JP2006172574A - 光ディスク、光ディスク装置、光ディスク再生方法、デジタル作品出版物 - Google Patents

光ディスク、光ディスク装置、光ディスク再生方法、デジタル作品出版物 Download PDF

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Abstract

【課題】1つのディスクで、HD DVDの情報もDVDの情報も扱えるようにする。
【解決手段】この発明は1)光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面2層光ディスクであり、2)第2記録層の面記録密度が第1記録層の面記録密度の3倍以上であり、3)第2記録層に第1記録層が形成されていることを示す識別情報が形成されており、4)光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が550μm以上であり、5)光入射面から第2記録層までの光透過層の距離が622μm以下であり、6)第1のレーザ光に対する第1記録層からの反射率が45〜65%であり、7)第2のレーザ光に対する第2記録層からの反射率が15〜29%であることを基本とする。
【選択図】 図8

Description

この発明は、DVD(Digital Versatile Disc)のように映画や音楽などのデジタル化された映像音響作品などを蓄積する媒体となる光ディスクに関し、また光ディスクの記録情報を読み取る光ディスク装置、光ディスク再生方法、光ディスクを記録媒体とするデジタル作品出版物に関する。
===DVD規格の概要===
周知のように、デジタル映像を蓄積する光ディスクとして、DVD(デジタル多用途ディスク)があり、主に映画コンテンツの蓄積・配布(デジタル作品出版物)として全世界で幅広く使われている。このDVDは、DVDフォーラムが作成した規格で、DVD規格(DVD Book)(www.dvdforum.org参照)として公開され、また国際規格やJISとしても定められている。ここでは、DVD物理規格の1つである、120mmDVD−ROMの国際規格に関連した文献としてECMA267がある。以下ECMA267にしたがって簡単に説明する。
120mmDVD−ROMには、片面仕様で記録層が1層のものと2層のもの、そしてこれらを両面化したもの、合わせて4種類のディスクがある。映画などのコンテンツの蓄積配布では、主に片面仕様の2つのタイプがある。ディスクの容量は、片面1層のディスクで4.7GB、片面2層のディスクで各層4.27GB(ディスクあたりは8.54GB)である。
一方、上記DVD(既存DVDと称する)に比べて、さらに大容量のディスクの開発が要望されている。これは、HD(High Definition)映像(高精細映像)を、1枚のディスク(次世代DVDと仮に称する)に入れたいという要望から生じている。
ECMA267
上記の次世代DVDが開発された場合、新たに次世代DVD用に設計された次世代DVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)であれば、次世代DVDディスクだけではなく、現存DVDについても読めるように設計することは可能である。しかし、この次世代DVDは、現存DVDに比べ、記録密度、変調方式、信号処理、トラックフォーマットなどが大きく異なるため、従来のDVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)では読み取ることができない。つまり、従来のDVD装置では、次世代DVDディスクに収録されたHD映画コンテンツだけではなく、次世代DVDに収録された従来のDVD映画コンテンツも読み取ることができないなどの課題があり、次世代DVDを普及させる上で、阻害要因となることが考えられる。
そこでこの発明の目的は、上記のような課題に鑑みて、1つのディスクで、次世代DVDの情報も、現存DVDの情報も扱えるようにした光ディスク、光ディスク装置、光ディスク再生方法、光ディスクを記録媒体とするデジタル作品出版物を提供することにある。そして、従来のDVD装置では、DVDと認識され、HD DVDとDVDのコンパチブル装置では、両方のディスクを捕らえることができるようにした光ディスク、光ディスク装置、光ディスク再生方法、光ディスクを記録媒体とするデジタル作品出版物を提供することにある。
この発明は、上記の目的を達成するために、光透過層と、第1のレーザ光によりアクセスされる半透明の第1記録層と、中間層と、第2のレーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面2層光ディスクであって、第2記録層の面記録密度が第1記録層の面記録密度の3倍以上、第2記録層に第1記録層が形成されていることを示す識別情報が形成され、光入射面から第1記録層までの光透過層の厚さが、550μm以上、光入射面から第2記録層までの光透過層の厚さが、622μm以下、第1のレーザ光に対する第1記録層からの反射率が、45〜65%、第2のレーザ光に対する第2記録層からの反射率が、15〜29%、である光ディスクを基本とする発明である。
この発明よれば、片側から第1記録層(DVD層に相当)に第1レーザ光(赤色レーザ)、第2記録層(HD DVD層に相当)に第2レーザ光(青紫色レーザ)でアクセス可能な光ディスクを提供することができる。そして、従来のDVD装置では、本発明の光ディスクは、DVDディスクとして作動し、HD DVDとDVDの両方に対応できるコンパチ装置では、HD DVDディスクとDVDディスクとして作動する。またHD DVD専用の装置では、本発明の光ディスクは、HD DVDとして作動することができる。
したがって、DVDの映画コンテンツと、HD DVDの映画コンテンツの両方を1つのディスクに入れることができる。つまり、SD映像とHD映像の両方を扱えるコンビネーションディスクとなる。
そして、従来のDVD対応光ディスク装置では、DVDのコンテンツを再生することができ、新規なHD DVD対応光ディスク装置では、HD DVDの映画コンテンツ、またはHD DVDとDVDの映画コンテンツの両方を再生することができる。
たとえば、同じ映画コンテンツをDVDコンテンツとHD DVDコンテンツとして用意し、この2つの映画コンテンツを1枚のディスクにいれておけば、DVD対応装置だけしか持っていないユーザはDVD映画コンテンツを見ることができ、一方、HD DVD対応装置を持っているユーザは、HD DVD映画コンテンツを見ることができる。
現在、HD DVD対応装置を持っていないユーザでも、将来、HD DVD対応装置を購入すれば、新たにHD DVDディスクを購入しなくても、既に購入したディスクでHDの映像を楽しむことができ、ユーザにとってそのメリットは大きい。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。まず、この発明の理解を容易にするために、図1乃至図7を用いて、現存DVDと次世代DVDの技術について説明する。そして図8以後から本発明に係る次世代DVDの基本的構成を説明する。
===片面1層DVD===
図1に片面1層DVDディスク10の基本構造と光ヘッドの関係を示す。よく知られているように、DVDディスク10は、0.6mm厚のディスク基板2枚を貼り合せた構造をもつ。1つは信号基板11、もう1つは、ダミー基板14で、記録層20を内側にして、接着層24で貼り合されている。通常これらの基板は、射出成形機を用いて、ポリカーボネートというプラスチック材料で形成される。
なお、信号基板11には、映像情報やデータ情報などが、エンボスピットという形で、スパイラルトラックに形成される。記録層の情報を読み取る赤色レーザ30(波長:650nm)は、対物レンズ35(NA:0.6)で絞られ、信号基板11の光透過層13を通して、記録層20にフォーカスされる。
図2(a)、図2(b)は、片面1層ディスクの入射面12から見た記録層の位置を示す図である。図2(a)は、従来から用いられているNormal single layerの場合で、光透過層13の厚みの中心値は600μmで、入射面から最小570μm、最大630μmの位置にある。この値は、対物レンズ35の球面収差を考慮して定められている。最近、DVD規格として、片面1層のディスクでも、図2(b)に示すように、記録層の中心値が565μmで、入射面から最小550μm、最大580μmにある、Thin single layerの場合が追加された(www.dvdforum.orgまたは、DVD-Book参照)。このディスクは、従来の装置で読んだ時の互換性確保のため、ジッターがNormal single layerの8%以下に対し、7%と以下と規定されている。
===片面2層DVD===
図3は片面2層ディスク15の基本構造と光ヘッドの関係を示す。よく知られているように、このディスクは、第1記録層21と第2記録層23をもち、ディスクの片面から、この2つの記録層にアクセスして信号の再生ができる。図示しているとおり、光の入射面17から見ると、光透過層18を通して、手前が第1記録層21で、その奥側が第2記録層23である。各記録層へのアクセスは、対物レンズ35レンズアクチュエータで動かし、層間ジャンプさせることで実現している。
この2層ディスクの作製は、片面1層ディスクとほぼ同じように作製できるのが大きな特徴である。まず、射出成形機で、第1記録層21の形成される信号基板16と、第2記録層23の形成される信号基板19を別々に作製する。次に、第1記録層21には半透明膜、第2記録層23には高反射率膜をつけ、その後両方の基板を、記録層を内側にして、中間層25で貼り合わせれば完成である。
図4は、片面2層ディスクの光入射面17から見た記録層の位置を示す図である。光入射面17からみた第1記録層21と第2記録層23の位置は、対物レンズの球面収差や記録層間のクロストークを考慮し、第1記録層21の位置は最小550μm、第2記録層23の位置は、最大で640μmに限定され、かつ2つの層間(中間層25)の距離は、55±15μm(40〜70μm)と定められている。この中間層25は、通常2つの基板を貼り合せたときに出来る接着層の厚みで、実際の製造では、貼り合わせの精度と信号基板16の成形精度を考慮して決められる。なお、線記録密度は片面1層ディスクに対し、10%減らされ、各層あたりの容量は、4.27GBである。ジッターは、8%以下と規定されている。
===記録層の反射率など===
一方、記録層からの反射率は、
1層ディスク:45-85%(PBS有り)、60-85%(PBS無し:円偏光)
2層ディスク:18-30%(PBS有り)、18-30%(PBS無し:円偏光)
と決められている。
また、ディスクの反射率(Reflectivity)を示す情報は、データフレームにある4バイトのID(Identification Data)のb29(第29番目のビット)で、
0b:反射率が40%より大きい場合(PBS有り)
1b:反射率が40%以下の場合(PBS有り)と示されている。
この他、IDには、
Area type b27−b26
00b In the Data area
01b In the Lead -in area
10b In the lead-out area
11b in the Middle area
Data type b25
0b Read-only data
1b Other than read only data
Layer number b24
0b Layer0 of DL discs or on SL discs
1b Layer1 of DL discs
などの情報が記述されている。
また、ディスクが1層か2層かを示す情報は、コントロールデータゾーンのBP2(第2番目のバイトポジション)で、Disc structureが定義され、b6-b5が記録層の数を次のようなルールで示している、
00b Single
01b Dual
Others: reserve
さらに、1層ディスクと2層ディスクでは、1層当たりの容量が異なるが、これは線記録密度の違いである。BP3に記録密度が定義されており、b7-b4が線記録密度を示し、
0000b:0.267μm (1層の場合の線記録密度)
0001b:0.293μm (2層の場合の線記録密度)
となっている。
===次世代DVD===
一方、最近よく報道されているように、HD(High Definition)映像(高精細映像)をディスク1枚に入れたいという要望から、青紫色半導体レーザ(以降、青紫色レーザ)を用いて、DVDの3倍以上の高密度化したHD DVDが提案され、DVDフォーラムで規格化が行われている(www.dvdforum.org参照。まだ商品化されていない)。
HD DVDは、従来のDVDと類似するディスク構造を有し、容量は、片面1層ディスクが15GB、両面2層ディスクが30GBである。これらの大容量化は、レーザ光の短波長化、高NA化、変調方式、新しい信号処理(PRML:Partial Response and Most Likelyhood)などの新しい技術で実現されている。
図5に、片面1層HD DVDディスク40aの基本構造と光ヘッドの関係を示す。HD DVDディスク40aは、DVDディスク10と同様、0.6mm厚のディスク基板2枚を貼り合せた構造をもつ。1つは信号基板41、もう1つは、ダミー基板44で、記録層50を内側にして、接着層45で貼り合されている。光透過層43は、中央値が600μmで、対物レンズ65の球面収差から、最大613μm、最小587μmである。信号基板41に形成された記録層50は、対物レンズ65(NA:0.65)で絞られた青紫色レーザ光60(波長:405nm)で読み出される。
次に、図6に片面2層HD DVDディスク40bの基本構造と光ヘッドの関係を示す。HD DVDディスク40bは、信号基板46(記録層L0 51が形成されている)と信号基板49(記録層L1 53が形成されている)を中間層55で貼り合せた構造をもつ。DVDの場合と同様、レーザ光のフォーカス位置を記録層の間でジャンプさせることにより、ディスクの片側から2つの記録層L0 51又はL1 53にアクセスすることができる。
図7は光入射面47から見た片面2層HD DVDディスクの記録層の位置を示している。短波長化、高NA化に伴い、球面収差が厳しくなったため、第1記録層51の位置は、最小578μm、最大622μmに限定され、2つの層間距離(中間層55)は、20±5μm(15〜25μm)と定められている。
===既存DVDと次世代DVD===
このように、HD映像を蓄積可能な大容量のHD DVDが提案され、新たにHD DVD用に設計されたHD DVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)であれば、HD DVDディスクだけではなく、DVDについても読めるように設計することは可能である。しかし、このディスクは、DVDに比べ、記録密度、変調方式、信号処理、トラックフォーマットなどが大きく異なるため、従来のDVD装置(ドライブあるいはプレーヤ)では読み取ることができない。つまり、従来のDVD装置では、HD DVDディスクに収録されたHD映画コンテンツだけではなく、従来のDVD映画コンテンツも読み取ることができないなどの課題がある。
そこで発明者は、1つのディスクで、HD DVDの情報もDVDの情報も扱えるように工夫している。また従来のDVD装置では、DVDと認識され、HD DVDとDVDのコンパチ装置では、両方のディスクとして扱えるようにした光ディスクを工夫している。
<この発明の基本的な概念を述べると以下のようになる>
この発明に係る光ディスクは、基本的に、つぎの事項(1)〜(7)により特定されるものである。
(1)光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面2層光ディスクであること
(2)第2記録層の面記録密度が第1記録層の面記録密度の3倍以上であること
(3)第2記録層に第1記録層が形成されていることを示す識別情報が形成されていること
(4)光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が550μm以上であること
(5)光入射面から第2記録層までの光透過層の距離が622μm以下であること
(6)第1のレーザ光に対する第1記録層からの反射率が45〜65%であること
(7)第2のレーザ光に対する第2記録層からの反射率が15〜29%であること
また、この発明に係る光ディスクは、上記の事項を基本とし、つぎの事項(8)〜(10)を加えて実施することができる。
(8)光入射面から第1記録層までの光透過層の厚さが575μm以下であること
(9)光入射面から第2記録層までの光透過層の厚さが578μm以上であること
(10)中間層の厚さが28〜47μmであること
また、この発明に係る光ディスクは、上記の事項を基本とし、つぎの事項(11)(12)を加えて実施することができる。
(11)第1記録層はAg合金膜でその厚さが15〜23nmであること
(12)第2記録層はAl合金膜でその厚さが30nm以下であること
この発明に係る光ディスク装置は、つぎの事項(13)〜(20)より特定されるものである。
(13)光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置された片面2層光ディスクであること
(14)第2記録層の面記録密度が第1記録層の面記録密度の3倍以上であること
(15)第2記録層に第1記録層が形成されていることを示す識別情報が形成されていること
(16)光入射面から第1記録層までの光透過層の距離が550μm以上であること
(17)光入射面から第2記録層までの光透過層の距離が622μm以下であること
(18)第1のレーザ光に対する第1記録層からの反射率が45〜65%であること
(19)第2のレーザ光に対する第2記録層からの反射率が15〜29%であること
(20)情報を読み取る装置は、第1レーザ光と第2レーザ光を発生可能な光ヘッドと、第1レーザ光か第2レーザ光を選択的に発生させる制御手段を備えること
また、この発明に係る光ディスク装置は、上記の事項を基本とし、つぎの事項(21)を加えて実施することができる。
(21)制御手段は、ユーザインタフェースからの利用者入力に基づいて第1レーザ光か第2レーザ光を選択すること
また、この発明に係る光ディスク装置は、上記の事項を基本とし、つぎの事項(22)を加えて実施することができる。
(22)制御手段は、受け入れた光ディスクの情報を読み出しを試行する初期プロセスにおいては、第2レーザ光を選択すること
また、この発明に係る光ディスク装置は、上記の事項を基本とし、つぎの事項(23)を加えて実施することができる。
(23)制御手段は、初期プロセスにて情報を読み取れた場合、ユーザインタフェースより第1レーザ光選択する利用者入力があるまでは、第2レーザ光を選択し続けること
上記の手段により、片側から第1記録層(DVD層に相当)に第1レーザ光(赤色レーザ)、第2記録層(HD DVD層に相当)に第2レーザ光(青紫色レーザ)でアクセス可能な光ディスクを提供することができる。そして、従来のDVD装置では、本発明の光ディスクはDVDディスクとして作動し、HD DVDとDVDの両方に対応できるコンパチ装置では、HD DVDディスクとDVDディスクとして作動する。
したがって、DVDの映画コンテンツと、HD DVDの映画コンテンツの両方を1つのディスクに入れることができる。つまり、SD映像とHD映像の両方を扱えるコンビネーションディスクとなる。
そして、従来のDVD対応光ディスク装置では、DVDのコンテンツを再生し、新規なHD DVD対応光ディスク装置では、HD DVDの映画コンテンツ、またはHD DVDとDVDの映画コンテンツの両方を再生することができる。
たとえば、同じ映画コンテンツをDVDコンテンツとHD DVDコンテンツとして用意し、この2つの映画コンテンツを1枚のディスクにいれておけば、DVD対応装置だけしか持っていないユーザはDVD映画コンテンツを見ることができ、一方、HD DVD対応装置を持っているユーザは、HD DVD映画コンテンツを見ることができる。
現在、HD DVD対応装置を持っていないユーザでも、将来、HD DVD対応装置を購入すれば、新たにHD DVDディスクを購入しなくても、既に購入したディスクでHDの映像を楽しむことができ、ユーザにとってそのメリットは大きい。
===光ディスクの基本構成===
図8にこの発明の一実施例による光ディスク70と光ヘッドの関係を示す。光ディスク70は、第1信号基板71と第2信号基板72で構成され、レーザ光の光入射面73に対し、近い方に半透明膜からなる第1記録層(DVD層に相当)81が形成されているとともに、遠い方に高反射膜の第2記録層(HD DVD層に相当)83が形成されている。
図9は赤色レーザ光30で第1記録層(DVD層)81を再生したときの状態、図10は青紫色レーザ光65で第2記録層(HD DVD層)83を再生したときの状態を示す。まず、HD DVD層83が青紫色レーザ光で再生できるためには、図7から、最小578 μm、最大622 μmの間になければならない(球面収差の制限)。また、DVD層81は、図2の(b)Thin single layerの場合、最小550 μm、最大580 μmの間になければならない(最小550 μmは球面収差の制限)。一方、中間層85は、DVD層81とHD DVD層83の間で生じるクロストークを考慮して決められ、HD DVDの場合は、15 μm 以上、DVDの場合は40 μmとなっているが、いずれも光学系に依存する。
第1信号基板71はDVD層81が形成されるが、同時に、HD DVD層83を再生する青紫レーザ光も通過する。そこで、この基板の成形精度を考慮し、光透過層87は、最小550 μm、最大を575 μmとした。つまり、DVD層81の位置は、光入射面73から、550〜575 μmにある。±12.5 μmの成形精度は、Thin single layerの±15 μmよりは厳しいが、HD DVDの±9.5 μm(中間層の最大値25 μmの場合)よりは緩和されている。
中間層85の厚さは、HD DVD層83の位置が、578〜622 μmになければならないことを考慮すると、最小値:578−550 μm=28 μm、最大値:622−575 μm=47 μmとなる。このことは、DVD信号基板71の成形精度を上げれば、中間層85の最大値はその分増加し、逆に、成形精度が悪ければ、その最大値は減少する。いま、信号基板71の成形精度を2p(pは15 μm以下)とすると、中間層の最大値は、622 -(550+2p) μmで表すことができる。
一方、接着精度としては、HD DVD(10 μm p-p)のケースも考慮すると
16 μm p-p程度は十分可能である。その場合は、層間クロストークをできるだけ小さくできるように、中間層は、31μm〜47 μmに設定するのが望ましい。
===反射率など===
次に、すでに大量に市販されている従来のDVD装置で、この光ディスクが片面1層のThin single layerディスク として認識されるためには、図9に示すように、赤色レーザ光30に対し、DVD層81からの信号光Irsは入射光Irの45 % 以上なければならない。一方、同じ光ディスクに青紫色レーザ光60を照射した場合、図10に示すように、HD DVD層83からの信号光Ibsは、この光でフォーカス及びトラッキングサーボがかかり、かつ信号が再生できる程度に大きくなければならない。
青紫色レーザ光に対するHD DVD規格の反射率の規定は、
HD DVD−ROMの場合
片面1層ディスク 40 %−70 %(複屈折を含む)
片面2層ディスク 18 %−32 %(複屈折を含む)
HD DVD Rewritable disc(at system lead in area)
片面1層ディスク 4 %−8 % (複屈折を含む)
で、反射率規定の下限値と上限値は2倍以内である。
本発明のディスクの青紫色レーザ光での反射率は、HD DVD−ROMの片面2層ディスクの反射率規定に収まるのが望ましい。しかしながら、HD DVDまだ商品化されていないことから、フォーカスサーボやトラッキングサーボが安定にかかる範囲で、HD DVD規格に新たな規定を盛り込むことが可能である。その場合でも、反射率の下限値は、HD DVD-Rewritableディスクより大きいことが望ましい。
図4に示した片面2層DVDディスクの場合、再生光が赤色レーザ光30なので、普通、第1記録層21は、半透明膜としてAuかSiなどが使われ、高反射膜の第2記録層23は、コストの安いAl合金が用いられる。
ところが、図6に示したHD DVDの場合、AuやSiでは、青紫色レーザ光に対し適度な範囲で半透明層を作るのが難しい。そのため、半透明膜の第1記録層51は、Ag合金で形成され、高反射の第2記録層53は、Ag合金またはAl合金などが考慮されている。
上記の各種の条件を踏まえて、本発明の基本的な考え方を述べる。赤色レーザ光30でDVD層81を再生する場合、そこからの信号光Irsは、入射光Irの45 %(DVDディスクの反射率)以上必要である。そして、DVD層を通過し、HD DVD層83で反射したノイズ光Irnはできるだけ小さい方が良い。このことは、DVD層81は、赤色レーザ光では反射率が高く、透過率は低いほうが良い。次に、青紫色レーザ光60でHD DVD層83を再生する場合は、DVD層81の透過率が高く(反射率は低い)、かつHDDVD層83の反射率が高いほうが良い。従って、DVD層およびHD DVD層の反射膜材料はこの条件に合うのが望ましい。
それから、HD DVDでは、BCA(Burst Cutting Area)が必須で、このBCAは、高出力の半導体レーザでカットできるのが望ましい。現在、Al合金で形成され反射膜であれば、高出力半導体レーザのパワーでカッティングできる。
次に、HD DVD層につける反射膜の厚さであるが、HD DVD−ROMは、トラックピッチが0.4 μm、最短マーク長は0.2 μmである。これは、エンボスピットの形状が、上面で直径0.2 μm程度であることを表し、底面(基板側)はさらに小さい。HD DVD層での反射率を高めるには、膜厚を厚くすればよいが、そうするとエンボスピットが反射膜でつぶれてしまう。HD DVDでは、Al合金の厚さは23 nm程度が良好といわれているので、ここではこの値を用いた。このときのAl合金の赤色レーザ光での反射率は63.3 %、青紫色レーザ光では、62.3 %である。なお、Al合金の膜厚を厚くすれば、青紫色レーザに対する反射率は上がるので、エンボスピットがつぶれない範囲で高くすることは可能である。この場合でも、エンボスピットの底面が見える必要があることから、30nm程度が限度であり、そのとき青紫色レーザ光に対する反射率は10%ほど増加する。 図11(a)、図11(b)は、ポリカーボネート基板(光ディスクで使われるプラスチック材料)にAg合金膜をつけ、赤色レーザ光(図11(a)参照)および青紫色レーザ光(図11(b)参照)を照射し、反射率と屈折率を測定したものである。Ag合金の場合、反射率と透過率の特性が反対になっており、本発明で採用するには都合のよい材料であることが分かる。
このデータをもとに、Ag合金のn(屈折率)、k(しょうすい係数)を仮定し、Ag膜の反射率及び透過率を計算した。図12(a)は赤色レーザ光(650 nm )、図12(b)は青紫色レーザ光(405 nm)の場合を示す。以下の計算例では、図12(a)及び図12(b)のデータを用いた。
なお、反射率の表現について、ディスクの反射率、あるいは記録膜からの反射率は、ディスクからの信号光/入射光)×100 % のことで、全ての要因を含んでいる。一方、ディスク表面の反射率、記録膜の反射率、透過率などは他の要因は含まない値である。DVDディスクの反射率あるいはDVD層からの反射率は、赤色レーザでDVD層を再生したときのIrs/Ir、HD DVDディスクの反射率あるいはHD DVD層からの反射率は、青紫色レーザでHD DVD層を再生したときのIbs/Ibを表す。DVD層のと、DVD層からのでは、反射率の定義が異なることに注意。
===計算例1===
図9で、赤色レーザ光30を光ディスク70に入射させたときの反射光について計算する。入射面での反射率(Rrs)は、第1基板71の赤色レーザ光30に対する屈折率で定まり、4.8 %(反射防止なし)、光透過層87はHD DVD層の光透過層としても使われるので、複屈折をダブルパス60 nmとすると、複屈折による振幅低下は最大で8.2 %となる。以下、複屈折率が60 nm(最悪)の場合について示す。
まず、DVD層81からの信号光Irsが、入射光Irの45 % 以上となるためには、DVD層の反射率Rr1は、54 % (= 45 % /(0.952×0.918))となる。図12より、このときのAg合金の膜厚は16nmで、半透明なDVD層81の赤色レーザ光30に対する透過率は、40.8 %dである。Al合金で形成されたHD DVD層53の反射率は63.3 % なので、HD DVD層53からのノイズ光Irnは、入射光Irの8.8 %(=0.952×0.918×0.408×0.633×100 % )となる。この値は、信号光の1/5以下である。
次に、図10示す青紫色レーザ光65を入射させたときの反射を計算する。青紫色レーザ光60に対しては、入射面での反射率(Rbs)は5.3 % 、光透過層87の複屈折(ダブルパスで60 nm )による振幅低下は、最大で20 % である。半透明膜DVD層の青紫色レーザ光に対する光透過率は68.5%で、透過率は22.5%、Al合金で形成されたHD DVD層の反射率Rb2は62.3 % だから、信号光Ibsは入射光Ibに対し、21 %(=0.947×0.8×0.685×0.623×100 % )となる。また、DVD層からのノイズ光Ibnは、入射光Ibに対し、16.1 %(=0.947×0.8×0.225×100%)となる。
まとめると
赤色レーザ光
Irs/Ir = 0.45
Irn/Ir = 952×0.918×0.408×0.633=0.088
青紫色レーザ光
Ibs/Ib = 0.947×0.8×0.685×0.623 = 0.21
Ibn/Ib = 0.947×0.8×0.225 = 0.161
===計算例2===
上記の計算例では、赤色レーザ光に対するDVD層のからの信号光Irsを入射光Irの45 % 以上として計算した。実際には、もう少し余裕があったほうが望ましい。そこで、Irs/Irの値を50 % と仮定すると、赤色レーザ光でのDVD層の反射率は、60 % (= 50 % /(0.952×0.918))となる。図12から、このときのAgの膜厚は18nmで、DVD層の赤色レーザ光に対する透過率は34.6%、青紫色レーザ光に対する透過率は63.3%、反射率は26.9%である。従って
赤色レーザ光
Irs/Ir=0.5
Irn/Ir=0.952×0.918×0.346×0.633= 0.063
青紫色レーザ光
Ibs/Ib=0.947×0.8×0.633×0.623 = 0.179
Ibn/Ib=0.947×0.8×0.269 = 0.193
となり、DVDディスクもHD DVDディスクも反射率の規定値を満足する。
これらの計算は、複屈折を最大とした場合なので、実際の場合はもう少し反射率が上がることが考えられる。
図12(a)は、HD DVD層(Al合金膜:L1)を23 nm一定とし、DVD層(Ag合金膜:L0)を変化させた場合である。また、図12(b)は、DVD層を18 nm一定にして、Al合金膜の厚さを変えたときの反射率を示す図である。
===計算例3===
次に、赤色レーザ光でDVD層を再生したときの反射率(Irs/Ir)の最小値を45 % とし、青紫色レーザ光でHD DVD層を再生したときの反射率(Ibr/Ib)の最小値を計算してみる。計算例1で、基板の複屈折率を0 nmとすれば、赤色レーザ光でのDVD層の反射率は、49.7 % (= 45 % /(0.952×1))となる。図12から、このときのAgの膜厚は15 nmで、DVD層の赤色レーザ光に対する透過率は44.2%、青紫色レーザ光に対する透過率は71%、反射率は20.3%である。従って
赤色レーザ光
Irs/Ir=0.45
Irn/Ir=0.952×1×0.442×0.633=0.112
青紫色レーザ光
Ibs/Ib=0.947×1×0.71×0.623=0.282
Ibn/Ib=0.947×1×0.203=0.182
となる。つまり、青紫色レーザ光60でHD DVD層を再生したとき、HDDVDディスクの反射率は(Ibs/Ib)28.2 % まで大きくなる。
この計算から、HDDVDディスクの反射率の最大は、約29%となる。通常、反射率の最小値と最大値の比は2倍以下で定められるので、この場合は、最小値は、15%程度としてよい。
よって、HDDVDディスクの反射率は、15〜29% となる
===計算例4===
同様にして、HD DVDディスクの反射率が最小の15%の時、DVDディスクの反射率の最大値を計算してみる(複屈折は0 nm)。計算例3で、DVD層の青紫色レーザ光に対する透過率をTとすれば
Ibs/Ib=0.947×1×T×0.623=0.15
これから、DVD層の青色レーザ光での透過率は、51.8 %となる。図12より、このとき、赤色レーザ光での反射率は71.2%、Agの膜厚は、22.6nmである。
赤色レーザ光
Irs/Ir = 0.952×1×0.712 = 0.645
Irn/Ir = 0.952×1×0.235×0.633=0.032
青色レーザ光
Ibs/Ib=0.947×1×0.518×0.623=0.15
Ibn/Ib=0.947×1×0.37=0.332
以上の計算から、DVDディスクの反射率の最大値は、約65%となる。従って、DVDディスクの反射率は、45〜65% となる。
===層間クロストークと中間層===
次に、層間クロストークと中間層の厚みについて考えてみる。図9で、赤色レーザ光でDVD層81を再生しているとき、この層を通り抜けた光が奥側のHD DVD層83で反射し、再びDVD層81を通過する。再生光学系は、DVD層81を光検出器面上に結像する役目を持っているので、HD DVD層83で反射したノイズ光Irnは、中間層の厚みの2乗で光検出器に寄与する。
図4に示す片面2層DVDディスクでは、中間層の最小値を40μmと定めており、この値で、層間クロストークは問題とならないレベルとなっている。そして、2つの層からの反射光は概ね等しくなるように、第1記録層21の反射率が決められている。
計算例1では、赤色レーザ光30でDVD層81を再生した場合、HD DVD層83からのノイズ光Irn/Ibは、入射光の8.8%で、信号光Irs/Ibの45%に比べ、1/5.1(=8.8/45)である。この値は、中間層の最小値40μmに対し、これが17.6μm(=40μm /√5.1)まで小さくなっても、層間クロストーク量が同じであることを示している。
次に、青紫色レーザ光65でHD DVD層83を再生する場合を考えてみる。信号光Ibs/Ibは入射光の21%、ノイズ光Ibn/Ibは入射光の16.1%なので、中間層の最小値15μmに対し、中間層が13.2μm(=15μm×√0.77)まで小さくなっても、層間クロストーク量が同じであることを示している。
以上から、中間層が28〜47μmの間にあれば層間スロストークは問題とならない。計算例2の場合は、赤色レーザ光に対し、Irs/Irが50%、Irn/Irが6.3%なので、DVD層を再生している時の層間スロストークは、計算例1より小さく、問題とならない。青紫色レーザ光では、Ibs/Ibが17.9%、Ibn/Ibが19.3%なので、15.6μm(=15 μm×√(19.3/18.9))と若干大きくなるが、やはり中間層が28〜47μmであれば問題とならない。
計算例3の場合は、赤色レーザ光に対し、ノイズ光Irn/Irは入射光の11.2%で、信号光Irs/Irの45%に比べ1/4(=8.8/45)である(複屈折:60nm)。この値は、中間層の最小値40μmに対し、これが20μm(=40μm /√4)となるが、やはり中間層が28〜47μmであれば問題とならない。青紫色レーザ光では、Ibn/Ib(18.2%)がIbs/Ib(28.2%)より小さいので問題とならない。
計算例4の場合は、赤色レーザ光に対し、ノイズ光Irn/Irが3.2%なので問題とならない。一方、青紫色レーザ光では、Ibs/Ibが15%、Ibn/Ibが33.2%なので、22.3μm(=15 μm×√(33.2/15))と若干大きくなるが、やはり中間層が28〜47μmであれば問題とならない。
以上をまとめてみると
DVDの反射率 45〜65%
HD DVDの反射率 15〜29%
Ag合金の膜厚 15〜23nm
===フラグ情報===
次に、本発明の光ディスクのフラグのセットについて説明する。DVD層81は、通常の片面1層DVDとして扱う必要があり、Data frameのID及びControl data zone のPhysical format informationのBP2は、片面1層ディスクとして設定する。
一方、HD DVD層83は、Data frameのID及びControl data zone のPhysical format informationのBP2は、片面1層ディスクとして設定する。
この発明に係る光ディスクがDVD層とHD DVD層の2つの層を持っていることを示すフラグは、Control data zone のPhysical format informationにある(BP2)Disc structureの中で、reservedになっているビットを使うのが望ましい。reservedは2箇所あり、b7とLayer typeの中で使われていない、b3である。このビットは、ROMだけではなくRewritableやRなどでもreserved となっており、影響がないものと思われる。
(BP2) Disc structure
b3 0b reserved
1b 第1層にDVD層、第2層にHD DVD層
===DVD規格の光ディスク装置による再生===
次に、本発明のディスクを従来のDVD装置で再生する場合について、図13及び図14を使って説明する。図13はよく知られている従来のDVD装置の主要構成を示し、図14はその動作フローとフォーカスサーボについて示している。
DVD装置の主要構成を簡単に説明する。スピンドルモータ100は、ターンテーブルを回転駆動する。クランパ101は、光ディスク70をターンテーブル上に把持する。スピンドルモータ100は、モータドライバ102により制御される。光ヘッド110は、対物レンズ35及び光学系113を含む。光学系113は、フォーカス及びトラッキングアクチュエータ116により駆動される。フォーカス及びトラッキングアクチュエータ116がアクチュエータドライバ118により制御されると、レーザ光が光ディスクのトラックに焦点を合わせ、かつ追従する。ラジアルアクチュエータ117は、光ヘッド110をディスクの半径方向へ移動させるものであり、アクチュエータドライバ118により制御される。
ディスクからの反射光は、光学系113から導出され、変換ユニット115のフォトディテクタで電気信号に変換される。この電気信号は、ゲイン調整ユニット120の再生信号増幅器でゲイン調整され、信号処理回路130に入力される。信号処理回路130では、復調処理及バッファリング、エラー訂正などが行われ、その出力はデータ処理回路140に入力される。ここでは、パケット分離、制御信号分離などが行われ、映像及び音声の情報はAVデコーダ150に入力される。AVデコーダ150で復調された、映像信号及び音声信号、副映像信号などは、AV増幅器160を介してベースバンド信号として出力される。
サーボコントローラ170は、例えば4分割フォトダイオードからの再生信号を演算処理したフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を用いて、アクチュエータドライバ118に対して制御信号を与える。システムコントローラ180は、入力端末(例えばリモートコントローラ、あるいは操作キー入力部)190からの信号に応答して、装置の再生、停止、一時停止などを制御する。また、ゲイン調整ユニット120内のレーザダイオードドライバを制御する。レーザダイオードドライバは、光ヘッド110に搭載されているレーザダイオードを駆動し、この結果先の赤色レーザ光30が出力される。
上記のDVD装置に本発明の光ディスク70が装填されると、スピンドルモータ100が所定の回転数まで回転する(図4(a)のステップ200、201)。次に、フォーカスACT116に周期的な駆動電流が流され、光ヘッドが軸方向に上下する(図4(a)のステップ202)。再生信号から作ったフォーカス信号205が周期的に現れる(図4(b)のフォーカス信号参照)。DVD側の反射率が50%程度の本発明のディスクでは、DVD層からのフォーカス信号レベルはHD DVD層からの信号レベルに比べ、6〜8倍以上も大きいので、DVD装置は、このディスクを片面1層DVDディスクと認識し、206に示すように、DVD層へのフォーカスサーボをオンにする(図4(a)のステップ210)。
そうするとわずかな整定時間を置いて、オンフォーカス210となる。続いて、トラッキングサーボがオンとなり(図4(a)のステップ211)、ディスクの適当な位置にオントラッキング211する。この状態で、Data frameのIDを読み(図4(a)のステップ220)、ディスクのArea type, Reflectivity, Layer numberなどをチェックし、続いて、ラジアルアクチュエータ(Radial ACT)117を駆動し、Lead in areaに移動させる(図4(a)のステップ221)。Control data zoneに移動し(図4(a)のステップ222)、Physical format informationの(BP2)Number of layer, Layer typeを読み、片面1層DVDディスクであることを確認し、DVD映像の再生(図4(a)のステップ223)となる。
装置によっては、HD DVD層の信号レベルが小さいにもかかわらず、本発明ディスクを、片面2層DVDディスクと判断することもありうる。この場合、通常は1層目(L0層)にフォーカスオンし、続いてトラッキングオンしてL0層のリードイン情報を読むので、この場合も1層片面ディスクと判断され問題はない。もし、間違ってHD DVD層を読みに行く場合もあるかもしれない。しかしながら、HD DVD層からの信号レベルは小さいので、フォーカスオンできず再び1層目にフォーカスオンする。もしフォーカスオンした場合でも、HD DVD層は読めないので、再びDVD層を読むことになり、問題はない。一度DVD層が読めれば、本発明ディスクは片面1層DVDと認識され、DVDとして扱われる。
===HD DVD規格の光ディスク装置による再生===
次に、青紫色レーザ光を用いたHD DVD装置の場合について、図15及び図16(a),(b)を用いて説明する。HD DVD装置は、DVD装置の構成と略同じような機能ブロックを有するので、同様な部分には図13と同じ符号を付している。ただし、HD DVD装置の場合は、青紫色レーザ光を出力するレーザダイオードが光・電気変換ユニット115に設けられている。また対物レンズ65は、開口数が先の対物レンズ35とは異なる。
本発明のディスクと片面2層のHD DVDディスクを比較すると、各層からの反射率はほぼ同じようなレベルである。従って、反射率の差から違いを判断するのは難しい。また、BCAはいずれの場合も2層目につくられるので、BCAの有無で判断するのも難しい。このため、実際にはフォーカス及びトラッキングサーボをかけ信号レベルで判断することになる。HD DVD装置は新しく作られるので、記録層を探査し、2層ディスクと判断したら、まず2層目から読むようにしておく。
まず、フォーカスアクチュエータ(ACT)116に周期的な駆動電流を流し、記録層の探査を行う(図16(a)のステップ202)。そして、フォーカス信号245から2層ディスクであること判断する(図16(a)のステップ203)。続いて、再生信号のゲインを調節し(図16(a)のステップ230)、2層目となるHD DVD層へフォーカスオンし(図16(a)のステップ240)、するとわずかな整定時間を置いてオンフォーカスとなる。続いてトラッキングサーボをオンにすると(図16(a)のステップ241)、適当な位置でオントラッキング状態となる。
続いて、Data frameのIDを読み(図16(a)のステップ250)、ディスクのArea type, Reflectivity, Layer numberなどをチェックし、続いて、Radial Actuator 117を駆動し、Lead in areaに移動させる(図16(a)のステップ251)。Control data zoneに移動し(図16(a)のステップ252)、Physical format informationの(BP2)b3, Number of layer, Layer typeを読み、本発明のディスクであることを認識し、その後、HD DVD映像を再生する(図16(a)のステップ253)。
誤って1層目にジャンプした場合でも、この層(DVD)の情報は読めないので、再び2層目にジャンプするようにするので、問題はない。
片面2層のHD DVDが装填された場合は、2層目にリードイン情報が無いので、通常のHD DVDディスクと判断し、1層目にジャンプして再生を行うので問題はない。
===DVDとHD DVDの両規格に対応した光ディスク装置による再生===
次に、図17、図18を用いて、赤色レーザ光と青紫色レーザ光の両方を用いる本発明に係るコンパチ装置について説明する。
図17に示すようにコンパチブル装置は、図13に示したDVD装置の構成及び図15に示したHD DVD装置の構成と、略同じような機能ブロックを有するので、同様な部分には図13、図15と同じ符号を付している。ただし、コンパチブル装置の場合は、赤色レーザ光を出力するレーザダイオードLDrと、青紫色レーザ光を出力するレーザダイオードLDbが光・電気変換ユニット115に設けられている。また対物レンズ111は、例えばレーザビームの波長に応じて選択性を有し、赤色レーザ光の場合と、青紫色レーザ光の場合とで適応的に開口数が変化する。或いは対物レンズは切り替えタイプであってもよい。
この装置では、最初に青紫色レーザ光を照射し、HD DVDディスクかを調べる。最初に青紫色レーザ光を照射するのは、青紫色レーザ光で読めなかった場合は、赤色レーザ光を照射し、DVDディスクかどうかを調べるためである。CDも再生できる装置の場合は、ここでは説明しないが、赤色レーザ光の場合と同等に扱うことができるからである。また、最初に青紫色レーザ光を照射するのは、本発明ディスクを普通のDVDディスクと誤判断するのを避けるためである。
コンパチブル装置に、本発明ディスクを装填すると、青紫色レーザ光がオンとなり、続いて、フォーカスACT116を駆動して記録層の探査をする202。そして、フォーカス信号から、2層ディスクと判断する(図18のステップ203)。再生信号のゲインを調整して(図18のステップ230)、HD DVD層にフォーカスオンする(図18のステップ2403)。その後、トラッキングオンにして(図18のステップ241)、Data frameのIDを読み(図18のステップ250)、Lead in areaに移動し(図18のステップ251)、Control data zoonのPhysical format informationを読む(図18のステップ252)。(BP2) Disc structure のLayer typeのb3のフラグから、本発明のディスクの確認を行う。続いて、Number of layer, Layer typeを確認し、今アクセスしているのがHD DVD層であることを認識し、HD DVDの映像を再生する(図18のステップ253)。
次に、ユーザが入力端末190を使ってDVDを選択すると(図18の191)、再生信号のゲインを調整し(図18のステップ205)、DVD層にフォーカスオン(図18のステップ210)、トラッキングオンし(図18のステップ211)、Data frameのIDチェック(図18のステップ220)、続いてLead in へ移動し(図18のステップ221)、Control data zone のフラグをチェックし(図18のステップ222)、DVDの映像を再生する。ユーザがHD DVDを選択すれば(図18の192)、先に示した方法でHD DVDの映像を再生することができる(図18のステップ253)。
以上のように、本発明によれば、1枚の光ディスクにDVDとHD DVDを形成することができ、既存のDVD装置ではDVD層を再生し、HD DVD規格に対応したHD DVD装置ではHD DVD層を再生し、この発明に係るコンパチ装置では、DVD層とHD DVD層の両方を再生することができ、既存のDVD規格の製品群と新規なHD DVD規格の製品群とが両立しつつ、HD DVD規格の製品群が一般利用者にスムーズに普及することを促すことができる。
===ディスクの試作と評価データ===
次に、図19に、実際に試作した本発明に係わる光ディスクの特性を示す。この試作では、DVD層の反射率が45%以上、HDDVD層の反射率が18%以上になることをねらい、HD DVD層のAl合金膜厚は23nm、DVD層のAg合金膜厚は18nmで試作した。また、光透過層は(DVD側基板厚)、562.5±12.5 μm(550〜575μm)、中間層厚は39±8μm(31〜47μm)を目標にした。なお、DVD側のスタンパーは、既存のDVDの片面1層ディスク用のスタンパーを利用した。このため、フラグは片面1層ディスクとなっている。
図19(a)は、実測した光透過層と中間層の厚みの最小値と最大値である。何れも目標に入っている。図19(b)は、DVD側のジッターと反射率である。ジッターは、7%以下で、Thin single layer discの条件を満たしている。反射率は、最大値と最小値を示しているが、いずれも45%を上回っている。反射率の最小値と最大値の間に差があるのは、主に複屈折の影響と考えられる。DVDの性能は、機械特性、光学特性、信号特性の全てでDVD規格を満足し、実際に、40機種以上のプレーヤおよびドライブでプレーヤビリティを確認したが、問題が無いことがわかった。
図20に本発明ディスクのHD DVD側の反射率特性を示す。この測定では、サンプル数として、10枚の光ディスクの反射率の最小値と最大値を調べた。反射率は、全ての光ディスクで18〜22%に入り、目標をクリアできることがわかった。反射率の最大値と最小値にはばらつきがあるのは、主に複屈折の影響と見られる。DVDに比べその変動幅が大きいのは、複屈折が同じ値でも短波長になるほど影響が大きくなるからである。なお、この試作ディスクは、反射率を除き、機械特性、光学特性、信号特性の全てでHDDVD規格を満足している。
===他の実施形態===
上記の実施例では、第1記録層の半透明膜をAg合金で形成した場合を説明した。しかしながら、2つの波長の異なるレーザ光に対し、選択的に反射率、透過率が設定できれば更に効率よく働かすことができる。例えば、多重干渉膜や色素などの組みあわせてもよい。また、第2記録層にはAl合金膜を用いたが、勿論Al合金膜やAu膜などを用いても良い。更に、反射率が青紫色で大きく赤色小さくなる波長選択性のある多重干渉膜や色素などを組み合わせた膜を用いても良い。また、光ディスクの表面でのロスが大きいので、反射防止膜をつけてもよい。さらに、本発明では、第2記録層からの反射の最低を15%としたが、HDDVD-rewritable disc では、4−8%が用いられているので、15%よりさらに小さくすることも可能である。
一方、第1記録層の位置や中間層の厚みは、基板の成型精度や中間層の作製精度に依存する。従って、本発明の実施例で示した値の前後であれば、有効に働く。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
片面1層DVDディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 片面1層DVDディスクの記録層の位置を示す図である。 片面2層DVDディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 片面2層DVDディスクの記録層の位置を示す図である。 片面1層HD DVDディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 片面2層HD DVDディスクの基本構造と光ヘッドの関係を示す図である。 片面2層HD DVDディスクの記録層の位置を示す図である。 本発明の光ディスクと再生光学系の関係を示す図である。 本発明の光ディスクと赤色レーザ光の関係を示す図である。 本発明の光ディスクと青紫レーザ光の関係を示す図である。 Ag合金膜の反射率と屈折率の実測値 Ag合金膜の反射率と透過率の計算値 DVD規格の光ディスク装置の構成図である。 DVD規格の光ディスク装置の動作の流れを示す図である。 HD DVD規格の光ディスク装置の構成図である。 HD DVD規格の光ディスク装置の動作の流れを示す図である。 本発明に係る光ディスク装置の構成図である。 本発明に係る光ディスク装置の動作の流れを示す図である。 試作した本発明に係わる光ディスクの特性の例を示す図である。 本発明に係わる光ディスクのHD DVDの反射率特性の例を示す図である。
符号の説明
81…第1記録層、83…第2記録層、85…中間層、87…光透過層。

Claims (10)

  1. 光透過層と、第1のレーザ光によりアクセスされる半透明の第1記録層と、中間層と、第2のレーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置され、
    前記第2記録層の面記録密度が前記第1記録層の面記録密度の3倍以上、
    前記第2記録層に前記第1記録層が形成されていることを示す識別情報が形成され、
    光入射面から前記第1記録層までの光透過層の厚さが、550μm以上、
    前記光入射面から前記第2記録層までの光透過層の厚さが、622μm以下、
    前記第1のレーザ光に対する前記第1記録層からの反射率が、45〜65%、
    前記第2のレーザ光に対する前記第2記録層からの反射率が、15〜29%、
    である片面2層の光ディスク。
  2. 前記光入射面から前記第1記録層までの光透過層の厚さが、575μm以下で、
    前記光入射面から前記第2記録層までの光透過層の厚さが、578μm以上で、
    前記中間層の厚さが、28〜47μmで、
    ある請求項1記載の光ディスク。
  3. 前記第1記録層はAg合金膜でその厚さが15〜23nm、
    前記第2記録層はAl合金膜でその厚さが30nm以下、
    である第1又は第2項記載の光ディスク。
  4. 光透過層と、第1のレーザ光によりアクセスされる半透明の第1記録層と、中間層と、第2のレーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置され、
    前記第2記録層の面記録密度が第1記録層の面記録密度の3倍以上、
    前記第2記録層に前記第1記録層が形成されていることを示す識別情報が形成され、
    光入射面から前記第1記録層までの光透過層が、550μm以上、
    前記光入射面から前記第2記録層までの光透過層が、622μm以下、
    前記第1のレーザ光に対する前記第1記録層からの反射率が、45〜65%、
    前記第2のレーザ光に対する前記第2記録層からの反射率が、15〜29%、である片面2層光ディスクの情報を読み取る装置であって、
    前記第1レーザ光と第2レーザ光を発生可能な光ヘッドと、
    前記第1レーザ光か第2レーザ光を選択的に発生させる制御手段
    を備えた光ディスク装置。
  5. 前記制御手段は、
    ユーザインタフェースによる利用者入力に基づいて前記第1レーザ光か第2レーザ光を選択する請求項4に記載の光ディスク装置。
  6. 前記制御手段は、
    受け入れた光ディスクから情報の読み出しを試行する初期プロセスにおいて、前記第2レーザ光を選択する請求項4又は5に記載の光ディスク装置。
  7. 前記制御手段は、
    初期プロセスにて情報を読み取れた場合、ユーザインタフェースより前記第1レーザ光を選択する利用者入力があるまでは、前記第2レーザ光を選択し続ける
    請求項6に記載の光ディスク装置。
  8. 光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置され、前記第2記録層の面記録密度が前記第1記録層の面記録密度の3倍以上、前記第2記録層に前記第1記録層が形成されていることを示す識別情報が形成され、光入射面から前記第1記録層までの光透過層の厚さが、550μm以上、前記光入射面から前記第2記録層までの光透過層の厚さが、622μm以下、前記第1のレーザ光に対する前記第1記録層からの反射率が、45〜65%、前記第2のレーザ光に対する前記第2記録層からの反射率が、15〜29%、である片面2層の光ディスクに記録された情報を読み取る再生方法であって、
    前記第2レーザ光をアクセスして、フォーカス状態を前記光ディスクの厚み方向へ往復移動させ、
    前記第2記録層にフォーカスを合わせてゲイン調整を行い、フォーカスサーボをオンにし、続いてトラッキングサーボをオンし、
    前記トラッキングサーボをオンした後に、前記再生信号からデータフレームのIDを読み取りチェックし、次にリードインエリアのコントロールデータゾーンに移動し、
    前記コントロールデータゾーンの物理フォーマット情報からディスク種類の情報を確認し、
    次に、前記第2記録層の信号を再生することを特徴とする光ディスクの再生方法。
  9. 光透過層と、第1レーザ光によりアクセスされる第1記録層と、中間層と、第2レーザ光によりアクセスされる第2記録層がレーザ光入射方向に順に配置され、前記第2記録層の面記録密度が前記第1記録層の面記録密度の3倍以上、前記第2記録層に前記第1記録層が形成されていることを示す識別情報が形成され、光入射面から前記第1記録層までの光透過層の厚さが、550μm以上、前記光入射面から前記第2記録層までの光透過層の厚さが、622μm以下、前記第1のレーザ光に対する前記第1記録層からの反射率が、45〜65%、前記第2のレーザ光に対する前記第2記録層からの反射率が、15〜29%、である片面2層の光ディスクに記録された情報を読み取る再生方法であって、
    前記光ディスクに照射する光ビームとして青紫色レーザ光を選択し、
    フォーカス状態を前記光ディスクの厚み方向へ往復移動させ、
    前記第2記録層にフォーカスを合わせてゲイン調整を行い、フォーカスサーボをオンにし、続いてトラッキングサーボをオンし、
    前記第2記録層の信号再生状態に移行し、
    前記第1記録層への切換え信号が与えられたときは、前記再生信号に対するゲインを調整し、
    前記第1記録層にフォーカスを合わせ、続いてトラッキングサーボをオンし、
    前記第1記録層の信号再生状態に移行する
    ようにしたことを特徴とする光ディスクの再生方法。
  10. 前記第2記録層でのトラッキングサーボをオンした後は、前記第2の記録層の前記再生信号からデータフレームのIDを読み取りチェックし、次にリードインエリアのコントロールデータゾーンに移動し、
    前記コントロールデータゾーンの物理フォーマット情報のディスク種類の情報を確認し、前記第2記録層の信号を再生する、
    ようにしたことを特徴とする請求項9記載の光ディスクの再生方法。
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