JP4482392B2 - セラミックパッケージ集合体及びセラミックパッケージ - Google Patents

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本発明は、電子部品素子が搭載され、蓋体が接合されて電子部品素子を気密に封止するためのセラミックパッケージを有するセラミックパッケージ集合体、及びその集合体から作製されるセラミックパッケージに関する。
近年、半導体素子、水晶振動子、圧電素子等の電子部品素子を収納するための電子部品収納用のセラミックパッケージは、電子部品素子を搭載させた装置、例えば、携帯電話や、パソコン等の小型化、高信頼性化等の要求に伴い、ますます軽薄短小化、高信頼性化等への対応が迫られている。これに対応するために、パッケージには、気密信頼性の高いセラミックからなるパッケージが用いられている。このセラミックパッケージには、電子部品素子が収納され、上面側に形成された窓枠状の導体パターンに接合されている窓枠状の金属枠体や、直接上面側の窓枠状の接合用導体パターンに、金属製蓋体がろう材を介して接合されて電子部品素子が気密に封止される。そして、電子部品素子が実装されたセラミックパッケージは、パッケージの下面側の導体パターンである外部接続端子パッドで半田等を介してボード等に接合される。
図5(A)、(B)を参照しながら、従来の電子部品収納用のセラミックパッケージ集合体50及びセラミックパッケージ60の一例を説明する。ここで、図5(A)はセラミックパッケージ集合体50の上面側斜視図、図5(B)はセラミックパッケージ集合体50を分割したセラミックパッケージ60の上面側拡大斜視図、及び下面側拡大斜視図である。図5(A)に示すように、セラミックパッケージ集合体50は、それぞれの電子部品素子を載置するための1又は複数枚からなるセラミック平板集合体51と、それぞれの電子部品素子を囲繞するための1又は複数枚からなるセラミック枠体集合体52が積層されたシート状基板53からなり、複数個のセラミックパッケージ60がマトリックス状に配列されて形成されている。また、セラミックパッケージ集合体50には、複数個から個々のセラミックパッケージ60に分割するための溝54が縦方向と横方向が直交するように、片面又は両面に形成されている。そして、図5(B)に示すように、セラミックパッケージ60は、セラミックパッケージ集合体50に形成されている溝54で分割することで作製している。
このセラミックパッケージ集合体50及びセラミックパッケージ60を作製するためには、例えば、アルミナ(Al)等からなるセラミックグリーンシートに、所望の各種形状の孔を成形した後、タングステン(W)や、モリブデン(Mo)等の高融点金属からなる導体ペーストを用いてそれぞれのセラミックグリーンシートにスクリーン印刷で、表面に導体パターンや、所望の貫通孔に充填するビアや、切り欠き部55となる壁面に導体膜56を形成している。なお、導体パターンには、上面側となる部分に、金属製蓋体を接合させるための接合用導体パターン57や、電子部品素子と接続させるための接続用導体パターン58等がある。また、下面側となる部分には、ボード等に接合させるための外部接続端子パッド59等がある。次いで、それぞれのセラミックグリーンシートは、重ね合わされ温度と圧力をかけて積層体に形成している。そして、図6(A)に示すように、この積層体には、片面又は両面に個々のセラミックパッケージ60に分割するための溝54を、V字刃で上から押さえつけるようにして接合用導体パターン57や、外部接続端子パッド59用の導体パターンの上から、例えば縦方向次いで横方向と互いに直交して通過するようにして導体パターン層を超えて押し込んで積層体の途中まで挿入し、しかも切り欠き部55となる貫通孔の略中心で縦方向と横方向が互いに直交して通過するようにして形成している。あるいは、図6(B)に示すように、切り欠き部55となる貫通孔を有さない場合には、溝54を、導体パターン上で、例えば縦方向次いで横方向と互いに直交するようにそれぞれ導体パターン層を超えて押し込んで積層体の途中まで挿入して形成している。そして、積層体は、高温の還元雰囲気中で、セラミックグリーンシートと乾燥後の導体ペーストを同時焼成して、焼成体を形成し、最後にシート状基板53の外部に露出する全ての金属表面にNiめっき、及びAuめっきが施して複数個のセラミックパッケージ60が配列するセラミックパッケージ集合体50を作製している。
しかしながら、溝を導体パターン層の上からV字刃で押さえつけて形成する場合には、一方方向を形成した時にV字刃周辺の導体パターン層が刃厚によって横方向に広がるように押されて、セラミックグリーンシートと導体パターンとの密着性が低下した状態となる。この後、これと直交するもう一方方向を形成した時に、直交点周辺部の導体パターンは更にセラミックグリーンシートとの密着性が低下することになり、V字刃を押圧から開放して引き抜く時に、直交点周辺部の導体パターンを捲れ上げてしまう問題を発生させている。
電子部品収納用のセラミックパッケージ集合体及びセラミックパッケージには、分割用溝を形成した後に、導体パターンを印刷することで溝に導体ペーストが入り込んで分割性を阻害しているのを回避するために、溝の周辺に隙間を設けるようにして導体パターンを形成しているパッケージが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、電子部品収納用のセラミックパッケージ集合体及びセラミックパッケージには、導体パターン形成後に分割用溝を形成し、焼成過程で溝の一部が融着して分割性を阻害するのを防止するために、導体ペーストの収縮率をセラミックより大きくして、溝幅を拡大させたパッケージ及びその製造方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第2134471号公報 特開2001−179731号公報
しかしながら、前述したような従来のセラミックパッケージ集合体及びセラミックパッケージは、次のような問題がある。
(1)電子部品収納用のセラミックパッケージは、最近の装置の小型化に伴いセラミック枠体の枠幅や、そこに設ける接合用導体パターンのパターン幅が小さくなり、金属製蓋体を接合させたりする時の接合幅が小さくなり、電子部品素子を実装した後の気密封止性に問題が発生するので、例え導体パターン形成後に分割用溝を形成して導体パターンの捲れ上がりを改善できたとしても、セラミックパッケージ集合体から分割後のパッケージ側面と接合用導体パターンの全周に亘るようなパターン間に隙間を設けて接合幅を狭くするようなことは回避しなければならなくなっている。
(2)導体パターンを形成後に分割用溝を形成する場合で、導体パターンの収縮率をセラミックより大きくするパッケージは、分割性は改善されるものの、導体パターンを形成後に分割用溝を形成するので、V字刃を押圧から開放して引き抜く時に、直交点周辺部の導体パターンを捲れ上げてしまう問題を解決することができない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、パッケージの軽薄短小化に対応でき、分割用溝の直交点周辺部の導体パターンの捲れ上がりを防止でき、金属製蓋体を接合させる時の接合幅を広くして接合信頼性を高くでき、各種の形態のパッケージに対応できるセラミックパッケージ集合体及びセラミックパッケージを提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るセラミックパッケージ集合体は、シート状基板に複数個がマトリックス状に配列し、複数個から個別に分割するための溝が貫通孔の略中心で直交して通過するように縦横方向に設けられる電子部品収納用のセラミックパッケージを作製するためのセラミックパッケージ集合体において、溝が設けられる前の導体パターン、貫通孔の周縁の外周辺部の全部のみ,又は貫通孔の周縁の外周辺部の溝が通過する部分のみに導体無し部が設けられており、前記溝に沿って分割された後に前記セラミックパッケージとなる部分であって、貫通孔の周縁の外周辺部全部,及び貫通孔の周縁の外周辺部の溝が通過する部分以外では導体無し部が設けられていない。
前記目的に沿う本発明に係るセラミックパッケージ集合体は、シート状基板に複数個がマトリックス状に配列し、複数個から個別に分割するための溝が直交して通過するように縦横方向に設けられる電子部品収納用のセラミックパッケージを作製するためのセラミックパッケージ集合体において、溝が設けられる前の導体パターン、直交する交差点周辺部の全部のみ,又は交差点周辺部の溝が通過する部分のみに導体無し部が設けられており、前記溝に沿って分割された後に前記セラミックパッケージとなる部分であって、直交する交差点周辺部の全部,及び交差点周辺部の溝が通過する部分以外では導体無し部が設けられていない。
ここで、セラミックパッケージは、セラミックパッケージ集合体を溝に沿って分割されている。
請求項1及びこれに従属する請求項3記載のセラミックパッケージ集合体及びセラミックパッケージは、溝が設けられる前の導体パターンが、貫通孔の周縁の外周辺部の全部、又は貫通孔の周縁の外周辺部の溝が通過する部分に導体無し部が設けられているので、例えば、縦方向に溝をV字刃で押さえつけて形成し、更に横方向に形成したとしても、それぞれの刃厚によって発生する横方向への広がり力の互いに重なる部分が貫通孔を含めて直交点から遠ざかり、直交点周辺のセラミックグリーンシートと導体パターンとの密着性の低下を防止でき、直交点周辺部の導体パターンの捲れ上がりを防止することができる。しかも、パッケージは、コーナー部に導体パターン欠如部を設けることとなっても、セラミック枠体及び接合用導体パターンのコーナー部内周側をアール形状としているので、実質的にセラミックパッケージの接合用導体パターンのパターン幅が全周に亘って狭小とはならず、蓋体接合時の気密信頼性を確保できる。
特に、請求項3記載のセラミックパッケージは、セラミックパッケージ集合体を溝に沿って分割されているので、直交部の導体パターンの剥がれがなく、気密信頼性を確保できる接合用導体パターンのパターン幅を有するパッケージとすることができる。
請求項2及びこれに従属する請求項3記載のセラミックパッケージ集合体及びセラミックパッケージは、溝が設けられる前の導体パターンが、直交する交差点周辺部の全部、又は交差点周辺部の溝が通過する部分に導体無し部が設けられているので、例えば、縦方向に溝をV字刃で押さえつけて形成し、更に横方向に形成したとしても、それぞれの刃厚によって発生する横方向への広がり力の互いに重なる部分が直交点から遠ざかり、直交点周辺のセラミックグリーンシートと導体パターンとの密着性の低下を防止でき、直交点周辺部の導体パターンの捲れ上がりを防止することができる。しかも、パッケージは、コーナー部に導体パターン欠如部を設けることとなっても、セラミック枠体及び接合用導体パターンのコーナー部内周側をアール形状としているので、実質的にセラミックパッケージの接合用導体パターンのパターン幅が全周に亘って狭小とはならず、蓋体接合時の気密信頼性を確保できる。
特に、請求項3記載のセラミックパッケージは、セラミックパッケージ集合体を溝に沿って分割されているので、直交部の導体パターンの剥がれがなく、気密信頼性を確保できる接合用導体パターンのパターン幅を有するパッケージとすることができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施するための最良の形態について説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1(A)〜(C)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る第1のセラミックパッケージ集合体の斜視図、部分拡大平面図、変形例の部分拡大平面図、図2(A)、(B)はそれぞれ同第1のセラミックパッケージの拡大平面図、変形例の拡大平面図、図3(A)〜(C)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る第2のセラミックパッケージ集合体の斜視図、部分拡大平面図、変形例の部分拡大平面図、図4(A)、(B)はそれぞれ同第2のセラミックパッケージの拡大平面図、変形例の拡大平面図である。
図1(A)に示すように、本発明の一実施の形態に係る第1のセラミックパッケージ集合体10は、それぞれの電子部品素子を載置するための1又は複数枚からなるセラミック平板集合体11と、それぞれの電子部品素子を囲繞するための1又は複数枚からなるセラミック枠体集合体12が積層されたシート状基板13として形成されている。このシート状基板13には、セラミック平板集合体11とセラミック枠体集合体12の積層によって形成される複数個のキャビティ部14のそれぞれに電子部品素子が搭載できるようになる複数個のセラミックパッケージ30がマトリックス状に配列されて形成されている。また、第1のセラミックパッケージ集合体10には、複数個から個々の第1のセラミックパッケージ30に分割するための溝15がパッケージの4隅に形成する切り欠き部16(図2(A)、(B)参照)用の貫通孔17の略中心で直交するように縦方向と横方向に形成されている。また、この溝15は、シート状基板13の片面又は両面に形成されている。
図1(B)に示すように、第1のセラミックパッケージ集合体10は、この分割用の溝15が設けられる前のセラミック枠体集合体12上の導体パターン、例えば、キャビティ部14に電子部品素子が実装された後、蓋体でキャビティ部14を気密に封止するための蓋体接合用の接合用導体パターン18が貫通孔17の周縁の外周辺部の全部にパターンを設けない導体無し部19を有している。あるいは、図1(C)に示すように、第1のセラミックパッケージ集合体10の変形例の第1のセラミックパッケージ集合体10aは、この分割用の溝15が設けられる前のセラミック枠体集合体12上の導体パターン、例えば、接合用導体パターン18が貫通孔17の周縁の外周辺部の溝15が通過するところに溝15と並行するようなパターンを設けない導体無し部19aを有している。
図2(A)に示すように、本発明の一実施の形態に係る第1のセラミックパッケージ30は、焼成後の第1のセラミックパッケージ集合体10に形成された分割用の溝15で分割することで形成される。この第1のセラミックパッケージ30には、パッケージの4隅に形成された切り欠き部16の周縁の外周辺部に沿って接合用導体パターン18に導体無し部19が設けられている。この第1のセラミックパッケージ30は、セラミック枠体20の直線部の枠幅aに沿って接合用導体パターン18が設けられ、コーナー部の接合用導体パターン18に導体無し部19を設けたパターン幅bとしても、セラミック枠体20のコーナー部内側がアール形状となっており、パターン幅bが枠幅aより小さくならないようにすることができるので、蓋体接合後の気密信頼性を低下させる問題は発生しない。あるいは、図2(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係る第1のセラミックパッケージ30の変形例の第1のセラミックパッケージ30aは、焼成後の変形例の第1のセラミックパッケージ集合体10aに形成された分割用の溝15で分割することで形成される。この第1のセラミックパッケージ30aには、パッケージの4隅に形成された切り欠き部16の周縁の外周辺部の溝15が通過するところに溝15と並行するような接合用導体パターン18に導体無し部19aが設けられている。この第1のセラミックパッケージ30aは、セラミック枠体20の直線部の枠幅aに沿って接合用導体パターン18が設けられ、コーナー部の接合用導体パターン18に導体無し部19aを設けた最小部分のパターン幅cとしても、セラミック枠体20のコーナー部内側がアール形状となっており、パターン幅cが枠幅aより小さくならないようにすることができるので、蓋体接合後の気密信頼性を低下させる問題は発生しない。
次いで、図3(A)〜(C)を参照しながら、本発明の一実施の形態に係る第2のセラミックパッケージ集合体10bを説明する。
図3(A)に示すように、本発明の一実施の形態に係る第2のセラミックパッケージ集合体10bは、第1のセラミックパッケージ集合体10、10aと同様に、1又は複数枚からなるセラミック平板集合体11と、1又は複数枚からなるセラミック枠体集合体12が積層されたシート状基板13として形成されている。このシート状基板13には、セラミック平板集合体11とセラミック枠体集合体12の積層によって形成される複数個のキャビティ部14のそれぞれに電子部品素子が搭載できるようになる複数個のセラミックパッケージ30bがマトリックス状に配列されて形成されている。また、第2のセラミックパッケージ集合体10bには、複数個から個々の第2のセラミックパッケージ30bに分割するための溝15がそれぞれのパッケージの外形状を形成して直交するように縦方向と横方向に形成されている。また、この溝15は、シート状基板13の片面又は両面に形成されている。図3(B)に示すように、第2のセラミックパッケージ集合体10bは、この分割用の溝15が設けられる前のセラミック枠体集合体12上の導体パターン、例えば、キャビティ部14に電子部品素子が実装された後、蓋体でキャビティ部14を気密に封止するための蓋体接合用の接合用導体パターン18が溝15が形成される直交点を中心とする外周辺部の全部にパターンを設けない導体無し部19bを有している。あるいは、図3(C)に示すように、第2のセラミックパッケージ集合体10bの変形例の第2のセラミックパッケージ集合体10cは、この分割用の溝15が設けられる前のセラミック枠体集合体12上の導体パターン、例えば、接合用導体パターン18が溝15が形成される直交点を中心とする外周辺部の溝15が通過するところに溝15と並行するようなパターンを設けない、例えば、十字形状の導体無し部19cを有している。
図4(A)に示すように、本発明の一実施の形態に係る第2のセラミックパッケージ30bは、第1のセラミックパッケージ30、30aと同様に、焼成後の第2のセラミックパッケージ集合体10bに形成された分割用の溝15で分割することで形成される。この第2のセラミックパッケージ30bには、パッケージの角部を中心とする周縁に沿って接合用導体パターン18に導体無し部19bが設けられている。あるいは、図4(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係る第2のセラミックパッケージ30bの変形例の第2のセラミックパッケージ30cは、焼成後の変形例の第2のセラミックパッケージ集合体10cに形成された分割用の溝15で分割することで形成される。この第2のセラミックパッケージ30cには、パッケージの角部を中心とする外周辺部に辺に並行するような接合用導体パターン18の導体無し部19cが設けられている。
なお、セラミックパッケージ集合体及びセラミックパッケージの形態は、上記のセラミックパッケージ集合体10、10a、10b、10c、及びセラミックパッケージ30、30a、30b、30cに限定されるものではなく、例えば、1つのセラミックパッケージの中で貫通孔16を有するものと、有さないものとが混在する形態のものであってもよい。また、セラミック枠体集合体12上、又はセラミック平板集合体11上に接合用導体パターン18を形成し、更に、その上に、KV(Fe−Ni−Co系合金、商品名「Kovar(コバール)」)や、42アロイ(Fe−Ni系合金)等からなるセラミックと熱膨張係数が近似する窓枠状の金属枠体がAg−Cuろう等のろう材でろう付け接合されているものような形態であってもよく、自由に変えることができる。
次いで、セラミックパッケージ集合体10、10a、10b、10c(以下代表して10と記す)、及びセラミックパッケージ30、30a、30b、30c(以下代表して30と記す)の製造方法を説明する。先ず、セラミックパッケージ集合体10及びセラミックパッケージ30に用いられるセラミック基材は、アルミナや、窒化アルミニウムや、低温焼成セラミック等があり、特に材料が限定されるものではない。例えば、セラミック基材にアルミナを用いる場合には、先ず、酸化アルミニウム粉末にマグネシア、シリカ、カルシア等の焼結助剤を適当量加えた粉末に、ジオクチフタレート等の可塑剤と、アクリル樹脂等のバインダー、及びトルエン、キシレン、アルコール類等の溶剤を加え、十分に混練して脱泡し、粘度2000〜40000cpsのスラリーを作製し、ドクターブレード法等によって所望の厚み、例えば、0.12mmのシート状にした後乾燥させ、所望の大きさの矩形状に切断してたセラミックグリーンシートを形成している。
セラミックパッケージ集合体10を作製するには、先ず、セラミック平板集合体11として必要とする1又は複数枚のセラミックグリーンシートのそれぞれに、切り欠き部16用の貫通孔17や、セラミックグリーンシートの上下面の導通を形成するためのビア(図示せず)等を形成するための挿通孔等を打ち抜きプレスや、パンチングマシーン等を用いて形成している。また、セラミック枠体集合体12として必要とする1又は複数枚のセラミックグリーンシートのそれぞれに、切り欠き部16を形成するための貫通孔17や、枠体の開口部となる部分等を打ち抜きプレスや、パンチングマシーン等を用いて形成している。次に、セラミックグリーンシートが、例えば、アルミナや、窒化アルミニウムのような高温で焼成するものが用いられる時には、導体ペーストとしてタングステンや、モリブデン等の高融点金属からなる導体ペーストを用いて、必要に応じて貫通孔17の壁面にスクリーン印刷でスルーホール導体を形成し、ビア用の貫通孔には、スクリーン印刷で導体ペーストを充填している。なお、通常は、セラミック枠体集合体12の最上層となるセラミックグリーンシートの貫通孔17の壁面には、スルーホール導体を形成していない。そして、それぞれのセラミックグリーンシートの表面には、それぞれの場合に応じた導体無し部19、19a、19b、19cを設けた、蓋体や、金属枠体を接合するための接合用導体パターン18、電子部品素子と電気的に導通させるための接続用導体パターン(図示せず)、外部と電気的に導通させるための外部接続端子パッド(図示せず)、及びその他の導体パターン(図示せず)等をスクリーン印刷で形成する。なお、これらのスクリーン印刷は、同一のセラミックグリーンシートの表面に形成する場合には、同時印刷で形成してもよい。
次に、全てのセラミックグリーンシートは、重ね合わされ、温度をかけながら加圧して積層体からなるシート状基板13を形成している。このシート状基板13には、多数個のセラミックパッケージ30が集合体として形成されているので、個片からなるセラミックパッケージ30を形成するために、一方の表面又は両面にセラミックパッケージ30の外形寸法となるように分割用の溝15を、例えば、縦方向、次いで横方向で直交するようにしてそれぞれV字刃で上から押さえつけるようにして形成している。次いで、積層体のセラミックグリーンシートと、導体ペーストは、焼成炉で同時焼成して焼成体が形成される。次いで、この焼成体には、外表面に露出する全ての導体パターン上にNiめっき被膜及びAuめっき被膜が施されることで、多数個のセラミックパッケージ30の集合体からなるセラミックパッケージ集合体10が形成される。そして、このセラミックパッケージ集合体10は、分割用の溝15で分割することで個片からなるセラミックパッケージ30を形成している。なお、個片からなるセラミックパッケージ30は、多数個の集合体の状態のセラミックパッケージ集合体10に、電子部品素子を実装した後、個片に分割したり、あるいは、個片に分割した後に、電子部品素子を実装したりしている。
本発明のセラミックパッケージ集合体及びセラミックパッケージは、半導体素子や、水晶振動子等の電子部品素子を実装させて、小型で、高信頼性が要求される、例えば、携帯電話や、ノートブック型のパソコン等の電子装置に組み込まれて用いることができる。
(A)〜(C)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る第1のセラミックパッケージ集合体の斜視図、部分拡大平面図、変形例の部分拡大平面図である。 (A)、(B)はそれぞれ同第1のセラミックパッケージの拡大平面図、変形例の拡大平面図である。 (A)〜(C)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る第2のセラミックパッケージ集合体の斜視図、部分拡大平面図、変形例の部分拡大平面図である。 (A)、(B)はそれぞれ同第2のセラミックパッケージの拡大平面図、変形例の拡大平面図である。 (A)、(B)はそれぞれ従来のセラミックパッケージ集合体及びセラミックパッケージの説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ従来のセラミックパッケージ集合体に分割用の溝を形成した時の表面側の部分拡大平面図、裏面側の部分拡大平面図である。
符号の説明
10、10a、10b、10c:セラミックパッケージ集合体、11:セラミック平板集合体、12:セラミック枠体集合体、13:シート状基板、14:キャビティ部、15:溝、16:切り欠き部、17:貫通孔、18:接合用導体パターン、19、19a、19b、19c:導体無し部、20:セラミック枠体、30、30a、30b、30c:セラミックパッケージ

Claims (3)

  1. シート状基板に複数個がマトリックス状に配列し、前記複数個から個別に分割するための溝が貫通孔の略中心で直交して通過するように縦横方向に設けられる電子部品収納用のセラミックパッケージを作製するためのセラミックパッケージ集合体において、
    前記溝が設けられる前の導体パターン、前記貫通孔の周縁の外周辺部の全部のみ,又は前記貫通孔の周縁の前記外周辺部の前記溝が通過する部分のみに導体無し部が設けられており、前記溝に沿って分割された後に前記セラミックパッケージとなる部分であって、前記貫通孔の周縁の外周辺部全部,及び前記貫通孔の周縁の前記外周辺部の前記溝が通過する部分以外では前記導体無し部が設けられていないことを特徴とするセラミックパッケージ集合体。
  2. シート状基板に複数個がマトリックス状に配列し、前記複数個から個別に分割するための溝が直交して通過するように縦横方向に設けられる電子部品収納用のセラミックパッケージを作製するためのセラミックパッケージ集合体において、
    前記溝が設けられる前の導体パターン、直交する交差点周辺部の全部のみ,又は前記交差点周辺部の前記溝が通過する部分のみに導体無し部が設けられており、前記溝に沿って分割された後に前記セラミックパッケージとなる部分であって、前記直交する交差点周辺部の全部,及び前記交差点周辺部の前記溝が通過する部分以外では前記導体無し部が設けられていないことを特徴とするセラミックパッケージ集合体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のセラミックパッケージ集合体を前記溝に沿って分割されていることを特徴とするセラミックパッケージ。
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