JP2007064339A - 流体圧シリンダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 エア供給のみで油圧供給の場合と同等の推力を発生させることができるとともに、小型化を図ることができる流体圧シリンダを提供する。
【解決手段】 筺体1と、筺体1内に設けられた第1流体室29および第2流体室33と、第1流体室29の一方の壁面を形成するとともに、所定方向Cに移動可能に設けられた第1ピストン27と、第2流体室33の一方の壁面を形成するとともに、所定方向Cに移動可能に設けられた第2ピストン31と、第1流体室29と、第2流体室33とを連通させる連通流路35と、第1流体室29、第2流体室33および連通流路35に満たされた内部流体OLと、を有し、第2ピストン31の内部流体OLと接する面における所定方向に対する垂直面への投影面積が、第1ピストン27の内部流体OLと接する面における所定方向に対する垂直面への投影面積より大きくなるように形成され、第1ピストン27に外部から供給された供給流体ARの圧力が加えられることにより第2ピストン31が駆動されることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流体圧シリンダに関する。
流体を供給して推力を発生させるシリンダにおいて、その推力を高める方法として、ボア径を大きくする方法と、流体の供給圧力を高める方法とが知られている。
例えば、比較的小型のシリンダにおいて大きな推力を得る場合には、供給される流体として油を用いて流体の供給圧力を高める油圧シリンダを選択することが多い。しかしながら、油圧シリンダを用いる場合には、加圧された油を供給する油圧装置などの付帯装置を必要とし、コスト、スペースともに不利になるという問題があった。
供給される流体として空気(エア)を用いるエアシリンダの場合は、工場において供給できるエアの圧力に限界があるため、供給エアの圧力を高くしてシリンダの推力を高める方法によりシリンダの推力を高めることは困難であった。そのため、エアシリンダのボア径を大きくしてシリンダの推力を高める方法が一般的に用いられている。
しかしながら、エアシリンダを用いて、油圧シリンダと同等の推力を発生させようとすると、エアシリンダのボア径を相当大きくする必要があった。エアシリンダの配置スペースが限られている場合には、ボア径が大きくなるとエアシリンダを配置できなくなるという問題があった。
さらに、供給エアの圧力を用いて油を加圧して、加圧された油をシリンダに供給するエアハイドロブースタを用いる方法も知られている。しかしながら、この方法においても、シリンダ以外にエアハイドロブースタを設ける必要があり、コスト、スペースともに不利になるという問題があった。
そのため、上述の問題を解決するとともに、供給エアのみを用いてより大きな推力を発生することができるさまざまなシリンダの技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−93912号公報(第3頁、第1図等)
上述の特許文献1においては、シリンダ本体のシリンダチューブ内を摺動するアウタピストンと、中空のアウタロッドと、一端がシリンダ本体に固定されアウタピストンを相対摺動可能に貫通するインナロッドと、インナロッドに取り付けられアウタロッドと相対摺動するインナピストンを備えたシリンダの構成が開示されている。
この構成のシリンダによれば、一般的なシリンダと比較して、供給エアの圧力をアウタピストンの受圧面とインナピストンの受圧面とで受けることができるため、発生する推力を略2倍に高めることができた。
しかしながら、上述の技術を用いて、より大きな推力をシリンダに発揮させる場合には、さらに内部に何重ものシリンダを内蔵させることになる。この場合、シリンダの構造が複雑になるという問題があった。また、構造が複雑になることにより、その製作が困難になるという問題もあった。
さらに、内部に何重ものシリンダを内蔵させることにより、ピストンロッドが細くなり、剛性が低下するという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、
エア供給のみで油圧供給の場合と同等の推力を発生させることができるとともに、小型化を図ることができる流体圧シリンダを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、筺体と、該筺体内に設けられた第1流体室および第2流体室と、該第1流体室の一方の壁面を形成するとともに、所定方向に移動可能に設けられた第1ピストンと、前記第2流体室の一方の壁面を形成するとともに、前記所定方向に移動可能に設けられた第2ピストンと、前記第1流体室と、前記第2流体室とを繋ぐ連通流路と、前記第1流体室、前記第2流体室および前記連通流路に満たされた内部流体と、を有し、前記第2ピストンの前記内部流体と接する面における前記所定方向に対する垂直面への投影面積が、前記第1ピストンの前記内部流体と接する面における前記所定方向に対する垂直面への投影面積より大きくなるように形成され、前記第1ピストンに外部から供給された供給流体の圧力が加えられることにより第2ピストンが駆動される流体圧シリンダを提供する。
本発明によれば、第2ピストンの投影面積が、第1ピストンの投影面積より大きく形成されているとともに、第1流体室と第2流体室と連通流路に内部流体が満たされているため、第2ピストンに、第1ピストンに加えられた供給流体の圧力に係る力に両ピストンの投影面積比を掛けた、大きな推力を発生させることができる。
つまり、第1ピストンを介して加えられた供給流体の圧力に係る力により、第1流体室内の内部流体には所定の圧力が発生する。第1流体室と第2流体室とは、連通流路を介して接続されているため、第2流体室内の内部流体にも所定の圧力がかかる。第2ピストンの投影面積は第1ピストンの投影面積より大きいため、第2ピストンに働く力は、第1ピストンに作用した力より大きくなる。
以上のことから、第1ピストンの投影面積と第2ピストンの投影面積の比を所定の値に設定することにより、第1ピストンに作用する力の大きさに関わらず、第2ピストンに発生する推力の大きさを所定の値にすることができる。そのため、例えば、流体圧シリンダに、エア供給のみで油圧供給の場合と同等の推力を発生させることができる。
また、上述の特許文献1に開示されたシリンダと比較して、ピストンやロッドの内部にさらにピストンやロッドを配置する必要がないため、流体圧シリンダの小型化を図りやすくすることができる。
上記発明においては、前記内部流体が非圧縮性流体であることが望ましい。
本発明によれば、内部流体に非圧縮性流体を用いているため、圧縮性流体を用いている場合と比較して、第2ピストンにより大きな推力を発生させることができる。つまり、内部流体に非圧縮性流体を用いることで、推力の一部が第2流体室内における内部流体の圧縮に消費されることを防止できるため、効率よく第2ピストンに推力を発生させることができる。
例えば、内部流体に非圧縮性流体である油を用いるとともに、供給流体に空気(エア)を用いることにより、流体圧シリンダに、エア供給のみで油圧供給の場合と同等の推力を発生させることができる。
上記発明においては、前記筺体には第3流体室が設けられ、該第3流体室内には、該第3流体室を2つの小部屋に区切るとともに、前記所定方向に移動可能に設けられた第3ピストンが設けられ、前記第1ピストンと前記第3ピストンとの間には、前記第1ピストンと前記第3ピストンとを連動して移動させるピストンロッドが設けられ、前記2つの小部屋には、それぞれ外部から供給流体を流入、流出させる開口部が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、第3流体室を第3ピストンにより2つの小部屋に分割し、それぞれの小部屋に供給流体を流入、流出させているとともに、第1ピストンと第3ピストンとをピストンロッドにより連動して移動させているため、供給流体により第3ピストンに発生した力を第1ピストンに伝達することができる。
つまり、開口部から供給流体を2つの小部屋に流入、流出させることにより、供給流体の圧力が第3ピストンにかかる。そのため、第3ピストンには供給流体に係る力が働き、供給流体に係る力はピストンロッドを介して第1ピストンに伝達される。
上記発明においては、前記第3ピストンの前記供給流体と接する面における前記所定方向に対する垂直面への投影面積が、前記第1ピストンの前記内部流体と接する面における前記所定方向に対する垂直面への投影面積より大きくなるように形成されていることが望ましい。
本発明によれば、第3ピストンの投影面積が、第1ピストンの投影面積より大きいため、第3ピストンが受けた供給流体の圧力を、第1流体室内の内部流体に増幅して伝達することができる。
つまり、第3ピストンが受ける力は、供給流体の圧力と第3ピストンの投影面積の積であり、第1ピストンが受ける力は、内部流体の圧力と第1ピストンの投影面積の積である。両ピストンに働く力は釣合うため、第1ピストンに働く圧力は、第3ピストンに働く圧力に、第3ピストンの投影面積と第1ピストンの投影面積との比を掛けたものになる。そのため、第3ピストンで受けた供給流体の圧力は、第1流体室内の内部流体に増幅して伝達される。
上記発明においては、前記第2ピストンには、前記第2ピストンを前記第2流体室に向けて付勢する付勢部材が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、第2ピストンは付勢部材により第2流体室に向けて付勢されているため、第2流体室内の内部流体の圧力が低下した場合に、第2ピストンを第2流体室側へ確実に移動させることができる。
上記発明においては、前記第2ピストンを前記第2流体室から前記第2ピストンに向かう方向に動作させるときには、前記第3流体室に外部から所定圧力の供給流体が供給され、前記第2ピストンを前記第2流体室に向けて移動させるときには、前記第3流体室内の供給流体の圧力が前記所定圧力より減圧されることが望ましい。
本発明によれば、第3流体室に外部から所定圧力の供給流体が供給されることにより、第3ピストンが第1流体室方向に押圧されて移動する。第3ピストンが移動するとピストンロッドにより連結された第1ピストンが第1流体室方向に移動して、第1流体室の容積が小さくなる。第1流体室の容積が小さくなると、第1流体室内の内部流体は連通流路を介して第2流体室に流入する。第2流体室は内部流体の流入により体積が大きくなり、第2ピストンは第2流体室から第2ピストンに向かう方向に移動する。
また、第3流体室内の供給流体の圧力が所定圧力より減圧されると、第2ピストンに作用する第2流体室から第2ピストンに向かう方向の力と、付勢部材により第2ピストンに作用する第2流体室に向かう方向との力のバランスが崩れる。付勢部材は、第2ピストンを第2流体室方向に押圧して移動させ、第2流体室の容積を減少させる。第2流体室の容積が減少すると、内部流体は連通流路を介して第1流体室に流入する。第1流体室は内部流体の流入により容積が大きくなる。第1流体室の容積が大きくなると、第1ピストンは第3流体室方向に移動し、ピストンロッドにより連結された第3ピストンも移動する。
上記発明においては、前記第2ピストンを前記所定方向の一方に動作させるときには、前記2つの小部屋の一方に、外部から所定圧力の供給流体が供給されるとともに、前記2つの小部屋の他方は、内部の供給流体の圧力が前記所定圧力より減圧され、前記第2ピストンを前記所定方向の他方に動作させるときには、前記2つの小部屋の他方に、外部から所定圧力の供給流体が供給されるとともに、前記2つの小部屋の一方は、内部の供給流体の圧力が前記所定圧力より減圧されることが望ましい。
本発明によれば、2つの小部屋の一方に所定圧力の供給流体を供給するとともに、他方の小部屋の内部の供給流体の圧力を所定圧力より減圧させることにより、第3ピストンは一方の小部屋から他方の小部屋に向かって押圧され移動する。第3ピストンが移動するとピストンロッドにより連結された第1ピストンも移動して、例えば、第1流体室の容積が小さくなる。第1流体室の容積が小さくなると、第1流体室内の内部流体は連通流路を介して第2流体室に流入する。第2流体室は内部流体の流入により体積が大きくなり、第2ピストンは第2流体室から第2ピストンに向かう方向に移動する。
また、2つの小部屋の他方に所定圧力の供給流体を供給するとともに、一方の小部屋の内部の供給流体の圧力を所定圧力より減圧させることにより、第3ピストンは他方の小部屋から一方の小部屋に向かって押圧され移動する。第3ピストンが移動するとピストンロッドにより連結された第1ピストンも移動して、例えば、第1流体室の容積が大きくなる。第1流体室の容積が大きくなると、第2流体室内の内部流体は連通流路を介して第1流体室に流入する。第2流体室は内部流体の流出により体積が小さくなり、第2ピストンは第2流体室に向かう方向に移動する。
上記発明においては、前記第2ピストンを前記所定方向の一方に動作させるときには、前記2つの小部屋の一方に、外部から所定圧力の供給流体が供給されるとともに、前記2つの小部屋の他方は、内部の供給流体の圧力が前記所定圧力より減圧され、前記第2ピストンを前記所定方向の他方に動作させるときには、前記2つの小部屋の他方に、外部から所定圧力の供給流体が供給されるとともに、前記2つの小部屋の一方は、内部の供給流体の圧力が前記所定圧力より減圧され、前記付勢部材が、常に、前記第2ピストンを前記第2流体室方向に押圧することが望ましい。
本発明によれば、第3流体室に外部から所定圧力の供給流体が供給されることにより、第3ピストンが第1流体室方向に押圧されて移動する。第3ピストンが移動するとピストンロッドにより連結された第1ピストンが第1流体室方向に移動して、第1流体室の容積が小さくなる。第1流体室の容積が小さくなると、第1流体室内の内部流体は連通流路を介して第2流体室に流入する。第2流体室は内部流体の流入により体積が大きくなり、第2ピストンは第2流体室から第2ピストンに向かう方向に移動する。
また、第3流体室内の供給流体の圧力が所定圧力より減圧されると、第2ピストンに作用する第2流体室から第2ピストンに向かう方向の力と、付勢部材により第2ピストンに作用する第2流体室に向かう方向との力のバランスが崩れる。付勢部材は、第2ピストンを第2流体室方向に押圧して移動させ、第2流体室の容積を減少させる。第2流体室の容積が減少すると、内部流体は連通流路を介して第1流体室に流入する。第1流体室は内部流体の流入により容積が大きくなる。第1流体室の容積が大きくなると、第1ピストンは第3流体室方向に移動し、ピストンロッドにより連結された第3ピストンも移動する。
さらに、付勢部材が常に第2ピストンを第2流体室方向に押圧するため、第1流体室および第2流体室内の内部流体には常に圧力が与えられる。内部流体に常に圧力が与えられているため、例えば、第2ピストンの移動方向を切り替える際にも圧力がなくなるタイミングがなくなり、常に第2ピストンを駆動することができる。
上記発明においては、前記筐体には、それぞれ1つの前記第1流体室と、前記第2流体室と、前記第3流体室と、前記第1ピストンと、前記第2ピストンと、前記第3ピストンとが設けられ、前記第3ピストンの一方の面にのみ、前記ピストンロッドが設けられていることが望ましい。
本発明によれば、片ロッド型の流体圧シリンダを実現することができる。
上記発明においては、前記筐体には、それぞれ2つの前記第1流体室と、前記第2流体室と、前記第1ピストンと、前記第2ピストンと、それぞれ1つの前記第3流体室と、前記第3ピストンとが設けられ、前記第3ピストンの一方および他方の面に前記ピストンロッドが設けられ、前記第3流体室および第3ピストンとの両側に、それぞれ前記第1流体室と、前記第2流体室と、前記第1ピストンと、前記第2ピストンとが配置されていることが望ましい。
本発明によれば、両ロッド型の流体圧シリンダを実現することができる。
上記発明においては、前記第1ピストンの中心軸線と、前記第2ピストンの中心軸線とが一致するように配置され、前記第2ピストンには、前記第2ピストンと中心軸線を共有する貫通孔が形成され、前記第1ピストンには、前記第1ピストンと中心軸線を共有する円柱状のガイド部材が形成され、前記ガイド部材が、前記貫通孔に相対移動可能に挿入されている請求項1から10のいずれかに記載の流体圧シリンダ。
本発明によれば、ガイド部材が貫通孔に相対移動可能に挿入されているため、ガイド部材と第2ピストンとは相対移動することができる。また、第2ピストンの姿勢は、ガイド部材と貫通孔との嵌め合いにより規制されるため、一定に保持されることができる。
本発明の流体圧シリンダによれば、移動方向である所定方向に投影された第2ピストンの投影面積が、第1ピストンの投影面積より大きく形成されているとともに、第1流体室と第2流体室と連通流路に内部流体が満たされているため、第2ピストンに、第1ピストンに加えられた供給流体の圧力に係る力に両ピストンの投影面積比を掛けた、大きな推力を発生させることができる。つまり、第1ピストンの投影面積と第2ピストンの投影面積の比を所定の値に設定することにより、エア供給のみで油圧供給の場合と同等の推力を発生させることができるという効果を奏する。
また、上述の特許文献1に開示されたシリンダと比較して、ピストンやロッドの内部にさらにピストンやロッドを配置する必要がないため、流体圧シリンダの小型化を図りやすいという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係るエアハイドロ式シリンダついて図1から図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るエアハイドロ式シリンダの全体構成を説明する断面図である。
エアハイドロ式シリンダ(流体シリンダ)1は、図1に示すように、シリンダ本体(筺体)3と、シリンダ本体3の両端に配置された蓋5A,5Bとを備えている。
蓋5A,5Bは、ねじなどの固定部材を用いてシリンダ本体3に固定されている。
シリンダ本体3の内部には、シリンダ本体3の中心軸線(所定方向)Cと中心軸線を共通にする空気圧シリンダ7と、第1油圧シリンダ9と、第2油圧シリンダ11とが直列に形成されている。
空気圧シリンダ7は、シリンダ本体3の一方の端面に開放されて形成され、当該開放部は蓋5Aにより塞がれている。第1油圧シリンダ9は、空気圧シリンダ7に対して開放されて形成されるとともに、第2油圧シリンダ11に対しては隔壁13により離間するように形成されている。第2油圧シリンダ11は、シリンダ本体3の他方の端面に開放されて形成されている。
空気圧シリンダ7内には、略板状の空気圧ピストン(第3ピストン)15が中心軸線C方向に移動可能に配置されている。空気圧シリンダ7と蓋5Aにより形成された空気圧室(第3流体室)17内は、空気圧ピストン15により2つの作動室(小部屋)19A,19Bに区切られている。シリンダ本体3には、作動室19A,19Bに対してそれぞれ外部と連通する流通孔(開口部)21A,21Bが形成されている。
作動室19A,19Bには、外部から流通孔21A,21Bを通じて所定圧力に加圧された供給エア(供給流体)ARが流入したり、作動室19A,19B内から供給エアが流出したりするように構成されている。
また、空気圧ピストン15の円周面には円環状のシール部材23が設けられ、作動室19A,19B間の空気の流通を防止している。空気圧ピストン15は、ピストンロッド25により後述する第1油圧ピストンと連結され、第1油圧ピストンとともに中心軸線C方向に移動するように構成されている。
なお、シール部材23としては、円環状に形成されたゴムリングなど、公知の部材を用いることができ、特に限定するものではない。
第1油圧シリンダ9内には、略板状の第1油圧ピストン(第1ピストン)27が中心軸線C方向に移動可能に配置されている。第1油圧ピストン27は、第1油圧シリンダ9とともに、第1油圧室(第1流体室)29を形成する。この第1油圧室29の内部には、油(内部流体)OLが満たされている。
第1油圧ピストン27の円周面には円環状のシール部材23が設けられ、第1油圧室29内の油が空気圧室17側に流出することを防止している。
第2油圧シリンダ11内には、第2油圧ピストン(第2ピストン)31が中心軸線C方向に移動可能に配置されている。第2油圧ピストン31は、第2油圧シリンダ11とともに、第2油圧室(第2流体室)33を形成する。第2油圧室33の内部には油OLが満たされている。シリンダ本体3には、第1油圧室29と第2油圧室33とを繋ぎ、油OLが第1,第2油圧室29,33間を流通可能とする連通流路35が形成されている。
第2油圧ピストン31は、第2油圧ピストン31とともに第2油圧室33を形成する板状部37と、板状部37から蓋5B側へ凸状に延びる突出部39とから概略構成されている。
板状部37には油供給孔41が形成され、油供給孔41から第1油圧室29,連通流路35および第2油圧室33に油が供給される。油供給孔41には、第2油圧室33からの油流出を防止するネジ43が配置されている。
板状部37の円周面には円環状のシール部材23が設けられ、第2油圧室33内の油が空気圧室17側に流出することを防止している。
板状部37と蓋5Bとの間には複数のコイルバネ(付勢部材)45が、中心軸線Cを中心とした円周上に等間隔に配置されている。
蓋5Bには孔47が形成され、突出部39は孔47を通って外側に突出している。
空気圧ピストン15は、空気圧ピストン15の供給エアと接する面における中心軸線C方向に対する垂直面への投影面積が、第1油圧ピストン27の油と接する面における中心軸線C方向に対する垂直面への投影面積よりも大きくなるように形成されている。第2油圧ピストン31は、第2油圧ピストン31の油と接する面の中心軸線C方向に対する垂直面への投影面積が、第1油圧ピストン27の油と接する面における中心軸線C方向に対する垂直面への投影面積よりも大きくなるように形成されている。
なお、第1油圧室29,連通流路35および第2油圧室33に満たされる流体は、非圧縮性流体であればよく、上述のような油OLに限定するものではない。
第1油圧ピストン27には、蓋5B側に延びるガイドロッド(ガイド部材)49が設けられている。ガイドロッド49は、隔壁13に形成された隔壁孔51および第2油圧ピストン31に形成されたガイド孔(貫通孔)53内に挿通されている。
隔壁孔51およびガイド孔53には円環状のシール部材23が設けられ、それぞれ第1油圧室29と第2油圧室33との間の油の流通と、第2油圧室33から外部への油の流出を防止している。
次に、上記の構成からなるエアハイドロ式シリンダ1における作用について説明する。
図2は、図1のエアハイドロ式シリンダ1において第2油圧ピストン31が前進した状態を説明する図である。
図1に示すのは、エアハイドロ式シリンダ1における第2油圧ピストン31が後退した状態であり、まず、この状態から第2油圧ピストン31が前進する際の動作を説明する。
第2油圧ピストン31を前進させる場合には、まず、供給エアを流通孔21Aから作動室19Aに供給するとともに、流通孔21Bから作動室19B内の供給エアを外部に流出させる。
作動室19Aに供給エアが供給されると、図2に示すように、空気圧ピストン15が供給エア圧により第2油圧室33方向(図2における右方向)に押され、第2油圧室33方向へ移動する。
空気圧ピストン15が移動すると、ピストンロッド25により連結された第1油圧ピストン27も同様に第2油圧室33方向へ移動する。
第1油圧ピストン27が第2油圧室33方向に移動すると、第1油圧室29内の油は、第1油圧ピストン27により押されて加圧される。
加圧された第1油圧室29の油の圧力は、連通流路35を介して第2油圧室33の油にも伝わる。第2油圧室33に伝わった油の圧力は、第2油圧ピストン31を押圧して蓋5B方向へ移動(前進)させる。
次に、第2油圧ピストン31が後退する際の動作について説明する。
まず、エアハイドロ式シリンダ1が複動型シリンダの場合について説明する。
第2油圧ピストン31を、図2に示した状態から後退させる場合には、まず、供給エアを流通孔21Bから作動室19Bに供給するとともに、流通孔21Aから作動室19A内の供給エアを外部に流出させる。
作動室19Bに供給エアが供給されると、図1に示すように、空気圧ピストン15が作動室19A,19B内の供給エアの差圧により蓋5A方向(図1における左方向)に押され、蓋5A方向へ移動する。
空気圧ピストン15が移動すると、ピストンロッド25により連結された第1油圧ピストン27も同様に蓋5A方向へ移動する。
第1油圧ピストン27が蓋5A方向に移動すると、同時に第1油圧室29の容積が増加する。第1油圧室29には、連通流路35を介して第2油圧室33から油OLが流入する。第2油圧室33は、油OLが流出したことにより容積が減少して、第2油圧ピストン31は第1油圧室29方向(図1における左方向)へ強制的に後退させられる。
このとき、コイルバネ45は第2油圧ピストン31を第1油圧室29方向へ後退させる際の補助の役目を果たす。
つぎに、エアハイドロ式シリンダ1が単動型シリンダの場合について説明する。
第2油圧ピストン31を、図2に示した状態から後退させる場合には、まず、流通孔21Aから作動室19A内への供給エアの供給を停止し、作動室19A内の供給エア圧力を外部に開放する。すると、第1油圧室29および第2油圧室33内の油OLの圧力は減圧され、油OLが第2油圧ピストン31を押す力が減少する。
上述の油OLが第2油圧ピストン31を押す力よりもコイルバネ45が第2油圧ピストンを押す力が大きくなると、第2油圧ピストン31は第1油圧室29方向(図1における左方向)へ押され、後退する。
第2油圧ピストン31が後退すると、第2油圧室33の容積が小さくなる。第2油圧室33内の油OLは、連通流路35を介して第1油圧室29に流入し、第1油圧室29の容積が大きくなる。第1油圧ピストン27は油OLにより押されて後退し、ピストンロッド25により繋がれた空気圧ピストン15も後退する。
なお、第2油圧ピストン31は、ガイドロッド49とガイド孔53とが中心軸線C方向に対して相対移動可能に挿通されているため、中心軸線Cに対する姿勢が保持されたまま、中心軸線C方向に移動する。
次に、エアハイドロ式シリンダ1における第2油圧ピストンの推力の発生について説明する。
まず、空気圧室17に供給される供給エアの圧力をPa、空気圧ピストン15の供給エアと接する面における中心軸線C方向に対する垂直面への投影面積をSaとすると、供給エアにより空気圧ピストン15に作用する中心軸線C方向への力Faは、
Fa=Pa×Sa ・・・(1)
と表される。
空気圧ピストン15と第1油圧ピストン27とは、ピストンロッド25により連結されているため、力Faは第1油圧ピストン27にも作用する。
第1油圧ピストン27の油と接する面における中心軸線C方向に対する垂直面への投影面積をSy1とすると、第1油圧室29内の油圧Py1は、
Py1=Fa/Sy1 ・・・(2)
と表される。
ここで、(1)式と(2)式とから、油圧Py1は、
Py1=Fa/Sy1=Pa×Sa/Sy1 ・・・(3)
と表すことができる。空気圧ピストン15の投影面積Saは、第1油圧ピストン27の投影面積Sy1より大きいため、Sa/Sy1>1となる。したがって、(3)式から第1油圧室29内の油圧Py1は、供給エアの圧力Paより高くなることが示されている。
第2油圧室33内の油圧Py2は、パスカルの原理により、第1油圧室29内の油圧Py1と同じであるため、
Py2=Py1=Fa/Sy1 ・・・(4)
と表される。
第2油圧ピストン31の油と接する面の中心軸線C方向に対する垂直面への投影面積をSy2とすると、第2油圧ピストン31に働く中心軸線C方向への力(推力)Fy2は、
Fy2=Py2×Sy2 ・・・(5)
と表される。
ここで、式(4)と式(5)とから、推力Fy2は、
Fy2=Fa×Sy2/Sy1 ・・・(6)
と表される。第2油圧ピストン31の投影面積Sy2は、第1油圧ピストン27の投影面積Sy1より大きいため、Sy2/Sy1>1となる。したがって、(6)式から第2油圧ピストン31に働く推力Fy2は、供給エアの圧力Paに基づく空気圧ピストン15に作用する力Faより大きくなっていることが示されている。
上記の構成によれば、第2油圧ピストン31の投影面積Sy2が、第1油圧ピストン27の投影面積Sy1より大きく形成されているとともに、第1油圧室29と第2油圧室33と連通流路35に油OLが満たされているため、第2油圧ピストン31に、第1油圧ピストン27に加えられた供給エアAR係る力Faに各ピストン27,29の投影面積比(Sy2/Sy1)を掛けた、大きな推力Fy2を発生させることができる。
そのため、第1油圧ピストン27の投影面積Sy1と第2油圧ピストン31の投影面積Sy2の比を所定の値に設定することにより、第1油圧ピストン27に作用する力Faの大きさに関わらず、第2油圧ピストン31に発生する推力Fy2の大きさを所定の値にすることができる。
具体的には、エアハイドロ式シリンダ1にエアのみを供給した場合であっても、油圧供給のシリンダと同等の推力を発生させることができる。
また、上述の特許文献1に開示されたシリンダと比較して、ピストンやロッドの内部にさらにピストンやロッドを配置する必要がないため、エアハイドロ式シリンダ1の小型化を図りやすくすることができる。
第1油圧室29,連通流路35および第2油圧室33内を満たす流体として、非圧縮性流体である油を用いているため、圧縮性流体を用いている場合と比較して、第2油圧ピストン31により大きな推力Fy2を発生させることができる。
つまり、非圧縮性流体の油を用いることで、推力の一部が第2油圧室33内における流体の圧縮に消費されることを防止できるため、効率よく第2油圧ピストン31に推力Fy2を発生させることができる。
空気圧室17を空気圧ピストン15により2つの作動室19A,19Bに分割し、それぞれの作動室19A,19Bに供給エアARを流入、流出させているとともに、第1油圧ピストン27と空気圧ピストン15とをピストンロッド25により連動して移動させているため、供給エアにより空気圧ピストン15に発生した力Faを第1油圧ピストン27に伝達することができる。
つまり、流通孔21A,21Bから供給エアを作動室19A,19Bに流入、流出させることにより、供給エアの圧力が空気圧ピストン15にかかる。そのため、空気圧ピストン15には供給エアによる力Faが働き、力Faはピストンロッド25を介して第1油圧ピストン27に伝達される。
空気圧ピストン15の投影面積Saが、第1油圧ピストン27の投影面積Sy1より大きいため、空気圧ピストン15が受けた供給エアの圧力Paを、第1油圧室29内の油OLに増幅して伝達することができる。
つまり、空気圧ピストン15が受ける力Faは、供給エアの圧力Paと空気圧ピストン15の投影面積Saの積であり、第1油圧ピストン27が受ける力は、油の圧力Py1と第1油圧ピストン27の投影面積Sy1の積である。両ピストン15,27に働く力は釣合うため、第1油圧ピストン27に働く圧力Py1は、空気圧ピストン15に働く圧力Paに、投影面積Saと投影面積Sy1の比(Sa/Sy1)を掛けたものになる。そのため、空気圧ピストン15で受けた供給エアの圧力Paは、第1油圧室29内の油OLに増幅して伝達される。
エアハイドロ式シリンダ1は供給エアARのみで駆動されるため、油圧装置などの付帯装置を必要としないため、設置スペースの削減や、設置コストの削減を図ることができる。
また、油圧装置を必要としないため、油圧装置に起因する振動が発生しない。また、油圧装置から圧力変動のある油圧が供給されないため、油圧の変動に基づくシリンダの振動発生を防止できる。
さらに、油圧装置を用いないため、油圧装置とシリンダとの間で油の供給を行なう油圧ホース等の配管部品を必要としない。油圧用の配管部品は空気圧用の配管部品と比較して、高圧に耐える必要があるため、大きく、強固に作られている。そのため、油圧用の配管部品を必要としないことから、作業性の容易さと組み立てコストの低減、配管スペースの削減を行うことができる。
図3は、図1のエアハイドロ式シリンダの他の実施例を説明する断面図である。
なお、上述のように、ガイドロッド49とガイド孔53とを相対移動可能に挿通させることにより、第2油圧ピストン31の姿勢を安定させてもよいし、第2油圧ピストン31の姿勢が安定するのであれば、図3に示すように、ガイドロッド49およびガイド孔53を設けなくても構わない。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図4を参照して説明する。
本実施形態のエアハイドロ式シリンダの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態では片ロッド式のエアハイドロ式シリンダに適用したのに対して、両ロッド式のエアハイドロ式シリンダに適用した点が異なっている。よって、本実施形態においては、図4を用いて第1の実施形態とは異なる構成要素のみを説明し、同一の構成要素等の説明を省略する。
図4は、本実施形態に係るエアハイドロ式シリンダの全体構成を説明する断面図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
エアハイドロ式シリンダ(流体シリンダ)101は、図4に示すように、第1のシリンダ本体(筺体)103Aと、第2のシリンダ本体(筺体)103Bと、エアハイドロ式シリンダ101の両端に配置された蓋5Bとから概略構成されている。
第1のシリンダ本体103Aと第2のシリンダ本体103Bとはネジなどの固定部材を用いて互いに固定されている。
第1のシリンダ本体103Aの内部には、第1のシリンダ本体103Aの中心軸線Cと中心軸線を共通にする空気圧シリンダ7と、第1油圧シリンダ9と、第2油圧シリンダ11とが直列に形成されている。空気圧シリンダ7は、第1のシリンダ本体103Aの一方の端面に開放されて形成され、当該開放部は第2のシリンダ本体103Bにより塞がれている。
第2のシリンダ本体103Bの内部には、第2のシリンダ本体103Bの中心軸線Cと中心軸線を共通にする第1油圧シリンダ9と、第2油圧シリンダ11とが直列に形成されている。
次に、上記の構成からなるエアハイドロ式シリンダ101における作用について説明する。
図4に示すのは、エアハイドロ式シリンダ101における第1のシリンダ本体103Aの第2油圧ピストン31が前進した状態であり、第2のシリンダ本体103Bの油圧ピストン31が後退した状態である。
第1のシリンダ本体103Aにおける第2油圧ピストン31が前進および後退する際の動作は第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
第2のシリンダ本体103Bにおける第2油圧ピストン31が前進する際の動作を説明する。
第2のシリンダ本体103Bにおける第2油圧ピストン31を前進させる場合には、まず、供給エアを流通孔21Bから作動室19Bに供給するとともに、流通孔21Aから作動室19A内の供給エアを外部に流出させる。
作動室19Bに供給エアが供給されると、空気圧ピストン15が供給エア圧により図4における左方向に押され、第2のシリンダ本体103Bにおける第2油圧室33方向へ移動する。
以後の作用については、第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
上記の構成によれば、作動室19A,19Bに供給エアを流入、流出させることにより、第1のシリンダ本体103Aの第2油圧ピストン31を前進(後退)させると同時に、第2のシリンダ本体103Bの第2油圧ピストン31を後退(前進)させることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、空気を供給することにより駆動されるエアハイドロ式シリンダに適用して説明したが、圧縮性流体である空気により駆動されるエアハイドロ式シリンダに限られることなく、非圧縮性流体等、その他各種の流体により駆動されるシリンダに適用することができるものである。
非圧縮性流体により駆動されるシリンダ場合には、空気などの圧縮性流体により駆動される場合と比較すると、より大きな推力を第2油圧ピストンに発生させることができる。
また、上記の実施の形態おいては、空気圧ピストン15と第1油圧ピストン27とをピストンロッド25により接続する構成に適用して説明したが、この構成に限定されることなく、例えば、空気圧ピストン15と第1油圧ピストン27とを一体に形成したものなど、その他各種の構成に適用することができるものである。
本発明の第1の実施形態に係るエアハイドロ式シリンダの全体構成を説明する断面図である。 図1のエアハイドロ式シリンダにおいて第2油圧ピストンが前進した状態を説明する図である。 図1のエアハイドロ式シリンダの他の実施例を説明する断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るエアハイドロ式シリンダの全体構成を説明する断面図である。
符号の説明
1,101 エアハイドロ式シリンダ(流体シリンダ)
3 シリンダ本体(筺体)
15 空気圧ピストン(第3ピストン)
17 空気圧室(第3流体室)
19A,19B 作動室(小部屋)
21A,21B 流通孔(開口部)
25 ピストンロッド
27 第1油圧ピストン(第1ピストン)
29 第1油圧室(第1流体室)
31 第2油圧ピストン(第2ピストン)
33 第2油圧室(第2流体室)
35 連通流路
45 コイルバネ(付勢部材)
49 ガイドロッド(ガイド部材)
53 ガイド孔(貫通孔)
103A 第1のシリンダ本体(筺体)
103B 第2のシリンダ本体(筺体)
C 中心軸線(所定方向)
AR 供給エア(供給流体)
OL 油(内部流体)
Sa,Sy1,Sy2 投影面積

Claims (11)

  1. 筺体と、
    該筺体内に設けられた第1流体室および第2流体室と、
    該第1流体室の一方の壁面を形成するとともに、所定方向に移動可能に設けられた第1ピストンと、
    前記第2流体室の一方の壁面を形成するとともに、前記所定方向に移動可能に設けられた第2ピストンと、
    前記第1流体室と、前記第2流体室とを繋ぐ連通流路と、
    前記第1流体室、前記第2流体室および前記連通流路に満たされた内部流体と、を有し、
    前記第2ピストンの前記内部流体と接する面における前記所定方向に対する垂直面への投影面積が、前記第1ピストンの前記内部流体と接する面における前記所定方向に対する垂直面への投影面積より大きくなるように形成され、
    前記第1ピストンに外部から供給された供給流体の圧力が加えられることにより、前記第2ピストンが駆動される流体圧シリンダ。
  2. 前記内部流体が非圧縮性流体である請求項1記載の流体圧シリンダ。
  3. 前記筺体には第3流体室が設けられ、
    該第3流体室内には、該第3流体室を2つの小部屋に区切るとともに、前記所定方向に移動可能に設けられた第3ピストンが設けられ、
    前記第1ピストンと前記第3ピストンとの間には、前記第1ピストンと前記第3ピストンとを連動して移動させるピストンロッドが設けられ、
    前記2つの小部屋には、それぞれ外部から供給流体を流入、流出させる開口部が設けられている請求項1または2に記載の流体圧シリンダ。
  4. 前記第3ピストンの前記供給流体と接する面における前記所定方向に対する垂直面への投影面積が、前記第1ピストンの前記内部流体と接する面における前記所定方向に対する垂直面への投影面積より大きくなるように形成されている請求項3記載の流体圧シリンダ。
  5. 前記第2ピストンには、前記第2ピストンを前記第2流体室に向けて付勢する付勢部材が設けられている請求項1から4のいずれかに記載の流体圧シリンダ。
  6. 前記第2ピストンを前記第2流体室から前記第2ピストンに向かう方向に動作させるときには、前記第3流体室に外部から所定圧力の供給流体が供給され、
    前記第2ピストンを前記第2流体室に向けて移動させるときには、前記第3流体室内の供給流体の圧力が前記所定圧力より減圧される請求項5記載の流体圧シリンダ。
  7. 前記第2ピストンを前記所定方向の一方に動作させるときには、
    前記2つの小部屋の一方に、外部から所定圧力の供給流体が供給されるとともに、前記2つの小部屋の他方は、内部の供給流体の圧力が前記所定圧力より減圧され、
    前記第2ピストンを前記所定方向の他方に動作させるときには、
    前記2つの小部屋の他方に、外部から所定圧力の供給流体が供給されるとともに、前記2つの小部屋の一方は、内部の供給流体の圧力が前記所定圧力より減圧される請求項3または4に記載の流体圧シリンダ。
  8. 前記第2ピストンを前記所定方向の一方に動作させるときには、
    前記2つの小部屋の一方に、外部から所定圧力の供給流体が供給されるとともに、前記2つの小部屋の他方は、内部の供給流体の圧力が前記所定圧力より減圧され、
    前記第2ピストンを前記所定方向の他方に動作させるときには、
    前記2つの小部屋の他方に、外部から所定圧力の供給流体が供給されるとともに、前記2つの小部屋の一方は、内部の供給流体の圧力が前記所定圧力より減圧され、
    前記付勢部材が、常に、前記第2ピストンを前記第2流体室方向に押圧する請求項5記載の流体圧シリンダ。
  9. 前記筐体には、それぞれ1つの前記第1流体室と、前記第2流体室と、前記第3流体室と、前記第1ピストンと、前記第2ピストンと、前記第3ピストンとが設けられ、
    前記第3ピストンの一方の面にのみ、前記ピストンロッドが設けられている請求項6から8のいずれかに記載の流体圧シリンダ。
  10. 前記筐体には、それぞれ2つの前記第1流体室と、前記第2流体室と、前記第1ピストンと、前記第2ピストンと、それぞれ1つの前記第3流体室と、前記第3ピストンとが設けられ、
    前記第3ピストンの一方および他方の面に前記ピストンロッドが設けられ、前記第3流体室および第3ピストンとの両側に、それぞれ前記第1流体室と、前記第2流体室と、前記第1ピストンと、前記第2ピストンとが配置されている請求項6から8のいずれかに記載の流体圧シリンダ。
  11. 前記第1ピストンの中心軸線と、前記第2ピストンの中心軸線とが一致するように配置され、
    前記第2ピストンには、前記第2ピストンと中心軸線を共有する貫通孔が形成され、
    前記第1ピストンには、前記第1ピストンと中心軸線を共有する円柱状のガイド部材が形成され、
    前記ガイド部材が、前記貫通孔に相対移動可能に挿入されている請求項1から10のいずれかに記載の流体圧シリンダ。
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