JP2007057104A - 直線案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
スライダに注入される潤滑剤の漏洩を防止してその消費量の低減化を図ると共に、転動体やその無限循環路を確実に潤滑することができ、しかも簡易な構成でこれを達成することが可能な直線案内装置を提供する。
【解決手段】
スライダの端面に軌道レールとの間を密封するシール部材6を取り付けるに当たり、該スライダの端面にはボールの方向転換路に連通する潤滑剤供給口を開設する一方、かかる端面に固定されるシール部材6の内面には潤滑剤の供給溝66を形成し、該シール部材6をスライダに固定することによって上記潤滑剤供給孔へ連通する潤滑剤供給路を形成した。
【選択図】 図5

Description

本発明は、スライダに具備されたボール又はローラ等の転動体の循環に伴い、テーブル等の可動体を担持した該スライダが軌道レールに沿って運動する直線案内装置に係り、詳細には、上記転動体に対して潤滑剤を確実に給油するための構成の改良に関する。
従来、この種の直線案内装置としては、ベッド等の固定部に配設されると共にボールの転走面が形成された軌道レールと、多数のボールを介してこの軌道レールに組み付けられ、テーブル等の可動体を支持しながら上記軌道レールに沿って移動するスライダとから構成されるものが知られている。
また、上記スライダは、ボールを介して軌道レールの転走面と対向する負荷転走面及びこの負荷転走面と平行なボール戻し孔を有し、上記ボールの転動に伴い軌道レールに沿って移動自在な移動ブロックと、この移動ブロックの前後両端面に夫々固定されると共に、該移動ブロックの負荷転走面及びボール戻し孔の間でボールを案内する円弧状の方向転換路を有する一対の蓋体とから構成されており、上記蓋体を移動ブロックの前後両端面に固定することで上記負荷転走面とボール戻し孔の端部間とが方向転換路で連結され、ボールの無限循環路がスライダ内に完成するようになっている。
更に、軌道レールに付着している粉塵等がスライダの移動に伴ってその内部に侵入するのを防止するため、通常、かかるスライダの前後両端面にはゴム等の軟弾性体からなる板状のシール部材が取り付けられており、このシール部材を軌道レールの表面に密着させた状態で当該スライダが運動するようになっている。
この直線案内装置を使用するに当たっては、ボールそれ自体の摩耗やこれが転走する軌道レールの転走面あるいはスライダの負荷転走面の摩耗を抑え、該スライダの高精度の運動を長期にわたって維持する観点から、かかるボールや上記負荷転走面等に対して定期的あるいは連続的に潤滑剤、例えばグリースを供給する必要がある。
このため、前述した従来の直線案内装置ではスライダを構成する蓋体の裏面側、すなわち移動ブロックとの当接面に潤滑剤の供給路となる凹溝を形成し、該蓋体を移動ブロックに固定した際にスライダの外部からボールの無限循環路に連通する潤滑剤の供給路が完成するように構成されていた。
実開平5−71442号公報
しかし、上記蓋体は比較的硬質な合成樹脂を材料とした射出成形で形成されており、成形された蓋体に僅かでも歪みが存在するとこれを固定した移動ブロックの端面との間に隙間が生じてしまうことから、スライダに対して注入した潤滑剤が蓋体と移動ブロックとの間から漏れ出してしまい、ボールの無限循環路に対して十分に潤滑剤を行き渡らせることができないという問題点があった。
また、このように注入した潤滑剤が漏れ出してしまうことから、その分だけ潤滑剤を多く注入しなければボールや負荷転走面を十分に潤滑することができず、潤滑剤を無駄に消費してしまうといった問題点もあった。
更に、グリースガン等を用いることによりグリースを一定の圧力で潤滑剤の供給路に充填する場合でも、蓋体と移動ブロックとの間に隙間が生じていると、かかる隙間からグリースの充填圧力が外部に漏れ出してしまい、潤滑剤供給路の先端、すなわちボールの無限循環路にまで十分にグリースを行き渡らせることができないという問題点もあった。
一方、このような潤滑剤の漏洩の防止を図った直線案内装置としては、実開平5−71442号公報に開示されるものが知られている。具体的には、ボールの方向転換路を具備した蓋体に対して潤滑剤の供給孔を貫通形成し、蓋体の外側面に設けた潤滑剤供給用の配管から該供給孔を介してボールの方向転換路へ直接潤滑剤を注入するようにしたものである。
しかし、かかる構成を採用した場合、移動ブロックと蓋体との間からの潤滑剤の漏洩を防止することは可能となるものの、蓋体の外側面には潤滑剤を方向転換路に注入するための配管が必要となり、しかも蓋体の外側面に対するシール部材の取付けを考慮すると、かかる蓋体の外側面には上記配管を収容するための凹陥部も必要となり、構成部品の点数が増加する他、蓋体の構造が従来よりも複雑になるといった問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、スライダに注入される潤滑剤の漏洩を防止してその消費量の低減化を図ると共に、転動体やその無限循環路を確実に潤滑することができ、しかも簡易な構成でこれを達成することが可能な直線案内装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の直線案内装置は、転動体の転走面を有する軌道レールと、該転動体を介して上記軌道レールの転走面と対向する負荷転走面及びこの負荷転走面と平行な転動体戻し孔を有すると共に、上記負荷転走面及び転動体戻し孔の間で転動体を案内する円弧状の方向転換路を有し、上記転動体の無限循環に伴って上記軌道レールに沿って移動自在なスライダと、を備えた直線案内装置において、上記スライダの前後両端面のうち少なくともいずれか一方の端面には上記方向転換路へ連通する潤滑剤供給孔を開設する一方、この潤滑剤供給孔が開設されたスライダの端面を板状部材で覆うと共に、かかる端面及び/又は該端面を覆う上記板状部材の内面には上記潤滑剤供給孔に連なる潤滑剤の供給溝を形成し、該板状部材を上記スライダに固定することによって潤滑剤供給路が形成されることを特徴とするものである。
このような技術的手段によれば、板状部材をスライダの端面に固定すると、該スライダの端面あるいは板状部材の内面に形成された供給溝が覆われ、これらスライダと板状部材との協働によって潤滑剤の供給路が完成する。そして本発明ではこの潤滑剤供給溝及びスライダの端面に開設された潤滑剤供給孔を介することにより、転動体の方向転換路に対して潤滑剤を供給することが可能となる。
このとき、かかる板状部材のスライダとの当接部をゴム等の粘弾性体から形成すれば、スライダに固定された板状部材は該スライダの端面と緊密に密着し、板状部材とスライダとの間には隙間が発生しない。従って、本発明によればスライダと板状部材との協働によって完成した潤滑剤供給路から潤滑剤が漏れ出すのを効果的に防止することができ、少ない潤滑剤の消費量で転動体やその無限循環路を確実に潤滑することができるものである。
また、このように潤滑剤供給路から潤滑剤が漏れ出すのを効果的に防止できることから、グリースガン等を用いて潤滑剤供給路にグリースを注入する場合であっても、かかる注入時の充填圧力が潤滑剤供給路の先端にまで十分に作用するので、スライダに具備された転動体の方向転換路に対してグリースを確実に注入することができるものである。
ここで、上記潤滑剤供給路からの潤滑剤の漏れを一層確実に防止するという観点からすれば、上記板状部材には、スライダの端面及び/又は該端面を覆う板状部材の内面に形成された供給溝の縁部全長にわたって当接する帯状突起を形成するのが好ましい。このように構成すれば、板状部材をスライダに固定した際に当該帯状突起がスライダの端面と一層緊密に密着することとなリ、潤滑剤供給路を一層完全なものとすることができる。また、前述のように板状部材はゴムの加硫成形等によって形成されることから、上記帯状突起は板状部材と容易に一体成形することができる。
また、スライダ内を無限循環する転動体に対して必要最小限の潤滑剤のみを供給するという観点からすれば、潤滑剤を保持すると共にこれを上記方向転換路内の転動体に徐々に供給する保持供給部材を上記潤滑剤供給溝及び潤滑剤供給孔に詰め込んでおくのが好ましい。かかる保持供給部材としては、樹脂、ゴム、フェルト等を利用することができる。このように構成すれば、余剰な潤滑剤が転動体の方向転換路に溢れ出ることがなく、転動体の循環によって消費された分の潤滑剤のみが上記保持供給部材を通じて潤滑剤供給溝から潤滑剤供給孔へと流動してくるので、極く少量の潤滑剤でスライダを長時間運動させることができる。加えて、潤滑剤供給路となる潤滑剤供給溝をスライダ側に且つ大きめに形成しておけば、上記保持供給部材に含浸させることが可能な潤滑剤の量を多めに設定することも可能なので、スライダに対する潤滑剤の注入作業の回数を減じることも可能である。
また、フェルト等の保持供給部材に保持された潤滑剤は毛細管現象によって重力に逆らいながらも流動するので、かかる保持供給部材を上記潤滑剤供給溝及び潤滑剤供給孔に詰め込んでおけば、スライダの運動姿勢の影響から比較的潤滑剤を供給し難い方向転換路に対しても確実に潤滑剤を供給することができる。
尚、本発明における転動体とはボール、ローラを含み、いずれを用いた直線案内装置であっても、本発明は前述の作用を有効に発揮するものである。
以上説明してきたように、本発明の直線案内装置によれば、互いに緊密に当接するスライダと板状部材との協働によって潤滑剤の供給路を形成しているので、これらの間から潤滑剤が漏れ出すのを確実に防止することができ、注入される潤滑剤の漏洩を防止してその消費量の低減化を図ると共に、転動体やその無限循環路を確実に潤滑することが可能となる。
また、板状部材としてシール部材を兼用する場合、かかるシール部材自体は従来の直線案内装置においても採用されている構成部品であり、スライダとシール部材との協働によって潤滑剤の供給路を形成するに当たっても、何ら特別な部品の追加は発生せず、簡易な構成でこれを実現することができるものである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の直線案内装置を詳細に説明する。
図1及び図2は本発明を適用した直線案内装置の第1実施例を示すものである。同図において、符号1は軌道レールであり、その左右両肩部には軸方向に沿って突条11が設けられている。各突条11の上下にはボール2が転走するボール転走面12が形成されており、各ボール転走面12は夫々がラシアル方向及びスラスト方向に対して45°の角度をなしている。この軌道レール1は固定ボルト・・(図示せず)によってベッド等の固定部(図示せず)に固定される。尚、図1中の符号13は上記固定ボルトが挿入されるボルト孔である。
また、符号3は上記軌道レール1に沿って移動するスライダであり、上記軌道レール1と相俟って多数のボール2を挟み込む移動ブロック4と、この移動ブロック4の前後両端面に取り付けられた一対の蓋体5と、この蓋体5の外面に固定された一対のシール部材(板状部材)6とから構成されている。
図2に示すように、上記移動ブロック4は水平部4a及びこの水平部4aの両側から垂下した一対の袖部4bを有して軌道レール1を跨ぐサドル状に形成され、両袖部4bの内面側には軌道レール1のボール転走面12と相俟ってボール2を挟み込む4条の負荷転走面41が形成されている。また、上記各袖部4bには各負荷転走面41に対応し且つこれと平行なボール戻し孔42が貫通している。移動ブロック4の両側面にはボルト取付孔43を備えた取付部44が突設されており、移動ブロック4はこの取付部44の下方から上記ボルト取付孔43を貫通する固定ボルト(図示せず)によってテーブル等の可動体(図示せず)に固定される。
上記移動ブロック4の各袖部4bの下端並びに水平部4aの下面には夫々ボール保持プレート45,46が取り付けられている。このボール保持プレート45,46は金属板のプレス成形や硬質合成樹脂の射出成形等により成形され、軌道レール1からスライダ3を取り外した際に各ボール転走面41を転走するボール2がスライダ3から脱落するのを防止している。
図3は上記蓋体5をその裏面側から観察した斜視図である。蓋体5も上記移動ブロック4と同様に水平部5a及びこの水平部5aの両側から垂下した一対の袖部5bとを有してサドル状に形成され、各袖部5bの裏面側にはブロック4側のボール転走面41とボール戻し孔42とを夫々連通連結するボール方向転換路51が設けられている。
図4はこのボール方向転換路51の詳細を示すものである。上記蓋体5には略半円形状の外周側案内面52が形成されており、ボール戻し孔42と軌道レール1のボール転走面12との間でボール2を円弧状に案内するようになっている。また、この外周側案内面52の端部には軌道レール1のボール転走面12からボール2を掬い上げるための掬い上げ部53が形成されている。一方、この外周側案内面52に対してはRピース7が嵌合しており、このRピース7にはボール戻し孔42と負荷転走面41との間でボール2を案内する内周側案内面71が形成されている。すなわち、図4に示すようにRピース7を蓋体5に対して嵌合させることで、上記外周側案内面52と内周側案内面71とが対向し、ボール方向転換路51が完成するようになっている。
また、上記シール部材6が取り付けられる蓋体5の外側面と各ボール方向転換路51との間には潤滑剤の供給孔56が夫々開設されており、グリース等の潤滑剤はこの供給孔56を介してボール方向転換路51に注入され、かかるボール方向転換路51内を転走するボール2を潤滑するようになっている。
この蓋体5は取付孔54を貫通する六角穴付きボルトにより移動ブロック4の両端面に取付けられる。蓋体5裏面側の取付孔54の周囲には位置決め用のボス55が突設されており、このボス55を移動ブロック4の両端面に設けた凹溝・・(図示せず)に嵌め込むことで蓋体5が移動ブロック4に対して正確に位置決めされる。そして、このようにして蓋体5を移動ブロック4に取付けると、蓋体5のボール方向転換路51と移動ブロック4のボール戻し孔42とが連結され、ボール転走面41の一端から他端へボール2を循環させるボールの無限循環路が完成する。
一方、図4及び図5に示すように、かかる蓋体5の外側面に固定される上記シール部材6は芯材となるプレート61の裏面側、すなわち蓋体5との当接面にゴム成形部62を加硫成形で肉付けしたものであり、全体的には上記蓋体5の断面形状と略同一の外形を有する板状に形成されている。また、該シール部材6の軌道レール1との対向辺には該軌道レール1と摺接するリップ部63が上記ゴム成形部62と一体に形成されており、軌道レール1に付着した塵芥や潤滑剤等がスライダ2の移動に伴ってその内部に入り込むのを防止している。尚、同図中において、符号64は該シール部材6を蓋体5へ固定するためのねじ孔である。
更に、このシール部材6が固定される蓋体5の端面にはグリース溜まり57が形成されており(図1参照)、図示外のグリースニップルが上記シール部材6に形成された給油口65を介して該グリース溜まり57にねじ込まれるようになっている。
また、蓋体5の端面と当接する上記シール部材6のゴム成形部62には上記グリース溜まり57と蓋体5の潤滑剤供給孔56とを連通連結する潤滑剤の供給溝66が形成されており、かかるシール部材6を蓋体5の端面に固定することによって上記グリース溜まり57から蓋体のボール方向転換路51に至る潤滑剤の供給路が完成するように構成されている。
更に、図6に示すように、上記供給溝66の両縁部には全長にわたって帯状の突起67が形成されており、このシール部材6を蓋体5に固定した際に該帯状突起67が蓋体5の端面に緊密に密着し、かかる供給溝66内から潤滑剤が漏れだすのを確実に防止できるようになっている。
そして、このように構成された本実施例の直線案内装置においては、グリースガンを用いて上記蓋体5に装着されたグリースニップルからグリースを注油してやると、かかるグリースは蓋体5の端面に形成されたグリース溜まり57を経てシール部材6の潤滑剤供給溝66に入り込み、この供給溝66を伝わって蓋体5の各潤滑剤供給孔56からボール2の方向転換路51へ噴き出す。これによって、かかる方向転換路51を転走するボール2がグリースによって潤滑され、グリースはボール2の循環に伴って負荷転走面41やボール戻し孔42に拡がっていく。
このとき、蓋体5に固定されたシール部材6はそのゴム成形部62が該蓋体5の端面に当接しており、かかるゴム成形部62は隣接するプレート61に押圧されるようにして蓋体5に密着しているので、シール部材6と蓋体5との間に隙間が生じることがない。従って、上記グリース溜まり57や潤滑剤供給溝66からグリースが漏れ出すことがなく、グリースガンにて加圧充填したグリースを確実にボール2の方向転換路51に注入することができるものである。
尚、上記実施例ではグリースガンを用いて適宜グリースを注入するようにしたが、上記スライダ3に対して継続的に配管を接続しておき、かかる配管を用いて霧状の潤滑剤を上記潤滑剤供給溝66に吹き込むように構成しても良い。
また、本実施例においては、スライダ3との間で潤滑剤供給路を形成する板状部材として、本来は防塵作用等をなすシール部材6を兼用し、板状部材の配設による部品点数の増加の防止を図ったが、例えば、シール部材とは別個に同じ素材からなる板状部材を用意し、これをスライダの端面に取り付けて潤滑剤供給路を形成するように構成しても良い。
次に、本発明を適用した直線案内装置の第2実施例を説明する。
前述の第1実施例では蓋体5に固定されるシール部材6に潤滑剤供給溝66を形成したが、この第2実施例では蓋体5側にこれを形成すると共に、かかる潤滑剤供給溝内に潤滑剤の保持供給部材を詰め込んだものである。
図7は本実施例の蓋体5をシール部材6の取付面側から観察した斜視図である。かかる取付面側において、蓋体5の水平部5aには潤滑剤を保持貯留するための凹所58が形成される一方、各袖部5bには該凹所58に連通する潤滑剤の供給溝59が形成されている。また、前述の第1実施例で説明したように、この蓋体5には各ボール方向転換路51に連通する潤滑剤供給孔56が開設されているが、上記潤滑剤供給溝59はこの潤滑剤供給孔56とも連通している。そして、これら凹所58、供給溝59及び供給孔56には潤滑剤を含浸したフェルト60が詰め込まれている。
一方、図8はこの第2実施例の蓋体5を上記移動ブロック4に固定すると共に、シール部材6を蓋体5に固定した状態を示す断面図である。かかる蓋体5を移動ブロック4に固定すると、前述の如く蓋体5のボール方向転換路51と移動ブロック4のボール戻し孔42とが連結され、ボール転走面41の一端から他端へボール2を循環させるボールの無限循環路が完成するのだが、この際、上記潤滑剤供給孔56に詰め込まれたフェルト60の先端は該供給孔56から僅かに方向転換路51内に突出している。
尚、蓋体5以外の構成、すなわち軌道レール1、移動ブロック4等は前述の第1実施例と何ら変わりないので、ここではその説明を省略する。
そして、このように構成された本実施例の直線案内装置においても、上記シール部材6を蓋体5に固定すると、かかる蓋体5に形成された凹所58及び潤滑剤供給溝59が該シール部材6によって覆われ、上記凹所58からボール2の方向転換路51へ至る潤滑剤の供給路が完成する。このとき、シール部材6のゴム成形部62は蓋体5と緊密に当接し、これらの間には隙間が生じないことから、この実施例においても上記凹所58や潤滑剤供給溝59から潤滑剤が漏れだすのを確実に防止することができるものである。
また、本実施例においては、上記凹所58、潤滑剤供給溝59及び潤滑剤供給孔56にフェルト60を詰めていることから、シール部材6の給油口65から上記凹所58に注油された潤滑剤は該フェルト60に吸収保持され、このフェルト60を伝わってボール方向転換路51に供給される。このため、ボール2は該方向転換路51に僅かに突出したフェルト60から直接潤滑剤を塗布されることとなるので、潤滑剤が無駄に方向転換路51に溢れ出ることがなく、必要最小限の潤滑剤でボール2を確実に潤滑することができるものである。
加えて、この実施例では蓋体5の凹所58を供給溝59よりも若干大きく形成しており、かかる凹所58内のフェルト60にある程度の量の潤滑剤を保持させることもできるので、シール部材6の給油口65から注入した潤滑剤がすぐに消費されてしまうこともなく、この直線案内装置の使用最中における潤滑剤の補給作業の回数を減少させることも可能である。
本発明を適用した直線案内装置の第1実施例を示す斜視図である。 第1実施例に係る直線案内装置の断面図である。 第1実施例に係る蓋体を移動ブロックへの取付面側から観察した斜視図である。 第1実施例に係る蓋体に形成されたボールの方向転換路を示す断面図である。 第1実施例に係るシール部材を蓋体への取付面側から観察した斜視図である。 シール部材に形成された潤滑剤供給溝を示す断面図である。 第2実施例に係る直線案内装置の蓋体をシール部材の取付面側から観察した斜視図である。 第2実施例に係る蓋体に形成されたボールの方向転換路を示す断面図である。
符号の説明
1…軌道レール、2…ボール、3…スライダ、6…シール部材、12…ボール転走面、21…負荷転走面、56…潤滑剤供給孔、66…潤滑剤供給溝

Claims (2)

  1. 転動体の転走面を有する軌道レールと、上記転動体を介して上記軌道レールの転走面と対向する負荷転走面及びこの負荷転走面と平行な転動体戻し孔を有し、上記転動体の転動に伴い軌道レールに沿って移動自在な移動ブロックと、この移動ブロックの前後両端面に夫々固定されると共に、かかる移動ブロックの負荷転走面及び転動体戻し孔の間で転動体を案内する円弧状の方向転換路を有する一対の蓋体と、上記軌道レールと摺接するリップ部が一体成形されたゴム成形部及びこのゴム成形部が肉付けされたプレートから構成されて各蓋体に固定される一対のシール部材と、を備えた直線案内装置において、
    上記蓋体には上記シール部材の取付面と上記方向転換路との間を連通する潤滑剤供給孔を開設する一方、上記シール部材のゴム成形部には蓋体の潤滑剤供給孔に連なる潤滑剤の供給溝を形成し、かかるゴム成形部が蓋体に当接するように上記シール部材を上記蓋体に固定することによって潤滑剤供給路を形成したことを特徴とする直線案内装置。
  2. 上記シール部材には、上記供給溝の縁部全長にわたって上記蓋体の端面に当接する帯状突起が形成されていることを特徴とする直線案内装置。
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JP2008232305A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Nippon Thompson Co Ltd 直動転がり案内ユニット用の潤滑部材およびこの潤滑部材を用いた直動転がり案内ユニット用のスライダ
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