JP2007052862A - 光ディスク、光ディスク装置、デジタル作品出版物 - Google Patents

光ディスク、光ディスク装置、デジタル作品出版物 Download PDF

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Abstract

【課題】1枚のディスクで、HD DVDも2層DVDの情報も扱えるようにする。
【解決手段】(1)光透過層と第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と第2記録層、第2レーザ光によりアクセスされる第3記録層がレーザ光入射方向に順に配置されること(2)光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が最小550μmであること(3)第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであること(4) 第2記録層と第3記録層との間隔が最小15μmであること(5)第1記録層と第2記録層との間隔が概ね31〜40μmの間であること(6)第1レーザ光による第1記録層及び第2記録層のからの反射率が18%以上で、その反射率の比が概ね1.15以下であること(7)第3記録層の面記録密度が第1記録層及び第2記録層の面記録密度の3倍以上であることを基本としている。
【選択図】図7

Description

この発明は、DVDのように映画や音楽などのデジタル化された映像音響作品などを蓄積する媒体となる光ディスクに関し、また光ディスクの記録情報を読み取る光ディスク装置、光ディスクを記録媒体とするデジタル作品出版物に関する。
===DVD規格の概要===
周知のように、デジタル映像を蓄積する光ディスクとして、DVD(デジタル多用途ディスク)があり、主に映画コンテンツの蓄積・配布(デジタル作品出版物)として全世界で幅広く使われている。このDVDは、DVDフォーラムが作成したフォーマットで、DVD Bookとして公開され(ワールド・ワイド・ウエーブdvdforum.org参照)、また国際規格やJISとしても定められている。ここでは、DVD物理フォーマットの1つである、120mmDVD−ROMの国際規格、ISO/IEC 16448に従って簡単に説明する。また国際規格に関連した文献としてECMA267がある。
120mmDVD−ROMには、片面仕様で記録層が1層のものと2層のもの、そしてこれらを両面化したもの、合わせて4種類のディスクがある。映画などのコンテンツの蓄積配布では、主に、片面1層DVDディスク(4.7GB)と片面2層DVDディスク(8.54GB)が使われているが、最近では片面2層DVDディスクが全体の60%を占めている。
一方、上記DVD(既存DVDと称する)に比べて、さらに大容量のディスクの開発が要望されている。これはHD(High Definition)映像(高精細映像)を、1枚のディスク(次世代DVDと仮に称する)に入れたいという要望から生じている。
ECMA267
上記の次世代DVDが開発された場合、この次世代DVDは、既存DVDに比べ、記録密度、変調方式、信号処理、トラックフォーマットなどが大きく異なるため、従来のDVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)では読み取ることができない。つまり、従来のDVD装置では、次世代DVDディスクに収録されたHD映画コンテンツだけではなく、次世代DVDに収録された従来のDVD映画コンテンツも読み取ることができないなどの課題があり、次世代DVDを普及させる上で、阻害要因となることが考えられる。
さらにまた、上記したように、既存のDVDディスクには、片面2層DVDディスクが全体の60%を占めているので、この片面2層DVDディスクと同様な感覚で取り扱うことのできる新しい次世代ディスクが要望される。
そこでこの発明の目的の一面は、上記のような課題に鑑みて、1つのディスクで、HDDVDの情報(コンテンツ)も片面2層DVDの情報(コンテンツ)も扱えるようにすることにある。
この発明の一実施形態では、上記の目的を達成するために、光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と第2記録層、第2レーザ光によりアクセスされる第3記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面3層光ディスクであって、光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が最小550μmであり、第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであり、第2記録層と第3記録層との間隔が最小15μmであり、第3記録層の面記録密度が第1記録層及び第2記録層の面記録密度の3倍以上である光ディスクの構成を基本とするものである。
この発明によれば、片側から第1記録層及び第2記録層(2層DVD層に相当)に第1レーザ光(赤色レーザ光)、第3記録層(HD DVD層に相当)に第2レーザ光(青紫色レーザ光)でアクセス可能な光ディスクを提供することができる。従って、現在広く普及している2層DVDの映画コンテンツと、HD DVDの映画コンテンツの両方を1つのディスクに入れることができる。この結果、このディスクは、すでに、あるいはこれからDVDとしてコンテンツを提供するほとんどの映画コンテンツ(一般には、本編とボーナスコンテンツからなる)を収録することができ、SD(Standard)映像とHD(High Definition)映像の両方を扱える本格的なコンビネーションディスクとなる。
そして、従来のDVD対応光ディスク装置では、DVDのコンテンツを再生することができ、一方、新規なHD DVD対応光ディスク装置では、HD DVDの映画コンテンツを再生するか、またはHD DVDとDVDの映画コンテンツの両方を再生できるように対応させることができる。
たとえば、同じ映画コンテンツをDVDコンテンツとHD DVDコンテンツとして用意し、この2つの映画コンテンツを1枚のディスクにいれておけば、DVD対応装置だけしか持っていないユーザはDVD映画コンテンツを見ることができ、一方、HD DVD対応装置を持っているユーザは、HD DVD映画コンテンツを見ることができる。
現在、HD DVD対応装置を持っていないユーザでも、将来、HD DVD対応装置を購入すれば、新たにHD DVDディスクを購入しなくても、既に購入したディスクでHDの映像を楽しむことができ、ユーザにとってそのメリットは大きい。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。まず、この発明の理解を容易にするために、図1乃至図6を用いて、現存DVDと次世代DVDの技術について説明する。そして図7に本発明に係る次世代DVDの基本的構成を説明する。
===片面2層DVD===
図1は片面2層DVDディスク10の基本構造と光ヘッドの関係を示す。よく知られているように、このディスクは、DVD層(L0)15とDVD層(L1)17を持ち、ディスクの片面から、この2つのDVD層にアクセスして信号の再生ができる。図示しているとおり、光入射面11から見ると、光透過層14を通して、手前がDVD層(L0) 15で、その奥側がDVD層(L1)17である。各DVD層へのアクセスは、対物レンズ21をレンズアクチュエータで動かし、層間ジャンプさせることで実現している。
この2層ディスクの作製は、片面1層DVDディスクとほぼ同じように作製できるのが大きな特徴である。まず、射出成形機で、DVD層(L0)15の形成されるL0基板12と、DVD層(L1)17の形成されるL1基板13を別々に作製する。次に、DVD層(L0)15には低反射膜、DVD層(L1)17には高反射率膜をつけ、その後両方の基板を、DVD層を内側にして、中間層16で貼り合わせれば完成である。なお、L1基板13に形成されるトラックのスパイラル方向は、L0基板12に形成されるトラックのスパイラル方向とは逆向きだが、貼り合わせた後は、光入射面11から見ると同じ方向となる。
図2は、片面2層DVDディスクの光入射面11から見たDVD層の位置を示す図である。光入射面からみたDVD層(L0)15とDVD層(L1)17の位置は、対物レンズの球面収差やDVD層間のクロストークを考慮し、DVD層(L0)15の位置は最小550μm、DVD層(L1)17の位置は、最大で640μmに限定され、かつ2つの層間の距離(中間層16)は、層間クロストークの観点から40〜70μmと定められている。この中間層16は、通常2つの基板を貼り合せたときに出来る接着層の厚みで、実際の製造では、貼り合わせの精度とL0基板12の成形精度を考慮して決められる。なお、線記録密度は片面1層DVDディスクに対し、10%減らされ、各層当たりの容量は4.27GBである。ジッターは、8.0%未満と規定されている。
一方、DVD層の反射率は、
1層ディスク:45〜85%(PBS有り)
2層ディスク:18〜30%(PBS有り)
と決められている。
ディスクの反射率やレイヤ構成などを示す識別情報は、Data frameのID(Identification Data)とDVD層(L0)15のリードインエリアにあるCDZ(Control Data Zone)のPFI(Physical format information)にある。なお、映像を扱うDVDビデオでは、BCA(Burst cutting area)を形成することはできない。
===HD DVD===
一方、最近よく報道されているように、HD映像(高精細)をディスク1枚に入れたいという要望から、青紫色半導体レーザ(以降、青紫色レーザ)を用いて、DVDの3倍以上の高密度化したHD DVDが提案され、DVDフォーラムで規格化が行われている(ワールド・ワイド・ウエーブdvdforum.org参照。まだ商品化されていない)。
HD DVDは、従来のDVDとディスク構造を有し、容量は、片面1層HD DVDディスクが15GB、片面2層HD DVDディスクが30GBである。これらの大容量化は、レーザ光の短波長化、高NA化、変調方式、新しい信号処理(PRML:Partial Response and Maximum Likelihood)などの新しい技術で実現されている。
図3に、片面2層HD DVDディスク30の基本構造と光ヘッドの関係を示す。HDDVDは、ディスクから情報を読み出すレーザ光が赤色(650nm)から青紫色(405nm)40へと短波長化したこと、対物レンズ41のNAが0.6から0.65と大きくなったことから、球面収差やチルトによるコマ収差などが異なる。このため、実際のディスクでは、光入射面31からのHD DVD層(L0)35、HD DVD層(L1)37の位置、そして中間層36の厚みなどがDVDとは異なる。
図4に、光入射面31から見た片面2層HD DVDディスクの各層の位置を示す。短波長化、高NA化に伴い、球面収差が厳しくなったため、HD DVD層(L0)35の位置は、最小で578μm、HD DVD層(L1)37の位置は、最大で622μmに限定され、2層間の距離(中間層36)は、15〜25μmと定められている。
一方、HD DVD層の反射率は、
1層ディスク:40〜70%(複屈折を含む)
2層ディスク:18〜32%(複屈折を含む)
と決められている。
ディスクの反射率やレイヤ構成などを示す識別情報は、DVDの場合と同様、Data frameのID(Identification Data)とDVD層(L0)35のシステムリードインエリアにあるCDZ(Control Data Zone)のPFI(Physical format information)にある。この他、HD DVDでは、ディスクの識別情報やコンテントプロテクション情報などが、リードインエリアより内側に形成されるBCA(Burst cutting area)に設けられている。このBCAはHD DVD層(L1)37に形成される。
===既存DVDとHD DVD===
このように、HD映像を蓄積可能な大容量のHD DVDが提案され、新たにHD DVD用に設計されたHD DVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)であれば、HD DVDディスクだけではなく、DVDについても読めるように設計することは可能である。しかし、このHD DVDディスクは、既存DVDに比べ、記録密度、変調方式、信号処理、トラックフォーマットなどが大きく異なるため、従来のDVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)ではその記録情報を読み取ることができない。つまり、従来のDVD装置では、HD DVDディスクに収録されたHD映画コンテンツだけではなく、従来のDVD映画コンテンツも読み取ることができないなどの課題がある。この課題に対応するため、最近、HD DVD記録層とDVD記録層とを持つHD DVD/DVD ツインフォーマットディスク(Twin Format Disc)がHD DVDフォーマットの中で規格化された(ワールド・ワイド・ウエーブdvdforum.org参照)。
===HD DVD/DVD ツインフォーマットディスク===
ツインフォーマットディスクは、従来のDVD装置ではDVDディスクとして扱え、HD DVD装置ではHD DVDディスクとして取り扱うことができる新しいディスクである。そして、両方のフォーマットに対応した互換装置であれば、両方の情報(コンテンツなど)をユーザが選択して読み取ることのできるディスクである。
図5に、HD DVD/DVD ツインフォーマットディスク の基本構造と光ヘッドの関係を示す。ツインフォーマットディスク50は、DVD層の形成される第DVD基板52、HD DVD層が形成されるHD DVD基板53、そして中間層56より成り、光入射面51から見て手前にDVD層55、奥側にHD DVD層57が形成されている。
図6に、ツインフォーマットディスクの記録層の位置関係を示す。DVD層55の位置は、光入射面51から550〜575μm、中間層56は33〜47μm、そして、HDDVD層57は、578〜622μmにある。なお、DVD層55とHD DVD層57の最大距離は72μmである。
そして、このディスクを赤色レーザ光で読んだときの反射率は、
DVD層 45%以上
HD DVD層 8%未満
と規定されている。現行の片面1層DVDでは、レイヤクロストークの定義はないが、HD DVD層からのクロストークを規定することで、現行DVD装置でうまく読めるようにしている(レイヤクロストークが8%に近いと、いくつかのプレーヤでは情報を読めない場合もある)。
一方、青紫色レーザ光で読んだときの反射率は
HD DVD層 14〜28%
と規定されている。
このように、HD DVDフォーマットの中で、ツインフォーマットディスクが規定されたことで、従来のDVD装置でも、DVD情報を読み取ることが可能となった。
このディスクの反射率やレイヤ構成などを示す識別情報は、DVD層55とHD DVD層57にあり、また、HD DVD層57には、BCAがリードインエリアの内側に形成されている。
しかしながら、このツインフォーマットディスクで規定されているのは、DVD層は1層ディスクなので、実際のマーケットの大半を占める2層DVDディスクで作製されているコンテンツを収録することはできないという課題がある。
そこで発明者等は、1つのディスクで、HD DVDの情報(コンテンツ)も片面2層DVDの情報(コンテンツ)も扱えるようにした、光ディスク、光ディスク装置、光ディスク再生方法、光ディスクを媒体としたデジタル作品出版物を工夫している。以下、その具体的実施形態を説明する。
===光ディスクの基本構成===
図7に、この発明の一実施例である光ディスクと光ヘッドの関係を示す。光ディスク70は、光入射面71から順に、第1信号基板72、第1記録層(DVD層(L0))75、第1中間層76、第2記録層(DVD層(L1))77、第2中間層80、第3記録層(HD DVD層(L2))81が形成されている。DVD記録層(L0)75及び(L1)77は、対物レンズ21を通して赤色レーザ光20で読み取り、HD DVD層(L2)は、対物レンズ41を通して、青紫色レーザ光40で読み取られる。
図8は、光入射面71から各記録層までの基板厚及び層間厚の設計の一例を示す図である。DVD層(L0)75は、光入射面71から最小550μmにあり、一方、HD DVD層(L2)81は、最大で622μmにある。従って、許容される2つの層間の距離は、最大で72μmとなる。この72μmの間に、DVD層(L0)、(L1)、及びHD DVD層(L2)の3つの記録層を、各々の規格を満足しながら、実用的に製造できる範囲で配置できればよい。
現行DVD規格では、2層DVDディスクの層間距離は最小で40μm、同様に2層HD DVDディスクの層間距離は最小で15μmである。72μmからこれらを除くと、余裕は17μmとなる。この17μmで、第1信号基板72、第1中間層76、及び第2中間層80の製作精度をカバーしなければならない。
しかし、現在の製造技術では、第1信号基板の射出成型の精度は、スタンパーの製作精度や取り付け精度なども考えると、概ね±8μmは可能である。勿論、将来的には更に精度を上げることは可能と考えられる。一方、DVD層(L0)の上に第1中間層76を介してDVD記録層(L1)77を、2P法を用いて30〜40μm程度形成する場合、現在の技術では概ね±2μmは可能である。更に、第2信号基板73に形成されたHD DVD層(L2)81とDVD層の形成された第1信号基板72を、第2中間層80 の15〜20μm程度で接着するときの精度は、最近の真空ボンディング技術によれば、概ね±2μmは可能である。これらの製作誤差を合わせると、合計で24μmとなり、実用的な製造を考えると、ほぼ7μmが不足する(=17μm-24μm)。
これが、現在、HD DVD/DVD ツインフォーマットディスクで、DVD層を2層化できなかった理由でもある。
本発明は、DVD層の反射率の比率に制限を加えることで、レイヤクロストークを増やさずに層間の距離をある程度小さくできることを見出し、これに基づいてなされたものである。
図8に、本発明の記録層の位置関係の実用的な一例を示す。本発明では、DVD層(L0)75及び(L1)77の反射率の比を概ね1.15に制限することで、第1中間層76の最小値を33μm程度まで短くした。この結果、第1中間層76は33〜37μm、第2中間層80は15〜19μmで、DVD層(L0)75は光入射面71から558±8μm、DVD層(L1) 77は593±10μm、HD DVD層(L2)81は610±12μmとなり、片面2層DVDとHD DVD層の3つの記録層を、一つのディスク形成することが可能である。
===DVDの層間クロストークと中間層===
DVDの中間層は40〜70μmと定められ、一方、反射率は18〜30%である。このことは、層間間隔が最小の40μmでも、層間クロストークも含めて反射率規定が成立することを示している。つまり、(30%/18%)≒1.67まで、層間のクロストークが大きくなっても、クロストークによる信号の劣化は問題ないことを示している。このことは、DVD層(L0)75及び(L1)77の反射率の違いの比率が小さければ、その分、層間間隔(第1中間層76)を狭めても層間クロストークの範囲を、本来の設計値の範囲と同じにすることができることを示している。
今、DVD層(L0)75及び(L1)77の反射率の比率が同じであるとした場合は、層間間隔(第1中間層76)は、
40μm/√(1.667)=31μm
まで、レイヤクロストークを同じにして、層間間隔を狭めることが可能となる。
今、より実用的なために、DVD層(L0)75及び(L1)77の反射率の比を1.15以下に抑えたとすると、層間間隔(第1中間層76)は、
40μm/√(1.667/1.15)=33.2μm
となり、DVD規格の40μmからほぼ33μmまで狭くしても、レイヤクロストークを同じにすることが可能である。
一方、HD DVD規格では、2層HD DVDの中間層36の厚さは、15〜25μmとなっている。接着層となる中間層の厚みが、クロストークが最悪値となるときは、15μmと薄いので、これ以下に薄くすることは、接着強度の問題もあり好ましくないと考えられる。
上記の例では、第1信号基板の成形精度を±8μmとして計算したが、将来、成形精度やスタンパーの精度が上がれば、±8μmより更に小さくすることは可能と思われる。また、ボンディング精度や2Pによる形成精度も、将来向上することが期待できる。一方、L0層とL1層の反射率は、スパッター装置の精度で決まり、その比率は限りなく1に近づけることは可能である。従って、L0層とL1層の層間間隔は、製作精度によって31μm〜40μmの間で選ぶことができる。
===各層の反射率===
実際の光ディスクでは、光入射面から見た記録層の位置の他に、赤色レーザ光で読んだ場合のDVD層(L0)75及び(L1)77の反射率が、DVD規格の18〜30%を満足し、かつその反射率の違いが1.15以下、そして、HD DVD層(L2)81がDVD層(L1)77に及ぼす影響、すなわちHD DVD層(L2)の赤色レーザ光に対する反射率は、ツインフォーマットディスクでは8%未満にする必要がある。
一方、青紫色レーザ光で読んだ場合は、HD DVD層(L2)81の反射率が、ツインフォーマットディスクと同様、14〜28%にあり、かつ、DVD層(L1)77の反射率の最大値が28%以下で、DVD層(L1)77とHD DVD層(L2)81の反射率の比率が30/18=1.67以下でなければならない。
本発明の実施例では、DVD層の反射膜にAg合金膜、HD DVD記録層の反射膜にAl合金膜を使って、上記の条件を満足するディスク構成について示す。光入射面71での反射ロスは、簡単のため赤色レーザ光および青紫色レーザ光に対し、往復で10%とした。また、ディスクの複屈折率は、HD DVD−ROM規格と同じ往復(ダブルパス)で60nmとし、青紫色レーザ光では最大20%のロス、赤色レーザ光では、最大8.2%のロスとして、最終結果で考慮することにした。
図9はAg合金膜の厚さを変えた時の反射率と透過率の実測値で、(a)は赤色レーザ光(650nm)、(b)は青紫色レーザ光(405nm)に対するものである。図10は、この実測値をベースに、計算でAg合金膜の反射率と透過率を求めたもので、(a)が赤色レーザ光(650nm)、(b)が青紫色レーザ光(405nm)に対するものである。以下の計算では、図10の反射率及び透過率を用いて計算を行った。
図11に、赤色レーザ光(Ir)20を本発明の光ディスク70に入射させたときの各層からの反射光と反射率の関係を示す。各層の反射率は、各記録膜の反射率及び透過率を用いて計算することができる。ただし、入射面のロスは10%、複屈折の影響は後で考慮することにし、この式には入れていない。
DVD層(L0)75の反射率、
Rr0=Ir0/Ir≒0.9×rr0 (1)
DVD層(L1)77の反射率
Rr1=Ir1/Ir≒0.9×(tr0)×rr1 (2)
HD DVD層(L2)81の反射率
Rr2=Ir2/Ir≒0.9×(tr0)×(tr1)×rr2 (3)
同様に、図12に、青紫色レーザ光(Ib)40を本発明の光ディスク70に入射させたときの各層からの反射光と反射率の関係を示す。各層の反射率は、各記録膜の反射率及び透過率を用いて計算することができる。ただし、入射面のロスは10%、複屈折の影響は後で考慮することにし、この式には入れていない。
DVD層(L0)75の反射率
Rb0=Ib0/Ib≒0.9×rb0 (4)
DVD層(L1)77の反射率
Rb1=Ib1/Ib≒0.9×(tb0)×rb1 (5)
HD DVD層(L2)81の反射率
Rb2=Ib2/Ib≒0.9×(tb0)×(tb1)×rb2 (6)
以下、本発明の具体的な設計の一例について示す、
図10(a)及び図10(b)を用いて、(a)L0層のAg合金膜の厚さを9nm、(b)L0層及びL1層の反射率を同じ値とし、(c)L2層の反射膜としてAl合金膜を用いた場合を計算する(ここで、Al合金膜は、赤色レーザ光に対してrr2=73.1%、青紫色レーザ光に対してrb2=73.7%である)。
赤色レーザ光を入射させたとき
(1)式より、Rr0≒23.5%(rr0=26.1%)
(2)式より、Rr1≒23.3%(tr0=69.3%、rr1=53.8%)
(3)式より、Rr2≒5.2%(tr1=40.5%、rr2=73.1%)
青紫色レーザ光を入射させたとき
(4)式より、Rb0≒7.5%(rb0=8.4%)
(5)式より、Rb1≒14.9%(tb0=85.8%、rb1=22.5%)
(6)式より、Rb2≒22.9%(tb1=68.5%、rb2=73.7%)
表1にこれらの計算結果を示す。(a)は複屈折がない場合、(b)は複屈折が最大の60nmの場合(赤色レーザ光のときは8.2%の低下、青紫色レーザ光のときは20%の低下)で、この表からも分かるとおり、2層DVDディスク及びHD DVDディスクの規定を満たすことがわかる。
Figure 2007052862
なお、光ディスクの入射面71による反射率の低下は10%としたが、反射防止コーティングなどを行えば、表1の結果を最大で10%弱までアップさせることは可能である。
===層間クロストーク===
表1から、赤色レーザ光20を本発明の光ディスク20に入射させたとき、DVD層(L1)77に対するHD DVD層(L2)81からのレイヤクロストークは、4.8〜5.2%で、ツインフォーマットディスクで要求される8%に比べ十分に小さく、問題がないことがわかる。
一方、青紫色レーザ光40を入射させたとき、HD DVD層(L2)81に対するDVD層(L1)77からのレイヤクロストークは、11.9〜14.9%で、いずれもHD DVD層(L2)81の18.3〜22.9%に対して小さいので、問題がないことがわかる。
次に、DVD層(L0)75及び(L1)77の膜厚変動による赤色レーザ光20での反射率の変動を検討する。この反射率変動は、第1中間層の厚さ76を40nmから33nmまで狭めたことから、反射率の比は1.15以下が要求される。
DVD層(L0)のAg合金膜の厚さ9nmおよびDVD層(L1)のAg合金の厚さ16nmに対し、±0.3nmの厚み変動があった場合(実用的に大きめの値)、DVD層(L0)75及びDVD層(L1)77の反射率がどの程度変化するか計算する。
DVD層(L0)75の反射率及び透過率
8.7nm: rr0=24.81% tr0=70.68%
9.3nm: rr0=27.39% tr0=67.92%
DVD層(L1)77の反射率及び透過率
15.7nm rr1=52.75% tr1=41.82%
16.3nm rr1=54.76% tr1=39.84%
このとき、Rr0及びRr1は
Rr0=22.33〜24.65%
Rr1=21.9〜24.62%
で、2つの記録層の反射率の比は、最悪の場合でも1.126で、1.15以下を満足する。従って、膜厚変動があった場合でも、DVD層の間隔(第1中間層76)を40μmから33μmまで狭めても2層間の反射率の比は1.15以下にあり、レイヤクロストークは問題ないことがわかる。
===フラグ情報===
次に、本発明の光ディスクのフラグのセットについて説明する。本発明の光ディスクは、DVD層が2層ディスクであるので、記録層(L0)75及び(L1)77のData frameの4バイトからなるIDにおいて、ビットポジションb29, b24は、
b29 (Reflectivity) : 1b (反射率が40%以下)
b24(Layer number) : 0b(記録層(L0)の場合)
1b(記録層(L1)の場合)
と記述される。
記録層(L0)75に形成されるリードインエリアのコントロールデータゾーン(CDZ)のPFIの(BP2)のb6 b5は、ディスクのレイヤ数を示すので
b6 b5(Number of layer): 01b (2層)
と記述される。
また、(BP16)はBCAの有無を示し、DVDビデオではBCAがあってはならないので、
b7(BCA flag) :0b(BCA無し)
と記述される。
一方、HD DVD層(L2)81は低反射率の1層HD DVDディスクとして扱う必要があるので、Data frameの4バイトからなるIDは、
b29 (Reflectivity) : 1b (反射率が40%以下)
b24(Layer number) : 0b(記録層(L0))
と記述される。
HD DVD層(L2)81に形成されるリードインエリアのコントロールデータゾーン(CDZ)のPFIの(BP2)のb6 b5は、ディスクのレイヤ数を示すので
b6 b5(Number of layer): 00b (1層)
と記述される。
(BP16)はBCAの有無を示すので
b7(BCA flag) :1b(BCA有り)
と記述される。
また、HD DVD/DVDツインフォーマットディスクは、従来の1層DVDと1層HD DVDのツインフォーマットディスクの規定から
(BP33)は
Layer 0 (b5-b3) : 100b (DVD−ROMフォーマット)
Layer 1 (b2-b0) : 000b(HD DVD−ROMフォーマット)
ただし、本発明のディスクは3層構造なので、2層構造のこの規定は当てはまらない。しかし、DVD層が2層であることは、DVD層をアクセスすれば判断できるので、このままでも使用は可能である。
しかし、HD DVD層をアクセスしたとき、DVD層が2層であることがわかれば更に便利なことは確かである。この場合は、layer 0 (b5-b3)に、例えば101b(2層DVD−ROMフォーマット)を新たに定義すればよい。
次に、BCAのフラグ情報について説明する。HD DVDのBCAレコードは8バイトあり、(BP4)はBook type and Disc typeを示す。この中のb2にツインフォーマットディスクを示すTwin format flagがあるので、
b2(Twin format flag):1b(ツインフォーマットディスク)
と記述される。
===DVD規格の光ディスク装置による再生===
次に、本発明のディスクを従来のDVD再生装置で再生する場合について、図13、図14、及び図15を使って説明する。図13はよく知られている従来のDVD再生装置の主要構成を示し、図14はその動作フロー、図15はフォーカス信号とフォーカスサーボについて示している。
スピンドルモータ100は、ターンテーブルを回転駆動する。クランパ101は、光ディスク70をターンテーブル上に把持する。スピンドルモータ100は、モータドライバ102により制御される。光ヘッド110は、対物レンズ21及び光学系113を含む。光学系113は、フォーカス及びトラッキングアクチュエータ116により駆動される。フォーカス及びトラッキングアクチュエータ116がアクチュエータドライバ118により制御されると、レーザ光が光ディスクのトラックに焦点を合わせ、かつ追従する。ラジアルアクチュエータ117は、光ヘッド110をディスクの半径方向へ移動させるものであり、アクチュエータドライバ118により制御される。
ディスクからの反射光は、光学系113から導出され、変換ユニット115のフォトディテクタで電気信号に変換される。この電気信号は、ゲイン調整ユニット120の再生信号増幅器でゲイン調整され、信号処理回路130に入力される。信号処理回路130では、復調処理及バッファリング、エラー訂正などが行われ、その出力はデータ処理回路140に入力される。ここでは、パケット分離、制御信号分離などが行われ、映像及び音声の情報はAVデコーダ150に入力される。AVデコーダ150で復調された、映像信号及び音声信号、副映像信号などは、AV増幅器160を介してベースバンド信号として出力され、モニタに入力される。
サーボコントローラ170は、例えば4分割フォトダイオードからの再生信号を演算処理したフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を用いて、アクチュエータドライバ118に対して制御信号を与える。システムコントローラ180は、入力端末(例えばリモートコントローラ、あるいは操作キー入力部)190からの信号に応答して、装置の再生、停止、一時停止などを制御する。また、ゲイン調整ユニット120内のレーザダイオードドライバを制御する。レーザダイオードドライバは、光ヘッド110に搭載されているレーザダイオードを駆動し、この結果、レーザ光が出力される。
上記したDVD再生装置に本発明の光ディスク70が装填されると、スピンドルモータ100が所定の回転数まで回転する(図14のステップ200)。次に、赤色レーザ光20を点灯、フォーカスアクチュエータ(ACT)116に周期的な駆動電流が流され、光ヘッドが軸方向に上下する(図14のステップ201,202)。再生信号から作ったフォーカス信号203が周期的に現れる(図15参照)。2層DVDの最低反射率は18%なので、ほぼ9%のFS検出レベル204を設定すると、フォーカス検出信号206に2つ検出パルス207が得られる(図14のステップ205、207)。
2つのパルスが得られたことから、このディスクは2層DVDと判断し(本当の判断は後で述べるPFI(物理フォーマットインフォーメーション)で行う)、2層DVDを再生するためのシーケンスに入る(図14のステップ208)。
なお、いくつかのDVD再生装置では、FS検出レベル204が9%より低い7%前後に設定されている場合がある。その場合でも、本発明の光ディスクは、HD DVD層の反射率が5.3%以下となっているので、誤って3層ディスクと検出することはない。
まず、再生信号のゲイン調整210を行った後(図14のステップ210)、DVD層(L0)75にフォーカスオン(図14のステップ214)させる。少しの整定時間を置いて記録層(L0)75にオンフォーカスした状態(図14のステップ204)となる。
この後、トラッキングオン(図14のステップ220)とすれば、再生信号を読み取ることができる。光ヘッド110は、ディスクの任意の位置にあるが、再生信号のData frameのIDを読むことで、記録層(L0)か(L1)か、データエリアかリードインエリアなどの位置が判別でき、また、設定された反射率も知ることができる(図14のステップ221)。
次に、ラジアルACT117を駆動し、光ヘッドをリードインエリアに移動させ(図14のステップ222)、コントロールデータゾーン(CDZ)のPFIを読む(図14のステップ223)。ここで(BP2)を調べ、2層DVDディスクであることを確認し、2層DVD映像再生に入る(図14のステップ226)。ユーザは、入力端末190を用いてDVD映像を楽しむことができる。
===HD DVD規格の光ディスク装置による再生===
次に、青紫色レーザ光を用いたHD DVD再生装置の場合について、図16、図17、及び図18を用いて説明する。図16はHD DVD再生装置の主要構成を示し、図17はその動作フロー、図18はフォーカス信号とフォーカスサーボについて示している。HD DVD再生装置の構成は、図13に示した装置と類似しているので、類似部分に同一符号を付している。
HD DVD装置に本発明の光ディスク70が装填されると、スピンドルモータ100が所定の回転数まで回転する(図17のステップ200)。次に、青紫色レーザ光40を点灯(図17のステップ231)、フォーカスACT116に周期的な駆動電流が流され、光ヘッドが軸方向に上下する(図17のステップ232)。再生信号から作ったフォーカス信号233が周期的に現れる(図18参照)。
2層HD DVDの最低反射率は2層DVDと同様18%なので、ほぼ9%にFS検出レベル234を設定すると、フォーカス検出信号236で、2つの検出パルス237が得られる。また、時々3つのパルスが得られることもある(図17のステップ235、237)。そこで、2層HD DVDディスク、TFD(Twin format disc:ツインフォーマットディスク)、又は本発明の光ディスクと仮判断し(図17のステップ238)、本発明ディスクの再生のシーケンスに入る(最終的な判断はPFI及びBCAのフラグ情報で判断)。
まず、再生信号のゲイン調整(図17のステップ240)を行った後、HD DVD層(L2)81にフォーカスオンさせる(図17のステップ244)。少しの整定時間を置いて記録層(L2)81にオンフォーカスした状態(図17のステップ245)となる。この後、トラッキングオン(図17のステップ250)になれば、再生信号を読み取ることができる。光ヘッド110は、ディスクの任意の位置にあるが、再生信号のData frameのIDを読むことで、2層HD DVDの記録層(L0)35か(L1)37か、又はシングルレイヤー(SL)か、さらにデータエリアかリードインエリアなどの位置を判別でき、また、設定された反射率も知ることができる(図17のステップ251)。
もし、ここで(L0)か(SL)ではなく(L1)が識別された場合は、このディスクは2層HD DVDなので、2層HD DVDのフロー260(ここでは図示していない)に移る。
L0又はSLと判断された場合は、ラジアルACT117を駆動し、光ヘッドをシステムリードインエリアに移動させ(図17のステップ252)、コントロールデータゾーン(CDZ)のPFIを読む(図17のステップ253)。ここで(BP2)からHD DVDの1層ディスクであること、(BP16)からこのディスクにBCAがあること、(BP33)からこのディスクにDVD層が形成されていることが分かる。続いて、BCAを読む(図17のステップ254)とBCAレコードIDの(BP4)から、本発明の光ディスクであることが最終的に確認され(図17のステップ255)、HD DVD映像の再生に入る(図17のステップ256)。ユーザは、入力端末190を用いてHD DVD映像を楽しむことができる。
===HD DVDとDVDの両規格に対応した光ディスク装置による再生===
次に、図19、図20を用いて、青紫色レーザ光と赤色レーザ光の両方を用いる本発明に係るコンパチブル再生装置について説明する。図19はコンパチブル再生装置の構成、図20はその動作フローである。コンパチブル再生装置は、赤色レーザ光と青紫レーザ光を選択的に出力することができる。先に説明した再生装置と類似する部分には、同一符号を付している。
まず、このコンパチブル再生装置に本発明のディスクを装填し、ディスクを回転させる(図20のステップ200)。次にレーザを点灯させてフォーカス/トラッキング、信号再生、映像再生へと移るが、最初は青紫色レーザ光を点灯させ(図20のステップ231)、HD DVD層の映像を再生する。
HD DVD映像の再生フローは、図17と同じで、HD DVD層(L2)81にフォーカスオン(図20のステップ244)、続いてトラッキングオンし(図20のステップ250)、データフレームID、システムリードインのPFI、そしてBCAを読んで、このディスクが本発明の光ディスクと判断し、HD DVDの映像再生を行う。ユーザは入力端末190を使ってHD DVDの映像を楽しむ事ができる。
次に、ユーザが入力端末190を使ってDVDの再生を指定した場合、DVDへの切り替え信号261によって、赤色レーザが点灯される(図20のステップ201)。この後は、図14の動作フローと同じで、フォーカスACT116が駆動され、記録層の探査(図20のステップ202)、DVD層(L0)75へのフォーカスオン、トラッキングオン(図20のステップ220)と進み、2層DVD映像の再生(図20のステップ226)となる。
次に、再びユーザが入力端末190を使ってHD DVDの再生を指定すると、HD DVD再生への切り替え信号262によって、青紫色レーザが点灯され(図20のステップ231)、先に示した方法でHD DVDの映像を再生する(図20のステップ256)ことができる。
以上のように、本発明によれば、1枚の光ディスクにHD DVDと2層DVDを形成することができ、既存のDVD装置では2層DVD層を再生し、HD DVD規格に対応したHD DVD装置ではHD DVD層を再生し、この発明に係るコンパチブル装置では、DVD層とHD DVD層の両方を再生することができ、既存のDVD規格の製品群と新規なHD DVD規格の製品群とが両立しつつ、HD DVD規格の製品群が一般利用者にスムーズに普及することを促すことができる。
===他の実施形態===
上記の実施例では、第1記録層及び第2記録層の半透明膜をAg合金で形成した場合を説明した。しかしながら、2つの波長の異なるレーザ光に対し、選択的に反射率、透過率が設定できれば更に効率よく働かすことができる。
例えば、第1記録層及び第2記録層を多重干渉膜などで形成することで、より効果的な反射率の設定が可能である。
また、本発明では記録層が全て再生専用(ROM)について説明したが、組み合わせについてはその限りでない。たとえば、第3記録層は記録形でも良い。その場合、第3記録層からの反射率がROMの場合に比べ半分以下に低下する。
===上記した実施形態の基本的事項のまとめ===
この発明に係る光ディスクは、基本的に、つぎの事項(1)〜(7)により特定されるものである。
(1)光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と第2記録層、第2レーザ光によりアクセスされる第3記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面3層光ディスクであること、
(2)光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が最小550μmであること、
(3)第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであること、
(4)第2記録層と第3記録層との間隔が最小15μmであること、
(5)第1記録層と第2記録層との間隔が概ね31〜40μmの間であること、
(6)第1レーザ光による第1記録層及び第2記録層のからの反射率が18%以上で、その反射率の比が概ね1.15以下であること、
(7)第3記録層の面記録密度が第1記録層及び第2記録層の面記録密度の3倍以上であること、
また、この発明に係る光ディスクは、上記の事項を基本とし、つぎの事項((8)を加えて実施することができる。(
(8)第2レーザ光による第3記録層の反射率が14〜28%であること、
この発明に係る光ディスク装置は、つぎの事項(9)〜(15)により特定されるものである。
(9)光ディスクに記録された情報を読み取る装置であること、
(10)光ディスクは、光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と第2記録層、第2レーザ光によりアクセスされる第3記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面3層光ディスクであること、
(11)光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が最小550μmであること、
(12)第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであること、
(13)第2記録層と第3記録層との間隔が最小15μmであること、
(14)第1記録層と第2記録層との間隔が概ね31〜40μmの間であること、
(15)第1レーザ光による第1記録層及び第2記録層のからの反射率が18%以上で、その反射率の比が概ね1.15以下であること、
(16)第3記録層の面記録密度が第1記録層及び第2記録層の面記録密度の3倍以上で あること、
(17)情報を読み取る装置は、第1レーザ光と第2レーザ光を発生可能な光ヘッドと、第1レーザ光か第2レーザ光を選択的に発生させる制御手段を備えていること、
また、この発明に係る光ディスク装置は、上記の事項を基本とし、つぎの事項(18)を加えて実施することができる。
(18)第2レーザ光による第3記録層の反射率が14〜28%であること、
また、この発明に係る光ディスク装置は、上記の事項を基本とし、つぎの事項(19)を加えて実施することができる。
(19)光ディスクが装填されたときは、最初に第2レーザ光を点灯させて第3記録層をアクセスすること、
また、この発明に係る光ディスク装置は、上記の事項を基本とし、つぎの事項(20)を加えて実施することができる。
(20)制御手段は、ユーザインタフェースからの利用者入力に基づいて第1レーザ光か第2レーザ光を選択すること。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
片面2層DVDディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 片面2層DVDディスクの記録層の位置を示す図である。 片面2層HD DVDディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 片面2層HD DVDディスクの記録層の位置を示す図である。 HD DVD/DVDツインフォーマットディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 HD DVD/DVDツインフォーマットディスクの記録層の位置を示す図である。 本発明の光ディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 本発明の光ディスクの基板厚及び層間厚の設計の一例を示す図である。 Ag合金膜の反射率と透過率の実測値を示す図である。 Ag合金膜の反射率と透過率の計算値を示す図である。 本発明の光ディスクの赤色レーザ光に対する各層の反射率を示す図である。 本発明の光ディスクの青紫色レーザ光に対する各層の反射率を示す図である。 DVD規格に適合した再生装置の構成を示す図である。 DVD規格に適合した再生装置で本発明の光ディスクを赤色レーザ光で再生したときの動作フローを示す図である。 DVD規格に適合した再生装置で本発明の光ディスクを赤色レーザ光で再生したときのフォーカス信号とフォーカスサーボの関係を示す図である。 本発明の光ディスクに適合したHD DVD再生装置の構成を示す図である。 本発明の光ディスクに適合したHD DVD再生装置で本発明の光ディスクを再生したときの動作フローを示す図である。 本発明の光ディスクに適合したHD DVD再生装置で本発明の光ディスクを青紫色レーザ光で再生したときのフォーカス信号とフォーカスサーボの関係を示す図である。 本発明の光ディスクに適合したHD DVD/DVDコンパチ再生装置の構成を示す図である。 本発明の光ディスクに適合したHD DVD/DVDコンパチ再生装置の動作フローを示す図である。
符号の説明
70…光ディスク、72…第1信号基板、73…第2信号基板、74…光透過層、75…第1記録層、76…第1中間層、77…第2記録層、80…第2中間層、81…第3記録層。

Claims (6)

  1. 光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と第2記録層、第2レーザ光によりアクセスされる第3記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面3層光ディスクであって、
    光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が最小550μmであり、
    第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであり、
    第2記録層と第3記録層との間隔が最小15μmであり、
    第1記録層と第2記録層との間隔が概ね31〜40μmの間であり
    第1レーザ光による第1記録層及び第2記録層のからの反射率が18%以上で、その反射率の比が概ね1.15以下であり、
    第3記録層の面記録密度が第1記録層及び第2記録層の面記録密度の3倍以上である
    光ディスク。
  2. 第2レーザ光による第3記録層の反射率が14〜28%である
    請求項1に記載の光ディスク。
  3. 光ディスクに記録された情報を読み取る装置であって、
    光ディスクは、光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と第2記録層、第2レーザ光によりアクセスされる第3記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面3層光ディスクであって、
    光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が最小550μmであり、
    第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであり、
    第2記録層と第3記録層との間隔が最小15μmであり、
    第1記録層と第2記録層との間隔が概ね31〜40μmの間であり
    第1レーザ光による第1記録層及び第2記録層のからの反射率が18%以上で、その反射率の比が概ね1.15以下であり、
    第3記録層の面記録密度が第1記録層及び第2記録層の面記録密度の3倍以上であり、
    情報を読み取る装置は、第1レーザ光と第2レーザ光を発生可能な光ヘッドと、第1レーザ光か第2レーザ光を選択的に発生させる制御手段を備えた
    光ディスク装置。
  4. 光ディスクに記録された情報を読み取る装置であって、
    光ディスクは、光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と第2記録層、第2レーザ光によりアクセスされる第3記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面3層光ディスクであって、
    光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が最小550μmであり、
    第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであり、
    第2記録層と第3記録層との間隔が最小15μmであり、
    第3記録層の面記録密度が第1記録層及び第2記録層の面記録密度の3倍以上あり、
    第1記録層と第2記録層との間隔が概ね31〜40μmの間であり
    第1レーザ光による第1記録層及び第2記録層のからの反射率が18%以上で、その反射率の比が概ね1.15以下であり、
    第2レーザ光による第3記録層の反射率が14〜28%であり、
    情報を読み取る装置は、第1レーザ光と第2レーザ光を発生可能な光ヘッドと、第1レーザ光か第2レーザ光かを選択的に発生させる制御手段とを備えた光ディスク装置。
  5. 光ディスクが装填されたときは、最初に第2レーザ光を点灯させて第3記録層をアクセスすることを特徴とする請求項3乃至請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置
  6. 制御手段は、ユーザインタフェースによる利用者入力に基づいて第1レーザ光か第2レーザ光を選択する
    請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の光ディスク装置。
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