JP2007069695A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 酸素富空気を生成することで水分が溜まることを防止又は軽減でき、且つ、大型化やコスト高を抑制できる空気調和装置を得る。
【解決手段】 本空気調和装置10では、酸素富化装置100で酸素富化空気を生成して車両室内に放出する際に生成された水分が貯留部120に溜まる。貯留部120には、一端が温風生成部34で開口したダクト124が接続されており、ヒートコア92で生成された温風の一部がダクト124を通過して貯留部120に送られると、温風の熱で貯留部120に溜められた水分が蒸発させられる。これにより、特に、除湿器を設けなくても酸素富化空気を生成する際に生成された水分を除去できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、酸素富化機能を有する空気調和装置に関する。
車両用の空気調和装置には、通常の空気調和機能に加えて室内に供給される調和処理空気中の酸素を増大させる酸素富化機能を有する空気調和装置があり、その一例が下記特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている空気調和装置は、ポリカーボネート・シリコン重合体により形成された酸素富化膜を備えている。この酸素富化膜は、窒素分子の透過率よりも酸素分子の透過率の方が高く、これにより、酸素富化膜を透過した空気は通常の空気よりも酸素が多くなる。
しかしながら、この酸素富化膜は、酸素のみならず気相状態の水分子の透過率も高い。このため、酸素富化膜を透過した空気は酸素のみならず水分も多く(すなわち、湿度が高い)、酸素富化膜よりも空気流路の下流側で結露して水が溜まり、異音発生の原因になる。そこで、特許文献1に開示された空気調和装置では、除湿器を設けて酸素富化膜を透過した空気中の水分を除去している。
しかしながら、除湿器を設けることで空気調和装置全体が大型化し、コストが高くなる。
特開昭63−43811号の公報
本発明は、上記事実を考慮して、酸素富化空気を生成することで水分が溜まることを防止又は軽減でき、且つ、大型化やコスト高を抑制できる空気調和装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る空気調和装置は、空調装置本体と、上流側から供給された空気よりも酸素が多い酸素富化空気を下流側へ送給する酸素富化手段と、前記酸素富化手段の下流側に設けられて、前記酸素富化空気の生成により生じた水分が貯留される貯留部と、前記空調装置本体に設けられた熱源を含めて構成され、前記熱源の熱を前記貯留部に貯留された水分に付与して前記水分を蒸発させる加熱手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係る空気調和装置によれば、酸素富化手段に対してその上流側から空気が供給される。酸素富化手段では、供給された空気よりも酸素量が多い酸素富化空気が生成され、この酸素富化空気が酸素富化手段の下流側へ送給される。
一方、酸素富化手段にて酸素富化空気が生成される際には水分が発生する。この水分は、酸素富化手段よりも下流側に設けられた貯留部に貯留される。この貯留部に貯留された水分には、加熱手段を構成する熱源の熱が付与され、これによって貯留部の水分が蒸発する。
ここで、空気調和装置では、空調装置本体の熱源の熱で貯留部に貯留された水分を蒸発させるため、水分を除去するための除湿器を別途設けなくてもよく、装置全体を簡素化できる。
請求項2に記載の本発明に係る空気調和装置は、請求項1に記載の本発明において、前記加熱手段は、前記空調装置本体と前記貯留部とを連通し、前記熱源にて加熱されて最終的に前記空調装置本体の外部へ放出される温風の一部を前記貯留部へ導く連通部材を備え、前記連通部材を介して前記貯留部に導いた前記温風により前記水分を蒸発させることを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係る空気調和装置によれば、空調装置本体の熱源により温風が生成される。この温風は最終的に空調装置本体の外部へ放出されるが、その一部は空調装置本体と貯留部とを連通する連通部材によって貯留部へ導かれる。このように、温風が貯留部に導かれることで貯留部に貯留された水分が蒸発させられる。
ここで、本発明に係る空気調和装置では、最終的に空調装置本体から放出される温風の一部を貯留部に貯留された水分の蒸発用として用いているため、連通部材で貯留部に温風を導く構成とするだけで貯留部に貯留された水分を蒸発させることができる。
請求項3に記載の本発明に係る空気調和装置は、請求項2に記載の本発明において、前記連通部材による前記空調装置本体と前記貯留部との連通を遮断可能に設けられた遮断手段を備え、前記酸素富化手段にて前記酸素富化空気を生成している状態で、前記空調装置本体と前記貯留部との連通を前記遮断手段で遮断することを特徴としている。
請求項3に記載の本発明に係る空気調和装置によれば、酸素富化手段にて酸素富化空気が生成されている状態では、連通部材による空調装置本体と貯留部との連通が遮断手段によって遮断される。これにより、空調装置本体の熱源で生成された温風が酸素富化空気に混じることを防止又は軽減できる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る空気調和装置によれば、除湿器を別途設けなくても、酸素富化空気の生成により生じた水分を除去できる。
請求項2に記載の本発明に係る空気調和装置によれば、空調装置本体と貯留部とを連通部材で連通させるという簡素な構造で、酸素富化空気の生成で生じた水分を除去できる。
請求項3に記載の本発明に係る空気調和装置によれば、空調装置本体の熱源で生成された温風が酸素富化空気に混じることを防止又は軽減できる。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係る空気調和装置10の構成の概略が示されている。
この図に示されるように、空気調和装置10は空調装置本体12を備えている。空調装置本体12は空気取入部14を備えている。空気取入部14はブロワ16を備えている。ブロワ16の吸入側にはエアフィルタ18が設けられており、更に、エアフィルタ18のブロワ16とは反対側には外気取入口20と内気取入口22が設けられている。これらの外気取入口20及び内気取入口22とエアフィルタ18との間には内外気切替ドア24が設けられている。
内外気切替ドア24は外気取入口20と内気取入口22との間で揺動可能に設けられており、内気取入口22に接近する方向へ内外気切替ドア24が回動すると、内外気切替ドア24が内気取入口22とエアフィルタ18との間を遮断して外気取入口20とエアフィルタ18との間を開放する。これに対して、外気取入口20に接近する方向へ内外気切替ドア24が回動すると、内外気切替ドア24が外気取入口20とエアフィルタ18との間を遮断して内気取入口22とエアフィルタ18との間を開放する。
ブロワ16の複数の吐出側の1つには空気調和部26が接続されており、ブロワ16から空気の全部又は一部が空気調和部26に送り込まれる。空気調和部26にはエバポレータ28(蒸発器)が設けられている。エバポレータ28は図示しないコンプレッサ(圧縮器)やコンデンサ(凝縮器)と共に冷却サイクルを構成している。コンプレッサで圧縮された冷媒はコンデンサで冷却されて液化される。コンデンサで液化された冷媒がエバポレータ28を構成するパイプ等の冷媒通過管内を通過する際に冷媒通過管内で冷媒が気化する。このように冷媒通過管内で冷媒が気化する際に冷媒通過管が冷却され、ブロワ16の吐出側から送り込まれた空気が冷媒通過管の外側を通過することで空気が冷却、乾燥されて乾燥冷風が生成される。
エバポレータ28の側方にはエアミックスドア30が設けられており、エバポレータ28で生成された乾燥冷風はエアミックスドア30の側に送られる。エアミックスドア30は乾燥冷風の流路を通過部32と温風生成部34の2つに分けている。また、エアミックスドア30は揺動可能に設けられており、エアミックスドア30が揺動することで通過部32及び温風生成部34の各々エバポレータ28側での開口面積が変更され、乾燥冷風の通過部32への流入量と温風生成部34への流入量を変えることができる。
通過部32は、通過部32を通過する乾燥冷風の一部又は全部が通過可能なダクト36に接続されており、更に、ダクト36を介して分岐部38に接続されている。分岐部38は3つの通過口40、42、44を備えている。通過口40は図示しないパイプ等を介してインスツルメントパネル46の車両前方側の端部近傍に設けられたフロントデフロスタ48(図2参照)に接続されており、通過口40を通過した乾燥冷風が図2に示されるフロントデフロスタ48からウインドシールドガラス50の下端部近傍に吹き出される。
また、図1に示される通過口42は図2に示されるダクト52等を介してインスツルメントパネル46の車両左側の端部近傍に設けられたレフトサイドデフロスタ54に接続されており、通過口42を通過した乾燥冷風が図2に示されるレフトサイドデフロスタ54から左側のフロントドアガラス(図示省略)へ向けて吹き出される。さらに、図1に示される通過口44は図2に示されるダクト56等を介してインスツルメントパネル46の車両右側の端部近傍に設けられたライトサイドデフロスタ58に接続されており、通過口44を通過した乾燥冷風が図2に示されるライトサイドデフロスタ58から右側のフロントドアガラス(図示省略)へ向けて吹き出される。
また、図1に示されるように、ダクト36にはモード切替ドア60が回動可能に設けられている。モード切替ドア60は回動することでダクト36を閉塞し、又は、開放する。ダクト36がモード切替ドア60により閉塞された状態では、ダクト36における乾燥冷風の通過が規制され、フロントデフロスタ48、レフトサイドデフロスタ54、ライトサイドデフロスタ58への乾燥冷風の供給が規制される。
また、通過部32は、通過部32を通過する乾燥冷風を含む空気の一部又は全部が通過可能なダクト62の一端に接続されている。ダクト62の他端はダクト64、66、68の各一端に接続されている。ダクト64の他端は車両室内の運転席と助手席との間へ向けて開口された一対のセンタレジスタ70(図2参照)に接続されており、ダクト62及びダクト64を通過した空気がセンタレジスタ70から車両室内へ放出される。また、図1に示されるように、ダクト64にはモード切替ドア72が回動可能に設けられている。モード切替ドア72は回動することでダクト64を閉塞し、又は、開放する。ダクト64がモード切替ドア72により閉塞された状態では、ダクト64における空気の通過が規制され、センタレジスタ70への空気の供給が規制される。
また、図2に示されるように、ダクト66の他端は車両室内の助手席の運転席とは反対側の側方へ向けて開口されたレフトサイドレジスタ74に接続されており、ダクト62及びダクト66を通過した空気がレフトサイドレジスタ74から車両室内へ放出される。また、図1に示されるように、ダクト66にはモード切替ドア76が回動可能に設けられている。モード切替ドア76は回動することでダクト66を閉塞し、又は、開放する。ダクト66がモード切替ドア76により閉塞された状態では、ダクト66における空気の通過が規制され、レフトサイドレジスタ74への空気の供給が規制される。
さらに、図2に示されるように、ダクト68の他端は車両室内の運転席の助手席とは反対側の側方へ向けて開口されたライトサイドレジスタ78に接続されており、ダクト62及びダクト68を通過した空気がライトサイドレジスタ78から車両室内へ放出される。また、図1に示されるように、ダクト68にはモード切替ドア80が回動可能に設けられている。モード切替ドア80は回動することでダクト68を閉塞し、又は、開放する。ダクト68がモード切替ドア80により閉塞された状態では、ダクト68における空気の通過が規制され、ライトサイドレジスタ78への空気の供給が規制される。
また、通過部32は、通過部32を通過する乾燥冷風を含む空気の一部又は全部が通過可能なダクト82の一端に接続されている。ダクト82の他端は運転席側送給パイプ84及び助手席側送給パイプ86の各一端に接続されている。図2に示されるように、運転席側送給パイプ84は運転席前方で且つインスツルメントパネル46の下方で他端が開口しており、運転席側送給パイプ84を通過した空気が運転席に着座した乗員の足元へ向けて放出される。
一方、図2に示されるように、助手席側送給パイプ86は助手席前方で且つインスツルメントパネル46の下方で他端が開口しており、助手席側送給パイプ86を通過した空気が助手席に着座した乗員の足元へ向けて放出される。また、図1に示されるように、ダクト82の他端にはリヤヒートダクト88の一端が接続されている。
図2に示されるように、リヤヒートダクト88は中間部にて分岐されており、その一方の他端88Aは運転席後側のフロア近傍で開口し、他方の他端88Bは助手席後側のフロア近傍で開口している。これにより、リヤヒートダクト88を通過した空気は、後部座席に着座した乗員の足元近傍で放出される。また、図1に示されるように、ダクト82にはモード切替ドア90が回動可能に設けられている。モード切替ドア90は回動することでダクト82を閉塞し、又は、開放する。ダクト82がモード切替ドア90により閉塞された状態では、ダクト82における空気の通過が規制され、運転席側送給パイプ84、助手席側送給パイプ86、及びリヤヒートダクト88の各々への空気の供給が規制される。
一方、上述した温風生成部34には加熱手段を構成する熱源としてのヒートコア92が設けられている。ヒートコア92はエバポレータ28から温風生成部34へ送られた乾燥冷風を加熱する。温風生成部34で加熱された空気、すなわち、温風は、温風生成部34を通過した後に通過部32を通過する乾燥冷風と混合されてダクト62やダクト82に送られる。上記のように、エアミックスドア30を回動させて通過部32へ送られる乾燥冷風の量と温風生成部34へ送られる乾燥冷風の量を調節することで、通過部32を通過する乾燥冷風と、乾燥冷風が温風生成部34で加熱された温風の混合比を調節でき、これにより、ダクト62やダクト82に送られる空気の温度を調節できるようになっている。
また、本空気調和装置10は酸素富化手段としての酸素富化装置100を備えている。酸素富化装置100は酸素富化部102を備えている。酸素富化部102は、例えば、複数の酸素富化膜を備えている。酸素富化膜は、例えば、酸素分子よりも窒素分子の吸着率が高いポリカーボネート・シリコン重合体により形成されており、各酸素富化膜は各々の厚さ方向(図1の矢印A方向)に積層されている。空気が酸素富化膜を透過する際には、酸素分子よりも窒素分子が酸素富化膜に多く吸着される。これにより、酸素富化膜を透過した空気は、酸素を含む割合が多い酸素富化空気となる。
酸素富化部102の側方には差圧発生手段としての真空ポンプ104が設けられている。真空ポンプ104はダクト106により酸素富化部102に接続されており、真空ポンプ104が作動すると酸素富化部102の真空ポンプ104側で負圧が発生する。これにより、酸素富化部102の真空ポンプ104とは反対側から真空ポンプ104側(すなわち、図1の矢印A方向)へ空気が流れる。
酸素富化部102の真空ポンプ104とは反対側では、清浄空気供給手段を構成するダクト108の一端が酸素富化装置100に接続されている。ダクト108の他端はブロワ16の複数の吐出側の他の1つに接続されており、ブロワ16からダクト108を通過した空気W1が酸素富化装置100に到達する。
また、酸素富化部102の真空ポンプ104とは反対側では、差圧発生補助手段を構成するダクト110の一端が酸素富化装置100に接続されている。ダクト110の他端は空気取入部14と空気調和部26との間に接続されており、ブロワ16により空気取入部14から空気調和部26へ送られる空気の一部を補助空気W2として酸素富化装置100へ送ることができるようになっている。
さらに、ダクト110の他端側には補助空気供給制御部材としてのダンパ112が設けられている。ダンパ112はダクト110の他端を開閉可能に設けられており、ダンパ112がダクト110の他端を閉塞した状態では、空気取入部14から空気調和部26へ流れる空気はダクト110へ流れ込むことができない。
また、酸素富化部102の真空ポンプ104とは反対側では、乾燥風供給手段としてのダクト114の一端が酸素富化装置100に接続されている。ダクト114の他端は空気取入部14から空気調和部26へ送られた空気のエバポレータ28よりも下流側(すなわち、エバポレータ28のブロワ16とは反対側)で空気調和部26に接続されており、エバポレータ28により冷却されて乾燥された乾燥冷風の一部を酸素富化装置100へ送ることができるようになっている(以下、ダクト114を通過する乾燥冷風を乾燥冷風W3と称する)。さらに、ダクト114の他端側には乾燥風供給制御部材としてのダンパ116が設けられている。ダンパ116はダクト114の他端を開閉可能に設けられており、ダンパ116がダクト114の他端を閉塞した状態では、エバポレータ28で生成された乾燥冷風はダクト114へ流れ込むことができない。
一方、真空ポンプ104のダクト106とは反対側にはダクト118の一端が接続されている。ダクト118の他端には貯留部120に接続されている。酸素富化部102を構成する酸素富化膜は気相状態の水の透過率が高く、酸素富化空気を生成した際には酸素富化部102よりも下流側(図1の矢印A方向側)で水分(凝縮水)が生成される。貯留部120は、このように生成されてダクト118を流れた水分を貯留する。貯留部120には送風ダクト122の一端が接続されている。送風ダクト122の他端は車両の室内で開口しており、酸素富化部102で生成されて、ダクト106、真空ポンプ104、ダクト118、貯留部120、及び送風ダクト122を通過した酸素富化空気が車両の室内に供給される。
なお、本実施の形態では、送風ダクト122の他端を車両の室内で開口させて、酸素富化空気を車両室内に供給する構成としたが、送風ダクト122の他端をダクト62又はダクト64、66、68等に接続し、センタレジスタ70やレフトサイドレジスタ、ライトサイドレジスタ78から車両室内に酸素富化空気を供給したり、後述する調整風に酸素富化空気を混ぜ、調整風と共に酸素富化空気をセンタレジスタ70やレフトサイドレジスタ、ライトサイドレジスタ78から車両室内に酸素富化空気を供給したりする構成としてもよい。
また、貯留部120には加熱手段の連通部材としてのダクト124の一端が接続されている。ダクト124はヒートコア92のエバポレータ28とは反対側で温風生成部34に連通しており、ヒートコア92で加熱されて生成された温風W4を貯留部120内に供給できるようになっている。さらに、ダクト124の他端側には遮断手段としてのダンパ126が設けられている。ダンパ126はダクト124の他端を開閉可能に設けられており、ダンパ126がダクト124の他端を閉塞した状態では、ヒートコア92で加熱されて生成された温風W4が貯留部120に流れ込むことを規制する。また、ダンパ126はダンパ112及びダンパ116に連動しており、ダンパ112、116がダクト110、114の各他端を開放すると、ダンパ126がダクト124の他端を閉塞し、ダンパ112、116がダクト110、114の各他端を閉塞すると、ダンパ126がダクト124の他端を開放する。
なお、本実施の形態では、ダンパ126の開閉動作がダンパ112及びダンパ116の開閉動作に連動する構成であるが、ダンパ126の開閉動作はダンパ112及びダンパ116の少なくとも何れか一方の開閉動作に連動する構成であればよい。また、ダンパ126の開閉動作をダンパ112及びダンパ116の開閉動作に連動させるための制御機構は、ダンパ112及びダンパ116の少なくとも何れか一方とダンパ126とを機械的に連結するリンク機構等の機械的制御機構であってもよいし、ダンパ112、116、126の各々がモータや電磁石等の駆動手段により開閉移動する構成であれば、制御回路やコンピュータ等を制御機構としてもよい。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本空気調和装置10の動作の説明を通して本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本空気調和装置10は、内外気切替ドア24を図1の実線の位置まで移動させた状態でブロワ16が作動すると、ブロワ16の吸入側に負圧が発生し、外気取入口20から車両室外の外気Woutが吸入される。また、内外気切替ドア24を図1の点線の位置まで移動させた状態でブロワ16が作動すると、内外気切替ドア24から車両室内の内気Winが吸入される。
このようにしてブロワ16に吸引された外気Woutや内気Win、すなわち、空気はブロワ16の吐出側に送られ、更に、空気取入部14から空気調和部26に供給される。空気調和部26に供給された空気はエバポレータ28を通過して冷却、乾燥される。エバポレータ28で冷却、乾燥された乾燥冷風はエアミックスドア30により通過部32と温風生成部34とにそれぞれ送られる。
この状態で、モード切替ドア60がダクト36を開放していれば通過部32に送られた乾燥冷風はダクト36及び分岐部38を通過して、フロントデフロスタ48、レフトサイドデフロスタ54、及びライトサイドデフロスタ58から放出される。フロントデフロスタ48、レフトサイドデフロスタ54、及びライトサイドデフロスタ58から放出された乾燥冷風は、ウインドシールドガラス50や、左右のフロントドアガラス(図示省略)の車両室内側の面に吹き付けられ、これにより、ウインドシールドガラス50や、左右のフロントドアガラスの曇りが除去される。
一方、温風生成部34に送られた乾燥冷風はヒートコア92で加熱され、これにより、温風が生成される。ヒートコア92で生成された温風は通過部32を通過する乾燥冷風に混合され、これにより、所望の温度に調整された調整風が生成される。この状態でモード切替ドア72がダクト64を開放していれば、調整風がセンタレジスタ70から放出される。また、この状態でモード切替ドア76がダクト66を開放していれば、調整風がレフトサイドレジスタ74から放出される。さらに、この状態でモード切替ドア80がダクト68を開放していれば、調整風がライトサイドレジスタ78から放出される。
また、上記のように、モード切替ドア90がダクト82を開放していれば、調整風がダクト82を通過して運転席側送給パイプ84、助手席側送給パイプ86、リヤヒートダクト88にそれぞれ送られ運転席や助手席、及び後部座席に着座した乗員の足元に調整風が送られる。このように車両の室内に調整風が送られることで、車両の室内温度を調整できる。
一方、上記のように、ブロワ16が作動した状態で酸素富化装置100の真空ポンプ104が作動すると、酸素富化部102のダクト106側で負圧が発生する。これにより、ブロワ16が吸引した空気がダクト108に流れ込む。ダクト108に流れ込んだ空気W1はダクト108を通過して酸素富化装置100に送られる。
また、ブロワ16及び真空ポンプ104が作動した状態でダンパ112がダクト110の他端を開放していれば、空気取入部14から空気調和部26へ送られる空気の一部が補助空気W2としてダクト110に流れ込む。ダクト110に流れ込んだ補助空気W2はダクト110を通過して酸素富化装置100に送られる。
さらに、ブロワ16及び真空ポンプ104が作動した状態でダンパ116がダクト114の他端を開放していれば、エバポレータ28で生成された乾燥冷風の一部が乾燥冷風W3としてダクト114に流れ込む。ダクト114に流れ込んだ乾燥冷風W3はダクト114を通過して酸素富化装置100に送られる。
このようにして酸素富化装置100に送られた空気W1、補助空気W2、及び乾燥冷風W3は酸素富化部102の酸素富化膜を透過する。上記のように、空気が酸素富化膜を透過することで通常の空気よりも窒素の含有量が少なく酸素の含有量が多い酸素富化空気が生成される。酸素富化空気は、ダクト106、真空ポンプ104、ダクト118、貯留部120、及び送風ダクト122を通過して車両室内に放出される。
一方、上記のように酸素富化空気を生成した際に酸素富化部102よりも下流側(図1の矢印A方向側)で生成された水分(凝縮水)は貯留部120に貯留される。貯留部120に水分が貯留された状態で、ダンパ112、114を移動させてダクト110、114を閉塞すると、ダンパ126が移動してダクト124が開放される。ダクト124が開放されると、乾燥冷風がヒートコア92で加熱されることで生成された温風の一部が温風W4としてダクト124に流れ込む。ダクト124に流れ込んだ温風W4は貯留部120に送られる。
これにより、貯留部120内の温度が上昇し、その熱により水分が蒸発させられる。このように、酸素富化空気を生成することで生成された水分を除去できるため、このような水分が残留することに起因する異音の発生を防止又は低減できる。
また、本空気調和装置10において貯留部120内の水分を蒸発させるための熱は、本来、調整風を生成するための温風の熱である。このため、特に除湿器を設けたり、貯留部120に加熱装置を別途設けたりしなくてもよく、貯留部120内の水分を除去できるにも拘わらず空気調和装置10が大型化したり、コスト高になったりすることを防止できる。
さらに、本空気調和装置10では、酸素富化空気の生成に供される空気W1はブロワ16から送られる。外気Woutや内気Winがブロワ16に吸引される際にはエアフィルタ18を通過する。このため、ブロワ16からダクト108を通過して酸素富化部102に送られる空気W1は既に異物等が除去されている。したがって、酸素富化部102に供給する空気W1の異物を除去するためのエアフィルタ等を酸素富化装置100に設けなくてもよい。これにより、酸素富化装置100の構成を簡素化でき、空気調和装置10の小型化が可能になる。
また、本空気調和装置10では、酸素富化空気を生成する際に、空気取入部14から空気調和部26に送られる空気の一部が補助空気W2として酸素富化部102に送られる。ここで、ブロワ16が作動して空気が空気取入部14から空気調和部26に送られる際には、空気取入部14と空気調和部26との間で内圧が上昇する。この状態でダクト110の他端をダンパ112が開放して、空気取入部14と空気調和部26との間と、ダクト110とが連通するとダクト110の内圧も上昇する。
このため、酸素富化部102のダクト110側と真空ポンプ104側との間で圧力差が生じる。このようにして圧力差が生じることで、真空ポンプ104を作動させて酸素富化部102のダクト106側で負圧を生じさせるだけよりも酸素富化部102のダクト106側とダクト110側との間の圧力差が大きくなる。このため、真空ポンプ104の能力が高くなくてもダクト110側からダクト106側へ空気W1、補助空気W2、及び乾燥冷風W3を移動させることができる。これにより、能力が小さく小型な真空ポンプ104を用いることができ、空気調和装置10の小型化やコストの低減が可能になる。
さらに、酸素富化部102のダクト110側に別途加圧ポンプ等の加圧手段を設けることで酸素富化部102のダクト110側と真空ポンプ104側との間で圧力差を生じさせることもできる。しかしながら、本実施の形態では、空気取入部14と空気調和部26との間と、酸素富化部102のダクト110側とをダクト110で連通するだけで酸素富化部102のダクト110側と真空ポンプ104側との間で圧力差を生じさせることができる。このため、別途加圧ポンプを設ける構成よりも酸素富化装置100の構成を簡素化でき、空気調和装置10の小型化が可能になる。
また、本空気調和装置10では、エバポレータ28で生成された乾燥冷風の一部(乾燥冷風W3)が酸素富化装置100に送られる。ここで、空気はエバポレータ28で冷却、乾燥されることで密度が高くなる。このように空気の密度が高い状態で酸素富化装置100に送られることで、酸素富化空気の生成効率を向上できる。
さらに、本空気調和装置10では、ダンパ112、116を開放して補助空気W2や乾燥冷風W3を酸素富化装置100へ送る際には、ダンパ126がダクト124の他端を閉塞する。このため、酸素富化部102からダクト106、真空ポンプ104、ダクト118、貯留部120を通過する酸素富化空気に温風W4が混じることはない。このため、温風W4が混じることで酸素富化空気に含まれる酸素の割合が低下することを防止できる。
なお、本実施の形態は、温風生成部34で生成した温風の一部(温風W4)を貯留部120に送ることで貯留部120に貯留された水分を蒸発させる構成であった。しかしながら、加熱手段は空調装置本体12に設けられた熱源の熱を貯留部120に溜められた水分に直接又は間接的に付与することで水分を蒸発させる構成であれば、その具体的な態様に限定されるものではない。したがって、例えば、ヒートコア92で発生した熱やヒートコア92で生成された温風の熱を、ヒートパイプや金属等の高熱伝導部材で貯留部120へ伝えて、この熱で貯留部120に貯留された水分を蒸発させる構成としてもよい。
また、本実施の形態では、加熱手段の熱源を温風生成用のヒートコア92としたが、加熱手段の熱源がヒートコア92に限定されるものではなく、空調装置本体12に設けられて発熱する構成であれば、加熱手段の熱源として適用できる。
さらに、本実施の形態では、ダンパ126の開閉動作が機械的又は電気的な制御機構によりダンパ112及びダンパ116の少なくとも何れか一方の開閉動作に連動する構成であった。しかしながら、ダンパ126の開閉動作を制御するための制御機構は、ダンパ112及びダンパ116の少なくとも何れか一方の開閉動作に基づく構成に限定されるものではない。すなわち、制御機構でダンパ126の開閉動作を制御することで、酸素富化装置100にて酸素富化空気を生成する際に貯留部120への温風W4の供給を停止できればよい。したがって、例えば、ダンパ126の開閉動作を制御機構が真空ポンプ104に連動させる構成であってもよい。
本発明の一実施の形態に係る空気調和装置のシステムの構成の概略を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る空気調和装置を搭載した車両の室内を示す斜視図である。
符号の説明
10 空気調和装置
12 空調装置本体
92 ヒートコア(熱源、加熱手段)
100 酸素富化装置(酸素富化手段)
120 貯留部
124 ダクト(連通部材、加熱手段)
126 ダンパ(遮断手段)

Claims (3)

  1. 空調装置本体と、
    上流側から供給された空気よりも酸素が多い酸素富化空気を下流側へ送給する酸素富化手段と、
    前記酸素富化手段の下流側に設けられて、前記酸素富化空気の生成により生じた水分が貯留される貯留部と、
    前記空調装置本体に設けられた熱源を含めて構成され、前記熱源の熱を前記貯留部に貯留された水分に付与して前記水分を蒸発させる加熱手段と、
    を備える空気調和装置。
  2. 前記加熱手段は、前記空調装置本体と前記貯留部とを連通し、前記熱源にて加熱されて最終的に前記空調装置本体の外部へ放出される温風の一部を前記貯留部へ導く連通部材を備え、前記連通部材を介して前記貯留部に導いた前記温風により前記水分を蒸発させることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記連通部材による前記空調装置本体と前記貯留部との連通を遮断可能に設けられた遮断手段を備え、前記酸素富化手段にて前記酸素富化空気を生成している状態で、前記空調装置本体と前記貯留部との連通を前記遮断手段で遮断することを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10464398B2 (en) 2015-04-24 2019-11-05 Denso Corporation Vehicle anti-fogging device
WO2023243826A1 (ko) * 2022-06-16 2023-12-21 한온시스템 주식회사 산소발생기

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