JPWO2007037162A1 - 情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

情報再生装置(500)は、(i)第1レーザ光により読取可能な第1記録層(101)に加えて、(ii−1)第2レーザ光により読取可能な第2記録層(102)、及び(ii−2)第3レーザ光により読取可能な第3記録層(103)のうち少なくとも一方の記録層と、を備える情報記録媒体を再生する情報再生装置であって、(iii)レーザ光を照射し、その反射光を受光する光ピックアップ手段と、(iv)光ピックアップ手段の出力に基づいて、第1記録層が存在するか否かの第1判定を行う第1判定手段(600)と、(v)いずれか一の記録層が、優先的に再生する優先再生層として、ユーザによって設定されているかの第2判定を行う第2判定手段(600)と、(vi)記録情報を再生する再生手段と、(vii)第1判定、第2判定、及び光ピックアップ手段の出力に基づいて、記録情報を再生するように再生手段を制御する制御手段(600)とを備える。

Description

本発明は、例えば2層ハイブリッド型の光ディスク等の多層ハイブリッド型の情報記録媒体を再生するための情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラムの技術分野に関する。
例えば、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、DVD−ROM、BD(Blu-ray Disc)などの光ディスク等の情報記録媒体では、特許文献1、2等に記載されているように、同一基板上に複数の記録層が積層されてなる、デュアルレイヤ型若しくはダブルレイヤ型、又は、マルチプルレイヤ型(多層型)の情報記録媒体も開発されている。より具体的には、2層型の光ディスクは、1層目として、情報再生装置で再生される際のレーザ光の照射側から見て最も手前側(即ち、光ピックアップに近い側)に位置する第1記録層を有しており、更にその奥側(即ち、光ピックアップから遠い側)に位置する半透過反射膜を有する。2層目として、該半透過反射膜の奥側に接着層等の中間層を介して位置する第2記録層を有しており、更にその奥側に位置する反射膜を有する。そして、このような2層型の光ディスクを再生する、DVDプレーヤー等の情報再生装置では、第1記録層に対して再生用のレーザ光を集光することで、第1記録層に記録された情報を再生し、第2記録層に対して該レーザ光を集光することで、第2記録層に記録された情報を再生することになる。
また、特許文献3等には、例えばブルーレイディスク(Blu-ray Disc)を備えるハイブリッドディスク(Hybrid Disc)等のハイブリッド型の情報記録媒体に記録された記録情報を再生する再生方法について掲載されている。ここに、本願発明に係る「ハイブリッド型の情報記録媒体」とは、複数の異なる波長を夫々保持する複数のレーザ光によって夫々再生可能な複数の記録層を備える情報記録媒体を意味する。
特開2000−311346号公報 特開2001−23237号公報 特開平11−86338号公報
しかしながら、特許文献3等に掲載された、ハイブリッド型の情報記録媒体に記録された記録情報を再生する再生方法では、次のような技術的な問題点が生じてしまう。即ち、特許文献3等に掲載された、ハイブリッド型の情報記録媒体の再生方法は、識別情報が記録された所定の記録層と、ユーザによって優先的に再生を行うように設定された優先再生層とが異なる場合、所定の記録層に対応されるレーザ光における各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定と、優先再生層に対応されるレーザ光における各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定とを冗長的に2回も行わなくてはならない。加えて、所定の記録層に記録された識別情報の読み込み処理も行わなくてはならない。このため、(i)所定のレーザ光を照射するための再生設定の処理と、(ii)所定のレーザ光による識別情報の読み込み処理という、冗長的な処理の分だけ、ユーザの所望する優先再生層に記録された記録情報の再生を開始するまでの所要時間の短縮化を実現することが困難となってしまうという技術的な問題点を有している。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えば2層ハイブリッド型の光ディスク等の多層ハイブリッド型の情報記録媒体において、記録情報をより迅速且つ的確に再生することが可能な情報再生装置及び方法、並びに、コンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(情報再生装置)
以下、本発明の情報再生装置について説明する。
上記課題を解決するために、本発明の情報再生装置は、(i)第1波長の第1レーザ光により読取可能な信号面を有する第1記録層に加えて、(ii−1)第2波長の第2レーザ光により読取可能な信号面を有する第2記録層(DVD)、及び(ii−2)第3波長の第3レーザ光により読取可能な信号面を有する第3記録層(CD)のうち少なくとも一方の記録層と、を備える情報記録媒体を再生する情報再生装置であって、前記第1レーザ光、前記第2レーザ光、又は前記第3レーザ光を照射し、その反射光を受光する光ピックアップ手段と、前記光ピックアップ手段の出力に基づいて、前記第1記録層(BD)が存在するか否かの第1判定を行う第1判定手段と、前記第1記録層、前記第2記録層、及び前記第3記録層のうちいずれか一の記録層が、優先的に再生する優先再生層として、ユーザによって設定されているかの第2判定を行う第2判定手段と、前記第1記録層、前記第2記録層、又は前記第3記録層に記録された記録情報を再生する再生手段と、前記第1判定、前記第2判定、及び前記光ピックアップ手段の出力に基づいて、前記記録情報を再生するように前記再生手段を制御する制御手段とを備える。
本発明の情報再生装置によれば、複数の異なる波長を夫々保持する複数のレーザ光によって夫々再生可能な複数の記録層を備えるハイブリッドディスク(Hybrid Disc)等のハイブリッド型の情報記録媒体に記録された記録情報は、次のような処理によって、再生されている。
最初に、第1判定手段は、光ピックアップ手段による、例えばブルーレイ光等の第1レーザ光の照射に基づいて、第1記録層が存在するか否かを判定する。具体的には、第1レーザ光を照射するための各種の物理的なパラメータの設定を含む照射設定(以下、適宜「照射設定」と称す)が行われる。そして、第1レーザ光が第1記録層に照射されることによって、第1記録層が存在するか否かが判定される。ここで、第1記録層が存在すると判定された場合、この情報記録媒体は、当該第1記録層を少なくとも備えるハイブリッド型の情報記録媒体である可能性が高くなる。
次に、ユーザの所望する優先的に再生を行うように設定された優先再生層と、第1記録層とが同じである場合、第1レーザ光を照射するための各種の物理的なパラメータの設定を含む照射設定は、既に完了しているので、当該照射設定を省略して、第1レーザ光による第1記録層に記録された記録情報の再生を迅速に開始することが可能である。他方、優先再生層と、第1記録層とが異なる場合、優先再生層に記録された記録情報を再生するための各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定が行われる。
このように、本発明に係る、ハイブリッド型の情報記録媒体の再生処理は、最初に、例えばハイブリッドディスクにおける基準となる記録層であるブルーレイに対応した第1記録層が存在するか否かが判定される。言い換えると、本発明では、フォーカスイン(Focus In:合焦点動作)が行われ、第1記録層に記録された記録情報を再生するための各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定を省略して、第1レーザ光が照射されることで、ハイブリッド型の情報記録媒体であるか否かをより迅速に判定することが可能である。
従って、例えばハイブリッドディスクにおける必須(基準)となる記録層である第1記録層と、ユーザによって優先的に再生を行うように設定された優先再生層とが異なる場合でも、優先再生層に対応されるレーザ光における各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定を、冗長性を無くして、一回だけ行うだけでよい。言い換えると、第1記録層に対応されるレーザ光における各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定を省略することが可能であると共に、第1記録層に記録された識別情報の読み込み処理を省略することが可能である。
この結果、ハイブリッド型の情報記録媒体の再生処理において、第1記録層と、優先再生層とが異なる場合を含む全ての場合において、ユーザの所望する記録層に記録された記録情報の再生を開始するまでの所要時間の短縮化を実現すること可能である。
本発明の情報再生装置の一の態様では、前記第1レーザ光は、略青色から略青紫色のレーザ光であり、前記第2レーザ光は、略赤色のレーザ光であり、前記第3レーザ光は、赤外光である。
この態様によれば、第1レーザ光として、例えばブルーレイ(Blu-ray)等の相対的に一番目に短い波長のレーザ光を適用可能であり、第2レーザ光として、例えば赤色半導体レーザ等の相対的に二番目に短い波長のレーザ光を適用可能であり、第3レーザ光として、例えば赤外光等の相対的に長い波長のレーザ光を適用可能である。
本発明の情報再生装置の他の態様では、前記第1記録層は、レーザ光が照射される側から見て、最も手前に配置される。
この態様によれば、例えば初期動作である、レーザ光が最初に照射される記録層において、上述した第1判定を、より迅速に行うことが可能である。
本発明の情報再生装置の他の態様では、前記第1記録層、前記第2記録層、及び前記第3記録層は、レーザ光が照射される側から、前記第1記録層、前記第2記録層、及び前記第3記録層の順番で配置される。
この態様によれば、例えば初期動作である、レーザ光が最初に照射される記録層において、上述した第1判定を、より迅速に行うことが可能である。加えて、第2記録層における、上述した第2判定を、より迅速に行うことが可能である。
本発明の情報再生装置の他の態様では、前記第1判定手段は、更に、前記光ピックアップ手段の出力に基づいて、前記第2記録層(DVD)、又は、前記第3記録層(CD)が存在するか否かの第3判定を行う。
この態様によれば、第1判定手段は、更に、光ピックアップ手段による、例えばDVDを再生するための第2レーザ光に基づいて、第2記録層が存在するか否かの第3判定を行うようにしてもよい。或いは、例えばCDを再生するため第3レーザ光の照射に基づいて、第3記録層が存在するか否かの第3判定を行うようにしてもよい。従って、第1記録層に加えて第2記録層を備えるハイブリッド型の情報記録媒体であるか否か、又は、第1記録層に加えて第3記録層を備えるハイブリッド型の情報記録媒体であるか否かの第3判定をより迅速且つ的確に判定することが可能となる。
本発明の情報再生装置の他の態様では、前記第1判定手段は、前記第1レーザ光が照射され、その反射光の受光による前記光ピックアップ手段の出力に基づいて、前記第1判定を行う。
この態様によれば、第1判定手段は、光ピックアップ手段による、BDを再生するための第1レーザ光の照射と受光に基づいて、第1記録層が存在するか否かの第1判定を行う。従って、第1記録層を備える情報記録媒体であるか否かをより迅速且つ的確に判定することが可能となる。
本発明の情報再生装置の他の態様では、前記情報記録媒体は、前記第1記録層に加えて、前記第2記録層、及び前記第3記録層のうち少なくとも一方の記録層を備えるハイブリッドディスクであるか否かを識別する識別情報を記録可能な第1管理エリア(BDのDI(Disc Information)やBCA)を備え、前記第1判定手段は、前記識別情報を読み取ることなく、前記第1判定を行う。
この態様によれば、第1判定手段は、例えばBD等の第1記録層に有されるディスクインフォメーションDI(Disc Information)や、バーストカッテンングエリアBCAに記録された識別情報を読み取ることなく、光ピックアップ手段による、例えばBDを再生するための第1レーザ光の照射と受光に基づいて、第1記録層が存在するか否かの第1判定を行う。従って、第1判定をより迅速且つ的確に判定することが可能となる。
本発明の情報再生装置の他の態様では、前記第1記録層は、前記識別情報を記録可能な第2管理エリア(BDのDI(Disc Information))を備え、前記第1判定手段は、前記識別情報を読み取ることなく、前記第1判定を行う。
この態様によれば、第1判定手段は、例えばBD等の第1記録層に有されるディスクインフォメーションDI(Disc Information)に記録された識別情報を読み取ることなく、光ピックアップ手段による、例えばBDを再生するための第1レーザ光の照射と受光に基づいて、第1記録層が存在するか否かの第1判定を行う。従って、第1判定をより迅速且つ的確に判定することが可能となる。
本発明の情報再生装置の他の態様では、前記第1判定手段は、(例えば表面反射からの)所定の深度(0.1mm)において、前記第1記録層(BD)の合焦点位置を示すS字信号が検出できるか否かに基づいて、前記第1判定を行う。
この態様によれば、第1判定手段は、例えばレーザ光の入射面における表面反射が検出された位置を基準とした、所定の深度(0.1mm)において、第1記録層(BD)の合焦点位置を示すS字信号が検出できるか否かに基づいて、第1判定を行う。従って、S字信号に基づいて、第1判定をより迅速且つ的確に判定することが可能となる。
本発明の情報再生装置の他の態様では、前記第1判定手段は、(例えば表面反射からの)所定の深度(0.1mm)において、前記第1レーザ光の照射による、所定光量の戻り光が得られるか否かに基づいて、前記第1判定を行う。
この態様によれば、第1判定手段は、例えばレーザ光の入射面における表面反射が検出された位置を基準とした、所定の深度(0.1mm)において、第1レーザ光の照射による、所定光量の戻り光が得られるか否かに基づいて、第1判定を行う。従って、戻り光に基づいて、第1判定をより迅速且つ的確に判定することが可能となる。加えて、概ね同様にして、第2レーザ光の照射による、所定光量の戻り光が得られるか否かに基づいて、第2記録層が存在するか否かの判定を行うようにしてもよい。或いは、第3レーザ光の照射による、所定光量の戻り光が得られるか否かに基づいて、第3記録層が存在するか否かの判定を行うようにしてもよい。
本発明の情報再生装置の他の態様では、前記制御手段は、更に、前記第1記録層、前記第2記録層、及び前記第3記録層に夫々記録された記録情報を夫々再生するための再生設定(Set Up)を行うように、前記再生手段を制御する。
この態様によれば、ハイブリッド型の情報記録媒体の再生処理において、レーザ光における各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定を行ってから、記録情報の再生を開始することが可能である。
(情報再生方法)
以下、本発明の情報再生方法について説明する。
上記課題を解決するために、本発明の情報再生方法は、(i)第1波長の第1レーザ光により読取可能な信号面を有する第1記録層に加えて、(ii−1)第2波長の第2レーザ光により読取可能な信号面を有する第2記録層(DVD)、及び(ii−2)第3波長の第3レーザ光により読取可能な信号面を有する第3記録層(CD)のうち少なくとも一方の記録層と、を備える情報記録媒体に、前記第1レーザ光、前記第2レーザ光、又は前記第3レーザ光を照射し、その反射光を受光する光ピックアップ手段と、前記第1記録層、前記第2記録層、又は前記第3記録層に記録された記録情報を再生する再生手段と、を備える情報再生装置における情報再生方法であって、前記光ピックアップ手段の出力に基づいて、前記第1記録層(BD)が存在するか否かの第1判定を行う第1判定工程と、前記第1記録層、前記第2記録層、及び前記第3記録層のうちいずれか一の記録層が、優先的に再生する優先再生層として、ユーザによって設定されているかの第2判定を行う第2判定工程と、前記第1判定、前記第2判定、及び前記光ピックアップ手段の出力に基づいて、前記記録情報を再生するように前記再生手段を制御する制御工程とを備える。
本発明の情報再生方法によれば、上述した本発明の情報再生装置が有する各種利益を享受することが可能となる。
尚、上述した本発明の情報再生装置が有する各種態様に対応して、本発明の情報再生方法も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラム)
以下、本発明のコンピュータプログラムについて説明する。
上記課題を解決するために、本発明の再生制御用のコンピュータプログラムは、上述した本発明の情報再生装置(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータを制御する再生制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを前記光ピックアップ手段、前記第1判定手段、前記第2判定手段、前記再生手段、及び前記制御手段のうち少なくとも一部として機能させる。
本発明に係るコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の情報記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の情報再生装置を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明の情報再生装置における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムも各種態様を採ることが可能である。
上記課題を解決するために、コンピュータ読取可能な媒体内のコンピュータプログラム製品は、上述した本発明の情報再生装置(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを前記光ピックアップ手段、前記第1判定手段、前記第2判定手段、前記再生手段、及び前記制御手段のうち少なくとも一部として機能させる。
本発明のコンピュータプログラム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明の情報再生装置を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の情報再生装置として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から明らかにされる。
以上説明したように、本発明の情報再生装置及び方法によれば、光ピックアップ手段、第1判定手段及び工程、第2判定手段及び工程、再生手段、並びに、制御手段及び工程を備える。この結果、例えばハイブリッドディスクにおける必須(基準)となる記録層である第1記録層と、ユーザによって優先的に再生を行うように設定された優先再生層とが異なる場合でも、優先再生層に対応されるレーザ光における各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定を、冗長性を無くして、一回だけ行うだけでよい。言い換えると、第1記録層に対応されるレーザ光における各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定を省略することが可能であると共に、第1記録層に記録された識別情報の読み込み処理を省略することが可能である。以上の結果、ハイブリッド型の情報記録媒体の再生処理において、第1記録層と、優先再生層とが異なる場合を含む全ての場合において、ユーザの所望する記録層に記録された記録情報の再生を開始するまでの所要時間の短縮化を実現すること可能である。
また、本発明のコンピュータプログラムによれば、コンピュータを上述した本発明の情報再生装置として機能させるので、上述した、ハイブリッド型の情報記録媒体の再生処理において、情報再生装置によって、第1記録層と、優先再生層とが異なる場合を含む全ての場合において、ユーザの所望する記録層に記録された記録情報の再生を開始するまでの所要時間の短縮化を実現すること可能である。
図1は、本実施例に係る情報記録媒体の一具体例である光ディスク100の基本構成を示した概略平面図(図1(a))、及び、切断面「X」における該光ディスクの概略断面図(図1(b))である。 図1(b)に対応される切断面「X」における該光ディスクのより詳細な断面図である。 本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置の基本構成を図式的に示したブロック図である。 本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置の動作原理を示したフローチャートである。 本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置の動作原理における第1判定及び第2判定に関するテーブル(図5(a)及び図5(b))である。 本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置によるレーザ光の照射によって取得されるフォーカスエラー信号と、表面反射を検出した時間を基準とした、対物レンズの移動時間と、の関係を示したグラフである。 比較例に係る情報記録媒体の一具体例である光ディスクの詳細な断面図である。 比較例に係る識別情報の一具体例を示したテーブルである。 本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置によるレーザ光の照射によって取得される戻り光量と、表面反射に基づく戻り光量を検出した時間を基準とした、対物レンズの移動時間と、の関係を示したグラフである。 本実施例に係る情報記録媒体の他の具体例である光ディスク100a及び100bの概略断面図(図10(a)及び図10(b))である。
符号の説明
100 光ディスク
101 第1記録層
102 第2記録層
103 第3記録層
104a(104b) ポリカーボネート層
105a(105b) ポリカーボネート層
500 情報再生装置
502 光ピックアップ
503 スピンドルモータ
504 ヘッドアンプ
510 総和生成回路
511 ピットデータ復調回路
512 ピットデータ訂正回路
520 フォーカス・トラッキング制御信号生成回路
521 ローパスフィルタ
522 サーボユニット
600 CPU
601 タイマー
602 メモリ
LB1 レーザ光(ブルーレイ)
LB2 レーザ光(赤色半導体レーザ)
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例毎に順に図面に基づいて説明する。
(1)本実施例に係る情報記録媒体
以下、図1及び図2を参照して本実施例に係る情報記録媒体の一具体例について説明を進める。
(1−1)基本構成
先ず、図1を参照して、本実施例に係る情報記録媒体の一具体例である光ディスクの基本構成の概略について説明する。ここに、図1(a)は、本実施例に係る情報記録媒体の一具体例である光ディスク100の基本構成を示した概略平面図であり、図1(b)は、切断面「X」における該光ディスクの概略断面図である。図2は、図1(b)に対応される切断面「X」における該光ディスクのより詳細な断面図である。
図1(a)に示すように、光ディスク100は、例えばDVDと同じくセンターホール10を有する直径12cm程度の円盤形状を有している。但し、この形状や大きさはこれに限定されるものではなく、様々な大きさ及び様々な形状を採用しても良いことは言うまでもない。
図1(b)に示すように、光ディスク100は、例えば3層ハイブリッド型ディスク等の、複数の異なる波長を夫々保持する複数のレーザ光によって夫々再生可能な複数の記録層を備える多層ハイブリッド型の情報記録媒体である。
具体的には、例えば3種類のレーザ光LB1、LB2及びLB3が照射される側(図1(b)中の下側)から見て、ポリカーボネート層104a、例えばBD(Blu-ray Disc)等の第1記録層101、ポリカーボネート層105a、例えばDVD等の第2記録層102、ポリカーボネート層105b、例えばCD等の第3記録層103を備えて構成されている。
より具体的には、第1記録層101は、再生パワーを保持するレーザ光LB1を所定の反射率で反射することによって、記録マークを再生可能な記録層である。ここに、本実施例に係るレーザ光LB1は、例えば波長が405nmであるブルーレイ(Blue-ray)等の相対的に一番目に短い波長のレーザ光である。図2に示されるように、第1記録層101は、詳細には、ポリカーボネート層104aにおける、レーザ光の入射面から「0.1mm」の離れた位置に配置されるようにしてもよい。尚、本願発明者らによる研究によれば、例えばBD等の第1記録層は、レーザ光が照射される側から見て、一番手前であることが好ましいことが判明している。何故ならば、例えばコマ収差等の光学的な劣化は、(i)ポリカーボネート層104aの厚さ、及び(ii)NA(Numerical Aperture)の3乗に比例し、(iii)レーザ光の波長に反比例する。従って、NAが大きく、且つ波長が小さいレーザ光LB1が照射される第1記録層は、(i)ポリカーボネート層104aの厚さを小さくすることによって、光学的な劣化を小さくすることが可能である。加えて、第1記録層は、例えばHD−DVD(High Density DVD)等の他の種類の記録層であってもよい。また、第1記録層は、一の波長のレーザ光に対する反射率は相対的に高く、他の波長のレーザ光に対する反射率は相対的に低いという特性である、所謂、波長選択性を保持するようにしてもよい。
第2記録層102は、再生パワーを保持するレーザ光LB2を所定の反射率で反射することによって、記録マークを再生可能な記録層である。ここに、本実施例に係るレーザ光LB2は、例えば波長が650nmである赤色レーザ光等の相対的に二番目に短い波長のレーザ光である。図2に示されるように、第2記録層102は、詳細には、ポリカーボネート層104aにおける、レーザ光の入射面から「0.6mm」の離れた位置に配置されるようにしてもよい。また、第2記録層は、所謂、波長選択性を保持するようにしてもよい。
第3記録層103は、再生パワーを保持するレーザ光LB3を所定の反射率で反射することによって、記録マークを再生可能な記録層である。尚、第3記録層103においては、レーザ光LB3を反射可能な全反射膜が積層されるように構成してもよい。ここに、本実施例に係るレーザ光LB3は、例えば波長が780nmである赤外光等の相対的に最も長い波長のレーザ光である。図2に示されるように、第3記録層103は、詳細には、ポリカーボネート層104aにおける、レーザ光の入射面から「1.2mm」の離れた位置に配置されるようにしてもよい。
ポリカーボネート層104aは、例えば0.1mmの厚さを有するように構成してもよい。ポリカーボネート層104bは、例えば0.6mmの厚さを有するように構成してもよい。
(2)本実施例に係る情報再生装置
次に図3から図6を参照して、本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置について説明する。
(2−1)基本構成
先ず、図3を参照して、本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置の基本構成について説明する。ここに、図3は、本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置の基本構成を図式的に示したブロック図である。
情報再生装置500は、光ディスク100、本発明に係る「再生手段」及び「光ピックアップ手段」の一例を構成する光ピックアップ502、スピンドルモータ503、ヘッドアンプ504、総和生成回路510、ピットデータ復調回路511、ピットデータ訂正回路512、バッファ513、インターフェース514、フォーカス・トラッキング制御信号生成回路520、ローパスフィルタ521、サーボユニット522、及び、CPU(Central Processing Unit)600を備えて構成されている。
光ディスク100には、第1クロック信号CK1に同期したピットデータDPが記録マーク20の長短によって記録されている。RF再生信号成分の第1クロック信号CK1は、前述の光ディスク100の各種実施例で説明したように、ほぼ一定周期で変動する光ディスク100のRF再生信号成分から、当該情報再生装置500により生成可能な信号であり、本実施例では、ピットデータ復調回路511により生成される。尚、本実施例では、記録マーク20はピットとも解釈でき、トラックはこのピット列によって構成される。
情報再生装置500は、より具体的には、光ディスク100に対して再生ビームを照射するとともに反射光に応じた信号を出力する光ピックアップ502と、光ディスク100の回転を制御するスピンドルモータ503と、サーボユニット522を備える。サーボユニット522には、第1クロック信号CK1が供給される。サーボユニット522は、これらの信号に同期して、スピンドルモータ503の回転を制御するスピンドルサーボを実行する。また、光ピックアップ502の光ディスク100に対する相対的位置制御であるフォーカスサーボ及びトラッキングサーボは、光スポットがピット上に位置するように実行される。
光ピックアップ502は、再生ビームを照射するレーザーダイオード、図示しない4分割検出回路を備える。4分割検出回路は、再生ビームの反射光を図3の上方に示す領域1A、1B、1C、1Dに4分割し、各領域の光量に応じた信号を各々出力する。ヘッドアンプ504は、光ピックアップ502の各出力信号を各々増幅し、領域1Aに対応する分割読取信号1a、領域1Bに対応する分割読取信号1b、領域1Cに対応する分割読取信号1c、及び領域1Dに対応する分割読取信号1dを出力する。尚、ここで、例えば、非点収差法によるフォーカスエラー信号が検出される(後述される図5等を参照)。また、ヘッドアンプ504は、RF(Radio Frequency)回路によって、具体化されるようにしてもよい。
総和生成回路510は、分割読取信号1a、1b、1c、及び1dを加算して、総和読取信号SRFを出力する加算回路からなる。なお、総和読取信号SRFは、記録マークの長短を表す信号である。尚、総和生成回路510等は、DSP(Digital Signal Processor)によって、具体化されるようにしてもよい。
ピットデータ復調回路511は、総和読取信号SRFに基づいてピットデータDPを再生すると共に第1クロック信号CK1を生成する。より具体的にはピットデータ復調回路511は、ピット同期信号SYNCp(図示しない)を基準位置として、再生されたピットデータDPを所定のテーブルを用いて復調して再生データを生成する。例えば、変調方式としてEFM変調が採用される場合には、14ビットのピットデータDPを8ビットの再生データに変換する処理が施される。そして、再生データの順序を予め定められた規則に従って並べ換えるデスクランブル処理が実行されて、処理済の再生データが出力される。
このようにして得られた再生データは、ピットデータ訂正回路512へ供給され、そこで、エラー訂正処理や補間処理等が施された後、バッファ513に記憶される。インターフェース514はバッファ513に記憶されたデータを順次読み出して所定の出力形式に変換して外部機器へ出力する。
フォーカス・トラッキング制御信号生成回路520において、本実施例に係るフォーカス制御信号はレーザーダイオードの非点収差を利用して(1a+1c)−(1b+1d)を算出しローパスフィルタ521を介してサーボユニット522へ出力され、その値が0となるようフォーカス制御を実行してもよい。また本実施例に係るトラッキング制御信号はピットによる回折を利用してDPD(Differential Phase detect法)信号、つまり(1a−1b間の位相比較)+(1c−1d間の位相比較)を算出しローパスフィルタ521を介してサーボユニット522へ出力され、その値が0となるようトラッキング制御を実行してもよい。成分1a及び1dは、読取方向に対して左側の領域1A及び1Dに対応する一方、成分1b及び1cは、読取方向に対して右側の領域1B及び1Cに対応する。フォーカス制御信号の値は再生ビーム記録層との相対的な位置関係を表している。またトラッキング制御信号の値は再生ビームとピットの相対的な位置関係を表している。
CPU600は、図示しないバス等を介して接続され、各回路又は手段等に指示を行うことで、情報再生装置500全体の制御を行う。通常、CPU600が動作するためのソフトウェアは、メモリ602等に格納されている。また、CPU600が有するメモリ602は、後述される本発明に係る第1判定の結果に関する情報、及び、第2判定に関する情報を格納するようにしてもよい。加えて、CPU600が有するタイマーは、後述されるように、対物レンズを等速で移動させ、移動時間から、移動距離を一義的に導出する際の、移動時間の測定手段として機能するようにしてもよい。
(2−2)動作原理
次に、図4及び図6を参照して、本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置の動作原理について説明する。ここに、図4は、本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置の動作原理を示したフローチャートである。図5は、本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置の動作原理における第1判定及び第2判定に関するテーブル(図5(a)及び図5(b))である。図6は、本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置によるレーザ光の照射によって取得されるフォーカスエラー信号と、表面反射を検出した時間を基準とした、対物レンズの移動時間と、の関係を示したグラフである。尚、対物レンズは、等速で移動するので、移動時間から、移動距離を一義的に導出することが可能あることは言うまでもない。
図4に示されるように、先ず、例えばユーザによって、光ディスクが挿入される(ステップS101)。
次に、CPU600の制御下で、例えばブルーレイ等のレーザ光LB1を照射するための半導体レーザ(Laser Diode)、即ち、BD(Blu-ray Disc)用の半導体レーザが駆動される(ステップS102)。
次に、CPU600の制御下で、例えばブルーレイ等のレーザ光LB1が照射され、例えばBD等の第1記録層101が存在するか否かが判定される(ステップS103)。即ち、図5(a)で示された、本発明に係る第1判定が行われる。より具体的には、図6に示されるように、CPU600の制御下で、対物レンズ(フォーカスレンズ)が漸進的(連続的)に近接される。そして、ポリカーボネート層104aの入射面において発生する表面反射を示す小さなS字信号、言い換えると、S字波形をしたフォーカスエラー信号が検出された位置から「0.1mm」の離れた位置において、第1記録層におけるS字信号が検出される場合には、第1記録層101が存在すると判定するようにしてもよい。尚、第1判定の結果は、例えばCPU600の制御下で、メモリに格納されるようにしてもよい。
一般的に、例えば多層型の光ディスクの夫々の記録層に記録された情報へのフォーカス引き込みは、フォーカスサーボの制御によって実現されている。より具体的には、光ピックアップ内の対物レンズを光ディスクに近づける方向に移動させると、一の記録層にフォーカス(焦点)が合わされている場合、一の記録層の例えば、半透過反射膜からの反射光のフォーカスエラー信号は「0」に収束する。更に、対物レンズを上昇させ、光ディスクに近づける方向に移動させると、他の記録層にフォーカスが合わされている場合、他の記録層の反射膜からの反射光のフォーカスエラー信号は「0」に収束する。このように、対物レンズを光ディスクに近づける方向に移動させると、一の記録層にフォーカスが合わされている場合の対物レンズの位置(所謂、一の記録層の「合焦点位置」)及び他の記録層の合焦点位置を中心とする少なくとも2つのS字信号が得られる。この少なくとも2つのS字信号を利用したフォーカスサーボの制御下で、対物レンズの位置を上下させることで、一の記録層、及び、他の記録層の夫々に対してフォーカスを合わせることができる。
前述したステップS103の判定の結果、例えばBD等の第1記録層101が存在すると判定された場合(ステップS103:Yes)、更に、CPU600の制御下で、例えばBD(Blu-ray Disc)等の第1記録層が、優先的に再生する優先再生層として、ユーザによって設定されており、再生順番の優先度が高いか否かが判定される(ステップS104)。即ち、図5(b)で示された、本発明に係る第2判定が行われる。尚、第2判定の結果となる、ユーザによる優先再生層としての設定は、例えばCPU600の制御下で、メモリに格納されるようにしてもよい。ここで、例えばBD(Blu-ray Disc)等の第1記録層が、優先再生層として設定されていなく、優先度が高くなく、例えばCD等の第3記録層が、優先再生層として設定されており、優先度が高い場合(ステップS104:No)、CPU600の制御下で、例えばCD等のレーザ光LB3を照射するための半導体レーザ、即ち、CD用の半導体レーザが駆動される(ステップS105)。
次に、CPU600の制御下で、例えば赤外光等のレーザ光LB3が照射され、例えばCD等の第3記録層103や、例えばDVD等の第2記録層102等の第1記録層101以外の記録層に対応されるS字信号が検索される(ステップS106)。
次に、CPU600の制御下で、例えばCD等の第3記録層103や、例えばDVD等の第2記録層102等の第1記録層101以外の記録層が存在するか否かが判定される(ステップS107)。ここで、例えばCD等の第3記録層103や、例えばDVD等の第2記録層102等の第1記録層101以外の記録層が存在すると判定された場合(ステップS107:Yes)、前述したステップS103と概ね同様にして、S字信号が検出された位置に基づいて、第3記録層103が存在するのか、又は、第2記録層102が存在するのかが判定処理が行われる(ステップS108)。
次に、CPU600の制御下で、例えばCD等の第3記録層103が存在するか否かが判定される(ステップS109)。より具体的には、前述した図6に示されるように、CPU600の制御下で、対物レンズが漸進的に近接される。そして、ポリカーボネート層104aの入射面において発生する表面反射を示す小さなS字信号が検出された位置から「1.2mm」の離れた位置において、第3記録層におけるS字信号が検出される場合には、第3記録層103が存在すると判定するようにしてもよい。或いは、ポリカーボネート層104aの入射面において発生する表面反射を示す小さなS字信号が検出された位置から「0.6mm」の離れた位置において、第2記録層におけるS字信号が検出される場合には、第2記録層102が存在すると判定するようにしてもよい。
前述したステップS109の判定の結果、例えばCD等の第3記録層103が存在すると判定された場合、即ち、BD等の第1記録層、及び、CD等の第3記録層によって構成されるハイブリッド型の情報記録媒体であると判定された場合(ステップS109:Yes)、更に、CPU600の制御下で、例えばCD等の第3記録層が、優先的に再生する優先再生層として、ユーザによって設定されており、再生順番の優先度が高いか否かが判定される(ステップS110)。ここで、例えばCD等の第3記録層が、優先的に再生する優先再生層として、ユーザによって設定されており、再生順番の優先度が高い場合(ステップS110:Yes)、CPU600の制御下で、例えばCD等の第3記録層に記録された記録情報を再生するための各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定の処理が行われる(ステップS111)。
他方、ステップS109の判定の結果、例えばCD等の第3記録層103が存在しないと判定され、例えばDVD等の第2記録層102が存在すると判定された場合、即ち、BD等の第1記録層、及び、DVD等の第2記録層によって構成されるハイブリッド型の情報記録媒体であると判定された場合(ステップS109:No)、更に、CPU600の制御下で、例えばDVD等の第2記録層が、優先的に再生する優先再生層として、ユーザによって設定されており、再生順番の優先度が高いか否かが判定される(ステップS112)。ここで、例えばDVD等の第2記録層が、優先的に再生する優先再生層として、ユーザによって設定されており、再生順番の優先度が高い場合(ステップS112:Yes)、CPU600の制御下で、例えばDVD等の第2記録層に記録された記録情報を再生するための各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定の処理が行われる(ステップS113)。尚、この再生設定には、レーザ光LB2に対応される、半導体レーザ(Laser Diode)の駆動を含む。
更に、他方、(i)ステップS104の判定の結果、例えばBD(Blu-ray Disc)等の第1記録層が、優先再生層として設定されており、優先度が高い場合(ステップS104:Yes)、(ii)ステップS107の判定の結果、例えばCD等の第3記録層103や、例えばDVD等の第2記録層102等の第1記録層101以外の記録層が存在しないと判定された場合、即ち、BD等の第1記録層のみによって構成される情報記録媒体であると判定された場合(ステップS107:No)、(iii)ステップS110の判定の結果、例えばCD等の第3記録層が、優先的に再生する優先再生層として、ユーザによって設定されていなく、再生順番の優先度が高くない場合(ステップS110:No)、又は、(iv)ステップS112の判定の結果、例えばDVD等の第2記録層が、優先的に再生する優先再生層として、ユーザによって設定されていなく、再生順番の優先度が高くない場合(ステップS112:No)、次の処理が行われるようにしてもよい。
即ち、CPU600の制御下で、例えばブルーレイ等のレーザ光LB1が照射され、例えばBD等の第1記録層101が存在するか否かが判定される(ステップS114)。ここで、例えばBD等の第1記録層が、存在する場合(ステップS114:Yes)、CPU600の制御下で、例えばBD等の第1記録層に記録された記録情報を再生するための各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定の処理が行われる(ステップS115)。他方、例えばBD等の第1記録層が、存在しない場合(ステップS114:No)、一連の再生設定の処理は終了される(ステップS116)。
更に、他方、前述のステップS103の判定の結果、例えばBD等の第1記録層101が存在しないと判定された場合(ステップS103:No)、前述したように、S字信号が検出された位置に基づいて、第3記録層103が存在するのか、又は、第2記録層102が存在するのかが判定処理が行われる(ステップS108)。
(3)本実施例に係る情報再生装置の作用効果の検討
次に、図7、及び図8を参照して本実施例に係る情報再生装置の作用効果について検討する。ここに、図7は、比較例に係る情報記録媒体の一具体例である光ディスクの詳細な断面図である。図8は、比較例に係る識別情報の一具体例を示したテーブルである。
比較例に係る、ハイブリッドディスクの再生方法においては、最初に、当該情報記録媒体が、ハイブリッド型の情報記録媒体であるか否かが識別される。具体的には、例えばブルーレイ光等の第1レーザ光によって、当該第1レーザ光に対応した第1記録層に記録された記録情報を再生するための、各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定が行われる。
次に、図7に示されるように、第1レーザ光が第1記録層に照射され、この第1レーザ光によって読み取り可能な識別情報(所謂、Hybrid DiscのDisc Type)が読み込まれる。この読み込まれた識別情報に基づいて、当該情報記録媒体が、ハイブリッド型の情報記録媒体であるか否かが識別される。より具体的には、この識別情報には、図8に示されるように、ハイブリッドディスクを構成する記録層の種類を特定可能な、各種の情報が含まれる。尚、この識別情報は、一般的に、例えばディスクインフォメーション(Disc Information)やBCA(Burst Cutting Area)等の管理エリアに記録される。
次に、ユーザの所望する優先的に再生を行うように設定された優先再生層と、第1記録層とが異なる場合、優先再生層に対応される他のレーザ光を照射し、優先再生層に記録された記録情報を再生するための各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定が行われる。
このように、比較例に係るハイブリッド型の情報記録媒体の再生方法は、識別情報が記録された第1記録層と、ユーザによって優先的に再生を行うように設定された優先再生層とが異なる場合、第1記録層に対応されるレーザ光における各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定と、優先再生層に対応されるレーザ光における各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定とを冗長的に2回も行わなくてはならない。加えて、第1記録層に記録された識別情報の読み込み処理も行わなくてはならない。よって、上述したように(i)第1レーザ光を照射するための再生設定の処理と、(ii)第1レーザ光による識別情報の読み込み処理という、冗長的な処理の分だけ、ユーザの所望する優先再生層に記録された記録情報の再生を開始するまでの所要時間の短縮化を実現することが困難となってしまう。
これに対して、本実施例によれば、上述したように、ハイブリッド型の情報記録媒体に記録された記録情報は、次のような処理によって、再生される。最初に、CPU600の制御下で、例えばブルーレイ光等の第1レーザ光の照射に基づいて、第1記録層が存在するか否かを判定する。具体的には、上述した再生設定よりはより簡便な処理である、第1レーザ光を照射するための各種の物理的なパラメータの設定を含む照射設定が行われる。そして、第1レーザ光が第1記録層に照射されることによって、第1記録層が存在するか否かが判定される。ここで、第1記録層が存在すると判定された場合、この情報記録媒体は、当該第1記録層を少なくとも備えるハイブリッド型の情報記録媒体である可能性が高くなる。
次に、ユーザの所望する優先的に再生を行うように設定された優先再生層と、第1記録層とが同じである場合、第1レーザ光を照射するための各種の物理的なパラメータの設定を含む照射設定は、既に完了しているので、当該照射設定を省略して、第1レーザ光による第1記録層に記録された記録情報の再生を迅速に開始することが可能である。他方、優先再生層と、第1記録層とが異なる場合、優先再生層に記録された記録情報を再生するための各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定が行われる。
このように、本発明に係る、ハイブリッド型の情報記録媒体の再生処理は、最初に、例えばハイブリッドディスクにおける基準となる記録層であるブルーレイに対応した第1記録層が存在するか否かが判定される。言い換えると、本発明では、フォーカスイン(Focus In:合焦点動作)が行われ、第1記録層に記録された記録情報を再生するための各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定を省略して、第1レーザ光が照射されることで、ハイブリッド型の情報記録媒体であるか否かをより迅速に判定することが可能である。
この結果、例えばハイブリッドディスクにおける必須(基準)となる記録層である第1記録層と、ユーザによって優先的に再生を行うように設定された優先再生層とが異なる場合でも、優先再生層に対応されるレーザ光における各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定を、冗長性を無くして、一回だけ行うだけでよい。言い換えると、第1記録層に対応されるレーザ光における各種の物理的及び論理的なパラメータの設定を含む再生設定を省略することが可能であると共に、第1記録層に記録された識別情報の読み込み処理を省略することが可能である。
以上の結果、ハイブリッド型の情報記録媒体の再生処理において、第1記録層と、優先再生層とが異なる場合を含む全ての場合において、ユーザの所望する記録層に記録された記録情報の再生を開始するまでの所要時間の短縮化を実現すること可能である。
(4)本実施例に係る第1判定の他の具体例
次に、図9を参照して、本実施例に係る第1判定の他の具体例について説明する。ここに、図9は、本発明の実施例に係る光ディスクの情報再生装置によるレーザ光の照射によって取得される戻り光量と、表面反射に基づく戻り光量を検出した時間を基準とした、対物レンズの移動時間と、の関係を示したグラフである。尚、前述したように、対物レンズは、等速で移動するので、移動時間から、移動距離を一義的に導出することが可能あることは言うまでもない。
図9に示されるように、本実施例に係る第1判定の他の具体例は、次のように行われるようにしてもよい。先ず、CPU600の制御下で、対物レンズが漸進的に近接される。そして、ポリカーボネート層104aの入射面において発生する表面反射に基づく戻り光量の増加を示す山形状の信号が検出された位置から「0.1mm」の離れた位置において、第1記録層における戻り光量の増加を示す山形状の信号が検出される場合には、第1記録層101が存在すると判定するようにしてもよい。概ね同様にして、表面反射に基づく戻り光量の増加を示す山形状の信号が検出された位置から「0.6mm」の離れた位置において、第2記録層における戻り光量の増加を示す山形状の信号が検出される場合には、第2記録層102が存在すると判定するようにしてもよい。更に、概ね同様にして、表面反射に基づく戻り光量の増加を示す山形状の信号が検出された位置から「1.2mm」の離れた位置において、第3記録層における戻り光量の増加を示す山形状の信号が検出される場合には、第3記録層103が存在すると判定するようにしてもよい。
(5)本実施例に係る情報再生装置の対象となる情報記録媒体の他の具体例
次に、図10を参照して、本実施例に係る情報再生装置の対象となる情報記録媒体の他の具体例である光ディスクの基本構成の概略について説明する。ここに、図10は、本実施例に係る情報記録媒体の他の具体例である光ディスク100a及び100bの概略断面図(図10(a)及び図10(b))である。尚、前述した本実施例に係る情報記録媒体と同様の構成には、同様の符号番号を付し、それらの説明は適宜省略する。
図10(a)に示すように、本実施例に係る、情報記録媒体の他の具体例である光ディスク100aは、例えばブルーレイ等のレーザ光LB1、及び、例えば赤色レーザ光等のレーザ光LB2等の2種類のレーザ光によって夫々再生可能な2つの記録層を備える2層ハイブリッド型の情報記録媒体であるようにしてもよい。
或いは、図10(b)に示すように、本実施例に係る、情報記録媒体の他の具体例である光ディスク100bは、例えばブルーレイ等のレーザ光LB1、及び、例えば赤外光等のレーザ光LB3等の2種類のレーザ光によって夫々再生可能な2つの記録層を備える2層ハイブリッド型の情報記録媒体であるようにしてもよい。
また、上述の実施例では、情報記録媒体の一例として光ディスク100、及び情報再生装置の一例として光ディスクに係るプレーヤーについて説明したが、本発明は、光ディスク、及び、当該光ディスクのプレーヤーに限られるものではなく、他の高密度記録或いは高転送レート対応の各種の情報記録媒体、並びに、当該各種の情報記録媒体のプレーヤーにも適用可能である。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報再生装置及び方法、並びに再生制御用のコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係る情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラムは、例えば2層ハイブリッド型の光ディスク等の多層ハイブリッド型の情報記録媒体を再生するための情報再生装置に利用可能である。また、例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コンピュータ機器に接続可能な情報再生装置等にも利用可能である。



Claims (13)

  1. (i)第1波長の第1レーザ光により読取可能な信号面を有する第1記録層に加えて、(ii−1)第2波長の第2レーザ光により読取可能な信号面を有する第2記録層(DVD)、及び(ii−2)第3波長の第3レーザ光により読取可能な信号面を有する第3記録層のうち少なくとも一方の記録層と、を備える情報記録媒体を再生する情報再生装置であって、
    前記第1レーザ光、前記第2レーザ光、又は前記第3レーザ光を照射し、その反射光を受光する光ピックアップ手段と、
    前記光ピックアップ手段の出力に基づいて、前記第1記録層が存在するか否かの第1判定を行う第1判定手段と、
    前記第1記録層、前記第2記録層、及び前記第3記録層のうちいずれか一の記録層が、優先的に再生する優先再生層として、ユーザによって設定されているかの第2判定を行う第2判定手段と、
    前記第1記録層、前記第2記録層、又は前記第3記録層に記録された記録情報を再生する再生手段と、
    前記第1判定、前記第2判定、及び前記光ピックアップ手段の出力に基づいて、前記記録情報を再生するように前記再生手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする情報再生装置。
  2. 前記第1レーザ光は、略青色から略青紫色のレーザ光であり、前記第2レーザ光は、略赤色のレーザ光であり、前記第3レーザ光は、赤外光であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  3. 前記第1記録層は、レーザ光が照射される側から見て、最も手前に配置されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  4. 前記第1記録層、前記第2記録層、及び前記第3記録層は、レーザ光が照射される側から、前記第1記録層、前記第2記録層、及び前記第3記録層の順番で配置されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  5. 前記第1判定手段は、更に、前記光ピックアップ手段の出力に基づいて、前記第2記録層、又は、前記第3記録層が存在するか否かの第3判定を行うことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  6. 前記第1判定手段は、前記第1レーザ光が照射され、その反射光の受光による前記光ピックアップ手段の出力に基づいて、前記第1判定を行うことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  7. 前記情報記録媒体は、前記第1記録層に加えて、前記第2記録層、及び前記第3記録層のうち少なくとも一方の記録層を備えるハイブリッドディスクであるか否かを識別する識別情報を記録可能な第1管理エリアを備え、
    前記第1判定手段は、前記識別情報を読み取ることなく、前記第1判定を行うことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  8. 前記第1記録層は、前記識別情報を記録可能な第2管理エリアを備え、
    前記第1判定手段は、前記識別情報を読み取ることなく、前記第1判定を行うことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  9. 前記第1判定手段は、所定の深度において、前記第1記録層の合焦点位置を示すS字信号が検出できるか否かに基づいて、前記第1判定を行うことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  10. 前記第1判定手段は、所定の深度において、前記第1レーザ光の照射による、所定光量の戻り光が得られるか否かに基づいて、前記第1判定を行うことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  11. 前記制御手段は、更に、前記第1記録層、前記第2記録層、及び前記第3記録層に夫々記録された記録情報を夫々再生するための再生設定を行うように、前記再生手段を制御することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  12. (i)第1波長の第1レーザ光により読取可能な信号面を有する第1記録層に加えて、(ii−1)第2波長の第2レーザ光により読取可能な信号面を有する第2記録層、及び(ii−2)第3波長の第3レーザ光により読取可能な信号面を有する第3記録層のうち少なくとも一方の記録層と、を備える情報記録媒体に、前記第1レーザ光、前記第2レーザ光、又は前記第3レーザ光を照射し、その反射光を受光する光ピックアップ手段と、前記第1記録層、前記第2記録層、又は前記第3記録層に記録された記録情報を再生する再生手段と、を備える情報再生装置における情報再生方法であって、
    前記光ピックアップ手段の出力に基づいて、前記第1記録層が存在するか否かの第1判定を行う第1判定工程と、
    前記第1記録層、前記第2記録層、及び前記第3記録層のうちいずれか一の記録層が、優先的に再生する優先再生層として、ユーザによって設定されているかの第2判定を行う第2判定工程と、
    前記第1判定、前記第2判定、及び前記光ピックアップ手段の出力に基づいて、前記記録情報を再生するように前記再生手段を制御する制御工程と
    を備えることを特徴とする情報再生方法。
  13. 請求の範囲第1項に記載の情報再生装置に備えられたコンピュータを制御する再生制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記光ピックアップ手段、前記第1判定手段、前記第2判定手段、前記再生手段、及び前記制御手段のうち少なくとも一部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

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