JP2007149902A - 電子部品収納用セラミックパッケージ - Google Patents
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Abstract
【課題】セラミック基体と金属枠体を強固に接合できると共に、セラミック基体と金属枠体を接合するパッケージのキャビティ部の大きさを確保しながら、外形寸法を小さくでき、パッケージの小型化に対応できる電子部品収納用セラミックパッケージを提供する。
【解決手段】セラミック基体11の上面の外周部に窓枠形状からなるメタライズ膜12を有し、この上面に接合される金属枠体15を有し、セラミック基体11の上面と、金属枠体15の内周側壁面16とで形成されるキャビティ部17に電子部品が収納される電子部品収納用セラミックパッケージ10において、金属枠体15が断面視して略垂直からなる内周側壁面16を有すると共に、上面側の枠幅を下面側の枠幅より大きくする外周側壁面18を有し、しかも、金属枠体15の上面側部の外周側壁面18がセラミック基体11の外周端面19を超えない。
【選択図】図1
【解決手段】セラミック基体11の上面の外周部に窓枠形状からなるメタライズ膜12を有し、この上面に接合される金属枠体15を有し、セラミック基体11の上面と、金属枠体15の内周側壁面16とで形成されるキャビティ部17に電子部品が収納される電子部品収納用セラミックパッケージ10において、金属枠体15が断面視して略垂直からなる内周側壁面16を有すると共に、上面側の枠幅を下面側の枠幅より大きくする外周側壁面18を有し、しかも、金属枠体15の上面側部の外周側壁面18がセラミック基体11の外周端面19を超えない。
【選択図】図1
Description
本発明は、セラミック基体と金属枠体で形成されるキャビティ部に電子部品が搭載され、金属枠体の上面に金属製蓋体が接合されて電子部品がキャビティ部内部で中空状態で気密に封止されるための電子部品収納用セラミックパッケージに関する。
近年、半導体素子、水晶振動子、圧電素子等の電子部品を収納させるための電子部品収納用セラミックパッケージは、電子部品を搭載させた装置、例えば、携帯電話や、パソコン等の小型化、高信頼性化等の要求に伴い、ますますこれに対応できるパッケージの開発が迫られている。図4(A)、(B)に示すように、従来の電子部品収納用セラミックパッケージ50は、気密信頼性の高い平面視して略矩形状の1又は複数枚のセラミック基板からなるセラミック基体51の上面の外周部に窓枠形状からなるメタライズ膜52を有し、メタライズ膜52の上面に設けられたNiめっき被膜53に金属ろう材54を介して金属枠体55が接合された形態からなっている。この電子部品収納用セラミックパッケージ50は、通常、金属枠体55が接合されるセラミック基体51のメタライズ膜52がメタライズ膜52のセラミック基体51の端面への付着を防止するためにセラミック基体51の上面端部に若干の隙間56を設けている。また、メタライズ膜52の枠幅は、金属枠体55の枠幅より大きくして設け、金属枠体55の内周側壁面57とメタライズ膜52、及び外周側壁面58とメタライズ膜52との間にメニスカス59を形成してセラミック基体51と、金属枠体55との接合強度を強固にしている。そして、この電子部品収納用セラミックパッケージ50には、セラミック基体51の上面と、金属枠体55の内周側壁面57とでキャビティ部60が形成され、このキャビティ部60に電子部品が収納されるようになっている。
しかしながら、電子部品収納用セラミックパッケージ50は、セラミック基体51に電子部品を収納するためのキャビティ部60の大きさを確保できるようにすると共に、セラミック基体51の上面端部に若干の隙間56を設けることで隙間56の分だけ大きさが大きくなり、パッケージの小型化に対応できなくなっている。そこで、図5(A)、(B)に示すように、電子部品収納用セラミックパッケージ50aには、セラミック基体51の端面へのメタライズ膜52の付着による歩留低下を犠牲にしながら、メタライズ膜52をセラミック基体51の端面ぎりぎりまで設けて対応している。そして、セラミック基体51のメタライズ膜52の枠幅は、金属枠体55の枠幅より大きくして設け、金属枠体55の内周側壁面57とメタライズ膜52、及び外周側壁面58とメタライズ膜52との間にメニスカス59を形成してセラミック基体51と、金属枠体55との接合強度を強固にすることで、キャビティ部60の大きさを確保できるようにして小型化に対応でき、気密信頼性の高いパッケージとしている。なお、電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aのセラミック基体51には、上面の高融点金属からなるメタライズ膜52以外に、図示しないが、上面に高融点金属からなる電子部品接続用パッドや、下面に高融点金属なる外部接続端子接合用パッド等の導体パターン、あるいはこれらの導体パターンが電気的に導通状態とするための配線パターンや、導体ビア等がセラミックグリーンシートと同時焼成されて設けられている。
キャビティ部60に電子部品が収納された電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aの金属枠体55の上面には、金属製蓋体が接合材を介してシーム溶接や、レーザー溶接等で直接接合されて電子部品がキャビティ部60内に中空状態で気密に封止されるようになっている。そして、金属製蓋体で封止された電子部品収納用セラミックパッケージ50、50aは、パッケージの下面の外部接続端子接合用パッドで半田等を介してボード等に接合して小型化、高信頼性化等の要求に対応できるだけの範囲内で、例えば、携帯電話や、パソコン等の電子装置に使用されている。
従来のセラミック枠体の上面に金属枠体をろう付け接合する電子部品収納用セラミックパッケージには、金属枠体に金属製蓋体を溶接接合する際にセラミック枠体の上面にクラックが生ずるのを防止するために、金属枠体の上、下端に、外側に延出する延出部をそれぞれ全周にわたって設けると共に、上端側の延出部の枠幅を下端側の延出部の枠幅より大きくする金属枠体を用いるパッケージが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の電子部品収納用セラミックパッケージには、セラミック基板の上面に金属枠体をろう付け接合する際に、金属枠体の上面にろう材が這い上がるのを防止するため、及び金属製蓋体を溶接接合する際にろう材が再溶融するのを防止するために、金属枠体の上部側の枠幅を下部側の枠幅より小さくする金属枠体を用いるパッケージが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、従来の電子部品収納用セラミックパッケージには、セラミック基板の上面に金属枠体をろう付け接合する際に、金属枠体の上面にろう材が這い上がるのを防止するため、及び金属製蓋体を溶接接合する際にろう材が再溶融するのを防止するために、金属枠体の上部側の枠幅を下部側の枠幅より小さくする金属枠体を用いるパッケージが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、前述したような従来の電子部品収納用セラミックパッケージは、次のような問題がある。
(1)セラミック基体の上面に設けるメタライズ膜が例え、端面ぎりぎりまで設けるメタライズ膜であっても、このメタライズ膜と金属枠体を強固に接合させるためのメニスカスを形成してろう付け接合する電子部品収納用セラミックパッケージは、金属枠体の外周とメタライズ膜の外周との間にメニスカス形成のためのメタライズ膜の隙間を設けなければならない。従って、キャビティ部の大きさを確保しながらメニスカスを形成するには、セラミック基体がメニスカス形成のための幅分だけ大きくなり、パッケージの小型化に対応できなくなっている。
(2)特開2004−253556号公報に開示されているような、金属枠体の上、下端に、外側に延出する延出部をそれぞれ全周にわたって設けると共に、上端側の延出部の枠幅を下端側の延出部の枠幅より大きくする金属枠体を用いる電子部品収納用セラミックパッケージは、セラミック枠体の上面のクラックの発生を防止したり、セラミック基体の外形寸法の大きさを小さくできるものの、金属枠体の外形寸法が大きくなるので、パッケージとしては大きくなり、パッケージの小型化に対応できなくなっている。
(3)特開2005−268526号公報に開示されているような、金属枠体の上部側の枠幅を下部側の枠幅より小さくする金属枠体を用いる電子部品収納用セラミックパッケージは、金属枠体の上面へのろう材の這い上がりを防止したり、金属製蓋体を溶接接合する際のろう材の再溶融を防止することができるものの、セラミック基体の外形寸法を小さくすることができないので、パッケージとしては大きくなり、パッケージの小型化に対応できなくなっている。
(1)セラミック基体の上面に設けるメタライズ膜が例え、端面ぎりぎりまで設けるメタライズ膜であっても、このメタライズ膜と金属枠体を強固に接合させるためのメニスカスを形成してろう付け接合する電子部品収納用セラミックパッケージは、金属枠体の外周とメタライズ膜の外周との間にメニスカス形成のためのメタライズ膜の隙間を設けなければならない。従って、キャビティ部の大きさを確保しながらメニスカスを形成するには、セラミック基体がメニスカス形成のための幅分だけ大きくなり、パッケージの小型化に対応できなくなっている。
(2)特開2004−253556号公報に開示されているような、金属枠体の上、下端に、外側に延出する延出部をそれぞれ全周にわたって設けると共に、上端側の延出部の枠幅を下端側の延出部の枠幅より大きくする金属枠体を用いる電子部品収納用セラミックパッケージは、セラミック枠体の上面のクラックの発生を防止したり、セラミック基体の外形寸法の大きさを小さくできるものの、金属枠体の外形寸法が大きくなるので、パッケージとしては大きくなり、パッケージの小型化に対応できなくなっている。
(3)特開2005−268526号公報に開示されているような、金属枠体の上部側の枠幅を下部側の枠幅より小さくする金属枠体を用いる電子部品収納用セラミックパッケージは、金属枠体の上面へのろう材の這い上がりを防止したり、金属製蓋体を溶接接合する際のろう材の再溶融を防止することができるものの、セラミック基体の外形寸法を小さくすることができないので、パッケージとしては大きくなり、パッケージの小型化に対応できなくなっている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、セラミック基体と、金属枠体を強固に接合できると共に、セラミック基体と、金属枠体を接合するパッケージのキャビティ部の大きさを確保しながら、外形寸法を小さくでき、パッケージの小型化に対応できる電子部品収納用セラミックパッケージを提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る電子部品収納用セラミックパッケージは、セラミック基体の上面の外周部に窓枠形状からなるメタライズ膜を有し、メタライズ膜の上面に設けられたNiめっき被膜に金属ろう材を介して接合される金属枠体を有し、セラミック基体の上面と、金属枠体の内周側壁面とで形成されるキャビティ部に半導体素子や、圧電素子等の電子部品が収納される電子部品収納用セラミックパッケージにおいて、金属枠体が断面視して略垂直からなる内周側壁面を有すると共に、上面側の枠幅を下面側の枠幅より大きくする外周側壁面を有し、しかも、金属枠体の上面側部の外周側壁面がセラミック基体の外周端面を超えない。
ここで、上記の電子部品収納用セラミックパッケージは、金属枠体の外周側壁面が断面視してテーパー状、又は階段状からなるのがよい。
また、電子部品収納用セラミックパッケージは、金属枠体の最下面の内周とメタライズ膜の窓枠形状の内周が略同一寸法、又は金属枠体の最下面の内周よりメタライズ膜の窓枠形状の内周が大きい寸法からなると共に、メタライズ膜の窓枠形状の外周より金属枠体の最下面の外周が小さい寸法からなり、しかも、金属枠体の外周側壁面とメタライズ膜との間にメニスカスが設けられ、金属枠体の内周側壁面とメタライズ膜との間にメニスカスが設けられないのがよい。
請求項1又はこれに従属する請求項2又は3のいずれか一項記載の電子部品収納用セラミックパッケージは、金属枠体が断面視して略垂直からなる内周側壁面を有すると共に、上面側の枠幅を下面側の枠幅より大きくする外周側壁面を有し、しかも、金属枠体の上面側部の外周側壁面がセラミック基体の外周端面を超えないので、金属枠体の外周側壁面と、セラミック基体のメタライズ膜との間でメニスカスを形成でき、セラミック基体と金属枠体を強固に接合することができる。また、パッケージのキャビティ部の大きさを確保しながら、外形寸法を小さくできるので、パッケージの小型化に対応することができる。
特に、請求項2記載の電子部品収納用セラミックパッケージは、金属枠体の外周側壁面が断面視してテーパー状、又は階段状からなるので、金属枠体の外周側壁面と、セラミック基体のメタライズ膜との間でメニスカスを形成してセラミック基体と金属枠体を強固に接合することができると共に、金属枠体の上面へのろう材の這い上がりを防止でき、金属製蓋体を接合した時の気密信頼性を向上させることができる。
また、特に、請求項3記載の電子部品収納用セラミックパッケージは、金属枠体の最下面の内周とメタライズ膜の窓枠形状の内周が略同一寸法、又は金属枠体の最下面の内周よりメタライズ膜の窓枠形状の内周が大きい寸法からなると共に、メタライズ膜の窓枠形状の外周より金属枠体の最下面の外周が小さい寸法からなり、しかも、金属枠体の外周側壁面とメタライズ膜との間にメニスカスが設けられ、金属枠体の内周側壁面とメタライズ膜との間にメニスカスが設けられないので、パッケージの外形寸法を大きくすることなくキャビティ部の大きさを大きくできて、パッケージの小型化に対応することができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施するための最良の形態について説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る電子部品収納用セラミックパッケージの平面図、A−A’線拡大縦断面図、図2(A)、(B)はそれぞれ同電子部品収納用セラミックパッケージの金属枠体の説明図、図3(A)、(B)はそれぞれ同電子部品収納用セラミックパッケージのメタライズ膜と金属枠体の大きさの説明図である。
ここに、図1(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る電子部品収納用セラミックパッケージの平面図、A−A’線拡大縦断面図、図2(A)、(B)はそれぞれ同電子部品収納用セラミックパッケージの金属枠体の説明図、図3(A)、(B)はそれぞれ同電子部品収納用セラミックパッケージのメタライズ膜と金属枠体の大きさの説明図である。
図1(A)、(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係る電子部品収納用セラミックパッケージ10は、気密信頼性の高い平面視して略矩形状の1枚、又は複数枚のアルミナ(Al2O3)や、窒化アルミニウム(AlN)等のセラミック基板からなるセラミック基体11の上面の外周部に窓枠形状からなるタングステン(W)や、モリブデン(Mo)等の高融点金属からなるメタライズ膜12をセラミック基板と同時焼成して有している。また、この電子部品収納用セラミックパッケージ10は、メタライズ膜12の上面に設けられたNiめっき被膜13にAg−Cuろう等の高温ろう材からなる金属ろう材14を介して、セラミック基体11と熱膨張係数が近似するKV(Fe−Ni−Co系合金、商品名「Kovar(コバール)」)や、42アロイ(Fe−Ni系合金)等の金属からなる金属枠体15が接合されて有している。そして、この電子部品収納用セラミックパッケージ10には、セラミック基体11の上面と、金属枠体15の内周側壁面16とでキャビティ部17が形成され、このキャビティ部17に半導体素子や、水晶振動子や、圧電素子等の電子部品が収納されるようになっている。
電子部品収納用セラミックパッケージ10の金属枠体15は、これを断面視して、セラミック基体11の上面に対して略垂直からなる内周側壁面16を有している。また、この金属枠体15は、上面側の枠幅aを下面側の枠幅bより大きく(a>b)する外周側壁面18を有している。更に、金属枠体15は、この外周側壁面18の上面側部がセラミック基体11の外周端面19を超えないように設けられている。この電子部品収納用セラミックパッケージ10のメタライズ膜12の外周は、窓枠形状の外周とセラミック基体11の外周端面19との間に若干の隙間20を設けるようにしてもよいし、あるいは、セラミック基体11の外周端面19まで延設させて設けるようにすることができる。また、メタライズ膜12の窓枠形状の内周は、金属枠体15の下面側の内周側壁面16と略同一、金属枠体15の下面側の内周側壁面16より大きく、又は金属枠体15の下面側の内周側壁面16より小さくするようにして設けることができる。この電子部品収納用セラミックパッケージ10は、金属枠体15の外周側壁面18とメタライズ膜12との間にメニスカス21を形成してセラミック基体11と、金属枠体15との接合強度を強固にしている。また、この電子部品収納用セラミックパッケージ10は、メタライズ膜12の窓枠形状の内周が金属枠体15の下面側の内周側壁面16より内側に飛び出して設けられている場合には、金属枠体15の内周側壁面16とメタライズ膜12との間にメニスカス21aも形成することができる。
図2(A)に示すように、上記の電子部品収納用セラミックパッケージ10は、金属枠体15の外周側壁面18が断面視してテーパー状からなる外周側壁面18aを設ける金属枠体15aを有するのがよい。あるいは、図2(B)に示すように、上記の電子部品収納用セラミックパッケージ10は、金属枠体15の外周側壁面18が断面視して階段状からなる外周側壁面18bを設ける金属枠体15bを有するのがよい。いずれの外周側壁面18(18a、18b)であっても、それぞれの金属枠体15(15a、15b)と、Niめっき被膜13が施されたメタライズ膜12との間には、それぞれの金属枠体15(15a、15b)の外周側壁面18(18a、18b)がセラミック基体11の外周端面19より飛び出さないで良好なメニスカス21を形成することができると共に、それぞれの金属枠体15(15a、15b)と、セラミック基体11を強固に接合することができる。なお、テーパー状からなる外周側壁面18aは、テーパー状の稜線が直線からなっている以外に、椀状に湾曲するような曲線からなる稜線であってもよく、形状を限定するものではない。また、階段状からなる外周側壁面18bは、階段が1段からなる以外に、複数段からなる階段であってもよく、形状、大きさ、段数を限定するものではない。
図3(A)に示すように、上記の電子部品収納用セラミックパッケージ10は、金属枠体15の最下面の内周と、メタライズ膜12の窓枠形状の内周が略同一寸法からなると共に、メタライズ膜12の窓枠形状の外周より、金属枠体15の最下面の外周が小さい寸法からなっているのがよい。そして、この電子部品収納用セラミックパッケージ10は、セラミック基体11のNiめっき被膜13が表面に施されたメタライズ膜12と、金属枠体15が金属ろう材14で接合されて、金属枠体15の外周側壁面18と、メタライズ膜12との間にメニスカス21が設けられると共に、金属枠体15の内周側壁面16と、メタライズ膜12との間にメニスカス21aが設けられないのがよい。あるいは、図3(B)に示すように、上記の電子部品収納用セラミックパッケージ10は、金属枠体15の最下面の内周よりメタライズ膜12の窓枠形状の内周が大きい寸法からなると共に、メタライズ膜12の窓枠形状の外周より、金属枠体15の最下面の外周が小さい寸法からなっているのがよい。そして、この電子部品収納用セラミックパッケージ10は、セラミック基体11のNiめっき被膜13が表面に施されたメタライズ膜12と、金属枠体15が金属ろう材14で接合されて、金属枠体15の外周側壁面18と、メタライズ膜12との間にメニスカス21が設けられると共に、金属枠体15の内周側壁面16と、メタライズ膜12との間にメニスカス21aが設けられないのがよい。
なお、電子部品収納用セラミックパッケージ10のセラミック基体11の上面には、図示しないが、電子部品と電気的に導通状態とするための高融点金属なる電子部品接続パッド等の導体パターンがセラミックと同時焼成して形成されている。また、この電子部品収納用セラミックパッケージ10のセラミック基体11の下面には、セラミックの層間に形成される導体配線パターンや、それそれの層間を繋ぐためのビアやキャスタレーション等を介して電子部品接続パッドと電気的に導通状態とし、ボード等に接合して外部と電気的に導通状態とするための高融点金属なる外部接続端子接合パッド等の導体パターンがセラミックと同時焼成して形成されている。
この電子部品収納用セラミックパッケージ10の電子部品接続パッドには、電子部品を実装した後、金属枠体15の上面にろう材を介して金属製蓋体(図示せず)、あるいはろう材付きの金属製蓋体を載置し、加熱して電子部品をキャビティ部17内を中空状態で気密に封止している。この接合に際しては、実装された電子部品の耐熱温度より高い温度で接合部を部分的に連続して集中加熱して接合するので、電子部品に温度の影響を及ぼすことなく金属製蓋体を強固に直接接合して、接合信頼性が高く、気密信頼性を高くすることができる。電子部品が実装された電子部品収納用セラミックパッケージ10は、外部接続端子接合パッドでボード等に半田接合することで電子装置として用いている。
本発明の電子部品収納用セラミックパッケージは、半導体素子や、水晶振動子や、圧電素子等の電子部品を実装させて、小型で、高信頼性が要求される、例えば、携帯電話や、ノートブック型のパソコン等の電子装置に組み込まれて用いることができる。
10:電子部品収納用セラミックパッケージ、11:セラミック基体、12:メタライズ膜、13:Niめっき被膜、14:金属ろう材、15、15a、15b:金属枠体、16:内周側壁面、17:キャビティ部、18、18a、18b:外周側壁面、19:外周端面、20:隙間、21、21a:メニスカス
Claims (3)
- セラミック基体の上面の外周部に窓枠形状からなるメタライズ膜を有し、該メタライズ膜の上面に設けられたNiめっき被膜に金属ろう材を介して接合される金属枠体を有し、前記セラミック基体の上面と、前記金属枠体の内周側壁面とで形成されるキャビティ部に半導体素子や、圧電素子等の電子部品が収納される電子部品収納用セラミックパッケージにおいて、
前記金属枠体が断面視して略垂直からなる前記内周側壁面を有すると共に、上面側の枠幅を下面側の枠幅より大きくする外周側壁面を有し、しかも、前記金属枠体の上面側部の前記外周側壁面が前記セラミック基体の外周端面を超えないことを特徴とする電子部品収納用セラミックパッケージ。 - 請求項1記載の電子部品収納用セラミックパッケージにおいて、前記金属枠体の外周側壁面が断面視してテーパー状、又は階段状からなることを特徴とする電子部品収納用セラミックパッケージ。
- 請求項1又は2記載の電子部品収納用セラミックパッケージにおいて、前記金属枠体の最下面の内周と前記メタライズ膜の窓枠形状の内周が略同一寸法、又は前記金属枠体の最下面の内周より前記メタライズ膜の窓枠形状の内周が大きい寸法からなると共に、前記メタライズ膜の窓枠形状の外周より前記金属枠体の最下面の外周が小さい寸法からなり、しかも、前記金属枠体の外周側壁面と前記メタライズ膜との間にメニスカスが設けられ、前記金属枠体の内周側壁面と前記メタライズ膜との間に前記メニスカスが設けられないことを特徴とする電子部品収納用セラミックパッケージ。
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- 2005-11-28 JP JP2005341377A patent/JP2007149902A/ja active Pending
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