティング電極
38 電気的導体部
39 誘電体部分

Claims (18)

  1. 互いに平行に配列された第1電極および第2電極からなる複数の電極対とこれらの電極対を覆うように形成した誘電体層とを有する第1基板と、前記電極対と交差して配列された第3電極を有する第2基板とを有し、これらの第1基板と第2基板とを対向配置することにより複数個の放電セルを設けたプラズマディスプレイパネルであって、前記第1電極および第2電極それぞれに対応する位置の前記誘電体層上に、放電空間側に突出させてフローティング電極を設け、かつそのフローティング電極を互いに対向させたプラズマディスプレイパネル。
  2. 放電セルは、2つのフローティング電極間で発生させる放電による放電領域を有することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. フローティング電極は、各放電セルにおいて孤立した電極対として対向して形成したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. フローティング電極は、電気的導電性材料により形成したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. フローティング電極は、高比誘電率の誘電体材料により形成したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. フローティング電極は、少なくとも電気的導電性材料および誘電体材料が混合分散されて形成される高比誘電率の誘電体電極であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. フローティング電極は、少なくとも一部が高比誘電率の誘電体材料により形成され、かつその誘電体材料の比誘電率は誘電体層の比誘電率の2倍以上の値を有することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. フローティング電極は、誘電体層との少なくとも境界面に電気的導体部を設けたものである請求項5に記載のプラズマディスプレイパネル。
  9. フローティング電極は、第1電極および第2電極の直上の位置にそれぞれ配置したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  10. フローティング電極は、第1電極および第2電極の直上からずれた位置にそれぞれ配置したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  11. フローティング電極は、フローティング電極の底部と誘電体層との間に電気的導体部が設けられ、前記電気的導体部は前記フローティング電極の底部よりも広い面積で形成したことを特徴とする請求項8に記載のプラズマディスプレイパネル。
  12. フローティング電極は、フローティング電極と電気的導体部との間の少なくとも一部に誘電体部分を対向するように設けたものである請求項8に記載のプラズマディスプレイパネル。
  13. フローティング電極は、フローティング電極の少なくとも底部が誘電体層に埋め込むように形成したものである請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  14. フローティング電極の少なくとも前記誘電体層の表面からの高さは、対向する第1基板と第2基板の間の間隙の10%〜80%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  15. フローティング電極の少なくとも放電空間に接する表面が、保護膜で被覆されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  16. フローティング電極の少なくとも対向する側面表面が、保護膜で被覆されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  17. フローティング電極は、第1電極および第2電極それぞれに対応する位置の誘電体層上にそれぞれ少なくとも1個配置したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  18. フローティング電極は、可視光に対して透明となるように形成したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
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