JP2004362636A - 情報記録媒体ならびに情報記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明の光ディスク101は、透明基板111と、透明基板の片側の面に設けられた第1の光反射/記録層112と、第1の光反射/記録層に隣接し、かつ透明基板とは反対側に設けられた中間層121と、中間層に近接し、かつ第1の光反射/記録層とは反対側に設けられた第2の光反射/記録層132、および第2の光反射/記録層132を支持する第2の基板131を有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザ光を用いて情報の記録、消去または再生が可能な情報記録媒体、および情報記録媒体に情報を記録し、または再生する情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報記録媒体としての光ディスクは、音楽コンテンツのために開発されたCD規格の光ディスクと、その高密度化により実用化されたDVD規格の光ディスクとが広く利用されている。なお、それぞれの光ディスクには、再生専用型、1回のみ情報の記録が可能な追記型、コンピュータの外付けメモリや録再ビデオ等に代表される書き換え可能型等がある。
【0003】
CD規格の光ディスクは、基板の厚さが1.2mm(公称)で、対物レンズのNAが0.45、記録/再生に用いられるレーザ光の波長が780nmである。
【0004】
DVD規格の光ディスクは、厚さが0.6mm(公称)の基板を2枚貼り合せた構造を有し、対物レンズのNAが0.6、記録/再生に用いられるレーザ光の波長が650nmである。なお、DVD規格の光ディスクでは、4.7GB/面の記録容量を基本として、両面(9.4GB)および片面2層(8.5GB)等のバリエーションが実用化されている。また、2層構造の光ディスクでは、第1層と第2層の中間層の厚さは、2層の間の干渉防止と球面収差の関係から、55μm±15μmに定められている。
【0005】
今日、記録容量の高密度化の要求に基づいて、波長が405nmのレーザ光を用い、厚さが0.1mmのカバー層側からレーザ光を照射する新規の光ディスクおよび情報記録再生装置も提案されている。なお、この光ディスクに対しては、開口数が0.85程度の対物レンズが利用される。
【0006】
また、透明基板の上に、2以上の記録層を形成し、各記録層に、波長の異なる2以上の光ビームにより情報を記録する例がある(例えば特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−187662号公報(請求項1、図1、要約)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示された光ディスクでは、記録密度は向上されるが、現在普及しているCD規格あるいはDVD規格の光ディスク装置を用いて情報を記録し、あるいは情報を再生することが困難である。
【0009】
また、特許文献1に記載された光ディスクでは、
1.再生用の対物レンズの特性の違いによる光学システムの違いを解決するための記載が無く、
2.記録膜に関する記載が無く、
3.記録膜と波長の異なる光ビームとの関連および記録膜の特性を安定化するための詳細な記載がない(DVD規格の光ディスクにおいても記録膜は、多層膜を用いているが、その示唆すら無い)。
【0010】
例えば、波長が405nmの青紫色のレーザ光を用いる場合、レーザ素子から出射されるレーザ光の波長と出射ビームの拡がり角の個体ばらつきや温度変化に伴うレーザ光の波長の変動あるいは対物レンズの光学特性等のいずれかまたは全ての影響により個々の光ヘッドの特性が異なり、レーザ光のスポット径が変動することは、よく知られている。
【0011】
この発明の目的は、DVD規格の現行の光ディスクとより波長の短い光により情報を高密度に記録可能な次世代DVD規格の光ディスクとをシームレスに展開可能な光ディスクすなわち情報記録媒体および情報記録再生装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、透明基板と、前記透明基板の片側の面に設けられた第1の光反射/記録層と、前記第1の光反射/記録層に隣接し、かつ前記透明基板とは反対側に設けられた中間層と、前記中間層に近接し、かつ前記第1の光反射/記録層とは反対側に設けられた第2の光反射/記録層を具備し、集束光を用いて情報の再生が可能な情報記録媒体であり、前記第1の光反射/記録層が設けられた側と反対の面から光を入射させて情報を再生する構造を有した情報記録媒体において、対物レンズの第1の開口数に基づき、第1の波長により前記第1の光反射/記録層の情報を再生可能で、かつ前記対物レンズの第2の開口数に基づき、第2の波長により前記第2の光反射/記録層の情報を再生可能で、前記第1の開口数と前記第2の開口数が互いに異なり、前記第1の波長と前記第2の波長が互いに異なることを特徴とする情報記録媒体を提供するものである。
【0013】
またこの発明は、第1の波長の光に対応する第1の開口数と、この第1の波長とは異なる第2の波長の光に対応する第2の開口数とを有し、記録媒体の所定の深さの層に、集束光を集束させる対物レンズと、透明基板と、前記透明基板の片側の面に設けられた第1の光反射/記録層と、前記第1の光反射/記録層に隣接し、かつ前記透明基板とは反対側に設けられた中間層と、前記中間層に近接し、かつ前記第1の光反射/記録層とは反対側に設けられた第2の光反射/記録層を具備し、集束光を用いて情報の再生が可能な情報記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層の少なくとも一方に、前記第1の光反射/記録層が設けられた側と反対の面から前記対物レンズを介して前記記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層に光を照射して得られる反射光に基づいて、前記記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層に記録されている情報を再生し、また前記情報記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層に情報を記録可能な情報記録再生装置を提供するものである。
【0014】
さらにこの発明は、第1の波長の光に対応する第1の開口数と、この第1の波長とは異なる第2の波長の光に対応する第2の開口数とを有し、記録媒体の所定の深さの層に、集束光を集束させる対物レンズと、透明基板と、前記透明基板の片側の面に設けられた第1の光反射/記録層と、前記第1の光反射/記録層に隣接し、かつ前記透明基板とは反対側に設けられた中間層と、前記中間層に近接し、かつ前記第1の光反射/記録層とは反対側に設けられた第2の光反射/記録層を具備し、集束光を用いて情報の再生が可能な情報記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層の少なくとも一方に、前記第1の光反射/記録層が設けられた側と反対の面から前記対物レンズを介して前記記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層に光を照射して得られる反射光に基づいて、前記記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層に記録されている情報を再生可能な情報再生装置における情報再生方法において、
前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層に光を照射して得られる反射光に強度が異なる情報記録媒体からの反射光が入力された場合に、信号再生系の前段の増幅器のゲインを切り換えることを特徴とする情報再生方法を提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態が適用可能な記録媒体の構成の一例を説明する概略断面図である。
【0017】
図1に示されるように、光ディスク101は、現行のDVD規格の光ディスクと実質的に等しい厚さt0が0.6mmの第1の基板111と、この第1の基板111に接着層(中間層)121を介して貼り合わせられる第2の基板131からなる。なお、第2の基板131の厚さt1は、第1の基板の厚さt0と実質的に等しい。また、接着層121は、少なくとも以下に説明するいずれか一方の波長のレーザ光の波長に対して透明であり、その厚さt2は、例えば5〜40μm、より好ましくは10〜30μmである。
【0018】
第1の基板111の接着層121側には、波長λ0が、例えば405nmの青色のレーザ光L0により情報の記録および再生が可能な第1の光反射層または記録層(L0)112が形成されている。第1の光反射層または記録層(L0)112に対しては、開口数NA(Numerical Apperture)が0.6ないし0.65程度の第1の対物レンズ3により、上述の波長405nmのレーザ光が集光される。
【0019】
第2の基板111の接着層121側には、波長λ1が、例えば650nmの赤色のレーザ光L1により情報の記録および再生が可能な、第2の光反射層または記録層(L1)132が形成されている。第2の光反射層または記録層(L1)132に対しては、開口数NA(Numerical Apperture)が0.45ないし0.6程度の第2の対物レンズ5により、上述の波長650nmのレーザ光が集光される。
【0020】
接着層121には、波長λ0の青色レーザ光L0の所定の割合を反射可能で、波長λ1の赤色レーザ光L1の多くを透過可能な波長特性の材質が用いられる。なお、接着層121の厚さは、短波長(波長λ0=405nm)のレーザ光L0に許容される層間間隔と長波長(波長λ1=650nm)のレーザ光L1に許容される層間間隔の双方の条件を満たす厚さに設定されることはいうまでもない。
【0021】
このように、図1に示した光ディスク101においては、第1の基板111に入射するレーザ光に対する第1の光反射層または記録層(L0)112までの距離t0すなわち第1の基板111の厚み誤差は、第1の基板111の厚さt0の管理のみで制御できる。従って、情報の記録および再生に利用されるレーザ光として波長の短い青色レーザ光L0を用いる第1の光反射層または記録層(L0)を光入射側に位置することにより、厚みムラによる球面収差が発生せずに安定に情報を読み出すことができる。
【0022】
一方、光入射面αから奥側の第2の光反射層または記録層(L1)132までの距離「t0+t2」は、接着層122の厚み誤差が加わるため、厚み誤差が大きくなる。従って、光入射面αからの距離が長い光反射層または記録層(L1)132を波長の長い赤色レーザ光L1を用いる第2の光反射層または記録層(L1)とすることにより、接着層122の厚み誤差を含んだ場合においても、安定に情報を読み出すことができる。
【0023】
なお、光ディスク101の図示しない所定の領域、例えばキャリブレーション及び/又はプログラムメモリエリアもしくはシステムリードインエリアに、デフォルトとしての再生順序が記録されていもよい。例えば、赤色レーザを含む光ヘッドのみが搭載されている光ディスク装置(情報記録再生装置)では、DVD規格の映像および音声(データ)を、青色レーザを含む光ヘッドのみが搭載されている光ディスク装置(情報記録再生装置)では、次世代DVD規格の映像および音声(データ)を、それぞれ再生させることもできる。
【0024】
図2は、図1に示した光ディスク(記録媒体)の構成の別の一例を説明する概略断面図である。
【0025】
図2に示されるように、光ディスク201は、厚さt2が概ね0.5mmの第1の基板211と、この第1の基板211に接着層(中間層)221を介して貼り合わせられる第2の基板231からなる。なお、接着層221の厚さt3は、例えば10〜100μmである。
【0026】
第1の基板211には、光入射側すなわち接着層221から厚さt2だけ手前側に、波長λ0が、例えば405nmの青色レーザ光L0により情報の記録および再生が可能な第1の光反射層または記録層(L0)212と、第1の光反射層または記録層(L0)212を保護するカバー層(透明保護層PL)213とが、形成されている。なお、カバー層213の厚さt0は、例えば100μm(0.1mm)である。また、第1の光反射層または記録層(L0)212に対しては、開口数NAが0.8ないし0.9、好ましくは0.85の第1の対物レンズ7により、上述の波長405nmのレーザ光が集光される。なお、対物レンズ7は、例えば第1ないし第3のレンズ7a,7bおよび7cまたは図示しないが、第1および第2のレンズ7aおよび7bからなる複合レンズである。
【0027】
第2の基板211の接着層221側には、波長λ1が、例えば650nmの赤色レーザ光L1により情報の記録および再生が可能な第2の光反射層または記録層(L1)232が形成されている。なお、第2の基板211および第2の光反射層または記録層(L1)232は、図1を用いて説明した光ディスク101の第2の光反射層または記録層(L1)132と実質的に同一である。また、第2の基板211の第2の光反射層または記録層(L1)232には、開口数NAが0.45ないし0.6程度の第2の対物レンズ5により、上述の波長650nmのレーザ光が集光される。
【0028】
接着層221には、波長λ0の青色レーザ光L0の所定の割合を反射可能で、波長λ1の赤色レーザ光L1の多くを透過可能な波長特性の材質が用いられる。なお、接着層221の厚さは、短波長(波長λ0=405nm)のレーザ光L0に許容される層間間隔と長波長(波長λ1=650nm)のレーザ光L1に許容される層間間隔の双方の条件を満たす厚さに設定されることはいうまでもない。
【0029】
このように、NAの大きな(NA=0.85)の対物レンズ7を用いて情報が記録および再生される第1の光反射層または記録層(L0)213を光入射面αに近い方に配置することにより、光入射面αと第1の光反射層または記録層(L0)212との間の距離は、透明保護層(PL)すなわちカバー層213の厚みムラを管理するだけで厚み誤差を小さく抑えられる。これにより、NAが0.85である対物レンズ7に対する球面収差の影響を低減でき、第1の光反射層または記録層(L0)212からの信号再生の信頼性を向上させている。
【0030】
なお、光ディスク201の図示しない所定の領域、例えばキャリブレーション及び/又はプログラムメモリエリアもしくはシステムリードインエリアに、デフォルトとしての再生順序が記録されていもよい。例えば、赤色レーザを含む光ヘッドのみが搭載されている光ディスク装置(情報記録再生装置)では、DVD規格の映像および音声(データ)を、青色レーザを含む光ヘッドのみが搭載されている光ディスク装置(情報記録再生装置)では、次世代DVD規格の映像および音声(データ)を、それぞれ再生させることもできる。
【0031】
図3は、図1および図2を用いて前に説明した光ディスク101および201に用いられる第1の光反射層または記録層(L0)112,132と第2の光反射層または記録層(L1)212,232に利用可能な材質を最適化するためのシミュレーションモデルを示す。
【0032】
図1および図2を用いて説明したように、光入射面から第1の光反射層または記録層(L0)112に集光されるレーザ光が通過する第1の基板111の厚さ「t0」、第2の光反射層または記録層(L1)132に集光されるレーザ光が通過する第1の基板111および接着層121の厚さ「t1+t2」、第1の光反射層または記録層(L0)212に集光されるレーザ光が通過するカバー層213の厚さ「t0」、第2の光反射層または記録層(L1)232に集光されるレーザ光が通過するカバー層213の厚さと第1の基板211および接着層221の厚さ「t0+t2」が、理想の値(設計値)からずれると、球面収差の影響が増大され、再生信号が劣化する問題がある。なお、再生用レーザ光が通過する第1の基板またはカバー層(透明保護層PL)の厚みのずれ量に対する球面収差の大きさは、NA値の4乗に比例して増加することが知られている。
【0033】
図3に示したモデルを用い、光入射面αから入射したレーザ光の手前側の光反射層(L0)から反射される光の光量と奥側の光反射層(L1)から反射される光の光量をシミュレーションした結果を図4ないし図6を用いて、以下に示す。なお、それぞれのシミュレーションにおいて、レーザ光は、各光反射層に対して垂直に入射すると仮定し、さらに各光反射層または記録層間の多重干渉の効果も計算に加味している。また、奥側の光反射層(L1)は、膜厚が充分に大きなアルミニウム(Al)層を仮定した。もちろん、奥側の光反射層(L1)の材質としては、アルミニウム(Al)に限らず、所定の光反射率が得られる任意の材質を用いることができる。以下、図4は、第1の光反射層または記録層112に、アルミニウム(Al)を用いた際の、図5は、第1の光反射層または記録層112に、シリコン(Si)の半透明膜を用いた際の、図6は、第1の光反射層または記録層112に、APC(銀(Ag)に、パラジウム(Pd)と銅(Cu)を所定の比率で混ぜた材質で光学的にはほとんど銀と同じ特性を持つ)を用いた際の、各波長のレーザ光の反射特性を示す。
【0034】
図4において、曲線d(405L0)は、図1に示した光ディスク101に、対物レンズ3により、または図2に示した光ディスク201に対物レンズ7により、波長λ0すなわち405nmのレーザ光L0を集光させた際の第1の光反射層または記録層(L0)からのレーザ光の反射率を、同曲線c(405L1)は、図1に示した光ディスク101に、対物レンズ3により、または図2に示した光ディスク201に対物レンズ7により、波長λ0すなわち405nmのレーザ光L0を集光させた際の第2の光反射層または記録層(L1)からのレーザ光の反射率を、それぞれ、示している。
【0035】
また、図4において、曲線b(650L0)は、図1に示した光ディスク101および図2に示した光ディスク201のそれぞれに、対物レンズ5を用いて、波長λ1すなわち650nmのレーザ光L1を集光させた際の第1の光反射層または記録層(L0)からのレーザ光の反射率を、同曲線a(650L1)は、同様に、波長λ1すなわち650nmのレーザ光L1を集光させた際の第2の光反射層または記録層(L1)からのレーザ光の反射率を、それぞれ、示している。
【0036】
図4から、第1の光反射層または記録層(L0)にアルミニウム(Al)を用いた場合、同層(L0)の厚みによらず、第1の光反射層または記録層(L0)および第2の光反射層または記録層(L1)のそれぞれから反射されるレーザ光の強度は、実質的に同一であり、2つの波長(λ0,λ1)のレーザ光を用いたとしても、それらを分離することは困難である。従って、Al(アルミニウム)は、光ディスク101または201のいずれにおいても、第1の光反射層または記録層(L0)層には、向かないことが認められる。
【0037】
図5において、曲線d(405L0)は、図1に示した光ディスク101に、対物レンズ3により、または図2に示した光ディスク201に対物レンズ7により、波長λ0すなわち405nmのレーザ光L0を集光させた際の第1の光反射層または記録層(L0)からのレーザ光の反射率を、同曲線c(405L1)は、図1に示した光ディスク101に、対物レンズ3により、または図2に示した光ディスク201に対物レンズ7により、波長λ0すなわち405nmのレーザ光L0を集光させた際の第2の光反射層または記録層(L1)からのレーザ光の反射率を、それぞれ、示している。
【0038】
また、図5において、曲線b(650L0)は、図1に示した光ディスク101および図2に示した光ディスク201のそれぞれに、対物レンズ5を用いて、波長λ1すなわち650nmのレーザ光L1を集光させた際の第1の光反射層または記録層(L0)からのレーザ光の反射率を、同曲線a(650L1)は、同様に、波長λ1すなわち650nmのレーザ光L1を集光させた際の第2の光反射層または記録層(L1)からのレーザ光の反射率を、それぞれ、示している。
【0039】
図5において、曲線a(650L1)と曲線b(650L0)から、第1の光反射層または記録層(L0)層の厚みが24nm以上になると、第1の光反射層または記録層(L0)層からの反射率と第2の光反射層または記録層(L1)層層からの反射率が反転し、さらに第1の光反射層または記録層(L0)層の厚みが66nm以上になると、それぞれの層(L0)および(L1)からの反射率が再度反転することが認められる。
【0040】
従って、L0層の材質にシリコンを含む材質を採用し、その厚みを66nm〜100nmの範囲に設定することで、第1の光反射層または記録層(L0)および第2の光反射層または記録層(L1)のそれぞれから反射されるレーザ光を、識別しながら取り出すことができる。
【0041】
すなわち、シリコン(Si)は、650nmにおける光吸収係数がアルミニウム(Al)に比較して小さい(650nmの光をよく反射する)ことから、多重干渉を起こして反射率の反転現象が生じる。また、Si(シリコン)は、405nmの光は吸収しやすいため、相対的に光吸収係数が大きくなる。
【0042】
このように、2つのレーザ光の波長(λ0=405nm,λ1=650nm)との間で光吸収係数が異なる材質を第1の光反射層または記録層L0層に用いることにより、第1の光反射層または記録層(L0)および第2の光反射層または記録層(L1)のそれぞれから反射されるレーザ光を、識別しながら取り出すことができる。
【0043】
図5から明らかなように、光ディスク101または201の第1の光反射層または記録層L0層の光反射率が極大値を取る条件としては、L0層の膜厚を90nmまたはその近傍の厚さとすることが望ましい。すなわち、この条件における波長650nmのレーザ光が第2の光反射層または記録層L1層から反射される光反射率は、曲線bから62%と充分大きな値を取るが、波長405nmのレーザ光が第1の光反射層または記録層L0層から反射される光反射率(曲線d(405L0))は、概ね15%と低い。
【0044】
これに対し、波長405nmのレーザ光を用いる単一の光反射層または記録層のみからなる光ディスク(次世代DVD)においては、同条件における光反射率が50%以上であることが提案されているが、この違いに対応するには、図7をい用いて以下に説明するが、光ディスク装置(再生系)において、光ディスクの反射率の違いを検出して、再生信号のゲインを変化させるゲイン切り替え機構を用いることで解決される。
【0045】
なお、図5に示したシミュレーション結果においては、L0層として純度の高いSiの単層を用いているが、それに限らずL0層の材質としては、650nmと405nmとの間で光吸収係数が異なる材質を含む混合物(混合組成)または化合物を用いることもできる。
【0046】
また、L0層は、必ずしも単層である必要はなく、多層構造であってもよい。例えば、650nmと405nmとの間で光吸収係数が異なる材質を含む混合物(混合組成)で構成される層を含む誘電多層膜でも良い。
【0047】
図6において、曲線d(405L0)は、図1に示した光ディスク101に、対物レンズ3により、または図2に示した光ディスク201に対物レンズ7により、波長λ0すなわち405nmのレーザ光L0を集光させた際の第1の光反射層または記録層(L0)からのレーザ光の反射率を、同曲線c(405L1)は、図1に示した光ディスク101に、対物レンズ3により、または図2に示した光ディスク201に対物レンズ7により、波長λ0すなわち405nmのレーザ光L0を集光させた際の第2の光反射層または記録層(L1)からのレーザ光の反射率を、それぞれ、示している。
【0048】
また、図6において、曲線b(650L0)は、図1に示した光ディスク101および図2に示した光ディスク201のそれぞれに、対物レンズ5を用いて、波長λ1すなわち650nmのレーザ光L1を集光させた際の第1の光反射層または記録層(L0)からのレーザ光の反射率を、同曲線a(650L1)は、同様に、波長λ1すなわち650nmのレーザ光L1を集光させた際の第2の光反射層または記録層(L1)からのレーザ光の反射率を、それぞれ、示している。
【0049】
図6から明らかなように、第1の光反射層または記録層(L0)に、APCを用いた場合、APC層の厚みが17nm近傍で405nmと650nmとの間でのL0層とL1層からのレーザ光の反射率の差が最大になることが認められる。すなわち、405nmにおいては、L1層(第2の光反射層または記録層)の反射率がL0層(第1の光反射層または記録層)の反射率に比べて大きく、650nmでは、L0層(第1の光反射層または記録層)の反射率がL1層(第2の光反射層または記録層)の反射率に比べて大きい。
【0050】
従って、図5に示したシリコン(Si)の他に、図6に示したAPCを用いることも有益である。なお、他に、L0層(第1の光反射層または記録層)を、APCを含む混合膜や多層膜としてもよいことはいうまでもない。
【0051】
図7は、図1および図2に示した2つの光反射層または記録層を有する光ディスクに情報を記録し、または光ディスクから情報を再生するための情報記録再生装置(光ディスク装置)の一例を説明する概略図である。
【0052】
図7に示すように、光ディスク装置(情報記録再生装置)は、図1および図2に示した2つの光反射層または記録層を有する光ディスク101または201の所定の深さおよび任意のトラックに第1の波長(短波長)λ0=405nmの青色のレーザ光L0と第2の波長(長波長)λ1=650nmの赤色のレーザ光L1をそれぞれ集光可能な光ヘッド1を有する。なお、光ヘッド1には、図7では簡略化して1つの対物レンズのみを示しているが、図1および図2に示したように、第1の開口数(NA=0.65または0.85)の第1の対物レンズ3または7と、第2の開口数(NA=0.6)の第2の対物レンズ5とを含む。
【0053】
それぞれの対物レンズには、詳述しない光源から出射された第1の波長λ0のレーザ光L0と第2の波長λ1のレーザ光L1が、光学系11により案内される。また、対物レンズにより取り込まれた光ディスク101または201のいずれかの第1および第2の光反射層または記録層L0,L1からのからの反射レーザ光は、光学系11を介して、周知のフォーカス制御、トラック制御および再生信号のそれぞれの検出に利用される検出系12に案内される。なお、光学系11と検出系12は、光ヘッド1の一部であり、それぞれの対物レンズの位置を光ディスクに対して所定の位置関係に位置させるアクチュエータ13により保持されている。
【0054】
検出系12に案内された反射レーザ光は、検出系12により所定の検出信号に変換され、再生アンプ14により所定のレベルに増幅されて、信号処理部16に入力される。なお、再生アンプ14の出力は、光ディスク101または201が図5に示すような、レーザ光の波長に応じて大きく異なる反射特性を有する場合に、アンプゲイン切り換え回路15で所定のゲインが与えられ、信号処理部16に入力される。
【0055】
信号処理部16により処理された検出信号は、再生信号を得るためのデータ処理部17と、スピンドルモータ51により所定の速度で回転される光ディスクへの情報の記録に利用される周知の記録制御および対物レンズにより光ディスクに集光されるレーザ光の位置を制御するために対物レンズの位置を制御する周知のサーボ制御に利用される信号を生成するフォーマッタ18に、それぞれ入力される。なお、フォーマッタ18には、データ処理部17により処理される再生信号に含まれる周知のヘッダ情報等も入力される。
【0056】
フォーマッタ18により処理された記録制御およびサーボ制御のための図示しない制御信号は、アクチュエータ13位置すなわち対物レンズの位置を制御するアクチュエータドライバ19と光学系11に組み込まれている図示しない半導体レーザ素子の出力を制御するレーザ(LD)ドライバ20に入力される。また、フォーマッタ18により、光ディスクを所定速度で回転させるスピンドルモータ51の速度を制御するモータドライバ31への速度が指示される。
【0057】
なお、データ処理部17により処理された再生信号は、インタフェース21を通じて図示しない外部記憶装置(バッファメモリあるいはホストコンピュータ)または信号再生装置(ディスプレイもしくは音声再生機構)等に出力される。
【0058】
より詳細には、アンプゲイン切り換え回路15は、再生アンプ14から出力される検出信号のゲインを、光ディスクの光反射層または記録層からの反射レーザ光の強度に応じて、信号処理部16に、同じ振幅の再生信号が入力されるよう、再生アンプ14のゲインを最適化する回路である。
【0059】
すなわち、図5または図6を用いて説明したこの発明の光ディスクと、光反射率が50%以上であるとされる波長405nmのレーザ光を用いる単一の光反射層または記録層のみからなる光ディスク(次世代DVD)とを判定し、その判定結果に基づいて、アンプゲイン切り替え回路15により再生アンプ14のゲインを変化させることにより、再生アンプ14から出力される検出信号のゲインを、信号処理部16に、同じ振幅の再生信号が入力されるよう、変化させることで、例えば信号処理部16、データ処理部17およびフォーマッタ18に利用される回路を、周知の光ディスク装置すなわち情報記録再生装置と共用させることができる。従って、再生系のコストが低減される。
【0060】
また、フォーマッタ18のファームウエアとしてあるいはフォーマッタ18に接続される図示しないメモリ(ROM)により提供されるデフォルトの再生設定において、例えば波長650nmの赤色レーザ光により反射レーザ光が得られる光反射層または記録層には、周知のDVD規格に基づいて映像および音声(データ)が、波長405nmの青色レーザ光により反射レーザ光が得られる光反射層または記録層には新規格である次世代DVD規格に基づいて映像および音声(データ)が、それぞれ記録されていると判断するプログラムを有し、デフォルトで光ヘッド1の光学系11から青色レーザ光を出力して次世代DVD規格のでーた(映像および音声)を優先して再生し、図示しない切り換え機構により、現行のDVD規格で記録されているデータ(映像および音声)を再生させることも可能である。
【0061】
なお、光ディスクのシステムリードインエリアに、デフォルトの再生順序が記録されている場合には、上述した光ディスク装置(情報記録再生装置)側のフォーマッタにファームウエアまたは外部メモリにより保持されているデフォルトの再生順に拘わらず、光ディスクに記録されている再生順に従い、指定された波長のレーザ光が照射されて、フォーカスサーボが設定されてもよい。
【0062】
図8は、図1および図2に示した光ディスクを、記録可能な光ディスクとする記録層の構造を一例を示す概略図である。なお、図1に示した光ディスク101と図2に示した光ディスク201は、接着層を挟んで第1の基板と第2の基板が対向される構造は、実質的に同一であるから、ここでは図1に示した光ディスク101を例に説明する。
【0063】
図8に示されるように、情報の記録が可能な光ディスクとしては、例えば第1の基板111から順に、第1の光反射層または記録層(L0)112、接着層121および第2の光反射層または記録層(L1)132を主要な構成とすることは、既に説明した通りである。
【0064】
より詳細には、第1の光反射層または記録層(L0)112としては、例えば基板111の側から、透明材質から成る下地中間層(L0UL)112A、相変化形記録膜から構成される記録層(L0MR)112B、透明材質から成る上地中間層(L0OL)112Cおよび光反射層(L0RL)112Dからなる少なくとも4層構造を有する。
【0065】
また、接着層121を挟んで、第2の光反射層または記録層(L1)132としては、接着層121の側から、透明材質から成る下地中間層(L1UL)132A、相変化形記録膜から構成される記録層(L1MR)132B、透明材質から成る上地中間層(L1OL)132Cおよび光反射層(L1RL)132Dからなる少なくとも4層構造を有する。
【0066】
すなわち、記録可能な光ディスクにおいては、再生信号をエンハンス(強調)するために、それぞれの記録層(L0)と(L1)を多層構造とし、光入射面側に近い第1の光反射層または記録層(L0)層の光反射層(L0RL)112Dに、第1の波長λ0=405nmと第2の波長λ1=650nmで光学特性、特に光吸収係数の異なる材質を用いることにより、2つのレーザ光の波長(λ0=405nm,λ1=650nm)との間で光吸収係数が異なる材質を第1の光反射層または記録層L0層に用いることにより、第1の光反射層または記録層(L0)および第2の光反射層または記録層(L1)のそれぞれから反射されるレーザ光を、識別しながら取り出すことができる。
【0067】
より詳細には、第1の光反射層または記録層(L0)の反射層(L0RL)112Dに、図5または図6を用いて前に説明したSiの半透明膜またはAPC、もしくはそれらを含む材料の単層あるいは多層膜を用いることで、波長λ0=405nmのレーザ光L0を反射し、波長λ1=650nmのレーザ光L1を透過する第1の光反射層または記録層(L0)が得られる。
【0068】
以上説明したように、この発明の光ディスクでは、DVD規格と次世代DVD規格のそれぞれに対応する専用の光ディスク装置(情報記録再生装置)において記録されている情報が再生および記録可能である。また、この発明の光ディスクから情報を再生可能な光ディスク装置は、次世代DVD規格の光ディスクからの情報も再生可能に、再生信号のゲインを切り換えるゲイン切り換え回路を含むことから、信号処理部が共用でき、装置コストが低減される。
【0069】
なお、この発明は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施の形態は、可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合、組み合わせによる効果が得られる。
【0070】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、DVD規格の現行の光ディスクとより波長の短い光により情報を高密度に記録可能な次世代DVD規格の光ディスクとをシームレスに展開可能な光ディスクすなわち情報記録媒体および情報記録再生装置が得られる。また、光ディスク装置すなわち情報記録再生装置の信号処理部は、光ディスクの種類に拘わりなく共用できるので、装置コストが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態が適用可能な記録媒体の構成の一例を説明する概略断面図。
【図2】図1に示した光ディスク(記録媒体)の構成の別の一例を説明する概略断面図。
【図3】図1および図2に示した光ディスクに用いられる第1の光反射層または記録層と第2の光反射層または記録層に利用可能な材質を最適化するためのシミュレーションモデルを示す概略図。
【図4】第1の光反射層または記録層に、アルミニウム(Al)を用いた際の各波長のレーザ光の反射特性を示すグラフ。
【図5】第1の光反射層または記録層に、シリコン(Si)の半透明膜を用いた際の各波長のレーザ光の反射特性を示すグラフ。
【図6】第1の光反射層または記録層に、APC(銀(Ag)に、パラジウム(Pd)と銅(Cu)を所定の比率で混ぜた材質で光学的にはほとんど銀と同じ特性を持つ)を用いた際の、各波長のレーザ光の反射特性を示すグラフ。
【図7】図1および図2に示した2つの光反射層または記録層を有する光ディスクに情報を記録し、または光ディスクから情報を再生するための情報記録再生装置(光ディスク装置)の一例を説明する概略図。
【図8】図1および図2に示した光ディスクを、記録可能な光ディスクとする記録層の構造を一例を示す概略図。
【符号の説明】
1…光ヘッド、3、5,7(7a,7b,7c)…対物レンズ、11…光学系、12…検出系、13…アクチュエータ、14…再生アンプ、15…アンプゲイン切り換え回路、16…信号処理部、17…データ処理部、18…フォーマッタ、19…アクチュエータドライバ、20…レーザ(LD)ドライバ、21…インタフェース、101,201…光ディスク、111,211…第1の基板、112,212…第1の光反射/記録層、213…カバー層(表面保護層)、121,221…接着層(中間層)、131,231…第2の基板、132,232…第2の光反射/記録層。
Claims (9)
- 透明基板と、前記透明基板の片側の面に設けられた第1の光反射/記録層と、前記第1の光反射/記録層に隣接し、かつ前記透明基板とは反対側に設けられた中間層と、前記中間層に近接し、かつ前記第1の光反射/記録層とは反対側に設けられた第2の光反射/記録層を具備し、集束光を用いて情報の再生が可能な情報記録媒体であり、前記第1の光反射/記録層が設けられた側と反対の面から光を入射させて情報を再生する構造を有した情報記録媒体において、
対物レンズの第1の開口数に基づき、第1の波長により前記第1の光反射/記録層の情報を再生可能で、かつ前記対物レンズの第2の開口数に基づき、第2の波長により前記第2の光反射/記録層の情報を再生可能で、前記第1の開口数と前記第2の開口数が互いに異なり、前記第1の波長と前記第2の波長が互いに異なることを特徴とする情報記録媒体。 - 前記第1の光反射/記録層は、前記第2の光反射/記録層よりも記録密度が高く、かつ第1の波長のレーザ光でアクセスされ、前記第2の光反射/記録層は、前記第1の光反射/記録層よりも記録密度が低く、かつ第1の波長のレーザ光よりも長波長の第2の波長のレーザ光でアクセスされることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
- 前記第1の光反射/記録層は、前記第2の光反射/記録層よりも記録密度が高く、かつ第1の波長のレーザ光でアクセスされ、前記第2の光反射/記録層は、前記第1の光反射/記録層よりも記録密度が低く、かつ第1の波長のレーザ光よりも長波長の第2の波長のレーザ光でアクセスされ、前記第1の光反射/記録層は、前記第1の波長のレーザ光に対しては透過よりも反射が大きく、前記第2の波長のレーザ光に対しては、反射より透過が大きく形成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
- 前記第1の光反射/記録層は、前記第2の光反射/記録層よりも記録密度が低く、かつ第1の波長のレーザ光でアクセスされ、前記第2の光反射/記録層は、前記第1の光反射/記録層よりも記録密度が高く、かつ第1の波長のレーザ光よりも短波長の第2の波長のレーザ光でアクセスされることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
- 前記第1の光反射/記録層は、前記第2の光反射/記録層よりも記録密度が低く、かつ第1の波長のレーザ光でアクセスされ、前記第2の光反射/記録層は、前記第1の光反射/記録層よりも記録密度が高く、かつ第1の波長のレーザ光よりも短波長の第2の波長のレーザ光でアクセスされ、前記第1の光反射/記録層は、前記第1の波長のレーザ光に対しては透過よりも反射が大きく、前記第2の波長のレーザ光に対しては、反射より透過が大きく形成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
- 前記記録媒体の所定の領域に、前記第1の光反射/記録層と前記第2の光反射/記録層から情報を再生するために利用可能な情報が記録されていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の情報記録媒体。
- 第1の波長の光に対応する第1の開口数と、この第1の波長とは異なる第2の波長の光に対応する第2の開口数とを有し、記録媒体の所定の深さの層に、集束光を集束させる対物レンズと、
透明基板と、前記透明基板の片側の面に設けられた第1の光反射/記録層と、前記第1の光反射/記録層に隣接し、かつ前記透明基板とは反対側に設けられた中間層と、前記中間層に近接し、かつ前記第1の光反射/記録層とは反対側に設けられた第2の光反射/記録層を具備し、集束光を用いて情報の再生が可能な情報記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層の少なくとも一方に、前記第1の光反射/記録層が設けられた側と反対の面から前記対物レンズを介して前記記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層に光を照射して得られる反射光に基づいて、前記記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層に記録されている情報を再生し、また前記情報記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層に情報を記録可能な情報記録再生装置。 - 前記記録媒体の所定の領域に記録されている前記第1の光反射/記録層と前記第2の光反射/記録層から情報を再生するために利用可能な情報を検出する検出機構を有することを特徴とする請求項7記載の情報記録再生装置。
- 第1の波長の光に対応する第1の開口数と、この第1の波長とは異なる第2の波長の光に対応する第2の開口数とを有し、記録媒体の所定の深さの層に、集束光を集束させる対物レンズと、
透明基板と、前記透明基板の片側の面に設けられた第1の光反射/記録層と、前記第1の光反射/記録層に隣接し、かつ前記透明基板とは反対側に設けられた中間層と、前記中間層に近接し、かつ前記第1の光反射/記録層とは反対側に設けられた第2の光反射/記録層を具備し、集束光を用いて情報の再生が可能な情報記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層の少なくとも一方に、前記第1の光反射/記録層が設けられた側と反対の面から前記対物レンズを介して前記記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層に光を照射して得られる反射光に基づいて、前記記録媒体の前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層に記録されている情報を再生可能な情報再生装置における情報再生方法において、
前記第1の光反射/記録層または前記第2の光反射/記録層に光を照射して得られる反射光に強度が異なる情報記録媒体からの反射光が入力された場合に、信号再生系の前段の増幅器のゲインを切り換えることを特徴とする情報再生方法。
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WO2009031429A1 (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-12 | Sanyo Electric Co., Ltd. | 光記録媒体 |
WO2009034830A1 (ja) * | 2007-09-11 | 2009-03-19 | Sanyo Electric Co., Ltd. | 光記録装置および光再生装置 |
JPWO2007037162A1 (ja) * | 2005-09-27 | 2009-04-09 | パイオニア株式会社 | 情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム |
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2003
- 2003-06-02 JP JP2003157157A patent/JP2004362636A/ja active Pending
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