JP2007102841A - 光ディスク、光ディスク装置、光ディスクの作製方法 - Google Patents

光ディスク、光ディスク装置、光ディスクの作製方法 Download PDF

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    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/2403Layers; Shape, structure or physical properties thereof
    • G11B7/24035Recording layers
    • G11B7/24038Multiple laminated recording layers

Abstract

【課題】1枚のディスクで、2層HD DVDも1層DVDの情報も扱えるようにする。
【解決手段】(1)光透過層と第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層及び第3記録層がレーザ光入射方向に順に配置された3層構造の光ディスクであること(2)光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が最小550μmであること(3)第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであること(4) 第2記録層と第3記録層との間隔が最小19μmであること(5)第1記録層と第2記録層との間隔が概ね28〜38μmの間であること(6)第1レーザ光による第1記録層からの反射率が45%以上であること(7)第2記録層及び第3記録層の面記録密度が第1記録層の面記録密度の3倍以上であることを基本としている。
【選択図】図7

Description

この発明は、光ディスク、光ディスク装置、光ディスクの作製方法に関するものであり、DVDのように映画や音楽などのデジタル化された映像音響作品などを蓄積する媒体となる光ディスクに好適し、また光ディスクの記録情報を読み取る光ディスク装置、光ディスクを記録媒体とするデジタル作品出版物に適用にされるものである。
===DVD規格の概要===
周知のように、デジタル映像を蓄積する光ディスクとして、DVD(デジタル多用途ディスク)があり、主に映画コンテンツの蓄積・配布(デジタル作品出版物)として全世界で幅広く使われている。このDVDは、DVDフォーラムが作成したフォーマットで、DVD ブック(Book)として公開され(ワールド・ワイド・ウエブ-dvdforum-org参照)、また国際規格やJISとしても定められている。ここでは、DVD物理フォーマットの1つである、120mmDVD−ROMの国際規格、ISO/IEC 16448に従って簡単に説明する。また国際規格に関連した文献としてECMA267がある。
120mmDVD−ROMには、片面仕様で記録層が1層のものと2層のもの、そしてこれらを両面化したもの、合わせて4種類のディスクがある。映画などのコンテンツの蓄積配布では、主に、片面1層DVDディスク(4.7GB)と片面2層DVDディスク(8.54GB)が使われている。
一方、上記DVD(既存DVDと称する)に比べて、さらに大容量のディスクの開発が要望されている。これはHD(High Definition) 映像(高精細映像)を、1枚のディスク(次世代DVDと仮に称する)に入れたいという要求から生じている。
ECMA267
上記の次世代DVDが開発された場合、この次世代DVDは、既存DVDに比べ、記録密度、変調方式、信号処理、トラックフォーマットなどが大きく異なるため、従来のDVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)では読み取ることができない。つまり、従来のDVD装置では、次世代DVDディスクに収録されたHD映画コンテンツだけではなく、次世代DVDに収録された従来のDVD映画コンテンツも読み取ることができないなどの課題があり、次世代DVDを普及させる上で、阻害要因となることが考えられる。
そこでこの発明の目的の一面は、上記のような課題に鑑みて、1つのディスクで、片面2層HDDVDの情報(コンテンツ)も1層DVDの情報(コンテンツ)も扱えるようにすることにある。
この発明の一実施形態では、上記の目的を達成するために光透過層、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層及び第3記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面3層光ディスクであって、光入射面から第1記録層までの光透過層の間隔が最小550μmであり、第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであり、第2記録層と第3記録層との間隔が最小19μmであり、
第1記録層と第2記録層との間隔が概ね28〜38μmであり、第1レーザ光による第1記録層からの反射率が45%以上であり、第2記録層及び第3記録層の面記録密度が第1記録層の面記録密度の3倍以上である光ディスクの構成を基本とするものである。
この発明によれば、片側から第1記録層に第1レーザ光(赤色レーザ光)、第2記録層及び第3記録層(HD DVD層に相当)に第2レーザ光(青紫色レーザ光)でアクセス可能な光ディスクを提供することができる。従って、現在広く普及しているDVDの映画コンテンツと、2層HD DVDの映画コンテンツの両方を1つのディスクに入れることができる。この結果、このディスクは、1層DVDとして収録している映画などのコンテンツの供給及び2層HD DVDとしてボーナスコンテンツを含むHD映像のコンテンツを供給することができ、SD(Standard)映像とHD(High Definition)映像の両方を扱えるコンビネーションディスクである。
そして、従来のDVD対応光ディスク装置では、DVDのコンテンツを再生することができ、一方、新規なHD DVD対応光ディスク装置では、HD DVDの映画コンテンツを再生するか、またはHD DVDとDVDの映画コンテンツの両方を再生できるように対応することができる。
たとえば、同じ映画コンテンツをDVDコンテンツとHD DVDコンテンツとして用意し、この2つの映画コンテンツを1枚のディスクにいれておけば、DVD対応装置だけしか持っていないユーザはDVD映画コンテンツを見ることができ、一方、HD DVD対応装置を持っているユーザは、HD DVD映画コンテンツを見ることができる。
現在、HD DVD対応装置を持っていないユーザでも、将来、HD DVD対応装置を購入すれば、新たにHD DVDディスクを購入しなくても、既に購入したディスクでHDの映像を楽しむことができ、ユーザにとってそのメリットは大きい。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。まず、この発明の理解を容易にするために、図1乃至図6を用いて、現存DVDと次世代DVD(HD DVD)の技術について説明する。そして図7に本発明に係る次世代DVDの基本的構成を説明する。
===片面1層DVD===
図1に片面1層DVDディスク10の基本構造と光ヘッドの関係を示す。よく知られているように、DVDディスク10は、0.6mm厚のディスク基板2枚を貼り合せた構造をもつ。1つは信号基板12、もう1つは、ダミー基板14で、記録層であるDVD SL層15を内側にして、接着層16で貼り合されている。通常これらの基板は、射出成形機を用いて、ポリカーボネートというプラスチック材料で形成される。
なお、信号基板12には、映像情報やデータ情報などが、エンボスピットという形で、スパイラルトラックに形成される。記録層の情報を読み取る赤色レーザ光20(波長:650nm)は、対物レンズ21(NA:0.6)で絞られ、信号基板12の光透過層13を通して、DVD層(SL)15にフォーカスされる。
図2は、片面1層ディスクの入射面11から見た記録層の位置を示す図である。(a)図は、従来から用いられている1層標準型(Single layer, Standard type)の場合で、光透過層13の厚みの中心値は600μmで、入射面から最小570μm、最大630μmの位置にある。この値は、対物レンズ21の球面収差を考慮して定められている。最近、DVD規格として、片面1層のディスクでも、(b)図に示すように、記録層の中心値が565μmで、入射面から最小550μm、最大580μmにある、1層薄型(Single layer, Thin type)の場合が追加された(ワールド・ワイド・ウエブ-dvdforum-orgまたは、DVDブック参照)。このディスクは、従来の装置で読んだ時の互換性確保のため、ジッターが1層標準型の8%未満に対し、7%未満と規定されている。
一方、ここでは説明しないが、DVDには2つの記録層(L0層、L1層)を持つ2層DVDディスクが規定されている。容量は、2層で8.54GBで、片面から2つの記録層にアクセスすることができる。
===記録層の反射率など===
DVD層の反射率は、
1層ディスク:45〜85%(PBS有り)
2層ディスク:18〜30%(PBS有り)
と決められている。
ディスクの反射率やレイヤ構成などを示す識別情報は、データフレーム(Data frame)のID(Identification Data)とDVD L0層15のリードインエリア(Lead in area)にあるコントロールデータゾーン(Control data zone:CDZ)のフィジカルフォーマットインフォメーション(Physical format information:PFI)にある。なお、映像を扱うDVDビデオでは、BCA(Burst cutting area)を形成することはできない。
===HD DVD===
一方、最近よく報道されているように、HD映像(高精細)をディスク1枚に入れたいという要望から、青紫色半導体レーザ(以降、青紫色レーザ)を用いて、DVDの3倍以上の高密度化したHD DVDが提案され、DVDフォーラムで規格化が行われている(ワールド・ワイド・ウエブ-dvdforum-org参照。まだ商品化されていない)。
HD DVDは、従来のDVDとディスク構造を有し、容量は、片面1層HD DVDディスクが15GB、片面2層HD DVDディスクが30GBである。これらの大容量化は、レーザ光の短波長化、高NA化、変調方式、新しい信号処理(PRML:Partial Response and Maximum Likelihood)などの新しい技術で実現されている。
図3に、片面2層HD DVDディスク30の基本構造と光ヘッドの関係を示す。HD DVDは、ディスクから情報を読み出すレーザ光が赤色(650nm)から青紫色(405nm)40へと短波長化したこと、対物レンズ41のNAが0.6から0.65と大きくなったことから、球面収差やチルトによるコマ収差などが異なる。このため、実際のディスクでは、光入射面31からのHD DVD L0層35、HD DVD L1層37の位置、そして中間層36の厚みなどがDVDとは異なる。
図4に、光入射面31から見た片面2層HD DVDディスクの各層の位置を示す。短波長化、高NA化に伴い、球面収差が厳しくなったため、HD DVD L0層35の位置は、最小で578μm、HD DVD L1層37の位置は、最大で622μmに限定され、2層間の距離(中間層36)は、15〜25μmと定められている。
一方、HD DVD層の反射率は、
1層ディスク:40〜70%(複屈折を含む)
2層ディスク:18〜32%(複屈折を含む)
と決められている。
ディスクの反射率やレイヤ構成などを示す識別情報は、DVDの場合と同様、データフレームのIDとHD DVD L0層35のシステムリードインエリアにあるCDZのPFIにある。この他、HD DVDでは、ディスクの識別情報やコンテントプロテクション情報などが、リードインエリアより内側に形成されるBCAに設けられている。このBCAはHD DVD L1層37に形成される。
===既存DVDとHD DVD===
このように、HD映像を蓄積可能な大容量のHD DVDが提案され、新たにHD DVD用に設計されたHD DVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)であれば、HD DVDディスクだけではなく、DVDについても読めるように設計することは可能である。しかし、このHD DVDディスクは、既存DVDに比べ、記録密度、変調方式、信号処理、トラックフォーマットなどが大きく異なるため、従来のDVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)ではその記録情報を読み取ることができない。つまり、従来のDVD装置では、HD DVDディスクに収録されたHD映画コンテンツだけではなく、従来のDVD映画コンテンツも読み取ることができないなどの課題がある。この課題に対応するため、最近、HD DVD記録層とDVD記録層とを持つHD DVD/DVD ツインフォーマットディスク(Twin format disc)がHD DVDフォーマットの中で規格化された
(ワールド・ワイド・ウエブ-dvdforum-org参照)。
===HD DVD/DVD ツインフォーマットディスク===
ツインフォーマットディスクは、従来のDVD装置ではDVDディスクとして扱え、HD DVD装置ではHD DVDディスクとして取り扱うことができる新しいディスクである。そして、両方のフォーマットに対応した互換装置であれば、両方の情報(コンテンツなど)をユーザが選択して読み取ることのできるディスクである。
図5に、HD DVD/DVD ツインフォーマットディスク の基本構造と光ヘッドの関係を示す。ツインフォーマットディスク50は、DVD SL層の形成されるDVD基板52、HD DVD SL層が形成されるHD DVD基板53、そして中間層56より成り、光入射面51から見て手前にDVD SL層55、奥側にHD DVD SL層57が形成されている。
図6に、ツインフォーマットディスクの記録層の位置関係を示す。DVD SL層55の位置は、光入射面51から550〜575μm、中間層56は33〜47μm、そして、HD DVD SL層57は、578〜622μmにある。なお、DVD SL層55とHD DVD SL層57の最大距離は72μmである。
そして、このディスクを赤色レーザ光20で読んだときの反射率は、
DVD層 45〜85%
HD DVD層 8%未満
と規定されている。現行の片面1層DVDでは、他の層からの反射率の規定はないが、HD DVD層からの反射率を規定することで、現行DVD装置でうまく読めるようにしている。
一方、青紫色レーザ光40で読んだときの反射率は
HD DVD層 14〜28%
と規定されている。
このように、HD DVDフォーマットの中で、ツインフォーマットディスクが規定されたことで、従来のDVD装置でも、DVD情報を読み取ることが可能となった。
このディスクの反射率やレイヤ構成などを示す識別情報は、DVD SL層55とHD DVD SL層57にあり、また、HD DVD SL層57には、BCAがリードインエリアの内側に形成されている。
しかしながら、このツインフォーマットディスクで規定されているのは、HD DVD層が1層のため、次世代DVDとしては、2層HD DVDに比べ容量が半分になってしまう欠点がある。そこで発明者等は、1つのディスクで、2層HD DVDの情報(コンテンツ)も片面1層DVDの情報(コンテンツ)も扱えるようにした、光ディスク、光ディスク装置、光ディスク再生方法、光ディスクを媒体としたデジタル作品出版物を工夫している。以下、その具体的実施形態を説明する。
===光ディスクの基本構成と作製プロセス===
図7に、この発明の一実施例である光ディスクと光ヘッドの関係を示す。光ディスク70は、光入射面71から順に、第1信号基板72、第1記録層(DVD SL層)75、第1中間層76、第2記録層(HD DVD L0層)80、第2中間層81、第3記録層(HD DVD L1層)82が形成されている。DVD SL層75は、対物レンズ21を通して赤色レーザ光20で読み取り、HD DVD L0層80及びL1層82は、対物レンズ41を通して、青紫色レーザ光40で読み取られる。
DVD SL層75は、光入射面71から最小550μmにあり、一方、HD DVD L1層82は、最大で622μmにある。従って、許容される2つの層間の距離は、最大で72μmとなる。この72μmの間に、DVD SL層、及びHD DVD L0層及びL1層の3つの記録層を、実用的に製造できる範囲で配置できればよい。ただし、DVD SL層は、既存のDVD再生装置との互換性の観点から、赤色レーザ光で読み出したときの反射率は、規格の45%以上を満足し、また、他の層の反射率は、ツインフォーマットの場合と同様、8%未満が要求される。
一方、青紫色レーザ光で、HD DVD層を読み出す場合、とくに、HD DVD L0層80は、HD DVD L1層82及びDVD SL層75からの層間クロストークの影響を受ける。このため、第1中間層76及び第2中間層81の厚さを決めるには、製作精度だけではなく、これら層間クロストークの影響も考慮しなければならない。
図8は、上記を考慮したときの基板厚及び層間厚の設計の一例である。第1信号基板72の射出成形精度は、スタンパーの製作精度や取り付け精度なども考えると、現在の技術では、概ね±7.5μm程度までは可能である。勿論、将来的には更に精度を上げることが可能となろう。一方、本来中間層の厚みは、2層HD DVDでは最小15μmである。しかし、本発明光ディスクでは、DVD SL層からも層間クロストークが発生するため、層間間隔の最小値を19μmとし、かつ、2層HD DVDの反射率の比を、ある一定値に抑えることにしている。このようにすることで、層間距離を狭めても層間クロストークを増やさずに済ませることができるためである。
HD DVD L0層は、第2信号基板に形成されたHD DVD L1層の上に、2P法で形成するが、その精度は±2μm程度は可能である。そして、DVD SL層が形成されている第1信号基板と第信号基板を、記録面を内側にして中間層76を介して貼り合わされる。ここでは、層間クロストークの観点から、中間層の厚みの最小値を28μmとした(後で説明)。この程度の厚みであれば、最近の真空ボンディング技術を用いることにより、概ね±3μmで貼り合わせることは可能である。その結果、72μmの距離の中に、層間クロストークが問題とならない範囲で、DVD SL層75とHD DVD L0層80及びL1層82を形成することができる。なお、ここでは、半透明膜となる第1記録層及び第2記録層にはAg合金、高反射となる第3記録層にはAl合金を用いている。
図9に、本発明ディスクの作製プロセスの一例を示す。84は、2層ディスクや従来のツインフォーマットを作る工程とほぼ同じである。左側は、第1信号基板72と第1記録層であるDVD SL層75を形成する工程である。右側は、第2信号基板73に第3記録層であるHD DVD L1層82を形成する工程である。本発明のディスク作製では、上記に対し、94の追加プロセスを加えることで、第2信号基板上に形成されたHD DVD L1層の上に、第2記録層であるHD DVD L0層を形成している。そして、第1信号基板と第2信号基板を、記録層を内側にして貼合われば、本発明ディスクを作製することができる。
簡単に各プロセスを説明する。プロセス85−88では、DVDのSL層用スタンパーで、第1信号基板が射出成型され、SL層の反射膜が形成され、次に第1中間層がスピンコートされる。プロセス89,90では、HD DVDのL1層用スタンパーで、第2信号基板が射出成型され、L1層の反射膜が形成される。次に、上記したプロセス94において、第2中間層のスピンコート(プロセス95)、HD DVDのL0層形成(プロセス96,98)、L0層の反射膜形成が行なわれる(プロセス97)。そして最後の第1信号基板と第2信号基板とが貼り合わせられる(プロセス92)。
上記の説明では、第2信号基板に第3記録層を形成し、その上に第2記録層を形成することで説明したが、勿論、第1信号基板の上に第1記録層を形成し、その上に第2記録層を形成しても良い。
===各層の反射率===
図10に、赤色レーザ光(Ir)20を本発明の光ディスク70に入射させたときの各層からの反射光と反射率の関係を示す。各層の反射率は、各記録膜の反射率及び透過率を用いて計算することができる。ただし、入射面のロスは10%、複屈折の影響は後で考慮することにし、この式には入れていない。
第1記録層であるDVD SL層75の反射率
Rr1=Ir1/Ir≒0.9×rr1 (1)
第2記録層であるHD DVD L0層80の反射率
Rr2=Ir2/Ir≒0.9×(tr1)×rr2 (2)
第3記録層であるHD DVD L1層82の反射率
Rr3=Ir3/Ir≒0.9×(tr1)×(tr2)×rr3 (3)
同様に、図11に、青紫色レーザ光(Ib)40を本発明の光ディスク70に入射させたときの各層からの反射光と反射率の関係を示す。各層の反射率は、各記録膜の反射率及び透過率を用いて計算することができる。ただし、入射面のロスは10%、複屈折の影響は後で考慮することにし、この式には入れていない。
DVD SL層75の反射率
Rb1=Ib1/Ib≒0.9×rb1 (4)
HD DVD L0層80の反射率
Rb2=Ib2/Ib≒0.9×(tb1)×rb2 (5)
HD DVD L1層82の反射率
Rb3=Ib3/Ib≒0.9×(tb1)×(tb2)×rb3 (6)
図12は、半透明膜として用いられるAg合金膜について、3つの厚さの異なるサンプルを作製し、赤色レーザ光及び青紫色レーザ光を用いて実測した反射率及び透過率の値をベースに、Ag合金膜の厚さによる赤色レーザ光及び青紫色レーザ光に対する、反射率及び透過率を計算で求めたものである。以降の反射率の計算は、このグラフのAg合金膜の値を用いて行った。
具体的に、第1記録層(DVD SL層)及び第2記録層(HD DVD L0層)がAg合金膜、第3記録層(HD DVD L1層)がAl合金膜とし、各層からの反射率を計算した。図12(a)、(b)において注目すべきところは、赤色レーザ光を用いたときの反射率を示す曲線と透過率を示す曲線とのクロス点、青紫色レーザ光を用いたときの反射率を示す曲線と透過率を示す曲線とのクロス点である。図12(a)ではクロス点が20nm以下にあり、図12(b)では、クロス点が20nm以上のところにある。本発明では、この2つのクロス点の間の領域を巧みに利用している。
図13は、赤色レーザ光で第1記録層(SL層)、第2記録層(L1層)、第3記録層(L3層)の各層を読み出したときの反射率と、青紫色レーザ光で1記録層(SL層)、第2記録層(L0層)、第3記録層(L1層)の各層を読み出したときの反射率を計算し、グラフ化したものである。計算に当たっては、SL層75の赤色レーザ光に対する反射率は50%以上(複屈折で低下することを考慮し)、L0層及びL1層は、ほぼ同じ反射率となるようにした。なおこの計算では、複屈折による反射率の低下はいれていない。
図13で、Rr1、Rr2、Rr3は赤色レーザ光に対する第1記録層(SL層)、第2記録層(L0層)、第3記録層(L1層)の反射率である。第3記録層からの反射率は極めて小さいので無視することができる。しかし、第2記録層からの反射は9%弱有り、無視することはできないレベルである。第1記録層のAg合金の膜厚を厚くすることで、この反射率を下げることは可能だが、一方、青紫色レーザ光に対しては、第1記録層の反射率が上がり、同時に、青紫色レーザ光に対する第2記録層及び第3記録層の反射率が低下する。従って、青紫色レーザ光に対しては、第1記録層からの反射率が大きな問題となるため、両方を考慮して、最適な範囲を決めなければならない。
図13でRb1、Rb2、Rb3は青紫色レーザ光に対する第1記録層(SL層)、第2記録層(L0層)、第3記録層(L1層)の反射率である。
図14は、複屈折としてHD DVD規格の最大値60nmあった場合と、なかった場合について示す(複屈折による反射率低下は、赤色レーザ光に対しては、最大8.2%のロス、青紫色レーザ光に対しては最大20%のロスとして計算した)。なお、赤色レーザ光に対する第3記録層の反射率はきわめて小さいので、図では示していない。
===赤色レーザ光で再生した場合の反射率、中間層の厚さ===
さて、本発明のディスクを赤色レーザ光で読み出した場合、第1記録層(DVD SL層)75の反射率は、複屈折が最大の60nmあった場合でも45%以上あればよい。図14によれば、Rr1は、第1記録層のAg合金の膜厚が17nm以上あれば、この条件を満足できることが分かる。
一方、ツインフォーマットディスクの規定から、既存のDVD再生装置で再生できるようにするためには、隣接記録層となる第2記録層(HDDVD L1層)80の反射率は8%未満とする必要がある。図13のRr1より、第1記録層のAg合金膜の厚さは、18μm程度より厚くすれば、この条件を満足できることが分かる(Rr2が8%未満となっている)。なお、第3記録層の反射率は1%程度なので無視することができる。
赤色レーザ光で第1記録層(DVD SL層)75を読み出す場合、第1記録層75と第2記録層80との間に形成される第1中間層76については、第2記録層80の反射率が8%未満である限り特に制限は無い。つまり、赤色レーザ光での再生については、第1記録層のAg膜厚が18nm以上であれば、第2記録層の反射率(Rr2)は7.4%以下となり、8%未満を達成することができる。
===青紫色レーザ光で再生した場合の反射率、層間クロストーク、中間層の厚さ===
上記の考察で、本発明のディスクを赤色レーザ光で第1記録層を再生する場合、第1記録層のAg膜厚が18μmより厚ければよいことを示した。
ところが、本発明のディスクを青紫色レーザ光で再生した場合は、図13からも分かる通り、第1記録層75のAg合金の膜厚を厚くすると、第2及び第3記録層の反射率Rb2,Rb3が低下し、更に、第2記録層に対する層間クロストークとなる第1記録層の反射率Rb1が増大する。このため、第1記録層のAg合金膜は、ある範囲で最適になることが考えられる。
今、第2記録層に注目して層間クロストークを考えてみる。従来の2層HD DVDでは、中間層の厚さは20±5μm、反射率は18〜32%で、層間クロストークはL0層とL1層との間で生じている。ところが、本発明では、第2記録層となるL0層では、第3記録層であるL1層からだけではなく、第1記録層であるSL層からの層間クロストークの影響も受けることになる。
各層の反射率は、図13および図14で示した通り、各記録層を形成する記録膜の材料が決まれば自動的に決まってしまう。このため、層間クロストークを減らすには、第1中間層及び第2中間層の間隔と、反射率が18〜32%の範囲で許容されているHD DVD L0層とHD DVD L1層の反射率の比率を狭めることが必要となる。
2層HD DVDディスクでは、理論上、中間層の間隔が15μm、反射率比が32/18=1.78で生じる層間クロストークまで許容されることになる。しかし、2つの記録層の反射率には必ず変動があり、その比率を±10%程度とすれば、反射率比が32/18/(1.1/0.9)=1.45と等価になる層間クロストークまで許容できることになる。
今、本発明の第2中間層の間隔の最小値をdμm、反射率変動を±10%とすれば、これによって生じる層間クロストークは、(15/d)×(1.1/0.9)となる。
一方、DVD SL層からの層間クロストークの影響は、第1中間層の厚さをfμmとすれば、(15/f)×(Rb1/Rb2)となる。なお、(Rb1/Rb2)は、複屈折には影響されない。
以下、Ag合金の膜厚が18μmとして層間クロストークについて検討してみる。層間クロストークの観点では、第2中間層はできるだけ厚いほうが良いが、厚くすると72μmの許容値の中に3つの記録層を入れるのが難しくなる。そこで、ここでは設計例で用いた値、最小値19μmとすると、L1層からの層間クロストークは、
(15/19)×(1.1/0.9)=0.762
一方、DVD SL層からの層間クロストークは、
(15/f)×(24.2%/11.2%)
L0層への層間クロストークの合計は、
0.762+(15/f)×(24.2%/11.2%)< 1.45
f> 26.6μm
次に、第1記録層のAg合金の膜厚を19μmとすると、DVD SL層からの層間クロストークは、
(15/f)×(26.3%/10.3%)< 1.45
f> 28.9μm
以上の検討から、第1中間層の厚みが28μm以上であれば、最悪の場合でも層間クロストークを満足させることができる。なお、第1中間層の厚さの上限は第1信号基板の成形精度、第1中間層及び第2中間層の形成精度で決まる値で、設計例では34μmを用いたが、将来的には、38μm程度まで高めることは可能と考えられる。
なお、第2記録層の反射率は、図14から、第1記録層のAg合金の膜厚が18nmで複屈折がない場合は、11.2%、Ag合金の膜厚が20nmで、かつ複屈折がある場合は、7.7%である。従って、反射率の範囲として、7〜12%程度がよい。なお、第2記録層と第3記録層の反射率の比率は±10%程度に収める必要がある。
===フラグ情報===
次に、本発明の光ディスクのフラグのセットについて説明する。本発明の光ディスクは、第1記録層が1層DVDディスクなので、DVD SL層75のデータフレーム(Data frame)の4バイトからなるID(Identification Data)において、ビットポジションb29, b24は、
b29 (Reflectivity) : 0b (反射率が40%より大きい場合)
b24 (Layer number) : 0b(SLの場合)
と記述する。
DVD SL層75に形成されるリードインエリア(Lead-in area)のコントロールデータゾーン(Control data zone:CDZ)のPFI(Physical format information)のバイトポジション(BP2)のb6 b5は、ディスクのレイヤ数を示すので、
b6 b5(Number of layer): 00b (1層)
と記述する。
また、(BP16)はBCA(Burst cutting area)の有無を示し、DVDビデオではBCAがあってはならないので、
b7(BCA flag) :0b(BCA無し)
と記述する。
なお、(BP0)〜(BP31)はDVDファミリー共通で、(BP32)〜(BP2047は夫々のディスクで使ってよい。ツインフォーマットディスクでは、新たに(BP33)が定義されており、
b7 (Twin format flag) 0b: DVD-ROM disc (Disc is not Twin format disc)
1b: HD DVD-ROM/DVD-ROM Twin format disc
である。従って、(BP33)には、
b7 (Twin format flag) 1b
と記述する。
一方、HD DVDL0層80は、2層HD DVDディスクのL0層に該当するので、データフレームの4バイトからなるIDは、
b24(Layer number) : 0b(2層のL0)
と記述する。
また、HD DVD L1層82は、2層HD DVDディスクのL1層に該当するので、データフレームの4バイトからなるIDは、
b24(Layer number) : 1b(2層のL1)
と記述する。
HD DVD L0層82に形成されるリードインエリアのコントロールデータゾーンのPFIの(BP2)のb6 b5は、ディスクのレイヤ数を示すので、現状のまま使うのであれば、
b6 b5(Number of layer): 01b (2層)
と記述する。
しかし、本発明のディスクは、実際には3層なので、
b6 b5(Number of layer): 10b (3層)
とするのが良い。
(BP16)はBCAの有無を示すので、
b7(BCA flag) :1b(BCA有り)
と記述される。
また、HD DVD/DVDツインフォーマットディスクは、従来の1層DVDと1層HD DVDのツインフォーマットディスクの規定から
(BP33)は、
Layer 1 (b5-b3) : 000b(HD DVD−ROMフォーマット)
Layer 0 (b2-b0) : 100b (DVD−ROMフォーマット)
ただし、本発明のディスクは3層構造なので、2層構造のこの規定は当てはまらない。しかし、HD DVD層が2層であることはHD DVD層をアクセスすれば判断できるので、このままでも使用は可能である。
しかし、HD DVD層をアクセスしたとき、HD DVD層が2層であることがわかれば更に便利なことは確かである。この場合は、Layer 1 (b5-b3)に、例えば001b(2層HD DVD−ROMフォーマット)を新たに定義すればよい。
次に、BCAのフラグ情報について説明する。HD DVDのBCAレコードは8バイトあり、(BP4)はブックタイプとディスクタイプ(Book type and Disc type)を示す。この中のb2にツインフォーマットディスクを示すツインフォーマットフラグがあるので、
b2(Twin format flag):1b(ツインフォーマットディスク)
と記述される。
===DVD規格の光ディスク装置による再生===
次に、本発明のディスクを従来のDVD再生装置で再生する場合について、図15、図16、及び図17を使って説明する。図15はよく知られている従来のDVD再生装置の主要構成を示し、図16はその動作フロー、図17はフォーカス信号とフォーカスサーボについて示している。
スピンドルモータ100は、ターンテーブルを回転駆動する。クランパ101は、光ディスク70をターンテーブル上に把持する。スピンドルモータ100は、モータドライバ102により制御される。光ヘッド110は、対物レンズ41及び光学系113を含む。光学系113は、フォーカス及びトラッキングアクチュエータ116により駆動される。フォーカス及びトラッキングアクチュエータ116がアクチュエータドライバ118により制御されると、レーザ光が光ディスクのトラックに焦点を合わせ、かつ追従する。ラジアルアクチュエータ117は、光ヘッド110をディスクの半径方向へ移動させるものであり、アクチュエータドライバ118により制御される。
ディスクからの反射光は、光学系113から導出され、変換ユニット115のフォトディテクタで電気信号に変換される。この電気信号は、ゲイン調整ユニット120の再生信号増幅器でゲイン調整され、信号処理回路130に入力される。信号処理回路130では、復調処理及バッファリング、エラー訂正などが行われ、その出力はデータ処理回路140に入力される。ここでは、パケット分離、制御信号分離などが行われ、映像及び音声の情報はAVデコーダ150に入力される。AVデコーダ150で復調された、映像信号及び音声信号、副映像信号などは、AV増幅器160を介してベースバンド信号として出力され、モニタに入力される。
サーボコントローラ170は、例えば4分割フォトダイオードからの再生信号を演算処理したフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を用いて、アクチュエータ(ACT)ドライバ118に対して制御信号を与える。システムコントローラ180は、入力端末(例えばリモートコントローラ、あるいは操作キー入力部)190からの信号に応答して、装置の再生、停止、一時停止などを制御する。また、ゲイン調整ユニット120内のレーザダイオードドライバを制御する。レーザダイオードドライバは、光ヘッド110に搭載されているレーザダイオードを駆動し、この結果、レーザ光が出力される。
上記したDVD再生装置に本発明の光ディスク70が装填されると、スピンドルモータ100が所定の回転数まで回転する(図16のステップ200)。次に、赤色レーザ光20を点灯、フォーカスアクチュエータ(ACT)116に周期的な駆動電流が流され、光ヘッドが軸方向に上下する(図16のステップ201,202)。再生信号から作ったフォーカス信号203が周期的に現れる(図17参照)。1層DVDの最低反射率は45%なので、FS検出レベル204をその半分程度に設定すれば、フォーカス検出信号206で、1つ検出パルス207が得られる(図16のステップ205、207)。
1つのパルスが得られたことから、このディスクは1層DVDと判断し、ゲイン調整に得られるフォーカス信号を用いて、DVD SL層75へフォーカスオンが行われる。しばらく経つと、オンフォーカス状態となる。その後、トラッキングオンさせ、データフレームのIDを読む(図16のステップ221)。ここで、b29及びb24を見ることで、反射率及びDVD SL層またはL0層かが確認できる。次に、ACTドライバ118に信号を送り、Radial ACTキャリッジ117を動かして、光ヘッド110をリードインエリアに移動させ(図16の222)、続いてコントロールデータゾーン(CDZ)PFIを読む。ここで、(BP2)を読むことで、1層DVDディスクであることが確認され、1層DVDとして映像の再生が行われる。ユーザは、入力端末190を用いて1層DVDの映像を楽しむことができる。
なお、DVD再生装置によっては、2層DVDディスクか否かを最初に検出するものもある。この場合、FS検出レベル204は、2層ディスクの最低反射率18%の半分以下に設定されている。フォーカス検出信号206は、DVD SL層75だけではなく、図13で示した第2記録層(HD DVD L0層80)からの信号を拾ってしまう場合があり、207のパルスは2個になる場合もある。
2個のパルスが検出された場合、通常は、2層DVDとして再生動作を始め、DVD L0層(ここではDVD SL層75)にフォーカスオンするので、図16のステップ210以降は同じとなり、最終的に1層DVDとして映像の再生が行われる。
装置によっては、DVD L1層へフォーカスオンする場合もありうる。この場合、DVD L1層と誤認識した記録層は、実際には、HD DVD L0層80なので、トラッキングがうまくいかず、信号検出ができない。このため、この層はDVD L1層ではないと判断され、再びDVD L0層(実際はDVD SL層75)へ戻って再生を行うので、1層DVDとして映像の再生が行われる。
===HD DVD規格の光ディスク装置による再生===
次に、青紫色レーザ光を用いたHD DVD再生装置の場合について、図18、図19、及び図20を用いて説明する。図18はHD DVD再生装置の主要構成を示し、図19はその動作フロー、図20はフォーカス信号とフォーカスサーボについて示している。HD DVD再生装置の構成は、図15に示した装置と類似しているので、類似部分に同一符号を付している。
HD DVD装置に本発明の光ディスク70が装填されると、スピンドルモータ100が所定の回転数まで回転する(図19のステップ200)。次に、青紫色レーザ光40を点灯(図19のステップ231)、フォーカスACT116に周期的な駆動電流が流され、光ヘッドが軸方向に上下する(図19のステップ232)。再生信号から作ったフォーカス信号233が周期的に現れる(図20参照)。
2層HD DVDの最低反射率は2層DVDと同様18%、ツインフォーマットディスクのHD DVD層の最低反射率は14%、本発明ディスクのHD DVD層の最低反射率は、6%なので、FS検出レベル234としては、6%以下が設定される。ここでは示していないが、検出レベルが5%以下になると、表面反射でもパルスが検出される。しかし、パルスの現れる位置が記録層と大きく異なるので、除外することができる。
本発明の光ディスクを再生装置に装填した場合、フォーカス検出信号236に3つの検出パルス237が現れる(図19のステップ235、237)。そこで、装填されたディスクは本発明のディスクと仮判断し、本発明ディスクの再生のシーケンスに入る(最終的な判断はPFI及びBCAのフラグ情報で判断)。
まず、再生信号のゲイン調整(図19のステップ240)を行った後、HD DVD L1層82にフォーカスオンさせる(図19のステップ244)。少しの整定時間を置いてL1層82にオンフォーカスした状態(図19のステップ245)となる。この後、トラッキングオン(図19のステップ250)になれば、再生信号を読み取ることができる。光ヘッド110は、ディスクの任意の位置にあるが、再生信号のデータフレームのIDを読むことで、2層HD DVDのL0層かL1層か、さらにデータエリアかリードインエリアかなどの位置を判別できる(図19のステップ251)。
データフレームのIDから、L1層と確認されたら、ラジアルACT117を駆動し、光ヘッドをシステムリードインエリアに移動させ(図19のステップ252)、コントロールデータゾーン(CDZ)のPFIを読む(図19のステップ253)。ここで(BP2)から、このディスクが3層構造を持つこと、(BP16)からこのディスクにBCAがあること、(BP33)からこのディスクにDVD層が形成されていることが分かる。続いて、BCAエリアに移動してBCAを読む(図19のステップ254)とBCAレコードIDの(BP4)から、本発明のツインフォーマットディスクであることは最終的に確認され(図19のステップ255)、2層HD DVDの映像の再生に入る(図19のステップ256)。ユーザは、入力端末190を用いて2層HD DVDの映像を楽しむことができる。
===HD DVDとDVDの両規格に対応した光ディスク装置による再生===
次に、図21、図22を用いて、青紫色レーザ光と赤色レーザ光の両方を用いる本発明に係るコンパチブル再生装置について説明する。図21はコンパチブル再生装置の構成、図22はその動作フローである。コンパチブル再生装置は、赤色レーザ光と青紫レーザ光を選択的に出力することができる。先に説明した再生装置と類似する部分には、同一符号を付している。
まず、このコンパチブル再生装置に本発明のディスクを装填し、ディスクを回転させる(図22のステップ200)。次にレーザを点灯させてフォーカス/トラッキング、信号再生、映像再生へと移るが、最初は青紫色レーザ光を点灯させ(図22のステップ231)、HD DVD層の映像を再生する。
HD DVD映像の再生フローは、図19と同じで、HD DVD L1層82にフォーカスオン(図22のステップ244)、続いてトラッキングオンし(図22のステップ250)、データフレームID、システムリードインのPFI、そしてBCAを読んで、このディスクが本発明の光ディスクと判断し、HD DVDの映像再生を行う。ユーザは入力端末190を使って2層HD DVDの映像を楽しむ事ができる。
次に、ユーザが入力端末190を使ってDVDの再生を指定した場合、DVDへの切り替え信号261によって、赤色レーザが点灯される(図22のステップ201)。この後は、図16の動作フローと同じで、フォーカスACT116が駆動され、記録層の探査(図22のステップ202)、DVD SL75へのフォーカスオン、トラッキングオン(図22のステップ220)と進み、1層DVD映像の再生(図22のステップ226)となる。
なお、従来のDVD再生装置では説明しなかったが、コントロールデータゾーンのPFIの(BP33)を調べることで、最初に、DVDを再生した場合でも、このディスクがツインフォーマットにディスクであることがわかる。
次に、再びユーザが入力端末190を使って2層HD DVDの再生を指定すると、HDDVD再生への切り替え信号262によって、青紫色レーザが点灯され(図22のステップ231)、先に示した方法で2層HD DVDの映像を再生する(図22のステップ256)ことができる。
以上のように、本発明によれば、1枚の光ディスクにHD DVDと2層DVDを形成することができ、既存のDVD装置では2層DVD層を再生し、HD DVD規格に対応したHD DVD装置ではHD DVD層を再生し、この発明に係るコンパチブル装置では、DVD層とHD DVD層の両方を再生することができ、既存のDVD規格の製品群と新規なHD DVD規格の製品群とが両立しつつ、HD DVD規格の製品群が一般利用者にスムーズに普及することを促すことができる。
===他の実施形態===
上記の実施例では、第1記録層及び第2記録層の半透明膜をAg合金で形成した場合を説明した。しかしながら、2つの波長の異なるレーザ光に対し、選択的に反射率、透過率が設定できれば更に効率よく働かすことができる。
例えば、第1記録層及び第2記録層を多重干渉膜などで形成することで、より効果的な反射率の設定が可能である。
また、本発明では記録層が全て再生専用(ROM)について説明したが、組み合わせについてはその限りでない。たとえば、第3記録層は記録形でも良い。その場合、第3記録層からの反射率がROMの場合に比べ半分以下に低下する。
===上記した実施形態の基本的事項のまとめ===
この発明に係る光ディスクは、基本的に、つぎの事項(1)〜(7)により特定されるものである。
(1)光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層及び第3記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面3層光ディスクであること
(2)第1記録層の位置が光入射面から最小550μmであること
(3)第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであること
(4)第2記録層と第3記録層との間隔が最小19μmであること
(5)第1記録層と第2記録層との間隔が概ね28〜38μmの間であること
(6)第1レーザ光による第1記録層からの反射率が45%以上であること
(7)第2記録層及び第3記録層の面記録密度が第1記録層の面記録密度の3倍以上であること
また、この発明に係る光ディスクは、上記の事項を基本とし、つぎの事項(8)〜(10)を加えて実施することができる。
(8)第1レーザ光による第2記録層の反射率が8%未満であること
(9)第2レーザ光による第2記録層及び第3記録層の反射率が7〜12%であること
(10)第2記録層と第3記録層の反射率の比率が概ね±10%以下であること
この発明に係る光ディスク装置は、つぎの事項(11)〜(19)により特定されるものである。
(11)光ディスクに記録された情報を読み取る装置であること
(12)光ディスクは、光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層及び第3記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面3層光ディスクであること
(13)第1記録層の位置が光入射面から最小550μmであること
(14)第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであること
(15)第2記録層と第3記録層との間隔が最小19μmであること
(16)第1記録層と第2記録層との間隔が概ね28〜38μmの間であること
(17)第1レーザ光による第1記録層からの反射率が45%以上であること
(18)第2及び第3記録層の面記録密度が第1記録層の面記録密度の3倍以上であること
(19)情報を読み取る装置は、第1レーザ光と第2レーザ光を発生可能な光ヘッドと、第1レーザ光か第2レーザ光を選択的に発生させる制御手段を備えていること
また、この発明に係る光ディスク装置は、上記の事項を基本とし、つぎの事項(20)〜(22)を加えて実施することができる。
(20)第1レーザ光による第2記録層の反射率が8%未満であること
(21)第2レーザ光による第2記録層及び第3記録層の反射率が7〜12%であること
(22)第2記録層と第3記録層の反射率の比率が概ね±10%以下であること
また、この発明に係る光ディスク装置は、上記の事項を基本とし、つぎの事項(23)を加えて実施することができる。
(23)光ディスクが装填されたときは、最初に第2レーザ光を点灯させて第2記録層及び第3記録層をアクセスすること
また、この発明に係る光ディスク装置は、上記の事項を基本とし、つぎの事項(24)を加えて実施することができる。
(24)制御手段は、ユーザインタフェースからの利用者入力に基づいて第1レーザ光か第2レーザ光を選択すること。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
片面1層DVDディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 片面1層DVDディスクの記録層の位置を示す図である。 片面2層HD DVDディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 片面2層HD DVDディスクの記録層の位置を示す図である。 HD DVD/DVDツインフォーマットディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 HD DVD/DVDツインフォーマットディスクの記録層の位置を示す図である。 本発明の光ディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 本発明の光ディスクの基板厚及び層間厚の設計の一例を示す図である。 本発明のディスク作製プロセスの一例を示す図である。 本発明の光ディスクの赤色レーザ光に対する各層の反射率を示す図である。 本発明の光ディスクの青紫色レーザ光に対する各層の反射率を示す図である。 Ag合金膜の反射率と透過率の計算値を示す図である。 本発明の光ディスクの赤色レーザ光及び青紫色レーザ光に対する各層の反射率(複屈折含まない場合)を示す図である。 本発明の光ディスクの赤色レーザ光及び青紫色レーザ光に対する各層の反射率(複屈折を含む場合)を示す図である。 DVD規格に適合した再生装置の構成を示す図である。 DVD規格に適合した再生装置で本発明の光ディスクを赤色レーザ光で再生したときの動作フローを示す図である。 DVD規格に適合した再生装置で本発明の光ディスクを赤色レーザ光で再生したときのフォーカス信号とフォーカスサーボの関係を示す図である。 本発明の光ディスクに適合したHD DVD再生装置の構成を示す図である。 本発明の光ディスクに適合したHD DVD再生装置で本発明の光ディスクを再生したときの動作フローを示す図である。 本発明の光ディスクに適合したHD DVD再生装置で本発明の光ディスクを青紫色レーザ光で再生したときのフォーカス信号とフォーカスサーボの関係を示す図である。 本発明の光ディスクに適合したHD DVD/DVDコンパチブル再生装置の構成を示す図である。 本発明の光ディスクに適合したHD DVD/DVDコンパチブル再生装置の動作フローを示す図である。
符号の説明
70…光ディスク、72…第1信号基板、73…第2信号基板、74…光透過層、75…第1記録層、76…第1中間層、80…第2記録層、81…第2中間層、82…第3記録層。

Claims (5)

  1. 光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層及び第3記録層とがレーザ光入射方向に順に配置された片面3層光ディスクであって、
    第1記録層の位置が光入射面から最小550μmであり、
    第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであり、
    第2記録層と第3記録層との間隔が最小19μmであり、
    第1記録層と第2記録層との間隔が概ね28〜38μmの間であり、
    第1レーザ光による第1記録層からの反射率が45%以上であり、
    第2記録層及び第3記録層の面記録密度が第1記録層の面記録密度の3倍以上である光ディスク。
  2. 第1レーザ光による第2記録層の反射率が8%未満、第2レーザ光による第2記録層及び第3記録層の反射率が7〜12%、第2記録層と第3記録層の反射率の比率が概ね±10%以下である請求項1記載の光ディスク。
  3. 第1記録層を形成した第1信号基板と、第2信号基板に形成した第3記録層上に第2の中間層を介して第2記録層を形成し、前記第1信号基板および第2信号基板の記録層面を内側にして2つの基板を接着し、第1中間層を形成し、
    前記第1記録層の位置が前記第1の信号基板の光入射面から最小550μmであり、
    前記第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであり、
    前記第2記録層と第3記録層との間隔が最小19μmであり、
    前記第1記録層と第2記録層との間隔が概ね28〜38μmの間であり、
    前記第1レーザ光による第1記録層からの反射率が45%以上であり、
    前記第2記録層及び第3記録層の面記録密度が第1記録層の面記録密度の3倍以上である光ディスクの作製方法。
  4. 光ディスクに記録された情報を読み取る装置であって、
    前記光ディスクは、光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層及び第3記録層とが、レーザ光入射方向に順に配置された片面3層光ディスクであって、
    第1記録層の位置が光入射面から最小550μmであり、
    第1記録層と第3記録層との間隔が最大で72μmであり、
    第2記録層と第3記録層との間隔が最小19μmであり、
    第1記録層と第2記録層との間隔が概ね28〜38μmの間であり、
    第1レーザ光による第1記録層からの反射率が45%以上であり、
    第2記録層及び第3記録層の面記録密度が第1記録層の面記録密度の3倍以上であり、
    情報を読み取る装置は、
    前記第1レーザ光と第2レーザ光を発生可能な光ヘッドと、
    前記第1レーザ光か第2レーザ光を選択的に発生させる制御手段
    を備えた光ディスク装置。
  5. 前記制御手段は、ユーザインタフェースによる利用者入力に基づいて第1レーザ光か第2レーザ光を選択する
    請求項4に記載の光ディスク装置。
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