JPH0678486A - モールドモータ - Google Patents

モールドモータ

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Publication number
JPH0678486A
JPH0678486A JP22854992A JP22854992A JPH0678486A JP H0678486 A JPH0678486 A JP H0678486A JP 22854992 A JP22854992 A JP 22854992A JP 22854992 A JP22854992 A JP 22854992A JP H0678486 A JPH0678486 A JP H0678486A
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JP
Japan
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iron core
synthetic resin
annular fixed
frame
fixed iron
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Application number
JP22854992A
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English (en)
Inventor
Osao Yashiro
長生 八代
Satoru Hayashi
悟 林
Yoichi Kondo
近藤  洋一
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剛性補強用フレームを挿入したモールドモー
タにおいて、クラックの発生しにくい高品質なモールド
モータを得る。 【構成】 環状固定子鉄心1の外側に通し穴32を有す
るフレーム31を配置して、合成樹脂3により環状固定
子鉄心1と巻線2とフレーム31とを一体に成形固化す
る。 【効果】 フレーム31の外側の合成樹脂3cは通し穴
32内の合成樹脂3bによりフレーム31の内側の合成
樹脂3aと一体に連結されるので、フレーム31の外側
の合成樹脂3cの厚みを小さくしても、クラックが発生
しにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は巻線を施された環状固
定鉄心を合成樹脂でモ−ルドするモ−ルドモ−タに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】巻線を施された環状固定鉄心を合成樹脂
でモ−ルドするモ−ルドモ−タが多用されている。図1
0は従来のフランジ取り付け形のモ−ルドモ−タの構造
を模式的に示す縦断面図である。図において、1は環状
固定子鉄心、2は環状固定子鉄心1に施された巻線、3
は合成樹脂、4はブラケットであり、合成樹脂3にて成
形されている。5は軸受けであり、ブラケット4の軸受
け保持部4bに保持されている。6は回転子、7はフラ
ンジ、8は環状固定子鉄心1とフランジ7とを固定する
固定ボルトである。
【0003】モールドモータのモールド方法は、まず環
状固定子鉄心1に巻線2を施した後、この巻線2の施さ
れた環状固定子鉄心1を金型に挿入し、合成樹脂注入装
置により合成樹脂3を注入する。これを加熱処理するこ
とにより合成樹脂3が硬化して環状固定子鉄心1や巻線
2が一体に成形固化する。この後は常法により、軸受け
5や回転子6を組み立てる。最後にフランジ7とブラケ
ット4に設けてある固定部4aとを固定ボルト8により
組み付けてモールドモータが完成する。
【0004】このように、鉄心の外周のハウジングまで
樹脂にて成形するモールドモータとしては、例えば特公
平3−34295号公報に記載され、トロイダル巻線に
おけるモールドモータの構成図が示されている。
【0005】また、図11は、別の従来例としての環状
固定子鉄心1の外側にフレーム9を取り付けた場合のモ
ールドモータの構造の一つを模式的に表す縦断面図であ
る。フレーム9は一般に金属製であり、環状固定子鉄心
1の外形寸法とほぼ等しい内径寸法を有しており、加圧
挿入により環状固定子鉄心1に挿入されて固定され、さ
らに、固定ピン10を挿入することにより移動しないよ
うに完全に固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のモ−ルドモ−タ
は以上のように構成されているので、環状固定子鉄心の
外側のハウジングまで合成樹脂にて成形する場合におい
ては、ハウジングに用いる合成樹脂が熱の影響を受けて
変形し易いので、即ち、モータ使用中に巻線からの発熱
により温度が上がるが、合成樹脂は一般的に温度が上が
ると強度や弾性率が低下するので剛性が低くなり、例え
ばフランジ取り付け型モールドモータを回転軸が水平方
向になるように取り付けた場合はモールドモータの自重
により変形し易く、回転軸がゆがみ、騒音や振動が発生
しやすくなり、モータの品質が低下するという問題点が
あった。
【0007】また、環状固定子鉄心の外側にフレームを
取り付けた場合は、モータの剛性は上がるが、フレーム
の内径寸法を環状固定子鉄心の外径寸法とほぼ等しくし
て、圧入することにより固定し、さらに固定ピンを挿入
するので、加圧挿入および固定ピン挿入の工程が必要で
あり、生産性が低下するという問題点があった。
【0008】なお、フレームの内径寸法が環状固定子鉄
心の外径より大きすぎると、フレームと環状固定子鉄心
との当たりによる固定ができなくなり、固定ピンで固定
したとしてもがたつきが大きく、またフレームの内径寸
法が環状固定子鉄心の外径寸法より小さいと圧入できな
いため、フレームの内径寸法は環状固定子鉄心の外径寸
法とほぼ等しくする必要があり、加工精度を要し、か
つ、フレームの外周には塗装などの防錆対策を要し、生
産性が低下し、コストが増加するなどの問題点があっ
た。
【0009】さらに、環状固定子鉄心の外側に設けられ
たフレームの外側にさらに合成樹脂層を成形する場合に
は、合成樹脂層が薄いとクラックが発生し易いため、合
成樹脂層にある程度の厚みが必要であるため、モータが
大きくなるという問題点があった。
【0010】また、ブラケットを合成樹脂で一体に成形
する場合は、形状が自由になり、かつ、ブラケットやそ
れを取り付けるための部品、取り付け工程が不要になる
利点があるが、モータを長期間使用していると合成樹脂
の劣化などにより軸受け保持部の寸法精度が保てなくな
り、モータの回転がばらつくので品質が低下するなどの
問題点があった。
【0011】さらに、樹脂成形された環状固定子鉄心を
モールドモータの外側にある固定ボルトによりフランジ
と固定するので、モータの振動により固定ボルトがゆる
み易く、長期間使用しているとモータにがたつきが生
じ、またブラケットに固定部を設ける必要があり、固定
ボルトの分だけモールドモータの外径が大きくなるなど
の問題点があった。
【0012】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、製造工程を容易とすることに
より低コスト化を図ると共に、比較的小型コンパクト、
高品質のモ−ルドモ−タを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わるモ−
ルドモ−タは、巻線を施された環状固定鉄心と、上記環
状固定鉄心の外周よりも大きい内周径を有し、上記環状
固定鉄心の外側に配置された円筒状のフレ−ムとを備
え、上記環状固定鉄心及び上記フレ−ムとを合成樹脂で
一体にモ−ルドしたものである。
【0014】第2の発明に係わるモ−ルドモ−タは、第
1の発明に係わるモ−ルドモ−タにおいて、円筒状のフ
レ−ムが、その外周を包む合成樹脂と、上記フレ−ムの
内周と環状固定鉄心の外周との間を充填する合成樹脂と
を一体に結合する貫通穴を有するものである。
【0015】第3の発明に係わるモ−ルドモ−タは、巻
線を施された環状固定鉄心と共に合成樹脂にて一体にモ
−ルドされたブラケットを備え、上記ブラケットは、金
属もしくはセラミック製の軸受保持用リングを介して回
転子軸の軸受を保持すべく、上記金属もしくはセラミッ
ク製の軸受保持用リングをインサ−トして一体にモ−ル
ドされた軸受保持部を有するものである。
【0016】第4の発明に係わるモ−ルドモ−タは、第
3の発明に係わるモ−ルドモ−タにおいて、金属もしく
はセラミック製の軸受保持用リングが、回転子軸の軸受
との連れ回りを阻止すべく、円筒外表面上に穴もしくは
凹凸を有するものである。
【0017】第5の発明に係わるモ−ルドモ−タは、積
層された鉄心片から成ると共に上記鉄心片の積層方向に
貫通穴を有し、巻線を施された環状固定鉄心と、上記環
状固定鉄心と同心軸上の一方の側に配置されたフランジ
と、上記環状固定鉄心の貫通穴に挿入されて一方の端が
上記フランジに係止され、上記フランジに対して上記環
状固定鉄心を所定の位置に保持固定する固定具とを備
え、上記フランジ、上記環状固定鉄心及び上記固定具を
合成樹脂にて一体にモ−ルドしたものである。
【0018】第6の発明にに係わるモ−ルドモ−タは、
第5の発明に係わるモ−ルドモ−タにおいて、固定具
が、合成樹脂によるモ−ルド後における上記固定具の動
きを阻止すべく、軸心に並行する表面上に穴もしくは凹
凸を有するものである。
【0019】
【作用】第1の発明における円筒状のフレ−ムは、巻線
を施された環状固定鉄心の外周よりも大きい内周径を有
し、上記環状固定鉄心の外側に配置され、上記環状固定
鉄心と共に合成樹脂で一体にモ−ルドされる。
【0020】第2の発明における円筒状のフレ−ムは、
環状固定鉄心の外周よりも大きい内周径を有すると共に
貫通穴を有し、上記環状固定鉄心の外側に配置され、上
記環状固定鉄心と共に合成樹脂で一体にモ−ルドされる
と共に、上記フレ−ムの外周を包む合成樹脂と、上記フ
レ−ムの内周と環状固定鉄心の外周との間を充填する合
成樹脂とを上記貫通穴を介して一体に結合する。
【0021】第3の発明におけるブラケットの軸受保持
部は、金属もしくはセラミック製の軸受保持用リングを
インサ−トして一体にモ−ルドされ、上記金属もしくは
セラミック製の軸受保持用リングを介して回転子軸の軸
受を保持する。
【0022】第4の発明における金属もしくはセラミッ
ク製の軸受保持用リングは回転子軸の軸受を内挿保持す
ると共に、円筒外表面上に穴もしくは凹凸を有し、ブラ
ケットに一体にモ−ルドされた合成樹脂製の軸受保持部
にインサ−トされ、上記回転子軸の軸受と共回りを阻止
する。
【0023】第5の発明における固定具は環状固定鉄心
の貫通穴に挿入されて一方の端が上記環状固定鉄心と同
心軸上の一方の側に配置されたフランジに係止され、上
記フランジに対して上記環状固定鉄心を所定の位置に保
持固定し、合成樹脂は上記フランジ、上記環状固定鉄心
及び上記固定具を一体にモ−ルドする。
【0024】第6の発明における固定具は、フランジに
対して環状固定鉄心を所定の位置に保持固定すると共
に、軸心に並行する表面上に穴もしくは凹凸を有し、合
成樹脂によるモ−ルド後における上記固定具の動きを阻
止する。
【0025】
【実施例】実施例1.第1の発明の一実施例を図1によ
り説明する。図中、従来例と同じ符号で示されたものは
従来例のそれと同一もしくは同等なものを示す。
【0026】図1はモ−ルドモ−タ及びそのモ−ルド方
法を模式的に示す縦断面図である。図において、21は
金属製のフレームであり環状固定子鉄心1の外周径より
も大きい内周径を有する。22は下金型であり、22a
は下金型に設けてある中芯である。22bは合成樹脂注
入口、23は上金型である。
【0027】次に、モ−ルドモ−タのモ−ルド方法につ
いて、図1により説明する。まず、巻線2が施された環
状固定子鉄心1を下金型22の中芯22aに挿入するこ
とによりに所定の位置にセットする。次に、フレーム2
1を環状固定子鉄心1の外側にはめ込む。このとき、フ
レーム21の内周径は環状固定子鉄心1の外周径よりも
大きいので容易に挿入できる。次に、下金型22、上金
型23を型締めして合成樹脂注入口22bから合成樹脂
3を注入後に加熱する。加熱することにより合成樹脂3
が硬化して、環状固定子鉄心1、巻線2、フレーム21
は一体に成形固化される。この後、常法により回転子6
や軸受け5、フランジ7が組み立てられてモールドモー
タとなる。
【0028】このモ−ルドモ−タのモ−ルド方法によれ
ば、環状固定子鉄心1の外周径よりも大きい内周径を有
する円筒状フレーム21を環状固定子鉄心1の外側に配
置し、合成樹脂3にて一体に成形固化することによりフ
レーム21を固定するので、フレーム21を加圧して圧
入する作業や固定ピンを挿入する作業が不要となり、固
定ピンも不要となる。さらに、フレームを加圧挿入する
場合に比べてフレームの加工精度も緩やかになるので、
フレーム加工が容易になる。
【0029】実施例2.第2の発明の一実施例を図2、
図3により説明する。図2は実施例2におけるモールド
モータを模式的に示す縦断面図であり、図3は図2に示
したモールドモータのフレームを示す図である。図2に
おいて、31は金属製フレームであり、図3に示すよう
に通し穴32が設けてある。本構造のフレーム31を用
いることにより、フレーム31の内側の合成樹脂3aと
フレーム31の外側の合成樹脂3cは通し穴32の中の
合成樹脂3bにより一体に連結される。
【0030】このため、フレーム31の外側の合成樹脂
3cは厚みを薄くしても通し穴32内の合成樹脂3bに
よりフレーム31内側の合成樹脂3aとつながり、合成
樹脂の厚みはフレーム31の内側の合成樹脂3aの厚み
t1と、通し穴32の中の合成樹脂3bの厚みt2と、
フレーム31の外側の合成樹脂3cの厚みt3の厚みの
和(t1+t2+t3)となり、厚みが大きい場合と同
様な諸特性、効果を有す。
【0031】それゆえに、フレーム31の外側の合成樹
脂3cの厚み(t3)を小さくしてもクラックが発生し
にくくなり、品質が安定するので、フレーム外側の合成
樹脂の厚みを減らすことができ、モータの小型化、軽量
化を図れる。
【0032】実施例3.第3の発明の一実施例を図4に
より説明する。図4は実施例3におけるモールドモータ
を模式的に示す縦断面図である。図において、41は金
属製の軸受け保持用リングである。軸受け保持用リング
41は成形時に用いる中芯にはめることにより容易に配
置することができる。
【0033】軸受け保持部4bが合成樹脂製の場合は、
回転子6の回転によって軸受け5が回転し、軸受け5と
軸受け保持部4bとの摺動による軸受け保持部4bの摩
耗が生じるので品質が低下するが、金属製の軸受け保持
用リング41を軸受け保持部4bに埋め込むことによ
り、軸受け保持部4bは金属製の軸受け保持用リング4
1を介して軸受け5を保持するので、軸受け5との摺動
による軸受け保持部4bの摩耗を防ぐことができる。こ
のため、長期間の使用においても品質が低下することが
ない。
【0034】実施例4.第4の発明の一実施例を図5、
図6により説明する。図5は実施例4におけるモールド
モータを模式的に示す縦断面図であり、図6は図5に示
したモールドモータの軸受け保持用リングを示す図であ
る。図5において、51は金属製の軸受け保持用リング
であり、図6に示す通り、軸受け保持用リング51には
通し穴52を設けてある。
【0035】金属製の軸受け保持用リング51には通し
穴52を設けてあるので、合成樹脂3により合成樹脂製
ブラケット4と一体に成形固化する際に、通し穴52に
も合成樹脂3が充填される。このため、等価的に軸受け
保持部4bと軸受け保持用リング51との密着力を増
し、軸受け5と軸受け保持部4bとの摺動による軸受け
保持用リング51の連れ回り回転を防ぐことができる。
このため、実施例3の場合に比較して、さらに、ブラケ
ット4の軸受け保持部4bの合成樹脂の劣化を防ぐこと
ができる。このため長期間の使用においても品質の低下
を防ぐことができる。
【0036】実施例5.第5の発明の一実施例を図7、
図8により説明する。図7は実施例5におけるモールド
モータを模式的に示す縦断面図であり、図8は図7に示
したモールドモータの環状固定子鉄心の断面を示す図で
ある。図において、61は環状固定子鉄心であり、62
は積層面に垂直な方向に設けてある貫通穴である。63
は固定ボルトであり、貫通穴62を通して、フランジ7
にねじ込むことにより環状固定子鉄心61とフランジ7
を固定している。
【0037】本実施例におけるモールドモータのモール
ド方法は、まず、貫通穴62を設けた環状固定子鉄心6
1に巻線2を施し、貫通穴62に固定ボルト63を通し
て、フランジ7と固定する。次に、金型の所定の位置に
セットして、合成樹脂3を注入し、環状固定子鉄心1、
巻線2、フランジ7、固定ボルト63を一体に成形固化
する。その後、常法により回転子6、軸受け5を組み立
てる。このように環状固定子鉄心61に貫通穴62を設
けて固定ボルト63を貫通穴62を通し、固定ボルト6
3と環状固定子鉄心61とフランジ7とを一体に成形固
化する。
【0038】このモールドモータのモールド方法によれ
ば、モータの振動などにより固定ボルトが緩むことがな
いので、長期間使用してもモータにがたつきが生じるこ
とがない。また、ブラケット4に特に固定部を設ける必
要がなくなり、さらに固定ボルト63が合成樹脂3の内
側にあるので、従来の固定ボルトが外側にある場合に比
べて、モールドモータの外径が小さくなる。
【0039】また、貫通穴62は環状固定子鉄心61を
積層する際に一般に設けられる鉄心積みかしめ用の穴を
応用しても同様の効果が得られる。
【0040】実施例6.第6の発明の一実施例を図9に
より説明する。図9は実施例7における固定具を模式的
に示す図である。図において、74は固定ボルト73に
設けた通し穴74を示す。
【0041】固定ボルト73に通し穴74を設けること
により、通し穴74に合成樹脂が充填されるので、固定
ボルト73と環状固定子鉄心61とフランジ7とを一体
に成形固化した後は固定ボルト73は完全に固定され
る。このため、固定ボルトの緩みは生じなくなり、モー
タの振動などにより固定ボルトの緩み防止効果は実施例
5の場合よりもさらに効果が大きく、長期間使用しても
モータにがたつきが生じることがない。
【0042】なお、上記実施例の1から6までにおい
て、フレームや軸受け保持用リングに使用する材料は、
いずれも金属製としたが、特に限定はなく、例えば、セ
ラミックなどのごとく、剛性の高いものや、特に軸受け
保持用リングの場合、耐摩耗性の優れるものであれば同
様の効果が得られる。
【0043】また、上記実施例4または実施例6におい
て、通し穴を設けたものを例示したが、いずれの場合も
必ずしも貫通している必要はなく、部分的に凹凸の形状
でも同様の効果が得られることはいうまでもない。さら
に、通し穴の形状および穴を通す方向は必ずしも本実施
例の通りである必要はなく、合成樹脂が充填され、回転
を防げる構造であれば同様の効果が得られる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、環
状固定鉄心の外周よりも大きい内周径を有する円筒状の
フレ−ムを、上記環状固定鉄心の外側に配置し、上記環
状固定鉄心及び上記フレ−ムとを合成樹脂で一体にモ−
ルドしたので、環状固定鉄心をフレ−ムに加圧挿入する
工程を不要とし、フレ−ムの加工精度が緩やかでよく、
製作の容易なものが得られる効果がある。
【0045】第2の発明によれば、環状固定鉄心の外周
よりも大きい内周径を有すると共に貫通穴を有する円筒
状のフレ−ムを、上記環状固定鉄心の外側に配置し、上
記環状固定鉄心及び上記フレ−ムとを合成樹脂で一体に
モ−ルドし、上記フレ−ムの外周を包む合成樹脂と、上
記フレ−ムの内周と環状固定鉄心の外周との間を充填す
る合成樹脂とを上記貫通穴を介して一体に結合したの
で、上記フレ−ムの外周を包む合成樹脂層の厚みを比較
的薄くしても割れにくく、安定した品質のものが得られ
る効果がある。
【0046】第3の発明によれば、合成樹脂にてフレ−
ムと一体にモ−ルドされたブラケットに、金属もしくは
セラミック製の軸受保持用リングを介して回転子軸の軸
受を保持する軸受保持部を備えたので、回転子軸に連れ
回りする軸受との摺動による軸受保持部の劣化を防止で
きるものが得られる効果がある。
【0047】第4の発明によれば、合成樹脂にてフレ−
ムと一体にモ−ルドされたブラケットに、金属もしくは
セラミック製の軸受保持用リングを介して回転子軸の軸
受を保持する軸受保持部を備え、かつ、上記軸受保持用
リングの円筒外表面上に穴もしくは凹凸を有するので、
上記凹凸部に合成樹脂が充填され、回転子軸に連れ回り
する軸受との摺動による上記軸受保持用リングの回転を
防止できるものが得られる効果がある。
【0048】第5の発明によれば、鉄心片の積層方向に
貫通穴を有する環状固定鉄心の上記貫通穴に挿入され、
一方の端が上記環状固定鉄心と同心軸上の一方の側に配
置されたフランジに係止され、上記フランジに対して上
記環状固定鉄心を所定の位置に保持固定する固定具を備
え、上記フランジ、上記環状固定鉄心及び上記固定具を
合成樹脂にて一体にモ−ルドしたので振動により緩みに
くく、かつ、最外層に固定具を配置不要となり、安定し
た品質、かつ小型コンパクトなものが得られる効果があ
る。
【0049】第6の発明によれば、第5の発明による固
定具において、その表面上に穴もしくは凹凸を有するの
で、上記穴もしくは凹凸に合成樹脂が充填され、されに
振動により緩みにくく、安定した品質のものが得られる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例によるモ−ルドモ−タ及
びそのモ−ルド方法を模式的に示す縦断面図である。
【図2】第2の発明の一実施例によるモ−ルドモ−タを
模式的に示す縦断面図である。
【図3】図3に示したモ−ルドモ−タのフレ−ムを模式
的に示す立体図である。
【図4】第3の発明の一実施例によるモ−ルドモ−タを
模式的に示す縦断面図である。
【図5】第4の発明の一実施例によるモ−ルドモ−タを
模式的に示す縦断面図である。
【図6】図3に示したモ−ルドモ−タの軸受保持用リン
グを示す図である。
【図7】第5の発明の一実施例によるモ−ルドモ−タを
模式的に示す縦断面図である。
【図8】図7に示したモ−ルドモ−タの環状固定鉄心の
断面を示す図である。
【図9】第6の発明の一実施例によるモ−ルドモ−タの
固定具としての通しボルトを模式的に示す図である。
【図10】従来のモ−ルドモ−タを模式的に示す縦断面
図である。
【図11】従来の別のモ−ルドモ−タを模式的に示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1、61 環状固定子鉄心 2 巻線 3 合成樹脂 4 ブラケット 5 軸受け 6 回転子 7 フランジ 8 固定ボルト 21、31、 フレーム 32、52、74 通し穴 41、51 軸受け保持用リング 62 貫通穴 63、73 固定ボルト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線を施された環状固定鉄心と、上記環
    状固定鉄心の外周よりも大きい内周径を有し、上記環状
    固定鉄心の外側に配置された円筒状のフレ−ムとを備
    え、上記環状固定鉄心及び上記フレ−ムとを合成樹脂で
    一体にモ−ルドしたことを特徴とするモ−ルドモ−タ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモ−ルドモ−タにおい
    て、円筒状のフレ−ムは、その外周を包む合成樹脂と、
    上記フレ−ムの内周と環状固定鉄心の外周との間を充填
    する合成樹脂とを一体に結合する貫通穴を有することを
    特徴とするモ−ルドモ−タ。
  3. 【請求項3】 巻線を施された環状固定鉄心と共に合成
    樹脂にて一体にモ−ルドされたブラケットを備え、上記
    ブラケットは、金属もしくはセラミック製の軸受保持用
    リングを介して回転子軸の軸受を保持すべく、上記金属
    もしくはセラミック製の軸受保持用リングをインサ−ト
    して一体にモ−ルドされた軸受保持部を有することを特
    徴とするモ−ルドモ−タ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のモ−ルドモ−タにおい
    て、金属もしくはセラミック製の軸受保持用リングは円
    筒外表面上に、回転子軸の軸受との連れ回りを阻止すべ
    く、穴もしくは凹凸を有することを特徴とするモ−ルド
    モ−タ。
  5. 【請求項5】 積層された鉄心片から成ると共に上記鉄
    心片の積層方向に貫通穴を有し、巻線を施された環状固
    定鉄心と、上記環状固定鉄心と同心軸上の一方の側に配
    置されたフランジと、上記環状固定鉄心の貫通穴に挿入
    されて一方の端が上記フランジに係止され、上記フラン
    ジに対して上記環状固定鉄心を所定の位置に保持固定す
    る固定具とを備え、上記フランジ、上記環状固定鉄心及
    び上記固定具を合成樹脂にて一体にモ−ルドしたことを
    特徴とするモ−ルドモ−タ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のモ−ルドモ−タにおい
    て、固定具は、合成樹脂によるモ−ルド後における上記
    固定具の動きを阻止すべく、軸心に並行する表面上に穴
    もしくは凹凸を有することを特徴とするモ−ルドモ−
    タ。
JP22854992A 1992-08-27 1992-08-27 モールドモータ Pending JPH0678486A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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