JP2007054725A - 模様付け塗布具及び仕上げ方法 - Google Patents

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幸司 濱村
Masato Kobayashi
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Abstract

【課題】 直線状の櫛目仕上がりパターンとなる塗布具を得、この塗布具を用いた仕上げ方法を提供する。
【解決手段】 塗布部に櫛目を形成し、本体の背面上部の両端にローラーを取り付ける。施工する際は、建築用仕上げ塗材が乾ききらない内に塗布具を押圧しながら移動させる。仕上げ方法は、第1工程として、下塗り材にてベース層を形成し、第2工程として、合成樹脂エマルジョンと無機充填材とからなる塗材を該ベース層の表面に塗布し、第3工程として、更にその表面に、該塗材に骨材を混合した上塗り材又は塗材を塗布して上塗り層を形成し、第4工程として、該上塗り層が未乾燥な内に請求項1記載の模様付け塗布具7を押圧させながら移動させ、櫛目模様を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は建築物の外装を仕上げるために用いる模様付け塗布具及び仕上げ方法に関する。
従来、建築物の外装を美しく見栄えよく仕上げるために建築用仕上げ塗材を用いる方法が知られている。建築用仕上げ塗材は合成樹脂エマルジョンを主成分とし、無機充填材、顔料、水などを含むものであり、仕上げる際には、複数の工程を経て、吹き付けガン、塗工ローラー、コテなどを用いて表面に凹凸を付与し、多彩な仕上がりパターンとすることができる。その中で、櫛目の付いたコテを用いて、櫛引調の仕上がりパターンを施す方法が知られている。
例えば、特開平11−62211号公報には、モルタルの下地面上に複数の線状凹凸を形成する鏝体が開示されており、鏝体は、少なくとも一側端部に山部と谷部に角部をもたない曲率を有した均一な波形形状の成形型を有することを特徴とするものである。
また、特開平9−362872号公報には、塗装面に接する面に複数個の窪みを有した鏝にて、最終的に塗膜表面の骨材を引きずることを特徴とする鏝塗り線状ランダム模様形成方法が開示されている。
更に、実開昭54−78326号公報には、櫛目ごて本体の少なくとも一辺に櫛目を形成し、該櫛目の櫛目高さを3mmより高く、且つ櫛目ピッチを、櫛目巾の2倍を超える形状にしてなる櫛目ごてが開示されている。
更にまた、特開2005−7288号公報には、塗材が未乾燥状態のうちに、塗装面と接する面に複数個の爪のついた仕上げ治具にて、塗膜表面に線状模様を形成する方法が開示されている。
また、実公昭39−20147号公報には、柄付基杆に細杆を多数本植設し、該細杆の先端部を細杆の主部に対して折曲せしめて成る壁塗り用掻き具が開示されている。
特開平11−62211号公報 特開平9−362872号公報 実開昭54−78326号公報 特開2005−7288号公報 実公昭39−20147号公報
しかしながら、従来の技術では、櫛目といっても細い引っ掻き傷がランダムにできる程度で、凹凸のメリハリある櫛目を形成できず、また、小面積の施工には適しているものの、規則正しい平行な直線模様を形成することは施工面積が大きくなればなるほど困難で、熟練度を要していた。
本発明はかかる状況に鑑み検討されたもので、請求項1記載の発明は、本体2の下端部に櫛目状の塗布部1が形成され、本体2の背面上部の両端にローラー3が取り付けられてなることを特徴とする模様付け塗布具7である。また、請求項2記載の発明は、第1工程として、下塗り材にてベース層を形成し、第2工程として、該合成樹脂エマルジョンと無機充填材とからなる塗材を該ベース層の表面に塗布し、第3工程として、更にその表面に、該塗材に骨材を混合した上塗り材又は塗材を塗布して上塗り層を形成し、第4工程として、該上塗り層が未乾燥な内に請求項1記載の模様付け塗布具7を押圧させながら移動させ、櫛目模様を形成することを特徴とする仕上げ方法である。
本発明の模様付け塗布具を用いればローラーが取り付けてあるため、ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete panels)やコンクリートブロックなどのブロック状の下地材の目地をガイドとして直線状の櫛目仕上がりパターンが素人でも容易に形成することができ、施工面積が大きくても充分メリハリのある直線模様が形成できる。以下、本発明の模様付け塗布具について図面に基づいて説明する。
図1は本発明の模様付け塗布具7の透視斜視図であり、櫛目状の塗布部1、本体2、ローラー3などから構成されている。図2は模様付け塗布具7を用いて施工した際の平面図であり、模様付け塗布具7を押圧しながら手前に移動させることにより櫛目を直線に引くことができる。櫛目のピッチは5〜40mm、櫛目の山部と谷部の差は6〜12mmである。次に本発明の模様付け塗布具を用いた仕上げ方法について説明する。
第1工程として、ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete panels)下地にベース層を形成するが、第一工程のベース層は下地及び第二工程の中塗り層との密着性を確保するとともに、下地の不陸性を補正し、下地からの蒸気を遮断し、中塗り層の下地への吸い込みを防止し、塗布性、仕上がり性を向上させる目的とするものである。
ベース層は、セメント系下地調整剤や合成樹脂エマルジョン系下塗り材などの下塗り材にて形成される。セメント系下地調整剤は、セメントに合成樹脂エマルジョン及び水を必須成分とし、必要に応じ骨材、無機充填材等を配合したものであり、セメントとしては、ポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント、アルミナセメントなどが適用できる。
下地への接着性を向上させる目的で用いる合成樹脂エマルジョンとしては、アクリル系樹脂エマルジョン、アクリル−スチレン共重合体系エマルジョン、アクリル−シリコーン系樹脂エマルジョン、酢酸ビニル系樹脂エマルジョン、酢酸ビニル−飽和分岐脂肪酸ビニル共重合体系エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体系エマルジョン、塩化ビニル系樹脂エマルジョン、塩化ビニリデン系樹脂エマルジョン、エポキシ系樹脂エマルジョン、ウレタン系樹脂エマルジョン、合成ゴム系ラテックスや、それらの混合エマルジョンなどが挙げられる。
また、合成樹脂エマルジョン系下塗り材は、合成樹脂エマルジョン、無機充填材、顔料、骨材などからなり、合成樹脂エマルジョンとしては、前述の合成樹脂エマルジョンが使用され、併用してもよい。
無機充填材としては、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、硅砂、セラミック粉、ガラス粉、陶土、クレー、タルク、カオリン、消石灰、パーライト、炭酸マグネシウムなどが挙げられる。
顔料には、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、酸化第二鉄(べんがら)、クロム酸鉛(モリブデードオレンジ)黄鉛、黄色酸化鉄等の無機系顔料等が使用できるが、中でも酸化チタンは下地の隠蔽性に優れ、好都合である。
ベース層の形成にあたっては、コテ塗り、ローラー塗り、吹付け等の方法を用いる。塗布量は0.1〜3.0kg/mであればよい。下塗り材の樹脂分は5〜35重量%が好ましく、下限未満の場合には、密着性、塗膜強度、塗布性等が低下するため好ましくない。また、上限を超えると、コストが高く、配合剤等の配合に制約が生じ好ましくない。下塗り材の固形分は50〜90重量%が好ましく、下限に満たないと、乾燥収縮による痩せ、クラックが生じるため好ましくない。また、上限を超えると密着性、塗布性が低下するため好ましくない。
第2工程として、中塗り層として、合成樹脂エマルジョンを主成分とする塗材をコテにより0.5〜1.5kg/m塗布して乾燥する。塗材中の樹脂分は下塗り材と同様に理由から5〜35重量%が好ましい。
第2工程で用いる塗材には前述の合成樹脂エマルジョン以外に、前述の無機充填材、前述の顔料などが配合される。塗材中に含まれる無機充填材の配合割合は、10〜90重量%が好ましい。10重量%未満では塗材組成物の粘度が低くなったり、乾燥収縮によるひび割れ等の問題から厚付けが不可能となるため施工に適さない、90重量%を超えると水性塗材組成物の塗布性が低下し、また密着性・塗膜強度も不十分となるため施工に適さなくなるため好ましくない。
また、塗材中に含まれる顔料の配合量は塗材組成物の20重量%以下が好ましい。20重量%を超えると水性塗材組成物の各種調色が困難となるため好ましくない。
塗材の固形分は、50〜90重量%が好ましく、下限に満たないと、乾燥収縮が大きくなり、痩せ、クラックが生じるため好ましくない。また、上限を超えると密着性、塗布性が低下するため好ましくない。尚、第2工程で用いる合成樹脂エマルジョンは、第1工程で用いる合成樹脂エマルジョンと同種のものであっても、異なってもよい。
第3工程として、第2工程で使用した塗材に平均粒子径が0.05〜10.0mmの骨材を混合した上塗り材又は塗材を塗布して上塗り層を形成する。骨材の平均粒子径が下限に満たない場合には、仕上がり外観に微細な凹凸が現れず、自然の風合いに欠け、上限を超える場合には凹凸の程度が大きくなりすぎて、櫛目に骨材が引っかかりやすく、綺麗な櫛目模様が形成できなくなる。
模様付け塗布具の櫛目のピッチが小さく、山部と谷部の差が小さいときには骨材がなくても櫛目パターンの形成が可能であるが、ピッチが大きく、山部と谷部の差が大きい場合には骨材を用いる。骨材としては、通常塗材に用いられるものであれば特に限定はされないが、例えば、珪砂、寒水石、山砂、川砂、天然石粉砕物、陶磁器・セラミック粉砕物、ガラス粉砕物、ガラスビーズ、樹脂粉砕物、樹脂ビーズ、金属粒、ゴムチップ等が挙げられる。合成樹脂エマルジョン塗材と骨材の配合割合は、合成樹脂エマルジョン塗材の固形分100重量部に対して0〜500重量部であればよい。骨材が多い場合には綺麗な櫛目模様の形成が困難となる。尚、第3工程で塗材のみを塗布する際は、第2工程で用いた塗材と同種のものであっても、異なってもよい。
第3工程で用いる上塗り材には必要に応じて、増粘剤、成膜助剤、分散剤、防カビ剤、防藻剤等の各種添加剤を配合してもよい。
第4工程として、上塗り層が未乾燥な内に、下地の巾寸法に本体巾を略々等しくした模様付け塗布具7を、ローラー3を下地の目地に落とし込んだ後、本体を押圧させながら、下地の長手方向に沿って移動させ、櫛目模様を描き、乾燥させると櫛目の仕上がりが得られる。次に実施例に基づいて仕上げ方法を説明するが、特にこれに限定するものではない。
実施例1
第1工程として、ALC下地に、ベース層としてアクリル樹脂エマルジョンを14重量%、無機質充填材を57重量%、水を26重量%、添加剤を3重量%を配合した下塗り材(アイカ工業株式会社製 JM−560 固形分74%)を塗布した。
第2工程として、中塗り材として、アクリル樹脂エマルジョンを13重量%、無機充填材を60重量%、水25重量%、添加剤2重量%を配合した塗材(アイカ工業株式会社製 JP−100 固形分75%)をコテにより1.0kg/m塗布して乾燥した。
第3工程として、第2工程で使用した塗材(アイカ工業株式会社製 JP−100 固形分75%)20kgに、平均粒子径1.5mmの寒水石5厘8kg、平均粒子径0.3mmの寒水石1厘8kg及び水1.5kgを混合した上塗り材(合成樹脂エマルジョン塗材:骨材=15:16(固形分比))をコテにより3.0kg/m塗布した。
第4工程として、上塗り層が未乾燥な内に、図3に示すようにALCの巾寸法に本体巾を略々等しくした模様付け塗布具7を、ローラー3を下地の目地に落とし込んだ後、本体を押圧させながら、ALCの長手方向に沿って移動させ、直線の櫛目模様を形成した。
本発明の模様付け塗布具は、建築物の表面に櫛目模様を形成するのに好適であり、また、仕上げ方法については、軽量で断熱性、防火性に優れているため、建築物の外装材や内装材として広く使用されているが、不陸及び粗面を有し、防水性、塗装性が劣るため意匠性を付与するのが困難であったALCにとりわけ好ましく適用できる。
塗布具の斜視図。 施工後の状態を示す平面図。 模様付けする際の仕上げ方法を模式的に示した平面図。 従来の塗布具の平面図。
符号の説明
1 櫛目状の塗布部
2 本体
3 ローラー
4 ALC
5 目地
6 櫛目パターン
7 模様付け塗布具

Claims (2)

  1. 本体2の下端部に櫛目状の塗布部1が形成され、本体2の背面上部の両端にローラー3が取り付けられてなることを特徴とする模様付け塗布具7。
  2. 第1工程として、下塗り材にてベース層を形成し、第2工程として、合成樹脂エマルジョンと無機充填材からなる塗材を該ベース層の表面に塗布し、第3工程として、更にその表面に、該塗材に骨材を混合した上塗り材又は塗材を塗布して上塗り層を形成し、第4工程として、該上塗り層が未乾燥な内に請求項1記載の模様付け塗布具7を押圧させながら移動させ、櫛目模様を形成することを特徴とする仕上げ方法。
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