JP2006164325A - 光ディスク、光ディスク装置、光ディスク再生方法、デジタル作品出版物 - Google Patents

光ディスク、光ディスク装置、光ディスク再生方法、デジタル作品出版物 Download PDF

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Abstract

【課題】1つのディスクで、HD DVDの情報もDVDの情報も扱えるようにする。
【解決手段】(1)光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面2層光ディスクであること(2)光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が578μm〜(578+2p)μmであり(2pは基板厚精度の最大値)、(3)第1記録層と第2記録層の間の中間層の距離が(62−2p−2q)μm〜(62−2p)μmであり(2qは中間層厚精度の最大値)、(4)第1記録層の面記録密度が第2記録層の面記録密度の3倍以上であることを基本用としている。
【選択図】 図8

Description

この発明は、DVD(Digital Versatile Disc)のように映画や音楽などのデジタル化された映像音響作品などを蓄積する媒体となる光ディスクに関し、また光ディスクの記録情報を読み取る光ディスク装置、光ディスク再生方法、光ディスクを記録媒体とするデジタル作品出版物に関する。
===DVD規格の概要===
周知のように、デジタル映像を蓄積する光ディスクとして、DVD(デジタル多用途ディスク)があり、主に映画コンテンツの蓄積・配布(デジタル作品出版物)として全世界で幅広く使われている。このDVDは、DVDフォーラムが作成した規格で、DVD規格(DVD Book)(www.dvdforum.org参照)として公開され、また国際規格やJISとしても定められている。ここでは、DVD物理規格の1つである、120mmDVD−ROMの国際規格に関連した文献としてECMA267がある。以下ECMA267にしたがって簡単に説明する。
120mmDVD−ROMには、片面仕様で記録層が1層のものと2層のもの、そしてこれらを両面化したもの、合わせて4種類のディスクがある。映画などのコンテンツの蓄積配布では、主に片面仕様の2つのタイプがある。ディスクの容量は、片面1層のディスクで4.7GB、片面2層のディスクで各層4.27GB(ディスクあたりは8.54GB)である。
一方、上記DVD(既存DVDと称する)に比べて、さらに大容量のディスクの開発が要望されている。これは、HD(High Definition)映像(高精細映像)を、1枚のディスク(次世代DVDと仮に称する)に入れたいという要望から生じている。
ECMA267
上記の次世代DVDが開発された場合、新たに次世代DVD用に設計された次世代DVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)であれば、次世代DVDディスクだけではなく、現存DVDについても読めるように設計することは可能である。しかし、この次世代DVDは、現存DVDに比べ、記録密度、変調方式、信号処理、トラックフォーマットなどが大きく異なるため、従来のDVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)では読み取ることができない。つまり、従来のDVD装置では、次世代DVDディスクに収録されたHD映画コンテンツだけではなく、次世代DVDに収録された従来のDVD映画コンテンツも読み取ることができないなどの課題があり、次世代DVDを普及させる上で、阻害要因となることが考えられる。
そこでこの発明の目的は、上記のような課題に鑑みて、1つのディスクで、次世代DVDの情報も、現存DVDの情報も扱えるようにした光ディスク、光ディスク装置、光ディスク再生方法、光ディスクを記録媒体とするデジタル作品出版物を提供することにある。
この発明は、上記の目的を達成するために、光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面2層光ディスクであって、光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が578μm〜598μmであり、第1記録層と第2記録層の間の中間層の距離が32μm〜42μmであり、第1記録層の面記録密度が第2記録層の面記録密度の3倍以上である光ディスクを基本とする発明である。
この発明よれば、片側から第1記録層(HD DVD層に相当)に第1レーザ光(青紫色レーザ)、第2記録層(DVD層に相当)に第2レーザ光(赤色レーザ)でアクセス可能な光ディスクを提供することができる。したがって、例えば、DVDの映画コンテンツと、HD DVDの映画コンテンツの両方を1つのディスクに入れることができる。つまり、SD(Standard Definition)映像とHD(High Definition)映像の両方を扱えるコンビネーションディスクとなる。
そして、従来のDVD対応光ディスク装置では、DVDのコンテンツを再生し、新規なHD DVD対応光ディスク装置では、HD DVDの映画コンテンツ、またはHD DVDとDVDの映画コンテンツの両方を再生することができる。
たとえば、同じ映画コンテンツをDVDコンテンツとHD DVDコンテンツとして用意し、この2つの映画コンテンツを1枚のディスクにいれておけば、DVD対応装置だけしか持っていないユーザはDVD映画コンテンツを見ることができ、一方、HD DVD対応装置を持っているユーザは、HD DVD映画コンテンツを見ることができる。
現在、HD DVD対応装置を持っていないユーザでも、将来、HD DVD対応装置を購入すれば、新たにHD DVDディスクを購入しなくても、既に購入したディスクでHDの映像を楽しむことができ、ユーザにとってそのメリットは大きい。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。まず、この発明の理解を容易にするために、図1乃至図7を用いて、現存DVDと次世代DVDの技術について説明する。そして図8に本発明に係る次世代DVDの基本的構成を説明する。
===片面1層DVD===
図1に片面1層DVDディスク10の基本構造と光ヘッドの関係を示す。よく知られているように、DVDディスク10は、0.6mm厚のディスク基板2枚を貼り合せた構造をもつ。1つは信号基板11、もう1つは、ダミー基板14で、記録層20を内側にして、接着層24で貼り合されている。通常これらの基板は、射出成形機を用いて、ポリカーボネートというプラスチック材料で形成される。
信号基板11には、映像情報やデータ情報などが、エンボスピットという形で、スパイラルトラックに形成される。記録層の情報を読み取る赤色レーザ30(波長:650nm)は、対物レンズ35(NA:0.6)で絞られ、信号基板11の光透過層13を通して、記録層20にフォーカスされる。
図2(a)、図2(b) は、片面1層ディスクの光入射面12から見た記録層の位置を示す図である。図2(a)は、従来から用いられているNormal single layerの場合で、光透過層13の厚みの中心値は600μmで、光入射面から最小570μm、最大630μmの位置にある。この値は、対物レンズ35の球面収差を考慮して定められている。最近、DVD規格として、片面1層のディスクでも、図2(b)に示すように、記録層の中心値が565μmで、光入射面から最小550μm、最大580μmにある、Thin single layerの場合が追加された(www.dvdforum.orgまたは、DVD-Book参照)。このディスクは、従来の装置で読んだ時の互換性確保のため、ジッターがNormal single layerの8%以下に対し、7%と以下と規定されている。
===片面2層DVD===
図3は片面2層ディスク15の基本構造と光ヘッドの関係を示す。よく知られているように、このディスクは、第1記録層21と第2記録層23をもち、ディスクの片面から、この2つの記録層にアクセスして信号の再生ができる。図示しているとおり、光入射面17から見ると、光透過層18を通して、手前が第1記録層21で、その奥側が第2記録層23である。各記録層へのアクセスは、対物レンズ35レンズアクチュエータで動かし、層間ジャンプさせることで実現している。
この2層ディスクの作製は、片面1層ディスクとほぼ同じように作製できるのが大きな特徴である。まず、射出成形機で、第1記録層21の形成される信号基板16と、第2記録層23の形成される信号基板19を別々に作製する。次に、第1記録層21には半透明膜、第2記録層23には高反射率膜をつけ、その後両方の基板を、記録層を内側にして、中間層25で貼り合わせれば完成である。
図4は、片面2層ディスクの光入射面17から見た記録層の位置を示す図である。光入射面からみた第1記録層21と第2記録層23の位置は、対物レンズの球面収差や記録層間のクロストークを考慮し、第1記録層21の位置は最小550μm、第2記録層23の位置は、最大で640μmに限定され、かつ2つの層間(中間層25)の距離は、55μm±15μm(40μm〜70μm)と定められている。この中間層25は、通常2つの基板を貼り合せたときに出来る接着層の厚みで、実際の製造では、貼り合わせの精度と信号基板16の成形精度を考慮して決められる。なお、線記録密度は片面1層ディスクに対し、10%減らされ、各層あたりの容量は、4.27GBである。ジッターは、8%以下と規定されている。
===記録層の反射率など===
一方、記録層の反射率は、
1層ディスク:45-85%(PBS有り)、60-85%(PBS無し:円偏光)
2層ディスク:18-30%(PBS有り)、18-30%(PBS無し:円偏光)
と決められている。
また、ディスクの反射率(Reflectivity)を示す情報は、データフレームにある4バイトのID(Identification Data)のb29で、
0b:反射率が40%より大きい場合(PBS有り)
1b:反射率が40%以下の場合(PBS有り)
この他、IDには、
Area type b27−b26
00b In the Data area
01b In the Lead -in area
10b In the lead-out area
11b in the Middle area
Data type b25
0b Read-only data
1b Other than read only data
Layer number b24
0b Layer0 of DL discs or on SL discs
1b Layer1 of DL discs
また、ディスクが1層か2層かを示す情報は、コントロールデータゾーンのバイトポジション(BP2)で、Disc structureが定義され、その中の第5と第6ビット目(b6-b5)が記録層の数を示す。
00b Single
01b Dual
Others: reserve
さらに、1層ディスクと2層ディスクでは、1層当たりの容量が異なるが、これは線記録の違いである。BP3に記録密度が定義されており、b7-b4が線密度で
0000b:0.267μm (1層の場合の線記録密度)
0001b:0.293μm (2層の場合の線記録密度)
となっている。
===次世代DVD===
一方、最近よく報道されているように、HD(High Definition)映像(高精細映像)をディスク1枚に入れたいという要望から、青紫色半導体レーザ(以降、青紫色レーザ)を用いて、DVDの3倍以上の高密度化したHD DVDが提案され、DVDフォーラムで規格化が行われている(www.dvdforum.org参照。まだ商品化されていない)。
HD DVDは、従来のDVDとディスク構造を有し、容量は、片面1層ディスクが15GB、両面2層ディスクが30GBである。これらの大容量化は、レーザ光の短波長化、高NA化、変調方式、新しい信号処理(PRML:Partial Response and Most Likelyhood)などの新しい技術で実現されている。
図5に、片面1層HD DVDディスク40aの基本構造と光ヘッドの関係を示す。HDDVDディスク40aは、DVDディスク10と同様、0.6mm厚のディスク基板2枚を貼り合せた構造をもつ。1つは信号基板41、もう1つは、ダミー基板44で、記録層50を内側にして、接着層45で貼り合されている。光透過層43は、中央値が600μmで、対物レンズ65の球面収差から、最大613μm、最小587μmである。信号基板41に形成された記録層50は、対物レンズ65(NA:0.65)で絞られた青紫色レーザ光60(波長:405nm)で読み出される。
次に、図6に片面2層HD DVDディスク40bの基本構造と光ヘッドの関係を示す。HD DVDディスク40bは、信号基板46(記録層L0 51が形成されている)と信号基板49(記録層L1 53が形成されている)を中間層55で貼り合せた構造をもつ。DVDの場合と同様、レーザ光のフォーカス位置を記録層の間でジャンプさせることにより、ディスクの片側から2つの記録層L0 51又はL1 53にアクセスすることができる。
図7は光入射面47から見た片面2層HD DVDディスクの記録層の位置を示している。短波長化、高NA化に伴い、球面収差が厳しくなったため、第1記録層51の位置は、最小578μm、最大622μmに限定され、2つの層間距離(中間層55)は、20μm±5μm(15μm〜25μm)と定められている。
===既存DVDと次世代DVD===
このように、HD映像を蓄積可能な大容量のHD DVDが提案され、新たにHD DVD用に設計されたHD DVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)であれば、HD DVDディスクだけではなく、DVDについても読めるように設計することは可能である。しかし、このディスクは、DVDに比べ、記録密度、変調方式、信号処理、トラックフォーマットなどが大きく異なるため、従来のDVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)では読み取ることができない。つまり、従来のDVD装置では、HD DVDディスクに収録されたHD映画コンテンツだけではなく、HD DVDに収録された従来のDVD映画コンテンツまでも読み取ることができないなどの課題がある。
そこで、発明者などは、1つのディスクで、次世代DVDの情報も、現存DVDの情報も扱えるようにした光ディスク、光ディスク装置、光ディスク再生方法、光ディスクを記録媒体とするデジタル作品出版物を工夫している。
<この発明の基本的な概念を述べると以下のようになる>
この発明に係る光ディスクは、基本的に、つぎの事項(1)〜(4)により特定されるものである。
(1)光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面2層光ディスクであること
(2)光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が578μm〜598μmであり、
(3)第1記録層と第2記録層の間の中間層の距離が(32μm〜42μmであり、
(4)第1記録層の面記録密度が第2記録層の面記録密度の3倍以上であること
また、この発明に係る光ディスクは、上記の事項を基本とし、つぎの事項(5)(6)を加えて実施することができる。
(5)第1レーザ光に対する第1記録層の反射率は、4%以上であること
(6)第2レーザ光に対する第2記録層の反射率は、45%以上であること
また、この発明に係る光ディスクは、上記の事項を基本とし、つぎの事項(7)を加えて実施することができる。
(7)第2レーザ光に対する第2記録層の反射率は、第1レーザ光に対する第1記録層の反射率よりも大きいこと
また、この発明に係る光ディスクは、上記の事項を基本とし、つぎの事項(8)を加えて実施することができる。
(8)第2レーザ光に対する第1記録層の透過率は、第1レーザ光に対する第1記録層の透過率よりも大きいこと
また、この発明に係る光ディスクは、上記の事項を基本とし、つぎの事項(9)を加えて実施することができる。
(9)第1記録層にAg合金膜
(10)第2記録層にAu膜
この発明に係る光ディスク装置は、つぎの事項(11)〜(16)により特定されるものである。
(11)光ディスクに記録された情報を読み取る装置であること
(12)光ディスクは、光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置されていること
(13)光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が578μm〜598μmであること
(14)第1記録層と第2記録層の間の中間層の距離が32μm〜42μmであること
(15)第1記録層の面記録密度が第2記録層の面記録密度の3倍以上であること
(16)情報を読み取る装置は、第1レーザ光と第2レーザ光を発生可能な光ヘッドと、第1レーザ光か第2レーザ光を選択的に発生させる制御手段を備えること
また、この発明に係る光ディスク装置は、上記の事項を基本とし、つぎの事項(17)を加えて実施することができる。
(17)制御手段は、ユーザインタフェースからの利用者入力に基づいて第1レーザ光か第2レーザ光を選択すること
また、この発明に係る光ディスク装置は、上記の事項を基本とし、つぎの事項(18)を加えて実施することができる。
(18)制御手段は、受け入れた光ディスクの情報を、読み出し試行する初期プロセスにおいては、第1レーザ光を選択すること
また、この発明に係る光ディスク装置は、上記の事項を基本とし、つぎの事項(19)を加えて実施することができる。
(19)制御手段は、初期プロセスにて情報を読み取れた場合、ユーザインタフェースより第2レーザ光選択する利用者入力があるまでは、第1レーザ光を選択し続けること
この発明よれば、片側から第1記録層(HD DVD層に相当)に第1レーザ光(青紫色レーザ)、第2記録層(DVD層に相当)に第2レーザ光(赤色レーザ)でアクセス可能な光ディスクを提供することができる。したがって、DVDの映画コンテンツと、HD DVDの映画コンテンツの両方を1つのディスクに入れることができる。つまり、SD映像とHD映像の両方を扱えるコンビネーションディスクとなる。
そして、従来のDVD対応光ディスク装置では、DVDのコンテンツを再生し、新規なHD DVD対応光ディスク装置では、HD DVDの映画コンテンツ、またはHD DVDとDVDの映画コンテンツの両方を再生することができる。
たとえば、同じ映画コンテンツをDVDコンテンツとHD DVDコンテンツとして用意し、この2つの映画コンテンツを1枚のディスクにいれておけば、DVD対応装置だけしか持っていないユーザはDVD映画コンテンツを見ることができ、一方、HD DVD対応装置を持っているユーザは、HD DVD映画コンテンツを見ることができる。
現在、HD DVD対応装置を持っていないユーザでも、将来、HD DVD対応装置を購入すれば、新たにHD DVDディスクを購入しなくても、既に購入したディスクでHDの映像を楽しむことができ、ユーザにとってそのメリットは大きい。
===この発明に係る光ディスクの基本構成===
図8にこの発明の一実施例による光ディスク70と光ヘッドの関係を示す。光ディスク70は、第1基板71と第2基板72で構成され、レーザ光の光入射面73に対し、近い方に半透明膜からなる第1記録層(HD DVD層に相当)81が形成されているとともに、遠い方に高反射膜からなる第2記録層(DVD層に相当)83が形成されている。
図9は赤色レーザ光30で第2記録層(DVD層)83を再生したときの状態、図10は青紫色レーザ光60で第1記録層(HD DVD層)81を再生したときの状態を示す。まず、HD DVD層81が青紫色レーザ光で再生できるためには、図8から、最小578μm、最大622μmの間になければならない(球面収差の制限)。また、DVD層83は、Normal single layerの場合は、最小570μm、最大630μmになければならない。しかし、Thin single layerの場合と同様、記録層のジッターを7%以下にできれば、最大640μmまで厚くすることが可能である。一方、中間層85は、DVD層81とHD DVD層83の間で生じるクロストークを考慮して決められ、HD DVDの場合は、15μm以上、DVDの場合は40μmとなっているが、いずれも光学系に依存する。
第1基板71にはHD DVD層81が形成されるが、同時に、DVD層83を再生する赤色レーザ光も通過する。そこで、この基板の厚み精度をHD DVDと同程度の±10μmとすると、光過層87は、最小578μm、最大を598μmとなる。従って、中間層85の厚さは、DVD層83の位置が640μm以下になければならないことを考慮すると、最大値で42μmとなる。HD DVDの場合、中間層は20μm±5μmであるので、HD DVDと同程度の中間層の厚み制御ができれば、中間層の厚みは、32μm〜42μmにすることができる。
このように、本発明では、基板1の厚み精度の最大値が決まれば、中間層厚みの最大値は決まる。一方、最小値については、HD DVD層とDVD層との間の層間クロストークも考慮する必要がある。
===反射率など===
次に、すでに大量に市販されている従来のDVD装置で、この光ディスクが片面1層のディスク として認識されるためには、図9に示すように、赤色レーザ光30に対し、DVD層83からの信号光Irsは45%以上なければならない。一方、同じ光ディスクに青紫色レーザ光60を照射した場合、図10に示すように、HD DVD層81からの信号光Ibsは、この光でフォーカス及びトラッキングサーボがかかり、かつ信号が再生できなければならない。
青紫色レーザ光に対するHD DVD規格の反射率の規定は、
HD DVD−ROMの場合
片面1層ディスク 40%−70%(複屈折を含む)
片面2層ディスク 18%−32%(複屈折を含む)
HD DVD−Rewritable(at system lead in area)
片面1層ディスク 4%−8%(複屈折を含む)
である。
本発明の光ディスクの場合は、HD DVD層の位置を、HD DVD−ROMの片面2層ディスクと同じにしたので、反射率がこの規定に収まるのが望ましい。 しかしながら、この光ディスクのHD DVD層については、HD DVDがまだ商品化されていないことから、HD DVDに新たな規定を盛り込むことが可能である。この場合、反射率の下限値は、Rewritableディスクよりも大きい必要がある。
図4に示す片面2層DVDディスクの場合、再生光が赤色レーザ光30なので、普通、第1記録層21は、半透明膜としてAuかSiなどが使われ、高反射膜の第2記録層23は、コストの安いAl合金が用いられる。
ところが、図6に示すHD DVDの場合、AuやSiでは、青紫色レーザ光に対し適度な範囲で半透明層を作るのが難しい。そのため、半透明膜の第1記録層(L0層)51は、Ag合金で形成され、高反射膜の第2記録層(L1層)53は、Ag合金またはAl合金などが使われている。
以下、光ディスク70の第1記録層(HD DVD層)(半透明膜)51をAg合金で作り、第2記録層(DVD層) (高反射率) 53もAg合金で作った場合について示す。
図9に、赤色レーザ光30を光ディスク70に入射させたときの様子を示す。光入射面での反射率(Rrs)は、第1基板71の赤色レーザ光30に対する屈折率で定まり、4.8%(反射防止なし)、光透過層87はHD DVD層の光透過層としても使われるので、複屈折をダブルパスで40nm以下(HD DVD-rewritable discの複屈折は40nm以下)とすると、複屈折による振幅低下は最大で3.7%となる。
Ag合金で作製されたDVD層の反射率Rr2は、赤色レーザ光に対してはおおよそ92%である。一方、Ag合金で形成された半透明膜は、赤色レーザ光に対する吸収率は3%程度と小さく、反射率(Rr1)+透過率≒97%と見積もることができる。
従って、DVD層83からの信号光Irsは、0.952×(HD DVD層の透過率)×0.92×0.963×100%となる。この値が、45%以上となるためには、HD DVD層の光透過率は75%以上あればよい。このときのHD DVD層の反射率Rr1は約21%で、ノイズ光Irnは18.3%(=0.952×0.21×0.963×100%)となる。
次に、図10に青紫色レーザ光60を入射させたときの様子を示す。青紫色レーザ光60に対しては、光入射面での反射率(Rbs)は5.3%、光透過層87の複屈折による振幅低下は、最大で9.3%(ダブルパスで40nm)である。Ag合金で形成されたHD DVD層81の青紫色レーザ光に対する反射率は、Ag合金の膜厚が薄いので6.4%程度である。よって、信号光Ibsは5.2%(=0.947×0.907×6.4%)となる。
次に、HD DVD層での青紫色レーザ光の光透過率が88%、Ag合金で形成されたDVD層の青紫色レーザ光に対する反射率が71%とすると、DVD層83からのノイズ光Ibnは、44.7%(=0.947×0.88×0.907×0.71×100%)となり、極めて大きい値となる。
このため、層間クロストークが大きな問題となる。
そこで、DVD層の反射膜として、赤色レーザ光で高く、青紫色レーザ光で低いAuを用いた場合について検討する。
Auの赤色レーザ光での反射率は、Ag合金に比べて低く83%程度である。Al合金の場合と同様、DVD層83からの信号光Irsは、0.952×(HD DVD層の透過率)×0.83×0.963×100%となる。この値が、45%以上となるためには、HD DVD層の光透過率は78.8%以上あればよい。このときのHD DVD層の反射率Rr1は約17%で、ノイズ光Irnは14.8%(=0.952×0.17×0.963×100%)となる。
次に、青紫色レーザ光60を入射させたときにについて計算する。光入射面での反射ロス及び複屈折による低下は、夫々、5.3%、9.3%である。Ag合金で形成されたHD DVD層81の青紫色レーザ光に対する反射率は、ほぼ5.3%、透過率は90%である。よって、信号光Ibsは4.3%(=0.947×0.907×5.2×100%)となり、目標の4%をクリアできる。
次にノイズ光Ibnを計算する。青紫色レーザ光に対し、HD DVD層(Ag合金膜)の透過率は90%と高いが、DVD層(Au膜)は、反射率が低く、ほぼ30%である。従って、DVD層83からのノイズ光Ibnは、19.8%(=0.947×0.9×0.907×0.3×100%)で、DVD層にAg合金膜を使ったときに比べ、半分以下となる。
===層間クロストークと中間層===
次に、層間クロストークと中間層の厚みについて考えてみる。図9で、赤色レーザ光でDVD層83を再生しているとき、手前のHD DVD層81で反射した光は、ノイズ光Irnとなる。光ヘッドの再生光学系は、HD DVD層83を光検出器面上に結像する役目を持っているので、DVD層81で反射したノイズ光Irnは、中間層の厚みの2乗で光検出器に寄与する。
図4に示す赤色レーザ光を用いる片面2層DVDディスクでは、中間層の最小値を40μmと定めており、この値で、層間クロストークは問題とならないレベルとなっている。そして、2つの層からの反射光は、おおむね等しくなるように第1記録層21の反射率が決められている。
図9で示すように、赤色レーザ光30でDVD層83を再生した場合、HD DVD層81からのノイズ光Irnは、入射光の14.8%である。DVD層83からの信号光Irsの45%に比べ、1/3(=14.8/45)である(複屈折:40nm)。この値は、中間層の最小値40μmに対し、これが23μm(=40μm /√3)まで小さくなっても、層間クロストーク量が同じであることを示している。
次に、図10に示すように、青紫色レーザ光60でHD DVD層81を再生する場合、信号光Ibsは、入射光の4.3%である。一方、ノイズ光Ibnは入射光の19.8%なので、信号光Ibsの4.6倍になる。HD DVDの規定では、中間層の最小値は15μmなので、ノイズ光を同等のレベルまで下げるには、中間層の最小値を、32μm(=15μm×√4.6)にすればよい。
以上の検討から、中間層の最小値は32μmあればよいことが分かった
===フラグ情報===
次に、本発明の光ディスクのフラグのセットについて説明する。DVD層83は、通常の片面1層DVDとして扱う必要があり、Data frameのID及びControl data zone のPhysical format informationのBP2は、片面1層ディスクとして設定する。
一方、HD DVD層81は、Data frameのID及びControl data zone のPhysical format informationのBP2は、片面1層ディスクとして設定する。
この発明に係る光ディスクがDVD層とHD DVD層の2つの層を持っていることを示すフラグは、例えば以下のような位置に記述されている。即ちControl data zone のPhysical format informationにある(BP2)であるDisc structureの中で、reservedになっているビットを使うのが望ましい。reservedは2箇所あり、b7とLayer typeの中で使われていない、b3である。このビットは、ROMだけではなくRewritableやRなどでもreserved となっており、影響がないものと思われる。
(BP2)である Disc structureのb3は、
b3 0b reserved
1b 第1層にHD DVD層、第2層にDVD層
と定義される。
===DVD規格の光ディスク装置による再生===
次に、本発明のディスクを従来のDVD装置で再生する場合について、図11及び図12を使って説明する。図11はよく知られている従来のDVD装置の主要構成を示し、図12はその動作フローとフォーカスサーボについて示している。
DVD装置の主要構成を簡単に説明する。スピンドルモータ100は、ターンテーブルを回転駆動する。クランパ101は、光ディスク70をターンテーブル上に把持する。スピンドルモータ100は、モータドライバ102により制御される。光ヘッド110は、対物レンズ35及び光学系113を含む。光学系113は、フォーカス及びトラッキングアクチュエータ116により駆動される。フォーカス及びトラッキングアクチュエータ116がアクチュエータドライバ118により制御されると、レーザ光が光ディスクのトラックに焦点を合わせ、かつ追従する。ラジアルアクチュエータ117は、光ヘッド110をディスクの半径方向へ移動させるものであり、アクチュエータドライバ118により制御される。
ディスクからの反射光は、光学系113から導出され、変換ユニット115のフォトディテクタで電気信号に変換される。この電気信号は、ゲイン調整ユニット120の再生信号増幅器でゲイン調整され、信号処理回路130に入力される。信号処理回路130では、復調処理及バッファリング、エラー訂正などが行われ、その出力はデータ処理回路140に入力される。ここでは、パケット分離、制御信号分離などが行われ、映像及び音声の情報はAVデコーダ150に入力される。AVデコーダ150で復調された、映像信号及び音声信号、副映像信号などは、AV増幅器160を介してベースバンド信号として出力される。
サーボコントローラ170は、例えば4分割フォトダイオードからの再生信号を演算処理したフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を用いて、アクチュエータドライバ118に対して制御信号を与える。システムコントローラ180は、入力端末(例えばリモートコントローラ、あるいは操作キー入力部)190からの信号に応答して、装置の再生、停止、一時停止などを制御する。また、ゲイン調整ユニット120内のレーザダイオードドライバを制御する。レーザダイオードドライバは、光ヘッド110に搭載されているレーザダイオードを駆動し、この結果先の赤色レーザ光30が出力される。
上記のDVD装置に本発明の光ディスク70が装填されると、スピンドルモータ100が所定の回転数まで回転する。次に、フォーカスアクチュエータ116に周期的な駆動電流が流され、光ヘッドが軸方向に上下する(図12(A)のステップ200−202)。再生信号から作ったフォーカス信号205(図12(B))が周期的に現れる。DVD層からのフォーカス信号レベルはHD DVD層からの信号レベルに比べ、2倍も大きいので、大半のDVD装置は、このディスクを片面1層DVDディスクと認識し、図12(B)の206に示すように、DVD層へのフォーカスサーボをオンにする(ステップ210)。
そうするとわずかな整定時間を置いて、オンフォーカスオンとなる。続いて、トラッキングサーボがオンとなり、ディスクの適当な位置にオントラッキング(ステップ211)する。この状態で、Data frameのIDを読み(ステップ220)、ディスクのArea type, Reflectivity, Layer numberなどをチェックし、続いて、ラジアルアクチュエータ(Radial Actuator)117を駆動し、光ヘッド110をLead in areaに移動させる(ステップ221)。次に、Control data zoneに移動し(ステップ222)、Physical format informationの(BP2)Number of layer, Layer typeを読み、片面1層DVDディスクであることを確認し、DVD映像の再生となる(ステップ223)。
装置によっては、HD DVD層の信号レベルが小さいにもかかわらず、片面2層DVDディスクと判断し、HD DVD層を読みに行く場合もある。しかしながら、HD DVD層からは、所定の信号が得られないので、再び、DVD層にフォーカシングし、DVD層を読むことになる。
===HD DVD規格の光ディスク装置による再生===
次に、青紫色レーザ光を用いたHD DVD装置の場合について、図13及び図14(a),図14(b)を用いて説明する。図13に示すようにHD DVD装置は、図11に示したDVD装置の構成と略同じような機能ブロックを有するので、同様な部分には図11と同じ符号を付している。ただし、HD DVD装置の場合は、青紫色レーザ光を出力するレーザダイオードが光・電気変換ユニット115に設けられている。また対物レンズ65は、開口数が先の対物レンズ35とは異なる。
まず、フォーカスアクチュエータ116に周期的な駆動電流を流すと、図14(b)のフォーカス信号245が得られる。そして、このフォーカス信号245のレベル変化から2つの記録層があり、かつ2倍以上のレベルの違いから、本発明のディスクであることを認識する(ステップ200−ステップ203)。この場合、再生信号のゲインを調節し(ステップ230)、HD DVD層へフォーカスをオンにする(ステップ240)、わずかな整定時間を置いて、オンフォーカスとなる(図14(b)のフォーカス信号246参照)(ステップ240)。続いてトラッキングサーボをオンにすると(ステップ241)、適当な位置でオントラッキング状態となる。
続いて、Data frameのIDを読み(ステップ250)、ディスクのArea type, Reflectivity, Layer numberなどをチェックし、続いて、ラジアルアクチュエータ(Radial Actuator)117を駆動し、Lead in areaに光ヘッド110を移動させる(ステップ251)。さらにControl data zoneに移動し(ステップ252)、Physical format informationの(BP2)b3, Number of layer, Layer typeを読み、片面1層HD DVDディスクであることを確認し、HD DVD映像を再生する(ステップ253)。
===DVDとHD DVDの両規格に対応した光ディスク装置による再生===
次に、図15、図16を用いて、赤色レーザ光と青紫色レーザ光の両方を用いる本発明に係るコンパチブル装置について説明する。
図15に示すようにコンパチブル装置は、図11に示したDVD装置の構成及び図13に示したHD DVD装置の構成と、略同じような機能ブロックを有するので、同様な部分には図11、図13と同じ符号を付している。ただし、コンパチブル装置の場合は、赤色レーザ光を出力するレーザダイオードLDrと、青紫色レーザ光を出力するレーザダイオードLDbが光・電気変換ユニット115に設けられている。また対物レンズ111は、例えばレーザビームの波長に応じて選択性を有し、赤色レーザ光の場合と、青紫色レーザ光の場合とで適応的に開口数が変化する。或いは対物レンズは切り替えタイプであってもよい。
このコンパチブル装置においては、まず、青紫色レーザ光を先にオンにし、フォーカスアクチュエータ116を駆動する。そして、フォーカス信号のレベル変化を検出し管理することにより、本発明のディスクと判断する(ステップ200−ステップ203)。第1記録層と第2記録層に対するフォーカスエラー信号間には、例えば2倍以上の振幅差があり、DVD側のフォーカスエラー信号レベルが大きく、HD DVD側のフォーカスエラー信号レベルが小さい。
次に、再生信号のゲインを調整して(ステップ230)、HD DVD層にフォーカスオンする(ステップ240)。その後、トラッキングオンにして(ステップ241)、Data frameのIDを読み(ステップ250)、Lead in areaに移動し(ステップ251)、Control data zoonのPhysical format informationを読む(ステップ252)。
そして、(BP2)である Disc structure のLayer typeのb3のフラグから、本発明のディスクの確認を行う。つづいて、Number of layer, Layer typeを確認し、今アクセスしているのがHD DVD層であることを認識し、HD DVDの映像を再生することになる253。
ここで、もしユーザが入力端末190を使ってDVDを選択すると(入力端末のスイッチ191を操作)、再生信号のゲインを調整し(ステップ205)、DVD層にフォーカスオン(ステップ210)、トラッキングオンし(ステップ211)、Data frameのIDチェック(ステップ220)、続いてLead in へ移動し(ステップ221)、Control data zone のフラグをチェックし(ステップ222)、DVDの映像を再生する。
ここでまた、もしユーザがHD DVDを選択すれば(入力端末のスイッチ192を操作)、先に示した方法でHD DVDの映像を再生することができる(ステップ253)。
上記した説明のステップ230、ステップ205では、再生信号のゲイン調整を行っている。これは、赤色レーザ光がディスクからの反射してくるときの反射光の強度と、青紫色レーザがディスクから反射してくるときの反射光の強度間は、前述したように大きな差があるからである。したがって、信号処理回路130に入力する信号レベルが、常に安定したレベルとなるように、上記のゲイン調整を行っている。このような動作は、本装置の特徴的な動作でもある。
以上のように、本発明によれば、1枚の光ディスクにDVDとHD DVDを形成することができ、既存のDVD装置ではDVD層を再生し、HD DVD規格に対応したHD DVD装置ではHD DVD層を再生し、この発明に係るコンパチ装置では、DVD層とHD DVD層の両方を再生することができ、既存のDVD規格の製品群と新規なHD DVD規格の製品群とが両立しつつ、HD DVD規格の製品群が一般利用者にスムーズに普及することを促すことができる。
===他の実施形態===
上記の実施例では、第1記録層の半透明膜をAg合金で形成した場合を説明した。しかしながら、2つの波長の異なるレーザ光に対し、選択的に反射率、透過率が設定できれば更に効率よく働かすことができる。
例えば、第1記録層を多重干渉膜などで形成すれば、第1レーザ光(青紫色レーザ光)に対する反射率を、第2レーザ光(赤色レーザ光)より高くすることができ、また、第2レーザ光に対する第1記録層の透過率を、第1レーザ光に対する透過率よりも高く設定することもできる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
片面1層DVDディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 片面1層DVDディスクの記録層の位置を示す図である。 片面2層DVDディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 片面2層DVDディスクの記録層の位置を示す図である。 片面1層HD DVDディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 片面2層HD DVDディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 片面2層HD DVDディスクの記録層の位置を示す図である。 本発明の光ディスクと再生光学系の関係を示す図である。 本発明の光ディスクと赤色レーザ光の関係を示す図である。 本発明の光ディスクと青紫レーザ光の関係を示す図である。 DVD規格の光ディスク装置の構成図である。 DVD規格の光ディスク装置の動作の流れを示す図である。 HD DVD規格の光ディスク装置の構成図である。 HD DVD規格の光ディスク装置の動作の流れを示す図である。 本発明に係る光ディスク装置の構成図である。 本発明に係る光ディスク装置の動作の流れを示す図である。
符号の説明
30…赤色レーザ光、35…対物レンズ、60…青紫色レーザ光、65…対物レンズ、70…光ディスク、71…第1基板、72…第2基板、73…光入射面、81…第1記録層(HD DVD層)、83…第2記録層(DVD層)、85…中間層、87…光透過層。

Claims (13)

  1. 光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面2層光ディスクであって、
    光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が578μm〜598μmであり、
    第1記録層と第2記録層の間の中間層の距離が32μm〜42μmであり、
    第1記録層の面記録密度が第2記録層の面記録密度の3倍以上である光ディスク。
  2. 第1レーザ光に対する第1記録層の反射率は、4%以上であり、
    第2レーザ光に対する第2記録層の反射率は、45%以上である請求項1に記載の光ディスク。
  3. 第1レーザ光に対する第1記録層の反射率は、第2レーザ光に対する第2記録層の反射率よりも小さい請求項1に記載の光ディスク。
  4. 第2レーザ光に対する第1記録層の透過率は、第1レーザ光に対する第1記録層の透過率よりも大きい請求項1に記載の光ディスク。
  5. 第1記録膜にAg合金膜、第2記録膜にAu膜を用いる
    請求項1記載の光ディスク。
  6. 光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置され、
    光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が578μm〜598μmであり
    第1記録層と第2記録層の間の中間層の距離が32μm〜42μmであり
    第1記録層の面記録密度が第2記録層の面記録密度の3倍以上である光ディスクに記録された情報を読み取る装置であって、
    第1レーザ光と第2レーザ光を発生可能な光ヘッドと、第1レーザ光か第2レーザ光を選択的に発生させる制御手段を備えた光ディスク装置。
  7. 制御手段は、ユーザインタフェースによる利用者入力に基づいて第1レーザ光か第2レーザ光を選択する請求項6に記載の光ディスク装置。
  8. 制御手段は、受け入れた光ディスクから情報の読み出しを試行する初期プロセスにおいて、第1レーザ光を選択する請求項6または7に記載の光ディスク装置。
  9. 制御手段は、初期プロセスにて情報を読み取れた場合、ユーザインタフェースより第2レーザ光を選択する利用者入力があるまでは、第1レーザ光を選択し続ける請求項8に記載の光ディスク装置。
  10. 光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置され、光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が578μm〜598μmであり、第1記録層と第2記録層の間の中間層の距離が32μm〜42μmであり、第1記録層の面記録密度が第2記録層の面記録密度の3倍以上である光ディスクに記録された情報を読み取る再生方法であって、
    第1レーザ光をアクセスして、フォーカス状態を前記光ディスクの厚み方向へ往復移動させ、
    前記第1記録層にフォーカスを合わせてゲイン調整を行い、フォーカスサーボをオンにし、続いてトラッキングサーボをオンするようにしたことを特徴とする光ディスクの再生方法。
  11. 前記トラッキングサーボをオンした後に、前記再生信号からデータフレームのIDを読み取りチェックし、次にリードインエリアのコントロールデータゾーンに移動し、
    前記コントロールデータゾーンの物理フォーマット情報の層数の情報を確認し、
    次に、前記第1記録層の信号を再生することを特徴とする請求項10記載の光ディスクの再生方法。
  12. 光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置され、光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が578μm〜598μmであり、第1記録層と第2記録層の間の中間層の距離が32μm〜42μmであり、第1記録層の面記録密度が第2記録層の面記録密度の3倍以上である光ディスクに記録された情報を読み取り信号を再生する再生方法であって、
    前記光ディスクに照射する光ビームとして青紫色レーザ光を選択し、
    フォーカス状態を前記光ディスクの厚み方向へ往復移動させ、
    前記第1記録層にフォーカスを合わせてゲイン調整を行い、フォーカスサーボをオンにし、続いてトラッキングサーボをオンし、
    前記第1記録層の信号再生状態に移行し、
    第1の切換え信号が与えられたときは、前記再生信号に対するゲインを下げる方向へ調整し、
    前記第2記録層にフォーカスを合わせ、次に第2トラッキングサーボをオンし、
    前記第2記録層の信号再生状態に移行する
    ようにしたことを特徴とする光ディスクの再生方法。
  13. 前記第1トラッキングサーボをオンした後は、前記第1の記録層の前記再生信号からデータフレームのIDを読み取りチェックし、次にリードインエリアのコントロールデータゾーンに移動し、
    前記コントロールデータゾーンの物理フォーマット情報の層数の情報を確認し、前記第1記録層の信号を再生し、
    前記第2トラッキングサーボをオンした後は、前記第2記録層の前記再生信号からデータフレームのIDを読み取りチェックし、次にリードインエリアのコントロールデータゾーンに移動し、
    前記コントロールデータゾーンの物理フォーマット情報の層数の情報を確認し、前記第2記録層の信号を再生する
    ようにしたことを特徴とする請求項12記載の光ディスクの再生方法。
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