JP2010137598A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内気導入ダクト11の吸着剤14より下流側と空調ダクトの出口46との間に、第1ダクト38を掛け渡し、内気導入ダクト11の吸着剤14より上流側から、車外へ第2ダクト43を延ばし、この第2ダクトの入口41よりも上流側位置にて、内気導入ダクト11に、この内気導入ダクト11の内圧が車室の圧力より高いとき閉じるシャッタ機構13を設ける。
【効果】吸着剤14を通過して湿気を含んだ外気は、車室内を通過することなく車外へ排出される。吸着剤14を乾燥させる際に、窓の曇りを防止するために取込まれる空気の量を調節する必要がなく、短時間で吸着剤14を乾燥させることができる。
【選択図】図1
Description
図6は従来の技術の基本構成を説明する図であり、空調装置100は、(a)に示すようにヒータ101で温められた空気が、ブロア102を作動させることにより、内気ダクト103から送風管104を通り、矢印(1)で示すように車室内に送られる。車室内を温めた空気は、車室から矢印(2)で示すように内気ダクト103へ戻ってくる。
このとき、内気ダクト103へ戻ってくる空気は、車室内の乗員の汗や呼吸により生ずる湿気を含んでいる。これらの水分は、吸着剤105により吸着され除湿される。
吸着剤105から水分を受取った湿気を多く含む空気は、車室内を経由して車外へと排出される。
吸着剤の再生を実施しても窓が曇る心配のない車両用空調装置の提供が望まれる。
前記空調ダクトの出口と前記内気導入ダクトの前記吸着剤より下流側との間に、第1ダクトを掛け渡し、
前記内気導入ダクトの前記吸着剤より上流側から、車外へ第2ダクトを延ばし、この第2ダクトの入口よりも上流側位置にて、前記内気導入ダクトに、この内気導入ダクトの内圧が車室の圧力より高いとき閉じるシャッタ機構を設け、
前記吸着剤を乾燥させるモードでは、前記インテークドアで前記内気導入ダクトの出口を塞ぎ、ヒータで温められた外気が前記第1ダクトを通って、前記内気導入ダクトに吹き込まれ、温められた外気で前記吸着剤を乾燥させ、前記吸着剤を通過することで水分を含んだ外気は前記第2ダクトを通じて車外へ排出されるようにしたことを特徴とする。
前記空調ダクトの出口と前記内気導入ダクトの前記吸着剤より上流側との間に、第1ダクトを掛け渡し、この第1ダクトの出口よりも上流側位置にて、前記内気導入ダクトに、この内気導入ダクトの内圧が車室の圧力より高いとき閉じるシャッタ機構を設け、
前記内気導入ダクトの前記吸着剤より下流側から、車外へ第2ダクトを延ばし、
前記吸着剤を乾燥させるモードでは、前記インテークドアで前記内気導入ダクトの出口を塞ぎ、ヒータで温められた外気が前記第1ダクトを通って、前記内気導入ダクトに吹き込まれ、温められた外気で前記吸着剤を乾燥させ、前記吸着剤を通過することで水分を含んだ外気は前記第2ダクトを通じて車外へ排出されるようにしたことを特徴とする。
図1は本発明に係る空調装置を説明する図であり、車両用空調装置10は、車室の空気である内気を導入するための内気導入ダクト11と、この内気導入ダクト11の入口12に設けられ車室の内圧と内気導入ダクト11の内圧との差により開かれるシャッタ機構13と、このシャッタ機構13の下流に配置され内気に含まれる水分を吸着し除湿する吸着剤14と、入口16が車外に繋げられ車外の空気である外気を導入する外気導入ダクト17と、この外気導入ダクト17の出口18を塞ぐように配置され回動することにより内気と外気の導入を選択するインテークドア20と、このインテークドア20の下流に配置されフィルタ21を介してエバポレータ23に向かって空気を送るブロア24と、エバポレータ23の下流に配置されエバポレータ23を通過した空気を温めるヒータ25と、このヒータ25の上端に回動軸26が配置され回動することによりヒータ25を通過する空気の割合を調節するエアミックスドア27と、このエアミックスドア27の上方に配置されヒータ25を通過することにより温度が調節された空気を車内の窓に向かって吹出す第1吹出し口29と、この第1吹出し口29を塞ぐようにして配置され回動することにより第1吹出し口29から吹出される空気の割合を調節する第1調節ドア31と、この第1調節ドア31の右側に配置され温度が調節された空気を乗員の顔に向かって吹出す第2吹出し口32と、この第2吹出し口32を塞ぐようにして配置され回動することにより第2吹出し口32から吹出す空気の割合を調節する第2調節ドア33と、この第2調節ドア33の下方に配置され温度が調節された空気を乗員の足に向かって吹出す第3吹出し口34と、この第3吹出し口34の左方に入口36が設けられ内気導入ダクト11に出口37が繋げられる第1ダクト38と、第1ダクトの出口37から吸着剤14を挟んで入口41が設けられ出口42が車外に繋げられる第2ダクト43と、この第2ダクトの出口42に配置され第2ダクト43から車外に向かって空気が排出される力によって開かれるドア44とからなる。
また、シャッタ機構13は内気導入ダクト11の内圧と車室の内圧との差により開かれる機械的な構造の他、シャッタ機構にモータを介して制御部を接続し、制御部の指令により作動するような電気的な構造とすることもできる。
内気導入ダクト11の内圧と車室の内圧との差により開かれる構造とした場合は、高価なアクチュエータを備えないことにより、シャッタ機構を安価に製造することができ、車両用空調装置も安価に製造することができる。
さらに、吸着剤14は、ハニカム状ゼオライトや高分子吸着剤等で構成することができる。
図に示すようにエアミックスドア27の先端がP4の位置にある場合は、エバポレータ23を通過した空気の全てがヒータ25を通過することとなり、空気を十分に温めることができる。このような温められた空気は、第1調節ドア31、第2調節ドア33を閉じることにより、第3吹出し口34から吹出される。
フットモードでは、エバポレータ23を通過した空気の全て又は大部分がヒータ25を通過する。即ち、ヒータ25を通過する空気の量が多いため、ヒータ25にかかる負荷が最大になる。このため、フットモードではヒータ25にかかる負荷を軽減すべく、内気を循環させている。
吸着剤14の再生は、外気を取り入れる外気モードによって行う。外気モードの詳細については次図で説明する。
取込まれた外気は、フィルタ21で浄化された後、ブロア24によりエバポレータ23に向かって送られる。エバポレータ23、ヒータ25を通過した空気は、一部が第3吹出し口34から車室内へ吹出され、残部が矢印(9)で示すように第1ダクトの入口36から第1ダクト38へと取込まれる。
また、車室内の窓を曇らせないように、湿気を含んだ外気を少しずつ排出する必要がない。即ち、吸着剤14を乾燥させる際に車外から取込まれる空気の量(矢印(8))を調節する必要がなく、短時間で吸着剤14を乾燥させることができる。
車両用空調装置の作用の詳細を次図で説明する。
フット/デフモードになっている場合は、ST04に進む。
次に、ST09で制御部(図1符号51)は、冷却水温度Twが第1設定温度T1未満であるかを判断する。冷却水温度Twが第1設定温度T1未満である場合に、制御部(図1符号51)はインテークドアを回動させ、内気モードにする(ST10)。
一方、冷却水温度Twが第2設定温度T2以上である場合は、ST12に戻る。
時間t1が内気モード所定時間ti未満である場合は、ST16に戻る。
図5は図2の別実施例図であり、図2と共通要素は符号を流用して、詳細な説明は省略する。第1ダクトの出口61を吸着剤14の上流側に配置し、第2ダクトの入口62を吸着剤14の下流側に配置した。
このように構成した場合であっても、吸着剤14を乾燥させる際に窓の曇りを心配する必要がなく、短時間で吸着剤14を乾燥させるという本発明の効果を得ることができる。
Claims (3)
- 車室の空気である内気を内気導入ダクトで導入し、この内気導入ダクトに内気の水分を吸着して徐湿する吸着剤を介在させ、車外の空気である外気を外気導入ダクトで導入し、前記内気導入ダクトと外気導入ダクトとの出口にインテークドアを設けて前記内気と外気の導入を選択できるようにし、ブロアで吸引加圧した前記内気又は外気をヒータで温め、空調ダクトの出口から車室内などへ吹き出すようにした車両用空調装置において、
前記空調ダクトの出口と前記内気導入ダクトの前記吸着剤より下流側との間に、第1ダクトを掛け渡し、
前記内気導入ダクトの前記吸着剤より上流側から、車外へ第2ダクトを延ばし、この第2ダクトの入口よりも上流側位置にて、前記内気導入ダクトに、この内気導入ダクトの内圧が車室の圧力より高いとき閉じるシャッタ機構を設け、
前記吸着剤を乾燥させるモードでは、前記インテークドアで前記内気導入ダクトの出口を塞ぎ、ヒータで温められた外気が前記第1ダクトを通って、前記内気導入ダクトに吹き込まれ、温められた外気で前記吸着剤を乾燥させ、前記吸着剤を通過することで水分を含んだ外気は前記第2ダクトを通じて車外へ排出されるようにしたことを特徴とする車両用空調装置。 - 車室の空気である内気を内気導入ダクトで導入し、この内気導入ダクトに内気の水分を吸着して徐湿する吸着剤を介在させ、車外の空気である外気を外気導入ダクトで導入し、前記内気導入ダクトと外気導入ダクトとの出口にインテークドアを設けて前記内気と外気の導入を選択できるようにし、ブロアで吸引加圧した前記内気又は外気をヒータで温め、空調ダクトの出口から車室内などへ吹き出すようにした車両用空調装置において、
前記空調ダクトの出口と前記内気導入ダクトの前記吸着剤より上流側との間に、第1ダクトを掛け渡し、この第1ダクトの出口よりも上流側位置にて、前記内気導入ダクトに、この内気導入ダクトの内圧が車室の圧力より高いとき閉じるシャッタ機構を設け、
前記内気導入ダクトの前記吸着剤より下流側から、車外へ第2ダクトを延ばし、
前記吸着剤を乾燥させるモードでは、前記インテークドアで前記内気導入ダクトの出口を塞ぎ、ヒータで温められた外気が前記第1ダクトを通って、前記内気導入ダクトに吹き込まれ、温められた外気で前記吸着剤を乾燥させ、前記吸着剤を通過することで水分を含んだ外気は前記第2ダクトを通じて車外へ排出されるようにしたことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記シャッタ機構は、アクチュエータを備えず、前記内気導入ダクトの内圧が前記車室の圧力より高いときに圧力差により閉じ、前記車室の圧力が前記内気導入ダクトの内圧より高いときに圧力差により開かれることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用空調装置。
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