JP2005285319A - 光ディスクおよび光ディスクの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低密度記録と高密度記録の両方に対応でき、あるいはこれらと中密度記録に全て対応できるようにした、二枚のディスク基板の貼り合わせによる二層または三層式の光ディスク及びこの光ディスクの記録・再生のための光ディスク装置を提供すること。
【解決手段】透明合成樹脂から成る円板状の二枚のディスク基板31,32を貼り合わせて、それぞれ半透明の反射膜34と反射膜35とで高密度情報記録層34と低密度情報記録層35とを形成する。そして、第一のディスク基板の情報記録層(高密度記録層)が、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータで記録及び/または再生されると共に、第二のディスク基板の情報記録層(低密度記録層)が、770nm≦λ≦830nmで且つN.A.=0.45プラスマイナス0.05の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光ディスクおよび光ディスクの製造方法に関する。
従来、二層式の光ディスクは、二枚のディスク基板を貼り合わせることにより、各ディスク基板の内側に構成された情報記録層により、二層の情報記録層を有するように構成されている。
即ち、所謂両面単層形式の光ディスクの場合、光ディスクは、例えばポリカーボネイト等の透明合成樹脂から成る円板状の第一のディスク基板の表面が、情報を表わすパターン形状に形成された後、情報記録層としての半透明膜層が形成され、さらにその上に、上記第一のディスク基板とほぼ同様の構成の第二のディスク基板が、透明接着剤を介して載置され、この透明接着剤を硬化することにより、二枚のディスク基板を貼り合わせるようにしている。この場合、上記第二のディスク基板は、第一のディスク基板の半透明膜層の代わりに、反射膜層が形成されている。
このような構成の光ディスクによれば、第一のディスク基板の側から、光ディスクの記録及び/または再生のための光ビーム、例えばレーザ光ビームが第一のディスク基板の情報記録層である半透明膜層に焦点を結ぶように照射されると、この半透明膜層での反射による戻り光ビームに基づいて、第一のディスク基板の情報記録層に記録された情報信号が再生されることになる。
これに対して、光ビームが、第二のディスク基板の情報記録層である反射膜層に焦点を結ぶように照射されると、この反射膜層での反射による戻り光ビームに基づいて、第二のディスク基板の情報記録層に記録された情報信号が再生されることになる。従って、一側から同じ光学ピックアップを使用することにより、光ディスクの第一のディスク基板の情報記録層と第二のディスク基板の情報記録層の記録及び/または再生が行われることになる。
ここで、上記第一のディスク基板の情報記録層と第二のディスク基板の情報記録層が、互いに異なる信号記録密度を有する光ディスク、例えば入射側の情報記録層がより高密度である光ディスクも提案されている。
このような光ディスクは、例えば低密度の情報記録層即ち第二のディスク基板の情報記録層が、従来一般的である波長780nmの光ビームを使用するようにして、例えば従来のコンパクトディスク(CD)用の再生装置でも再生できるようにしたものがある。これにより、波長780nmの光ビームが、第一のディスク基板の情報記録層を透過して、第二のディスク基板の情報記録層で反射され、その戻り光が再び第一の第一のディスク基板の情報記録層を透過して検出されることにより、第二のディスク基板の情報記録層の記録及び/または再生が行なわれるようになっている。
これに対して、より高い密度の情報記録層即ち第一のディスク基板の情報記録層は、より短い波長、例えば波長650nmまたは635nmの光ビームに対応するように構成されている。これにより、波長650nmまたは635nmの光ビームが、第一のディスク基板の情報記録層で反射され、その戻り光が検出されることにより、第一のディスク基板の情報記録層の記録及び/または再生が行なわれるようになっている。
しかしながら、上述した波長650nmまたは635nmの光ビームに対応した、より高い密度の情報記録層(以下、中密度記録層という)を有する光ディスクの普及に伴い、さらに高密度記録の光ディスクが開発されてきている。
このような高密度記録の光ディスクは、例えば波長410nm程度の青色のレーザ光を使用することになり、上述した低密度記録層または中密度記録層を有する光ディスクのための再生装置では、再生することができない。
本発明は、上述した点に鑑み、低密度記録と高密度記録の両方に対応でき、あるいはこれらと中密度記録に全て対応できるようにした、二枚のディスク基板の貼り合わせによる二層または三層式の光ディスク及びこの光ディスクの記録・再生のための光ディスク装置を提供することを目的としている。
本発明による光ディスクは、透明合成樹脂から成る円板状のディスク基板であって、情報に対応した凹凸形状が一面に形成され、その上に半透明性の第1の反射膜が形成されることにより第1の情報記録層が形成された第1のディスク基板と、透明合成樹脂から成る円板状のディスク基板であって、情報に対応した凹凸形状が一面に形成され、その上に第2の反射膜が形成されることにより第2の情報記録層が形成された第2のディスク基板と、上記第1及び第2の情報記録層が互いに内側に位置するように上記第1及び第2のディスク基板を貼り合わせる透明接着層とを含んでいる光ディスクであって、上記第1及び第2の情報記録層のうちの一方が、他方に比較して高密度であって、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成されると共に、上記第1及び第2の情報記録層のうちの他方が、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータ、または615nm≦λ≦655nmで且つN.A.=0.6プラスマイナス0.05の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成されることを特徴とする。
また、本発明による光ディスクは、上記第1及び第2の情報記録層のうちの一方が、0.30μm≦トラックピッチ≦0.70μmで且つ0.15μm≦最短ピット長≦0.40μmのピットパラメータであって、上記第1及び第2の情報記録層のうちの他方が、0.70μm≦トラックピッチ≦0.80μmで且つ0.40μm≦最短ピット長≦0.45μmのピットパラメータであることを特徴とする。
また、本発明による光ディスクは、上記第1及び第2の情報記録層を構成するためのピットパラメータは、DVDディスクに適用される光学パラメータに基づいて設定されることを特徴とする。
また、本発明による光ディスクは、上記第1の反射膜は、380nm≦λ≦460nmにおける反射率が10%以上で、且つ615nm≦λ≦655nmにおける透過率が40%以上となるように構成され、上記第2の反射膜は、615nm≦λ≦655nmにおける反射率が20%以上となるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明による光ディスクは、上記第1及び第2の反射膜が、Si化合物から構成されていることを特徴とする。
また、上記透明接着層が、10乃至100μmの厚さであることを特徴とる。
本発明による光ディスクの形成方法は、透明合成樹脂から成る2枚の円板状のディスク基板の一面に、情報に対応した凹凸形状を形成し、形成された上記凹凸形状の上に半透明性の反射膜を形成することにより、上記2枚のディスク基板の一方に第1の情報記録層を、他方に第2の情報記録層を形成し、上記第1及び第2の情報記録面が形成された面を内側にして上記2枚のディスク基板を透明接着層によって貼り合わせるとともに、上記第1及び第2の情報記録層のうちの一方が、他方に比較して高密度であって、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成し、上記第1及び第2の情報記録層のうちの他方が、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータ、または615nm≦λ≦655nmで且つN.A.=0.6プラスマイナス0.05の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成することを特徴とする。
本発明によれば、低密度記録と高密度記録の両方に対応でき、あるいはこれらと中密度記録に全て対応できるようにした、二枚のディスク基板の貼り合わせによる二層または三層式の光ディスク及びこの光ディスクの記録・再生のための光ディスク装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態例を、図1乃至図4を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明による第一の実施形態による光ディスクを再生するための光ディスク装置の全体構成図である。
図1において、光ディスク装置10は、光ディスク11を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ12と、回転する光ディスク11の信号記録面に対して光ビームを照射して信号を記録し、この信号記録面からの戻り光ビームにより記録信号を再生する光学ピックアップ20及びこれらを制御する制御部13を備えている。
ここで、制御部13は、光ディスクコントローラ14,信号復調器15,誤り訂正回路16,インターフェイス17,ヘッドアクセス制御部18及びサーボ回路19を備えている。
光ディスクコントローラ14は、スピンドルモータ12を所定の回転数で駆動制御する。信号復調器15は、光学ピックアップ20からの記録信号を復調して誤り訂正し、インターフェイス17を介して外部コンピュータ等に送出する。これにより、外部コンピュータ等は、光ディスク11に記録された信号を再生信号として受け取ることができるようになっている。
ヘッドアクセス制御部18は、光学ピックアップ20を例えば光ディスク11上の所定の記録トラックまでトラックジャンプ等により移動させる。サーボ回路19は、この移動された所定位置において、光学ピックアップ20の二軸アクチュエータに保持されている対物レンズをフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動させる。
図2は、上記光ディスク装置10に組み込まれた光学ピックアップ20の構成を示している。図2において、光学ピックアップ20は、光源21から出射される光ビームの光路中に順次に配設された、光分離手段としてのビームスプリッタ22及び光集束手段としての対物レンズ23と、ビームスプリッタ22による分離光路中に配設された光検出器24と、から構成されている。
光源21は、例えば半導体の再結合発光を利用した半導体レーザ素子を備えており、所定のレーザ光を出射する。
ここで、光源21は、好ましくは、後述するように、二種類または三種類の波長の光ビーム、例えば低密度記録光ディスク用の波長780nmの光ビーム、中密度記録光ディスク用の波長635nmまたは650nmの光ビーム、そして高密度記録光ディスク用の波長410nmの光ビームを選択的に出射するように、当該波長の光ビームを出射する半導体レーザ素子(図示せず)を備えている。
尚、光源21は、上記各波長毎に複数個備えられていてもよい。
ビームスプリッタ22は、その半透過膜22aが光軸に対して45度傾斜した状態で配設されたビームスプリッタであり、光源21からの光ビームと光ディスク11の信号記録面からの戻り光を分離する。即ち、光源21からの光ビームの一部は、ビームスプリッタ22の半透過膜22aを透過し、戻り光ビームの一部は、ビームスプリッタ22の半透過膜22aで反射されるようになっている。
対物レンズ23は、凸レンズであって、ビームスプリッタ22からの光ビームを、回転駆動される光ディスク11の信号記録面の所望の記録トラック上に集束させる。ここで、対物レンズ23は、図示しない二軸アクチュエータにより、二軸方向即ちフォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能に支持されている。光検出器24は、ビームスプリッタ22で反射された戻り光ビームに対して、受光部を有するように構成されている。
ここで、本発明の第一の実施形態による光ディスク11は、図3に示すように、構成されている。図3において、光ディスク11は、例えばポリカーボネイト等の透明合成樹脂から成る厚さTが0.6mmの円板状の二枚のディスク基板31,32と、これら二枚のディスク基板31,32を貼り合わせるための透明接着層33とから構成されており、図3にて上方から、光学ピックアップ20の光源21からの光ビームLが入射するようになっている。
第一のディスク基板31は、その内側面(図3にて下面)が、例えば記録情報に対応した凹凸形状に形成された後、その上に、半透明性反射膜34が形成されている。第二のディスク基板32は、その内側面(図3にて下面)が、例えば記録情報に対応した凹凸形状に形成された後、その上に、全反射膜35が形成されている。
さらに、この光ディスク11では、上記反射膜34による情報記録層が、高密度記録層として構成され、また上記反射膜35による情報記録層が、低密度記録層として構成されている。
ここで、上記反射膜34による高密度記録層は、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成されている。
また、上記反射膜35による低密度記録層は、770nm≦λ≦830nmで且つN.A.=0.45プラスマイナス0.05の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成されている。
さらに、上記反射膜34は、好ましくはSi化合物から構成されており、380nm≦λ≦460nmにおける反射率が10%以上で且つ770nm≦λ≦830nmにおける透過率が40%以上であるように、構成されている。
ここで、反射率が10%未満の場合には、高密度記録層からの戻り光の光量が十分ではなく、高密度記録層の再生特性が劣化してしまう。また透過率が40%未満の場合には、低密度記録層への照射光量が低下することになり、低密度記録層の再生特性が劣化してしまう。
ここで、例えば、現在実用化されている最も高密度記録の光記録媒体であるDVDディスク(中密度記録層)では、λ=0.635または0.65μmで、N.A.=0.6,トラックピッチ(T.P.)=0.4μmであり、次の関係となる。
T.P.=0.74×(λ/0.635)×(0.6/N.A.)
最短ピット長(Pmin)=0.4×(λ/0.635)×(0.6/N.A.)
そして、本実施形態の光学パラメータとして前述のλ≦460nmで且つN.A.≧0.6を代入すると、T.P.≦0.54μmPmin.≦0.29μmとなる。
さらに、波長λの現実的な技術的限界は0.38μmで、同様にN.A.の限界は最大0.95であるから、T.P.≧0.28μmPmin.≧0.15μmとなることがわかる。
以上の条件を満たすためには、半透過性反射膜34は、特開平1−28802号に開示されているように、窒素,酸素,水素の少なくとも1種の元素を含むSi化合物から形成する。
ここで、その反射率はその厚みに対してサイン2乗の特性を有している。したがって、反射率は、その厚みを変化させることにより適宜変更される。
また、半透過性反射膜は、Si化合物に限らず、金やアルミニウムの金属薄膜によっても構成できる。
上記透明接着層33は、例えば10乃至100μmの厚さに選定されている。これにより、第一のディスク基板31の高密度記録層と第二のディスク基板32の中密度記録層が、互いに適宜の間隔で隔置されることになり、各記録層に対して光学ピックアップ20の光源21からの光ビームが確実に焦点を結ぶようになっている。
ここで、上記厚さが下限未満であると、高密度記録層と中密度記録層との間の間隔が狭過ぎることにより、それぞれ所定の波長の光ビームが照射されたとき、他方の記録層からの戻り光が発生することになり、再生特性が劣化してしまうことになる。
また、上記厚さが上限を越える場合には、中密度記録層に対する光ビームがこの透明接着層を透過する際に、光量が低下することになり、中密度記録層への照射光量そして戻り光の光量が不足することになり、記録及び/または再生特性が劣化してしまうことになる。
本実施形態による光ディスク11,光学ピックアップ20そして光ディスク装置10は、以上のように構成されており、以下のように動作する。
先ず、高密度記録層の再生の場合について説明する。即ち、光ディスク装置10のスピンドルモータ12が回転することにより、光ディスク11が回転駆動される。
そして、光学ピックアップ20が、図示しないガイドに沿って、光ディスク11の半径方向に移動されることにより、対物レンズ23の光軸が、光ディスク11の所望のトラック位置まで移動されることにより、アクセスが行なわれる。
この状態にて、光学ピックアップ20において、光源21からの波長410nmの光ビームは、ビームスプリッタ22を透過し、対物レンズ23により、光ディスク11の第一のディスク基板31の高密度記録層に集束される。この場合、対物レンズ23は、この高密度記録層に対して、波長410nmでN.A.≧0.6となるように、設計されている。尚、N.A.が0.6以下であると、高密度記録層に対して照射される光ビームが球面収差の影響を受けて歪んでしまう。
そして、光ディスク11の高密度記録層からの信号を含んだ戻り光は、再び対物レンズ23を介して、ビームスプリッタ22に入射する。そして、ビームスプリッタ22の半透過膜22aで反射され、光検出器24に結像する。これにより、光検出器24の検出信号に基づいて、光ディスク11の高密度記録層の記録信号が検出され、再生信号が生成される。
その際、信号復調器15は、光検出器24からの検出信号から、適宜の方法によってトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号を検出する。そして、サーボ回路19は、光ディスクドライブコントローラ14を介して、サーボ制御を行ない、光学ピックアップ20の対物レンズ23のフォーカシング及びトラッキングが行なわれる。
また、光ディスク11の低密度記録層の再生を行なう場合には、以下のようにして行なわれる。即ち、低密度記録層の再生の場合と同様にして、光ディスク11が回転駆動され、光学ピックアップ20によるアクセスが行なわれる。
そして、光学ピックアップ20において、光源21からの波長650nmの光ビームは、ビームスプリッタ22を透過し、対物レンズ23により、光ディスク11の第二のディスク基板32の低密度記録層に集束される。この場合、対物レンズ23は、この低密度記録層に対して、波長650nmでN.A.=0.60プラスマイナス0.05となるように、設計されている。
この場合、N.A.が上記条件から外れると、低密度記録層に照射される光ビームが球面収差の影響を受けて歪んでしまう。
そして、光ディスク11の低密度記録層からの信号を含んだ戻り光は、再び対物レンズ23を介して、ビームスプリッタ22に入射する。そして、ビームスプリッタ22の半透過膜22aで反射され、光検出器24に結像する。これにより、光検出器24の検出信号に基づいて、光ディスク11の低密度記録層の記録信号が検出され、再生信号が生成される。
そして、信号復調器15は、光検出器24からの検出信号から、適宜の方法によってトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号を検出する。そして、サーボ回路19は、光ディスクドライブコントローラ14を介して、サーボ制御を行ない、光学ピックアップ20の対物レンズ23のフォーカシング及びトラッキングが行なわれる。
このようにして、光ディスク11は、その高密度記録層及び低密度記録層を備えていることにより、低密度記録層が従来の例えば波長780nmの光ビームを利用した光ディスク装置によって再生可能であると共に、高密度記録層が、例えば波長410nmの光ビームを利用した新規の専用光ディスク装置によって再生可能である。このため、例えば高密度記録層と低密度記録層に同じ内容の情報を記録すると、どちらの再生装置も使用できる。
図4は、本発明による光ディスクの第二の実施形態を示している。図4において、光ディスク40は、図3に示した光ディスク11と同様に、二枚のディスク基板41,42と、これらのディスク基板41,42を貼り合わせるための透明接着層43とから構成されている。
第一のディスク基板41は、図3における第一のディスク基板31と同様に、その内側面(図4にて下面)が、情報に対応した凹凸形状に形成された後、その上に、半透明性の反射膜44が形成されている。第二のディスク基板42は、その上側と下側の面が、情報に対応した凹凸形状に形成された後、図4において上側の面に半透明の反射膜45が、下側の面には全反射膜46が形成されている。
さらに、上記反射膜44による第一の情報記録層が、高密度記録層として、反射膜45による第二の情報記録層が、中密度記録層として、また反射膜46による第三の情報記録層が、低密度記録層として、それぞれ構成されている。ここで、上記反射膜44による第一の情報記録層は、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成されている。
また、上記反射膜45による第二の情報記録層は、615nm≦λ≦655nmで且つN.A.=0.6プラスマイナス0.05の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成されている。これに対して、上記反射膜46による第三の情報記録層は、770nm≦λ≦830nmで且つN.A.=0.45プラスマイナス0.05の光学パラメータで再生されるように構成されている。
さらに、上記反射膜44は、好ましくはSi化合物から構成されており、380nm≦λ≦460nmにおける反射率が10%以上で、615nm≦λ≦655nmにおける透過率が40%以上、且つ770nm≦λ≦830nmにおける透過率が60%以上であるように、構成されている。また、上記反射膜45は、好ましくはSi化合物から構成されており、615nm≦λ≦655nmにおける反射率が20%以上で、770nm≦λ≦830nmにおける透過率が60%以上であるように、構成されている。
これに対して、上記反射膜46は、770nm≦λ≦830nmにおける反射率が60%以上であるように、構成されている。
ここで、反射膜44の反射率が40%未満であると、第一の情報記録層からの戻り光の光量が不足することになり、第一の情報記録層の再生特性が劣化してしまうことになり、その透過率が60%未満であると、第二及び第三の情報記録層への照射光量そして戻り光の光量が不足することになり、第二及び第三の情報記録層の記録及び/または再生特性が劣化してしまうことになる。
また、反射膜45の反射率が20%未満であると、第二の情報記録層からの戻り光の光量が不足することになり、第二の情報記録層の再生特性が劣化してしまうことになり、その透過率が60%未満であると、第三の情報記録層への照射光量そして戻り光の光量が不足することになり、第三の情報記録層の再生特性が劣化してしまうことになる。
さらに、反射膜46の反射率が60%未満であると、第三の情報記録層からの戻り光の光量が不足することになり、第三の情報記録層の再生特性が劣化してしまうことになる。
さらに、上記第一の情報記録層は、0.30μm≦トラックピッチ≦0.70μmで且つ0.15μm≦最短ピット長≦0.40μmのピットパラメータである。また、上記第二の情報記録層は、0.70μm≦トラックピッチ≦0.80μmで且つ0.40μm≦最短ピット長≦0.45μmのピットパラメータである。これに対して、上記第三の情報記録層は、1.40μm≦トラックピッチ≦1.70μmで且つ0.80μm≦最短ピット長≦1.0μmのピットパラメータである。
ここで、上記トラックピッチの決定等の理由は第1の実施形態の場合と同様であり、また、半透明(半透過)反射膜の組成や設計手法も第1の実施形態と同様である。
上記透明接着層43は、例えば10乃至100μmの厚さに選定されている。これにより、第一のディスク基板41の第一の情報記録層と第二のディスク基板32の第二の情報記録層が、互いに適宜の間隔で隔置されることになり、各記録層に対して光学ピックアップ20の光源21からの光ビームが確実に焦点を結ぶようになっている。
ここで、上記厚さが下限未満であると、第一及び第二の情報記録層の間隔が狭過ぎることにより、それぞれ所定の波長の光ビームが照射されたとき、他方の記録層からの戻り光が発生することになり、再生特性が劣化してしまうことになる。
また、上記厚さが上限を越える場合には、第二及び第三の情報記録層に対する光ビームがこの透明接着層を透過する際に、光量が低下することになり、第二及び第三の情報記録層への照射光量そして戻り光の光量が不足することになり、記録及び/または再生特性が劣化してしまうことになる。
このような構成の光ディスク40によれば、従来の波長780nmの光ビームを利用する光ディスク装置によって、第二のディスク基板に設けられた第三の情報記録層が再生され、波長635nmまたは650nmの光ビームを利用する光ディスク装置によって、第二のディスク基板に設けられた第二の情報記録層が再生されると共に、波長410nmの光ビームを利用する新規の光ディスク装置によって、第一のディスク基板41の内側面に設けられた第一の情報記録層が再生されることになる。
尚、上記光ディスク40において、第二の情報記録層が、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータ、または615nm≦λ≦655nmで且つN.A.=0.6プラスマイナス0.05の光学パラメータで再生されるように構成されていてもよい。この場合、第二の情報記録層が、第一の情報記録層の再生のための光ビームと同じ波長410nmの光ビームによって再生されると共に、従来の波長635nmまたは650nmの光ビームによる中密度記録光ディスク用の光ディスク装置によっても再生可能である。
さらに、上記光ディスク40においては、第三の情報記録層が、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータ、または615nm≦λ≦655nmで且つN.A.=0.6プラスマイナス0.05の光学パラメータ、あるいは770nm≦λ≦830nmで且つN.A.=0.45プラスマイナス0.05の光学パラメータで再生されるように構成されていてもよい。
この場合、第三の情報記録層が、第一の情報記録層または第二の情報記録層の記録及び/または再生のための光ビームと同じ波長410nmまたは635nm,650nmの光ビームによって再生されると共に、従来の波長780nの光ビームによる低密度記録光ディスク用の光ディスク装置によっても再生可能である。
また、上記実施形態においては、光ディスク装置10は、再生専用の光ディスク装置の動作説明をしているが、これに限らず、光ディスク11の高密度記録層及び中密度記録層に対して記録及び/または再生を行なうように構成された記録再生用光ディスク装置であってもよいことは明らかである。さらに、光ディスク11の高密度記録層に関しては、再生専用であり、中密度記録層及び低密度記録層に対しては記録及び再生を行なうような構成の光ディスク装置であってもよいことは明らかである。
上述したように、本発明によれば、低密度記録と高密度記録の両方に対応でき、あるいはこれらと中密度記録に全て対応できるようにした、二枚のディスク基板の貼り合わせによる二層または三層式の光ディスク及びこの光ディスクの記録・再生のための光ディスク装置を提供することができるものである。
本発明による光ディスクの光ディスク装置の構成を示す概略図である。 図1の光ディスク装置における光学ピックアップの構成を示す概略図である。 本発明による光ディスクの第一の実施形態を示す部分拡大断面図である。 本発明による光ディスクの第二の実施形態を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
10・・・光ディスク装置、11・・・光ディスク、12・・・スピンドルモータ、13・・・制御部、14・・・光ディスクトライブコントローラ、15・・・信号復調器、16・・・誤り訂正回路、17・・・インターフェイス、18・・・ヘッドアクセス制御部、20・・・光学ピックアップ、21・・・光源(半導体レーザ素子)、22・・・ビームスプリッタ、23・・・対物レンズ、24・・・光検出器、31,32,41,42・・・ディスク基板、33,43・・・透明接着層、34,35,44,45・・・半透過性反射膜、40・・・光ディスク、46・・・反射膜

Claims (7)

  1. 透明合成樹脂から成る円板状のディスク基板であって、情報に対応した凹凸形状が一面に形成され、その上に半透明性の第1の反射膜が形成されることにより第1の情報記録層が形成された第1のディスク基板と、
    透明合成樹脂から成る円板状のディスク基板であって、情報に対応した凹凸形状が一面に形成され、その上に第2の反射膜が形成されることにより第2の情報記録層が形成された第2のディスク基板と、
    上記第1及び第2の情報記録層が互いに内側に位置するように上記第1及び第2のディスク基板を貼り合わせる透明接着層とを含んでいる光ディスクであって、
    上記第1及び第2の情報記録層のうちの一方が、他方に比較して高密度であって、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成されると共に、
    上記第1及び第2の情報記録層のうちの他方が、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータ、または615nm≦λ≦655nmで且つN.A.=0.6プラスマイナス0.05の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成されることを特徴とする光ディスク。
  2. 上記第1及び第2の情報記録層のうちの一方が、0.30μm≦トラックピッチ≦0.70μmで且つ0.15μm≦最短ピット長≦0.40μmのピットパラメータであって、
    上記第1及び第2の情報記録層のうちの他方が、0.70μm≦トラックピッチ≦0.80μmで且つ0.40μm≦最短ピット長≦0.45μmのピットパラメータであることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
  3. 上記第1及び第2の情報記録層を構成するためのピットパラメータは、DVDディスクに適用される光学パラメータに基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
  4. 上記第1の反射膜は、380nm≦λ≦460nmにおける反射率が10%以上で、且つ615nm≦λ≦655nmにおける透過率が40%以上となるように構成され、上記第2の反射膜は、615nm≦λ≦655nmにおける反射率が20%以上となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
  5. 上記第1及び第2の反射膜が、Si化合物から構成されていることを特徴とする請求項4に記載の光ディスク。
  6. 上記透明接着層が、10乃至100μmの厚さであることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
  7. 透明合成樹脂から成る2枚の円板状のディスク基板の一面に、情報に対応した凹凸形状を形成し、
    形成された上記凹凸形状の上に半透明性の反射膜を形成することにより、上記2枚のディスク基板の一方に第1の情報記録層を、他方に第2の情報記録層を形成し、
    上記第1及び第2の情報記録面が形成された面を内側にして上記2枚のディスク基板を透明接着層によって貼り合わせるとともに、
    上記第1及び第2の情報記録層のうちの一方が、他方に比較して高密度であって、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成し、上記第1及び第2の情報記録層のうちの他方が、λ≦460nmで且つN.A.≧0.6の光学パラメータ、または615nm≦λ≦655nmで且つN.A.=0.6プラスマイナス0.05の光学パラメータで記録及び/または再生されるように構成することを特徴とする光ディスクの形成方法。
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