JP3888702B2 - 直動転がり案内軸受の潤滑構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、軌道台と、その上を転動体(ボール及び/又はローラ)の転動を介して移動する移動体とから成る直動転がり案内軸受の潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の直動転がり案内軸受には、オイルやグリースのような潤滑剤を供給する潤滑構造が組み込まれているものがある。
【0003】
従来の潤滑構造には、例えば、次のようなものがある。
(1)実公平4−3126号公報の第6図に開示されている潤滑構造。
この潤滑構造は、軸受本体(ケーシング)の移動方向端面に装着されるエンドキャップ(側板)に、潤滑剤注入口(グリースニップル用孔)と、この潤滑剤注入口及び転動体の方向転換路間を連通する潤滑剤供給溝(油溝)を形成したものである。そして、この潤滑剤供給溝から方向転換路内の転動体の配列(以下、「転動体列」という。)に潤滑剤を供給するようになっている。
(2)実公昭63−6506号公報、特に第5図に開示されている潤滑構造。
この潤滑構造は、潤滑剤供給溝と潤滑剤供給口とから、チューブ体の方向転換部内の転動体列に潤滑剤を供給するようになっている。潤滑剤供給溝は、チューブカバーに潤滑剤注入口とチューブ体嵌合溝とを連通して形成されている。潤滑剤供給口は、チューブ体の内周壁に設けられている。
しかし、これらの潤滑構造は、潤滑剤供給溝に貯留される潤滑剤の量が比較的少なく、潤滑剤を頻繁に注入しなければならないという問題点を有している。
【0004】
そこで、このような問題点に対処する潤滑構造として、例えば、次のようなものがある。これらの改良された潤滑構造は、何れも、潤滑剤溜を有し、潤滑剤の注入回数が少なくて済むようになっている
(1) 実公平4−3126号公報の第1図乃至第5図に開示されている潤滑構造。
この潤滑構造は、エンドキャップの潤滑剤供給溝の途中に潤滑剤溜が形成されており、潤滑剤の貯留量を多くしている。
(2) 実開平5−71443号公報に開示されている潤滑構造。
この潤滑構造は、エンドキャップに密閉状の潤滑剤溜が形成され、この潤滑剤溜を転動体の方向変換路に連通させて転動体に潤滑剤を供給するようになっている。
【0005】
(3) 実公平6−19856号公報に開示されている潤滑構造。
この潤滑構造は、軌道台上面と対向する移動体の内面に形成された凹所を密封板で蓋して潤滑剤溜とし、密封板に形成した潤滑剤の流出口より転動体列に潤滑剤を供給するようになっている。
(4) 実開平1−174282号公報に開示されている潤滑構造。
この潤滑構造は、ボール保持器に潤滑剤溜と給油孔とを具え、この給油孔から転動体列へ潤滑剤を供給するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の改良された各潤滑構造にも次の問題点がある。
なお、直動転がり案内軸受における転動体列への潤滑剤の給油は、粘度の高いグリースを供給する場合と、グリースより粘度の低い流動性のあるオイルを供給する場合とがある。
【0007】
(1) 実公平4−3126号公報に開示されている潤滑構造。
この潤滑構造は、直動転がり案内軸受を水平面に取り付けてオイルを使用した場合には、潤滑剤溜からオイルが円滑に流出し、オイルが行き渡るようになっている。
しかし、粘度の高いグリースを使用した場合には、潤滑剤溜にグリースが貯溜されたままになっており、方向転換路にグリースが確実に供給されないことがある。このため、グリースは、グリースガン等によって強制的に方向転換路の転動体列へ供給されなければならない。さらに、グリースは、経時変化により、劣化することがあり、定期的に交換しなければならない。
【0008】
また、この潤滑構造は、図23に示すように、直動転がり案内軸受200の軌道台202を垂直な被取付面Fに沿って取り付けた場合、天側の方向転換路にオイルを供給することができない。なお、符号201は、軌道台202上を紙面の表裏方向に直線往復移動する移動体を示す。
【0009】
(2) 実開平5−71443号公報に開示されている潤滑構造。
この潤滑構造も、実公平4−3126号公報に開示されている潤滑構造と同様に、粘度の高いグリースを使用した場合、方向転換路にグリースが確実に供給されない、グリースをグリースガン等によって強制的に方向転換路の転動体列へ供給しなければならない、グリースを定期的に交換しなければならない等の問題点を有している。
また、この潤滑構造は、直動転がり案内軸受の軌道台の幅方向を上下方向に向けて軌道台を垂直な被取付面に水平にして取り付けた場合には、潤滑剤溜と方向転換路とを連通する潤滑油供給路の位置よりオイル量が減少すると、天地両側に位置する方向転換路にそれ以上のオイルを供給することができない。
【0010】
(3) 実公平6−19856号公報に開示された潤滑構造。
この潤滑構造も、実公平4−3126号公報に開示されている潤滑構造と同様に、粘度の高いグリースを使用した場合、方向転換路にグリースが確実に供給されない、グリースをグリースガン等によって強制的に方向転換路の転動体列へ供給しなければならない、グリースを定期的に交換しなければならない等の問題点を有している。
【0011】
さらに、この潤滑構造は、粘度の低い流動性のあるオイルを使用したとしても、図24に示す背面配置(DB)構造の直動転がり案内軸受200に組み込んだ場合には、確実にオイルを行き渡せることができない。
すなわち、軌道台202の軌道台側転動体転動面205と移動体201の移動体側転動体転動面204とに挟持された転動体203の接触線L、Lが、軌道台の両側に形成された軌道台側転動体転動面205,205に対し軌道台202の外方で交わる、いわゆる背面配置(DB)構造の直動転がり案内軸受200では、保持器206を上下2条の移動体側転動体転動面204,204間に配設しなければならないため、上側の転動体列にオイルを供給できても、下側の転動体列にはオイルを供給することができない。
【0012】
(4) 実開平1−174282号公報に開示されている潤滑構造。
この潤滑構造も、直動転がり案内軸受の軌道台の両側転動溝を上下方向に向けて軌道台を垂直な被取付面に水平に取り付けた場合には、天側の転動体列に潤滑剤を供給することができない。
また、この潤滑構造は、上記実公平4−3126号公報に開示されている潤滑構造と同様に、粘度の高いグリースを使用した場合、方向転換路にグリースが確実に供給されない、グリースをグリースガン等によって強制的に方向転換路の転動体列へ供給しなければならない、グリースを定期的に交換しなければならない等の問題点を有している。
【0013】
本発明の目的は、従来より確実に潤滑剤を供給することができ、潤滑剤を貯める容量が大きいとともに、取付け姿勢に係わりなく潤滑剤を供給することができる直動転がり案内軸受の潤滑構造を提供することにある。
なお、以下の説明において、上下方向、幅方向等の方向を示す用語は、直動転がり案内軸受の標準的取付姿勢である、軌道台が水平に取付けられ、その上に跨がるように軸受本体が配置される場合について言うものとする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、両側面に転動体転動面を有する軌道台と、該軌道台上に移動可能に跨架されるとともに前記転動体転動面に対向する転動体転動面を内側面に有し且つ該転動体転動面を含む無限循環路が形成された移動体と、前記無限循環路を転動するとともに前記対向する両転動体転動面間で負荷を支承する多数の転動体と、前記移動体の移動方向両端面にそれぞれ装着され且つ該移動体と前記軌道台の外面との移動方向隙間を封じる一対の前後シールと、前記移動体の両下端面にそれぞれ装着され且つ該移動体と前記軌道台の両側面との上下方向隙間を封じる一対のアンダーシールとを具え、前記移動体の端面と前記前後シールとの間に、前記軌道台上に遊間を有して跨乗されるように門形状部材を挟装するとともに、該門形状部材と前記軌道台の両側面との上下方向隙間を封じる一対の上下方向シールを前記門形状部材の両下端面にそれぞれ装着することにより、前記軌道台の外面と、該外面に対向する前記門形状部材の内面と、前記前後シールと、前記一対の上下方向シールと、前記移動体の端面とに囲まれて形成される空間を潤滑剤溜とした直動転がり案内軸受の潤滑構造であって、前記移動体には、潤滑剤供給口を有する幅方向潤滑剤供給孔と、該幅方向潤滑剤供給孔に連通する貫通孔としての移動方向潤滑剤供給孔が形成されるとともに、前記門形状部材には、前記移動体の移動方向潤滑剤供給孔に連通する移動方向潤滑剤供給孔と、該移動方向潤滑剤供給孔に連通し且つ前記内面に開口する潤滑剤排出孔が形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記移動体の移動方向潤滑剤供給孔と、前記門形状部材の移動方向潤滑剤供給孔及び潤滑剤排出孔が、前記軌道台の転動体転動面の幅方向外側に位置するように一対設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記軌道台の取付姿勢に応じて、地側に位置する前記潤滑剤排出孔が閉塞されていることを特徴とする。
【0016】
【作用】
請求項1に係る発明は、潤滑剤溜とした空間(軌道台の外面と、この外面に対向する門形状部材の内面と、前後シールと、一対の上下シールと、移動体の端面とに囲まれて形成される空間)内に、潤滑剤排出孔の開口から潤滑剤を送り込むことができるので、従来の潤滑構造と比べて、より大量の潤滑剤を貯留することができる。
【0017】
請求項2に係る発明は、潤滑剤排出孔が軌道台の転動体転動面の幅方向外側に位置するようにしたので、潤滑剤排出孔の開口から空間内に送り込まれた潤滑剤は、軌道台側転動体転動面に常に付着した状態で貯留される。そして、移動体の移動に伴う転動体の転動によって、潤滑剤は転動体及び移動体側転動体転動面に転写される。このため、潤滑剤の種類(例えば、高粘度のグリース)や直動転がり案内軸受の構造に制限されることなく、軌道台側転動体転動面、転動体及び移動体側転動体転動面に潤滑剤が確実に行き渡る。
【0018】
請求項3に係る発明は、軌道台の取付姿勢に応じて地側に位置する潤滑剤排出孔が閉塞されているようにしたので、潤滑剤は常に天側の潤滑剤排出孔の開口から空間内に送り込まれる。このため、従来、潤滑不足になりがちであった天側の軌道台側転動体転動面、転動体及び移動体側転動体転動面に潤滑剤が確実に行き渡る。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図1乃至図22に基づいて説明する。
なお、本実施例の潤滑構造は、例えば、図1、図4及び図9に示すように、転動体としてボール36を使用し、ボール36の方向転換路69,70,71,72をエンドキャップ35に形成した、いわゆるエンドキャップ式直動転がり案内軸受に好適な構成になっている。
【0020】
直動転がり案内軸受31について説明する。
直動転がり案内軸受31は、主として、長尺な軌道台33と、この軌道台33上に多数のボール36によって移動可能に跨架された移動体32とで構成されている。
軌道台33の長手方向の両側面には上下2条の軌道台側ボール転動面(軌道台側転動体転動面)45,46,47,48が形成されている。
移動体32は、軸受本体34と一対のエンドキャップ35,35とで構成されている。
【0021】
図5及び図6に示すように、軸受本体34の左右脚部49,50の内側面には、軌道台33の軌道台側ボール転動面45,46,47,48に各々対向する移動体側ボール転動面(移動体側転動体転動面)51,52,53,54が形成されている。軌道台33の軌道台側ボール転動面45,46,47,48と軸受本体34の移動体側ボール転動面51,52,53,54との間に、多数のボール36が挿填されている。
【0022】
なお、本実施例の直動転がり案内軸受31は、軌道台33の軌道台側ボール転動面45,46,47,48と軸受本体34の移動体側ボール転動面51,52,53,54とに挟持されたボール36の接触線が、軌道台33のボール転動面45,46,47,48に対し軌道台33の外方で略々直角に交わる、背面配置(DB)構造になっている(図示省略)。
このため、直動転がり案内軸受31は、軸受本体34に作用する上下左右方向からの負荷に対して同一定格荷重になると共に、モーメント荷重に対しても安定した構造になっている。
【0023】
移動体32の構成を図4乃至図6に基づいて説明する。
移動体32は前述のように、軸受本体34と、その移動方向両端面に固着されるエンドキャップ35,35とで構成されている。
軸受本体34には、その左右脚部49,50の内側面に、軌道台33の軌道台側ボール転動面45,46,47,48に対向する移動体側ボール転動面51,52,53,54が形成されている。
【0024】
また、左右の脚部49,50の厚肉部内には、移動体側ボール転動面51,52,53,54に各々対応するボール戻り通路55,56,57,58が形成されている。ボール戻り通路55,56,57,58は貫通孔である。
なお、符号59,60,61,62は、エンドキャップ35(図1参照)、後述の門形状部材38及び前後シール体39を軸受本体34の移動方向両端に固着するためのねじ孔を示している。
【0025】
図4の左半分図、及び図8乃至図10に示すように、軌道台33に遊嵌されるエンドキャップ35には、このエンドキャップ35並びに門形状部材38及び前後シール体39を軸受本体34の移動方向両端面に固着するためのねじ挿通孔65,66,67,68が形成されている。また、エンドキャップの背面には、軸受本体34の移動体側ボール転動面51,52,53,54とこれに各々対応するボール戻り通路55,56,57,58とを連通連結するU字状方向転換路69,70,71,72(図9参照)が形成されている。
そして、上記の移動体側ボール転動面51,52,53,54、ボール戻り通路55,56,57,58及びU字状方向転換路69,70,71,72によって、ボール36の無限循環路207(図4参照)が形成される。なお、ボールリテーナ96のリテーナ部93によって、ボール36の脱落が防止される(段落[0030]及び図12参照)。
【0026】
軸受本体34のねじ孔59,60(図5参照)の入口には、さらに、環状凹部63,64が形成されている。エンドキャップ35(図10参照)のねじ挿通孔65,66の背面側には、この環状凹部63,64に嵌合する環状凸部73,74が形成されている。環状凹部63,64と環状凸部73,74とが嵌合することにより、エンドキャップ35と軸受本体34との間の位置決めが行われる。
【0027】
エンドキャップ35(図8参照)に設けた凹部77,77は、図13に示すアンダーシール37を移動体32に嵌着するために、アンダーシール37の前後部78,78を受け入れるべく形成された凹所である。アンダーシール37の下部79,80は、軸受本体34(図5参照)の下端面に設けた移動方向切欠82と、エンドキャップ35(図8参照)の下端面に設けた移動方向切欠83とに夫々嵌合する。
そして、アンダーシール37(図4、図13参照)のリップ部81が軌道台33の側面に摺接することにより、移動体32と軌道台33の側面の上下方向隙間が封じられる。
【0028】
図2乃至図7に示すように、軸受本体34には、幅方向の貫通孔である幅方向潤滑剤供給孔84が形成されるとともに、この幅方向潤滑剤供給孔84に直交するように連通する一対の貫通孔、すなわち移動方向潤滑剤供給孔87,88が軌道台33のボール転動面45,46,47,48の幅方向外側に位置するように形成されている。
また、エンドキャップ35には、一対の移動方向潤滑剤供給孔87,88にそれぞれ連通する一対の貫通孔89,90が形成されている。
【0029】
幅方向潤滑剤供給孔84の両開口には、潤滑剤ニップル91,91を螺合するためのねじ孔(潤滑剤供給口)85,86が形成されている。潤滑剤ニップル91,91から注入される潤滑剤(グリース又はオイル)113は、軸受本体34の幅方向潤滑剤供給孔84及び移動方向潤滑剤供給孔87,88、並びに、エンドキャップ35の貫通孔89,90を通過して、後述の門形状部材38に設けた移動方向潤滑剤供給孔97,98及び潤滑剤排出孔99,100に供給される。 なお、ねじ孔85,86のいずれか一方を埋栓で閉塞して、他方のねじ孔85(又は86)に螺合した潤滑剤ニップル91から潤滑剤を供給するようにしてもよい。
【0030】
移動体32の組立方法を説明する。
軸受本体34の左右脚部49,50の上下2条の移動体側ボール転動面51,52,53,54の中間に沿って、図12に示されるボールリテーナ92を嵌着する。このボールリテーナ92には、ボール36の脱落を防止するリテーナ部93の両端部に、エンドキャップ35の位置決め用溝76(図9参照)に嵌合する位置決め用突起94(図12参照)と、この突起94の先端にエンドキャップ35の嵌合溝75に嵌合するほぼ半円状のボールリターンガイド95とが一体的に形成されている。
【0031】
軸受本体34の環状凹部63,64(図5参照)とエンドキャップ35の環状凸部73,74(図10参照)、ボールリテーナ92の位置決め用突起94とエンドキャップ35の位置決め用溝76(図9参照)、及びボールリテーナ92のボールリターンガイド95とエンドキャップ35の嵌合溝75を夫々嵌合させ、エンドキャップ35を軸受本体34の一端に固定する。
【0032】
次に、移動体側ボール転動面51,52,53,54とボールリテーナ92との間、及びボール戻り通路である貫通孔55,56,57,58に、ボール36を他端側から規定の個数だけ装填する。
その後、前記と同様に、エンドキャップ35を軸受本体34の他端に固定する。そして、一対のアンダーシール37,37を移動体32に嵌着する。最後に、潤滑剤ニップル91,91を軸受本体34の両側面に設けたねじ孔85,85に螺合させて、移動体32の組立てが完了する。
【0033】
潤滑構造について説明する。
図1乃至図3、及び図7に示すように、移動体32の移動方向両端面には、それぞれ、門形状部材38と、この門形状部材38と軌道台33の外面との移動方向隙間を封じる前後シール体39(精確には、後述のフェルトシール41及び前後シール42)とが装着されている。具体的には、エンドキャップ35の外方向端面と前後シール体39との間に、軌道台33上に遊間を有して跨乗するように門形状部材38が挟装されている。また、門形状部材38の両下端面には、それぞれ、門形状部材38と軌道台33の側面との上下方向隙間を封じる上下方向シール体96(精確には、後述の上下方向シール44)が装着されている。
そして、図22に示すように、軌道台33の外面と、この外面に対向する門形状部材38の内面と、前後シール体39(精確には、前後プレート40及びフェルトシール41)と、一対の上下方向シール体96,96と、エンドキャップ35の端面とに囲まれて形成される空間112内に潤滑剤113が貯留及び充填される。
【0034】
図17乃至図19に示すように、門形状部材38には、エンドキャップ35の貫通孔89,90(図2及び図8参照)にそれぞれ連通する一対の移動方向潤滑剤供給孔97,98と、この移動方向潤滑剤供給孔97,98にそれぞれ連通し且つ内面に開口する一対の潤滑剤排出孔(ねじ孔)99,100が形成されている。この移動方向潤滑剤供給孔97,98及び潤滑剤排出孔99,100は、上述の軸受本体34の移動方向潤滑剤供給孔87,88及びエンドキャップ35の貫通孔89,90と同様に、軌道台33のボール転動面45,46,47,48の幅方向外側に位置している。
また、門形状部材38には、深座ぐり孔101,102、ねじ挿通孔103,104、及び、ねじ孔105,106,107,108が形成されている。
【0035】
図1に示すように、前後シール体39は、所定の厚みの柔らかいフェルトシール41を、金属製前後プレート40と前後シール42とで挟持した構成になっている。前後プレート40の内側は、軌道台33に遊嵌できるように形成されている。
また、前後プレート40の下端面には軸方向切欠115が形成されており、この切欠115にサイド上下方向シール44の一部分が嵌合するようになっている。フェルトシール41及び前後シール42は、軌道台33の外面輪郭と相補い合うような形状に形成されており、門形状部材38と軌道台33の外面との間の隙間を封じている。なお、前後シール42の内周には、軌道台33の外面に摺接するリップ部116が形成されている。
【0036】
移動体端部のシール構造を二重にする理由を説明する。
従来の前後シール42だけでは、軌道台33の外面と摺接するリップ部116が摩耗すると(塵埃の多い雰囲気中では、特に、摩耗し易い)、空間112に貯溜された潤滑剤が漏出したり、軌道台33の外面に付着した塵埃が空間112に侵入する恐れがある。そこで、軌道台33の外面に対して摺接面積の大きいフェルトシール41と、前後シール42とを共用して、上記の問題を解決している。なお、前後プレート40、フェルトシール41、及び前後シール42には、各々、ねじ挿通孔117,118,119,120,121,122が形成されている。
【0037】
上下方向シール体96は、金属製のプレート43と、合成樹脂製の上下方向シール44とからなる。プレート43には、図20に示すように、止めねじ125,125(図1参照)が挿通するねじ挿通孔109,109と、止めねじ126,126を用いて上下方向シール44をプレート43に取付けるためのねじ孔110,110とが形成されている。上下方向シール44は、図3に示すように、その端面が軌道台33の側面と摺接するように門形状部材38の下端面に取付けられている。
なお、図21の符号111は、止めねじ126が挿通するねじ挿通孔を示している。
【0038】
門形状部材38(図1参照)、前後シール体39及び上下方向シール体96は、次のようにして組み立てられる。
先ず、移動体32を軌道台33に差し込む。図1に示すように、移動体32を軌道台33の一端に移動させる。そして、門形状部材38の深座ぐり101,102とエンドキャップ35のねじ挿通孔67,68、及び門形状部材38のねじ挿通孔103,104とエンドキャップ35のねじ挿通孔65,66の位置を一致させて、門形状部材38をエンドキャップ35の端面に密着させる。
【0039】
その後に、止めねじ114,114を深座ぐり孔101,102及びねじ挿通孔67,68に挿通し、軸受本体34のねじ孔61,62(図5参照)にねじ込む。門形状部材38がエンドキャップ35の端面に固定されたとき、止めねじ114,114の頭部は深座ぐり孔101,102に埋没し、門形状部材38の表面から突出しないようになっている。
【0040】
続いて、前後プレート40、フェルトシール41、前後シール42の順で軌道台33に差し込む。その際、門形状部材38のねじ孔105,106とねじ挿通孔117,117,119,119,121,121、及び門形状部材38のねじ挿通孔103,104とねじ挿通孔118,118,120,120,122,122の位置を一致させておく。
そして、止めねじ123,123をねじ挿通孔121,121,119,119,117,117の順に挿通し、門形状部材38のねじ孔105,106にねじ込む。
【0041】
また、止めねじ124,124も、ねじ挿通孔122,122,120,120,118,118、門形状部材38のねじ挿通孔103,104、エンドキャップ35のねじ挿通孔65,66の順に挿通させて、軸受本体34のねじ孔59,60(図5参照)にねじ込む。
これによって、前後シール体39(前後プレート40、フェルトシール41及び前後シール42)は門形状部材38の軸方向外側端面に固定される。
【0042】
その後、止めねじ125,125(図1参照)をプレート43のねじ挿通孔109,109(図20参照)に挿通させて、門形状部材38のねじ孔107,108(図17参照)にねじ込み、プレート43を門形状部材38の下端面に固定する。
そして、上下方向シール44の端面を軌道台33の長手方向の側面に密着させ、且つ、上下方向シール44の一部が前後プレート40の切欠115に嵌合するようにして、止めねじ126,126を上下方向シール44のねじ挿通孔111,111(図21参照)に挿通させて、プレート43のねじ孔110,110にねじ込み、上下方向シール44をプレート43に固定させる。
【0043】
最後に、移動体32を軌道台33の他端に移動させ、上記と同様にして、門形状部材38、前後シール体39及び上下方向シール体96(プレート43及び上下方向シール44)を移動体32の他端に取り付ける。
なお、軌道台33が長尺の場合には、同じ輪郭の比較的短い仮の軌道台上で門形状部材38、前後シール体39及び上下方向シール体96を移動体32に取り付けた後に、実際に使用される長い軌道台33に移動体32を差し替える。
【0044】
軌道台33(図1参照)には、基台(図示せず)に軌道台33を取付けるためのねじ挿通孔127が形成されている。このねじ挿通孔127に溜まった塵埃等の異物を、前後シール体39によって払拭することは困難である。また、ねじ挿通孔127に溜まった異物が移動体32内で飛散すると、その異物は、軌道台33のボール転動面45,46,47,48、及び軸受本体34のボール転動面51,52,53,54に付着して、移動体32の移動に支障を来たす虞がある。 本実施例では、ねじ挿通孔127の上方開口部に、図16に示すような合成樹脂製の埋栓128を嵌着するようにしている。これにより、軌道台33の上面は窪みのない平坦面となり、前後シール体39によって異物はほぼ完全に払拭される。従って、潤滑剤113を貯留する空間112及び移動体32内に異物が侵入することがない。
【0045】
潤滑剤113の供給態様を説明する。
組み立てられた直動転がり案内軸受31に、潤滑剤ニップル91から潤滑剤113が注入される。潤滑剤113は、図2に示すように、軸受本体の幅方向潤滑剤供給孔84(図7参照)及び移動方向潤滑剤供給孔87,88、左右のエンドキャップ35,35の貫通孔89,90;89,90、並びに、左右の門形状部材38,38の移動方向潤滑剤供給孔97,98;97,98を経て、潤滑剤排出孔99,100;99,100の開口から空間112,112(図22参照)内に送り込まれる。そして、潤滑剤113は、空間112,112内にそれぞれ貯留及び充填される。
【0046】
そうすると、軌道台33の外面とこの外面に対向するエンドキャップ35の内面との間に隙間があるから(段落[0025]及び図4の左半分図参照)、図2において、移動体32が左方向へ移動するときには、左側の空間112(図2では符号を付さず。)内に貯留され且つ軌道台33のボール転動面45,46,47,48に付着している潤滑剤113が、ボール36列及び移動体側ボール転動面51,52,53,54に転写される。また、移動体32が右方向へ移動するときには、同様に、右側の空間112(図示せず)内に貯留され且つ軌道台33のボール転動面45,46,47,48に付着している潤滑剤113が、ボール36列及び移動体側ボール転動面51,52,53,54に転写される。
従って、軌道台側ボール転動面45,46,47,48、ボール36列、及び移動体側ボール転動面51,52,53,54が潤滑剤不足になるようなことはない。
【0047】
図22は、垂直な被取付面Fに沿って軌道台33を取り付けた直動転がり案内軸受31の正面図であり、潤滑剤排出孔99,100に沿った断面図である。
このような取付態様の場合、前以て、地側に位置する潤滑剤排出孔(ねじ孔)100にねじ(閉塞栓)129を螺合させて、潤滑剤排出孔100を閉塞しておく。
そうすると、潤滑剤ニップル91から供給された潤滑剤113は、天側に位置する潤滑剤排出孔99の開口から空間112内に送り込まれる。そして、空間112内の上部に送り込まれた潤滑剤113は、軌道台33の上面と門形状部材38の内面との隙間Sを通って下部に供給される。
【0048】
従って、軌道台33の天側の軌道台側ボール転動面45,46に常に潤滑剤113が付着しているから、天側のボール列が潤滑剤不足になるようなことはない。
なお、図22は例示であって、直動転がり案内軸受31が垂直面或いは水平面に対して傾けて取り付けられる場合にも同様に、軌道台側ボール転動面45,46,47,48に潤滑剤113が確実に付着する。
【0049】
潤滑剤113として粘度の低いオイルを使用した場合、そのオイル113は空間112から流出して、軌道台33の外面とこの外面に対向する移動体32(軸受本体34及びエンドキャップ35)の内面との隙間に充填される。なお、軌道台33の外面と移動体32の内面との隙間は、移動体32の移動を許容するために必要なものである。
そして、移動体32の移動方向におけるオイル113の漏れは、前記の一対の前後シール体39,39によって防止される。また、移動体32の下方からのオイル113の漏れは、アンダーシール37によって防止される。
【0050】
さらに、潤滑剤113として粘度の高いグリースを使用した場合、グリース113は、移動体32の移動に伴って空間112から流出し、軌道台33の外面と移動台32の内面との隙間に充填される。
グリースの場合においても、移動体32の移動方向における漏れは一対の前後シール体39,39によって防止され、移動体32の下方からの漏れはアンダーシール37によって防止される。
【0051】
このように、移動体32の移動方向両端に形成された一対の空間112,112は、軌道台33の外面とこの外面に対向する移動体32の内面との隙間によって互いに連通している。
そして、この隙間と空間112,112は、一対の前後シール体39,39と、一対の門形状部材38,38の両下端面にそれぞれ一対ずつ装着され計二対の上下方向シール体96,96;96,96と、一対のアンダーシール37,37とによって密閉され、全体として、潤滑剤溜を形成している。
【0052】
以上の実施例では、転動体としてボールを使用したエンドキャップ式直動転がり案内軸受に本発明の潤滑構造を適用したものを例示したが、本発明の潤滑構造は、前記実公昭63−9806号公報に開示されているようなチューブ式直動転がり案内軸受、転動体としてローラを用いた直動転がり案内軸受、或いは、ボールとローラを併用した直動転がり案内軸受(図示省略)等にも適用できることは勿論である。
又、以上の実施例の潤滑構造は、転動体の接触線が軌道台の両側の転動体転動面に対し軌道台の外方で交わる、いわゆる背面配置(DB)構造の直動転がり案内軸受に組込まれているが、転動体の接触線が軌道台の両側の転動体転動面に対し軌道台の内方で交わる、いわゆる正面配置(DF)構造の直動転がり案内軸受にも組込むことができる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に係る発明は、潤滑剤溜とした空間(軌道台の外面と、この外面に対向する門形状部材の内面と、前後シールと、一対の上下シールと、移動体の端面とに囲まれて形成される空間)内に、潤滑剤排出孔の開口から潤滑剤を送り込むことができるので、従来の潤滑構造と比べて、より大量の潤滑剤を貯留することができる。また、潤滑剤の補給間隔を長くすることができる。
【0054】
請求項2に係る発明は、潤滑剤排出孔が軌道台の転動体転動面の幅方向外側に位置するようにしたので、潤滑剤排出孔の開口から空間内に送り込まれた潤滑剤は、軌道台側転動体転動面に常に付着した状態で貯留される。そして、移動体の移動に伴う転動体の転動によって、潤滑剤は転動体及び移動体側転動体転動面に転写される。このため、潤滑剤の種類(例えば、高粘度のグリース)や直動転がり案内軸受の構造に制限されることなく、軌道台側転動体転動面、転動体及び移動体側転動体転動面に潤滑剤を確実に行き渡らせることができる。
【0055】
請求項3に係る発明は、軌道台の取付姿勢に応じて地側に位置する潤滑剤排出孔が閉塞されているようにしたので、潤滑剤は常に天側の潤滑剤排出孔の開口から空間内に送り込まれる。このため、従来、潤滑不足になりがちであった天側の軌道台側転動体転動面、転動体及び移動体側転動体転動面に潤滑剤を確実に行き渡らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の潤滑構造を具えた直動転がり案内軸受の分解斜視図である。
【図2】 図1の直動転がり案内軸受の側面図である。
【図3】 図1の直動転がり案内軸受の前後シール体の右半分を取り除いた正面図である。
【図4】 図1の直動転がり案内軸受のエンドキャップの右半分を取り除いた正面図である。
【図5】 軸受本体の斜視図である。
【図6】 図5の軸受本体の右半分を幅方向潤滑剤供給孔に沿って破断した正面図である。
【図7】 図5の軸受本体の平面図である。
【図8】 エンドキャップの斜視図である。
【図9】 図8のエンドキャップの背面図である。
【図10】 図9のエンドキャップの10−10線矢視断面図である。
【図11】 図9のエンドキャップの11−11線矢視断面図である。
【図12】 ボールリテーナの斜視図である。
【図13】 移動体に嵌着されるアンダーシールの斜視図である。
【図14】 図13のアンダーシールの14−14線矢視断面図である。
【図15】 図13のアンダーシールの15−15線矢視断面図である。
【図16】 軌道台の取付用孔に嵌着される埋栓の斜視図である。
【図17】 門形状部材の正面図である。
【図18】 図17の門形状部材の右側面図である。
【図19】 図17の門形状部材の19−19線矢視断面図である。
【図20】 サイドプレートの斜視図である。
【図21】 門形状部材に固着される上下方向シールの斜視図である。
【図22】 垂直な被取付面に沿って軌道台を取り付けた図1の直動転がり案内軸受の正面図であり、潤滑剤排出孔に沿った断面図である。
【図23】 垂直な取付面に沿って軌道台を取り付けた従来の直動転がり案内軸受の模式図である。
【図24】 背面配置(DB)構造の直動転がり案内軸受の説明図である。
【符号の説明】
31 直動転がり案内軸受
32 移動体
33 軌道台
36 ボール(転動体)
38 門形状部材
42 前後シール
44 上下方向シール
45,46,47,48 軌道台側ボール転動面(軌道台側転動体転動面)
51,52,53,54 移動体側ボール転動面(移動体側転動体転動面)
84,87,88,97,98 潤滑剤供給孔
99,100 潤滑剤排出孔
112 空間
129 閉塞栓
207 無限循環路
Claims (3)
- 両側面に転動体転動面を有する軌道台と、該軌道台上に移動可能に跨架されるとともに前記転動体転動面に対向する転動体転動面を内側面に有し且つ該転動体転動面を含む無限循環路が形成された移動体と、前記無限循環路を転動するとともに前記対向する両転動体転動面間で負荷を支承する多数の転動体と、前記移動体の移動方向両端面にそれぞれ装着され且つ該移動体と前記軌道台の外面との移動方向隙間を封じる一対の前後シールと、前記移動体の両下端面にそれぞれ装着され且つ該移動体と前記軌道台の両側面との上下方向隙間を封じる一対のアンダーシールとを具え、前記移動体の端面と前記前後シールとの間に、前記軌道台上に遊間を有して跨乗されるように門形状部材を挟装するとともに、該門形状部材と前記軌道台の両側面との上下方向隙間を封じる一対の上下方向シールを前記門形状部材の両下端面にそれぞれ装着することにより、前記軌道台の外面と、該外面に対向する前記門形状部材の内面と、前記前後シールと、前記一対の上下方向シールと、前記移動体の端面とに囲まれて形成される空間を潤滑剤溜とした直動転がり案内軸受の潤滑構造であって、
前記移動体には、潤滑剤供給口を有する幅方向潤滑剤供給孔と、該幅方向潤滑剤供給孔に連通する貫通孔としての移動方向潤滑剤供給孔が形成されるとともに、
前記門形状部材には、前記移動体の移動方向潤滑剤供給孔に連通する移動方向潤滑剤供給孔と、該移動方向潤滑剤供給孔に連通し且つ前記内面に開口する潤滑剤排出孔が形成されていることを特徴とする、
直動転がり案内軸受の潤滑構造。 - 前記移動体の移動方向潤滑剤供給孔と、前記門形状部材の移動方向潤滑剤供給孔及び潤滑剤排出孔が、前記軌道台の転動体転動面の幅方向外側に位置するように一対設けられている、請求項1の直動転がり案内軸受の潤滑構造。
- 前記軌道台の取付姿勢に応じて、地側に位置する前記潤滑剤排出孔が閉塞されている、請求項2の直動転がり案内軸受の潤滑構造。
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