JP2007050928A5 - - Google Patents

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食品包装用ラップフィルム用の詰替容器
本発明は食品包装用ラップフィルム用の詰替容器に関する。
従来、家庭用の食品包装用ラップフィルム(以下、一部を除いてフィルム又はラップフィルムと表記)は、鋸歯のついた使い切りの紙容器入りとして提供され、引き出したフィルムを蓋体前縁の鋸歯で固定したのち、容器を内側へ傾けて外方へ開いたり内側へ回転させたりして引き切りにする切断方法が採用されてきた。
以上に述べた従来の食品包装用ラップフィルムの切断方法においては、伸びやすい樹脂製のフィルムを鋸歯で固定して引き切りにするために、切り始めが切りにくかったり、反動で切り取ったフィルムが皺になったり絡まったりすることが多く、容器を動かして切る切り方は不自然であり、その切れ味も最善とは言い難かった。又、省資源やゴミの減量といった観点からすれば、使い切りの紙容器はできれば省略して節約したい部分であったが、それを実現するには、性能はもとより、使い勝手や、安全性、経済性、見た目の美しさなど、あらゆる点で消費者に強く訴えられるような魅力的な詰替容器がなければならなかった。
本発明は、このような従来の紙容器入りの食品包装用ラップフィルムが有していた問題を解決しようとするものであり、性能はもとより、使い勝手や、安全性、経済性、見た目の美しさなど、あらゆる点で消費者に強く訴えられるような魅力的な食品包装用ラップフィルム用の詰替容器を実現し、以て、使い切りの紙箱を廃した詰め替え用ラップフィルムの供給を促し、ひいては省資源やゴミの減量に資することを目的とするものである。
そして本発明は、上記目的を達成するために、巻き回された食品包装用ラップフィルムを回転自在に収納する本体の上面と前面をエプロン部を有する中折れ式蓋体で開閉自在に覆い、両端を回転圧板を有する跳ね上げ式のサイドキャップで開閉自在に閉じ、焼き入れリボンの切片からなる対をなす切断具の一方の切断具AをX字状に形成してエプロン部裏面に、他方の切断具Bを横一直線状に形成して本体前面上部の曲面部に設け、上記中折れ式蓋体を介して切断具Aの回転方向と回転半径を変化させながら回動させることによって、対向して噛み合う切断具ABの稜角同士を連続して点的に接触させ、以て、両者間に引き出された食品包装用ラップフィルムを挟み切るようにしたものである。
上述したように本発明の食品包装用ラップフィルム用の詰替容器は、中折れ式蓋体40を採用することにより、切断具AB(50a、50b)の稜角同士の連続した点接触を可能とし、より自然で合理的な切断方法によって、銘柄によって硬軟さまざまな特性を有するラップフィルムに対応し、優れた切れ味を示す。又、従来の紙容器を無用とすることにより、経済的で、省資源やゴミの減量に資する。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図3に示す実施例において、詰替容器の本体1は、巻き回された食品包装用ラップフィルムのロール(以下、一部を除いてロール又はフィルムロールと表記)12を回転自在に収納し、かつ、回転圧板36、36′(図2、4)を有するサイドキャップ30、30′を両端に設けるに足る内外径と全長と肉厚を有する中空の円筒状に成型し、その上面にフィルム取り出し口2と粘着部3、前面上部に切断具B取り付け用の傾斜溝5、5′とそれに連続する切断具B固定用の窪み6、6′、背面両端部に蓋体丁番部48、48′(図5)取り付け用の凸字型の窪み8、8′、両端外縁部にブラケット20、20′のバヨネット爪22、22′(図4)が嵌合するL字溝7、7′とブラケット固定用のビス穴10、10′、両端底辺部にサイドキャップ丁番部32、32′(図4)が嵌合するコの字型の切り欠き9、9′をそれぞれ左右相称に形成して設ける。
上記L字溝7、7′は、本体1両端の円周を3等分又は4等分して、そのうちの2カ所又は3カ所に、両端の端面から対向する外縁内側へ向けて半円筒状の溝を直角に切り込み、さらにその溝を左右いずれかの方向へ直角に屈曲させ、ブラケット20、20′の回転角分だけ延伸して、逆L字型又は反転させた逆L字型に形成し、ソケット部21、21′を介してブラケット20、20′を本体1両端に嵌め込んで固定したとき、本体1両端の端面とブラケット20、20′立面が面一となるように設け、残り1カ所にブラケット20、20′固定用のビス穴10、10′を設ける。その際、該L字溝7、7′とビス穴10、10′は、上記切断具B固定用の窪み6、6′や、蓋体丁番部48、48′取り付け用の凸字型の窪み8、8′、サイドキャップ30、30′取り付け用のコの字型の切り欠き9、9′などに抵触しないようなるべく等間隔に設け、ビス穴10、10′は本体1背面下部の目立たない位置に貫通させて設ける。
凸字型の窪み8、8′は、図5に示す蓋体丁番部48、48′の形状に合わせ、該丁番部48、48′が半ば埋没して回動自在に係止されるように、本体1背面の適切な位置に大小2個の半円筒状の窪みを直列に連結した凸字型に形成して設ける。
コの字型の切り欠き9、9′は、本体1両端に嵌め込まれたブラケット20、20′底辺に設けられた壁がん状空間25、25′の上面に一致するとともに、該空間25、25′へのサイドキャップ丁番部32、32′の取り付けを妨げないように本体1両端の底辺をコの字型に切り欠き、その開口部の両角を適宜丸めて設ける。
切断具B取り付け用の傾斜溝5、5′は、本体1前面上部に、両端に上記ソケット部21、21′の厚みの分だけ余白を残し、中央部に途切れ部分を設けて、適切な角度で前傾させて横一直線状のスリット状に形成し、該傾斜溝5、5′の両端に切断具B固定用の窪み6、6′を連続して形成して設ける。該傾斜溝5、5′のスリットの幅と深さは、リボン状の切片からなる切断具B50b(図6)をきつめに嵌め込んで確実に固定するに足るものとする。
フィルム取り出し口2は、本体1上面の後方寄りにフィルム幅に見合った幅の開口部を設け、中央部を広くとって前縁を円弧状にやや突出させ、フィルムを引き出しやすいように形成する。粘着部3は鏡面仕上げとするか、別に粘着材を貼付して取り出し口2の前縁に設け、フィルムの切り口を固着させて、フィルム端をつまみ取りやすくする。本体1前面上部の切断具B取り付け用の傾斜溝5、5′を挟む上下の曲面は、ほぼ全幅にわたって非粘着部4とし、切断されたフィルムが無用に張り付かないようにする。
図1、2に示す実施例と図4に片側のみを示す実施例において、ブラケット20、20′は左右対向する側へリング状に突出したソケット部21、21′と直線状の底辺を有する馬蹄形に形成して設け、該ソケット部21,21′の内面に2個又は3個の小突起状のバヨネット爪22、22′と1個のブラケット固定用のビス穴26、26′、対向する側面から内面にかけて直角に、蓋体丁番部48、48′のピン49、49′が嵌合する2連切り欠き23、23′、さらに、ブラケット20、20′の頂点には留め具係止部24、24′、底辺部には内側へ突出した壁がん状空間25、25′を左右相称に設け、ソケット部21、21′を本体1両端に嵌め込んで固定して設ける。直線状をなすブラケット20、20′の底辺は、上記壁がん状空間25、25′に取り付けられたサイドキャップ丁番部32、32′の底辺と面一となって置き脚となる。
バヨネット爪22、22′は、前記L字溝7、7′の形状に合わせて小突起状に形成して上記ソケット部21、21′と一体に成型し、ブラケット固定用のビス穴26、26′は、ソケット部21、21′を貫通させて、各々本体1両端のL字溝7、7′又はビス穴10、10′に対応する位置に設ける。
2連切り欠き23、23′は、図3に示す凸字型の窪み8、8′の小さい方の半円筒状の窪みに半ば埋没して嵌め込まれた蓋体丁番部48、48′(図5)のピン49、49′の形状に合わせ、本体1両端に固定された状態でのブラケット20、20′のソケット部21、21′の対向する側面から内面に向けて、該ピン49、49′を回動自在に係止するに足る径と長さの半円筒状の切り欠きを直角に切り込んで設け、ついで、ブラケット20、20′の回転方向とは逆方向へその回転角分だけずらして、もう一方の切り欠きを同様に形成して2個並列させて設ける。該切り欠きと切り欠きの間はわずかに隆起した尾根状に形成し、ブラケット20、20′を本体1両端に嵌め込んで左右いずれかの方向へ回転させて固定したとき、該尾根状の突起が、上記凸字型の窪み8、8′の小さい方の窪みに半ば埋没した蓋体丁番部48、48′のピン49、49′を真横から乗り越え、もう一方の切り欠きへと移し替えて、上記凸字型の窪み8、8′とともに、蓋体丁番部48、48′を開閉自在に係止するようにする。ピン49、49′を除く蓋体丁番部48、48′は、凸字型の窪み8、8′に半ば埋没して露出し、ピン49、49′が最初に嵌合した2連切り欠きの一方の切り欠きは、該丁番部48、48′の陰に隠れて目立たなくなる。
留め具係止部24、24′は、ブラケット20、20′頂点の端面を切り込んで横長の突起状に形成し、サイドキャップ30、30′の頂点に設けた留め具35、35′を着脱自在に係止できるようにする。
壁がん状空間25、25′は、ソケット部21、21′底辺からブラケット20、20′底辺にかけて、サイドキャップ丁番部32、32′の横幅に合わせて鉛直に切り欠き、その両端から本体1底面に向けて直角に、ソケット部21、21′の厚みの分だけ側壁m、m′を延伸して直交する奥壁n、n′で閉じ、底面から見てコの字型に形成して、延伸した両側壁m、m′にサイドキャップ丁番部32、32′の横穴e、e′に一致するピン穴f、f′を設ける。該壁がん状空間25、25′を形成する両側壁m、m′と奥壁n、n′の上部端面は、本体1底辺の曲面に一致する曲面状に形成し、両側壁m、m′と奥壁n、n′の底部端面は、サイドキャップ30、30′を閉じた状態でサイドキャップ丁番部32、32′の底面と一致し、該丁番部32、32′の立面がブラケット20、20′立面と面一となるようにする。開放したサイドキャップ30、30′の丁番部32、32′が当接する奥壁n、n′底面の角は、適宜面取りをして、サイドキャップ30、30′が十分に開くようにする。
留め具35、35′は、側面から見てへの字に屈曲した箱形又は枠型に形成して別に設け、抜け止め付きのピン39、39′とピン穴d、d′を介して、サイドキャップ30、30′の円盤状部分38、38′頂点の留め具取り付け部34、34′に取り付け、上記ブラケット20、20′頂点の留め具係止部24、24′に着脱自在に係止できるようにする。該留め具35、35′の係止を解くときは、下向きに屈曲した手前側を押しながら先端部を起こし、留めるときはサイドキャップ30、30′を閉じながら先端部を押し込めばよい。留め具取り付け部34、34′にバネを設け、サイドキャップ30、30′を閉じると同時に留め具35、35′が掛かるようにしてもよい。
サイドキャップ30、30′は、本体1の外径より一回り大きい円盤状部分38、38′の頂点に、上記留め具取り付け部34、34′、内面中央に本体1内に自由に出入りする円形基台31、31′を設け、その底辺から適切な幅で鉛直に下降してL字型に内側へ屈曲したスラブ状の丁番部32、32′を形成し、円形基台31、31′の中央に、軸受け37、37′取り付け用の小突起33、33′を設け、内側へ屈曲した上記丁番部32、32′に、前記壁がん状空間25、25′の側壁m、m′のピン穴f、f′に一致するピン穴e、e′を貫通させて設け、円形基台31、31′とともに一体に成型する。該丁番部32、32′の上面は本体1内面と面一となるように曲面状に形成し、壁がん状空間25、25′の奥壁n、n′に接する底辺の角は適宜丸める。抜け止め付きのピン28、28′と、ピン穴e、e′、f、f′を介して壁がん状空間25、25′に取り付けられたサイドキャップ30、30′は、上記円盤状部分38、38′を本体1両端に露出させ、ブラケット20、20′の立面と本体1両端の端面に当接して留め具35、35′で開閉自在に係止される(図1)。円盤状部分38、38′と円形基台31、31′の厚みは適宜とし、円盤状部分38、38′の中央部は、裏面の円形基台31、31′に抵触しない範囲で適宜刳り抜いてもよい。
回転圧板36、36′は、本体1内に収納されたロール12の巻芯13、13′の両端を、適切な押圧力をもって回転自在に保持するに足る弾性体からなる複数の後退羽根を放射状に形成し、中心点に軸穴g、g′を設け、プッシュリベットx、yを介して回転自在に軸受け37、37′に取り付けた後、該軸受け37、37′を円形基台31、31′中心の突起33、33′に嵌め込んで跳ね上げ式のサイドキャップ30、30′に取り付けて設ける。回転圧板36、36′の表面は円滑に仕上げ、外径は大小いずれの巻芯13、13′にも対応すると同時に、本体1内への円滑な出入りを妨げないものとする。
フィルムロール12装填時、上記回転圧板36、36′はサイドキャップ30、30′とともに、跳ね上げ式に回動して本体1内に進入し、挿入されたロール12の巻芯13、13′内に半ば押し入って、後退羽根の傾斜面で該巻芯13、13′上端を押し上げ、ロール12を本体1内面から遊離させてほぼ中心軸に移動させ、他端に係止されたもう一方の回転圧板36、36′とともに、適度の押圧力をもって巻芯13の両端を回転自在に支持する(図2)。ロール12は本体1のどちら側からでも挿入できるようになっているので、左利き、右利き、いずれの場合にも対応する。装填直後のフィルムロール12の中心軸からの多少のずれは、本体1両端からの回転圧板36、36′の押圧力と、フィルムを引き出す際のロール12の回転と本体1内面との接触によって、使用開始後まもなく、自動的に修正される。
軸受け37、37′は、回転圧板36、36′を上記のように作動させるに十分な高さの砲弾型に成型し、中心軸に貫通孔h、h′を形成して別体として設ける。該貫通孔h、h′の径は、底辺側を円形基台31、31′中央の小突起33、33′に嵌め込んで容易に脱落しない程度とし、頭頂側で絞り込んでプッシュリベットx、yの首下径より一回り大きい径の小穴i、i′に形成し、プッシュリベットx、yを介して回転圧板36、36′を軸受け37、37′に回転自在に取り付け、該軸受け37、37′を円形基台31、31′の小突起33、33′に嵌め込んで、サイドキャップ30、30′に取り付けて設ける。
図1、2と5に示す実施例において、中折れ式蓋体40は、左右のブラケット20、20′に挟まれた本体1上面を前後に二分し、そのおよそ後半を覆う曲面体を後部蓋体40b、前半を覆う曲面体とエプロン部41を一体に設けて前部蓋体40aとして、該前後の蓋体40a、40bを、マカロニ状の小突起p、p′、q、q′からなる中折れ部丁番46、46′を介して一部重合させ、抜け止め付きのピン47、47′で連結して設ける。
後部蓋体40bは、本体1上面のおよそ後半を覆う曲面体の後端両端の角に、真横に突き出たピン49、49′を有する蓋体丁番部48、48′を設け、前端中央部を横長の庇状45に形成して適宜突出させ、その両側に、貫通孔を有するマカロニ状の小突起p、p′を前縁と並行に横向きに形成して設ける。該マカロニ状小突起p、p′は、抜け止め付きのピン47、47′を介して前部蓋体40a後端の裏面に設けた同様突起q、q′と連結し、中折れ部丁番46、46′(図1)として機能する。
前部蓋体40aは、後部蓋体40b前端のマカロニ状小突起p、p′に対向させて、該突起p、p′を両側から挟み込むように、2個並列した同様の突起q、q′を、曲面部後端から適宜内側へ入った裏面に左右に振り分けて設ける。前後の蓋体40a、40bの曲面部は、該マカロニ状小突起p、p′、q、q′からなる中折れ部丁番46、46′を介して、後部蓋体40bの前端を下に一部重合して連結され、下になった後部蓋体40b前端の庇状部分45は、エプロン部41に力が加わって該丁番部46、46′が屈曲すると、前部蓋体40a裏面に当接して中折れ部丁番46、46′の屈曲を制限する。その際の屈曲度は、中折れ式蓋体40が半ば閉じられた状態で、円弧状に切り欠かれたエプロン部41下端の両端が、切断具B50b両端の直前に当接する程度とする。前部蓋体40aの後端中央部は、適宜切り欠いて本体1を握りやすくする。
エプロン部41は、本体1上面の前半を覆う曲面体の前端を適切な厚みの棚状に張り出し、さらにその前縁をやや厚めに設けて鉛直に下降させ、本体1前面のほぼ全面を覆う前垂れ状に形成して、下端中央部を裏面に形成する切断具A取り付け用の傾斜溝42、42′の形状に合わせて円弧状に切り欠く。又、裏面上端の屈曲部内側には飾り縁状の出っ張り44を設け、両端を縦長の三角板状の側面板43、43′で囲い、その斜辺部の端面を本体1前面の曲面に合わせて曲面状に形成して設ける。上記エプロン部41の前垂れ状部分をやや厚めに設けるのは、切断具A取り付け用の傾斜溝42、42′を設けるための厚みを確保すると同時に、該エプロン部41に剛性を持たせるためである。
エプロン部41の張り出しは、裏面に切断具A50aを取り付けて中折れ式蓋体40を閉じた状態で、切断具B50bと軽く触れ合う程度とし、エプロン部41裏面の両端底辺から上端中央部にかけて、図3に示す切断具B取り付け用の傾斜溝5、5′と同様、スリット状の切断具A取り付け用の傾斜溝42、42′を、長さ方向と幅方向の2方向へ適切な角度で傾斜させ、X字状に交叉させて左右相称に設ける。該スリット状の傾斜溝42、42′の開口部の向きは、中折れ式蓋体40を閉じた状態で、切断具B取り付け用の傾斜溝5、5′の開口部の向きに背馳すると同時に、交叉した傾斜溝42、42′の交点が切断具B50bの下側にくるように設ける。交叉した2本の傾斜溝42、42′の両端が突き当たった飾り縁状の出っ張り44の下側と、側面板43、43′下端の内側には、2本の切片からなる切断具A50a(図6)を固定するための深浅の横穴j、j′、k、k′を、各々の傾斜溝42、42′の両端に連続して設ける。
横穴k、k′を設けた側面板43、43′下端の斜辺部は、嵌め込まれた2本の切片からなる切断具A50aの上端が適宜突出するようになだらかに切り詰めて凸面状に形成し、切断具A50aと切断具B50bの稜角同士の接触を妨げないようにする。横穴j、j′、k、k′は、飾り縁状の出っ張り44側を深く、側面板43、43′側を浅く設け、切断具A50aを形成する2本の切片それぞれの両端に形成した長短のツノ52、52′、53、53′を交互に差し込んで固定できるようにし、エプロン部41下端の縁は、X字状に形成された切断具A取り付け用の傾斜溝42、42′の形状に合わせて円弧状に切り欠く。エプロン部41前面の上部には適宜指掛かり11を設ける(図2)。
上記のように形成された中折れ式蓋体40は、エプロン部41に力が加わると中折れ部丁番46、46′を介して限定的に屈曲し、エプロン部41裏面に設けた切断具A50aの回転方向と回転半径を変化させながら回動して、切断具A50aと切断具B50bの稜角同士の連続的な接触を可能にする。
以上の構成部品は一部を除いて適切な合成樹脂又は同等の可塑材を用いて成型する。
図1と6に示す実施例において、AB対をなす切断具50a、50bは、適度の厚みと幅を有する焼き入れリボンの切片を用いて設ける。他に、ステンレス鋼、又はセラミックスなど、十分な硬度を有する素材をリボン状、又は棒状など、少なくとも1本の稜角を有する形状に成型して用いてもよい。稜角はいずれの場合も、手指を傷つけない程度にわずかに面取りして成型されたものとする。
切断具B50bは、フィルム幅に見合った長さに切断した上記リボン状切片の両端に、該切断具B50bの傾斜角分だけ下方へ屈曲させたタグ状小切片56、56′を設け、中央部に切り欠き55を形成して、本体1の前面上部に設けた切断具B取り付け用の傾斜溝5、5′に前傾させて嵌め込む。該タグ状小切片56、56′は切断具B取り付け用の傾斜溝5、5′両端の窪み6、6′に嵌め込まれて本体1の曲面とほぼ面一となり、前傾した切断具B50bの両端を支えて、左右ブラケット20、20′のソケット部21、21′に覆われて固定される。
切断具B50b中央部の切り欠き55は、本体1前面上部の傾斜溝5、5′中央の途切れ部分の幅に合わせて横長に設け、その開口部両端を対向する手鈎状に形成し、傾斜溝5、5′の途切れ部分に勘合させて切断具B50bの中央部を本体1に固着させて取り付ける。
切断具B50bを本体1に取り付けるには、上記のように形成された切片を一方の端から順に本体1前面上部に設けた傾斜溝5、5′に嵌め込んでいき、途中で該傾斜溝5、5′の途切れ部分に横長の切り欠き55を嵌合固着させ、両端のタグ状切片56、56′を含むすべてを嵌め込んでから、前記中折れ式蓋体40(図5)とともに、本体1両端にブラケット20、20′を嵌め込んで固定すればよい。
切断具A50aは、切断具B50b同様の焼き入れリボンの切片を2本に切り分け、その各々をエプロン部41裏面の傾斜溝42、42′(図5)に嵌め込んで設ける。その際、嵌め込まれた切断具A50aは、該傾斜溝42、42′と同様に、2本の切片を長さ方向と幅方向の2方向へ傾斜させて左右相称にX字状に形成され、互いに噛み合った状態で、その幅方向への傾斜の向きを切断具B50bの幅方向への傾斜の向きに背馳させて取り付けられる。
切断具A50aを形成する2本の切片の交叉する位置には、それぞれ上向き又は下向きの相欠き51、51′を設け、さらに、その両端に長短2本のツノ52、52′、53、53′を形成し、そのツノ52、52′、53、53′を傾斜溝42、42′両端に設けた深浅の横穴j、j′、k、k′に交互に差し込んで固定するようにする。
上記のように形成された2本の切片をエプロン部41裏面に組み付けるには、相欠きが上向きになった方51′から長い方のツノ52′を出っ張り側の深い方の横穴j′に差し込んで傾斜溝42′に嵌め込み、短い方のツノ53′を側面板側の浅い方の横穴k′に押し込んで固定したのち、相欠きが下向きになったもう一方の切片51をその上に交叉させて、同様にして固定すればよい。その際、短い方のツノ53、53′を固定するには嵌め込んだ切片をわずかに前後させる必要があるが、そのための切り欠き54、54′を短ツノ53、53′近傍の底辺に逆U字状に形成し、傾斜溝42、42′から露出して形成された小穴r、r′(図1)にピン状のものを差し込んで、嵌め込んだ切片を前後させるようにしてもよい。相欠き51、51′の交叉部は、できるだけ凹凸や間隙が生じないように設ける。
X字状に交叉した2本の切片の上部に位置するV字状部分v(図1)は、フィルム切断を終えて中折れ式蓋体40が完全に閉じられたとき、互いに背馳してなる切断具AB50a、50bの稜角同士が相互の接触を失って食い違い、固着するのを防止する。
X字状に形成された切断具A50aと横一直線状の切断具B50bによる切断形式は、2点接触によるフィルム両端から中央への両端切りとなり、鋸歯で引き切りにするのではなく、硬度の高い切断具AB、50a、50bの稜角同士を連続して点的に接触させ、適度の圧力を加えながらスライドさせることによって挟み切るので、容器本体を動かして引き出したフィルムを引く必要なしに、硬軟さまざまな特性を有するラップフィルムに対応する。引き出したフィルムから手を放して切断することも可能である。切り口は横一直線状となる。
切断具A50aを形成するリボン状の2本の切片を左右相称に長さ方向と幅方向の2方向へ傾斜させ、切断具B50bを幅方向へのみ傾斜させて設けるのは、両者の稜角同士をできるだけ点的に接触させるためであり、噛み合った状態での切断具AB、50a、50bの幅方向への傾斜の向きを互いに背馳させて設けるのは、両者の噛み合わせが円滑に行われるようにするためである。
本発明は、ブラケット20、20′を介して後部蓋体40bと切断具B50bを同時に本体1に取り付け、切断具A50aを組み付けておいた前部蓋体40aを後部蓋体40bに、回転圧板36、36′と留め具35、35′を取り付けておいたサイドキャップ30、30′をブラケット20、20′底辺の壁がん状空間25、25′に、それぞれ2本の抜け止め付きのピン28、28′、47、47′で連結して、1個の完成品となる(図1、2)。ブラケット20、20′固定用の2本のビス27、27′を除くすべてが、嵌め込み式、又はピンによる連結式となっているので、組み立ては容易である。
本発明を使い始めるときは、手前側のサイドキャップ30又は30′を開けて(図2)、新しいラップフィルムのロール12をフィルムの引き出し方向とは逆向きに回転するように本体1内に装填したのち、本体1を保持した手の親指でエプロン部41の上端を引き開け(図1)、ロール12の引き出し口に取り付けられたラベル又はテープをつまみ取ってフィルムを引き出し、中折れ式蓋体40を半ば閉じてエプロン部41下端の両端を切断具B50b両端の直前に当接させ、親指に適度の力を加えながらエプロン部41をスライドさせるだけでよい。該エプロン部41はそのとき、中折れ部丁番46、46′を介して回転方向と回転半径を変化させながら、エプロン部41裏面の切断具A50aと本体1前面上部の切断具B50bの稜角同士を連続して点的に接触させる。以後、中折れ式蓋体40を引き開け、フィルムを引き出し、エプロン部41下端の両端を切断具B50b両端の直前に当接させ、適度の力を加えながらスライドさせる、という手順を繰り返す。中身を使い切ったら手前側のサイドキャップ30又は30′を開けて空になった巻芯13を取り出し、新しいロール12と詰め替えるだけである。
上記ロール12をフィルムの引き出し方向とは逆向きに回転するように装填するのは、フィルムが急激に引き出された際に、引き出されたフィルムのロール12からの剥離部近傍が、ロール12の過回転によってフィルム取り出し口2の前縁に巻き込まれるのを防止するためである。
本発明に着脱式の台座を設け、据え置き兼用としてもよい。又は同じ切断方法を用いて据え置き専用とすることも可能である。その場合は中折れ式蓋体40にバネ又は弾性体を取り付け、エプロン部41に常時適度の圧力が加わるようにして、該蓋体40を閉じただけでフィルムが切断できるようにすることが望ましい。
本発明の詰替容器を巻き回された家庭用アルミ箔用として設けることも可能である。
本発明の実施形態を示す詰替容器の斜視図(蓋体開放時) 同詰替容器の斜視図(蓋体閉止、サイドキャップ開放時) 同本体の斜視図 同ブラケットとサイドキャップの斜視図(片側のみ) 同中折れ式蓋体の斜視図 同切断具ABの斜視図
符号の説明
1 本体
30、30′ サイドキャップ
36、36′ 回転圧板
40 中折れ式蓋体
41 エプロン部
50a 切断具A
50b 切断具B

Claims (2)

  1. 巻き回された食品包装用ラップフィルムを回転自在に収納する本体(1)の上面と前面をエプロン部(41)を有する中折れ式蓋体(40)で開閉自在に覆い、両端を回転圧板(36、36′)を有する跳ね上げ式のサイドキャップ(30、30′)で開閉自在に閉じ、焼き入れリボンの切片からなる対をなす切断具の一方の切断具A(50a)をX字状に形成してエプロン部(41)裏面に、他方の切断具B(50b)を横一直線状に形成して本体(1)前面上部の曲面部に設け、上記中折れ式蓋体(40)を介して切断具A(50a)をその回転方向と回転半径を変化させながら回動させることによって、対向して噛み合う切断具AB(50a、50b)の稜角同士を連続して点的に接触させ、以て、両者間に引き出された食品包装用ラップフィルムを挟み切ることを特徴とする食品包装用ラップフィルム用の詰替容器。
  2. 上記詰替容器をアルミ箔用としてなる請求項1記載の食品包装用ラップフィルム用の詰替容器。
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