JP2007049838A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ロストルクを小さくできる回転電機を提供することにある。
【解決手段】
固定子10は、固定子コア12と、固定子コア12のティース部に巻回された固定子コイル14とからなる。パイプ状のケース20の内径よりも固定子10の外径が小さく、固定子10は、ケース20の内周側に保持材30により保持される。回転子40は、固定子10の内周側に位置すると共に、ブラケットに保持された軸受により回転可能に支持されている。固定子コア12は、軸方向に貫通する貫通穴12AYを有し、貫通穴に充填された保持材30Bと、ケース20の内周側で固定子10を保持する保持材30Aとは、固定子の両端側において保持材30C,30Dにより一体化されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動機や発電機などの回転電機に係り、特に、電動パワーステアリング用モータなど、優れた静粛性と回転特性が必要なものに好適な回転電機に関する。
一般的な永久磁石式の小型回転電機は、固定子と回転子からなり、固定子の中に配置した回転子が回転する。固定子コアは、薄板の珪素鋼板などを打ち抜き、軸方向に溶接やかしめで積層して形成するのが一般的である。一体形の固定子コア(一体コア)では、固定子コアの円筒状穴の内周部の周方向にスロット穴が設けられ、コア内周面のスロット開口部やコア積層端面のスロット穴からコイルを組み込むか、或いはノズルをスロット内に通してコイルを巻き付ける。
一方、固定子コアの構造としては、例えば、特許第3355700号公報や、特許第3430521号公報や、特許第2547131号公報や、特開平6−133501号公報に記載のような、分割コアも知られている。分割コアでは、固定子コアを複数のピースに分割して、ティースに集中して巻線し、巻線後にコア片を組立てて固定子コアを形成するものである。この場合は、巻線の軌道が確保できるため、コイルの整列性が良くなり、高いコイル占積率が得られる。
一体コア,分割コアの種類によらず、これらの固定子コアをケースに収め、ケースの両端にベアリングを支持する部品を取り付けて、回転電機の固定子を構成する。また、ケースには回転電機を他の部品と固定するためのフランジが設けられる。ここで、フランジに強度を持たせるため、ケースの素材は鉄やアルミなどの金属が用いられる場合が多い。そして、ケースと固定子コアの固定は、ボルトなど他の部品を用いずに簡単に固定できることから、軽圧入や焼嵌めが広く採用されている。
回転子は、金属性のシャフトと、SPCCなどの鋼板を打ち抜いて積層した回転子コアを組合せ、磁石を回転子コアの表面に貼り付けたり、コア内の溝に軸方向に挿入して回転子を構成する。
以上の構成を有する永久磁石式の回転電機は、小型、高効率で有害廃棄物を排出しないことから、従来のエンジン駆動する機構に代わって、自動車用機器への採用が進んでいる。パワーステアリング装置も、旧来の油圧駆動からモータを使った電動式への置き換わりが進んでおり、これによって燃費が3〜5%も向上する。
特許第3355700号公報 特許第3430521号公報 特許第2547131号公報 特開平6−133501号公報
ここで、電動パワーステアリングに用いるモータは、安全性と快適性の追求から、従来のモータにない精密機械的な特性が要求される。特に、安全で快適な走行フィーリングを得るためには、極低ロストルクの高い回転特性が必要である。極低ロストルクの回転特性を有することにより、無通電でモータを回した時に軽くハンドルを回すことができ、ハンドルの切返しがスムーズにおこなえるものである。
また、コラム型電動パワーステアリングに用いるモータは、車室近傍にモータが配置されるため、運転者に快適な運転空間を提供するには高い静粛性が要求される。
さらに、安全で快適な走行フィーリングを得るためには、極低コギングトルクの高い回転特性が必要である。極低コギングトルクの回転特性を有することにより、無通電でモータを回した時のゴキゴキ感が少なくなり、ハンドル操作時の違和感がなくなるものである。
本発明の第1の目的は、ロストルクを小さくできる回転電機を提供することにある。
本発明の第2の目的は、静粛性の向上した回転電機を提供することにある。
本発明の第3の目的は、コギングトルクを低減した回転電機を提供することにある。
(1)上記第1の目的を達成するために、本発明は、パイプ状のケースと、固定子コアと、この固定子コアのティース部に巻回された固定子コイルとからなる固定子と、前記ケースの内径よりも前記固定子の外径が小さく、前記固定子を、前記ケースの内周側に保持する保持材と、前記ケースの両端に取り付けられたブラケットと、前記固定子の内周側に位置すると共に、前記ブラケットに保持された軸受により回転可能に支持された回転子とを備えうようにしたものである。
かかる構成により、ロストルクを小さくできるものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記固定子コアは、軸方向に貫通する貫通穴を有し、この貫通穴に充填された貫通穴保持材と、前記ケースの内周側で前記固定子を保持する保持材とは、前記固定子の両端側において一体化されているものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記ケースは、その内周側に形成された凸部を有し、前記固定子は、その固定子コアの外周部に形成された凹部を有するものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記保持材は、樹脂であり、前記保持材は、前記ケースの内周側と、前記固定子の外周側との間の隙間に充填されているものである。
(5)上記(1)において、好ましくは、前記保持材は、多孔質材であり、前記保持材は、前記ケースの内周側と、前記固定子の外周側との間の隙間に充填されているものである。
(6)上記(5)において、好ましくは、前記多孔質材は、中空ガラス粒を含んだ樹脂である。
(7)上記(1)において、好ましくは、前記固定子コアは、周方向に分割された複数個の分割コアからなり、複数の分割コアは、周方向に並べて環状部材の内周に挿入されている。
(8)上記第2の目的を達成するために、本発明は、パイプ状のケースと、固定子コアと、この固定子コアのティース部に巻回された固定子コイルとからなる固定子と、前記ケースの内径よりも前記固定子の外径が小さく、前記固定子10を、前記ケースの内周側に保持する保持材と、前記ケースの両端に取り付けられたブラケットと、前記固定子の内周側に位置すると共に、前記ブラケットに保持された軸受により回転可能に支持された回転子とを備え、前記保持材は、多孔質材である。
かかる構成により、静粛性を向上し得るものとなる。
(9)上記(8)において、好ましくは、前記多孔質材は、中空ガラス粒を含んだ樹脂である。
(10)上記第3の目的を達成するために、本発明は、パイプ状のケースと、固定子コアと、この固定子コアのティース部に巻回された固定子コイルとからなる固定子と、前記ケースの内径よりも前記固定子の外径が小さく、前記固定子10を、前記ケースの内周側に保持する保持材と、前記ケースの両端に取り付けられたブラケットと、前記固定子の内周側に位置すると共に、前記ブラケットに保持された軸受により回転可能に支持された回転子とを備え、前記固定子コアは、周方向に分割された複数個の分割コアからなり、複数の分割コアは、周方向に並べて環状部材の内周に挿入されているものである。
かかる構成により、コギングトルクを低減し得るものとなる。
(11)上記(10)において、好ましくは、前記環状部材は、樹脂成型品である。
(12)上記(10)において、好ましくは、前記環状部材は、磁性体の成型品である。
本発明によれば、回転電機のロストルクを小さくできる。
また、本発明によれば、回転電機の静粛性を向上することができる。
さらに、本発明によれば、回転電機のコギングトルクを低減することができる。
以下、図1〜図3を用いて、本発明の一実施形態による回転電機の構成及び製造方法について説明する。
最初に、図1及び図2を用いて、本実施形態による回転電機の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による回転電機の構成を示す横断面図である。図2は、本発明の一実施形態による回転電機の構成を示す縦断面図である。図1は、図2のA−A断面を示している。
図1に示すように、回転電機は、主として、固定子10と、回転子40とからなる。固定子10は、固定子コア12と、固定子コイル14からなる。固定子コア12は、例えば、厚さt0.35mmやt0.5mmの薄板の珪素鋼板を一体で打ち抜き、打ち抜いたものを積層している。固定子コア12は、円環状のコアバック部12Aと、このコアバック部12Aと一体成形され、コアバック部12Aから半径方向の内周側に延びるコアティース部12Bとからなる。この例では、円周方向に等間隔で配置された12個のコアティース部12Bを有している。コアバック部12Aに形成されている四角形状の窪み12AXは、複数枚の薄板を積層して固定するための加締め用の窪みである。
各コアティース部12Bの外周側には、薄板状の絶縁材(ボビン)16が取り付けられる。絶縁材16は、例えば、プラスチック製である。絶縁材16としては、絶縁紙や絶縁シートのようなものを用いることもできる。絶縁材16の外周には、コアティース部12Bに介して、固定子コイル14が集中巻きで巻回されている。
固定子10は、ケース20の内周側に、保持材30により保持される。ケース20は、環状の金属性ケースである。ここで、ケース20の内径に対して、固定子10の外径は、小さくなっている。従って、ケース20の内周側と固定子10の外周側の間には隙間が形成され、この隙間に保持材30が配置され、この保持材30によって、固定子10は、ケース20の内周側に保持される。固定子10の外径は、ケース20の内径よりも、例えば、直径で2mm程度小さい。したがって、ケース20と固定子10が同心で配置された場合、両者の間の隙間は1mm程度である。
ケース20の内周側には、内径方向に突出した円弧状の凸部22が形成されている。凸部22は、パイプ状のケース20の軸方向に延在して形成されている。凸部22は、例えば、ケース20の外周側から押し出し成形によって形成される。凸部22の高さ(ケース20の径方向の高さ)は、例えば、0.5mmである。
一方、固定子コア12のコアバック部12Aの外周側には、外径方向に窪んだ凹部12AZが形成されている。凹部12AZは、固定子コアを打ち抜き成形するときに、同時に形成される。固定子コア12は、複数枚の薄板を積層して形成されるため、凹部12AZも、固定子10の軸方向に延在している。凹部12AZの深さは、例えば、0.5mmである。
ケース20の内側に、固定子10が同心で配置されるとき、ケース20の凸部22と固定子10の凹部12AZが対向するように配置される。なお、凸部22と凹部12AZとは、必ずしも、対向する必要はないものである。
保持部材30としては、例えば、ガラスウールを含んだ樹脂が用いられる。樹脂材としては、例えば、BMC樹脂(不飽和ポリエステル樹脂)が用いられる。さらに、好適には、樹脂材として、中空ガラス粒を含んだBMC樹脂(不飽和ポリエステル樹脂)を用いる。中空ガラス粒は、ガラス製であり、直径が例えば10〜80μmの粒径にばらつきのあるものであり、内部が中空の部材である。保持部材30は、ケース20の内側に、固定子10が同心で配置した状態で、モールド成形等により、充填される。ケース20の内側に、固定子10が同心で配置した状態で保持部材30を充填することで、ケース20の内側に、固定子10が一体化して保持される。
また、固定子コア12のコアバック部12Aには、穴12AYが形成されている。穴12AYも、固定子コア12を打ち抜き成形するときに同時に形成される。穴12AYの位置を合わせて、複数枚の薄板を積層することで、穴12AYは、固定子コア12の軸方向に貫通している。上述の保持部材30を、ケース20の内側と、固定子10の外側の間の隙間に充填する際に、保持部材30は、貫通穴12AYの部分にも充填される。
固定子10の内周側には、隙間を介して、回転子40が回転可能に支持されている。回転子40は、回転子コア42と、シャフト44と、永久磁石46と、ケース48とからなる。回転子コア42は、例えば、厚さt0.35mmやt0.5mmの薄板の珪素鋼板を一体で打ち抜き、打ち抜いたものを積層し、加締め等により固定している。回転子コア42の内周に、金属製のシャフト44が圧入され、固定されている。回転子コア42の外周には窪みが設けられ、この窪みに複数の永久磁石46が接着剤等で貼り付けられている。永久磁石46の個数は、図示の例では、10個である。永久磁石46は、回転子コア42の表面の周方向に等間隔で配置されている。隣接する永久磁石46の極性は、周方向に互いに逆極性となっている。永久磁石46の外周には、金属製のカバー48が配置されている。カバー48は、永久磁石46の取り付けられた回転子コア42の外周に圧入されている。
次に、図2に示すように、ケース20の一方の端部には、フロントブラケット22が固定され、他方の端部には、リアブラケット24が固定される。フロントブラケット22は、ケース20のフランジ部にネジ止めされる。リアブラケット24は、ケース20の端部に設けた爪形状部を、リアブラケット24の外周に設けた突起にかしめて固定される。フロントブラケット22に保持された軸受26F及びリアブラケット24に保持された軸受26Rによって、回転子40のシャフト44を支持し、回転子40が固定子10の内周側に隙間を介して、回転可能に支持されている。なお、回転子40については、輪郭のみを図示している。また、固定子20についても、上半分側のみを断面図示している。
回転子40の端部には、回転子40の回転数を検出するための回転数センサ50が設けられている。回転数センサ50としては、例えば、レゾルバを用いる。リアブラケット24には、カバー52がネジにより固定されており、回転数センサ50を防水,防塵している。回転数センサ50の出力は、ケーブル54により、外部に取り出される。固定子10の固定子コイル14には、ケーブル56を介して外部から通電される。
図2に示すように、保持部材30は、固定子コア12とケース20の間の空隙部に充填された保持部材30Aと、固定子コア12のコアバック部12Aに形成された貫通穴12AYに充填された保持部材30Bと、固定子コア12のコアバック部12Aの積層両端面上に位置する保持部材30C,30Dとからなる。保持部材30A,30B,30C,30Dが一体化しており、固定子コア12と、保持部材30の間の回転を防止する。また、前述したように、ケース20の凸部22と固定子10の凹部12AZが対向するように配置されており、保持部材30Aが充填されていることで、ケース20と保持部材30の間の回転を干ししている。
なお、回転電機のトルクが小さい場合には、ケース20の凸部22と固定子10の凹部12AZを設けることなく、ケース20と固定子コア12の間の保持部材30である樹脂の粘着力のみによって、ケースと固定子コアの回転を防止してもよいものである。また、トルク反力に対するケース20,保持部材30,固定子コア12の保持力が不十分の場合、エンドブラケット24の内周側と、エンドブラケット側のコア積層端部のリング形状をした保持部材30Cの各々に凸凹の嵌合部を作り、ここでトルク反力を受けてもよいものである。
以上説明したように、本実施形態においては、固定子10は、ケース20の内周側に、保持材30により保持される点に特徴を有している。したがって、固定子コア12の外周とケース20の内周は直に接触していないものである。
従来は、固定子の外周にケースを焼き嵌めにより固定したり、ケースの内側に固定子を圧入したりして、ケースの内側に固定子を固定しているため、固定子コアの外周に圧縮応力がかかっていた。それに対して、本実施形態の構成では、固定子コア12の外周に圧縮応力がかからないものである。固定子コアを構成する電磁鋼板に応力が加わるとヒステリシス特性が悪化し、鉄損が増える。それに対して、本実施形態の構造では、固定子コア12のヒステリシス特性が悪化せず、無通電時の回転トルクであるロストルクを低減することができる。
また、従来のように、焼き嵌めや圧入をする場合には、ケース20と固定子コア12の締め代を管理する必要がある。それには、ケース20の内径寸法の精度を高める必要があり、ケース20の内径の切削加工が必須である。しかし、本実施形態では、ケースの内径寸法の精度は低いままで十分であり、ケース20は絞り加工のみで安価に製造することができる。
さらに、固定子コア12とケース20は直接接触せず、間に保持部材30が介在する。保持部材30としては、例えば、ガラスウールを含んだ樹脂が用いた場合には、単なる樹脂を用いた場合に比べて、強度を高めることができる。
また、樹脂材として、中空ガラス粒を含んだBMC樹脂(不飽和ポリエステル樹脂)を用いた場合、中空ガラス粒が多孔質材として働き、その粘性によって、固定子コアの電磁振動に起因する音を吸音できる。したがって、従来よりも回転電機の騒音を小さくすることができる。
なお、保持部材として樹脂を用いる場合、BMC樹脂に代えて、ゴムのような粘性の高い樹脂を用いることもできる。また、保持部材として、中空ガラス粒を含んだBMC樹脂に代えて、多孔質材を用いることもできる。
次に、図3を用いて、本実施形態による回転電機における保持部材30の充填方法について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による回転電機における保持部材30の充填方法を説明する断面図である。なお、図3において、図1,図2と同一符号は同一部分を示している。
固定子10及びケース20は、成形型60の内部に、同心に配置される。成形型60は、底型62と、側面型64と、センタポスト66と、上型68と、蓋型69とから構成される。
底型62の上部外側の側壁面62Aと、上部内側の側壁面62Bは、同心に形成されている。センタポスト66の底部外周の側壁面66Aと、中央外周の側壁面66Bは、同心に形成されている。センタポスト66の底部外周面66Aが、底型62の上部内側の側壁面62Bが接触するように、底型62にセンタポスト66が保持される。これによって、底型62の上部外側の側壁面62Aと、センタポスト66の中央外周の側壁面66Bは、同軸に位置合わせされる。
ケース20の内周面は、底型62の上部外側の側壁面62Aと接触して保持される。また、固定子10の内周面は、センタポスト66の中央外周の側壁面66Bと接触して保持される。これによって、ケース20の内周面と固定子10の内周面都の間には、ほぼ均一の隙間(例えば、1mm)が形成される。
そして、ケース20の軸方向上方より上型68及び蓋型69を押し当て、樹脂注入部69A,68A,68Bから、成形型60の内部に樹脂を注入する。これによって、図2にて説明した保持部材30(30A,30B,30C,30D)が成形され、固定子10は、ケース20の内周側に、保持材30により保持される。
樹脂の注入により固定子10とケース20を一体化した後、図2に示したブラケット22,24及びそれにより支持される回転子30を取り付けることで、回転電機を製造することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、保持部材30を用いることで、図1や図2の実施形態と同様に、ロストルクを小さくできる。また、保持部材として、多孔質材を用いることで騒音を低減できる。
次に、図4を用いて、本発明の他の実施形態による回転電機の構成について説明する。
図4は、本発明の他の実施形態による回転電機の構成を示す横断面図である。なお、本実施形態による回転電機の縦断面の形状は、環状部材が加わったことを除いて、図2とほぼ同様となる。また、図1,図2と同一符号は、同一部分を示している。
図1及び図2に示した固定子の固定子コアは、一体コアを用いたのに対して、本実施形態では、固定子コアとして、分割コアを用いている。
固定子コア12は、T字状分割片12Cを12個周方向に組合せて環状にして形成される。T字状分割片12Cは、1個のティース部12CAと、図1に示したコアバック部を周方向に等分割された分割コアバック部12CBとが一体化した形状となっている。T字状分割片12Cは、薄板鋼鈑を打ち抜き成形された後、積層されたものである。
T字状分割片12Cは、絶縁材(ボビン)16が取り付けられた後、固定子コイル14がティース部12CAに巻回される。コアを分割することで、コイルを巻線するノズルの軌道面を確保することができ、コイルの整列性を高めて高密度に巻線ができる。
次に、巻線した複数のT字状分割片12Cを周方向に並べて環状とし、その外周に、内径真円度が数μmの環状部材18を挿入し、T字形コアを仮固定する。固定子コア12の外径と環状部材18の内径は、可動嵌め合いの寸法関係にしておく。
環状部材18は、例えばBMC樹脂など低収縮率の樹脂の型成形品を用いると内径真円度を数μm以下の高精度に維持できる。内径切削を用いずに内径寸法と真円度を確保することができ、低価格で大量生産をすることができる。また、樹脂に磁性粉末を含有させれば、環状部材18を分割コア12の仮固定手段としてだけでなく、磁路として有効に活用できるため、回転電機の磁気的性能を落とさずに小型化ができる。
金属性ケース20の内部に、環状部材18と一体化した固定子コア12を配置される。ここで、環状部材18の外径はケース20の内径よりも小さくしており、例えば、直径で2mm程度である。なお、環状部材18は、固定子コア12と一体化されており、固定子10の一部となるものであるため、固定子の外径を、ケース20の内径よりも小さくすることがポイントである。
図2にて説明したように、環状部材18とケース20の間の空隙と、固定子コア12のコアバック部の積層両端面上と、固定子コア12のコアバックの貫通穴は、保持部材30が充填され、一体化している。
なお、回転子の構成は、図1と同様である。また、固定子10の内周に回転子が、ブラケットに保持された軸受により回転可能に支持されるのも、図2と同様である。
本実施形態では、保持部材30を用いることで、図1や図2の実施形態と同様に、ロストルクを小さくできる。また、保持部材として、多孔質材を用いることで騒音を低減できる。
さらに、内径精度の高い環状部材でT字形分割コアの外周を固定するため、固定子コアの内径真円度が飛躍的に向上する。この結果、回転電機のコギングトルクを小さくできる。従来のケースへのコアの焼嵌めや軽圧入では、固定子コアの内径真円度はケースの内径形状の影響を受け、内径真円度を向上するにはケースの内径を高精度に加工せねばならなかった。環状部材の型成形は安価で精度を出すことができ、ケースの内径切削は不要になる。
本発明の一実施形態による回転電機の構成を示す横断面図である。 本発明の一実施形態による回転電機の構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態による回転電機における保持部材30の充填方法を説明する断面図である。 本発明の他の実施形態による回転電機の構成を示す横断面図である。
符号の説明
10…固定子
12…固定子コア
14…固定子コイル
12A…コアバック部
12AZ…凹部
12AY…穴
12B…コアティース部
12C…T字状分割片
12CA…ティース部
12CB…分割コアバック部
16…絶縁材
18…環状部材
20…ケース
22…凸部
22…フロントブラケット
24…リアブラケット
26F,26R…軸受
30…保持材
40…回転子
42…回転子コア
44…シャフト
46…永久磁石
48…ケース

Claims (12)

  1. パイプ状のケースと、
    固定子コアと、この固定子コアのティース部に巻回された固定子コイルとからなる固定子と、
    前記ケースの内径よりも前記固定子の外径が小さく、前記固定子を、前記ケースの内周側に保持する保持材と、
    前記ケースの両端に取り付けられたブラケットと、
    前記固定子の内周側に位置すると共に、前記ブラケットに保持された軸受により回転可能に支持された回転子とを備えたことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1記載の回転電機において、
    前記固定子コアは、軸方向に貫通する貫通穴を有し、
    この貫通穴に充填された貫通穴保持材と、前記ケースの内周側で前記固定子を保持する保持材とは、前記固定子の両端側において一体化されていることを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1記載の回転電機において、
    前記ケースは、その内周側に形成された凸部を有し、
    前記固定子は、その固定子コアの外周部に形成された凹部を有することを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1記載の回転電機において、
    前記保持材は、樹脂であり、
    前記保持材は、前記ケースの内周側と、前記固定子の外周側との間の隙間に充填されていることを特徴とする回転電機。
  5. 請求項1記載の回転電機において、
    前記保持材は、多孔質材であり、
    前記保持材は、前記ケースの内周側と、前記固定子の外周側との間の隙間に充填されていることを特徴とする回転電機。
  6. 請求項5記載の回転電機において、
    前記多孔質材は、中空ガラス粒を含んだ樹脂であることを特徴とする回転電機。
  7. 請求項1記載の回転電機において、
    前記固定子コアは、周方向に分割された複数個の分割コアからなり、
    複数の分割コアは、周方向に並べて環状部材の内周に挿入されていることを特徴とする回転電機。
  8. パイプ状のケースと、
    固定子コアと、この固定子コアのティース部に巻回された固定子コイルとからなる固定子と、
    前記ケースの内径よりも前記固定子の外径が小さく、前記固定子を、前記ケースの内周側に保持する保持材と、
    前記ケースの両端に取り付けられたブラケットと、
    前記固定子の内周側に位置すると共に、前記ブラケットに保持された軸受により回転可能に支持された回転子とを備え、
    前記保持材は、多孔質材であることを特徴とする回転電機。
  9. 請求項7記載の回転電機において、
    前記多孔質材は、中空ガラス粒を含んだ樹脂であることを特徴とする回転電機。
  10. パイプ状のケースと、
    固定子コアと、この固定子コアのティース部に巻回された固定子コイルとからなる固定子と、
    前記ケースの内径よりも前記固定子の外径が小さく、前記固定子を、前記ケースの内周側に保持する保持材と、
    前記ケースの両端に取り付けられたブラケットと、
    前記固定子の内周側に位置すると共に、前記ブラケットに保持された軸受により回転可能に支持された回転子とを備え、
    前記固定子コアは、周方向に分割された複数個の分割コアからなり、
    複数の分割コアは、周方向に並べて環状部材の内周に挿入されていることを特徴とする回転電機。
  11. 請求項10記載の回転電機において、
    前記環状部材は、樹脂成型品であることを特徴とする回転電機。
  12. 請求項10記載の回転電機において、
    前記環状部材は、磁性体の成型品であることを特徴とする回転電機。
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