JP2007070384A - ノルボルネン系架橋共重合体及びその製造方法 - Google Patents

ノルボルネン系架橋共重合体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】溶剤に対する耐性及び親和性を兼ね備え、触媒や電極活物質として有用なラジカルポリマーとしてのノルボルネン系架橋共重合体及びその製造方法。
【解決手段】少なくとも下記一般式(1)で表される繰り返し単位等のノルボルネン系化合物由来の構造単位と、それらとは異なる少なくとも一つの繰り返し単位とからなり、架橋構造を有する共重合体。
Figure 2007070384

(式中、R〜Rは、置換又は無置換のアルキル基を表す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、ラジカル基を有する繰り返し単位を含むノルボルネン系架橋共重合体及びその製造方法に関し、特に電極活物質や触媒として有用なノルボルネン系架橋共重合体に関する。
安定ラジカル分子を高分子化したラジカルポリマーが、酸化還元樹脂の一つとして1970年代から多く合成されてきている。このようなラジカルポリマーは、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシ(以下「TEMPO」と略す。)が置換したアクリレートやスチレン誘導体のポリマーに代表され、このポリマーは、例えばアルコールのアルデヒドやケトンへの酸化触媒能などを示す。また、酸化防止剤として汎用されているフェノールや環状アミンのポリマーは、酸素やラジカル不純物を還元して除去する作用を示し、それ自身は水素引き抜きにより安定ラジカルに変換されるので、ラジカルポリマーの前駆体と言える。
ラジカルポリマーのこれら作用メカニズムは、可逆的な酸化還元(レドックス)対にある。ニトロキシドラジカルを例として、作用メカニズムを下記に示す。下記に示すように、ニトロキシドラジカルは一電子酸化されてオキソアンモニウムカチオンになり、このオキソアンモニウムカチオンが還元されるとラジカルが再生する(p型ドーピングに対応)。もう一方のレドックス対では、ニトロキシドラジカルが一電子還元されてアミノキシアニオンに変換され、このアミノキシアニオンが酸化されるとラジカルに戻る(n型ドーピングに対応)という酸化還元が生起する。
Figure 2007070384
近年、このラジカルのレドックス対を蓄電材料、すなわち二次電池の電極活物質として着眼した研究が活発になっている。ラジカルのレドックス対を電極活物質として組み込むので、有機ラジカル電池と呼ばれている(非特許文献1及び2参照)。電極活物質としてこれらのラジカルポリマーを用いる場合、電極としての成形性や接着性だけでなく、電解液が容易に浸透する親和性を有し(電解液との親和性)、且つ電解液中に溶出しないこと(電解液への耐性)や、さらに電池の高容量化を実現するエネルギー密度の高さが求められている。
ここで、上記ニトロキシドラジカルを分子構造に有するポリマーを電極活物質に用いる利点は次のようにまとめられる。(1)化学的に極めて安定である。例えばラジカル濃度が室温大気下で半年以上にわたり減少しないポリマーが存在する。(2)スピン密度はN−Oに局在しており、ラジカル当たりの分子量が小さいため、重量当たりの電荷容量が大きい。(3)すべてのモノマー単位で電荷を担えるので、100%近い究極のヘビードーピングが可能となる。(4)純有機物であり、焼却可、無臭、低毒性は従来の電極材料にはない利点である。(5)レドックスの速度が極めて速く、電池として高いレート特性・高出力を発現する。
このような、ニトロキシドラジカルを分子構造に有するポリマーとして、ごく最近TEMPO部位がモノマー構造単位に置換したノルボルネンポリマーが報告されており、間接酸化触媒(メディエーター)としての利用が開示されている(非特許文献3参照)。先に述べたアクリレートやスチレン誘導体のポリマーに比べ、ノルボルネン系ポリマーには様々な利点がある。例えば、重合触媒の選択によって分子量制御が容易であり、比較的高分子量のラジカルポリマーが得られる。また、成膜性・薄膜形成能に優れ、他材料との接着・密着性が高く、溶剤に対する親和性も高い。
しかしながら、この非特許文献3に記載されたTEMPO置換ノルボルネンポリマーは、ラジカル電池用電極活物質としての利用を検討された例はなく、また、このポリマーをそのまま電極活物質に使用すると、本質的な溶解性の高さに起因して電解液中へ容易に溶出し安定した酸化還元挙動(充放電特性)が得られ難く、実用的な寿命・耐久性が得られないという問題が生じる。また、非特許文献3に記載のTEMPO置換ノルボルネンポリマーは、溶剤に対する溶解度が高すぎるため、触媒として利用した場合、目的物との分離・回収に手間が掛かるという問題もある。
K. Nakahara et al., Chem. Phys. Lett., 359, 351-354 (2002) H. Nishide et al., Electrochim. Acta, 50, 827-831 (2004) C. Tanyeli et al., Tetrahedron Letters, Vol. 44, 1639 (2003)
本発明はこのような事情に鑑み、溶剤に対する耐性及び親和性を兼ね備え、触媒や電極活物質として有用なラジカルポリマーとしてのノルボルネン系架橋共重合体及びその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために研究を重ねた結果、ニトロキシドラジカル部位を有するノルボルネンモノマーと、このモノマーと反応性を有する多官能性モノマーとを共重合させると、ノルボルネン系ポリマーの利点を維持しつつ溶剤に対する耐性と親和性とを有し、触媒や電極活物質として有用な共重合体となることを知見し、本発明を完成させた。
かかる本発明の第1の態様は、下記一般式(1)で表される繰り返し単位又は下記一般式(2)で表される繰り返し単位の少なくとも一方と、前記一般式(1)及び前記一般式(2)の何れとも異なる少なくとも一つの繰り返し単位とからなり、架橋構造を有することを特徴とするノルボルネン系架橋共重合体にある。
Figure 2007070384
(式中、R〜Rは、置換又は無置換のアルキル基を表す。)
Figure 2007070384
(式中、R〜Rは、置換又は無置換のアルキル基を表す。)
本発明の第2の態様は、下記一般式(3)で表されるモノマーと、この一般式(3)で表されるモノマーと反応性を有する多官能性モノマーとを共重合させて得られる第1の態様に記載のノルボルネン系架橋共重合体にある。
Figure 2007070384
(式中、R〜Rは、置換又は無置換のアルキル基を表す。)
本発明の第3の態様は、前記一般式(1)で表される繰り返し単位の二重結合の少なくとも一部が、水素添加により飽和されていることを特徴とする第1又は2の態様に記載のノルボルネン系架橋共重合体にある。
本発明の第4の態様は、下記一般式(3)で表されるモノマーと、この一般式(3)で表されるモノマーとの反応性を有する多官能性モノマーとを共重合させることを特徴とするノルボルネン系架橋共重合体の製造方法にある。
Figure 2007070384
(式中、R〜Rは、置換又は無置換のアルキル基を表す。)
本発明の第5の態様は、前記一般式(3)で表されるモノマーに由来する二重結合の少なくとも一部を水素添加により飽和することを特徴とする第4の態様に記載のノルボルネン系架橋共重合体の製造方法にある。
本発明によれば、溶剤に対する耐性及び親和性を兼ね備え、触媒や電極活物質として有用なTEMPO置換ノルボルネン系架橋共重合体を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のノルボルネン系架橋共重合体は、上記一般式(1)で表される繰り返し単位又は上記一般式(2)で表される繰り返し単位の少なくとも一方と、一般式(1)及び一般式(2)の何れとも異なる繰り返し単位とを有する。なお、一般式(1)で表される繰り返し単位の二重結合の少なくとも一部は、水素添加により飽和されていてもよい。また、本発明のノルボルネン系架橋共重合体は、ランダム共重合体でもブロック共重合体でもよい。ここで、一般式(1)及び一般式(2)の何れとも異なる繰り返し単位とは、一般式(1)及び一般式(2)とは化学構造が異なる繰り返し単位を意味する。この一般式(1)及び一般式(2)の何れとも異なる繰り返し単位は、一種でも複数種でもよい。一般式(1)及び一般式(2)の何れとも異なる繰り返し単位は多価の有機基であり、例えば4〜8価の有機基であることが好ましい。一般式(1)及び一般式(2)の何れとも異なる繰り返し単位の具体例としては、下記式等が挙げられる。
Figure 2007070384
(nは1以上の整数、R〜R11は水素又はメチル基、Wは2〜4価の有機基を表す。)
上記一般式(1)及び一般式(2)のR〜Rは、置換又は無置換のアルキル基であればよく、鎖状、環状又は分岐状アルキル基の何れでもよく、好ましくはC1〜C10のアルキル基である。なお、アルキル基が長鎖になることで溶解性が高くなりすぎる場合があるため、C1〜C4のアルキル基が好ましい。このようなアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。また、アルキル基は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、リン原子、ホウ素原子等で置換されていてもよい。
ここで、本発明のノルボルネン系架橋共重合体は、一般式(1)及び一般式(2)の何れとも異なる繰り返し単位を介して架橋構造を形成した共重合体である。架橋構造とは、高分子化合物が共有結合等により分子間に結合を生じ、三次元ポリマーもしくは網目ポリマーが形成された構造を意味する。このような本発明の架橋共重合体は、架橋点の割合に依存して、ある程度の架橋点間距離で、三次元的又は網目状の高分子構造が形成されている。本発明の架橋体の共重合比は、架橋点の割合・架橋点間距離を決定する因子であり、合成時のモノマー仕込み組成比とモノマー類の反応速度に依存して決定される。ノルボルネン系架橋共重合体全体に対して上記式(1)又は(2)で表される繰り返し単位が80〜99.9mol%であることが好ましく、さらに好ましくは95〜98mol%である。また、一般式(1)及び一般式(2)の何れとも異なる繰り返し単位は、ノルボルネン系架橋共重合体全体に対して、0.1〜20mol%であることが好ましく、さらに好ましくは2〜5mol%である。なお、共重合比は、例えば、核磁気共鳴法、赤外分光法、元素分析法等の分析方法で求めることができる。このような架橋構造を有する本発明の共重合体は、有機溶剤が高分子構造内に浸透しやすいため溶剤に対する親和性が高く、且つ、分子量が極めて大きいため溶剤に溶解することがなく溶剤耐性に優れる。なお、架橋構造を有さない重合体でも、分子量を大きくすることにより溶剤耐性を向上させることは可能であるが、架橋体とは異なり溶剤が浸透し難いため、溶剤への親和性が低くなり、触媒や電極活物質としては好ましくない。このような本発明の架橋構造を有する共重合体の一例を下記に示す。なお、下記式中、Aは上記一般式(1)又は上記一般式(2)で表される繰り返し単位を表し、Bは、一般式(1)及び一般式(2)の何れとも異なる繰り返し単位を表す。
Figure 2007070384
本発明のノルボルネン系架橋共重合体の製造方法は特に限定されないが、例えば、上記一般式(3)で表されるモノマーと少なくとも一種の多官能性モノマーとを共重合させることにより製造することができる。
多官能性モノマーとしては、上記一般式(3)と重合する部位を2つ以上、例えば2〜4程度有するモノマーを使用する。上記一般式(3)と重合する官能基としては、例えばエチレン系二重結合が挙げられる。多官能性モノマーとして、具体的には、ジ(ノルボネニル)ベンゼン、ヘキサヒドロジメタノナフタレン、ペンタシクロテトラデカジエン、ジ(ノルボネニルオキシ)アルカン等のノルボルネン系モノマーや、ジビニルベンゼン、多官能アクリレート、多官能メタクリレート等の多官能ビニル系モノマー等が挙げられる。
上記多官能性モノマー類のほとんどは、試験研究用試薬や工業品として入手可能であるが、入手が困難なモノマー類については合成することも可能である。例えば、ジ(ノルボネニル)ベンゼンの一種である1,4−ジ(ノルボネニル−2−エン−5−イル)ベンゼンは、非特許文献(A. G. Barrett et al, Tetrahedron Lett., 42, 8215 (2001))に記載の方法で合成できる。また、ヘキサヒドロジメタノナフタレンの一種である1,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1,4,5,8−exo−endo−ジメタノナフタレンは、非特許文献(M. R. Buchmeiser et al., J. Am. Chem. Soc., 121, 11101 (1999) )に記載の方法で合成できる。ジ(ノルボネニルオキシ)アルカンの一種である1,2−ビス(ノルボル−2−エン−5−メトキシ)エタンは、非特許文献(K. D. Janda et al., J. Org. Chem., 69, 3319 (2004))に記載の方法で合成できる。
この上記式(3)で表されるモノマーと多官能性モノマーとを共重合させる方法は特に限定されず、アニオン重合、カチオン重合等の一般的な重合方法で共重合させることができる。一般式(1)の繰り返し単位を有するノルボルネン系架橋共重合体を製造するには、メタセシス触媒を使う開環重合が有効である。代表的なメタセシス触媒としては、第二世代Grubbs触媒等が挙げられる。所望の仕込み比のモノマーと、溶媒、触媒を仕込み、加熱攪拌することで得られる。また、一般式(2)の繰り返し単位を有するノルボルネン系架橋共重合体を製造するには、例えば、ニトロキシドラジカル部位が副反応を起こさないようして、アニオン重合やカチオン重合させればよい。一般式(2)の繰り返し単位を有するノルボルネン系架橋共重合体を製造するためのアニオン重合の触媒は特に限定されないが、ブチルリチウム等が好適に利用できる。また、カチオン重合の触媒も特に限定されないが、ボロントリフルオライドの各種エーテル錯体が好適に利用できる。なお、ラジカルの欠損がなく、ほぼ100%のラジカルを含有し、重量当たりのラジカル密度が高い架橋共重合体が得られやすいという点から、メタセシス触媒を使用する開環重合方法がより好ましい。
共重合反応のモノマー仕込み組成比は、上記式(3)で表されるモノマーと多官能性モノマーとの総量に対して上記式(3)で表されるモノマーが80〜99.9mol%であることが好ましく、さらに好ましくは95〜98mol%である。ただし、未反応モノマーとして重合されずに残留した量が、各モノマーで大きく異なる場合は、共重合比と仕込みモル比に乖離が生じるため、この場合は、所望の共重合比となるように、モノマー仕込み比を調整すればよい。
共重合する際に溶媒は使用してもしなくてもよいが、種々の有機溶媒とその混合溶媒が使用できる。有機溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエチレン、テトラクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル類などが挙げられる。その他、二硫化炭素、酢酸エチル、アセトニトリル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ニトロベンゼン、アニソール、スルホラン、γ−ブチロラクトン、N−メチルピロリドン、イオン性液体などが挙げられる。なお、開環重合の場合は、非プロトン系溶媒が好ましい。重合の反応温度に制限はないが、−120〜350℃、好ましくは、−80〜100℃、より好ましくは−80〜50℃である。開環メタセシス重合に有効なGrubbs触媒を用いる重合反応の場合は、触媒の熱的安定性の面から、重合温度は10〜50℃が好ましい。
なお、一般式(1)で表される繰り返し単位の二重結合の少なくとも一部が飽和されている共重合架橋体を得る場合は、上記共重合の後に、水素添加する等の方法により還元し、当該二重結合を水素で飽和させればよい。水素添加の方法としては、例えば、種々の遷移金属の存在下、水素ガスで還元することが挙げられる。触媒としては白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、ニッケルなどがあり、代表的なものとして、PtO、Pd−C、Ph−Al、RhCl[P(C]などが挙げられる。
上述した本発明の重合体は、ノルボルネン系で架橋構造を有する共重合体なので、ノルボルネン系ポリマーの利点、すなわち、分子量制御が容易で比較的高分子量のラジカルポリマーが得られ、また、成膜性・薄膜形成能に優れ、他材料との接着・密着性が高く、溶剤との親和性も高いという利点を有する。また、本発明のノルボルネン系架橋共重合体は、ラジカルの欠損がなく重量当たりのラジカル密度が高く、有機溶媒等の溶剤に対する溶解度が低く、溶剤中への溶出を防げる。それ故、例えば、触媒や電池の活物質に好適に使用することができる。特に本発明のノルボルネン系架橋共重合体は、繰り返し単位に2つのニトロキシドラジカル部位を有するためエネルギー密度の向上による電池の高容量化も図れるので、電極活物質、例えば、二次電池の正極活物質として好適に使用することができ、この場合、負極活物質としてリチウム等を、電解液としてリチウム塩の有機溶媒溶液等を使用して電池とすることができる。
本発明のノルボルネン系架橋共重合体及びそれを用いたラジカル電池を以下に示す実施例に基づいて説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1) TEMPO置換ノルボルネン−二官能性モノマー架橋共重合体の合成
(実施例1−1) TEMPO置換ノルボルネンモノマーの合成
5−ノルボルネン−2,3−カルボン酸無水物2.0g(12.2mmol)をベンゼン180mlに溶解し、4−ヒドロキシ−TEMPO 4.2g(24.4mmol)、トリエチルアミン(TEA)2.4ml(17.2mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)0.63g(5.15mmol)を加え、12時間還流撹拌した。放冷後、2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド3.9g(15.2mmol)を加え、室温で12時間反応させた。反応後沈殿をろ過し、ろ液をエーテルで抽出、水洗浄後、溶媒を除去した。この残留物をクロロホルム/ヘキサン/酢酸エチル(混合体積比6/3/1)を展開溶媒としてシリカゲルによりカラム精製した後、ヘキサン/ジクロロメタン(混合体積比8/2)により再結晶し、下記式で表されるTEMPO置換ノルボルネンモノマーを橙色結晶として得た(Yield:40%)。
Figure 2007070384
得られたTEMPO置換ノルボルネンモノマーは、endo−,endo−誘導体とendo−,exo−誘導体との混合物であり、それぞれカラム精製により単離後、二次元NMRにより同定した結果を以下に示す。
endo−,endo−誘導体
1H−NMR(CDCl3,600MHz,ppm,reduced with phenylhydrazine):d=6.26(bs,2H,olefinic=CH),5.01(m,2H,piperidine methine),3.22(bs,2H,endo−methine),3.14(bs,2H,bridgehead CH),1.93(m,4H,piperidine CH2),1.65(m,4H,piperidine CH2),1.47(m,1H,bridgecarbon CH2),1.31(m,1H,bridgecarbon CH2),1.27(s,12H,TEMPO CH3),1.21(d,12H,TEMPO CH3);13C−NMR(CDCl3,150MHz,ppm):d=175.9,138.7,70.2,64.5,52.5,52.1,50.3,47.4,35.4,24.3;IR(cm−1):2974(nC−H),1740(nC=O),1178,1159(nC−O);Mass:m/z 490(found),490.6(calcd);Found:C,66.0;H,8.8;N,5.7%.Calcd for C27H42N2O4:C,66.1;H,8.6;N,5.7%;Rf 0.65(ethyl acetate/hexane=1/1).
endo−,exo−誘導体
1H−NMR(CDCl3,600MHz,ppm,reduced with phenylhydrazine):d=6.29(dd,1H,olefinic=CH),6.07(dd,1H,olefinic=CH),5.08(m,1H,piperidine methine),5.01(m,1H,piperidine methine),3.33(t,1H,endo−methine),3.25(bs,1H,bridgehead CH),3.10(bs,1H,bridgehead CH),2.63(dd,1H,exo−methine),1.93(b,4H,piperidine CH2),1.68(b,4H,piperidine CH2),1.60(d,1H,bridgecarbon CH2),1.45(dd,1H,bridgecarbon CH2),1.28(bs,12H,TEMPO CH3),1.24(s,6H,TEMPO CH3),1.22(s,6H,TEMPO CH3);13C−NMR(CDCl3,150MHz,ppm):d=177.8,176.7,141.5,138.8,70.7,70.5,64.5,64.2,51.9,51.6,51.3,51.2,49.5,47.3,35.1,24.5;Mass:m/z 490(found),490.6(calcd);Rf0.70(ethyl acetate/hexane=1/1).
(実施例1−2)二官能性モノマーの合成
2,5−ノルボルナジエン2.6g(28.2mmol)、p−ジヨードベンゼン1.5g(4.55mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)5mlに溶解し、Ar雰囲気下、塩基としてピペリジン2.3g(27.0mmol)、酢酸パラジウム100mg(0.45mmol)、配位子としてトリフェニルホスフィン0.36g(1.37mmol)を加え撹拌した。この反応溶液に、ギ酸1.1g(23.9mmol)をシリンジで一度に加えて60℃で4時間反応させた。なお、この反応で、中和により激しく白煙を生じた。反応後、酢酸エチルで抽出、水洗浄後、溶媒を除去した。この残留物を、酢酸エチル/ヘキサン(混合体積比3/1)混合溶媒を使用してシリカゲルによりカラム精製し(Rf=0.45,eluent:hexane)、下記式で表される二官能性モノマー(1,4−ビスノルボルネニルベンゼン)を無色固体として得た(Yield:35%)。二次元NMRより同定した結果を以下に示す。
Figure 2007070384
1H−NMR(CDCl3,500MHz,ppm):d=7.20(s,4H,phenyl CH),6.23(q,2H,olefinic=CH),6.14(q,2H,olefinic=CH),2.94(s,2H,bridgehead CH),2.88(s,2H,bridgehead CH),2.68(q,2H,endo−methine),1.73(m,2H,endo−orexo−methine),1.61(m,2H,endo−orexo−methine),1.58(d,2H,bridge carbon CH),1.41(m,2H,bridge carbon CH);13C−NMR(CDCl3,125MHz,ppm):d=143.2,137.3,137.2,127.5,48.4,45.7,43.3,42.3,33.5;IR(cm−1):3056,2968(nC−H),1446(nC=C);Mass:m/z 262(found),262.4(calcd).
(実施例1−3) 実施例1−1、1−2で得られたモノマーの共重合
10mlナス型フラスコ中で、実施例1−1で得られたTEMPO置換ノルボルネンモノマー100mg(0.20mmol)をジクロロメタン1.0mlに溶解し、実施例1−2で得られた二官能性モノマー1.5mg(0.00571mmol)、第二世代Grubbs触媒2.3mg(0.00270mmol)を加え、Ar雰囲気下、40℃で12時間撹拌した。なお、実施例1−1で得られたモノマー(TEMPO置換ノルボルネンモノマー)は、endo−,endo−誘導体とendo−,exo−誘導体の2つの異性体から成るが、混合物のまま重合に使用した。重合後、反応液を室温にし、ジエチルエーテル200mlに再沈殿精製し、生じた薄橙色粉末をグラスフィルターG4でろ集し、50℃で10時間減圧乾燥を行うことにより、下記式で表される繰り返し単位を有し、架橋構造を有するTEMPO置換ノルボルネンモノマー−二官能性モノマー架橋共重合体を87mg得た。得られた架橋共重合体のIRスペクトルを測定したところ、746cm−1にベンゼン核に由来するPh−H面外変角吸収に対応する吸収が現れ、二官能性モノマー由来のベンゼン核の存在が示唆された。また、以下に述べるように、比較例1の単独重合体においては、同条件で重合しても溶剤に可溶なポリマーが得られるのに対し、本実施例では溶剤に膨潤するが不溶というポリマーが得られたので、架橋によるなんらかの三次元的な構造(ネットワーク)を形成していることが支持された。ラジカル濃度は、SQUID磁化測定により194%と見積もられ、定量的であった。
Figure 2007070384
得られた架橋共重合体は、ジクロロメタン、トルエン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、プロピレンカーボネート等の有機溶媒や、1mol/lのLiPF6電解質塩を含むエチレンカーボネート/ジエチルカーボネート混合溶液(混合比3:7(体積比))に難溶であった。この結果を以下の比較例1と比較すると、二官能性モノマーとの架橋共重合体とした実施例1の架橋共重合体は、溶剤に対する耐性(不溶性)が飛躍的に向上していることが確認された。
(比較例1) TEMPO置換ノルボルネンポリマーの合成(単独重合)
10mlナス型フラスコ中でTEMPO置換ノルボルネン100mg(0.20mmol)をトルエン1.0mlに溶解した。なお、実施例1−1で得られたモノマー(TEMPO置換ノルボルネンモノマー)は、endo−,endo−誘導体とendo−,exo−誘導体との2つの異性体から成るが、混合物のまま重合に使用した。この溶液に、第二世代Grubbs触媒2.3mg(0.00270mmol)を加え、Ar雰囲気下、40℃で12時間撹拌した。その後、室温にした後、ジエチルエーテル200mlを使用して再沈殿精製し、生じた薄橙色粉末をグラスフィルターG4でろ集し、50℃で10時間減圧乾燥を行うことにより、下記式で表される繰り返し単位からなるTEMPO置換ノルボルネンポリマーを得た。得られたTEMPO置換ノルボルネンポリマーの分子量を、クロロホルムを溶離液としたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(カラム 東ソー株式会社製TSKgelGMHXL)を使用して測定した結果、数平均分子量13100(ポリスチレン換算)、分散度(重量平均分子量/数平均分子量)は1.2であった。ラジカル濃度は、ESR測定により192%、SQUID磁化測定により195%と見積もられ、定量的であった。また、得られた単独重合体は、ジクロロメタン、トルエン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、プロピレンカーボネート等の有機溶媒や、1mol/lのLiPF6電解質塩を含むエチレンカーボネート/ジエチルカーボネート混合溶液(混合比3:7(体積比))に可溶であった。
Figure 2007070384
(実施例2) ラジカル電池
実施例1で得られたTEMPO置換ノルボルネン−二官能性モノマー架橋共重合体300mg、グラファイト粉末600mg、ポリテトラフルオロエチレン樹脂バインダ100mgを測り採り、メノウ乳鉢を使用し10分間混練することにより乾式混合した。得られた混合体を、圧力を掛けてローラー延伸することにより薄膜とした。これを、真空中80℃で一晩乾燥した後、直径12mmの円形に打ち抜き、コイン電池用電極を成型した。なお、この正極の質量は18.1mgであった。
次に、電解液としては、1mol/lのLiPF6電解質塩を含むエチレンカーボネート/ジエチルカーボネート混合溶液(混合比3:7(体積比))を使用し、得られた電極を電解液に浸して、電極中の空隙に電解液を染み込ませた。なお、実施例1の架橋共重合体を用いた電極活物質と電解液との親和性は高く、電解液は電極に容易に染み込んだ。電解液を含浸させた電極を、正極集電体(アルミニウム)上に置き、その上に同じく電解液を含浸させたポリプロピレン多孔質フィルムセパレータを積層した。さらに負極となるリチウム張り合わせ銅箔を積層し、絶縁パッキンで周囲を被覆された負極集電体(ニッケル)を重ね合わせた。これを、かしめ機によって圧力を加えることにより密閉し、正極活物質として実施例1の架橋共重合体、負極活物質として金属リチウムを用いたコイン電池を作製した。
作製したコイン電池を1mAの定電流で電圧が4.2Vになるまで充電し、その後、1mAの定電流で放電を行った。その結果、電圧は3.3V付近で40分間ほぼ一定となり、その後急激に低下した。これにより電池として動作していることを確認した。電圧が2.2Vまで低下したところで再び充電を行い、さらに、4.2〜2.2Vの範囲で充放電を50回繰り返した。その結果、繰り返し充放電を行っても放電時に3.3V付近で電圧が一定になることを確認し、この電池が二次電池として動作していることを確認した。このコイン電池の容量は、正極活物質1gあたり104mAhであった。また、(50回目の放電容量)/(1回目の放電容量)は96.8%であった。
この結果を以下の比較例2と比較すると、本発明の架橋共重合体を正極活物質として使用することにより、ラジカル電池の特性が飛躍的に向上することが確認された。
(比較例2)
実施例1のTEMPO置換ノルボルネン−二官能性モノマー架橋共重合体の代わりに、比較例1で得られたTEMPO置換ノルボルネンポリマーを使用したこと以外は、実施例2と同様にして電極を作製しコイン電池とした。このコイン電池を1mAの定電流で電圧が4.2Vになるまで充電し、その後、1mAの定電流で放電を行った。その結果、実施例2で現れた3.3V付近の平坦部は現れず、数分後には電圧が低下した。再び、1mAで充電したが直ちに4.2Vまで達し、再充電しても3Vの電圧は維持できなかった。これは活物質が電解液中に溶出したためであり、この電池は二次電池として動作しなかった。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)で表される繰り返し単位又は下記一般式(2)で表される繰り返し単位の少なくとも一方と、前記一般式(1)及び前記一般式(2)の何れとも異なる少なくとも一つの繰り返し単位とからなり、架橋構造を有することを特徴とするノルボルネン系架橋共重合体。
    Figure 2007070384
    (式中、R〜Rは、置換又は無置換のアルキル基を表す。)
    Figure 2007070384
    (式中、R〜Rは、置換又は無置換のアルキル基を表す。)
  2. 下記一般式(3)で表されるモノマーと、この一般式(3)で表されるモノマーと反応性を有する多官能性モノマーとを共重合させて得られる請求項1に記載のノルボルネン系架橋共重合体。
    Figure 2007070384
    (式中、R〜Rは、置換又は無置換のアルキル基を表す。)
  3. 前記一般式(1)で表される繰り返し単位の二重結合の少なくとも一部が、水素添加により飽和されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のノルボルネン系架橋共重合体。
  4. 下記一般式(3)で表されるモノマーと、この一般式(3)で表されるモノマーとの反応性を有する多官能性モノマーとを共重合させることを特徴とするノルボルネン系架橋共重合体の製造方法。
    Figure 2007070384
    (式中、R〜Rは、置換又は無置換のアルキル基を表す。)
  5. 前記一般式(3)で表されるモノマーに由来する二重結合の少なくとも一部を水素添加により飽和することを特徴とする請求項4に記載のノルボルネン系架橋共重合体の製造方法。
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