JP2007048798A - 電子部品収納用セラミックパッケージ - Google Patents

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Abstract

【課題】セラミックと金属導体膜の接合強度が高いと共に、パッケージの反りが少なくて蓋体接合後の接合信頼性及び気密信頼性が高く、しかも、パッケージの軽薄短小化に対応できる電子部品収納用セラミックパッケージを提供する。
【解決手段】略矩形状の底板体11と、窓枠形状の枠体12を一体化した焼成体からなり、キャビティ部13に電子部品が搭載された後、枠体12の上面に金属製蓋体19を接合材を介して直接接合するための導体金属膜20を有する電子部品収納用セラミックパッケージ10において、導体金属膜20が枠体12の上面の全周にわたって形成される第1の導体金属膜21と、枠体の4隅コーナー部に形成される第2の導体金属膜22からなると共に、4隅コーナー部の導体金属膜20が膜厚さを厚くする厚膜導体金属膜23からなり、しかもこの表面が他の導体金属膜20の表面と略面一からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、底板体と窓枠状の枠体で形成されるキャビティ部に電子部品が搭載され、枠体の上面に形成される導体金属膜に金属製蓋体が直接接合されて電子部品がキャビティ部内部で中空状態で気密に封止されるための電子部品収納用セラミックパッケージに関する。
近年、半導体素子、水晶振動子、圧電素子等の電子部品を収納させるためのセラミックパッケージは、電子部品を搭載させた装置、例えば、携帯電話や、パソコン等の小型化、高信頼性化等の要求に伴い、ますます軽薄短小化、高信頼性化等への対応が迫られている。図2(A)、(B)に示すように、これに対応するための従来の電子部品収納用セラミックパッケージ50は、気密信頼性の高い平面視して略矩形状のセラミック製の底板体51と、底板体51の外周と略同一の外周からなるセラミック製の窓枠形状をした板状の枠体52を積層し焼成した焼成体からなっている。この底板体51には、上面に高融点金属なる電子部品接続パッド53や、下面に高融点金属なる外部接続端子接合パッド54等の導体パターンがセラミックと同時焼成されて形成されている。また、枠体52には、高融点金属からなる導体ペーストを用いて、上面の全周にわたる導体パターンをスクリーン印刷した後、セラミックと同時焼成することで導体金属膜55が形成されている。従来の電子部品収納用セラミックパッケージ50は、導体金属膜55の膜厚さを厚くして、導体金属膜55がセラミックから剥がれるのを防止してセラミックとの接合強度を向上させるために、同一のパターン幅からなる導体パターンを複数回スクリーン印刷して対応している。あるいは、図3(A)、(B)に示すように、他の従来の電子部品収納用セラミックパッケージ50aは、導体金属膜55aの膜厚さを厚くして、導体金属膜55aがセラミックから剥がれるのを防止してセラミックとの接合強度を向上させるために、パターン幅の異なる導体パターンをそれぞれスクリーン印刷して組み合わせて対応している。
この電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aは、底板体51の平板上面又は階段状上面と、枠体52の内周壁面とで形成される電子部品を搭載するためのキャビティ部56を有している。なお、この電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aには、複数層のセラミックに形成するそれぞれの導体パターン間を電気的に導通状態とするためや、複数層のそれぞれの導体パターンの表面に電解めっき被膜を施すためにセラミックに貫通孔を設けて形成するビア57や、キャスタレーション58が形成されている。この電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aには、キャビティ部56に電子部品(図示せず)が搭載され、枠体52の上面に形成された導体金属膜55、55aに金属製蓋体(図示せず)が接合材を介してシーム溶接や、レーザー溶接等で直接接合されて電子部品がキャビティ部56内に中空状態で気密に封止される。そして、電子部品が実装された電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aは、パッケージの下面の外部接続端子接合パッド54で半田等を介してボード等に接合している。
ここで、代表的な従来の電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aの製造方法を説明する。電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aを構成する底板体51は、1又は複数枚の大型のセラミックグリーンシートのそれぞれ個片体の電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aとなるそれぞれ所定の位置にビア57用や、キャスタレーション58用の貫通孔を形成している。そして、底板体51用のそれぞれのセラミックグリーンシートには、高融点金属からなる導体ペーストを用いて、最上層となるセラミックグリーンシートの上面に各個片体用の電子部品接続パッド53用や、最下層となるセラミックグリーンシートの下面に各個片体用の外部接続端子接合パッド54用等の導体パターン印刷や、それぞれのセラミックグリーンシートの貫通孔にビア57用の充填や、キャスタレーション58用の貫通孔の壁面に塗布するためのスクリーン印刷を行っている。また、電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aを構成する枠体52は、1又は複数枚の大型のセラミックグリーンシートのそれぞれ個片体の電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aとなるそれぞれ所定の位置にキャビティ部56用や、ビア57用の貫通孔を形成している。そして、それぞれのセラミックグリーンシートの貫通孔にビア57用の導体ペーストの充填をしている。また、枠体52用の最上層となるセラミックグリーンシートの上面には、高融点金属からなる導体ペーストを用いて、各個片体用の導体金属膜55、55a用の導体パターン印刷を行っている。この印刷においては、導体金属膜55となる導体パターンの膜厚さを厚くするために、同一の導体パターンからなるスクリーン版でスクリーン印刷を複数回行っている。又は、導体金属膜55aとなる導体パターンの膜厚さを厚くするために、パターン幅の異なる導体パターンからなるそれぞれのスクリーン版でスクリーン印刷を行って組み合わせでいる。
次に、底板体51用と、枠体52用のセラミックグリーンシートは、重ね合わされて温度と圧力をかけて積層し、積層体に形成される。そして、この積層体の両面、又は片面には、個片体の電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aの外周となる個片体に分割するための分割用溝が形成される。次に、積層体は、セラミックグリーンシートと導体パターンを還元雰囲気中で同時焼成してセラミックと導体パターンが一体化された焼成体に形成されている。更に、焼成体の外表面に露出する導体パターン上にNiめっき被膜、及びAuめっき被膜を施して個片体の電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aの複数個がマトリックス状に配列する集合体を作製している。
従来の電子部品収納用セラミックパッケージには、枠体の上面の導体金属膜にセラミック製蓋体を直接接合させるにあたり、ろう材流れを防止するために枠体の上面を傾斜面としたり、上面に段差を設け、この傾斜面や段差に導体金属膜を形成しているものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、従来の電子部品収納用セラミックパッケージには、枠体の上面に金属製蓋体をシールリングを介して接合するために、枠体の上面の導体金属膜にシールリングをろう材で接合している。この導体金属膜には、ろう材溜まりを大きくしてシールリングを強固に接合するために、部分的に盛り上がらせた凸部を厚膜印刷法で形成しているものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭59−17271号公報 特許第2889519号公報
しかしながら、前述したような従来の電子部品収納用セラミックパッケージは、次のような問題がある。
(1)枠体の上面に形成する金属導体膜を複数回スクリーン印刷して膜厚さを厚くする電子部品収納用セラミックパッケージは、セラミックと金属導体膜を構成する高融点金属との接合強度が向上し、金属製蓋体を接合した時の金属導体膜のセラミックからの剥がれを防止することができるものの、高融点金属の容積が大きくなることでセラミックと、高融点金属との熱膨張係数差から発生する熱応力が大きくなり、セラミックパッケージに反りが発生する。この反りが発生した電子部品収納用セラミックパッケージには、金属製蓋体を枠体の金属導体膜に接合する時の枠体の平坦性が得られなくなり、接合後の気密信頼性に問題を抱えている。
(2)特開昭59−17271号公報に開示されているような、枠体の上面の導体金属膜にセラミック製蓋体を接合させるにあたり、ろう材流れを防止するために枠体の上面を傾斜面としたり、上面に段差を設け、この傾斜面や段差に導体金属膜を形成している電子部品収納用セラミックパッケージは、多量のろう材を一度に溶融させてこの傾斜面や段差にろう材溜まりを設けて接合する場合に有効であるが、電子部品の耐熱温度より高い温度で接合部を部分的に連続して集中加熱しながら直接接合する場合には、ろう材を外周全体に流動させてろう材溜まりを形成することが難しく、気密信頼性に問題を抱えている。また、ろう材を一度に溶融させて接合する場合には、ろう材の溶融温度が電子部品の耐熱温度より低い温度のろう材が必要となるので、接合後の接合強度が比較的低くなり、接合信頼性に問題を抱えている。
(3)特許第2889519号公報に開示されているような、枠体の上面に金属製蓋体をシールリングを介して接合するにあたり、枠体の上面の導体金属膜にろう材溜まりを大きくして接合強度を向上させるために、部分的に盛り上がらせた凸部を厚膜印刷法で形成している電子部品収納用セラミックパッケージは、セラミックパッケージに軽薄短小化が求められている中において、シールリングによって軽薄短小化に限界があり、更なる軽薄短小化が難しい問題を抱えている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、セラミックと金属導体膜の接合強度が高いと共に、パッケージの反りが少なくて蓋体接合後の接合信頼性及び気密信頼性が高く、しかも、パッケージの軽薄短小化に対応できる電子部品収納用セラミックパッケージを提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る電子部品収納用セラミックパッケージは、略矩形状の1又は複数枚の底板体と、底板体の外周と略同一の外周を有する1又は複数枚の窓枠形状をした板状の枠体を一体化したセラミック製焼成体からなり、底板体の上面と枠体の内周壁面で形成されるキャビティ部に電子部品が搭載された後、枠体の上面に金属製蓋体を接合材を介して電子部品の耐熱温度より高い温度で接合部を部分的に連続して集中加熱しながら直接接合するための導体金属膜を有する電子部品収納用セラミックパッケージにおいて、導体金属膜が枠体の上面の全周にわたって形成される第1の導体金属膜と、枠体の4隅コーナー部の枠体の長さ方向及び幅方向に対して部分的に形成される第2の導体金属膜からなると共に、4隅コーナー部の導体金属膜が膜厚さを第1の導体金属膜と第2の導体金属膜とが重なって厚くする厚膜導体金属膜からなり、しかも厚膜導体金属膜の表面が他の導体金属膜の表面と略面一からなる。
請求項1記載の電子部品収納用セラミックパッケージは、金属製蓋体を直接接合させるための導体金属膜が枠体の上面の全周にわたって形成される第1の導体金属膜と、枠体の4隅コーナー部の枠体の長さ方向及び幅方向に対して部分的に形成される第2の導体金属膜からなると共に、4隅コーナー部の導体金属膜が膜厚さを第1の導体金属膜と第2の導体金属膜とが重なって厚くする厚膜導体金属膜からなり、しかも厚膜導体金属膜の表面が他の導体金属膜の表面と略面一からなるので、部分的に形成される厚膜導体金属膜によって、高融点金属の容積の増大を抑えてセラミックと、高融点金属との熱膨張係数差から発生する熱応力を抑え、セラミックパッケージの反りの発生を防止すると共に、金属導体膜のセラミックからの剥がれを防止することができる。また、電子部品の耐熱温度より高い温度で接合部を部分的に連続して集中加熱しながら接合する直接接合は、導体金属膜の全体表面を略面一とするので、高い溶融温度のろう材を用いて容易に行うことができ、接合信頼性及び気密信頼性の高いパッケージを得ることができる。更に、パッケージには、シールリングを用いないので、パッケージを軽薄短小にでき、電子装置の小型化に対応できる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施するための最良の形態について説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る電子部品収納用セラミックパッケージの平面図、A−A’線拡大縦断面図である。
図1(A)、(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係る電子部品収納用セラミックパッケージ10は、1又は複数枚(図1では2枚)を重ね合わせる平板状、又は複数枚で上面を階段状とする略矩形状セラミック製の底板体11と、この底板体11の外周と略同一の外周を有する1又は複数枚(図1では2枚)の窓枠形状からなるセラミック製板状の枠体12を積層し焼成してセラミックと導体パターンが一体化されたセラミック製焼成体からなっている。この電子部品収納用セラミックパッケージ10は、底板体11の上面と枠体12の内周壁面で形成されるキャビティ部13に半導体素子、水晶振動子、圧電素子等の電子部品(図示せず)が搭載できるようになっている。この電子部品収納用セラミックパッケージ10の底板体11の上面には、電子部品と電気的に導通状態とするための高融点金属なる電子部品接続パッド14等の導体パターンがセラミックと同時焼成して形成されている。また、この電子部品収納用セラミックパッケージ10の底板体11の下面には、セラミックの層間に形成される導体配線パターン15や、それそれの層間を繋ぐためのビア16やキャスタレーション17等を介して電子部品接続パッド14と電気的に導通状態とし、ボード等に接合して外部と電気的に導通状態とするための高融点金属なる外部接続端子接合パッド18等の導体パターンがセラミックと同時焼成して形成されている。
また、この電子部品収納用セラミックパッケージ10の枠体12の上面には、電子部品を実装した後、キャビティ部13内を中空状態で気密に封止するのに金属製蓋体19を接合材を介して直接接合するための導体金属膜20の導体パターンがセラミックと同時焼成して形成されている。枠体12の上面に形成される導体金属膜20は、キャビティ部13に電子部品を実装した後、ろう材を介して、あるいはろう材付きの金属製蓋体19を載置し、実装された電子部品の耐熱温度より高い温度で接合部を部分的に連続して集中加熱することで、電子部品に温度の影響を及ぼすことなく金属製蓋体19を強固に直接接合することで接合信頼性が高く、電子部品の気密信頼性の高い電子部品収納用セラミックパッケージ10を形成するために設けられている。
この導体金属膜20は、枠体12の上面の全周にわたって形成される第1の導体金属膜21と、枠体12の4隅コーナー部の枠体12の長さ方向及び幅方向に対して部分的に形成される第2の導体金属膜22とで構成されている。4隅コーナー部における導体金属膜20は、膜厚さを第1の導体金属膜21と、第2の導体金属膜22とが重なって厚くする厚膜導体金属膜23として形成されている。しかも、それぞれのこの厚膜導体金属膜23の表面は、他の導体金属膜20の表面と略面一の表面からなっている。
この電子部品収納用セラミックパッケージ10は、枠体12のセラミック上面と導体金属膜20との接合時に、応力が集中する枠体12の4隅コーナー部の導体金属膜20の膜厚さを厚くする厚膜導体金属膜23として強固に接合し、導体金属膜20のセラミックからの剥がれを防止することができる。また、この電子部品収納用セラミックパッケージ10は、4隅コーナー部の厚膜導体金属膜23以外の膜厚さを薄く抑えて、セラミックと、導体金属膜20を構成する高融点金属との熱膨張係数の差から発生する反りを防止することができる。更に、この電子部品収納用セラミックパッケージ10は、厚膜導体金属膜23を含めて枠体12の上面の全周にわたる導体金属膜20の表面を略同一平坦面とし、電子部品の耐熱温度より高い温度で接合部を部分的に連続して集中加熱しながら接合して電子部品を劣化させることなく容易に接合強度を向上すると共に、気密信頼性を向上させることができる。
なお、この電子部品収納用セラミックパッケージ10には、複数層のセラミックに形成するそれぞれの導体パターン間を電気的に導通状態とするためや、表面に露出するそれぞれの導体パターンの表面に電解めっき被膜を施すためにめっき用導体配線パターン(図示せず)や、セラミックに孔を設けて形成するビア16や、キャスタレーション17が形成されている。また、このキャスタレーション17であるセラミックの外周側面に形成されるスルーホール導体膜は、外部接続端子接合パッド18と接続させて、外部接続端子接合パッド18を半田等を介してボード等に接合した時にボード等に強固に接合させるためのメニスカスを形成するためにも用いられている。更に、この電子部品収納用セラミックパッケージ10は、外部接続端子接合パッド18の何れかと、導体金属膜20を電気的に導通状態として、導体金属膜20及びこれに接合される金属製蓋体19を電気回路用のグランドとして使用することもできる。この電子部品収納用セラミックパッケージ10には、キャビティ部13に電子部品が搭載され、枠体12の上面に形成された導体金属膜20に金属製蓋体19が接合材を介して直接接合されて電子部品がキャビティ部13内に中空状態で気密に封止される。そして、電子部品が実装された電子部品収納用セラミックパッケージ10は、パッケージの下面の外部接続端子接合パッド18で半田等を介してボード等に接合している。
ここで、本発明の一実施の形態に係る電子部品収納用セラミックパッケージ10の製造方法を簡単に説明する。電子部品収納用セラミックパッケージ10は、通常、焼成前の複数の底板体11がマトリックス状に配列する1又は複数枚のセラミックグリーンシートと、焼成前の複数の窓枠形状をした板状の枠体12がマトリックス状に配列する1又は複数枚のセラミックグリーンシートを積層し、焼成して形成されている。そして、電子部品収納用セラミックパッケージ10は、多数個から個片体に分割された時に、それぞれの個片体の中央部に電子部品を搭載するためのキャビティ部13が形成されるようにして作製している。この電子部品収納用セラミックパッケージ10を構成するためのセラミックグリーンシートは、セラミック基材として、例えば、アルミナや、窒化アルミニウムや、低温焼成セラミック等があげられるが、特に材料が限定されるものではない。例えば、セラミック基材にアルミナを用いる場合には、先ず、酸化アルミニウム粉末にマグネシア、シリカ、カルシア等の焼結助剤を適当量加えた粉末に、ジオクチフタレート等の可塑剤と、アクリル樹脂等のバインダー、及びトルエン、キシレン、アルコール類等の溶剤を加え、十分に混練して脱泡し、粘度2000〜40000cpsのスラリーを作製し、ドクターブレード法等によって焼成後所望の厚み、例えば、0.12mmになるようにシート状に乾燥させた後、所望の大きさの矩形状に切断している。
底板体11用の1又は複数枚のセラミックグリーンシートには、キャスタレーション17を形成するための貫通孔、ビア16を形成するための貫通孔をドリルマシン、パンチングマシーン、金型等を用いる打ち抜き加工や、レーザー光を用いるレーザー加工等で穿設して設けている。そして、所定のセラミックグリーンシートのキャスタレーション17用の貫通孔には、例えば、タングステン(W)や、モリブデン(Mo)等の高融点金属からなる導体ペーストを用いて貫通孔壁面にスクリーン印刷で塗布している。また、ビア16用の貫通孔には、例えば、上記と同様の高融点金属からなる導体ペーストを用いてスクリーン印刷で充填している。更に、底板体11用のセラミックグリーンシートの最上層となるセラミックグリーンシートの上面には、例えば、上記と同様の高融点金属からなる導体ペーストを用いてに電子部品と電気的に接続するための電子部品接続パッド14用の電子部品接続パッド用導体パターンを形成している。また、底板体11が複数枚からなる場合には、その中間層となるセラミックグリーンシートの表面に導体配線パターン15用の導体パターン等をスクリーン印刷で形成している。底板体11用の最下層となるセラミックグリーンシートの下面には、例えば、上記と同様の高融点金属からなる導体ペーストを用いて、ボード等に接合して外部と電気的に導通状態とするための外部接続端子接合パッド18用の外部接続端子接合パッド用導体パターン等をスクリーン印刷して形成している。
一方、枠体12用の1又は複数枚のセラミックグリーンシートには、ビア16を形成するための貫通孔や、必要に応じてキャスタレーション17と連接する貫通孔をNCマシーン、パンチングマシーン、金型等を用いる打ち抜き加工や、レーザー光を用いるレーザー加工等で穿設して設けている。そして、ビア16用の貫通孔には、例えば、タングステン(W)や、モリブデン(Mo)等の高融点金属からなる導体ペーストを用いてスクリーン印刷で充填している。また、必要に応じてキャスタレーション17用の貫通孔には、例えば、上記と同様の高融点金属からなる導体ペーストを用いて貫通孔壁面にスクリーン印刷で塗布している。更に、枠体12用のセラミックグリーンシートの最上層となるセラミックグリーンシートの上面には、例えば、上記と同様の高融点金属からなる導体ペーストを用いて金属製蓋体19を接合材を介して直接接合してキャビティ部13内を中空状態で気密に封止するための導体金属膜20を形成するのに導体金属膜用導体パターンをスクリーン印刷で形成している。この導体金属膜用導体パターンは、先ず、枠体12の上面の4隅コーナー部となる部分の枠体12の長さ方向及び幅方向に対しての一部に第2の導体金属膜22用のパターンをスクリーン印刷で形成している。そして、導体金属膜用導体パターンは、続いて、枠体12の上面の全周にわたると共に、第2の導体金属膜22用のパターンを覆うようにして、枠体12の略枠幅の大きさになるような第1の導体金属膜21用のパターンをスクリーン印刷で形成している。なお、厚膜導体金属膜23の表面を他の導体金属膜20の表面と略同一の平坦面とするためには、第2の導体金属膜22用のパターンをスクリーン印刷した後、平坦な表面を有する金型でセラミックグリーンシート全体を押圧して、セラミックグリーンシート内に第2の導体金属膜22用のパターンを押込むようにして表面を平坦とすることがある。
次に、枠体12用の1又は複数枚のセラミックグリーンシートには、枠体12の内周側側面となるキャビティ部13用の貫通孔をNCマシーン、パンチングマシーン、金型等を用いる打ち抜き加工等で穿設して設けている。なお、キャビティ部13用の貫通孔は、第2の導体金属膜22用のパターン及び第1の導体金属膜21用のパターンを形成する前に予め穿設して設けておくこともできる。
次に、底板体11用と、枠体12用のそれぞれ1又は複数枚のセラミックグリーンシートは、重ね合わせて温度をかけながら加圧することで積層して一体化し、積層体を形成している。通常、この積層の時の加圧によって、第2の導体金属膜22用のパターンと、第1の導体金属膜21用のパターンとが重なる部分である厚膜導体金属膜23となる部分の表面は、他の導体金属膜20の表面となる部分と略同一の平坦面とすることができる。更に、この積層体には、底板体11と枠体12の外周側側面となり、多数個から個片体に分割するために積層体の両面、又は片面に先端がV字状等したカッター刃を押厚等して分割用溝を設けている。
次に、積層体は、セラミックグリーンシートと導体パターンを還元雰囲気中の約1600℃程度で同時焼成することでセラミックグリーンシートが約30%程度収縮し、個片のパッケージの多数個が集合した焼成体を形成している。そして、この焼成体には、外表面に露出する全ての導体パターン上にNiめっき被膜を施した後、Auめっき被膜を施すことで多数個の個片体のパッケージがマトリックス状に配列する集合体を形成している。集合体のそれぞれの個片の電子部品収納用セラミックパッケージ10は、集合体の分割用溝で分割することで形成できるようになっている。なお、この分割に際しては、多数個の集合体の状態のそれぞれの電子部品収納用セラミックパッケージ10に、電子部品を実装し、金属製蓋体19で気密に封止した後、個片体に分割したり、あるいは、集合体から個片体に分割した後に、電子部品を実装し、金属製蓋体19で気密に封止したりしている。
本発明の電子部品収納用セラミックパッケージは、半導体素子や、水晶振動子等の電子部品素子を実装させて、小型で、高信頼性が要求される、例えば、携帯電話や、ノートブック型のパソコン等の電子装置に組み込まれて用いることができる。
(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る電子部品収納用セラミックパッケージの平面図、A−A’線縦断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ従来の電子部品収納用セラミックパッケージの平面図、B−B’線縦断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ同電子部品収納用セラミックパッケージの変形例の平面図、C−C’線縦断面図である。
符号の説明
10:電子部品収納用セラミックパッケージ、11:底板体、12:枠体、13:キャビティ部、14:電子部品接続パッド、15:導体配線パターン、16:ビア、17:キャスタレーション、18:外部接続端子接合パッド、19:金属製蓋体、20:導体金属膜、21:第1の導体金属膜、22:第2の導体金属膜、23:厚膜導体金属膜

Claims (1)

  1. 略矩形状の1又は複数枚の底板体と、該底板体の外周と略同一の外周を有する1又は複数枚の窓枠形状をした板状の枠体を一体化したセラミック製焼成体からなり、前記底板体の上面と前記枠体の内周壁面で形成されるキャビティ部に電子部品が搭載された後、前記枠体の上面に金属製蓋体を接合材を介して前記電子部品の耐熱温度より高い温度で接合部を部分的に連続して集中加熱しながら直接接合するための導体金属膜を有する電子部品収納用セラミックパッケージにおいて、
    前記導体金属膜が前記枠体の上面の全周にわたって形成される第1の導体金属膜と、前記枠体の4隅コーナー部の該枠体の長さ方向及び幅方向に対して部分的に形成される第2の導体金属膜からなると共に、前記4隅コーナー部の前記導体金属膜が膜厚さを前記第1の導体金属膜と前記第2の導体金属膜とが重なって厚くする厚膜導体金属膜からなり、しかも該厚膜導体金属膜の表面が他の前記導体金属膜の表面と略面一からなることを特徴とする電子部品収納用セラミックパッケージ。
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